JP2023512718A - テープ積層ヘッド - Google Patents
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Abstract
複合被加工物の形成中にモールドまたはマンドレル上に複合材テープを付着させるためのテープ積層ヘッド。しかし、テープ積層ヘッドが大型のテープ積層機械および組立体の一構成要素である。その構成要素の中でもとりわけ、テープ積層ヘッドが、テープ供給リール、および複数のローラーを有する。テープ供給リールがテープ供給スプールを受ける。ローラーが、テープ供給リールの下流でテープ供給スプールからの複合材テープを担持する。複合材テープが、テープ積層ヘッドによって画定される複合材テープ経路の周りでローラーによって担持される。複合材テープ経路に沿うロケーションで、ローラーのうちの1つまたは複数のローラーが、複合材テープがレイアップ面の上に付着される前に複合材テープの裏当て紙側を最終的にレイアップ面に対向させるように、複合材テープを位置付ける。【選択図】図3
Description
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その内容全体が本明細書に組み込まれている、2020年2月6日に出願した米国仮特許出願第62/971,018号の優先権の利益を主張する国際特許協力条約の特許出願である。
[0001]本出願は、その内容全体が本明細書に組み込まれている、2020年2月6日に出願した米国仮特許出願第62/971,018号の優先権の利益を主張する国際特許協力条約の特許出願である。
[0002]本出願はテープ積層機械に関し、より詳細には、複合被加工物(composite workpiece)の形成中にモールド(換言すれば、型)またはマンドレル上に複合材テープを付着させるための、テープ積層機械内に備え付けられるテープ積層ヘッドに関する。
[0003]テープ積層機械は複合被加工物の生産で使用される。テープ積層機械は、航空宇宙部品のための航空宇宙用途さらには他の部品のための他の用途で採用される。樹脂を含侵した繊維材料の形態の複合材料は、一体に複合被加工物を形成するために、テープ積層機械により、正確なロケーションおよび長さでモールドまたはマンドレルに付着される。テープ積層機械が、複合被加工物の最終形状で複合材テープを正確に付着させるために、モールドの上でテープ積層ヘッドを移動させる。テープ積層ヘッドが移動するとき、テープ積層ヘッドが区間(course)とも称される複数の複合材テープセグメントをモールド上に残す。これらの複合材テープセグメントをモールドに自動で付着させることは、複合材テープを保持し、移動させ、最終的に切断する機械の多様な集合体の協働を伴う。
[0004]複合材テープは、通常、スプールの配置構成となるように巻かれてテープ積層ヘッドの中に装填される。複合材テープは、テープ同士の接着を回避するために巻物のその底部側にバッキングペーパー(換言すれば、裏当て紙)を有する。使用中にスプールから外されてテープ積層ヘッドを通る経路をとるとき、バッキングペーパーを有さない方である複合材テープの頂部側(粘着側つまり粘着する側とも称される)が下向きでモールドに付着されてモールドに直接に接触する。したがって、テープ積層ヘッドを通る複合材テープのこの経路は、テープ積層ヘッドから複合材テープが外に出るときにおよび複合材テープがモールドに付着されたときに、バッキングペーパーを有する方である複合材テープの底部側が上側および外側を向くのを保証するように設計される。
[0005]一実装形態では、テープ積層ヘッドが、テープ供給リールおよび複数のローラーを有することができる。テープ供給リールがテープ供給スプールを受ける。ローラーが、テープ供給リールの下流でテープ供給スプールの複合材テープを担持する。複合材テープが、テープ積層ヘッドのところに画定される複合材テープ経路の周りで担持される。複合材テープ経路に沿うロケーションで、ローラーのうちの1つまたは複数のローラーが、レイアップ面(換言すれば、作業面)に対して複合材テープが付着される前に複合材テープのバッキングペーパー側をレイアップ面に対向させるように複合材テープを位置付ける。
[0006]別の実装形態では、テープ積層ヘッドが、テープ供給リール、複数のローラー、およびコンパクタを有することができる。テープ供給リールがテープ供給スプールを受ける。ローラーが、テープ供給リールの下流でテープ供給スプールの複合材テープを担持する。コンパクタがテープ積層ヘッドの出口の近くに位置し、圧縮ローラーの形態になることができるかまたは別の形態をとることができる。テープ積層ヘッドの使用中、複合材テープによって担持されるバッキングペーパーが、コンパクタの上流のロケーションで、複合材テープから取り外される。複合材テープのバッキングペーパー側が、テープ積層ヘッドの出口のところで下方の向きを呈する。
[0007]別の実装形態では、テープ積層ヘッドが、テープ供給リール、複数のローラー、およびコンパクタを有することができる。テープ供給リールがテープ供給スプールを受ける。ローラーが、テープ供給リールの下流でテープ供給スプールの複合材テープを担持する。複合材テープが、テープ積層ヘッドのところに画定される複合材テープ経路の周りで担持される。コンパクタがテープ積層ヘッドの出口の近くに位置し、圧縮ローラーの形態になることができるかまたは別の形態をとることができる。複合材テープ経路に沿う第1のロケーションで、ローラーのうちの1つまたは複数のローラーが、レイアップ面に対して複合材テープが付着される前に複合材テープのバッキングペーパー側をレイアップ面に対向させるように複合材テープを位置付ける。複合材テープ経路に沿う第2のロケーションで、複合材テープによって担持されるバッキングペーパーが複合材テープから取り外される。
[0013]これらの図は、大型のテープ積層機械および組立体12内に備え付けられたテープ積層ヘッド10の実施形態を提示する。従来のテープ積層ヘッドとは異なり、テープ積層ヘッド10が、複合材テープ14のバッキングペーパー側16を最終的に下向きでモールドに接触させるような手法で、下にあるモールドまたはマンドレルに対して複合材テープ14を付着させる。したがって、その周りで複合材テープ14がテープ積層ヘッド10を通る複合材テープ経路18が異なり、図によって提示される実施形態では、従来のテープ積層ヘッドの経路を概して逆にするものとなる。テープ積層ヘッド10を使用することにより、テープの有効性が向上し、テープ毎の一貫性が改善され、いくつかの例では、積層効果を得るために必要とされる加えられる熱が低減される。これらの改善さらには他の改善が後でより詳細に説明される。さらに、本明細書で使用される場合の下流および上流という用語は、テープ積層ヘッドでの複合材テープの移動の方向を基準として使用される。したがって、下流が移動方向に一致する方向を意味し、上流が移動方向に逆らう方向を意味する。
[0014]図1を参照すると、テープ積層機械および組立体12が、複合材テープ14をモールドに付着させることにより複合被加工物を調製するのに使用される。航空宇宙産業は、長くて細い平坦部品、複数の部品からなる入れ子状のラミネート、ドレープ成形のスキン、翼桁、縦通材、ビーム、フラップ、シヤタイ、プライパック、翼スキンおよび尾翼スキン、ならびに多くの他の部品などの、航空宇宙の被加工物のための機械および組立体を採用する。しかし、これらの機械および組立体は、他の産業および他の部品で使用されるのにも適する。テープ積層機械および組立体12が、特定の用途に応じて、および、調製することを意図されるその特定のパーツに応じて、多様なレイアウト、セットアップ、および設備を有することができる。図1の実装形態では、テープ積層機械および組立体12が、概して、ガントリー20、真空テーブル22、およびオペレータステーション24を有する。テープ積層ヘッド10がガントリー20に結合され、ガントリー20が、複合材テープ14の付着中にテープ積層ヘッド10の一定程度の移動を実現する。X軸方向の移動が一対の長手方向ウェイ(換言すれば、軌道)26を介して実行され、例えば、ラック・ピニオン式の駆動ユニットによって達成され得る。Y軸方向の移動がクロスサドル28を介して実行され、例えば、線形モーターおよび永久磁石によって達成され得る。Z軸方向の移動が垂直方向スライド30を介して実行され、例えば、歯車箱およびサーボモーターを備える高精度のボールねじアクチュエータによって達成され得る。垂直方向スライド30がさらにC軸の回転運動を実現することができ、例えば、C軸の回転運動がサーボモーターおよび歯車箱によって達成され得る。しかし、テープ積層ヘッド10が他の設備によって実行されてもよく、その移動が他の手法で実現されてもよい。例えば、テープ積層ヘッド10が、上述の手法とは異なる手法でその移動を操作するロボットアームに設置されてもよい。
[0015]継続して図1を参照すると、モールド(図示せず)がテープ積層ヘッド10からの複合材テープ14の付着を受ける間において、真空テーブル22がモールドを保持する。オペレータステーション24がマンマシンインターフェース(HMI:human-to-machine interface)サイトとして機能することができ、テープ積層機械およびテープ積層機械12のオペレータによる制御および管理を可能にする。さらに、図1に示されるように、テープ積層機械および組立体12が、パーツのためのトリミング能力を有する補助ガントリー32を有することができ、さらには、二次テープ積層ヘッドと、複合材テープの供給の必要時にまたは他の理由のためにガントリー20のところでテープ積層ヘッドを交換するための交換ステーション34とを有することができる。これらのレイアウト、セットアップ、および設備を用いて示されて説明されるが、テープ積層機械および組立体12は、他の実装形態では、より多くの、より少ない、および/または別の、レイアウト、セットアップ、および/または設備を有することもできる。
[0016]テープ積層ヘッド10によって配置される複合材テープ14の細かい性質は、その特定の用途およびパーツによって決定されることになる。航空宇宙の例では、複合材テープ14が、複合材テープ14の2つの側のうちの一方側でキャリアまたはバッキングペーパー36を有する、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を含侵した単方向の炭素繊維テープの形態であってよい。複合材テープ14の端から端の幅が、(やはり用途およびパーツに応じて)多様であってよく、航空宇宙の例では、50ミリメートル(50mm)、75ミリメートル(75mm)、150ミリメートル(150mm)、または300ミリメートル(300mm)であってよい。しかし、他の幅寸法も可能である。テープ積層ヘッド10内に装填される前に、複合材テープ14がテープ供給スプール38上に巻き付けられ、ここでは、複合材テープ14の粘着側つまり粘着する側40が径方向外側を向いており、複合材テープ14のバッキングペーパー側16が径方向内側を向いている配置構成である。
[0017]複合材テープ付着手順の間の一時停止中、さらには他のタイミングで、複合材テープがテープ積層ヘッド内で静止状態を維持することができる。結果として、ローラーによって緊張状態で保持される静止状態の複合材テープの長さおよび範囲が、一定時間、周囲環境および周囲雰囲気に露出した状態を維持することができる。このような時間では、バッキングペーパーによって保護されない方の複合材テープの露出する粘着側が劣化し得ることが分かっている。粘着側が粘着性を失い得るか、乾燥し得るか、または他の望ましくない状態になり得る。従来、複合材テープの粘着側が初期状態においてモールド上で下向きに配置されている場合および続いて以前に配置されたテープに対して下向きに付着されている場合、劣化した範囲の複合材テープが複合材テープの接着の有効性を阻害している。このように効果的な接着が弱くなることにより、しばしば、積層のために必要となる熱が増大する。
[0018]図によって提示されるテープ積層ヘッド10は、これらの従来のテープ積層ヘッドの欠点を解決する。テープ積層ヘッド10が、従来の付着手順のように粘着側40を下向きにする代わりに、バッキングペーパー側16を下向きでモールドに接触させて複合材テープ14を付着させる。複合材テープ14がテープ積層ヘッド10から外に出るとき、バッキングペーパー側16が下にあるモールドのレイアップ面62に直接に対向して相対するようになる。したがって、粘着側40ではなく、バッキングペーパー側16が下に配置されてレイアップ面62に付着される。複合材テープ14が静止状態にある場合でも、バッキングペーパー側16がバッキングペーパー36により周囲環境および周囲雰囲気から保護され、結果として、望まれない劣化が回避され、接着の有効性が維持される。したがって、テープ積層ヘッド10を使用することにより複合材テープセグメントの間での接着の一貫性が向上し、積層を達成するのに必要となる熱の増大が回避され得る。テープ積層ヘッド10が、使用されることを意図されるその特定の用途に応じて、および、調製することを意図されるその特定のパーツに応じて、多様なデザイン、構成、および構成要素を有することができる。図2~5の実施形態では、テープ積層ヘッド10が、概して、フレーム42、カプラ44、テープ供給リール46、1組のローラー48、切断装置50、スクラップ収集装置52、バッキングペーパー取り外し組立体54、コンパクタ56、および検査デバイス58を有する。しかし、他の実施形態では、テープ積層ヘッド10が、本明細書に記載されるものと比較して、より多くの、より少ない、および/または別の構成要素を有することもできる。
[0019]図2および3を特に参照すると、フレーム42がテープ積層ヘッド10の主構造として機能し、フレーム42に対して他の構成要素が設置され、フレーム42の周りに他の構成要素が配置される。フレーム42は密閉ハウジングを形成することができるか、または図に示されるような側面が開いている構造であってもよい。カプラ44が、ガントリー20に対してテープ積層ヘッド10を取り付けたりガントリー20からテープ積層ヘッド10を脱着したりするための結合インターフェースを提供する。テープ供給リール46が、テープ供給スプール38およびそこに巻き付けられた複合材テープ14をテープ積層ヘッド10内に装填するために、テープ供給スプール38を受ける。テープ供給リール46が、テープ供給スプール38から複合材テープ14を外すことを目的としておよび下流において使用するためにテープ積層ヘッド10を通して複合材テープ14を給送することを目的として、サーボモーターを介して回転するように駆動され得る。切断装置50が、その特定のモールドにおいて必要に応じて、複合材テープセグメントの終端部を作るために、テープ積層ヘッド10の使用中に複合材テープ14を切り離す。スクラップ収集装置52が、複合材テープ14を切断することにより発生する複合材テープ14のスクラップ片を集める。スクラップ収集装置52が、スクラップ片を収容するための容器を有することができる。検査デバイス58が、複合材テープ14が下にあるモールドの上に配置されるときの複合材テープ14の巻き付けおよび隙間の許容範囲(gap tolerance)を検出する。
[0020]ローラー48が、テープ供給リール46の下流において、テープ供給スプール38からの複合材テープ14を担持するのを支援する。複合材テープ14が、下にあるモールドのレイアップ面62に付着されるために、ローラー48を介して、テープ積層ヘッド10の内部を通って出口60(図4)に到達する経路をとる。途中では、複合材テープ14が、ローラー48とは別個の他の構成要素によって担持および支持され得る。ローラー48は異なる配置構成を有することもでき、異なる量であってもよい。図2および3の実施形態では、ローラー48が、第1のローラー64、第2のローラー66、第3のローラー68、および第4のローラー70を含む。第1のローラー64がテープ供給リール38のすぐ下流に存在し、テープ供給スプール38から複合材テープ14が離れるときに、テープ複合材14に係合するのを引き受けるための1組のローラー48の最初のローラーである。ここでは、第1のローラー64が、複合材テープ14が、テープ積層ヘッド10を通る経路をとるときに、およびテープ供給スプール38の複合材テープが使い果たされるときに、複合材テープ14の張力および緊張状態を維持するように機能するダンサーローラーの形態である。この点に関して、第1のローラー64が線形ガイド72に沿って前後に移動可能である。第2のローラー66が第1のローラー64の下流に存在し、第3のローラー68および第4のローラー70が第2のローラー66の下流に存在する。
[0021]テープ積層ヘッド10を通る複合材テープ14の正確な経路は、ローラー48のロケーションによって設定され、この経路が複合材テープ経路18を画定する。複合材テープ経路18は、図3では、テープ供給スプール38からローラー48の上を経由して出口60までのその緊張状態の範囲に沿って、複合材テープ14に平行に存在する多数の矢印線によって概略的に示される。図3の実施形態では、複合材テープ経路18が、従来のテープ積層ヘッドの手法とは逆の手法で複合材テープ14の経路を決定する。このように反対方向に動くことにより、複合材テープ14のバッキングペーパー側16が下側を向くようになり、レイアップ面62と向かい合うようになる。このように反対にすることは多様な実施形態において種々の手法で実行され得る。この実施形態では、テープ供給スプール38から最初に離れるときの複合材テープ14の移動方向が、第1のローラー64によって反対方向に変えられる。本実施例では第1のローラー64が複合材テープ14をその1つ前の方向から180度(180°)で方向転換させるが、他の実施例では他の方向転換も可能である。これが、下流のローラーに対して複合材テープ14が係合される前の、テープ供給スプール38のすぐ下流にある複合材テープ経路18に沿う第1のロケーション74のところで行われる。しかし、他の実施形態では、このように反対にすることが、複合材テープ経路18に沿う他のロケーションにおいて、他のローラーによって行われてもよい。図の実施形態では、複合材テープ14の経路をこのように反対にすることにより、複合材テープ14がローラーの上を通行するとき、粘着側40がローラー64、66、68、70の外側面に対して互いの表面において当接される。
[0022]バッキングペーパー取り外し組立体54が、複合材テープ14のテープ本体からバッキングペーパー36を分離して剥がす。次に図4を参照すると、この分離が複合材テープ経路18に沿う第2のロケーション84で行われる。第2のロケーション84は、第1のロケーション74の下流に、およびすべてのローラー48の下流に、存在する。さらに、第2のロケーション84は、コンパクタ56のすぐ上流に、および出口60のすぐ上流にある。分離後に第2の粘着側76が露わとなり、レイアップ面62との互いの表面での付着の準備が整う。図の実施形態では、次に図2および3ならびに5を参照すると、バッキングペーパー取り外し組立体54が、1組のローラー78、およびバッキングペーパー巻取リール80を有する。ローラー78が、テープ本体からバッキングペーパー36が分離されたときに、バッキングペーパー36を担持するのを支援する。特に図5を参照すると、ローラー78が互いの下流および上流に位置決めされる複数のローラーを有し、複数のローラーのうちの1つのローラーが、テープ本体からバッキングペーパー36が引っ張られてバッキングペーパー36がバッキングペーパー巻取リール80まで給送されるときに、バッキングペーパー36の張力および緊張状態を維持するように機能するダンサーローラー82の形態である。ローラー78の下流において、バッキングペーパー巻取リール80がバッキングペーパー36を堆積させ、給送されるバッキングペーパー36を巻き付ける。バッキングペーパー巻取リール80は、剥がされたバッキングテープ36を巻き取ることを目的として、サーボモーターを介して、回転するように駆動され得る。
[0023]コンパクタ56が、レイアップ面62に対してテープ本体が付着されるときに、複合材テープ14のテープ本体に圧縮圧力および荷重を作用させる。コンパクタ56は、別の実施形態において、種々のデザイン、構成、および構成要素を有することができる。この実施形態では、図2および3ならびに4を参照すると、コンパクタ56が圧縮ローラー86の形態である。圧縮ローラー86が出口60のところにまたはその近くに設置され、その結果、テープ本体が出口60を通して排出されるときに、圧縮ローラー86がテープ本体に当接され得るようになる。図の実施例では、圧縮ローラー86が単一の軟質ポリウレタン圧縮ローラーである。圧縮ローラー86の上流でバッキングペーパー36が複合材テープ14のテープ本体から取り外されるので、テープ本体の適用時にレイアップ面62において傾斜部分、隆起部分(padup)、および特定の外形部分などの面移行部(plane transition)が存在するときの、テープ本体への圧縮効果が改善される。
[0024]上記の記述が本発明の1つまたは複数の実施形態の記述であることを理解されたい。本発明は本明細書で開示される特定の実施形態のみ限定されず、むしろ、下記の特許請求の範囲のみによって定義される。さらに、上記の記述に含まれる説明は特定の実施形態に関連するものであり、用語またはフレーズを上で特別に定義してない限り、本発明の範囲または特許請求の範囲で使用される用語の定義を限定するものとして解釈されない。種々の他の実施形態、ならびに、開示される実施形態に対しての種々の変更形態および修正形態が、当業者には明らかとなろう。すべてのこのような他の実施形態、変更形態、および修正形態が、添付の特許請求の範囲に入ることを意図される。
[0025]本明細書および特許請求の範囲で使用される「e.g.(例えば)」、「for example(例えば)」、「for instance(例えば)」、「such as(など)」、および「like(など)」という用語、ならびに、「comprising」、「having」、「including」という動詞およびその他の動詞形態は、各々、1つまたは複数の構成要素のリストまたは他のアイテムと共に使用される場合、開放的であると解釈され、このリストが他の追加の構成要素またはアイテムを排除するものとして解釈されないことを意味する。他の用語も、異なる解釈を必要とする文脈で使用されない限り、それらの最も広範囲の妥当な意味を使用して解釈される。
Claims (15)
- テープ供給スプールを受けるためのテープ供給リールと、
前記テープ供給リールの下流で、前記テープ積層ヘッドのところに画定された複合材テープ経路の周りで、前記テープ供給スプールの複合材テープを担持するための複数のローラーと
を備え、
前記複合材テープ経路に沿うロケーションで、前記複数のローラーのうちの少なくとも1つのローラーが、レイアップ面に対して前記複合材テープが適用される前に前記複合材テープの裏当て紙側を前記レイアップ面に対向させるように前記複合材テープを位置付ける、
テープ積層ヘッド。 - 圧縮ローラーおよび裏当て紙巻取リールをさらに備え、前記テープ積層ヘッドの使用中、パッキングペーパーが前記複合材テープから取り外されて前記裏当て紙巻取リールまで給送され、前記裏当て紙を取り外すことが、前記圧縮ローラーの上流の前記複合材テープ経路に沿う第2のロケーションで行われる、請求項1に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記複数のローラーのうちの前記少なくとも1つのローラーが、前記テープ供給リールの下流で前記複合材テープを最初に担持して、前記複合材テープ経路の方向を反対にする第1のローラーである、請求項1に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記テープ積層ヘッドの使用中、前記複合材テープの粘着側が、前記複数のローラーのうちの前記少なくとも1つのローラーの外側面に当接される、請求項1に記載のテープ積層ヘッド。
- 請求項1のテープ積層ヘッドを備えるテープ積層機械および組立体。
- テープ供給スプールを受けるためのテープ供給リールと、
前記テープ供給リールの下流で前記テープ供給スプールの複合材テープを担持するための複数のローラーと、
前記テープ積層ヘッドの出口に隣接して位置するコンパクタと
を備え、
前記テープ積層ヘッドの使用中、裏当て紙が前記コンパクタの上流のロケーションで前記複合材テープから取り外され、前記複合材テープの裏当て紙側が前記テープ積層ヘッドの前記出口で下方の向きを有する、
テープ積層ヘッド。 - 前記複数のローラーのうちの少なくとも1つのローラーは、前記テープ積層ヘッドの前記出口において前記複合材テープの前記裏当て紙側が下方の向きを有するように、前記複合材テープを位置付ける、請求項6に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記複数のローラーのうちの前記少なくとも1つのローラーが前記テープ供給リールの下流に存在し、前記複数のローラーのうちの他のローラーが前記複合材テープを担持する前に、前記テープ供給リールの下流で前記複合材テープを最初に担持する、請求項7に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記複数のローラーのうちの少なくとも1つのローラーが複合材テープ経路で前記複合材テープの方向を転換し、前記方向の転換により、前記複合材テープの前記裏当て紙側が前記テープ積層ヘッドの前記出口において下方の向きを有するようになる、請求項6に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記コンパクタが圧縮ローラーである、請求項6に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記複合材テープから前記裏当て紙を取り外すことが、前記コンパクタのすぐ上流で、かつ、すべての前記複数のローラーの下流で、行われる、請求項6に記載のテープ積層ヘッド。
- テープ供給スプールを受けるためのテープ供給リールと、
前記テープ供給リールの下流で、前記テープ積層ヘッドのところに画定された複合材テープ経路の周りで、前記テープ供給スプールの複合材テープを担持するための複数のローラーと、
前記テープ積層ヘッドの出口に隣接して位置するコンパクタと
を備え、
前記複合材テープ経路に沿う第1のロケーションで、前記複数のローラーのうちの少なくとも1つのローラーが、レイアップ面に対して前記複合材テープが適用される前に前記複合材テープの裏当て紙側が前記レイアップ面に対向するように、前記複合材テープを位置付け、
前記複合材テープ経路に沿う第2のロケーションで、裏当て紙が前記複合材テープから取り外される、
テープ積層ヘッド。 - 前記第1のロケーションが前記第2のロケーションの上流である、請求項12に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記第1のロケーションが前記テープ供給リールのすぐ下流にあり、前記複数のローラーのうちの前記少なくとも1つのローラーは、前記複数のローラーのうちの他のローラーが前記複合材テープを担持する前に、前記テープ供給リールの下流で前記複合材テープを最初に担持する、請求項12に記載のテープ積層ヘッド。
- 前記第2のロケーションが前記コンパクタのすぐ上流かつすべての前記複数のローラーの下流にある、請求項12に記載のテープ積層ヘッド。
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