JP2023515580A - 微小埋込物および電気化学的センサのためのデュアルアンテナアーキテクチャを伴う統合型エネルギー回収送受信機および伝送機 - Google Patents

微小埋込物および電気化学的センサのためのデュアルアンテナアーキテクチャを伴う統合型エネルギー回収送受信機および伝送機 Download PDF

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Abstract

小型形状因子ワイヤレス電源送受信機を利用するシステムおよび方法が、開示される。一実施形態では、ワイヤレス電源送受信機は、受信信号を受信するように構成される、受信アンテナと、伝送信号を伝送するように構成される、伝送アンテナと、無線周波数エネルギーを受信信号からDC(直流)電圧に変換するように構成される整流回路を含む、電力回収システムと、最小電圧を維持するために、動作モード、ならびに受信および伝送回路網ブロックのバイアス条件を設定し、受信回路網ブロックから伝送回路網ブロックへDC電圧を提供するように構成される、電力管理ユニット(PMU)と、エネルギーを受信信号から電力回収システムへ提供するように構成される、受信機回路網ブロックと、データ変調器回路を含む、伝送機回路網ブロックと、電力管理ユニットから受信されるDC電圧を使用して、伝送信号を生成するように構成される、データ変調器回路とを含む。

Description

合衆国政府の支援による研究の陳述
本発明は、全米科学財団によって授与された、認可番号第1533688号、および米国エネルギー省によって授与された、認可番号第DE-FE0031569号の下、合衆国政府の支援を伴って行なわれた。米国政府は、本発明において一定の権利を有する。
本発明は、ワイヤレス電源送受信機および伝送機に関し、具体的には、環境的用途において、生物医学的埋込物および/または電気化学的センサのために使用され得る、可能な限り小型でありながら、高エネルギー効率およびデータスループットを達成する、小型形状因子送受信機および伝送機に関する。
生物医学的および工業的/環境的センサデバイスの新興用途は、より高い帯域幅およびより高い分解能を伴うデータ収集のために、絶えず増加する需要を示してきた。例えば、人間の認知および運動機能に関する解剖学的、生理的、および計算的ベースの研究は、近年、重要な進歩を遂げたが、プロセスの動態に関する情報の顕著な欠如によって、限定されてきた。これは、fMRI、E例えば、行動的、および脳卒中病変ベースのアプローチ等、広く入手可能なツールの低い空間的および時間的分解能に関連する、方法論的限界である。今日、神経インターフェース埋込可能システムは、それが、新規の診断および治療法において大きな可能性を実証したため、次第に普及が進んでいる。これらは、ブレインマシンインターフェース(BMI)システム、人工内耳、および網膜プロテーゼ等の様々な用途に使用される。臨床的制約に対処し、感染リスクを軽減するために、ワイヤレス動作は、人間埋込可能システムのために必要である。したがって、商業用の埋込物は、電子機器に電力を供給するために、バッテリまたは対のコイルを通した誘導結合のいずれかを利用する。また、双方向性データ伝送が、電磁(EM)アンテナを利用する、ワイヤレスリンクを通して行われる。
電気化学的センサは、その中にセンサが設置される環境条件を電子信号に変換することができる、きわめて重要な要素である。本性質のために、電気化学的センサは、環境監視、食品監視、医療診断等、多くの異なる用途に使用されてきた。電気化学的感知の形態の1つは、pH電極を使用した、pH(水素イオン指数)の測定であり、これは、化学溶液内の水素イオンの活量を電位に変換する。異なる水素活量を伴う2つの溶液が、ガラス膜によって分離されると、方程式(1)(式中、pH(X)≡既知の溶液のpH、pH(S)=7、Es≡参照電極の電位、Ex≡作用電極の電位、F≡ファラデ定数、R≡一般気体定数、T≡ケルビン単位における温度)によって支配される、pH値に変換され得る、膜を横断して電位差を生産する。本方程式は、ネルンストの式から導出され、ネルンストの式は、化学反応で生起するイオンの濃度に対する電気化学セルの電位を説明するため、電気化学的センサの主軸となっている。
Figure 2023515580000002
固体電子工学およびその加工方法論において進行中の改良に伴って、電気化学的センサに対する形状因子は、指数関数的により小型化してきている。それだけではなく、環境条件、製剤の品質を監視し、医療診断を実施するための分析法の中でも、電気化学的センサは、その低コストかつ迅速かつ選択的な分析に起因して、有利である。その中に電子化学的センサが浸される、溶液pHは、センサ自体の性能に大きく影響を及ぼす。したがって、pH測定は、電気化学的分析のための極めて重要な構成要素である。
半導体技術における最近の進歩は、電子機器の著しい統合能力およびサイズ減少という結果をもたらしている。しかしながら、送受信機の全体サイズは、電力およびデータ通信のために要求される構成要素のサイズによって支配的に制御されるため、同じ割合で縮小されていない。バッテリ電源デバイスは、先行技術のバッテリの電力密度が、長周期の微小埋込物の需要に対処できないため、数センチメートルよりも小さくすることができない。他方、電力伝達システムの効率は、電力受信機および伝送機構造の寸法に比例する。センチメートルサイズの構造を利用する、従来的な誘導結合されるワイヤレス電力伝達(WPT)システムと比較すると、高周波数WPTシステムは、低効率という代償を払って、ミリメートルサイズのアンテナを組み込むことができる。
近年における、人体および健康管理デバイスの持続的な監視に対する高まる需要は、埋込可能デバイスの開発という結果をもたらしてきた。感染リスクおよび可動性の懸念は、任意の経皮的ワイヤ接続なしで動作させるために、埋込物を制約し、これは、電力供給およびデータテレメトリに対して重大な課題を提起する。加えて、人間の認知および運動機能等の多くの生理的プロセスに関する情報の欠如は、プロセスのベースに関する研究を妨害してきており、これは、主に、利用可能な測定システムの限界から生じている。本開示の目的は、生体組織および超低電力データ送受信機を通して、ワイヤレス電力伝達(WPT)と関連付けられる課題に取り組む、新規のミリメートルサイズの(mmサイズの)統合型埋込可能デバイスを、調査、開発、および実証することである。
オンチップアンテナを用いた以前の研究は、典型的には、単に、マイクロワットの百分の1に限定される電力量を用いて、持続的な電力供給を標的とする。そのような低容量は、神経記録デバイス等の回路に電力を供給することができない。オンチップコンデンサが使用され得るが、これは、依然として、持続的ではなく、短周期の電力のために、ミリワットの電力を供給することだけができる。
本発明のいくつかの実施形態は、誘導リンクを通して、ワイヤレスに電力が供給される、CMOS技術上に統合される、ワイヤレス電源データ送受信機を含む。カプセル化プロセスを容易化し、信頼性を改良し、任意の後加工プロセスに対する必要性を排除するために、電力供給および通信のためのアンテナを含む、本システム全体は、本発明の多くの実施形態に従って、シリコンチップ上に、設計されることができる。本システムの開発は、人間の脳のマッピングおよび様々な脳に関連する疾患の治療に向かって新たなゲートを開く、人間の脳のための閉ループ記録および刺激システムの新規生成を可能にする。
将来的な神経埋込物の主要要件の1つは、記録された信号の時空間分解能を改良し、人間の機能の複雑な機構についてのより多くの洞察を提供することである。微細なスケールで記録することを可能にするために、本発明の多くの実施形態は、埋込可能システムオンチップ(SoC)を利用し、分散型の神経記録システムを実現する。そのようなSoCのシステムレベル要件は、それらをスケーラブルかつ費用対効果の高いものにするための商業的CMOSプロセス上における、長周期ワイヤレス動作、mmサイズの形状因子、および統合能力である。埋込物のサイズの微小化は、より高いセンサ密度を結果的にもたらし、また、超小型の構造上のスケールでの信号記録を可能にするため、次世代の埋込可能システムの必要性を満たすための重要なステップである。図1(a)は、複数のmmサイズの記録/刺激ユニットによって可能にされる、概念上の多部位かつ分散型の神経システムを示す。各ユニットは、微小電極アレイの上部に設置される、データ送受信機(TRX)を含有する。そのコンパクトなサイズのおかげで、個々のユニットは、脳の上へ緊密に設置され得、記録分解能を改良する。実践的な神経インターフェースシステムの実現に向けて、多くの課題がある。特に、以下の議論は、データ通信問題に着目し、次世代の埋込可能システムのシステムレベル要件と互換性があるTRXを提案する。各TRXは、ユニット内の電極と外部読取機との間の通信ハブとして作用する。最近の神経記録システムは、最大4,096個の記録電極を報告している。他方、ECoGまたはスパイク記録等の種々の記録方法は、チャネルあたり10kspsの高さに到達し得る、異なるサンプリング率を要求する。故に、通信帯域幅全体は、数十Mbpsを超過し得る。
実践的なTRXは、要求される帯域幅を支持し、微小埋込物のシステムレベル要件の全てと互換性があるべきである。そのような高データレートの達成は、電力回収およびデータ通信のために使用される、電気的に小型なアンテナの厳しい電力量の制約ならびに不十分な性能に起因して、極めて困難である。種々の生体組織の吸収比率(SAR)限界、ならびにコイル不整合およびリンク変形形態等のWPTシステムの非理想性を検討すると、mmサイズの電力回収機による最大回収電力は、約数百マイクロワットである。さらに、データ通信が典型的に行われる周波数における、EM波の波長は、数十から数百センチメートルまで及ぶ。mmサイズのアンテナは、多くの場合、波長よりもはるかに小さく、不十分な放射効率を有する。したがって、mmサイズの埋込物のための理想的なTRXは、非常に高いエネルギー効率を達成し、高データレートを支持するべきである。
後方散乱は、極めて低い電力消費を結果的にもたらすため、埋込可能用途におけるテレメトリのために、広く採用される技法である。伝送されるデータパターンは、反射信号を外部読取機に対して改変する、電力コイルの負荷偏移変調(LSK)の変調のために使用されることができる。アクティブな通信にわたって、優れたエネルギー効率を達成するにもかかわらず、後方散乱無線は、mmサイズの埋込物の主要要件に対処することができない。電力コイルの小さいサイズおよび強力な電力搬送に起因して、それは、遮断物として作用し、読取機側上での反射信号の検出は、困難または不可能でさえあり得る。加えて、電力コイルの変調は、システム内への電力潮流を妨害し、電力伝達効率を低下させる。さらに、後方散乱無線の通信帯域幅は、その結果、多くの場合、データレートを限定する、電力コイルの高品質因子(Q)に起因して非常に低い。
アクティブなTRXは、その後方散乱対応物の根本的な課題に直面せず、より高い電力消費を犠牲にして、高データレートを可能性として達成することができる。埋込可能用途における、厳しい電力量を検討すると、主要設計目標は、可能な限り高いエネルギー効率を達成することであり、適切な変調スキームが選定されるべきである。通信システムにおいて、エネルギー効率とスペクトル効率との間にトレードオフが存在することは、周知である。狭帯域変調スキームは、正確な周波数を生成するために、比較的複雑なアーキテクチャを要求するが、オン/オフ変調(OOK)等の広帯域変調スキームは、多くの場合、より少ない複雑性を有し、より高いエネルギー効率を結果的にもたらす。
本明細書に説明される本発明の多くの実施形態は、完全統合型かつRF電源ワイヤレスデータTRXの設計、実装、および検証を提示する。提示される無線は、先行技術のmmサイズのワイヤレス電源アクティブ無線と比較して、最新技術のエネルギー効率および最小形状因子を達成する。本システムは、単一のCMOSシリコンチップ上に実装されることができ、オンチップコイルおよびダイポールアンテナを含む、電力供給、エネルギー貯蔵、およびデータ通信のために要求される全ての構成要素が、同一のチップ上に実装されることができる。他の実施形態では、アンテナ等のいくつかの構成要素は、チップから離れて位置することができる。本TRXは、周波数領域内で分離される2つの明確に異なるワイヤレスリンクを通して、電力供給およびデータ通信を同時に行うことを可能にするように設計される。本設計は、受信機において、最大2.5Mbpsのデータレート、伝送機チェーンにおいて、最大150Mbpsのデータレートをそれぞれ支持する。一実施形態では、本実装されるシステムは、回路基板を全く薄くすることなく、総面積2.4×2.2×0.3mmを占有し、可能性として、コスト削減、任意の後加工プロセスの排除、および信頼性の改良を結果としてもたらす、完全なるオンチップ統合を特徴とする。
図1は、本発明のいくつかの実施形態による、閉ループ神経記録および刺激システムの実施例を概念的に図示する。
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、小型形状因子高周波数ワイヤレス電源送受信機システムのブロック図を概念的に図示する。
図2Aは、本発明のいくつかの実施形態による、別の小型形状因子高周波数ワイヤレス電源送受信機のブロック図を概念的に図示する。
図3(a)は、本発明の実施形態による、微小神経埋込物におけるデューティサイクル電力の実施例をグラフで図示する。
図3(b)は、本発明の実施形態による、伝送ブロックが常時アクティブ状態を維持するために十分である電力をグラフで図示する。
図4は、電力リンクのための最適化アルゴリズムのためのプロセスを図示するフローチャートを図示する。
図5は、本発明のいくつかの実施形態による、OCCおよびダイポールアンテナの最適寸法を図示する。
図6は、本発明のいくつかの実施形態による、電力回収システムの略図を図示する。
図7は、本発明のいくつかの実施形態による、受信機回路網ブロックおよびその対応する波形の回路概略図を図示する。
図8は、本発明のいくつかの実施形態による、受信機回路網ブロック内のプラスおよびマイナス循環における、トランジスタの切替状態を図示する。
図9は、本発明のいくつかの実施形態による、タイミング図を図示する。
図10は、本発明のいくつかの実施形態による、シュミットトリガの回路概略図を図示する。
図11は、本発明のいくつかの実施形態による、電力発振器(PO)に対する等価モデルを図示する。
図12は、本発明のいくつかの実施形態による、動作モードにおける、再構成可能TXおよびその対応する波形の回路概略図を図示する。
図13は、本発明のいくつかの実施形態による、電力搬送不在下のTXブロックからの放射信号のスペクトル図を図示する。
図14は、いくつかの実施形態による、送受信機システムのワイヤレス特性評価のための測定設定を図示する。
図15は、いくつかの実施形態による、オリジナルのDLデータストリームと並べて、復元されたDLデータを図示する。
図16は、本発明のいくつかの実施形態による、復元されたULデータを図示する。
図17は、本発明のいくつかの実施形態による、種々のデータレートと、復元されたDLデータとともに、UWBスキームで測定された無線の性能を図示する。
図18は、本発明のいくつかの実施形態による、オシロスコープを用いて記録され、オリジナルのDLデータストリームと比較される、復元されたDLデータを図示する。
図19は、本発明のいくつかの実施形態による、OOKおよびUWB変調スキームの両方に関する測定結果を図示する。
図20は、本発明のいくつかの実施形態による、OOKおよびUWB変調スキームの両方における、構築ブロックの電力寄与を示す。
図21は、本発明のいくつかの実施形態による、ワイヤレス電源FDD無線の性能の概要を示す。
図22は、本発明のいくつかの実施形態による、ワイヤレス電源送受信機の注釈付き顕微鏡写真を図示する。
図23は、本発明のいくつかの実施形態による、ワイヤレス電源pHセンサ回路のためのシステムアーキテクチャを図示する。
図24は、本発明のいくつかの実施形態による、ワイヤレス電源pHセンサ回路のためのタイミング図を図示する。
図25は、本発明のいくつかの実施形態による、Sooch電流ミラーを図示する。
図26は、本発明のいくつかの実施形態による、ワイヤレス電源pHセンサ回路のための電流枯渇型インバータチェーンを図示する。
図27は、本発明のいくつかの実施形態による、ワイヤレス電源pHセンサ回路のための3分割回路を図示する。
発明の詳細な開示
ここで、図面に目を向けると、本実施形態による、微小埋込物のためのデュアルアンテナアーキテクチャに基づく、統合型エネルギー回収送受信機が開示されている。
先に述べたように、fMRI、E例えば、行動的、および脳卒中病変ベースのアプローチ等、広く入手可能なツールの低い時空間分解能に関連する、方法論的限界が存在する。他方、頭蓋内脳波(icE例えば)信号記録は、成功裏に、人間の脳の超小型の構造上のスケールについての有益な洞察を産出した。
本発明の実施形態による、閉ループ神経記録および刺激システムの実施例が、図1(a)に図示されており、神経信号は、1つまたはそれを上回る埋込されたデバイスによって記録され、外部受信機に伝達される。安全性および感染の懸念に起因して、埋込可能デバイスと外部機器との間には、経皮的ワイヤ接続が存在せず、通信は、ワイヤレスである。これは、システムへの電力供給およびデータ通信に対して課題を提供する。ブレインマシンインターフェース(BMI)等の埋込可能医療デバイス(IMD)の新興用途は、高データレートおよび高空間的分解能を伴う、生物学的な信号収集を要求する。したがって、ロバストな神経埋込可能デバイスの開発は、臨床目的のために使用され得る、実践的な閉ループシステムの構築に向けて、重要なステップである。高度神経インターフェースシステムの要件を軽減するために、次世代のIMDは、微小化、ワイヤレス化、かつ低電力化されるべきである。
微小化は、記録された信号の時空間分解能を改良するための解決策であるため、IMDの重要な特徴である。これは、より高いセンサ密度につながり得、超小型の構造上のスケールでの信号記録を可能にする。加えて、より小さな埋込物は、生体組織に対する損傷がより少なく、カプセル化プロセスを容易化し、埋込することがより容易である。微小化のために、バッテリは、その大きな形状因子のため、埋込されるデバイスに電力を供給するために使用されなくてもよい。加えて、バッテリは、限定される耐用周期を有し、外科的手技を介して埋込されるIMDに電力を供給するための合理的な解決策ではない。幸いにも、エネルギー回収方法は、小型IMDに電力を供給するための前途有望なアプローチであり得る。
本発明の多くの実施形態では、電磁波が、電源を提供し、エネルギーが、ワイヤレスにシステムに伝達される。下記に説明されるであろうように、本発明の実施形態によるシステムは、電力抽出を提供し、神経信号およびデジタル化を感知し、外部送受信機へ、および外部送受信機から情報を伝達する、複数のアナログおよびRFフロントエンドブロックを含んでもよい。そのようなシステムは、超低電力、高周波数高速集積回路、およびワイヤレスエネルギー伝達技法の分野を組み込む。
CMOSダイにおいて、電力回収モジュールおよびアンテナを含む、システム全体を統合することは、IMDの信頼性を改良し、システムのコスト全体および形状因子を減少させるための的確な解決策である。他方、IMDは、人間の認知機能をリアルタイムに監視し、デコードできるように、比較的高いデータレートを伴う情報を通信することが可能であるべきである。ミリメートルサイズのIMDに対するワイヤレス電力供給によって課される課題を前提として、高いレートを伴うデータ通信は、困難であるだけではなく、低電力低効率データ送受信機を設計する。本発明の実施形態による、本明細書に説明されるシステムは、電力回収プラットフォームおよび低電力データ送受信機に着目した、閉ループ神経記録および刺激のためのミリメートルサイズのIMDを提供する。
データ通信は、埋込物の性能全体を支配する、最も重要不可欠なタスクの1つである。したがって、医療用途における本研究の傾向は、小型形状因子および高効率を伴う、ワイヤレス電源送受信機(TRX)に着目される。後方散乱に基づく、パッシブ無線は、エネルギー効率の点において、そのアクティブ対応物よりも優れている。しかしながら、これらは、限定されるデータレート(DR)および動作範囲に起因して、高性能埋込物の要件を満たすことができない。最近、アクティブ無線は、1Mbps未満のDRおよび5cm未満の動作範囲とともに報告されている。電力供給およびデータ通信のために使用されるオフチップ構成要素は、その統合能力を限定しており、mmサイズの形状因子を伴う統合型TRXを開発し、DRを満足させるための著しい必要性が、依然として存在する。本発明の多くの実施形態は、単一のシリコンチップ上で、電力供給およびデータ通信のために要求されるすべての構成要素を統合する、mmサイズの再構成可能無線を提供する。
いくつかの実施形態は、電力供給およびデータ通信のためのオンチップアンテナを伴う、2.4×2.2×0.3mmのワイヤレス電源TRXを含む。TRXは、近接場無線周波数(RF)リンクを通して、電力およびダウンリンク(DL)通信データを受信し、電力リンクとは異なる周波数で動作する、伝送機(TX)に接続される、別個のオンチップアンテナとアップリンク(UL)データ通信を行うことができる。図1(a)は、微小TRXの開発のための動機付けを強調し、提案される無線は、分散型の神経記録および刺激センサネットワークにおける、通信ハブとして使用される。小型の形状因子、およびオンチップアンテナが、任意の後加工プロセスに対する必要性を排除するという事実に起因して、提案される無線は、面積が制約される生物医学的埋込物のための実行可能な解決策である。本発明のいくつかの実施形態は、埋込可能デバイスの要件と互換性がある、超低電力無線の回路設計課題に着目する。目標は、mmサイズの電力回収システムによって与えられる、厳しく制限される電力量の下、高データレートワイヤレス通信を可能にするために、RXおよびTXチェーンの両方において、エネルギー効率の良いデータ通信を達成することである。データ変調スキームおよびTRXアーキテクチャは、慎重に選定され、回路の複雑性および全体電力消費を最小限にする。
本発明のさらなる実施形態では、送受信機は、pHセンサを含み、検出されたpHレベルを示す信号を伝送する。いくつかのタイプの電気化学的センサは、ミクロンスケールで生産され得る。イオン感応電界効果トランジスタ(ISFET)および微小電極は、本発明の実施形態に従って利用され得る、ミクロンスケールの電気化学的センサの実施例である。これらの電気化学的センサから生成される信号を読み取ることができるほど十分に高感度である回路は、電気化学的感知システムの形状因子、加工コスト、および時間を有意に減少させることができる。本発明の多くの実施形態では、グルタミン酸塩の検出のために、多電極アレイ(MEA)微小電極が使用される。微小電極は、pH電極として、プラチナ(Pt)作用電極および酸化イリジウム(IrOx)参照電極とともに使用されることができる。変化するpH溶液に対する電極の電圧依存は、-77.5mV/pHであると記録される。したがって、本電極は、本発明の実施形態によるワイヤレス電源pHセンサシステムのためのpH電極として使用されることができる。
送受信機が厳しい電力制約を満たすことを可能にするために、本発明の多くの実施形態は、以下の技法のうち1つまたはそれを上回るものを利用する。すなわち、1)電力伝達効率を最大限にするために、電力回収回路網を用いて、オンチップコイル(OCC)およびワイヤレスリンクを相互最適化する、2)システムの利用可能な電力および電力消費に応じて、異なるブロックの動作モードおよびバイアス条件を設定するために、電力管理ユニット(PMU)を利用する、3)電力リンクと伝送機との間の干渉を最小限にするために、デュアルアンテナアーキテクチャを利用する、4)エネルギー効率を最大限にするために、伝送機において、振幅ベースの変調スキームを利用する、5)可能性として考えられる最高のエネルギー効率を達成するために、電力発振器(PO)に基づく、伝送機ブロックアーキテクチャを利用する、6)PO設計において、回路レベルの電力削減技法を適用する、7)3)エネルギー貯蔵のために、高密度を達成し、約5nFのオンチップコンデンサを実現するために、MOSCAPおよびMIMコンデンサを積み重ねる。
システムアーキテクチャ
本発明のいくつかの実施形態による、送受信機システムのブロック図が、図2に描写される。送受信機システム200は、レクテナ(整流回路)204および電力管理ユニット(PMU)206を含む、電力回収システム202と、受信機回路(RX)208と、伝送機回路(TX)210とを含む。受信アンテナ212は、受信機回路208に接続され、伝送アンテナ214は、伝送機回路210に接続される。
レクテナ204は、オンチップコイル(OCC)216と、4つの全波整流器と、整合するコンデンサとを含んでもよく、誘導リンクを通して、エネルギーを受信し、RFエネルギーをDC電圧に変換することができる。OCCは、(電力を供給するための)電力回収システム202と(データを受信するための)受信機208との間で共有されることができる。レクテナによって変換された電力は、データ伝送機等の送受信機システム200の他の構成要素に電力を供給するために使用されることができる。
受信機回路208は、送受信機システムにおいて、データを受信するために、データ復調器224を含んでもよい。いくつかの実施形態は、データを受信し得ず、したがって、受信回路内にデータ復号器を有し得ない。いくつかの実施形態は、受信された信号からクロック信号を抽出し得る。いくつかの実施形態では、受信アンテナ212は、共振誘導結合を利用するために、コンデンサを伴うループアンテナである。他の実施形態では、受信アンテナ212は、ダイポールアンテナであるが、他の構成も想定され得る。
いくつかの実施形態では、伝送機210は、以下にさらに議論されるであろうように、システムからデータを送出するために、再構成可能データ変調器回路226を含む。本発明の異なる実施形態では、伝送アンテナ214は、特定の用途に対する必要に応じて、モノポール、ダイポール、またはループアンテナであり得るが、受信アンテナ212からの隔離が望ましい。
システムの主要電力消費ブロックは、多くの場合、伝送機(TX)210である。mmサイズの埋込物に対する電力伝達の課題に起因して、回収電力は、多くの場合、Xブロック210の瞬時電力消費未満である。したがって、電力管理ユニット(PMU)206は、データTX210の動作をデューティサイクルし、貯蔵コンデンサ(C)を横断して、最小電圧を維持し、Cのための充電および放電モードを確立することができる。充電モードでは、レクテナによって変換された電力は、PMU206が、TXブロック210をアクティブ化するまで、C(V)を横断して、電圧レベルを増加させる。PMU206およびデータ受信機(RX)208ブロックは、動作全体の間、アクティブ状態であり得、構成サブ回路が、閾値以下領域内に設計され、感度を最大限にし、Cの充電時間(tcharge)を減少させる。他方、Cの放電時間(tdischarge)は、容量値に比例し、故に、大容量を使用することは、PMUが、Vの急速な遷移に追従することを可能にする。本発明のいくつかの実施形態では、高容量密度を達成するために、MIMコンデンサ(2fF/μm)が、MOSCAPデバイス(5.5fF/μm)にわたって積み重ねられ、5nFのコンデンサを実現するが、標的容量を達成するために、他の設計が利用されてもよい。充電モードから放電モードへの遷移は、PMU206において、低ドロップアウト電圧レギュレータ(LDO)222に対して、著しい負荷変動を表す。レギュレータが、機能したままであることを確実にするために、誤差増幅器の帯域幅は、アクティブモードの開始時に、増加され得る。PMU206は、LDOのバイアス条件を適応的に変更することができ、その出力において、定電圧を維持することを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態では、神経記録用途(例えば、神経刺激)のための送受信機は、生体電気信号センサ218から情報を受信することができる。生体電気信号センサ218は、限定ではないが、神経LFP(局所的電場電位)、心電図(ECG)、複合活動電位、筋電図(EMG)、脳波図(EEG)、筋電図(EMG)、眼電図(EOG)、網膜電図(ERG)、および/または胃筋電図(EGG)等の様々なバイオセンサおよび神経センサのいずれかを含むことができる。そのようなセンサは、2電極間の差、電気抵抗、または電流によって誘発される磁場等の様々な方法で、電子信号、電位、または他の特性を感知し得る。そのような神経記録用途は、疼痛コントロール等の様々な治療のための神経刺激を補完してもよい。下記にさらに説明されるであろうように、電圧および周波数(数Hzから数kHzの範囲)が、雑音目的のために、およびDC周波数を拒絶するために、選択されてもよい。
本発明のいくつかの他の実施形態では、電気化学的な感知のための伝送機は、pHセンサ等の電気化学的センサ220を含むことができる。そのようなセンサは、工業的または環境的用途において使用されてもよく、そのような構成は、下記にさらに議論される。
多くの実施形態では、250MHz信号が、高透過性を提供するため、受信された信号によって、チップに電力を供給するために利用され、本周波数のより高い高調波は、干渉を引き起こし得る。加えて、受信された電力信号は、振幅変調を利用してもよい。いくつかの実施形態では、4.15GHzの中心周波数が、伝送信号のために利用され、高帯域幅を提供し、受信機周波数の高調波を回避する。より遠くに隔離され、受信電力リンクと伝送アップリンクとの間の干渉を分断するために、相互から遠い周波数が、利用されるべきである。本発明の実施形態によるシステムは、具体的な電力量およびデータレートを標的にするのではなく、伝送モードおよび/またはデータレートを適応的に設定し、可変電力を利用してもよい。
図2Aは、本発明の実施形態によるワイヤレス電源送受信機システムの構成要素を概念的に図示し、これは、以下にさらに詳細に議論される。具体的な送受信機システムが、図2および2Aに対して上記に説明されるが、当業者は、上記に説明されるシステムのある構成要素は、特定の用途に対する必要に応じて、本明細書の実施形態に従って、異なってもよい、異なる特性を有していてもよい、または数において異なってもよいことを認識するであろう。電力管理、電力回収および伝達、ならびにワイヤレスリンクの周波数の選択および最適化のために利用され得る、回路設計についてのさらなる議論は、その関連部分が参照することによって組み込まれる、Hamed RahmaniおよびAydin Babakhaniによる、「A Dual-Mode RF 電力 Harvesting System With an On-Chip Coil in 180-nm SOI CMOS for mm-Sized Biomedical Implants」(October 2018, IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques)において見出され得る。
ワイヤレス通信
医学的埋込物および工業的/環境的センサにおける、伝送機回路網(TX)および(RX)経路の要求されるデータレートは、著しく変動し、したがって、通信は、典型的には、非対称である。外部読取機からRXへのワイヤレスリンクは、ダウンリンク(DL)と称され得るが、典型的には、数Mbpsを超過しないデータレートを有する。他方、TXから外部読取機へのワイヤレスリンクは、アップリンク(UL)と称され得るが、典型的には、最大数百Mbpsまでのデータレートを支持するための広帯域幅を有する。本発明の他の実施形態では、送受信機は、ダウンリンクチャネル内で、データを受信する必要がなく、電力および/またはクロック信号のために受信された信号を単に利用し得る。
ダウンリンクを介してデータを受信する多くの実施形態では、データは、振幅偏移変調(ASK)の変調スキームを用いて、受信された信号に組み込まれる。RXブロック208は、電力回収システム202によって直接電力を供給され得、システムの動作全体の間、アクティブ状態であり得る。故に、RX208の全体電力消費を最小限にすることが重要であり得る。ULおよびDLの同時通信を可能にするために、いくつかの実施形態は、ULを伝送するために、周波数分割二重(FDD)を利用し、GHz領域における中心周波数を設定する。そのような高い中心周波数は、TX通信上の強い電力リンクの望ましくない影響を軽減し、ULおよびDLの干渉を最小限にする。その上、mmサイズのアンテナの効率は、周波数が、GHz領域まで増加するにつれて、改良される。多くの実施形態では、UL通信は、周波数ベースの変調スキームとは対照的に、変動を供給するためのその優れたエネルギー効率およびより低い感度に起因する、振幅ベースの変調スキームを組み込む。本発明の種々の実施形態では、TXブロック210は、OOKまたは超広帯域(UWB)変調のいずれかを用いて、ULデータを伝送するように構成される。
PMU206は、整流器の調整されていない出力電圧を一定のDC電圧に変換し、システム全体の電力消費を調節することができる。mmサイズの埋込物における最大回収電力は、多くの場合、データTX210等の電力大量消費ブロックの電力消費よりも少ない。本問題に取り組むための一技法は、電力要求ブロックの動作をデューティサイクルし、システムの全体電力消費を低下させることである。各ブロックの電力消費に応じて、PMU206は、その電力供給スキームを持続的またはデューティサイクルのいずれかに設定することができる。貯蔵コンデンサ(CS)は、整流器によって変換されたエネルギーを貯蔵するために使用され、電圧リミッタは、任意の電圧破壊を阻止するために、PMU206内に含まれる。システムの最大電力要求ブロックは、典型的には、データTX210である。したがって、PMU206は、CSを横断して、電圧レベルを監視し、TX動作のためのアクティブおよびスリープモードを確立する。
安全な調整の下、mmサイズの埋込物に伝達され得る、最大電力は、約数百マイクロワット以内であると報告されている。他方、データTXを実装するための回路網は、多くの場合、数ミリワットの瞬時電力を要求する。本問題に取り組むための一般的な技法は、電力要求ブロックの動作をデューティサイクルすることである。図1(b)は、電力回収システムが、残りの構成ブロックのために持続可能電圧を保存することを可能にするために、電力要求ブロックが、頻繁に、非アクティブ化される、微小埋込物におけるデューティサイクルの概念を図示する。いくつかの実施形態による、デューティサイクル型電力供給スキームにおける、PMU206の内部ノードの波形が、図3(a)に図示される。回収電力が、TX電力消費を下回る場合、TXブロック210は、イネーブル(EN)信号によって定期的に非アクティブ化され、PMUが、PMU206のRXブロックおよび内部回路網の持続的動作のために要求される、最小閾値量(V)よりも高いVを維持することを可能にする。スリープモードの持続時間全体(tcharge)の間、整流器は、Cを充電し、Vは、所定の閾値(V)に到達するまで上昇する。
回収電力が、持続的動作のために不十分な場合、図3(b)に示されるように、TXブロックは、常時アクティブ状態を維持し、ENは、低いままであり、Vは、VとVの間の電圧レベルで整定される。
ワイヤレスリンクの実装
本発明のいくつかの実施形態による送受信機システムのワイヤレスリンクは、DLおよびUL経路(受信および伝送ブロック)において使用される、2つの明確に異なるアンテナを含む。電力受信機として、オンチップコイル(OCC)を特徴とする、mmサイズのRFワイヤレス電力伝達(WPT)システムは、約数十または数百MHz内の動作周波数(受信)を有し得る。高周波数(例えば、10GHzより高い)は、身体を透過することができない。WPTシステムの干渉を最小限にするために、データTXの動作周波数は、いくつかの実施形態では、GHz周波数領域まで拡大される。種々のタイプのアンテナの中で、ダイポール構造が、その単純なプロファイルおよびオンチップ統合との連携に起因して、UL経路に対して魅力的な選定である。ダイポールアンテナはまた、オンチップ実装のためにも容易であり、小さな占有面積を有する。システム動作のための回収電力を向上し、UL経路内のデータレートを最大限にするために、アンテナ寸法および動作周波数を最適化することが望ましい。
小型埋込物のためのワイヤレス電力回収システムに関しては、リンクの最適化、最適な動作周波数、介在生体組織の影響、SAR限界、および整流器の設計が、特に着目される。ワイヤレスリンクは、2ポートネットワークとしてモデル化され得、リンクの最適化は、電力伝達効率を最大限にすることを狙いとする、双方向性アルゴリズムを通して行われ得る。ワイヤレスリンクのための2ポートネットワークモデルは、一般的なアプローチであり、アンテナを囲繞する異なるリンク構成物を伴って、近接場または非近接場電磁領域において、任意のワイヤレスリンク動作に適用され得る。したがって、2ポートネットワークモデルは、送受信機のDLおよびUL設計の両方に適用され得る。本発明のいくつかの実施形態による、電力リンクのための最適化アルゴリズムのためのプロセスを図示するフローチャートが、図4に図示される。
DLからより大きな電力量を受信するために、大信号を有することが望ましい場合がある。しかしながら、これは、伝送機上に望ましくない影響を有し得る。例えば、250MHzの周波数においては、高調波もまた、電力を有する。250MHzにおける、電力リンクの第17高調波は、伝送機のデータ信号に干渉し得る。したがって、調整可能コンデンサが、受信アンテナ212の共振周波数を変更するために利用されてもよい。
較正プロセスは、理想的な供給電圧を伴う、電力を利用してもよい。ULの受信されたスペクトルは、スペクトルアナライザを用いて測定され得る。電力供給リンクが、アクティブ化され得、調整可能コンデンサは、ULトーン(データ)が、電力リンクの存在において影響を受けなくなるまで、調整され得る。
mmサイズの形状因子を検討すると、ある実施形態の最大寸法は、2.25mmに限定され、外部電力伝送機とOCCとの間の距離は、12mmに設定される。外部コイルとOCCとの間の比較的大きい結合に起因して、OCCの設計変数は、反復最適化アルゴリズムを通して、外部電力コイルとともに最適化され得る。
UL通信に関して、送受信機は、いくつかの実施形態では、TXデータを3~7GHzの帯域幅を伴う、外部UWBモノポールアンテナに伝送する、オンチップダイポールを利用する。WPTシステムの電力伝達効率は、電力伝送機コイルの近接にある導電材料の存在によって、劣化を受けやすい。システムに対するワイヤレス電力潮流が、UWBモノポールアンテナによって改変されないことを確実にするために、UL通信の距離は、いくつかの実施形態では、15cmであるように選定され得る。ダイポールアンテナのための最適化された設計は、WPTシステムと類似の最適化アルゴリズムを使用して達成され得る。しかしながら、ダイポールアンテナとモノポールアンテナとの間の大きな距離および弱い結合に起因して、モノポールアンテナの設計変数は、最適化プロセスを通して変更され得ない。本発明のいくつかの実施形態による、OCCおよびダイポールアンテナの最適寸法が、図5に図示される。シミュレーション結果は、図示されたOCCが、13.6nHのインダクタンス値を有し、250MHzにおいて、14.3の無負荷Q係数を達成することを示す。
電力管理ユニット
本発明のいくつかの実施形態による、電力回収システム202の詳細図が、図6に図示される。レクテナは、外部コイルの伝送された電力が、安全限界を下回り続けるとき、Vが、PMU206の適切な動作のために要求される電圧レベルに到達することを確実にするために、4段階全波整流器を伴って実装される。受信された電力、およびOCCのQ係数、および整合ネットワークに応じて、いくつかのアーキテクチャが、限定ではないが、ダイオード接続MOSデバイス、ネイティブMOS、閾値補償、および自己駆動整流器を含む、電圧整流器を実装するために使用されることができる。種々のトポロジの中で、交差結合CMOSデバイスを伴う、自己駆動整流器が、変換効率と感度との間の良好なバランスを提供し得る。故に、本構成は、いくつかの実施形態において、多段階電圧整流器を実装するために利用され得る。整流器のRF-dc変換効率を最大限にするために、トランジスタの寸法が最適化される。さらに、深NウェルNMOSトランジスタが、バルクと電源端子との間の直接接続を可能にするために使用され得る。電源にバルクを接続することは、身体への影響を排除し、NMOSデバイスの閾値電圧の増加を阻止し、最終的にRF-dc変換効率を改良する。第1次整合回路は、動作周波数において、OCCおよび電圧整流器と共振する、分路コンデンサを使用して実現され得る。分路コンデンサは、インピーダンス値の虚数部を相殺する。故に、OCCと整流器との間の電力反射は、そのインピーダンスの実数部における差に起因し得る。OCCのための等価回路モデルが、図 6に図示され、OCCは、開回路電圧VOCおよび内部抵抗ROCCを伴う電源としてモデル化されている。250MHzにおいて、EMシミュレーション結果は、ROCCを305Ωと示す。他方、充電相中、電圧整流器は、定期的に、VからVへ貯蔵コンデンサを変更する。充電時間に応じて、充電相中の整流器の負荷は、235μW~420μWの間で変動する。0dBmの利用可能な電力に関して、250MHzにおいて、0dBmの利用可能な電力レベルに対してシミュレートされた変換効率は、30%~65%の間で変動する。また、整流器の大信号Sパラメータ(LSSP)シミュレーションは、OCCと電圧整流器との間の挿入損失が、約4.2dBであることを示す。故に、外部コイルから整流器への全体電力伝達効率は、24.2dBである。他方、電力回収システムの感度は、PMUにおけるヒステリシス動作を確立するために、外部コイルから伝送される、最大要求電力として定義される。シミュレーション結果に基づいて、電力回収システムの感度は、21.5dBmである。
デューティサイクルモードにおける、PMU206の挙動は、図6に示されるように、電圧分配器、多段階参照ジェネレータ、MUX、および電圧比較器を使用して実現される、ヒステリシス比較器と類似する。電圧リファレンスブロックは、供給独立型の絶対温度に比例する(PTAT)アーキテクチャを用いて実現され、2つの参照電圧を生成する。いったんTXブロックがアクティブ化されると、Cは、放電され、Vは、急速に低下する。tdischargeは、Cの値に比例する。したがって、アクティブモードを延長するために、Cの容量値を最大限にすることが所望される。オンチップ設計の面積制約を伴って、最大容量値を達成するために、いくつかの実施形態は、それぞれ、2fF/μmおよび5.5f F/μmの密度を伴って、MOSCAPデバイスにわたって、MIMコンデンサを積み重ね、5nFのコンデンサを実現する。
低ドロップアウト(LDO)電圧レギュレータが、TX210およびRX208ブロックの動作のための一定の1.3Vdc電圧を提供するために、PMU206内に組み込まれることができる。充電モード中、LDOによって消費される合計電流は、10μAである。スリープモードからアクティブモードへの遷移は、LDOに対して著しい負荷変動を表し、LDOの小さな静止電流消費は、LDOの過度応答を限定する。故に、負荷の急激な変動は、LDOの出力における、大きな電圧変動につながる。TXブロック210によって引き出される最大瞬時電流は、4.5mAの高さに到達し、175mVの最大過度電圧変動を結果的にもたらす。LDOがアクティブモードで機能したままであることを確実にするために、誤差増幅器の帯域幅は、アクティブモードの開始時に増加される。PMU206は、誤差増幅器のバイアス電流を適応的に100μA増加させ得、これは、LDOが、12mVを下回る電圧変動を維持することを可能にする。これは、LDOの安定条件が、動作中に満たされることを確実にし得る。シミュレーション結果は、LDOの最小位相マージンが88°であり、ゲインマージンが、常時20.5dBを上回る値を維持することを示す。
電力管理ユニットの具体的な実装が、図6を参照して、上記に議論されるが、当業者は、様々な設計および特性のいずれかが、特定の用途に対する必要に応じて、本発明の実施形態に従って、利用され得ることを認識するであろう。
データ受信機の設計
本発明のいくつかの実施形態による、RXブロック208およびその対応する波形の回路概略図が、図7に示される。RXは、自己混合アーキテクチャに基づく。いくつかの実施形態では、電力搬送は、ASK変調スキームを用いて変調され、DLデータストリームに運搬される。OCCによって受信されたRF信号は、(1)のように公式化され得る。
Figure 2023515580000003
式中、x(t)およびmは、ぞれぞれ、DLデータおよび変調指数を表す。データ変調は、チップへの電力潮流上に最小限の影響を有するべきである。故に、RXは、極小変調指標を用いて、DL信号を検出することができるべきである。パッシブミキサは、RXの電力消費を最小限にするために、単一の整流器段階と同一の回路網を使用して実装される。VRFのプラスおよびマイナス循環における、トランジスタの切替状態を調査すると、図8に示されるように、単一の整流器段階が、自己ミキサとして作用し得ることが明らかである。自己ミキサの挙動は、VRFとfRFの周波数を伴う短形波の乗算として、近似され得る。短形波の第1高調波のみを検討すると、ミキサの出力は、(2)のように、近似され得る。
Figure 2023515580000004
DL通信に対して要求されるデータレートは、通常、数Mbpsである。故に、x(t)の周波数は、fRFよりも著しく低い。DLデータを抽出するために、ミキサの出力は、帯域通過フィルタ(BPF)から通過され、dcおよび2fRFあたりにおいて、周波数成分を除去し得る。PMUにおいて電圧整流器をアクティブ化するために要求される最小電圧振幅が、650mVであることは、注目に値する。故に、VRFは、前置増幅することなく、ミキサに直接通過され得る。DLデータの周波数を検討すると、オンチップ構成要素を用いてBPFを実現することは、現実的ではない。故に、いくつかの実施形態では、BPFは、低通過フィルタ(LPF)および電圧比較器を使用して、3段階で実装される。図7では、ミキサの出力ノードは、10pFの分路コンデンサに接続され、これは、ミキサの出力抵抗を伴って、LPFを形成する。LPFは、(1)に従って、dc項およびx(t)から成る、VRFのエンベロープを抽出する。次いで、Venvは、160Hzの遮断周波数を有するLPFを通して、通過される。LPFの大きな時定数に起因して、これは、平均化フィルタとして作用し、Vaveの遷移時間は、Venvよりも著しく大きい。dc成分を除去し、x(t)を復元するために、VenvおよびVaveは、電圧比較器に通過される。比較器のシミュレートされた小信号ゲインは、3.8MHzの3-dB帯域幅および280nAの電流消費を伴って、51dBである。図9に示されるタイミング図に明らかなように、x(t)が、複数の連続周期の間、トグルしない場合、Vaveは、Venvにより近づく。結果として、比較器は、メタ安定を起こす傾向があるであろう。復元されたデータの忠実性が、保存されていることを確実にするために、比較器は、ヒステリシス効果を導入する、シュミットトリガによって追従される。故に、Voutは、メタ安定モードにおいて、比較器の電圧変動に無感度となる。ヒステリシス効果はまた、RXブロックの雑音感度も低減させる。いくつかの実施形態によるシュミットトリガの回路概略図が、図10において実証される。トランジスタは、385mV~935mVのヒステリシスウインドウを達成するために、適切なサイズである。シュミットトリマの出力は、測定目的のための電圧オシロスコープへの直接接続を可能にするために、外部供給を用いて電力を供給される、オンチップバッファに通過される。
具体的な受信機回路網が、図7に対して上記に説明されるが、当業者は、特定の用途に対する必要に応じて、本発明の実施形態に従って、変形例が成され得、他の回路網が、利用され得ることを認識するであろう。
データ伝送機の設計
本発明の多くの実施形態では、TXブロック全体電力消費を減少させるために最小限の複雑性を伴って、実現される。振幅ベースの変調のおかげで、正確な周波数を生成する必要性はない。したがって、プロセス、電圧、および技術の変形例が、許容され得、TX回路設計上の制約を有意に緩和する。結果として、自励発振器は、TXのためのGHz領域の搬送周波数を生成するために適正である。振幅変調に基づくデータ伝送機は、LC発振器を利用してもよく、その後、アンテナを駆動するために、電力増幅器が続く。しかしながら、そのような伝送機の合計電力消費は、10mWを上回り、データレートおよびエネルギー効率を限定する。TXの電力消費を減少させるために、送受信機システムは、本発明のいくつかの実施形態において、TXブロックのコアとして、電力発振器(PO)を利用する。POは、ダイポールアンテナに直接接続され得、バッファにおける任意の余剰電力消費に対する必要性を伴わずに、それを駆動する。故に、多くの実施形態は、POおよびダイポールアンテナのための共通設計を利用し、共振周波数を設定し、TXのdc-RF効率を最大限にする。共振周波数において、アンテナは、並列抵抗器(RP,a)および分路コンデンサ(CP,a)によってモデル化され得る。POに対する等価モデルが、図11において、その回路概略図と並べて実証される。POは、テールトランジスタが除去される、クラスDトポロジとともに実現され、結果として、オーバヘッド電圧の排除をもたらす。従来の発振器とは異なり、クラスDのトランジスタは、理想に近いスイッチとして動作し、したがって、M-Mは、小さなオン抵抗を保証するために適切なサイズである。高い発振振幅のために、本構造は、低位相雑音および低電力印加に対して評判が良い。MOSスイッチを通して流れる電流と供給電圧の積は、発振周期を横断して無視することができ、クラスDは、90%のエネルギー効率を達成する。POの電力消費は、タンクインダクタの寄生抵抗によって支配的に判定される。高周波数で動作し、より良好なQ係数を伴う、大きなタンクインダクタを使用することは、POの電力消費を最小限にするために望ましい。しかしながら、ワイヤレスリンクシミュレーションの結果は、UL効率が、5GHzよりも高い周波数において、急速に低下することを示す。したがって、POは、4.2GHzの中心周波数に対して設計される。PO内で発生する発振を保証するために、相補的なスイッチの有効相互コンダクタンスは、インダクタおよびダイポールアンテナの損失を克服するべきである。発振器の設定条件は、(3)に表され得る。
Figure 2023515580000005
発振周期(G)の間、有効相互コンダクタンスを最大限にするために、相補的な交差結合対が、電流再使用技法を通してGをブーストするために利用され得る。また、トランジスタMは、発振条件が、全ての技術域を横断して満たされることを確実にするために適切なサイズである。切替性能およびMのGMは、それらがより大きくなるにつれて改良されるが、それらと関連付けられる寄生容量もまた、サイズとともに増加し、PO共振周波数を減少させる。故に、ある実施形態では、トランジスタは、図11に示されるようなサイズである。
POへの周囲組織の影響は、ダイポールアンテナの慎重なEMシミュレーションおよびIE3Dにおけるタンクインダクタによって評価されることができる。チップに対して前述と同一のEM構成を使用して、Sパラメータが、POの回路シミュレーションにおいて、抽出および使用される。表Iは、その近接にある種々のタイプの生体組織を横断して、POの共振周波数を報告する。また、その共振周波数におけるダイポールアンテナのインピーダンス、およびアンテナに供給される電力とPOの合計電力消費の比率
Figure 2023515580000006
も、表に含まれる。発振器は、全ての構成要素が、典型的な技術域内にあると仮定して、1.3-V供給電圧を用いてシミュレートされる。シミュレーション結果は、無視できるほどの周波数偏移を示唆する。
Figure 2023515580000007
FDDスキームを用いて、TRXを実装することの利点の1つは、TX動作への電力リンクの影響が最小限であることである。この仮定を検証するために、あるシミュレーションは、外部電力伝送機とタンクインダクタに接続されるダイポールアンテナとの間の結合効率を示すことができる。250MHzの電力搬送を仮定すると、電力搬送の第17高調波(4,250MHz)は、POの自励周波数に最も近い高調波である。電力搬送とPOとの間の望ましくない結合効率は、それぞれ、250MHzおよび4,250MHzにおいて、63.4dB、83.7dBである。大きな隔離に起因して、電力リンクは、PO動作に影響を及ぼさず、自励周波数からの周波数の逸脱は、TXブロック内で観察されない。
種々の実施形態では、TXブロックは、OOKまたはUWB変調スキームのいずれかを用いて、UL通信を行うように構成されることができる。両動作モードにおける、再構成可能TXの回路概略図およびその対応する波形が、図12に描写される。POをイネーブリングするためのトリガ信号が、変調タイプに従って成形され、TXブロックにフィードされる。OOKモードで動作するとき、トリガ信号は、データパターンを複製するが、UWBモードでは、図12(a)に示されるように、シンボル「1」に対するゼロ復帰(RZ)波形として、成形される。TXの動作モードは、トリガからPOへ信号経路を改変する、外部モード選択信号によって制御されることができる。OOKモードでは、トリガ信号は、対の伝送ゲートを通してPOに通過され、NMOS交差結合対を接地に接続する、2つのスイッチを制御する。スイッチは、NMOSトランジスタを用いて実現され、NMOS交差結合対よりも8倍大きいサイズである。図12(b)に描写されるように、「1」シンボルの伝送の間、POは、シンボル周期全体(T)の間、アクティブ状態であり、これは、結果として、スムーズな切替遷移をもたらす。その結果、POから伝送される信号は、より小さい帯域幅を占有し、より単純な受信機を用いて検出され得る。しかしながら、OOKモードにおけるTXブロックの平均電力消費は、データレートから独立しており、単に、POの瞬時電力消費によって決定される。電力回収システムによって受信される持続的電力は、約数百マイクロワットである。他方、TXブロックの電力消費は、ミリワットの範囲内であり、OOKモードにおけるデータ通信が、デューティサイクルされることが予期される。TXブロックは、より広い占有帯域幅を犠牲にして、UWBモードにおいて、有意により低い平均電力消費を達成し得る。UWBモードにおいて、トリガ信号は、最初、トリガ波形の立ち上がりエッジの検出に応じて、短インパルス(T≒2ns)を生成する、デジタル回路網を通して、通過される。小さなインパルス持続時間に起因して、POが、信頼性をもって始動できることを確実にすることが重要である。発振器の非対称駆動は、急速な始動を達成することができる。したがって、生成されたインパルスは、SW1の少し後にSW2を接続する、インバータチェーン遅延線によって遅延される。POを通して、始動時間ウインドウの間の電流の流れは、図12(b)に矢印を用いて示されるように、ノードXおよびYを横断して、初期電圧差を作成し、結果として、約200psの始動時間をもたらす。
本発明のさらなる実施形態では、ワイヤレス電源送受信機の場所が、決定されることができる。例えば、読取機デバイスは、送受信機が伝送された信号を受信することができる。伝送された信号の周波数および位相は、送受信機と読取機デバイスとの間の距離を決定するために使用されることができる。複数の距離は、読取機デバイスを移動させることによって、または読取機デバイス上の複数のアンテナを使用することによって、決定されることができる。場所は、複数の決定された距離を使用して、送受信機に対して決定されることができる。
具体的な伝送機回路網が、図11および12に対して、上記に説明されるが、当業者は、特定の用途に対する必要に応じて、本発明の実施形態に従って、(例えば、他の適切な周波数および/または変調スキームを使用して)変形例が成され得る、または他の回路網が、利用され得ることを認識するであろう。
測定結果
本発明のいくつかの実施形態では、上記に説明されるような回路設計は、180nm CMOS技術において加工される。性能を評価するために、チップは、プリント基板(PCB)上に搭載され、ボンドワイヤを用いてPCBトレースに接続される。非導電性エポキシ樹脂が、チップ上に傾注され、組織層がチップの上部に設置されるときに接続を保護するために、ワイヤボンドされる。最初、PMUのdc応答が、Vノードを供給電圧に接続することによって測定され、徐々にそれを増加させる。PMUの測定された応答は、PMUのヒステリシス挙動を示す。ヒステリシスループの閾値の値は、1.5Vおよび2.3Vであり、LDOの出力は、1.34Vとして測定される。
医学的埋込物のためのWPTシステムにおいて、外部コイルから伝送された電力(PTX)は、SAR限界によって決定される。周波数は、500MHzを下回る範囲内にあるため、最大SAR値は、PTX≦30dBmのとき、1.6W/kg未満である。PTXは、250MHzにおいては、さらに多く増加され得る。しかしながら、PO動作は、注入引動現象を通して、強い電力搬送の存在下で阻害される。但し、POの注入引動は、DL経路およびUL経路と、ボンドワイヤと、PCBトレースとの間の高い隔離を示す、シミュレーション結果に基づいて予期されない。PCBトレースおよびボンドワイヤの使用は、測定プロセスの間、ULデータパターンをチップにフィードするために重要である。PO引動の前の最大PTXレベルを決定するために、本システムは、dc電源を用いて、電力を供給され、PTXレベルは、徐々に増加される。図13は、電力搬送の不在下における、TXブロック内から放射された信号のスペクトルを示す。PTXが26dBmに到達すると、付加的な周波数トーンが、TXスペクトル内で観察され、自励周波数は、若干引動される。POにおける注入係止は、望ましくないサイドトーンの作成、および主要周波数トーンの減衰のために、問題がある。
TX閾値は、同様に、他の周波数に対しても測定され、類似した挙動が観察された。故に、残りの測定の間、PTXレベルは、25dBmに限定され、DL通信の変調指数は、瞬時電力レベルが、注入引動閾値を下回ることを確実にするために、20%に設定された。
いくつかの実施形態による送受信機システムのワイヤレス特性のための測定設定が、図14に示される。電力搬送は、同軸周波数ミキサ(例えば、ミニ回路ZX05-1LHW+)を使用して、DLデータストリームと混合され、50-Ω電源に整合される、カスタム構築されたループアンテナを備えるチップに向かって放射される。変調指数は、ミキサのIFポートの高レベルおよび低レベルを調節することによって制御される。ミキサのRFポートは、減衰器を通して通過され、後続の電力増幅器(PA)が、PAの最大定格より低い値を維持するような入力電力レベルを確実にする。1cmの厚さの鶏の胸肉が、ワイヤレスリンクにおける、介在生体組織の影響を評価するために使用された。
最初、送受信機システムは、リンク内で、鶏の胸肉の不在下で測定され、電力コイルおよびチップは、10mmの空隙を伴って分離される。3.6dBiのゲインを伴う広帯域モノポールアンテナ(例えば、CHICOLAS ANT110)が、ULデータを受信するために、チップから15cm離して設置される。PTXおよび変調指数を20%に設定後、TXは、OOKモードで構成され、復元されたULおよびDLデータストリームは、リアルタイム電圧オシロスコープによって記録される。図15は、2.5Mbpsのデータレートを伴うオリジナルのDLデータストリームと並べて、復元されたDLデータを示す。復元されたDLデータが、任意波形ジェネレータ(AWG)によってランダムに生成されたデータパターンに追従することは、明白である。同様に、AWGからのランダムなULデータパターンおよびモノポールアンテナによって受信されたデータは、TX通信の性能を検証するために、リアルタイム電圧オシロスコープを用いて、記録および比較される。電圧オシロスコープの50-Ωインピーダンスを駆動するために、モノポールアンテナの後に、付加的なゲイン段階が続き、検出帯域幅は、外部フィルタによって限定される。UL通信のデューティサイクルを調節する上でのPMUの能力は、23dBmから25dBmまでPTXを掃引することによって検査される。TXは、OOKモードで構成され、データレートは、100Mbpsに設定される。復元されたULデータは、異なるPTXレベルを用いて測定され、図16に示される。放電時間は、3つの全ての場合において、ほぼ一定であり、PTXレベルが低下すると、充電時間は増加する。本観察は、PMUが、システムの平均電力消費を減少させるために、UL通信のデューティサイクルを減少させることを考えれば、当然である。TXが、UWBモードで構成され、PTXが掃引されたとき、類似する挙動が観察された。OOKスキームとは異なり、TXの電力消費は、先に説明したように、UWBモードでは、データレートに依存する。無線の性能は、UWBスキームでは、種々のデータレートを用いて測定され、復元されたULデータが、図17に示される。本検査の間、PTXは、25dBmに設定され、データレートは、150Mbpsから40Mbpsまで減少される。復元されたULデータを調査することによって、UL通信のデューティサイクルが、より低いデータレートで増加することは、明白である。興味深いことに、40Mbpsを下回るデータレートに対して、本提案される無線は、持続的なUL通信を達成する。
次いで、TRXの性能は、チップが、10mmの厚さを伴う鶏の胸肉の層で覆われている間に、評価される。外部電力コイルは、鶏の胸肉から2mm離れて設置された。反復調査を通して、電力伝送のための最適な周波数は、212MHzと決定された。外部電力コイルは、機械的トリマコンデンサを使用して、電源の50-Ωインピーダンスに整合された。また、トリマ分路コンデンサが、同様に、OCCの共振周波数を212MHzに設定するために使用された。TXをOOKモードにした後、チップは、25dBmのPTXレベルを用いて、ワイヤレスに電力を供給され、変調指数は、20%に設定された。復元されたDLデータは、オシロスコープを用いて記録され、オリジナルのDLデータストリームと比較される。図18は、組織を伴わないワイヤレス検査と同様に、RXが、2.5MBpsのデータレートを伴って、DLを正常に受信することができることを示す。最後に、UL通信は、DLワイヤレス経路において、鶏の胸肉の存在下で評価される。OOKおよびUWB変調スキームの両方に対する測定結果が、図19に示され、TXブロックは、最大100Mbpsのデータレートを伴う、OOKおよびUWB変調スキームを支持する。
通信リンクのビット誤り率(BER)を計算するために、時間領域波形は、複数回記録され、記録されたデータは、MATLAB(登録商標)オフラインを用いて処理された。各場合に対して、10,000個の復元されたビットをオリジナルのデータと照合するために、十分なデータが記録された。オフライン処理後、欠損ビットは、観察されなかった。故に、DLおよびUL通信のBERは、10ー4を下回る。
最後に、個々のブロックの電力寄与が、dc検査を通して測定される。POの測定された電力消費は、3.73mWである。POが、データ通信のために使用されるとき、TXブロックの全体電力消費は、変調スキームに従ってスケーリングされる。OOKおよびUWB変調スキームの両方において、構築クロックの電力寄与は、図20に報告される。予期された通り、電力消費は、両動作モードにおいて、TXブロックによって支配される。TXブロックは、ランダムデータシーケンスを用いて、「0」および「1」ビットの等確率を伴ってフィードされるため、OOKモードおけるTXの電力消費は、POの電力消費のほぼ半分である。TXのピーク伝送電力もまた、POの
Figure 2023515580000008
効率を35%と示す、シミュレーション結果を用いて、推定されることができる。故に、電力ゲインシミュレーション結果に基づいて、空気を通して15cmの距離において、60dBmのピーク電力を伴って、ULデータを受信することが予期される。モノポールアンテナに続く構成要素の付加的なゲインを除外して、測定されたスペクトルは、受信された信号が、58.8dBのピーク電力を有することを明らかにし、これは、期待値と十分一致している。また、LNAに対して、1-GHzの検出帯域幅、3dBの最小SNR、および3dBの雑音指数を仮定すると、UL受信機の感度は、(4)のように表され得る。
Figure 2023515580000009
本発明のいくつかの実施形態によるワイヤレス電源FDD無線の性能が、図21に要約され、医療用途向けの最新技術の面積制約型TRXと比較される。無線は、それぞれ、4.7pJ/bのULエネルギー効率および1pJ/bのDLエネルギー効率を達成する。通信のために任意のタイプのアンテナを利用する、TRXと比較すると、本研究は、ULエネルギー効率値において2.3倍の改良、DLエネルギー効率値において50倍の改良を示す。また、本設計は、完全に統合され、任意の後処理またはオフチップ構成要素を要求しない、第1のアクティブ無線であり、これは、結果として、実質的な容積の減少をもたらした。チップの注釈付き顕微鏡写真が、図22に示され、面積の大部分が、アンテナおよび貯蔵コンデンサによって占有されていることは、明白である。ダイの厚さは、約300μmであり、本設計の合計容積は、2.4×2.2×0.3mmである。さらなる実施形態では、容積は、同様に、アンテナの性能を改良する、チップの回路基板を研削することによって、さらに減少させ得る。
pHセンサの実装
本発明のさらなる実施形態では、ワイヤレス電源統合型回路は、電気化学的センサを含み、電気化学的センサからの出力レベルを示す信号を伝送するように構成されることができる。例えば、電気化学的センサは、pHセンサであり、出力レベルは、pHの測定値であり得る。上記にさらに述べられるように、トランジスタのサイズが単により小さくなるにつれて、ミクロンスケールで生産され得る、多くの電気化学的センサがここで存在する。イオン感応電解効果トランジスタ(ISFET)および微小電極は、ミクロン-スケールの電気化学的センサのそのような実施例である。これらの電気化学的センサから生成される信号を読み取ることができるほど十分に高感度である、回路を設計することは、電気化学的感知システム全体の形状因子、加工コスト、および時間を減少させることができる。
一般的なpH感知アーキテクチャは、電圧のプラスおよびマイナスの両方の振れを考慮するために、pH電極のためのバイアス回路と、電極の出力電圧を測定するための高インピーダンス増幅器とを含むことができる。本スキームは、本発明のある実施形態において適用され得る。ユニティゲイン増幅器を使用して、pH電極にバイアスをかけるために、入力レジスタネットワークは、連続して接続されるダイオード接続トランジスタによって、置換され、より小さな構成要素を使用して、高抵抗を達成し、全体電力消費を減少させることができる。高入力インピーダンス増幅器に関して、計装用増幅器が、高入力インピーダンスおよび高同相除去比(CMRR)を有するため、使用されてもよい。また、pH電極は、雑音の影響をより受けやすくする、非常に弱い信号を有するため、差動入力を有する、計装用増幅器を使用することは、信号内に結合される、雑音をフィルタにかけて除去することに役立ち得る。
前述の設計における別の問題は、チップ毎に変動し得る、伝送機の中心周波数の曖昧性である。これは、チップによって測定された、正確なpH値を把握することを非常に困難にするだけではなく、周波数の差が十分に大きくない場合、電力リンク通信に干渉し得る。したがって、非常に正確な中心周波数を提供し得る、デジタル伝送機を探求することが望ましい。
ワイヤレス電源pHセンサアーキテクチャ
本発明のいくつかの実施形態による、ワイヤレス電源pHセンサ回路のためのシステムアーキテクチャが、図23にブロック図で示される。本発明の付加的な実施形態は、上記にさらに他の実施形態に対して議論されるように、有限状態機械(FSM)のためのブロック、電力受信機の整流器、および/またはクロック修復を含むことができる。伝送機ブロックでは、アナログデジタル変換器(ADC)が、感知回路から測定された電圧を読み取るために、使用されることができ、これは、(例えば、10ビットのデジタルコードに)デジタル化され、デジタル伝送機を通して、偏移レジスタから伝送機に連続的に出力される。本アーキテクチャを使用することによって、デジタルコードが、基地局において、変換してアナログ信号の形に戻されると、pH電極の正確な測定された電圧値を復元することが可能である。
本アーキテクチャにおいて、デジタルブロックを追加することで、FSMは、ADCのタイミングが、残りの回路と同期することを確実にすることができる。したがって、信頼性のあるクロック電源およびFSMが実装されるだけではなく、回路全体に電力を供給するための電圧整流器もまた実装され得る。ある実施形態は、非常に低い電力消費を有し、いったん電圧が測定されると、デジタルビットを設定するために、11サイクルを要求する、SAR-ADCを利用する。11kHzクロック信号が、ADCを駆動するために使用されてもよく、1kHzクロックが、回路の残りを動作させるために使用されてもよい。本クロック信号を生成するための方法が、さらに以下に説明される。本システム全体のタイミング図が、図24にある。最初、起動信号は、2クロックサイクルにわたって、伝送機をオンおよびオフさせ、回路を初期化する。クロックの次の立ち上がりエッジ上で、電圧値が、読み取られ、ADCクロックの11クロックサイクルを通して、10ビットのデジタルコードにデジタル化される、クロックの次の立ち上がりエッジにおいて、デジタルビットは、偏移レジスタ上へ、同時にロードされ、次の10クロックサイクルにわたって、連続的に出力される。合計で、1pH測定は、測定された電圧値を基地局に伝送するために、12クロックサイクル(12ms)を占める。40.68MHz信号が、電力リンクのために使用され得、13.56MHzが、伝送機が、アップリンク通信とダウンリンク通信との間の干渉を回避するために使用され得る。周波数およびビット数等の具体的な特性が、上記に議論されるが、当業者は、特定の用途に好適であり得るように、本発明の実施形態に従って、種々の値のいずれかが利用され得ることを認識するであろう。次は、主要なブロックの回路設計およびそのシミュレートされた結果について議論する。
pH感知回路
ある実施形態では、pH感知回路は、pH電極によって測定された、正確な電圧値を折り返し報告するべきであり、そのため、トランジスタ(Rx)は、開放されたままであり、レジスタR1およびR2は、等しく、回路のゲインを1にする。他の用途のための本発明のさらなる実施形態では、異なるレジスタ値が、Rxノード内に挿入され、増幅器のゲインを1から5へ変動させることができる。
単一の計装用増幅器が、3つの動作可能な増幅器を含むことができ、そのため、これらの増幅器のそれぞれが、非常にわずかな静止電流を引き出すことが重要である。また、計装用増幅器が、理想に近い入力および電圧特性を有することを確実にするために、各動作可能増幅器に対して、高いゲインを有することも重要である。本発明のいくつかの実施形態では、動作可能な増幅器は、高いゲインを有し、高いPSRRを有し、閾値以下領域において動作するように設計された。一般に、トランジスタは、閾値以下領域においてバイアスをかけられると、最高相互コンダクタンスを提供し、したがって、チップ上のより多くの面積を占有する、より幅広なトランジスタを使用することと引き換えに、増幅器の電力消費は、減少させることができる。
Sooch電流ミラーは、図25に示される構成等のカスコードトランジスタM5に起因して、非常に安定的な出力電圧を提供するため、差動増幅器を強制的に閾値以下領域で動作させるために使用されることができる。2段階PMOS差動対は、より高いPSRRを有するため、利用されてもよい。シミュレートされた結果は、動作可能な増幅器が、1.1Vの供給電圧で、60dBを上回る開ループゲイン、PSRR>56.4dB、CMRR>80.1dB、および約3.5uWの平均電力消費を有することを示した。
pHセンサのためのデジタル伝送機
本発明のある実施形態では、デジタル伝送機回路は、伝送機アンテナにおいて、より高い電力を生成するために、3.3V電源を用いて、より低いISMバンド内で、13.56MHzで動作する。遅延線は、伝送機回路の電力消費を減少させるために、約1μsの間、伝送機をオンにする、パルスを生産するために含まれる。
本発明のいくつかの実施形態では、伝送信号の波形は、受信信号の位相および/または形成に係止される。本発明の種々の実施形態は、異なるデータ伝送技法を使用してもよい。
13.56MHZの正確な周波数で、伝送機を動作させるために、回路は、基地局から生成された40.68MHzの電力リンク信号を利用することができる。図26に示される、電流枯渇型インバータチェーンは、最小電力消費を伴って、電力リンク信号を増幅するために利用されてもよい。次いで、低電力D-FFを使用して、50%のデューティサイクルを伴う、図27に図示されるもの等の3分割回路が、13.56MHzのベースバンド信号を生成するために利用され、伝送機回路を駆動し得る。伝送機は、電力リンク信号に干渉する必要もなく、正確な中心周波数で、情報を伝送することができる。伝送機は、共振周波数におけるループアンテナモデルおよびQ係数10を用いて、シミュレートされた。
pHセンサのための電力回収機
本発明の実施形態によるpHセンサ回路は、上記にさらに説明されるもの等の電力回収機システムを利用してもよいが、異なる周波数が、適切であり得る。いくつかの実施形態は、40.68MHzの電力リンク信号を利用する。上記に説明される電力回収機システムと同様に、4段階交差結合整流器が、pHセンサ回路のための電力を回収するために利用されてもよい。
カスケードされた交差結合整流器の電圧依存は、以下の方程式によって説明されることができる。
Figure 2023515580000010
整流器の出力電圧は、各段階ともに増加し、nmosおよびpmosトランジスタの閾値電圧とともに減少する。交差結合整流器の4つの段階は、3.3Vの所望の電圧を達成するために使用されることができる。より高い閾値電圧は、整流器の出力電圧を低下させるため、ネイティブnmosデバイスが、第1段階のために使用された。より高い出力電圧は、より高い電力変換効率につながるが、各段階のカスケードされた数と、各段階においてトランジスタから結果的に生じる漏出との間にトレードオフが存在する。最小サイズの長さが、デバイスのために使用され得、最高出力電圧を達成するために、幅が変更された。貯蔵コンデンサが、回収されたエネルギーを貯蔵するために、出力に結着される。本発明のいくつかの実施形態は、3nFの合計貯蔵容量を達成するために、MIMコンデンサおよびMOSコンデンサの両方を利用する。
本発明のいくつかの実施形態によるpHセンサ回路は、約35μWの平均電力消費を有し得る。さらに、伝送機は、1kHzのビット率で、7.8nJ/ビットを消費し得る。したがって、エネルギー回収機が、35μWの平均電力を生成することができる限り、回路全体は、持続的に動作することができるであろう。いくつかの実施形態によるpHセンサ回路は、高インピーダンス増幅器に接続された、MEAマイクロプローブを使用して、1秒おきに、pHを測定することができる。pHセンサ回路は、ADCを使用して、測定された電圧値を10ビットのデジタルコードに連続的に変換することができ、これは、次いで、オン/オフ変調(OOK)スキームを用いて動作する伝送機を使用して、伝送される。
上記の説明は、多くの具体性を含有するが、これらは、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、本発明の現在好ましいとされる実施形態のいくつかの例証を単に提供するものとして解釈されるべきである。種々の他の実施形態が、その範囲内で可能性として考えられる。故に、本発明の範囲は、例証された実施形態によってではなく、添付の請求項およびその同等物によって決定されるべきである。

Claims (23)

  1. 小型形状因子ワイヤレス電源送受信機であって、
    受信信号を受信するように構成される受信アンテナと、
    伝送信号を伝送するように構成される伝送アンテナと、
    電力回収システムであって、
    無線周波数エネルギーを受信信号からDC(直流)電圧に変換するように構成される整流回路と、
    電力管理ユニット(PMU)であって、最小電圧を維持するために、動作モードおよび受信および伝送回路網ブロックのバイアス条件を設定し、受信回路網ブロックから伝送回路網ブロックへDC電圧を提供するように構成される電力管理ユニット(PMU)と
    を含む、電力回収システムと、
    エネルギーを受信信号から電力回収システムへ提供するように構成される受信機回路網ブロックと、
    データ変調器回路を含む伝送機回路網ブロックであって、前記データ変調器回路は、電力管理ユニットから受信されるDC電圧を使用して、伝送信号を生成するように構成される、伝送機回路網ブロックと
    を含む、小型形状因子ワイヤレス電源送受信機。
  2. 前記整流回路は、4つの全波整流器を備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  3. 前記整流回路は、オンチップコイル(OCC)を備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  4. 前記受信アンテナは、ループアンテナおよびコンデンサを備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  5. 前記受信機回路網は、前記伝送信号との干渉を低減させるために、前記受信アンテナの共振周波数を変更するように構成される調整可能コンデンサをさらに備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  6. 前記伝送機回路網は、電力発振器を備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  7. 前記受信機回路網は、前記受信信号からクロック信号を抽出するように構成され、前記伝送機回路は、前記電力発振器を前記クロック信号に同期させるように構成される、請求項6に記載のワイヤレス電源送受信機。
  8. 前記伝送機回路網は、LC発振器および電力増幅器を備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  9. 前記データ変調器回路へ生体電気信号を生成するように構成される生体電気信号センサをさらに備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  10. 前記生体電気信号センサは、神経LFP(局所的電場電位)センサである、請求項10に記載のワイヤレス電源送受信機。
  11. 前記電力管理ユニットは、前記伝送機回路網のスリープおよびアクティブ状態に基づいて、そのバイアス電流を変更するように構成される低ドロップアウト電圧レギュレータ(LDO)を含む、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  12. 前記受信機回路網は、受信メッセージを前記受信信号から抽出するように構成されるデータ復調器を備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  13. 前記受信機回路網および伝送機回路網は、異なる周波数で動作するように構成される、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  14. 前記受信機回路網および伝送機回路網は、前記受信信号および伝送信号において、振幅ベースの変調スキームを利用する、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  15. 前記受信機回路網は、前記受信信号内のデータを受信するために、振幅偏移変調(ASK)の変調を利用し、前記伝送機は、前記伝送信号内のデータを伝送するために、周波数分割二重(FDD)を利用する、請求項14に記載のワイヤレス電源送受信機。
  16. 前記PMUは、貯蔵コンデンサ内に貯蔵された現在のエネルギー量に基づいて、デューティサイクル上で動作するために、前記伝送機回路網を制御するように構成される、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  17. 前記伝送アンテナは、ダイポールアンテナである、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  18. 前記伝送アンテナの寸法および動作周波数は、前記受信アンテナの動作からの干渉を最小限にするように最適化される、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  19. 前記データ変調器回路へ電気化学的信号を生成するように構成される電気化学的センサをさらに備える、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  20. 前記電気化学的センサは、溶液のpHを示す電気化学的信号を提供するように構成されるpHセンサである、請求項19に記載のワイヤレス電源送受信機。
  21. 前記伝送信号は、複数回受信され得、前記送受信機の位置特定は、複数の読取から決定される、請求項1に記載のワイヤレス電源送受信機。
  22. 前記位置特定の正確度は、読取機の場所を移動させ、前記測定を反復することによって改良される、請求項21に記載のワイヤレス電源送受信機。
  23. 前記位置特定の正確度は、前記読取機の前記位置の関数として、読取信号の位相および振幅を利用することによって改良される、請求項22に記載のワイヤレス電源送受信機。
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