JP2023514640A - 注射デバイス及びそのための再使用可能部品 - Google Patents

Abstract

本発明は、注射液を分注するための単回使用部品を有する注射デバイス、特に自動注射器に関するものであり、注射デバイスは、単回使用部品を用いて注射液を分注するためのプロセスにおける状態又は状態の変化を表すインジケータを決定することができる信号を取得するためのセンサを有し、注射デバイスは、単回使用部品と結合することによって切り離し可能方式で保持されて信号接続を通じて結合された再使用可能部品を有し、単回使用部品はセンサを有し、及び／又は再使用可能部品は、単回使用部品を検出するための報告システムを有する。【選択図】図１

Description

本発明は、注射デバイスに関する。

注射デバイスは、ヒト又は動物体内に注射液を投与するのに適するデバイスである。

本発明の関連では、注射デバイスは、好ましくは、シリンジと、シリンジに流体方式で結合されてカニューレとも呼ばれ、身体の中に、特にその組織及び／又は血管の中に挿入することができ、かつカニューレを通して注射液を身体の中にそれを用いて投与することができる注射針とを有するデバイスである。

本発明の関連では、一般的に、注射することができる少なくとも本質的に液体の物質は、注射液として定められる。本発明の関連では、用語「注射液」は、好ましくは広義に定められるものとし、同じく注射に適していて好ましくは薬学的に有効な活性成分を含有する懸濁液及び他の液体物質を網羅する。

本発明は、特に、いわゆる自動注射器の形態の注射デバイスに関する。本発明の関連では、自動注射器は、好ましくは、機械的動作を用いて注射液の注射を自動的又は半自動的にもたらすヒト又は動物体内に注射液を注射するための注射デバイスである。特に、自動注射器を身体部分上に置くことによる又はトリガを作動することによるなどで起動された時に自動注射をトリガするトリガ機構が設けられる。

自動注射器をトリガすることにより、注射液は、全自動又は半自動的に分注され、すなわち、全自動又は半自動的に身体の中に挿入することができる。特に、注射針の挿入及びそれに続く注射針を通した身体の中への注射液の分注の両方は、全自動又は半自動的に実施することができる。好ましくは、自動注射器は、トリガを行うことができるように予めトリガ準備状態に入れることができ、又はこの状態に移動されなければならない。これは、保護キャップのような機械式安全デバイスを取り外すことによって又は別の方法で行うことができる。

自動注射器の実施例と上述のトリガを可能にするトリガ機構の可能な設計とは、欧州特許第２７４５８６６号及び欧州特許出願公開第３５９０５６８号に説明される。

これに加えて、本発明は、好ましくは、注射液を分注するための単回使用部品を有する又は後者を形成する注射デバイスに関する。本発明の関連では、使い捨て部品とも呼ばれる単回使用部品は、好ましくは、１回だけの非恒久的使用に対して設計されるか又は力の使用なしでは充填することができない及び／又は複数回使用することができないシステムである。

単回使用部品は、好ましくは自動注射器である。特に、本発明の関連では、単回使用部品は、１回使用に対して又は使い捨て部品として設計された自動注射器である。特に、自動注射器は、充填することができないシリンジを閉じ込める。

これに加えて、本発明は、信号を取得するためのセンサが設けられ、それを用いて注射に関連付けられた単回使用部品の状態及び／又は単回使用部品を用いた注射液を分注するためのプロセスでの単回使用部品の状態の変化を表すインジケータを決定することができるような注射デバイスに関する。

センサは、好ましくは、注射液の充填レベルを直接又は間接的に取得するように設計及び／又は配置される。

本発明の関連では、好ましくは、信号を直接に取得するシステム又はそうするように設計されたシステムは、センサとして参照される。特に、本発明の関連では、センサは、特に１又は２以上の電極、コイル巻線、１又は２以上の照明出口及び／又は入口、ホールプローブ、及び／又は信号を取得するための他の受動電気構成要素によって形成された（単に）１又は２以上の電気的に単なる受動的なシステムである。

国際公開第２０１７／０５０７８１号は、分注デバイスを有する自動注射器をその中に挿入することができ、かつ容量センサを有するオーバハウジングの形態の補助デバイスに関するものである。センサは、分注デバイスがシリンジの形態でその間に配置された両側の平板電極を有し、これは、分注デバイスの内容物の分注を検出することができるように容量センサの誘電体層の一部を形成する。代替として、分注デバイスの可動部品の磁場をそれを用いて検出することができるホールセンサが説明されている。

従来技術による補助デバイスは、補助デバイスのセンサが分注デバイスによる影響を受けることができるように自動注射器のハウジングを取り囲まなければならない。補助デバイスと自動注射器とで構成される得られる組合せは、すなわち、嵩張っており、従って、非実用的であることが判明している。更に、ユーザは、ハウジングと自動注射器との互いに対する正しい位置を保証して測定エラーを回避するために、自動注射器の周りに補助デバイスを配置する時に特別な注意を払わなければならない。この設計に基づくセンサと自動注射器の間の長い距離は、ノイズのような外乱の可能な導入に起因して、干渉に対するより大きい感受性を生成する。最後に、補助デバイス内のセンサは、それが分注デバイスにその使用位置で影響を与えることができるように自動注射器から短い距離に沿って押されなければならない時に摩滅及び断裂を受ける場合がある。

欧州特許第２７４５８６６号 欧州特許出願公開第３５９０５６８号 国際公開第２０１７／０５０７８１号

本発明の目的は、従って、注射デバイスの状態又は状態の変化を検出することができ、注射デバイスがより小型であり、及び／又は検出がより信頼できるものであるソリューションを示すことである。

この目的は、請求項１に記載の注射デバイス又は請求項１５に記載のこの目的のための再使用可能部品によって達成される。有利な更に別の発展は、従属請求項の主題である。

本発明の第１の態様により、注射デバイスは、単回使用部品に加えて複数回使用再使用可能部品を有する。

本発明の関連では、再使用可能部品は、好ましくは、それを複数の異なる単回使用部品に順番に結合することができ、かつ各場合にその機能に寄与することができるように、特に、それぞれの単回使用部品からの信号を受信する及び／又は評価することができるように複数回使用することができる。

再使用可能部品は、電子機器を有する。本発明の関連では、電子機器は、好ましくは、電気回路と、特にバッテリ、蓄電池、又はコンデンサである（オフ－グリッド）電源と、プロセッサと、ストレージデバイスと、及び／又は出力、特に、好ましくは単回使用部品又はそのセンサから発する信号の評価の結果を放出するための出力システムとを有する構成要素である。

これに代えて又はこれに加えて、再使用可能部品は、１又は２以上のセンサを有することができる。特に、再使用可能部品は、注射デバイスの状態又は状態の変化を直接又は間接的に取得するために、単回使用部品のセンサによる注射デバイスの状態又は状態の変化の取得をサポートするために、単回使用部品のセンサによる注射デバイスの状態又は状態の変化の取得を検証するために、及び／又は単回使用部品のセンサによる注射デバイスの状態又は状態の変化の取得の妥当性検査のための１又は２以上のセンサを有することができる。

単回使用部品及び再使用可能部品は、単回使用部品及び再使用可能部品が切り離し可能方式で互いに対して保持され、かつ信号接続が単回使用部品及び再使用可能部品の間に生成されるように互いに結合することができる。信号は、信号接続を通じて単回使用部品から再使用可能部品まで伝達することができる。信号を用いて、注射に関連付けられた状態及び／又は単回使用部品を用いた注射液を分注するプロセスでの単回使用部品の状態の変化を表すインジケータを決定することができる。

単回使用部品及び再使用可能部品は、好ましくは、互いに別々に生成されるか又は互いから分離することができる。単回使用部品は、好ましくは、特に自動注射器として再使用可能部品とは別に又は再使用可能部品なしで使用することもできる。しかし、センサは、好ましくは、再使用可能部品なしでは作動不能である。

本発明の関連では、注射に関連付けられた単回使用部品の状態は、好ましくは、注射液の分注に直接に関連する可変特性、特に注射に関する使用可能性、又はこの関連で注射液の分注された又は分注可能な容積を通じて対応するパラメータ又は情報の一片である。

本発明の関連では、注射液を分注するプロセスでの単回使用部品の状態の変化は、好ましくは、注射プロセス中に変化する単回使用部品の特性であり、この特性は、例えば、連続注射に起因するピストン又は別の部品の移動、又は注射液の分注された又は分注可能な容積の変化又は変化率又はこれに対応するパラメータによって注射プロセスに特徴的である。

特に好ましくは、インジケータは、注射液を分注する能力に関する及び／又は注射液の分注の進行に関する情報の一片を表す又は従ってその一片である。

有利な方法では、インジケータをそれを用いて決定することができる又はインジケータを形成する信号は、単回使用部品及び再使用可能部品間のカプリングを通じて伝達することができると規定される。特に、信号は、単回使用部品内で又は単回使用部品を用いて発生されて再使用可能部品に伝達され、その時に、再使用可能部品は、好ましくはインジケータを形成することができ、かつ更により好ましくは出力することができるように電子機器を用いて信号を取得する及び／又は処理することができると規定される。

この態様では、本発明は、再使用可能部品の潜在的に高価な電子機器を複数回使用することができ、一方で単回使用部品が確実な方法で信号を発生するように設定されるという利点を提供する。

これに代えて又はこれに加えて、再使用可能部品が、再使用可能部品に設けられたセンサを用いて信号を発生させるために注射に役立つ構成要素の区域で単回使用部品を取り囲むことは必要ではなく、かつ好ましくはそのように規定されない。特に、再使用可能部品は、単回使用部品の延長として設計される。これは、極めて小型の構造化された形態を可能にする。

単回使用部品による信号発生は、この目的に必要なセンサを注射液の分注に関与する構成要素のすぐ近くの単回使用部品内に配置する又は配置することができ、これが信号の品質、特にＳＮ比及び従ってその評価の場合にインジケータ又は出力の信頼性も改善するという利点も有する。

独立に実現することができる本発明の別の態様により、単回使用部品は、注射液を取り込むためのシリンダと、注射液を分注するためにシリンダ内を移動することができるピストンとを有する。

本発明の関連では、シリンダは、好ましくは、中空シリンダを形成する部品であり、注射液は、中空シリンダに取り込むことができる。シリンダは、好ましくは、出口を有し、それを通して注射液は、出口の方向にピストンを移動することによって分注することができる又は分注される。本発明の関連では、ピストンは、好ましくは、中空シリンダ内を移動するように装着されて中空シリンダ内壁に対して恒久的にピッタリと置かれた部品であり、そのためにその移動は、ピストンとシリンダ出口の間である中空シリンダの容積を変化させ、特に低減する。

シリンダとピストンの組合せは、好ましくは、シリンダ－ピストンユニット、特にシリンジである。従って、シリンダの出口には注射針（カニューレ）を接続することができる又は接続可能である。同じく、シリンダ内でピストンを移動することにより、注射針を通した注射液の放出を達成することができる。

センサは、好ましくは、シリンダ上に又はシリンダに対して確実に、恒久的に、分離不能に、及び／又は不動に配置される。

センサが、単回使用部品の一部としてシリンダに対して確実に、恒久的に、分離不能に、及び／又は不動に設けられ、更により好ましくは、シリンダに正対して直接的に又はいずれにせよ直接に隣接して配置される結果として、良質の又は低ＳＮ比の信号を発生させることができる。その結果、この信号は、特に信頼性の高いインジケータ決定を可能にする。

同じく、単回使用部品の性質に対応して、好ましくは、単回使用部品に好ましくは確実に又は分離不能に一体化されたセンサ又はセンサの一部は、使用後に単回使用部品と共に処分されるように提供される。これは、別の単回使用部品を再使用可能部品に結合する時に、何らかの摩滅及び断裂を受ける部品が交換されるという利点を提供する。

信号は、好ましくは、注射液の分注を伴ってセンサで検出可能なピストンの位置又は移動、注射液の分注を伴ってセンサで検出可能な別の移動、及び／又はセンサで検出可能な注射液の容積又は容積変化に対応する。特に、信号は、対応する情報／信号部分を有する。

単回使用部品は、好ましくは、信号を取得するように設計されてそのように配置されたセンサを有するが、信号を評価するための電子機器、より好ましくは、信号を取得するためのインタフェース、エミッタ、又は検出器など（限定的）も再使用可能部品に一体化されるか又は再使用可能部品によって形成される。

逆に、再使用可能部品は、好ましくは、センサに割り当てられる一部の電子部品、例えば、インタフェース、エミッタ、又は検出器などを含む電子機器が複数回使用可能であるように複数回使用することができる。

再使用可能部品は、例えば、ハウジング延長部として特に小型に作ることができる。再使用可能部品は、好ましくは、単回使用部品に結合することができるように、単回使用部品を取り囲むことなく又はそれを必要とすることなく、及び／又はセンサが単回使用部品に一体化されるように設計される。

更に、再使用可能部品は、単回使用部品を超えて単に、特に僅かに延びることが特に好ましい。再使用可能部品は、すなわち、単回使用部品の（少なくとも本質的に限定的な）ハウジング延長部を表すことができる。特に、再使用可能部品は、単回使用部品のハウジングに対するハウジング延長部を形成し、単回使用部品及び再使用可能部品間の接触点の区域での単回使用部品及び再使用可能部品の直径及び／又は周囲面は、３０％未満又は２０％、特に１０％未満又は５％外れる。

これに関して、再使用部品は、単回使用部品と再使用部品が結合された時に単回使用部品の円周壁と位置合わせする円周壁を有することができる。これは、好ましくは、単回使用部品に結合された再使用可能部品の場合でも、注射デバイスは、全体としてかついずれの場合でも単回使用部品から再使用可能部品への移行区域では、少なくとも本質的に連続した又は途切れのないハウジングインタフェース又は輪郭を形成する又はそれを可能にするという効果がある。

独立に実現することもできる本発明の別の態様は、単回使用部品と電子機器を有する複数回使用再使用可能部品とを有する注射デバイスに関するものであり、単回使用部品及び再使用可能部品は、互いに結合することができ、再使用可能部品は、単回使用部品を検出するための報告システムを有する。

本発明の関連では、報告システムは、好ましくは、再使用可能部品に結合される又は結合可能な単回使用部品の存在を検出するための及び／又は単回使用部品上に又は単回使用部品に格納される又は格納可能な情報、好ましくは識別情報、特にバッチ又は単回使用部品のタイプのような個体又は群を明確に識別するインジケータを読み取るためのシステムである。

独立に実現することもできる態様では、本発明は、従って、各場合にそのような情報を有することができる１又は２以上の単回使用部品と、それぞれの単回使用部品との結合の事象で、結合により、又は結合後にこの情報を読み取るための報告デバイスを有する少なくとも１つの再使用可能部品とを有するシステムに関する。

単回使用部品は、例えば、ＲＦＩＤエミッタ及びＱＲコードを含むバーコードなどの形態で及び／又は電子ストレージデバイス、特にフラッシュストレージデバイス上に情報を有することができる又は格納することができる。

報告デバイスは、情報のための読取器、好ましくは、無線読取器、ＲＦＩＤ読取器、又はバーコード読取器などとすることができる。

これに代えて又はこれに加えて、報告デバイスは、（配線接続）インタフェースを用いて単回使用部品に結合することができ、及び／又は信号を伝達するためのインタフェースに結合することができ、このインタフェースを通じて、情報は、単回使用部品から読み取ることができる又はそうするように設計することができる。

これに代えて又はこれに加えて、報告デバイスは、単回使用部品の存在を検出及び／又は報告することができ、単回使用部品の識別は、必ずしも行わなければならないわけではない。この目的のために、報告デバイスは、位置センサ及び／又は接近センサ、スイッチ、光センサ、又はホールセンサなどを有する又は形成することができ、これらを用いて、再使用可能部品の単回使用部品への接近及び／又は結合を検出することができる。

これに代えて又はこれに加えて、報告デバイスは、好ましくは単回使用部品の再使用可能部品に対する相対的な移動の検出により、及び／又は単回使用部品の再使用可能部品に対する接触圧力の検出により、又はその逆の検出により、始動、アプリケーションの開始、再使用可能部品への単回使用部品の結合を検出することができる。この目的のために、軸線方向の移動は、単回使用部品では可能である又は検出可能であるとすることができる。特に、再使用可能部品は、単回使用部品に対して又は再使用可能部品と共に又は単回使用部品の一部と結合されて軸線方向に移動することができ、及び／又はそのような軸線方向の移動又はそれを引き起こすための圧力は、報告デバイスで検出することができる。結合、相対移動、軸線方向移動、及び／又は圧力を検出するためのセンサは、再使用可能部品に設けることができるが、これに代えて又はこれに加えて単回使用部品にも設けることができる。

再使用可能部品、特に報告デバイスは、注射デバイスの使用を検出するように、特に注射のトリガ又は開始を検出するように、及び必要に応じて注射のトリガ又は開始を表す又はそれに基づく出力を信号送信する又は生成するように設計することができる。注射のトリガ又は開始の検出は、信号で使用される又はそれと組み合わせることができ、それを用いてインジケータを決定することができる。特に、信号は、注射のトリガ又は開始の検出と共に又はその許可として処理され、又はこの関連でインジケータが決定される。

報告デバイスは、再使用可能部品をオン及びオフに切り換えるように設計することができる。特に、再使用可能部品は、単回使用部品との結合が検出された時に再使用可能部品をオンに切り換えるように、又は単回使用部品との結合喪失が検出された時に報告デバイスをオフに切り換えるように設計される。これに関して用語「オンに切り換える」又は「オフに切り換える」は、好ましくは、省エネモード（待機モード）からの覚醒又は起動を網羅する。

独立に実現することもできる本発明の別の態様は、先行態様のうちの１つによる注射デバイスのための再使用可能部品に関する。再使用可能部品は、複数回使用することができ、かつ電子機器を有する。同じく、再使用可能部品は、単回使用部品及び再使用可能部品が互いに切り離し可能方式で保持され、かつ単回使用部品及び再使用可能部品間に信号接続が生成され、これを通じて信号を単回使用部品から再使用可能部品に伝達することができ、かつ単回使用部品の電子機器を用いて評価することができるように、センサを有する単回使用部品と結合させることができる。これに代えて又はこれに加えて、再使用可能部品は、注射デバイスの単回使用部品を検出するための報告システムを有する。

本発明の追加の態様、利点、及び特性は、特許請求の範囲から及び図面に基づく好ましい実施形態の以下の説明から得られる。

提案するソリューションによる注射デバイスの概略図である。 提案するソリューションによる注射デバイスの概略縦断面図である。 容量センサを有する提案するソリューションによる注射デバイスの単回使用部品の断面概略図である。 誘導センサを有する提案するソリューションによる注射デバイスの単回使用部品の断面概略図である。 光センサを有する提案するソリューションによる注射デバイスの単回使用部品の断面概略図である。 再使用可能部品を単回使用部品から取り外した提案するソリューションによる注射デバイスの切欠き図である。

以下、同じ又は類似の部品は、同じ又は互いに対応する参照番号を使用し、同じ及び類似の参照番号を有する部品は、説明を繰り返さない場合でも同じ又は類似の特性及び利点を有することができる。

図１では、提案するソリューションによる注射デバイス１を模式的に描いている。注射デバイス１は、好ましくは、注射液３を分注するための単回使用部品２を有する。図１では、注射液３を点描に示す。

注射デバイス１、特に単回使用部品２は、好ましくは、いわゆる自動注射器を有する又はそれを形成する。自動注射器の基本的特性に関して、この時点では、概要節での説明と既知の自動注射器に関する上述の従来技術とを参照することができる。

この図示の例では、単回使用部品は窓４を有し、この窓を通して注射液３を見ることができる。窓４は任意であり、従ってそのような窓４がなくても単回使用部品２又は注射デバイス１を製造することが可能である。

更に、図１による注射デバイス１は保護キャップ５を有し、これは単回使用部品２を閉じる及び／又は偶発的な作動又はトリガから守る。しかし、保護キャップ５は、必ずしも設けられるとは限らない。偶発的なトリガに対する安全デバイスは、別の方法で設けることも可能である及び／又は別の閉鎖部が設けられる。

図２は、提案するソリューションによる注射デバイス１の大幅に簡略化された概略縦断面を描いている。

提案するソリューションによる注射デバイス１は、図１による図示の例ではジグザグ線又は矢印で示された信号７を取得するためのセンサ６を有する。

信号７は、好ましくは、それを用いてインジケータ８を確実に決定することを保証するのに適しており、インジケータ８は、注射液３を分注するためのプロセスでの単回使用部品２の状態又は状態の変化を表している。

従って、信号７は、好ましくは、インジケータ８を決定することができるように状態又は状態の変化に対応する情報を有する。

状態は、特に、充填レベル、トリガ準備状態、又はかなり一般的には注射液３を注射するための単回使用部品２の使用可能性、及び／又はそれらに対応する値又はパラメータ、例えば、シリンダ１１内の注射液３の残量に対応するピストン位置などに関する情報である。状態の変化は、好ましくは、そのような状態の変化に関する情報である。

原理的には、インジケータ８は、信号７によって形成することができ、又は例えば変換によって信号７から直接導出することができる。しかし、インジケータ８の決定は、好ましくは、信号７の処理、特に（デジタル）信号処理又は評価を必要とする。これに関して、特に、基準値又は閾値又は他の判断基準との比較を行うことができる。

注射デバイス１は、電子機器９を有する複数回使用再使用可能部品１０を有する。再使用可能部品１０は、好ましくは、単回使用部品２から切り離すことができる別々の再使用可能モジュールである。

単回使用部品２と再使用可能部品１０は、それらが互いに対して切り離し可能方式で保持されるように互いに結合することができ、好ましくは同時に及び／又はこの結合により、単回使用部品２と再使用可能部品１０間に信号接続が生成可能であり又は生成され、これを通して単回使用部品２から再使用可能部品１０へ信号７を伝達することができる。

再使用可能部品１０は、好ましくはハウジング３５を有し、そこに電子機器９が受け入れらる。図示の例では、ハウジング３５はハンドル３６を有する。しかし、後者は任意であり、ハウジング３５の一部がハンドルセクションとして機能する場合は必要ない。

特に好ましくは、再使用可能部品１０のハウジング３５は、単回使用部品２のハウジング１３の取り外し可能な（軸線方向の）延長部を表す。この目的のために、ハウジング１３、３５は、各場合に少なくとも本質的に円筒形の側壁を有することができ、これらの側壁は、単回使用部品２が再使用可能部品１０に結合された時に少なくとも本質的に同じか又は類似の半径を有する及び／又は互いに位置合わせするので、再使用可能部品１０は、単回使用部品２を延ばすだけであり、単回使用部品２を再使用可能部品１０に挿入する必要がない。

単回使用部品２の自動注射のための構成要素は、好ましくは原理的に従来技術から公知の自動注射器のように製造することができるので、以下のより詳細説明は、本発明に関連付けられた可能なその部品だけに着目することになる。

単回使用部品２は、好ましくは、注射液３を取り込むためのシリンダ１１と、注射液３を分注するためにシリンダ１１内で移動することができるピストン１１Ａとを有する。

ピストン１１Ａはプランジャとも呼ばれるので、本発明の関連では用語「ピストン１１Ａ」と「プランジャ」は交換可能である。ピストン１１Ａは、アクチュエータ１２Ｃ又はその一部を有する又はこれと共に形成されるとすることができる。

ピストン１１Ａは、好ましくは、シリンダ１１のシリンダ壁１１Ｂによって形成された円筒形内側空間１１Ｃ内で注射液３を加圧するのに適しており、そのために注射液３は、特にシリンダ１１の出口１１Ｅに相応に結合することができる注射針１１Ｄによって分注される。

センサ６は、シリンダ１１に又はその上に、特に、注射液３を取り込むための円筒形内側空間１１Ｃの境界を形成するシリンダ１１のシリンダ壁１１Ｂの外側に、及び／又はそれと直接隣接して、特に、直接に、恒久的に、及び／又は不可分に配置される。

センサ６は、好ましくは、注射液３の分注に伴うピストン１１Ａの移動、及び／又は注射液３の分注を検出する（別の方法で）ように設計され、配置され、及び／又はその検出に適している。これは、好ましくは、注射液３の分注に伴うピストン１１Ａの移動に関する情報及び／又は注射液３の分注を表す（別の方法で）情報を信号７に変換するか又は信号７に追加することにより、信号７を形成する及び／又は取得することによって行われる。

その結果として、信号７は、注射液３の分注又はピストン１１ａの移動に対応する情報を含有することができる。従って、信号７は、その情報からインジケータ８を決定することができる点で適している。

同じく、円筒形内側空間１１Ｃに取り込まれる及び／又は取り込み可能な注射液３が加圧されてシリンダ１１の出口１１Ｅから分注されるように、起動中にシリンダ１１内のピストン１１Ａを移動するのに適する注射機構１２を設けることができる。

原理的には、注射デバイス１は、特にピストン１１ａの手動による移動によって手動で作動させることができる。注射デバイス１が自動注射器である好ましい場合では、好ましくは、トリガ中に注射機構１２を起動するトリガシステム１２Ａが設けられる。

これに関して、トリガシステム１２Ａを作動させるためにトリガ部品１２Ｂを設けることができる。トリガ部品１２Ｂは、原理的にはボタン又はスイッチなどとすることができる。図示の例では、トリガ部品１２Ｂは、注射デバイス１又は単回使用部品２の位置決め中にトリガシステム１２Ａのトリガを引き起こす機構によって形成される。

これに加えて、特に、トリガシステム１２Ａがトリガされた時にピストン１１Ａを駆動するバネのような張力要素であるか又は張力要素を有するドライブ１２Ｃを設けることができる。

最後に、図示の例では、単回使用部品２のハウジング１３を示し、本発明でのこのハウジングは、好ましくは、少なくともシリンダ１１、ピストン１１Ａ、センサ６、及び好ましくは注射機構１２を受け入れる。

ハウジング１３は、自動注射器、特にペンとも呼ばれる鉛筆形自動注射器から原理的に公知であるように、好ましくは細長く又はパイプ状に作られる。

センサ６は、好ましくは信号７を発生させるように設計され、その結果として、この信号は、好ましくは、単回使用部品２による連続注射に関する情報、注射の実施に対する単回使用部品２の基本的な使用可不可に関する情報、単回使用部品２のトリガ準備状態に関する情報、及び／又は注射に対する単回使用部品２のトリガ準備不足に関する情報を含有する。

図２に模式的に示すように、センサ６又は単回使用部品２は、好ましくはシリンダ１１に沿う及び／又はハウジング１３を通して経路指定された少なくとも１つのライン１４を有することができ、それを通して信号７が送られる又は誘導される。ライン１４は、接続部１５を通して再使用可能部品１０に又は再使用可能部品１０との信号接続Ｓを生成するコネクタ２７に接続することができる。

図示の例では、２又は３以上のライン１４が設けられ、信号７は、少なくともこれらライン１４のうちの１つによって送られる。

原理的には、少なくとも２つの信号送信ライン１４を設けることができ、及び／又は２又は３以上のライン１４を通して特に別様に信号７を送信することができる。

かなり特別に、好ましくは、センサ６又はセンサ６の１つの又は様々な接続部１５を接続する又は結合する少なくとも２つのライン１４が設けられる。センサ６及び各場合にライン１４の一部は、好ましくは、単回使用部品２によって又はその中に生成される又は配置される（確実に、恒久的／一体的に／ワンピースで）。

ライン１４は、電流又は電気信号７を伝導するように設計することができる。これに代えて又はこれに加えて、ライン１４は、特にセンサ６が光学式である場合に光ケーブル、光ファイバ、光導波路又は光ファイバケーブルとも呼ばれる光導波路として設計される。

ライン１４、特に１又は２以上の光導波路の形態のライン１４は、特に有利な方法でハウジング１３又は単回使用部品２の構成要素に（確実に又は恒久的に）一体化することが可能である。

これに関して、ライン１４は、ハウジング１３に又は単回使用部品２の別の構成要素に一体化される光伝導性又は透明なプラスチックによって又はそれを用いて形成されることが好ましく、同じく、別の方法でプラスチックから形成されるか又はプラスチックを用いて形成されることも好ましい。その際、ライン１４は、光伝導性の特に射出成形されたプラスチックによって形成することができる。

例えば、光伝導性プラスチックをライン１４として（特に二成分）射出成形法で好ましくはプラスチックから構成されるハウジング１３及び／又は単回使用部品２の他の構成要素に一体化する又はそれによってライン１４を固定することが有利な方法で可能である。

センサ６は、好ましくは、信号７を光学的、音響的、容量的、誘導的に、及び／又はインピーダンス測定に基づいて取得するように設計される。

図２では、一般的な特に容量式のセンサ６を例示的に示している。これに関して、図３は、ピストン１１Ａ及び１又は２以上の容量センサ６を有するシリンダ１１の断面概略図を示している。

図３による図示の例では、センサ６は、信号７の容量式取得に対して設計される。この目的のために、キャパシタ（コンデンサ、特に平板コンデンサ）を形成する２又は３以上の電極１９を設けることができ、その容量値は、ピストンの位置又は注射液３の充填レベル及び／又は分注量に依存する。

従って、これを目的とする信号７は、容量センサ６の対応する容量特性を表すことができる。

図示の例では、センサ６は、シリンダ１１の異なる対向する側に電極１９を有するので、これらの電極９間でのシリンダ１１の電気／誘電特性は、ピストン１１Ａの位置及び／又はシリンダ１１の注射液３による充填レベルに依存する。従って、電極１９によって形成される容量センサ６の容量値は、好ましくは、シリンダ１１内の注射液３の充填レベルに、及び／又は状態としてのピストン１１Ａの位置又は状態の変化としての後者の変化に対応する。

任意的に、図３に破線に示すように、複数の容量センサ６、又は容量センサ６には複数の電極対１９を設けることができ、これらは、注射プロセス中に好ましくはシリンダ１１又はピストン経路に沿って分散配置される。このようにして、精度を改善することができる。

図４では、誘導センサ６は、特に、コイル２０の形態又はコイル２０を有する形態で設けられる。これは、注射液３及び／又はピストン１１Ａとの誘導結合をもたらすように設計することができるので、コイル２０の電気特性又はパラメータ、特にその電気的品質を表すものは、ピストン１１Ａの位置又はシリンダ１１内の注射液３の充填レベルに依存する。それによって信号７の取得が可能になり、その際、この信号は、好ましくはコイル２０の特性変化によって発生し又は変化し、その結果としてインジケータ８を決定するのに適切である。

ピストン１１Ａ又はそのためのドライブ又はその一部は、強磁性材料、磁化可能材料、又は別の方法で磁気的に検出可能な材料から形成することができる又はそれを有することができる。これに代えて又はこれに加えて、ピストン１１Ａ又はそのためのドライブ又はその一部は、導電材料又は半導電材料から形成することができる又はそれを有することができる。

センサ６は、好ましくは、この材料と好ましくは注射液を分注する過程での材料の移動とに基づいて信号７を形成するように設計される。誘導センサ６又はコイル２０の誘導性及び／又は品質は、材料に基づいてピストン１１Ａの位置から特にピストン１１Ａの位置がコイル２０の誘導性及び／又は品質と直接関連するような方法で又はそうなるように変えることができる。信号７は、好ましくは、コイル２０のこの誘導性及び／又は品質に対応する又は後者を表す。従って、インジケータ８は、ピストン１１Ａの位置変化及び／又はコイル２０の品質に応じて変化する誘導性に基づいて信号７を評価することによって決定することができる。

これに代えて又はこれに加えて、センサ６は、信号７のインピーダンスに基づいて取得するように設計することができる。この目的のために、注射液３の充填レベル、及び／又はシリンダ１１のインピーダンス特性、ピストン位置、及び／又は注射液３の充填レベルに基づくピストン１１Ａの位置に依存する信号７を決定するように、上述のセンサ６、特に誘導式及び／又は容量式のセンサ６のうちの１又は２以上を用いる又は組み合わせることができる。

特に、特に減衰（信号エネルギの熱への変換又は渦電流損失などに起因して変化する信号損失）により、及び／又は信号７の基準値に対する位相関係又は電流と電圧の位相関係及び／又は位相変化に基づいて、特に注射液３の充填レベル又はピストン１１Ａの位置を決定することができる信号７を取得することが可能である。

図示の例では、コイル２０は、シリンダ１１の周囲に配置される、特に巻かれる。これは有効であるが必要ではなく、これに代えて又はこれに加えて、コイル２０をシリンダ１１に隣接して設けることも可能であることは理解される。

コイル２０がシリンダ１１の周囲に配置される場合に、それらを形成する巻線は、窓４の好ましくは５０％未満、好ましくは４０％未満又は３０％、特に２０％未満又は１０％を覆う。

センサ６がコイル２０として具現化されるか又は別の方法で磁気特性を決定するように設計される場合に、センサ６は、特にシリンダ１１内に位置付けられた内容物の透磁率を検出することができる。これは、好ましくはシリンダ１１の内側空間１１Ｃからの注射液３の分注及び／又はそれに対応するピストン１１Ａの移動によって更に変化するので、信号７は、センサ６で捕捉することができ、必要に応じて再使用可能部品１０を用いて評価することができる。

コイル２０に代えて又はそれに加えて、センサ６は、ホールプローブ２１を有することができ、又はそのように製造することができる。ホールプローブ２１は、静磁場を捕捉するのに適している。この目的のために、ピストン１１Ａは、図２に示すように磁石２２を有することができ、又は磁石２２又は磁性材料によって形成することができる。このようにして、ピストン１１Ａの位置に対応する信号７は、磁場センサとしてのホールプローブ２１によって発生させることができ、この信号から、次に、インジケータ８を決定することができる。

センサ６は、提案するソリューションによる注射デバイス１の特に好ましい変形では光学的である。従って、センサ６は、好ましくは、信号７を光学的に取得するように設計される。この一例を図５に示している。

この場合に、信号７は、好ましくは光学的であり、及び／又はライン１４は、光ライン１４である。

信号７は、相応に光学的（光）であり、特に光強度の変調及び／又は波長による光学的情報を含み、それにより、必要に応じてインジケータ８を決定することができる。

これは、光センサ６を用いてシリンダ１１の充填レベル又は充填レベルの変化を光学的に検出し、又はピストン１１Ａの位置又は移動を通して直接又は間接的に検出することができるように行うことができる。

一例として図５に示すように、この目的のために、センサ６は、１又は２以上の光ゲート１６を有する又はそれを形成することができ、それにより、ピストン１１Ａの少なくとも１つの位置を決定することができる。

これは、光ゲート１６の少なくとも１つが、注射液３を通る光路１７及び／又は原理的にシリンダの光透過特性を特にピストン１１Ａの位置の関数としてモニタするように行うことができる。

この実施形態では、ライン１４は、好ましくは、１又は２以上の光（波）ガイド又は光導波路、特にグラスファイバ又はポリマー光ファイバである。このようにして、信号７の光学的な取得及び伝達は、無駄なくかつ確実に実施することができる。これに関して、電気的構成要素は、再使用可能部品１０内にのみ設けることが好ましい。しかし、単回使用部品２は、好ましくは、各場合に信号７の発生、伝達、及び／又は評価のための電気的構成要素を含まない。

ライン１４は、好ましくは、単回使用部品２の内側でセンサ６を接続する。光センサ６は、光学／光導波路形態のライン１４の開放端によって又はそれを用いて形成され、それによって１又は２以上の光ゲート１６を生成することができる。

図５では、（各場合に）光ゲート１６によってモニタされる１又は２以上の光路１７を破線として描いている。光路１７／光路１７の１つに対する遮断又は解除を用いて、光センサ６は、相応にそれに対応する信号７を発生することができる。

この場合に、信号７は、本質的に光学的であり、すなわち、光信号とすることができる。これに加えて、信号７は、シリンダ１１内の注射液３の充填レベル又はピストン１１Ａの位置の関数として光を有する又は持たない又はより明るい又は暗いように提供することができる。

原理的には、複数のセンサ６を設けることができ、それらは、各場合に信号７又はその一部を発生するように設計される。

図５にも示すように、複数の光ゲート１６は、特にシリンダ１１又は注射液３の分注の進行に伴うピストン１１Ａの経路に沿って様々な位置に設けることができる。このようにして、ピストン１１Ａの様々な位置を様々な光ゲート１６で検出する又はモニタすることができる。

特に、対応する光路１７を有する複数の光ゲート１６は、ピストン１１Ａの様々な位置又は注射液３の様々な充填レベルを検出するように、シリンダ１１の様々な位置にその円筒軸線２４に沿って分散して設けられる。

この場合に及び同じく同等な場合に、信号７は、複数の部分信号を有することもできる。各場合に部分信号の経路を決定する光ゲート１６の数に対応する数のライン１４を設けることができる。

これに代えて又はこれに加えて、複数の光ゲート１６又はそれに対応する信号７の部分信号は、一緒にすることができる。この場合に、信号７は、様々な光ゲート１６の部分信号を有することができ、それらは、特に変化する光強度に基づいて及び／又はそれぞれの光ゲート１６の様々な波長に基づいて識別可能である。この場合に、部分センサに対応する特に各場合に光ゲート１６に対応する信号７の複数の部分は、任意的に同じライン１４の上に経路指定することができる。

例えば、光ゲート１６が様々なカラーフィルタを有し、又は様々な色の光で作動されるか又は様々な色の光を供給されると規定することができる。この場合に、信号７を経路指定する共通の光供給ライン１４及び／又は共通ライン１４で十分とすることができる。

これに加えて、特に信頼性を改善するために様々な測定原理のセンサ６を互いに組み合わせることができると規定することができる。

例えば、例えば容量の変化又は誘導性の変化などを検出することができる少なくとも１つの電気センサ６は、少なくとも１つの光センサ６、特に１又は２以上の光ゲート１６と組み合わせることができ、このセンサは、例えば、注射の開始及び／又は注射の終了、又はピストン１１Ａの移動開始又はピストン１１Ａによる終了位置への到達を更に検出する。

これに代えて又はこれに加えて、音響センサ６、特にマイクロフォン、振動センサ、固体伝播式音センサのような音センサ１８を設けることができる。音センサ１８を用いて信号７を発生させることができ、その場合に、センサは、ピストン１１Ａの移動又は注射液３の分注によって発生する振動、特にシリンダ１１の振動を捕捉し、それに応じてこれらの振動を表す信号７に変換する。

図１を参照すると、単回使用部品２は窓４を有することが好ましく、それを通して注射液３及び／又はピストン１１Ａの光学的検出が可能になり（特にユーザにより）、すなわち、特に好ましくは視軸２３に沿って可能になることは上述の通りである。

センサ６を窓４又は視軸２３の外側に設けることが好ましい。このようにして、センサ６は、注射液３又はピストン１１Ａに対する窓４を通した視野を妨げない。

センサ軸線２５は、視軸２３に対して及び好ましくはシリンダ１１の円筒軸線に対して交差して特に垂直に延びることが好ましい。このようにして、センサ８は、窓４の機能を損なうことなく信号７を発生させることができる。

これに関して、窓４を貫通して中心を走り、シリンダ１１の円筒軸線２４に垂直な軸線を視軸２３として定めることが好ましい。２つの窓４が対向する場合に、視軸２３は、両方の窓４を貫通して中心を延びることが好ましい。円筒軸線２４は、シリンダ１１の対称軸線、又はピストン１１Ａがそれに沿ってシリンダ１１内を移動することができる軸線として定めることが好ましい。

注射液３、その充填レベル、又はセンサ軸線２５に沿うピストン１１Ａの位置をモニタするために、センサ６を設けるか又は配置することができる。

光センサが１又は２以上の光ゲート１６の形態である場合に、センサ軸線２５は、光ゲート１６がモニタする光路１７に対応することが好ましい。容量センサ６の場合に、センサ軸線２５は、電極１９の中心点を通る軸線、又はシリンダ１１に面する電極１９の面の中心点又は重心を通る軸線に対応することが好ましい。

図２を参照すると、再使用可能部品１０は、信号７を受信する及び／又は評価するための評価システム２６を有する。

評価システム２６は、例えば、プロセッサ、ストレージデバイス、及び／又はストレージデバイス内に保管されてプロセッサで実施可能な対応するルーチンにより、信号７のデジタル信号処理をサポートすることができる。このようにして、信号７を評価することができ、特に、状態又は状態の変化は、決定することができ、特に信号７から計算することができる。

評価システム２６は、センサ６を用いて発振回路を形成することができる。そのような発振回路の共振周波数を評価して使用し、インジケータ８を決定することができる。この場合に、信号７は、好ましくは、状態又は状態の変化に依存する電流及び／又は電圧によって又はそれらの相互（位相）関係によって形成される。特に、発振回路に対するコンデンサによる誘導性又は誘導センサ６によって容量センサ８を補完することができる。

評価システム２６は、注射プロセスをモニタするように設計されることが好ましい。特に、電子機器９は、評価システム２６を用いて連続注射、この目的に対する基本的な有用性又は無用性、単回使用部品２のトリガ準備状態及び／又はトリガ準備不足を検出することができ、任意的に分注デバイス２９を省くことができる。

これに代えて又はこれに加えて、提案するソリューションによる注射デバイス１、好ましくは電子機器９、特に評価システム２６は、注射の開始及び／又は注射の終了を自動検出するように設計される。これは、特に、信号７の評価又はピストン１１Ａの位置検出によって行うことができる。

図６は、再使用可能部品１０を単回使用部品２から取り外した提案するソリューションによる注射デバイス１の切欠き図を示している。

評価又は出力の目的に対して、信号７は、単回使用部品２によって再使用可能部品１０に結合されることが好ましい。

単回使用部品２及び再使用可能部品１０は、１又は２以上の互いに相補的なコネクタ２７を有することが好ましい。コネクタ２７は、好ましくは、単回使用部品２を再使用可能部品１０に結合する時に又はそれにより、信号接続Ｓを発生させるように設計されることが好ましい。信号接続Ｓを通して、信号７は、単回使用部品２と再使用可能部品１０間で伝達されるとすることができ、又は信号７は、単回使用部品２と再使用可能部品１０間で特に単回使用部品２から再使用可能部品１０まで伝達される。

特に好ましくは、信号接続Ｓは、光学的及び／又は電気的な信号接続Ｓである。従って、単回使用部品２が再使用可能部品１０と結合する場合に、コネクタ２７は、光学的及び／又は電気的な信号接続を発生させることができるので、光学的又は光ベースの及び／又は電気的な信号７を単回使用部品２から再使用可能部品１０まで伝達することができる。従って、コネクタ２７は、単回使用部品２と再使用可能部品１０間の光伝達に関して１又は２以上の光学的及び／又は電気的なインタフェースであるか又はそれを有するか又はそれを形成することができる。

図５に関連して上述したように、この図示の例での信号７は、好ましくは光信号７、従って、特に光であり、これは、注射液３を分注するプロセスでの単回使用部品２の状態又は状態の変化の関数として（自動的に）変わることが好ましい。特に、これは、単回使用部品２内の移動のような変化により行われ、センサ６によって相応に変化する信号７の光強度に変換されるとすることができる。

従って、好ましくはこの場合に、信号接続Ｓは光学的な信号接続Ｓであるか又はこの結合は単回使用部品２と再使用可能部品１０の光学的結合である。この目的のために、コネクタ２７は、光学的インタフェースを形成する又はそのようなものを有する。

この場合の再使用可能部品１０の電子機器９は、光ベースの又は光学的な信号７をそれに対応した電気信号７に変換するのに適するレシーバ、特に電気－光学的レシーバ３１を有することが好ましい。

好ましくは、これに代えて又はこれに加えて、再使用可能部品１０は、好ましくは光学的なエミッタ３２を有する。コネクタ２７又は信号接続Ｓを通して、再使用可能部品１０のエミッタ３２は、単回使用部品２のセンサ６に好ましくは光を供給することができる。図２の概略図と組み合わせた図５による図示の例では、エミッタ３２は、発光ダイオード（ＬＥＤ）のような光源とすることができる。

エミッタ３２は、例えば、光ゲート１６に光を供給することができ、一方で光ゲート１６を通って（光信号７として）レシーバ３１に到達し、任意的に電気信号に変換可能な光の部分は、状態又は状態の変化に関する情報、特にピストン１１Ａの位置に関する又は利用可能な注射液の残量に関する情報を提供する。

電気信号７に変換された光信号７は、単回使用部品２の状態又は状態の変化を決定するように評価システム２６で以下のように分析することができる。

信号７又は信号７を形成する光は、エミッタ３２を起点としてハウジング１３に沿って単回使用部品２のハウジング１３と共に又はそれを通して送ることができる。

ライン１４は、好ましくはガラス本体によって形成されるか又はほぼ半透明であるシリンダ１１への光放出及び流入をもたらすことができる。

これに加えて、好ましくは複数のライン１４、特に少なくとも２つのライン１４は、より好ましくはシリンダ１１の両側に光路１７を通して接続され、好ましくは光路１７の特性が状態及び／又は状態の変化に依存するように提供されるので、（光学的）信号７を発生させることができる。このようにして、１又は２以上の光ゲート１６を形成することができる。

ライン１４は、単回使用部品２のハウジング１３に一体化することができ、特に、ハウジング１３内の光波伝導構造体によって形成することができ、その伝導構造体は、シリンダ１１からコネクタ２７まで、又はコネクタ２７を通してレシーバ３１及び／又はエミッタ３２まで経路指定される。

複数のセンサ６を設けて各場合に信号７又はその部分信号を発生させるように設計する場合に、コネクタ２７は、それに応じて複数の（部分）信号７を単回使用部品２から再使用可能部品１０に接続するように設計することができ、及び／又は電子機器９、特に評価システム２６は、対応する（部分）信号７を評価するように設計することができる。

少なくとも１つの光センサ６、並びに電気的作動原理、特に容量性又は誘導性に基づいて製造されたセンサ６が単回使用部品２内で組み合わされる場合に、コネクタ２７は、従って、単回使用部品２から再使用可能部品１０への光信号及び電気信号７の伝達を共に可能にする信号接続Ｓを発生させるように設計されることが好ましい。

これに代えて又はこれに加えて、単回使用部品２と再使用可能部品１０は、それらを共に可逆的に機械的に保持するための互いに相補的な締結手段２８を有すると規定される。

図示の例では、締結手段２８は、単回使用部品２と再使用可能部品１０の両方に設けられ、締結手段２８は、再使用可能部品１０を単回使用部品２の上に可逆的に保持することができるように互いに相補的方式で形成され、かつそのように配置される。

特に好ましくは、締結手段２８は、再使用可能部品１０を単回使用部品２の上に一時的に磁気的に保持するように設計される。この目的のために、単回使用部品２と再使用可能部品１０は、互いに対応する磁石又は強磁性材料を有することができ、それにより、互いに磁気的に接着することができる。特に、互いに相補的な磁石は、単回使用部品２及び再使用可能部品１０の中に締結手段２８として一体化される。これを図６に例示的に破線に示し、図２に断面で模式的に描いている。

締結手段２８は、単回使用部品２及び再使用可能部品１０の互いに対する特定位置をそれらの結合中に事前設定するように設計されることが好ましい。特に、締結手段２８は、単回使用部品２の再使用可能部品１０に対する位置、特に回転位置を指定することができる。この位置又は回転位置は、単回使用部品２が再使用可能部品１０に結合される時に信号接続Ｓが確実に生成されるように提供されることが好ましい。

これに代えて又はこれに加えて、締結手段２８は、位置又は回転位置から逸脱した場合に再使用可能部品１０の単回使用部品２への結合又は締結を阻止することができる。例えば、締結手段２８は、特に磁性体である場合に互いに反発することができる。

位置の事前設定された値は、単回使用部品２及び再使用可能部品１０の互いに対応する位置にある反対極性の磁石で指定することができる。

単回使用部品２及び再使用可能部品１０の互いに対する「回転位置」は、単回使用部品２及び再使用可能部品１０の少なくとも本質的に円筒形又は円筒形ハウジング１３，３５の中心軸線、特に円筒軸線が互いに同軸に配置されて単回使用部品２及び再使用可能部品１０の回転が互いに対して異なる単回使用部品２の再使用可能部品１０に対する回転位置をもたらす位置であることが好ましい。この観点から、好ましくは、互いに対して１つ、２つ、又は特定の事前設定された回転位置でのみ結合が可能になり、他の回転位置では妨げられる又は阻止されると規定される。

単回使用部品２に対する再使用可能部品１０の向き、特に互いに対するそれらの回転位置は、好ましくはこれに代えて又はこれに加えて、結合が行われた後で互いに隣接する単回使用部品２及び再使用可能部品１０のセクション又は面の構造化形態によって事前設定される。

図示の例では、これは、コネクタ２７の区域での単回使用部品２及び再使用可能部品１０の互いに相補的な突起と窪みを用いて実施されることが好ましい。特に、結合後に再使用可能部品１０と単回使用部品２が隣接する面は湾曲しているので、結合は、再使用可能部品１０の単回使用部品２に対する１つの又はある一定の向きでのみ可能である。

これに代えて又はこれに加えて、単回使用部品２は、少なくとも本質的に凹形状又は面を有するのに対して、再使用可能部品１０は、それを反映して少なくとも本質的に凸面形状を有し、又はその逆であり、それらは、結合後に又は結合によって隣接する。本方法又は別の方法で、結合後は、単回使用部品２に対する再使用可能部品１０の特に能動方式での回転を妨げることができる。

単回使用部品２及び再使用可能部品１０の位置又は場所が、結合中の互いに対する事前設定された値であることを保証することにより、信号接続Ｓの信頼性のある生成を保証することができる。

コネクタ２７の区域で単回使用部品２は、再使用可能部品１０との係合にもたらす又は具体的に係合させることができるが、そうでなければ、それらは、軸線方向に互いの後方及び／又は互いの側方にのみ位置付けられることが好ましい。

再使用可能部品１０、特に電子機器９は、出力３０を発生させるための出力システム２９を有することが好ましく、出力３０は、例えば、光学的、音響的、及び／又は触覚的に人間の感覚で知覚可能であることが好ましい。

電子機器９、特に出力システム２９は、無線インタフェース、特にアンテナを有することができ、好ましくは、無線でインジケータ８を伝達するように設定されるとすることができる。

出力システム２９は、ディスプレイ、１又は２以上のＬＥＤ、ラウドスピーカ、及び／又は１又は２以上の（不均衡）モータを有することができ、又はこのように製造されるとすることができる。（不均衡）モータは、特に、ユーザに知覚可能な蝕知的又は触覚的な出力３０を発生させるための振動アラームのドライブである。

出力３０は、インジケータ８とすることができ、インジケータ８に対応することができ、インジケータ８を表現することができ、又はインジケータ８から導出されるとすることができる。

図示の例では、光出力３０を示している。例えば、出力３０は、注射デバイス１の状態、特に単回使用部品２の状態を色分けにより、例えば、トリガ準備状態に対して「緑」、トリガ準備未完了又は使用不可に対して「赤」により、及び／又は出力３０の位置によって表現することができる。出力３０は、センサ６による測定、信号７の評価、及び／又はこれを根拠にしたインジケータ８の決定に基づくことが好ましい。

原理的に、窓４の作動は、再使用可能部品１０を用いた出力３０によって置換することができるので、窓４を省くことができる。しかし、状態又は状態の変化を視覚的にもモニタすることができるように、窓４を更に設けることが好ましい。

図２に例示的に示すように、再使用可能部品１０は、（特定の）単回使用部品２の存在を報告するために及び／又は単回使用部品２を識別するために報告システムを有することができる。

特定の単回使用部品２を識別するために、（それぞれの）単回使用部品２は、ＲＦＩＤトランスポンダ又はバーコードなどのような識別子３５を有することができる。この場合に、報告システム３３は、好ましくは識別子３４を読み取ることができ、識別子３４に基づいて特に単回使用部品２特性を決定し、任意的に出力することができる。この場合の出力３０は、電子機器９により、特に出力システム２９を通して行われるものとすることができる。

再使用可能部品１０は、少なくとも本質的に完全に電子機器９を有することが好ましい。特に、評価システム２６と共に、可能なエミッタ３２及び／又はレシーバ３１及び／又はエネルギストア３７は、専ら再使用可能部品１０の一部を形成するように提供されることが好ましい。

電子機器９又は評価システム２６は、信号７を処理するのに必要な全ての構成要素を有することが好ましい。電子機器９又は評価システム２６は、データ格納及び／又はデータ処理に対して設計することができる。

しかし、単回使用部品２は、信号７を受信するために専ら必要であるセンサ６を有することが好ましく、すなわち、特に（半導体）構成要素、集積回路、能動的光源、能動的エミッタ、及び／又は能動的レシーバを一切持たない。従って、後者は、再使用可能部品１０への好ましい統合により、有利なことに複数回使用することができる。しかし、単回使用部品２に設けられる構成要素、特に、好ましくは電気的に受動的な又は純粋に光学的なセンサ７は、ほとんどの場合に貴重なリソースをほとんど必要とせず、従って、センサを好ましくは固定して再使用することができない形態で単回使用部品２に一体化することは実際には不利とはならない。

電子機器９は、任意的にかつ好ましくは、これに加えて、特に（環境）温度、（相対）湿度、（環境）光（強度）などのために１又は２以上の別のセンサを有することができる。それによって測定されるパラメータは、信号７が出力システムで評価される及び／又は出力される時に考慮に入れることができる。

本発明の別の態様では、センサ６又は信号７は、これに代えて又はこれに加えて、単回使用部品２、シリンダ１１、及び／又は好ましくは間接的に注射液３の温度を決定するのに使用される。特に、これは光センサ６である。光センサ６は、温度の関数として電磁波、特に光に対する吸収特性及び／又は透過特性を変える色素を有することができる。特に、これは熱変色性色素である。この色素は、信号７がその吸収特性及び／又は透過特性に影響されるように配置されることが好ましい。信号７を取得することにより、温度又はそれに対応するパラメータを決定することができる。特に、色素は、シリンダ１１と直接接触して又はその一部として、特にシリンダ壁１１Ｂ又はそれを形成する材料の一部として設けられる。

本発明の個々の態様は、様々な組合せに実施することができ、かつ各場合にその組合せに基づいて後者が明示的に説明されない場合であっても有利とすることができる。

参照符号リスト
１ 注射デバイス
２ 単回使用部品
３ 注射液
４ 窓
５ 保護キャップ
６ センサ
７ 信号
８ インジケータ
９ 電子機器
１０ 再使用可能部品
１１ シリンダ
１１Ａ ピストン
１１Ｂ シリンダ壁
１１Ｃ 円筒形内側空間
１１Ｄ 注射針
１１Ｅ 出口
１２ 注射機構
１２Ａ トリガシステム
１２Ｂ トリガ部品
１２Ｃ ドライブ
１３ ハウジング
１４ ライン
１５ 接続部
１６ 光ゲート
１７ 光路
１８ 音センサ
１９ 電極
２０ コイル
２１ ホールプローブ
２３ 視軸
２４ 円筒軸線
２５ センサ軸線
２６ 評価システム
２７ ｓｏ ｏｒ
２８ 締結手段
２９ 出力システム
３０ 出力
３１ レシーバ
３２ エミッタ
３３ 報告システム
３４ 識別子
３５ ハウジング
３６ ハンドル
３７ エネルギストア
Ｓ 信号接続

Claims (25)

1. 注射液（３）を分注するための単回使用部品（２）を有する注射液デバイス（１）、特に自動注射器であって、
   前記注射デバイス（１）が信号（７）を取得するためのセンサ（６）を有し、前記信号（７）により、注射に関連付けられた単回使用部品（２）の状態及び／又は単回使用部品（２）を用いて注射液（３）を分注するためのプロセスにおける単回使用部品（２）の状態の変化を表すインジケータ（８）を決定することができ、
   注射デバイス（１）が、電子機器（９）を有する複数回使用再使用可能部品（１０）を有し、前記単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）は、該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）が着脱可能な方式で互いに保持され、かつ該単回使用部品（２）から記再使用可能部品（１０）まで前記信号（７）を伝達することができる信号接続（Ｓ）が該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）間に生成されるように互いに結合することができ、及び／又は
   前記単回使用部品（２）は、前記注射液（３）を取り込むためのシリンダ（１１）と、該注射液（３）を分注するために該シリンダ（１１）内で移動することができるピストン（１１Ａ）とを有し、前記センサ（６）は、該シリンダ（１１）に又は上に確実に、恒久的に、分離不能に、及び／又は不動に配置され、及び／又は
   注射デバイス（１）が、電子機器（９）を有する複数回使用再使用可能部品（１０）を有し、前記単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）は、互いに結合することができ、該再使用可能部品（１０）は、該単回使用部品（２）を検出するための報告システム（３３）を有する、
   ことを特徴とする注射液デバイス（１）、特に自動注射器。
2. 前記センサ（６）は、前記信号（７）を光学的に、音響的に、容量的に、誘導的に、ホール効果ベースで、及び／又はインピーダンス測定ベースで取得するように設計されることを特徴とする請求項１に記載の注射デバイス。
3. 前記センサ（６）は、前記シリンダ（１１）に沿って及び／又は前記単回使用部品（２）内に経路指定されたライン（１４）を有し、それを通じて前記信号（７）は、伝達することができることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の注射デバイス。
4. 前記センサ（６）は、前記ピストン（１１Ａ）の少なくとも１つの位置をそれによって決定することができる１又は２以上の光ゲート（１６）を有する又は形成することを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の注射デバイス。
5. 前記単回使用部品（２）は、視軸（２３）に沿った前記シリンダ（１１）内の前記注射液（３）の及び／又は前記ピストン（１１Ａ）の光学的検出を可能にする少なくとも１つの窓（４）を有し、前記センサ（６）は、該窓（４）及び／又は該視軸（２３）の外側に設けられ、特に、該視軸（２３）に対してかつ好ましくは該シリンダ（１１）の円筒軸線（２４）に対して交差するように延びるセンサ軸線（２５）上の１又は２以上の位置に設けられることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の注射デバイス。
6. 前記再使用可能部品（１０）は、前記信号（７）を評価することによって前記インジケータ（８）を決定するための評価システム（２８）を有することを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の注射デバイス。
7. 前記再使用可能部品（１０）との前記単回使用部品（２）の前記結合が確立された時にのみ、注射デバイス（１）が、前記信号（７）から前記インジケータ（８）を決定するのに適切であることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の注射デバイス。
8. 前記単回使用部品（２）及び前記再使用可能部品（１０）は、前記結合中に前記信号（７）を伝達するための該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）間の前記信号接続（Ｓ）をもたらす互いに相補的なコネクタ（２７）を有することを特徴とする請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の注射デバイス。
9. 前記コネクタ（２７）は、光信号接続（Ｓ）を可能にする及び／又は確立し、好ましくは、少なくとも１つの光学ライン（１４）が、該コネクタ（２７）のうちの一方から前記単回使用部品（２）の前記光センサ（６）まで中断なしで延びることを特徴とする請求項８に記載の注射デバイス。
10. 前記単回使用部品（２）及び前記再使用可能部品（１０）は、該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）を互いに可逆的に機械的に保持するための互いに相補的な締結手段（２８）を有することを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の注射デバイス。
11. 前記締結手段（２８）は、少なくとも本質的に磁気的に前記機械的保持をもたらすことを特徴とする請求項１０に記載の注射デバイス。
12. 前記単回使用部品（２）及び前記再使用可能部品（１０）は、該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）を互いに可逆的に機械的に保持するための互いに相補的な締結手段（２８）を有し、該締結手段（２８）は、該単回使用部品（２）上に該再使用可能部品（１０）を一時的に磁気的に保持するように設計され、該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）は、互いに対応する磁石又は強磁性材料を有することができ、これは、後者が磁気的に互いに接着することを可能にすることを特徴とする請求項１０又は請求項１１に記載の注射デバイス。
13. 互いに相補的な磁石が、前記単回使用部品（２）及び前記再使用可能部品（１０）の互いに対する位置を互いに対応する該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）の位置での対向する磁石によって指定することができるように該単回使用部品（２）及び該再使用可能部品（１０）の中に締結手段（２８）として一体化されることを特徴とする請求項１０から請求項１２のいずれか１項に記載の注射デバイス。
14. 前記締結手段（２８）は、前記単回使用部品（２）及び前記再使用可能部品（１０）の互いに対する特定の位置を後者の結合中に事前設定するように設計され、該締結手段（２８）は、該単回使用部品（２）が該再使用可能部品（１０）に結合される時に前記信号接続（Ｓ）が確実に生成されるように該再使用可能部品（１０）に対する該単回使用部品（２）の位置を指定することを特徴とする請求項１０から請求項１３のいずれか１項に記載の注射デバイス。
15. 出力システム（２９）が、人間の感覚に知覚可能である特に光学的、音響的、及び／又は触覚的な出力を好ましくは発生させるために前記インジケータ（８）を直接的に又は間接的に出力するように設計されることを特徴とする請求項１から請求項１４のいずれか１項に記載の注射デバイス。
16. 前記信号は、前記センサ（６）が前記光信号（７）を発生するように設計される点で光学的であり、
    前記光信号（７）は、前記再使用可能部品（１０）まで専ら光学的に伝達することができ、該再使用可能部品（１０）は、該光信号（７）に対応する電気信号（７）に該光信号（７）を変換するための電気－光学的レシーバ（３１）を有し、そのために前記インジケータ（８）は、該再使用可能部品（１０）の前記電子機器（９）を用いて該電気信号（７）を評価することによって決定することができる、
    ことを特徴とする請求項１から請求項１５のいずれか１項に記載の注射デバイス。
17. 前記再使用可能部品（１０）の前記報告システム（３３）は、前記単回使用部品（２）の接近を検出するように及び／又は該単回使用部品（２）から識別子（３４）を読み出すように設計されることを特徴とする請求項１から請求項１６のいずれか１項に記載の注射デバイス。
18. 前記センサ（６）は、光学的であり、かつ前記ライン（１４）の開放端によって又はそれを用いて実現され、該ライン（１４）は、１又は２以上の光ゲート（１６）がそれによって実現される光導波路として実現されることを特徴とする請求項１から請求項１７のいずれか１項に記載の注射デバイス。
19. 前記光ゲート（１６）のうちの少なくとも１つが、前記ピストン（１１Ａ）の位置の関数として光透過特性の変化を検出することを可能にするために前記シリンダ（１１）を通して光路（１７）をモニタするように構成されることを特徴とする請求項１８に記載の注射デバイス。
20. 複数の光ゲート１６が、複数の光ゲート（１６）を用いて前記ピストン（１１Ａ）の複数の位置を検出する又はモニタすることができるように前記注射液（３）の進行する分注と共に前記シリンダ（１１）又は該ピストン（１１Ａ）の経路に沿って様々な位置に設けられることを特徴とする請求項１８又は請求項１９に記載の注射デバイス。
21. １又は複数の前記ライン（１４）は、ハウジング（１３）の中に又は前記単回使用部品（２）の別の構成要素の中に一体化された光伝導性又は透明なプラスチックによって又はそれを用いて実現されることを特徴とする請求項１から請求項２０のいずれか１項に記載の注射デバイス。
22. １又は複数の前記ライン（１４）は、前記シリンダ（１１）からコネクタ（２７）まで及び／又は該コネクタ（２７）を通じてレシーバ（３１）及び／又はエミッタ（３２）まで経路指定される前記ハウジング（１３）内の光波伝導性構造体によって実現されることを特徴とする請求項２１に記載の注射デバイス。
23. １又は複数の前記ライン（１４）は、二成分射出成形法を用いてハウジング（１３）又は前記単回使用部品（２）の他の構成要素の中に一体化された又はそれによって締結された光伝導性プラスチックから作られることを特徴とする請求項１から請求項２２のいずれか１項に記載の注射デバイス。
24. 前記信号（７）は、本質的に光学的であり、前記シリンダ（１１）内の前記注射液（３）の充填レベル又は前記ピストン（１１Ａ）の位置の関数として、該信号（７）は、光を有するか又は持たず、又はより明るいか又はより暗いことを特徴とする請求項１から請求項２３のいずれか１項に記載の注射デバイス。
25. 請求項１から請求項２４のいずれか１項に記載の注射デバイスのための再使用可能部品（１０）であって、
    再使用可能部品（１０）が、複数回使用することができ、かつ電子機器（９）を有し、
    前記単回使用部品（２）及び再使用可能部品（１０）が切り離し可能方式で互いに保持され、かつ信号（７）を該単回使用部品（２）から再使用可能部品（１０）までそれを通じて伝達することができて該単回使用部品（２）の前記電子機器（９）によって評価することができる信号接続（Ｓ）が該単回使用部品（２）及び再使用可能部品（１０）間に生成されるように、センサ（６）を有する該単回使用部品（２）に再使用可能部品（１０）を結合することができ、及び／又は
    再使用可能部品（１０）を前記注射デバイス（１）の単回使用部品（２）に結合することができ、再使用可能部品が、該単回使用部品（２）を検出するための報告システム（３３）を有する、
    ことを特徴とする再使用可能部品（１０）。

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