JP2023509472A - オストミー器具の製造方法 - Google Patents

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Abstract

オストミー器具(100)を製造する方法であって、オストミー器具(100)は、第1の壁(110)及び第2の壁(112)であって、本体(102)を形成するようにその周囲で又は周囲の近傍で接続される第1の壁(110)と第2の壁(112)と、廃棄物を収集するための内部空洞(114)及び開口部を有する本体(102)と、第1及び第2の排出層(130,132)から形成され、内部空洞(114)に流体的に接続される入口(104a)、及び内部空洞(114)に収集される廃棄物を空にすることを可能にする出口(104b)を有する排出部(104)とを含み、オストミー器具(100)を製造する方法は、排出部(104)を本体(102)に取り付けるステップを含み、これは、入口(104a)が開口部と整列するように排出部(104)を本体(102)の開口部に対して配置すること、及び第1の壁(110)及び第1の排出層(130)が可溶性部材(120)の一方の側に配置され、第2の壁(112)及び第2の排出層(132)が可溶性部材(120)の反対側に配置されるように可溶性部材(120)を配置すること、及び第1の壁(110)を第1の排出層(132)に取り付け、かつ第2の壁(112)を第2の排出層(132)に取り付けることにより行われる。

Description

本発明は、オストミー器具及びオストミー器具の製造方法に関する。
オストミー器具は、複数の異なるやり方で製造される、良く知られた医療器具である。本発明は、後に互いに取り付けられる別個の部品から製造されるオストミー器具に関する。
本発明は、先行技術に関する1つ以上の問題を軽減することを目的とする。
本発明の一態様によれば、オストミー器具を製造する方法が提供され、このオストミー器具は、第1の壁及び第2の壁であって、本体を形成するようにそれらの周囲で又は周囲の近傍で互いに接続される第1の壁及び第2の壁と、廃棄物を収集するための内部空洞と開口部と、第1及び第2の排出層から形成され、かつ内部空洞に流体的に接続される入口、及び内部空洞に収集される廃棄物を空にすることを可能にする出口を有する排出部を有する本体とを含み、このオストミー器具を製造する方法は、排出部を本体に取り付けるステップを含み、このステップは、入口が開口部と整列するように、排出部を本体における開口部に対して配置すること、及び第1の壁及び第1の排出層が可溶性部材の一方の側に配置され、第2の壁及び第2の排出層が可溶性部材の反対側に配置されるように可溶性部材を配置すること、及び第1の壁を第1の排出層に取り付け、かつ第2の壁を第2の排出層に取り付けることによって行われる。
本発明の第2の態様によれば、オストミー器具が提供され、第1の壁及び第2の壁であって、本体を形成するようにその周囲で又は周囲の近傍で互いに接続される第1の壁及び第2の壁と、廃棄物を収集するための内部空洞を有する本体と、本体の開口部で内部空洞に流体的に接続される入口、及び内部空洞に収集される廃棄物を空にすることを可能にする出口を含む排出部とを含み、可溶性部材が、排出部及び/又は内部空洞の内部に位置付けられる。
本発明の異なる態様のさらなる特徴は、添付の請求項に記載されている。
本発明のいくつかの実施形態を、図1~図4を参照して以下に説明する。
製造中の段階におけるオストミー器具の図である。 オストミー器具の図である。 製造中のオストミー器具の側断面図である。 オストミー器具の側断面図である。
図面、特に図2及び図4を参照すると、オストミー器具100が示されている。オストミー器具100は、本体102と、排出部104とを含む。
本体102は、第1の壁110と第2の壁112とから形成され、これらは、それらの周囲が接続されて内部空洞114を提供する(これは使用時には廃棄物を収集する機能を持つ)。第1の壁110は、ストーマ受容開口部を有し、第1の壁110には、ストーマ受容開口部と整列して接続部材116が取り付けられる。図示の例では、接続部材116は、オストミー器具100の上部又は上方に向かって示されている。使用時には、接続部材116(外側に向いた接着面を有する)は、ストーマの周りの使用者の表皮に接着し、その結果、内部空洞114は、ストーマと流体的に接続される。
接続部材116は、本発明に必須のものではなく、全く設けなくてもよいことを理解される。換言すれば、オストミー器具100を使用者に取り付ける別の機構を設けてもよい(例えば、オストミー器具100は、本体102が既に使用者に取り付けられている別の部品に接続する「ツーピース」構成であってもよい)。
いくつかの実施形態では、第2の壁112は、内部空洞114から空気を逃がすための通気口/開口部(図示せず)を含んでもよい(これは、オストミー器具100内のガスの蓄積を回避する)。通気孔は、オストミー器具100から逃げるガスからの臭気を濾過するように、開口部を横切るフィルタを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、本体102は、第1の壁110と第2の壁112との間に、1つ以上のさらなる層又は壁(図示せず)を含んでもよい。こうしたさらなる層は、内部空洞114を全体的に又は部分的に横切って延在し、通気孔/開口部への空気通路を提供するが、廃棄物が内部空洞に入って第2の壁112と接触することを防止する(したがって、第1及び第2の壁110,112が互いにくっつくことを回避し、及び/又は通気口を廃棄物のない状態に保つ)。
排出部104は、第1の排出層130と第2の排出層132とから形成され、入口104aと出口104bとを有する。排出部104は、その入口104aで本体102の開口部に接続され、内部空洞114に流体的に接続される。排出部104の出口104bは、内部空洞114内に収集された廃棄物を空にすることを可能にする。
排出部104の目的は、オストミー器具100の出口を提供することであり、使用者は、自分のオストミー器具100を、自分が望む時に(例えばトイレや他の容器に)選択的に空にすることができる。
いくつかの実施形態(図2に示す例など)では、排出部104は折り畳み可能であり、その結果、出口104bは本体102に向かって上方に折り畳まれる。取り付け機構、例えば、面ファスナが、排出部104の2つの対向する部分に設けられ、これにより、排出部104の出口104bは、折り畳まれた構成で保持され得る。
可溶性部材120が、排出部104及び/又は内部空洞114内に位置付けられる。可溶性部材120の使用及び配置は、より容易かつより効率的な製造プロセス(詳細は後述する)を促進するように設計される。
いくつかの実施形態では、可溶性部材120は、排出部104の入口104a内に、又はこれに隣接して位置付けられる。さらに、オストミー器具100が完全に形成されると、可溶性部材120は本体102の開口部にも位置付けられる。いくつかの実施態様では、本体102の第1の壁110は、第1の接続部で第1の排出層130に取り付けられる。本体102の第2の壁112は、第2の接続部で第2の排出層132に取り付けられる。可溶性部材120は、第1の接続部と第2の接続部との間に配置される。
いくつかの実施形態では、可溶性部材120は、第1及び第2の接続部が形成される前に、適切な位置(すなわち、接続部が形成される場所)に配置される。
いくつかの実施態様では、可溶性部材120は、水溶性である(したがって、内部空洞114に収集される廃棄物は、可溶性部材120を溶解することができる)。いくつかの実施態様では、可溶性部材120は、紙(例えば、セルロース系材料)、ウェハペーパー、及びライスペーパーのうちのいずれかから作られる。しかし、水及び/又はストーマ廃棄物と接触すると溶解する任意の材料が適切であり得ることを認識すべきである。
いくつかの実施形態では、可溶性部材120は、別の溶媒(すなわち水以外)の存在下で溶解する材料から作られてもよい。可溶性部材120は、ガス可溶性であり、オストミー器具100を製造するのにかかる期間に適した所定の時間にわたって空気中で溶解する材料から作られてもよい。
製造プロセスの最後に層を除去する必要がないという利点が提供されるので、可溶性部材120としての材料の選択が重要であることを理解されたい。次に、オストミー器具100の製造段階について詳細に説明する。
特に図1、図3及び図4を参照すると、オストミー器具100の製造の異なる段階が示されている。上述したように、本体102は、第1及び第2の壁110,112から形成され、内部空洞114及び開口部を有する。排出部104は、第1及び第2の排出層130,132から形成され、入口104a及び出口104bを有する。
オストミー器具100の製造方法は、入口104aが開口部と整列するように、排出部104を本体102の開口部に対して配置することにより、排出部104を本体102に取り付けるステップを含む。この方法は、第1の壁110及び第1の排出層130が可溶性部材120の一方の側に配置され、第2の壁112及び第2の排出層132が可溶性部材120の反対側に配置されるように、可溶性部材120を配置することを含む。可溶性部材120の目的は、以下に詳細に説明されるが、一般的には、製造プロセス中に、オストミー器具100の第1の側(すなわち正面)及び第2の側(すなわち背面)が互いに付着するのを防止するように機能する。
次に、排出部104を本体102に取り付ける。詳細には、この方法は、本体102の第1の壁110を排出部104の第1の排出層130に取り付けるステップと、第2の壁112を第2の排出層132に取り付けるステップとを含む。
使用時には、排出部104は、オストミー器具100からの導管を提供する。したがって、排出部104の出口104bは、本体102内の内部空洞114からの出口を提供する。
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の壁110と第2の壁112とを一緒に貼り付けることによって本体102を形成するステップも含む。第1の壁110と第2の壁112とは、その周囲において又は周囲の近傍において貼り付けられ、それにより内部空洞114がその間に設けられる。第1の壁110と第2の壁112とを一緒に貼り付けるステップは、排出部104を受け入れるための開口部を残すことも含む。換言すれば、第1の壁110と第2の壁112との間の継ぎ目の一部は、開いたままであり、かつ、取り付けられていない。
複数の実施形態では、第1及び第2の壁110,112は、熱溶着プロセスを用いて互いに溶着される。第1の壁110と第2の壁112との間に必要なシールを提供し得る多くのプロセスが存在することを理解されたい。例えば、この方法では、RF溶着、インパルス溶着、超音波溶着及び接着のいずれかの技術が使用されてもよい。溶着プロセスは、継ぎ目が形成されかつ本体が切断される前に、第1及び第2の壁110,112の間の継ぎ目が形成されるべき領域との相互作用がより少ないので有利であり得る。これは、溶着プロセスが継ぎ目形成のために1つのステップのみを必要とするのに対して、接着は1つの表面に塗布され、その後、接着するために第2の表面を配置し、その後で、本体が切り取られる必要があるからである。
いくつかの実施態様では、第1の壁110及び第2の壁112を一緒に貼り付けるステップは、第1の材料の層を第2の材料の層で重ね合わせることを含む。続いて、本体102の形状は、所望の形状を切り出すと同時に端部をシールすることにより形成される。換言すれば、第1及び第2の壁110,112の周囲の継ぎ目/シールは、より大きな材料から壁を切り出すのと同時に形成される。これは、本体102を切断する前に材料が移動してしまうというリスクがない/低減されているため、シールが正しい位置にあるので、第1の壁と第2の壁110,112との間の接続はより信頼性が高いので有利である。
いくつかの実施形態では、ストーマ受容開口部が第1の壁110に形成される。複数のストーマ受容開口部は、複数の本体102が形成される前に、第1の材料の層から切断されてもよい。例えば、ストーマ受容開口部は所定間隔で一列に形成され、その後、本体102もそのストーマ受容開口部の周囲に所定間隔で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、接着部材116は、ストーマ受容開口部が形成される前に又は形成されるときに、第1の材料の層に取り付けられる。このように、複数の接着部材116は、材料の層に沿って位置合わせされ、間隔をあけられ、適宜接続されてもよい。
次に、排出部104の形成及び本体への取り付けについて説明する。排出部104を形成することは、第1の排出層130と第2の排出層132とを接続することを含む。2つの細長い接続形成部は、第1の排出層130を第2の排出層132に取り付け、それらの間に導管が形成されるようにすることによって形成される。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の排出層130と第2の排出層132との間に可溶性部材120を配置することを含む(第1の排出層130と第2の排出層132とが一緒に貼り付けられる前であってもよい)。
この例では、排出部104を形成するために熱溶着が使用される。第1の排出層130は、RF溶着、インパルス溶着、超音波溶着及び接着等の別のプロセスを用いて第2の排出層132に取り付けられ得ることを理解されたい。上述したものと同様の理由で、溶着プロセスは、接着プロセスよりも有利であり得る。
第1の排出層130を形成するための材料は、互いに隣接して配置される(又は互いに所定の距離を隔てて配置される)複数の第1の排出層130を有する材料のシートから得られてもよい。第2のシートの材料が第1のシート上に配置されてもよく、排出部104を形成するための接続形成部が形成されてもよい。
いくつかの実施形態では、排出部104の周りの余分な材料(すなわち、2つの排出層130,132の間に継ぎ目が形成される外側の材料)は、好ましくは、排出部104が本体102に対して配置されるように移動される前にトリミング/除去され、いくつかの実施形態では、継ぎ目が形成されるときと同時に又は同じプロセスでトリミング/除去され得る。
製造中、可溶性部材120は、本体102が排出部104に取り付けられ得る前に、所望の位置に位置付けられる。可溶性部材120は、第1の壁110/第1の排出層130と第2の壁112/第2の排出層132との間にバリアを提供し、それによって、排出部104が本体102に取り付けられたときに、内部空洞114から出口への導管が開放される(互いに固着されない)。したがって、第1の壁110及び第1の排出層130は可溶性部材120の一方の側に位置し、第2の壁112及び第2の排出層132は可溶性部材120の反対側に配置される。可溶性部材120は、第1の壁110と第1の排出層130との接続部と、第2の壁112と第2の出口132との接続部とが互いに接続されない(独立した接続、例えば、別個の継ぎ目を維持する)ように、本体102と排出部104とが重なる接合部を横切って配置されることが重要である。
いくつかの実施形態では、可溶性部材120は、排出部104の入口104aが取り付け可能な状態で開口部に隣接して配置される前に、本体102の開口部に配置されてもよい。このような例では、可溶性部材120は、第1及び第2の排出層130,132に近く、かつ第1及び第2の壁110,112から離れて配置される。換言すれば、排出部104の第1及び第2の排出層130,132は、本体102の第1及び第2の壁110,112の内側に配置される(すなわち、第1の排出層130は、可溶性部材120と第1の壁110との間に挟まれ、第2の排出層132は、可溶性部材120と第2の壁112との間に挟まれる)。
あるいは、可溶性部材120は、排出部104が取り付けのために本体102の開口部に隣接して配置される前に、排出部104の入口104a内に(すなわち、第1の排出層130と第2の排出層132との間に)配置される。このような例では、可溶性部材120は、第1及び第2の壁110,112に近く、かつ第1及び第2の排出層130,132から離れて配置される。換言すれば、本体102の第1及び第2の壁110,112は、排出部104の第1及び第2の排出層130,132の内側に配置される(すなわち、第1の壁110は可溶性部材120と第1の排出層130との間に挟まれ、第2の壁112は可溶性部材120と第2の排出層132との間に挟まれる)。
いくつかの実施形態では、排出部104の入口104aは、本体104に対して「取り付け位置」に移動される前にトリミングされる。これにより、可溶性部材120が排出部104の入口104aに配置される(したがって、入口で材料を除去することによって、第1及び第2の排出層130,132の間における可溶性部材120の配置を調整することができるので、可溶性部材120は入口104aに対して移動される)。これは、排出部104が取り付けのために配置されると、可溶性部材120が本体102に対して(より詳細には、本体102の開口部に対して)正しい位置に配置されることが保証されるので有利である。
可溶性部材120は、排出層130,132が互いに取り付けられて導管を形成する前に、第1の排出層130と第2の排出層132との間に配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、可溶性部材は、排出部104の所望の/製造される形状に対応するように成形及び/又は寸法決めされる。本例では、可溶性部材120の形状は略矩形である。可溶性部材120の端部は、排出部104に形成される導管の最大幅に対応する。換言すれば、可溶性部材120は、排出部104(の内部)の実質的に全幅にわたって延びている。
本例では、可溶性部材120の長さ(すなわち、可溶性部材120が入口104aから離れて排出部104の導管に沿って延びる長さ)も有利な理由のために選択される。図示の例では、可溶性部材120は、排出部の入口104aに又はその近傍に配置され、その長さは排出部104に沿って延びている。長さは、可溶性部材が、本体102と排出部104との間に形成される領域/継ぎ目全体にわたって延びるように選択される。換言すれば、可溶性部材120は、本体102と排出部104との間に接合部を形成する領域を横切って延びている。これは特に図4に示されており、溶着要素200は、本体102と排出部104との間の接合部に示されており、両者の間には継ぎ目(ひいてはシール)を形成している。可溶性部材120は、その接合部に示されている。
排出部104が形成されると(可溶性部材120を内側に配置することを含む)、排出部104は、本体102の開口部に対して配置され、それによって、入口104aが開口部と整列する。
排出部104が本体102に対して所望の位置に配置されると、排出部104は、開口部において本体102に取り付けられる。開口部を形成するために開放されたままになっている第1及び第2の壁110,112の部分は、シールされた本体102を形成するように、排出部104の各層に対してシールされる。換言すれば、内部空洞114内に収集される廃棄物については、排出部104を介する以外に出口はない。
いくつかの実施態様では、第1の接続部は、第1の壁110及び第1の排出層130の一方又は両方を、それらが互いに融合するまで軟化する(すなわち熱を利用する)ことによって形成される。同様に、第2の接続部は、第2の壁112及び第2の排出層132の一方又は両方を、それらが互いに融合するまで軟化することによって形成される。
いくつかの実施態様では、第1の壁110を第1の排出層130に取り付け、第2の壁112を第2の排出層132に取り付けるプロセスは、溶着プロセスを用いて行われる(すなわち、第1及び第2の接続部は、溶着を用いて形成される)。溶着プロセスは、熱溶着、RF溶着、インパルス溶着、超音波溶着のいずれかであってもよい。可溶性部材120は、排出部104を本体102に溶着するステップの間に、オストミー器具100の表側/第1の側(すなわち、第1の壁110及び第1の排出層130)とオストミー器具100の裏側/第2の側(すなわち、第2の壁112及び第2の排出層132)とが互いに溶融するのを阻止するように配置される。
いくつかの実施形態では、第1及び第2の接続部は同期して形成される。
排出部104を本体102に取り付ける異なる方法が上述されているが、図3及び図4は、熱溶着プロセスを用いた製造の異なる段階におけるオストミー器具100の断面を示している。図3は、本体102の底部の開口部に配置される排出部104を示す。図から分かるように、可溶性部材120は、排出部104の入口104a、及び、排出部104が本体102に取り付けられる本体102の第1及び第2の壁110,112の基部に(すなわち、開口部に)配置される。
図4は、必要なシールが形成された後のオストミー器具100を示す。溶着要素200が、本体102と排出部104との間の接合部に示されている。本体102と排出部104との間にシールが形成され、可溶性部材120が配置される。
上述のように、可溶性部材120の機能は、排出部104の層130,132間に、溶融しない(詳細には、オストミー器具100のいずれの側の材料にも溶融しない)バリアをそれらが本体102にシールされるときに提供することである。したがって、内部空洞114から出口104bへの導管は開いたままになる。換言すれば、可溶性部材120は、本体部102と排出部104との壁同士がシールされることを防止する。この図示の例では、第1の壁110と第1の排出層130とが一緒にシールされ(第1の接続)、第2の壁112と第2の排出層132とが一緒にシールされ(第2の接続)、可溶性部材120は、第1の接続部と第2の接続部との間にシール(又は少なくとも永久的なシール)が形成されることを防止する。
排出部104の出口104bは、その後、オストミー器具100の出口となる。使用時には、排出部104は選択的にシール可能である(例えば、排出部104は、折り畳み可能であるか、又は当技術分野で知られているように、出口104bを閉じた状態に保持する別の機構を有する)。したがって、廃棄物は内部空洞114内に収集されることが可能であり、次いで、使用者は、出口104bを開くことによって、所望のように器具100を空にすることを選択することができる。
上述のステップは、上述される特定の順序で行われなくてもよいことを理解されたい。例えば、排出部104は、本体104とは別の製造ライン/異なる時間に形成されてもよい。複数の排出部104は、所定のパターンで形成され、配置されてもよい(例えば、ほどかれ、切断され、かつ使用される準備ができているロール上で壊れやすいように互いに接続されている)。本体102の製造についても同様である。第1及び第2の壁110,112は、排出部104が取り付けられる準備ができているように、本体102に形成されてもよい。
製造の必須ステップが完了すると、オストミー器具100が作成され、可溶性部材120は所定の位置に留まる。上記の製造方法は、オストミー器具100が、可溶性部材120を所定の位置に保持した状態で使用者に出荷され得るので有利である。使用前に可溶性部材120を除去する必要はない。可溶性部材120は、水に溶解可能であるため、ストーマから出る廃棄物と接触すると溶解する。したがって、オストミー器具100が使用されると、可溶性部材120は溶解する。
これは、出荷可能である/使用準備が整ったオストミー器具を製造するために、より多くの相互作用を必要とする従来の製造方法に対して利点を提供する。
本明細書及び特許請求の範囲において使用される場合、「含む」及び「備える」及びそれらの変形の用語は、指定される特徴、ステップ又は整数が含まれることを意味する。用語は、他の特徴、ステップ又は構成要素の存在を除外するように解釈されるべきではない。
上述の説明、又は以下の特許請求の範囲、又は添付の図面に開示され、それらの特定の形態で、又は開示される機能を実行するための手段として、又は開示される結果を達成するための方法若しくはプロセスとして表される特徴は、適宜、別々に、又はそのような特徴の任意の組み合わせで、その多様な形態で本発明を実現するために利用し得る。
本発明の特定の例示的な実施形態を説明したが、添付の特許請求の範囲はこれらの実施形態のみに限定されることを意図していない。請求項は、文字通り、意図的に、及び/又は均等物を包含するように解釈されるべきである。

Claims (25)

  1. オストミー器具を製造する方法であって、前記オストミー器具は、
    第1の壁及び第2の壁と、本体と、排出部とを含み、
    前記第1の壁及び第2の壁は、前記本体を形成するようにそれらの周囲において又は周囲の近傍で互いに接続され、
    前記本体は、廃棄物を収集するための内部空洞及び開口部を有し、
    前記排出部は、第1及び第2の排出層から形成され、かつ前記内部空洞に流体的に接続される入口、及び前記内部空洞に収集された廃棄物を空にすることを可能にする出口を有し、
    前記オストミー器具を製造する方法は、前記排出部を前記本体に取り付けるステップを含み、前記ステップは、
    前記入口が前記開口部と整列するように、前記排出部を前記本体における前記開口部に対して配置し、前記第1の壁及び前記第1の排出層が可溶性部材の一方の側に配置され、かつ前記第2の壁及び前記第2の排出層が前記可溶性部材の反対側に配置されるように可溶性部材を配置すること、及び
    前記第1の排出層に前記第1の壁を取り付け、かつ前記第2の排出層に前記第2の壁を取り付けることによって行われる、方法。
  2. 前記可溶性部材は、前記排出部が前記本体の前記開口部に配置される前に、前記第1の排出層と前記第2の排出層との間に配置される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の排出層は、前記第1の壁よりも前記可溶性部材の近くに配置され、前記第2の排出層は、前記第2の壁よりも前記可溶性部材の近くに配置される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記可溶性部材は、前記排出部が前記本体に取り付けられるように配置される前に、前記本体の前記開口部において前記第1の壁と前記第2の壁との間に配置される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第1の壁は、前記第1の排出層よりも前記可溶性部材の近くに位置し、前記第2の壁は、前記第2の排出層よりも前記可溶性部材の近くに配置される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記方法は、前記第1の排出層を前記第2の排出層に取り付けることによって前記排出部を形成するステップを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第1の排出層は、前記入口と前記出口との間に導管が形成されるように、2つの細長い接続形成部に沿って前記第2の排出層に取り付けられる、請求項6に記載の方法。
  8. 前記可溶性部材は、前記第1及び第2の排出層が互いに取り付けられる前に、前記第1の排出層と前記第2の排出層との間に配置される、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記第1の排出層は、熱溶着、RF溶着、インパルス溶着、超音波溶着及び接着のうちの少なくとも1つを用いて前記第2の排出層に取り付けられる、請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記第1及び第2の排出層からの材料は、前記排出部が前記本体の前記開口部に対して配置される前に前記入口から除去される、請求項6~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 除去される材料は、前記排出部の前記入口の位置を調整する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記可溶性部材は、前記排出部内に適合するように成形され/寸法決めされる、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記第1の壁及び前記第1の排出層は、第1の接続部で互いに取り付けられ、前記第2の壁及び前記第2の排出層は、第2の接続部で互いに取り付けられる、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記可溶性部材は、前記第1及び第2の接続部が前記可溶性部材の両側に形成されるように配置される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第1の接続部は、前記第1の壁及び第1の排出層の一方又は両方を、それらが互いに融合するまで軟化させることによって形成され、
    前記第2の接続部は、前記第2の壁及び第2の排出層の一方又は両方を、それらが互いに融合するまで軟化させることによって形成される、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記第1の接続部及び第2の接続部は同期して形成される、請求項13~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記第1の壁を前記第1の排出層に取り付け、かつ前記第2の壁を前記第2の排出層に取り付けるステップは、熱溶着、RF溶着、インパルス溶着及び超音波溶着の少なくとも1つを用いて達成される、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記方法は、前記第1の壁と前記第2の壁とをそれらの周囲において又は周囲の近傍において一緒に貼り付けることによって前記本体を形成するステップを含む、請求項1~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記第1の壁と前記第2の壁とを一緒に貼り付けるステップは、第1の材料の層を第2の材料の層で重ね合わせ、これらの層を一緒に貼り付けること、及び実質的に同時に前記本体を前記材料から切断することを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1の壁と前記第2の壁とを一緒に貼り付けるステップは、熱溶着、RF溶着、インパルス溶着、超音波溶着及び接着の少なくとも1つを用いて達成される、請求項18又は19に記載の方法。
  21. 前記第1の壁にストーマ受容開口部を形成するステップをさらに含む、請求項1~20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 第1の壁及び第2の壁と、
    本体と、
    排出部と
    を含むオストミー器具であって、
    前記第1の壁及び第2の壁は、本体を形成するようにそれらの周囲において又は周囲の近傍で互いに接続され、
    前記本体は、廃棄物を収集するための内部空洞を有し、
    前記排出部は、前記本体における開口部において前記内部空洞に流体的に接続される入口、及び前記内部空洞内に収集された廃棄物を空にすることを可能にする出口を含み、
    可溶性部材が、前記排出部及び/又は前記内部空洞の内部に位置付けられる、オストミー器具。
  23. 前記排出部は、前記入口と前記出口との間に導管を提供するように接続される第1の排出層及び第2の排出層を含み、前記本体の前記第1の壁は第1の接続部で前記第1の排出層に取り付けられ、前記本体の前記第2の壁は第2の接続部で前記第2の排出層に取り付けられ、前記可溶性部材は前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に配置される、請求項22に記載のオストミー器具。
  24. 前記可溶性部材は、前記排出部の前記入口において又は前記入口に隣接して位置付けられ、及び/又は
    前記可溶性部材は、前記内部空洞に収集される廃棄物によって溶解可能である、請求項22又は23に記載のオストミー器具。
  25. 前記可溶性部材は、水溶性材料から作られ、選択的に、前記水溶性材料は、水溶性紙、ウェハペーパー、及びライスペーパーのうちの1つを含む、請求項22又は23に記載のオストミー器具。
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