JP2023515660A - ５ｇ無線デバイス用スマートデータモード - Google Patents

Abstract

本明細書に記載の実施形態は、５Ｇ対応無線デバイス用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを管理することに関する。無線デバイスは、デバイス全体の使用、バッテリレベル、及びモビリティ状態のシステムレベルの表示と共に、使用中の又は将来の使用のために起動している所与のアプリケーションに対する通信ネットワーク性能要件を分析することによって、アプリケーションワークロードを監視し、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスがアプリケーションに対して推奨されるかどうかを判定することができる。５Ｇセルラベースバンドリソース推奨は、現在使用中の又は将来の使用に期待される帯域幅レベル、並びに帯域幅レベル表示における信頼メトリックを示すアプリケーションに対して提供される。５Ｇセルラベースバンドリソース推奨は、１つ以上の５Ｇ無線周波数帯域へのアクセスが許可されているかどうかを判定するために、追加のデバイス基準と共に使用される。

Description

説明する実施形態は、５Ｇ対応無線デバイス用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを管理するための方法及び装置を含めて、無線通信に関する。

より新世代、例えば、第４世代（４Ｇ）及び第５世代（５Ｇ）、１つ以上の第３世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ）ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）を実装するセルラ無線ネットワーク、ＬＴＥアドバンス（ＬＴＥ－Ａ）、及び５Ｇ標準は、世界中のネットワークオペレータによって急速に開発及び展開されている。より新しいセルラ無線ネットワークは、パケットベースのサービス範囲を提供し、５Ｇ技術は、５Ｇ対応無線デバイスの強化されたモバイルブロードバンドサービスを約束する増大したデータスループット及びより低い遅延での接続を提供する。５Ｇのより高いデータスループット及びより低い遅延により、既存のものを改善すると共に、様々な新しいアプリケーション及びサービスを導入することが期待されている。ネットワークオペレータデータプランは、データアロケーションサイズを増大させ、経時的にバイトごとにコストを低減させる傾向があるが、データプランは一般にキャップされ、たとえ無制限データプランであっても、特定のユーザのスループットを制限する可能性がある。加えて、高いデータスループットでの５Ｇセルラ接続は、制限されたバッテリ容量でモバイル無線デバイスからの追加の電力消費及び熱放散管理を必要とし得る。様々な要因に基づく５Ｇセルラ接続へのアクセスを可能にする最良の場合を判定するためのメカニズムに対する必要性が存在している。

本出願は、５Ｇ対応無線デバイス用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを管理するための方法及び装置を含めて、無線通信に関する。５Ｇセルラ技術は、５Ｇ対応無線デバイス用のより高いデータスループットレート及びより低い遅延での接続を提供する。より広い帯域幅、より高い周波数、及びより短い距離での５Ｇ無線接続は、５Ｇ対応無線デバイスにおけるより高い電力消費及び改善された熱管理を必要とし得る。４Ｇ ＬＴＥ技術は、長年にわたり５Ｇ展開と共存することになり、無線デバイスの構成に最も適した場合に５Ｇベースバンドリソースへのアクセスを有効化して５Ｇ無線ベアラを確立するため、ユーザのサービスサブスクリプションプランは、アプリケーション性能を電力及び熱管理の優先度とバランスさせることを可能にし得る。５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスは、アプリケーション性能を、例えば、ボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）コール及びビデオコール接続用のより高いデータレートを改善するために、並びにより低いデータレート４Ｇ性能、例えば、セルラ無線接続を介したクラウドネットワークストレージバックアップサービスによって以前は妨げられた新しいサービスを提供するために提供される。サービスサブスクリプションプランパラメータ及び使用中の無線アクセス技術などの主要な通信サービス情報は、改善されたユーザ体験を可能にするために無線通信デバイスのアプリケーションに提供され得る。セルラ接続及び非セルラ無線接続、アプリケーションデータスループット要件、遅延要件、サービス品質（ＱｏＳ）パラメータ、熱放散、及び電力利用可能性の相対コスト要因は、無線通信デバイス上で動作する１つ以上のアプリケーションに対して５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを可能にする際に考慮され得る。５Ｇセルラ無線接続へのアクセスは、特定の環境では、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）よりも優先され得る。

無線通信デバイス上でのアプリケーションワークロード監視は、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスがアプリケーションに対して推奨されるかどうかを判定するために、デバイス全体の使用、バッテリレベル、及びモビリティ状態のシステムレベルの表示と共に、使用中の又は将来の使用のために起動している所与のアプリケーションに対するネットワーク性能要件の分析を含むことができる。いくつかの実施形態では、５Ｇセルラ推奨は、現在使用中の又は将来の使用に期待される帯域幅レベル、並びに帯域幅レベル表示における信頼メトリックを示すアプリケーションに対して提供される。いくつかの実施形態では、帯域幅レベル表示は、アプリケーション用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスに対する肯定的推奨を示すハイ、又は否定的推奨を示すローのいずれかである。いくつかの実施形態では、アプリケーション用の付随する帯域幅レベル表示に関する信頼レベルに対して、ハイ又はローの値が提供される。いくつかの実施形態では、データ駆動機械学習は、アプリケーションデータの使用及び性能要件の過去の履歴などに基づいて、１つ以上のアプリケーション用の５Ｇセルラベースバンドリソースにアクセスするために、無線通信デバイスの特定のユーザ及び／又は無線通信デバイスの適正に関する決定ロジックを適合させることができる。いくつかの実施形態では、無線通信デバイスのアプリケーションサブシステムは、オーディオ／ビデオメディアの使用、期待されるデータコンテンツサイズ、及び／又はデータフローパラメータに関するアプリケーションレベル情報を分析サブシステムに提供し、分析サブシステムは、通信サブシステムから無線ネットワーク接続情報も取得する。分析サブシステムは、アプリケーションレベル情報及び無線ネットワーク情報を使用して、５Ｇセルラ推奨を判定する。関連するアプリケーション情報は、フォアグラウンド／バックグラウンド状態、トラフィッククラス、転送サイズ、アクティブ／アイドル状態、ビットレート要件、及びストリーミングメディア要件を含み得る。追加の情報は、バッテリ状態、画面状態、セルラデータ及び非セルラデータ（例えば、Ｗｉ－Ｆｉ）使用に関するユーザ構成、モビリティ状態、（アプリケーション、プロセッサ、及び／又はデバイスのレベルにおける）低減電力モードなどのシステム状態を含み得る。セルラベースバンドコントローラは、特定のアプリケーションによる使用のために、１つ以上の無線周波数帯域の５Ｇベースバンドリソースが利用可能であるかどうかを判定することができる。

本発明の他の態様及び利点は、例として、説明する実施形態の原理を例示する、添付図面を併用して以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

この「発明の概要」は、本明細書で説明する主題の一部の態様の基本的理解を提供するように、一部の例示的実施形態を要約することを目的として提供されるものに過ぎない。よって、上記の特徴は単なる一例に過ぎず、本明細書に記載の主題の範囲又は精神を狭めるものとして解釈されるべきでないことを理解されたい。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。

本開示は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明によって容易に理解され、同様の参照番号は同様の構造要素を示す。

いくつかの実施形態による、無線デバイスへのセルラサービスプロビジョニングを実装するように構成された例示的なシステムの異なる構成要素のブロック図を示す。

いくつかの実施形態による、図１のシステムの例示的な構成要素のより詳細な図のブロック図を示す。

いくつかの実施形態による、５Ｇの非スタンドアロンネットワークアーキテクチャ及びスタンドアロンネットワークアーキテクチャのブロック図を示す。 いくつかの実施形態による、５Ｇの非スタンドアロンネットワークアーキテクチャ及びスタンドアロンネットワークアーキテクチャのブロック図を示す。

いくつかの実施形態による、複数のアプリケーションレベル及びデバイスレベルの要因に基づいて、アプリケーションに対する５Ｇセルラ推奨を判定するための例示的なワークロードモデリングテーブルを示す。

いくつかの実施形態による、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨を判定するために情報を分析する例示的なサブシステムのセットのブロック図を示す。

いくつかの実施形態による、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨を判定するために情報を処理する例示的な構成要素のセットのブロック図を示す。

いくつかの実施形態による、異なるトリガ基準に基づいて５Ｇセルラベースバンド機能を要約する例示的なスマートデータモードテーブルを示す。

いくつかの実施形態による、モバイル無線デバイスのアプリケーション用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを制御するための、アプリケーション処理サブシステム及びセルラベースバンド処理サブシステムの例示的なアーキテクチャ及びデータフローのブロック図を示す。

いくつかの実施形態による、様々なトリガ基準に基づいて５Ｇセルラ無線周波数範囲を有効化及び無効化するためのスマートデータモードの状態図を示す。

いくつかの実施形態による、可能な５Ｇセルラベースバンド制御アクションに５Ｇセルラベースバンドリソース推奨をマッピングする要約テーブルを示す。

いくつかの実施形態による、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを制御するための例示的な方法を示す。

いくつかの実施形態による、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを制御するための別の例示的な方法を示す。

いくつかの実施形態による、モバイル無線デバイスの例示的な要素のブロック図を示す。

本出願による方法及び装置の代表的な適用例を、本セクションで説明する。これらの例は、前後関係を追加し、説明する実施形態の理解を助けることのみを目的として提供される。それゆえ、説明する実施形態は、これらの具体的な詳細の一部又は全てを伴わずに実践することができる点が、当業者には明らかとなるであろう。他の実例では、説明する実施形態を不必要に不明瞭化することを回避するために、周知のプロセスステップは、詳細には説明されていない。他の適用例が可能であり、それゆえ以下の実施例は、限定的なものとして解釈されるべきではない。

本出願は、５Ｇ対応無線デバイス用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを管理するための方法及び装置を含めて、無線通信に関する。５Ｇセルラ技術は、５Ｇ対応無線デバイス用のより高いデータスループットレート及びより低い遅延での接続を提供する。より広い帯域幅、より高い周波数、及びより短い距離での５Ｇ無線接続は、５Ｇ対応無線デバイスにおけるより高い電力消費及び改善された熱管理を必要とし得る。４Ｇ ＬＴＥ技術は、長年にわたり５Ｇ展開と共存することになり、無線デバイスの構成に最も適した場合に５Ｇベースバンドリソースへのアクセスを有効化して５Ｇ無線ベアラを確立するため、ユーザのサービスサブスクリプションプランは、性能を電力及び熱管理の優先度とバランスさせることを可能にし得る。５Ｇへのアクセスは、アプリケーション性能を、例えば、ボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）コール及びビデオコール接続用のより高いデータレートを改善するために、並びにより低いデータレート４Ｇ性能、例えば、セルラ接続を介したクラウドネットワークストレージバックアップサービスによって以前は妨げられた新しいサービスを提供するために提供される。サービスサブスクリプションプランパラメータ及び使用中の無線アクセス技術などの主要な通信サービス情報は、改善されたユーザ体験を可能にするためにアプリケーションに提供され得る。セルラ接続及び非セルラ無線接続、アプリケーションデータスループット要件、遅延要件、サービス品質（ＱｏＳ）パラメータ、熱放散、及び電力利用可能性の相対コスト要因は、１つ以上のアプリケーションに対して５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを可能にする際に考慮され得る。５Ｇセルラへのアクセスは、特定の環境では、Ｗｉ－Ｆｉよりも優先され得る。

アプリケーションワークロード監視は、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスがアプリケーションに対して推奨されるかどうかを判定するために、デバイス全体の使用、バッテリレベル、及びモビリティ状態のシステムレベルの表示と共に、使用中の又は将来の使用のために起動している所与のアプリケーションに対するネットワーク性能要件の分析を含むことができる。いくつかの実施形態では、５Ｇセルラ推奨は、現在使用中の又は将来の使用に期待される帯域幅レベル、並びに帯域幅レベル表示における信頼メトリックを示すアプリケーションに対して提供される。いくつかの実施形態では、帯域幅レベル表示は、アプリケーション用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスに対する肯定的推奨を示すハイ、又は否定的推奨を示すローのいずれかである。いくつかの実施形態では、アプリケーション用の付随する帯域幅レベル表示に関する信頼レベルに対して、ハイ又はローの値が提供される。いくつかの実施形態では、データ駆動機械学習は、アプリケーションデータの使用及び性能要件の過去の履歴などに基づいて、１つ以上のアプリケーション用の５Ｇセルラベースバンドリソースにアクセスするために、特定のユーザ及び／又はデバイスの適正に関する決定ロジックを適合させることができる。いくつかの実施形態では、無線デバイスのアプリケーションサブシステムは、オーディオ／ビデオメディアの使用、期待されるデータコンテンツサイズ、及び／又はデータフローパラメータに関するアプリケーションレベル情報を分析サブシステムに提供し、分析サブシステムは、通信サブシステムから無線ネットワーク接続情報も取得するする。分析サブシステムは、（アプリケーションサブシステムから又は別のデバイスエンティティから取得された）アプリケーションレベル情報、（通信サブシステムから又は別のデバイスエンティティから取得された）無線ネットワーク情報、及び／又は１つ以上のデバイスエンティティから取得されたシステムレベル情報を使用して、５Ｇセルラ推奨を判定することができる。関連するアプリケーション情報は、フォアグラウンド／バックグラウンド状態、トラフィッククラス、転送サイズ、アクティブ／アイドル状態、ビットレート要件、及びストリーミングメディア要件を含み得る。システムレベル情報は、バッテリ状態、画面状態、セルラデータ及び非セルラデータ（例えば、Ｗｉ－Ｆｉ）使用に関するユーザ構成、モビリティ状態、（アプリケーション、プロセッサ、及び／又はデバイスのレベルにおける）低減電力モードなどのシステム状態を含み得る。セルラベースバンドコントローラは、特定のアプリケーションによる使用のために、１つ以上の無線周波数帯域の５Ｇベースバンドリソースが利用可能であるかどうかを判定することができる。

以下の発明を実施するための形態では、明細書の一部を成し、説明する実施形態による具体的な実施形態が例示として示される添付の図面が参照される。これらの実施形態は、説明する実施形態を当業者が実施し得る程度に詳細に説明されるが、これらの実施例は限定するものとして理解されず、したがって、他の実施形態を使用してもよく、説明する実施形態の趣旨及び範囲から逸脱することなく変更を行ってもよい。

これら及び他の実施形態について、図１～図１１を参照して以下に論じる。それらの図に関して本明細書で与えられる詳細な説明が説明のみを目的とし、限定的であると見なされるべきではないことを当業者は容易に理解するであろう。

図１は、ｉ）無線デバイス、無線通信デバイス、モバイルデバイス、ユーザ機器（ＵＥ）、デバイスなどとも呼ばれ得るモバイル無線デバイス１０２、ｉｉ）異なるモバイルネットワークオペレータ（Mobile Network Operator、ＭＮＯ）１１４によって管理される基地局１１２－１～１１２－Ｎのグループ、及びｉｉｉ）ＭＮＯ１１４と通信しているプロビジョニングサーバ１１６のセット、を含む、システム１００の異なる構成要素のブロック図を示している。モバイル無線デバイス１０２は、モバイルコンピューティングデバイス（例えば、Ａｐｐｌｅ（登録商標）によるｉＰｈｏｎｅ（登録商標）又はｉＰａｄ（登録商標））を表すことができ、基地局１１２－１～１１２－Ｎは、モバイル無線デバイス１０２と通信するように構成された、第４世代（４Ｇ）ロングタームエボリューション（ＬＴＥ）進化型ＮｏｄｅＢ（ｇＮｏｄｅＢ若しくはｇＮＢ）及び／又は第５世代（５Ｇ）ＮｏｄｅＢ（ｇＮｏｄｅＢ若しくはｇＮＢ）を含むセルラ無線ネットワークエンティティを表すことができ、ＭＮＯ１１４は、モバイル無線デバイス１０２のユーザがモバイル無線デバイス１０２を介してサービスにアクセスするために加入することができる特定のサービス（例えば、ボイス及びデータ）を提供する様々な無線サービスプロバイダを表すことができる。モバイル無線デバイス１０２に常駐するアプリケーションは、有利には、基地局１１２を介して４Ｇ ＬＴＥ接続及び／又は５Ｇ接続を使用して、サービスにアクセスすることができる。モバイル無線デバイス１０２は、１つ以上のプロセッサ１０４及びメモリ１０６を含み得る処理回路、組み込み型ユニバーサル集積回路カード（ｅＵＩＣＣ）１０８、並びにベースバンド構成要素１１０を含むことができる。いくつかの実施形態では、モバイル無線デバイス１０２は、ｅＵＩＣＣ１０８に加えて、加入者識別モジュール（ＳＩＭ）カード（図示せず）とも呼ばれる１つ以上の物理的ＵＩＣＣを含む。モバイル無線デバイス１０２の構成要素は、モバイル無線デバイス１０２が、セルラ無線ネットワークアクセス、非セルラ無線ネットワークアクセス、局所コンピューティング、場所ベースのサービス、及びインターネット接続などの、モバイル無線デバイス１０２のユーザに有用な特徴を提供することを可能にするように一緒に機能する。ｅＵＩＣＣ１０８は、基地局１１２－１～１１２－Ｎ経由の通信を介して１つ以上の異なるＭＮＯ１１４によって提供されるサービスにアクセスするための複数の電子ＳＩＭ（ｅＳＩＭ）を記憶するように構成することができる。ＭＮＯによって提供されるサービスにアクセスすることができるように、１つ以上のｅＳＩＭは、モバイル無線デバイス１０２のｅＵＩＣＣ１０８に対してプロビジョニングされ得る。いくつかの実施形態では、ＳＩＭ／ｅＳＩＭに関連付けられたポリシーは、モバイル無線デバイス１０２が５Ｇ基地局１１２を介して５Ｇサービスにアクセスできるかどうかを判定することができる。いくつかの実施形態では、ＳＩＭ／ｅＳＩＭポリシーは、コスト要因、データスループットレート制限、データ容量制限、アプリケーションサービス互換性、デバイス互換性、及びモバイル無線デバイス１０２の１つ以上のアプリケーションが５Ｇサービスにアクセスできるかどうかを判定するための他の基準、を判定することができる。いくつかの実施形態では、ＳＩＭ／ｅＳＩＭポリシー及び／又はデバイス構成は、１つ以上のアプリケーションが、１つ以上の特定の無線アクセス技術（ＲＡＴ）を介して、例えば、４Ｇ ＬＴＥ接続を介して、５Ｇ接続を介して、非セルラ無線接続などを介して、サービスへのアクセスを優先することができるかどうかを判定することができる。

図２は、図１のシステム１００の例示的な構成要素のより詳細な図のブロック図２００を示している。１つ以上のプロセッサ１０４は、メモリ１０６と併せて、アプリケーション２０４（例えば、ネイティブＯＳアプリケーション及びユーザアプリケーション）を実行するように構成されたメインオペレーティングシステム（ＯＳ）２０２を実装することができる。１つ以上のプロセッサ１０４は、アプリケーション処理回路、及びいくつかの実施形態では、無線通信制御回路を含むことができる。アプリケーション処理回路は、アプリケーション要件及び使用を監視して、帯域幅及び／又は遅延などの通信接続特性に関する推奨を判定し、通信制御回路に情報を提供して、特定のアプリケーションにより使用するための好適な無線接続を判定することができる。通信制御回路は、アプリケーション処理回路からだけでなく、ベースバンド構成要素１１０、及び他のセンサ（図示せず）などの追加の回路からの情報も処理して、モバイル無線デバイス１０２の構成要素の状態、例えば低減電力モード、及びモバイル無線デバイス１０２全体の状態、例えばモビリティ状態を判定することができる。いくつかの実施形態では、通信制御回路はまた、モバイル無線デバイス１０２のアプリケーション又はサービスが、５Ｇセルラ接続へのアクセスなどの特定のＲＡＴにアクセスできるかどうかに影響を及ぼすＳＩＭ／ｅＳＩＭポリシーを考慮することができる。通信制御回路は、ベースバンド構成要素１１０に制御信号を提供して、特定のアプリケーションがアクセスできるＲＡＴがどれかを判定することができる。モバイル無線デバイス１０２は、ｅＵＩＣＣ１０８のハードウェアリソース（例えば、ｅＵＩＣＣ１０８に埋め込まれたプロセッサ及びメモリ）を管理するｅＵＩＣＣ ＯＳ２０６を実装するように構成され得るｅＵＩＣＣ１０８を更に含む。ｅＵＩＣＣ ＯＳ２０６はまた、例えば、ｅＵＩＣＣ１０８内のｅＳＩＭ２０８を有効化し、無効化し、修正し、更新し、又は別の方法で管理を実行し、かつベースバンド構成要素１１０にｅＳＩＭ２０８へのアクセスを提供することで、モバイル無線デバイス１０２に対して無線サービスへのアクセスを提供することによって、ｅＵＩＣＣ１０８により記憶されたｅＳＩＭ２０８を管理するように構成され得る。ｅＵＩＣＣ ＯＳ２０６は、様々なｅＳＩＭ２０８の管理機能を実行できるｅＳＩＭマネージャ２１０を含むことができる。各ｅＳＩＭ２０８は、ｅＳＩＭ２０８が動作する方式を規定する複数のアプレット２１２を含むことができる。例えば、アプレット２１２のうちの１つ以上は、ベースバンド構成要素１１０及びｅＵＩＣＣ１０８によって実装されると、モバイル無線デバイス１０２がＭＮＯ１１４と通信して有用な機能（例えば、通話及びインターネット）をモバイル無線デバイス１０２のユーザに提供できるように構成され得る。

モバイル無線デバイス１０２のベースバンド構成要素１１０は、ベースバンド構成要素１１０のハードウェアリソース（例えば、プロセッサ、メモリ、異なる無線構成要素など）を管理するように構成されたベースバンドＯＳ２１４を含むことができる。いくつかの実施形態によれば、ベースバンド構成要素１１０は、ｅＵＩＣＣ１０８とインタフェースして、プロビジョニングサーバ１１６とのセキュアなチャネルを確立し、ｅＳＩＭ２０８を管理する目的でプロビジョニングサーバ１１６から情報（ｅＳＩＭデータなど）を取得するように構成されたベースバンドマネージャ２１６を実装することができる。ベースバンドマネージャ２１６は、ｅＵＩＣＣ１０８に含まれる有効化されたｅＳＩＭ２０８の様々なアプレット２１２によってインスタンス生成されたソフトウェアモジュールの集合を表す、サービス２１８を実装するように構成され得る。例えば、サービス２１８は、ｅＵＩＣＣ１０８内で有効化される異なるｅＳＩＭ２０８に従って、モバイル無線デバイス１０２とＭＮＯ１１４との間の異なる接続を管理するように構成され得る。

図３Ａ及び図３Ｂは、それぞれ、５Ｇのスタンドアロン（ＳＡ）ネットワークアーキテクチャ及び非スタンドアロン（ＮＳＡ）ネットワークアーキテクチャのブロック図３００／３５０を示している。図３Ａに示されるように、ＳＡモードで動作することにより、５Ｇユーザ機器（ＵＥ）３０４は、５Ｇ ｇＮＢ（基地局）３０８への５Ｇ無線リンク３１６を介して、セルラ無線ネットワークと通信し、一方、４Ｇ ＵＥ３０２は、４Ｇ ＬＴＥ ｅＮＢ３０６への４Ｇ無線リンク３１４を介して、それ自体のセルラ無線ネットワークと個別に通信する。５Ｇ ｇＮＢ３０８は、データ転送用のユーザプレーン接続及び制御シグナリング用の制御プレーン接続の両方を含む、５Ｇ次世代コア（ＮＧＣ）ネットワーク３１２に接続される。同様に、４Ｇ ＬＴＥ ｅＮＢ３０６は、４Ｇ ＬＴＥ強化パケットコア（ＥＰＣ）３１０に接続される。４Ｇ ＬＴＥ ＥＰＣ３１０ネットワークは、ユーザプレーンを介して５Ｇ ＮＧＣ３１２ネットワークと連携し、それらの間の接続を制御することができる。しかしながら、５Ｇ ｇＮＢ３０８及び５Ｇ ＮＧＣ３１２に基づく５Ｇアクセスネットワークの両方を含む５Ｇ ＳＡネットワークは、構築するのに複数年かかることが期待され、したがって、４Ｇセルラ無線ネットワーク及び５Ｇセルラ無線ネットワークの両方の要素を含むハイブリッドネットワークが、５Ｇ ＵＥ３０４に対して図３Ｂに示されるようにＮＳＡモードで動作するように計画されている。ＮＳＡモードで動作することにより、５Ｇ ＵＥ３０４は、５Ｇ ｇＮＢ３０８への５Ｇ無線リンク３１６を介して、及び４Ｇ ＬＴＥ ｅＮＢ３０６への別個の４Ｇ無線リンク３１８を介しての両方で、セルラ無線ネットワークと通信する。４Ｇ ＬＴＥ ｅＮＢ３０６は、制御プレーンシグナリング用に使用され、５Ｇ ＵＥ３０４とのネットワーク接続にアクセスするためのプライマリノードとして機能することができ、一方、５Ｇ ｇＮＢ３０８は、ユーザプレーンデータ転送用に使用され、５Ｇ ＵＥ３０４とのネットワーク接続にアクセスするためのセカンダリノードとして機能することができる。４Ｇ ＬＴＥ ｅＮＢ３０６と５Ｇ ｇＮＢ３０８との間のユーザプレーン接続によって示されるように、５Ｇ ｇＮＢ３０８は、４Ｇ ＬＴＥ ＥＰＣ３１０に直接接続されたとき、又は４Ｇ ＬＴＥ ３ＮＢ３０６を介して４Ｇ ＬＴＥ ＥＰＣ３１０に間接的に接続されたときに、４Ｇ ＬＴＥ ＥＰＣ３１０にユーザプレーンデータを転送することができる。４Ｇ ＵＥ３０２（又は４Ｇ ＬＴＥモードで動作する５Ｇ ＵＥ３０４）は、制御シグナリング及びユーザプレーンデータ転送の両方のために、４Ｇ無線リンク３１４を介して４Ｇ ＬＴＥ ｅＮＢ３０６に接続することができる。

５Ｇセルラ無線ネットワークは、性能が改善された５Ｇネットワークを活用する新しいアプリケーション及びサービスを可能にしながら、既存のサービス及びアプリケーションを強化するより高いデータスループット速度及びより低い遅延のデータ接続を提供する。性能の増大はまた、より高い電力消費及び熱放散管理に対する増大した要件を伴う。５Ｇの性能を熱放散及び電力管理要件とバランスさせるために、本明細書に記載のメカニズムは、ユーザプリファレンスに最も適した及び／又はそれに基づいて、５Ｇ接続用のアプリケーション及びサービスの使用を適合させる。本明細書で更に論じられるように、（ＳＩＭ／ｅＳＩＭポリシー及び／又はキャリア構成に含まれ得る）セルラサービスプランパラメータに基づく主要指標、異なるアプリケーション用の異なるＲＡＴの適用可能性、アプリケーション用の性能要件（例えば、データスループット、遅延、ＱｏＳ）、アプリケーション、サービス、ユーザ、及びデバイスの履歴的な使用パターン、並びにデバイス構成要素状態（例えば、バッテリレベル、熱管理、モビリティ状態）を組み合わせて使用して、５Ｇ ＵＥ３０４による５Ｇセルラベースバンドリソースの使用に対する推奨を判定することができる。場合によっては、セルラ接続よりも非セルラ接続が好ましいことがある。場合によっては、４Ｇ ＬＴＥ接続が、５Ｇ接続よりも好まれ得る（又は顕著な劣化なしに使用され得る）。場合によっては、４Ｇ ＬＴＥセルラ接続及び／又は非セルラ接続よりも５Ｇ接続が好ましいことがある。

所与のアプリケーションが、使用された場合に、５Ｇ接続の恩恵を受けることができるかどうかには、多くの要因が影響を及ぼし、例えば、以下が含まれる。ｉ）転送すべきデータの既知の若しくは期待される量、ｉｉ）データ転送時間要件、ｉｉ）性能若しくは電力管理設定、例えば低電力モード、ｉｉｉ）データ転送レート要件、及び／又はｉｖ）（アプリケーションに対する又はネットワークサービスポリシーに基づく）データ転送レートキャップ。所与のアプリケーションは、例えば、アプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）を介して若しくはアプリケーション用にセルラベースバンドリソースを要求する際に直接的に、又はデバイス／ユーザ／アプリケーション設定若しくはアプリケーション使用履歴を介して間接的に、この情報のいくつかを提供することができる。アプリケーションの要件を判定するために、モバイル無線デバイス１０２のアプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステムは、アプリケーションのネットワーク性能を、例えば、定期的な間隔で監視し、アプリケーション及び／又はデバイスを使用するための様々なキューを累積することができる。適用可能なキューは、転送されるエンティティ本体のサイズを示すコンテンツ長エンティティヘッダフィールドを含む、ｈｔｔｐ（ｓ）ベースのアプリケーションなどの特定の量のデータをダウンロードするアプリケーションの意図を示すインテントキューを含むことができる。コンテンツ長エンティティヘッダフィールドの値は、アプリケーションがデータ接続を介して転送することを意図するデータ量のプロキシとして使用され得る。適用可能なキューはまた、モバイル無線デバイス１０２のユーザがモバイル無線デバイス１０２とアクティブに相互作用するかどうかのプロキシであり得るオン／オフ画面状態などの、モバイル無線デバイス１０２の状態を示すシステムレベルのキューを含み得る。追加のシステムレベルのキューは、バッテリの状態、アプリケーションのフォアグラウンド／バックグラウンド状態の表示、又はアプリケーション用のリアルタイム（若しくはほぼリアルタイム）対遅延耐性データ転送の要件の表示を含み得る。適用可能なキューはまた、モバイル無線デバイス１０２が可変無線カバレッジを伴う異なるエリア間の転送のプロセスにあるモビリティ状態など、モバイル無線デバイス１０２の状態を考慮するコンテキストキューを含み得る。例えば、モバイル無線デバイス１０２が良好な非セルラ無線カバレッジのエリアから不良な非セルラ無線カバレッジのエリアに移動すると、データ転送には、セルラ無線接続が好ましい場合がある。適用可能なキューは、ネットワーク使用パターンの観察を更に含むことができ、例えば、比較的一定の転送レートは、ビデオストリーミング又はライブオーディオ転送を示すことができ、一方、定期的な間隔でのアクティビティの小さなバーストのパターンは、オーディオストリーミングを示すことができる。これらの複数のキューの分析は、モバイル無線デバイス１０２の１つ以上のアプリケーションによって、５Ｇセルラベースバンドリソースの使用に対する推奨を判定するために処理され得る。いくつかの実施形態では、推奨は、アプリケーション用の帯域幅使用の表示、例えば、低帯域幅要件若しくは高帯域幅要件、又はアプリケーションに対する同様の帯域幅ランク付けを含む。いくつかの実施形態では、推奨は、帯域幅使用表示用の信頼レベルの表示、例えば、低信頼レベル若しくは高信頼レベル、又は帯域幅使用のための同様の信頼度ランク付けを含む。

図４は、複数のアプリケーションレベル及びデバイスレベルの要因に基づいて、アプリケーション用の５Ｇセルラベースバンドリソース推奨を判定するための例示的なワークロードモデリングテーブル４００を示している。アプリケーションレベルにおいて、分析サブシステムは、モバイル無線デバイス１０２上のフォアグラウンドモードで動作するアプリケーションに関連付けられたオーディオビジュアル（ＡＶ）フローが存在するかどうかを考慮することができる。フォアグラウンドオーディオビジュアルフローを使用する例示的なアプリケーションサービスには、Ａｐｐｌｅ ＴＶ＋若しくはＮｅｔｆｌｉｘ（商標）などのストリーミングメディアサービス、又はＦａｃｅｔｉｍｅ（登録商標）若しくはＺＯＯＭ（登録商標）などのビデオテレビ会議サービスなどが含まれ得る。デバイスレベルにおいて、分析サブシステムはまた、モバイル無線デバイス１０２の表示画面がオン状態にあるか、又はオフ状態にあるかを考慮することができる。特定のアプリケーションは、バックグラウンド状態で動作し、画面がオフ状態にある間にデータを転送することができ、したがって、データ転送要件に応じて５Ｇ接続へのアクセスから恩恵を得ることができる場合があり、又はできない場合がある。分析サブシステムは、アプリケーション用の実際の若しくは期待されるデータ転送サイズ又はデータ転送レートを判定し、アプリケーション用の５Ｇ接続へのアクセスに対する推奨を判定する際にこれを考慮することができる。５Ｇ接続へのアクセスを必要としない場合がある例示的なアプリケーションには、メッセージングアプリケーション若しくは電子メールアプリケーション、インターネットブラウジング、ストリーミングオーディオサービス、例えば、Ａｐｐｌｅ Ｍｕｓｉｃ（登録商標）、及びボイス接続などの、より低いデータサイズ／レートのアプリケーションが含まれ得る。５Ｇ接続へのアクセスから恩恵を得ることができる例示的なアプリケーションには、アプリケーションダウンロードサービス、例えば、Ａｐｐ Ｓｔｏｒｅ（登録商標）、接続速度テストアプリケーション、バックアップサービス、例えば、ｉＣｌｏｕｄ Ｄｒｉｖｅ（登録商標）、並びにインターネットブラウジングが含まれ得る。これらの要因を組み合わせて使用して、アプリケーション用の実際の又は期待される帯域幅要件及びその帯域幅要件における信頼レベルを示す、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨を提供することができる。データ転送サイズがサイズ閾値を下回るか、又はアプリケーション用のデータ転送レートがレート閾値を超えないようにキャップされると、分析サブシステムは、低帯域幅接続を推奨して、この推奨における高い信頼レベルを示すことができる。データ転送レートキャップを有しないビデオストリーミングサービス、オンラインアプリケーションサービスからのアプリケーションダウンロード、又はデータ接続速度テストの場合、分析サブシステムは、高い信頼度での高帯域幅接続を推奨することができる。いくつかの実施形態では、分析サブシステムは、真理値表を使用して、特定の基準の値を５Ｇセルラベースバンドリソース推奨にマッピングすることができる。いくつかの実施形態では、分析サブシステムは、データ駆動機械学習を使用して、様々なアプリケーションの使用履歴に基づいて、様々な要因のマッピングを推奨に適合させることができる。例えば、ユーザは、頻繁に、特定のアプリケーション用の大量のデータを転送することができ、分析サブシステムは、特定のアプリケーション、又は同様のアプリケーションが、起動、及びデータ転送用の接続を要求するときに、同様の要件を予測することができる。

図５は、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６を判定するために情報を分析する、モバイル無線デバイス１０２の例示的なサブシステムのセットのブロック図５００を示している。アプリケーションサブシステム５０２は、現在使用中の及び／又は使用のために起動している１つ以上のアプリケーションからの情報を提供し、通信リソースを使用することができる。アプリケーションサブシステム５０２は、ストリーミングアプリケーションなどのオーディオ／ビデオ（ＡＶ）メディアを管理及び／又は監視し、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６を判定する際に使用するためにアプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４にＡＶメディア情報５０８を提供する構成要素を含むことができる。アプリケーションサブシステム５０２はまた、確立されているときに、ネットワーク接続フローの期待される（又は実際の）コンテンツ長５１０などの、より高い層ネットワーク接続フロー情報、及び確立されたネットワーク接続に対するデータフロー情報５１２、例えば、フローがフォアグラウンド状態で動作するアプリケーションによって使用されているか、又はバックグラウンド状態で動作するアプリケーションによって使用されるか、を監視する構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、フローは、アプリケーションサブシステムによるユニバーサル一意識別子（ＵＵＩＤ）によって識別される。いくつかの実施形態では、１つ以上のフローは、１つ以上のフローの確立のために設定されたトラフィッククラスによって特徴付けられる。いくつかの実施形態では、トラフィッククラスなしのフローを監視して、比較的一定のビットレート、例えば、有効最大ビットレートと有効最小ビットレートとの間で境界付けられるかどうかを検出することができる。いくつかの実施形態では、比較的一定の、例えば、境界付けされたビットレートを、１つ以上のＡＶメディアフローに使用することができる。いくつかの実施形態では、フローを監視して、アイドル期間中の周期的な転送の発生を検出することができる。いくつかの実施形態では、アプリケーションサブシステム５０２の構成要素は、アプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４に、データ転送サイズが転送サイズ閾値を下回るか、転送サイズ閾値に等しいか、及び／又は転送サイズ閾値を超えているかの表示を提供する。いくつかの実施形態では、アプリケーションサブシステムの構成要素は、アプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４に、フローに対しておそらくは大きい、潜在的に制約のない転送サイズが検出されたことの表示を提供する。フロー特性に関する１つ以上の表示は、アプリケーションサブシステム５０２によって、ＡＶメディア情報５０８、コンテンツ長５１０、及び／又はフロー情報５１２を介してアプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４に通信され得る。いくつかの実施形態では、アプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４は、アプリケーションサブシステム５０２によって提供される情報を処理するためのフロー分析エンジンを含む。アプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４はまた、セルラベースバンドリソース及び非セルラベースバンドリソースへのアクセスを制御する通信サブシステム５０６からの様々なセルラネットワーク接続及び非セルラネットワーク接続の特性に関するネットワーク接続情報５１４を受信することができる。ネットワーク接続情報５１４は、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６を判定するのを支援するために性能表示を提供する、データスループット、遅延、及び／又は干渉などの観察された下層ネットワーク特性を含むことができる。アプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４は、アプリケーションサブシステムによって提供される情報、並びに他のデバイス状態、例えば、表示画面の状態若しくはデバイスモビリティ状態、及び／又は構成情報、例えば、ユーザ設定若しくはプリファレンスと併せて、ネットワーク接続情報を使用して、セルラベースバンド回路及び／又は非セルラベースバンド回路を構成する通信サブシステム５０６に提供するために、５Ｇセルラ推奨５１６を判定することができる。いくつかの実施形態では、アプリケーション及び通信ネットワークサブシステム５０４は、セルラ接続が非セルラ接続を支援するために使用され得るか（又は逆も同様）どうかなどの、ネットワーク接続構成５１８情報を提供する。

図６は、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６を判定するために情報を処理する例示的な構成要素のセットのブロック図６００を示している。図６の構成要素は、いくつかの実施形態では、図５のアプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４に含まれ得る。フローデータモニタ６０２構成要素は、モバイル無線デバイス１０２の１つ以上のフロー用のフロー情報５１２を受信することができる。フロー情報には、１つ以上のフローの１つ以上の特徴的なフロー要因６０４、例えば、フォアグラウンド／バックグラウンド状態、トラフィッククラス、データ転送サイズ（コンテンツ長５１０など）、非アイドル／アイドル状態、及び／又はフローデータアナライザ６０６構成要素に入力されるユーザデータグラムプロトコル（ＵＤＰ）フローにアサインされた比較的一定のデータレートが含まれ得る（又はそれらを生成するために使用され得る）。フローデータアナライザ６０６構成要素は、フロー要因６０４及び追加の入力（図示せず）を使用してフロー特性６０８のセットを判定し、それをセルラアナライザ６１０構成要素に提供して５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６を判定することができる。いくつかの実施形態では、フロー特性６０８は、ＡＶメディアフローのフォアグラウンド／バックグラウンド状態の表示、フローの比較的一定の（及び／又は境界付けられた）ビットレート表示、フローの大きな転送サイズ／レート、及び／又は１つ以上のフローと同時のデバイスの表示画面の状態を含む。いくつかの実施形態では、フロー特性は、例えば、アイドル期間とビジー期間との間の通常のデューティサイクルの表示を含み得る。セルラアナライザ６１０は、フロー特性６０８を処理して、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６を生成することができる。いくつかの実施形態では、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６は、帯域幅表示、及び１つ以上のフローの関連付けられた帯域幅表示における信頼度を含む。いくつかの実施形態では、帯域幅表示は、１つ以上のフローによって使用するための通信帯域幅の推奨量を特徴付ける１つ以上のビットを含む。いくつかの実施形態では、帯域幅表示の値は、低帯域幅（第１の帯域幅閾値以下）及び高帯域幅（第２の帯域幅閾値以下）を含む。いくつかの実施形態では、第１の帯域幅閾値と第２の帯域幅閾値とは異なるが、いくつかの実施形態では、第１の帯域幅閾値と第２の帯域幅閾値とは同一である。いくつかの実施形態では、関連付けられた信頼レベルは、関連付けられた帯域幅表示における信頼レベルを特徴付けるための１つ以上のビットを含み、いくつかの実施形態では、信頼レベルの値は、低い信頼レベル（第１の信頼度閾値以下）及び高い信頼レベル（第２の信頼度閾値以上）を含む。いくつかの実施形態では、第１の信頼度閾値と第２の信頼度閾値は異なるが、いくつかの実施形態では、第１の信頼度閾値と第２の信頼度閾値とは同一である。

図７は、異なるトリガ基準に基づいて５Ｇセルラベースバンドリソース機能を要約する例示的なスマートデータモード（ＳＤＭ）テーブル７００を示している。セルラベースバンドリソースは、異なる無線周波数（ＲＦ）帯域に属することができ、５Ｇセルラベースバンドリソースは、６ＧＨｚ未満の無線周波数を使用するＲＦ帯域を含む第１の無線周波数範囲（ＦＲ１）、及び／又は２４ＧＨｚ超のミリメートル無線周波数を使用するＲＦ帯域を含む第２の無線周波数範囲（ＦＲ２）に属するものとして特徴付けることができる。５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６に含まれる帯域幅表示を使用して、５Ｇ周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２のいずれも有効化しないか、一方を有効化するか、又は両方を有効化するかを判定することができる。モバイル無線デバイス１０２の表示画面の状態は、５Ｇセルラベースバンドリソースがアプリケーションに利用可能であり得るかどうかの設定に影響を及ぼし得る。例えば、表示画面の状態がオン状態にある場合、デフォルト設定は、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを有効化ことができ、これは、ユーザ構成可能設定などを介して、オンデマンドで無効化され得る。連続データフローを必要とするＡＶメディアストリーミングアプリケーション又はＡＶインタラクティブセッションなどに対して、データストールが差し迫っているかどうかの表示を使用して、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを制御することができる。例えば、フローに対してメディアストールが差し迫っている場合、コントローラは、５Ｇ周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２の両方の有効化を推奨又は引き起こすことができる。非セルラベースバンドリソース推奨、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ状態表示は、５Ｇセルラベースバンドリソースがアプリケーションに利用可能であるかどうかに影響を及ぼし得る。Ｗｉ－Ｆｉ状態表示は、Ｗｉ－Ｆｉ性能に関する情報を提供することができる。Ｗｉ－Ｆｉ品質が限界であり、したがって、データ接続について、セルラ接続がＷｉ－Ｆｉよりも好ましいことがある場合、セルラベースバンドリソースを、差し迫ったＷｉ－Ｆの関連付け解に備えて準備し得る。いくつかの実施形態では、Ｗｉ－Ｆｉ状態トリガが、Ｗｉ－Ｆｉがセルラベースバンドリソースよりも推奨されることを示す場合、５Ｇ周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２へのアクセスが無効化され得る。セルラデータ構成設定はまた、５Ｇセルラベースバンドリソースがアプリケーションに利用可能であるかどうかに影響を及ぼし得る。例えば、セルラデータがモバイル無線デバイス１０２に対して全体的に又は１つ以上の特定のアプリケーションに対してオフ状態にある場合、５Ｇ周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２へのアクセスは、モバイル無線デバイス１０２に対して又は１つ以上の特定のアプリケーションに対して無効化され得る。モバイル無線デバイス１０２の１つ以上のプロセッサの状態、例えば、アプリケーションプロセッサ（ＡＰ）状態を使用して、アプリケーションに利用可能な５Ｇセルラベースバンドリソースを判定することができる。例えば、ＡＰ状態が、ＡＰが電力低減状態にあることを示す場合、５Ｇ周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２へのアクセスは無効化され得る。いくつかの実施形態では、インタラクティブオーディオ接続、例えば、ボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）接続、又はインタラクティブビデオ接続、例えば、Ｆａｃｅｔｉｍｅ接続のための５Ｇ周波数範囲ＦＲ１及び／又はＦＲ２へのアクセスは、電力消費特性、バッテリレベル特性、熱放散状態特性、及び／又はモビリティ特性などのモバイル無線デバイス１０２の１つ以上のデバイス特性の組み合わせに基づいて判定することができる。いくつかの実施形態では、モバイル無線デバイス１０２のモビリティ状態を使用して、特定の５Ｇ周波数範囲、例えば、ＦＲ２がモバイル無線デバイス１０２又はその上の１つ以上のアプリケーションによる使用に利用可能であるかどうかを判定することができる。例えば、モビリティ状態が、モバイル無線デバイス１０２が動作中にある、例えば、位置の変化若しくは位置の変化レート（スピード、速度）に関連付けられたモビリティ閾値以上であること、及び／又はある期間中に失敗閾値を超えていることを示す場合、範囲が狭く、基地局間の接続の転送に問題が生じ得るミリ波無線周波数を使用するＦＲ２へのアクセスは、無効化され得る。モバイル無線デバイス１０２の電力状態又は構成、例えば、モバイル無線デバイス１０２が低減電力モードで動作している（又は動作するように構成されている）場合、特定の５Ｇ周波数範囲、例えば、ＦＲ２へのアクセスは、無効化され得る。

図８は、モバイル無線デバイス１０２のアプリケーション用の５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを制御するためのアプリケーション処理８１２サブシステム及びセルラベースバンド処理８１８サブシステムの例示的なアーキテクチャ及びデータフローのブロック図８００を示している。アプリケーション処理８１２サブシステムは、いくつかの実施形態では、図５のアプリケーション及び通信ネットワーク分析サブシステム５０４に対応し得る、アプリケーション及びネットワーク分析８０２ブロックを含むことができる。アプリケーション及びネットワーク分析８０２ブロックは、アプリケーションフロー情報及び通信ネットワーク情報を取得し、通信センタ８０６ブロックに推奨を提供することができる。メディア管理８０４ブロックは、１つ以上のＡＶメディアデータストリーミングアプリケーションに対してストールが差し迫っているかどうかに関する情報を提供することができる。アプリケーション及びネットワーク分析８０２ブロックは、通信センタ８０６に、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６、並びにネットワーク接続構成５１８情報、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ状態又はユーザ構成可能通信設定を提供することができる。通信センタ８０６は、セルラベースバンド処理８１８サブシステムのセルラベースバンド制御８１４ブロックに、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨５１６を提供することができる。通信センタ８０６はまた、セルラベースバンド制御８１４ブロックに以下を含む追加の情報を提供することができる。ｉ）アプリケーションプロセッサ（ＡＰ）の状態の表示、例えばＡＰが電力低減状態にあるかどうか、ｉｉ）セルラデータ構成の状態、例えば、セルラ無線を介したデータ転送がモバイル無線デバイス１０２又はモバイル無線デバイス１０２の１つ以上のアプリケーションに対して許可されているかどうか、ｉｉｉ）モバイル無線デバイス１０２の表示画面の状態、例えば、オン状態かオフ状態か、ｉｖ）セルラ接続又は非セルラ接続の使用に対するプリファレンスの表示、例えばＷｉ－Ｆｉ状態、ｖ）スマートデータモード（ＳＤＭ）を使用するためのユーザ構成の状態、例えば、ユーザが５Ｇセルラベースバンドリソースの使用を選択するためにＳＤＭを有効化又は無効化しようとしているかどうか、ｖｉ）１つ以上のＡＶメディアデータストリーミングアプリケーションに対するストールが差し迫っているかどうかの表示。加えて、通信マネージャ８０８ブロックは、セルラベースバンド制御８１４ブロックに、１つ以上のボイス接続及び／又はビデオ接続に関する情報、例えば、ＶｏＩＰコール及び／又はＦａｃｅｔｉｍｅコールの状態を提供することができる。更に、動作制御８１０ブロックは、モバイル無線デバイス１０２の動作を監視し、モバイル無線デバイス１０２のモビリティ状態の表示、例えば、モバイル無線デバイス１０２のスピード／速度がモビリティ閾値を超えているかどうかを提供することができる。セルラベースバンド処理８１８サブシステムのセルラベースバンド制御８１４ブロックは、アプリケーション処理８１２サブシステムの様々なブロックから受信した情報を集約及び処理して、１つ以上の５Ｇセルラベースバンドリソースを使用するための制御信号を判定することができる。いくつかの実施形態では、セルラベースバンド制御８１４は、無線周波数範囲のいずれもアクセス可能でないか、無線周波数範囲の一方がアクセス可能であるか、又は無線周波数範囲の両方がアクセス可能であるか、例えば、ＦＲ１及び／又はＦＲ２がモバイル無線デバイス１０２の１つ以上のアプリケーションにアクセス可能であるかどうかを示すために、セルラベースバンド処理８１８サブシステムのセルラベースバンド構成要素８１６に、５Ｇ新無線（ＮＲ）制御信号を提供する。

図９は、様々なトリガ基準に基づいて、５Ｇ無線周波数範囲、例えば、ＦＲ１、ＦＲ２を有効化及び無効化するための例示的なスマートデータモード（ＳＤＭ）の状態図９００を示している。５Ｇ無効化状態９０２では、モバイル無線デバイス１０２用の（又はモバイル無線デバイス１０２の１つ以上のアプリケーション用の）５Ｇ新無線（ＮＲ）ＦＲ１帯域及びＦＲ２帯域へのアクセスが無効化される。特定のトリガ基準は、５Ｇ無効化状態９０２からデュアルバンド５Ｇ有効化状態９０４への状態遷移９１２を引き起こすことができ、ここで、ＦＲ１帯域及びＦＲ２帯域の両方は、モバイル無線デバイス１０２（又はモバイル無線デバイス１０２の１つ以上のアプリケーション）にアクセス可能である。ＦＲ１無効化及びＦＲ２無効化からＦＲ１有効化及びＦＲ２有効化への状態遷移９１２は、以下のトリガ基準の組み合わせから起こり得る。例えば、ｉ）アプリケーションプロセッサ（ＡＰ）が電力低減状態にない場合（ＡＰ低電力オフ）、ｉｉ）モバイル無線デバイス１０２用の（又はモバイル無線デバイス１０２上の１つ以上のアプリケーション用の）セルラデータ機能が有効化されている（セルラデータオン）、ｉｉｉ）非セルラ通信性能が性能閾値を下回っている（Ｗｉ－Ｆｉの性能が不良）、及びｉｖ）５Ｇセルラベースバンドリソース推奨が肯定的である（高帯域幅、高又は低信頼レベル）、表示画面状態が表示画面がオンであることを示している、又はＡＶメディアストリーミング若しくはインタラクティブセッションアプリケーションに対するデータストールが差し迫っている、のうちの１つ以上。追加のトリガ基準は、デュアルバンド５Ｇ有効化状態９０４から５Ｇ無効化状態９０２への状態遷移９１４を引き起こすことができる。ＦＲ１有効化及びＦＲ２有効化からＦＲ１無効化及びＦＲ２無効化への状態遷移９１４は、以下のトリガ基準のセットのいずれか１つ以上から起こり得る。例えば、ｉ）ＡＰが電力低減状態にある場合（低電力オン）、ｉｉ）モバイル無線デバイス１０２用の（又はモバイル無線デバイス１０２上の１つ以上のアプリケーション用の）セルラデータ機能が無効化されている（セルラデータオフ）、ｉｉｉ）非セルラ通信性能が性能閾値を超えており、データ接続について、セルラ通信よりも好ましい（Ｗｉ－Ｆｉがプライマリ及び良好な性能）、又はｉｖ）５Ｇセルラベースバンドリソースの推奨が否定的であり（低帯域幅、高信頼レベル）、表示画面の状態が表示画面がオフであることを示している。

トリガ基準はまた、デュアルバンド５Ｇ有効化状態９０４からシングルバンド５Ｇ有効化状態９０６への状態遷移９１６を引き起こすことができ、ここで、より低い周波数範囲ＦＲ１が有効化され、より高い周波数範囲ＦＲ２が無効化される。状態遷移９１６は、パケットボイス接続、例えば、ＶｏＩＰコール若しくはＦａｃｅｔｉｍｅオーディオコール、又はインタラクティブビデオ接続、例えば、Ｆａｃｅｔｉｍｅコールが生じる（ＶｏＩＰ／ビデオ接続オン）場合に起こり得る。トリガ基準はまた、満たされている条件の組み合わせに基づいて、ＦＲ１が有効化されＦＲ２が無効化されているシングルバンド５Ｇ有効化状態９０６から、デュアルバンド５Ｇ有効化状態９０４への状態遷移９１８を引き起こすことができる。状態遷移９１８は、以下のトリガ基準の組み合わせが生じた場合に起こり得る。ｉ）パケットボイス接続又はインタラクティブビデオ接続が生じていない（ＶｏＩＰ／ビデオ接続オフ）、ｉｉ）アプリケーションプロセッサ（ＡＰ）が電力低減状態にない場合（ＡＰ低電力オフ）、ｉｉｉ）モバイル無線デバイス１０２用の（又はモバイル無線デバイス１０２上の１つ以上のアプリケーション用の）セルラデータ機能が有効化されている（セルラデータオン）、ｉｖ）非セルラ通信性能が性能閾値を下回っている（Ｗｉ－Ｆｉの性能が不良）、及びｖ）５Ｇセルラベースバンドリソース推奨が肯定的（高帯域幅、高又は低信頼レベル）、表示画面状態が表示画面がオンであることを示している、又はＡＶメディアストリーミング若しくはインタラクティブセッションアプリケーションに対するデータストールが差し迫っている、のうちの１つ以上。

トリガ基準はまた、シングルバンド５Ｇ有効化状態９０６から５Ｇ無効化状態９０２への状態遷移９２２を引き起こすことができる。状態遷移９２２は、以下のトリガ基準のセットのいずれか１つ以上の場合に起こり得る。例えば、ｉ）ＡＰが電力低減状態にある場合（低電力オン）、ｉｉ）モバイル無線デバイス１０２用の（又はモバイル無線デバイス１０２上の１つ以上のアプリケーション用の）セルラデータ機能が無効化されている（セルラデータオフ）、ｉｉｉ）非セルラ通信性能が性能閾値を超えており、データ接続について、セルラ通信よりも好ましい（Ｗｉ－Ｆｉがプライマリ及び良好な性能）、又はｉｖ）５Ｇセルラベースバンドリソースの推奨が否定的であり（低帯域幅、高信頼レベル）、表示画面の状態が表示画面がオフであることを示している。トリガ基準の別の組み合わせは、５Ｇ無効化状態９０２からシングルバンド５Ｇ有効化状態９０６への状態遷移９２０を引き起こすことができる。状態遷移９２０は、以下のトリガ基準の組み合わせが生じた場合に起こり得る。例えば、ｉ）アプリケーションプロセッサ（ＡＰ）が電力低減状態にない場合（ＡＰ低電力オフ）、ｉｉ）モバイル無線デバイス１０２用の（又はモバイル無線デバイス１０２上の１つ以上のアプリケーション用の）セルラデータ機能が有効化されている（セルラデータオン）、ｉｉｉ）非セルラ通信性能が性能閾値を下回っている（Ｗｉ－Ｆｉの性能が不良）、及びｉｖ）パケットボイス接続、例えば、ＶｏＩＰコール若しくはＦａｃｅｔｉｍｅオーディオコール、又はインタラクティブビデオ接続、例えば、Ｆａｃｅｔｉｍｅコールが生じた（ＶｏＩＰ／ビデオ接続オン）。

図１０は、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨を５Ｇセルラベースバンド制御アクションにマッピングする要約テーブル１０００を示している。いくつかの実施形態では、５Ｇセルラベースバンドリソース推奨が高帯域幅データ転送用のアプリケーションによる要件（又はアプリケーションによる使用の期待値）を示す場合、一方又は両方の５Ｇ無線周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２の使用へのアクセスが有効化される。いくつかの実施形態では、信頼レベルが高く、高帯域幅データ転送が必要ではないか又は期待される場合、５Ｇ無線周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２の両方の使用へのアクセスが無効化される。いくつかの実施形態では、高帯域幅データ転送が必要かどうかに関する５Ｇセルラベースバンドリソース推奨において信頼レベルが低い場合、５Ｇ無線周波数範囲ＦＲ１及びＦＲ２へのアクセスが有効化される。

図１１は、モバイル無線デバイス１０２によって、５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを制御するための例示的な方法のフローチャート１１００を示している。１１０２において、モバイル無線デバイス１０２は、モバイル無線デバイス１０２に常駐するアプリケーションのデータフローのデータ通信特性を特徴付ける１つ以上のフロー基準を監視する。１１０４において、モバイル無線デバイスは、モバイル無線デバイス１０２の１つ以上のプロセッサの電力状態を取得する。１１０６において、モバイル無線デバイス１０２は、モバイル無線デバイス１０２のモビリティ状態を判定する。１１０８において、モバイル無線デバイスは、ユーザ構成データ接続プリファレンスを取得する。１１１０において、モバイル無線デバイス１０２は、ｉ）フロー基準、ｉｉ）電力状態、ｉｉｉ）モビリティ状態、及びｉｖ）ユーザ構成データ接続プリファレンスの組み合わせに基づいて、アプリケーション用の１つ以上の５Ｇ無線周波数（ＲＦ）帯域を有効化するか又は無効化するかを判定する。１１１２において、モバイル無線デバイス１０２は、判定に基づいて、アプリケーション用の１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を有効化又は無効化する。

いくつかの実施形態では、１つ以上のフロー基準は、アプリケーションのフォアグラウンド状態又はバックグラウンド状態の表示、アプリケーションのデータフローのトラフィッククラス、及びアプリケーションのデータ転送サイズ又はコンテンツ長を含む。いくつかの実施形態では、１つ以上のフロー基準は、オーディオ／ビデオ（ＡＶ）メディアストリーミングアプリケーションに対する差し迫ったデータストールの表示を含む。いくつかの実施形態では、モバイル無線デバイス１０２は、ＡＶメディアストリーミングアプリケーション用の１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を有効化する。いくつかの実施形態では、１つ以上のプロセッサの電力状態は、アプリケーションプロセッサが電力低減状態にあることを示し、モバイル無線デバイス１０２は、アプリケーション用１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する。いくつかの実施形態では、モビリティ状態は、モバイル無線デバイス１０２がモビリティ閾値を超えており、ある期間中のデータ接続失敗の数が失敗閾値を超えていることを示し、モバイル無線デバイス１０２は、アプリケーション用の１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する。いくつかの実施形態では、ユーザ構成データ接続プリファレンスは、セルラデータ使用がアプリケーションに対して無効化されているとの表示を含み、モバイル無線デバイス１０２は、アプリケーション用の１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する。いくつかの実施形態では、１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域は、６ＧＨｚ未満の無線周波数を使用する第１の５Ｇ ＲＦ帯域、及び２４ＧＨｚ超のミリメートル無線周波数を使用する第２の５Ｇ ＲＦ帯域を含む。

図１２は、モバイル無線デバイス１０２によって５Ｇセルラベースバンドリソースへのアクセスを制御するための例示的な方法のフローチャート１２００を示している。１２０２において、モバイル無線デバイス１０２は、以下の条件のいずれか１つ以上が保持される場合に、第１の第５世代（５Ｇ）無線周波数帯域（ＦＲ１）及び第２の５Ｇ無線周波数帯域（ＦＲ２）のうちの１つ以上を無効化する。ｉ）モバイル無線デバイスのアプリケーションプロセッサが電力低減状態にある、ｉｉ）セルラデータユーザ構成がオフ状態にある、ｉｉｉ）非セルラデータユーザ構成がオン状態にあり、非セルラ通信性能が性能閾値を超えている、及びｉｖ）セルラリソースを使用する又は使用を要求する各アプリケーションが帯域幅閾値未満の帯域幅を必要とし、モバイル無線デバイスの表示画面がオフである。

いくつかの実施形態では、モバイル無線デバイス１０２は、パケットボイス接続又はインタラクティブビデオ接続がアクティブである場合に、ＦＲ２を無効化する。いくつかの実施形態では、モバイル無線デバイスは、以下の場合に、ＦＲ１を有効化する。ｉ）モバイル無線デバイスのアプリケーションプロセッサが電力低減状態にない、ｉｉ）ｉｉ）セルラデータユーザ構成がオン状態にある、ｉｉｉ）ｉｉｉ）非セルラ通信性能が性能閾値を下回っている、ｉｖ）ｉｖ）パケットボイス接続又はインタラクティブビデオ接続がアクティブである。いくつかの実施形態では、モバイル無線デバイス１０２は、以下の場合に、ＦＲ１及びＦＲ２を有効化する。ｉ）モバイル無線デバイスのアプリケーションプロセッサが電力低減状態にない、ｉｉ）セルラデータユーザ構成がオン状態にある、ｉｉｉ）非セルラ通信性能が性能閾値を下回っている、ｉｖ）オーディオ／ビデオ（ＡＶ）メディアストリーミングアプリケーションに対するデータストールが差し迫っている。いくつかの実施形態では、ＦＲ１は、６ＧＨｚ未満の無線周波数を使用する１つ以上のＲＦ帯域を含み、ＦＲ２は、２４ＧＨｚ超のミリメートル無線周波数を使用する１つ以上のＲＦ帯域を含む。
代表的な例示的な装置

図１３は、いくつかの実施形態による、本明細書で説明された様々な構成要素及び技術を実装するために使用され得る例示的なコンピューティングデバイス１３００をブロック図で示している。具体的には、例示的なコンピューティングデバイス１３００の詳細図は、モバイル無線デバイス１０２に含まれ得る様々な構成要素を示している。図１３に示されるように、コンピューティングデバイス１３００は、コンピューティングデバイス１３００の動作全体を制御するためのマイクロプロセッサ又はコントローラを表す１つ以上のプロセッサ１３０２を含むことができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス１３００はまた、コンピューティングデバイス１３００のユーザがコンピューティングデバイス１３００と相互作用することを可能にするユーザ入力デバイス１３０８を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザ入力デバイス１３０８は、ボタン、キーパッド、ダイヤル、タッチスクリーン、オーディオ入力インタフェース、ビジュアル／画像キャプチャ入力インタフェース、センサデータの形態の入力など、様々な形態をとることができる。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス１３００は、ユーザに情報（例えば、受信、発信、又はアクティブな通信セッションに関する情報）を表示するようにプロセッサ（単数又は複数）１３０２によって制御可能なディスプレイ１３１０（スクリーンディスプレイ）を含むことができる。データバス１３１６は、少なくとも、記憶デバイス１３４０とプロセッサ（単数又は複数）１３０２と及びコントローラ１３１３との間のデータ転送を容易にすることができる。コントローラ１３１３は、機器制御バス１３１４を通じて異なる機器とインタフェースし、それらを制御するために使用することができる。コンピューティングデバイス１３００はまた、データリンク１３１２に結合するネットワーク／バスインタフェース１３１１を含むことができる。無線接続の場合には、ネットワーク／バスインタフェース１３１１は、無線送受信機及び／又はベースバンドプロセッサなどの無線回路を含むことができる。コンピューティングデバイス１３００はまた、セキュア要素１３２４を含み得る。セキュア要素１３２４は、ｅＵＩＣＣ１０８を含むことができる。

コンピューティングデバイス１３００はまた、記憶デバイス１３４０を含み、記憶デバイスは、単一の記憶装置又は複数の記憶装置（例えば、ハードドライブ）を含むことができ、記憶デバイス１３４０内の１つ以上のパーティションを管理する記憶管理モジュールを含む。いくつかの実施形態では、記憶デバイス１３４０は、フラッシュメモリ、半導体（ソリッドステート）メモリなどを含むことができる。コンピューティングデバイス１３００はまた、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）１３２０及び読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）１３２２を含むことができる。ＲＯＭ１３２２は、実行すべきプログラム、ユーティリティ、又はプロセスを、不揮発性方式で記憶することができる。ＲＡＭ１３２０は、揮発性のデータ記憶デバイスを提供し、コンピューティングデバイス１３００の動作に関連する命令を記憶することができる。
無線用語

本明細書で説明する様々な実施形態によれば、用語「無線通信デバイス」、「無線デバイス」、「モバイルデバイス」、「移動局」、及び「ユーザ機器」（user equipment、ＵＥ）は、本開示の各種実施形態と関連付けられる手順を実行することが可能であり得る１つ以上の通常の消費者電子デバイスについて説明するために、本明細書では互換的に使用されることがある。種々の実装形態によれば、これらの消費者電子デバイスのうちの任意の１つは、セルラ電話又はスマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ネットブックコンピュータ、メディアプレーヤデバイス、電子ブックデバイス、ＭｉＦｉ（登録商標）デバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイス、並びに、無線ワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）、無線メトロエリアネットワーク（ＷＭＡＮ）、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、無線パーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）、近距離無線通信（ＮＦＣ）、セルラ無線ネットワーク、第４世代（４Ｇ）ＬＴＥ、ＬＴＥアドバンスド（ＬＴＥ－Ａ）、及び／あるいは、５Ｇ又は他の現在の若しくは将来開発される進化型セルラ無線ネットワーク上の通信に使用されるような１つ以上の無線通信プロトコルを介した通信を含むことができる無線通信機能を有する任意の他のタイプの電子コンピューティングデバイスに関連し得る。

いくつかの実施形態では、無線通信デバイスはまた、無線通信システムの一部として動作することができ、無線通信システムは、例えばＷＬＡＮの一部としてアクセスポイント（access point、ＡＰ）に相互接続された、並びに／又は、例えばＷＰＡＮ及び／若しくは「アドホック」無線ネットワークの一部として互いに相互接続された、ステーション、クライアント無線デバイス、又はクライアント無線通信デバイスと呼ぶこともできるクライアントデバイスのセットを含むことができる。いくつかの実施形態では、クライアントデバイスは、例えば、無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコルに従ったＷＬＡＮ技術を介して通信することが可能な任意の無線通信デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、ＷＬＡＮ技術は、Ｗｉ－Ｆｉ（又は、より一般的にはＷＬＡＮ）無線通信サブシステム又は無線機を含むことができ、Ｗｉ－Ｆｉ無線は米国電気電子学会（ＩＥＥＥ）８０２．１１技術、例えばＩＥＥＥ ８０２．１１ａ、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ、ＩＥＥＥ ８０２．１１－２００７、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｎ、ＩＥＥＥ ８０２．１１－２０１２、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａｃ、又は現在開発されているか、又は将来開発されるＩＥＥＥ ８０２．１１技術のうちの１つ以上を実装することができる。

更に、本明細書で説明されているＵＥは、異なる第３世代（３Ｇ）及び／又は第２世代（２Ｇ）ＲＡＴを介しても通信し得るマルチモード無線通信デバイスとして構成されてもよいことを理解されたい。これらのシナリオでは、マルチモードユーザ機器（ＵＥ）は、より低いデータレートのスループットを提供する他の旧式の３Ｇネットワークに比べて、より高速なデータレートのスループットを提供するＬＴＥネットワークへの接続を優先するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実装形態では、マルチモードＵＥは、ＬＴＥ及びＬＴＥ－Ａネットワークが使用できないときに、旧式の３Ｇネットワーク、例えば、進化型高速パケットアクセス（Evolved High Speed Packet Access）（ＨＳＰＡ＋）ネットワーク又はコード分割多重アクセス（Code Division Multiple Access）（ＣＤＭＡ）２０００ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ－Ｄａｔａ Ｏｎｌｙ（ＥＶ－ＤＯ）ネットワークへとフォールバックするように構成されてもよい。

個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。

説明した実施形態の様々な態様、実施形態、実装形態、又は特徴は、個別に又は任意の組み合わせで用いることができる。説明した実施形態の様々な態様をソフトウェア、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実装することができる。更に、説明した実施形態は、非一時的コンピュータ可読媒体上のコンピュータ可読コードとして実施できる。この非一時的コンピュータ可読媒体は、その後コンピュータシステムによって読み出すことが可能なデータを記憶できる、任意のデータ記憶デバイスである。非一時的コンピュータ可読媒体の例としては、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ＣＤ－ＲＯＭ、ＨＤＤ、ＤＶＤ、磁気テープ、及び光学的データ記憶デバイスが挙げられる。この非一時的コンピュータ可読媒体はまた、そのコンピュータ可読コードが分散方式で記憶及び実行されるように、ネットワーク結合されたコンピュータシステム上に分散させることもできる。

前述の記載では、説明のために、説明した実施形態の完全な理解をもたらすために特定の専門用語を用いた。しかしながら、説明した実施形態を実践するために具体的な詳細が必要とされないことは、当業者には明らかであろう。それゆえ、上述の具体的な実施形態の説明は、例示及び説明の目的のために提示される。それらの説明は、網羅的であることも、又は開示される厳密な形態に、説明した実施形態を限定することも意図するものではない。上記の教示を考慮して多くの修正及び変形が可能であることが、当業者には明らかであろう。

Claims (20)

1. 第５世代（５Ｇ）セルラベースバンドリソースへのアクセスを制御するための方法であって、
   モバイル無線デバイスによって、
   アプリケーションのデータフローのデータ通信特性を特徴付ける１つ以上のフロー基準を監視することと、
   前記モバイル無線デバイスの１つ以上のプロセッサの電力状態を取得することと、
   前記モバイル無線デバイスのモビリティ状態を判定することと、
   ユーザ構成データ接続プリファレンスを取得することと、
   前記フロー基準、前記電力状態、前記モビリティ状態、及び前記ユーザ構成データ接続プリファレンスの組み合わせに基づいて、前記アプリケーション用の１つ以上の５Ｇ無線周波数（ＲＦ）帯域を有効化するか又は無効化するかを判定することと、
   前記判定に基づいて、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を有効化又は無効化することと、
   を含む、方法。
2. 前記１つ以上のフロー基準は、前記アプリケーションのフォアグラウンド状態又はバックグラウンド状態の表示、前記アプリケーションの前記データフローのトラフィッククラス、及び前記アプリケーションのデータ転送サイズ又はコンテンツ長を含む、
   請求項１に記載の方法。
3. 前記１つ以上のフロー基準は、オーディオ／ビデオ（ＡＶ）メディアストリーミングアプリケーションに対する差し迫ったデータストールの表示を含む、
   請求項１に記載の方法。
4. 前記モバイル無線デバイスは、前記ＡＶメディアストリーミングアプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を有効化する、
   請求項３に記載の方法。
5. 前記１つ以上のプロセッサの前記電力状態は、アプリケーションプロセッサが電力低減状態にあることを示し、
   前記モバイル無線デバイスは、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する、
   請求項１に記載の方法。
6. 前記モビリティ状態は、前記モバイル無線デバイスがモビリティ閾値を超えており、ある期間中のデータ接続失敗の数が失敗閾値を超えていることを示し、
   前記モバイル無線デバイスは、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する、
   請求項１に記載の方法。
7. 前記ユーザ構成データ接続プリファレンスは、セルラデータ使用が前記アプリケーションに対して無効化されているとの表示を含み、
   前記モバイル無線デバイスは、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する、
   請求項１に記載の方法。
8. 前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域は、６ＧＨｚ未満の無線周波数を使用する第１の５Ｇ ＲＦ帯域、及び２４ＧＨｚ超のミリメートル無線周波数を使用する第２の５Ｇ ＲＦ帯域を含む、請求項１に記載の方法。
9. モバイル無線デバイスにより、第１の第５世代（５Ｇ）無線周波数帯域（ＦＲ１）及び第２の５Ｇ無線周波数帯域（ＦＲ２）へのアクセスを制御するための方法であって、
   前記モバイル無線デバイスによって、
   ｉ）前記モバイル無線デバイスのアプリケーションプロセッサが電力低減状態にある、
   ｉｉ）セルラデータユーザ構成がオフ状態にある、
   ｉｉｉ）非セルラデータユーザ構成がオン状態にあり、非セルラ通信性能が性能閾値を超えている、
   又は
   ｉｖ）セルラリソースを使用する又はセルラリソースの使用を要求する各アプリケーションが帯域幅閾値未満の帯域幅を必要とし、前記モバイル無線デバイスの表示画面がオフである、
   のいずれか１つ以上の場合に、ＦＲ１及びＦＲ２のうちの１つ以上を無効化すること、
   を含む、方法。
10. 前記モバイル無線デバイスによって、
    パケットボイス接続又はインタラクティブビデオ接続がアクティブである場合に、ＦＲ２を無効化すること、
    を更に含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記モバイル無線デバイスによって、
    ｉ）前記モバイル無線デバイスの前記アプリケーションプロセッサが電力低減状態にない、
    ｉｉ）前記セルラデータユーザ構成がオン状態にある、
    ｉｉｉ）前記非セルラ通信性能が前記性能閾値を下回っている、
    ｉｖ）パケットボイス接続又はインタラクティブビデオ接続がアクティブである、
    場合に、ＦＲ１を有効化すること、
    を更に含む、請求項９に記載の方法。
12. 前記モバイル無線デバイスによって、
    ｉ）前記モバイル無線デバイスの前記アプリケーションプロセッサが電力低減状態にない、
    ｉｉ）前記セルラデータユーザ構成がオン状態にある、
    ｉｉｉ）前記非セルラ通信性能が前記性能閾値を下回っている、
    ｉｖ）オーディオ／ビデオ（ＡＶ）メディアストリーミングアプリケーションに対するデータストールが差し迫っている、
    場合に、ＦＲ１及びＦＲ２を有効化すること、
    を更に含む、請求項９に記載の方法。
13. ＦＲ１は、６ＧＨｚ未満の無線周波数を使用する１つ以上のＲＦ帯域を含み、
    ＦＲ２は、２４ＧＨｚ超のミリメートル無線周波数を使用する１つ以上のＲＦ帯域を含む、
    請求項９に記載の方法。
14. モバイル無線デバイス内で動作するように構成可能な装置であって、前記装置は、命令を記憶するメモリに結合された１つ以上のプロセッサを備え、前記命令は、前記１つ以上のプロセッサによって実行されると、前記モバイル無線デバイスに、
    アプリケーションのデータフローのデータ通信特性を特徴付ける１つ以上のフロー基準を監視することと、
    前記モバイル無線デバイスの１つ以上のプロセッサの電力状態を取得することと、
    前記モバイル無線デバイスのモビリティ状態を判定することと、
    ユーザ構成データ接続プリファレンスを取得することと、
    前記フロー基準、前記電力状態、前記モビリティ状態、及び前記ユーザ構成データ接続プリファレンスの組み合わせに基づいて、前記アプリケーション用の１つ以上の第５世代（５Ｇ）無線周波数（ＲＦ）帯域を有効化するか又は無効化するかを判定することと、
    前記判定に基づいて、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を有効化又は無効化することと、
    を含む、アクションを実行させる、装置。
15. 前記１つ以上のフロー基準は、前記アプリケーションのフォアグラウンド状態又はバックグラウンド状態の表示、前記アプリケーションの前記データフローのトラフィッククラス、及び前記アプリケーションのデータ転送サイズ又はコンテンツ長を含む、
    請求項１４に記載の装置。
16. 前記１つ以上のフロー基準は、オーディオ／ビデオ（ＡＶ）メディアストリーミングアプリケーションに対する差し迫ったデータストールの表示を含む、
    請求項１４に記載の装置。
17. 前記モバイル無線デバイスは、前記ＡＶメディアストリーミングアプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を有効化する、
    請求項１６に記載の装置。
18. 前記１つ以上のプロセッサの前記電力状態は、アプリケーションプロセッサが電力低減状態にあることを示し、
    前記モバイル無線デバイスは、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する、
    請求項１４に記載の装置。
19. 前記モビリティ状態は、前記モバイル無線デバイスがモビリティ閾値を超えており、ある期間中のデータ接続失敗の数が失敗閾値を超えていることを示し、
    前記モバイル無線デバイスは、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する、
    請求項１４に記載の装置。
20. 前記ユーザ構成データ接続プリファレンスは、セルラデータ使用が前記アプリケーションに対して無効化されているとの表示を含み、
    前記モバイル無線デバイスは、前記アプリケーション用の前記１つ以上の５Ｇ ＲＦ帯域を無効化する、
    請求項１４に記載の装置。

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