JP2023513852A - 多相材料含有組成物並びに関連する調製および使用の方法 - Google Patents

多相材料含有組成物並びに関連する調製および使用の方法 Download PDF

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Abstract

1)カリウム骨格ケイ酸塩鉱石;2)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1つの材料;並びに3)水を、少なくとも10分間少なくとも90℃の温度で、および少なくとも1気圧の圧力で加熱して、それにより第1の生成物を製造すること;該第1の生成物を成分の供給源と組み合わせて、第2の生成物を形成すること;並びに該第2の生成物を乾燥させて、MPMおよび該成分を含む組成物を提供することを含み、ここで、該成分の該供給源は、KCl、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、方法。MPM;並びにKCl、主要栄養素、微量栄養素および有益な元素からなる群から選択される成分を含み、ここで、該MPMは、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも2つの相を含む、組成物。【選択図】図1

Description

関連出願への相互参照
本出願は、35 U.S.C §119のもとで、2020年2月18日付で出願され、「多段階肥料を生成するためにカリウム貯蔵物を処理すること」と題するU.S.S.N.62/977,948号の優先権を主張し、その全体の内容が、参照によりその本明細書に組み込まれる。
分野
本開示は、多相材料含有組成物並びに関連する調製および使用の方法に関する。
背景
塩化カリウム(KCl)は、ときどきカリ(potash)の塩化物(muriate)(MOP)として呼ばれ、肥料中のカリウム(K)の一般的な供給源である。カリウム供給源材料を製造するための出発材料としてカリ長石を使用することが知られている。
要約
カリ長石は、地球の地殻からの最も豊富なアルミノケイ酸塩鉱物の1つである。しかしながら、さらなる処理なしには、それが土壌上に有する即時の影響は、たいていの場合において制限されている。一例として、カリ長石鉱物内のKは、それが鉱物の骨格に結合しているため、ほとんどアクセスできない。自然の風化プロセスは、閉じ込められたKのいくらかを放出し得る。このプロセスは、世界の古代の肥沃な土壌を形成したが、カリ長石の自然の風化速度は、農学的な土壌使用のために栄養素を補充するために必要とされるものよりもはるかに遅く起こる。
本開示は、カリ長石の1つ以上の制限を克服し得る組成物、並びに関連する調製および使用の方法を提供する。いくつかの実施態様においては、組成物は、土壌の全体的な肥沃度を高め、土壌の健康および寿命を改善し、劣化したおよび枯渇した土壌を回復し得る。さらにまたはあるいは、組成物は、組成物の1つ以上の成分の浸出損失を低下させ得る。一例として、組成物が多相材料およびKClを含むいくつかの実施態様においては、KClのみで起こるであろう浸出と比較したときに、Kの浸出損失を減少させ得る。特定の実施態様においては、本開示は、1つ以上の栄養素(主要栄養素および/または微量栄養素)および/または他の有益な元素を作物および/または土壌に提供する、改善されたK含有肥料および/または組成物を提供する。組成物が1つ以上の栄養素(主要栄養素および/または微量栄養素)および/または他の有益な元素を含有する特定の実施態様においては、栄養素(複数可)および/または他の有益な元素(複数可)の浸出損失を、低下させ得る。本開示はまた、より高い性能および/またはより高い収量を示し得る組成物を提供する。一般に、組成物を作製するためのプロセスは、比較的単純で安価であり得る。結果として、一般に、本技術は、産業規模で実施するのに比較的簡単で安価であり得る。
一般に、本明細書において開示する組成物は、多相材料(MPM)および少なくとも1つの追加の成分を含む。
本明細書において使用するとき、MPMは、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物およびアモルファス相から選択される少なくとも2つの相(例えば、2相、3相、4相、5相)を含む材料である。
追加の成分の例は、KCl(カリ岩塩相)、主要栄養素(窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)および硫黄(S))、微量栄養素(ホウ素(B)、塩素(Cl)、銅(Cu)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)および亜鉛(Zn))および/または他の有益な元素(例えば、ナトリウム(Na)、セレン(Se)、ケイ素(Si)、コバルト(Co)およびバナジウム(V))を含む。
一般に、MPMは、任意の適切なプロセスに従って調製することができる。本明細書における他の場所でより詳細に論じるように、いくつかの実施態様においては、MPMは、水熱プロセス、およびその後の乾燥によって調製する。MPMを調製するための水熱プロセスは、例えば、アルカリ金属ケイ酸塩を、i)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および/または炭酸塩;並びにii)水と、90℃と400℃との間の温度(例えば、100℃および400℃)、1気圧(atm)と300気圧との間の圧力で、0.01時間(h)から6時間の期間反応させることを含む。一例として、特定の実施態様においては、MPMは、カリ長石閃長岩を、酸化カルシウム(CaO)と、90℃と400℃との間の温度(例えば、100℃および400℃)で、1気圧と300気圧との間の圧力に0.01時間から6時間の期間反応させ、その後乾燥させることによって調製する。いくつかの実施態様においては、水熱プロセスは、オートクレーブを使用して実施する。
一般に、任意の適切な方法を使用して、MPMおよび少なくとも1つの追加の成分を含む組成物を作製することができる。いくつかの実施態様においては、組成物を作製する方法は、少なくとも実質的に乾燥した(例えば、完全に乾燥した)MPMを少なくとも1つの追加の成分とブレンドすることを含む。いくつかの実施態様においては、組成物を作製する方法は、水熱処理後、乾燥前に、少なくとも1つの追加の成分をMPM製造中に形成された中間生成物と組み合わせて、それにより中間組合せを形成し、その後該中間組合せを乾燥させることを含む。いくつかの実施態様においては、方法は、少なくとも1つの追加の成分をMPM調製物についての出発材料と組み合わせて組合せを提供し、その後該組合せの水熱処理および乾燥を行うことを含む。そのような方法の組合せを、使用することができる。
理論に拘束されることを望まないが、MPM中に存在する複数の異なる相は、組成物からの追加の成分(複数可)の放出のタイミングを制御し/該放出を計画的に実施する可能性を可能にすると考えられる。すなわち、所与の組成物を調整して、追加の成分(複数可)の特定の所望の放出プロファイルを達成することが可能である。
いくつかの実施態様においては、本開示は、例えば、肥料としての農業における潜在的な用途(例えば、組成物中の1つ以上の追加の成分を提供することによる)および/または土壌修復における潜在的な用途(例えば、土壌からの重金属を固定化することによる)を有する、組成物の調製のためのプロセスを提供する。特定の実施態様においては、本開示は、例えば、単独のKCl肥料と比較して、著しく、作物収量を増加させ、土壌の健康を改善し得る組成物の調製のためのプロセスを提供し得る。本開示は、1つ以上の追加の成分の放出の異なる速度およびパターンを有する組成物を提供する。例えば、K放出の場合においては、組成物は、組成物が多段階の/遅いK放出に加えて比較的速いK放出を示すように、高い水溶性のKClをMPMの独特の特性と組み合わせ得る。いくつかの場合においては、組成物は、1つ以上の追加の成分の多段階の放出、高い陽イオン吸着能力、有益な農学的残留効果、所与の作物について最適なレベルで土壌pHを緩衝する能力、微生物叢に優しい特性、および/または低い塩分を提供する。特定の実施態様においては、組成物は、1つ以上の栄養素および/または1つ以上の有益な元素を、比較的長期間(例えば、シーズン全体)作物に供給し得る。いくつかの実施態様においては、これは、単一の適用を通して達成し得る。これは、例えば、適用コストを節約しおよび/または短期間の単純労働についての需要を低下させ得る。さらにまたはあるいは、これは、例えば、根域における過剰な栄養素の供給に起因するストレスおよび/または特定の毒性の低下を通して、農学的性能を改善し得る。
本開示は、所望の特性を有する組成物を産出するようにプロセスを調整することを可能にする。一例として、プロセスパラメータを操作して、比較的高い陽イオン交換能力(CEC)または比較的低いCECを有する組成物を産出し得る。理論に拘束されることを望まないが、トバモライトの比較的高いCECおよび/または重量パーセンテージは、土壌修復(例えば、土壌からの1つ以上の重金属の固定化)において使用される組成物にとって望ましくあり得ると考えられる。理論に拘束されることを望まないが、トバモライトの比較的低いまたは高い、CEC値および/または重量パーセンテージは、水熱処理についての期間および/または温度によって影響を受けると考えられる。任意に、異なるCEC値を有するさまざまな組成物を望むとおりに組み合わせて、CEC特性の組合せを示す全体的な組成物を達成し得る。
任意に、このプロセスは、MPMおよびKCl(カリ岩塩相)を含む組成物を産出する。そのような組成物は、例えば、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)の範囲のトバモライト相(複数可)、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相(複数可)、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含み得る。一般に、そのような組成物は、本明細書において開示するさまざまな方法のいずれかに従って調製することができる。そのような方法において使用される材料(例えば、カリ長石閃長岩およびCaO)は、典型的には、通常、豊富で、手頃な価格で、取り扱いが簡単で、世界中で容易に大量に利用可能である、環境的に安定かつ危険でない材料である。一般に、KClは、例えば、結晶、塩、粉末、液体(例えば、溶液)および/またはスラリーとしてなどの、任意の適切な形態で導入することができる。この段落における前述の議論は特にKClに言及しているが、より一般には、本明細書において開示する他の追加の成分のいずれかの1つ以上を、KClの代わりに、またはKClに加えて使用することができる。
本開示は、例えば、特定の既知の材料と比較して改善された特性を有する、Kおよび他の土壌の健康および栄養素供給源組成物を調製するための方法を提供する。例えば、KClは、土壌中の交換可能なKと交換不可能なKとの間の平衡を大幅に混乱させ得る、局所的なKおよびCl濃度の比較的突然の増加をもたらし得る方法で比較的急速に溶解し得、これは、苗および/または塩分に敏感なシステムにとって不利益であり得る。いくつかの場合においては、このKのかなりの割合が、温帯土壌においては比較的遅い速度で進行し得るが、熱帯土壌においては気候条件のために誇張される現象である、浸透性浸出によって失われる。本開示は、さまざまな実施態様においては、Kの比較的即時の放出(例えば、組成物の可溶性部分からの)および/またはKの持続/段階的放出を提供する組成物を提供する。この段落における前述の議論は、特にKClに言及するが、より一般に、本明細書において開示する追加の成分のいずれかを、KClの代わりに、またはKClに加えて使用することができる。
一般的な態様においては、本開示は、1)カリウム骨格ケイ酸塩鉱石;2)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1つの材料;並びに3)水を、少なくとも10分間少なくとも90℃の温度で、および少なくとも1気圧の圧力で加熱して、それにより第1の生成物を製造すること;該第1の生成物を成分の供給源と組み合わせて、第2の生成物を形成すること;並びに該第2の生成物を乾燥させて、MPMおよび該成分を含む組成物を提供することを含み、ここで、該成分の該供給源は、KCl、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、方法を提供する。
一般的な態様においては、本開示は、1)カリウム骨格ケイ酸塩鉱石;2)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1つの材料;並びに3)水を、少なくとも10分間少なくとも90℃の温度で、および少なくとも1気圧の圧力で加熱して、それにより第1の生成物を製造すること;該第1の生成物を乾燥させて、第2の生成物を提供すること;並びに該第2の生成物を成分の供給源と組み合わせて、MPMおよび該成分を含む組成物を提供することを含み、ここで、該成分の該供給源は、KCl、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、方法を提供する。
一般的な態様においては、本開示は、1)カリウム骨格ケイ酸塩鉱石;2)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1つの材料;3)水;並びに4)成分の供給源を、少なくとも10分間少なくとも90℃の温度で、および少なくとも1気圧の圧力で加熱して、それにより第1の生成物を製造すること;並びに該第1の生成物を乾燥させて、MPMおよび該成分を含む組成物を提供することを含み、ここで、該成分の該供給源は、KCl、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、方法を提供する。
一般的な態様においては、本開示は、MPM;並びにKCl、主要栄養素、微量栄養素および有益な元素からなる群から選択される成分を含み、ここで、該MPMは、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも2つの相を含む、組成物を提供する。
いくつかの実施態様においては、少なくとも1つの材料は、アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも2つの材料を含む。
いくつかの実施態様においては、少なくとも1つの材料は、アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩を含む。
いくつかの実施態様においては、圧力は、最大で300気圧である。
いくつかの実施態様においては、温度は、最大で400℃である。
いくつかの実施態様においては、時間は、最大で6時間である。
いくつかの実施態様においては、第1の生成物は、MPMの前駆体を含むスラリーを含む。
いくつかの実施態様においては、第2の生成物は、MPMを含む。
いくつかの実施態様においては、乾燥は、少なくとも25℃の間の温度でおよび/または最大で200℃の温度で実施する。
いくつかの実施態様においては、乾燥は、少なくとも1気圧の圧力でおよび/または最大で100気圧の圧力で起こる。
いくつかの実施態様においては、乾燥は、少なくとも0.01時間および/または最大で72時間起こる。
いくつかの実施態様においては、加熱は、オートクレーブ中で起こる。
いくつかの実施態様においては、カリウム骨格ケイ酸塩鉱石は、カリ長石、カルシライト、霞石、粗面岩、流紋岩、超カリウム閃長岩、白榴石、霞石閃長岩、フォノライト、フェナイト、アプライトおよびペグマタイトからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む。例えば、いくつかの実施態様においては、カリウム骨格ケイ酸塩鉱石は、カリ長石を含む。
いくつかの実施態様においては、少なくとも1つの材料は、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、およびカリウム(K)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む。
いくつかの実施態様においては、少なくとも1つの材料は、CaO、Ca(OH)およびCaCOからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む。
いくつかの実施態様においては、以下の少なくとも1つが成り立つ:少なくとも1つの材料は、0.05と0.6との間のCa:Siのモル比でCaOを含む;少なくとも1つの材料は、0.05と0.6との間のCa:Siのモル比でCa(OH)を含む;および少なくとも1つの材料は、0.05と0.6との間のCa:Siのモル比でCaCOを含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、少なくとも0.1:1のMPM:KClの重量比および/または最大で100:1のMPM:KClの重量比を有する。
いくつかの実施態様においては、方法は、造粒することをさらに含む。いくつかの実施態様においては、造粒は、乾燥後に実施する。
いくつかの実施態様においては、100倍過剰の脱イオンへの30分後に組成物から放出されるKの量は、組成物1キログラムあたり約0.2グラムから約520グラムのKの範囲である。
いくつかの実施態様においては、100倍過剰の酸への30分の曝露後に組成物から放出されるKの量は、同じ抽出条件下でカリウム骨格ケイ酸塩鉱石によって放出されるKの量よりも少なくとも676倍高い。
いくつかの実施態様においては、100倍過剰の水への30分の曝露後に組成物から放出されるKの量は、同じ抽出条件下でカリウム骨格ケイ酸塩鉱石によって放出されるKの量よりも少なくとも2650倍多い。
いくつかの実施態様においては、組成物中の即時放出カリウムの徐放カリウムに対する比は、約720:1から約0.01:1である。
いくつかの実施態様においては、組成物中のClのパーセンテージは、0.5%と45%との間である。
いくつかの実施態様においては、成分の供給源は、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む。
いくつかの実施態様においては、成分の供給源は、KClを含む。
いくつかの実施態様においては、成分の供給源は、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Cl、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Zn、Na、Se、Si、CoおよびVからなる群から選択されるメンバーの供給源を含む。
いくつかの実施態様においては、成分の供給源は、加熱前に添加する。
いくつかの実施態様においては、成分の供給源は、加熱後、乾燥前に添加する。
いくつかの実施態様においては、成分の供給源は、乾燥後に添加する。
いくつかの実施態様においては、MPMは、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも2つの相(例えば、少なくとも3つの相、少なくとも4つの相、各相)を含む。
いくつかの実施態様においては、MPMは、少なくとも1重量%のカリ長石相および/または最大で74.5重量%のカリ長石相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPMは、少なくとも0.1重量%のトバモライト相および/または最大で55重量%のトバモライト相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPMは、少なくとも0.1重量%のハイドログロシュラー相および/または最大で15重量%のハイドログロシュラー相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPMは、ケイ酸二カルシウム水和物相を含む。例えば、いくつかの実施態様においては、MPMは、最大で20重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPMは、アモルファス相を含む。例えば、いくつかの実施態様においては、MPMは、最大で55重量%のアモルファス相を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、少なくとも0.1重量%のKClおよび/または最大で99重量%のKClを含む。
いくつかの実施態様においては、MPMは、副成分相をさらに含む。例えば、いくつかの実施態様においては、MPMは、少なくとも0.1重量%の副成分相および/または最大で20重量%の副成分相を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、5%と119%との間の塩分指数を有する。
いくつかの実施態様においては、組成物は、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0.1重量%と55重量%との間の範囲のトバモライト相、0.1重量%と15重量%との間の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と99重量%との間の範囲の副成分相を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物中のKのパーセンテージは、5%と55%との間である。
いくつかの実施態様においては、組成物は、肥料である。
いくつかの実施態様においては、組成物は、土壌修復組成物を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、土壌除染組成物を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、作物収量増加組成物を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、土壌健康改善組成物を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Cl、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Zn、Na、Se、Si、CoおよびVからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを、異なる速度で放出するように構成されている。
いくつかの実施態様においては、組成物は、少なくとも1つの主要栄養素を異なる速度で土壌に放出するように構成されている。
いくつかの実施態様においては、組成物は、少なくとも1つの微量栄養素を異なる速度で土壌に放出するように構成されている。
いくつかの実施態様においては、組成物は、少なくとも1つの有益な元素を異なる速度で土壌に放出するように構成されている。
いくつかの実施態様においては、組成物は、最大で20重量%のトバモライト相を含み、および/または組成物は、最大で10重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む。
いくつかの実施態様においては、組成物は、少なくとも10mmolc/kgの陽イオン交換比を有する。
いくつかの実施態様においては、組成物は、最大で500mmolc/kgの陽イオン交換比を有する。
いくつかの実施態様においては、成分は、KClを含む。
いくつかの実施態様においては、成分は、多量栄養素、微量栄養素および有益な元素からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む。
いくつかの実施態様においては、成分は、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Cl、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Zn、Na、Se、Si、CoおよびVからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む。
図面は、主に例示の目的のためであり、本明細書において記載する本発明の主題の範囲を限定することを意図するものではない。
図1は、本明細書において開示する組成物についての特定の例示的な使用およびその利点を概略的に提示する。 図2は、異なる比率でMPMおよびKClを含有する組成物を製造するためのプロセスの概略図である。水熱プロセス(HYD)については、KClは、供給原料混合物(カリウム骨格ケイ酸塩鉱石並びにアルカリ土類金属および/またはアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および/または炭酸塩)および水混合物に、該混合物が水熱処理を受ける前に、粉末、溶液、またはスラリーとして添加する。乾燥プロセス(DRY)については、KClは、水熱処理されたMPM前駆体スラリーに、粉末、液体、またはスラリーとして添加し、固体になるまで乾燥する。粉末プロセス(PWD)については、KClは、固体としてMPM固体と物理的に混合する。 図3は、乾燥プロセス(DRY)混合物の代表的なSEM(走査型電子顕微鏡)画像であり、MPM凝集体内のKCl充填空間を示し、MPMとKClとの間の高い適合性を示す。後方散乱電子(BSE)画像は、視野中の相の化学組成を確認するために、EDS(15kV加速電圧、高真空)を有するPhenom ProXデスクトップSEM上で撮影した。 図4は、KClとMPM微粒子との間の相互作用を示す、代表的なSEM画像である。KClとMPMとの間のこの相互作用は、MPMの陽イオンを吸着する能力(CEC)のために、KClの浸出損失を防ぐことにおいて助けとなり得る。BSE画像は、視野中の相の化学組成を確認するために、EDS(15kV加速電圧、高真空)を有するPhenom ProXデスクトップSEM上で撮影した。 図5は、粉末X線回折(XRD)によって決定した、MPM:KCl混合物の相比率および鉱物学的組成を示す。水熱プロセス(HYD)および乾燥プロセス(DRY)の両方が、後処理および乾燥段階からのサンプリングにおける固有の不均一性のために、過小評価されたカリ岩塩(KCl)の比率を示す。 図6は、1:1の質量比のMPM:KCl(DRY)組成物(1-MPM:1-KCl)、KCl、調製したままのMPM(MPM-調製したまま)、脱イオン水でリンスしたMPM(MPM-DIWリンス)、0.1Mクエン酸でリンスしたMPM(MPM-酸リンス)、およびカリ長石リッチロック(原料)の回折パターンを示す。線1、2、および3は、それぞれトバモライト、微斜長石、およびKClについての代表的な回折ピークの有無を示す。 図7は、1:1の質量比(1-MPM:1-KCl)の組成物中のKの重量パーセントの概略図を示す。カラムは、それぞれ、組成物中の総K、水溶性K、および他のタイプのKの集合体を表す。K含有量は、重量パーセントで数値として表す。 図8は、出発材料すなわち、超カリ長石岩石粉末のPSDで重ね合わせた、図2の方法2を使用して調製した1:1の質量比(1-MPM:1-KCl)の組成物(DRY)の体積PSDを示す。示されているPSDは、レーザー回折測定から得た。 図9は、MPM:KCl組成物の累積および残留効果を試験するための温室プロトコルの概略図を示す。 図10は、異なる組成物(MPM:KCl組成物)の浸出損失を試験するための温室プロトコルの概略図を示す。DAEは、緑の芽の出現後の日数を意味する。 図11は、MPM:KCl組成物の有効性を試験するための温室プロトコルの概略図を示す。 図12A~Cは、第1のおよび第2のサイクルの両方についての組成物についての温室効果データを示す。
詳細な説明
本開示は、MPMおよび少なくとも1つの追加の成分を含む組成物、並びに関連する調製および使用の方法に関する。組成物の特性は、得られる組成物の特性を、多種多様な適用(例えば、農業の、重金属で汚染された土壌修復並びに他の商業的および/または産業的)のニーズおよび/または要望に合うように、適合させおよび調整し得るように、多くの処理パラメータ(処理時間および温度、乾燥条件、処理雰囲気、供給原料混合物中の原料の比、該原料の表面積を含むが、これらに限定されない)のいずれかを修飾することによって調整することができる。開示される概念はいかなる特定の実施の方法にも限定されないので、本開示によって包含される、上記で紹介し以下でより詳細に論じるさまざまな概念は、多数の方法のいずれかで実施し得ることが理解されるべきである。特定の実施および適用の例は、主に説明の目的のために提供する。
図1は、本明細書において開示する組成物についての代表的な使用およびその利点を概略的に示す。いくつかの実施態様においては、組成物は、栄養素供給源として(例えば、K、Caおよび/またはSiの供給源として)使用することができる。いくつかの実施態様においては、組成物を使用して、微生物叢にとっての健康的な環境を提供することができる。いくつかの実施態様においては、組成物は、栄養素浸出損失(例えば、K浸出)を低下させるためにおよび/または多段階栄養素放出のために使用することができる。いくつかの実施態様においては、組成物を使用して、高い保水能力を提供することができる。いくつかの実施態様においては、組成物は、土壌に残留効果を提供し、栄養素貯蔵を作り出す効果を有する。いくつかの実施態様においては、組成物は、実質的に塩化物を含まず、低い塩分を提示する。いくつかの実施態様においては、組成物は、重金属土壌修復において使用することができる。例えば、いくつかの実施態様においては、組成物を使用して、汚染された土壌から重金属を固定化することができる。重金属の例は、カドミウム(Cd)、ヒ素(As)および鉛(Pb)を含む。いくつかの実施態様においては、本明細書において開示する組成物は、これらの特性の2つ以上の組合せを示し得る。
本開示を通して、MPMおよびKCl(カリ岩塩相)を含む組成物に言及する場所がある。そのような例においては、KCl(カリ岩塩相)の代わりに、またはKCl(カリ岩塩相)に加えて、組成物は、例えば、1つ以上の微量栄養素(例えば、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)および硫黄(S))、1つ以上の微量栄養素(例えば、ホウ素(B)、塩素(Cl)、銅(Cu)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)および亜鉛(Zn))および/または1つ以上の他の有益な元素(例えば、ナトリウム(Na)、セレン(Se)、ケイ素(Si)、コバルト(Co)およびバナジウム(V))などの、1つ以上の他の追加の成分を含み得ることが、理解されるべきである。
一般に、そのような追加の成分は、本明細書において開示するプロセスのいずれかの一部として導入することができる。一例として、いくつかの実施態様においては、そのような追加の成分は、KClに関して本明細書において記載するのと同様の方法で、成分の供給源を介して導入する。一般に、追加の成分の供給源は、任意の適切な形態で使用することができる。そのような形態の例は、結晶、塩、粉末、液体(例えば、溶液)および/またはスラリーを含む。供給源材料の例示的なおよび非限定的なリストは、以下のとおりである。リン(P)供給源の例は、リン鉱石(例えば、リン酸肥料製造のための原料)、リン酸(例えば、リン酸肥料製造チェーンからの中間生成物)およびリン酸一アンモニウムを含む。窒素(N)供給源の例は、アンモニアおよび尿素を含む。カリウム(K)供給源の例は、KClおよびカリの硫酸塩(SOP)を含む。マグネシウム(Mg)供給源の例は、マグネシアおよびドロマイト石灰を含む。硫黄(S)供給源の例は、石膏、硫黄および硫酸アンモニウムを含む。カルシウム(Ca)供給源の例は、石膏およびドロマイト石灰を含む。銅(Cu)供給源の例は、硫酸銅である。ホウ素(B)供給源の例は、ホウ酸塩、ホウ砂およびホウ酸を含む。亜鉛(Zn)供給源の例は、硫酸亜鉛である。マンガン(Mn)供給源の例は、硫酸マンガンである。これらおよび他の成分の追加の適切な供給源が、知られている。
本開示によるプロセスの特定の実施態様の概要を提供するフローチャートを、図2に提供する。図2に示すプロセスのさまざまな実施態様を、以下により詳細に説明する。
いくつかの実施態様においては、本開示は、組成物を調製するプロセスを提供し、ここで、該プロセスは、出発材料として、1つ以上のカリウム骨格ケイ酸塩の粒子並びにアルカリ金属酸化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、およびアルカリ土類金属水酸化物、並びにそれらの組合せから選択される1つ以上の化合物を含む混合物を使用し、その後水と接触させることを含む。この混合物は、カリウム骨格ケイ酸塩出発材料が変化している中間材料を形成するのに十分な時間、温度および圧力に供する。得られる材料は、例えば、アルカリ土類金属イオンで強化された中間スラリーまたは粉末若しくは未変化の形態のカリウム骨格ケイ酸塩を含む。図2の方法2に示すように、次の工程においては、KClを添加して(例えば、全てのKClが溶解するまで混合しながらスラリーに十分な量で)、混合スラリーまたは粉末を形成する(例えば、所望の重量比で)。次いで、スラリーまたは粉末を乾燥させて、MPMおよびKClを含む組成物を形成する。組成物は、Kの即時放出(例えば、組成物の可溶性部分からの)並びにカリウムの持続放出の両方を提供し得る。
本明細書において記載するプロセスのさまざまな実施態様においては、図2の方法3に示すように、KClは、乾燥工程後に、粉末としてMPMに添加し混合する。
本明細書において記載するプロセスのさまざまな実施態様においては、図2の方法1に示すように、KClは、水熱処理前に、カリウム骨格ケイ酸塩鉱石並びにアルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および/または炭酸塩並びに水の混合物に添加して、中間スラリーまたは粉末を形成し、これを引き続き水熱処理し乾燥させて、MPMおよびKClを含む組成物を産出する。
いくつかの実施態様においては、MPMおよびKClを含む組成物を作製するプロセスは、図2に示す方法1、方法2および方法3から選択される2つの工程を含み得る。
形成された変化した中間体は、例えば、他の材料(例えば、CaO、Ca(OH)、CaCO、およびそれらの組合せ等から交換されたアルキル金属若しくはアルカリ土類金属のいくらかの量、および/または水の存在下(任意に、本明細書におけるさまざまな実施態様において記載するような圧力および/または修飾された雰囲気下)で加熱した混合物中に存在するKClを含有する、変化した形態のカリウム骨格ケイ酸塩(例えば、カリ長石(KAlSi)、白榴石(KAlSi)、カルシライト(KAlSiO)および霞石(NaKAlSi16)、超カリウム閃長岩、または本明細書において記載する他のそのような材料のいずれか)であり得る。
本明細書において開示する方法は、バッチプロセスとしてまたは連続条件下で行うことができる。本明細書において上記する粒子の混合物を形成する工程は典型的には、例えば本明細書において記載するジョークラッシャー、ジャイレートリークラッシャー、コーンクラッシャー、ボールミル、ロッドミル等を使用した、乾燥したまたはスラリー化した材料の破砕(crushing)、粉砕(milling)などの、当技術分野において知られている方法を使用して、同時に細かく砕くこと(co-grinding)または別々に粉末状にすること(comminuting)を含む。得られた混合物は、当技術分野において知られている、ふるい、スクリーン等を介して、望むとおりにサイジングすることができる。本方法のいくつかの実施態様においては、適切な平均粒子サイズは、約1nmから約2mmの範囲である。いくつかの実施態様においては、平均粒子サイズは、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約1nm、約10nm、約20nm、約30nm、約40nm、約50nm、約60nm、約70nm、約80nm、約90nm、約100nm、約200nm、約300nm、約400nm、約500nm、約600nm、約700nm、約800nm、約900nm、約1μm、約10μm、約20μm、約30μm、約40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm、約110μm、約120μm、約130μm、約140μm、約150μm、約160μm、約170μm、約180μm、約190μm、約200μm、約210μm、約220μm、約230μm、約240μm、約250μm、約260μm、約270μm、約280μm、約290μm、約330μm、約400μm、約500μm、約600μm、約700μm、約800μm、約900μm、約1mm、約2mmである。必要に応じて、材料は、上記と同様の粒子サイズ、または異なる粒子サイズを有し得る。
本開示のいくつかの実施態様においては、混合物を形成する工程(a)は、粒子を別々にまたは一緒にのいずれかで粉砕すること(milling)(すなわち、細かく砕くこと(grinding)、粉末状にすること(comminuting)、粉々にすること(pulverizing)等)によって実施する。いくつかの実施態様においては、粉砕していない粒子を、最初に組み合わせ、次いで引き続き粉砕して、所望の供給混合物を形成する(共同粉砕)。いくつかの実施態様においては、材料の組み合わせの前に、材料の各々を別々に粉砕する。いくつかの実施態様においては、粉砕した材料が粉砕していない材料と組み合わされるように、材料の組み合わせの前に1つだけを別々に粉砕する。本開示のいくつかの実施態様においては、粉砕は、ボール粉砕、流体エネルギー粉砕、湿式粉砕、媒体粉砕、高圧均質化粉砕、極低温粉砕、ロッド粉砕、自生粉砕、半自律粉砕、バーストーン粉砕、垂直シャフトインパクター粉砕、タワー粉砕、またはそれらの任意の組合せであり得る。
混合物を水と接触させることは、水を混合物に添加することなどの任意の適切な方法によって、または混合物を水に添加することによって、または水および混合物の組合せを、任意に、本明細書において記載する圧力および/または適切な雰囲気下で、ある温度に加熱して、MPMを形成し得る、反応器容器などの適切な容器に、水および混合物を連続的または同時に添加することによって、行うことができる。このプロセスは、バッチモードまたは連続モードで行うことができる。
いくつかの実施態様においては、本開示は、それが調製されたカリウム骨格ケイ酸塩出発材料と比較してKの改善された放出を有するMPMを調製する方法を提供する。本開示のいくつかの実施態様においては、本開示のプロセスのアルカリ金属ケイ酸塩出発材料は、カリ長石、カルシライト、霞石、粗面岩、流紋岩、超カリウム閃長岩、白榴石、霞石閃長岩、フォノライト、フェナイト、アプライト、ペグマタイト、およびそれらの組合せを含む非限定的な材料の群から選択される。
いくつかの実施態様においては、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、およびアルカリ土類金属水酸化物、並びにそれらの組合せから選択される1つ以上の化合物は、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、またはそれらの混合物を含む。いくつかの実施態様においては、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、およびアルカリ土類金属水酸化物、並びにそれらの組合せから選択される1つ以上の化合物は、水酸化カルシウムを含む。いくつかの実施態様においては、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、およびアルカリ土類金属水酸化物、並びにそれらの組合せから選択される1つ以上の化合物は、酸化カルシウムを含む。特定の実施態様においては、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、およびアルカリ土類金属水酸化物、並びにそれらの組合せから選択される1つ以上の化合物は、酸化リチウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化ルビジウム、酸化セシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、および/または水酸化セシウムを含む。いくつかの実施態様においては、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属酸化物、およびアルカリ土類金属水酸化物、並びにそれらの組合せから選択される1つ以上の化合物は、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ベリリウム、酸化ストロンチウム、酸化ラジウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ベリリウム、水酸化ストロンチウム、および/または水酸化ラジウムを含む。
いくつかの実施態様においては、混合物は、カルシウム含有化合物およびケイ素含有化合物を含む。本開示のさまざまな実施態様においては、カルシウム含有材料(すなわち、CaO、CaOH、CaCO、(Ca、Mg)CO、およびそれらの組合せ)の、ケイ素含有材料(すなわち、カリウム骨格ケイ酸塩)に対する比は、鉱物学、抽出、緩衝能力、並びに組成物(例えば、MPM:KCl組成物)の他の特性を調節するために使用することができる。さまざまな実施態様においては、混合物中のCa:Siモル比は、約0.01から0.6である。いくつかの実施態様においては、Ca:Si比は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約0.01、約0.05、約0.1、約0.15、約0.20、約0.25、約0.3、約0.35、約0.4、約0.45、約0.5、約0.55、約0.6である。
本明細書において記載する方法のさまざまな実施態様においては、工程(a)からの混合物は、水と接触させる。本開示のいくつかの実施態様においては、プロセスは、カリウム骨格ケイ酸塩出発材料に対して重量過剰の水を使用する。本開示のいくつかの実施態様においては、重量比としてのカリウム骨格ケイ酸塩出発材料に対する重量過剰の水は、約0.1:1、約0.2:1、約0.3:1、約0.4:1、約0.5;1、約0.6:1、約0.7:1、約0.8:1、約0.9:1、約1:1、約2:1、約3:1、4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1、約10:1、約11:1、約12:1、約13:1、約14:1、約15:1、1約6:1、約17:1、約18:1、約19:1、および約20:1である。
いくつかの実施態様においては、水と接触させる粉砕した供給混合物は、水熱処理装置、例えば、水熱処理についての技術において知られている、オートクレーブ、加圧攪拌タンク、パイプ反応器、静的ミキサーまたは他の適切な容器または反応容器中に導入する。特定の実施態様においては、混合、雰囲気、時間、温度、および圧力などの反応条件は、生成物の特性を調整する方法として調節することができる。特定の実施態様においては、これらのパラメータの修飾を使用して、アモルファス相、ケイ酸二カルシウム水和物、ハイドロガーネット、トバモライト、およびカリ長石を含むが、これらに限定されない、MPMにおける構成相の相対量を調整することができる。
本開示のさまざまな実施態様においては、この方法は、約1~300気圧の圧力範囲を使用する。いくつかの実施態様においては、この方法は、約1気圧、約10気圧の、約20気圧の、約30気圧の、約40気圧の、約50気圧の、約60気圧の、約70気圧の、約80気圧の、約90気圧の、約100気圧の、約110気圧の、約120気圧の、約130気圧の、約140気圧の、約150気圧の、約160気圧の、約170気圧の、約180気圧の、約190気圧の、約200気圧の、約210気圧の、約220気圧の、約230気圧の、約240気圧の、約250気圧の、約260気圧の、約270気圧の、約280気圧の、約290気圧の、約300気圧、およびこれらの値のいずれかの間の任意の値の範囲の圧力を使用する。本開示のいくつかの実施態様においては、この方法は、約90℃~400℃の温度範囲を使用する。本開示のいくつかの実施態様においては、この方法は、約90℃、約100℃、約110℃、約120℃、約130℃、約140℃、約150℃、約160℃、約170℃、約180℃、約190℃、約200℃、約210℃、約220℃、約230℃、約240℃、約250℃、約260℃、約270℃、約280℃、約290℃、約300℃、約310℃、約320℃、約330℃、約340℃、約350℃、約360℃、約370℃、約380℃、約390℃、約400℃およびこれらの値のいずれかの間の全ての値の範囲の温度を使用する。本開示のいくつかの実施態様においては、プロセスのこの工程の持続時間は、約0.01から6時間の範囲である。本開示のいくつかの実施態様においては、プロセスのこの工程の持続時間は、約0.01時間、約0.02時間、約0.03時間、約0.04時間、約0.05時間、約0.06時間、約0.07時間、約0.08時間、約0.09時間、約0.1時間、約0.2時間、約0.3時間、約0.4時間、約0.5時間、約0.6時間、約0.7時間、約0.8時間、約0.9時間、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、、およびそれらの間の全ての値の範囲である。本開示のいくつかの実施態様においては、この方法は、アルゴン(Ar)、窒素(N)、空気、二酸化炭素(CO)、またはそれらの混合物を含むが、これらに限定されない雰囲気条件を使用する。
本開示のいくつかの実施態様においては、この方法は、乾燥工程を含む。本開示のいくつかの実施態様においては、乾燥工程は、約100℃から約200℃の温度で行う。いくつかの実施態様においては、乾燥工程は、25℃から約200℃の範囲の温度で減圧条件下で行うことができる。本開示のいくつかの実施態様においては、この方法の乾燥は、約25℃、約30℃、約40℃、約50℃、約60℃、約70℃、約80℃、約90℃、約100℃、約110℃、約120℃、約130℃、約140℃、約150℃、約160℃、約170℃、約180℃、約190℃、約200℃、およびこれらの値のいずれかの間の全ての範囲の温度で行う。いくつかの実施態様においては、乾燥工程は、単に上澄み水を蒸発させることによって、周囲温度下で行うことができる。いくつかの実施態様においては、乾燥工程は、約0.01から48時間の持続時間の間、攪拌の有無にかかわらず、開示した温度のいずれかで起こり得る。いくつかの実施態様においては、乾燥工程は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲および値を含めて、約0.01時間、約0.02時間、約0.03時間、約0.04時間、約0.05時間、約0.06時間、約0.07時間、約0.08時間、約0.09時間、約0.1時間、約0.2時間、約0.3時間、約0.4時間、約0.5時間、約0.6時間、約0.7時間、約0.8時間、約0.9時間、約1時間、約2時間、約3時間、約4時間、約5時間、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、約12時間、約13時間、約14時間、約15時間、約16時間、約17時間、約18時間、約19時間、または約20時間、21時間、約22時間、約23時間、約24時間、約25時間、約26時間、約27時間、約28時間、約29時間、約30時間、約31時間、約32時間、約33時間、約34時間、約35時間、約36時間、約37時間、約38時間、約39時間、または約40時間の持続時間の間、行う。
本開示のいくつかの実施態様においては、この方法は、不活性または反応性雰囲気下で、独立して、乾燥工程を行うことを含む。本開示のいくつかの実施態様においては、不活性雰囲気は、ArまたはNを含み、反応性雰囲気は、空気、酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、またはアンモニアを含む。本開示のいくつかの実施態様においては、プロセスのこの工程は、Arを含む不活性雰囲気、または空気若しくは二酸化炭素を含む反応性雰囲気下で行う。本開示のいくつかの実施態様においては、プロセスのこの工程は、Arを含む不活性雰囲気、または空気若しくは二酸化炭素を含む反応性雰囲気下で行う。
いくつかの実施態様においては、反応性雰囲気は、雰囲気中の他のガスが反応性であるという条件で、ArまたはNなどの不活性ガスを含み得る。例えば、空気は、一般に不活性であるN、および反応性である酸素(並びに微量のCO)の混合物である。用語反応性雰囲気はすなわち、雰囲気中のガスの少なくとも1つが反応性であるという条件で、不活性ガスを含むガス組成物を除外しない。反応性雰囲気中の本明細書において記載する反応性ガスのパーセンテージは、少なくとも約1%(体積で)であるが、これらの値のいずれかの間の全ての範囲およびサブ範囲を含めて、約1体積%、約10体積%、約15体積%、約20体積%、約25体積%、約30体積%、約35体積%、約40体積%、約45体積%、約50体積%、約55体積%、約60体積%、約65体積%、約70体積%、約75体積%、約80体積%、約85体積%、約90体積%、約95体積%、または約100体積%を含む、100%(体積で)までであり得る。本明細書において記載する反応性および不活性ガスの任意の組合せを、使用することができる。形成された変化した中間材料を乾燥させるために使用する条件はまた、固体の基本的な特性(例えば、元素抽出特性、多孔性を含む、最終の組成物の鉱物学)にも影響を与える。
本開示のいくつかの実施態様においては、最終組成物は、MPMおよび少なくとも1つの追加の成分(例えば、KCl)の供給物を用いる造粒によって製造する。
特定の実施態様においては、組成物中のMPM:KClの重量比は、少なくとも0.01:1(例えば、0.05:1、少なくとも0.1:1、少なくとも0.2:1、少なくとも0.3:1、少なくとも0.4:1、少なくとも0.5:1、少なくとも0.6:1、少なくとも0.7:1、少なくとも0.8:1、少なくとも0.9:1)および最大で100:1(例えば、最大で90:1、最大で80:1、最大で70:1、最大で60:1、最大で50:1、最大で40:1、最大で30:1、最大で20:1、最大で10:1、最大で1:1)である。いくつかの実施態様においては、組成物中のMPM:KClの重量比は、0.01:1と100:1との間である。特定の実施態様においては、組成物中のMPM:KClの重量比は、0.1:1と20:1との間である。
一般に、組成物は、望むとおりにCECを有し得る。例えば、いくつかの実施態様においては、組成物は、キログラムあたり少なくとも10ミリモル(mmolc/kg)(例えば、少なくとも15mmolc/kg、少なくとも20mmolc/kg、少なくとも25mmolc/kg、少なくとも30mmolc/kg、少なくとも35mmolc/kg、少なくとも40mmolc/kg、少なくとも45mmolc/kg、少なくとも50mmolc/kg、少なくとも55mmolc/kg、少なくとも60mmolc/kg、少なくとも65mmolc/kg、少なくとも70mmolc/kg、少なくとも75mmolc/kg、少なくとも80mmolc/kg、少なくとも85mmolc/kg、少なくとも90mmolc/kg、少なくとも95mmolc/kg、少なくとも100mmolc/kg、少なくとも125mmol/kg、少なくとも150mmolc/kg、少なくとも175mmol/kg、および/または少なくとも200mmolc/kg)および/または最大で500mmolc/kg(例えば、最大で450mmolc/kg、最大で400mmolc/kg、最大で350mmolc/kg、最大で300mmolc/kg、最大で250mmolc/kg、最大で200mmolc/kg)のCECを有し得る。
KClをMPM前駆体のスラリーに添加し、その後粉末に乾燥させる、本開示のさまざまな実施態様においては、MPM:KCl組成物は、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)の範囲のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含み得る。
KCl粉末をMPM粉末と物理的に混合する、本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%および55重量%の範囲(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含み得る。
KCl(例えば、粉末、溶液および/またはスラリーとしての)を、カリウム骨格ケイ酸塩鉱石並びにアルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および/または炭酸塩並びに水の混合物に添加し、その後水熱処理し次いで乾燥させる、本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%および55重量%の範囲(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含み得る。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%および55重量%の範囲(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、1重量%と55重量%との間(例えば、1重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含み得る。
特定の実施態様においては、MPM:KCl組成物は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、約25重量%、約26重量%、約27重量%、約28重量%、約29重量%、約30重量%、約31重量%、約32重量%、約33重量%、約34重量%約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%、約60重量%、約70重量%、または約74.5重量%のカリ長石相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%のトバモライト相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%のハイドログロシュラー相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含み得る。
特定の実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約36重量%、約38重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%のアモルファス相を含み得る。
特定の実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%、約60重量%、約70重量%、約80重量%、約90重量%、約99重量%のカリ岩塩相を含み得る。
特定の実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.1重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%の副成分相を含み得る。
特定の実施態様においては、供給原料中のCa:Si比を増加させることは、生成物の形成をケイ酸二カルシウム水和物および/またはアモルファス相の形成に向けて推進する。特定の実施態様においては、供給原料中のCa:Si比を増加させることは、トバモライト相を減少させるという同時効果を有する。いくつかの実施態様においては、ケイ酸二カルシウム水和物相は、供給混合物中のCa:Si比を増加させることによって、トバモライト相よりも高いレベルで得ることができる。さまざまな実施態様においては、Ca:Si比は、約0.01から0.6である。特定の実施態様においては、Ca:Si比は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.01、約0.02、約0.03、約0.04、約0.05、約0.05、約0.06、約0.07、約0.08、約0.09、約0.1、約0.125、約0.150、約0.175、約0.2、約0.225、約0.250、約0.275、約0.3、約0.325、約0.350、約0.375、約0.4、約0.425、約0.450、約0.475、約0.5、約0.525、約0.550、約0.575、約0.6である。
本プロセスの特定の実施態様においては、MPM:KCl組成物中のKのパーセンテージは、1%と59%との間の範囲にある。
本プロセスの特定の実施態様においては、MPM:KCl中のClのパーセンテージは、0.5%と48%との間の範囲にある。
本プロセスの特定の実施態様においては、MPM:KCl組成物の塩分指数は、5%と130%との間の範囲にある。
特定の実施態様においては、組成物中のMPM:KClの重量比は、少なくとも0.01:1(例えば、0.05:1、少なくとも0.1:1、少なくとも0.2:1、少なくとも0.3:1、少なくとも0.4:1、少なくとも0.5:1、少なくとも0.6:1、少なくとも0.7:1、少なくとも0.8:1、少なくとも0.9:1)および/または最大で100:1(例えば、最大で90:1、最大で80:1、最大で70:1、最大で60:1、最大で50:1、最大で40:1、最大で30:1、最大で20:1、最大で10:1、最大で1:1)である。いくつかの実施態様においては、組成物中のMPM:KClの重量比は、0.01:1と100:1との間である。特定の実施態様においては、組成物中のMPM:KClの重量比は、0.1:1と20:1との間である。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、粉末に乾燥させる前にKClをMPM前駆体スラリーに添加することによって調製し、該MPM:KCl組成物は、14.5重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%および55重量%の範囲(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.99重量%と50重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含む。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、乾燥工程後にKCl粉末をMPM粉末と物理的に混合することによって調製し、該MPM:KCl組成物は、14.5重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%および55重量%の範囲(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.99重量%と50重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含む。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、水熱処理および引き続く乾燥の前に、KCl(例えば、粉末、溶液、および/またはスラリーとしての)を、カリウム骨格ケイ酸塩鉱石並びにアルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および/または炭酸塩並びに水の混合物に添加することによって調製し、該MPM:KCl組成物は、14.5重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)の範囲のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、1重量%と55重量%との間(例えば、1重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.99重量%と50重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含む。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、14.5重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%および55重量%の範囲(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、1重量%と55重量%との間(例えば、1重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.99重量%と50重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、少なくとも約1重量%のカリ長石相を含み得る。特定の実施態様においては、MPM:KCl組成物は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約14.5重量%、最大で約14.5重量%、約15重量%、最大で約15重量%、約20重量%、最大で約20重量%、約25重量%、最大で約25重量%、約30重量%、最大で約30重量%、約35重量%、最大で約35重量%、約40重量%、最大で約40重量%、約45重量%、最大で約45重量%、約50重量%、最大で約50重量%、約55重量%、最大で約55重量%、約60重量%、最大で約60重量%、約64重量%、最大で約64重量%、約70重量%、最大で約70重量%、最大で約74.5重量%のカリ長石相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%のトバモライト相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%15重量%のハイドログロシュラー相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、20重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約36重量%、約38重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%のアモルファス相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.99重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%のカリ岩塩相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.1重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%の副成分相を含み得る。
いくつかの実施態様においては、方法は、約0.01から0.6のCa:Si比を使用することを含む。特定の実施態様においては、Ca:Si比は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.01、約0.02、約0.03、約0.04、約0.05、約0.05、約0.06、約0.07、約0.08、約0.09、約0.1、約0.125、約0.150、約0.175、約0.2、約0.225、約0.250、約0.275、約0.3、約0.325、約0.350、約0.375、約0.4、約0.425、約0.450、約0.475、約0.5、約0.525、約0.550、約0.575、約0.6である。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物中のKのパーセンテージは、8%と31%との間の範囲にある。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物中の中のClのパーセンテージは、7%と29%との間の範囲にある。
本明細書において開示する組成物の多くは、X線粉末回折(XRPD)、走査型電子顕微鏡(SEM)、および化学抽出(並びに当業者に知られている他の技術)によって特徴付けられてきたか、または特徴付けることができ、これは、組成物が実際に上記の望ましい特性を有することを確認した、または確認し得る。組成物の鉱物学の理解は、MPM:KCl組成物を構成する鉱物相、並びにそれらの、化学量論的化学式に関する元素含有物の程度を、同定し定量化することができる、XRPDの結果(図6)およびイメージング(図4および5)から得た。
特徴付けから、組成物は複雑な鉱物学および化学的特性を示し得ることが、見出された。開示した組成物は、約1nmから約5mmの平均粒子サイズ範囲を有する。特定の実施態様においては、平均粒子サイズは、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約であり、約1nm、約10nm、約20nm、約30nm、約40nm、約50nm、約60nm、約70nm、約80nm、約90nm、約100nm、約200nm、約300nm、約400nm、約500nm、約600nm、約700nm、約800nm、約900nm、約1μm、約10μm、約20μm、約30μm、約40μm、約50μm、約60μm、約70μm、約80μm、約90μm、約100μm、約110μm、約120μm、約130μm、約140μm、約150μm、約160μm、約170μm、約180μm、約190μm、約200μm、約210μm、約220μm、約230μm、約240μm、約250μm、約260μm、約270μm、約280μm、約290μm、約300μm、約400μm、約500μm、約600μm、約700μm、約800μm、約900μm、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、または約5mmである。
本明細書において、MPMの鉱物学(他の特徴とともに)は、組成物(例えば、MPM:KCl組成物)の栄養素放出特徴を最適化して、他の産業的適用とともに、さまざまな土壌のニーズまたは要望に合うように修飾し得ることが、認識される。化学抽出からの化学組成分析をXRPD分析と相関させて、組成物(例えば、MPM:KCl組成物-図6)中の相の化学的安定性を評価した。さまざまな抽出剤から失われた質量のパーセンテージを、開示した開示の実施態様中に存在するさまざまなタイプのKを解明するために、表1に示す。特に、化学的安定性は、肥料または土壌改良剤が植物の栄養素を放出する能力に関連しており、農学の文脈において文脈を説明すべきである。
Figure 2023513852000002
本開示を通しておよび以下の実施例において詳細に記載するように、MPM:KCl組成物の顕著な特徴は、水溶性試験によって証明されるように、カリウム(K)の利用可能性である(図7)。さらに、放出の性質(例えば、速度およびパターン)は、急速に溶解して局所的なKおよびCl濃度の突然の増加をもたらし、次に交換可能なKと交換不可能なKとの間の平衡を大幅に混乱させる、純粋に水溶性Kを含有するKCl肥料とは対照的である。さらに、KClにおいては、Kの大部分が、温帯土壌においては比較的遅い速度で進行するが、熱帯土壌においては悪化して加速する現象である、浸出によって失われる。
いくつかの実施態様においては、本開示のプロセスを、Kを放出するMPM:KCl組成物を調製するために使用し、100倍過剰の0.1Mクエン酸への30分(分)の曝露後にアルカリ金属放出組成物から放出されるKの量は、同じ抽出条件下で1つ以上のカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量よりも少なくとも676倍高い。
本開示のいくつかの実施態様においては、同じ抽出条件下で1つまたはカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量と比較して、100倍過剰の0.1Mクエン酸への30分の曝露後にMPM:KCl組成物から放出されるKの量は、それらの間の全ての範囲を含めて、2倍高い、3倍高い、4倍高い、5倍高い、6倍高い、7倍高い、8倍高い、9倍高い、10倍高い、15倍高い、20倍高い、25倍高い、30倍高い、35倍高い、40倍高い、45倍高い、50倍高い、55倍高い、60倍高い、65倍高い、110倍高い、155倍高い、201倍高い、246倍高い、291倍高い、337倍高い、382倍高い、427倍高い、473倍高い、518倍高い、563倍高い、608倍高い、654倍高い、699倍高い、744倍高い、790倍高い、835倍高い、880倍高い、925倍高い、971倍高い、1016倍高い、1061倍高い、1107倍高い、1152倍高い、1197倍高い、1243倍高い、または1288倍高い。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、Kを放出し、100倍過剰の脱イオン水への30分の曝露後にアルカリ金属放出組成物から放出されるKの量は、同じ抽出条件下で1つ以上のカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量よりも少なくとも2650倍高い。
本開示のいくつかの実施態様においては、同じ抽出条件下で1つまたはカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量と比較して、100倍過剰の脱イオン水への30分の曝露後にMPM:KCl組成物から放出されるKの量は、それらの間の全ての範囲を含めて、2倍高い、3倍高い、4倍高い、5倍高い、6倍高い、7倍高い、8倍高い、9倍高い、10倍高い、15倍高い、20倍高い、25倍高い、30倍高い、35倍高い、40倍高い、45倍高い、50倍高い、55倍高い、60倍高い、70倍高い、80倍高い、90倍高い、100倍高い、150倍高い、336倍高い、521倍高い、706倍高い、891倍高い、1076倍高い、1262倍高い、1447倍高い、1632倍高い、1817倍高い、2002倍高い、2188倍高い、2373倍高い、2558倍高い、2743倍高い、2928倍高い、3113倍高い、3299倍高い、3484倍高い、3669倍高い、3854倍高い、4039倍高い、4225倍高い、4410倍高い、4595倍高い、4780倍高い、4965倍高い、または5150倍高い。
本開示のいくつかの実施態様においては、この方法は、MPM:KCl組成物を提供し、ここで、100倍過剰の0.1Mクエン酸への30分の曝露後に該MPM:KCl組成物から放出されるKの量は、約5から約260g K/kg MPM:KCl組成物の範囲である。
特定の実施態様においては、放出されるKの量は、それらの間の全ての値および範囲を含めて、約0.4g K/kg MPM:KCl組成物、約1g K/kg MPM:KCl組成物、約5g K/kg MPM:KCl組成物、約10g K/kg MPM:KCl組成物、約25g K/kg MPM:KCl組成物、約50g K/kg MPM:KCl組成物、約100g K/kg MPM:KCl組成物、約130g K/kg MPM:KCl組成物、約160gK/kg MPM:KCl組成物、約190g K/kg MPM:KCl組成物、約210g K/kg MPM:KCl組成物、約240g K/kg MPM:KCl組成物、約270g K/kg MPM:KCl組成物、約300g K/kg MPM:KCl組成物、約400g K/kg MPM:KCl組成物、約500g K/kg MPM:KCl組成物、約520g K/kg MPM:KCl組成物であった。
本開示のいくつかの実施態様においては、この方法は、MPM:KCl組成物を提供し、ここで、100倍過剰の脱イオンへの30分の曝露後に該MPM:KCl組成物から放出されるKの量は、約5から約271g K/kg MPM:KCl組成物の範囲である。
特定の実施態様においては、放出されるKの量は、それらの間の全ての値および範囲を含めて、約0.2g K/kg MPM:KCl組成物、約0.4g K/kg MPM:KCl組成物、約1g K/kg MPM:KCl組成物、約5g K/kg MPM:KCl組成物、約10g K/kg MPM:KCl組成物、約25g K/kg MPM:KCl組成物、約50g K/kg MPM:KCl組成物、約100g K/kg MPM:KCl組成物、約130g K/kg MPM:KCl組成物、約160g K/kg MPM:KCl組成物、約190g K/kg MPM:KCl組成物、約210g K/kg MPM:KCl組成物、約240g K/kg MPM:KCl組成物、約270g K/kg MPM:KCl組成物、約300g K/kg MPM:KCl組成物、約400g K/kg MPM:KCl組成物、約500g K/kg MPM:KCl組成物、約520g K/kg MPM:KCl組成物であった。
本開示のいくつかの実施態様においては、本明細書において記載するMPM:KCl組成物は、根圏応答性K放出を有し、ここで、Kの一部は水溶性塩であり、一方、追加の部分は、長期間にわたって放出される。従って、いくつかの実施態様においては、本明細書において開示するMPM:KCl組成物は、速放Kおよび徐放Kの両方を有するという望ましい特性を有する。本開示のさまざまな実施態様においては、MPM:KCl組成物中の即時放出(可溶性)Kの遅い(固相)Kに対する比は、約720:1から約0.01:1である。いくつかの実施態様においては、比は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約720:1、約700:1、約600:1、約500:1、約400:1、約300:1、約200:1、約100:1、約50:1、約10:1、、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約0.8:1、約0.6:1、約0.4:1、約0.2:1、約0.1:1、または約0.01:1である。
本開示のいくつかの実施態様においては、本明細書において記載するMPM:KCl組成物は、約8:1から約0.1:1の、即時放出(可溶性)Kの遅い(固相)Kに対する比を有する。いくつかの実施態様においては、比は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約20:1、約10:1、8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約0.8:1、約0.6:1、約0.4:1、約0.2:1、約0.1:1、または約0.01:1である。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、塩素を含まないKの即時供給源を作物に提供する即時溶解性炭素質成分を有し得る。しかしながら、KClおよび同様の材料とは対照的に、本開示はまた、MPM:KCl組成物から放出される、Kの小さいにもかかわらず有用な部分がいくつかの相の間に分配され得る、すなわちKがおそらくより遅い速度で利用可能である実施態様を提供する。
本開示のさまざまな実施態様においては、開示する方法によって提供されるMPM:KCl組成物は、肥料である。本開示のいくつかの実施態様においては、肥料は、K肥料である。本開示のいくつかの実施態様においては、肥料は、多栄養素の肥料である。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物は、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)の範囲のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、1重量%と55重量%との間(例えば、1重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含有する。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、約25重量%のカリ長石相、約26重量%、約27重量%、約28重量%、約29重量%、約30重量%、約31重量%、約32重量%、約33重量%、約34重量%約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%、約60重量%、約70重量%、または約74.5重量%のカリ長石相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%のトバモライト相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%のハイドログロシュラー相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物の組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%または約20重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約1重量%、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、または約45重量%、約50重量%または約55重量%(例えば、0重量%と45重量%との間)のアモルファス相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%、約60重量%、約70重量%、約80重量%、約90重量%、約99重量%のカリ岩塩相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.1重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%の副成分相を含む。
本開示のいくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、14.5重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0重量%と55重量%との間(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%との間)の範囲のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、1重量%と55重量%との間(例えば、1重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.99重量%と50重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、約25重量%のカリ長石相、約26重量%、約27重量%、約28重量%、約29重量%、約30重量%、約31重量%、約32重量%、約33重量%、約34重量%約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%、約60重量%、約70重量%、または約74.5重量%のカリ長石相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物の組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約1.5重量%、約1.6重量%、約1.7重量%、約1.8重量%、約1.9重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%のトバモライト相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%または約15重量%のハイドログロシュラー相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KClの組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%または約20重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物の組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約36重量%、約38重量%、約40重量%、または約45重量%、約50重量%または約55重量%のアモルファス相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物の組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約35重量%、約36重量%、約37重量%、約38重量%、約39重量%、約40重量%、約41重量%、約42重量%、約43重量%、約44重量%、約45重量%、約46重量%、約47重量%、約48重量%、約49重量%、約50重量%のカリ岩塩相を含む。
いくつかの実施態様においては、MPM:KCl組成物の組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、約0.1重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%の副成分相を含む。
いくつかの実施態様においては、本明細書において開示する組成物は、KCO、NaCO、MgCO、およびCaCO並びにそれらの組合せを含む群から選択される1つ以上の炭酸塩をさらに含む。
本開示のさまざまな実施態様においては、K供給源組成物の調製のためのプロセスは、農業における(例えば、K肥料としての)および/または土壌修復における(例えば、土壌からの重金属を固定化することによる)潜在的な適用を実証する。例えば、本開示は、KCl肥料と比較して、土壌の塩分を著しく低下させるであろうそのような組成物の調製のための新しいプロセスに向けられている。さらに、これらに限定されないが、本開示は、K放出の異なる速度を有する新しい組成物を作り出し、塩化カリウムの非常に高い溶解度を、多段階K放出、高い吸着能力、高い残留効果、所与の作物および微生物叢にとって最適なレベルで土壌のpHを緩衝する能力、および水熱処理したカリウムの最小塩分と組み合わせる。
以下のMPM:KCl組成物の分析は、本明細書において記載するプロセスおよび農業におけるそれらの適用上に新しい洞察を提供する。全体的な議論は、栄養素に乏しくほとんど生産性のない土壌に真に利益をもたらし得る、産業生産にスケーラブルなプロセスを設計するという包括的な目標に従って構成されている。これらの組成物は、1回の適用を通してシーズン全体の間、作物に栄養素を供給することができ、それによって、根域(および発芽している種子)への激しく過剰な栄養素の供給から生じる、ストレスおよび特定の毒性の低下を通して農学パフォーマンスを改善することに加えて、適用コストを節約し、短期間の単純労働についての需要を低下させる。本明細書において開示するMPM:KCl組成物の組成(すなわち、鉱物学)および抽出特性は、処理条件の変更を通して調整し得ることが、予期せず発見された。以下の実施例は、本明細書において開示するMPM:KCl組成物が多くの重要な適用に適応できることを強調しながら、この発見への支持を提供する。
バッチ処理ルートの概略フローチャートを、図2に示す。プロセスの工程は、MPMスラリーを形成するために、アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および炭酸塩並びに水で、90℃と400℃との間の温度で、1と300気圧との間の圧力に0.01から6時間、水熱処理したカリウム骨格ケイ酸塩鉱石;並びに全てのKClが溶解するまで混合しながらスラリーに十分な量のKClを導入して、所望の重量比で混合されたKClおよびMPM前駆体スラリーまたは粉末を形成する第2の工程;並びに90℃と200℃との間(例えば、100℃および200℃)の温度で、1から100気圧の間の圧力に0.01から48時間乾燥させる第3の工程を含む。また、KClは、任意に、90℃と200℃との間(例えば、100℃および200℃)の温度で1と100気圧との間の圧力への0.01から48時間の乾燥工程後、MPMに粉末として添加して混合し得、またはMPM:KClスラリーを形成するための水熱処理の前に、カリウム骨格ケイ酸塩鉱石並びにアルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および/または炭酸塩並びに水の混合物に添加し得る。
実施例1:試薬およびK供給源組成物の合成および特徴付け
本明細書において使用する超カリウム閃長岩は、ブラジルのペルナンブコ州に位置するトリウンフォバソリス(Triunfo batholith)から入手した。カリ長石の含有量は、94.5重量%であった。手のひらサイズのフィールドサンプルを、ジョークラッシャー中で粉末状にし、ふるいにかけて、<2mmのサイズを有する粒子を得た。酸化カルシウム(CaO)、試薬グレード(Fisher Scientific)を、受け取ったまま使用した。
水熱処理用の供給混合物は、超カリウム閃長岩(<2mm)をP90~150μmまで乾式粉砕することによって得た。CaOを、カリ長石に富む粉末に添加して、CaO中にSiがなく、超カリウム閃長岩中にCaがなかったという仮定に基づいて、0.3の名目Ca:Siモル比を達成する。
水熱処理、MPM:KCl混合、および生成物回収は、図2の方法2に従った。5ガロンのオートクレーブに、3.2kgの供給混合物および9.6kgの水を装填した。反応器を密閉し、インペラーの回転を300rpmに設定した。220℃の温度設定点は、2時間中に達した。反応器の内圧は、約23バールであった。引き続き、内部Tが約40℃に達するまで、反応器を内部水冷システムで冷却した。反応器を素早く開き、MPMスラリーを、5ガロンのプラスチックバケツ中に定量的に移した。所望の量のKCl(例えば、1重量当量)を、スラリー中に混合し、セメントミキサーに適応するパワードリルを使用して均質化した。スラリーを、次いでオートクレーブ可能なプラスチックトレイ中に移し、120±5℃に設定した実験用オーブン中で一晩(18時間)乾燥させた。乾燥したケーキをディスクミルに通して、粉末を得た。この粉末は、引き続き、材料および化学的特徴付けおよび農学研究用に使用した。
1A. MPM:KCl鉱物学の決定-XRPD
図5および6におけるMPM:KCl組成物の鉱物学は、X線粉末回折(XRPD)によって決定した。粉末サンプルをサンプルホルダー上にバックロードし、X線源として45kVおよび40mAの\CuKα放射線を使用する回折計(Panalytical X’Pert MPD)中に入れた。いったん同定すると、鉱物相は、内部標準法およびリートベルト法(Rietveld refinement)を介して定量化した。数個の小さなピーク(全体の回折パターンの1%)は明確には同定できず、無視した。2回目のXRPDスキャンを、最初のスキャンと同じ条件下で行った。2回目のスキャンにおいては、25重量%のSi(NIST SRM 640)を、内部標準として役立つようにサンプル中に混合した。新たなリートベルト法を実施し、これは、散乱パワーにおける差異について調整された、Siピークの積分強度と初期分析において決定した既知の結晶相の積分強度との間の比較を可能にした。合計の一部としてのこれらの値の間の差異は、サンプルのアモルファス含有量のためであると推測された。各結晶成分の最終的な量は、見積もったアモルファス含有量を考慮に入れるために正規化した最初のリートベルト法の結果である。
サンプルは、広範囲の手動フィッティングを含む、高度の優先配向、重なり合うピークおよび異常なピーク形状を示した。不確実性のいくつかの原因を考えると、XRPDの定量化は、最良の可能な見積もりとしてのみ考え得る。
MPM:KCl組成物の回折パターンを、図6に示す(詳細は示していない)。XRPD分析は、カリ長石(KAlSi)並びに水熱処理および/または乾燥中にその場で形成された新しい鉱物相、すなわちハイドログロシュラー(CaAl(SiO3-x(OH)4x)、α-ケイ酸二カルシウム水和物(CaSiO(OH))、11Åのトバモライト(CaSi16(OH)・4HO)およびアモルファス材料(複数可)を検出した。
カリ長石は、供給混合物中に使用される超カリウム閃長岩の主要な鉱物成分である。MPM:KCl組成物においては、XRPDによってなお検出される残留カリ長石が1~74.5重量%を占め、0重量%および55重量%の範囲(例えば、0重量%と50重量%との間、0重量%と45重量%との間、0重量%と40重量%との間、0重量%と35重量%との間、0重量%と30重量%との間、0重量%と25重量%との間、0重量%と20重量%重量との間)のトバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、1重量%と55重量%との間(例えば、1重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相。
1B. MPM:KClの微細構造の決定
薄い切片(27mm×46mm、30μmの厚さ、両面研磨0.5μmのダイヤモンド、ホウケイ酸塩ガラス、アクリル樹脂;Spertace Petrogicas Inc.)中にはめ込んだMPM:KCl組成物を、高真空モード(<10-3Pa)で操作する走査型電子顕微鏡(JEOL 6610 LV)で観察した。加速電圧は、10~20kV、スポットサイズは、45~60、作動距離は、9~10mmであった。観察前に、切片を、カーボンコーティングした(Quorum、EMS 150T ES)。薄い切片は、真空下で保存した。
薄い切片中にはめ込んだMPM:KCl組成物の化学組成は、15kVの加速電圧、10ナノアンペア(nA)のビーム電流および1μmのビーム幅を使用して、Electron Probe Micro-Analyzer(EPMA)(JEOL JXA-8200)で決定した。鉱物相は、20~40秒のカウント時間を用いて分析した。統計をカウントすることから、濃度値の1σ標準偏差は、主要元素について0.3~1.0%および微量元素について1.0~5.0%であった。後方散乱電子(BSE)画像およびX線元素マップ(4.5cm×2.7cm)は、15kVの電圧、1nAのビーム電流および10μmの解像度を使用して取得した。そのような設定の使用並びに固定ビームを用いたステージラスターモードでの操作は、信号の損失およびX線の焦点はずれを回避した。
MPM:KCl組成物の予備的なSEM観察は、そのようなものとして粉末上で行った(図3)。引き続き、形態学的特徴(SEM)の詳細な調査のために、それを、薄い切片中にはめ込んだ。
最後に、さまざまな鉱物相は、XRPDによって、i)ひどく変化した(無秩序な)カリ長石ii)ナノ結晶粒子iii)真にアモルファスな化合物、例えば、不十分に結晶化した非化学量論的ケイ酸-カルシウム-水和物(C-S-H)などのアモルファスとして検出されるものに寄与し得るであろう。
粉末サンプルの粒子サイズ分布(PSD)は、サンプル循環および分散モジュールを備えたMicroBrook 2000Lレーザー回折粒子サイズ分析器(Brookhaven Instruments Cooporation、米国)を用いて決定した。サンプルは、約15%の不明瞭化が達成されるまで、分散モジュール中に導入した。サンプルは、各測定の前に、機械的攪拌および超音波処理によって水中に分散させた。1.529(実数)および0.1(虚数)の屈折率を、光学モデルにおいて使用した。
Brunauer、EmmetおよびTeller(BET-SSA)による比表面積は、Micromeritics ASAP 2020表面積および多孔度分析器を用いて決定した。吸着用に使用したガスは、Nであった。サンプル(約0.5g)を、サンプルチューブ中で10-5mmHg min-1の一定の脱気速度に達するまで(12時間)、200℃で脱気した。SSAは、p/pの範囲0.08~0.35において、マルチポイント法を用いて、等温線の吸着ブランチ上で決定した。しかしながら、完全な吸着(p/p=0.99まで)および脱着等温線が、記録された。
1C.抽出実験
超カリウム閃長岩、MPM、およびMPM:KCl組成物の抽出実験は、バッチ中で実施した。0.400gの固体組成物を、40mLの抽出溶液(m:m=100)とともに、密封したポリプロピレン遠心分離管中で30分間撹拌した。さまざまな抽出剤を、抽出の強度を変えるために使用した。一般的に使用される抽出剤は、0.1Mクエン酸および脱イオン水を含む。全ての水溶液は、18.2MΩcmの水を使用して調製した。攪拌後、抽出剤溶液を、一連の遠心分離および濾過を通して単離する。後者は、グレード3のワットマン濾紙(6μm細孔)を用いた。ろ液を、次いでICP-OES分析用に2重量%HNO中で1/100に希釈する。各抽出実験は、3回実施した。
MPM:KCl組成物は、Kを放出し、100倍過剰の0.1Mクエン酸への30分の曝露後にアルカリ金属放出組成物から放出されるKの量は、同じ抽出条件下で1つ以上のカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量よりも少なくとも676倍高い。本開示のいくつかの実施態様においては、同じ抽出条件下で1つまたはカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量と比較した、100倍過剰の0.1Mクエン酸への30分の曝露後にMPM:KCl組成物から放出されるKの量は、それらの間の全ての値を含めて、2倍高い、3倍高い、4倍高い、5倍高い、6倍高い、7倍高い、8倍高い、9倍高い、10倍高い、15倍高い、20倍高い、25倍高い、30倍高い、35倍高い、40倍高い、45倍高い、50倍高い、55倍高い、60倍高い、65倍高い、110倍高い、155倍高い、201倍高い、246倍高い、291倍高い、337倍高い、382倍高い、427倍高い、473倍高い、518倍高い、563倍高い、608倍高い、654倍高い、699倍高い、744倍高い、790倍高い、835倍高い、880倍高い、925倍高い、971倍高い、1016倍高い、1061倍高い、1107倍高い、1152倍高い、1197倍高い、1243倍高い、または1288倍高い。
また、MPM:KCl組成物は、Kを放出し、100倍過剰の脱イオン水への30分の曝露後にアルカリ金属放出組成物から放出されるKの量は、同じ抽出条件下で1つ以上のカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量よりも少なくとも2650倍高い。本開示のいくつかの実施態様においては、同じ抽出条件下で1つまたはカリウム骨格ケイ酸塩出発材料によって放出されるKの量と比較した、100倍過剰の脱イオン水への30分の曝露後にMPM:KCl組成物から放出されるKの量は、それらの間の全ての値を含めて、2倍高い、3倍高い、4倍高い、5倍高い、6倍高い、7倍高い、8倍高い、9倍高い、10倍高い、15倍高い、20倍高い、25倍高い、30倍高い、35倍高い、40倍高い、45倍高い、50倍高い、55倍高い、60倍高い、70倍高い、80倍高い、90倍高い、100倍高い、150倍高い、336倍高い、521倍高い、706倍高い、891倍高い、1076倍高い、1262倍高い、1447倍高い、1632倍高い、1817倍高い、2002倍高い、2188倍高い、2373倍高い、2558倍高い、2743倍高い、2928倍高い、3113倍高い、3299倍高い、3484倍高い、3669倍高い、3854倍高い、4039倍高い、4225倍高い、4410倍高い、4595倍高い、4780倍高い、4965倍高い、または5150倍高い。
1D.鉱物学の構成と抽出との間の関係
MPM:KCl組成物においてXRPDによって検出された主要なカリウムアルミノケイ酸塩(KAS)は、カリ長石(KAlSi)であった。XRPDは、約30重量%のカリ長石が処理中に変換されることを示した(図4)。PSD分析は、カリ長石に起因するサイズ集団(約55μmピーク)が、供給混合物に対してMPM:KCl組成物において低下することを確認した(図8)。しかしながら、そのような鉱物相は、MPM:KCl組成物の主要な成分(25.4重量%)のままであり、従って、主要なK含有相のままでもある。これは、組成物の、慎重に設計され、意図された特徴である。カリ長石の完全な変換は、この作業の宣言された範囲、すなわち、作物のニーズまたは要望に合ったK放出速度を有する肥料(例えば、熱帯土壌用肥料などの、土壌用肥料)を設計することとは反対に、桁違いの費用がかかるであろう、および、土壌溶液において直ちに利用できる大量の可溶性Kを生成するであろう。
水熱プロセスは、カリ長石を、Ca含有アルミノケイ酸塩水和物、すなわち、ハイドログロシュラー、トバモライト、α-ケイ酸二カルシウム水和物、および無秩序なC-A-S-H相に変換し、ここで、後者は、XRPDアモルファスのカテゴリー中に入る(図5および6)。これらのCa含有アルミノケイ酸塩水和物の1つ以上は、Kをホストする能力を有し、K貯留物として役立つ。表1に示すように、根圏において見出されるものと同様の十分に酸性の環境は、これらの相を溶解して、Kおよび他の保存栄養素および/または有益な元素を放出するであろう。
実施例2:異なる乾燥条件下でのMPM:KCl組成物からのMPM:KCl組成物K放出に対する、処理および乾燥条件の影響
抽出実験は、以下のように行った:400mgのMPMまたは同等量のMPM:KCl組成物を、40mLの0.1Mクエン酸溶液中に懸濁させた(3回行った)。pHt=0を、記録した。サンプルを、次いで30分間攪拌し、2回目のpH測定を行った(pHt=24時間)。鉱物の抽出は、酸性条件(2重量%HNO)下でのICP-MSによって決定した。注記していない限り、MPM:KCl組成物は、220℃で処理し、120℃での指定された条件下で乾燥させた。
この方法は、MPM:KCl組成物を提供し、ここで、100倍過剰の0.1Mクエン酸への30分の曝露後にMPM:KCl組成物から放出されるKの量は、約0.4から約520g K/kg MPM:KCl組成物の範囲である。特定の実施態様においては、放出されるKの量は、それらの間の全ての値および範囲を含めて、約0.4g K/kg MPM:KCl組成物、約1g K/kg MPM:KCl組成物、約5g K/kg MPM:KCl組成物、約10g K/kg MPM:KCl組成物、約25g K/kg MPM:KCl組成物、約50g K/kg MPM:KCl組成物、約100g K/kg MPM:KCl組成物、約130g K/kg MPM:KCl組成物、約160g K/kg MPM:KCl組成物l、約190g K/kg MPM:KCl組成物、約210g K/kg MPM:KCl組成物、約240g K/kg MPM:KCl組成物、約270g K/kg MPM :KCl組成物、約300g K/kg MPM:KCl組成物、約400g K/kg MPM:KCl組成物、約500g K/kg MPM:KCl組成物、約520g K/kg MPM:KCl組成物であった。
この方法は、MPM:KCl組成物を提供し、ここで、100倍過剰の脱イオンへの30分の曝露後にMPM:KCl組成物から放出されるKの量は、約0.2から約520g K/kg MPM:KCl組成物の範囲である。特定の実施態様においては、放出されるKの量は、それらの間の全ての値および範囲を含めて、約0.2g K/kg MPM:KCl組成物、約0.4g K/kg MPM:KCl組成物、約1g K/kg MPM:KCl処理組成物、約5g K/kg MPM:KCl組成物、約10g K/kg MPM:KCl組成物、約25g K/kg MPM:KCl組成物、約50g K/kg MPM:KCl組成物、約100g K/kg MPM:KCl組成物、約130g K/kg MPM:KCl組成物、約160g K/kg MPM:KCl組成物、約190g K/kg MPM:KCl組成物、約210g K/kg MPM:KCl組成物、約240g K/kg MPM:KCl組成物、約270g K/kg MPM:KCl組成物、約300g K/kg MPM:KCl組成物、約400g K/kg MPM:KCl組成物、約500g K/kg MPM:KCl組成物、約520g K/kg MPM:KCl組成物であった。
本明細書において記載する組成物は、MPMおよびKClの供給物を用いた造粒によって製造することができる。
本明細書において記載するMPM:KCl組成物は、根圏応答性K放出を有し得、ここで、Kの一部は水溶性塩であり、一方、追加の部分は長期間にわたって放出される。従って、いくつかの実施態様においては、本明細書において開示するMPM:KCl組成物は、速放Kおよび徐放Kの両方を有するという望ましい特性を有し得る。本開示のさまざまな実施態様においては、MPM:KCl組成物中の即時放出(可溶性)Kの遅い(固相)Kに対する比は、約720:1から約0.01:1である。いくつかの実施態様においては、比は、それらの間の全ての範囲および値を含めて、約720:1、約700:1、約600:1、約500:1、約400:1、約300:1、約200:1、約100:1、約50:1、約10:1、、約9:1、約8:1、約7:1、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約0.8:1、約0.6:1、約0.4:1、約0.2:1、約0.1:1、または約0.01:1である。
一連のMPM:KCl組成物は、供給原料を反応させ、引き続き得られた生成物を乾燥させるための4つの別個の雰囲気条件のセット(Ar-Ar、Ar-空気、空気-空気、およびCO-CO)を使用して製造した(表2)。
Figure 2023513852000003
Figure 2023513852000004
Figure 2023513852000005
処理および乾燥雰囲気を変えることは、製造されるMPM:KCl組成物の組成に著しく影響を与える。特に、アモルファス相、ケイ酸二カルシウム水和物、ハイドロガーネット、トバモライト、およびカリ長石の量は、各セットの条件下で変化する。
さらなる研究を、2セットのMPM:KCl組成物からのカリウムの抽出に対する乾燥条件の影響を探し出すために行った。最初のセットについては、MPM:KCl組成物を、空気、Ar、CO、および真空を使用して、上澄みとともに別々に乾燥させた。K放出は、Ar条件下で最も高く、COを利用したときに最も低い。10-2~10-3Torrの間の真空の適用はまた、MPM:KCl組成物からのKの実質的な放出を提供する。空気での乾燥は、中間値を提供し、これは、自然に存在する少量のCOが抽出にほとんど影響を有しないことを明確に示す。これらの実験においては、K放出は、乾燥温度(<90℃)とは独立していることが見出された。
実施例3:塩分指数
MPM:KCl組成物の重量比は、組成物の塩分指数に影響を与えることが見出された変数である(表3および4)。例えば、MPMの重量比を減少させることは、塩分指数を増加させるであろう(表3および4)。MPMは塩化物を含まないため、MPM:KCl組成物は、KClと比較して、土壌中に添加されるClを大幅に低下させるであろう。例えば、MPM:KCl組成物(1:1)は、塩分を50%低下させ(KClと比較して)、得られる塩分指数は、市販の肥料KSOおよびPoly4と同様である。
Figure 2023513852000006
Figure 2023513852000007
実施例4:処理パラメーターおよび農業効率
収量比較(第1並びに第2サイクルの両方)およびK浸出損失比較のための温室試験は、図9および図11に例示するように、異なるK供給源、MPM、5-MPM:1-KCl、1-MPM:1-KCl、KCl(商業的にはMuriate of Potash(MOP)と呼ばれる)およびコントロール(各処理を5回繰り返す)で処理した砂質で低Kの土壌を含有するカラム中で実施した。各組成物/生成物は、3つの異なるKの割合で、残りの必要な主要栄養素は以下の表5Aおよび5Bによる量で土壌中に直接組み込んで、試験した。土壌の水分レベルを、70%に増加させ、その後15日間インキュベートした。インキュベーション後、5つの種子を蒔いた。苗の出現後、それらの2つは、収量、植物栄養素、K取込みおよび効率データを提供するために、45~49日の期間にわたって維持し成長させた。微量栄養素を、表5Aによる成長サイクル中に栄養素溶液の一部として添加した。成長サイクルにわたって、水を、7日の期間ごとにわたって広がる40mmの雨をシミュレートするために適用した。第1の温室サイクルは、各カラムの作物の収穫および分析で終了した。第1の温室サイクルの後、第2の温室サイクルの前に、土壌を、以下の表5Aのおよび5Bによる第1のサイクルと比較したときに、特定の主要栄養素をわずかに異なる比率で添加したことであったという唯一の違いのもと、インキュベーションを含む同じプロトコルに従って処理した。追加した微量栄養素は、同じままであった。植物の成長と同時に、カラムの下部で収集した浸出液を、そのK含有量について一定間隔で分析した(図10)。浸出液中にあるKは、それがこのサイクル内でもはや植物の根によって吸収され得ないであろうこと、および土壌の栄養素貯留物を構築するのにも寄与しないであろうことから、永久に失われたとして見なした。
Figure 2023513852000008
Figure 2023513852000009
図12A~Cにおいては、温室プロトコルを使用して第1のサイクルのトウモロコシを生育させ、その後作物を取り除き、農学的効率分析のために地上部を乾燥させた。得られた土壌を使用して、第2のサイクルについてトウモロコシを生育させた。図12A~Cは、本明細書において開示する組成物が、KClだけと比較したときに、有意な収量の増加を示し得ることを示す。さらに、本明細書において開示する組成物は、連続的な適用後のかなりの収量の増加を実証する(すなわち、第1対第2のサイクルからの結果を比較して)。MPM:KCl組成物は、適切なK供給源を、適切な場所への適切な速度である適切なタイミングで提供し、作物システムの成長(4Rスチュワードシップ)についての効率を達成するための効率的な選択肢として自己証明した(図12A~C)。
以下の表6は、本開示による組成物の浸出特性に関する追加のデータを示す。データは、フレーム測光法を使用して浸出液から42DAEで収集した。分析した浸出液(図10)は、異なる組成物を比較したときのK浸出損失を示す。カラムあたり合計1200mgのKを意味する、Kの割合が200の実験においては、MPMの形態でカラムに追加したKの1.1%のみが、浸出を通して失われ、温室サイクル後に浸出液となって終わった。1.1%を計算するために、コントロールカラムにおける浸出を通して失われた28mgのKを、MPMを含有するカラムにおける浸出を通して失われた41mgのKから差し引いた。MPM:KCL 5:1の組成物を有するカラムは、そのK含有量の4.3%を失ったが、一方、MPM:KCL 1:1の組成物を有するカラムは、浸出を通してそのK含有量の13.8%を失った。比較として、KClを含有するカラムは、そのK含有量の16.8%を失い、これは、MPM:KClの組成物が浸出損失を低下させるのに役立つことを実証する。全てのパーセンテージは、コントロールから28mgのKの浸出損失を差し引くことによって計算した。浸出液の測定は、第1の温室サイクル中にのみ行った。
カラムあたり合計2400mgのKを意味する、Kの割合が400のシナリオにおいては、異なる組成物の結果は、さらにより表現的であった。MPMを有するカラムは、浸出を通してそのKの3.0%を失ったのみであった。KClのみを含有するカラムの39.1%と比較して、浸出を通して、MPM:KCL 5:1の組成物を有するカラムは、そのK含有量の12.1%を失ったが、一方、MPM:KCL 1:1の組成物を有するカラムは、そのK含有量の26.2%を失った。より高いKの投与量を用いて、KClからの浸出を通した損失は著しいが、一方、純粋なMPMおよびMPM:KClの組成物は、これらの損失を大幅に低下させる。
Figure 2023513852000010
他の実施態様
特定の実施態様を記載してきたが、本開示はそのような実施態様に限定されない。
一例として、カリ長石相の量を、特定のMPM:KCl組成物について記載してきたが、より一般的には、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、これらの値の間の全ての範囲を含めて、少なくとも約1重量%(例えば、少なくとも約2重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約4重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約6重量%、少なくとも約7重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約9重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約11重量%、少なくとも約12重量%、少なくとも約13重量%、少なくとも約14重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約16重量%、少なくとも約17重量%、少なくとも約18重量%、少なくとも約19重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約21重量%、少なくとも約22重量%、少なくとも約23重量%、少なくとも約24重量%、少なくとも約25重量%、少なくとも約26重量%、少なくとも約27重量%、少なくとも約28重量%、少なくとも約29重量%、少なくとも約30重量%)のカリ長石相および/または最大で約74.5重量%(例えば、最大で約70重量%、最大で約65重量%、最大で約60重量%、最大で約55重量%、最大で約50重量%、最大で約45重量%;最大で約40重量%、最大で約35重量%、最大で約30重量%、最大で約25重量%、最大で約20重量%)のカリ長石相を含み得る。いくつかの実施態様においては、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、約25重量%、約26重量%、約27重量%、約28重量%、約29重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%、約74.5重量%の量のカリ長石相を含み得る。
別の例として、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、少なくとも約1重量%(例えば、少なくとも約2重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約4重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約6重量%、少なくとも約7重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約9重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約25重量%、少なくとも約30重量%)のトバモライト相および/または最大で約55重量%(例えば、最大で約50重量%、最大で約45重量%、最大で約40重量%、最大で約35重量%、最大で約30重量%、最大で約25重量%)のトバモライト相を含み得る。特定の実施態様においては、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約40重量%、約45重量%、約50%、または約55重量%の量のトバモライト相を含み得る。
さらなる例として、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、少なくとも約1重量%(例えば、少なくとも約2重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約4重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約6重量%、少なくとも約7重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約9重量%、少なくとも約10重量%、)のハイドログロシュラー相および/または最大で約15重量%(例えば、最大で約14重量%、最大で約13重量%、最大で約12重量%、最大で約11重量%、最大で約10重量%)のハイドログロシュラー相を含み得る。特定の実施態様においては、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、または約10重量%の量のハイドログロシュラー相を含み得る。
追加の例として、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、少なくとも約1重量%(例えば、少なくとも約2重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約4重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約6重量%、少なくとも約7重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約9重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約11重量%、少なくとも約12重量%、少なくとも約13重量%、少なくとも約14重量%、少なくとも約15重量%)のケイ酸二カルシウム水和物相および/または最大で約20重量%(例えば、最大で約19重量%、最大で約18重量%、最大で約17重量%、最大で約16重量%、最大で約15重量%)のケイ酸二カルシウム水和物相を含み得る。特定の実施態様においては、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、または約20重量%の量のケイ酸二カルシウム水和物相を含み得る。
別の例として、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、これらの値のいずれかの間の全ての範囲を含めて、少なくとも約1重量%(例えば、少なくとも約2重量%、少なくとも約3重量%、少なくとも約4重量%、少なくとも約5重量%、少なくとも約6重量%、少なくとも約7重量%、少なくとも約8重量%、少なくとも約9重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約11重量%、少なくとも約12重量%、少なくとも約13重量%、少なくとも約14重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約16重量%、少なくとも約17重量%、少なくとも約18重量%、少なくとも約20重量%、少なくとも約22重量%、少なくとも約24重量%、少なくとも約26重量%、少なくとも約28重量%、少なくとも約30重量%)のアモルファス相および/または最大で約55重量%(例えば、最大で約50重量%、最大で約45重量%、最大で約40重量%、最大で約38重量%、最大で約36重量%、最大で約34重量%、最大で約32重量%、最大で約30重量%、最大で約28重量%、最大で約26重量%、最大で約24重量%、最大で約22重量%、最大で約20重量%)のアモルファス相を含み得る。いくつかの実施態様においては、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約20重量%、約22重量%、約24重量%、約26重量%、約28重量%、約30重量%、約32重量%、約34重量%、約36重量%、約38重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、または約55重量%の量のアモルファス相を含み得る。
さらに別の例として、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、約1重量%と74.5重量%との間(例えば、約14.5重量%と約74.5重量%との間)の範囲のカリ長石相、0重量%および55重量%の範囲の(例えば、0重量%と50重量%との間の、0重量%と45重量%との間の、0重量%と40重量%との間の、0重量%と35重量%との間の、0重量%と30重量%との間の、0重量%と25重量%との間の、0重量%と20重量%との間の)トバモライト相、0重量%と15重量%との間(例えば、0重量%と12重量%との間、1重量%と15重量%との間、1重量%と12重量%との間)の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間(例えば、0重量%と15重量%との間、0重量%と12重量%との間、0重量%と10重量%との間、1重量%と20重量%との間、1重量%と15重量%との間、1重量%と12重量%との間、1重量%と10重量%との間)の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、および/または1重量%と55重量%との間(例えば、1重量%と45重量%との間)の範囲のアモルファス相を含み得る。
さらなる例として、特定のMPM:KCl組成物についての重量比の実施態様を記載してきたが、より一般的には、組成物中の所与の成分について、組成物中のMPM:成分の重量比は、少なくとも0.01:1(例えば、0.05:1、少なくとも0.1:1、少なくとも0.2:1、少なくとも0.3:1、少なくとも0.4:1、少なくとも0.5:1、少なくとも0.6:1、少なくとも0.7:1、少なくとも0.8:1、少なくとも0.9:1)および/または最大で100:1(例えば、最大で90:1、最大で80:1、最大で70:1、最大で60:1、最大で50:1、最大で40:1、最大で30:1、最大で20:1、最大で10:1、最大で1:1)である。いくつかの実施態様においては、所与の成分について、組成物中のMPM:成分の重量比は、0.01:1と100:1との間である。特定の実施態様においては、組成物中の所与の成分について、組成物中のMPM:成分の重量比は、0.1:1と20:1との間である。
さらにさらなる例として、CEC値を特定のMPM:KCl組成物について提供してきたが、より一般的には、KClに加えて、またはKClの代わりに1つ以上の成分を含む組成物は、キログラムあたり少なくとも10ミリモル(mmolc/kg)(例えば、少なくとも15mmolc/kg、少なくとも20mmolc/kg、少なくとも25mmolc/kg、少なくとも30mmolc/kg、少なくとも35mmolc/kg、少なくとも40mmolc/kg、少なくとも45mmolc/kg、少なくとも50mmolc/kg、少なくとも55mmolc/kg、少なくとも60mmolc/kg、少なくとも65mmolc/kg、少なくとも70mmolc/kg、少なくとも75mmolc/kg、少なくとも80mmolc/kg、少なくとも85mmolc/kg、少なくとも90mmolc/kg、少なくとも95mmolc/kg、少なくとも100mmolc/kg、少なくとも125mmol/kg、少なくとも150mmolc/kg、少なくとも175mmol/kg、および/または少なくとも200mmolc/kg)および/または最大で500mmolc/kg(例えば、最大で450mmolc/kg、最大で400mmolc/kg、最大で350mmolc/kg、最大で300mmolc/kg、最大で250mmolc/kg、最大で200mmol/kg)のCECを有し得る。
追加の実施態様は、特許請求の範囲によって包含される。

Claims (114)

  1. 1)カリウム骨格ケイ酸塩鉱石;2)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1つの材料;並びに3)水を、少なくとも10分間少なくとも90℃の温度で、および少なくとも1気圧の圧力で加熱して、それにより第1の生成物を製造すること;
    該第1の生成物を成分の供給源と組み合わせて、第2の生成物を形成すること;並びに
    該第2の生成物を乾燥させて、MPMおよび該成分を含む組成物を提供することを含み、
    ここで、該成分の該供給源は、KCl、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、方法。
  2. 1)カリウム骨格ケイ酸塩鉱石;2)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1つの材料;並びに3)水を、少なくとも10分間少なくとも90℃の温度で、および少なくとも1気圧の圧力で加熱して、それにより第1の生成物を製造すること;
    該第1の生成物を乾燥させて、第2の生成物を提供すること;並びに
    該第2の生成物を成分の供給源と組み合わせて、MPMおよび該成分を含む組成物を提供することを含み、
    ここで、該成分の該供給源は、KCl、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、方法。
  3. 1)カリウム骨格ケイ酸塩鉱石;2)アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも1つの材料;3)水;並びに4)成分の供給源を、少なくとも10分間少なくとも90℃の温度で、および少なくとも1気圧の圧力で加熱して、それにより第1の生成物を製造すること;並びに
    該第1の生成物を乾燥させて、MPMおよび該成分を含む組成物を提供することを含み、
    ここで、該成分の該供給源は、KCl、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、方法。
  4. 少なくとも1つの材料が、アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物および炭酸塩からなる群から選択される少なくとも2つの材料を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  5. 少なくとも1つの材料が、アルカリ土類金属およびアルカリ金属の少なくとも1つの、酸化物、水酸化物、および炭酸塩を含む、請求項1~3のいずれか一項の方法。
  6. 圧力が最大で300気圧である、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  7. 温度が最大で400℃である、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  8. 時間が最大で6時間である、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  9. 第1の生成物が、MPMの前駆体を含むスラリーを含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  10. 第2の生成物がMPMを含む、請求項2の方法。
  11. 乾燥を少なくとも25℃の間の温度で実施する、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  12. 乾燥を最大で200℃の温度で実施する、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  13. 乾燥が少なくとも1気圧の圧力で起こる、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  14. 乾燥が最大100気圧の圧力で起こる、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  15. 乾燥が少なくとも0.01時間起こる、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  16. 乾燥が最大で72時間起こる、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  17. 加熱がオートクレーブ中で起こる、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  18. カリウム骨格ケイ酸塩鉱石が、カリ長石、カルシライト、霞石、粗面岩、流紋岩、超カリウム閃長岩、白榴石、霞石閃長岩、フォノライト、フェナイト、アプライトおよびペグマタイトからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  19. カリウム骨格ケイ酸塩鉱石がカリ長石を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  20. 少なくとも1つの材料が、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、およびカリウム(K)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  21. 少なくとも1つの材料が、CaO、Ca(OH)およびCaCOからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  22. 以下の少なくとも1つが成り立つ、先行する請求項のいずれか一項の方法:
    少なくとも1つの材料は、0.05と0.6との間のCa:Siのモル比でCaOを含む;
    少なくとも1つの材料は、0.05と0.6との間のCa:Siのモル比でCa(OH)を含む;および
    少なくとも1つの材料は、0.05と0.6との間のCa:Siのモル比でCaCO3を含む。
  23. 組成物が、少なくとも0.1:1のMPM:KClの重量比を有する、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  24. 組成物が、最大で100:1のMPM:KClの重量比を有する、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  25. 造粒することをさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  26. 乾燥後に造粒することを含む、請求項25の方法。
  27. 100倍過剰の脱イオンへの30分後に組成物から放出されるKの量が、組成物1キログラムあたり約0.2グラムから約520グラムのKの範囲である、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  28. 100倍過剰の酸への30分の曝露後に組成物から放出されるKの量が、同じ抽出条件下でカリウム骨格ケイ酸塩鉱石によって放出されるKの量よりも少なくとも676倍高い、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  29. 100倍過剰の水への30分の曝露後に組成物から放出されるKの量が、同じ抽出条件下でカリウム骨格ケイ酸塩鉱石によって放出されるKの量よりも少なくとも2650倍高い、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  30. 組成物中の即時放出カリウムの徐放カリウムに対する比が約720:1から約0.01:1である、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  31. 組成物中のClのパーセンテージが0.5%と45%との間である、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  32. 成分の供給源が、多量栄養素供給源、微量栄養素供給源および有益な元素の供給源からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  33. 成分の供給源がKClを含む、請求項32の方法。
  34. 成分の供給源が、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Cl、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Zn、Na、Se、Si、CoおよびVからなる群から選択されるメンバーの供給源を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  35. 成分の供給源を加熱前に添加する、請求項33または請求項34の方法。
  36. 成分の供給源を、加熱後、乾燥前に添加する、請求項33または請求項34の方法。
  37. 成分の供給源を乾燥後に添加する、請求項33または34の方法。
  38. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも2つの相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  39. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも3つの相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  40. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも4つの相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  41. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  42. MPMが少なくとも1重量%のカリ長石相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  43. MPMが最大で74.5重量%のカリ長石相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  44. MPMが少なくとも0.1重量%のトバモライト相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  45. MPMが最大で55重量%のトバモライト相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  46. MPMが少なくとも0.1重量%のハイドログロシュラー相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  47. MPMが最大で15重量%のハイドログロシュラー相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  48. MPMがケイ酸二カルシウム水和物相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  49. MPMが最大で20重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  50. MPMがアモルファス相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  51. MPMが最大で55重量%のアモルファス相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  52. 組成物が少なくとも0.1重量%のKClを含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  53. 組成物が最大で99重量%のKClを含む、いずれかの請求項52に記載の方法。
  54. MPMが副成分相をさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  55. MPMが少なくとも0.1重量%の副成分相をさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  56. MPMが最大で20重量%の副成分相を含む、いずれかの請求項54または請求項55の方法。
  57. 組成物が5%と119%との間の塩分指数を有する、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  58. 組成物が、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0.1重量%と55重量%との間の範囲のトバモライト相、0.1重量%と15重量%との間の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と99重量%との間の範囲の副成分相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  59. 組成物中のKのパーセンテージが5%と55%との間である、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  60. 組成物を肥料として使用することをさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  61. 組成物を土壌修復のために使用することをさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  62. 組成物を土壌を除染するために使用することをさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  63. 組成物を作物収量を増加させるために使用することをさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  64. 組成物を土壌の健康を改善するために使用することをさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  65. N、P、K、Ca、Mg、S、B、Cl、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Zn、Na、Se、Si、CoおよびVからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを、異なる速度で放出するために組成物を使用することをさらに含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  66. 組成物が最大で20重量%のトバモライト相を含み、および/または組成物が最大で10重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  67. 組成物が少なくとも10mmolc/kgの陽イオン交換比を有する、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  68. 組成物が最大で500mmolc/kgの陽イオン交換比を有する、先行する請求項のいずれか一項の方法。
  69. MPM;並びに
    KCl、主要栄養素、微量栄養素および有益な元素からなる群から選択される成分を含み、
    ここで、該MPMは、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも2つの相を含む、組成物。
  70. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも3つの相を含む、請求項69の組成物。
  71. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも4つの相を含む、請求項69の組成物。
  72. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相からなる群から選択される少なくとも5つの相を含む、請求項69の組成物。
  73. MPMが、カリ長石相、トバモライト相、ハイドログロシュラー相、ケイ酸二カルシウム水和物相およびアモルファス相を含む、請求項69の組成物。
  74. MPMが少なくとも1重量%のカリ長石相を含む、請求項69~73のいずれか一項の組成物。
  75. MPMが最大で74.5重量%のカリ長石相を含む、請求項69~74のいずれか一項の組成物。
  76. MPMが少なくとも0.1重量%のトバモライト相を含む、請求項69~75のいずれか一項の組成物。
  77. MPMが最大で55重量%のトバモライト相を含む、請求項69~76のいずれか一項の組成物。
  78. MPMが少なくとも0.1重量%のハイドログロシュラー相を含む、請求項69~77のいずれか一項の組成物。
  79. MPMが最大で15重量%のハイドログロシュラー相を含む、請求項69~78のいずれか一項の組成物。
  80. MPMがケイ酸二カルシウム水和物相を含む、請求項69~79のいずれか一項の組成物。
  81. MPMが最大で20重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む、請求項69~80のいずれか一項の組成物。
  82. MPMがアモルファス相を含む、請求項69~81のいずれか一項の組成物。
  83. MPMが最大で55重量%のアモルファス相を含む、請求項69~82のいずれか一項の組成物。
  84. 組成物が少なくとも0.1重量%のKClを含む、請求項69~83のいずれか一項の組成物。
  85. 組成物が最大で99重量%のKClを含む、請求項84の組成物。
  86. MPMが副成分相をさらに含む、請求項69~85のいずれか一項の組成物。
  87. MPMが少なくとも0.1重量%の副成分相をさらに含む、請求項69~86のいずれか一項の組成物。
  88. MPMが最大で20重量%の副成分相を含む、請求項86または87の組成物。
  89. 組成物がKClを含む、請求項69~88のいずれか一項の組成物。
  90. 組成物が少なくとも0.1:1のMPM:KCl相の重量比を有する、請求項89の組成物。
  91. 組成物が最大で100:1のMPM:KCl相の重量比を有する、請求項89の組成物。
  92. 成分が、多量栄養素、微量栄養素および有益な元素からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項69~91のいずれか一項の組成物。
  93. 成分中に、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Cl、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Zn、Na、Se、Si、CoおよびVからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを含む、請求項69~92のいずれか一項の組成物。
  94. 組成物中のClのパーセンテージが0.5%と45%との間である、請求項69~93のいずれか一項の組成物。
  95. 組成物が、1重量%と74.5重量%との間の範囲のカリ長石相、0.1重量%と55重量%との間の範囲のトバモライト相、0.1重量%と15重量%との間の範囲のハイドログロシュラー相、0重量%と20重量%との間の範囲のケイ酸二カルシウム水和物相、0重量%と55重量%との間の範囲のアモルファス相、0.1重量%と99重量%との間の範囲のカリ岩塩相および0.1重量%と20重量%との間の範囲の副成分相を含む、請求項69~94のいずれか一項の組成物。
  96. 組成物中のKのパーセンテージが5%と55%との間である、請求項69~95のいずれか一項の組成物。
  97. MPMがカリ長石を含む、請求項69~96のいずれか一項の組成物。
  98. 100倍過剰の脱イオンへの30分後に組成物から放出されるKの量が、組成物1キログラムあたり約0.2グラムから約520グラムのKの範囲である、請求項69~97のいずれか一項の組成物。
  99. 100倍過剰の酸への30分の曝露後に組成物から放出されるKの量が、同じ抽出条件下でカリウム骨格ケイ酸塩鉱石によって放出されるKの量よりも少なくとも676倍高い、請求項69~98のいずれか一項の組成物。
  100. 100倍過剰の水への30分の曝露後に組成物から放出されるKの量が、同じ抽出条件下でカリウム骨格ケイ酸塩鉱石によって放出されるKの量よりも少なくとも2650倍高い、請求項69~99のいずれか一項の組成物。
  101. 組成物中の即時放出カリウムの徐放カリウムに対する比が約720:1から約0.01:1である、請求項69~100のいずれか一項の組成物。
  102. 組成物が5%と119%との間の塩分指数を有する、請求項69~101のいずれか一項の組成物。
  103. 組成物が最大で20重量%のトバモライト相を含み、および/または組成物が最大で10重量%のケイ酸二カルシウム水和物相を含む、請求項69~102のいずれか一項の組成物。
  104. 組成物が少なくとも10mmolc/kgの陽イオン交換比を有する、請求項69~103のいずれか一項の組成物。
  105. 組成物が最大で500mmolc/kgの陽イオン交換比を有する、請求項69~104のいずれか一項の組成物。
  106. 組成物が肥料を含む、請求項69~105のいずれか一項の組成物。
  107. 組成物が土壌修復組成物を含む、請求項69~105のいずれか一項の組成物。
  108. 組成物が土壌除染組成物を含む、請求項69~105のいずれか一項の組成物。
  109. 組成物が作物収量増加組成物を含む、請求項69~105のいずれか一項の組成物。
  110. 組成物が土壌健康改善組成物を含む、請求項69~105のいずれか一項の組成物。
  111. 組成物が、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Cl、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Zn、Na、Se、Si、CoおよびVからなる群から選択される少なくとも1つのメンバーを、異なる速度で放出するように構成されている、請求項69~105のいずれか一項の組成物。
  112. 組成物が、少なくとも1つの主要栄養素を異なる速度で土壌に放出するように構成されている、請求項69~111のいずれか一項の組成物。
  113. 組成物が、少なくとも1つの微量栄養素を異なる速度で土壌に放出するように構成されている、請求項69~112のいずれか一項の組成物。
  114. 組成物が、少なくとも1つの有益な元素を異なる速度で土壌に放出するように構成されている、請求項69~113のいずれか一項の組成物。
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