JP2023508825A - 音響測定を実行する方法 - Google Patents

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Abstract

方法は、ラウドスピーカ(10)を用いて、少なくとも1つのテスト信号(Sn)をリスニング環境(30)に出力することと、リスニング環境(30)に配置されたマイクロフォン(22)を用いて、少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれを受信することと、少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれの受信時に、ラウドスピーカ(10)に対する、リスニング環境(30)におけるマイクロフォン(22)の位置及び向きの少なくとも一方を決定することと、マイクロフォン(22)によって受信されたテスト信号(Sn)を評価することと、テスト信号(Sn)の評価と、マイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方と、に基づいて、少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することと、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、音響測定を実行する方法、特に少なくとも1つの伝達関数を決定する方法に関する。
オーディオシステムで音(例えば、音楽)を再生する場合、再生されるオーディオコンテンツは、通常、幾分か歪まされる。歪みは、スピーカからユーザの耳まで、オーディオ経路の任意のポイントで発生し得る。それにより、オーディオシステムのユーザのリスニング体験が大きく損ねられるおそれがある。オーディオ経路または再生チェーンは、オーディオシステムが備え付けられている部屋、及びオーディオシステムのラウドスピーカなど、いくつかの異なる構成要素で構成されている。再生チェーンの各構成要素により、全体の歪みに寄与する個々の伝達関数が導入される。部屋の伝達関数とラウドスピーカの伝達関数とは、一般に、全体の歪みに大きな影響を与え、したがって、ユーザが知覚する音質に影響を与える。ユーザに満足のいく音質を提供するために、オーディオ再生中の時間的歪み及びスペクトル歪みを等化できるようにするには、少なくとも1つの伝達関数の音響測定を実行する方法を提供する必要がある。
方法は、ラウドスピーカを用いて、少なくとも1つのテスト信号をリスニング環境に出力することと、リスニング環境に配置されたマイクロフォンを用いて、少なくとも1つのテスト信号のそれぞれを受信することと、少なくとも1つのテスト信号のそれぞれの受信時に、ラウドスピーカに対する、リスニング環境におけるマイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方を決定することと、マイクロフォンによって受信されたテスト信号を評価することと、テスト信号の評価と、マイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方と、に基づいて、少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することと、を含む。
以下の詳細な説明及び図の検討の結果として、他のシステム、方法、特徴、及び利点が、当業者にとって明らかであるようになり、または明らかになるであろう。そのような追加のシステム、方法、特徴及び利点は全て、本明細書に含まれ、本発明の範囲内にあり、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
本方法は、以下の説明及び図面を参照することによって、より良く理解され得る。図中の構成要素は、必ずしも原寸に比例するとは限らず、代わりに、本発明の原理を例示することを重視する。さらに、図における同様の参照数字は、異なった図全体を通して対応する部分を指定する。
例示的なオーディオシステムを概略的に示す。 例示的なオーディオシステムの様々な伝達関数を概略的に示す。 別の例示的なオーディオシステムを概略的に示す。 別の例示的なオーディオシステムを概略的に示す。 例示的な方法を概略的に示す。
図1を参照すると、例示的なオーディオシステムが概略的に示されている。本オーディオシステムは、ラウドスピーカ10及びマイクロフォン22を含む。ラウドスピーカ10は、リスニング環境30に配置され、音楽、スピーチ、または他の任意の種類の可聴音もしくは可聴トーンなどのオーディオ信号を出力するように構成される。マイクロフォン22は、ラウドスピーカ10から離れて配置され、ラウドスピーカ10から発せられるオーディオ信号を受信するように構成される。ここで「離れて」とは、ラウドスピーカ10とマイクロフォン22との間に少なくとも数センチメートルの距離があることを意味する。一般的なリスニング状況では、ラウドスピーカ10は、オーディオを聴くユーザから少なくとも1m、少なくとも2m、またはさらに遠くに配置される。リスニング位置またはリスニング領域32は、オーディオ再生中のユーザの位置によって定められる。すなわち、リスニング領域32(または位置)は、ラウドスピーカ10から出力されるオーディオをユーザが知覚することができる領域(または位置)である。リスニング領域32(または位置)は、多くの場合、リスニング環境30よりも小さい領域である。リスニング領域32には、ユーザの頭の位置、または具体的には、ユーザの耳の位置が含まれ得る。ラウドスピーカ10によって再生されたオーディオを聴いている間、ユーザは主にリスニング領域32内にいる。すなわち、ユーザが一箇所に静止し続ける場合、リスニング領域32は、一般に、ユーザがリスニング環境30の中を移動する状況と比較して小さくなる。したがって、リスニング環境30は、リスニング領域32に加えて、他の領域を含むことができ、ユーザは、一般に、リスニング領域32の外側の領域に位置しない。しかしながら、場合によっては、ユーザが頻繁に動き回る場合、リスニング領域32は、リスニング環境30全体を含むことができる。図1に示す実施例では、マイクロフォン22は、リスニング位置またはリスニング領域32内に配置され、一方、ラウドスピーカ10は、リスニング領域32の外側に配置される。
図1に示す配置は、少なくとも1つの伝達関数の少なくとも1つの態様を決定するように構成されている。伝達関数に関連する態様には、それぞれの伝達関数の周波数応答、位相応答、推定スペクトル特性、推定時間的特性、及び統計的特性のうちの少なくとも1つが含まれ得る。一実施例によれば、少なくとも1つの伝達関数の1つの態様のみが決定される。別の実施例によれば、少なくとも1つの伝達関数の2つ以上の態様が決定される。さらに別の実施例によれば、1つまたは複数の伝達関数はその全部を決定される。以下では、1つまたは複数の伝達関数はその全部を決定されることが想定されている。ただし、代わりに、以下に述べる伝達関数の態様のみを決定することも可能であることを理解されたい。本明細書で具体的に取り上げていない少なくとも1つの伝達関数の少なくとも1つの態様が決定されることも可能である。
ラウドスピーカ10から第1のオーディオ信号x(t)、例えば、音楽またはスピーチが出力されると、この信号は通常、ラウドスピーカ10からリスニング領域32までの伝送経路を移動する間に歪まされる。これは、リスニング環境30内のいくつかの構成要素により種々の伝達関数が導入され、その結果、第1のオーディオ信号x(t)の全体の歪みが生じるためである。例えば、第1のオーディオ信号x(t)は、ラウドスピーカ10が配置されている部屋またはリスニング環境30に起因して歪まされ得る。部屋の伝達関数H(jω)は、一般に、例えば、部屋(リスニング環境30)の大きさ、部屋に配置された家具、植物、またはその他の物体によって決まる。そのような物体としては、カーペット、本棚、カーテン、ランプなどが含まれ得る。ただし、ラウドスピーカ10及びマイクロフォン22自体もまた、さらなる伝達関数H(jω)(スピーカの伝達関数)、H(jω)(マイクロフォンの伝達関数)を導入し得る。
したがって、全体の伝達関数H(jω)は、個々の伝達関数H(jω)、H(jω)、H(jω)で構成され得る(例えば、図2参照)。一実施例によれば、以下が適用される。
(jω)=H(jω)*H(jω)*H(jω) (1)
すなわち、リスニング位置またはリスニング領域32で取得されるオーディオ信号y(t)は、ラウドスピーカ10によって出力された元の第1のオーディオ信号x(t)の歪んだバージョンである。したがって、スピーカ10から出力されたオーディオを聴くユーザは、乱れた音響体験を体験する可能性がある。したがって、多くのオーディオシステムは、全体の伝達関数H(jω)を決定するように構成されている。全体の伝達関数H(jω)、または全体の伝達関数H(jω)の少なくとも態様が分かっているならば、オーディオを出力する際に伝達関数補償を行うことができる。伝達関数補償は、例えば、周波数補償または等化を含み得る。伝達関数の少なくとも1つの態様を考慮に入れた補正フィルタを適用することができる。一般に、歪みを補償するための任意の適切な方法を適用することができる。
特定の状況における伝達関数または伝達関数の態様は通常、最初は不明であるため、関連する伝達関数または伝達関数の態様を決定するために、測定シーケンスを実行してもよい。伝達関数を測定するための様々な方法が、一般に知られている。そのような全ての方法に共通するのは、対象となる全ての周波数を含む励起信号(刺激)を使用して、テスト対象のデバイスに供給することである。テスト対象のデバイスの応答が取得され、適切な方法で元の信号と比較される。対象の周波数範囲全体にわたって十分な信号対雑音比を達成するために、高エネルギーの励起信号を使用することができる。後続のオーディオ再生時に、対応する補償フィルタを提供するために、歪み伝達関数または伝達関数の態様の測定(または推定)が行われてもよい。
しかし、伝送経路内の様々な構成要素を全て考慮した全体の伝達関数を決定することは、複雑であり得る。多くのユーザは、専用の測定用マイクロフォンを持っていない。しかし、1つの可能性として、伝達関数を決定するために、携帯型電子デバイス20に配置されたマイクロフォン22を使用することが挙げられる。携帯型電子デバイス20は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、スマートウォッチ、または他の任意の適切な電子デバイスであってもよい。今日のほとんどのユーザは、少なくとも1つの適切な電子デバイス20を所有している。そのような携帯型電子デバイス20は、通常、携帯型電子デバイス20の多くの異なる機能のために提供されるマイクロフォンをすでに組み込んでいる。テスト信号Snを、ラウドスピーカ10から出力させ、携帯型電子デバイス20のマイクロフォン22によって受信することができる。そして、携帯型電子デバイス20または外部コンピューティングユニットが、その受信信号y(t)を評価してもよい。元の信号x(t)が分かっているので、本システムは、伝送経路の様々な構成要素の個々の伝達関数から生じる全体の伝達関数を決定することができる。
ただし、上で述べているように、マイクロフォン22は、一般に、全体の伝達関数H(jω)にさらなる伝達関数H(jω)を導入する。しかし、ユーザがオーディオを聴いているときには、マイクロフォン22はもはや伝送経路の一部ではない。マイクロフォン22は、測定手順中にのみ関与する。したがって、マイクロフォンの伝達関数H(jω)を含む全体の伝達関数H(jω)を補償しても、満足のいくリスニング体験が得られない可能性がある。補償中にマイクロフォンの伝達関数H(jω)を考慮すると、補償が行われない状況と比較して、さらに不満足なリスニング体験をもたらす可能性がある。したがって、一実施例によれば、マイクロフォン伝達関数H(jω)は、それを全体の伝達関数H(jω)から差し引くことができるように決定される。
携帯型電子デバイス20のマイクロフォン22の伝達関数を決定することは、一般に困難である。携帯型電子デバイス20のマイクロフォン22は、通常、指向性を有する。すなわち、マイクロフォン22の伝達関数は、携帯型電子デバイス20の向き、具体的には、携帯型電子デバイス20のマイクロフォン22の向きに強く依存している。測定手順中の電子デバイス20、したがって電子デバイス20のマイクロフォン22の向きは、マイクロフォン22の指向性と、電子デバイス20自体(例えば、スマートフォン筐体)の回折及びシャドーイング効果とに起因して、測定結果に予測できない影響を導入する可能性がある。
また一方、テストを行うために用いられるマイクロフォン22の伝達関数H(jω)が分からず、この伝達関数H(jω)を伝達関数補償が考慮される全体の伝達関数H(jω)から排除しない場合、ユーザにとっての音知覚が劣化する可能性がある。
したがって、テストシーケンスを実行している間に、ラウドスピーカ10に対する携帯型電子デバイス20の位置及び/または向き、具体的にはマイクロフォン22の位置及び/または向きが決定される。マイクロフォン22の位置及び/または方向が既知であれば、マイクロフォン伝達関数H(jω)を十分な精度で決定することができる。すなわち、全体の伝達関数H(jω)または個々のマイクロフォン伝達関数H(jω)をそれぞれ決定する際に、ラウドスピーカ10に対するマイクロフォン22の位置及び/または向きに関する情報が考慮され得る。
多くの携帯型電子デバイス20は、標準的に、少なくとも1つのセンサ24を含む(図4参照)。少なくとも1つのセンサ24は、例えば、カメラ、加速度センサ、運動センサ、ジャイロスコープ、回転センサ、磁場センサ、及び近接センサのうちの少なくとも1つを含み得る。電子デバイス20の位置及び/または向きが、その電子デバイス20の少なくとも1つのセンサ24によって決定され得る。例えば、ラウドスピーカ10がその中に配置されたリスニング環境30の1つまたは複数の画像またはビデオを、カメラが撮ることができる。次に、ラウドスピーカ10に対するマイクロフォン22の位置及び/または向きを、適切な画像処理方法によって決定することができる。例えば、取り込んだ画像またはビデオを分析し、物体認識またはコンピュータビジョン技法を用いて、画像またはビデオ内のラウドスピーカ10を識別することができる。一般に、画像またはビデオ内のオブジェクトを識別することができるエッジ検出、勾配マッチング、または同様の技法を実行することを可能にする様々な技法が知られている。加速度センサまたは運動センサは、例えば、マイクロフォン22の向きに関する情報を提供することができる。近接センサは、リスニング環境30内の任意の物体に対する携帯型電子デバイス20の距離を決定することができる。スピーカ10に対するマイクロフォン22の位置及び/または向きを決定するために、他の任意の適切なセンサ24を使用することができる。
マイクロフォン22の伝達関数H(jω)は、マイクロフォン22がラウドスピーカ10に向けられている状況と比較して、マイクロフォン22がラウドスピーカ10から離れる方に向けられている場合、完全に異なり得る。したがって、ラウドスピーカ10に対するマイクロフォン22の向きに関する知識は、マイクロフォン伝達関数H(jω)を決定し、ユーザのリスニング体験を改善するのに役立つ。
実際にラウドスピーカ10が出力する所望のオーディオを聴く前に、ユーザによって測定プロセスが行われ得る。ユーザは、所望のリスニング領域32に自分自身を置くことができる。ユーザは、ラウドスピーカ10によって少なくとも1つのテスト信号Snが生成されている間に、携帯型電子デバイス20を手に持ってもよい。例示的なテストシーケンスが図3に概略的に示されている。一実施例によれば、単一のテスト信号S1が、ラウドスピーカ10によって出力され、単一のテスト位置P1でマイクロフォン22によって捕捉され得る。他の実施例によれば、複数のテスト信号Snを連続して出力してもよい。異なるテスト信号Snの間に、ユーザは、マイクロフォン22を備えた電子デバイス20を異なるテスト位置Pnに移動させることができる。このようにして、リスニング領域32内の異なるテスト位置Pnでテスト信号Snが受信され得る。そして、複数のテスト位置Pnのそれぞれから決定された測定結果が平均化され得る。この平均値は、後でマイクロフォンの伝達関数H(jω)を決定し、それに応じてオーディオ再生時の歪みを等化する際に、考慮に入れることができる。この結果、リスニング領域32全体にわたって、ユーザにとって満足のいくリスニング体験がもたらされる。ユーザが単一のリスニング位置32で静止し続ける場合、単一のテスト測定(テスト位置P1でのテスト信号S1、テスト位置P1はリスニング位置32に対応する)で十分であり得る。しかし、ユーザがリスニング領域32を動き回るつもりであれば、リスニング領域32全体にわたってリスニング体験を改善するために、複数のテスト測定を行うことができる。
テストシーケンスの異なるテスト信号Snは、同一であってもよい。例えば、各テスト信号を一定期間出力してもよく、例えば、1つのテスト信号Snを0.5sから数秒の間出力してもよい。一般に、テスト信号Snは、ユーザがそれを聞き、それに応じて電子デバイス20を配置できるようにするために、十分に長くなければならない。異なるテスト信号Snの間には、ユーザが電子デバイス20を再配置することを可能にする休止があってもよい。各休止は、例えば、1秒間以上続いてもよい。一実施例によれば、ユーザは、電子デバイス20を次のテスト位置Pnに移動させ、対応するテスト信号Snの期間中は静止し続ける。ただし、別の実施例によれば、ユーザが、単一の連続的な運動を行うことも可能である。すなわち、ユーザは、電子デバイス20を単一の連続的な運動で動かし、それによって、電子デバイス20を、異なるテスト位置Pnで実際に休止することなく、しかし、必要なテスト位置Pnの全てを通り過ぎて動かすことができる。一実施例によれば、ユーザは電子デバイスを頭の周りに一回動かす。単一のテスト信号S1のみが出力されることもまた可能である。この単一のテスト信号S1は、例えば、数秒の長さを有し得る。この単一のテスト信号S1が出力されている間に、ユーザは、電子デバイス20を異なる測定位置Pnに移動させることができる。テスト信号Snは、例えば、ノイズ信号または掃引信号など、任意の種類の適切な信号を使用することができる。テスト信号Snの種類は、一般に、実施される測定に関係しない。
例えば、テスト信号Sn及びテスト位置Pnの数は、リスニング領域32の大きさによって決まり得る。すなわち、ユーザが、オーディオを聞いている間、実質的に静止している場合、対応する伝達関数を決定するためには、より少ないテスト位置Pnで、より少ないテスト信号Snを用いてテストシーケンスを実行すれば十分であり得る。ユーザが、同程度に大きいリスニング領域32を動き回るつもりであれば、必要なテスト信号Sn及びテスト位置Pnの数は多くなり得る。
電子デバイス20が、一方の測定位置Pnから他方の測定位置Pnに、一定の速度で移動しない場合、困難が生じる。速度のばらつきは測定結果に悪影響を及ぼす可能性がある。対応するテスト信号Snの出力中に、電子デバイス20がテスト位置Pnで静止し続ける必要がある場合、ユーザが電子デバイス20を引き続き移動させることも可能である。
一実施例によれば、電子デバイス20には、応分のアプリケーション(アプリ)がインストールされる。このアプリは、テストシーケンスを開始するために使用することができる。ユーザが、アプリを開き、対応するボタンを押すことで、テストシーケンスを開始することができる。電子デバイス20は、例えば、有線または無線の通信リンクを介して、ラウドスピーカ10と通信することができる。ラウドスピーカ10は、電子デバイス20の外部のラウドスピーカであってもよい。携帯型電子デバイス20は、例えば、ラウドスピーカ10に応分の信号を送信することにより、ラウドスピーカ10に少なくとも1つのテスト信号Snを出力させることができる。あるいは、また一方、別の外部デバイスをプロセスに関与させ、外部デバイスが、電子デバイス20及びラウドスピーカ10の両方と通信し、ラウドスピーカ10に少なくとも1つのテスト信号Snを出力するように指示することも可能である。テストシーケンスが開始されると、アプリは、電子デバイス20を移動する方法について、ユーザに指示を提供してもよい。例えば、指示は、電子デバイス20のディスプレイを介して視覚的に出力され得るか、またはラウドスピーカを介して音声による指示として出力され得る。アプリは、電子デバイスを動かす速度についてユーザに指示する場合がある。例えば、電子デバイス20を移動させる方向を示す矢印をディスプレイに示してもよい。このような矢印は、例えば、様々な色で示すことができる。緑色は、ユーザが電子デバイスを所望の速度で動かしているという表示であり得る。赤色は、例えば、動きが遅すぎるか、または動きが速すぎることを示し得る。矢印の長さ、太さ、または明度は、電子デバイスの動きが遅すぎるか速すぎるかを示し得る。ただし、これは単なる一実施例に過ぎない。電子デバイス20をどのように動かすかについてユーザに指示するために、他の何らかの視覚的、聴覚的または触覚的インジケータを使用することができる。
一実施例によれば、電子デバイス20のカメラは、電子デバイス20の周囲を記録するように構成され得る。周囲の取り込まれた画像またはビデオを、電子デバイス20のディスプレイ上に示すことができる。例えば、ユーザは、テストシーケンス中に、ラウドスピーカ10が常にカメラで捕捉されるように電子デバイス20を動かすよう要求されてもよい。ラウドスピーカ10は、例えば、ディスプレイ上で強調表示されてもよい。すなわち、ディスプレイ上に、少なくとも1つのラウドスピーカ10の位置で、またはその位置に隣接して、グラフィックマーク(例えば、円、矢印、または十字)が示され得る。ラウドスピーカ10がカメラに捕捉されなくなり、ディスプレイ上にマークが現れていない場合、ユーザは、電子デバイス20の向きが正しくないことが分かる。電子デバイス20の向きが正しくない場合には、電子デバイスが警告を出力することも可能である。これは、例えば、視覚的、聴覚的、または触覚的な警告であってもよい。このようにして、テストシーケンスの過程において、ラウドスピーカ22の向き及び位置が正しいことを保証することができる。
別の実施例によれば、テストシーケンスの過程において警告が生成されない。また、テストシーケンスの終了後に、テストシーケンスが正しく実行されなかったことをユーザに知らせることも可能である。その場合、ユーザは、例えば、テストシーケンスを繰り返すことを要求されてもよい。
少なくとも1つのセンサ24は、完全なテストシーケンス全般を通じて、電子デバイス20の位置及び/または向きを監視するように構成され得る。位置及び/または向きは、テストシーケンス全般を通じて、継続的に監視することができる。また、テストシーケンス全般を通じて、規定された時間間隔で位置及び/または向きをモニターすることも可能である。このようにして、テストシーケンス中にマイクロフォン22が誤った方向に向けられているかどうかを判定することができる。これは、例えば、ユーザが、電子デバイス20を一方向に傾けすぎて、マイクロフォン22がラウドスピーカ10の方を十分に向かなくなった場合に起こり得る。
一実施例によれば、マイクロフォン22の向きは、完全なテストシーケンス全般を通じて決定される。そして、測定シーケンスの際の各時点におけるマイクロフォン伝達関数H(jω)を補償するために、テストシーケンス中のマイクロフォン22の向きに関する情報が使用され得る。この場合、方向に依存するマイクロフォン伝達関数H(jω)に関する知識が必要とされ得る。すなわち、ラウドスピーカ10に対するマイクロフォン22の特定の向きについて、対応するマイクロフォン伝達関数H(jω)が既知であり得る。異なる方向に対する異なる伝達関数に関する情報が、例えば、電子デバイス20に格納されてもよい。例えば、1つの伝達関数が、規定された角度範囲(例えば、ラウドスピーカ10の主放射方向と指向性マイクロフォンの主受信方向との間の角度)に該当するマイクロフォン22の異なる向きに関連付けられ得る。角度範囲が小さいほど、補償の精度は高くなる。
多くの場合、電子デバイス20のカメラで撮影された画像には、オーディオシステムの複数のラウドスピーカ10が見えることがある。この場合、どのラウドスピーカ10がテスト信号Snを生成しているかが、システムに認識されていない可能性がある。そのような場合、アプリは、どのラウドスピーカ10がテストシーケンスで使用されるかを示すようにユーザに促してもよい。複数のラウドスピーカ10がリスニング環境30に配置されている場合、オーディオを出力するために後で使用される異なるラウドスピーカ10のそれぞれに対して、別々のテストシーケンスを実行することができる。
マイクロフォン22の位置及び向きがテストシーケンス全般を通じて実質的に一定である場合、マイクロフォン22(または電子デバイス20)の伝達関数H(jω)は決定的である。これにより、マイクロフォン伝達関数H(jω)を適切に決定し、その後のオーディオ処理中に、その決定したマイクロフォン伝達関数H(jω)を補償することが可能になる。一般に、電子デバイス20またはオーディオシステムの製造業者が、事前に例えば無響室でテストシーケンスを実行し、その後のオーディオ処理中に考慮に入れられ得る電子デバイス20またはマイクロフォン22の伝達関数に関する情報を提供することも可能である。その後のオーディオ処理中に、マイクロフォン22の指向性に関する情報を考慮することも可能である。そのような指向性の情報は、例えば、マイクロフォン22の製造業者によって提供されてもよく、電子デバイス20に格納されてもよい。オーディオ再生中の信号処理では、その後、マイクロフォン22のある特定の向きが与えられた場合に、測定中のこの特定の時点でのマイクロフォンの指向性を補償することができる。
次に、図5を参照すると、例示的な方法がシーケンス図に概略的に示されている。本方法は、ラウドスピーカを用いて、少なくとも1つのテスト信号をリスニング環境に出力すること(ステップ501)と、リスニング環境に配置されたマイクロフォンを用いて、少なくとも1つのテスト信号のそれぞれを受信すること(ステップ502)と、少なくとも1つのテスト信号のそれぞれの受信時に、ラウドスピーカに対する、リスニング環境におけるマイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方を決定すること(ステップ503)と、マイクロフォンによって受信されたテスト信号を評価すること(ステップ504)と、テスト信号の評価と、マイクロフォンの位置及び向きの少なくとも一方と、に基づいて、少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定すること(ステップ505)と、を含む。
少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様は、それぞれの伝達関数の周波数応答、位相応答、推定スペクトル特性、推定時間的特性、及び統計的特性の少なくとも1つを含み得る。
少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することは、少なくとも1つの伝達関数を決定することを含み得る。
テスト信号を評価することは、ラウドスピーカとマイクロフォンとの間の伝送経路上で発生する少なくとも1つのテスト信号の少なくとも1つのパラメータの変化を決定することを含み得る。
テスト信号を評価することは、ラウドスピーカとマイクロフォンとの間の伝送経路上で発生する少なくとも1つのテスト信号の周波数応答の変化を決定することを含み得る。
少なくとも1つのテスト信号を出力することは、複数の後続テスト信号を出力することであって、各テスト信号が、リスニング環境内の異なるテスト位置でマイクロフォンによって受信される、出力することか、規定された時間の長さの間、単一の連続テスト信号を出力することであって、単一の連続テスト信号が、リスニング環境内の異なるテスト位置でマイクロフォンによって受信される、出力することか、を含み得る。
マイクロフォンは携帯型電子デバイスに配置されていてもよく、携帯型電子デバイスはユーザインタフェースを備えており、本方法は、さらに、ユーザインタフェースを介して少なくとも1つのコマンドを出力し、異なるテスト位置での、または異なるテスト位置間の、マイクロフォンの位置、向き、移動速度、及び移動線の少なくとも1つに関する指示を携帯型電子デバイスのユーザに提供することを含み得る。
ユーザインタフェースはディスプレイを含んでもよく、本方法は、さらに、電子デバイスの少なくとも1つのカメラを用いて、リスニング環境と、リスニング環境に配置されたラウドスピーカとの少なくとも1つの画像またはビデオを取り込むことと、電子デバイスのディスプレイ上に、リスニング環境及びラウドスピーカの少なくとも1つの画像またはビデオを表示することと、表示された画像またはビデオの中でラウドスピーカの位置にマークを付けることと、を含み得る。
ディスプレイ上のリスニング環境におけるラウドスピーカの位置にマークを付けることは、ラウドスピーカの位置で、または位置に隣接して、ディスプレイ上にグラフィックマークを提示することを含み得る。
本方法は、テスト信号の受信時に、ラウドスピーカに対する、リスニング環境におけるマイクロフォンの位置及び/または向きを、所望の位置及び/または向きと比較することと、実際の位置及び/または向きが、所望の位置及び/または向きに対応していない場合に警告を生成することと、をさらに含み得る。
警告は、視覚的、聴覚的、及び触覚的な警告の少なくとも1つを含み得る。
テスト信号の受信時に、ラウドスピーカに対する、リスニング環境におけるマイクロフォンの位置及び/または向きが、携帯型電子デバイスの少なくとも1つのセンサによって決定され得る。
少なくとも1つのセンサは、カメラ、加速度センサ、運動センサ、ジャイロスコープ、回転センサ、磁場センサ、及び近接センサのうちの少なくとも1つを含み得る。
少なくとも1つの伝達関数は、マイクロフォンの伝達関数であり得る。
少なくとも1つのマイクロフォンによって受信されたテスト信号を評価することは、受信されたテスト信号のそれぞれを別々に評価して、複数の評価結果をもたらすことと、個々のテスト信号の評価結果を平均することと、を含み得る。
図示した方法及びシステムは、単なる例であることを理解されたい。本発明の様々な実施形態を説明したが、本発明の範囲内で、さらに多くの実施形態及び実施態様が可能であることは、当業者には明らかであろう。特に、当業者は、種々の実施形態に由来する様々な特徴の互換性を認識するであろう。これらの技法及びシステムは、特定の実施形態及び例に照らして開示されているが、これらの技法及びシステムは、具体的に開示された実施形態の範囲を超えて、他の実施形態及び/または用途とそれらの明らかな変更にまで及び得ることが理解される。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物を考慮した場合を除き、制限されるべきではない。
実施形態の説明は、図示及び説明の目的で提示されている。実施形態に対する好適な修正及び変形は、上記の説明に照らして実行されてもよく、または本方法を実践することから得られてもよい。記載された配置は、本質的に例示であり、追加の要素を含んでもよく、及び/または要素を省略してもよい。本出願で使用するとき、単数形で記載され、単語「a」または「an」に続けられる、要素は、そうした要素の複数のものを除外することが述べられていない限り、そのような除外を行わないことが理解されるべきである。さらに、本開示の「一実施形態」または「一実施例」への言及は、やはり記載された特徴を組み込むさらなる実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図していない。用語「第1の(first)」、「第2の(second)」、及び「第3の(third)」などは、単に符号として使用され、それらの対象に数値的要件または特定の位置的順序を課すことを意図していない。記載されるシステムは、本質的に例示であり、追加の要素を含んでも、及び/または要素を省略してもよい。本開示の主題は、様々なシステム及び構成の全ての新しくかつ非自明の組み合わせ及び部分的組み合わせ、ならびに開示される他の機構、機能、及び/または特性を含む。以下の特許請求の範囲は、新しくかつ非自明と見なされる上記の開示からの主題を具体的に指し示す。

Claims (15)

  1. ラウドスピーカ(10)を用いて、少なくとも1つのテスト信号(Sn)をリスニング環境(30)に出力することと、
    前記リスニング環境(30)に配置されたマイクロフォン(22)を用いて、前記少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれを受信することと、
    前記少なくとも1つのテスト信号(Sn)のそれぞれの前記受信時に、前記ラウドスピーカ(10)に対する、前記リスニング環境(30)における前記マイクロフォン(22)の位置及び向きの少なくとも一方を決定することと、
    前記マイクロフォン(22)によって受信された前記テスト信号(Sn)を評価することと、
    前記テスト信号(Sn)の前記評価と、前記マイクロフォン(22)の前記位置及び前記向きの少なくとも一方とに基づいて、少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することと、
    を含む、方法。
  2. 少なくとも1つの伝達関数に関連する前記少なくとも1つの態様は、前記それぞれの伝達関数の周波数応答、位相応答、推定スペクトル特性、推定時間的特性、及び統計的特性の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1つの伝達関数に関連する少なくとも1つの態様を決定することは、前記少なくとも1つの伝達関数を決定することを含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記テスト信号(Sn)を評価することは、前記ラウドスピーカ(10)と前記マイクロフォン(22)との間の伝送経路上で発生する前記少なくとも1つのテスト信号(Sn)の少なくとも1つのパラメータの変化を決定することを含む、請求項1、請求項2または請求項3に記載の方法。
  5. 前記テスト信号(Sn)を評価することは、前記ラウドスピーカ(10)と前記マイクロフォン(22)との間の前記伝送経路上で発生する少なくとも1つのテスト信号(Sn)の周波数応答の変化を決定することを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 少なくとも1つのテスト信号(Sn)を出力することは、
    複数の後続テスト信号(Sn)を出力することであって、各テスト信号(Sn)が、前記リスニング環境(30)内の異なるテスト位置(Pn)で前記マイクロフォン(22)によって受信される、前記出力すること、または
    規定された時間の長さの間、単一の連続テスト信号(Sn)を出力することであって、前記単一の連続テスト信号(Sn)が、前記リスニング環境(30)内の異なるテスト位置(Pn)で前記マイクロフォン(22)によって受信される、前記出力すること、
    を含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記マイクロフォン(22)は携帯型電子デバイス(20)に配置されており、前記携帯型電子デバイス(20)はユーザインタフェースを備えており、前記方法は、さらに、
    前記ユーザインタフェースを介して少なくとも1つのコマンドを出力し、前記異なるテスト位置(Pn)での、または前記異なるテスト位置(Pn)間の、前記マイクロフォン(22)の位置、向き、移動速度、及び移動線の少なくとも1つに関する指示を前記携帯型電子デバイスのユーザに提供することを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ユーザインタフェースはディスプレイを含み、前記方法は、さらに、
    前記電子デバイス(20)の少なくとも1つのカメラを用いて、前記リスニング環境(30)と、前記リスニング環境(30)に配置された前記ラウドスピーカ(10)との少なくとも1つの画像またはビデオを取り込むことと、
    前記電子デバイス(20)の前記ディスプレイ上に、前記リスニング環境(30)及び前記ラウドスピーカ(10)の前記少なくとも1つの画像または前記ビデオを表示することと、
    前記表示された画像またはビデオの中で前記ラウドスピーカ(10)の前記位置にマークを付けることと、
    を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記ディスプレイ上の前記リスニング環境(30)における前記ラウドスピーカ(10)の前記位置にマークを付けることは、前記ラウドスピーカ(10)の前記位置で、または前記位置に隣接して、前記ディスプレイ上にグラフィックマークを提示することを含む、請求項8に記載の方法。
  10. テスト信号(Sn)の前記受信時に、前記ラウドスピーカ(10)に対する、前記リスニング環境における前記マイクロフォン(22)の前記位置及び/または前記向きを、所望の位置及び/または向きと比較することと、
    実際の前記位置及び/または前記向きが、前記所望の位置及び/または向きに対応していない場合に警告を生成することと、
    をさらに含む、先行請求項のいずれかに記載の方法。
  11. 前記警告は、視覚的、聴覚的、及び触覚的な警告の少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記テスト信号(Sn)の受信時に、前記ラウドスピーカ(10)に対する、前記リスニング環境における前記マイクロフォン(22)の前記位置及び/または前記向きが、前記携帯型電子デバイス(20)の少なくとも1つのセンサ(24)によって決定される、請求項7~11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つのセンサ(24)は、カメラ、加速度センサ、運動センサ、ジャイロスコープ、回転センサ、磁場センサ、及び近接センサのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つの伝達関数は、前記マイクロフォン(22)の伝達関数(H(jω))である、先行請求項のいずれかに記載の方法。
  15. 前記マイクロフォン(22)によって受信された前記テスト信号(Sn)を評価することは、
    前記受信されたテスト信号(Sn)のそれぞれを別々に評価して、複数の評価結果をもたらすことと、
    個々の前記テスト信号(Sn)の前記評価結果を平均することと、
    を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法。
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