JP2023509621A

JP2023509621A - ウェブブラウザ・マルチメディア・リダイレクション

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Publication number: JP2023509621A
Application number: JP2022539663A
Authority: JP
Inventors: ラストヒンナント，ニール; パトナイク，サンディープ; パティラナ，イスル，チャマラ
Original assignee: マイクロソフトテクノロジーライセンシング，エルエルシー
Priority date: 2020-01-02
Filing date: 2020-11-26
Publication date: 2023-03-09
Also published as: WO2021137983A1; US11012498B1; US11588881B2; US20210258369A1; EP4085641A1; CN114902686A

Abstract

少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとのセッションをホストするよう構成されるホスト仮想マシンを実行するよう構成される、少なくとも１つのプロセッサを含むコンピュータシステムが提供される。少なくとも１つのプロセッサは、リモートメディアソースからのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーションを実行し、エンコードされたメディアコンテンツを、リモートメディアソースからメディアコンテナフォーマットで受け取り、ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成されるマルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するよう更に構成される。マルチメディア・リダイレクションモジュールは、エンコードされたメディアコンテンツを少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスにリダイレクトするよう構成される。

Description

仮想環境では、エンドユーザは、クライアントデバイスを使用して、サーバハードウェア上で動作する仮想マシンに接続してよく、これは、エンドユーザに、追加の計算能力、アプリケーションの互換性、セキュリティ及び規制遵守及びエンドユーザの全体的なコストの削減という利点を提供し得る。典型的には、これらのエンドユーザは、ビデオストリーミングのようなメディアを消費することがあり、これは、サーバハードウェアに課されるワークロードを潜在的に増加させ、関連するコストを増加させる可能性がある。

少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとのセッションをホストするよう構成されるホスト仮想マシンを実行するよう構成される、少なくとも１つのプロセッサを含むコンピュータシステムが提供される。少なくとも１つのプロセッサは、リモートメディアソースからのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーションを実行し、エンコードされたメディアコンテンツを、リモートメディアソースからメディアコンテナフォーマットで受け取り、ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成されるマルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するよう更に構成され得る。マルチメディア・リダイレクションモジュールは、エンコードされたメディアコンテンツを少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスにリダイレクトするよう構成され得る。

この要約は、詳細な説明において以下で更に説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。この要約は、特許請求に係る主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定するようには意図されておらず、また、特許請求に係る主題の範囲を限定するように使用されるようにも意図されていない。さらに、特許請求に係る主題は、本開示のいずれかの部分に記載されるいずれかの又はすべての欠点を解決する実装に限定されない。

本説明のマルチメディア・リダイレクションを実行するための例示のコンピュータシステムの概略図である。

図１のコンピュータシステムの例示のサーバシステムの概略図である。

図１のコンピュータシステムのために、ウェブブラウザアプリケーションのレンダリングパイプラインをシム（ｓｈｉｍ）するようにマルチメディア・リダイレクションモジュールを実装するウェブブラウザアプリケーションの概略図である。

図１のコンピュータシステムによって実装されるマルチメディア・リダイレクションを実行するための方法のフローチャートである。

図１のコンピュータシステムのためのマルチメディア・リダイレクションを実装するウェブブラウザアプリケーションのためのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。

図１のコンピュータシステムによって実装されるマルチメディア・リダイレクションモジュールと通信するリモートデスクトップクライアントのためのソフトウェアアーキテクチャの概略図である。

図１のコンピュータシステムが規定され得る例示のコンピューティング環境の概略図である。

クラウドプラットフォームサービスは、クライアントコンピュータデバイスを利用して、クラウドプラットフォームのサーバデバイス上で実行する仮想マシンに接続し得るエンドユーザに、仮想化デスクトップ環境を提供し得る。典型的に、クラウドプラットフォームのコンピュータハードウェア及びネットワーク機能は、エンドユーザのクライアントコンピュータデバイスよりも強力である。したがって、これらのエンドユーザを仮想化デスクトップ環境でホストすることによって、クラウドプラットフォームは、これらのユーザに、追加の計算能力、並びに改善されたアプリケーションの互換性、セキュリティ／規制遵守及び関連する計算コストの全体的な削減のような他の潜在的な利点を提供し得る。

いくつかの例では、これらのクラウドプラットフォームサービスは、複数のエンドユーザとクライアントデバイスを有する企業のために仮想デスクトップインフラストラクチャを提供し得る。これらの企業のユーザは、例えばその企業のクラウドプラットフォーム上にローカルに記憶されるか、リモートメディアソースによって記憶され、クラウドプラットフォーム上で実行される仮想化デスクトップ環境にストリームされる、ビデオ及び／又はオーディオメディアのようなメディアを消費することがある。典型的に、メディアソースによって提供されているメディアコンテンツは、エンドユーザをホストしている仮想マシン上でデコードされ、次いで、そのメディアコンテンツを提示している仮想化デスクトップのディスプレイフレームが再エンコードされ、リモートデスクトッププロトコルを介してユーザのクライアントコンピュータデバイスにストリームされる。クライアントコンピュータデバイスは次いで、これらのディスプレイフレームをデコードし、クライアントコンピュータデバイスのディスプレイを介して、それらをユーザに提示してよい。

仮想マシン上で実行されるデコーディング及びその後のエンコーディングプロセスは、サーバハードウェアの大量の計算リソースを消費する可能性がある。１つの特定の例において、ビデオストリーミングのためのビデオレンダリングプロセスは、潜在的に、仮想マシンを実行しているサーバデバイスの中央処理ユニット（ＣＰＵ）リソースの２０％～４０％を消費する可能性がある。これらの問題は、複数のユーザがＶＭ上のオペレーティングシステム（ＯＳ）インスタンスを共有するマルチセッション仮想化デスクトップ環境配置において更に悪化する可能性がある。例えば２人以上のユーザが共有ホストＶＭを介してビデオコンテンツをストリームしようと試みる場合、そのＶＭのためのＣＰＵリソースのすべてが、潜在的に、関連するデコーディング／エンコーディング／レンダリングプロセスによって消費される可能性があり、したがって、潜在的に、そのＶＭによってホストされているユーザすべてのユーザ体験を劣化させる可能性がある。

上述の問題に対処するために、図１は、以下でより詳細に説明されるように、仮想化デスクトップ環境を実行しているサーバハードウェア上の計算ワークロードを低減するためにマルチメディア・リダイレクションを実行する、仮想化デスクトップ環境のための例示のコンピュータシステム１０を図示している。図１に図示されるように、コンピュータシステム１０は、１つ以上のクライアントコンピュータデバイス１２、サーバシステム１４及び１つ以上のメディアソース１６を含む。１つ以上のクライアントコンピュータデバイス１２のエンドユーザは、サーバシステム１４上で実行される仮想マシンに接続し得る。例えばウェブブラウザアプリケーションのようなＶＭのホストオペレーティングシステム内で実行されるアプリケーションを使用して、エンドユーザはメディアソース１６によって記憶されるメディアと対話し得る。

一例では、メディアソース１６はサーバシステム１４にローカルであってよく、サーバシステム１４に含まれてもよい。別の例では、メディアソース１６は、クライアントコンピュータデバイス１２とサーバシステム１４の双方に対してリモートであってもよい。例えばサーバシステム１４は、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）のような通信ネットワークを介してリモートメディアソースと通信するよう構成されてよい。具体的な例として、エンドユーザは、例えばビデオストリーミングウェブサイトのような、メディアソース１６に関連するウェブサイトへナビゲートするために、ホストＶＭ内で実行されるウェブブラウザアプリケーションへの入力を行ってよい。関連するウェブサイトを使用して、エンドユーザは、ストリーミングビデオ及び／又はオーディオを含む体験を開始し得る。典型的に、ストリーミングビデオ及び／又はオーディオは、エンコードされたメディアコンテンツ１８としてサーバシステム１４に送られ、ストリーミングビデオ及び／又はオーディオを要求したウェブブラウザアプリケーションを実行しているホストＶＭによって処理される。

上述のように、典型的な仮想化環境の実装は、エンコードされたメディアコンテンツ１８をデコードし、仮想化デスクトップ環境を介してメディアコンテンツを提示し、仮想化デスクトップ環境のためにディスプレイ／オーディオフレームをエンコードし、次いで、エンコードされたディスプレイ／オーディオフレームを、エンドユーザへの提示のためにクライアントコンピュータデバイス１２に送ることになる。デコード／エンコードプロセスによって生じる、サーバシステム１４のハードウェアに課される計算負荷を低減するために、サーバシステム１４は、マルチメディア・リダイレクションを実装して、サーバシステム１４上でエンコーディング又はデコーディングプロセスを実行することなく、メディアソース１６から受け取ったエンコードされたメディアコンテンツ１８をクライアントコンピュータデバイス１２に渡し得る。

図２は、サーバシステム１４の例を示す図である。サーバシステム１４は、クラウドプラットフォームを動作させるように集合的に構成される、ハードウェアプレーン２０、仮想マシンプレーン２２、ハイパーバイザプレーン２４及びネットワークインフラストラクチャ２６を含んでよい。ハードウェアプレーン２０は、プロセッサ、グラフィクス処理ユニット（ＧＰＵ）、揮発性メモリ及びホストサーバインスタンスを実行するよう構成される他のコンピュータ構成要素を含み得る、ノード２８（図２では、各々記号「Ｎ」によって示される）の集合を含む。ハードウェアプレーン２０のノード２８によって実行されるホストサーバインスタンスは、ハイパーバイザプレーン２４の１つ以上のハイパーバイザと通信するよう構成される。ハイパーバイザプレーン２４の１つ以上のハイパーバイザは、仮想マシンプレーン２２の複数の仮想マシン３０（図２では、各々記号「ＶＭ」によって示される）を作成し、取り扱い、モニタし得る。ハイパーバイザプレーン２４を通して、仮想マシンプレーン２２の各仮想マシン３０は、ハードウェアプレーン２０の１つ以上のノード２８のハードウェア構成要素によってホストされ、実行されてよい。このようにして、仮想マシンプレーン２２の複数の仮想マシン３０は、ハイパーバイザプレーン２４によって管理される仮想化ハードウェアリソースを共有し得る。各仮想マシン３０は、ウェブブラウザアプリケーション、メディアプレーヤアプリケーション及び他のタイプのソフトウェアのようなソフトウェアが実行され得る、仮想化デスクトップ環境を提供する。

一例では、コンピュータシステム１４は、標準的なネットワークインフラストラクチャを介して複数のノード２８を通信的に結合するデータセンタ環境に対応する。例えばネットワークインフラストラクチャ２６は、トップオブラック（ＴＯＲ：ｔｏｐ－ｏｆ－ｒａｃｋ）ネットワークスイッチを含むサーバラックのような、典型的なネットワークインフラストラクチャを含んでよい。コンピュータシステム１４は、関連するＴＯＲネットワークスイッチを各々が有する、複数のノードクラスタを含んでよい。ネットワークインフラストラクチャ２６は、ＴＯＲネットワークスイッチを一緒に接続する高レベルスイッチング・インフラストラクチャ３２（Ｌ１）及び（Ｌ２）を更に含んでよい。高レベルスイッチング・インフラストラクチャ３２は、任意の適切なネットワーキングアーキテクチャの形態をとってよく、任意の適切なルーティングプロトコルによって駆動されてよい。図示される例では、高レベルスイッチング・インフラストラクチャ３２は、集約スイッチ（ａｇｇｒｅｇａｔｉｏｎｓｗｉｔｃｈｅｓ）Ｌ１とコアスイッチＬ２の集合を含む。しかしながら、高レベルスイッチング・インフラストラクチャは、任意の適切な数のスイッチのレベルを含んでよいことが認識されよう。

仮想マシンプレーン２２の仮想マシン３０は、サーバシステム１４のユーザが、例えばウェブブラウザ、メディアプレーヤアプリケーション等のようなアプリケーションにアクセスして実行し得る、仮想コンピューティング環境を提供する。以下でより詳細に議論されるように、仮想マシンプレーン２２のこれらの仮想マシン３０は、マルチメディア・リダイレクションを実装して、典型的にストリーミングメディアのために実行されるデコーディング及びエンコーディングプロセスによって生じるハードウェアプレーン２０のノードに課される計算ワークロードを低減するよう構成され得る。

加えて、サーバシステム１４は、図２に図示されるデータセンタ／クラウドプラットフォームの例に限定されないことを認識されたい。他の例では、サーバシステム１４は、仮想化デスクトップ環境を実行するよう構成される１つ以上のコンピュータデバイスの形態をとってよい。クライアントコンピュータデバイス１２を使用して、関連するユーザは、１つ以上のコンピュータデバイスによって実行される仮想化デスクトップ環境に接続して、仮想化デスクトップ環境内で実行されるソフトウェアにアクセスしてよく、そのような仮想化デスクトップ環境は、本明細書で説明されるマルチメディア・リダイレクション機能及びプロセスを実装するよう構成され得る。

図３は、上述の問題に対処するために、マルチメディア・リダイレクション技術を実行するよう構成される例示のホスト仮想マシン３４を図示している。ホスト仮想マシン３４は、図２に関連して説明したクラウドプラットフォームの仮想マシンプレーン２２の仮想マシン３０のうちの１つの形態をとってよい。しかしながら、ホスト仮想マシン３４は、サーバシステム１４の非クラウドプラットフォームの形態で実装されてもよいことを認識されたい。

ホスト仮想マシン３４は、サーバシステム１４の少なくとも１つのプロセッサによって実行されてよい。ホスト仮想マシン３４は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２とのセッションをホストするよう構成されてよく、ホスト仮想マシン３４のオペレーティングシステム内で実行されるアプリケーションをホストしてよい。一例では、ホスト仮想マシン３４は、サーバシステム１４の少なくとも１つのプロセッサによって実行されるウェブブラウザアプリケーション３６を含んでよい。図示されるように、ウェブブラウザアプリケーション３６は、メディアソース１６からのメディアコンテンツにアクセスするよう構成され得る。ウェブブラウザアプリケーション３６のグラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）を使用して、ユーザは、例えばメディアコンテンツを供給するウェブページ及び関連するサーバのようなターゲットメディアソース１６にナビゲートしてよい。一例では、メディアソース１６は、ホスト仮想マシン３４を実行しているサーバシステム１４に対してローカルであってよい。別の例では、メディアソース１６は、サーバシステム１４に対してリモートであってよく、ＷＡＮを介して、エンコードされたメディアコンテンツ１８をサーバシステム１４に送信するよう構成されてよい。

ホスト仮想マシン３４は、メディアソース１６から、エンコードされたメディアコンテンツ１８を受け取るよう構成されてよく、メディアソース１６は、図示される例ではリモートメディアソースの形態をとってよい。エンコードされたメディアコンテンツ１８は、任意の適切なアルゴリズムを使用してエンコードされてよい。一例では、エンコードされたメディアコンテンツ１８は、ビデオストリーム４０、オーディオストリーム４２及びテキストストリーム４４のうちの１つ以上を含む、メディアコンテナフォーマット３８で受け取られる。具体的な例として、メディアコンテナフォーマット３８は、ＭＰ４フォーマット、ＷＡＶフォーマット、ＡＶＩフォーマット又は別のタイプのメディアコンテナフォーマット３８であってよい。

ホストＶＭ３４によって受け取られる、エンコードされたメディアコンテンツ１８は、ホストＶＭ３４上で実行されるウェブブラウザアプリケーション３６のメディアソース拡張（ＭＳＥ：ｍｅｄｉａｓｏｕｒｃｅｅｘｔｅｎｓｉｏｎｓ）モジュール４６によって処理され得る。ＭＳＥモジュール４６は、ウェブベースのメディアストリーミングのための機能性を提供するよう構成され得る。ＭＳＥモジュール４６は、メディアコンテナフォーマット３８内のエンコードされたメディアコンテンツ１８をデマルチプレクサ（分離（ｄｅｍｕｘ））して、独立のビデオ、オーディオ及びテキストストリームにするように更に構成され得る。典型的に、図３に図示されるように、独立のエンコードされたオーディオストリーム４２とエンコードされたビデオストリーム４０は、ウェブブラウザアプリケーション３６のオーディオ及びビデオレンダリングパイプラインによって処理されるであろう。例えばエンコードされたオーディオストリーム４２とエンコードされたビデオストリーム４０は、それぞれ、オーディオ及びビデオストリームを復元（ｄｅｃｏｍｐｒｅｓｓ）するデコーダ４８によって処理されてよい。復元されたオーディオ及びビデオストリームは次いで、提示用にビデオ及びオーディオコンテンツを準備するために、それぞれ、オーディオレンダラ５０及びビデオレンダラ５２に渡されてよい。上述のように、ホストＶＭ３４上で実行されるこれらのデコーディング及びレンダリングプロセスは、ホストＶＭ３４を実行するサーバデバイスのハードウェアリソースを消費することになり、これは、潜在的に、ホスト仮想マシン３４のマルチセッション・オペレーティングシステム内でホストされる他のユーザのユーザ体験を劣化させる可能性がある。

これらの問題に対処するために、ホスト仮想マシン３４は、エンコードされたオーディオストリーム４２及びエンコードされたビデオストリーム４０を含むエンコードされたメディアコンテンツ１８を、クライアントコンピュータデバイス１２にリダイレクトするよう構成されるマルチメディア・リダイレクションモジュール５４を実装するよう構成され得る。図４は、マルチメディア・リダイレクションを実行するためにホスト仮想マシン３４を実行するサーバシステム１４によって実装される方法４００のフローチャートである。方法４００は、上述のシステムを使用して又は他の適切なハードウェア及びソフトウェア要素を利用して実行されてよい。

４０２において、方法４００は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとのセッションをホストするよう構成されるホスト仮想マシンを実行することを含んでよい。ホスト仮想マシン３４は、サーバシステム１４の少なくとも１つのプロセッサによって実行されてよく、サーバシステム１４は、例えば図２に図示されるクラウドプラットフォームデータセンタの形態をとってよい。一例では、ホスト仮想マシン３４は、複数のクライアントコンピュータデバイス１２のために複数のセッションを同時にホストするよう構成されるマルチセッション・オペレーティングシステムを実装し得る。複数のセッションは、同一のマルチセッション・オペレーティングシステムインスタンスにおいてホストされてよい。各セッションは、本明細書において説明されるマルチメディア・リダイレクションのための技術及びプロセスを実装し得る。

４０４において、方法４００は、リモートメディアソースからのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーションを実行することを含んでよい。ウェブブラウザアプリケーション３６は、ホスト仮想マシン３４内で実行されてよい。マルチセッション・オペレーティングシステムの例では、複数のセッションの各々が、マルチセッション・オペレーティングシステムにおいて実行される、関連するウェブブラウザアプリケーション３６インスタンスを有してよい。リモートメディアソース１６は、ビデオ及び／又はオーディオのようなメディアコンテンツをストリームする第三者メディアサービスの形態をとってよい。ウェブブラウザアプリケーション３６は、例えばリモートメディアソース１６のＵＲＬアドレスのような、ユーザウェブナビゲーション入力に基づいてリモートメディアソース１６にアクセスするよう構成され得る。

４０６において、方法４００は、エンコードされたメディアコンテンツを、リモートメディアソースからメディアコンテナフォーマットで受け取ることを含んでよい。エンコードされたメディアコンテンツ１８は、ＷＡＮを介してホスト仮想マシン３４によって受け取られてよい。図３に図示されるように、エンコードされたメディアコンテンツ１８は、エンコードされたビデオストリーム４０、エンコードされたオーディオストリーム４２及びエンコードされたテキストストリーム４４のうちの１つ以上を含んでよい。メディアコンテンツのエンコードされたストリームは、例えばＭＰ４フォーマット、ＷＡＶフォーマット等のようなメディアコンテナフォーマット３８でバンドルされ得る。

４０８において、方法４００は、メディアコンテナフォーマットのエンコードされたメディアコンテンツをデマルチプレクサして、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームにすることを含んでよい。例えばウェブブラウザアプリケーション３６は、メディアコンテナフォーマット３８をアンパック（ｕｎｐａｃｋｉｎｇ）し、エンコードされたメディアコンテンツ１８をデマルチプレクサして、例えばエンコードされたビデオストリーム４０、エンコードされたオーディオストリーム４２及び／又はエンコードされたテキストストリーム４４のような独立ストリームにするためのプロセスを含む、ＭＳＥモジュール４６を実装するよう構成され得る。

４１０において、方法４００は、ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成される、マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行することを含んでよい。マルチメディア・リダイレクションモジュール５４は、アプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）コールをインターセプトし、渡された引数及びそれらの引数に適用されるシステム挙動を変更する、シム（ｓｈｉｍ）の形態をとってよい。例えばマルチメディア・リダイレクションモジュール５４は、エンコードされたオーディオ／ビデオ／テキストストリームをそれぞれのデコーダ及びレンダラに渡すことになるＡＰＩコールをインターセプトし、そのエンコードされたコンテンツを、そのセッションのための関連するクライアントコンピュータデバイス１２にリダイレクトし得る。このようにして、エンコードされたメディアコンテンツ１８は、ホスト仮想マシン３４上のデコーダ４８によってデコードされない。

クライアントコンピュータデバイス１２にリダイレクトされているエンコードされたメディアコンテンツ１８は、ＷＡＮを介してクライアントコンピュータデバイス１２にバッファされて、ストリームされてよい。４１２において、方法４００は、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームをバッファリングすることを含んでよい。エンコードされたオーディオストリーム４２及びエンコードされたビデオストリーム４０のようなエンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームは、ホスト仮想マシン３４上のバッファに一時的に記憶されてよい。

４１４において、方法４００は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスからメディアサンプルの要求を受け取ったことに応答して、エンコードされたメディアコンテンツのバッファリングされた独立ストリームのメディアサンプルを、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスに送信することを含んでよい。クライアントコンピュータデバイス１２は、エンコードされたメディアコンテンツ１８のストリームごとに独立に、新しいメディアサンプルを要求し得る。例えばクライアントコンピュータデバイス１２は、エンコードされたオーディオストリーム４２のメディアサンプルを要求することとは独立に、エンコードされたビデオストリーム４０のメディアサンプルを要求してよい。このようにして、クライアントコンピュータデバイス１２は、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリーム（例えばエンコードされたオーディオストリーム、エンコードされたビデオストリーム等）ごとに、独立の速度（ｒａｔｅ）でメディアサンプルを要求してよく、ホスト仮想マシン３４は、エンコードされたメディアコンテンツの各独立ストリームについてのこれらのメディアサンプルを、要求された速度で送信し得る。典型的には、ビデオコンテンツは、オーディオコンテンツよりもサイズが大きく、したがって、クライアントコンピュータデバイス１２に送信されているビデオサンプルのより高いレートを必要とし得る。

図５は、マルチメディア・リダイレクションモジュール５４及び方法４００で説明されるステップを実装するための例示的なサーバ側のソフトウェアアーキテクチャを図示している。図示される例では、サーバシステム１４に含まれるサーバデバイスの少なくとも１つのプロセッサ５６は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２とのセッション５８をホストするよう構成されるホスト仮想マシン３４を実行するよう構成され得る。図示される例では、ホスト仮想マシン３４は、複数のクライアントコンピュータデバイス１２のための複数のセッション５８を同時にホストするよう構成されるマルチセッション・オペレーティングシステム６０を実装する。各セッション５８は、異なるクライアントコンピュータデバイス１２に関連付けられてよく、ホスト仮想マシン３４上でアプリケーションプログラムの別個のインスタンスを実行し得る。例えば各セッション５８は、リモートメディアソース１６からのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーション３６の別個のインスタンスを実行してよい。

マルチセッション・オペレーティングシステム６０内で実行される各セッション５８は、図３及び図４を参照して上述したように、エンコードされたメディアコンテンツ１８を、リモートメディアソース１６からメディアコンテナフォーマット３８で受け取るように更に構成され得る。一例では、エンコードされたメディアコンテンツ１８は、動的ストリームメディアコンテンツの形態をとってよい。他の例では、エンコードされたメディアコンテンツ１８は、ＨＴＴＰプログレッシブストリーミングコンテンツの形態をとってよい。しかしながら、エンコードされたメディアコンテンツ１８は他の適切な形態をとってもよいことを認識されたい。加えて、エンコードされたメディアコンテンツ１８は、ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームのうちの１つ以上を含むメディアコンテナフォーマットで受け取られてよい。ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームは、メディアコンテナフォーマット内にマルチプレクサ（多重化（ｍｕｘｅｄ））されてよい。メディアコンテナフォーマットは、ＭＰ４フォーマット、ＷＡＶフォーマット又は任意の他の適切なタイプのメディアコンテナフォーマットの形態をとってよいことを認識されたい。

ウェブブラウザアプリケーション３６の実行は、マルチセッション・オペレーティングシステム６０内で実行される複数の関連するプロセスをスピンアップ（ｓｐｉｎｕｐ）し得る。具体的な例として、クライアントコンピュータデバイス１２とのセッション５８のためのウェブブラウザアプリケーションプロセス６２が実行されてよい。加えて、ウェブブラウザアプリケーション３６で開かれたタブごとに、別個のレンダラプロセス６４が実行されてよい。これらの別個のレンダラプロセス６４は、サンドボックス化されてよく、ウェブブラウザアプリケーションプロセス６２と比較して低いインテグリティレベルで実行され得る。

各レンダラプロセス６４は、デマルチプレクサモジュール６６、レンダラクライアント６８及びクーリエ（ｃｏｕｒｉｅｒ）レンダラ７０を含んでよい。デマルチプレクサモジュール６６は、メディアコンテナフォーマット３８内のエンコードされたメディアコンテンツ１８をデマルチプレクサして、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリーム７２にするよう構成されてよい。エンコードされたメディアコンテンツのデマルチプレクサされた独立ストリーム７２は、例えばエンコードされたビデオストリーム及びエンコードされたオーディオストリーム及び／又はエンコードされたテキストストリームを含んでよい。

クーリエレンダラ７０は、ＭＭＲモジュール５４の一部を形成し、エンコードされたメディアコンテンツのデマルチプレクサされた独立ストリーム７２から、圧縮されたメディアサンプルを要求して受け取るよう構成され得る。一例では、クーリエレンダラ７０はまた、エンコードされたメディアコンテンツ１８についての再生状態７４の変化及び再生時間をレンダラクライアント６８に通知するようにも構成され得る。

一例では、マルチメディア・リダイレクション（ＭＭＲ：ｍｕｌｔｉ－ｍｅｄｉａｒｅｄｉｒｅｃｔｉｏｎ）が有効にされる場合、クーリエレンダラ７０はレンダラプロセス６４内で実行される。ＭＭＲが、受け取ったエンコードされたメディアコンテンツ１８について現在有効にされていない場合、次いでレンダラプロセス６４は、クーリエレンダラ７０の代わりに、デコーダ４８、オーディオレンダラ５０及びビデオレンダラ５２を介して、エンコードされたメディアコンテンツのデコーディング及びレンダリングを処理するよう構成され得るメディアレンダラを実行するよう構成されてよい。ＭＭＲが有効にされると、クーリエレンダラ７０が、典型的なメディアレンダラの代わりにロードされ、メディアコンテンツのデマルチプレクサされたストリームをインターセプトし、本明細書で説明される機能及びプロセスを実行するよう構成される。このようにして、メディアコンテンツのデマルチプレクサされたストリームは、ホスト仮想マシン３４上でデコード及びレンダリングされない。

ＭＭＲモジュール５４は、リモートデスクトップ接続（ＲＤＣ：ｒｅｍｏｔｅｄｅｓｋｔｏｐｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）リモーティングコネクタモジュール７６を更に含んでよい。クーリエレンダラ７０は、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６とクロスプロセス通信（ｃｒｏｓｓ－ｐｒｏｃｅｓｓｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｅ）するように更に構成され得る。一例では、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６は、ウェブブラウザアプリケーションプロセス６２のプロセス内で実行されてよい。別の例では、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６は、ウェブブラウザアプリケーションプロセス６２とは別個の別のプロセス内で実行されてもよい。図５に図示されるように、クーリエレンダラ７０は、シリアライズされたメッセージ（ｓｅｒｉａｌｉｚｅｄｍｅｓｓａｇｅｓ）８０の送受信を介してＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６との通信を処理するよう構成されるレンダラコントローラ７８を含んでもよい。具体的な例として、シリアライズされたメッセージ８０は、例えば構造化されたデータをシリアライズ及びデシリアライズするための言語及びプラットフォーム中立メカニズムである、拡張ＧＯＯＧＬＥ（登録商標）ＰＲＯＴＯＣＯＬＢＵＦＦＥＲＳのようなプロトコルを使用してシリアライズされるコマンドを含んでもよい。しかしながら、他のシリアライゼーションプロトコルも実装されてよいことを認識されたい。

クーリエレンダラ７０は、エンコードされたメディアコンテンツのデマルチプレクサされた独立ストリーム７２についてのデマルチプレクサされたメディアサンプルを、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６に送信するよう構成され得る。また、クーリエレンダラ７０は、レンダラコマンドを、同様にＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６に送信されるシリアライズされたメッセージ８０に変換するようにも構成されてよい。さらに、クーリエレンダラ７０は、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６から受け取ったシリアライズされたメッセージ８０を、レンダラクライアント６８におけるコールバックに変換するよう構成されてよい。

上述のように、ウェブブラウザアプリケーションのインスタンスで開かれた各タブは、関連するレンダラプロセス６４を有してよい。レンダラプロセス６４のこれらのインスタンスの各々についてのクーリエレンダラ７０のインスタンスは、クライアントコンピュータデバイス１２とのセッション５８で実行されているウェブブラウザアプリケーションのそのインスタンスについての単一のＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６と通信し得る。ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６は、関連するクーリエレンダラ７０とシリアライズされたメッセージを交換するよう構成されるリモーティングブリッジ８２を、クーリエレンダラ７０ごとに含んでもよい。一例では、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６は、複数のクーリエレンダラがクライアントコンピュータデバイス１２に対して同時にリモーティングすることを可能にする、マルチプレクサとして機能するよう構成されてよい。

図５に図示されるように、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６は、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６の機能及びプロセスを実行するためのロジックを含む、ＲＤＣメディアリモーティングコア８４を更に含んでよい。ＲＤＣメディアリモーティングコア８４はまた、リモーティングブリッジ８２で受け取られるエンコードされたメディアデータのデマルチプレクサされた独立ストリーム７２の、クライアントコンピュータデバイス１２上で実装される動的仮想チャネル（ＤＶＣ：ｄｙｎａｍｉｃｖｉｒｔｕａｌｃｈａｎｎｅｌ）プラグインへの送信を処理するようにも構成され得る。ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６はまた、クライアントコンピュータデバイス１２上のＤＶＣプラグインとのシリアライズされたメッセージ８０の通信も処理し得る。

上述のように、ＭＭＲモジュール５４は、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６及びクーリエレンダラ７０を含んでよい。上述のプロセスを使用して、ＭＭＲモジュール５４は、ウェブブラウザアプリケーション３６のデコーディングモジュール４８によって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツ１８をインターセプトするよう構成され得る。例えばＭＭＲが有効にされると、クーリエレンダラ７０が、レンダラプロセス６４内の典型的なメディアレンダラの代わりに実行されてよい。すなわち、ＭＭＲモジュール５４は、エンコードされたメディアコンテンツのデマルチプレクサされた独立ストリーム（例えばビデオ／オーディオ／テキストストリーム）からのメディアサンプルを、クーリエレンダラ７０に送信させてよく、クーリエレンダラ７０は、これらのメディアサンプルを、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６の関連するリモーティングブリッジ８２に送信するよう構成される。ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６について説明した機能を使用して、ＭＭＲモジュール５４は、これらのメディアサンプルを、ＷＡＮを介してクライアントコンピュータデバイス１２に送信してよい。このようにして、エンコードされたメディアコンテンツは、該エンコードされたメディアコンテンツがホスト仮想マシン３４上でデコード又はレンダリングされないように、ＭＭＲモジュール５４によって少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２にリダイレクトされる。

加えて、ＭＭＲモジュール５４は、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリーム７２をバッファリングし、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２からのメディアサンプルの要求を受け取ったことに応答して、エンコードされたメディアコンテンツのバッファリングされた独立ストリーム７２のメディアサンプルを、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２に送信するよう構成され得る。例えばクライアントコンピュータデバイス１２は、エンコードされたメディアコンテンツのストリームのうちの少なくとも１つについてのメディアサンプルの要求８８を含むシリアライズされたメッセージ８０を、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６に送信してよい。ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６は、要求されたメディアサンプルを関連するリモーティングブリッジ８２に送るように、クーリエレンダラ７０に要求してよい。ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６は、次いで、要求されたエンコードされたメディアサンプル８６を、動的仮想チャネルを介してクライアントコンピュータデバイス１２に送信してよい。一例では、クライアントコンピュータデバイス１２は、エンコードされたメディアコンテンツ２の独立ストリーム７２ごとに別個の要求８８を送信してよい。例えばクライアントコンピュータデバイス１２は、エンコードされたオーディオコンテンツのメディアサンプルよりも高い速度で、エンコードされたビデオコンテンツストリームのメディアサンプルを要求することがある。したがって、ＭＭＲモジュール５４は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２から受け取ったメディアサンプルの要求８８に基づいて、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリーム７２の各々についてのメディアサンプル８６を、独立の速度で送信するよう構成されてよい。

上述のように、ＭＭＲモジュール５４は、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６及びクーリエレンダラ７０を含み得るが、エンコードされたメディアコンテンツ１８についてＭＭＲが有効にされると、ロードされて実行される。一例において、少なくとも１つのプロセッサ５６は、１つ以上のモニタされたパラメータ９０に基づいて、ＭＭＲを有効にするかどうか、並びにＭＭＲモジュール５４を実行してエンコードされたメディアコンテンツ１８をインターセプトするか、又はウェブブラウザアプリケーション３６のデコーディングモジュール４８によって処理されることを可能にするかを判断するよう構成されてよい。一例では、ホスト仮想マシン３４は、サーバシステム１４と少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２との間のネットワークパラメータをモニタし、モニタされたネットワークパラメータに基づいてＭＭＲを有効にするかどうかを判断するよう構成され得る。

別の例として、ホスト仮想マシン３４は、ホスト仮想マシン３４を実行している少なくとも１つのプロセッサ５６の現在の処理負荷をモニタし、現在の処理負荷に基づいてＭＭＲを有効にするかどうかを判断するよう構成され得る。具体的な例として、少なくとも１つのプロセッサ５６における現在の処理負荷が閾値レベルを超える場合、ホスト仮想マシン３４は、ＭＭＲを有効にし、ＭＭＲモジュール５４及びその関連するメディアスタックをロードして、デコーディング及びレンダリングを実行する標準レンダリングプロセスによって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツ１８をインターセプトするよう構成され得る。一方、現在の処理負荷が閾値レベルより低く、モニタされたネットワークパラメータが、ネットワーク帯域幅が低いことを示す場合、ホスト仮想マシンは、ＭＭＲを無効にし、エンコードされたメディアコンテンツをデコード／レンダリングするよう構成されてよい。レンダリングされたフレームは、次いで、サーバシステムとクライアントコンピュータデバイスとの間のネットワーク帯域幅に適した圧縮レベルでエンコードされ得る。

別の例として、ホスト仮想マシン３４は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイス１２のユーザ設定に基づいて、ＭＭＲを有効にして、ＭＭＲモジュール５４をロードするかどうかを判断するよう構成され得る。例えば管理者は、クライアントコンピュータデバイスのＭＭＲを有効又は無効にするようユーザ設定を制御してよい。ユーザ設定は、ホスト仮想マシン３４に送信され、そのクライアントコンピュータデバイスのために記憶されてよい。１つの具体的な例において、ＭＭＲは、異なるメディアソース１６に対するユーザ設定を介して、独立に有効又は無効にされてよい。

上述のように、ホスト仮想マシン３４は、複数のクライアントコンピュータデバイス１２とのセッション５８をホストするマルチセッション・オペレーティングシステム６０を実装してよい。各クライアントコンピュータデバイス１２とのアクティビティは、ホスト仮想マシン３４を実行している少なくとも１つのプロセッサ５６に課される処理ワークロードを増加させる可能性がある。したがって、一例において、ホスト仮想マシン３４は、マルチセッション・オペレーティングシステム６０によってホストされる複数のセッション５８の集約アクティビティ（ａｇｇｒｅｇａｔｅａｃｔｉｖｉｔｙ）を判断し、集約アクティビティに基づいてＭＭＲモジュール５４を実行するかどうかを判断するよう構成されてよい。具体的な例として、現在１つのセッションのみがストリーミングのためにエンコードされたメディアコンテンツにアクセスしているために、複数のセッション５８の集約アクティビティが低い場合、ホスト仮想マシン３４は、ＭＭＲを有効にせず、ホスト仮想マシン３４上でデコーディング及びレンダリングプロセスが実行されることを可能にするよう構成されてよい。一方、複数のセッションがエンコードされたメディアコンテンツへのアクセスを試みていることに起因して、複数のセッション５８の集約アクティビティが高い場合、ホスト仮想マシン３４は、ＭＭＲを有効にし、ＭＭＲモジュール５４をロードするよう構成されてよい。

ホスト仮想マシン３４は、モニタされたパラメータ９０に対する変化に基づいて、ＭＭＲを動的に有効又は無効にするよう構成され得る。加えて、上述した例示のモニタされたパラメータは単に例示的なものであって、ホスト仮想マシン３４は、エンコードされたメディアコンテンツのサイズ、エンコードされたメディアコンテンツのソース等のような他のパラメータに基づいて、ＭＭＲを有効にするかどうかを動的に判断してよいことを認識されたい。

図６は、ホスト仮想マシン３４と通信するために各クライアントコンピュータデバイス１２のプロセッサによって実行され得る例示のリモートデスクトップクライアント９２を図示している。リモートデスクトップクライアント９２は、ホスト仮想マシン３４によって実行されるＭＭＲモジュール５４と対話するよう構成されるＭＭＲＤＶＣプラグイン９４を含む。ＭＭＲがホスト仮想マシン３４によって有効にされるとき、ＭＭＲＤＶＣプラグイン９４がリモートデスクトップクライアント９２にロードされてよい。一方、ＭＭＲが有効にされない場合、リモートデスクトップクライアント９２は、典型的なリモーティング技術及びプロセスを使用するよう構成されてよい。

ＭＭＲＤＶＣプラグイン９４は、通信層９６及びメディア層９８を含む。通信層９６は、ＭＭＲＤＶＣプラグイン９４とホスト仮想マシン３４のＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６との間の通信を処理するよう構成される。通信層９６は、ホスト仮想マシン３４のＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６とのチャネルを開くよう構成されるＭＭＲ仮想チャネル１００を含んでよい。ＭＭＲ仮想チャネル１００のインスタンスは、セッションのために開かれるウェブブラウザアプリケーション３６のインスタンスごとに作成されてよい。例えばホスト仮想マシン３４上のウェブブラウザアプリケーション３６のインスタンスが開かれ、メディアコンテンツがアクセスされるときのように、ホスト仮想マシン３４からの新しい接続が受け入れられるときに、リモートトランシーバ１０２が作成される。

リモートトランシーバ１０２は、ホスト仮想マシン３４のＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６へ／からメッセージ１０４を送受信するように構成され得る。図示されるように、メッセージ１０４は、メインメッセージハンドラ１０６、ソースメッセージハンドラ１０８、レンダラメッセージハンドラ１１０及びデマルチプレクサストリーム・メッセージハンドラ１１２を含むように構造化される。メインメッセージハンドラ１０６は、クライアントとホストとの間のバージョン情報を折衝するためのデータを含むよう構成されてよい。

メッセージ１０４は、ＲＤＣリモーティングコネクタモジュール７６のリモーティングブリッジ８２ごとに、ソースメッセージハンドラ１０８を含んでよい。各ソースメッセージハンドラ１０８は、レンダラプロセス６４とのメッセージを処理するためのそれぞれのレンダラメッセージハンドラ１１０を更に含む。レンダラメッセージハンドラ１１０は、関連するレンダラプロセス６４によって処理されているエンコードされたメディアコンテンツの再生状態に関するデータを含んでよい。例えばレンダラメッセージハンドラ１１０は、メディアコンテンツを一時停止すべきか、目標位置まで探索すべきかどうか等を伝達し得る。レンダラメッセージハンドラ１１０はまた、再生位置、再生が終了したかどうか又は再生におけるエラーのような、再生のステータスをホスト仮想マシン３４に報告するために使用されてもよい。

各レンダラメッセージハンドラ１１０は、例えばエンコードされたメディアの各デマルチプレクサされた独立ストリーム７２のメディアサンプルを要求することのように、デマルチプレクサベースの操作を処理するためのデータを含むよう構成される、デマルチプレクサストリーム・メッセージハンドラ１１２を更に含む。すなわち、クライアントコンピュータデバイス１２は、デマルチプレクサストリーム・メッセージハンドラ１１２を介して、エンコードされたメディアコンテンツの特定のストリームについての新しいメディアサンプルを要求し得る。上述のように、クライアントコンピュータデバイス１２は、メディアコンテンツの各デマルチプレクサされたストリームごとに、独立の速度で、メディアコンテンツを要求してよい。例えばクライアントコンピュータデバイス１２は、オーディオメディアコンテンツのメディアサンプルよりも高い速度で、ビデオメディアコンテンツのメディアサンプルを要求してよい。

メディア層９８は、通信層９６のリモートトランシーバ１０２を介してメッセージ１０４を送受信し得るメディアレンダラ１１４を含む。メッセージ１０４を使用して、メディアレンダラ１１４は、例えばエンコードされたビデオコンテンツのメディアサンプル、エンコードされたオーディオコンテンツのメディアサンプル及びエンコードされたテキストコンテンツのメディアサンプルのような、エンコードされたメディアコンテンツのストリーム７２について、メディアサンプルを要求してよい。メディアレンダラ１１４は、次いで、受け取ったメディアサンプルをデコードし、デコードされたメディアサンプルを、ディスプレイ、スピーカ等のようなクライアントコンピュータデバイス１２の出力デバイスを介してユーザに提示するためにレンダリングしてよい。メディアレンダラ１１４は、クライアントコンピュータデバイス１２のプラットフォームのために任意の適切なレンダリング技術を使用してよいことを認識されたい。

上述の方法では、エンコードされたメディアコンテンツは、メディアコンテンツがホスト仮想マシン３４上でデコード又はレンダリングされないように、クライアントコンピュータデバイス１２にリダイレクトされ得る。むしろ、エンコードされたメディアコンテンツは、クライアントコンピュータデバイス１２にストリームされ、クライアントコンピュータデバイス１２は、表示のために、メディアコンテンツをデコード及びレンダリングするよう構成される。したがって、ＭＭＲを実行し、ホスト仮想マシン上でのデコーディング／レンダリングプロセスを回避することによって、ホスト仮想マシンを実行しているハードウェアに対する処理ワークロードを低減することができる。

いくつかの実施形態において、本明細書で説明される方法及びプロセスは、１つ以上のコンピューティングデバイスのコンピューティングシステムと結び付けられ得る。特に、そのような方法及びプロセスは、コンピュータアプリケーションプログラム又はサービス、アプリケーションプログラミングインタフェース（ＡＰＩ）、ライブラリ及び／又は他のコンピュータプログラム製品として実装されてよい。

図７は、上述した方法及びプロセスのうちの１つ以上を規定することができるコンピューティングシステム７００の非限定的な実施形態を概略的に示す。コンピューティングシステム７００は、簡略化された形態で示されている。コンピューティングシステム７００は、上述され、図１及び図２に図示される、クライアントコンピュータデバイス１２及びサーバシステム１４のサーバデバイスを具現化し得る。コンピューティングシステム７００は、１つ以上のパーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、タブレットコンピュータ、ホームエンターテインメントコンピュータ、ネットワークコンピューティングデバイス、ゲーミングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス、モバイル通信デバイス（例えばスマートフォン）及び／又は他のコンピューティングデバイス、並びにスマート腕時計及びヘッドマウント型拡張現実デバイスのようなウェアラブルコンピューティングデバイスの形態をとってよい。

コンピューティングシステム７００は、論理プロセッサ７０２、揮発性メモリ７０４及び不揮発性ストレージデバイス７０６を含む。コンピューティングシステム７００は、任意に、ディスプレイサブシステム７０８、入力サブシステム７１０、通信サブシステム７１２及び／又は図７に示されていない他の構成要素を含んでよい。

論理プロセッサ７０２は、命令を実行するよう構成される１つ以上の物理デバイスを含む。例えば論理プロセッサは、１つ以上のアプリケーション、プログラム、ルーチン、ライブラリ、オブジェクト、構成要素、データ構造又は他の論理構成の一部である命令を実行するよう構成されてよい。そのような命令は、タスクを実行し、データ型を実装し、１つ以上の構成要素の状態を変換し、技術的効果を達成し、あるいは他の方法で所望の結果に到達するように実装されてよい。

論理プロセッサは、ソフトウェア命令を実行するよう構成される１つ以上の物理プロセッサ（ハードウェア）を含んでよい。追加又は代替として、論理プロセッサは、ハードウェア実装ロジック又はファームウェア命令を実行するよう構成される１つ以上のハードウェア論理回路又はファームウェアデバイスを含んでよい。論理プロセッサ７０２のプロセッサは、シングルコア又はマルチコアであってよく、その上で実行される命令は、逐次処理、並列処理及び／又は分散処理のために構成されてよい。論理プロセッサの個々の構成要素は、任意に、２つ以上の別個のデバイス間に分散されてよく、これらのデバイスは、リモートに配置されてもよく及び／又は協調処理のために構成されてもよい。論理プロセッサの態様は、クラウドコンピューティング構成において構成されるリモートにアクセス可能なネットワーク化されたコンピューティングデバイスによって仮想化され、実行されてよい。このような場合、これらの仮想化された態様は、様々な異なるマシンの異なる物理的な論理プロセッサ上で実行されることが理解されよう。

不揮発性ストレージデバイス７０６は、本明細書で説明される方法及びプロセスを実装するために、論理プロセッサによって実行可能な命令を保持するよう構成される１つ以上の物理デバイスを含む。そのような方法及びプロセスが実装されるとき、不揮発性ストレージデバイス７０６の状態は、例えば異なるデータを保持するように、変換されてよい。

不揮発性ストレージデバイス７０６は、取り外し可能な及び／又は内蔵される物理デバイスを含んでよい。不揮発性ストレージデバイス７０６は、光メモリ（例えばＣＤ、ＤＶＤ、ＨＤ－ＤＶＤ、Ｂｌｕ－Ｒａｙ（登録商標）Ｄｉｓｃ等）、半導体メモリ（例えばＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＦＬＡＳＨ（登録商標）メモリ等）及び／又は磁気メモリ（例えばハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、テープドライブ、ＭＲＡＭ等）又は他の大容量ストレージデバイス技術を含んでよい。不揮発性ストレージデバイス７０６は、不揮発性、動的、静的、読み取り／書き込み、読み取り専用、逐次アクセス、位置アドレス可能、ファイルアドレス可能及び／又はコンテンツアドレス可能なデバイスを含んでよい。不揮発性ストレージデバイス７０６は、該不揮発性ストレージデバイス７０６への電力が遮断されたときでも、命令を保持するよう構成されることが認識されよう。

揮発性メモリ７０４は、ランダムアクセスメモリを含む物理デバイスを含んでよい。揮発性メモリ７０４は、典型的に、ソフトウェア命令の処理中に情報を一時的に記憶するために論理プロセッサ７０２によって利用される。揮発性メモリ７０４は、典型的に、揮発性メモリ７０４への電力が遮断されると、命令を記憶し続けないことが認識されよう。

論理プロセッサ７０２、揮発性メモリ７０４及び不揮発性ストレージデバイス７０６の態様は、１つ以上のハードウェア論理構成要素に一緒に統合されてよい。そのようなハードウェア論理構成要素は、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、特定プログラム及び特定用途向け集積回路（ＰＡＳＩＣ／ＡＳＩＣ）、特定プログラム及び特定用途向け標準品（ＰＳＳＰ／ＡＳＳＰ）、システムオンアチップ（ＳＯＣ）及び複合プログラマブル論理デバイス（ＣＰＬＤ）を含んでよい。

「モジュール」、「プログラム」及び「エンジン」という用語は、揮発性メモリの一部を使用して特定の機能を実行するために、プロセッサにより、典型的にソフトウェアで実装される、コンピューティングシステム７００の態様を説明するために使用されてよく、この機能は、該機能を実行するためにプロセッサを特別に構成する変形処理を含む。したがって、モジュール、プログラム又はエンジンは、揮発性メモリ７０４の一部を使用して、不揮発性ストレージデバイス７０６によって保持される命令を実行する論理プロセッサ７０２を介してインスタンス化されてよい。異なるモジュール、プログラム及び／又はエンジンが、同じアプリケーション、サービス、コードブロック、オブジェクト、ライブラリ、ルーチン、ＡＰＩ、機能（ｆｕｎｃｔｉｏｎｓ）等からインスタンス化され得ることが理解されよう。同様に、同じモジュール、プログラム及び／又はエンジンが、異なるアプリケーション、サービス、コードブロック、オブジェクト、ルーチン、ＡＰＩ、機能等によってインスタンス化されてもよい。「モジュール」、「プログラム」及び「エンジン」という用語は、個々の又は実行可能ファイル、データファイル、ライブラリ、ドライバ、スクリプト、データベースレコード等のグループを含んでよい。

含まれるとき、ディスプレイサブシステム７０８は、不揮発性ストレージデバイス７０６によって保持されるデータの視覚的表現を提示するために使用されてよい。視覚的表現は、グラフィカルユーザインタフェース（ＧＵＩ）の形態をとってよい。本明細書で説明される方法及びプロセスが、不揮発性ストレージデバイスによって保持されるデータを変更し、したがって、不揮発性ストレージデバイスの状態を変換すると、ディスプレイサブシステム７０８の状態も同様に、基礎となるデータにおける変化を視覚的に表すよう変換され得る。ディスプレイサブシステム７０８は、事実上任意のタイプの技術を利用する１つ以上のディスプレイデバイスを含んでよい。そのようなディスプレイデバイスは、共有エンクロージャ内の論理プロセッサ７０２、揮発性メモリ７０４及び／又は不揮発性ストレージデバイス７０６と組み合わされてよく、あるいはそのようなディスプレイデバイスは周辺ディスプレイデバイスであってもよい。

含まれるとき、入力サブシステム７１０は、キーボード、マウス、タッチスクリーン又はゲームコントローラのような１つ以上のユーザ入力デバイスを含むか又はそれらとインタフェースしてよい。いくつかの実施形態において、入力サブシステムは、選択されたナチュラルユーザ入力（ＮＵＩ）構成要素を含むかそれとインタフェースしてよい。そのような構成要素は、統合されてもよく又は周辺的なものであってもよく、入力アクションのトランスダクション及び／又は処理は、オンボード又はオフボードで扱われてよい。例示的なＮＵＩ構成要素は、スピーチ及び／又は音声認識のためのマイクロホン；機械ビジョン及び／又はジェスチャ認識のための赤外線、カラー、立体及び／又は深度カメラ；動き検出及び／又は意図認識のためのヘッドトラッカー、アイトラッカー、加速度計及び／又はジャイロスコープ；並びに脳活動を評価するための電界感知構成要素及び／又は任意の他の適切なセンサを含んでよい。

含まれるとき、通信サブシステム７１２は、本明細書で説明される様々なコンピューティングデバイスを互いに及び他のデバイスと通信的に結合するよう構成され得る。通信サブシステム７１２は、１つ以上の異なる通信プロトコルと互換性のある有線及び／又は無線通信デバイスを含んでよい。非限定的な例として、通信サブシステムは、無線電話ネットワークを介して、あるいは例えばＷｉ－Ｆｉ接続上のＨＤＭＩ（登録商標）のように有線又は無線のローカル又はワイドエリアネットワークを介した通信のために構成されてよい。いくつかの実施形態において、通信サブシステムは、コンピューティングシステム７００が、インターネットのようなネットワークを介して、他のデバイスへ及び／又は他のデバイスから、メッセージを送信及び／又は受信することを可能にし得る。

以下の段落は、本主題の出願の特許請求の範囲についての追加のサポートを提供する。一態様は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとのセッションをホストするよう構成されるホスト仮想マシンを実行するよう構成される少なくとも１つのプロセッサを含む、コンピュータシステムを提供する。少なくとも１つのプロセッサは、リモートメディアソースからのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーションを実行し、エンコードされたメディアコンテンツを、リモートメディアソースからメディアコンテナフォーマットで受け取り、ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成されるマルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するように更に構成される。マルチメディア・リダイレクションモジュールは、エンコードされたメディアコンテンツを少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスにリダイレクトするよう構成される。この態様において、追加又は代替として、エンコードされたメディアコンテンツは、動的ストリームメディアコンテンツ（ｄｙｎａｍｉｃｓｔｒｅａｍｅｄｍｅｄｉａｃｏｎｔｅｎｔ）であり得る。この態様において、追加又は代替として、エンコードされたメディアコンテンツは、ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームのうちの１つ以上を含む、メディアコンテナフォーマットで受け取られてよく、少なくとも１つのプロセッサは、メディアコンテナフォーマットのエンコードされたメディアコンテンツをデマルチプレクサして、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームにするよう構成され得る。この態様において、追加又は代替として、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームは、ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームのうちの１つ以上を含んでよい。この態様において、追加又は代替として、マルチメディア・リダイレクションモジュールは、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームをバッファリングし、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスからメディアサンプルの要求を受け取ったことに応答して、エンコードされたメディアコンテンツのバッファリングされた独立ストリームのメディアサンプルを、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスに送信するよう構成され得る。この態様において、追加又は代替として、マルチメディア・リダイレクションモジュールは、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスから受け取ったメディアサンプルの要求に基づいて、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームの各々についてのメディアサンプルを独立の速度で送信するよう構成され得る。この態様において、追加又は代替として、少なくとも１つのプロセッサは、１つ以上のモニタされたパラメータに基づいて、マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行して、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするか、又はエンコードされたメディアコンテンツをウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理することを可能にするかを判断するよう構成され得る。この態様において、追加又は代替として、１つ以上のモニタされたパラメータは、コンピュータシステムと少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとの間のネットワークパラメータ、コンピュータシステムの少なくとも１つのプロセッサの現在の処理負荷、エンコードされたメディアコンテンツのサイズ及び少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスのユーザ設定からなるグループから選択され得る。この態様において、追加又は代替として、少なくとも１つのプロセッサによって実行されるホスト仮想マシンは、複数のクライアントコンピュータデバイスのための複数のセッションを同時にホストするよう構成されるマルチセッション・オペレーティングシステムを含み得る。この態様において、追加又は代替として、少なくとも１つのプロセッサは、マルチセッション・オペレーティングシステムによってホストされる複数のセッションの集約アクティビティに基づいて、マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するかどうかを判断するよう構成され得る。

別の態様は、サーバデバイスのプロセッサにおいて、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとのセッションをホストするよう構成されるホスト仮想マシンを実行するステップと、リモートメディアソースからのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーションを実行するステップと、エンコードされたメディアコンテンツを、リモートメディアソースからメディアコンテナフォーマットで受け取るステップと、ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成されるマルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するステップと、を含む方法を提供する。マルチメディア・リダイレクションモジュールは、エンコードされたメディアコンテンツを少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスにリダイレクトするよう構成される。この態様において、追加又は代替として、エンコードされたメディアコンテンツは、動的ストリームメディアコンテンツであり得る。この態様において、追加又は代替として、エンコードされたメディアコンテンツは、ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームのうちの１つ以上を含む、メディアコンテナフォーマットで受け取られてよく、方法は、メディアコンテナフォーマットのエンコードされたメディアコンテンツをデマルチプレクサして、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームにするステップを更に含んでよい。この態様において、追加又は代替として、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームは、ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームのうちの１つ以上を含み得る。この態様において、追加又は代替として、方法は、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームをバッファリングするステップと、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスからメディアサンプルの要求を受け取ったことに応答して、エンコードされたメディアコンテンツのバッファリングされた独立ストリームのメディアサンプルを、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスに送信するステップと、を更に含み得る。この態様において、追加又は代替として、方法は、少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスから受け取ったメディアサンプルの要求に基づいて、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームの各々のメディアサンプルを独立のレートで送信するステップを更に含み得る。この態様において、追加又は代替として、方法は、１つ以上のモニタされたパラメータに基づいて、マルチメディアリダイレクトモジュールを実行して、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするか、又はエンコードされたメディアコンテンツを、ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理することを可能にするかを判断するステップを更に含み得る。この態様において、追加又は代替として、１つ以上のモニタされたパラメータは、サーバデバイスと少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとの間のネットワークパラメータ、サーバデバイスの少なくとも１つのプロセッサの現在の処理負荷、エンコードされたメディアコンテンツのサイズ及び少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスのユーザ設定からなるグループから選択され得る。この態様において、追加又は代替として、ホスト仮想マシンは、複数のクライアントコンピュータデバイスのための複数のセッションを同時にホストするよう構成されるマルチセッション・オペレーティングシステムを含み得る。

別の態様は、複数のクライアントコンピュータデバイスのための複数のセッションを同時にホストするよう構成されるマルチセッション・オペレーティングシステムを実装するホスト仮想マシンを実行するよう構成される、少なくとも１つのプロセッサを含む、サーバシステムを提供する。少なくとも１つのプロセッサは、複数のセッションのうちの１つ以上について、ウェブブラウザアプリケーションのインスタンスを実行するよう更に構成される。ウェブブラウザアプリケーションは、エンコードされたメディアコンテンツを、リモートメディアソースから受け取るように構成される。プロセッサは、ホスト仮想マシンのための複数のセッションの集約アクティビティが閾値レベルを超えていることを決定し、決定された集約アクティビティに基づいて、複数のセッションのうちの１つ以上についてマルチメディア・リダイレクションを有効にし、ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成される、マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するよう更に構成される。マルチメディア・リダイレクションモジュールは、エンコードされたメディアコンテンツを、複数のセッションのうちの１つ以上のそれぞれのクライアントコンピュータデバイスにリダイレクトするよう構成される。

本明細書で説明される構成及び／又はアプローチは、本質的に例示的なものであり、これらの具体的な実施形態又は実施例は、多くのバリエーションが可能であるため、限定的な意味で解釈されるべきではないことが理解されよう。本明細書で説明される具体的なルーチン又は方法は、任意の数の処理ストラテジのうちの１つ以上を表し得る。したがって、図示及び／又は説明される様々な動作は、図示及び／又は説明される順序において、他の順序において、並列に又は省略されて実施されてよい。同様に、上述したプロセスの順序も変更されてよい。

本開示の主題は、様々なプロセス、システム及び構成、並びに本明細書に開示される他の特徴、機能、動作及び／又は特性、並びにそれらのすべての均等物のすべての新規で非自明の組合せ及び副次的組合せを含む。

Claims

コンピュータシステムであって、
少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとのセッションをホストするよう構成されるホスト仮想マシンを実行するよう構成される、少なくとも１つのプロセッサを含み、前記少なくとも１つのプロセッサは、
リモートメディアソースからのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーションを実行し、
エンコードされたメディアコンテンツを、前記リモートメディアソースからメディアコンテナフォーマットで受け取り、
前記ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、前記エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成される、マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行し、前記マルチメディア・リダイレクションモジュールが、前記エンコードされたメディアコンテンツを前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスにリダイレクトするよう構成される、
よう更に構成される、コンピュータシステム。
前記エンコードされたメディアコンテンツは、動的ストリームメディアコンテンツである、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
前記エンコードされたメディアコンテンツは、ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームのうちの１つ以上を含む、前記メディアコンテナフォーマットで受け取られ、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記メディアコンテナフォーマットの前記エンコードされたメディアコンテンツをデマルチプレクサして、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームにするよう構成される、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
前記エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームは、前記ビデオストリーム、前記オーディオストリーム及び前記テキストストリームのうちの１つ以上を含む、
請求項３に記載のコンピュータシステム。
前記マルチメディア・リダイレクションモジュールは、
前記エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームをバッファリングし、
前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスからメディアサンプルの要求を受け取ったことに応答して、前記エンコードされたメディアコンテンツのバッファリングされた独立ストリームの前記メディアサンプルを、前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスに送信する、
よう構成される、請求項３に記載のコンピュータシステム。
前記マルチメディア・リダイレクションモジュールは、前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスから受け取った前記メディアサンプルの要求に基づいて、前記エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームの各々についてのメディアサンプルを独立の速度で送信するよう構成される、
請求項５に記載のコンピュータシステム。
前記少なくとも１つのプロセッサは、１つ以上のモニタされたパラメータに基づいて、前記マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行して前記エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするか、又は前記エンコードされたメディアコンテンツを前記ウェブブラウザアプリケーションの前記デコーディングモジュールによって処理することを可能にするかを判断するよう構成される、
請求項１に記載のコンピュータシステム。
前記１つ以上のモニタされたパラメータは、当該コンピュータシステムと前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとの間のネットワークパラメータ、当該コンピュータシステムの前記少なくとも１つのプロセッサの現在の処理負荷、前記エンコードされたメディアコンテンツのサイズ及び前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスのユーザ設定からなるグループから選択される、
請求項７に記載のコンピュータシステム。
前記少なくとも１つのプロセッサによって実行される前記ホスト仮想マシンは、複数のクライアントコンピュータデバイスのための複数のセッションを同時にホストするよう構成されるマルチセッション・オペレーティングシステムを含む、
請求項７に記載のコンピュータシステム。
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記マルチセッション・オペレーティングシステムによってホストされる前記複数のセッションの集約アクティビティに基づいて、前記マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するかどうかを判断するよう構成される、
請求項９に記載のコンピュータシステム。
サーバデバイスのプロセッサにおいて、
少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスとのセッションをホストするよう構成されるホスト仮想マシンを実行するステップと、
リモートメディアソースからのメディアコンテンツにアクセスするよう構成されるウェブブラウザアプリケーションを実行するステップと、
エンコードされたメディアコンテンツを、前記リモートメディアソースからメディアコンテナフォーマットで受け取るステップと、
前記ウェブブラウザアプリケーションのデコーディングモジュールによって処理されることから、前記エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするよう構成される、マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行するステップであって、前記マルチメディア・リダイレクションモジュールは、前記エンコードされたメディアコンテンツを前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスにリダイレクトするよう構成される、ステップと、
を含む、方法。
前記エンコードされたメディアコンテンツは、ビデオストリーム、オーディオストリーム及びテキストストリームのうちの１つ以上を含む、前記メディアコンテナフォーマットで受け取られ、
当該方法は、前記メディアコンテナフォーマットの前記エンコードされたメディアコンテンツをデマルチプレクサして、エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームにするステップを更に含む、
請求項１１に記載の方法。
前記エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームをバッファリングするステップと、
前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスからメディアサンプルの要求を受け取ったことに応答して、前記エンコードされたメディアコンテンツのバッファリングされた独立ストリームの前記メディアサンプルを、前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスに送信するステップと、
を更に含む、請求項１２に記載の方法。
前記少なくとも１つのクライアントコンピュータデバイスから受け取った前記メディアサンプルの要求に基づいて、前記エンコードされたメディアコンテンツの独立ストリームの各々についてのメディアサンプルを独立の速度で送信するステップ、
を更に含む、請求項１３に記載の方法。
１つ以上のモニタされたパラメータに基づいて、前記マルチメディア・リダイレクションモジュールを実行して前記エンコードされたメディアコンテンツをインターセプトするか、又は前記エンコードされたメディアコンテンツを前記ウェブブラウザアプリケーションの前記デコーディングモジュールによって処理することを可能にするかを判断するステップ、
を更に含む、請求項１１に記載の方法。