JP2023508580A - 外科用システムの通信経路 - Google Patents

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Abstract

外科用ハブと、外科用器具と、エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムと、を備える、外科用システムが開示される。外科用器具は、エンドエフェクタを含む。制御コマンドは、外科用ハブから外科用器具に直接渡される。外科用器具は、外科用ハブから受信された制御コマンドを発生器及び排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許法第119条の下で、2019年12月30日出願の米国仮特許出願第62/955,299号、発明の名称「DEVICES AND SYSTEMS FOR ELECTROSURGERY」の利益を主張するものであり、この開示の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、組織を切断及び締結するように構成された外科用器具を含むがこれらに限定されない、組織を治療するように設計された外科用器具に関する。外科用器具は、外科的処置中に組織の解剖、切断、及び/又は凝固をもたらすために発生器によって給電される電気外科用器具を含み得る。外科用器具は、外科用ステープル及び/又は締結具を使用して組織を切断及びステープル留めするように構成された器具を含み得る。外科用器具は、開腹外科的処置で使用するように構成され得るが、腹腔鏡処置、内視鏡処置、及びロボット支援処置などの他のタイプの手術における用途を有し、患者内の正確な位置付けを容易にするために器具のシャフト部分に対して関節運動可能なエンドエフェクタを含み得る。
様々な実施形態では、外科用ハブと、外科用器具と、エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムと、を備える、外科用システムが開示される。外科用器具は、エンドエフェクタを含む。制御コマンドは、外科用ハブから外科用器具に直接渡される。外科用器具は、外科用ハブから受信された制御コマンドを発生器及び排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている。
様々な実施形態では、外科用ハブと、外科用器具と、エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムと、を備える、外科用システムが開示される。外科用器具は、エンドエフェクタを含む。制御コマンドは、外科用ハブから外科用器具に直接渡される。外科用器具は、外科用ハブから受信された制御コマンドを発生器及び排煙システムに渡すように構成されている。
様々な実施形態では、外科用ハブと、第1の外科用器具と、第1のエンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された第1の発生器と、第2の外科用器具と、を備える、外科用システムが開示される。第1の外科用器具は、第1のエンドエフェクタを含む。制御コマンドは、外科用ハブから第1の外科用器具に直接渡される。第1の外科用器具は、外科用ハブから受信された制御コマンドを第1の発生器及び第2の外科用器具にデイジーチェーン方式で渡すように構成されている。
様々な態様の新規特徴は、添付の「特許請求の範囲」に具体的に記載される。しかしながら、記載される形態は、構成及び動作の方法のいずれに関しても、以下の記載を添付の図面とともに参照することにより最も良く理解され得る。
本開示の少なくとも1つの態様による、外科用システムとともに使用するための発生器の一例を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、発生器及び発生器とともに使用可能な電気外科用器具を備える、外科用システムの一形態を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具又はツールの概略図を示す。 外科用器具及びディスプレイモニタを備える外科用システムの斜視図であり、外科用器具は、少なくとも1つの実施形態による表示画面を備える。 少なくとも1つの実施形態による、図4の外科用器具の表示画面及びディスプレイモニタの対応するビューの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、図4の外科用器具の表示画面及びディスプレイモニタの対応するビューの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、図4の外科用器具の表示画面及びディスプレイモニタの対応するビューの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、図4の外科用器具の表示画面及びディスプレイモニタの対応するビューの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、図4の外科用器具の表示画面及びディスプレイモニタの対応するビューの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用システムの1つ又は2つ以上の発生器によって送達される総実効エネルギーと排煙器からのモータのデューティサイクルとの間の関係のグラフィック描写である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ハブと、複数の発生器によって給電される組み合わせ電気外科用器具と、排煙システムと、ディスプレイと、を備える、外科用システムの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用システムの1つ又は2つ以上の発生器によって経時的に供給される電力と、治療された組織の経時的なインピーダンスとの間の関係のグラフィック描写である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用システムを有する通信経路の概略図であり、外科用システムは、外科用ハブと、排煙装置と、外科用器具と、外科用器具の第1の動作に給電するように構成された第1の発生器と、外科用器具の第2の動作に給電するように構成された第2の発生器と、を備える。 少なくとも1つの実施形態による、外科用ハブと、その上にツールを受容するように構成された複数のロボットアームと、を備える、外科用システムの概略図であり、外科用システムは、外科用システムに取り付けるための、及び/又は外科用システムとともに使用するためのツールを承認するように構成された認証モジュールを備える。 少なくとも1つの実施形態による、治療室内に位置付けられた外科用システムの概略図である。 少なくとも1つの実施形態による、外科的処置の様々な段階における外科用器具の様々な動作パラメータ及び/又は仕様を示すチャートである。 患者組織に双極エネルギーを送達する第1の時間に示されている、図16の外科用器具の立面図である。 患者組織に双極及び単極エネルギーを送達する第2の時間に示されている、図16の外科用器具の立面図である。 患者組織に単極エネルギーを送達する第4の時間に示されている、図16の外科用器具の立面図である。 外科的処置の様々な段階における、図16の外科用器具の様々な動作パラメータ及び/又は仕様のグラフ表現である。 少なくとも1つの実施形態による、外科的処置の持続期間にわたる測定された組織インピーダンスのグラフ表現である。 少なくとも1つの実施形態による、ひずみ計算を表す概略図であり、印加されたひずみは、エンドエフェクタが開放構成にあるときに、エンドエフェクタのジョー間に画定された間隙を使用して計算される。 図22のひずみ計算を表す概略図であり、計算された印加されたひずみは、患者組織がエンドエフェクタのジョー間に接触せずに位置付けられているので、実際の印加されたひずみを過大評価する。 少なくとも1つの実施形態による、組織インピーダンス計算を表す概略図であり、組織インピーダンスは、エンドエフェクタのジョーがそれらの間に位置付けられた患者組織に接触するときに、エンドエフェクタのジョー間に画定された間隙を使用して計算される。 少なくとも1つの実施形態による、モータ電流とジョーの間隙との間の経時的な関係のグラフ表現である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用器具及びクラウドベースの記憶媒体によって形成されたネットワークの概略図である。 図26のネットワークから決定されたジョーの間隙の変化とジョーモータクランプ電流と間の関係のグラフ表現である。 図26のネットワークから決定された発生器電力間の経時的な関係のグラフ表現である。 少なくとも1つの実施形態による、外科用器具のエンドエフェクタが、その間に患者組織が位置付けられていない閉鎖構成にあるときの、外科用器具の起動サイクルと測定されたインピーダンスとの間の関係のグラフ表現である。 少なくとも1つの実施形態による、ジョークランプストローク中の組織コンダクタンスと、ジョー開口寸法と、ジョーモータ力との間の関係のグラフ表現である。 少なくとも1つの実施形態による、ユーザ入力に基づくジョー閉鎖速度、及びユーザ入力並びに監視されたパラメータに基づくジョー閉鎖速度のグラフ表現である。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
・代理人件名整理番号第END9234USNP1/190717-1M号、発明の名称「METHOD FOR AN ELECTROSURGICAL PROCEDURE」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP2/190717-2号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP3/190717-3号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH JAW ALIGNMENT FEATURES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP4/190717-4号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ROTATABLE AND ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP5/190717-5号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH ASYNCHRONOUS ENERGIZING ELECTRODES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP6/190717-6号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH ELECTRODES BIASING SUPPORT」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP7/190717-7号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH FLEXIBLE WIRING ASSEMBLIES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP8/190717-8号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH VARIABLE CONTROL MECHANISMS」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP9/190717-9号、発明の名称「ELECTROSURGICAL SYSTEMS WITH INTEGRATED AND EXTERNAL POWER SOURCES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP10/190717-10号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENTS WITH ELECTRODES HAVING ENERGY FOCUSING FEATURES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP11/190717-11号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENTS WITH ELECTRODES HAVING VARIABLE ENERGY DENSITIES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP12/190717-12号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH MONOPOLAR AND BIPOLAR ENERGY CAPABILITIES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP13/190717-13号、発明の名称「ELECTROSURGICAL END EFFECTORS WITH THERMALLY INSULATIVE AND THERMALLY CONDUCTIVE PORTIONS」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP14/190717-14号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH ELECTRODES OPERABLE IN BIPOLAR AND MONOPOLAR MODES」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP15/190717-15号、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT FOR DELIVERING BLENDED ENERGY MODALITIES TO TISSUE」、
・代理人件名整理番号第END9234USNP16/190717-16号、発明の名称「CONTROL PROGRAM ADAPTATION BASED ON DEVICE STATUS AND USER INPUT」、及び
・代理人件名整理番号第END9234USNP17/190717-17号、発明の名称「CONTROL PROGRAM FOR MODULAR COMBINATION ENERGY DEVICE」。
本出願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年12月30日出願の以下の米国仮特許出願を所有する。
・米国仮特許出願第62/955,294号、発明の名称「USER INTERFACE FOR SURGICAL INSTRUMENT WITH COMBINATION ENERGY MODALITY END-EFFECTOR」、
・米国仮特許出願第62/955,292号、発明の名称「COMBINATION ENERGY MODALITY END-EFFECTOR」、及び
・米国仮特許出願第62/955,306号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS」。
本出願の出願人は、以下の米国特許出願を所有しており、これらの各開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
・米国特許出願第16/209,395号、発明の名称「METHOD OF HUB COMMUNICATION」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201136号)、
・米国特許出願第16/209,403号、発明の名称「METHOD OF CLOUD BASED DATA ANALYTICS FOR USE WITH THE HUB」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206569号)、
・米国特許出願第16/209,407号、発明の名称「METHOD OF ROBOTIC HUB COMMUNICATION,DETECTION,AND CONTROL」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201137号)、
・米国特許出願第16/209,416号、発明の名称「METHOD OF HUB COMMUNICATION,PROCESSING,DISPLAY,AND CLOUD ANALYTICS」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206562号)、
・米国特許出願第16/209,423号、発明の名称「METHOD OF COMPRESSING TISSUE WITHIN A STAPLING DEVICE AND SIMULTANEOUSLY DISPLAYING THE LOCATION OF THE TISSUE WITHIN THE JAWS」(現在は、米国特許出願公開第2019/0200981号)、
・米国特許出願第16/209,427号、発明の名称「METHOD OF USING REINFORCED FLEXIBLE CIRCUITS WITH MULTIPLE SENSORS TO OPTIMIZE PERFORMANCE OF RADIO FREQUENCY DEVICES」(現在は、米国特許出願公開第2019/0208641号)、
・米国特許出願第16/209,433号、発明の名称「METHOD OF SENSING PARTICULATE FROM SMOKE EVACUATED FROM A PATIENT,ADJUSTING THE PUMP SPEED BASED ON THE SENSED INFORMATION,AND COMMUNICATING THE FUNCTIONAL PARAMETERS OF THE SYSTEM TO THE HUB」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201594号)、
・米国特許出願第16/209,447号、発明の名称「METHOD FOR SMOKE EVACUATION FOR SURGICAL HUB」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201045号)、
・米国特許出願第16/209,453号、発明の名称「METHOD FOR CONTROLLING SMART ENERGY DEVICES」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201046号)、
・米国特許出願第16/209,458号、発明の名称「METHOD FOR SMART ENERGY DEVICE INFRASTRUCTURE」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201047号)、
・米国特許出願第16/209,465号、発明の名称「METHOD FOR ADAPTIVE CONTROL SCHEMES FOR SURGICAL NETWORK CONTROL AND INTERACTION」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206563号)、
・米国特許出願第16/209,478号、発明の名称「METHOD FOR SITUATIONAL AWARENESS FOR SURGICAL NETWORK OR SURGICAL NETWORK CONNECTED DEVICE CAPABLE OF ADJUSTING FUNCTION BASED ON A SENSED SITUATION OR USAGE」(現在は、米国特許出願公開第2019/0104919号)、
・米国特許出願第16/209,490号、発明の名称「METHOD FOR FACILITY DATA COLLECTION AND INTERPRETATION」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206564号)、
・米国特許出願第16/209,491号、発明の名称「METHOD FOR CIRCULAR STAPLER CONTROL ALGORITHM ADJUSTMENT BASED ON SITUATIONAL AWARENESS」(現在は、米国特許出願公開第2019/0200998号)、
・米国特許出願第16/562,123号、発明の名称「METHOD FOR CONSTRUCTING AND USING A MODULAR SURGICAL ENERGY SYSTEM WITH MULTIPLE DEVICES」、
・米国特許出願第16/562,135号、発明の名称「METHOD FOR CONTROLLING AN ENERGY MODULE OUTPUT」、
・米国特許出願第16/562,144号、発明の名称「METHOD FOR CONTROLLING A MODULAR ENERGY SYSTEM USER INTERFACE」、及び
・米国特許出願第16/562,125号、発明の名称「METHOD FOR COMMUNICATING BETWEEN MODULES AND DEVICES IN A MODULAR SURGICAL SYSTEM」。
電気外科用システムの様々な態様を詳細に説明する前に、例示の実施例が、適用又は使用において、添付の図面及び明細書で示される部品の構造及び配置の詳細に限定されないことに留意されたい。例示の実施例は、他の態様、変形形態、及び修正形態で実施されるか、又はそれらに組み込まれてもよく、様々な方法で実施又は実行されてもよい。更に、特に明記しない限り、本明細書で用いられる用語及び表現は、読者の便宜のために例示の実施例を説明する目的で選択されたものであり、それらを限定するためのものではない。更に、以下に記述される態様、態様の表現、及び/又は実施例のうち1つ又は2つ以上を、以下に記述される他の態様、態様の表現、及び/又は実施例のうち任意の1つ又は2つ以上と組み合わせることができるものと理解されたい。
様々な態様は、外科的処置中に組織の解剖、切断、及び/又は凝固をもたらすために発生器によって給電される電気外科用器具を含む電気外科用システムを対象とする。電気外科用器具は、開腹外科的処置で使用するように構成され得るが、腹腔鏡処置、内視鏡処置、及びロボット支援処置などの他のタイプの手術における用途も有する。
下記でより詳細に説明するように、電気外科用器具は、一般に、遠位に装着されたエンドエフェクタ(例えば、1つ又は2つ以上の電極)を有するシャフトを含む。エンドエフェクタは、電流が組織内に導入されるように、組織に対して位置付けることができる。電気外科用器具は、双極又は単極動作用に構成することができる。双極動作中、電流はそれぞれ、エンドエフェクタの活性電極によって組織に導入され、エンドエフェクタのリターン電極によって組織から戻される。単極動作中、電流は、エンドエフェクタの活性電極によって組織に導入され、患者の身体に別個に位置するリターン電極(例えば、接地パッド)を介して戻される。組織を流れる電流によって生成される熱は、組織内及び/又は組織間の止血封止を形成し得、したがって、例えば、血管を封止するために特に有用であり得る。
図1は、複数のエネルギーモダリティを外科用器具に送達するように構成された発生器900の一例を示す。発生器900は、エネルギーを外科用器具に送達するためのRF信号及び/又は超音波信号を提供する。発生器900は、単一のポートを通して複数のエネルギーモダリティ(例えば、とりわけ超音波エネルギー、双極RFエネルギー若しくは単極RFエネルギー、不可逆電気穿孔法及び/若しくは可逆電気穿孔法、並びに/又はマイクロ波エネルギー)を送達することができる少なくとも1つの発生器出力部を備え、これらの信号は、組織を治療するために個別に又は同時にエンドエフェクタに送達することができる。発生器900は、波形発生器904に連結されたプロセッサ902を備える。プロセッサ902及び波形発生器904は、開示を明瞭にするために示されていない、プロセッサ902に連結されたメモリに記憶された情報に基づいて、様々な信号波形を発生するように構成されている。波形に関連付けられたデジタル情報は、デジタル入力をアナログ出力に変換するために1つ又は2つ以上のDAC回路を含む波形発生器904に提供される。アナログ出力は、信号調節及び増幅のために、増幅器906に供給される。増幅器906の、調節され増幅された出力は、電力変圧器908に連結されている。信号は、電力変圧器908を横断して患者絶縁側にある二次側に連結されている。第1のエネルギーモダリティの第1の信号は、ENERGY及びRETURNと標識された端子間の外科用器具に提供される。第2のエネルギーモダリティの第2の信号は、コンデンサ910にわたって連結され、ENERGY及びRETURNと標識された端子間の外科用器具に提供される。3つ以上のエネルギーモダリティが出力され得、したがって添え字「n」は、最大n個のENERGY端子が提供され得ることを示すために使用され得、このnは、2以上の正の整数であることが理解されよう。最大「n」個のリターンパスRETURNが、本開示の範囲から逸脱することなく提供され得ることも理解されよう。
第1の電圧感知回路912は、ENERGY及びRETURNパスと標識された端子にわたって連結され、それらの間の出力電圧を測定する。第2の電圧感知回路924は、ENERGY及びRETURNパスと標識された端子にわたって連結され、それらの間の出力電圧を測定する。電流感知回路914は、いずれかのエネルギーモダリティの出力電流を測定するために、示される電力変圧器908の二次側のRETURN区間と直列に配設される。異なるリターンパスが各エネルギーモダリティに対して提供される場合、別個の電流感知回路は各リターン区間で提供されねばならない。第1の電圧感知回路912及び第2の電圧感知回路924の出力がそれぞれ絶縁変圧器928、922に提供され、電流感知回路914の出力は、別の絶縁変圧器916に提供される。電力変圧器908の一次側(非患者絶縁側)における絶縁変圧器916、928、922の出力は、1つ又は2つ以上のADC回路926に提供される。ADC回路926のデジタル化された出力は、更なる処理及び計算のためにプロセッサ902に提供される。出力電圧及び出力電流のフィードバック情報は、外科用器具に提供される出力電圧及び電流を調整するために、出力インピーダンスなどのパラメータを計算するために用いることができる。プロセッサ902と患者絶縁回路との間の入力/出力通信は、インターフェース回路920を介して提供される。センサもまた、インターフェース回路920を介してプロセッサ902と電気通信していてもよい。
一態様では、インピーダンスは、ENERGY/RETURNと標識された端子にわたって連結された第1の電圧感知回路912又はENERGY/RETURNと標識された端子にわたって連結された第2の電圧感知回路924のいずれかの出力を、電力変圧器908の二次側のRETURN区間と直列に配設された電流感知回路914の出力で除算することによって、プロセッサ902により決定され得る。第1の電圧感知回路912及び第2の電圧感知回路924の出力は、個別の絶縁変圧器928、922に提供され、電流感知回路914の出力は、別の絶縁変圧器916に提供される。ADC回路926からのデジタル化された電圧及び電流感知測定値は、インピーダンスを計算するためにプロセッサ902に提供される。一例として、第1のエネルギーモダリティENERGYは、RF単極エネルギーであってもよく、第2のエネルギーモダリティENERGYは、RF双極エネルギーであってもよい。それでも、双極RFエネルギーモダリティ及び単極RFエネルギーモダリティに加えて、他のエネルギーモダリティとしては、とりわけ、超音波エネルギー、不可逆電気穿孔法及び/若しく可逆電気穿孔法、並びに/又はマイクロ波エネルギーが挙げられる。また、図1に示された例は、単一のリターンパスRETURNが2つ又は3つ以上のエネルギーモダリティに提供され得ることを示しているが、他の態様では、複数のリターンパスRETURNが、各エネルギーモダリティENERGYに提供され得る。
図1に示されるように、少なくとも1つの出力ポートを備える発生器900は、実施されている組織の治療のタイプに応じて、電力を、例えば、とりわけ超音波エネルギー、双極RFエネルギー若しくは単極RFエネルギー、不可逆電気穿孔法及び/若しくは可逆電気穿孔法、並びに/又はマイクロ波エネルギーなどの1つ又は2つ以上のエネルギーモダリティの形態でエンドエフェクタに提供するために、単一の出力部を有し、かつ複数のタップを有する電力変圧器908を含むことができる。例えば、発生器900は、超音波トランスデューサを駆動するために、高電圧かつ低電流のエネルギーを送達すること、RF電極を駆動して組織を封止するために、低電圧かつ高電流のエネルギーを送達すること、あるいは、単極RF電気外科用電極又は双極RF電気外科用電極のいずれかを使用したスポット凝固のために、凝固波形を有するエネルギーを送達することができる。発生器900からの出力波形は、周波数を外科用器具のエンドエフェクタに提供するために、誘導、切り替え又はフィルタリングされ得る。一例では、RF双極電極の発生器900の出力部への接続部は、好ましくは、ENERGYと標識された出力部とRETURNとの間に位置するであろう。単極出力の場合、好ましい接続部は、ENERGY出力部及びRETURN出力部に接続された好適なリターンパッドへの活性電極(例えば、ペンシル型又は他のプローブ)であろう。
追加の詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「TECHNIQUES FOR OPERATING GENERATOR FOR DIGITALLY GENERATING ELECTRICAL SIGNAL WAVEFORMS AND SURGICAL INSTRUMENTS」と題する2017年3月30日公開の米国特許出願公開第2017/0086914号に開示されている。
図2は、発生器1100と、これとともに使用可能な様々な外科用器具1104、1106、1108と、を備える外科用システム1000の一形態を示し、外科用器具1104は、超音波外科用器具であり、外科用器具1106は、RF電気外科用器具であり、多機能型外科用器具1108は組み合わせ超音波/RF電気外科用器具である。発生器1100は、様々な外科用器具とともに使用するように構成可能である。様々な形態によれば、発生器1100は、例えば、超音波外科用器具1104、RF電気外科用器具1106、並びに発生器1100から同時に送達されるRFエネルギー及び超音波エネルギーを統合する多機能型外科用器具1108を含む異なるタイプの様々な外科用装置とともに使用するように構成可能であり得る。図2の形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108とは別個に示されているが、一形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108のうちのいずれかと一体的に形成されて、一体型外科用システムを形成し得る。発生器1100は、発生器1100のコンソールの前側パネル上に位置する入力装置1110を備える。入力装置1110は、発生器1100の動作をプログラムするのに好適な信号を生成する任意の好適な装置を備え得る。発生器1100は、有線通信又は無線通信用に構成され得る。
発生器1100は、複数の外科用器具1104、1106、1108を駆動するように構成される。第1の外科用器具は超音波外科用器具1104であり、ハンドピース1105(handpiece、HP)、超音波トランスデューサ1120、シャフト1126、及びエンドエフェクタ1122を備える。エンドエフェクタ1122は、超音波トランスデューサ1120と音響的に連結された超音波ブレード1128及びクランプアーム1140を備える。ハンドピース1105は、クランプアーム1140を動作させるトリガ1143と、超音波ブレード1128又は他の機能にエネルギーを供給し、駆動するためのトグルボタン1137、1134b、1134cの組み合わせと、を備える。トグルボタン1137、1134b、1134cは、発生器1100を用いて超音波トランスデューサ1120にエネルギーを供給するように構成することができる。
発生器1100はまた、第2の外科用器具1106を駆動するようにも構成される。第2の外科用器具1106は、RF電気外科用器具であり、ハンドピース1107(HP)、シャフト1127、及びエンドエフェクタ1124を備える。エンドエフェクタ1124は、クランプアーム1145、1142b内に電極を備え、シャフト1127の電気導体部分を通って戻る。電極は、発生器1100内の双極エネルギー源に連結され、双極エネルギー源によってエネルギーを供給される。ハンドピース1107は、クランプアーム1145、1142bを動作させるためのトリガ1145と、エンドエフェクタ1124内の電極にエネルギーを供給するためのエネルギースイッチを作動させるためのエネルギーボタン1135と、を備える。第2の外科用器具1106はまた、単極エネルギーを組織に送達するためにリターンパッドとともに使用することができる。
発生器1100はまた、多機能型外科用器具1108を駆動するようにも構成される。多機能型外科用器具1108は、ハンドピース1109(HP)、シャフト1129、及びエンドエフェクタ1125を備える。エンドエフェクタ1125は、超音波ブレード1149及びクランプアーム1146を備える。超音波ブレード1149は、超音波トランスデューサ1120と音響的に連結される。ハンドピース1109は、クランプアーム1146を動作させるためのトリガ1147と、超音波ブレード1149又は他の機能にエネルギーを供給し、駆動するためのトグルボタン11310、1137b、1137cの組み合わせと、を備える。トグルボタン11310、1137b、1137cは、発生器1100を用いて超音波トランスデューサ1120にエネルギーを供給し、かつ同様に発生器1100内に収容された双極エネルギー源を用いて超音波ブレード1149にエネルギーを供給するように構成することができる。単極エネルギーは、双極エネルギーと組み合わせて、又は双極エネルギーとは別に組織に送達することができる。
発生器1100は、様々な外科用器具とともに使用するように構成可能である。様々な形態によれば、発生器1100は、例えば、超音波外科用器具1104、RF電気外科用器具1106、並びに発生器1100から同時に送達されるRFエネルギー及び超音波エネルギーを統合する多機能型外科用器具1108を含む異なるタイプの異なる外科用器具とともに使用するように構成可能であり得る。図2の形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108とは別個に示されているが、別の形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108のうちのいずれか1つと一体的に形成されて、一体型外科用システムを形成し得る。上で考察されたように、発生器1100は、発生器1100のコンソールの前側パネル上に位置する入力装置1110を備える。入力装置1110は、発生器1100の動作をプログラムするのに好適な信号を生成する任意の好適な装置を備え得る。発生器1100はまた、1つ又は2つ以上の出力装置1112を備え得る。電気信号波形をデジタル的に発生させるための発生器、及び外科用器具の更なる態様は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第US-2017-0086914-A1号に記載されている。
図3は、様々な機能を実施するために起動され得る複数のモータ組立体を備える外科用器具又はツール600の概略図を示す。図示の例では、閉鎖モータ組立体610は、開放構成と閉鎖構成との間でエンドエフェクタを移行するように動作可能であり、関節運動モータ組立体620は、シャフト組立体に対してエンドエフェクタを関節運動させるように動作可能である。特定の例では、複数のモータ組立体は、個々に起動されて、エンドエフェクタにおいて発射運動、閉鎖運動、及び/又は関節運動を生じさせることができる。発射運動、閉鎖運動、及び/又は関節運動は、例えばシャフト組立体を介してエンドエフェクタに伝達することができる。
特定の例では、閉鎖モータ組立体610は、閉鎖モータを含む。閉鎖モータ603は、具体的には閉鎖部材を変位させてエンドエフェクタを閉鎖構成に移行するように閉鎖するためにモータによって生成された閉鎖運動をエンドエフェクタに伝達するように構成され得る、閉鎖モータ駆動組立体612と動作可能に連結され得る。閉鎖運動によって、例えば、エンドエフェクタが開放構成から閉鎖構成へと移行して組織を捕捉することができる。エンドエフェクタは、モータの方向を逆転させることによって開放位置に移行され得る。
特定の例では、関節運動モータ組立体620は、モータによって生成された関節運動をエンドエフェクタに伝達するように構成され得る関節運動駆動組立体622に動作可能に連結された関節運動モータを含む。特定の例では、関節運動によって、例えば、エンドエフェクタがシャフトに対して関節運動することができる。
外科用器具600のモータのうちの1つ又は2つ以上は、モータのシャフトに対する出力トルクを測定するためのトルクセンサを備え得る。エンドエフェクタ上の力は、ジョーの外側の力センサによって、又はジョーを作動させるモータのトルクセンサなどによって、任意の従来の方式で感知され得る。
様々な例では、モータ組立体610、620は、1つ又は2つ以上のHブリッジFETを備え得る、1つ又は2つ以上のモータドライバを含む。モータドライバは、例えば、制御回路601のマイクロコントローラ640(「コントローラ」)からの入力に基づいて、電源630からモータへと伝達された電力を変調し得る。特定の例では、例えば、モータによって引き込まれた電流を決定するために、マイクロコントローラ640を用いることができる。
特定の例では、マイクロコントローラ640は、マイクロプロセッサ642(「プロセッサ」)と、1つ又は2つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体若しくはメモリユニット644(「メモリ」)と、を含み得る。特定の例では、メモリ644は、様々なプログラム命令を記憶することができ、それが実行されると、プロセッサ642に、本明細書に記載される複数の機能及び/又は計算を実施させることができる。特定の例では、メモリユニット644のうちの1つ又は2つ以上が、例えば、プロセッサ642に連結され得る。様々な態様では、マイクロコントローラ640は、有線チャネル若しくは無線チャネル、又はこれらの組み合わせを介して通信し得る。
特定の例では、電源630を用いて、例えば、マイクロコントローラ640に電力を供給することができる。特定の例では、電源630は、例えば、リチウムイオン電池などの電池(又は「電池パック」若しくは「電源パック」)を備え得る。特定の例では、電池パックは、外科用器具600に電力を供給するために、ハンドルに解除可能に装着されるように構成され得る。直列に接続された複数の電池セルは、電源630として使用され得る。特定の例では、電源630は、例えば、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。
様々な例では、プロセッサ642は、モータドライバを制御して、組立体610、620のモータの位置、回転方向、及び/又は速度を制御し得る。特定の例では、プロセッサ642は、モータを停止及び/又は無効化するためにモータドライバに信号伝達することができる。「プロセッサ」という用語は、本明細書で使用されるとき、任意の好適なマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、又は、コンピュータの中央処理装置(central processing unit、CPU)の機能を1つの集積回路又は最大で数個の集積回路上で統合した他の基本コンピューティング装置を含むと理解されるべきである。プロセッサ642は、デジタルデータを入力として受理し、メモリに記憶された命令に従ってそのデータを処理し、結果を出力として提供する、多目的のプログラマブル装置である。これは、内部メモリを有するので、逐次的デジタル論理の一例である。プロセッサは、二進数法で表される数字及び記号で動作する。
一例では、プロセッサ642は、Texas InstrumentsによるARM Cortexの商品名で知られているものなど、任意のシングルコア又はマルチコアプロセッサであってもよい。特定の例では、マイクロコントローラ620は、例えばTexas Instrumentsから入手可能なLM 4F230H5QRであってもよい。少なくとも1つの実施例では、Texas InstrumentsのLM4F230H5QRは、製品データシートで容易に利用可能な機能の中でもとりわけ、最大40MHzの256KBのシングルサイクルフラッシュメモリ若しくは他の不揮発性メモリのオンチップメモリ、性能を40MHz超に改善するためのプリフェッチバッファ、32KBのシングルサイクルSRAM、StellarisWare(登録商標)ソフトウェアを搭載した内部ROM、2KBのEEPROM、1つ又は2つ以上のPWMモジュール、1つ又は2つ以上のQEIアナログ、12個のアナログ入力チャネルを有する1つ又は2つ以上の12ビットADCを備えるARM Cortex-M4Fプロセッサコアである。外科用器具600とともに使用するために、他のマイクロコントローラが、容易に代用され得る。したがって、本開示は、この文脈に限定されるべきではない。
特定の例では、メモリ644は、外科用器具600のモータの各々を制御するためのプログラム命令を含み得る。例えば、メモリ644は、閉鎖モータ及び関節運動モータを制御するためのプログラム命令を含み得る。このようなプログラム命令は、プロセッサ642に、外科用器具600のアルゴリズム又は制御プログラムからの入力に従って、閉鎖機能及び関節運動機能を制御させることができる。
特定の例では、例えば、センサ645などの1つ又は2つ以上の機構及び/又はセンサを用いて、特定の設定で使用すべきプログラム命令をプロセッサ642に警告することができる。例えば、センサ645は、エンドエフェクタの閉鎖及び関節運動に関連付けられたプログラム命令を使用するようにプロセッサ642に警告することができる。特定の例では、センサ645は、例えば、閉鎖アクチュエータの位置を感知するために用いることができる位置センサを備え得る。したがって、プロセッサ642は、プロセッサ642が閉鎖アクチュエータの起動を示すセンサ630から信号を受信する場合、エンドエフェクタを閉鎖することに関連付けられたプログラム命令を使用して、閉鎖駆動組立体620のモータを起動し得る。
いくつかの例では、モータはブラシレスDC電気モータであってもよく、それぞれのモータ駆動信号は、モータの1つ又は2つ以上の固定子巻線に提供されるPWM信号を備え得る。また、いくつかの例では、モータドライバは省略され得、制御回路601が、モータ駆動信号を直接生成し得る。
患者の腹壁に設置されたトロカールを通して外科用器具の外科用エンドエフェクタ部分を挿入して、患者の腹部内に位置する手術部位にアクセスすることが、様々な腹腔鏡外科的処置中の一般的な慣行である。その最も単純な形態では、トロカールは、外科用エンドエフェクタが導入され得る身体に開口部を作り出すために、カニューレ又はスリーブとして知られる中空チューブ内に典型的に使用される一端に鋭い三角形の点を有するペン形状の器具である。そのような配置は、外科用エンドエフェクタが挿入され得る体腔内にアクセスポートを形成する。トロカールのカニューレの内径は、トロカールを通して挿入され得る外科用器具のエンドエフェクタ及び駆動支持シャフトのサイズを必然的に制限する。
実施されている外科的処置の特定のタイプに関係なく、外科用エンドエフェクタがトロカールカニューレを通して患者に挿入されると、治療すべき組織又は器官に対して外科用エンドエフェクタを適切に位置付けるために、多くの場合トロカールカニューレ内に位置付けられたシャフト組立体に対して外科用エンドエフェクタを移動させる必要がある。シャフトの、トロカールカニューレ内に留まる部分に対する外科用エンドエフェクタのこの動き又は位置付けは、外科用エンドエフェクタの「関節運動」と呼ばれることが多い。外科用エンドエフェクタのそのような関節運動を容易にするために、外科用エンドエフェクタを関連付けられたシャフトに取り付けるために、様々な関節運動接合部が開発されている。多くの外科的処置において、予想されるように、可能な限り大きな関節運動の範囲を有する外科用エンドエフェクタを用いることが望ましい。
トロカールカニューレのサイズによって課されるサイズ制約に起因して、関節運動接合部の構成要素は、トロカールカニューレを通して自由に挿入可能であるようにサイズ決定されなければならない。これらのサイズ制約はまた、モータと動作可能にインターフェースする、かつ/あるいはハンドヘルド型であり得る、又はより大きな自動化システムの一部分を備え得るハウジング内に支持された他の制御システムと動作可能にインターフェースする、様々な駆動部材及び構成要素のサイズ及び組成を制限する。多くの場合、これらの駆動部材は、外科用エンドエフェクタと動作可能に連結されるように、又は動作可能にインターフェースされるように、関節運動接合部を動作可能に通過しなければならない。例えば、1つのそのような駆動部材は、外科用エンドエフェクタに関節運動制御運動を加えるために共通して用いられる。使用中、関節運動駆動部材は、トロカールを通して外科用エンドエフェクタを挿入することを容易にし、次いで、外科用エンドエフェクタが患者に入ったときに外科用エンドエフェクタを所望の位置に関節運動させるように作動させるために、外科用エンドエフェクタを非関節運動位置に位置付けられるように作動解除され得る。
したがって、前述のサイズ制約は、所望の関節運動の範囲を達成し、更に、外科用エンドエフェクタの様々な特徴を動作させるのに必要な様々な異なる駆動システムを収容することができる関節運動システムを開発するための多くの課題を形成している。更に、外科用エンドエフェクタが所望の関節運動位置に位置付けられると、関節運動システム及び関節運動接合部は、エンドエフェクタの作動及び外科的処置の完了時に、外科用エンドエフェクタをその位置に保持することができなければならない。そのような関節運動接合部の配置はまた、使用中にエンドエフェクタが経験する外力に耐えることができなければならない。
1つ又は2つ以上の外科用装置の様々なモードは、特定の外科的処置を通じて使用されることが多い。外科用装置と集中型外科用ハブとの間に延在する通信経路は、例えば、外科的処置の効率を促進し、成功率を高めることができる。様々な例では、外科用システム内の各外科用装置は、ディスプレイを備え、このディスプレイは、外科用システム内の他の外科用装置の存在及び/又は動作ステータスを通信する。外科用ハブは、通信経路を介して受信された情報を使用して、互いとともに使用するための外科用装置の適合性を評価し、特定の外科的処置中に使用するための外科用装置の適合性を評価し、及び/又は外科用装置の動作パラメータを最適化することができる。本明細書でより詳細に説明されるように、1つ又は2つ以上の外科用装置の動作パラメータは、例えば、患者の人口統計、特定の外科的処置、及び/又は組織の厚さなどの検出された環境状態に基づいて最適化することができる。
分割型ディスプレイシステムを図4~図9に示す。分割型ディスプレイは、ハンドヘルド型外科用器具27000のディスプレイ27010と一次モニタディスプレイ27100との間で様々な発生器及び/又は外科用装置のパラメータを通信する。図4は、ハンドヘルド型外科用器具27000のディスプレイ27010の一例を示す。様々な例では、ディスプレイ27010は、ユーザ入力を受け取ることができるタッチセンシティブグラフィックユーザインターフェースを含む。ディスプレイ27010は、ユーザが任意の所与の時間にディスプレイ27010上に示される情報及び/又は画像をカスタマイズすることを可能にする様々な設定及び/又はモードを含む。
外科用器具27000は、主ディスプレイモニタ27100と通信している。主ディスプレイモニタ27100は、外科用器具27000のディスプレイ27010よりも大きい画面を備える。様々な例では、主ディスプレイモニタ27100は、外科用器具27000のディスプレイ27010と同じ情報及び/又は画像を表示する。他の例では、主ディスプレイモニタ27100は、外科用器具27000のディスプレイ27010とは異なる情報及び/又は画像を表示する。様々な例では、主ディスプレイモニタ27100は、ユーザ入力を受け取ることができるタッチセンシティブグラフィックユーザインターフェースを含む。外科用器具27000のディスプレイ27010と同様に、主ディスプレイモニタ27100は、ユーザが、任意の所与の時間に主ディスプレイモニタ27100上に示される情報及び/又は画像をカスタマイズすることを可能にする様々な設定及び/又はモードを含む。本明細書でより詳細に説明されるように、主ディスプレイモニタ27100上の選択されたモードは、外科用器具27000上のディスプレイ27010のモードを変更することができ、その逆も同様である。別の言い方をすれば、主ディスプレイモニタ27100及び外科用器具ディスプレイ27010は、一緒に協働して、選択された動作パラメータを最も効果的にユーザに通信する。
図示されたハンドヘルド型外科用器具27000は、組み合わせ電気外科的機能を備え、外科用器具27000は、第1のジョー及び第2のジョーを備えるエンドエフェクタを含む。第1のジョー及び第2のジョーは、それらの上に配設された電極を備える。電気外科用器具27000は、電極にエネルギーを供給するために電極に電力を供給するように構成された1つ又は2つ以上の発電機を備える。より具体的には、第1のジョーと第2のジョーとの間に支持された患者組織へのエネルギー送達は、単極モード、双極モード、及び/又は組み合わせモードで、エネルギーを送達するように構成された電極にエネルギーを供給することによって達成される。組み合わせモードは、交互の又は融合された双極エネルギー及び単極エネルギーを送達するように構成されている。少なくとも1つの実施形態では、少なくとも1つの発電機は、電池、再充電可能電池、使い捨て電池、及び/又はそれらの組み合わせを備える。第1及び第2の発生器の動作に関する様々な詳細は、2019年9月5日出願の米国特許出願第16/562,123号、発明の名称「METHOD FOR CONSTRUCTING AND USING A MODULAR SURGICAL ENERGY SYSTEM WITH MULTIPLE DEVICES」に、より詳細に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
外科用器具27000のディスプレイ27010及び主ディスプレイモニタ27100は、多くの動作パラメータをユーザに通信するための分割型ディスプレイを備える。分割型ディスプレイは、選択的にセグメント化可能であるように構成されている。別の言い方をすれば、ユーザは、どの動作パラメータを表示するか、及び/又は選択された動作パラメータをどこに表示するかを選択することができる。そのようなカスタマイズは、不要な情報及び/又は不必要な情報を排除することによって、気が散るのを最小限に抑え、一方で、ユーザが、外科用器具27000を制御するために、及び/又は外科的処置を実施するために必要な情報及び/又は所望の情報を効率的に観察することを可能にする。外科用器具27000のディスプレイ27010は、第1の部分27012を備え、特定のモードの電力レベルが表示される。外科用器具27000のディスプレイ27010は、第2の部分27014を更に備え、外科用器具27000の現在のモード及び/又は外科用器具27000によって送達されているエネルギーのタイプが識別される、又はさもなければ通信される。
同様に、主ディスプレイモニタ27100は、セグメント化されたディスプレイを備え、しかしながら、様々な例では、ディスプレイモニタ27100上に表示される画像を、互いに重ね合わせることができる。主ディスプレイモニタ27100の中央部分27110は、手術部位のライブ映像及び/又は静止画像を処置室にストリーミングする。手術部位のライブ映像及び/又は画像は、内視鏡などの適切に位置付けられたカメラを通じて捕捉される。主ディスプレイモニタ27100のメニュー選択部分27130は、主ディスプレイモニタ27100がどのモードにあるかを、及び/又はユーザが主ディスプレイモニタ27100上で見ることを望む情報を、ユーザが選択するように促す、及び/又はさもなければ、そのようなユーザによる選択を可能にするものである。主27100の装置ステータス部分27120は、外科用器具ディスプレイ27010の第1の部分27012と同様にディスプレイモニタ情報を通信する。様々な例では、装置ステータス部分27120は、複数のセクションに更に分割される。例えば、第1の部分27122は、双極モードを反映する動作パラメータを通信するように構成されている。そのような動作パラメータは、特定的であっても、及び/又は一般的であってもよい。特定の動作パラメータは、例えば、双極モードの電力レベルを反映することができる。一般的な動作パラメータは、例えば、双極モードがアクティブであるか、又は非アクティブであるかを示すことができる。第2の部分27124は、単極モードを反映する動作パラメータを通信するように構成されている。そのような動作パラメータは、特定的であっても、及び/又は一般的であってもよい。特定の動作パラメータは、例えば、単極モードの電力レベルを反映することができる。一般的な動作パラメータは、例えば、単極モードがアクティブであるか、又は非アクティブであるかを示すことができる。第3の部分27126は、排煙システムを反映する動作パラメータを通信するように構成されている。そのような動作パラメータは、特定的であっても、及び/又は一般的であってもよい。特定の動作パラメータは、例えば、排煙システムの電力レベルを反映することができる。一般的な動作パラメータは、例えば、排煙システムがアクティブであるか、又は非アクティブであるかを示すことができる。
ここで図5~図9を参照すると、外科用器具27000のディスプレイ27010が、主ディスプレイモニタ27100上の対応するディスプレイと並んで示されている。本明細書でより詳細に説明されるように、ユーザがハンドヘルド型外科用器具27000上で電力レベルを変化させると、そのような電力レベルの変化が主ディスプレイモニタ27100上に反映される。例えば、図5に示されるように、双極モードを動作させる発生器は、現在、主ディスプレイモニタ27100の装置ステータス部分27120及び外科用器具ディスプレイ27010の第1の部分27012及び第2の部分27014に示されるように、80ワットの電力レベルで動作している。より具体的には、外科用器具ディスプレイ27010の第1の部分27012は、発生器の出力を表し、一方、外科用器具ディスプレイ27010の第2の部分27014は、エネルギーのモード及び/又はタイプを表す。同様に、主ディスプレイモニタ27100の装置ステータス部分27120は、発生器が80ワットの電力レベルで双極エネルギーモードを動作させ、発生器が0ワットの電力レベルで単極エネルギーモードを動作させていることを示す。双極モードを100ワットに動作させる発生器の電力出力を増加させるためのコマンドを受信すると、外科用器具ディスプレイ27010及び主ディスプレイモニタ27100は、それに応じて図6に示されるように変化する。より具体的には、外科用器具ディスプレイ27010の第1の部分27012は、100ワットの電力レベルを表し、主ディスプレイモニタ27100の装置ステータス部分27120は、現在、発生器が100ワットの電力レベルで双極モードを動作させていることを示す。主ディスプレイモニタ27100は、単極エネルギーモードが0ワットの電力レベルで動作していることを示し続けるが、主ディスプレイモニタ27100はまた、手術部位内の煙の検出及び/又は外科用器具の増加した電力レベルに起因して、27126で煙検出システムが20%まで起動されていることを示す。
図7~図9は、双極エネルギー及び単極エネルギーの両方の組み合わせが患者組織に送達されているときの外科用器具27000のディスプレイ27010及び対応する主ディスプレイモニタ27100を示す。図7は、総電力モードにおける外科用器具ディスプレイ27010の第1の部分27012’を示す。主ディスプレイモニタ27100上に示されるように、双極エネルギーモード27122は、60ワットの電力レベルで動作しており、単極エネルギーモデル27124は、60ワットの電力レベルで動作している。しかしながら、120ワットの組み合わせ電力レベル及び/又は総電力レベルが、外科用器具ディスプレイ27010の第1の部分27012’上に表される。主ディスプレイモニタ27100はまた、手術部位内の煙の検出及び/又は外科用器具の増加した電力レベルに起因して、27126で煙検出システムが50%まで起動されていることを示す。図8に示されるように、ユーザは、双極モード及び単極モードの個々の電力レベルを外科用器具ディスプレイ27010の第1の部分27012’’上で、及び総電力レベルを主ディスプレイモニタ27100の装置ステータス部分27122’上で見ることを望む場合がある。別の言い方をすれば、図8のディスプレイ上に示される情報は、図7に示されるディスプレイとは逆になっている。主ディスプレイモニタ27100は、手術部位内の煙の検出及び/又は双極モード並びに/若しくは単極モードの電力レベルの変化に起因して、27126で煙検出システムが73%まで起動されていることを更に示す。図9に示される一対のディスプレイは、多くの点で図8に示される一対のディスプレイと同様であるが、ユーザは、主ディスプレイモニタ27100から煙検出システムの動作レベルの指標を除去することを選択している。
本明細書でより詳細に考察されるように、外科用器具ディスプレイ27010及び/又は主ディスプレイモニタ27100は、タッチセンシティブグラフィックユーザインターフェースを備えることができる。様々な例では、外科用器具ディスプレイ27010は、外科用器具ディスプレイ27010上に表示されているものと、主ディスプレイモニタ27100上に表示されているものとを制御するために使用される。他の例では、主ディスプレイモニタ27100は、外科用器具ディスプレイ27010上に表示されているものと、主ディスプレイモニタ27100上に表示されているものとを制御するために使用される。様々な例では、各ディスプレイは、それ自体のディスプレイ上に表示されるものを制御するように構成されている。様々な例では、外科用システム内の各ディスプレイは、外科用システム内の他のディスプレイ上に表示されるものを協働的に制御するように構成されている。
様々な例では、外科用システムは、電気外科用装置及び排煙システムを備える。本明細書でより詳細に考察されるように、電気外科用装置は、電極にエネルギーを供給することによって、エンドエフェクタのジョー間に支持された患者組織にエネルギーを送達するように構成されている。電極は、単極モード、双極モード、並びに/又は、交互の若しくは融合された双極エネルギー及び単極エネルギーを有する組み合わせモードで、エネルギーを送達するように構成されている。様々な例では、第1の発生器は、双極エネルギーモダリティを制御するように構成されており、第2の発生器は、単極エネルギーモダリティを制御するように構成されている。第3の発生器は、排煙システムを制御するように構成されている。第1及び第2の発生器の動作に関する様々な詳細は、2019年9月5日出願の米国特許出願第16/562,123号、発明の名称「METHOD FOR CONSTRUCTING AND USING A MODULAR SURGICAL ENERGY SYSTEM WITH MULTIPLE DEVICES」に、より詳細に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図10は、排煙システムのデューティサイクルと患者組織に送達される総実効エネルギーとの間の比例関係を示すグラフ表現27200である。時間27210は、x軸に沿って表され、電力(W)27220a及び排煙システムのデューティサイクル(%)27220bは、y軸に沿って表される。総実効エネルギーは、(1)双極療法27230、(2)単極療法27240、及び(3)組み合わせエネルギー27250の3相で表される。排煙器のデューティサイクルの割合は、(1)組み合わせエネルギー27260に応答して、及び(2)双極療法27270のみに応答して、の2相で表される。例えば、時間tにおいて、電力は、患者組織に送達されず、排煙システムは、非アクティブである。時間tにおいて、双極療法27230は、第1の電力レベルPで送達される。時間tにおいて、双極療法27230は、患者組織に送達される唯一のエネルギーである。電力が、t~tの期間中にPまで増加すると、排煙システムが起動される。時間tにおいて、排煙デューティサイクルの第1の割合Sが利用される。
時間tにおいて、双極療法27230の電力レベルが増加し、単極療法27240が送達され始めた。時間tにおいて、双極療法27230が減少し、一方、単極療法27240は増加した。全体として、組み合わせエネルギー27250は、t~tまで実質的に同じままであった。時間tにおいて、組み合わせエネルギー27250は、第3の電力レベルPで送達され、これは、時間tにおいて送達される第1の電力レベルPよりも高い。電力が、t~tの期間中にPまで増加すると、排煙システムデューティサイクルの割合も増加した。時間tにおいて、排煙デューティサイクルの第3の割合Sが利用される。第3の割合Sは、第1の割合Sよりも大きい。時間tにおいて、双極療法27230の送達が停止し、患者組織に送達される唯一のエネルギーが単極療法27240に通される。特に、時間tにおいて、単極療法27240は、外科的処置全体の間に送達される単極療法の最高レベルPで患者組織にエネルギーを送達する。したがって、時間tにおいて送達されたエネルギーPは、時間tにおいて送達されたエネルギーPよりも大きいので、排煙デューティサイクルの割合も増加した。時間tにおいて、排煙デューティサイクルの第4の割合Sが利用される。第4の割合S4は、第3の割合Sの割合及び第1の割合Sよりも大きい。
図10のグラフ表現は、外科的処置の異なる時点を通じて、変動するレベルで送達されている双極エネルギー27230を示す。そのような時点は、外科用ハブが、電流双極電力レベルに応答して、その動作レベルを増加又は減少させるように排煙システムに命令する、組織封止サイクルに対応することができる。組織封止サイクルが完了した後、患者組織を切断するために、単極エネルギーを定義された期間にわたって印加することができる。患者組織が切断されると、外科用ハブは、組織を切断するために印加されているエネルギーの増加に基づいて、その動作レベルを増加させるように排煙システムに命令することができ、したがって、例えば、印加されているエネルギーの増加は、典型的には、燃焼している組織からの煙の増加に対応する。特定の外科的処置の間、外科用ハブは、エネルギー送達及び電力レベルを変化させる事前定義された時点を認識している。事前定義された時点は、例えば、実施されるべき特定の外科的処置のタイプに基づいて変動することができる。事前定義された時点は、例えば、外科用ハブに識別されている患者の人口統計に基づいて変動することができる。印加されているエネルギーのタイプ及び/又は印加されているエネルギーのレベルにおける検出された任意の変化は、外科用システムの異なる構成要素の応答をトリガすることができる。
図10に関して説明された外科用システムと同様に、図11に示される外科用システム27700は、外科用ハブと通信する電気外科用器具27710を備える。電気外科用器具27710は、単極モード、双極モード、及び/又は組み合わせモードでエネルギーを送達するように構成された電極によって、エンドエフェクタのジョー間に支持された患者組織にエネルギーを送達するように構成されている。電気外科用器具27710は、組み合わせモードにあるときに、患者組織に交互の又は融合された双極エネルギーと単極エネルギーとを印加するように構成されている。外科用システム27700は、単極エネルギーモダリティを制御するように構成された第1の発生器27720と、双極エネルギーモダリティを制御するように構成された第2の発生器27730と、を更に備える。表示画面27750は、ユーザの視野内にある処置室内の場所に位置付けられる。様々な例では、電気外科用器具27710は、その上に位置付けられたディスプレイを備える。第2の発生器27730が、双極エネルギーを患者組織に送達させると、処置室内の器具ディスプレイ及び/又は表示画面27750は、印加されている電力のレベルを示す。様々な例では、排煙システムによる排煙のレベルは、ディスプレイ(単数又は複数)上に示されており、排煙のレベルは、印加されている電力のレベル及び/又はエネルギーのタイプに基づいている。本明細書でより詳細に考察されるように、第1の発生器27720が単極エネルギーを患者組織に送達させる、かつ/又は第2の発生器27730が、低減された量の双極エネルギーを患者組織に送達させるとき、ディスプレイ(単数又は複数)は、表示された動作パラメータ、又はさもなければ通信された動作パラメータを更新するように構成されている。外科的処置中の電力のレベルが変化すると、そのような変化が外科用ハブに通信される。それに応答して、外科用ハブは、自動的に、又は外部プロンプトなしで、排煙のレベルを変更して、患者組織に印加されているエネルギーのレベル及び/又はエネルギーのタイプの変化を補償するように構成されている。
器具ディスプレイ及び表示画面27750のうちの少なくとも1つは、ユーザ入力を受け取るように構成されたタッチセンシティブグラフィックユーザインターフェースを備える。ユーザは、どの情報を表示するか、選択された情報は、特定のディスプレイ上のどこに表示される、かつ/又は外科用システム内のどのディスプレイが所望の情報を表示するか、を選択することができる。様々な例では、外科用システム27700は、処置室内に位置付けられた1つ又は2つ以上のカメラを更に備える。1つ又は2つ以上のカメラは、ユーザ及び/又は外科用システムの装置の動きを監視するように構成されている。1つ又は2つ以上のカメラは、検出された任意の動きを外科用ハブに通信することができ、外科用ハブは、検出された動きが所定のコマンドに対応することを認識する。例えば、カメラは、ユーザがアームを揺り動かしたときを検出することができる。外科用ハブ内のメモリは、アームの揺り動かしを、全ての動作パラメータの表示を消去するというユーザの要求と相関させ、その結果、ディスプレイ上には、手術部位のライブ映像及び/又は画像しか残らない。特定のユーザ及び/又は器具の動きに関連付けられ得る例示的なコマンドとしては、ディスプレイ(単数又は複数)の位置を調整すること、ディスプレイ(単数又は複数)のビューを調整すること、ディスプレイ(単数又は複数)上に提示された情報を調整すること、特定のディスプレイ上の表示された情報の場所を調整すること、表示された情報のサイズを調整すること、発生器の電力レベルを制御すること、及び/又は外科用システムの様々な外科用器具の動作パラメータを制御することが挙げられる。
外科用システム27700に関して考察されたように、電気外科用器具27710は、組み合わせ電気モダリティを備える。電気外科用器具の単極モダリティは、第1の発生器27720によって動作され、一方、双極モダリティは、第2の発生器27730によって動作される。単極エネルギーは、患者組織に送達されて切開を行う、又はさもなければ治療された組織を切断する。患者組織を切断する前に、標的組織を封止及び/又は焼灼するために、双極エネルギーが組織に送達される。時間(t)27310に対する第1の発生器及び第2の発生器の電力レベル(ワット数)27320aのグラフ表現27300を図12に示す。電力レベルは、(1)第1の発生器27340の、及び(2)第2の発生器27330の2相で表される。グラフ表現27300は、時間(t)27310に対する組織インピーダンス(Ω)27320bの関係を更に示す。組織インピーダンスは、(1)送達された単極エネルギー27345に応答して、及び(2)送達された双極エネルギー27335に応答して2相で表される。
第2の発生器27330の電力レベルが0から増加すると、双極エネルギーが患者組織に送達される。患者組織のインピーダンスは、双極エネルギー27335の印加に応答して増加する。特に、患者組織のインピーダンスは、第2の発生器27330の電力レベルが減少し始めた後でも、一定時間にわたって増加し続ける。別の言い方をすれば、双極エネルギー27335によって封止された組織のインピーダンスは、最終的に、患者組織を切断するための単極エネルギーの送達がないときには、第2の発生器27330の電力レベルが低減された後に減少するが、そのような例における組織のインピーダンスは、必ずしも直ちに減少するものではない。時間tにおいて、第1の発生器27340の電力レベルは増加し、それにより、患者組織への単極エネルギーの送達を通じて組織を切断する。患者組織のインピーダンスはまた、単極エネルギー27345の印加に応答して増加する。特に、患者のインピーダンスは、組織が切断され、第1の発生器27340の電力レベルが減少するにつれて、飛躍的に大きくなる。
図13は、外科用システムの様々な構成要素を制御するためのアルゴリズム27400を示す。外科用システムは、意図された外科的機能を実施するように構成された外科用器具を備える。様々な例では、外科用器具は、ハンドヘルド型であり、ハンドルを備える。ユーザは、ハンドル上の入力要素を介して外科用器具の様々なモードを動作させるように構成されている。本明細書でより詳細に説明されるように、外科用器具は、単極モダリティに電力を供給するように構成された第1の発生器と、双極モダリティに電力を供給するように構成された第2の発生器と、を備える。外科用システムは、手術部位から煙及び/又は他の不要な微粒子を除去するように構成された排煙システムを更に備える。外科用器具及び/又は排煙システムは、外科用ハブと信号通信しており、外科用ハブは、外科用器具、排煙システム、及び/又は外科用システム内の別の構成要素に対するユーザ入力に応答して、外科用システムの構成要素の適切な応答(単数又は複数)を調整するように構成されている。
図13に示されるように、制御アルゴリズム27400は、ユーザが外科用器具のモード27410を変更するときに始まる。例えば、ユーザは、患者組織を切断するために、第1の発生器の電力レベルを増加させることを望む場合がある。別の例では、ユーザは、外科用器具が患者組織を封止及び/又は切断することを望む場合がある。いずれにしても、外科用器具は、次に、27412、27414で、ユーザ入力を第1の発生器及び第2の発生器にそれぞれ通信する。外科用器具は、27415で、ユーザ入力を外科用ハブに更に通信する。外科用ハブが、27420で、単極エネルギーの所望の増加を通知された後、外科用ハブは、27425で、第2の発生器に、適切な電力レベルを供給及び/又は投与するように命令するように構成されている。27412で、外科用器具から通信を受信すると、第1の発生器は、27440で、患者組織を切断するための準備において波形を増加させる。27414で、外科用器具から通信を受信し、27425で、外科用ハブからコマンドを受信すると、第2の発生器は、27450で、切断が実施された後に患者組織を封止するための準備において双極モダリティに関連付けられた電力レベルを増加させる。次いで、第2の発生器は、27455で、第1の発生器にその準備ができていることを通信することができる。次いで、第1の発生器は、27442で、患者組織の切断を開始することができる。別の言い方をすれば、外科用ハブは、双極電極が、焼灼及び/又は封止されていない組織の切断を防止するためにエネルギーを供給されるまで、単極電極がエネルギー供給されるのを防止する。外科用ハブは、27426で、第1及び第2の発生器の電力レベルの増加に応答して、排煙システムに、モータ速度を増加させるように命令するように更に構成されている。27430で、排煙システムがそのモータ速度を増加させた後、排煙システムは、外科的処置の持続期間通じて、外科用ハブ、外科用器具、並びに/又は第1及び第2の発生器との通信ラインを維持するように構成されている。例えば、排煙システムは、27435で、電流モータ速度を外科用ハブに連続的に通信するように構成されている。そのような例では、排煙システムは、その電流モータ速度を、1分ごと、又は2分ごとに外科用ハブに送信するが、排煙システムは、その電流モータ速度を任意の好適な頻度で通信することができる。外科用器具が所望の組織切断を完了すると、ユーザは、器具ハンドル上で入力を再度提供して、第1の発生器の電力レベルを低減し、かつ/又は制御アルゴリズム27400を終了させることができる。様々な例では、制御アルゴリズム27400は、組織切断の完了に対応する所定の期間後に、第1の発生器の電力レベルを自動的に低減するように構成されている。制御アルゴリズム27400を利用して、外科用ハブは、例えば、効率的かつ/又は効果的な外科的処置を容易にするために、外科用システムの構成要素の動作パラメータを調整することができる。
多くの外科用装置、ツール、及び/又は交換可能な構成要素は、特定の外科的処置中に使用されることが多い。とりわけ、特定の処置中に使用するために処置室内にストックされた装置及び/又は構成要素を合理化し、オペレータのミスを最小限に抑え、かつ/又は外科的処置中の遅延を最小化する役割を果たす様々なシステムが、本明細書に開示される。本明細書に記載のシステムは、とりわけ、1つ又は2つ以上の外科的処置の過程で開発された人工知能及び機械学習を使用して、外科的処置の効率を高める。
例示的な外科用システム27500の様々な構成要素が、図14に示されている。特定の外科的処置中、患者は、手術台、又は任意の好適な処置表面27510上にある。様々な例では、特定の処置は、外科用ロボットを少なくとも部分的に使用して実施される。外科用ロボットは、1つ又は2つ以上のロボットアーム27520を備える。各ロボットアーム27520は、ツール構成要素27590を受容するように構成されている。ツール構成要素27590は、特定の外科的処置を実施する際に実施及び/又は臨床医を支援するために互いに協働するように構成されている。ツール構成要素は、例えば、外科用ステープル留め及び/又は組織切断ツール構成要素、組織把持ツール構成要素、及び/又は電気外科用ツール構成要素を備え得る。ツール構成要素は、例えば、サイズ、製造業者、製造日、これまでの使用回数、及び/又は有効期限などの他の特色を含み得る。
外科用システム27500は、外科用ハブ27530を更に備える。様々な外科用ハブが、2018年12月4日出願の米国特許出願第16/209,395号、発明の名称「METHOD OF HUB COMMUNICATION」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。外科用ハブ27530は、特定の処置中に使用されるツール構成要素27590の組み合わせを、様々な好適な、又はさもなければ適切に記憶するメモリ27535を備える。別の言い方をすれば、外科用ハブ27530のメモリ27535は、選択された処置中にどのツール構成要素27590が利用に適しているかを示すために使用することができる、記憶された情報バンクを備える。
所望の外科的処置を実施する前に、臨床医は、所望の外科的処置及び/又は患者に関する詳細を外科用ハブ27530に通知する、又はさもなければ通信することができる。そのような詳細は、例えば、外科的処置の識別情報、外科的処置を実施する臨床医の識別情報、及び/又は患者の生体認証プロファイルを含むことができる。次いで、外科用ハブ27530は、通信された詳細のうちの1つ又は2つ以上を利用して、所望の外科的処置を実施するために、どのツール構成要素27950が必要であるか、及び/又は適切であるかを、評価及び/又は決定するように構成されている。様々な例では、外科用ハブ27530は、特定の患者に対して所望の外科的処置を実施するために、各ツール構成要素27950のどのモードが適切であるかを評価するように構成されている。
図14に示されるように、4つのロボットアーム27250は、手術台27510を取り囲むか、又は別様に取り付けられている。3つのツール構成要素27590は、3つの対応するロボットアーム27250に接続されており、1つのロボットアームは追加のツール構成要素を受容するために自由になっている。複数の固有のツール構成要素27560、27570、27580は、処置室内の移動スタンド27550に格納されて示されている。上で考察されたように、ツール構成要素27560、27570、27580のタイプ及び/又は機能は異なり得る。そのような例では、外科用ハブ27530は、利用可能なツール構成要素27560、27570、27580を評価し、外科用ロボットに取り付けるための適切なツール構成要素を識別する。適切なツール構成要素は、例えば、どのツールのタイプ及び/又は機能が外科用ロボットによって依然として必要とされるか、かつ/又はどのツール構成要が所望の外科的処置に関連付けられたツール構成要素の所定のペアリングを完了させるかなど、1つ又は2つ以上の因子に基づいて識別される。様々な例では、外科用ロボットは、例えば、特定の外科的処置及び/又は特定の患者の人口統計に基づいて、所定のツール構成要素のペアリングを記憶するメモリを備える。そのような例では、外科用ロボットは、既に取り付けられたツール構成要素の識別情報に基づいて、外科用ロボットに取り付けるための適切なツール構成要素を識別することができる。
他の例では、ツール構成要素27560、27570、27580は、同じタイプ及び/又は機能を備えるが、ツール構成要素27560、27570、27580は、例えば、サイズ、製造業者、有効期限、及び/又はこれまでの使用回数などの少なくとも1つの他の特色を含む。外科用ハブ27530は、各利用可能なツール構成要素27560、27570、27580のプロファイルを評価し、その特性が他の選択された及び/又は取り付けられたツール構成要素27590のプロファイルと互換性があることに基づいて、適切なツール構成要素を識別する。
図14に示されるように、各ツール構成要素27560、27570、27580は、それらの上の任意の好適な場所に位置付けられたQRコード27565、27575、27585を備え、各QRコードは、QRコードが連結されるツール構成要素を表す情報のプロファイルを含む。ユーザは、任意の適切なスキャンツール27540を使用してQRコード27565、27575、27585をスキャン及び/又は読み取る。次いで、スキャンツール27540は、QRコード及び/又はQRコード内に含まれる情報を外科用ハブ27530に通信する。QRコード自体がスキャンツール27540によって外科用ハブ27530に通信される例では、外科用ハブ27530のプロセッサは、受信されたQRコードによって、含まれる情報のプロファイルを復号するように構成されている。図示の実施形態は、QRコードを備えるが、ツール構成要素は、例えば、バーコード、RFIDタグ、及び/又はメモリチップなどの任意の好適なメモリ装置を備えることができる。
外科用ハブ27530は、ツール構成要素が外科的処置中に使用することが許容可能ではない、かつ/又は望ましくないときに、ユーザに警告するように構成されている。そのような警告は、例えば、触覚フィードバック、聴覚フィードバック、及び/又は視覚フィードバックを含む、様々な形態のフィードバックを介して通信することができる。少なくとも1つの例では、フィードバックは、音声フィードバックを含み、外科用システム27500は、例えば、エラーが検出されたときにビープなどの音を放出するスピーカを備えることができる。特定の例では、フィードバックは、視覚フィードバックを含み、ツール構成要素は、例えば、エラーが検出されたときにフラッシュする発光ダイオード(light emitting diode、LED)を各々備えることができる。特定の例では、視覚フィードバックは、臨床医の視野内のディスプレイモニタ上に提示された警告によってユーザに通信することができる。様々な例では、フィードバックは、触覚フィードバックを含み、外科用システム27500の構成要素は、エラーが検出されたときに振動する偏心要素を備える電気モータを備えることができる。警告は、特定的であっても、あるいは一般的であってもよい。例えば、警告は、ツール構成要素上のQRコードを検出することができないと具体的に述べることができるか、又は警告は、QRコードが、不適合である及び/若しくは正常に機能しないツール構成要素を表す情報を含むと具体的に述べることができる。
例えば、ユーザは、外科用ロボットの利用可能なロボットアーム27590に第1のツール構成要素27560を取り付けることを試みる。第1のツール構成要素27560をロボットアーム27590に取り付ける前に、スキャンツール27540は、第1のツール構成要素27560上に表示されたQRコード27565をスキャンする。スキャンツール27540は、QRコード27565及び/又はQRコード27565内に含まれる情報を外科用ハブ27530に通信する。外科用ハブ27530は、QRコード27565内に含まれる情報を、特定の外科的処置に関連付けられた許容可能なツール構成要素の記憶されたリスト、及び/又は外科用ロボットに現在取り付けられているツール構成要素と互換性がある許容可能なツール構成要素の記憶されたリストと比較する。この場合、外科用ハブ27530は、そのメモリ27535内の第1のツール構成要素27560を認識及び/又は位置特定することができない。したがって、第1のツール構成要素27560は、外科用ロボットとともに使用するのに推奨されない、かつ/又は適切ではない。上で考察されたように、外科用ハブ27530は、第1のツール構成要素27560と外科用ロボット及び/又は特定の外科的処置との不適合性を臨床医に警告するように構成されている。様々な例では、外科用システム27500は、例えば、機械的及び/又は電気的ロックアウトによって、第1のツール構成要素27560がそれに取り付けられるのを防止することができる。そのような取り付けロックアウトは、臨床医が外科用システム27500によって発出された警告を見落とす及び/又は単に無視することを防止する。別の言い方をすれば、取り付けロックアウトは、外科用システム27500によって通信されたエラーにオーバーライドする際に、臨床医が積極的なステップを取ることを要求する。そのような例では、臨床医が任意のシステムロックアウトにオーバーライドし、第1のツール構成要素27560の動作機能を利用することを可能にするために、オーバーライドを起動することができる。様々な例では、第1のツール構成要素27560が外科用ロボットとともに使用するのに不適合であると認識されている間に、臨床医が第1のツール構成要素27560の機能を利用するのを防止するために、オーバーライドが利用できない。
同様に、ユーザは、外科用ロボットの利用可能なロボットアーム27590に第2のツール構成要素27570を取り付けることを試みる。第2のツール構成要素27570をロボットアーム27590に取り付ける前に、スキャンツール27540は、第2のツール構成要素27570上に表示されたQRコード27575をスキャンする。スキャンツール27540は、QRコード27575及び/又はQRコード27575内に含まれる情報を外科用ハブ27530に通信する。外科用ハブ27530は、QRコード27575内に含まれる情報を、特定の外科的処置に関連付けられた許容可能なツール構成要素の記憶されたリスト、及び/又は外科用ロボットに現在取り付けられているツール構成要素と互換性がある許容可能なツール構成要素の記憶されたリストと比較する。この場合、外科用ハブ27530は、そのメモリ27535内の第2のツール構成要素27570を認識及び/又は位置特定することができない。したがって、第2のツール構成要素27570は、外科用ロボットとともに使用するのに推奨されない、かつ/又は適切ではない。上で考察されたように、外科用ハブ27530は、第2のツール構成要素27570と外科用ロボット及び/又は特定の外科的処置との不適合性を臨床医に警告するように構成されている。様々な例では、外科用システム27500は、第2のツール構成要素27570がそれに取り付けられるのを防止することができる。そのような取り付けロックアウトは、臨床医が外科用システム27500によって発出された警告を見落とす及び/又は単に無視することを防止する。別の言い方をすれば、取り付けロックアウトは、外科用システム27500によって通信されたエラーにオーバーライドする際に、臨床医が積極的なステップを取ることを要求する。そのような例では、臨床医が任意のシステムロックアウトにオーバーライドし、第2のツール構成要素27570の動作機能を利用することを可能にするために、オーバーライドを起動することができる。様々な例では、第2のツール構成要素27570が外科用ロボットとともに使用するに不適合であると認識されている間に、臨床医が第2のツール構成要素27570の機能を利用するのを防止するために、オーバーライドが利用できない。
ユーザは、外科用ロボットの利用可能なロボットアーム27590に第3のツール構成要素27580を取り付けることを試みる。第3のツール構成要素27580をロボットアーム27590に取り付ける前に、スキャンツール27540は、第3のツール構成要素27580上に表示されたQRコード27585をスキャンする。スキャンツール27540は、QRコード27585及び/又はQRコード27585内に含まれる情報を外科用ハブ27530に通信する。外科用ハブ27530は、QRコード27585内に含まれる情報を、特定の外科的処置に関連付けられた許容可能なツール構成要素の記憶されたリスト、及び/又は外科用ロボットに現在取り付けられているツール構成要素と互換性がある許容可能なツール構成要素の記憶されたリストと比較する。この場合、外科用ハブ27530は、そのメモリ27535内の第3のツール構成要素27580を成功裏に認識及び/又は位置特定する。次いで、第3のツール構成要素27580は、特定の外科的処置中に、外科用ロボットとともに、かつ/又は他の取り付けられたツール構成要素とともに、使用するのに適切であると判定される。様々な例では、外科用ハブ27530は、第3のツール構成要素27580と外科用ロボットとの適合性を臨床医に警告するように構成されている。他の例では、外科用システム27500は単に、利用可能なロボットアーム27590への第3のツール構成要素27580の取り付けを防止するわけではない。
様々な例では、外科用ハブ27530のメモリ27535は、特定の外科的処置中に使用される各ツール構成要素に関連付けられたQRコードを記憶するように構成されている。次いで、外科用ハブ27530は、収集された情報を分析して、例えば、外科的処置中の特定のツール構成要素及び/又は複数のツール構成要素の効率及び/又は有効性などの因子に関する観察及び/又は結論を形成することができる。次いで、これらの観察及び/又は結論は、将来の外科的処置中にどのツール構成要素を利用するかを選択及び/又は推奨する際に、外科用ハブ27530によって使用され得る。
図15は、効率的かつ/又は成功裏の外科的処置を実施する際に臨床医を支援するように構成された1つ又は2つ以上のカメラを備える外科用システム27600を示す。外科用システム27500と同様に、外科用システム27600は、手術台27610、又は任意の好適な処置表面を備える。外科用システム27600は、外科用ハブ27650、及び装置塔27660を更に備える。様々な外科用ハブが、2018年12月4日出願の米国特許出願第16/209,395号、発明の名称「METHOD OF HUB COMMUNICATION」に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
外科用システム27600は、処置室全体の様々な場所に位置付けられた1つ又は2つ以上のカメラ27640を含むカメラシステムを更に備える。図示の実施形態では、2つのカメラ27640は、処置室の対向する角に位置付けられているが、カメラ27640は、カメラ27640が、妨げられていない方式で処置室を協働的に捕捉することができる任意の好適な場所に位置付ける、かつ/又は配向することができる。人工知能プロトコルは、様々な装置、機器、及び/又は人員、並びに処置室内のそれらの対応する場所及び/又は向きを検出及び/又は識別する。
カメラシステムのカメラ27640は、外科用ハブ27650と通信している。別の言い方をすれば、カメラ27640のライブ映像を、処理及び分析のために外科用ハブ27650に送信することができる。カメラ27640によって収集された映像の分析を通じて、外科用ハブ27650は、処置室内の装置、機器、及び/又は人員のリアルタイム在庫を維持すること、及び/又は検出された装置、機器、及び/又は人員間の相互作用を監視及び/又は制御することができる。カメラシステムによって収集された画像及び/又はデータを使用して、外科用ハブ27650は、検出された装置の識別情報に関して通知され、検出された装置に関する適合性に関して臨床医に警告し、かつ/又は検出された装置の存在及び/又は動作に基づいて、外科用システム27600の様々な構成要素を制御するように構成されている。外科用ハブ27650は、任意の検出された装置を比較して、装置間及び/又は特定の外科的処置中の適合性を決定し、一緒に作業することが意図される2つの装置の協働を容易にし、かつ/又は互いに感知及び/又は制御された動作を構築する2つの装置の協働を容易にするように構成されている。
図15に示されるように、麻酔カート27670及び準備テーブル27620は、処置室内に位置付けられている。準備テーブル27620は、外科的処置中に使用するためにそれらに容易にアクセスできるように、様々な外科用ツール及び/又は外科用装置を支持するように構成されている。そのような外科用ツール及び/又は外科用装置は、例えば、変動するサイズの交換可能なステープルカートリッジ、あるいは、変動するサイズ及び/又は機能のエンドエフェクタを備えるシャフト組立体を含むことができる。図示の実施形態では、準備テーブル27620は、第1の装置27630a、第2の装置27630b、及び第3の装置27630cを支持する。
カメラ27640は、処置室内に位置される装置、機器、及び/又は人員に関する識別情報を検出するように構成されている。例えば、カメラ27640は、例えば、装置のパッケージ上など、各装置27630a、27630b、27630cの可視部分上に印刷されたシリアル番号を捕捉することができる。様々な例では、パッケージは、その上に印刷されたQRコードを備え、QRコードは、その中に含まれる装置に関する情報を含んでいる。QRコードは、カメラ27640によって捕捉され、ステープルカートリッジの分析及び識別のために外科用ハブ27650に通信される。
そのような識別システムは、例えば、外科用ステープル留め器具がエンドエフェクタを備える外科的処置中に有用であり得、60mmのステープルカートリッジは、エンドエフェクタ内に着座するように構成されている。処置室内のカメラ27640は、例えば、ライブ映像及び/又は静止画像の形式で、外科用ステープル留め器具の存在を捕捉するように構成されている。次いで、カメラ27640は、捕捉された画像(単数又は複数)を外科用ハブ27650に通信する。外科用ハブ27650は、カメラ27640から受信された画像(単数又は複数)に基づいて、外科用ステープル留め器具を識別するように構成されている。外科用ハブ27650が実施されるべき外科的処置を認識している例では、外科用ハブ27650は、識別された外科用ステープル留め器具が適切であるかどうかに関して臨床医に警告することができる。例えば、45mmのステープルカートリッジが特定の外科的処置に関連付けられていることを知ることにより、外科用ハブ27650は、検出された外科用ステープル留め器具のエンドエフェクタが60mmのステープルカートリッジを受容するように構成されているので、検出された外科用ステープル留め器具が不適切であることを臨床医に警告することができる。
外科用ハブ27650は、その中の様々な装置に関連付けられた技術要件及び/又は仕様を記憶するメモリ27655を備える。例えば、外科用ハブ27650のメモリ27655は、上記の外科用ステープル留め器具が60mmのステープルカートリッジを受容するように構成されていることを認識する。様々な例では、メモリ27655はまた、外科用ステープル留め器具と互換性がある60mmのステープルカートリッジの特定のブランドを認識することができる。様々な例では、カメラ27640は、例えば、ライブ映像及び/又は静止画像の形式で、交換可能なステープルカートリッジの存在を捕捉することができる。次いで、カメラ27640は、捕捉された画像(単数又は複数)を外科用ハブ27650に通信する。外科用ハブ27650は、カメラ27640から受信された画像(単数又は複数)に基づいて、交換可能なステープルカートリッジの特性を識別するように構成されている。そのような特性には、例えば、サイズ、ブランド、及び/又は製造ロットが含まれる。本明細書でより詳細に考察されるように、警告は、特定的であっても、あるいは一般的であってもよい。カメラ27640が、交換可能な45mmのステープルカートリッジを含むパッケージの存在を捕捉する例では、外科用ハブ27650は、不適合なステープルカートリッジが室内に誤ってストックされていることを臨床医に警告するように構成されている。そのような警告は、例えば、外科的処置中の外科用器具の故障、患者への損傷、及び/又は貴重な時間の損失を防止することができる。
上で考察されたように、カメラシステムは、処置室内で検出された装置を調整する際に外科用ハブ27650を容易にするように構成されている。様々な例では、組み合わせエネルギー装置及び排煙システムは、カメラシステムによって検出される。組み合わせエネルギー装置は、双極エネルギー及び単極エネルギーを患者組織に印加するように構成されている。カメラシステム及び/又は外科用ハブ27650が、組み合わせエネルギー装置の起動、患者の近くの位置にある組み合わせエネルギー装置の存在、及び/又は処置室内の煙の存在を検出すると、外科用ハブ27650は、例えば、排煙システムを作動させるように発生器に指示するように構成されている。
外科用器具は、エンドエフェクタの測定可能な、又はさもなければ検出可能な特性を利用して、外科的処置の特定の段階を確認し、かつ/又は外科用器具の様々な動作パラメータを制御することができる。そのような特性は、例えば、エンドエフェクタのジョー間の距離を含むことができる。外科用器具及び/又は外科用ハブのメモリは、特定のジョーの間隙距離を外科的処置の特定の段階と関連付ける、記憶された情報を含む。例えば、0.030インチ~0.500インチのジョー間の距離が測定されたとき、外科用器具及び/又は外科用ハブは、エンドエフェクタが患者組織に双極エネルギーを送達することを確認する。他の例では、0.030インチ~0.500インチのジョー間の距離が測定されたとき、外科用器具及び/又は外科用ハブは、発生器を起動し、それにより、患者組織への双極エネルギーの送達を開始する。別の言い方をすれば、外科用器具の特性の検出及び/又は接触した患者組織は、外科用器具の動作を確認及び/又は適応させるために、外科用器具及び/又は外科用ハブによって使用することができる。
図16は、外科的処置の様々な段階に対応する外科用器具の様々な動作パラメータ及び/又は仕様を示すチャートを含む。本明細書でより詳細に説明される外科用器具と同様に、図17~図19に示される外科用器具27000は、組み合わせ電気外科的機能を備え、外科用器具は、第1のジョー27810及び第2のジョー27820を備えるエンドエフェクタを含む。第1のジョー27810及び第2のジョー27820のうちの少なくとも1つは、互いに対して移動可能であり、エンドエフェクタは、開放構成と閉鎖構成との間で構成可能である。第1のジョー27810は、第1の組織支持面及び/又は組織接触面27815を備え、第2のジョー27820は、第2の組織支持面及び/又は組織接触面27825を備える。第1のジョー27810及び第2のジョー27810は、それらの上に配設された電極を備える。電気外科用器具27000は、電極にエネルギーを供給するために電極に電力を供給するように構成された1つ又は2つ以上の発電機を備える。より具体的には、第1のジョーと第2のジョーとの間に支持された患者組織へのエネルギー送達は、単極モード、双極モード、及び/又は組み合わせモードで、エネルギーを送達するように構成された電極によって達成される。交互の又は融合された双極エネルギー及び単極エネルギーは、組み合わせモードで送達されるように構成されている。少なくとも1つの実施形態では、少なくとも1つの発電機は、電池、再充電可能電池、使い捨て電池、及び/又はそれらの組み合わせを備える。
エンドエフェクタ27800は、外科的処置中に様々なエンドエフェクタ機能を実施するために使用される。元の時間tには、エンドエフェクタ27800は、患者組織Tt0と接触していない。したがって、エンドエフェクタ27800の電極は、いかなるエネルギーも送達していない。元の時間tにおいて、患者組織Tt0は、弛緩した非圧縮状態にある。エンドエフェクタ27800は、開放構成で示されている。開放構成では、距離dは、第1の組織支持面27815と第2の組織支持面27825との間の0.500インチ~0.700インチのいずれかに及ぶ。別の言い方をすれば、組織支持面27815、27825は、エンドエフェクタ27800が開放構成にあるときに、互いに0.500インチ~0.700インチの最大距離d分離されている。
第1の時間tにおいて、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820は、患者組織Tt1を接触させる。患者組織Tt1の少なくとも一部分は、エンドエフェクタ27800が開放構成から閉鎖構成に向かって移動するときに、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の間に位置付けられる。ジョー27810、27820が閉鎖構成に向かって移動されると、組織Tt1は、それらの間で圧縮される。時間tにおいて、エンドエフェクタ27800は、双極エネルギーを患者組織Tt1に送達するように構成されている。双極エネルギーの印加により、エンドエフェクタ27800は、例えば、実質細胞を通ってフェザリングすることができる。エンドエフェクタ27800は、時間Tにおいて部分的閉鎖構成にある。第1の距離dは、時間tにおいて、第1の組織支持面27815と第2の組織支持面27825との間の0.030インチ~0.500インチのいずれかに及ぶ。別の言い方をすれば、組織支持面27815、27825は、エンドエフェクタが時間tにおいて患者組織Tt1に双極エネルギーを送達しているときに、0.030インチ~0.500インチの第1の最大距離d分離されている。第1の時間tにおいて、患者組織Tt1に双極エネルギーを送達するエンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の詳細な描写が、図17に示されている。
第2の時間tにおいて、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820は、患者組織Tt2との接触を維持する。患者組織Tt2のうちの少なくとも一部分は、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の間に位置付けられる。時間tにおいて、エンドエフェクタ27800は、双極エネルギーと単極エネルギーとの組み合わせを患者組織Tt2に送達するように構成されている。双極エネルギー及び単極エネルギーの印加により、エンドエフェクタ27800は、患者組織Tt2を温めることができる。エンドエフェクタ27800は、時間tにおいて部分的閉鎖構成にあるが、エンドエフェクタ27800は、時間tにおけるエンドエフェクタ27800よりも時間tにおける完全閉鎖構成に近い。より具体的には、第2の距離dは、時間tにおいて、第1の組織支持面27815と第2の組織支持面27825との間の0.010インチ~0.030インチのいずれかに及ぶ。別の言い方をすれば、組織支持面27815、27825は、エンドエフェクタが時間tにおいて患者組織Tt2に双極エネルギー及び単極エネルギーを送達しているときに、0.010インチ~0.030インチの第2の最大距離d分離されている。第2の時間tにおいて、患者組織Tt2に双極エネルギー及び単極エネルギーを送達するエンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の詳細な描写が、図18に示されている。
第3の時間tにおいて、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820は、患者組織Tt3との接触を維持する。患者組織Tt3のうちの少なくとも一部分は、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の間に位置付けられる。時間tにおいて、エンドエフェクタ27800は、双極エネルギーと単極エネルギーとの組み合わせを患者組織Tt3に送達し続けるように構成されている。継続的な双極エネルギー及び単極エネルギーの継続的な印加により、エンドエフェクタ27800は、患者組織Tのt3を封止することができる。エンドエフェクタ27800は、時間tにおいて部分的な閉鎖構成及び/又は完全閉鎖構成にある。別の言い方をすれば、エンドエフェクタ27800は、完全閉鎖構成にある、かつ/又は時間tにおけるエンドエフェクタ27800よりも時間tにおける完全閉鎖構成に近い。より具体的には、第3の距離dは、時間tにおいて、第1の組織支持面27815と第2の組織支持面27825との間の0.003インチ~0.010インチのいずれかに及ぶ。別の言い方をすれば、組織支持面27815、27825は、エンドエフェクタが時間tにおいて患者組織Tt3に双極エネルギー及び単極エネルギーを送達しているときに、0.003インチ~0.100インチの第3の最大距離d分離されている。第3の時間tにおいて、患者組織に双極エネルギー及び単極エネルギーを送達するエンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の詳細な描写が、図18に示されている。
第4の時間tにおいて、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820は、患者組織Tt4との接触を維持する。患者組織Tt4のうちの少なくとも一部分は、エンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の間にエンドエフェクタ27800として位置付けられる。時間tにおいて、エンドエフェクタ27800は、単極エネルギーを患者組織Tt4に送達するように構成されている。単極エネルギーの印加により、エンドエフェクタ27800は、患者組織Tt4を切断することができる。エンドエフェクタ27800は、時間tにおいて部分的な閉鎖構成及び/又は完全閉鎖構成にある。別の言い方をすれば、エンドエフェクタ27800は、完全閉鎖構成にある、かつ/又は時間tにおけるエンドエフェクタ27800よりも時間tにおける完全閉鎖構成に近い。より具体的には、第4の距離dは、時間tにおいて、第1の組織支持面27815と第2の組織支持面27825との間の0.003インチ~0.010インチのいずれかに及ぶ。別の言い方をすれば、組織支持面27815、27825は、エンドエフェクタが時間tにおいて患者組織Tt4に単極エネルギーを送達しているときに、0.003インチ~0.010インチの第4の最大距離d分離されている。第4の時間tにおいて、患者組織Tt4に単極エネルギーを送達するエンドエフェクタ27800のジョー27810、27820の詳細な描写が、図19に示されている。
図20に示されるグラフ27900は、時間に対する図16~図19の外科用器具の様々な動作パラメータ及び/又は仕様間の関係を示す。外科用器具及び/又は外科用ハブは、図示された関係を利用して、外科的処置中の外科用器具の適切な機能を確認すること、並びに/あるいは、1つ又は2つ以上の測定されたパラメータに応答して、外科用器具の様々な機能を動作させる、及び/又は調整することができる。グラフは、(1)時間27910の外科用器具の双極モダリティを制御する発生器の電力(W)27920aの変化27930、(2)時間27910にわたる、外科用器具の単極モダリティを制御する発生器の電力(W)27920aの変化27935、(3)時間27910にわたる、エンドエフェクタ27920bのジョー間の距離の変化27940、(4)時間27910にわたる、ジョーモータの力(F)27920cの変化27950、及び(5)時間27910にわたる、ジョーモータの速度(V)27920dの変化27960を示す。
時間tにおいて、エンドエフェクタの電極は、患者組織にエネルギーを送達しておらず、エンドエフェクタは、まだ患者組織と接触していない。エンドエフェクタのジョー間の距離27920bは、エンドエフェクタが開放構成にあることに起因して、時間tにおいて最大である。エンドエフェクタが開放構成から閉鎖構成に向かって移動するとき、患者組織からほとんど若しくは全く抵抗を受けないので、時間tから時間tまで、ジョーをクランプする力27950は最小である。エンドエフェクタのジョーは、時間tから時間tまで、患者組織の周りで閉鎖し続け、その期間にわたってエンドエフェクタが双極エネルギー27930を送達し始める。エンドエフェクタのジョー間の距離は、時間tよりも時間tにおいて小さい。時間tから時間tまで、ジョーモータ速度27960は、エンドエフェクタのジョーをクランプする力27950が増加し始めるときに減速し始める。
図16~図29に関して説明されるように、単極エネルギー27935と双極エネルギー27930との組み合わせは、時間tから時間tまで、患者組織に送達される。エンドエフェクタのジョーは、この期間中に患者組織の周りで閉鎖し続ける。エンドエフェクタのジョー間の距離は、時間tよりも時間tにおいて小さい。時間tにおけるエンドエフェクタのジョー間の特定の距離は、外科的処置の組織加温段階に到達されたこと、並びに、単極エネルギーと双極エネルギーとの組み合わせが患者組織に送達されるべきである、かつ/又は患者組織に送達されていることを、外科用器具及び/又は外科用ハブに示す。時間tから時間tまで、ジョーモータ速度は、減少し続け、tにおけるジョーモータ速度よりも低い。ジョーをクランプするのに必要な力は、時間tと時間tとの間に急激に増加し、それにより、単極エネルギーと双極エネルギーとの組み合わせが患者組織に送達されていることを、外科用器具及び/又は外科用ハブに確認する。
単極エネルギー及び双極エネルギーは、患者組織に送達され続け、患者組織は、時間tから時間tまでに封止される。エンドエフェクタが時間tにおいてその完全閉鎖構成に達すると、ジョーをクランプする力もまた最大に達するが、ジョーをクランプする力は、時間tと時間tとの間、安定したままである。単極エネルギーを送達する発生器の電力レベルは、時間tと時間tとの間に増加し、一方、双極エネルギーを送達する発生器の電力レベルは、時間tと時間tとの間に減少する。最終的に、時間tとtとの間において、単極エネルギーは、患者組織を切断するために送達されている唯一のエネルギーである。患者組織が切断されている間、エンドエフェクタのジョーをクランプする力は変動し得る。ジョーをクランプする力が、時間tとtとの間に維持されるその定常状態レベルから減少する例27952では、効率的かつ/又は効果的な組織切断が外科用器具及び/又は外科用ハブによって認識される。ジョーをクランプする力が、時間tとtとの間に維持されるその定常状態レベルからを増加する例27954では、非効率的かつ/又は非効果的な組織切断が外科用器具及び/又は外科用ハブによって認識される。そのような例では、エラーをユーザに通信することができる。
様々な例では、エンドエフェクタのジョーのクランプ動作は、接触した患者組織の検出された特性に基づいて調整することができる。様々な例では、検出された特性は、組織の厚さ及び/又は組織のタイプを含む。例えば、ジョー閉鎖ストローク中のジョー間の間隙距離の範囲、負荷閾値、ジョー閉鎖の速度、ジョー閉鎖ストローク中に印加される電流限界、及び/又はジョー閉鎖ストロークとエネルギーの送達との間の待機時間などの動作は、患者組織の検出された厚さに基づいて調整することができる。様々な例では、接触した患者組織の検出された特性を使用して、組織溶接パラメータを調整することができる。より具体的には、検出された特性は、例えば、インピーダンス感知の多周波掃引、エネルギーモダリティのバランス及び/又はシーケンス、エネルギー送達レベル、インピーダンス遮断レベル、並びに/あるいはエネルギーレベル調整間の待機時間を調整するために使用することができる。
上記でより詳細に考察されるように、外科用器具及び/又は外科用ハブは、測定された組織特性を利用して、外科用器具の動作パラメータを制御及び/又は調整することができる。例えば、患者組織がエンドエフェクタのジョー間に位置付けられると、組織インピーダンスを検出することができる。組織インピーダンスの検出は、外科用器具及び/又は外科用ハブに、エンドエフェクタのジョーが患者組織と接触している、かつ/又はその近くにあることを警告する。ここで図21を参照すると、グラフ28000は、時間28010にわたって計算された組織インピーダンス28020を示す。エンドエフェクタのジョーが患者組織と接触していないとき、組織インピーダンス28030aは、無限である。エンドエフェクタのジョーがそれらの間に位置付けられた患者組織の周りにクランプされると、患者組織は、両方のジョーと接触する。そのような例では、組織インピーダンス28030bは、測定可能である。組織インピーダンスを測定する能力は、外科用器具及び/又は外科用ハブに、患者組織がエンドエフェクタのジョー間に適切に位置付けられていることを示す。次いで、外科用器具及び/又は外科用ハブは、例えば、患者組織に双極エネルギー及び/又は単極エネルギーを印加するなどの動作を開始することができる。
様々な例では、外科用器具及び/又は外科用ハブは、検出された組織インピーダンスの大きさを利用して、外科的処置の段階を決定することができる。例えば、図21に示されるように、組織インピーダンス28030bは、エンドエフェクタのジョーと患者組織との間の初期接触時に第1のレベルで測定される。次いで、外科用器具は、患者組織に双極エネルギーを送達し始めることができる。検出された組織インピーダンス28030bが第1の所定のレベルまで増加及び/又は第1の所定のレベルを超えて増加すると、外科用器具は、患者組織を温めるために、かつ/又は封止を形成するために、患者組織に双極エネルギーと単極エネルギーとの組み合わせを送達し始める。検出された組織インピーダンス28030bが増加し続けると、組織インピーダンス28030bは、第2の所定のレベルに達し、かつ/又は第2の所定のレベルを超え、その時点で、外科用器具は、単極エネルギーを送達し続ける一方で、患者組織を切断するために、双極エネルギーの送達を停止する。最終的に、組織インピーダンスは、患者組織が切断の完了時にエンドエフェクタのジョー間にもはや位置付けられていないので、無限レベルに達する。そのような例では、外科用器具及び/又は外科用ハブは、単極エネルギーの送達を停止することができる。
様々な例では、ひずみは、例えば、クランプ機構などの外科用器具の動作パラメータを調整するために使用されるメトリックとすることができる。しかしながら、エンドエフェクタのジョーと患者組織との間の接触は、圧縮ひずみの正確な推定にとって望ましい。図21を参照してより詳細に考察されるように、外科用器具及び/又は外科用ハブは、検出された組織インピーダンスによってエンドエフェクタのジョーと患者組織との間に接触が存在すると判定することができる。図22は、第1のジョー28110及び第2のジョー28120を備えるエンドエフェクタ28100を示し、エンドエフェクタは、開放構成にある。間隙
Figure 2023508580000002
は、開放構成における第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に画定される。エンドエフェクタ28100のジョー28110、28120は、それらの間に患者組織を受容するように構成されている。初期時間tにおいて、患者組織TA,0は、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に位置付けられる。特に、患者組織TA,0は、第1のジョー28110及び第2のジョー28120の両方と接触している。別の言い方をすれば、患者組織TA,0の厚さは、間隙
Figure 2023508580000003
以上である。第1のジョー28110及び第2のジョー28120のうちの少なくとも1つは、互いに向かって移動し、患者組織が圧縮し、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に画定された間隙
Figure 2023508580000004
が減少する。患者組織TA,1は、時間tにおいて、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間で圧縮されて示されている。圧縮ひずみは、図22に示される等式を使用して計算することができる。患者組織TA,0が時間tにおいてエンドエフェクタ28100のジョー28110、28120と接触していたので、印加されたひずみが正確に計算される。
図23は、開放構成にある図22のエンドエフェクタ28100を示す。間隙
Figure 2023508580000005
は、開放構成における第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に画定される。エンドエフェクタ28100のジョー28110、28120は、それらの間に患者組織を受容するように構成されている。初期時間tにおいて、患者組織TB,0は、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に位置付けられる。しかしながら、患者組織TA,0とは異なり、患者組織TB,0は、第1のジョー28110及び第2のジョー28120の両方には接触していない。別の言い方をすれば、患者組織TB,0の厚さは、間隙
Figure 2023508580000006
以下である。第1のジョー28110及び第2のジョー28120のうちの少なくとも1つは、互いに向かって移動し、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に画定された間隙
Figure 2023508580000007
が減少する。患者組織TB,1は、時間tにおいて、第1のジョー28110及び第2のジョー28120との間で圧縮されている、かつ/又はそれらと接触して示されている。圧縮ひずみは、図23に示される等式を使用して計算することができるが、計算された圧縮ひずみは、患者組織TB,0が、時間tにおいて、エンドエフェクタ28100のジョー28110、28120と接触していなかったので、過大評価される。
上述のように、エンドエフェクタが開放構成にあるときに、エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に画定された間隙を利用することによって圧縮ひずみを計算することは、患者組織が初期時間tにおいてエンドエフェクタの両方のジョーと接触しているときにのみ、正確な計算をもたらす。したがって、エンドエフェクタが開放構成にあるときに、エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に画定された標準的な間隙を使用することは望ましくない。代わりに、患者組織が最初に両方のジョーに接触したときに、エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に画定された間隙は、圧縮ひずみを計算するときに使用されるべきである。エンドエフェクタは、図24の開放構成28150で示されている。特に、患者組織は、エンドエフェクタのジョー28110、28120の両方には接触していない。したがって、この構成28150におけるエンドエフェクタの寸法及び/又は仕様は、圧縮ひずみを計算する際に使用されるべきではない。第1のジョー28110及び第2のジョー28120のうちの少なくとも1つが互いに向かって移動し続けると、間隙
Figure 2023508580000008
は、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に画定される。初期時間tにおいて、患者組織TC,0は、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に位置付けられる。特に、患者組織TC,0は、ここで、第1のジョー28110及び第2のジョー28120の両方と接触している。別の言い方をすれば、患者組織TC,0の厚さは、間隙
Figure 2023508580000009
以上である。第1のジョー28110及び第2のジョー28120のうちの少なくとも1つが互いに向かって移動し続けると、患者組織が圧縮し、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に画定された間隙
Figure 2023508580000010
が減少する。患者組織TC,1は、時間tにおいて、第1のジョー28110と第2のジョー28120との間で圧縮されて示されている。圧縮ひずみは、図24に示される等式を使用して計算することができる。患者組織TC,0が、時間tにおいてエンドエフェクタ28100のジョー28110、28120と接触し、初期組織接触点において第1のジョー28110と第2のジョー28120との間に画定された間隙
Figure 2023508580000011
が実現されたので、印加されたひずみは、正確に計算される。
組み合わせ電気外科用器具のモータ制御プログラムは、検出された組織安定性を入力として利用することができる。外科用器具は、圧縮速度を検出することができる、かつ/又はエンドエフェクタのジョー間で圧縮された患者組織のクリープを測定して、組織安定性を決定することができる。制御プログラムは、エンドエフェクタ機能間の待機時間を調整し、追加の組織安定性の決定をいつ行うべきかを定義し、かつ/又は決定された組織安定性に基づいて、ジョークランプの速度を調整するように修正することができる。
図25に示されるように、エンドエフェクタ28250は、第1のジョー28254及び第2のジョー28256を備え、第1のジョー28254及び第2のジョー28256のうちの少なくとも1つは、互いに向かって移動するように構成されており、患者組織Tは、それらの間に位置付けられるように構成されている。図25は、ジョークランプストローク中の患者組織Tに対する、第1のジョー28254及び第2のジョー28256の様々な位置の概略図を提供する。エンドエフェクタのジョー間に画定される間隙28220a及びエンドエフェクタのジョーをクランプするのに必要なモータ電流28220bは、少なくとも部分的には、組織安定性測定値に起因して、時間28210にわたって変動する。初期傾きSは、ジョーが完全に開放されているときから、ジョーと患者組織Tとの間に初期接触がなされる時点までの間のジョーの間隙28230の変化に対応する。結果として生じるモータ電流28240は、エンドエフェクタのジョーが患者組織Tに接触するまで、組織接触が存在しない間、低いままである。外科用システムは、電流28220bを時間28210にわたって監視して、電流の傾きが平坦になるとき、すなわち、組織が安定するときを識別するように構成されている。電流の傾きが平坦になったとき、外科用システムは、エンドエフェクタが組織と初期接触した時点におけるピーク電流と、電流が平坦になる点との間の差を取るように構成されている。別の言い方をすれば、ジョーは、待機時間が終了したときにそれらの間に位置付けられた組織をクランプし続けることができ、待機時間は、組織圧縮が安定するのにかかる時間によって定義される。モータ電流のクリープにより、次の段階のモータ電流及び速度が、所望のジョーの間隙、又は組織圧縮のレベルまで駆動される。クリープの測定は、最終的なジョーのキャップ又は組織圧縮のレベルが達成されるまで、次の段階のモータ電流及び速度を駆動するために繰り返される。
ジョークランプストロークに関連付けられた感知パラメータに加えて、外科用システムは、外科用器具の動作パラメータを調整及び/又は改良するための追加の機能を監視することができる。例えば、外科用システムは、ユーザ及び/又は患者に対する外科用器具の向き、組織の位置及び/又は組織の組成を決定するためにエンドエフェクタのジョー間に位置付けられた組織のインピーダンス、患者への接地のレベル、並びに/あるいは漏れ電流を監視することができる。漏れ電流を監視して、他の装置からの二次漏れを決定し、かつ/又は容量性カップリングによって、寄生生成エネルギー出力を作成することができる。
様々な例では、外科用器具は、局所的な教師なし機械学習を使用して、器具及び/又は発生器の設定並びに/若しくは制御プログラムを修正するように構成されている。そのような例では、外科用器具は、同じ外科用器具を用いて実施される様々な外科的処置からのデータの要約及び/又は集合に基づいて、局所的な機能的挙動を更新及び/又は調整し得る。そのような機能的挙動は、これまでの使用及び/又は特定のユーザ並びに/若しくは病院の好みに基づいて調整することができる。そのような例では、外科用器具の制御プログラムは、同じユーザを認識し、識別されたユーザの好みを用いてデフォルトプログラムを自動的に修正する。外科用器具は、非ローカルサーバとの相互作用を通じて、デジタル対応の制御プログラム及び/又は表示された情報の地域的及び/又はグローバルな更新及び/又は改善を受信することによって、更新することができる。
様々な例では、外科用器具は、器具の動作パラメータ及び/又は外科的処置の結果のグローバルな集合を使用して、器具及び/又は発生器の設定並びに/若しくは制御プログラムを修正するように構成されている。グローバル外科用システムは、例えば、結果、合併症、併存疾患、外科用器具のコスト、器具利用、処置時間、処置データ、及び/又は患者データなどの関連及び/又は寄与する器具パラメータに関するデータを収集するように構成されている。グローバル外科用システムは、例えば、インピーダンス曲線、電力レベル、エネルギーモダリティ、イベント注釈、及び/又は有害事象などの発生器の動作データに関するデータを収集するように更に構成されている。グローバル外科用システムは、例えば、クランプ時間、組織圧力、待機時間、使用回数、手術台上に患者がいる時間、電池レベル、モータ電流、及び/又は作動ストロークなどのインテリジェント装置の動作パラメータに関するデータを収集するように更に構成されている。グローバル外科用システムは、デフォルトの制御プログラムを適応させ、かつ/又は検出された動作パラメータに基づいて既存の制御プログラムを更新するように構成されている。このようにして、グローバル外科用システム内の各外科用器具は、可能な限り最も効果的かつ/又は効率的な外科的処置を実施することができる。
図26は、クラウドベースの記憶媒体28320と通信する外科用器具28310のネットワーク28300を示す。クラウドベースの記憶媒体28320は、多くの外科的処置にわたって収集された外科用器具28310からの動作パラメータに関するデータを受信するように構成されている。データは、クラウドベースの記憶媒体28320によって、制御プログラムを最適化して、効率的及び/又は望ましい結果を達成するために使用される。クラウドベースの記憶媒体28320は、収集されたデータの全てをランダムバッチ28340で分析するように更に構成されている。ランダムバッチ28340からの分析の結果は、制御プログラムを再定義する際に更に使用することができる。例えば、バッチA内で収集されたデータは、著しく異なる摩耗プロファイルを表す可能性がある。次いで、このデータから、例えば、クランプ電流ではなく電力を調整する器具の方がより速く劣化することを示唆することができると結論付けられ得る。クラウドベースの記憶媒体28320は、この発見及び/又は結論を外科用器具と通信するように構成されている。次いで、外科用器具は、電力の代わりにクランプ電流を調整することによって器具の寿命を最大化することができ、かつ/又は外科用システムは、この発見を臨床医に警告することができる。
図26は、クラウドベースの記憶媒体28320と通信する外科用器具28310のネットワーク28300を示す。クラウドベースの記憶媒体28320は、多くの外科的処置にわたって収集された外科用器具28310からの動作パラメータに関するデータを受信するように構成されている。データは、クラウドベースの記憶媒体28320によって、制御プログラムを最適化して、効率的及び/又は望ましい結果を達成するために使用される。クラウドベースの記憶媒体28320は、収集されたデータの全てをランダムバッチ28340で分析するように更に構成されている。ランダムバッチ28340からの分析の結果は、制御プログラムを再定義する際に更に使用することができる。例えば、バッチA内で収集されたデータは、著しく異なる摩耗プロファイルを表す可能性がある。次いで、このデータから、例えば、クランプ電流ではなく電力を調整する器具の方がより速く劣化することを示唆することができると結論付けられ得る。クラウドベースの記憶媒体28320は、この発見及び/又は結論を外科用器具と通信するように構成されている。次いで、外科用器具は、電力の代わりにクランプ電流を調整することによって器具の寿命を最大化することができ、かつ/又は外科用システムは、この発見を臨床医に警告することができる。
クラウドベースの記憶媒体28320によって外科用器具28310のネットワーク28300から集められた情報は、図27及び図28にグラフ形式で提示されている。より具体的には、エンドエフェクタのジョーの間に画定される間隙28430と最初の組織接触点との関係は、ジョーモータクランプ電流28440の関数として図27に示されているので、外科的処置中に経時的に変化する。ジョークランプストローク中に特定のエンドエフェクタが完全クランプ状態に達した回数は、同じ厚さの組織をクランプするのに必要な力の量に影響を与える。例えば、エンドエフェクタのジョーは、10~15回完全にクランプされた器具28430bよりも、1~10回完全にクランプされた器具28430aについて、より少ない電流でより大きな程度までクランプすることができる。更に、エンドエフェクタのジョーは、16~20回完全にクランプされた器具28430cよりも、10~15回完全にクランプされた器具28430bの方が、より少ない電流でより大きな程度までクランプすることができる。最終的に、外科用器具が使用され続けると、同じ厚さの組織を同じように完全にクランプされた間隙にクランプするために、より多くの電力、したがって電流が必要とされる。制御プログラムは、外科用器具28310及びクラウドベースの記憶媒体28320からの収集された情報を使用して、より効率的及び/又は時間効率の良いジョークランプストロークを実施するために修正することができる。
エンドエフェクタのジョー間の同じように完全にクランプされた間隙を達成することによって、同じ厚さの組織をクランプするのに必要な電流は、発生器のモータ電流閾値を設定するために使用される。図28に示されるように、モータ電流閾値は、完全クランプ状態を達成するために必要な電流が少ないため、10回未満の完全クランプ状態に達したエンドエフェクタに対してより低くなる。したがって、制御プログラムは、古いエンドエフェクタの閾値発生器電力よりも新しいエンドエフェクタのより低い閾値発生器電力を設定する。同じ発生器電力が、新しいエンドエフェクタにおいて使用されるものよりも古いエンドエフェクタにおいて使用された場合、組織は、エンドエフェクタのジョー間で十分にクランプ及び/又は圧縮されない場合がある。同じ発生器電力が、古いエンドエフェクタにおいて使用されるものよりも新しいエンドエフェクタにおいて使用された場合、組織及び/又は器具は、組織がエンドエフェクタのジョーによって過剰に圧縮され得るため、損傷する可能性がある。
様々な例では、外科用システムは、モジュール式構成要素を備える。例えば、外科用システムは、ロボットアームを備える外科用ロボットを備え、ロボットアームは、その上に異なる能力のツールを受容するように構成されている。外科用システムの制御プログラムは、例えば、外科用ロボットアームに接続されたツールのタイプなどのモジュール式アタッチメントに基づいて修正される。他の例では、外科用システムは、その上に異なる及び/又は交換可能なエンドエフェクタを受容するように構成されたハンドヘルド型外科用器具を備える。意図された外科的機能を実施する前に、ハンドヘルド型外科用器具は、取り付けられたエンドエフェクタを識別し、エンドエフェクタの決定された識別情報に基づいて、制御プログラムを修正するように構成されている。
外科用システムは、適応性のある及び/又はインテリジェントな呼びかけ技術を使用して、取り付けられたモジュール式構成要素を識別するように構成されている。様々な例では、外科用システムは、機械的作動呼びかけと組み合わせて電気的呼びかけの組み合わせを使用して、取り付けられた構成要素の容量及び/又は能力を決定する。呼びかけへの応答は、識別されたモジュール式アタッチメントと関連付けられたベースライン動作パラメータを確立するために、外科用システムのメモリ内に記憶された情報を記録する、及び/又はそれと比較することができる。様々な例では、確立されたベースラインパラメータは、同じ又は同様のモジュール式アタッチメントが将来識別されるときに使用される外科用システムのメモリ内に記憶される。
様々な例では、電気的呼びかけ信号は、外科用器具のハンドルから、取り付けられたモジュール式構成要素に送信され、電気的呼びかけ信号は、取り付けられたモジュール式構成要素の識別情報、動作パラメータ、及び/又はステータスを決定しようとして送られる。取り付けられたモジュール式構成要素は、識別情報を用いて応答信号を送信するように構成されている。様々な例では、応答は、呼びかけ信号に受信されず、かつ/又は応答信号は、識別不能な情報を含む。そのような例では、外科用器具は、取り付けられたモジュール式構成要素の能力を評価するために、デフォルト機能を実施することができる。デフォルト機能は、旧来の動作パラメータによって定義される。別の言い方をすれば、デフォルト機能の実施中に使用されるデフォルトの動作パラメータは、外科用器具及び/又は取り付けられたモジュール式構成要素、患者への損傷、及び/又はユーザへの損傷を回避するように、特定のレベルに定義される。外科用器具は、取り付けられたモジュール式構成要素に特有の動作プログラムを設定するために、デフォルト機能の結果を利用するように構成されている。
例えば、外科用器具は、組織切断ストロークを実施することができ、切断部材は、取り付けられたエンドエフェクタを通って近位位置から遠位位置に向かって横断する。外科用器具が、取り付けられたエンドエフェクタを識別することができない例では、外科用器具は、デフォルトの動作パラメータを使用して組織切断ストロークを実施するように構成されている。組織切断ストロークの終わりにおけるエンドエフェクタ内の切断部材の位置を利用することにより、外科用器具は、取り付けられたエンドエフェクタに関連付けられた、及び/又は取り付けられたエンドエフェクタを用いた完了に適切な、組織切断ストロークの長さを決定することができる。外科用器具は、取り付けられたエンドエフェクタに関連付けられた追加の動作パラメータを設定するために、切断部材の最遠位位置を記録するように構成されている。そのような追加の動作パラメータは、例えば、組織切断ストローク中の切断要素の速度及び/又はエンドエフェクタの長さを含む。
また、デフォルト機能を使用して、取り付けられたモジュール式構成要素の現在の状態及び/又はステータスを決定することもできる。例えば、デフォルト機能を実施して、取り付けられたエンドエフェクタが関節運動しているかどうか、かつ/又は取り付けられたエンドエフェクタがどの程度関節運動しているかを決定することができる。次いで、外科用器具は、それに従って制御プログラムを調整するように構成されている。エンドエフェクタが関節運動角度の範囲にわたって関節運動するにつれて、切断ストロークの長さが変化する。別の言い方をすれば、エンドエフェクタが非関節運動状態にあるときと比較して、エンドエフェクタが関節運動状態にあるとき、切断ストロークの長さは異なる。外科用器具は、最後に検出された完全なストロークに関連付けられた長さに及ぶ切断ストロークを実施するために、制御プログラムを更新するように構成されている。外科用器具は、エンドエフェクタが関節運動しているときと比較して、エンドエフェクタが関節運動していないときに、最後の完了した切断ストロークの長さを使用して、切断ストロークの全長が電流制御プログラムを用いて達成されるかどうか、及び/又は完了するかどうかを判定するように更に構成されている。
様々な例では、外科用システムは、取り付けられた構成要素の特性のインテリジェントな評価を実施することができる。そのような特性には、例えば、組織パッドの摩耗、アタッチメントの使用度、及び/又はアタッチメントの動作状態を含む。別の言い方をすれば、外科用システムは、取り付けられた構成要素の機能及び/又は状態を評価するように構成されている。取り付けられたモジュール式構成要素の特性を検出すると、外科用システムを動作させるために使用される制御プログラムは、それに応じて調整される。
外科用器具は、エンドエフェクタのジョー上に位置付けられた1つ又は2つ以上の組織パッドを備える。組織パッドは、例えば、組織がそれらの間に存在しないときにブレードとの摩擦係合に起因して、経時的に劣化及び摩耗する傾向があることが一般によく知られている。外科用器具は、例えば、残りの組織パッドの厚さ及び/又は剛性を分析することによって、組織パッドの摩耗の程度を決定するように構成されている。組織パッド(単数又は複数)の決定されたステータスを利用して、外科用器具は、それに応じて制御プログラムを調整する。例えば、制御プログラムは、組織パッド(単数又は複数)の決定されたステータスに基づいて、外科用器具の印加された圧力及び/又は電力レベルを変更することができる。様々な例では、外科用器具の電力レベルは、閾値厚さ未満である組織パッド(単数又は複数)の検出された厚さに応答して、外科用器具のプロセッサによって自動的に低減することができる。
外科用器具は、組み合わせ電気外科的機能を備え、外科用器具は、第1のジョー及び第2のジョーを備えるエンドエフェクタを含む。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、互いに向かって移動して、エンドエフェクタを開放構成と閉鎖構成との間で移行するように構成されている。第1のジョー及び第2のジョーは、それらの上に配設された電極を備える。電気外科用器具は、電極にエネルギーを供給するために電極に電力を供給するように構成された1つ又は2つ以上の発電機を備える。外科用器具は、エンドエフェクタがその間に患者組織が位置付けられていない閉鎖構成にあるときにインピーダンスを測定することによって、エンドエフェクタのジョーのうちの1つ又は2つ以上に対する炭化及び/又は組織汚染の程度を評価することができる。所定のインピーダンスは、外科用器具のメモリ内に記憶することができ、インピーダンスが所定の閾値を超える場合、ジョーは、その上に望ましくないレベルの炭化物及び/又は組織汚染を含む。本明細書でより詳細に考察されるように、望ましくないレベルの炭化物を検出すると、警告をユーザに発出することができる。様々な例では、動作パラメータは、検出された閉鎖ジョーインピーダンスに応答して、外科用器具及び/又は外科用ハブのプロセッサによって自動的に調整することができる。そのような動作パラメータは、例えば、電力レベル、印加された圧力レベル、及び/又は高度な組織切断パラメータを含む。
図29に示されるように、グラフ表現28500は、測定されたインピーダンス28250と複数の起動サイクル28510との間の関係28530を示す。ベースラインインピーダンスは、任意のエネルギー活性化(n=0の活性化)の前にメモリ内で測定及び記録される。上で考察されたように、インピーダンスは、外科用器具のエンドエフェクタが閉鎖構成にあり、それらの間に患者組織が位置付けられていないときに測定される。外科用器具及び/又は外科用ハブは、閉鎖ジョーインピーダンスを測定するために、エンドエフェクタを閉鎖構成に移行するようユーザに促す。そのようなプロンプトは、例えば、n=5、10、15などの事前定義された起動間隔で送達することができる。炭化物及び/又は組織汚染がエンドエフェクタのジョー上に蓄積すると、インピーダンスは増加する。第1の所定のレベル28540において、及び/又はそれを超えて、外科用器具及び/又は外科用ハブは、そのような炭化物の蓄積をユーザに警告し、エンドエフェクタを洗浄するようにユーザに助言するように構成されている。第2の所定のレベル28550において、及び/又はそれを超えて、外科用器具及び/又は外科用ハブは、エンドエフェクタが洗浄されるまで、ユーザが外科用器具の様々な動作機能を使用するのを防止することができる。動作ロックアウトは、測定されたインピーダンスが許容可能なレベルまで減少したと仮定すると、エンドエフェクタの洗浄時に解除することができる。
上で考察されたように、外科用ハブ及び/又は外科用器具は、所定のインピーダンスが満たされ、かつ/又はそれを超えたときに、ユーザに警告するように構成されている。そのような警告は、例えば、触覚フィードバック、聴覚フィードバック、及び/又は視覚フィードバックを含む、様々な形態のフィードバックを介して通信することができる。少なくとも1つの例では、フィードバックは、音声フィードバックを含み、外科用器具は、例えば、エラーが検出されたときにビープなどの音を放出するスピーカを備えることができる。特定の例では、フィードバックは、視覚フィードバックを含み、外科用器具は、例えば、エラーが検出されたときにフラッシュする発光ダイオード(LED)を備えることができる。特定の例では、視覚フィードバックは、ユーザの視野内のディスプレイモニタ上に提示された警告によってユーザに通信することができる。様々な例では、フィードバックは、触覚フィードバックを含み、外科用器具は、エラーが検出されたときに振動する偏心要素を備える電気モータを備えることができる。警告は、特定的であっても、あるいは一般的であってもよい。例えば、警告は、閉鎖ジョーインピーダンスが所定のレベルを超えたことを具体的に述べることができるか、又は警告は、測定されたインピーダンスについて具体的に述べることもできる。
様々な例では、外科用器具及び/又は外科用ハブは、電動アクチュエータの機能的パラメータ動作を補償するために、一体型シャフトの延伸、損傷、及び/又は公差の積み上げなどのパラメータを検出するように構成されている。外科用器具は、取り付けられたエンドエフェクタ及び/又はシャフトの検出されたパラメータが、取り付けられた構成要素に特有の望ましい動作範囲に近い、及び/又はその外側にあるときにユーザに警告するように構成されている。ユーザに警告することに加えて、様々な例では、外科用器具が調整の事前定義されたエンベロープ内で動作できないことが検出されたときに、外科用器具の動作が防止される。外科用器具及び/又は外科用ハブは、オーバーライドを備え、ユーザは、特定の事前定義された条件下でロックアウトを無効にすることができる。そのような事前定義された条件には、緊急事態を含み、外科用器具を使用できないことが患者に害をもたらすような外科的処置中には、外科用器具は現在使用中となり、ユーザの裁量で外科用器具の1回の追加の使用を可能にするための使い捨てのオーバーライドを含む。様々な例では、オーバーライドは、ユーザが一次エンドエフェクタ機能とは無関係である二次エンドエフェクタ機能を実施することを可能にするためにも利用可能である。例えば、外科用器具が、エンドエフェクタのジョーが関節運動するのを防止する場合、ユーザは、オーバーライドを起動して、外科用器具がエンドエフェクタを関節運動させることを可能にし得る。
外科用システムは、検出された器具作動パラメータ、エネルギー発生器パラメータ、及び/又はユーザ入力に応答して、外科用器具を動作させるように構成された制御プログラムを適応させることができる。外科用器具の決定されたステータスは、ユーザ入力と組み合わせて使用されて、制御プログラムを適応させる。外科用器具の決定されたステータスは、例えば、エンドエフェクタがその開放構成にあるかどうか、エンドエフェクタがその閉鎖構成にあるかどうか、かつ/又は組織インピーダンスが検出可能であるかどうかを含むことができる。外科用器具の決定されたステータスは、2つ以上の検出された特性を含むことができる。例えば、外科用器具の決定されたステータスは、2つ又は3つ以上の尺度の組み合わせ、一連の順序付けられた動作、及び/又はその状況使用に基づいてよく知られたユーザ入力の解釈を使用して評価することができる。制御プログラムは、例えば、電力レベル、漸進的なステップアップ若しくはステップダウン、及び/又は様々なモータ制御パラメータなど、外科用器具の様々な機能を調整するように構成されている。
外科用システムは、組み合わせ電気外科的機能を含む外科用器具を備え、外科用器具は、それらの上に電極が配設されている、第1のジョー及び第2のジョーを備えるエンドエフェクタを含む。電気外科用器具は、電極にエネルギーを供給するために電極に電力を供給するように構成された1つ又は2つ以上の発電機を備える。より具体的には、第1のジョーと第2のジョーとの間に支持された患者組織へのエネルギー送達は、単極モード、双極モード、並びに/又は交互の若しくは融合された双極エネルギー及び単極エネルギーを有する組み合わせモードで、エネルギーを送達するように構成された電極によって達成される。本明細書でより詳細に説明されるように、外科用システムは、外科用器具の様々な監視されたパラメータに基づいて、1つ又は2つ以上の発生器のエネルギー電力活性化のレベルを適応させることができる。
外科用システムは、器具の監視されたパラメータに基づいて、エネルギー電力活性化を適応させるように構成されている。様々な例では、外科用システムは、様々な外科用器具機能が起動されるシーケンスを監視することができる。次いで、外科用システムは、外科用器具機能の起動に基づいて、様々な動作パラメータを自動的に調整することができる。例えば、外科用システムは、回転の起動及び/又は関節運動制御を監視し、そのような二次非クランプ制御が使用中である間、外科用器具が患者組織にエネルギーを送達する能力を防止することができる。
様々な例では、外科用システムは、例えば、不十分な電池及び/又はモータ駆動電力レベルなどの検出された動作パラメータを補償するために、器具の電力レベルを適応させることができる。不十分な電池及び/又はモータ駆動電力レベルの検出により、例えば、エンドエフェクタのクランプ強度が影響を受け、かつ/又は障害が生じ、それにより、それらの間に位置付けられた患者組織に対する望ましくない制御をもたらすことを外科用システムに示すことができる。
外科用システムは、特定の意図された機能に関連付けられた使用期間中に、外科用器具の動作パラメータを記録することができる。次いで、外科用システムは、記録された動作パラメータを使用して、例えば、特定の意図された機能が実施されていることを外科用システムが識別するときに、エネルギー電力レベル及び/又は外科用器具のモードを適応させることができる。別の言い方をすれば、外科用システムは、外科用器具の所望の機能が識別されるときに、エネルギー電力レベル及び/又は好ましい動作パラメータが記憶された外科用器具のモードを自動的に調整することができる、かつ/又は外科用器具は、所望の機能を支持及び補完しようとしてエネルギー電力レベル及び/又は外科用器具のモードを調整することができる。例えば、外科用システムは、シャフト上の検出された横方向の負荷が、その閉鎖構成におけるエンドエフェクタでの研磨解剖に起因することが多いので、単極電力の印加を伴うシャフト上の検出された横方向の負荷を補足することができる。外科用システムは、外科用システムが、これまでの処置を通じて、及び/又はメモリに記憶された情報を通じて、単極電力が、改善された解剖をもたらすため、単極電力を印加することに決定された。様々な例では、外科用システムは、検出された横方向の負荷の増加に比例して単極電力を印加するように構成されている。
外科用システムは、検出されたエンドエフェクタパラメータに応答して、外科用器具を動作させるように構成された制御プログラムを適応させることができる。図30に示されるように、外科用器具は、測定された組織コンダクタンスを利用して、間隙クランプ制御プログラムを自動的に修正することができる。組織コンダクタンスは、例えば、50kHz及び5MHzなどの2つの周波数で測定される。低周波コンダクタンス(GE)は、細胞外液によって駆動されるが、高周波コンダクタンス(GI)は、細胞内液によって駆動される。細胞内液レベルは、例えば、細胞が損傷したときに変化する。エンドエフェクタは、開放構成及び閉鎖構成で構成可能である。したがって、エンドエフェクタをその開放構成からその閉鎖構成に向かって動かすとき、エンドエフェクタのジョーは、それらの間に位置付けられた組織を圧縮する。組織圧縮中、2つの周波数間のコンダクタンスの変化を検出及び/又は記録することができる。外科用システムは、低周波コンダクタンス(GE)と高周波コンダクタンス(GI)との比に基づいて、エンドエフェクタクランプ圧縮を制御するために制御プログラムを適応させるように構成されている。外科用システムは、個別の所定の点まで及び/又は変曲点に近づくまで制御プログラムを適応させ、それにより、所定の点及び/又は変曲点は、細胞損傷が近くにあり得ることを示す。
より具体的には、図30は、ジョークランプストロークの持続時間29010にわたる、測定された組織コンダクタンス29100と、低周波コンダクタンスと高周波コンダクタンスとの比29200と、ジョー開口の寸法29300と、ジョーモータ力29400との関係のグラフ表現29000である。ジョークランプストロークの開始時に、測定された組織コンダクタンスは、エンドエフェクタのジョーが患者組織と最初に接触するので、最低にあり、ジョー開口29300は、エンドエフェクタがその開放構成にあるときにその最大値にある。少なくとも部分的に、ジョー間に位置付けられた組織からジョーに対して提供される抵抗が小さいことに起因して、ジョーモータ力は、ジョークランプストロークの開始時には低くなっている。圧縮前であるが、患者組織とエンドエフェクタのジョーとの間の接触後、低周波コンダクタンス29110は、捕捉された組織内の細胞外液の存在を示すように増加する。同様に、圧縮前であるが、患者組織とエンドエフェクタのジョーとの間の接触後、高エネルギーコンダクタンス29120は、細胞内液の存在を示すように増加する。
エンドエフェクタがその閉鎖構成に向かって移動し始めると、エンドエフェクタのジョーは、それらの間に位置付けられた組織をクランプし始め、したがって、ジョー開口29300は、減少し続ける。組織は、ジョーによって圧縮され始めるが、流体が圧縮された組織から排出され始めるまで、患者組織は、外科用器具によって封止されることが望ましくない。ジョーモータ力は、増加した抵抗が、捕捉された組織によってエンドエフェクタジョーに対して排出されるため、ジョークランプストローク中に増加し続ける。
細胞外液の最初の排出が、低周波コンダクタンス(GE)29110の減少を引き起こした後、低周波コンダクタンス(GE)29110は、ジョークランプストローク中には比較的一定のままである。高周波コンダクタンス(GI)29120は、患者組織が封止された後まで、ジョークランプストローク中には比較的一定のままである。封止が完了した後に組織が圧縮され続けると、細胞内組織の損傷が発生し、細胞内液が排出される。そのような時点で、高周波コンダクタンス29120は減少し、低周波コンダクタンスと高周波コンダクタンスとの比29210にスパイクを引き起こす。組織損傷閾値29220は、低周波コンダクタンスと高周波数コンダクタンスとの比29210のスパイクが組織損傷閾値29220に達する、かつ/又はそれを超えるときに、動作パラメータを修正するように、ユーザに警告するように、かつ/又は外科用システムに自動的に促すように事前決定されている。そのような時点で、外科用システムは、エンドエフェクタのジョーをエンドエフェクタの閉鎖構成に向かって動かすことを停止するように、かつ/又はエンドエフェクタのジョーをエンドエフェクタの開放構成に向かって戻して動かすことを開始するように、制御プログラムを修正するように構成されている。様々な例では、外科用システムは、制御プログラムを修正して、ジョークランプ力を低減するように構成されている。制御プログラムのそのような適応は、追加の組織損傷を防止する。
外科用システムは、協働的な二重入力に基づいて、制御プログラムを修正するように構成されている。より具体的には、外科用システムは、ユーザ入力及び事前定義された設定に基づいて、モータ作動速度を変動させることができる。例えば、ユーザがハンドル制御に印加する力が大きくなるにつれて、システムをトリガさせるためのモータはより速く作動される。様々な例では、ハンドル制御を使用して、その状況使用に応じて、異なるコマンドを外科用システムに通信することができる。より具体的には、外科用システムは、特定のユーザ入力を監視及び/又は記録することができる。特定のユーザ入力は、その長さ、持続時間、及び/又は入力を区別するために使用することができる任意の好適な特性について分析することができる。例えば、外科用器具のハンドルは、トリガを含むことができ、トリガは、シャフト回転を制御するように構成されている。様々な例では、トリガのより速い作動は、シャフトが回転する速度の増加に対応するが、モータの最大力(電流)閾値は、一定のままである。他の例では、トリガのより速い作動は、回転速度閾値が同じままである間に印加される力の増加に対応する。そのような制御は、シャフト回転速度が、ユーザがトリガを作動させる持続時間に基づいて増加する一方、力は、トリガが作動される速度に基づいていることによって、更に差別化することができる。
様々な例では、モータ作動制御は、事前定義された設定と、器具動作パラメータ及び/又はユーザ制御パラメータの検出との組み合わせに基づく。図31は、実際のジョー閉鎖速度29520とユーザ入力29510によって示されるトリガ速度との間の関係のグラフ表現29500である。対応するユーザ入力29510のみから生じるジョー閉鎖速度29520は、第1の線29530によって表される。ユーザ入力トリガ速度29510が増加すると、ジョー閉鎖速度29520も増加する。そのような関係29530は、任意の追加のパラメータを考慮せずに決定される。対応するユーザ入力29510及びエンドエフェクタのジョー間に位置付けられた厚い組織の決定から生じるジョー閉鎖速度29520は、第2の線29540によって表される。ユーザ入力トリガ速度29510が増加すると、ジョー閉鎖速度29520も増加するが、ジョー閉鎖速度29520は、ユーザ入力トリガ速度のみが考慮されていた場合よりも小さい。組織の厚さの追加の考慮事項は、例えば、患者組織及び/又は外科用器具への損傷を防止するために、ジョー閉鎖速度を低下させる。
外科用システムは、多くの構成要素を備える。例えば、外科用システムは、多くのハンドヘルド型外科用器具と、外科用ハブと、外科用ロボットとを備える。様々な例では、外科用システムの各構成要素は、他の構成要素と通信しており、少なくとも1つの監視されたパラメータ及び/又はユーザ入力に基づいて、コマンドを発出し、かつ/又は制御プログラムを変更することができる。外科用システムは、どのシステムが担当し、どのシステムが動作決断の部分を行うのかを決定するための手段を備える。この指定は、状況認識、所定の事象の発生、及び/又は閾値の超過に基づいて変化させることができる。様々な例では、コマンドプロトコルは、外科用システム内に確立されて、各構成要素が発出することができる、かつ/又は外科用システム内の構成要素に、発出する構成要素がコマンドを指示できるコマンドのタイプを示すことができる。
コマンドプロトコルは、事前定義された閾値を使用して、制御ハンドオフが保証されたときを決定することができる。例えば、外科用システムは、発生器と、その中に様々な制御部を含むハンドヘルド型外科用器具と、を備える。外科的処置の開始時に、発生器は、最初に制御され、検出されたインピーダンスに基づいて電力を調整する。発生器は、検出されたインピーダンス及び/又は現在の電力レベルを使用して、外科用器具のハンドル内の圧力制御部に命令して、特定の圧力ニーズに従う。外科的処置中のある時点で、発生器アルゴリズムが電気的短絡を検出したことを示す、より低いインピーダンス閾値を超える。発生器は、組織がエンドエフェクタのジョー間に依然として位置付けられているかどうかを判定するように圧力制御部に指示することによって、ハンドル内の圧力制御部に制御を渡す。次いで、圧力制御部は、適切な組織圧縮を決定することができ、検出された組織に対してどの電力レベル及び/又はエネルギーモダリティが最も適切であるかを通信することができる。
制御プロトコルは、外科用システム内の複数の構成要素によって達成されたコンセンサスに基づいて決定することができる。例えば、外科用システム内の3つの構成要素は、監視されたパラメータに関する第1の値を検出し、一方、外科用システム内の2つの構成要素は、同じように監視されたパラメータに関する第2の値を検出し、第1の値と第2の値とは異なる。3つの構成要素の群は、2つの構成要素の群よりも多くの構成要素を備え、したがって、監視されたパラメータの第1の値が制御される。外科用システム内の各構成要素には、階層内に位置付けられた位置を割り当てることができる。階層は、特定の構成要素の信頼性及び/又は特定の構成要素の能力に基づいて確立することができる。第1の構成要素は、監視されたパラメータに関する第1の値を検出し、第2の構成要素は、同じように監視されたパラメータに関する第2の値を検出し、第1の値は、第2の値とは異なる。第2の構成要素は、外科用システムの階層内の第1の構成要素よりも「上位であり」、したがって、第2の構成要素制御によって検出された監視されたパラメータの第2の値が制御される。
本明細書で記載される主題の様々な態様を、以下の実施例において説明する。
実施例セット1
実施例1-外科用器具と、エンドエフェクタに電力を供給するように構成された発生器と、外科用システムを動作させるために制御プログラムを実行するように構成されたプロセッサと、を備える、外科用システム。外科用器具は、第1のジョー及び第2のジョーを含む、エンドエフェクタを含む。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、開放位置と閉鎖位置との間で互いに対して移動される。組織は、第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されている。プロセッサは、外科用システムの第1のパラメータを検出することと、少なくとも1つのユーザ入力を検出することと、検出された第1のパラメータ及び少なくとも1つのユーザ入力に応答して、制御プログラムを修正することと、を行うように構成されている。
実施例2-制御プログラムが、発生器の電力レベルを制御するように構成されている、実施例1に記載の外科用システム。
実施例3-制御プログラムが、モータを制御するように構成されており、モータが、エンドエフェクタを開放構成と閉鎖構成との間で移動させるように構成されている、実施例1又は2に記載の外科用システム。
実施例4-制御プログラムが、モータ制御パラメータを介してモータを制御するように構成されており、制御プログラムが、検出された第1のパラメータ及び検出されたユーザ入力に応答して、モータ制御パラメータを調整するように構成されている、実施例3に記載の外科用システム。
実施例5-第1のパラメータが、器具作動パラメータを含む、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用システム。
実施例6-第1のパラメータが、発生器動作パラメータを含む、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用システム。
実施例7-第1のパラメータが、エンドエフェクタのステータスを含む、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の外科用システム。
実施例8-第1のパラメータが、エンドエフェクタが開放構成にあるか、又は閉鎖構成にあるかを示す、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用システム。
実施例9-第1のパラメータが、組織が第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられているかどうかを示す、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用システム。
実施例10-外科用器具が、動作制御されており、発生器が、デフォルトでスレーブ制御システムである、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、又は9に記載の外科用システム。
実施例11-制御プログラムが、検出された第1のパラメータ及び検出されたユーザ入力に応答して、発生器を動作制御し、かつ、外科用器具をスレーブ制御システムにするように構成されている、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、又は9に記載の外科用システム。
実施例12-第1のパラメータが、2つの尺度の組み合わせを含む、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又は11に記載の外科用システム。
実施例13-外科用システムが、ユーザ入力を受信するように構成されたトリガを更に備え、プロセッサが、トリガによって受信された複数のユーザ入力を解釈するように構成されており、各ユーザ入力が、状況使用に基づいた異なる目的を含む、実施例1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12に記載の外科用システム。
実施例14-外科用器具と、外科用器具に電力を供給するように構成された発生器と、外科用システムを動作させるために制御プログラムを実行するように構成されたプロセッサと、を備える、外科用システム。プロセッサは、外科用器具のステータスを検出することと、少なくとも1つのユーザ入力を検出することと、外科用器具の検出されたステータス及び少なくとも1つのユーザ入力に応答して、制御プログラムを適合させることと、を行うように構成されている。
実施例15-外科用器具が、エンドエフェクタを含み、エンドエフェクタが、開放構成及び閉鎖構成で構成可能であり、外科用器具のステータスは、エンドエフェクタが開放構成にあるか、又は閉鎖構成にあるかに対応する、実施例14に記載の外科用システム。
実施例16-外科用器具が、エンドエフェクタを含み、エンドエフェクタが、開放構成及び閉鎖構成で構成可能であり、外科用器具のステータスは、患者組織が第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられているかどうかに対応する、実施例14又は15に記載の外科用システム。
実施例17-外科用システムが、ユーザ入力を受信するように構成された入力部材を更に備え、プロセッサが、入力部材によって受信された複数のユーザ入力を解釈するように構成されており、各受信されたユーザ入力が、外科用システムの状況使用に基づいた異なる目的を含む、実施例14、15、又は16に記載の外科用システム。
実施例18-外科用器具と、エンドエフェクタに電力を供給するように構成された発生器と、外科用システムを動作させるために制御プログラムを実行するように構成されたプロセッサと、を備える、外科用システム。外科用器具は、第1のジョー及び第2のジョーを含むエンドエフェクタを含む。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、開放位置と閉鎖位置との間で互いに対して移動される。組織は、第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられるように構成されている。プロセッサは、外科用器具の第1のパラメータを検出することと、発生器の第2のパラメータを検出することと、少なくとも1つのユーザ入力を検出することと、検出された第1のパラメータ、検出された第2のパラメータ、及び少なくとも1つのユーザ入力に応答して、制御プログラムを修正することと、を行うように構成されている。
実施例19-外科用器具の第1のパラメータが、エンドエフェクタが開放構成にあるか、又は閉鎖構成にあるか、及び患者組織が第1のジョーと第2のジョーとの間に位置付けられているかどうかに対応する、実施例18に記載の外科用システム。
実施例20-外科用器具が、ユーザ入力を受信するように構成された入力部材を更に備え、プロセッサが、入力部材によって受信された複数のユーザ入力を解釈するように構成されており、各受信されたユーザ入力が、外科用システム内の外科用器具の状況使用に基づいた異なる目的を含む、実施例18又は19に記載の外科用システム。
実施例セット2
実施例1-ハウジングと、シャフト組立体と、プロセッサと、メモリと、を備える、外科用器具。シャフト組立体は、ハウジングに交換可能に接続されている。シャフト組立体は、エンドエフェクタを含む。メモリは、プログラム命令を記憶するように構成されており、プログラム命令が、メモリから実行されると、プロセッサに、取り付けられたシャフト組立体に電気的呼びかけ信号を送信することと、取り付けられたシャフト組立体からの応答信号を受信することと、応答信号が、取り付けられたシャフト組立体によって受信されないときに、デフォルト機能を実施させることと、デフォルト機能の実施の結果として、取り付けられたシャフト組立体の識別特性を決定することと、取り付けられたシャフト組立体の識別特性に基づいて、制御プログラムを修正することと、を行わせる。
実施例2-識別特性が、取り付けられたシャフト組立体の残りの容量を含む、実施例1に記載の外科用器具。
実施例3-識別特性が、取り付けられたシャフト組立体の性能レベルを含む、実施例1又は2に記載の外科用器具。
実施例4-識別特性が、異なる能力の取り付けられたシャフト組立体によって異なる、実施例1、2、又は3に記載の外科用器具。
実施例5-メモリが、特定のシャフト組立体に対応する動作パラメータを含むルックアップテーブルを含み、プロセッサが、受信された応答信号を利用して、ルックアップテーブル内の取り付けられたシャフト組立体を識別し、制御プログラムが、識別されたシャフト組立体に対応する記憶された動作パラメータを使用して修正される、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用器具。
実施例6-メモリが、プログラム命令を更に含み、プログラム命令が実行されると、プロセッサに、修正された制御プログラムをメモリに記憶させる、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用器具。
実施例7-ハウジングと、シャフト組立体と、プロセッサと、メモリと、を備える、外科用器具。シャフト組立体は、ハウジングに交換可能に接続されている。シャフト組立体は、エンドエフェクタを含む。メモリは、プログラム命令を記憶するように構成されており、プログラム命令が、メモリから実行されると、プロセッサに、取り付けられたシャフト組立体に可変呼びかけ通信を送信することと、可変呼びかけ通信への応答に基づいて、取り付けられたシャフト組立体の能力を決定することと、取り付けられたシャフト組立体の決定された能力に基づいて、制御プログラムを修正することと、を行わせる。
実施例8-可変呼びかけ通信が、電気的呼びかけ信号及び外科用器具の物理的作動を含む、実施例7に記載の外科用器具。
実施例9-外科用器具の物理的作動が、取り付けられたシャフト組立体の機能的能力を決定するために監視される、実施例7又は8に記載の外科用器具。
実施例10-決定された能力が、シャフト組立体の残りの容量に関連する、実施例7、8、又は9に記載の外科用器具。
実施例11-決定された能力が、シャフト組立体の性能レベルに関連する、実施例7、8、9、又は10に記載の外科用器具。
実施例12-決定される能力が、接続されたシャフト組立体に基づいて異なる、実施例7、8、9、10、又は11に記載の外科用器具。
実施例13-メモリが、プログラム命令を更に含み、プログラム命令が実行されると、プロセッサに、修正された制御プログラム及び決定されたシャフト組立体の能力をメモリに記憶させる、実施例7、8、9、10、11、又は12に記載の外科用器具。
実施例14-ハウジングと、シャフト組立体と、プロセッサと、メモリと、を備える、外科用器具。シャフト組立体は、ハウジングに互換的に連結されている。シャフト組立体は、エンドエフェクタを含む。メモリは、プログラム命令を記憶するように構成されており、プログラム命令が、メモリから実行されると、プロセッサに、ハウジングに連結されたシャフト組立体に呼びかけ信号を送信することと、ハウジングに連結されたシャフト組立体からの応答信号を受信することと、応答信号が認識されないときに、デフォルトのエンドエフェクタ機能を実施させることと、デフォルトのエンドエフェクタ機能の実施の結果として、ハウジングに連結されたシャフト組立体の識別特性を決定することと、ハウジングに連結されたシャフト組立体の識別特性に基づいて、制御プログラムを修正することと、を行わせる。
実施例15-応答信号は、応答信号がプロセッサによって受信されないので、プロセッサによって認識されない、実施例14に記載の外科用器具。
実施例16-識別特性が、ハウジングに連結されたシャフト組立体の残りの容量を含む、実施例14又は15に記載の外科用器具。
実施例17-識別特性が、ハウジングに連結されたシャフト組立体の性能レベルを含む、実施例14、15、又は16に記載の外科用器具。
実施例18-決定された特性が、ハウジングに互換的に連結されたシャフト組立体に基づいて異なる可能性がある、実施例14、15、16、又は17に記載の外科用器具。
実施例19-メモリが、特定のシャフト組立体に対応する動作パラメータを含むルックアップテーブルを含み、プロセッサが、受信された応答信号を利用して、ルックアップテーブル内のハウジングに連結されたシャフト組立体を識別し、制御プログラムが、識別されたシャフト組立体に対応する記憶された動作パラメータを使用して修正される、実施例14、15、16、17、又は18に記載の外科用器具。
実施例20-メモリが、プログラム命令を更に含み、プログラム命令が実行されると、プロセッサに、修正された制御プログラムをメモリに記憶させる、実施例14、15、16、17、18、又は19に記載の外科用器具。
実施例セット3
実施例1-外科用システムは、外科用ハブと、外科用器具と、エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムと、を備える。外科用器具は、エンドエフェクタを含む。制御コマンドは、外科用ハブから外科用器具に直接渡される。外科用器具は、外科用ハブから受信された制御コマンドを発生器及び排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている。
実施例2-外科用器具が、外科用器具によって検出されたパラメータを用いて、制御コマンドを修正するように構成されている、実施例1に記載の外科用システム。
実施例3-外科用器具が、修正された制御コマンドを発生器に渡すように構成されている、実施例2に記載の外科用システム。
実施例4-発生器の動作パラメータが、修正された制御コマンドによって制御される、実施例2又は3に記載の外科用システム。
実施例5-発生器が、発生器によって検出された第2のパラメータを用いて、修正された制御コマンドを変更するように構成されている、実施例2、3、又は4に記載の外科用システム。
実施例6-外科用器具が、修正された制御コマンドを外科用ハブに渡すように構成されており、外科用ハブが、修正された制御コマンドを発生器に渡すように構成されている、実施例2、3、4、又は5に記載の外科用システム。
実施例7-外科用器具が、外科用器具の第1のパラメータを検出し、外科用器具が、検出された第1のパラメータを発生器に通信するように構成されており、発生器が、第1のパラメータを用いて、制御コマンドを修正するように構成されている、実施例1に記載の外科用システム。
実施例8-外科用器具が、外科用器具の第1のパラメータを検出し、外科用器具が、検出された第1のパラメータを発生器に通信するように構成されており、発生器は、第2のパラメータを検出し、発生器が、第1のパラメータ及び第2のパラメータを用いて、制御コマンドを修正するように構成されている、実施例1に記載の外科用システム。
実施例9-手術部位のライブ映像及び外科用器具の第1の動作パラメータを表示するように構成された表示画面を更に備える、実施例1、2、3、4、5、6、7、又は8に記載の外科用システム。
実施例10-外科用器具が、外科用器具の第2の動作パラメータを表示するように構成された器具ディスプレイを更に含み、第1の動作パラメータが、第2の動作パラメータと同じである、実施例9に記載の外科用システム。
実施例11-外科用器具が、外科用器具の第2の動作パラメータを表示するように構成された器具ディスプレイを更に含み、第1の動作パラメータが、第2の動作パラメータとは異なる、実施例9に記載の外科用システム。
実施例12-表示画面が、発生器の動作パラメータを表示するように更に構成されている、実施例9、10、又は11に記載の外科用システム。
実施例13-外科用ハブと、外科用器具と、エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムと、を備える、外科用システム。外科用器具は、エンドエフェクタを含む。制御コマンドは、外科用ハブから外科用器具に直接渡される。外科用器具は、外科用ハブから受信された制御コマンドを発生器及び排煙システムに渡すように構成されている。
実施例14-外科用器具が、外科用ハブから受信された制御コマンドを発生器及び排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている、実施例13に記載の外科用システム。
実施例15-外科用ハブと、第1の外科用器具と、第1のエンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された第1の発生器と、第2の外科用器具と、を備える、外科用システム。第1の外科用器具は、第1のエンドエフェクタを含む。制御コマンドは、外科用ハブから第1の外科用器具に直接渡される。第1の外科用器具は、外科用ハブから受信された制御コマンドを第1の発生器及び第2の外科用器具にデイジーチェーン方式で渡すように構成されている。
実施例16-第1の外科用器具が、第1の外科用器具によって検出された第1のパラメータを用いて、制御コマンドを修正するように構成されている、実施例15に記載の外科用システム。
実施例17-第1の外科用器具が、修正された制御コマンドを第2の外科用器具に渡すように構成されている、実施例16に記載の外科用システム。
実施例18-第2の外科用器具が、第2の外科用器具によって検出された第2のパラメータを用いて、修正された制御コマンドを変更するように構成されており、第2の外科用器具が、変更された制御コマンドを第1の外科用器具に渡すように構成されている、実施例17に記載の外科用システム。
実施例19-第1の外科用器具が、第1のパラメータを検出するように構成されており、第2の外科用器具が、第2のパラメータを検出するように構成されており、第2の外科用器具が、検出された第2のパラメータを第1の外科用器具に通信するように構成されており、第1の外科用器具が、第1の外科用器具によって検出された第1のパラメータ及び第2の外科用器具によって検出された第2のパラメータを用いて、制御コマンドを修正するように構成されている、実施例15に記載の外科用システム。
実施例20-第2の外科用器具が、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムを含む、実施例15、16、17、18、又は19に記載の外科用システム。
いくつかの形態が示され説明されてきたが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限又は限定することは、本出願人が意図するところではない。多くの修正、変形、変更、置換、組み合わせ及びこれらの形態の等価物を実装することができ、本開示の範囲から逸脱することなく当業者により想到されるであろう。更に、記述する形態に関連した各要素の構造は、その要素によって実施される機能を提供するための手段として代替的に説明することができる。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用され得る。したがって、上記の説明文及び添付の特許請求の範囲は、全てのそのような修正、組み合わせ、及び変形を、開示される形態の範囲に含まれるものとして網羅することを意図としたものである点を理解されたい。添付の特許請求の範囲は、全てのそのような修正、変形、変更、置換、修正、及び等価物を網羅することを意図する。
上記の詳細な説明は、ブロック図、フロー図及び/又は実施例を用いて、装置及び/又はプロセスの様々な形態について記載してきた。そのようなブロック図、フロー図及び/又は実施例が1つ若しくは2つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、当業者に理解されたいこととして、そのようなブロック図、フロー図及び/又は実施例に含まれる各機能及び/又は動作は、多様なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの事実上の任意の組み合わせによって、個々にかつ/又は集合的に実装することができる。当業者には、本明細書で開示される形態のうちのいくつかの態様の全部又は一部が、1台若しくは2台以上のコンピュータ上で稼働する1つ若しくは2つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1台若しくは2台以上のコンピュータシステム上で稼働する1つ若しくは2つ以上のプログラムとして)、1つ若しくは2つ以上のプロセッサ上で稼働する1つ若しくは2つ以上のプログラムとして(例えば、1つ若しくは2つ以上のマイクロプロセッサ上で稼働する1つ若しくは2つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして集積回路上で等価に実装することができ、回路を設計すること、並びに/又はソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを記述することは、本開示を鑑みれば当業者の技能の範囲内に含まれることが認識されよう。加えて、当業者には理解されることとして、本明細書に記載した主題の機構は、多様な形態で1つ又は2つ以上のプログラム製品として配布されることが可能であり、本明細書に記載した主題の具体的な形態は、配布を実際に実行するために使用される信号搬送媒体の特定のタイプにかかわらず適用される。
様々な開示された態様を実施するように論理をプログラムするために使用される命令は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory、DRAM)、キャッシュ、フラッシュメモリ、又は他のストレージなどのシステム内メモリに記憶され得る。更に、命令は、ネットワークを介して、又は他のコンピュータ可読媒体によって配布され得る。したがって、機械可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構が挙げられ得るが、フロッピーディスケット、光ディスク、コンパクトディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、CD-ROM)、並びに磁気光学ディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、磁気若しくは光カード、フラッシュメモリ又は、電気的、光学的、音響的、若しくは他の形態の伝播信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)を介してインターネットを介した情報の送信に使用される有形機械可読ストレージに限定されない。したがって、非一時的コンピュータ可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で電子命令又は情報を記憶又は送信するのに好適な任意のタイプの有形機械可読媒体が挙げられる。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「制御回路」という用語は、例えば、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路(例えば、1つ又は2つ以上の個々の命令処理コアを含むコンピュータプロセッサ、処理ユニット、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコントローラユニット、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、プログラマブル論理装置(programmable logic device、PLD)、プログラマブル論理アレイ(programmable logic array、PLA)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA))、状態機械回路、プログラマブル回路によって実行される命令を記憶するファームウェア、及びこれらの任意の組み合わせを指すことができる。制御回路は、集合的に又は個別に、例えば、集積回路(integrated circuit、IC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on-chip、SoC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォンなどの、より大きなシステムの一部を形成する回路として具現化され得る。したがって、本明細書で使用されるとき、「制御回路」は、少なくとも1つの個別の電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成された汎用コンピューティング装置(例えば、本明細書で説明したプロセス及び/若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成された汎用コンピュータ、又は本明細書で説明したプロセス及び/若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)を形成する電気回路、メモリ装置(例えば、ランダムアクセスメモリの形態)を形成する電気回路及び/又は通信装置(例えばモデム、通信スイッチ、又は光-電気設備)を形成する電気回路を含むが、これらに限定されない。当業者は、本明細書で述べた主題が、アナログ形式若しくはデジタル形式、又はこれらのいくつかの組み合わせで実装され得ることを認識するであろう。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「論理」という用語は、前述の動作のいずれかを実施するように構成されたアプリケーション、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は回路を指し得る。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット、及び/又はデータとして具現化され得る。ファームウェアは、メモリデバイス内のコード、命令、若しくは命令セット、及び/又はハードコード化された(例えば、不揮発性の)データとして具現化され得る。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「構成要素」、「システム」、「モジュール」などという用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すことができる。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「アルゴリズム」とは、所望の結果につながるステップの自己無撞着シーケンスを指し、「ステップ」とは、必ずしも必要ではないが、記憶、転送、組み合わせ、比較、及び別様に操作されることが可能な電気信号又は磁気信号の形態をとることができる物理量及び/又は論理状態の操作を指す。これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、番号などとして言及することが一般的な扱い方である。これらの及び類似の用語は、適切な物理量に関連付けられ得、また単に、これらの量及び/又は状態に適用される便利な標識である。
ネットワークとしては、パケット交換ネットワークが挙げられ得る。通信装置は、選択されたパケット交換ネットワーク通信プロトコルを使用して、互いに通信することができる。1つの例示的な通信プロトコルとしては、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol、TCP/IP)を使用して通信を可能にすることができるイーサネット通信プロトコルを挙げることができる。イーサネットプロトコルは、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)によって発行された2008年12月発行の表題「IEEE802.3 Standard」、及び/又は本規格の後のバージョンのイーサネット規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信装置は、X.25通信プロトコルを使用して互いに通信することができる。X.25通信プロトコルは、International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector(ITU-T)によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信装置は、フレームリレー通信プロトコルを使用して互いに通信することができる。フレームリレー通信プロトコルは、Consultative Committee for International Telegraph and Telephone(CCITT)及び/又はthe American National Standards Institute(ANSI)によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、送受信機は、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode、ATM)通信プロトコルを使用して互いに通信することが可能であり得る。ATM通信プロトコルは、ATM Forumによって「ATM-MPLS Network Interworking 2.0」という題で2001年8月に公開されたATM規格及び/又は本規格の後のバージョンに準拠するか、又は互換性があり得る。当然のことながら、異なる及び/又は後に開発されたコネクション型ネットワーク通信プロトコルは、本明細書で等しく企図される。
別段の明確な定めがない限り、前述の開示から明らかなように、前述の開示全体を通じて、「処理すること(processing)」、「計算すること(computing)」、「算出すること(calculating)」、「判定すること(determining)」、「表示すること(displaying)」などの用語を使用する考察は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理(電子的)量として表現されるデータを、コンピュータシステムのメモリ若しくはレジスタ又は他のそのような情報記憶、伝送、若しくはディスプレイ内で物理量として同様に表現される他のデータへと操作し変換する、コンピュータシステム又は類似の電子計算装置のアクション及び処理を指していることが理解されよう。
1つ又は2つ以上の構成要素が、本明細書中で、「ように構成される(configured to)」、「ように構成可能である(configurable to)」、「動作可能である/ように動作する(operable/operative to)」、「適応される/適応可能である(adapted/adaptable)」、「ことが可能である(able to)」、「準拠可能である/準拠する(conformable/conformed to)」などと言及され得る。当業者は、「ように構成される」は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、アクティブ状態の構成要素及び/又は非アクティブ状態の構成要素及び/又はスタンバイ状態の構成要素を包含し得ることを認識するであろう。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
当業者は、一般に、本明細書で使用され、かつ特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、概して「オープンな」用語として意図されるものである(例えば、「含む(including)」という用語は、「~を含むが、それらに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は「~を少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は「~を含むが、それらに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきであるなど)ことを理解するであろう。更に、導入された請求項記載(introduced claim recitation)において特定の数が意図される場合、かかる意図は当該請求項中に明確に記載され、またかかる記載がない場合は、かかる意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、理解を助けるものとして、後続の添付の特許請求の範囲は、「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ又は2つ以上の(one or more)」という導入句を、請求項記載を導入するために含むことがある。しかしながら、かかる句の使用は、「a」又は「an」という不定冠詞によって請求項記載を導入した場合に、たとえ同一の請求項内に「1つ又は2つ以上の」又は「少なくとも1つの」といった導入句及び「a」又は「an」という不定冠詞が含まれる場合であっても、かかる導入された請求項記載を含むいかなる特定の請求項も、かかる記載事項を1つのみ含む請求項に限定されると示唆されるものと解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は通常、「少なくとも1つの」又は「1つ又は2つ以上の」を意味するものと解釈されるべきである)。定冠詞を使用して請求項記載を導入する場合にも、同様のことが当てはまる。
加えて、導入された請求項記載において特定の数が明示されている場合であっても、かかる記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう(例えば、他に修飾語のない、単なる「2つの記載事項」という記載がある場合、一般的に、少なくとも2つの記載事項、又は2つ又は3つ以上の記載事項を意味する)。更に、「A、B及びCなどのうちの少なくとも1つ」に類する表記が使用される場合、一般に、かかる構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。「A、B又はCなどのうちの少なくとも1つ」に類する表記が用いられる場合、一般に、かかる構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。更に、典型的には、2つ又は3つ以上の代替的な用語を表すあらゆる選言的な語及び/又は句は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、明細書内であろうと、請求の範囲内であろうと、あるいは図面内であろうと、それら用語のうちの1つ、それらの用語のうちのいずれか、又はそれらの用語の両方を含む可能性を意図すると理解されるべきであることが、当業者には理解されよう。例えば、「A又はB」という句は、典型的には、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されよう。
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、本明細書における引用した動作は一般に、任意の順序で実施され得ることを理解するであろう。また、様々な動作のフロー図がシーケンス(単数又は複数)で示されているが、様々な動作は、示されたもの以外の順序で実施され得、又は同時に実施され得ることが理解されるべきである。かかる代替の順序付けの例は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、重複、交互配置、割り込み、再順序付け、増加的、予備的、追加的、同時、逆又は他の異なる順序付けを含み得る。更に、「~に応答する」、「~に関連する」といった用語、又は他の過去時制の形容詞は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、かかる変化形を除外することが意図されるものではない。
「一態様」、「態様」、「例示」、「一例示」などへの任意の参照は、その態様に関連して記載される特定の機構、構造又は特性が少なくとも1つの態様に含まれると意味することは特記に値する。したがって、本明細書の全体を通じて様々な場所に見られる語句「一態様では」、「態様では」、「例示では」及び「一例示では」は、必ずしも全てが同じ態様を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は2つ以上の態様において任意の好適な様態で組み合わせることができる。
本明細書では、特に指示がない限り、本開示で使用される「約」又は「およそ」という用語は、特に指定されない限り、当業者によって決定される特定の値に対する許容誤差を意味し、これは、値が測定又は決定される方法に部分的に依存する。特定の実施形態では、「約」又は「およそ」という用語は、1、2、3、又は4つの標準偏差を意味する。特定の実施形態では、「約」又は「およそ」という用語は、所与の値若しくは範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.05%以内を意味する。
本明細書では、別途示されない限り、全ての数値パラメータは、全ての場合において、「約」なる語により先行及び修飾されているものとして理解すべきであり、かかる数値パラメータは、パラメータの数値を決定するために用いられる基礎となる測定法に固有の変動特性を有するものである。最低でも、特許請求の範囲の範囲に対して均等論の適用を制限することを試みてはならず、本明細書に記載される各数値パラメータは、報告された有効桁の数字を考慮し、通常の四捨五入の手法を適用することにより、少なくとも解釈されるべきである。
本明細書に記載される任意の数値範囲は、記載された範囲内に包含される全ての部分範囲を含む。例えば、「1~10」の範囲には、列挙された最小値である1と列挙された最大値である10との間(かつ最小値と最大値を含む)の全ての部分範囲、すなわち、1以上の最小値及び10以下の最大値を有する全ての部分範囲が含まれる。また、本明細書に列挙される全ての範囲は、列挙された範囲の終点を含む。例えば、「1~10」の範囲は、終点1及び10を含む。本明細書に記載されるあらゆる最大の数値限界は、これに包含される全てのより小さい数値限界を含むことを意図し、本明細書に記載されるあらゆる最小の数値限界は、これに包含される全てのより大きい数値限界を含むことを意図している。したがって、出願人は、明示的に記載された範囲内に包含されるあらゆる明示的に記載された部分範囲を含むように、請求項を含む本明細書を補正する権利を有するものである。全てのそのような範囲は、本明細書中に本質的に記載されている。
本明細書で参照され、かつ/又は任意の出願データシートに列挙される任意の特許出願、特許、非特許刊行物、又は他の開示資料は、組み込まれる資料が本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
要約すると、本明細書に記載した構想を用いる結果として得られる多くの利益が記載されてきた。1つ又は2つ以上の形態の上述の記載は、例示及び説明を目的として提示されているものである。包括的であることも、開示された厳密な形態に限定することも意図されていない。上記の教示を鑑みて、修正又は変形が可能である。1つ又は2つ以上の形態は、原理及び実際の応用について例示し、それによって、様々な形態を様々な修正例とともに、想到される特定の用途に適するものとして当業者が利用することを可能にするようにするために、選択及び記載されたものである。本明細書とともに提示される特許請求の範囲が全体的な範囲を定義することが意図される。
〔実施の態様〕
(1) 外科用システムであって、
外科用ハブと、
エンドエフェクタを含む外科用器具であって、制御コマンドが、前記外科用ハブから前記外科用器具に直接渡される、外科用器具と、
前記エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、
手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムであって、前記外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記発生器及び前記排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている、排煙システムと、
を備える、外科用システム。
(2) 前記外科用器具が、前記外科用器具によって検出されたパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、実施態様1に記載の外科用システム。
(3) 前記外科用器具が、前記修正された制御コマンドを前記発生器に渡すように構成されている、実施態様2に記載の外科用システム。
(4) 前記発生器の動作パラメータが、前記修正された制御コマンドによって制御される、実施態様3に記載の外科用システム。
(5) 前記発生器が、前記発生器によって検出された第2のパラメータを用いて、前記修正された制御コマンドを変更するように構成されている、実施態様3に記載の外科用システム。
(6) 前記外科用器具が、前記修正された制御コマンドを前記外科用ハブに渡すように構成されており、前記外科用ハブが、前記修正された制御コマンドを前記発生器に渡すように構成されている、実施態様2に記載の外科用システム。
(7) 前記外科用器具が、前記外科用器具の第1のパラメータを検出し、前記外科用器具が、前記検出された第1のパラメータを前記発生器に通信するように構成されており、発生器が、前記第1のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、実施態様1に記載の外科用システム。
(8) 前記外科用器具が、前記外科用器具の第1のパラメータを検出し、前記外科用器具が、前記検出された第1のパラメータを前記発生器に通信するように構成されており、前記発生器は、第2のパラメータを検出し、前記発生器が、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、実施態様1に記載の外科用システム。
(9) 手術部位のライブ映像及び前記外科用器具の第1の動作パラメータを表示するように構成された表示画面を更に備える、実施態様1に記載の外科用システム。
(10) 前記外科用器具が、前記外科用器具の第2の動作パラメータを表示するように構成された器具ディスプレイを更に含み、前記第1の動作パラメータが、前記第2の動作パラメータと同じである、実施態様9に記載の外科用システム。
(11) 前記外科用器具が、前記外科用器具の第2の動作パラメータを表示するように構成された器具ディスプレイを更に含み、前記第1の動作パラメータが、前記第2の動作パラメータとは異なる、実施態様9に記載の外科用システム。
(12) 前記表示画面が、前記発生器の動作パラメータを表示するように更に構成されている、実施態様9に記載の外科用システム。
(13) 外科用システムであって、
外科用ハブと、
エンドエフェクタを含む外科用器具であって、制御コマンドが、前記外科用ハブから前記外科用器具に直接渡される、外科用器具と、
前記エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、
手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムであって、前記外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記発生器及び前記排煙システムに渡すように構成されている、排煙システムと、
を備える、外科用システム。
(14) 前記外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記発生器及び前記排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている、実施態様13に記載の外科用システム。
(15) 外科用システムであって、
外科用ハブと、
第1のエンドエフェクタを含む第1の外科用器具であって、制御コマンドが、前記外科用ハブから前記第1の外科用器具に直接渡される、第1の外科用器具と、
前記第1のエンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された第1の発生器と、
第2の外科用器具であって、前記第1の外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記第1の発生器及び前記第2の外科用器具にデイジーチェーン方式で渡すように構成されている、第2の外科用器具と、
を備える、外科用システム。
(16) 前記第1の外科用器具が、前記第1の外科用器具によって検出された第1のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、実施態様15に記載の外科用システム。
(17) 前記第1の外科用器具が、前記修正された制御コマンドを前記第2の外科用器具に渡すように構成されている、実施態様16に記載の外科用システム。
(18) 前記第2の外科用器具が、前記第2の外科用器具によって検出された第2のパラメータを用いて、前記修正された制御コマンドを変更するように構成されており、前記第2の外科用器具が、前記変更された制御コマンドを前記第1の外科用器具に渡すように構成されている、実施態様17に記載の外科用システム。
(19) 前記第1の外科用器具が、第1のパラメータを検出するように構成されており、前記第2の外科用器具が、第2のパラメータを検出するように構成されており、前記第2の外科用器具が、前記検出された第2のパラメータを前記第1の外科用器具に通信するように構成されており、前記第1の外科用器具が、前記第1の外科用器具によって検出された前記第1のパラメータ及び前記第2の外科用器具によって検出された前記第2のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、実施態様15に記載の外科用システム。
(20) 前記第2の外科用器具が、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムを含む、実施態様15に記載の外科用システム。

Claims (20)

  1. 外科用システムであって、
    外科用ハブと、
    エンドエフェクタを含む外科用器具であって、制御コマンドが、前記外科用ハブから前記外科用器具に直接渡される、外科用器具と、
    前記エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、
    手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムであって、前記外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記発生器及び前記排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている、排煙システムと、
    を備える、外科用システム。
  2. 前記外科用器具が、前記外科用器具によって検出されたパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、請求項1に記載の外科用システム。
  3. 前記外科用器具が、前記修正された制御コマンドを前記発生器に渡すように構成されている、請求項2に記載の外科用システム。
  4. 前記発生器の動作パラメータが、前記修正された制御コマンドによって制御される、請求項3に記載の外科用システム。
  5. 前記発生器が、前記発生器によって検出された第2のパラメータを用いて、前記修正された制御コマンドを変更するように構成されている、請求項3に記載の外科用システム。
  6. 前記外科用器具が、前記修正された制御コマンドを前記外科用ハブに渡すように構成されており、前記外科用ハブが、前記修正された制御コマンドを前記発生器に渡すように構成されている、請求項2に記載の外科用システム。
  7. 前記外科用器具が、前記外科用器具の第1のパラメータを検出し、前記外科用器具が、前記検出された第1のパラメータを前記発生器に通信するように構成されており、発生器が、前記第1のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、請求項1に記載の外科用システム。
  8. 前記外科用器具が、前記外科用器具の第1のパラメータを検出し、前記外科用器具が、前記検出された第1のパラメータを前記発生器に通信するように構成されており、前記発生器は、第2のパラメータを検出し、前記発生器が、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、請求項1に記載の外科用システム。
  9. 手術部位のライブ映像及び前記外科用器具の第1の動作パラメータを表示するように構成された表示画面を更に備える、請求項1に記載の外科用システム。
  10. 前記外科用器具が、前記外科用器具の第2の動作パラメータを表示するように構成された器具ディスプレイを更に含み、前記第1の動作パラメータが、前記第2の動作パラメータと同じである、請求項9に記載の外科用システム。
  11. 前記外科用器具が、前記外科用器具の第2の動作パラメータを表示するように構成された器具ディスプレイを更に含み、前記第1の動作パラメータが、前記第2の動作パラメータとは異なる、請求項9に記載の外科用システム。
  12. 前記表示画面が、前記発生器の動作パラメータを表示するように更に構成されている、請求項9に記載の外科用システム。
  13. 外科用システムであって、
    外科用ハブと、
    エンドエフェクタを含む外科用器具であって、制御コマンドが、前記外科用ハブから前記外科用器具に直接渡される、外科用器具と、
    前記エンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された発生器と、
    手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムであって、前記外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記発生器及び前記排煙システムに渡すように構成されている、排煙システムと、
    を備える、外科用システム。
  14. 前記外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記発生器及び前記排煙システムにデイジーチェーン方式で渡すように構成されている、請求項13に記載の外科用システム。
  15. 外科用システムであって、
    外科用ハブと、
    第1のエンドエフェクタを含む第1の外科用器具であって、制御コマンドが、前記外科用ハブから前記第1の外科用器具に直接渡される、第1の外科用器具と、
    前記第1のエンドエフェクタにエネルギーを供給するように構成された第1の発生器と、
    第2の外科用器具であって、前記第1の外科用器具が、前記外科用ハブから受信された前記制御コマンドを前記第1の発生器及び前記第2の外科用器具にデイジーチェーン方式で渡すように構成されている、第2の外科用器具と、
    を備える、外科用システム。
  16. 前記第1の外科用器具が、前記第1の外科用器具によって検出された第1のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、請求項15に記載の外科用システム。
  17. 前記第1の外科用器具が、前記修正された制御コマンドを前記第2の外科用器具に渡すように構成されている、請求項16に記載の外科用システム。
  18. 前記第2の外科用器具が、前記第2の外科用器具によって検出された第2のパラメータを用いて、前記修正された制御コマンドを変更するように構成されており、前記第2の外科用器具が、前記変更された制御コマンドを前記第1の外科用器具に渡すように構成されている、請求項17に記載の外科用システム。
  19. 前記第1の外科用器具が、第1のパラメータを検出するように構成されており、前記第2の外科用器具が、第2のパラメータを検出するように構成されており、前記第2の外科用器具が、前記検出された第2のパラメータを前記第1の外科用器具に通信するように構成されており、前記第1の外科用器具が、前記第1の外科用器具によって検出された前記第1のパラメータ及び前記第2の外科用器具によって検出された前記第2のパラメータを用いて、前記制御コマンドを修正するように構成されている、請求項15に記載の外科用システム。
  20. 前記第2の外科用器具が、手術部位から煙を除去するように構成された排煙システムを含む、請求項15に記載の外科用システム。
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