JP2023515459A - パワーヘッドルームレポートの報告方法及び端末 - Google Patents

Abstract

本発明の実施例は、パワーヘッドルームレポートの報告方法及び端末を提供する。このパワーヘッドルームレポートの報告方法は、パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告することを含み、前記パワー制御対象は、アンテナパネル又はビームである。

Description

本発明の実施例は、無線通信技術分野に関し、特にパワーヘッドルームレポートの報告方法及び端末に関する。

ユーザ機器（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ、端末とも呼ばれる）は、プロトコルによって規定されたトリガー条件に従ってパワーヘッドルームレポート（Ｐｏｗｅｒ Ｈｅａｄｒｏｏｍ Ｒｅｐｏｒｔ、ＰＨＲ）の報告をトリガーする。しかしながら、関連技術におけるＰＨＲにはセルに対応するパワーヘッドルーム（Ｐｏｗｅｒ Ｈｅａｄｒｏｏｍ、ＰＨ）のみが含まれ、ＵＥが異なるアンテナパネル（ａｎｔｅｎｎａ ｐａｎｅｌ）又は異なるビーム（ｂｅａｍ）を使用してネットワーク側との伝送を行う時、各ｐａｎｅｌ又はｂｅａｍに対応するＰＨも常に異なるが、関連技術におけるＰＨＲにはこれらの情報が含まれないため、正確かつ細かいパワー制御を保証できない。

本発明の実施例は、関連技術におけるＰＨＲにはセルに対応するＰＨのみが含まれるため、正確かつ細かいパワー制御を保証できないという問題を解決するためのパワーヘッドルームレポートの報告方法及び端末を提供する。

上記技術問題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。

第一の方面によれば、本発明の実施例は、端末に用いられるパワーヘッドルームレポートの報告方法を提供する。この方法は、パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告することを含み、前記パワー制御対象は、アンテナパネル又はビームである。

第二の方面によれば、本発明の実施例は、端末を提供する。この端末は、
パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告するための報告モジュールを含み、前記パワー制御対象は、アンテナパネル又はビームである。

第三の方面によれば、本発明の実施例は、端末を提供する。この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記第一の方面のパワーヘッドルームレポートの報告方法のステップを実現させる。

第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記第一の方面のパワーヘッドルームレポートの報告方法のステップを実現させる。

本発明の実施例では、端末は、パワーヘッドルームレポートを報告する時に、セルに対応するパワーヘッドルームだけでなく、アンテナパネル又はビームのパワーヘッドルームも報告でき、それにより、正確かつ細かいパワー制御を保証できる。

本発明の実施例による無線通信システムのアーキティクチャ概略図である。 本発明の実施例によるパワーヘッドルームレポートの報告方法のフローチャートである。 関連技術におけるｓｉｎｇｌｅ ｅｎｔｒｙ ＰＨＲ ＭＡＣ ＣＥのフォーマット概略図である。 関連技術におけるｍｕｌｔｉｐｌｅ ｅｎｔｒｙ ＰＨＲ ＭＡＣ ＣＥのフォーマット概略図である。 関連技術におけるｍｕｌｔｉｐｌｅ ｅｎｔｒｙ ＰＨＲ ＭＡＣ ＣＥのフォーマット概略図である。 本発明の一実施例による端末の構造概略図である。 本発明の別の実施例による端末の構造概略図である。 本発明のさらなる実施例による端末の構造概略図である。

好ましい実施の形態の詳細な記述を読むことにより、他の様々な利点及び有益なところが当業者に明らかになるであろう。添付図面は、好ましい実施の形態を示すためのものだけであり、本発明を限定するためのものであると見なされるべきではない。そして、添付図面全体では、同じ参照符号は同じ部材を示す。

本出願の明細書及び特許請求の範囲における「含む」という用語及びその任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲において使用された「及び／又は」は、接続された対象の少なくとも一つを表し、例えばＡ及び／又はＢは、単独のＡ、単独のＢ、及びＡとＢとの組み合わせという三つのケースを含むことを表す。

本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。

以下は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を紹介する。本発明の実施例によるパワーヘッドルームレポートの報告方法及び端末は、無線通信システムに用いることができる。この無線通信システムは、５Ｇシステム、又は進化型長期的進化（Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ｅＬＴＥ）システム、又は後続の進化通信システムを採用できる。

図１を参照すると、図１は、本発明の実施例による無線通信システムのアーキティクチャ概略図である。図１に示すように、この無線通信システムは、ネットワーク側機器１１と端末１２を含み、端末１２は、ネットワーク側機器１１に接続されてもよい。実際の応用では、上記各機器間の接続は、無線接続であってもよく、各機器間の接続関係を便利かつ直感的に表現するために、図１では実線で示されている。

説明すべきことは、上記通信システムは、複数の端末１２を含んでもよく、ネットワーク側機器１１は、複数の端末１２と通信してもよい（シグナリングを伝送してもよく、又はデータを伝送してもよい）。

本発明の実施例によるネットワーク側機器１１は、基地局であってもよく、この基地局は、一般的に使用される基地局であってもよく、進化型基地局（ｅｖｏｌｖｅｄ ｎｏｄｅ ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ、ｅＮＢ）であってもよく、５Ｇシステムにおけるネットワーク側機器（例えば次世代基地局（ｎｅｘｔ ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ ｎｏｄｅ ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ、ｇＮＢ）又は送受信ポイント（ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ ａｎｄ ｒｅｃｅｐｔｉｏｎ ｐｏｉｎｔ、ＴＲＰ））又はセルｃｅｌｌなどの機器であってもよく、又は後続の進化通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。

本発明の実施例による端末１２は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、超携帯型パーソナルコンピュータ（Ｕｌｔｒａ－Ｍｏｂｉｌｅ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＵＭＰＣ）、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）などであってもよい。

図１を参照すると、本発明は、端末に用いられるパワーヘッドルームレポートの報告方法を提供する。この方法は、以下を含む。

ステップ１１、パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告し、前記パワー制御対象は、アンテナパネル（ｐａｎｅｌ）又はビーム（ｂｅａｍ）である。

本発明の実施例では、アンテナパネルは、アンテナグループ、アンテナポートグループ、アンテナセット、アンテナポートセット、ビームセット、ビームサブセット、アンテナアレイ、アンテナポートアレイ、アンテナサブアレイ、アンテナポートサブアレイ、ロジックエンティティ、エンティティ又はアンテナエンティティなどと呼ばれてもよい。

本発明の実施例では、ビームは、ビーム情報、空間関係（ｓｐａｔｉａｌ ｒｅｌａｔｉｏｎ）情報、空間ドメイン送信フィルタ（ｓｐａｔｉａｌ ｄｏｍａｉｎ ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ ｆｉｌｔｅｒ）情報、空間ドメインフィルタ（ｓｐａｔｉａｌ ｆｉｌｔｅｒ）情報、伝送配置指示状態（ＴＣＩ ｓｔａｔｅ）情報、疑似コロケーション（ＱＣＬ）情報又はＱＣＬパラメータなどと呼ばれてもよい。そのうち、下りリンクビーム情報は、一般的にＴＣＩ ｓｔａｔｅ情報又はＱＣＬ情報で表されてもよい。上りリンクビーム情報は、一般的にｓｐａｔｉａｌ ｒｅｌａｔｉｏｎ情報で表されてもよい。

本発明の実施例では、端末は、パワーヘッドルームレポートを報告する時に、セルに対応するパワーヘッドルームだけでなく、アンテナパネル又はビームのパワーヘッドルームも報告でき、それにより、正確かつ細かいパワー制御を保証できる。

以下は、パワーヘッドルームレポート（Ｐｏｗｅｒ Ｈｅａｄｒｏｏｍ ｒｅｐｏｒｔｉｎｇ、ＰＨＲ）を簡単に紹介する。

ＰＨＲは、
公称端末最大発射パワー（ｎｏｍｉｎａｌ ＵＥ ｍａｘｉｍｕｍ ｔｒａｎｓｍｉｔ ｐｏｗｅｒ）と各アクティブ化されたサービングセル（ｓｅｒｖｉｎｇ ｃｅｌｌ）での上りリンク共有チャネル（Ｕｐｌｉｎｋ Ｓｈａｒｅｄ Ｃｈａｎｎｅｌ、ＵＬ－ＳＣＨ）によって発射された推定パワーとの差値であるタイプ１パワーヘッドルーム（Ｔｙｐｅ １ ｐｏｗｅｒ ｈｅａｄｒｏｏｍ）と、
公称端末最大発射パワーと他のＭＡＣエンティティ（ＭＡＣ ｅｎｔｉｔｙ）の特別なセル（Ｓｐｅｃｉａｌ Ｃｅｌｌ、ＳｐＣｅｌｌ）でのＵＬ－ＳＣＨ及び物理上りリンク制御チャネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｕｐｌｉｎｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＵＣＣＨ）によって発射された推定パワーとの差値であるタイプ２パワーヘッドルームであって、ここでの他のＭＡＣエンティティは、Ｅ－ＵＴＲＡがＭＣＧであり、ＮＲがＳＣＧであるデュアル接続（ＥＮ－ＤＣ）、ＮＲ－Ｅ－ＵＴＲＡデュアル接続（ＮＥ－ＤＣ）、ＮＧ－ＲＡＮ Ｅ－ＵＴＲＡ－ＮＲデュアル接続（ＮＧＥＮ－ＤＣ）時の進化型ＵＭＴＳ地上無線アクセス（Ｅ－ＵＴＲＡ）ＭＡＣエンティティであってもよいタイプ２パワーヘッドルーム（Ｔｙｐｅ ２ ｐｏｗｅｒ ｈｅａｄｒｏｏｍ）と、
公称端末最大発射パワー（ｎｏｍｉｎａｌ ＵＥ ｍａｘｉｍｕｍ ｔｒａｎｓｍｉｔ ｐｏｗｅｒ）と各アクティブ化されたｓｅｒｖｉｎｇ ｃｅｌｌでのサウンディングリファレンス信号（ＳＲＳ）によって発射された推定パワーとの差値であるタイプ３パワーヘッドルーム（Ｔｙｐｅ ３ ｐｏｗｅｒ ｈｅａｄｒｏｏｍ）といった情報をネットワーク側に送信するためのものである。

本発明の実施例では、選択的に、前記パワーヘッドルームレポート情報は、
パワーヘッドルーム（ＰＨ）と、
サービングセルの情報、例えば、セルのインデックス（ｉｎｄｅｘ）と、
最大発射パワーと、
Ｐ－ＭＲＰと、
デューティ比（Ｄｕｔｙ ｃｙｃｌｅ）と、
パワーバックオフがあるかどうかを指示するための指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。

以下は、パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を説明する。

本発明の実施例では、選択的に、前記トリガー条件は、以下のうちの少なくとも一つを含む。

１）現在のパワー制御対象が変更された。

変更されたことは、現在のパワー制御対象から別のパワー制御対象に変更されるべきであるか、又は変更されたことであってもよい。

本発明の実施例では、選択的に、現在のパワー制御対象は、ネットワーク側との接続又は伝送のための、端末によって現在使用されているパワー制御対象を指す。

別のパワー制御対象は、現在端末によって使用されていない又はアクティブ化されていない又はオンされていない又は添加されていないパワー制御対象であってもよい。

本発明の実施例では、選択的に、前述した、現在のパワー制御対象が変更されたことは、
ネットワーク側が現在のパワー制御対象を変更するように指示したこと、又は、
前記端末が予め設定された変更トリガー条件に従って現在のパワー制御対象を変更したことを含む。

２）現在のパワー制御対象のパスロス測定値又はパスロス測定変化値が第一の予め設定された条件を満たす。

前記第一の予め設定された条件は、例えば、パスロス測定値が第一の予め設定された閾値よりも大きい又はそれに等しい又はそれよりも小さく、又は、パスロス測定変化値が第二の予め設定された閾値以上であることである。

３）現在のパワー制御対象のパワーバックオフ値又はパワーバックオフ変化値が第二の予め設定された条件を満たす。

前記第二の予め設定された条件は、例えば、パワーバックオフ値が第三の予め設定された閾値以上であり、又は、パワーバックオフ変化値が第四の予め設定された閾値以上であることである。

４）現在のパワー制御対象のパワー管理最大パワー減少（Ｐｏｗｅｒ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｍａｘｉｍｕｍ Ｐｏｗｅｒ Ｒｅｄｕｃｔｉｏｎ、Ｐ－ＭＰＲ）値又はＰ－ＭＰＲ変化値が第三の予め設定された条件を満たす。

前記第三の予め設定された条件は、例えば、Ｐ－ＭＰＲ値が第五の予め設定された閾値以上であり、又は、Ｐ－ＭＰＲ変化値が第六の予め設定された閾値以上であることである。

５）現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のＰ－ＭＰＲ差値が第四の予め設定された条件を満たす。

本発明の実施例では、前記第一のパワー制御対象は、前記端末の前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのいずれか一つのパワー制御対象又は指定されたパワー制御対象である。前記指定されたパワー制御対象は、例えば、前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのＰ－ＭＰＲが最も小さいパワー制御対象であってもよい。

前記第四の予め設定された条件は、例えば、Ｐ－ＭＰＲ差値が第七の予め設定された閾値よりも大きい又はそれに等しい又はそれよりも小さいことである。

例えば、端末が全部で４つのアンテナパネルを有し、現在使用されているアンテナパネルがアンテナパネル１であり、使用されていないアンテナパネルがアンテナパネル２、３、４であり、アンテナパネル２とアンテナパネル１のＰ－ＭＰＲ差値がａであり、アンテナパネル３とアンテナパネル１のＰ－ＭＰＲ差値がｂであり、アンテナパネル４とアンテナパネル１のＰ－ＭＰＲ差値がｃであり、そのうち、ｃが第七の予め設定された閾値よりも大きいとすると、パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たすと判定してもよい。そのうち、アンテナパネル４は、現在変更対象となるアンテナパネルであってもよく、それでなくてもよい。

６）現在のパワー制御対象のリンク品質値又はリンク品質変化値が第五の予め設定された条件を満たす。

前記第五の予め設定された条件は、例えば、リンク品質値が第八の予め設定された閾値以下であり、又は、リンク品質変化値が第九の予め設定された閾値以上であることである。

本発明の実施例では、選択的に、リンク品質は、リファレンス信号受信パワー（ＲＳＲＰ）及び／又は信号対干渉及び雑音比（ＳＩＮＲ）であってもよい。リンク品質がＲＳＲＰとＳＩＮＲの両方を含む場合、ＲＳＲＰとＳＩＮＲに対応する判定閾値が異なる。

７）現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のリンク品質差値が第六の予め設定された条件を満たす。

本発明の実施例では、前記第一のパワー制御対象は、前記端末の前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのいずれか一つのパワー制御対象又は指定されたパワー制御対象である。前記指定された制御対象は、例えば、前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのリンク品質が最もよいパワー制御対象であってもよい。

本発明の実施例では、選択的に、リンク品質は、リファレンス信号受信パワー（ＲＳＲＰ）及び／又は信号対干渉及び雑音比（ＳＩＮＲ）であってもよい。

８）パワー制御対象をアクティブ化した又はオンした又は添加した。

９）現在のパワー制御対象又は第一のパワー制御対象の配置情報が変化した。

本発明の実施例では、前記第一のパワー制御対象は、前記端末の前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのいずれか一つのパワー制御対象又は指定されたパワー制御対象である。

パワー制御対象の配置情報は、パワー制御パラメータ（例えば、パスロスリファレンス信号、最大発射パワー及び／又はＴＰＣなど）と、パワー制御対象の切り替え指示情報と、パワー制御対象のオン又はオフ指示情報と、チャネルのビーム指示又はビーム更新情報（例えば、下りリンクチャネル又は下りリンクリファレンス信号（ＲＳ）のＴＣＩ ｓｔａｔｅ情報、上りリンクチャネル又は上りリンクリファレンス信号のｓｐａｔｉａｌ ｒｅｌａｔｉｏｎ情報）と、パワー制御対象に対応する制御チャネルリソース情報（例えば、ＣＯＲＥＳＥＴ配置情報）と、パワー制御対象に対応するセル情報又は送受信ポイント（Ｔｒａｎｓｍｉｔ－Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｐｏｉｎｔ、ＴＲＰ）識別子情報とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

１０）サービスの送受信ポイント情報が変更された。

サービスの送受信ポイントは、前記端末との接続又は伝送を行う送受信ポイントを指す。

本発明の実施例では、選択的に、前述した、サービスの送受信ポイント情報が変更されたことは、
ネットワーク側が新しい送受信ポイント情報を配置又はアクティブ化したこと、又は
サービスの送受信ポイント情報に対応する配置情報が変化したこと、又は
制御リソースセットの関連配置情報が変化したことを含む。

そのうち、選択的に、前記関連配置情報は、制御リソースセットプールインデックス（ＣＯＲＥＳＥＴＰｏｏｌＩｎｄｅｘ）情報、伝送配置指示状態（ＴＣＩ ｓｔａｔｅ）情報及び探索空間（ｓｅａｒｃｈ ｓｐａｃｅ）情報のうちの少なくとも一つを含む。

そのうち、選択的に、前記サービスの送受信ポイント情報に対応する配置情報は、送受信ポイント識別子、ＣＯＲＥＳＥＴＰｏｏｌＩｎｄｅｘ情報、グループ識別子、セル識別子及び物理セル識別子（ＰＣＩ）のうちの少なくとも一つを含む。

以下は、パワーヘッドルームレポートをどのように報告するかについて説明する。

本発明の実施例では、少なくとも一つのメディアアクセスコントロール制御要素（ＭＡＣ ＣＥ）を使用してパワーヘッドルームレポートを報告してもよい。

本発明の実施例では、端末は、パワーヘッドルームレポートを報告する時、シングルエントリーパワーヘッドルームレポートメディアアクセスコントロール制御要素（ｓｉｎｇｌｅ ｅｎｔｒｙ ＰＨＲ ＭＡＣ ＣＥ）とマルチエントリーパワーヘッドルームレポートメディアアクセスコントロール制御要素（ｍｕｌｔｉｐｌｅ ｅｎｔｒｙ ＰＨＲ ＭＡＣ ＣＥ）を使用してもよい。

図３を参照すると、関連するｓｉｎｇｌｅ ｅｎｔｒｙ ＰＨＲ ＭＡＣ ＣＥは、
セルパワーヘッドルーム（Ｐｏｗｅｒ Ｈｅａｄｒｏｏｍ、ＰＨ）と、
ＰＨを計算するために用いられるセル最大送信パワー（ＰＣＭＡＸ，ｆ，ｃ）といった報告内容を含む。

図４と図５を参照すると、関連するｍｕｌｔｉｐｌｅ ｅｎｔｒｙ ＰＨＲ ＭＡＣ ＣＥは、
サービングセルインデックス（ＳｅｒｖＣｅｌｌＩｎｄｅｘ）に対応するＰＨフィールド（ｆｉｅｌｄ）が存在するかどうかと、
ＰＨ値が実際の送信によるものであるか、それともリファレンスフォーマット（ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ ｆｏｒｍａｔ）によるものであるかと、
ＳｅｒｖＣｅｌｌＩｎｄｅｘに対応するセルパワーヘッドルーム（ＰＨ）と、
ＳｅｒｖＣｅｌｌＩｎｄｅｘに対応するセル最大送信パワー（ＰＣＭＡＸ，ｆ，ｃ）と、
ＭＡＣエンティティ（ＭＡＣ ｅｎｔｉｔｙ）がパワー管理に従ってパワーバックオフ（ｐｏｗｅｒ ｂａｃｋｏｆｆ）を用いたかどうかといった報告内容を含む。

以下は、本発明の実施例におけるＭＡＣ ＣＥを説明する。

（一）本発明のいくつかの実施例では、一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告し、前記ＭＡＣ ＣＥには予め設定されたパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている。

つまり、前記ＭＡＣ ＣＥに付帯されているパワーヘッドルームレポート情報（例えば、セルインデックス、最大発射パワー及び／又はＰＨなど）は、いずれも予め設定されたパワー制御対象に対応する。

本発明の実施例では、従来のＭＡＣ ＣＥフォーマットを使用してパワーヘッドルームレポートを報告してもよい。

選択的に、前記予め設定されたパワー制御対象は、プロトコルによって約束されたもの又はネットワーク側によって配置されたものである。

選択的に、前記予め設定されたパワー制御対象は、現在のパワー制御対象又は変更対象となるパワー制御対象又は変更されたパワー制御対象である。

本発明の実施例では、選択的に、ネットワーク側がＭＡＣ ＣＥに付帯されているパワーヘッドルームレポート情報に対応する予め設定されたパワー制御対象を把握できるため、前記ＭＡＣ ＣＥは、予め設定されたパワー制御対象の識別子又は対応する番号を付帯していなくてもよい。

本発明の実施例では、選択的に、前記パワーヘッドルームレポート情報は、
パワーヘッドルームと、
サービングセルの情報と、
最大発射パワーと、
Ｐ－ＭＲＰと、
Ｄｕｔｙ ｃｙｃｌｅと、
パワーバックオフがあるかどうかを指示するための指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。

（二）本発明のいくつかの実施例では、一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告し、前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている。

本発明のいくつかの実施例では、選択的に、前記ＭＡＣ ＣＥには前記少なくとも一つのパワー制御対象の識別子情報又は対応する番号情報がさらに付帯されている。

発明のいくつかの実施例では、前記ＭＡＣ ＣＥには複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている場合、前記複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報は、予め設定された順序に応じて配列される。例えば、パワー制御対象の識別子順序、又は対応する番号順序に応じて配列される。

本発明の実施例では、前記識別子情報又は対応する番号情報は、
アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報と、
ビームの識別子情報又は対応する番号情報と、
アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報、及び、前記アンテナパネルに対応するビームの識別子情報又は対応する番号情報とのうちの少なくとも一つを含む。

本発明の実施例では、アンテナパネルの識別子は、アンテナグループ識別子、アンテナポートグループ識別子、アンテナセット識別子、アンテナポートセット識別子、ビームセット識別子、ビームサブセット識別子、アンテナアレイ識別子、アンテナポートアレイ識別子、アンテナサブアレイ識別子、アンテナポートサブアレイ識別子、ロジックエンティティ識別子、エンティティ識別子、アンテナエンティティ識別子、リファレンス信号リソース配置識別子、リファレンス信号リソース識別子、リファレンス信号リソースセット識別子、ＴＣＩ状態識別子、疑似コロケーション（ＱＣＬ）情報識別子又は空間関係識別子などであってもよい。

本発明の実施例では、前記少なくとも一つのパワー制御対象は、前記端末の全部又は一部のパワー制御対象であってもよい。

本発明の実施例では、選択的に、前記パワー制御対象は、現在のパワー制御対象を含む。

本発明の実施例では、選択的に、前記パワーヘッドルームレポート情報は、
パワーヘッドルームと、
サービングセルの情報と、
最大発射パワーと、
Ｐ－ＭＲＰと、
Ｄｕｔｙ ｃｙｃｌｅと、
パワーバックオフがあるかどうかを指示するための指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。

本発明の実施例では、前記パワーヘッドルームレポート情報のうちのいずれか一つの情報は、サービングセル専用（ｃｅｌｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ）のもの、又は、パワー制御対象専用（例えば、ｐａｎｅｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ又はｂｅａｍ ｓｐｅｃｉｆｉｃ）のもの、又は、サービングセルに対応するパワー制御対象専用のものである。

（三）本発明のいくつかの実施例では、複数のＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告し、各前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている。

この実施例は、一つのＭＡＣ ＣＥに一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されているケースと、一つのＭＡＣ ＣＥに複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されているケースとの二つのケースを含む。

いくつかの実施例では、各前記ＭＡＣ ＣＥには前記パワー制御対象の識別子情報又は対応する番号情報がさらに付帯されており、それにより区別を行う。

いくつかの実施例では、各前記ＭＡＣ ＣＥの識別子情報は、対応するパワー制御対象の識別子情報に対応する。

この方式では、ＭＡＣ ＣＥの識別子情報とパワー制御対象の識別子情報の対応関係を予め約束する又はネットワークを介して指示する必要がある。例えば、一つのＭＡＣ ＣＥが一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を付帯している場合、対応関係は、識別子１のＭＡＣ ＣＥがアンテナパネルＡに対応し、識別子２のＭＡＣ ＣＥがアンテナパネルＢに対応することであってもよい。一つのＭＡＣ ＣＥが複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を付帯している場合、対応関係は、識別子１のＭＡＣ ＣＥがアンテナパネルＡ及びＢに対応し、識別子２のＭＡＣ ＣＥがアンテナパネルＣ及びＤに対応することであってもよい。

いくつかの実施例では、選択的に、前記ＭＡＣ ＣＥには複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている場合、前記複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報は、予め設定された順序に応じて配列される。例えば、パワー制御対象の識別子順序、又は対応する番号順序に応じて配列される。

本発明の実施例では、前記識別子情報又は対応する番号情報は、
アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報と、
ビームの識別子情報又は対応する番号情報と、
アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報、及び、前記アンテナパネルに対応するビーム（例えば、あるアンテナパネルのあるビーム）の識別子情報又は対応する番号情報とのうちの少なくとも一つを含む。

本発明の実施例では、アンテナパネルの識別子は、アンテナグループ識別子、アンテナポートグループ識別子、アンテナセット識別子、アンテナポートセット識別子、ビームセット識別子、ビームサブセット識別子、アンテナアレイ識別子、アンテナポートアレイ識別子、アンテナサブアレイ識別子、アンテナポートサブアレイ識別子、ロジックエンティティ識別子、エンティティ識別子、アンテナエンティティ識別子、リファレンス信号リソース配置識別子、リファレンス信号リソース識別子、リファレンス信号リソースセット識別子、ＴＣＩ状態識別子、疑似コロケーション（ＱＣＬ）情報識別子又は空間関係識別子などであってもよい。

本発明の実施例では、選択的に、前記パワーヘッドルームレポート情報は、
パワーヘッドルームと、
サービングセルの情報と、
最大発射パワーと、
Ｐ－ＭＲＰと、
Ｄｕｔｙ ｃｙｃｌｅと、
パワーバックオフがあるかどうかを指示するための指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。

本発明の実施例では、選択的に、前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている場合、前記パワーヘッドルームレポート情報のうちのいずれか一つの情報は、サービングセル専用のもの、又は、パワー制御対象専用のもの、又は、サービングセルに対応するパワー制御対象専用のものである。

さらに選択的に、前記パワーヘッドルームと最大発射パワーは、パワー制御対象専用のもの、又は、サービングセルに対応するパワー制御対象専用のものである。無論、他の情報（例えば、Ｐ－ＭＰＲ）は、パワー制御対象専用のもの、又はサービングセルに対応するパワー制御対象専用のものであってもよい。

上記各実施例では、前記パワー制御対象は、
アンテナパネル、
ビーム、
アンテナパネルに対応するビームである。

ＭＡＣ ＣＥにはパワー制御対象の識別子情報又は対応する番号情報が含まれ、パワー制御対象がアンテナパネルに対応するビームである場合、ＭＡＣ ＣＥにはアンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報も含まれ、アンテナパネルに対応するビームの識別子情報又は対応する番号情報も含まれる。

パワーヘッドルームレポートを報告するためのＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのアンテナパネルのパワーヘッドルームレポート情報、又は、少なくとも一つのビームのパワーヘッドルームレポート情報、又は、少なくとも一つのアンテナパネルに対応するビームのパワーヘッドルームレポート情報が付帯されていてもよい。

本発明のいくつかの実施例では、選択的に、前述した、パワーヘッドルームレポートを報告することの前、前記パワー制御対象に対応する測定結果に従ってパワーヘッドルーム情報を決定することをさらに含む。

前記測定結果は、例えば、下りリンクリファレンス信号（ＤＬ ＲＳ）の測定結果（例えば、パスロスＲＳ）である。５Ｇ ＮＲシステムにおけるパスロスリファレンス（Ｐａｔｈ ｌｏｓｓ ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ）に対して、ネットワーク側は、１つのセルに対して複数の下りリンクパスロスリファレンス（例えば、各ｐａｔｈ ｌｏｓｓ ｒｅｆｅｒｅｎｃｅは、異なるリファレンス信号に対応する（例えば、ｐａｔｈ＿ｌｏｓｓ＿ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ＿１は、同期信号ブロック１（Ｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓ Ｓｉｇｎａｌ Ｂｌｏｃｋ １、ＳＳＢ１）に対応し、ｐａｔｈ＿ｌｏｓｓ＿ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ＿２は、ＳＳＢ２に対応する））を同時に配置してもよい。そのうち、各セルの複数の下りリンクパスロスリファレンスは、異なるパワー制御対象に対応してもよく、即ち、異なるパワー制御対象に対応するパスロス測定に用いられてもよい。端末の上りリンク送信（例えば、ＰＵＣＣＨ、ＰＵＳＣＨ、ＳＲＳ）に対して、ネットワーク側は、ＲＲＣ又はＭＡＣ ＣＥ又はＰＤＣＣＨを介して、端末によって現在使用されているパスロスリファレンスを変更するように指示してもよい。

本発明の実施例では、他の測定によってＰ－ＭＰＲなどを決定してもよい。

現在使用されていない又はアクティブ化されていない又はオンされていない又は添加されていないパワー制御対象に対して、パワー制御対象に対応する測定結果に従ってパワーヘッドルーム情報を決定してもよく、決定されたパワーヘッドルーム情報は仮想パワーヘッドルーム情報（ｖｉｒｔｕａｌ ＰＨ）である。

本発明のいくつかの実施例では、選択的に、前述した、前記パワー制御対象に対応する測定結果に従ってパワーヘッドルーム情報を決定することは、
前記パワー制御対象に対応する下りリンクリファレンス信号を測定することと、
前記下りリンクリファレンス信号の測定結果に従って、前記パワー制御対象のパワーヘッドルームを決定することとを含む。

本発明の実施例では、選択的に、パワーヘッドルーム情報を決定する時に使用された計算パラメータの全部又は一部はパワー制御対象専用のものである。

つまり、従来の３ＧＰＰ（登録商標）プロトコルにおける計算式を使用してパワーヘッドルーム情報を計算してもよいが、従来の計算式における計算パラメータは、いずれもセル専用（ｃｅｌｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ）のものであり、本発明の実施例では、計算式で使用された計算パラメータの全部又は一部をパワー制御対象専用になるように変更してもよい。前述したパワー制御対象専用になるように変更された計算パラメータは、ネットワーク側機器によって無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングを使用して配置されてもよい。又は、公式は、プロトコルによって直接約束されてもよい。

本発明の実施例では、選択的に、（１）式を使用してパワーヘッドルームを計算する。

ここで、計算パラメータは、以下を含む：

上記これらの計算パラメータのうち、最大発射パワー、部分パスロス補償係数、パスロス推定などは、パワー制御対象専用のものであり、例えば、ｐａｎｅｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ又はｂｅａｍ ｓｐｅｃｉｆｉｃであってもよい。

図６を参照すると、本発明の実施例は、端末６０をさらに提供する。この端末６０は、
パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告するための報告モジュール６１を含み、前記パワー制御対象は、アンテナパネル又はビームである。

本発明の実施例では、アンテナパネルは、アンテナグループ、アンテナポートグループ、アンテナセット、アンテナポートセット、ビームセット、ビームサブセット、アンテナアレイ、アンテナポートアレイ、アンテナサブアレイ、アンテナポートサブアレイ、ロジックエンティティ、エンティティ又はアンテナエンティティなどと呼ばれてもよい。

本発明の実施例では、ビームは、ビーム情報、空間関係情報、空間ドメイン送信フィルタ情報、空間ドメインフィルタ情報、伝送配置指示状態情報、ＱＣＬ情報又はＱＣＬパラメータなどと呼ばれてもよい。そのうち、下りリンクビーム情報は、一般的にＴＣＩ ｓｔａｔｅ情報又はＱＣＬ情報で表されてもよい。上りリンクビーム情報は、一般的にｓｐａｔｉａｌ ｒｅｌａｔｉｏｎ情報で表されてもよい。

本発明の実施例では、端末は、パワーヘッドルームレポートを報告する時に、セルに対応するパワーヘッドルームだけでなく、アンテナパネル又はビームのパワーヘッドルームも報告でき、それにより、正確かつ細かいパワー制御を保証できる。

選択的に、前記トリガー条件は、
現在のパワー制御対象が変更されたことと、
現在のパワー制御対象のパスロス測定値又はパスロス測定変化値が第一の予め設定された条件を満たすことと、
現在のパワー制御対象のパワーバックオフ値又はパワーバックオフ変化値が第二の予め設定された条件を満たすことと、
現在のパワー制御対象のパワー管理最大パワー減少Ｐ－ＭＰＲ値又はＰ－ＭＰＲ変化値が第三の予め設定された条件を満たすことと、
現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のＰ－ＭＰＲ差値が第四の予め設定された条件を満たすことと、
現在のパワー制御対象のリンク品質値又はリンク品質変化値が第五の予め設定された条件を満たすことと、
現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のリンク品質差値が第六の予め設定された条件を満たすことと、
パワー制御対象をアクティブ化した又はオンした又は添加したことと、
現在のパワー制御対象又は第一のパワー制御対象の配置情報が変化したことと、
サービスの送受信ポイント情報が変更されたこととのうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一のパワー制御対象は、前記端末の前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのいずれか一つのパワー制御対象又は指定されたパワー制御対象である。

選択的に、前述した、現在のパワー制御対象が変更されたことは、
ネットワーク側が現在のパワー制御対象を変更するように指示したこと、又は、
前記端末が予め設定された変更トリガー条件に従って現在のパワー制御対象を変更したことを含む。

選択的に、前述した、サービスの送受信ポイント情報が変更されたことは、
ネットワーク側が新しい送受信ポイント情報を配置又はアクティブ化したこと、又は
サービスの送受信ポイント情報に対応する配置情報が変化したこと、又は
制御リソースセットの関連配置情報が変化したことを含む。

選択的に、前記関連配置情報は、制御リソースセットプールインデックスＣＯＲＥＳＥＴＰｏｏｌＩｎｄｅｘ情報、伝送配置指示状態情報及び探索空間情報のうちの少なくとも一つを含む。

選択的に、前記サービスの送受信ポイント情報に対応する配置情報は、送受信ポイント識別子、ＣＯＲＥＳＥＴＰｏｏｌＩｎｄｅｘ情報、グループ識別子、セル識別子及び物理セル識別子のうちの少なくとも一つを含む。

選択的に、前述した、パワーヘッドルームレポートを報告することは、
少なくとも一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することを含む。

選択的に、前記報告モジュール６１は、一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告し、前記ＭＡＣ ＣＥには予め設定されたパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている。

選択的に、前記予め設定されたパワー制御対象は、プロトコルによって約束されたもの又はネットワーク側によって配置されたものである。

選択的に、前記予め設定されたパワー制御対象は、現在のパワー制御対象又は変更対象となるパワー制御対象又は変更されたパワー制御対象である。

選択的に、前記報告モジュール６１は、一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告し、前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている。

選択的に、前記ＭＡＣ ＣＥには前記少なくとも一つのパワー制御対象の識別子情報又は対応する番号情報がさらに付帯されている。

選択的に、前記パワー制御対象は、現在のパワー制御対象を含む。

選択的に、前記報告モジュール６１は、複数のＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告し、各前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている。

選択的に、前記ＭＡＣ ＣＥには複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている場合、前記複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報は、予め設定された順序に応じて配列される。

選択的に、各前記ＭＡＣ ＣＥには前記パワー制御対象の識別子情報又は対応する番号情報がさらに付帯されており、又は
各前記ＭＡＣ ＣＥの識別子情報は、対応するパワー制御対象の識別子情報に対応する。

選択的に、前記識別子情報又は対応する番号情報は、
アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報と、
ビームの識別子情報又は対応する番号情報と、
アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報、及び、前記アンテナパネルに対応するビームの識別子情報又は対応する番号情報とのうちの少なくとも一つを含む。

本発明の実施例では、アンテナパネルの識別子は、アンテナグループ識別子、アンテナポートグループ識別子、アンテナセット識別子、アンテナポートセット識別子、ビームセット識別子、ビームサブセット識別子、アンテナアレイ識別子、アンテナポートアレイ識別子、アンテナサブアレイ識別子、アンテナポートサブアレイ識別子、ロジックエンティティ識別子、エンティティ識別子、アンテナエンティティ識別子、リファレンス信号リソース配置識別子、リファレンス信号リソース識別子、リファレンス信号リソースセット識別子、ＴＣＩ状態識別子、疑似コロケーション（ＱＣＬ）情報識別子又は空間関係識別子などであってもよい。

選択的に、前記パワーヘッドルームレポート情報は、
パワーヘッドルームと、
サービングセルの情報と、
最大発射パワーと、
Ｐ－ＭＲＰと、
Ｄｕｔｙ ｃｙｃｌｅと、
パワーバックオフがあるかどうかを指示するための指示情報とのうちの少なくとも一つを含む。

選択的に、前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている場合、前記パワーヘッドルームレポート情報のうちのいずれか一つの情報は、サービングセル専用（ｃｅｌｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ）のもの、又は、パワー制御対象専用（例えば、ｐａｎｅｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ又はｂｅａｍ ｓｐｅｃｉｆｉｃ）のもの、又は、サービングセルに対応するパワー制御対象専用のものである。

さらに選択的に、前記パワーヘッドルームと最大発射パワーは、パワー制御対象専用のもの、又は、サービングセルに対応するパワー制御対象専用のものである。無論、他の情報（例えば、Ｐ－ＭＰＲ）は、パワー制御対象専用のもの、又はサービングセルに対応するパワー制御対象専用のものであってもよい。

選択的に、前記パワー制御対象は、
アンテナパネル、
ビーム、
アンテナパネルに対応するビームである。

選択的に、前記端末は、
前記パワー制御対象に対応する測定結果に従ってパワーヘッドルーム情報を決定するための決定モジュールをさらに含む。

選択的に、前記決定モジュールは、前記パワー制御対象に対応する下りリンクリファレンス信号を測定することと、前記下りリンクリファレンス信号の測定結果に従って、前記パワー制御対象のパワーヘッドルームを決定することに用いられる。

選択的に、パワーヘッドルーム情報を決定する時に使用された計算パラメータの全部又は一部はパワー制御対象専用のものである。

つまり、従来の３ＧＰＰプロトコルにおける計算式を使用してパワーヘッドルーム情報を計算してもよいが、従来の計算式における計算パラメータは、いずれもセル専用（ｃｅｌｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ）のものであり、本発明の実施例では、計算式で使用された計算パラメータの全部又は一部をパワー制御対象専用になるように変更してもよい。前述したパワー制御対象専用になるように変更された計算パラメータは、ネットワーク側機器によって無線リソース制御（ＲＲＣ）シグナリングを使用して配置されてもよい。又は、公式は、プロトコルによって直接約束されてもよい。

本発明の実施例では、選択的に、（２）式を使用してパワーヘッドルームを計算する。

ここで、計算パラメータは、以下を含む：

上記これらの計算パラメータのうち、最大発射パワー、部分パスロス補償係数、パスロス推定などは、パワー制御対象専用のもの、例えば、ｐａｎｅｌ ｓｐｅｃｉｆｉｃ又はｂｅａｍ ｓｐｅｃｉｆｉｃであってもよい。

本発明の実施例による端末は、図２の方法の実施例において端末によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。

図７は、本発明の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末７０は、無線周波数ユニット７１、ネットワークモジュール７２、オーディオ出力ユニット７３、入力ユニット７４、センサ７５、表示ユニット７６、ユーザ入力ユニット７７、インターフェースユニット７８、メモリ７９、プロセッサ７１０、及び電源７１１などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図７に示される端末の構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示される部材の数よりも多くまたは少ない部材、またはなんらかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置を含んでもよい。本発明の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。

そのうち、プロセッサ７１０は、パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告するためのものであり、前記パワー制御対象は、アンテナパネル又はビームである。

本発明の実施例では、端末は、パワーヘッドルームレポートを報告する時に、セルに対応するパワーヘッドルームだけでなく、アンテナパネル又はビームのパワーヘッドルームも報告でき、それにより、正確かつ細かいパワー制御を保証できる。

本発明の実施例による端末は、図２の方法の実施例において端末によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。

理解すべきことは、本発明の実施例では、無線周波数ユニット７１は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ７１０に処理させてもよい。また、上りリンクデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット７１は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット７１は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。

端末は、ネットワークモジュール７２によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。

オーディオ出力ユニット７３は、無線周波数ユニット７１またはネットワークモジュール７２によって受信されたまたはメモリ７９に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット７３はさらに、端末７０によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力（例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など）を提供することができる。オーディオ出力ユニット７３は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。

入力ユニット７４は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット７４は、グラフィックスプロセッサ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ、ＧＰＵ）７４１とマイクロホン７４２を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ７４１は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置（例えば、カメラ）によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット７６に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ７４１によって処理された画像フレームは、メモリ７９（または他の記憶媒体）に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット７１またはネットワークモジュール７２を介して送信されてもよい。マイクロホン７４２は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット７１を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。

端末７０は、少なくとも一つのセンサ７５、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル７６１の輝度を調整することができ、接近センサは、端末７０が耳元に移動した時、表示パネル７６１及び／又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向（一般的には、三軸であり）での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢（例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正）の識別、振動識別関連機能（例えば、歩数計、タップ）などに用いることができる。センサ７５は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。

表示ユニット７６は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット７６は、表示パネル７６１を含んでもよい。液晶ディスプレイ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ、ＬＣＤ）、有機発光ダイオード（Ｏｒｇａｎｉｃ Ｌｉｇｈｔ－Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ、ＯＬＥＤ）などの形式で表示パネル７６１を配置してもよい。

ユーザ入力ユニット７７は、入力された数字または文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット７７は、タッチパネル７７１および他の入力機器７７２を含む。タッチパネル７７１は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作（例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル７７１上またはタッチパネル７７１付近で行う操作）を収集することができる。タッチパネル７７１は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ７１０に送信し、プロセッサ７１０から送信されてきた指令を受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル７７１を実現してもよい。タッチパネル７７１以外、ユーザ入力ユニット７７は、他の入力機器７７２を含んでもよい。具体的には、他の入力機器７７２は、物理的なキーボード、機能キー（例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど）、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。

さらに、タッチパネル７７１は、表示パネル７６１上に覆われてもよい。タッチパネル７７１は、その上または付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ７１０に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ７１０は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル７６１上で相応な視覚出力を提供する。図７では、タッチパネル７７１と表示パネル７６１は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル７７１と表示パネル７６１を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。

インターフェースユニット７８は、外部装置と端末７０との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源（または電池充電器）ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力／出力（Ｉ／Ｏ）ポート、ビデオＩ／Ｏポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット７８は、外部装置からの入力（例えば、データ情報、電力など）を受信するとともに、受信した入力を端末７０内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または端末７０と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。

メモリ７９は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ７９は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム（例えば、音声再生機能、画像再生機能など）などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ（例えば、オーディオデータ、電話帳など）などを記憶することができる。なお、メモリ７９は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。

プロセッサ７１０は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ７９内に記憶されたソフトウェアプログラム及び／又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ７９内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ７１０は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ７１０は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ７１０に集積されなくてもよい。

端末７０はさらに、各部材に電力を供給する電源７１１（例えば、電池）を含んでもよい。好ましくは、電源７１１は、電源管理システムによってプロセッサ７１０にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。

また、端末７０は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。

図８を参照すると、本発明の実施例は、端末８０をさらに提供する。端末８０はプロセッサ８１と、メモリ８２と、メモリ８２に記憶され、且つ前記プロセッサ８１上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ８１によって実行される時、上記パワーヘッドルームレポートの報告方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。

本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記パワーヘッドルームレポートの報告方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。

説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を１つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。

以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質にはまたは従来技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶され、一台の端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい）に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。

以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述したが、本発明は、上述した具体的な実施の形態に限らず、上述した具体的な実施の形態は例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明の示唆を基にして、本発明の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらは、いずれも本発明の請求範囲に入っている。

〔関連出願の相互参照〕
本出願は、２０２０年３月６日に中国で提出された中国特許出願番号Ｎｏ．２０２０１０１５２８５９．Ｘの優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。

Claims (28)

1. 端末に用いられるパワーヘッドルームレポートの報告方法であって、
   パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告することを含み、前記パワー制御対象は、アンテナパネル又はビームである、パワーヘッドルームレポートの報告方法。
2. 前記トリガー条件は、
   現在のパワー制御対象が変更されたことと、
   現在のパワー制御対象のパスロス測定値又はパスロス測定変化値が第一の予め設定された条件を満たすことと、
   現在のパワー制御対象のパワーバックオフ値又はパワーバックオフ変化値が第二の予め設定された条件を満たすことと、
   現在のパワー制御対象のパワー管理最大パワー減少Ｐ－ＭＰＲ値又はＰ－ＭＰＲ変化値が第三の予め設定された条件を満たすことと、
   現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のＰ－ＭＰＲ差値が第四の予め設定された条件を満たすことと、
   現在のパワー制御対象のリンク品質値又はリンク品質変化値が第五の予め設定された条件を満たすことと、
   現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のリンク品質差値が第六の予め設定された条件を満たすことと、
   パワー制御対象をアクティブ化した又はオンした又は添加したことと、
   現在のパワー制御対象又は第一のパワー制御対象の配置情報が変化したことと、
   サービスの送受信ポイント情報が変更されたこととのうちの少なくとも一つを含み、
   そのうち、前記第一のパワー制御対象は、前記端末の前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのいずれか一つのパワー制御対象又は指定されたパワー制御対象である、請求項１に記載の方法。
3. 前述した、現在のパワー制御対象が変更されたことは、
   ネットワーク側が現在のパワー制御対象を変更するように指示したこと、又は、
   前記端末が予め設定された変更トリガー条件に従って現在のパワー制御対象を変更したことを含む、請求項２に記載の方法。
4. 前述した、サービスの送受信ポイント情報が変更されたことは、
   ネットワーク側が新しい送受信ポイント情報を配置又はアクティブ化したこと、又は
   サービスの送受信ポイント情報に対応する配置情報が変化したこと、又は
   制御リソースセットの関連配置情報が変化したことを含む、請求項２に記載の方法。
5. 前記関連配置情報は、制御リソースセットプールインデックスＣＯＲＥＳＥＴＰｏｏｌＩｎｄｅｘ情報、伝送配置指示状態情報及び探索空間情報のうちの少なくとも一つを含む、請求項４に記載の方法。
6. 前記サービスの送受信ポイント情報に対応する配置情報は、送受信ポイント識別子、ＣＯＲＥＳＥＴＰｏｏｌＩｎｄｅｘ情報、グループ識別子、セル識別子及び物理セル識別子のうちの少なくとも一つを含む、請求項４に記載の方法。
7. 前述した、パワーヘッドルームレポートを報告することは、
   少なくとも一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することを含む、請求項１に記載の方法。
8. 前述した、少なくとも一つのメディアアクセスコントロール制御要素ＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することは、
   一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することを含み、前記ＭＡＣ ＣＥには予め設定されたパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている、請求項７に記載の方法。
9. 前記予め設定されたパワー制御対象は、プロトコルによって約束されたもの又はネットワーク側によって配置されたものである、請求項８に記載の方法。
10. 前記予め設定されたパワー制御対象は、現在のパワー制御対象又は変更対象となるパワー制御対象又は変更されたパワー制御対象である、請求項８に記載の方法。
11. 前述した、少なくとも一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することは、
    一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することを含み、前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている、請求項７に記載の方法。
12. 前記ＭＡＣ ＣＥには前記少なくとも一つのパワー制御対象の識別子情報又は対応する番号情報がさらに付帯されている、請求項１１に記載の方法。
13. 前記パワー制御対象は、現在のパワー制御対象を含む、請求項１１に記載の方法。
14. 前述した、少なくとも一つのＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することは、
    複数のＭＡＣ ＣＥを使用してパワーヘッドルームレポートを報告することを含み、各前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている、請求項７に記載の方法。
15. 前記ＭＡＣ ＣＥには複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている場合、前記複数のパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報は、予め設定された順序に応じて配列される、請求項１１又は１４に記載の方法。
16. 各前記ＭＡＣ ＣＥには前記パワー制御対象の識別子情報又は対応する番号情報がさらに付帯されており、又は
    各前記ＭＡＣ ＣＥの識別子情報は、対応するパワー制御対象の識別子情報に対応する、請求項１４に記載の方法。
17. 前記識別子情報又は対応する番号情報は、
    アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報と、
    ビームの識別子情報又は対応する番号情報と、
    アンテナパネルの識別子情報又は対応する番号情報、及び、前記アンテナパネルに対応するビームの識別子情報又は対応する番号情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項１２又は１６に記載の方法。
18. 前記パワーヘッドルームレポート情報は、
    パワーヘッドルームと、
    サービングセルの情報と、
    最大発射パワーと、
    Ｐ－ＭＲＰと、
    デューティ比Ｄｕｔｙ ｃｙｃｌｅと、
    パワーバックオフがあるかどうかを指示するための指示情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項８又は１１又は１４に記載の方法。
19. 前記ＭＡＣ ＣＥには少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報が付帯されている場合、前記パワーヘッドルームレポート情報のうちのいずれか一つの情報は、サービングセル専用のもの、又は、パワー制御対象専用のもの、又は、サービングセルに対応するパワー制御対象専用のものである、請求項１８に記載の方法。
20. 前述した、パワーヘッドルームレポートを報告することの前、
    前記パワー制御対象に対応する測定結果に従ってパワーヘッドルーム情報を決定することをさらに含む、請求項１に記載の方法。
21. 前述した、前記パワー制御対象に対応する測定結果に従ってパワーヘッドルーム情報を決定することは、
    前記パワー制御対象に対応する下りリンクリファレンス信号を測定することと、
    前記下りリンクリファレンス信号の測定結果に従って、前記パワー制御対象のパワーヘッドルームを決定することとを含む、請求項２０に記載の方法。
22. パワーヘッドルーム情報を決定する時に使用された計算パラメータの全部又は一部はパワー制御対象専用のものである、請求項２０又は２１に記載の方法。
23. 端末であって、
    パワーヘッドルームレポートを報告するためのトリガー条件を満たす場合、少なくとも一つのパワー制御対象のパワーヘッドルームレポート情報を含むパワーヘッドルームレポートを報告するための報告モジュールを含み、前記パワー制御対象は、アンテナパネル又はビームである、端末。
24. 前記トリガー条件は、
    現在のパワー制御対象が変更されたことと、
    現在のパワー制御対象のパスロス測定値又はパスロス測定変化値が第一の予め設定された条件を満たすことと、
    現在のパワー制御対象のパワーバックオフ値又はパワーバックオフ変化値が第二の予め設定された条件を満たすことと、
    現在のパワー制御対象のパワー管理最大パワー減少Ｐ－ＭＰＲ値又はＰ－ＭＰＲ変化値が第三の予め設定された条件を満たすことと、
    現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のＰ－ＭＰＲ差値が第四の予め設定された条件を満たすことと、
    現在のパワー制御対象のリンク品質値又はリンク品質変化値が第五の予め設定された条件を満たすことと、
    現在のパワー制御対象と第一のパワー制御対象のリンク品質差値が第六の予め設定された条件を満たすことと、
    パワー制御対象をアクティブ化した又はオンした又は添加したことと、
    現在のパワー制御対象又は第一のパワー制御対象の配置情報が変化したことと、
    サービスの送受信ポイント情報が変更されたこととのうちの少なくとも一つを含み、
    そのうち、前記第一のパワー制御対象は、前記端末の前記現在のパワー制御対象以外の他のパワー制御対象のうちのいずれか一つのパワー制御対象又は指定されたパワー制御対象である、請求項２３に記載の端末。
25. 前述した、現在のパワー制御対象が変更されたことは、
    ネットワーク側が現在のパワー制御対象を変更するように指示したこと、又は、
    前記端末が予め設定された変更トリガー条件に従って現在のパワー制御対象を変更したことを含む、請求項２４に記載の端末。
26. 前述した、サービスの送受信ポイント情報が変更されたことは、
    ネットワーク側が新しい送受信ポイント情報を配置又はアクティブ化したこと、又は
    サービスの送受信ポイント情報に対応する配置情報が変化したこと、又は
    制御リソースセットの関連配置情報が変化したことを含む、請求項２４に記載の端末。
27. プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項１～２２のいずれか１項に記載のパワーヘッドルームレポートの報告方法のステップを実現させる、端末。
28. コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項１～２２のいずれか１項に記載のパワーヘッドルームレポートの報告方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。

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