ここで、本開示を添付の図面を参照して説明するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用され、そして図示される構造及びデバイスは必ずしも縮尺通りに描かれていない。本明細書で利用される場合、「構成要素」、「システム」、「インタフェース」等の用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、(例えば、実行中の)ソフトウェア、及び/又はファームウェアを指すことが意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、又は他の処理デバイス)、プロセッサ上で実行されているプロセス、コントローラ、オブジェクト、実行可能ファイル、プログラム、記憶デバイス、コンピュータ、タブレットPC、及び/又は処理デバイスを備えたユーザ機器(例えば、携帯電話又は3GPP RANを介して通信するように構成された他のデバイス等)であり得る。実例として、サーバ上で実行されているアプリケーション及びそのサーバもまた、構成要素であり得る。1つ以上の構成要素は、プロセス内に常駐することができ、1つの構成要素は、1つのコンピュータに局在してもよい、かつ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散してもよい。本明細書には、要素のセット又は他の構成要素のセットについて記載することがあるが、「セット」という用語は、文脈がそうでない(例えば、「空のセット」、「2つ以上のXのセット」等)と示さない限り、「1つ以上」として解釈され得る。
更に、これらの構成要素は、記憶されている様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読記憶媒体から、例えばモジュール等で実行することができる。構成要素は、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて、及び/又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、又は他のシステムを有する同様のネットワークをわたって、信号を経由して別の構成要素と対話する構成要素からのデータ)を有する信号に従って、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。
別の例として、構成要素は、電気回路又は電子回路によって動作される機械部品によって提供される特定の機能性を有する装置であり得、電気回路又は電子回路は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作され得る。1つ以上のプロセッサは、装置の内部又は外部にあることができ、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更に別の例として、構成要素は、機械部品なしの電子構成要素を通して特定の機能性を提供する装置であり得、電子部品は、少なくとも部分的に電子部品の機能性を付与するソフトウェア及び/又はファームウェアを実行するための1つ以上のプロセッサを備え得る。
「例示的」という単語の使用は、概念を具体的に表すことが意図されている。本願で使用される「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、特に明記しない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを用いる」は、全てのあり得る順列のいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAを用いる」場合、「XはBを用いる」場合、又は「XはAとBの両方を用いる」場合、前述の各場合はいずれも「XはA又はBを用いる」を満たす。加えて、本願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に明記しない限り、又は文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると一般に解釈されるべきである。更に、「including」、「includes」、「having」、「has」、「with」、又はそれらの変化形が、発明を実施するための形態と特許請求の範囲のいずれかで使用される場合、これらの用語は、「comprising」という用語と同様に包括的であることが意図される。更に、1つ以上の番号付きアイテムが詳述される状況(例えば、「第1のX」、「第2のX」等)において、いくつかの状況では、文脈が、1つ以上の番号付きアイテムが別個であるか又は同じであることを示し得るが、一般に、これら1つ以上の番号付きアイテムは、別個であるか又は同じであり得る。
本明細書で使用するとき、「回路」という用語は、1つ以上のソフトウェアプログラム又はファームウェアプログラムを実行する、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)、及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、組み合わせ論理回路、及び/又は記載された機能性を提供する他の好適なハードウェア構成要素を指してもよく、その一部であってもよく、又は、それを含んでもよい。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールに実装され得る、又は回路に関連付けられた機能が、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアモジュールによって実行され得る。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含み得る。
本明細書に記載の様々な態様は、無線通信を容易にすることに関連し得、これらの通信の性質は変化し得る。
個人を特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人を特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理され取り扱われるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
本明細書に記載の実施形態は、任意の好適に構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステムに実装することができる。図1は、様々な実施形態に係る、コアネットワーク(CN)120、例えば、第5世代(5G)CN(5GC)を含むシステム100のアーキテクチャを示す。システム100は、図に示すように、本明細書に記載の1つ以上の他のUEと同じ又は同様であり得るUE101と、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線アクセスネットワーク(無線AN若しくはRAN)又は他の(例えば、非3GPP)AN、1つ以上のRANノード(例えば、進化型ノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、及び/又は他のノード)若しくは他のノード若しくはアクセスポイントを含み得る(R)AN210と、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスであり得る、データネットワーク(Data Network、DN)203と、第5世代コアネットワーク(5GC)120とを含む。5GC120は、以下の機能及びネットワーク構成要素のうちの1つ以上を含み得る:認証サーバ機能(Authentication Server Function、AUSF)122、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)121、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)124、ネットワーク公開機能(Network Exposure Function、NEF)123、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)126、ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function、NRF)125、統合データ管理(Unified Data Management、UDM)127、アプリケーション機能(Application Function、AF)128、ユーザプレーン(User Plane、UP)機能(UPF)102、及びネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function、NSSF)129。
UPF102は、RAT内及びRAT間のモビリティのためのアンカーポイントと、DN103との相互接続の外部プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションポイントと、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能することができる。UPF102はまた、パケットのルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部を強制し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレーンに対するQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、アップリンク(Uplink、UL)/ダウンリンク(Downlink、DL)レートの強制)、アップリンクトラフィック検証を実行し(例えば、サービスデータフロー(Service Data Flow、SDF)からサービス品質(Quality of Service、QoS)フローへのマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングを実施し、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガーリングを実行することができる。UPF102は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするためのアップリンク分類子を含み得る。DN103は、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを提示することができる。DN103は、アプリケーションサーバを含むか、又はそれと同様であり得る。UPF102は、SMF124とUPF102との間のN4リファレンスポイントを経由してSMF124と相互作用することができる。
AUSF122は、UE101の認証用のデータを記憶し、認証関連機能性を取り扱うことができる。AUSF122は、様々なアクセスタイプのための共通認証フレームワークを容易にすることができる。AUSF122は、AMF121とAUSF122との間のN12リファレンスポイントを経由してAMF121と通信することができ、UDM127とAUSF122との間のN13リファレンスポイントを経由してUDM127と通信することができる。加えて、AUSF122は、Nausfサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
AMF121は、(例えば、UE101等を登録するための)登録管理、接続管理、到達性管理、モビリティ管理、及びAMF関連イベントの合法的傍受やアクセス認証及び認可に関与することができる。AMF121は、AMF121とSMF124との間のN11リファレンスポイントに対するターミネーションポイントであり得る。AMF121は、UE101とSMF124との間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするための透過プロキシとして機能することができる。AMF121はまた、UE101とショートメッセージサービス(SMS)機能(Short Message Service Function、SMSF)(図1に示さず)との間のSMSメッセージのトランスポートを提供することができる。AMF121は、AUSF122及びUE101との相互作用、及び/又はUE101の認証プロセスの結果として確立された中間鍵の受信を含むことができる、セキュリティアンカー機能(SEcurity Anchor Function、SEAF)として機能することができる。ユニバーサル加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module、USIM)ベースの認証が使用される場合、AMF121は、AUSF122からセキュリティ資料を取得することができる。AMF121はまた、アクセスネットワーク固有の鍵を導出するために使用する鍵をSEAから受信する、シングル接続モード(Single-Connection Mode、SCM)機能を含み得る。更に、AMF121は、(R)AN110とAMF121との間のN2リファレンスポイントであるか、又はそれを含み得るRAN制御プレーン(Control Plane、CP)インタフェースのターミネーションポイントであり得、AMF121はまた、非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)(N1)シグナリングのターミネーションポイントとなり、NAS暗号化及び完全性保護を実行することができる。
AMF121はまた、非3GPP(Non-3GPP、N3)インターワーキング機能(Inter Working Function、IWF)インタフェースを介した、UE101とのNASシグナリングをサポートすることができる。N3IWFを使用して、信頼できないエンティティへのアクセスを提供することができる。N3IWFは、制御プレーンに対し、(R)AN110とAMF121との間のN2インタフェースのターミネーションポイントとなることができ、ユーザプレーンに対し、(R)AN110とUPF102との間のN3リファレンスポイントに対するターミネーションポイントとなることができる。したがって、AMF121は、PDUセッション及びQoSのためにSMF124及びAMF121からのN2シグナリングを取り扱い、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)セキュリティ(IPSec)及びN3トンネリングのためにパケットをカプセル化/カプセル化解除し、アップリンク中のN3ユーザプレーンパケットをマーキングし、N2を介して受信したこのようなマーキングに関連付けられたQoS要件を加味して、N3パケットマーキングに対応するQoSを強制することができる。N3IWFはまた、UE101とAMF121との間のN1リファレンスポイントを経由して、UE101とAMF121との間のアップリンク及びダウンリンク制御プレーンNASシグナリングを中継し、UE101とUPF102との間のアップリンクユーザプレーンパケット及びダウンリンクユーザプレーンパケットを中継することができる。N3IWFはまた、UE101とのIPsecトンネル確立のためのメカニズムを提供する。AMF121は、Namfサービスベースのインタフェースを呈示することができ、2つのAMF121間のN14リファレンスポイント、及びAMF121と5G機器IDレジストリ(5G Equipment Identity Register、5G-EIR)(図1に示せず)との間のN17リファレンスポイントに対するターミネーションポイントであり得る。
UE101は、ネットワークサービスを受信するためにAMF121に登録することができる。登録管理(Registration Management、RM)は、UE101をネットワーク(例えば、AMF121)に登録又は登録解除し、ネットワーク(例えば、AMF121)内にUEコンテキストを確立することのために用いられる。UE101は、RM-REGISTERED状態又はRM-DEREGISTERED状態で動作することができる。RM-DEREGISTERED状態では、UE101はネットワークに登録されておらず、AMF121内のUEコンテキストは、UE101がAMF121によって到達できないように、UE101に関する有効な位置又はルーティングの情報を保持しない。RM-REGISTERED状態では、UE101はネットワークに登録されており、AMF121内のUEコンテキストは、UE101がAMF121によって到達可能であるように、UE101に対する有効な位置又はルーティング情報を保持することができる。RM-REGISTERED状態では、とりわけ、UE101は、モビリティ登録更新手順を実行し、(例えば、UE101が依然としてアクティブであることをネットワークに通知するために)周期的更新タイマの満了によってトリガされる周期的登録更新手順を実行し、UE能力情報を更新するか、又はとりわけ、ネットワークとプロトコルパラメータを再ネゴシエートするために登録更新手順を実行することができる。
AMF121は、UE101のための1つ以上のRMコンテキストを記憶することができ、各RMコンテキストは、ネットワークへの特定のアクセスと関連付けられる。RMコンテキストは、とりわけ、アクセスタイプごとの登録状態及び周期的更新タイマを示すか又は記憶するデータ構造、データベースオブジェクト等であり得る。AMF121はまた、(拡張パケットシステム(Enhanced Packet System、EPS))モビリティ管理(Mobility Management、MM)(エンタープライズモビリティ管理(Enterprise Mobility Management、(E)MM))コンテキストと同じ又は同様であり得る5GCモビリティ管理(MM)コンテキストを記憶することができる。様々な実施形態では、AMF121は、関連付けられたMMコンテキスト又はRMコンテキストに、UE101のカバレッジ拡張(Coverage Enhancement、CE)モードB規制パラメータを記憶することができる。AMF121はまた、必要に応じて、UEコンテキスト(及び/又はMM/RMコンテキスト)に既に記憶されているUEの使用設定パラメータから値を導出することができる。
接続管理(Connection Management、CM)は、UE101とAMF121との間のN1インタフェースを介したシグナリング接続の確立及び解放のために使用され得る。シグナリング接続は、UE101とCN120との間のNASシグナリング交換を可能にするために使用され、UEとAN(例えば、非3GPPアクセスのための無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続又はUE-N3IWF接続)との間のシグナリング接続と、AN(例えば、RAN110)とAMF121との間のUE101のためのN2接続との両方を備える。UE101は、CM-IDLEモード又はCM-CONNECTEDモードの2つのCM状態のいずれかで動作することができる。UE101がCM-IDLE状態/モードで動作しているとき、UE101には、AMF121とのN1インタフェースを介したNASシグナリング接続の確立があり得なくても、UE101のための(R)AN110シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)はあり得る。UE101がCM-CONNECTED状態/モードで動作しているとき、UE101は、AMF121とのN1インタフェースを介した、確立されたNASシグナリング接続を有することができ、UE101のための(R)AN110シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)があり得る。(R)AN110とAMF121との間のN2接続の確立により、UE101は、CM-IDLEモードからCM-CONNECTEDモードに移行することができ、(R)AN110とAMF121との間のN2シグナリングが解放されると、UE101は、CM-CONNECTEDモードからCM-IDLEモードに移行することができる。
SMF124は、以下に関与することができる:セッション管理(Session Management、SM)(例えば、UPFとANノードとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、変更、及び解放)、UE IPアドレス割り当て及び管理(任意選択的な認可を含む)、UP機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPFにおけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー制御機能とのインタフェースの終了、ポリシー強制及びQoSの一部の制御、(SMイベント、及び合法的傍受(Lawful Interception、LI)システムとのインタフェースの)合法的傍受、NASメッセージのSM部分の終了、ダウンリンクデータ通知、N2を介してAMF経由でANに送信されるAN固有のSM情報の開始、セッションのセッション及びサービス連続性(Session and Service Continuity、SSC)モードの決定。SMは、PDUセッションの管理を指すことができ、PDUセッション又は「セッション」は、UE101と、データネットワーク名(Data Network Name、DNN)によって識別されるデータネットワーク(DN)103との間のPDUの交換を提供又は可能にするPDU接続性サービスを指すことができる。PDUセッションは、UE101とSMF124との間でN1リファレンスポイントを介して交換されるNAS SMシグナリングを使用して、UE101からの要求に応じて確立され、UE101及び5GC120の要求に応じて変更され、UE101及び5GC120の要求に応じて解放されることができる。5GC120は、アプリケーションサーバから要求されると、UE101における特定のアプリケーションをトリガすることができる。トリガメッセージの受信に応答して、UE101は、トリガメッセージ(又はトリガメッセージの関連部分/情報)をUE101内の1つ以上の識別されたアプリケーションに渡すことができる。UE101内の識別されたアプリケーションは、特定のDNNへのPDUセッションを確立することができる。SMF124は、UE101の要求がUE101に関連付けられたユーザサブスクリプション情報に準拠しているかどうかをチェックすることができる。その際に、SMF124は、UDM127からSMF124レベルサブスクリプションデータに関する更新通知を取得し、かつ/又はそれを受信するように要求することができる。
SMF124は、以下のローミング機能を含み得る:QoSサービスレベル合意(Service Level Agreement、SLA)を適用するためのローカル強制の処理(訪問先公衆地上移動体通信網(Visited Public Land Mobile Network、VPLMN))、課金データの収集及び課金インタフェース(VPLMN)、(VPLMN内でのSMイベント及びLIシステムへのインタフェースの)合法的傍受、外部DNによるPDUセッションの認可/認証のためのシグナリングの伝送のための外部DNとの相互作用のためのサポート。2つのSMF124間のN16リファレンスポイントは、システム100に含まれ得、ローミングシナリオでは、これは訪問先ネットワーク内の別のSMF124とホームネットワーク内のSMF124との間にあり得る。加えて、SMF124は、Nsmfサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
NEF123は、サードパーティ、内部公開/再公開、アプリケーション機能(例えば、AF128)、エッジコンピューティング又はフォッグコンピューティングシステム等に、3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を安全に公開するための手段を提供することができる。このような実施形態では、NEF123は、AFを認証、認可、及び/又は絞り込むことができる。NEF123はまた、AF128と交換される情報、及び内部ネットワーク機能と交換される情報を変換することができる。例えば、NEF123は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換を行うことができる。NEF123はまた、他のネットワーク機能の公開した能力に基づいて、他のネットワーク機能(NF)から情報を受信することができる。この情報を、構造化されたデータとしてNEF123に、又は標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFに記憶され得る。次いで、記憶されている情報は、NEF123により他のNF及びAFに再公開される、かつ/又は分析等の他の目的に使用されることができる。更に、NEF123は、Nnefサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
NRF125は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供することができる。NRF125はまた、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされるサービスの情報を維持する。本明細書で使用するとき、用語「インスタンス化する」、「インスタンス化」等は、インスタンスの作成を指すことができ、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生し得る、オブジェクトの具体的な発生を指すことができる。加えて、NRF125は、Nnrfサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
PCF126は、制御プレーン機能にポリシールールを提供して、それらを強制することができ、また、統合ポリシーフレームワークをサポートして、ネットワーク挙動を統制することができる。PCF126はまた、UDM127の統合データレポジトリ(Unified Data Repository、UDR)におけるポリシー決定に関連するサブスクリプション情報にアクセスするために、機能エンティティ(Functional Entity、FE)を実装することができる。PCF126は、PCF126とAMF121との間のN15リファレンスポイントを経由してAMF121と通信することができ、ローミングシナリオの場合、これは訪問先ネットワーク内のPCF126及びAMF121を含み得る。PCF126は、PCF126とAF128との間のN5リファレンスポイントを経由してAF128と通信し、PCF126とSMF124との間のN7リファレンスポイントを介してSMF124と通信することができる。システム100及び/又はCN120はまた、(ホームネットワーク内の)PCF126と訪問先ネットワーク内のPCF126との間のN24リファレンスポイントを含み得る。更に、PCF126は、Npcfサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
UDM127は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするためにサブスクリプション関連情報を取り扱うこができ、UE101のサブスクリプションデータを記憶することができる。例えば、サブスクリプションデータは、UDM127とAMFとの間のN8リファレンスポイントを経由してUDM127とAMF121との間で通信されることができる。UDM127は、2つの部分、アプリケーション機能エンティティ(FE)及び統合データレポジトリ(UDR)を含み得る(FE及びUDRは図1に示せず)。UDRは、UDM127及びPCF126のサブスクリプションデータ及びポリシーデータ、及び/又は、NEF123の公開のための構造化データ及び(アプリケーション検出のためのパケットフロー説明(Packet Flow Description、PFD)、複数のUE101のためのアプリケーション要求情報を含む)アプリケーションデータを記憶することができる。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDR221によって呈示されることができ、UDM127、PCF126、及びNEF123が、記憶されているデータの特定のセットにアクセスし、UDR内の関連データ変更の読み取り、更新(例えば、追加、修正)、削除、及通知の加入を行うことを可能にする。UDMは、クレデンシャル、位置管理、加入管理等の処理を担当するUDM FEを含み得る。いくつかの異なるFEは、異なるトランザクションにおいて同じユーザにサービスを提供することができる。UDM-FEは、UDRに記憶されたサブスクリプション情報にアクセスし、認証クレデンシャル処理、ユーザ識別処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理、及びサブスクリプション管理を実行する。UDRは、UDM127とSMF124との間のN10リファレンスポイントを経由してSMF124と相互作用することができる。UDM127はまた、SMS-FEが、本明細書の他の箇所に記載されているものと同様のアプリケーションロジックを実装するSMS管理をサポートすることができる。加えて、UDM127は、Nudmサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
AF128は、トラフィックルーティングにアプリケーション影響を与え、NEF123へのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシーフレームワークと相互作用することができる。5GC120とAF128は、NEF123を経由して、エッジコンピューティング実装に使用できる情報を互いに提供することができる。このような実装形態では、トランスポートネットワークの低減されたエンドツーエンドレイテンシ及びロードを通して効率的なサービス配信を達成するように、ネットワークオペレータ及びサードパーティのサービスを、UE101のアタッチメントのアクセスポイントに近接してホストすることができる。エッジコンピューティング実装については、5GCは、UE101に近接しているUPF102を選択し、N6インタフェースを経由してUPF102からDN103へのトラフィックステアリングを実行することができる。これは、UEサブスクリプションデータ、UE位置、及びAF128によって提供される情報に基づくことができる。このようにして、AF128は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を及ぼし得る。オペレータ配置に基づいて、AF128が信頼できるエンティティであると見なされるとき、ネットワークオペレータは、AF128が関連するNFと直接相互作用することを許可することができる。加えて、AF128は、Nafサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
NSSF129は、UE101にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択することができる。NSSF129はまた、必要に応じて、許可されたネットワークスライス選択支援情報(Network Slice Selection Assistance Information、NSSAI)及び加入済みシングルNSSAI(Subscribed Single NSSAI、S-NSSAI)へのマッピングを決定することができる。NSSF129はまた、好適な構成に基づいて、場合によってはNRF125にクエリすることによって、UE101にサービス提供するために使用されるAMFセットを、又は候補AMF121のリストを決定することができる。UE101のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF129と対話することによってUE101が登録されているAMF121によってトリガされ得、これはAMF121の変更をもたらし得る。NSSF129は、AMF121とNSSF129との間のN22リファレンスポイントを経由してAMF121と相互作用し、N31リファレンスポイント(図1に示せず)を経由して訪問先ネットワーク内の別のNSSF129と通信することができる。加えて、NSSF129は、Nnssfサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
前述したように、CN120は、SMSサブスクリプションのチェック及び検証、並びにUE101と、例えば、SMS-ゲートウェイ移動通信交換局(SMS-Gateway Mobile Services Switching Center、SMS-GMSC)/インターワーキング移動通信交換局(Inter-Working Mobile Switching Center、IWMSC)/SMSルータ等の他のエンティティとの間で送受信されるSMメッセージの中継に関与するSMSFを含み得る。SMSFはまた、UE101がSMS転送に利用可能であることを通知する手順のために、AMF121及びUDM127と相互作用することができる(例えば、UE到達不能フラグを設定し、UE101がSMSを利用可能であるときにUDM127に通知する)。
CN120はまた、データ記憶システム/アーキテクチャ、5G-EIR、セキュリティエッジ保護プロキシ(Security Edge Protection Proxy、SEPP)等の、図1に示されていない他の要素を含み得る。データ記憶システムは、構造化データ記憶機能(Structured Data Storage Function、SDSF)、非構造化データ記憶機能(Unstructured Data Storage Function、UDSF)、及び/又はそれらと同様のものを含み得る。NFは全て、あらゆるNFとUDSFとの間のN18リファレンスポイント(図1に示せず)を経由して、非構造化データ(例えば、UEコンテキスト)をUDSFに記憶すること/UDSFから取得することができる。個々のNFは、各非構造化データを記憶するためにUDSFを共有することができ、又は個々のNFはそれぞれ、個々のNFにおいて又はその近くにおいて、独自のUDSFを有することができる。加えて、UDSFは、Nudsfサービスベースのインタフェース(図1に示せず)を呈示することができる。5G-EIRは、特定の機器/エンティティがネットワークのブラックリストに記載されているかどうかを判定するために永久設備識別子(Permanent Equipment Identifier、PEI)のステータスをチェックするNFであり得、SEPPは、PLMN間制御プレーンインタフェース上でトポロジ隠蔽、メッセージフィルタリング、及びポリシングを実行する非透過プロキシであり得る。
加えて、NF内のNFサービス間には、多くの更なるリファレンスポイント及び/又はサービスベースインタフェースがあり得るが、図1では、明確にするために、これらのインタフェース及びリファレンスポイントは省略されている。一例では、CN120は、CN120と非5G CNとの間のインターワーキングを可能にするための、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)(例えば、非5G MME)とAMF121との間のCN間インタフェースである、Nxインタフェースを含み得る。他の例示的なインタフェース/リファレンスポイントは、5G-EIRによって呈示されるN5g-EIRサービスベースのインタフェースと、訪問先ネットワーク内のネットワークリポジトリ機能(NRF)とホームネットワーク内のNRFとの間のN27リファレンスポイントと、訪問先ネットワーク内のNSSFとホームネットワーク内のNSSFとの間のN31リファレンスポイントとを含み得る。
図2は、いくつかの実施形態に係るデバイス200の例示的な構成要素を示す。いくつかの実施形態では、デバイス200は、少なくとも図に示すように、一体に結合されたアプリケーション回路202と、ベースバンド回路204と、無線周波数(RF)回路206と、フロントエンドモジュール(front-end module、FEM)回路208と、1つ以上のアンテナ210と、電力管理回路(power management circuitry、PMC)212と、を含み得る。図に示すデバイス200の構成要素は、UE又はRANノードに含まれ得る。いくつかの実施形態では、デバイス200は、より少ない要素を含んでもよい(例えば、RANノードは、アプリケーション回路202を利用せず、代わりに、5GC120又は進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)等のCNから受信したIPデータを処理するためのプロセッサ/コントローラを含んでもよい)。いくつかの実施形態では、デバイス200は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入力/出力(input/output、I/O)インタフェース等の追加の要素を含んでもよい。他の実施形態では、以下に説明する構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい(例えば、上記の回路は、クラウド-RAN(Cloud-RAN、C-RAN)実装のための2つ以上のデバイスに別個に含まれてもよい)。
アプリケーション回路202は、1つ以上のアプリケーションプロセッサを含み得る。例えば、アプリケーション回路202は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ等の回路を含み得るが、これらに限定されない。プロセッサは、汎用プロセッサと専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサ等)の任意の組み合わせを含み得る。プロセッサは、メモリ/記憶装置に結合されてもよく、又はメモリ/記憶装置を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをデバイス200上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶されている命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路202のプロセッサは、EPCから受信したIPデータパケットを処理することができる。
ベースバンド回路204は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ等の回路を含み得るが、これらに限定されない。ベースバンド回路204は、RF回路206の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路206の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するために、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含み得る。ベースバンド処理回路204は、ベースバンド信号を生成及び処理するために、かつRF回路206の動作を制御するために、アプリケーション回路202とインタフェースすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ204A、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ204B、第5世代(5G)ベースバンドプロセッサ204C、又は他の既存世代、開発中若しくは将来開発される世代(例えば、第2世代(Second Generation、2G)、第6世代(Sixth Generation、6G)等)の他のベースバンドプロセッサ204Dを含み得る。ベースバンド回路204(例えば、ベースバンドプロセッサ204A~204Dのうちの1つ以上)は、RF回路206を経由した1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を取り扱うことができる。別の実施形態では、ベースバンドプロセッサ204A~204Dの機能の一部又は全部は、メモリ204Gに記憶されたモジュールに含まれ、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)204Eを介して実行されてもよい。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号化、無線周波数シフト等を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(Fast-Fourier Transform、FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の符号化/復号化回路は、畳み込み、テールバイティング畳み込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能性を含み得る。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含み得る。
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上のオーディオデジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)204Fを含み得る。オーディオDSP204Fは、圧縮/解凍及びエコー除去のための要素を含み得、他の実施形態では、他の好適な処理要素を含み得る。ベースバンド回路の構成要素は、単一のチップ、単一のチップセット内に好適に組み合わされてもよく、又は、いくつかの実施形態では、同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204及びアプリケーション回路202の組成構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップ(system on a chip、SOC)上に一体に実装されてもよい。
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、次世代(Next Generation、NG)-無線アクセスネットワーク(RAN)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、EUTRAN)又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(wireless metropolitan area network、WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)等との通信をサポートすることができる。ベースバンド回路204が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成されている実施形態は、マルチモードベースバンド回路と呼ぶことができる。
RF回路206は、非固体媒体を通した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実施形態では、RF回路206は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器等を含み得る。RF回路206は、FEM回路208から受信したRF信号をダウンコンバートし、かつベースバンド信号をベースバンド回路204に提供するための回路を含み得る受信信号経路を含み得る。RF回路206はまた、ベースバンド回路204によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、かつ送信のためにRF出力信号をFEM回路208に提供するための回路を含み得る送信信号経路を含み得る。
いくつかの実施形態では、RF回路206の受信信号経路は、ミキサ回路206a、増幅回路206b及びフィルタ回路206cを含み得る。いくつかの実施形態では、RF回路206の送信信号経路は、フィルタ回路206c及びミキサ回路206aを含み得る。RF回路206はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路206aによって使用される周波数を合成するための合成回路206dを含み得る。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206aは、合成回路206dによって提供される合成済み周波数に基づいて、FEM回路208から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成され得る。増幅回路206bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成され得、フィルタ回路206cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されているローパスフィルタ(Low-Pass Filter、LPF)又はバンドパスフィルタ(Band-Pass Filter、BPF)であり得る。出力ベースバンド信号は、更に処理するためにベースバンド回路204に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であり得るが、これは必要条件ではない。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206aは、受動ミキサを含み得るが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。
いくつかの実施形態では、送信信号経路のミキサ回路206aは、合成回路206dによって提供される合成済み周波数に基づいて、入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路208のためのRF出力信号を生成するように構成され得る。ベースバンド信号は、ベースバンド回路204によって提供され得、フィルタ回路206cによってフィルタリングされ得る。
いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、2つ以上のミキサを含み得、それぞれ直交ダウンコンバージョン及び直交アップコンバージョンのために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、2つ以上のミキサを含み得、イメージ除去(例えば、ハートレー方式イメージ除去)のために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及びミキサ回路206aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接アップコンバージョンのために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、スーパーヘテロダイン動作のために構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、アナログベースバンド信号であり得るが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。いくつかの代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であり得る。これらの代替実施形態では、RF回路206は、アナログデジタル変換器(analog-to-digital converter、ADC)及びデジタルアナログ変換器(digital-to-analog converter、DAC)回路を含み得、ベースバンド回路204は、RF回路206と通信するためのデジタルベースバンドインタフェースを含み得る。
いくつかのデュアルモード実施形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路が提供され得るが、実施形態の範囲はこの点に限定されない。
いくつかの実施形態では、合成回路206dは、フラクショナルN合成器又はフラクショナルN/N+1合成器であり得るが、他の種類の周波数合成器が好適である場合があるため、本実施形態の範囲はこの点に限定されない。例えば、合成回路206dは、デルタシグマ合成器、周波数乗算器、又は周波数分割器を有する位相ロックループを備えた合成器であり得る。
合成回路206dは、周波数入力及び分割器制御入力に基づいて、RF回路206のミキサ回路206aによって使用される出力周波数を合成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、合成回路206dは、フラクショナルN/N+1合成器であり得る。
いくつかの実施形態では、周波数入力は、電圧制御型発振器(voltage controlled oscillator、VCO)によって提供され得るが、これは必要条件ではない。分割器制御入力は、所望の出力周波数に応じて、ベースバンド回路204又はアプリケーションプロセッサ202のいずれかによって提供され得る。いくつかの実施形態では、分割器制御入力(例えば、N)は、アプリケーションプロセッサ202によって指示されるチャネルに基づくルックアップテーブルから決定され得る。
RF回路206の合成回路206dは、分割器、遅延ロックループ(Delay-Locked Loop、DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含み得る。いくつかの実施形態では、分割器は、デュアルモジュラス分割器(dual modulus divider、DMD)であり得、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator、DPA)であり得る。いくつかの実施形態では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかに分割して、フラクショナル分割比を提供するように構成され得る。いくつかの例示的実施形態では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含み得る。これらの実施形態では、遅延素子は、VCO周期を、Ndの等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、ここでNdは遅延線内の遅延素子の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
いくつかの実施形態では、合成回路206dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成され得、他の実施形態では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であり得、直交発生器及び分割器回路と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの実施形態では、出力周波数は、LO周波数(fLO)であり得る。いくつかの実施形態では、RF回路206は、IQ/極性変換器を含み得る。
FEM回路208は、1つ以上のアンテナ210から受信したRF信号上で動作し、受信信号を増幅し、更に処理するために受信信号の増幅バージョンをRF回路206に提供するように構成されている回路を含み得る受信信号経路を含み得る。FEM回路208はまた、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上により送信されるための、RF回路206によって提供される送信のための信号を増幅するように構成されている回路を含み得る送信信号経路を含み得る。様々な実施形態では、送信信号経路又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路206のみにおいて、FEM208のみにおいて、又はRF回路206とFEM208の両方において行われることができる。
いくつかの実施形態では、FEM回路208は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含み得る。FEM回路は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。FEM回路の受信信号経路は、受信したRF信号を増幅し、増幅した受信RF信号を出力として(例えば、RF回路206に)提供するための低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)を含み得る。FEM回路208の送信信号経路は、(例えば、RF回路206によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(power amplifier、PA)と、(例えば、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上による)後続の送信のためにRF信号を生成する1つ以上のフィルタとを含み得る。
いくつかの実施形態では、PMC212は、ベースバンド回路204に供給される電力を管理することができる。具体的には、PMC212は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。デバイス200がバッテリによって給電可能であるとき、例えば、このデバイスがUEに含まれているとき、多くの場合、PMC212が含まれることができる。PMC212は、望ましい実装サイズ及び放熱特性を付与すると同時に、電力変換効率を高めることができる。
図2は、ベースバンド回路204のみと結合されたPMC212を示す。しかし、他の実施形態では、PMC212は、アプリケーション回路202、RF回路206又はFEM208等を含むが、これらに限定されない他の構成要素と追加的に、又は代替的に結合されて、同様の電力管理動作を実行することができる。
いくつかの実施形態では、PMC212は、デバイス200の様々な省電力機構を制御するか、又はさもなければその一部になることができる。例えば、デバイス200が、トラフィックを間もなく受信することが想定されるのでRANノードに依然として接続されているRRC_Connected状態である場合、一定の非アクティブ期間後、デバイスは、間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、デバイス200は、短い間隔でパワーダウンすることにより節電することができる。
長期間にわたってデータトラフィックアクティビティがない場合、デバイス200は、ネットワークとの接続を切断し、かつチャネル品質フィードバック、ハンドオーバ等の動作を実行しない、RRC_Idle状態に移行することができる。デバイス200は、非常に低い電力状態に入り、そして周期的にウェイクアップして、ネットワークをリッスンし、次いで再びパワーダウンするページングを実行する。デバイス200は、この状態ではデータを受信することができない。データを受信するために、RRC_Connected状態に戻るよう移行することができる。
追加の省電力モードでは、デバイスは、ページング間隔(数秒から数時間に及ぶ)より長期間、ネットワークから利用できなくなることが許容され得る。この間、デバイスは、ネットワークに全く到達できず、完全にパワーダウンすることがある。この間に送信されたデータがあれば大幅な遅延が生じるが、遅延は許容できるものと見なされる。
アプリケーション回路202のプロセッサ及びベースバンド回路204のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路204のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用し、レイヤ3、レイヤ2、又はレイヤ1の機能性を実行することができ、その間、アプリケーション回路204のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用して、レイヤ4の機能性(例えば、送信通信プロトコル(transmission communication protocol、TCP)レイヤ及びユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)レイヤ)を更に実行することができる。本明細書に上述したように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載する、無線リソース制御(RRC)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載する、メディアアクセス制御(medium access control、MAC)レイヤ、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードの物理(Physical、PHY)レイヤを含み得る。
図3は、いくつかの実施形態に係る、ベースバンド回路の例示的なインタフェースを示す。上述したように、図2のベースバンド回路204は、プロセッサ204A~204Eと、これらのプロセッサによって利用されるメモリ204Gと、を備え得る。プロセッサ204A~204Eの各々は、メモリ204Gとの間でデータを送受信するための、メモリインタフェース304A~304Eをそれぞれ含み得る。
ベースバンド回路204は、メモリインタフェース312(例えば、ベースバンド回路204の外部のメモリとの間でデータを送受信するためインタフェース)、アプリケーション回路インタフェース314(例えば、図2のアプリケーション回路202との間でデータを送受信するためインタフェース)、RF回路インタフェース316(例えば、図2のRF回路206との間でデータを送受信するためインタフェース)、無線ハードウェア接続性インタフェース318(例えば、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)構成要素、Bluetooth(登録商標)構成要素(例えば、Bluetooth(登録商標)Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素との間でデータを送受信するためインタフェース)、及び、電力管理インタフェース320(例えば、PMC212との間で電力又は制御信号を送受信するためインタフェース)等の、他の回路/デバイスに通信可能に結合するための1つ以上のインタフェースを更に含み得る。
本明細書に詳述しているように、例えば、UE又はRANのノードで使用され得る様々な実施形態は、以下に詳述する技法に従って、2つ以上のDRX構成を有するUEの構成を容易にすることができる。第1のセットの技法を用いて、(例えば、第1のDRX構成を用いる)1つ以上のFR1セルと(例えば、第2のDRX構成を用いる)1つ以上のFR2セルについてのデュアルDRXをUEに構成することができる。第2のセットの技法を用いて、(例えば、第1のDRX構成を用いる)第1の周波数帯域の1つ以上のセルと、(例えば、第2のDRX構成を用いる)第2の周波数帯域の1つ以上のセルと、及び任意選択的に、(例えば、少なくとも1つの追加のDRX構成を用いる)少なくとも1つの追加の周波数帯域の1つ以上のセルと、についてのデュアル(又は複数の)DRXをUEに構成することができる。様々な実施形態は、第1のセットの技法及び/又は第2のセットの技法の1つ以上の技法を用いることができる。
図4を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、UE(ユーザ機器)、次世代ノードB(gNodeB又はgNB)又は他の基地局(Base Station、BS)/送信/受信ポイント(Transmit/Receive Point、TRP)、又は3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワーク(例えば、5GC(第5世代コアネットワーク))構成要素の他の構成要素、又はUPF(ユーザプレーン機能)等の機能に使用可能な、(例えば、FR1及びFR2の各々について1つのDRX構成、2つ以上の異なる周波数帯域それぞれについて1つのDRX構成等)2つ以上のDRX構成を有するUEの構成を容易にするシステム400のブロック図が示されている。システム400は、プロセッサ410、通信回路420、及びメモリ430を含み得る。(例えば、202及び/又は204A~204F等のうちの1つ以上を含み得る)プロセッサ410は、処理回路と、それらに関連付けられたインタフェース(例えば、通信回路420と通信するための通信インタフェース(例えば、RF回路インタフェース316)、メモリ430と通信するためのメモリインタフェース(例えば、メモリインタフェース312等)とを含み得る。通信回路420は、例えば、有線接続及び/又は無線接続(例えば、206及び/又は208)のための回路((例えば、1つ以上の送信チェーンに関連付けられた)送信機回路及び/又は(例えば、1つ以上の受信チェーンに関連付けられた)受信機回路)を備え得、送信機回路と受信機回路は、共通及び/若しくは別個の回路要素、又はそれらの組み合わせを使用することができる。メモリ430は、様々な記憶媒体(例えば、様々な技術/構成のいずれかによる揮発性及び/又は不揮発性)のいずれかであり得る、(例えば、メモリ204G、本明細書に記載のプロセッサ(CPUレジスタを含む)のローカルメモリ)1つ以上のメモリデバイスを含み得、1つ以上のプロセッサ410又はトランシーバ回路420に関連付けられた命令及び/又はデータを記憶することができる。
システム400の実施形態の特定のタイプ(例えば、UEの実施形態)は、下付き文字(例えば、プロセッサ410UE、通信回路420UE、及びメモリ430UEを含むシステム400UE)を介して示され得る。BSの実施形態(例えば、システム400gNB)及びネットワーク構成要素(例えば、UPF(ユーザプレーン機能)等の実施形態(例えば、システム400UPF)では、プロセッサ410gNb(等)、通信回路(例えば、420gNB等)、及びメモリ(例えば、430gNB等)は、単一のデバイスに含まれてもよく、分散アーキテクチャの一部等の異なるデバイスに含まれてもよい。実施形態では、システム400の異なる実施形態(例えば、4001と4002)間のシグナリング又はメッセージングは、プロセッサ4101によって生成され、適切なインタフェース又はリファレンスポイント(例えば、3GPP無線インタフェース、N3、N4等)を通して、通信回路4201によって送信され、通信回路4202によって受信され、プロセッサ4102によって処理され得る。インタフェースのタイプに応じて、追加のコンポーネント(例えば、システム4001及び4002に関連付けられたアンテナ、ネットワークポート等)は、この通信に関与し得る。
本明細書に記載の様々な態様では、信号及び/又はメッセージは送信のために生成及び出力され得、かつ/又は送信されたメッセージは受信及び処理され得る。生成される信号又はメッセージのタイプに応じて(例えば、プロセッサ410等による)送信のための出力は、以下のうちの1つ以上を含み得る:信号又はメッセージの内容を示す関連付けられたビットのセットの生成、(例えば、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)の追加、及び/又はターボコード、低密度パリティ検査(LDPC)コード、テールバイティング畳み込みコード(TailBiting Convolution Code、TBCC)等のうちの1つ以上を経由した符号化を含み得る)符号化、(例えば、スクランブルシードに基づく)スクランブル化、(例えば、2値位相シフトキーイング(Binary Phase Shift Keying、BPSK)、4位相シフトキーイング(Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)、又は直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation、QAM)等の一部の形式のうちの1つを経由した)変調、及び/又は(例えば、スケジュールされたリソースのセット、アップリンク送信のための許可された時間及び周波数リソースのセット等)1つ以上のリソース要素(Resource Element、RE)へのリソースマッピング。ここで、各REは、周波数ドメイン内の1つのサブキャリアと、時間ドメイン内の1つのシンボルを含み得る(例えば、シンボルは、例えば、直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)、シングルキャリア周波数分割多元接続方式(Single Carrier Frequency Division Multiple Access、SC-FDMA等)様々なアクセススキームのいずれかに基づくものであり得る)。受信した信号又はメッセージのタイプに応じて、(例えば、プロセッサ410等による)処理は、以下のうちの1つ以上を含み得る:信号/メッセージに関連付けられた物理リソースの識別、信号/メッセージの検出、リソース要素グループのデインターリーブ化、復調、デスクランブル化、及び/又は復号化。
様々な態様では、情報(例えば、システム情報、シグナリングに関連付けられたリソース等)、特徴、パラメータ等のうちの1つ以上は、gNB又は他のアクセスポイントからの(例えば、L1シグナリング又は上位レイヤシグナリング(例えば、MAC、RRC等)の1つ以上のレイヤに関連付けられた)シグナリングを介して、(例えば、プロセッサ410gNBによって生成され、通信回路420gNBによって送信され、通信回路420UEによって受信され、プロセッサ410UEによって処理されるシグナリングを介して)UEに構成され得る。情報、特徴、パラメータ等のタイプに応じて、使用されるシグナリングのタイプ、並びに/又は処理中のUE及び/若しくはgNBで実行される動作の正確な詳細(例えば、シグナリング構造、PDU/SDUの取り扱い等)は、変化し得る。しかしながら、便宜上、このような動作は、本明細書では、UEへの情報/特徴/パラメータ/等の構成、構成シグナリングの生成又は処理、又は同様の用語によって称され得る。
様々な実施形態は、2つ以上のDRX構成(例えば、FR1セルについての第1のDRX構成及びFR2セルについての第2のDRX構成、並びに/又は第1の周波数帯域のセルについての第1のDRX構成、第2の周波数帯域のセルについての第2のDRX構成、及び任意選択的に、少なくとも1つの追加の周波数帯域のセルについての少なくとも1つの追加のDRX構成)をUEに構成することに関する。簡潔に言えば、DRXモードのUEは、電力消費の低減を提供できる物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)等の不連続的なモニタリングを可能にするDRXサイクル(例えば、長いDRXサイクル又は短いDRXサイクル)に従って、(例えば、プロセッサ410UE等によって実行される、例えば、UEのメディアアクセス制御(MAC)エンティティを介して)動作することができる。DRX動作は、無線リソース制御(RRC)を介して(例えば、プロセッサ410gNBによって生成され、通信回路420gNBによって送信され、通信回路420UEによって受信され、プロセッサ410UEによって処理されるRRCシグナリングを介して)、DRX動作に関連付けられた多数のパラメータを構成することによって、制御及び/又は構成することができる。これらのパラメータは、以下のパラメータのいくつか又は全てを含むことができる:drx-onDurationTimer、DRXサイクルの開始時における持続時間;drx-SlotOffset、drx-onDurationTimerを開始する前の遅延;drx-InactivityTimer、PDCCHがMACエンティティのための新しいアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)送信を示すPDCCHオケージョンの後の持続時間;(ブロードキャスト手順を除くDLハイブリッド自動反復要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)手順ごとの)drx-RetransmissionTimerDL、DL再送信が受信されるまでの最大持続時間;(UL HARQ手順ごとの)drx-RetransmissionTimerUL、UL再送信のための許可が受信されるまでの最大持続時間;drx-LongCycleStartOffset、長いDRXサイクル、並びに長いDRXサイクル及び短いDRXサイクルが開始するサブフレームを定義するdrx-StartOffset;drx-ShortCycle(オプション)、短いDRXサイクル;drx-ShortCycleTimer(オプション)、UEが短いDRXサイクルに従う持続時間;(ブロードキャスト手順を除くDL HARQ手順ごとの)drx-HARQ-RTT-TimerDL、MACエンティティによって想定されるHARQ再送信のためのDL割り当ての前の最少持続時間;及び(UL HARQ手順ごとの)drx-HARQ-RTT-TimerUL:UL HARQ再送信許可がMACエンティティによって想定される前の最少持続時間。様々な実施形態では、これらのパラメータのうちの1つ以上は、UEの2つ以上のDRX構成の異なるDRX構成(例えば、FR1についての1つのDRX構成とFR2についての1つのDRX構成、帯域組み合わせの2つ以上の帯域についての2つ以上の異なるDRX構成等)間で変化し得る。
(例えば、システム400UEを含む)UEは、DRXサイクル内のアクティブ時間以外の時間の一部又は全部にわたって、RF回路(例えば、RF回路206)の電源を遮断することによって、DRXサイクルによって電力を節約することができる。DRXサイクルの(例えば、PDCCHモニタリング等を含む)アクティブ時間は、以下のうちの1つ以上が真であるときの時間を含む:(1)drx-onDurationTimer又はdrx-InactivityTimer又はdrx-RetransmissionTimerDL又はdrx-RetransmissionTimerUL又は(競合ベースのランダムアクセス要求の競合の解消に関連する)ra-ContentionResolutionTimerが実行されている、又は(2)スケジューリング要求がPUCCHを介して送信されて、保留になっている、又は(3)競合ベースのランダムアクセスプリアンブルの中からMACエンティティによって選択されたものではないランダムアクセスプリアンブルへのランダムアクセス応答の成功的な受信の後、MACエンティティのセル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)を宛先とする新しい送信を示すPDCCHが受信されていない。
様々な態様では、本明細書に記載の実施形態は、2つ以上の間欠受信(DRX)構成(例えば、FR1についての第1のDRX構成とFR2についての第2のDRX構成、(例えば、FR1又はFR2内の)第1の帯域についての第1のDRX構成及び(例えば、FR1又はFR2内の)第2の帯域についての第2のDRX構成等)で、(システム400UEを使用する)UEを構成することを容易にすることができる。上述のように、FR1における動作は、FR2における動作とは大幅に異なり得る。FR2動作の帯域幅及び電力消費が高いため、いくつかのシナリオでは、FR1よりもFR2でより少ない頻度で動作することが有利であり得る。様々な実施形態は、既存のシステムよりも改善された省電力を含むこの利点及び他の利点を、(本明細書ではデュアルDRX、複数のDRX等とも呼ばれる)2つ以上のDRX構成(例えば、FR1/FR2キャリアアグリゲーション(CA)についてのDRX構成、2つ以上の帯域を含むCA(例えば、帯域間CA、帯域間と帯域内CA等)についてのDRX構成等)をUEに別々に構成する能力によって提供し得る。
3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)RAN2#108(RAN(無線アクセスネットワーク)ワーキンググループ2(Working Group 2、WG2)ミーティング#108)では、RAN2は、FR1セルとFR2セルとの両方がキャリアアグリゲーションによって構成されるときの、省電力の拡張を検討した。この拡張により、FR2セルについては、FR1セルと比較して、別々の(より短い)drx-InactivityTimer(DRXサイクルの開始時における持続時間)及びdrx-onDurationTimer(PDCCHがMACエンティティのための新しいUL又はDL送信を示すPDCCHオケージョンの後の持続時間)を構成することができる。長いDRXサイクルの長さ(及び構成された場合、短いDRXサイクルの長さ)は、FR1及びFR2の両方について共通である。この拡張は、FR2セルがより迅速にスリープに入ることを可能にし、これによって電力消費を低減させる。
図5を参照すると、本明細書に記載の様々な態様に係る、UEのFR1セルとFR2セルについて、同じDRXサイクルが構成されているが、drx-InactivityTimer及びdrx-onDurationTimerの値が異なるキャリアアグリゲーションシナリオを示す例示的なタイミング図が示されている。図5は、FR1及びFR2についての2つの異なるDRX構成の例を示す。図に示すように、FR1についてのDRXサイクル5001とFR2についてのDRXサイクル5002とは、長さが同じで、同じ時間で開始するので、それらは同じである。しかしながら、FR1についてのdrx-onDurationTimerとFR2についてのdrx-onDurationTimer2によって構成されているので、これらの2つのDRX構成は、異なるDRXオン持続時間タイマ5021と5022を有し得る(本明細書では、drx-onDurationTimer2は、第2のDRX構成に対して、第1のDRX構成に対するdrx-onDurationTimerの動作と同じように動作するパラメータを指すために使用される)。更に、アップリンク(UL)及び/又はダウンリンク(DL)のトラフィック5041及び5042の後に、FR1についてのdrx-InactivityTimerとFR2についてのdrx-InactivityTimer2によって構成されているので、これらの2つのDRX構成はまた、異なるDRX非アクティビティタイマ5061と5062を有し得る(本明細書では、drx-InactivityTimer2は、第2のDRX構成に対して、第1のDRX構成に対するdrx-InactivityTimerの動作と同じように動作するパラメータを指すために使用される)。したがって、例えば、FR2セルよりもFR1セル上の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング等により多くのアクティブ時間を提供するには、異なるDRX構成を用いることができる。
RAN2は、RAN1(RAN WG1)許容性を条件とする以下の合意に達した:(a)セカンダリDRXグループについては、別々のdrx-InactivityTimer及びdrx-onDurationTimerを構成できるものとする(RAN2は、これはRAN1及びRAN4(RAN WG4)に及ぼす影響がゼロ又はほぼゼロであることを理解する)、(b)クロスキャリアスケジューリングとセカンダリDRXグループとの組み合わせは、サポートしないものとする、(c)FR2 DRX構成のタイマが、FR1 DRX構成のタイマよりも短い場合、これを次の研究課題(For Further Study、FFS)とする、(d)その意図は、FR2にセカンダリDRX構成を適用すること、及びFR1に既存のDRX構成を適用することである。
しかしながら、RAN4技術仕様(Technical Specification、TS)38.133では、デュアル接続性(Dual Connectivity、DC)モード中であるデュアルDRXは、割り込みに関して以下の条件を有する:(a)新無線デュアル接続性(New Radio-Dual Connectivity、NR DC)では、PCell(Primary Cell、プライマリセル)とプライマリセカンダリセル(Primary SCell (Secondary Cell))との両方がDRX中であるとき、割り込みは許可しないものとする、及び(b)デュアルDRXをネットワークから構成する前に、UE能力を慎重に検討するものとし、したがって、ネットワークとUEとの両方がこのデュアルDRXをサポートするように、新しいメカニズムを導入することができる。
これらの問題に対処するために、様々な実施形態は、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、UEのデュアルDRX動作を容易にすることができる、本明細書に記載の1つ以上の技法を用いることができる。第1のセットの技法を用いて、異なる周波数範囲(例えば、FR1及びFR2)についての独立した測定ギャップ(MG)をサポートするUE能力に基づいて、(例えば、第1のDRX構成を用いる)1つ以上のFR1セルと(例えば、第2のDRX構成を用いる)1つ以上のFR2セルについてのデュアルDRXをUEに構成することができる。第2のセットの技法を用いて、帯域組み合わせ(BC)ごとについての独立したDRX構成をサポートするUE能力に基づいて、(例えば、第1のDRX構成を用いる)第1の周波数帯域の1つ以上のセルと(例えば、第2のDRX構成を用いる)第2の周波数帯域の1つ以上のセル、及び任意選択的に、(例えば、少なくとも1つの追加のDRX構成を用いる)少なくとも1つの追加の周波数帯域の1つ以上のセルについてのデュアル(又は複数の)DRXをUEに構成することができる。様々な実施形態は、第1のセットの技法及び/又は第2のセットの技法の1つ以上の技法を用いることができる。
独立した測定ギャップ(MG)が可能なUEのための独立したDRX構成
第1のセットの技法は、異なる周波数範囲(例えば、FR1及びFR2)についての独立した測定ギャップ(MG)(本明細書ではFRごとのMGとも呼ばれる)をサポートするUE能力に基づいて、2つの独立したDRX構成(例えば、1つ以上のFR1セルについての第1のDRX構成と1つ以上のFR2セルについての第2のDRX構成、等)の構成を容易にする技法に関連する技法を含む。第1のセットの技法の技法を、例えば、(システム400gNBを含む)gNBによって作用する、(例えば、システム400UEを含む)UEとネットワーク(Network、NW)との両方の視点から以下に説明する。
UEの視点から、UEは、FR1及びFR2についての独立したMG構成をサポートする能力を有することができ、これによって、UEは、例えば、FR1+FR2 CAへの割り込みをすることなく、FRごとのDRX構成、例えば、デュアルDRX構成をサポートすることができる。UEは、上位レイヤシグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC))によってネットワークに送信されるUE能力情報メッセージを介してこの機能のネットワークを通知することができる。様々な実施形態では、第1のセットの技法によるデュアルDRX構成は、第1のDRX構成をFR1コンポーネントキャリア(CC)について適用することができ、(第1のDRX構成とは異なり得るが、これは必須ではない)第2のDRX構成をFR2 CCについて適用することができる。例えば、第1のDRX構成及び第2のDRX構成は、drx-InactivityTimer、drx-InactivityTimer、及び/又は1つ以上の他のDRXパラメータのうちの1つ以上について異なる値を有することができる(ただし、これは必須ではない)。様々な実施形態では、2つのDRX構成は、FR1及びFR2について長さ及び開始に関して同じであるDRXサイクルを構成することができる(しかし、いくつかの実施形態では、これは異なり得る)。
UEは、2つのDRX構成に関しての各FRに関連のRF回路を独立的に動作させることができる。FR1及びFR2の各々について、UEは、DRX非アクティブステータスからDRXアクティブステータスに、又はDRXステータスから非DRXステータスに移行するために、そのFRに関連のRF回路をスイッチオンすることができる。同様に、FR1及びFR2の各々について、UEは、DRXアクティブステータスからDRX非アクティブステータスに、又は非DRXステータスからDRXステータスに移行するために、そのFRに関連のRF回路をスイッチオフすることができる。FR1及びFR2の各々について、UEは、関連のRF回路を、他方のFR上の送信又は受信への割り込みを引き起こすことなく、スイッチオフ又はスイッチオンすることができる。
図6を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、FR1及びFR2についての独立したMG(又はFRごとのMG)が可能なUEによる、FR1及びFR2についての異なるDRX構成の動作を示す例示的なタイミング図が示されている。図6は、図5と同様に、UEのFR1セル及びFR2セルには、同じDRXサイクルが構成されているが、drx-InactivityTimer及びdrx-onDurationTimerの値が異なり、また、FRごとのMGのサポートが可能なUEのFR1とFR2に関連のRF回路の動作も示す。図6では、6001~6061及び6002~6062は、図5の5001~5061及び5002~5062と同様である。
FR1に関連のRF回路は、図6に示される3つのDRXサイクルの各々の、6101、6201、及び6301で示される開始時にスイッチオンすることができ、これら3つのDRXサイクルの各々の、6121、6221、及び6321で示されるアクティブ時間の終了時にスイッチオフすることができる。これは、FR1上で連続的に動作するのと比較して電力を節約することができ、かつFR2に関連のRF回路とは独立して、すなわち、FR2上の送信又は受信への割り込みを引き起こすことなく行うことができる。
同様に、FR2に関連のRF回路は、図6に示される3つのDRXサイクルの各々の、6102、6202、及び6302で示される開始時にスイッチオンすることができ、これら3つのDRXサイクルの各々の、6122、6222、及び6322で示されるアクティブ時間の終了時にスイッチオフすることができる。これは、FR2上で連続的に動作するのと比較して電力を節約することができ、かつFR1に関連のRF回路とは独立して、すなわち、FR1上の送信又は受信への割り込みを引き起こすことなく行うことができる。
更に、図6の例は、DRXモード中であるFR1 CCとFR2 CCとの両方を示しているが、様々な実施形態では、第1のセットの技法はまた、DRXモード中であるFR1 CC又はFR2 CCの一方のみに関して使用されて、DRXモード中でないFRのCCの送信又は受信への割り込みをすることなく、DRXモード中であるFRに関する省電力を提供することができる。
ネットワークの視点から、ネットワークは、(例えば、UE能力情報によって示される)独立した測定ギャップ(又はFRごとのMG)に関するUE能力を使用して、UEに、FRごとのDRXを構成できるかどうかを判定することができる。様々な実施形態では、(例えば、システム400gNBからのシグナリングによって)独立した測定ギャップに関するUE能力を使用して、UEに、FR1 CCとFR2 CC上にデュアルDRXグループを構成できるかどうかを判定することができる。同じ実施形態又は他の実施形態では、独立した測定ギャップに関するUE能力を使用して、一方のFR(例えば、FR1又はFR2)のCC上に、他方のFR(例えば、それぞれFR2又はFR1)のCC上にDRXを構成することなく、DRXを構成できるかどうかを判定することができる。
様々な実施形態では、FR1及びFR2についてのデュアルDRXグループが構成されているとき、DRXグループの構成は、DRX持続時間境界が、FR1 CCとFR2 CCとの両方について時間ドメインで揃うことを確実にするように選択することができる。このような実施形態では、DRX周期性は、FR1 CC及びFR2 CCについての2つのDRX構成の間で同じであり得る。しかしながら、これらの実施形態及び他の実施形態では、DRX持続時間又はアクティブウィンドウは、2つのDRXグループ間で異なり得る。更に、第1のセットの技法によるデュアルDRX構成について、ネットワーク(例えば、gNB等)は、一方のFR(例えば、FR1又はFR2)のCC上の(例えば、RF回路のオン又はオフ等の)RF調整が、他方のFR(例えば、それぞれFR2又はFR1)のCCへの割り込みをしないと想定することができる。
様々な実施形態では、FR1+FR2 CAを有するUEに、一方のFRのみについてのDRXが構成されている(例えば、ネットワークは一方のFR(例えば、FR1又はFR2)のCCについてのDRXのみを構成し、他方のFR(例えば、それぞれFR2又はFR1)のCCについてのDRXを構成していない)とき、ネットワークは、DRXが構成されていない他方(例えば、それぞれFR2又はFR1)のCC上の通常のスケジューリングを維持することができ、DRXが構成されたFR(例えば、それぞれFR1又はFR2)からのCCのRF調整が、割り込みをしないと想定することができる。
図7を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、FR1及びFR2についての異なるDRX構成の動作を容易にする、UEで使用可能な例示的な方法のフロー図が示されている。他の態様では、実行されると、(例えば、システム400UEを使用する)UEに方法700の動作を実行させ得る、方法700に関連付けられた命令を、機械可読媒体に記憶することができる。
710で、UEがFRごとのMG(又はFR1及びFR2についての独立したMG)をサポートすることを示すUE能力情報をgNBに送信することができる。
720で、(例えば、FR1上のCCに使用され得る)、FR1についてのDRX構成又は(例えば、FR2上のCCに使用され得る)、FR2についてのDRX構成のうちの1つ以上でUEを構成することができる。本明細書に詳述しているように、これらのDRX構成の様々な特性(例えば、パラメータ等)は、互いに独立して構成することができる。
730で、UEは、FR1上の少なくとも1つのCCとFR2上の少なくとも1つのCCを含む、キャリアアグリゲーション(CA)によって、FR1及びFR2を介して通信することができる。
740で、UEは、FR2及び/又はFR1のそれぞれを介した通信への割り込みをすることなく(例えば、FR1上のDRX動作は、構成された場合、FR2を介した通信への割り込みをすることなく行われ、及び/又は、FR2上のDRX動作は、構成された場合、FR1を介した通信への割り込みをすることなく行われる)、電力を節約するために、(例えば、FR1及び/又はFR2に)関連のRF回路をオン及び/又はオフにすることのうちの1つ以上を含み得る構成済みDRX構成に基づいて、FR2及び/又はFR1上で動作することができる。
追加的に又は代替的に、方法700は、UE及び/又はシステム400UEと第1のセットの技法の様々な実施形態に関して本明細書に記載している1つ以上の他の動作を含み得る。
図8を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、FR1及びFR2についての異なるDRX構成を有するUEの構成を容易にする、gNBで使用可能な例示的な方法のフロー図が示されている。他の態様では、実行されると、(例えば、システム400gNBを使用する)gNBに方法800の動作を実行させ得る、方法800に関連付けられた命令を、機械可読媒体に記憶することができる。
810で、UEがFRごとのMG(又はFR1及びFR2についての独立したMG)をサポートすることを示すUE能力情報をUEから受信することができる。
820で、(例えば、FR1上のCCに使用され得る)、FR1についてのDRX構成又は(例えば、FR2上のCCに使用され得る)、FR2についてのDRX構成のうちの1つ以上でUEを構成することができる。本明細書に詳述しているように、これらのDRX構成の様々な特性(例えば、パラメータ等)は、互いに独立して構成することができる。
830で、gNBは、820で構成されたDRX構成に基づいて、FR1及び/又はFR2内で、動作(例えば、FR1及び/又はFR2についてのUEの関連付けられたDRXサイクル及びアクティブ時間に基づいて、DL及び/又はULの制御及びデータをスケジューリング、送信、及び/又は受信する等)することができる。
840で、gNBは、FR1及び/又はFR2上のDRX構成に従うUE動作がFR1及び/又はFR2のそれぞれを介した通信への割り込みを引き起こさないという仮定に基づいて、キャリアアグリゲーションによって、FR1及びFR2を介してUEと通信(例えば、スケジュール通信等も)することができる。
追加的に又は代替的に、方法800は、gNB及び/又はシステム400gNBと第1のセットの技法の様々な実施形態に関して本明細書に記載している1つ以上の他の動作を含み得る。
帯域組み合わせ(BC)ごとの能力に基づく独立したDRX構成
第1のセットの技法は、所与の帯域組み合わせについての独立したDRX構成(本明細書ではFRごとのMGとも呼ばれる)をサポートするUE能力に基づく2つ以上の独立したDRX構成(例えば、第1の周波数帯域(例えば、帯域A)内の1つ以上のセルについての第1のDRX構成、及び第2の周波数帯域(例えば、帯域B)内の1つ以上のセルについての第2のDRX構成等)の構成を容易にする技法に関連する技法を含む。第2のセットの技法の技法を、例えば、(システム400gNBを含む)gNBによって作用する、(例えば、システム400UEを含む)UEとネットワーク(Network、NW)との両方の視点から以下に説明する。
UEの視点から、UEは、例えば、第1の帯域(例えば、帯域A)と第2の帯域(例えば、帯域B)とのCAへの割り込みをしないデュアルDRX構成のような、1つ以上のBCについての帯域組み合わせ(BC)ごとについての独立したDRX構成をサポートする能力を有することができる。所与のUEは、2つ以上のBCについての独立したDRXを潜在的にサポートし、各BCついての動作は、第2のセットの技法に関連して説明したようであり得る。したがって、説明を容易にするために、たとえ独立したDRXが1つ以上のBCについて潜在的にサポートされるとしても、様々な実施形態に関連して単一のBCを考察する。UEは、上位レイヤシグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC))によってネットワークに送信されるUE能力情報メッセージを介してこの機能をネットワークに通知することができる。所与のBCについて独立したDRXをサポートすることができるUEは、所与のBC上で2つの別々のDRX構成、例えば、UEが1つ以上の第1のCCと1つ以上の第2のCCとのCA上で動作していて、第1の帯域と第2の帯域とのBCについての独立したDRXをサポートするとき、第1の帯域(例えば、帯域A)の1つ以上の第1のCC上の第1のDRX構成及び第2の帯域(例えば、帯域B)の1つ以上の第2のCC上の第2のDRX構成(第1のDRX構成と異なってもよいが、これは必須ではない)を実施することができる。本明細書では、第1の帯域(例えば、又は帯域A)及び第2の帯域(例えば、又は帯域B)と呼ばれるが、様々な実施形態では、第1の帯域(例えば、又は帯域A)と第2の帯域(例えば、又は帯域B)は、同じ帯域であっても異なる帯域であってもよく、異なる帯域である場合、同じFR(例えば、FR1又はFR2)又は異なるFR(例えば、FR1及びFR2)内にあり得ることを理解されたい。
UEの構成済みCCの所与のセットについて、UEは、UEがそれらのCCの組み合わせについての独立したDRXをサポートできる限り、異なるCCについて異なるDRX構成を適用することができる。第2のセットの技法によるデュアルDRX構成又は複数のDRX構成では、異なるCCについて異なるDRX構成を適用することができる。例えば、第1のDRX構成と第2のDRX構成は、drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、及び/又は1つ以上の他のDRXパラメータの1つ以上について異なる値を有することができる(ただし、これは必須ではない)。独立したDRX構成を有するCCは、異なる帯域内(帯域間CA)の2つ以上のCC及び/又は同じ帯域内(帯域内CA)の2つ以上のCCを含み得る。
UEは、2つ(又はそれ以上)のDRX構成に関して、CCのセットの組み合わせが、UEが独立したDRX構成をサポートするものであると仮定して、2つ(又はそれ以上)のCCのセットの各々に関連のRF回路を独立して動作させることができる。所与のDRX構成に関連付けられたCCの各セットについて、UEは、DRX非アクティブステータスからDRXアクティブステータスに、又はDRXステータスから非DRXステータスに移行するために、そのCCのセットに関連のRF回路をスイッチオンすることができる。同様に、所与のDRX構成に関連付けられたCCの各セットについて、UEは、DRXアクティブステータスからDRX非アクティブステータスに、又は非DRXステータスからDRXステータスに移行するために、そのCCのセットに関連のRF回路をスイッチオフすることができる。所与のDRX構成に関連付けられたCCの各セットについて、UEは、CCの他のセットを介した送信又は受信への割り込みを引き起こすことなく、関連のRF回路をスイッチオフ又はスイッチオンすることができる。
図9を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、帯域組み合わせA+Bについての独立したDRX構成が可能なUEの、第1の帯域(帯域A)上の第1のCC(CC1)及び第2の帯域(帯域B)上の第2のCC(CC2)についての異なるDRX構成の動作を示す例示的なタイミング図が示されている。図9は、図6と同様に、UEに、CC1とCC2については、同じDRXサイクルが構成されているが、drx-InactivityTimer及びdrx-onDurationTimerの値が異なり、また、帯域Aと帯域Bについての独立したDRX構成のサポートが可能なUEの帯域A及び帯域Bに関連のRF回路の動作も示す。図9では、9001~9321及び9002~9322は、図6の6001~6321及び6002~6322と同様であるが、それぞれ、FR1ではなく帯域A上のCC1であり、FR2ではなく帯域B上のCC2である。
帯域A上のCC1に関連のRF回路は、図9に示される3つのDRXサイクルの各々の、9101、9201、及び9301で示される開始時にスイッチオンすることができ、これら3つのDRXサイクルの各々の、9121、9221、及び9321で示されるアクティブ時間の終了時にスイッチオフすることができる。これは、CC2上で連続的に動作するのと比較して電力を節約することができ、かつ帯域B上のCC2に関連のRF回路とは独立して、すなわち、CC2上の送信又は受信への割り込みを引き起こすことなく行うことができる。
同様に、帯域B上のCC2に関連のRF回路は、図9に示される3つのDRXサイクルの各々の、9102、9202、及び9302で示される開始時にスイッチオンすることができ、これら3つのDRXサイクルの各々の、9122、9222、及び9322で示されるアクティブ時間の終了時にスイッチオフすることができる。これは、CC2上で連続的に動作するのと比較して電力を節約することができ、かつ帯域A上のCC1に関連のRF回路とは独立して、すなわち、CC1上の送信又は受信への割り込みを引き起こすことなく行うことができる。
更に、図9の例は、DRXモード中である帯域A上のCC1と帯域B上のCC2との両方を示しているが、様々な実施形態では、第2のセットの技法はまた、サポートされるBCの1つの帯域のみに使用されるDRXモードに関して使用されて、DRXモード中でない帯域のCCの送信又は受信への割り込みをすることなく、DRXモード中であるCCに関する省電力を提供することができる。
図10を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、帯域組み合わせA+B+Cについての独立したDRX構成が可能なUEの、第1の帯域(帯域A)上の第1のCC(CC1)について、第2の帯域(帯域B)上の第2のCC(CC2)について、及び第3の帯域(帯域C)上の第3のCC(CC3)についての、異なるDRX構成の動作を示す例示的なタイミング図が示されている。図10は、図9と同様に、CC1及びCC3には、drx-InactivityTimer及びdrx-onDurationTimerの第1の値が構成されており、CC2には、drx-InactivityTimer及びdrx-onDurationTimerの異なる第2の値が構成され、CC1、CC2、及びCC3の各々は、異なるDRXサイクルを有する。図10では、10001~10321及び10002~10322は図9の9001~9321及び9002~9322と同様であり、10003~10323は10001~10321及び10002~10322と同様であるが、CC1又はCC2ではなくCC3である。更に、図10では、CC1、CC2、及びCC3の各々は、同じ長さを有するが、異なる開始を有する、異なるDRXサイクルを有する。様々な実施形態では、他のDRXパラメータは、独立したDRX構成間で変化し得る。例えば、任意選択的に、独立したDRX構成がUEによってサポートされる1つ以上のCC(例えば、全部、又は全部ではなく一部等)上に短いDRXサイクルを構成することができる。
ネットワークの視点から、(例えば、gNBを介してUEと通信する)ネットワークは、(例えば、UE能力情報を介して示される)、BCごとの独立したDRXに関するUE能力を使用して、UEに、異なるCC上にDRXを構成できるかどうかを、(例えば、これらのCCが、UEが独立したDRXをサポートするBCと揃っているかどうかに基づいて)判定することができる。様々な実施形態では、BCごとについての独立したDRXのUE能力を使用して、UEに、デュアルDRXグループを異なるCC上に構成できるかどうかを判定することができ、これらのCCは、UEの(例えば、A+Aである例示的なBCのようなサポートされるBCが、その帯域の2つ以上のCCについての独立したDRXを提供する)帯域内CA又は(例えば、A+Bである例示的なBCのようなサポートされるBCが、第1の帯域のCC、及び異なる第2の帯域のCCについての独立したDRXを提供する)帯域間CAであり得る。1つの特定の例として、UEが帯域A+B BCについての独立したDRXをサポートし、帯域A上のCC1及びCC2と、帯域B上のCC3とのCAについて構成される場合、ネットワークは、CC1及びCC2のための1つのDRXを構成し、CC3のための別のDRXを構成することができる。同じ実施形態又は他の実施形態では、(例えば、gNBを介してUEと通信する)ネットワークは、BCごとの独立したDRXのUE能力を使用して、いくつかのCC上にDRXを構成することができて他のCC上にはDRXを構成することができないかどうかを判定することができる。デュアル(又は、例えば、トリプル等複数の)DRX構成を有しているので、これらのCCは、UEの帯域内CA又は帯域間CAであり得る。
-異なるCCについて複数のDRXグループが構成されている場合、ネットワークは、(例えば、第1のDRX構成が構成されている)1つのCCのグループの(例えば、関連のRF回路のスイッチオン又はスイッチオフ等の)RF調整が、(例えば、第2のDRX構成が構成されている、DRXについて構成されていない等の)他のCCのグループへの割り込みをしないと想定することができ、CCの各グループは、同一のDRX構成が構成されたCCを含み得る。DRXが、UEに、1つのCCのグループのみについて構成されているシナリオ(例えば、UEが独立したDRXをサポートする第1のCCのグループと第2のCCのグループに対し、ネットワークが第1のCCにDRXを構成し、第2のCCのグループにDRXを構成しない)では、ネットワークは、DRXが構成されていないCC(例えば、第2のCCのグループ)の通常のスケジューリングを維持することができ、ネットワークは、DRXが構成されたCC(例えば、第1のCCのグループ)の(例えば、関連のRF回路のスイッチオン又はスイッチオフ等の)RF調整が、割り込みをしないと想定することができる。
図11を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、サポートされている帯域組み合わせに基づく第1のCCのセット及び第2のCCのセットについての独立したDRX構成の動作を容易にする、UEで使用可能な例示的な方法のフロー図が示されている。他の態様では、実行されると、(例えば、システム400UEを使用する)UEに方法1100の動作を実行させ得る、方法1100に関連付けられた命令を、機械可読媒体に記憶することができる。
1110で、UEが所与の帯域組み合わせ(BC)の帯域についての独立したDRX構成をサポートすることを示すUE能力情報をgNBに送信することができる。
1120で、BCの第1の帯域の1つ以上の第1のCCについての1つ以上の第1のDRX構成、BCの第2の帯域の1つ以上の第2のCCについての1つ以上の第2のDRX構成のうちの1つ以上でUEを構成することができる。本明細書に詳述しているように、これらのDRX構成の様々な特性(例えば、パラメータ等)は、互いに独立して構成することができる。
1130で、UEは、第1の帯域上の少なくとも1つの第1のCCと第2の帯域上の少なくとも1つの(第1のCCとは異なる)第2のCCが関わるキャリアアグリゲーション(CA)によって、第1のCC、第2のCC等を介して通信することができる(様々な実施形態では、第1の帯域と第2の帯域は同じであっても異なってもよい)。
1140で、UEは、構成済みDRX構成に基づいて、DRXが構成された第1のCC、第2のCCのいずれか上で動作することができ、この構成済みDRX構成は、他方のCCを介した通信への割り込みをすることなく(例えば、第1のCC上のDRX動作は、構成された場合、第2のCCを介した通信への割り込みをすることなく行われ、及び/又は、第2のCC上のDRX動作は、構成された場合、第1のCCを介した通信への割り込みをすることなく行われる)、電力を節約するために、(例えば、DRXが構成された第1のCC、第2のCC等のいずれか一方に)関連のRF回路を1回以上オン及び/又はオフにすることのうちの1つ以上を含み得る。
追加的に又は代替的に、方法1100は、UE及び/又はシステム400UEと第2のセットの技法の様々な実施形態に関して本明細書に記載している1つ以上の他の動作を含み得る。
図12を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、サポートされている帯域組み合わせに基づく第1のCCのセット及び第2のCCのセットについての独立したDRX構成を有するUEの構成を容易にする、gNBで使用可能な例示的な方法のフロー図が示されている。他の態様では、実行されると、(例えば、システム400gNBを使用する)gNBに方法1200の動作を実行させ得る、方法1200に関連付けられた命令を、機械可読媒体に記憶することができる。
1210で、UEが所与の帯域組み合わせ(BC)の帯域についての独立したDRX構成をサポートすることを示すUE能力情報をUEから受信することができる。
1120で、BCの第1の帯域の1つ以上の第1のCCについての1つ以上の第1のDRX構成、BCの第2の帯域の1つ以上の第2のCCについての1つ以上の第2のDRX構成のうちの1つ以上でUEを構成することができる。本明細書に詳述しているように、これらのDRX構成の様々な特性(例えば、パラメータ等)は、互いに独立して構成することができる。
1130で、gNBは、DRXが1120で構成されたDRX構成に基づいてDRXが構成された第1のCC、第2のCC等のいずれか上で、動作(DRXが構成された第1のCC、第2のCCのいずれかについて、UEの関連付けられたDRXサイクル及びアクティブ時間に基づいて、DL及び/又はULの制御及びデータをスケジューリング、送信、及び/又は受信すること等)することができる。
1140で、gNBは、DRXが構成された第1のCC、第2のCC等のいずれか上のDRX構成に従うUE動作が、他のどのCCを介した通信への割り込みを引き起こさないという仮定に基づいて、キャリアアグリゲーションによって、第1のCC、第2のCC等を介してUEと通信(例えば、スケジュール通信等も)することができる。
追加的に又は代替的に、方法1200は、gNB及び/又はシステム400gNBと第2のセットの技法の様々な実施形態に関して本明細書に記載している1つ以上の他の動作を含み得る。
追加の実施例
本明細書の実施例は、方法、その方法の動作又はブロックを実行するための手段、(例えば、(例えば、プロセッサ等)メモリ付きプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)等)機械によって実行されると、本明細書に記載の実施形態及び実施例による多重通信技術を使用して、同時通信のために方法又は装置若しくはシステムの動作をその機械に実行させる実行可能命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体等の主題を含み得る。
実施例1は、ユーザ機器(UE)で使用されるように構成された装置であって、UEが独立した測定キャップ(MG)又は周波数範囲ごと(FRごと)のMGのうちの1つ以上をサポートするというインジケーションを含むUE能力情報を生成し、FR1又はFR2のうちの一方についての第1の間欠受信(DRX)構成を構成する第1の構成シグナリングを処理し、キャリアアグリゲーション(CA)によって、FR1及びFR2を介して通信し、FR1又はFR2のうちの一方内で、FR1又はFR2のうちの他方を介した通信への割り込みを引き起こすことなく、第1のDRX構成に基づいて動作するように構成されている、1つ以上のプロセッサを備える、装置である。
実施例2は、1つ以上のプロセッサが、第1のDRX構成のDRXサイクルのアクティブ時間にわたって、FR1又はFR2のうちの一方に関連付けられた無線周波数(RF)回路をスイッチオンするように更に構成されている、実施例1のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例3は、1つ以上のプロセッサが、少なくとも第1のDRX構成のDRXサイクル内の、アクティブ時間以外のDRXサイクルの一部分にわたって、FR1又はFR2のうちの一方に関連付けられた無線周波数(RF)回路をスイッチオフするように更に構成されている、実施例1又は2のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例4は、1つ以上のプロセッサが、FR1又はFR2のうちの他方についての第2の間欠受信(DRX)構成を構成する第2の構成シグナリングを処理し、FR1又はFR2のうちの一方を介した通信への割り込みを引き起こすことなく、第2のDRX構成に基づいて、FR1又はFR2のうちの他方内で動作するように更に構成されている、実施例1から3のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例5は、第1のDRX構成と第2のDRX構成との両方が、共通のDRXサイクルを使用する、実施例4のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例6は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-onDurationTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-onDurationTimerパラメータを含む、実施例4又は5のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例7は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-InactivityTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-InactivityTimerパラメータを含む、実施例4から6のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例8は、次世代ノードB(gNB)で使用されるように構成された装置であって、UEが独立した測定キャップ(MG)又は周波数範囲ごと(FRごと)のMGのうちの1つ以上をサポートするというインジケーションを含むユーザ機器(UE)能力情報を処理し、FR1又はFR2のうちの一方についての第1の間欠受信(DRX)構成を構成する第1の構成シグナリングを生成し、第1のDRX構成に基づいて、FR1又はFR2のうちの一方内で動作し、第1のDRX構成がFR1又はFR2のうちの他方を介した通信へのUEによる割り込みを引き起こさないという仮定に基づいて、キャリアアグリゲーション(CA)によって、FR1及びFR2を介してUEと通信するように構成されている、1つ以上のプロセッサを備える、装置である。
実施例9は、1つ以上のプロセッサが、FR1又はFR2のうちの他方についての第2の間欠受信(DRX)構成を構成する第2の構成シグナリングを生成し、第2のDRX構成に基づいて、FR1又はFR2のうちの他方内で動作するように更に構成されており、CAによって、FR1及びFR2を介してUEと行われる通信が、第2のDRX構成がFR1又はFR2のうちの一方を介した通信へのUEによる割り込みを引き起こさないという仮定に更に基づく、実施例8のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例10は、第1のDRX構成と第2のDRX構成との両方が、共通のDRXサイクルを使用する、実施例9のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例11は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-onDurationTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-onDurationTimerパラメータを含む、実施例9又は10のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例12は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-InactivityTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-InactivityTimerパラメータを含む、実施例9から11のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例13は、ユーザ機器(UE)で使用されるように構成された装置であって、UEが第1の帯域及び第2の帯域を含む帯域組み合わせ(BC)についての独立した間欠受信(DRX)構成をサポートするというインジケーションを含むUE能力情報を生成し、第1の帯域内の第1のコンポーネントキャリア(CC)のセットについての第1の間欠受信(DRX)構成を構成する第1の構成シグナリングを処理し、キャリアアグリゲーション(CA)によって、第1の帯域内の第1のCCのセット及び第2の帯域内の第2のCCのセットを介して通信し、第2の帯域内の第2のCCのセットを介した通信への割り込みを引き起こすことなく、第1のDRX構成に基づいて、第1の帯域内の第1のCCのセット上で動作するように構成されている、1つ以上のプロセッサを備える、装置である。
実施例14は、1つ以上のプロセッサが、第1のDRX構成のDRXサイクルのアクティブ時間にわたって、第1の帯域内の第1のCCのセットに関連付けられた無線周波数(RF)回路をスイッチオンするように更に構成されている、実施例13のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例15は、1つ以上のプロセッサが、少なくとも第1のDRX構成のDRXサイクル内の、アクティブ時間以外のDRXサイクルの一部分にわたって、第1の帯域内の第1のCCのセットに関連付けられた無線周波数(RF)回路をスイッチオフするように更に構成されている、実施例13又は14のいずれかの任意の変形例の主題を含む。
実施例16は、1つ以上のプロセッサが、第2の帯域内の第2のCCのセットについての第2の間欠受信(DRX)構成を構成する第2の構成シグナリングを処理し、第1の帯域内の第1のCCのセットを介した通信への割り込みを引き起こすことなく、第2のDRX構成に基づいて、第2の帯域内の第2のCCのセット上で動作するように更に構成されている、実施例13から15のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例17は、第1のDRX構成と第2のDRX構成との両方が、共通のDRXサイクルを使用する、実施例16のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例18は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-onDurationTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-onDurationTimerパラメータを含む、実施例16又は17のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例19は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-InactivityTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-InactivityTimerパラメータを含む、実施例16から18のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例20は、次世代ノードB(gNB)で使用されるように構成された装置であって、UEが第1の帯域及び第2の帯域を含む帯域組み合わせ(BC)についての独立した間欠受信(DRX)構成をサポートするというインジケーションを含むユーザ機器(UE)能力情報を処理し、第1の帯域内の第1のコンポーネントキャリア(CC)のセットについての第1の間欠受信(DRX)構成を構成する第1の構成シグナリングを生成し、第1のDRX構成に基づいて、第1の帯域内の第1のCCのセット上で動作し、第1のDRX構成が第2の帯域内の第2のCCのセットを介した通信へのUEによる割り込みを引き起こさないという仮定に基づいて、キャリアアグリゲーション(CA)によって、第1の帯域内の第1のCCのセット及び第2の帯域内の第2のCCのセットを介してUEと通信するように構成されている、1つ以上のプロセッサを備える、装置である。
実施例21は、1つ以上のプロセッサが、第2の帯域内の第2のCCのセットについての第2の間欠受信(DRX)構成を構成する第2の構成シグナリングを生成し、第2のDRX構成に基づいて、第2の帯域内の第2のCCのセット上で動作するように更に構成されており、UEと行われる通信が、第2のDRX構成が第1の帯域内の第1のCCのセットを介した通信へのUEによる割り込みを引き起こさないという仮定に更に基づく、実施例20のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例22は、第1のDRX構成と第2のDRX構成との両方が、共通のDRXサイクルを使用する、実施例21のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例23は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-onDurationTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-onDurationTimerパラメータを含む、実施例21又は22のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例24は、第1のDRX構成が、第1の値を有する第1のdrx-InactivityTimerパラメータを含み、第2のDRX構成が、第1の値とは異なる第2の値を有する第2のdrx-InactivityTimerパラメータを含む、実施例21から23のいずれかの変形例の主題を含む。
実施例25は、実施例1から24に記載の動作のうちのいずれかを実行するための手段を備える装置を含む。
実施例26は、実施例1から24に記載の動作のうちのいずれかを実行するためにプロセッサによって実行される命令を記憶する機械可読媒体を含む。
実施例27は、メモリインタフェースと、実施例1から24に記載の動作のうちのいずれかを実行するように構成された処理回路と、を備える装置を含む。
要約書に記載の内容も含めて、開示されている主題の例示的な実施形態の上記説明は、網羅的であることも、開示されている実施形態を、開示されている正確な形態に限定することも意図するものではない。具体的な実施形態及び実施例が、説明の目的で本明細書に記載されているが、当業者であれば認識できるように、これらの具体的な実施形態及び実施例の範囲内で考えられる、様々な同等の変更が可能である。
これについては、開示されている主題を、様々な実施形態及び対応する図面に関連して説明したが、開示されている主題と同じ機能、類似する機能、代替的機能、又は代用の機能を実行するためには、適用可能な場合、他の同様の実施形態を使用することができ、又は、記載されている実施形態から逸脱することなく、変更及び追加を行うことができることを理解されたい。したがって、開示されている主題は、本明細書に記載のいずれかの単一の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の特許請求の範囲の広さ及び範囲に従って解釈されるべきである。
特に、上述の構成要素又は構造(アセンブリ、デバイス、回路、システム等)によって実行される様々な機能については、このような構成要素を説明するために使用される(「手段」に関連する記載を含む)用語は、特に明記しない限り、たとえ本明細書に例示されている本発明の例示的な実装形態の機能を実行する、開示されている構造と構造的に同等でなくても、記載されている構成要素の特定の機能を実行する任意の構成要素又は構造に対応する(例えば、機能的に同等である)ことが意図される。更に、特有の特徴は、いくつかの実装のうちの1つのみに関して開示されている可能性があるが、このような特徴は、任意の所与の用途又は特定の用途に望ましくかつ有利であり得るように、他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わされ得る。
ベースバンド回路204は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサ等の回路を含み得るが、これらに限定されない。ベースバンド回路204は、RF回路206の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路206の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するために、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含み得る。ベースバンド回路204は、ベースバンド信号を生成及び処理するために、かつRF回路206の動作を制御するために、アプリケーション回路202とインタフェースすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204は、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ204A、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ204B、第5世代(5G)ベースバンドプロセッサ204C、又は他の既存世代、開発中若しくは将来開発される世代(例えば、第2世代(Second Generation、2G)、第6世代(Sixth Generation、6G)等)の他のベースバンドプロセッサ204Dを含み得る。ベースバンド回路204(例えば、ベースバンドプロセッサ204A~204Dのうちの1つ以上)は、RF回路206を経由した1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を取り扱うことができる。別の実施形態では、ベースバンドプロセッサ204A~204Dの機能の一部又は全部は、メモリ204Gに記憶されたモジュールに含まれ、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)204Eを介して実行されてもよい。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号化、無線周波数シフト等を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(Fast-Fourier Transform、FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路204の符号化/復号化回路は、畳み込み、テールバイティング畳み込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能性を含み得る。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含み得る。
アプリケーション回路202のプロセッサ及びベースバンド回路204のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路204のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用し、レイヤ3、レイヤ2、又はレイヤ1の機能性を実行することができ、その間、アプリケーション回路202のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用して、レイヤ4の機能性(例えば、送信通信プロトコル(transmission communication protocol、TCP)レイヤ及びユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)レイヤ)を更に実行することができる。本明細書に上述したように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載する、無線リソース制御(RRC)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載する、メディアアクセス制御(medium access control、MAC)レイヤ、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードの物理(Physical、PHY)レイヤを含み得る。
図4を参照すると、本明細書に記載の様々な実施形態に係る、UE(ユーザ機器)、次世代ノードB(gNodeB又はgNB)又は他の基地局(Base Station、BS)/送信/受信ポイント(Transmit/Receive Point、TRP)、又は3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワーク(例えば、5GC(第5世代コアネットワーク))構成要素の他の構成要素、又はUPF(ユーザプレーン機能)等の機能に使用可能な、(例えば、FR1及びFR2の各々について1つのDRX構成、2つ以上の異なる周波数帯域それぞれについて1つのDRX構成等)2つ以上のDRX構成を有するUEの構成を容易にするシステム400のブロック図が示されている。システム400は、プロセッサ410、通信回路420、及びメモリ430を含み得る。(例えば、202及び/又は204A~204F等のうちの1つ以上を含み得る)プロセッサ410は、処理回路と、それらに関連付けられたインタフェース(例えば、通信回路420と通信するための通信インタフェース(例えば、RF回路インタフェース316)、メモリ430と通信するためのメモリインタフェース(例えば、メモリインタフェース312等)とを含み得る。通信回路420は、例えば、有線接続及び/又は無線接続(例えば、206及び/又は208)のための回路((例えば、1つ以上の送信チェーンに関連付けられた)送信機回路及び/又は(例えば、1つ以上の受信チェーンに関連付けられた)受信機回路)を備え得、送信機回路と受信機回路は、共通及び/若しくは別個の回路要素、又はそれらの組み合わせを使用することができる。メモリ430は、様々な記憶媒体(例えば、様々な技術/構成のいずれかによる揮発性及び/又は不揮発性)のいずれかであり得る、(例えば、メモリ204G、本明細書に記載のプロセッサ(CPUレジスタを含む)のローカルメモリ)1つ以上のメモリデバイスを含み得、1つ以上のプロセッサ410又は通信回路420に関連付けられた命令及び/又はデータを記憶することができる。