JP2023508721A - 一体型かつ外部電源を有する電気外科用システム - Google Patents

一体型かつ外部電源を有する電気外科用システム Download PDF

Info

Publication number
JP2023508721A
JP2023508721A JP2022540457A JP2022540457A JP2023508721A JP 2023508721 A JP2023508721 A JP 2023508721A JP 2022540457 A JP2022540457 A JP 2022540457A JP 2022540457 A JP2022540457 A JP 2022540457A JP 2023508721 A JP2023508721 A JP 2023508721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end effector
power
internal battery
jaw
surgical instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022540457A
Other languages
English (en)
Inventor
シェルトン・ザ・フォース・フレデリック・イー
フィービッグ・ケビン・エム
アロンホルト・テイラー・ダブリュ
メサーリー・ジェフリー・ディー
ゼイナー・マーク・エス
ワージントン・サラ・エイ
モーガン・ジョシュア・ピー
モルガン・ニコラス・エム
ミューモー・ダニエル・ジェイ
エッカート・チャド・イー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cilag GmbH International
Original Assignee
Cilag GmbH International
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US16/885,870 external-priority patent/US11744636B2/en
Application filed by Cilag GmbH International filed Critical Cilag GmbH International
Publication of JP2023508721A publication Critical patent/JP2023508721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

Figure 2023508721000001
発生器と、発生器から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備える、外科用システムが開示される。外科用器具は、ハウジングと、長手方向軸を画定するシャフトと、エンドエフェクタと、内部蓄電池と、を備える。ハウジングは、モータを備える。エンドエフェクタは、電動モータからの作動に動作可能に応答し、開放構成と閉鎖構成との間で移行可能であり、長手方向軸を横切る関節運動軸を中心に回転可能である。発生器は、モータに作動を実行させるのに十分な電力を直接供給することができない。内部蓄電池は、発生器と電気通信し、モータに電力を供給する。内部蓄電池は、内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、発生器によって閾値まで充電可能である。充電速度は、外科用器具による充電消費に依存しない。

Description

(関連出願の相互参照)
本非仮出願は、2019年12月30日出願の米国特許仮出願第62/955,299号、発明の名称「DEVICES AND SYSTEMS FOR ELECTROSURGERY」の米国特許法第119条(e)の下の利益を主張するものであり、この開示の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、組織を切断及び締結するように構成された外科用器具を非限定的に含む、組織を治療するように設計された外科用器具に関する。外科用器具は、外科手術中に組織の解剖、切断、及び/又は凝固をもたらすために発生器によって給電される電気外科用器具を含み得る。外科用器具は、外科用ステープル及び/又は締結具を使用して組織を切断及びステープル留めするように構成された器具を含み得る。外科用器具は、観血的外科手術で使用するために構成され得るが、腹腔鏡、内視鏡、及びロボット支援手順などの他のタイプの手術における用途を有し、患者内の正確な位置決めを容易にするために器具のシャフト部分に対して関節運動可能なエンドエフェクタを含み得る。
様々な実施形態では、発生器と、発生器から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備える、外科用システムが開示される。外科用器具は、ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、発生器と電気通信する内部蓄電池と、を備える。ハウジングは、電動モータを含む。シャフトは、長手方向シャフト軸を画定する。エンドエフェクタは、電動モータからの作動に動作可能に応答する。エンドエフェクタは、開放構成と閉鎖構成との間で移行可能である。エンドエフェクタは、長手方向シャフト軸を横切る関節運動軸を中心に長手方向シャフト軸に対して回転可能である。発生器は、電動モータに十分な電力を直接供給して、電動モータを作動させることができない。内部蓄電池は、電動モータに電力を供給するように構成されている。内部蓄電池は、内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、発生器によって閾値まで充電可能である。充電速度は、外科用器具による充電消費に依存しない。
様々な実施形態では、電源と、電源から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備える、外科用システムが開示される。外科用器具は、ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、内部蓄電池と、を備える。ハウジングは、電動モータを含む。エンドエフェクタは、電動モータに動作可能に連結される。電動モータは、エンドエフェクタを駆動してエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている。内部蓄電池は、電源と電気通信する。内部蓄電池は、電動モータに電力を供給するように構成されている。内部蓄電池は、内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、電源によって閾値まで充電可能である。内部蓄電池は、電動モータがエンドエフェクタを駆動してエンドエフェクタ機能を実行する間、電源によって充電可能である。
様々な実施形態では、ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、電源と、を備える、外科用器具が開示される。ハウジングは、電動モータと、電動モータに接続された内部蓄電池と、を含む。電動モータは、エンドエフェクタにエンドエフェクタ機能を実行させるように構成されている。電源アセンブリは、2つの別個の電源に接続可能である。電源アセンブリは、電源から第1の電力及び第2の電力を別々に受信するように構成されている。電源アセンブリは、第2の電力を内部蓄電池に送るように構成されている。電源アセンブリは、第1の電力を電動モータ及び内部蓄電池に送るように構成されている。電源アセンブリは、電動モータが、内部蓄電池及び第1の電力によって同時に電力供給されるように構成されている。
様々な態様の新規特徴は、添付の「特許請求の範囲」に具体的に記載される。しかしながら、記載される形態は、構成及び操作の方法のいずれに関しても、以下の記載を添付の図面と共に参照することにより最良に理解され得る。
本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具と共に使用するための発生器の例を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、発生器及び発生器と共に使用可能な電気外科用器具を備える外科用システムの一形態を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具又はツールの概略図を示す。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの側面立面図である。 閉鎖構成にある図4のエンドエフェクタの側面立面図である。 図4のエンドエフェクタのジョーのうちの1つの平面図である。 図4のエンドエフェクタのジョーのうちの別の1つの側面立面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの側面立面図である。 図8のエンドエフェクタの端面図である。 図8のエンドエフェクタのジョーのうちの1つの分解斜視図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、電気外科用器具と共に使用するためのエンドエフェクタの断面端面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、エンドエフェクタによって適用される治療サイクルにおける組織処置領域を凝固及び切断するための電力スキームを示すグラフである。 本開示の少なくとも1つの態様による、可撓性配線アセンブリを備える外科用器具の斜視図である。 弛緩構成にある図20の可撓性配線アセンブリの部分側面立面図である。 伸張構成にある図20の可撓性配線アセンブリの部分側面立面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具と共に使用するための配線ハーネス及び誘導センサの斜視図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具と共に使用するための可撓性配線ハーネス及び誘導センサの斜視図である。 図24の可撓性配線ハーネスの一部の拡大図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、手動トグル部材を備える外科用器具の斜視図である。 回転位置にある手動トグル部材を示す、図26の手動トグルの端部断面図である。 中心位置にある図27の手動トグル部材の端部断面図である。 図26の外科用器具の概略図である。 手動トグル部材及び細長いシャフトを示す、図26の外科用器具の斜視分解図である。 手動ロッカー部材が中心位置にあるときの細長いシャフトの位置を示す、図30の細長いシャフトの平面図である。 手動トグル部材が反時計回りに回転されたときの細長いシャフトの位置を示す、図30の細長いシャフトの平面図である。 手動トグル部材が時計回りに回転されたときの細長いシャフトの位置を示す、図30の細長いシャフトの平面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用システムの概略図である。 図34の外科用システムの経時的な電池再充電速度、電池充電率、消費電力、及びモータ速度のグラフである。 本開示の少なくとも1つの態様による、外科用器具、単極発電機、及び双極発電機を備える外科用システムの側面図である。 本開示の少なくとも1つの態様による、経時的な複数の外科用器具システムの電池充電率及びモータトルクの概略図である。
本願の出願人は、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
・代理人整理番号END9234USNP1/190717-1M、発明の名称「METHOD FOR AN ELECTROSURGICAL PROCEDURE」、
・代理人整理番号END9234USNP2/190717-2、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT」、
・代理人整理番号END9234USNP3/190717-3、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH JAW ALIGNMENT FEATURES」、
・代理人整理番号END9234USNP4/190717-4、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ROTATABLE AND ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR」、
・代理人整理番号END9234USNP5/190717-5、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH ASYNCHRONOUS ENERGIZING ELECTRODES」、
・代理人整理番号END9234USNP6/190717-6、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH ELECTRODES BIASING SUPPORT」、
・代理人整理番号END9234USNP7/190717-7、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH FLEXIBLE WIRING ASSEMBLIES」、
・代理人整理番号END9234USNP8/190717-8、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH VARIABLE CONTROL MECHANISMS」、
・代理人整理番号END9234USNP10/190717-10、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENTS WITH ELECTRODES HAVING ENERGY FOCUSING FEATURES」、
・代理人整理番号END9234USNP11/190717-11、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENTS WITH ELECTRODES HAVING VARIABLE ENERGY DENSITIES」、
・代理人整理番号END9234USNP12/190717-12、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH MONOPOLAR AND BIPOLAR ENERGY CAPABILITIES」、
・代理人整理番号END9234USNP13/190717-13、発明の名称「ELECTROSURGICAL END EFFECTORS WITH THERMALLY INSULATIVE AND THERMALLY CONDUCTIVE PORTIONS」、
・代理人整理番号END9234USNP14/190717-14、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT WITH ELECTRODES OPERABLE IN BIPOLAR AND MONOPOLAR MODES」、
・代理人整理番号END9234USNP15/190717-15、発明の名称「ELECTROSURGICAL INSTRUMENT FOR DELIVERING BLENDED ENERGY MODALITIES TO TISSUE」、
・代理人整理番号END9234USNP16/190717-16、発明の名称「CONTROL PROGRAM ADAPTATION BASED ON DEVICE STATUS AND USER INPUT」、
・代理人整理番号END9234USNP17/190717-17、発明の名称「CONTROL PROGRAM FOR MODULAR COMBINATION ENERGY DEVICE」、及び
・代理人整理番号END9234USNP18/190717-18、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMMUNICATION PATHWAYS」。
本出願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年12月30日出願の以下の米国特許仮出願を所有する。
・米国特許仮出願第62/955,294号、発明の名称「USER INTERFACE FOR SURGICAL INSTRUMENT WITH COMBINATION ENERGY MODALITY END-EFFECTOR」、
・米国特許仮出願第62/955,292号、発明の名称「COMBINATION ENERGY MODALITY END-EFFECTOR」、及び
・米国特許仮出願第62/955,306号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS」。
本出願の出願人は、各開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、以下の米国特許出願を所有する。
・米国特許出願第16/209,395号、発明の名称「METHOD OF HUB COMMUNICATION」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201136号)、
・米国特許出願第16/209,403号、発明の名称「METHOD OF CLOUD BASED DATA ANALYTICS FOR USE WITH THE HUB」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206569号)、
・米国特許出願第16/209,407号、発明の名称「METHOD OF ROBOTIC HUB COMMUNICATION, DETECTION, AND CONTROL」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201137号)、
・米国特許出願第16/209,416号、発明の名称「METHOD OF HUB COMMUNICATION, PROCESSING, DISPLAY, AND CLOUD ANALYTICS」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206562号)、
・米国特許出願第16/209,423号、発明の名称「METHOD OF COMPRESSING TISSUE WITHIN A STAPLING DEVICE AND SIMULTANEOUSLY DISPLAYING THE LOCATION OF THE TISSUE WITHIN THE JAWS」(現在は、米国特許出願公開第2019/0200981号)、
・米国特許出願第16/209,427号、発明の名称「METHOD OF USING REINFORCED FLEXIBLE CIRCUITS WITH MULTIPLE SENSORS TO OPTIMIZE PERFORMANCE OF RADIO FREQUENCY DEVICES」(現在は、米国特許出願公開第2019/0208641号)、
・米国特許出願第16/209,433号、発明の名称「METHOD OF SENSING PARTICULATE FROM SMOKE EVACUATED FROM A PATIENT,ADJUSTING THE PUMP SPEED BASED ON THE SENSED INFORMATION, AND COMMUNICATING THE FUNCTIONAL PARAMETERS OF THE SYSTEM TO THE HUB」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201594号)、
・米国特許出願第16/209,447号、発明の名称「METHOD FOR SMOKE EVACUATION FOR SURGICAL HUB」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201045号)、
・米国特許出願第16/209,453号、発明の名称「METHOD FOR CONTROLLING SMART ENERGY DEVICES」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201046号)、
・米国特許出願第16/209,458号、発明の名称「METHOD FOR SMART ENERGY DEVICE INFRASTRUCTURE」(現在は、米国特許出願公開第2019/0201047号)、
・米国特許出願第16/209,465号、発明の名称「METHOD FOR ADAPTIVE CONTROL SCHEMES FOR SURGICAL NETWORK CONTROL AND INTERACTION」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206563号)、
・米国特許出願第16/209,478号、発明の名称「METHOD FOR SITUATIONAL AWARENESS FOR SURGICAL NETWORK OR SURGICAL NETWORK CONNECTED DEVICE CAPABLE OF ADJUSTING FUNCTION BASED ON A SENSED SITUATION OR USAGE」(現在は、米国特許出願公開第2019/0104919号)、
・米国特許出願第16/209,490号、発明の名称「METHOD FOR FACILITY DATA COLLECTION AND INTERPRETATION」(現在は、米国特許出願公開第2019/0206564号)、
・米国特許出願第16/209,491号、発明の名称「METHOD FOR CIRCULAR STAPLER CONTROL ALGORITHM ADJUSTMENT BASED ON SITUATIONAL AWARENESS」(現在は、米国特許出願公開第2019/0200998号)、
・米国特許出願第16/562,123号、発明の名称「METHOD FOR CONSTRUCTING AND USING A MODULAR SURGICAL ENERGY SYSTEM WITH MULTIPLE DEVICES」、
・米国特許出願第16/562,135号、発明の名称「METHOD FOR CONTROLLING AN ENERGY MODULE OUTPUT」、
・米国特許出願第16/562,144号、発明の名称「METHOD FOR CONTROLLING A MODULAR ENERGY SYSTEM USER INTERFACE」、及び
・米国特許出願第16/562,125号、発明の名称「METHOD FOR COMMUNICATING BETWEEN MODULES AND DEVICES IN A MODULAR SURGICAL SYSTEM」。
外科用可視化プラットフォームの様々な態様を詳細に説明する前に、例示の実施例が、適用又は使用において、添付の図面及び明細書で例示される部品の構造及び配置の詳細に限定されないことに留意されたい。例示の実施例は、他の態様、変形形態、及び修正形態で実施されるか、又はそれらに組み込まれてもよく、様々な方法で実施又は実行されてもよい。更に、特に明記しない限り、本明細書で用いられる用語及び表現は、読者の便宜のために例示の実施例を説明する目的で選択されたものであり、それらを限定するためのものではない。更に、以下に記述される態様、態様の表現、及び/又は実施例のうち1つ以上を、以下に記述される他の態様、態様の表現、及び/又は実施例のうち任意の1つ以上と組み合わせることができるものと理解されたい。
様々な態様は、外科手術中に組織の解剖、切断、及び/又は凝固をもたらすために発生器によって給電される電気外科用器具を含む、電気外科用システムを目的とする。電気外科用器具は、観血的外科処置における使用のために構成され得るが、腹腔鏡、内視鏡、及びロボット支援処置などの他のタイプの外科における用途も有する。
以下でより詳細に説明するように、電気外科用器具は、一般に、遠位に取り付けられたエンドエフェクタ(例えば、1つ以上の電極)を有するシャフトを備える。エンドエフェクタは、電流が組織内に導入されるように、組織に対して位置決めすることができる。電気外科用器具は、双極又は単極動作用に構成することができる。双極動作中、電流はそれぞれ、エンドエフェクタの活性電極によって組織に導入され、エンドエフェクタの戻り電極によって組織から戻される。単極動作中、電流は、エンドエフェクタの活性電極によって組織に導入され、患者の体に別個に位置する戻り電極(例えば、接地パッド)を介して戻される。組織を流れる電流によって生成される熱は、組織内及び/又は組織間の止血封止を形成してもよく、したがって、例えば、血管を封止するために特に有用であってもよい。
図1は、複数のエネルギーモダリティを外科用器具に送達するように構成されている発生器900の例を示す。発生器900は、エネルギーを外科用器具に送達するためのRF信号及び/又は超音波信号を提供する。発生器900は、単一のポートを通して複数のエネルギーモダリティ(例えば、とりわけ超音波、双極若しくは単極RF、不可逆及び/若しくは可逆電気穿孔法並びに/又はマイクロ波エネルギー)を送達することができる少なくとも1つの発生器出力部を備え、これらの信号は、組織を治療するために個別に又は同時にエンドエフェクタに送達することができる。発生器900は、波形発生器904に連結されたプロセッサ902を備える。プロセッサ902及び波形発生器904は、開示を明瞭にするために示されていない、プロセッサ902に連結されたメモリに記憶された情報に基づいて、様々な信号波形を発生するように構成されている。波形に関連するデジタル情報は、デジタル入力をアナログ出力に変換するために1つ又は2つ以上のDAC回路を含む波形発生器904に提供される。アナログ出力は、信号調節及び増幅のために、増幅器906に供給される。増幅器906の、調節され増幅された出力は、電力変圧器908に連結されている。信号は、電力変圧器908を横断して患者絶縁側にある二次側に連結されている。第1のエネルギーモダリティの第1の信号は、外科用器具のENERGY及びRETURNとラベルされた端子間に提供される。第2のエネルギーモダリティの第2の信号は、コンデンサ910を横断して連結され、外科用器具のENERGY及びRETURNとラベルされた端子間に提供される。2つを超えるエネルギーモダリティが出力されてもよく、したがって添え字「n」は、最大n個のENERGY端子が提供され得ることを示すために使用することができ、ここでnは、1超の正の整数であることが理解されよう。最大「n」個のリターンパス(RETURN)が、本開示の範囲から逸脱することなく提供されてもよいことも理解されよう。
第1の電圧感知回路912は、ENERGY及びRETURNパスとラベルされた端子にわたって連結され、それらの間の出力電圧を測定する。第2の電圧感知回路924は、ENERGY及びRETURNパスとラベルされた端子にわたって連結され、それらの間の出力電圧を測定する。電流感知回路914は、いずれかのエネルギーモダリティの出力電流を測定するために、示される電力変圧器908の二次側のRETURN区間と直列に配設される。異なるリターンパスが各エネルギーモダリティに対して提供される場合、別個の電流感知回路は各リターン区間で提供されねばならない。第1の電圧感知回路912及び第2の電圧感知回路924の出力が対応の絶縁変圧器928、922に提供され、電流感知回路914の出力は、別の絶縁変圧器916に提供される。電力変圧器908の一次側(非患者絶縁側)における絶縁変圧器916、928、922の出力は、1つ以上のADC回路926に提供される。ADC回路926のデジタル化された出力は、更なる処理及び計算のためにプロセッサ902に提供される。出力電圧及び出力電流のフィードバック情報は、外科用器具に提供される出力電圧及び電流を調整するために、出力インピーダンスなどのパラメータを計算するために使用することができる。プロセッサ902と患者絶縁回路との間の入力/出力通信は、インターフェース回路920を介して提供される。センサもまた、インターフェース回路920を介してプロセッサ902と電気通信してもよい。
一態様では、インピーダンスは、ENERGY/RETURNとラベルされた端子にわたって連結された第1の電圧感知回路912又はENERGY/RETURNとラベルされた端子にわたって連結された第2の電圧感知回路924のいずれかの出力を、電力変圧器908の二次側のRETURN区間と直列に配置された電流感知回路914の出力で割ることによって、プロセッサ902により判定され得る。第1の電圧感知回路912及び第2の電圧感知回路924の出力は、個別の絶縁変圧器928、922に提供され、電流感知回路914の出力は、別の絶縁変圧器916に提供される。ADC回路926からのデジタル化された電圧及び電流感知測定値は、インピーダンスを計算するためにプロセッサ902に提供される。一例として、第1のエネルギーモダリティENERGYはRF単極エネルギーであってもよく、第2のエネルギーモダリティENERGYはRF双極エネルギーであってもよい。それでも、双極及び単極RFエネルギーモダリティに加えて、他のエネルギーモダリティには、数ある中でも超音波エネルギー、不可逆並びに/又は可逆電気穿孔法及び/若しくはマイクロ波エネルギーが挙げられる。また、図1に例示された例は、単一のリターンパス(RETURN)が2つ以上のエネルギーモダリティに提供され得ることを示しているが、他の態様では、複数のリターンパスRETURNが、各エネルギーモダリティENERGYに提供されてもよい。
図1に示すように、少なくとも1つの出力ポートを備える発生器900は、実施される組織の治療のタイプに応じて、電力を、例えば、とりわけ超音波、双極若しくは単極RF、不可逆及び/若しくは可逆電気穿孔法、並びに/又はマイクロ波エネルギーなどの1つ以上のエネルギーモダリティの形態でエンドエフェクタに提供するために、単一の出力部を有し、かつ複数のタップを有する電力変圧器908を含むことができる。例えば、発生器900は、超音波トランスデューサを駆動するために高電圧かつ低電流のエネルギーを送達し、RF電極を駆動して組織を封止するために低電圧かつ高電流のエネルギーを送達し、又は単極又は双極RF電気外科用電極のいずれかを使用したスポット凝固のために凝固波形を有するエネルギーを送達することができる。発生器900からの出力波形は、周波数を外科用器具のエンドエフェクタに提供するために、誘導、切り替え又はフィルタリングされ得る。一例では、RF双極電極の、発生器900の出力部への接続部は、好ましくは、ENERGYとラベルされた出力部とRETURNとの間に位置するであろう。単極出力の場合、ENERGY出力部へ活性電極(例えば、ペンシル型又は他のプローブ)を接続し、RETURN出力部に好適なリターンパッドを接続することが好ましいであろう。
追加の詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「TECHNIQUES FOR OPERATING GENERATOR FOR DIGITALLY GENERATING ELECTRICAL SIGNAL WAVEFORMS AND SURGICAL INSTRUMENTS」と題する2017年3月30日公開の米国特許出願公開第2017/0086914号に開示されている。
図2は、発生器1100と、これと共に使用可能な様々な外科用器具1104、1106、1108と、を備える外科用システム1000の一形態を示し、外科用器具1104は超音波外科用器具であり、外科用器具1106はRF電気外科用器具であり、多機能型外科用器具1108は組み合わせ超音波/RF電気外科用器具である。発生器1100は、様々な外科用器具と共に使用するように構成可能である。様々な形態によれば、発生器1100は、例えば、超音波外科用器具1104、RF電気外科用器具1106、並びに発生器1100から同時に送達されるRFエネルギー及び超音波エネルギーを統合する多機能型外科用器具1108を含む異なるタイプの様々な外科用装置と共に使用するように構成可能であり得る。図2の形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108とは別個に示されているが、一形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108のうちのいずれかと一体的に形成されて、一体型外科用システムを形成してもよい。発生器1100は、発生器1100のコンソールの前側パネル上に位置する入力装置1110を含む。入力装置1110は、発生器1100の動作をプログラムするのに好適な信号を生成する任意の好適な装置を含むことができる。発生器1100は、有線又は無線通信用に構成されてもよい。
発生器1100は、複数の外科用器具1104、1106、1108を駆動するように構成される。第1の外科用器具は超音波外科用器具1104であり、ハンドピース1105(handpiece、HP)、超音波トランスデューサ1120、シャフト1126、及びエンドエフェクタ1122を備える。エンドエフェクタ1122は、超音波トランスデューサ1120と音響的に連結された超音波ブレード1128及びクランプアーム1140を備える。ハンドピース1105は、クランプアーム1140を動作させるトリガ1143と、超音波ブレード1128又は他の機能にエネルギーを供給し、駆動するためのトグルボタン1137、1134b、1134cの組み合わせと、を備える。トグルボタン1137、1134b、1134cは、発生器1100を用いて超音波トランスデューサ1120にエネルギーを供給するように構成することができる。
発生器1100はまた、第2の外科用器具1106を駆動するようにも構成される。第2の外科用器具1106は、RF電気外科用器具であり、ハンドピース1107(HP)、シャフト1127、及びエンドエフェクタ1124を備える。エンドエフェクタ1124は、クランプアーム1145、1142b内に電極を備え、シャフト1127の電気導体部分を通って戻る。電極は、発生器1100内の双極エネルギー源に連結され、双極エネルギー源によってエネルギーを供給される。ハンドピース1107は、クランプアーム1145、1142bを動作させるためのトリガ1145と、エンドエフェクタ1124内の電極にエネルギーを供給するためのエネルギースイッチを作動するためのエネルギーボタン1135と、を備える。第2の外科用器具1106はまた、単極エネルギーを組織に送達するためにリターンパッドと共に使用され得る。
発生器1100はまた、多機能型外科用器具1108を駆動するようにも構成される。多機能型外科用器具1108は、ハンドピース1109(HP)、シャフト1129、及びエンドエフェクタ1125を備える。エンドエフェクタ1125は、超音波ブレード1149及びクランプアーム1146を備える。超音波ブレード1149は、超音波トランスデューサ1120と音響的に連結される。ハンドピース1109は、クランプアーム1146を動作させるトリガ1147と、超音波ブレード1149又は他の機能にエネルギーを供給し、駆動するためのトグルボタン11310、1137b、1137cの組み合わせと、を備える。トグルボタン11310、1137b、1137cは、発生器1100を用いて超音波トランスデューサ1120にエネルギーを供給し、かつ同様に発生器1100内に収容された双極エネルギー源を用いて超音波ブレード1149にエネルギーを供給するように構成することができる。単極エネルギーは、双極エネルギーと組み合わせて、又は双極エネルギーとは別に組織に送達され得る。
発生器1100は、様々な外科用器具と共に使用するように構成可能である。様々な形態によれば、発生器1100は、例えば、超音波外科用器具1104、RF電気外科用器具1106、並びに発生器1100から同時に送達されるRFエネルギー及び超音波エネルギーを統合する多機能型外科用器具1108を含む異なるタイプの異なる外科用器具と共に使用するように構成可能であり得る。図2の形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108とは別個に示されているが、別の形態では、発生器1100は、外科用器具1104、1106、1108のうちのいずれか1つと一体的に形成されて、一体型外科用システムを形成してもよい。上で考察されるように、発生器1100は、発生器1100のコンソールの前側パネル上に位置する入力装置1110を含む。入力装置1110は、発生器1100の動作をプログラムするのに好適な信号を生成する任意の好適な装置を含むことができる。発生器1100はまた、1つ又は2つ以上の出力装置1112を含んでもよい。電気信号波形をデジタル的に発生させるための発生器、及び外科用器具の更なる態様は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2017-0086914(A1)号に記載されている。
図3は、様々な機能を実行するために起動され得る複数のモータアセンブリを備える外科用器具又はツール600の概略図を示す。図示される例では、閉鎖モータアセンブリ610は、開放構成と閉鎖構成との間でエンドエフェクタを移行させるように動作可能であり、関節運動モータアセンブリ620は、シャフトアセンブリに対してエンドエフェクタを関節運動させるように動作可能である。特定の例では、複数のモータアセンブリは個々に起動されて、エンドエフェクタにおいて発射運動、閉鎖運動、及び/又は関節運動を生じさせることができる。発射運動、閉鎖運動、及び/又は関節運動は、例えばシャフトアセンブリを介してエンドエフェクタに伝達することができる。
特定の例では、閉鎖モータアセンブリ610は、閉鎖モータを含む。閉鎖603は、具体的には閉鎖部材を閉鎖するように変位させ、エンドエフェクタを閉鎖構成に移行するために、モータによって生成された閉鎖運動をエンドエフェクタに伝達するように構成され得る、閉鎖モータ駆動アセンブリ612と動作可能に連結されてもよい。閉鎖運動によって、例えば、エンドエフェクタが開放構成から閉鎖構成へと移行して組織を捕捉することができる。エンドエフェクタは、モータの方向を逆転させることによって開放位置に移行され得る。
特定の例では、関節運動モータアセンブリ620は、モータによって生成された関節運動をエンドエフェクタに伝達するように構成することができる、関節駆動アセンブリ622に動作可能に連結される、関節運動モータを含む。特定の例では、関節運動によって、例えば、エンドエフェクタがシャフトに対して関節運動することができる。
外科用器具600のモータの1つ以上は、モータのシャフト上の出力トルクを測定するためのトルクセンサを備えてもよい。エンドエフェクタ上の力は、ジョーの外側の力センサによって、又はジョーを作動させるモータのトルクセンサなどによって、任意の従来の様式で感知されてもよい。
様々な例において、モータアセンブリ610、620は、1つ以上のHブリッジFETを含み得る1つ以上のモータドライバを備える。モータドライバは、例えば、制御回路601のマイクロコントローラ640(「コントローラ」)からの入力に基づいて、電源630からモータへと伝達された電力を変調してもよい。特定の例では、マイクロコントローラ640を用いて、例えばモータによる電流の引き込みを測定することができる。
特定の例では、マイクロコントローラ640は、マイクロプロセッサ642(「プロセッサ」)と、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体又はメモリユニット644(「メモリ」)と、を含んでもよい。特定の例では、メモリ644は、様々なプログラム命令を記憶することができ、それが実行されると、プロセッサ642に、本明細書に記載される複数の機能及び/又は計算を実施させることができる。特定の例では、メモリユニット644のうちの1つ以上が、例えば、プロセッサ642に連結されてもよい。様々な態様では、マイクロコントローラ640は、有線若しくは無線チャネル、又はこれらの組み合わせを介して通信してもよい。
特定の例では、電源630を用いて、例えばマイクロコントローラ640に電力を供給してもよい。特定の例では、電源630は、例えばリチウムイオン電池などの電池(又は「電池パック」若しくは「電源パック」)を含んでもよい。特定の例では、電池パックは、外科用器具600に電力を供給するため、ハンドルに解除可能に装着されるように構成されてもよい。直列で接続された多数の電池セルを、電源630として使用してもよい。特定の例では、電源630は、例えば、交換可能及び/又は再充電可能であってもよい。
様々な例では、プロセッサ642は、モータドライバを制御して、アセンブリ610、620のモータの位置、回転方向、及び/又は速度を制御してもよい。特定の例では、プロセッサ642は、モータを停止及び/又は無効化するように、モータドライバに信号伝達することができる。「プロセッサ」という用語は、本明細書で使用されるとき、任意の好適なマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、又は、コンピュータの中央処理装置(central processing unit、CPU)の機能を1つの集積回路又は最大で数個の集積回路上で統合した他の基本コンピューティング装置を含むと理解されるべきである。プロセッサ642は、デジタルデータを入力として受理し、メモリに記憶された命令に従ってそのデータを処理し、結果を出力として提供する、多目的のプログラム可能装置である。これは、内部メモリを有するので、逐次的デジタル論理の一例である。プロセッサは、二進数法で表される数字及び記号で動作する。
一例では、プロセッサ642は、Texas Instruments製のARM Cortexの商品名で知られているものなど、任意のシングルコア又はマルチコアプロセッサであってもよい。特定の例では、マイクロコントローラ620は、例えばTexas Instrumentsから入手可能なLM 4F230H5QRであってもよい。少なくとも1つの実施例では、Texas InstrumentsのLM4F230H5QRは、製品データシートで容易に利用可能な機能の中でもとりわけ、最大40MHzの256KBのシングルサイクルフラッシュメモリ若しくは他の不揮発性メモリのオンチップメモリ、性能を40MHz超に改善するためのプリフェッチバッファ、32KBのシングルサイクルSRAM、StellarisWare(登録商標)ソフトウェアを搭載した内部ROM、2KBのEEPROM、1つ又は2つ以上のPWMモジュール、1つ又は2つ以上のQEIアナログ、12個のアナログ入力チャネルを備える1つ又は2つ以上の12ビットADCを含むARM Cortex-M4Fプロセッサコアである。他のマイクロコントローラが、外科用器具600と共に使用するのに容易に代用されてもよい。したがって、本開示は、この文脈に限定されるべきではない。
特定の例では、メモリ644は、外科用器具600のモータそれぞれを制御する、プログラム命令を含んでもよい。例えば、メモリ644は、閉鎖モータ、及び関節運動モータを制御するためのプログラム命令を含んでもよい。このようなプログラム命令は、プロセッサ642に、外科用器具600のアルゴリズム又は制御プログラムからの入力に従って、閉鎖機能及び関節運動機能を制御させることができる。
特定の例では、例えば、センサ645などの1つ以上の機構及び/又はセンサを用いて、特定の設定で使用すべきプログラム命令をプロセッサ642に警告することができる。例えば、センサ645は、エンドエフェクタの閉鎖、及び関節運動に関連するプログラム命令を使用するようにプロセッサ642に警告することができる。特定の例では、センサ645は、例えば、閉鎖アクチュエータの位置を感知するために用いることができる位置センサを備えてもよい。したがって、プロセッサ642は、プロセッサ642が閉鎖アクチュエータの作動を示すセンサ630からの信号を受信する場合、エンドエフェクタを閉じることに関連付けられたプログラム命令を使用して、閉鎖駆動アセンブリ620のモータを作動させることができる。
いくつかの例では、モータはブラシレスDC電動モータであってもよく、それぞれのモータ駆動信号は、モータの1つ以上の固定子巻線に提供されるPWM信号を含んでもよい。また、いくつかの例では、モータドライバは省略されてもよく、制御回路601がモータ駆動信号を直接生成してもよい。
様々な腹腔鏡手術中においては、患者の腹壁に設置されたトロカールを通して外科用器具の外科用エンドエフェクタ部分を挿入して、患者の腹部内に位置する手術部位にアクセスすることは一般的な手法である。その最も単純な形態では、トロカールは、カニューレ又はスリーブとして知られる中空チューブ内で典型的に使用される一方に鋭い三角形の先端を有するペン形状の器具であり、体部に開口部を作り、そこを通して外科用エンドエフェクタが導入され得る。そのような構成は、体腔内に、外科用エンドエフェクタが挿入され得るアクセスポートを形成する。トロカールのカニューレの内径は、トロカールを通して挿入され得る外科用器具のエンドエフェクタ及び駆動支持シャフトのサイズを必然的に制限する。
実施される外科的処置の特定のタイプに関係なく、外科用エンドエフェクタがトロカールカニューレを通して患者に挿入されると、治療される組織又は器官に対して外科用エンドエフェクタを適切に位置決めするために、トロカールカニューレ内に位置付けられたシャフトアセンブリに対して外科用エンドエフェクタを移動させる必要があることが多い。このトロカールカニューレ内に留まるシャフトの部分に対する外科用エンドエフェクタの移動又は位置決めは、多くの場合、外科用エンドエフェクタの「関節運動」と呼ばれる。外科用エンドエフェクタのそのような関節運動を容易にするために、外科用エンドエフェクタを関連付けられたシャフトに取り付けるための様々な関節継手が開発されている。多くの外科的処置において予想されるように、可能な限り大きな関節運動範囲を有する外科用エンドエフェクタを使用することが望ましい。
トロカールカニューレのサイズによって課されるサイズの制約により、関節継手の構成要素は、トロカールカニューレを通して自由に挿入可能であるようにサイズ決定されなければならない。これらのサイズの制約はまた、手持ち式であるか、又はより大きな自動システムの一部分を備え得る、ハウジング内に支持されるモータ及び/又は他の制御システムと動作可能にインターフェース接続する様々な駆動部材及び構成要素のサイズ及び構成も制限する。多くの場合、これらの駆動部材は、外科用エンドエフェクタに動作可能に結合されるか、又は動作可能にインターフェース接続されるように、関節継手を動作可能に通過しなければならない。例えば、1つのそのような駆動部材は、外科用エンドエフェクタに関節運動制御運動を加えるために一般的に用いられる。使用中、関節運動駆動部材は、外科用エンドエフェクタのトロカールを通した挿入を容易にするため、外科用エンドエフェクタを非関節運動位置に位置付けるように非作動であり、その後、外科用エンドエフェクタが患者に入ったときに外科用エンドエフェクタを所望の位置に関節運動させるように作動させることができる。
したがって、前述のサイズ制約は、所望の関節運動の範囲を達成し、更に、外科用エンドエフェクタの様々な特徴部を動作させるのに必要な様々な異なる駆動システムを収容できる、関節システムの開発の多くの課題である。更に、外科用エンドエフェクタが所望の関節運動位置に位置付けられると、関節運動システム及び関節継手は、エンドエフェクタの作動及び外科的処置の遂行中に、外科用エンドエフェクタをその位置に保持できなければならない。そのような関節継手の構成はまた、使用中にエンドエフェクタが受ける外力に耐えることが可能でなければならない。
図4~図7は、第1のジョー30110、第2のジョー30120、及び単極楔形電極30130を備える、電気外科用器具30100を示す。第1のジョー30110及び第2のジョー30120は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり、それらの間に組織Tを把持するように構成されている。第1のジョー30110及び第2のジョー30120の各々は、発電機に電気的に結合される電極を備える。例示的な好適な発電機900、1100は、図1及び図2に関連して上述されている。発電機は、電力を供給し、第1及び第2のジョー30110、30120の電極に、双極組織処置サイクルにおいて組織を封止、凝固、及び/又は焼灼するための双極エネルギーを協働的に送達させるように構成されている。
使用中、第1のジョー30110及び第2のジョー30120は、組織Tがそれらの間に把持されるとき、それらの遠位端において互いから離れる方向に偏向し得る。組織Tが把持されると、組織Tは、第1のジョー30110及び第2のジョー30120に力を及ぼし、ジョーを互いから離れる方向に偏向させる。より具体的には、組織Tが第1のジョー30110と第2のジョー30120との間に把持されるとき、ジョーの遠位端方向の第1のジョー30110と第2のジョー30120との間の間隙Bは、ジョーの近位端方向の第1のジョー30110と第2のジョー30120との間の間隙Aよりも大きくなり得る。
上記に加えて、電気外科用器具30100のエンドエフェクタ30100は、発電機(例えば、発電機900、1100)に電気的に接続され、発電機によって通電されるときに第1のジョー30110と第2のジョー30120との間に位置付けられた組織Tを切断するように構成されている、単極楔形電極30130を更に備える。図示される実施形態では、単極楔形電極30130は、第2のジョー30120に固定されているが、単極楔形電極30130が第1のジョー30110に固定される他の実施形態が想定される。単極楔形電極30130は、その近位端でより薄く、その遠位端でより厚く(図7参照)、第1のジョー30110と第2のジョー30120との間に画定される可変間隙を相殺する。言い換えれば、単極楔形電極30130は、楔形状を備える。前述のように、ジョー30110、30120の間に画定される可変間隙は、組織がそれらの間に把持されるときのジョー30110、30120の偏向に少なくとも部分的に起因する。少なくとも1つの実施形態では、単極楔形電極30130は、柔軟なフレックス回路基板30132を含む。柔軟なフレックス回路基板30132は、組織が第1のジョー30110と第2のジョー30120との間で把持されるときに、第1のジョー30110及び第2のジョー30120の偏向を相殺するため、長手方向に曲がる及び/又は屈曲するように構成されている。
様々な例では、単極楔形電極30130は、柔軟なフレックス回路基板30132の長さに沿って中央に配置された導電性部材30134を含む。図示される例では、導電性部材30134は、柔軟なフレックス回路基板30132上に配置され、そこでその少なくとも一部分は、柔軟なフレックス回路基板30132の上面を通して露出される。特定の例では、導電性部材30134の部分は露出しているが、他の部分は、柔軟なフレックス回路基板30132によって覆われている。
ジョー30110、30120が湾曲形状を備える例では、単極楔形電極30130は、同様の湾曲プロファイルで長手方向に延在する。更に、単極楔形電極30130は、長手方向に延在するにつれて、より大きい幅からより小さい幅に徐々に変化する。したがって、その近位端の近くの単極楔形電極30130の第1の幅は、図6に示されるように、その遠位端の近くの第2の幅よりも大きい。他の例では、その近位端の近くの単極楔形電極の第1の幅は、その遠位端の近くの第2の幅よりも小さくてもよい。
図示される例では、導電性部材30134の遠位端は、柔軟なフレックス回路基板30132の遠位端の近位にあり、柔軟なフレックス回路基板30132の遠位端は、ジョー30130の遠位端の近位にある。しかしながら、他の例では、ジョー30130の遠位端、導電性部材30134、及び柔軟なフレックス回路基板30132は、1つの位置で一体化されている。
図8~図10は、第1のジョー30210、第2のジョー30220、及び単極電極30230を備える電気外科用器具30200を示す。第1のジョー30210及び第2のジョー30220は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり、組織は、それらの間に位置付けられるように構成されている。第1のジョー30210及び第2のジョー30220は、金属から構成され、誘電材料でコーティングされ得る。少なくとも1つの実施形態では、第1のジョー30210及び第2のジョー30220は、ステンレス鋼で構成され、収縮チューブでコーティングされている。様々な態様では、ジョー30210、30220は、単極電極30230から電気的に絶縁された双極電極を画定する。
第1のジョー30210は、第1のジョー30210の周りに位置付けられた第1の柔軟な部材30240を備え、第2のジョー30220は、第2のジョー30220の周りに位置付けられた第2の柔軟な部材30250を備える。柔軟な部材30240、30250は、組織が第1のジョー30210と第2のジョー30220との間に位置付けられたときに組織との接触を強化するために圧縮可能である、変形可能な誘電材料を含む。少なくとも1つの実施形態では、柔軟な部材30240、30250は、シリコーン及び/又はゴムを含む。
上記に加えて、単極電極30230が発電機(例えば、発電機1100、900)によって通電されるときに、単極電極30230は、第1のジョー30210と第2のジョー30220との間に位置付けられた組織を切断するために利用される。単極電極30230は、第1のジョー30210に沿って、かつ第1の柔軟な部材30240内に延在するワイヤを備える。単極電極30230は、第1の柔軟な部材30240の近位開口30242を通って第1の柔軟な部材20140を出て、第1の柔軟な部材30240の外部に沿って延在し、次いで第1の柔軟な部材30240の遠位開口30244を通って第1の柔軟な部材20140に再度入る。この配置は、組織が第1のジョー30210と第2のジョー30220との間で把持されるときに、単極電極30230の中央部分30232が曲がる及び/又は屈曲することを可能にする。更に、単極電極30230の中央部分30232は、その長さに沿って第1の柔軟な部材30240によって補強される。言い換えれば、第1の柔軟な部材30240は、単極電極30230の中央部分30232に第2のジョー30220に向かう付勢力を加える。第1の柔軟な部材30240は、第1のジョー30210及び第2のジョー30220がそれらの間に組織を把持するときに、単極電極30230によって組織上で加えられる圧力を増加させ、単極電極30230の切断能力を改善する。
様々な態様では、単極電極30230は、例えば、ステンレス鋼、チタン、又は任意の他の好適な金属などの金属から構成され得る。単極電極30230の露出表面は、露出金属仕上げを有することができ、又は例えばPTFEなどの薄い誘電材料でコーティングすることができる。様々な態様では、コーティングは、導電性表面を画定する薄い金属ストリップを露出するためにスカイブされ得る。
図11は、第1のジョー30310、第2のジョー30320、及び単極電極30330を備える外科用器具30300を示す。第1のジョー30310及び第2のジョー30320は、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり、それらの間に組織Tを把持する。第1のジョー30310は、第1の双極電極を備え、第2のジョー30320は、第2の双極電極を備える。第1及び第2の双極電極は協働して、双極組織処置サイクルにおいて、第1のジョー30310と第2のジョー30320の間に把持された組織を焼灼及び/又は封止するための双極エネルギーを送達する。
上記に加えて、第1のジョー30310は、第1の組織接触面30314を備え、第2のジョー30320は、第2の組織接触面30324を備える。第1のジョー30310は、その中に第1の柔軟な又は付勢部材30340を受容するように構成された第1の凹部30312を備える。第1の付勢部材30340は、組織Tが第1のジョー30310と第2のジョー30320との間に把持されるときに、組織Tを第2のジョー30320に向かって付勢するように構成されている。第2のジョーは、その中に第2の柔軟な又は付勢部材30350及び単極電極30330を受容するように構成された第2の凹部30322を備える。第2の付勢部材30350は、組織Tが第1のジョー30310と第2のジョー30320との間に把持されるときに、単極電極30330及び組織Tを第1のジョー30310に向かって付勢するように構成されている。
上記に加えて、第1の凹部30312及び第2の凹部30322は、第1のジョー30310及び第2のジョー30320を完全に閉鎖することができるように、第1の付勢部材30340、第2の付勢部材30350、及び単極電極30330を受容するようにサイズ決定及び成形される。言い換えれば、第1のジョー30310及び第2のジョー30320が閉鎖位置にあるとき、それらの間に位置付けられている組織Tがない場合、第1の組織接触面30314及び第2の組織接触面30324は互いに接触する。しかしながら、第1のジョー30310及び第2のジョー30320が閉鎖位置にあるとき、組織Tがそれらの間に位置付けられている場合、及び/又は、組織Tがそれらの間に位置付けられていない場合、第1の組織接触面30314と第2の組織接触面30324との間に間隙が画定される他の実施形態が想定される。いずれにせよ、第1の凹部30312及び第2の凹部30322は、単極電極30330が第2の組織接触面30324の上を、第1のジョー30310の第1の凹部30312内に延在して、第1のジョー30310及び第2のジョー30320が完全に閉鎖する能力を高めるようにサイズ決定及び/又は成形される。第1及び第2の凹部30312、30322は、第1及び第2のジョー30310、30320から単極電極30330を電気的に絶縁するための電気的絶縁材料を含む。しかしながら、第1及び第2の凹部30312、30322が、第1及び第2のジョー30310、30320から単極電極30330を電気的に絶縁しない他の実施形態が想定される。単極電極30330は、外科用器具30300の制御ハウジングへの独立した配線接続を含む。独立した配線接続により、単極電極30330は、第1及び第2のジョー30310、30320の第1及び第2の電極とは無関係に通電されて、互いに独立して切断及び/又は封止操作を行うことを可能にする。少なくとも1つの実施形態では、外科用器具30300の制御ハウジングは、第1及び第2のジョー30310、30320の第1及び第2の電極が通電されて焼灼及び/又は封止されていない組織Tの切断を阻止するまで、単極電極30330が通電されるのを阻止する。
図12は、電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタ30400を示す。エンドエフェクタ30400は、第1の双極電極30410を含む第1のジョー、第2の双極電極30420を含む第2のジョー、及び単極電極30430を備える。第1の双極電極30410及び第2の双極電極30420は、柔軟な部材及び/又は柔軟な絶縁体30440によって少なくとも部分的に囲まれている。柔軟な絶縁体30440は、ゴム、シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)チューブ、及び/又はそれらの組み合わせを含むことができる。単極電極30430は、第1の双極電極30410の柔軟な絶縁体30440に取り付けられている。したがって、単極電極30430は、第1の双極電極30410から電気的に絶縁されている。少なくとも1つの実施形態では、第1の電極30410を取り囲む適合絶縁体30440は、剛性、又は少なくとも実質的に剛性のPTFEチューブを備え、第2の電極30420を取り囲む第2の柔軟な絶縁体30440は、シリコーン及び/又はゴム材料を含む。例えば、第1の双極電極30410及び第2の双極電極30420の周囲に少なくとも部分的に位置付けられた、PTFEチューブ、ゴム、及び/又はシリコーンの異なる組み合わせを有する、他の実施形態が想定される。
図13は、電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタ30500を示す。外科用エンドエフェクタは、第1のジョー30510と、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な第2のジョー30520とを備え、それらの間に組織を把持する。第1のジョー30510は、第1の柔軟な部材30514によって少なくとも部分的に囲まれ、第2のジョー30520は、第2の柔軟な部材30524によって少なくとも部分的に囲まれている。第1の柔軟な部材30514は、第1の双極電極30512によってほぼ完全に囲まれており、第2の柔軟な部材30524は、第2の双極電極30522によってほぼ完全に囲まれている。より具体的には、第1の双極電極30512は、単極電極30530が第1の柔軟な部材30514に固定されている間隙部分30516を除いて、第1の柔軟な部材30514を取り囲む。更に、第2の双極電極30522は、第1のジョー30510に面する間隙部分30526を除いて、第2の柔軟な部材30524を取り囲む。第2のジョー30520の間隙部分30526は、第1のジョー30510及び第2のジョー30520が閉鎖位置において組織を把持するときに、第1の柔軟な部材30514から延在する単極電極30530が、第1の柔軟な部材30514及び第2の柔軟な部材30524の両方からの付勢力を受けることを可能にする。第1の柔軟な部材30514及び第2の柔軟な部材30524は、電気的絶縁材料を含み、単極電極30530を第1の双極電極30512及び第2の双極電極30522から電気的に絶縁する。第1及び第2の柔軟な部材30514、30524は、ゴム、シリコーン、PTFEチューブ、及び/又はそれらの組み合わせを含むことができる。
図14は、電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタ30600を示す。外科用エンドエフェクタ30600は、第1のジョー30610と、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な第2のジョー30620とを備え、それらの間に組織を把持する。第1のジョー30610は、第1の柔軟な部材30614によって少なくとも部分的に囲まれ、第2のジョー30620は、第2の柔軟な部材30624によって少なくとも部分的に囲まれている。第1の柔軟な部材30614は、第1の双極電極30612によってほぼ完全に囲まれており、第2の柔軟な部材30624は、第2の双極電極30622によってほぼ完全に囲まれている。言い換えれば、第1の双極電極30612は、単極電極30630が第1の柔軟な部材30614に固定されている間隙部分30616を除いて、第1の柔軟な部材30614を取り囲む。更に、第2の双極電極30622は、間隙部分30626を除いて、第2の柔軟な部材30624を取り囲む。
上記に加えて、第1及び第2の双極電極30612、30622の間隙部分30616、30626は、第1のジョー30610及び第2のジョー30620が閉鎖位置にあるときに、第1の柔軟な部材30614から延在する単極電極30630を第2の柔軟な部材30624に接触させる。更に、間隙部分30616、30626はオフセットされており、ジョー30610、30620が閉じられており、それらの間に組織が位置付けられていないときに、第1の双極電極30612が第2の柔軟な部材30624及び第2の双極電極30622に接触して、第1の柔軟な部材30614に接触することを可能にする。電極30512、30533とは異なり、電極30612、30622は、互いに鏡像ではない。代わりに、電極30612は、電極30622とはオフセットされており、間隙部分30616、30610も互いにオフセットされる。この配置は、回路短絡を阻止する。
いずれにせよ、第1のジョー30610及び第2のジョー30620が閉じられると、単極電極30630は、第1の柔軟な部材30614と第2の柔軟な部材30624との間に位置付けられて、組織がジョー30610、30620の間で把持されるときに、単極電極30630にばね付勢又は付勢力を提供する。言い換えれば、単極電極30630は、第1のジョー30610及び第2のジョー30620が組織の周りで閉じられているときに、第1の柔軟な部材30614及び第2の柔軟な部材30624の両方から付勢力を受ける。柔軟な部材30614、30624からの付勢力は、単極電極30630が通電されるときに組織の切断を容易にする。
上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、第1の柔軟な部材30614及び第2の柔軟な部材30624は、電気的絶縁材料を含み、単極電極30630を第1の双極電極30612及び第2の双極電極30622から電気的に絶縁する。少なくとも1つの実施形態では、第1及び第2の柔軟な部材30614、30624は、ゴム、シリコン、PTFEチューブ、及び/又はそれらの組み合わせを含むことができる。
図15は、電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタ30700を示す。エンドエフェクタ30700は、第1のジョー30710と、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な第2のジョー30720とを備え、それらの間に組織を把持する。第1のジョー30710は第1の双曲電極を画定し、第2のジョー30720は第2の双極電極を画定し、協働して、第1のジョー30710と第2のジョー30720との間に把持された組織を焼灼及び/又は封止するための双極エネルギーを送達するように構成されている。更に、第1のジョー30710は、その中に取り付けられた第1の柔軟な部材30714を備える第1の長手方向凹部30712を備える。第2のジョー30720は、その中に取り付けられた第2の柔軟な部材30724を備える第2の長手方向凹部30722を備える。外科用エンドエフェクタ30700は、第1の柔軟な部材30714に固定された単極電極30730を更に備える。第1の柔軟な部材30714及び第2の柔軟な部材30724は、第1のジョー30710及び第2のジョー30720が閉鎖位置において組織を把持するときに、第1の柔軟な部材30714から延在する単極電極30730が、第1の柔軟な部材30714及び第2の柔軟な部材30724の両方からの付勢力を受けることを可能にする。第1の柔軟な部材30714及び第2の柔軟な部材30724は、電気的絶縁材料を含み、単極電極30730を第1のジョー30710の第1の電極及び第2のジョー30720の第2の電極から電気的に絶縁する。第1及び第2の柔軟な部材30714、30724は、ゴム、シリコーン、PTFEチューブ、及び/又はそれらの組み合わせを含むことができる。
図16は、電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタを示す。エンドエフェクタ30800は、第1のジョー30810と、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な第2のジョー30820とを備え、それらの間に組織を把持する。第1のジョー30810は、第1の双極電極を画定し、第2のジョー30820は、第2の双極電極を画定する。上述のように、第1及び第2の双極電極は、第1のジョー30810と第2のジョー30820の間に位置付けられた組織を焼灼及び/又は封止するための双極エネルギーを送達するために協働するように構成されている。更に、第1のジョー30810は、その中に取り付けられた柔軟な部材30814を備える長手方向凹部30812を備える。少なくとも1つの実施形態では、第2のジョー30820は、PTFE収縮チューブでコーティングされたステンレス鋼を含む。外科用エンドエフェクタ30800は、第1のジョー30810の柔軟な部材30814に固定された単極電極30830を更に備える。柔軟な部材30814は、第1のジョー30810及び第2のジョー30820がそれらの間に組織を把持するときに、単極電極30830に付勢力を提供する。柔軟な部材30814の付勢力は、切断動作中に単極電極30830と組織との間の接触を強化する。この柔軟な部材30814は、電気的絶縁材料を含み、単極電極30830を第1のジョー30810の第1の電極から電気的に絶縁する。柔軟な部材30814は、ゴム、シリコーン、PTFEチューブ、及び/又はそれらの組み合わせを含むことができる。
図17は、外科用エンドエフェクタ30800に対する別の外科用エンドエフェクタ30800’を示す。エンドエフェクタ30800’は、エンドエフェクタ30800に類似しているが、単極電極30830は、第2のジョー30820に固定されている。組織が第1のジョー30810と第2のジョー30820との間に位置付けられると、柔軟な部材30814は、組織を通して、第2のジョー30820に取り付けられた単極電極30830に付勢力を加える。
図18は、電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタ30900を示す。外科用エンドエフェクタ30900は、エンドエフェクタ30900の長さに沿って長手方向に延在するエンドエフェクタ軸EAを画定する。外科用エンドエフェクタ30900は、第1のジョー30910と、開放位置と閉鎖位置との間で移動可能な第2のジョー30920とを備え、それらの間に組織を把持する。第1のジョー30910は、第1のダイヤモンド様コーティング30914によって囲まれた第1のハニカム格子構造30912を備える。第2のジョー30920は、第2のダイヤモンド様コーティング30924によって囲まれた第2のハニカム格子構造30922を備える。ダイヤモンド様コーティング30914、30924は、例えば、本明細書に記載のダイヤモンド様コーティングのいずれかであり得る。第1のハニカム格子構造30912及び第2のハニカム格子構造30922は、同じ幾何学的アレイ及び材料を含む。しかしながら、第1のハニカム格子構造30912及び第2のハニカム格子構造30922が、本明細書に記載されるように、より多くの又はより少ない空気ポケットを含む異なる幾何学的アレイ及び材料を含む、他の実施形態が想定される。第1のダイヤモンド様コーティング30914及び第2のダイヤモンド様コーティング30924は、同じ材料を含む。しかしながら、第1のダイヤモンド様コーティング30914及び第2のダイヤモンド様コーティング30924が異なる材料を含む、他の実施形態が想定される。
上記に加えて、エンドエフェクタ30900は、エンドエフェクタ軸EAの第1の側面の第1のジョー30910の第1のダイヤモンド様コーティング30914に固定された、第1の双極電極30940を更に備える。第1の双極電極30940は、エンドエフェクタ30900の長さに沿って長手方向に延在する。第2のジョー30920は、第2のジョー30920に画定された切り欠き部分30926内に取り付けられた柔軟な部材30960を備える。エンドエフェクタ30900は、エンドエフェクタ軸EAの第2の側面の柔軟な部材30960に取り付けられた第2の双極電極30950を更に備える。第2の双極電極30950は、エンドエフェクタ30900の長さに沿って長手方向に延在する。電極30940、30950は協働して、ジョー30910とジョー30920との間に把持された組織に双極エネルギーを送達する。更に、電極30940、30950は、互いにオフセットされて、短絡を形成し得る閉鎖位置におけるそれらの間の偶発的な接触を阻止する。
更に、エンドエフェクタ30900は、柔軟な部材30960に取り付けられ、第1の双極電極30940と第2の双極電極30950との中間に位置付けられた単極電極30930を備える。単極電極30930は、エンドエフェクタ30900の長さに沿って長手方向に延在し、少なくとも1つの実施形態では、エンドエフェクタ軸EAと位置合わせされる。
本明細書で論じられるように、第1の双極電極30940及び第2の双極電極30950は、双極エネルギーサイクルにおいて組織に双極エネルギーを送達することによって、組織が第1のジョー30910と第2のジョー30920との間に位置付けられたときに組織を焼灼及び/又は封止するように構成されている。更に、単極電極30930は、単極エネルギーサイクルにおいて組織に単極エネルギーを送達することによって組織を切断するように構成されている。
上記に加えて、柔軟な部材30960は圧縮可能であり、第1のジョー30910と第2のジョー30920との間に位置付けられた組織に圧力をかける。より具体的には、柔軟な部材30960の直接上方の領域にある組織上のジョー30910、30920によって加えられる圧力は、柔軟な部材30960に隣接する領域内(すなわち、柔軟な部材30960が存在しない領域)の組織に加えられる圧力よりも大きい。少なくとも1つの実施形態では、柔軟な部材30960は、第2のダイヤモンド様コーティング30924及び第2のジョー30920のハニカム格子構造30922から第2の双極電極30950及び単極電極30930を絶縁する、エラストマー及び/又はプラスチックハニカム構造を備える。柔軟な部材30960は、第2の双極電極30950及び単極電極30930を定位置に保持し、組織が第1のジョー30910と第2のジョー30920との間で把持されるときに、単極電極30930及び第2の双極電極30950に、第1のジョー30910に向かう付勢力をもたらす。
上記に加えて、第1及び第2のダイヤモンド様コーティング30914、30924は、導電性かつ断熱性である。しかしながら、第1及び第2のダイヤモンド様コーティング30914、30924が電気的に絶縁性かつ/又は断熱性である他の実施形態が想定される。第1及び第2のハニカム格子構造30912、30922は、第1及び第2のジョー30910、30920に断熱性をもたらす空気ポケットを備える。第1及び第2のハニカム格子構造30912、30922は、組織が第1のジョー30910と第2のジョー30920との間に位置付けられたときに、組織に追加のバネ付勢を提供する。少なくとも1つの実施形態では、第1及び第2のハニカム格子構造30912、30922は、組織がそれらの間に把持されるときに、第1及び第2のジョー30910、30920の屈曲及び/又は曲げを可能にする。いずれにせよ、第1及び第2のハニカム格子構造30912、30922及び柔軟な部材30960のばね力は、組織が第1のジョー30910と第2のジョー30920との間で把持されるときに組織に一貫した圧力を提供する。
様々な態様では、ダイヤモンド様コーティング(DLC)30914、30924のうちの1つ以上は、炭素原子間のグラファイト及びダイヤモンド結合を有する非晶質炭素-水素ネットワークから構成される。DLCコーティング30914、30924は、第1及び第2のハニカム格子構造30912、30922の周囲に、低摩擦かつ高硬度特性を有するフィルムを形成することができる。DLCコーティング30914、30924は、ドープされていても、又はドープされていなくてもよく、一般に、sp3結合の大部分を含有する、非晶質炭素(a-C)又は水素化非晶質炭素(a-C:H)の形態である。Oerlikon Balzersによって開発された表面コーティング技術などの様々な表面コーティング技術を利用して、DLCコーティング30914、30924を形成することができる。少なくとも1つの例では、DLCコーティング30914、30924は、プラズマ支援化学蒸着法(PACVD)を使用して生成される。
様々な態様において、DLCコーティングの一方又は両方は、窒化チタン、窒化クロム、Graphit iC(商標)、又は任意の他の好適なコーティングを含むコーティングで置換され得る。
更に図18を参照すると、電極30940、30950は、軸EAに沿って延在し、単極電極30930を横切る平面が、電極30940、30950の間に延在するようにオフセットされている。更に、図示される例では、電極30930、30940、30950は、ジョー30910、30920の外面から突出する。しかしながら、他の例では、電極30930、30940、30950のうちの1つ以上は、それらの外面がジョー30910、30920の外面と同一平面になるように、ジョー30910、30920に埋め込むことができる。
図4~図18に関連して説明されるいくつかのエンドエフェクタは、組織への双極エネルギー及び/又は単極エネルギーの送達を含む組織処置サイクルにおいて、エンドエフェクタによって把持された組織を凝固、焼灼、封止、及び/又は切断するように構成されている。双極エネルギー及び単極エネルギーは、組織に別々に、又は組み合わせて送達され得る。一例では、単極エネルギーは、組織への双極エネルギー送達が終了した後に組織に送達される。
図19は、双極エネルギーサイクルにおいて双極エネルギーを、単極エネルギーサイクルにおいて単極エネルギーを組織に送達する、組織処置サイクル31000の代替例を示すグラフである。組織処置サイクル31000は、双極のみの相31002、ブレンドエネルギー相31004、及び単極のみの相31006を含む。組織処置サイクル31000は、例えば、エンドエフェクタ(例えば、図4~図18のエンドエフェクタ)を含む電気外科用器具に結合された発生器(例えば、発電機1100、900)を含む電気外科用システムによって実施することができる。
図19のグラフは、y軸上に電力(W)、x軸上に時間を示す。グラフ及び以下のその説明で提供される電力値は、組織処置サイクル31000で利用され得る電力レベルの非限定的な例である。他の好適な電力レベルも本開示によって企図される。グラフは、双極電力曲線31010及び単極電力曲線31014を示す。更に、ブレンド電力曲線31012は、組織への単極及び双極エネルギーの同時適用を表す。
更に図19を参照すると、最初の組織接触段階は、tとtとの間に示され、組織に任意のエネルギーを適用する前に起こる。エンドエフェクタのジョーは、治療される組織の両側に位置付けられる。その後、双極エネルギーは、tで始まり、tで終了する組織凝固段階を通して組織に適用される。フェザリングセグメントの間(t~t)、双極エネルギーの印加は、所定の電力値(例えば、100W)まで増加し、フェザリングセグメントの残りの間(t~t)及び組織加温セグメント(t~t)は所定の電力値に維持される。封止セグメントの間(t~t)、双極エネルギー印加は徐々に減少する。双極エネルギー印加は、封止セグメント(t~t)の終わり、かつ、切断/切除段階の開始前に終了する。
上記に加えて、組織への単極エネルギー印加は、組織凝固段階中に起動される。図19に示される例では、単極エネルギーの起動は、時間tにおいて、フェザリングセグメントの終了時及び組織加温セグメントの開始時に開始する。双極エネルギーと同様に、組織への単極エネルギー印加は、所定の電力レベル(例えば、75W)まで徐々に増加し、組織加温セグメントの残りの間及び封止セグメントの初期部分において維持される。
組織凝固段階の封止セグメントの間(t~t)、組織への単極エネルギー印加の電力は、組織への双極エネルギー印加の電力が徐々に減少するにつれて、徐々に増加する。図示される例では、組織への双極エネルギー印加は、組織凝固サイクルの終了時(t)に停止される。組織の切除段階の開始は、封止セグメントの間(t~t)に受けていた単極エネルギーがここまで徐々に増加しているtにおける、単極電力曲線31014の変曲点によって始まり、続いて、凝固した組織を切除するのに十分な所定の最大閾値電力レベル(例えば、150W)までの工程が続く。最大電力閾値は、所定の期間維持され、単極電力レベルをゼロに戻して終了する。
したがって、組織処置サイクル31000は、3つの連続した時間において、3つの異なるエネルギーモダリティを組織処置領域に送達するように構成されている。双極エネルギーを含むが単極エネルギーを含まない第1のエネルギーモダリティは、t~tのフェザリングセグメントの間、組織処置領域に適用される。単極エネルギーと双極エネルギーとの組み合わせを含むブレンドエネルギーモダリティである第2のエネルギーモダリティは、t~tの組織加温セグメント及び組織封止セグメントの間、組織処置領域に適用される。最後に、単極エネルギーが含まれるが双極エネルギーを含まない第3のエネルギーモダリティは、t~tの切断セグメントの間、組織に印加される。更に、第2のエネルギーモダリティは、単極エネルギー及び双極エネルギーの電力レベルの合計である電力レベルを含む。少なくとも1つの例では、第2のエネルギーモダリティの電力レベルは、最大閾値(例えば、120W)を含む。様々な態様では、単極エネルギー及び双極エネルギーは、2つの異なる発電機からエンドエフェクタに送達され得る。
ブレンドエネルギー相31004中に適用されるブレンド電力曲線31012は、組織への双極エネルギー及び単極エネルギーの組み合わせの印加を表す。組織加温セグメントの間(t~t)、ブレンド電力曲線31012は、tにおいて、単極電力が起動されると上昇し、組織加温セグメント(t、t)の残りと、組織封止セグメントの開始時(t~t)の間、双極電力は一定の、又は少なくとも実質的に一定のレベルで維持される。封止セグメントの間(t~t)、ブレンド電力曲線31012は、単極電力レベルが増加するにつれて双極電力レベルを徐々に減少させることによって、一定の、又は少なくとも実質的に一定のレベルで維持される。
様々な態様では、組織処置サイクル31000の双極及び/又は単極電力レベルは、組織インピーダンス、ジョーモータ速度、ジョーモータ力、エンドエフェクタのジョー開口部、及び/又はエンドエフェクタ閉鎖をもたらすモータの電流引き込みなどの1つ以上の測定されたパラメータに基づいて調整することができる。
少なくとも1つの実施形態によれば、患者組織を切断するための単極電極は、単極カムローブ電極及びそれに取り付けられたワイヤを含む。単極カムローブ電極は、最初に電気外科用器具のエンドエフェクタの遠位端に位置する。臨床医が患者組織の切断を望む場合、単極カムローブ電極は、通電され(すなわち、本明細書で論じられるように、発電機を介して)、それに取り付けられたワイヤによって引っ張られる。ワイヤは、最初にカムローブ電極を誘導して、エンドエフェクタの中心線に沿って組織間隙内に上方に回転し、次いで遠位端から近位端まで引っ張られて、患者組織を切断する。言い換えれば、枢動切断ブレードが遠位端に位置し、次いで近位に引っ張られた場合、カムローブ電極は外科用器具の枢動切断ブレードのように作用する。更に、少なくとも1つの実施形態では、カムローブ電極に取り付けられたワイヤは、カムローブ電極の回転中心からオフセットされているため、ワイヤが近位に引っ張られると、カムローブ電極は最初に直立位置に回転される。カムローブ電極は、カムローブ電極が位置付けられている場所から、エンドエフェクタジョーの反対側に対して垂直に力を及ぼす。そのような構成では、カムローブ電極は最初に、ワイヤがカムローブ電極を最初に引っ張ってカムローブ電極をその直立位置に回転させるまで、エンドエフェクタのジョー間の組織間隙から隠され得る。カムローブ電極は最初に隠されているため、カムローブがエンドエフェクタの他のジョーに対してかけている負荷は、組織間隙とは無関係である。言い換えれば、カムローブ電極は、近位運動から遠位に始まる前に実質的に直立しているか、又はカムローブ電極は、近位運動から遠位に始まる前に部分的に立ち上がっているかのいずれかである。カムローブ電極がその直立位置に向かって回転する量は、エンドエフェクタのジョー間に位置付けられた組織の量と組織の剛性に依存する。例えば、カムローブ電極が遠位端から近位端に向かって移動し始める前に、より硬い組織は、より軟質の組織よりも、カムローブ電極をより直立位置に回転させることに抵抗する。
図20は、ハウジングと、ハウジングから延在するシャフト40110と、シャフト40110から延在するエンドエフェクタ40120と、を備える。電気外科用器具40100を示す。関節継手40130は、シャフト40110及びエンドエフェクタ40120を回転可能に接続して、シャフト40110に対するエンドエフェクタ40120の関節運動を容易にする。回路基板40140は、器具40100のハウジング内に位置する。しかしながら、任意の好適な場所に位置付けられた回路基板40140がある、他の実施形態が想定される。少なくとも1つの例では、回路基板40140は、プリント回路基板である。プリント回路基板40140は、プリント回路基板40140を配線アセンブリ40150に接続するための接続プラグ40142を含む。配線アセンブリ40150は、プリント回路基板40140からシャフト40110を通ってエンドエフェクタ40120内に延在する。配線アセンブリ40150は、エンドエフェクタ40120の少なくとも1つの機能を監視し、監視された情報をプリント回路基板40140にリレーするように構成されている。配線アセンブリ40150は、例えば、エンドエフェクタ40120のジョーの圧縮速度及び/又はエンドエフェクタ40120の熱サイクルを含むエンドエフェクタの機能を監視することができる。図示される例では、配線アセンブリ40150は、エンドエフェクタ40120内に位置付けられたセンサ40122を備える。センサ40122は、エンドエフェクタ40120の少なくとも1つの機能を監視する。
様々な態様では、センサ40122は、例えば、ホール効果センサなどの磁気センサ、ひずみゲージ、圧力センサ、渦電流センサなどの誘導センサ、抵抗センサ、容量センサ、光センサ、及び/又は他の任意の好適なセンサなど、任意の好適なセンサを備えてもよい。様々な態様では、回路基板40140は、プロセッサ及びメモリユニットを有するマイクロコントローラを含む制御回路を備える。メモリユニットは、センサ40122によって提供される測定値に基づいて、エンドエフェクタ40120の特定のパラメータ及び/又はエンドエフェクタ40120によって把持された組織を認識するための1つ以上のアルゴリズム及び/又はルックアップテーブルを格納し得る。
上記に加えて、配線アセンブリ40150は、配線アセンブリ40150が外科用器具40100の様々な部品境界部及び/又は接合部にわたって屈曲、曲げ、及び/又は延伸することを可能にするために、可撓性回路の一部としていくつかの可撓性、剛性、及び/又は伸縮性部分を備え得る。例えば、配線アセンブリ40150が部品境界部又は接合部を横切ると、非伸張性の可撓性プラスチック基材(すなわち、ポリイミド、ピーク、透明導電性ポリエステルフィルム)は、可撓性シリコーン又はエラストマー基材に移行し、次いで、接合部の他方の側の非伸張性可撓性基材に戻る。配線アセンブリ40150内の金属導体は、連続的なままであるが、部品境界部及び/又は接合部にわたって伸張可能である。少なくとも2つの平面で可撓性である局所部分を備えるこの配置により、回路全体が可撓性であることを可能にする。したがって、部品境界部及び/又は関節にわたる配線アセンブリ40150の部分は、配線アセンブリ40150を引き離すこと、又はその連続性を失うことなく、局所的な相対運動を可能にする。配線アセンブリ40150は、局所的運動ゾーンの周りに固定されて、配線アセンブリ40150が過度にひずむ及び/又は歪むことから保護する。
上記に加えて、本実施形態では、配線アセンブリ40150は、第1の弾性部分40152、近位剛性部分40154、第2の弾性部分40156、及び遠位剛性部分40158を備える。近位剛性部分40154は、細長いシャフト40110内に位置付けられ、遠位剛性部分40158は、エンドエフェクタ40120内に位置付けられている。第1の弾性部分40152は、プリント回路基板40140と近位剛性部分40154との間に位置付けられている。第2の弾性部分40156は、近位剛性部分40154と遠位剛性部分40158との間に位置付けられている。配線アセンブリ40150が2つ超又は2つ未満の弾性部分を含む他の実施形態が想定される。剛性部分40154、40158は、例えば、接着剤40105でそれぞれシャフト40110及びエンドエフェクタ40120に固定され得る。しかしながら、任意の好適な付着手段を利用してもよい。弾性部分40152、40156は、弾力的部分(すなわち、曲げ及び/又は屈曲のため)及び伸縮性部分(すなわち、延伸のため)を更に備える。少なくとも1つの実施形態では、弾力的部分は、第1の基材又は層を備え、伸縮性部分は、第2の基材又は層を含む。第1及び第2の基材は、異なる材料を含む。しかしながら、第1及び第2の基材が異なる構成で同じ材料を含む他の実施形態が想定される。
上記に加えて、配線アセンブリ40150は、配線アセンブリ40150の全長にわたって、プリント回路基板40140とエンドエフェクタ40120との間に電気エネルギーを運ぶように構成された電気トレース又は導体40160を更に備える。主に図21及び図22を参照すると、導体40160は、弾性部分40152、40156にまたがる伸縮性部分40162を備える。伸縮性部分40162は、弾性部分40152、40156が図22に例示されるように伸ばされるときに伸縮性部分40162が伸張することを可能にする、蛇行、振動、及び/又はジグザグパターンを備える。弾性部分40152、40156がそれらの弛緩状態及び/又は自然状態に戻るとき、伸縮性部分40162は、図21に示されるように、その蛇行、振動、及び/又はジグザグパターンに戻される。
上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、導体40160は、導体40160が、蛇行、振動、及び/又はジグザグパターンで配線アセンブリ40150に印刷された銅導体を含むRF処理エネルギーなどの高電流用途で使用され得る。弾性部分40152、40156にわたる導体40160の伸縮性部分40162が、伸縮性部分40162が関節を横切って延伸することを可能にするように結合する導電性リンクを含む他の実施形態が想定される。
図23は、シャフト40210、並進部材40220、及びフレックス回路及び/又は配線ハーネス40230を備える、電気外科用器具40200を示す。配線ハーネス40230は、配線アセンブリ40150と類似し得る。並進部材40220は、例えば、患者組織を切開するためのナイフ駆動ロッド、器具40200の、関節ケーブル、及び/又は剛性関節部材であり得る。しかしながら、並進部材40220は、本明細書に記載されるような任意の並進部材であり得る。いずれにせよ、並進部材40220は、シャフト40210に対して並進するように構成され、並進部材40220と共に並進する鉄要素40222を備える。鉄要素40222は、例えば、並進部材40220に取り付けられるか、又はその中に収容され得る。配線ハーネス40230は、シャフト40210内に固定され、鉄要素40222の直線位置、したがって並進部材40220の直線位置を検出するように構成された線形誘導センサ40232を備える。より具体的には、線形誘導センサ40232は、鉄要素40222が破壊する電場を生成するように構成されている。線形誘導センサ40232は、配線ハーネス40230に統合されて、外部要素及び流体からの堅牢な保護を提供する。
様々な態様では、センサ40232は、ホール効果センサなどの磁気センサ、歪みゲージ、圧力センサ、渦電流センサなどの誘導センサ、抵抗センサ、容量センサ、光センサ、及び/又は任意の他の好適なセンサであってよい。様々な態様では、制御回路aは、プロセッサを有するマイクロコントローラと、センサ40232によって提供される測定に基づいて外科用器具40200の特定のパラメータ及び/又は外科用器具40200によって処理される組織を認識するための1つ以上のアルゴリズム及び/又はルックアップテーブルを記憶するメモリユニットとを含む。
図24及び図25は、シャフト40310、並進部材40320、及びフレックス回路又は配線ハーネス40330を備える、電気外科用器具40300を示す。並進部材40320は、シャフト40310に対して並進して、エンドエフェクタ機能を実行するように構成されている。並進部材40320は、例えば、患者組織を切開するためのナイフ駆動ロッド、器具40300の、関節ケーブル、及び/又は剛性関節部材であり得る。しかしながら、並進部材は、例えば、本明細書に記載の任意の並進部材であり得る。いずれにせよ、配線ハーネス40330は、導体40331、本体部分40332、及び本体部分40332から延在する弾性部分40334を備える。本体部分40332は、シャフト40310に固定され、外科用器具40300のエンドエフェクタの機能を測定するように構成された第1のセンサ40340を備える。弾性部分40334は、並進部材40320に取り付けられ、第2のセンサ40350を備える。第2のセンサ40350は、弾性部分40334が並進部材40320に取り付けられる弾性部分40334の端部に位置付けられている。したがって、第2のセンサ40350は、並進部材40320と共に並進する。第2のセンサ40350は、並進部材40320内の応力及び/又は歪みを測定するように構成されている。しかしながら、第2のセンサが並進部材40320の位置、速度、及び/又は加速度を測定するように構成されている他の実施形態が想定される。
様々な態様では、制御回路aは、プロセッサを有するマイクロコントローラと、センサ40340、40350によって提供される測定に基づいて外科用器具40300の特定のパラメータ及び/又は外科用器具40300によって処理される組織を認識するための1つ以上のアルゴリズム及び/又はルックアップテーブルを記憶するメモリユニットとを含む。
上記に加えて、弾性部分40334は、図20~図22に関して本明細書で論じられる弾性部分40152、40156と同様である。より具体的には、弾性部分40334は、弾性部分40334が配線ハーネス40330の本体部分40332に対して曲がる、屈曲する、及び/又は延伸することを可能にする弾力的部分及び/又は伸縮性部分を備える。そのような配置により、第2のセンサ40350の検出された測定値が、配線ハーネス40330に対する並進部材40320の移動によって影響を受けることなく、第2のセンサ40350が配線ハーネス40330に一体化されることが可能になる。
図26~図33は、ハンドル40410と、ハンドル40410から延在するシャフト40420と、シャフト40420から延在する遠位ヘッド又はエンドエフェクタ40430と、を備える、電気外科用器具40400を示す。ハンドル40410は、トリガ40412と、制御回路40413からの入力ごとに、かつトリガ40412の作動運動に応答して、モータ40411aを駆動するように構成されたモータドライバ/コントローラ40422bによって駆動されるモータ40411aを含む、電動モータアセンブリ40411と、を備える。様々な態様では、制御回路40413は、プロセッサ40415及びメモリユニット40417を有するマイクロコントローラ40414を含む。電源40418は、モータに電力を供給するためにモータコントローラ40411bと、マイクロコントローラ40414とに結合される。
シャフト40420は、シャフト軸SAを画定し、エンドエフェクタ駆動部材40419などのエンドエフェクタ駆動部材を備える。エンドエフェクタ駆動部材40419は、ハンドル40410内の電動モータ40411aに動作可能に応答し、少なくとも2つのエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている。本明細書で論じられるように、エンドエフェクタ40430は、シャフト40420から選択的にロック及びロック解除されるように構成されている。より具体的には、エンドエフェクタ40430がシャフト40420にロックされると、エンドエフェクタ40430は、シャフト40420に対して回転及び/又は関節運動することができず、エンドエフェクタ駆動部材40419は、エンドエフェクタ40430のジョーを開閉するように構成されている。更に、エンドエフェクタ40430がシャフト40420からロック解除されるとき、エンドエフェクタは、シャフト40420に対して回転及び/又は関節運動することができ、エンドエフェクタ駆動部材40419が電動モータによって作動されるときに、エンドエフェクタ駆動部材40419はエンドエフェクタ40430をシャフト軸SAの周りで回転させる。
器具40400は、手動トグル部材又はロッカー部材40440、細長いシャフト40450、及び引張ケーブル40460を更に備える。細長いシャフト40450は、細長いシャフト40450及び引張ケーブル40460がシャフト軸SAに沿って一緒に移動するように、引張ケーブル40460に圧着される。ロッカー部材40440は、細長いシャフト40450を受容するように構成された、内部に画定されたスロット40442を備える。ロッカー部材40440及び細長いシャフト40450は、ハンドル40410内に取り付けられ、ロッカー部材40440の部分がハンドル40410の各側を越えて横方向に延在して、ロッカー部材40440が臨床医によって手動で作動されることを可能にする。ロッカー部材40440は、スロット40442内に延在するピン40444を更に備える。ピン40444は、細長いシャフト40450の外径に画定されたV字形溝40452内に延在する。細長いシャフト40450は、ばねなどによって、ロッカー部材40440から離れるように付勢される(すなわち、遠位に付勢される)。
使用中、ロッカー部材40440が時計方向CWに回転すると、ピン40444は、V字形溝40452の第1の側部内で摺動し、細長いシャフト40450をロッカー部材40440に向かって後退させる(すなわち、近位に)。ロッカー部材40440が反時計方向CCWに回転すると、ピン40444は、V字形溝40452の第1の側部の反対側の第2の側部内で摺動し、細長いシャフト40450をロッカー部材40440に向かって後退させる(すなわち、近位に)。図31を参照すると、ロッカー部材40440が中心にあるとき、細長いシャフト40450は、その最遠位位置にある(すなわち、ロッカー部材40440から最も遠い)。図32及び図33を参照すると、ロッカー部材40440が時計方向CW又は反時計方向CCWのいずれかに回転するとき、細長いシャフト40450は、ロッカー部材40440に向かって後退する(すなわち、近位に)。
上述のように、細長いシャフト40450は、引張ケーブル40460に圧着される。したがって、引張ケーブル40460は、ロッカー部材40440が時計方向CW又は反時計方向CCWのいずれかに回転されるとき、後退する。引張ケーブル40460は、米国特許出願代理人整理番号END9234USNP2/190717-2の図54に示されるロック解除ケーブル11342と同様であり得る。より具体的には、引張ケーブル40460は、後退する(すなわち、近位に動かされる)と、エンドエフェクタ40430をロック解除して、エンドエフェクタ40430がシャフト40420に対して回転及び/又は関節運動することを可能にする。したがって、ロッカー部材40440が時計方向CW又は反時計方向CCWのいずれかに回転すると、エンドエフェクタ40430は、エンドエフェクタ40430の回転及び/又は関節運動を可能にするようにロック解除される。
上記に加えて、ロッカー部材40440は、下向きに延在するポスト40446の両側に位置付けられた第1のスイッチ40447及び第2のスイッチ40448と係合するように構成された、下向きに延在するポスト40446を更に備える。第1のスイッチ40447及び第2のスイッチ40448は、ハンドル40410内に位置付けられた関節運動モータを作動させるように構成されている。より具体的には、ロッカー部材40440が時計方向CWに回転すると、引張ケーブル40460は、エンドエフェクタ40430をロック解除するように後退し、ポスト40446が第1のスイッチ40447を係合する結果、第1の方向にモータ40411aの回転をもたらし、これにより、関節運動駆動アセンブリ40417がエンドエフェクタ40430を、例えば右に関節運動させる。ロッカー部材40440が反時計方向CCWに回転すると、引張ケーブル40460が後退して、エンドエフェクタ40430をロック解除する。ポスト40446は、第2のスイッチ40448と係合し、これにより、第1の方向と反対の第2の方向にモータ40411aの回転がもたらされ、それによって、関節駆動アセンブリ40417がエンドエフェクタ40430を左に関節運動させる。
上記に加えて、図28に示すように、ロッカー部材40440が中心にあるとき、第1のスイッチ40447も第2のスイッチ40448も起動されない。引張ケーブル40460は、上述のように、エンドエフェクタ40430がロックされていることに対応するその最遠位位置にある。様々な態様では、任意の好適なシフタ又はクラッチ機構は、関節駆動アセンブリ40417との動作可能な係合と、閉鎖/発射アセンブリ40421との動作可能な係合との間で駆動部材40419をシフトするように構成され得る。シフタ機構は、ロッカー部材40440が中心にあるときに駆動部材40419が閉鎖/発射駆動アセンブリ40421に動作可能に結合され、ロッカー部材40440が時計方向CW又は反時計方向CCWのいずれかに中心位置から回転するときに関節駆動アセンブリ40417に動作可能に結合されるように、ロッカー部材40440によって動作させることができる。
エンドエフェクタ40430がロックされると、ハンドル40410内の電動モータの回転は、エンドエフェクタ駆動部材40419の回転をもたらし、閉鎖/発射駆動アセンブリ40421によって、開放位置と閉鎖位置との間でエンドエフェクタ40430の一対のジョーを移動させる。しかしながら、エンドエフェクタ40430がロックされているときに、エンドエフェクタ駆動部材40419の回転がエンドエフェクタ40430を通って発射部材を並進させる他の実施形態が想定される。いずれにせよ、ロッカー部材40440が時計方向CW又は反時計方向CCWのいずれかに回転すると、エンドエフェクタ40430はロック解除され、シャフト軸SAを中心としたエンドエフェクタ40430の回転を可能にする。より具体的には、エンドエフェクタ40430がロック解除されると、エンドエフェクタ駆動部材40419が、ハンドル40410内の電動モータ40411aによって作動され、エンドエフェクタ40430は、シャフト40420に対してシャフト軸SAを中心に回転する。
上記に加えて、関節運動モータが第1のスイッチ40447及び第2のスイッチ40448に動作可能に応答する、2つ以上の関節運動モータを備える他の実施形態が想定される。そのような構成は、例えば、エンドエフェクタ40430とシャフト40420との間に二重関節継手が用いられる場合、複数の軸に対するエンドエフェクタ40430の関節運動を容易にする。また、閉鎖、発射、及び/又は関節運動専用の別個のモータを備える他の実施形態も想定される。
様々な態様では、モータドライバ40411bは、プロセッサ40416からの入力に基づいて、複数の動作状態で電動モータ40411aを動作させるように構成されている。例えば、エンドエフェクタ駆動部材40419がエンドエフェクタ40430のジョーを開閉する(すなわち、遠位ヘッド又はエンドエフェクタ40430がロックされている)とき、電動モータは、第1の動作モードにある。電動モータ40411aが第1の動作モードにあるとき、エンドエフェクタ駆動部材40419は、エンドエフェクタ40430のジョーを開閉するため、第1の速度、第1の変化量、第1のトルク量、及び/又は第1の加速量で動作される。エンドエフェクタ駆動部材40419がシャフト軸SAを中心にエンドエフェクタ40430を回転させる(すなわち、遠位ヘッド又はエンドエフェクタ40430がロック解除されている)とき、電動モータ40411aは、第2の動作モードにある。電動モータ40411aが第2の動作モードにあるとき、エンドエフェクタ駆動部材40419は、エンドエフェクタ40430を回転させるため、第2の速度、第2の変化量、第2のトルク量、及び/又は第2の加速量で動作される。
少なくとも1つの実施形態では、第1の動作モード及び第2の動作モードは異なり、例えば、異なる速度、トルク、及び/又は加速度でエンドエフェクタ駆動部材40419を駆動するための制御パラメータの異なる組み合わせを含む。少なくとも1つの実施形態では、第2の動作モード(すなわち、遠位ヘッド回転)は、第1の動作モードよりも、例えば、低い最大トルク限界、正確な調整を可能にするための段階的な加速、及び/又は低い最大トルク速度を含む。対照的に、エンドエフェクタ駆動部材40419は、例えば、より高いトルク制限を含み、段階的な加速を含まないか、若しくは限定されており、及び/又は第1の動作モードでより速い速度で回転する。
様々な態様では、メモリ40415は、プロセッサ40416によって実行されると、プロセッサ40416に第1の動作モード又は第2の動作モードのうちの1つを選択させるプログラム命令を記憶する。例えば、異なる速度、トルク、及び/又は加速度でエンドエフェクタ駆動部材40419を駆動するための制御パラメータの様々な組み合わせは、メモリ40415に記憶されたルックアップテーブル、アルゴリズム、及び/又は方程式からプロセッサ40416によって選択することができる。
上記に加えて、図29を参照すると、制御回路40413は、関節運動モータの速度、トルク、及び/又は加速度を制御する。関節運動モータは、上述のように、第1のスイッチ40447及び第2のスイッチ40448によって作動されて、シャフト軸SAに対してエンドエフェクタ40430を関節運動させる。少なくとも1つの実施形態では、第1のスイッチ40447と第2のスイッチ40448は、適応制御される。マイクロコントローラ40414は、第1のスイッチ40447及び第2のスイッチ40448と信号通信して、ロッカー部材40440の手動の動きに基づいてエンドエフェクタ40430を関節運動させるため、モータ40411aの速度の比例制御を提供することができる。より具体的には、第1のスイッチ40447又は第2のスイッチ40448が押下される距離及び/又は力は、エンドエフェクタ40430が関節運動する速度、トルク、及び/又は加速度に正比例する。あるいは、特定の例では、スイッチ40447及び40448は、モータドライバ40411bと直接通信している。
図29に示されるように、外科用器具40400が、伝達機構、シフト可能モータ駆動装置、及び/又はシフタ40427を備え、エンドエフェクタ駆動シャフト40419及び、例えばエンドエフェクタ40430の関節運動を駆動する、関節駆動アセンブリ40417などの2つの駆動機構を一緒にロックする、又は、エンドエフェクタ駆動シャフト40419及び閉鎖/発射駆動アセンブリ40421をロックする、様々な実施形態が想定される。そのような構成では、外科用器具40400は、エンドエフェクタ40430の関節運動を駆動し、エンドエフェクタ40430をシャフト軸SAの周りで回転させ、エンドエフェクタ40430のジョーを開閉するための単一の電動モータ40411aを備える。より具体的には、シフタ40427は、関節駆動アセンブリ40417と閉鎖/発射駆動アセンブリ40421との係合間で、単一の電動モータを切り替える。
少なくとも1つの実施形態によれば、外科用器具のモータのハンドルユーザ制御及び/又はエンドエフェクタの運動は、外科用器具の制御システムと信号通信する。制御システムは、ハンドル内に収容され、ユーザトリガフィードバックをエンドエフェクタのモータ駆動フィードバックに連結して、エンドエフェクタの比例的であるが直接的ではない制御を提供する。少なくとも1つの実施形態では、制御システムは、ユーザにクランプレベルフィードバックを提供するための代替手段を備えたエンドエフェクタの間接的開ループ制御を提供する。外科用器具は、触覚フィードバック及びトリガ掃引相関を含む。更に、外科用器具は、触覚フィードバックの除去を相殺するために、ジョー内の代替圧縮又は圧力を監視するための制御システムに対するフィードバックシステムを備える。そのような構成では、手動ユーザ入力は、トリガのストロークとは無関係にジョーを駆動する。少なくとも1つの実施形態では、ばね戻りを備える指のサイズのより小さいトリガが利用されて、手動制御及びハンドルの操縦性を改善する。更に、少なくとも1つの実施形態では、新しい単回使用シャフトが導入されたときに、外科用器具への電気バックボーンのモジュール式取り付けが用いられる。
図35は、電気外科用器具40551に電力を供給するように構成された、電気外科用器具40551及び電源(例えば、発電機)40552を備える外科用システム40550(図34)の電力概略図のグラフ40500を示す。電気外科用器具40551は、別個の発電機40552と協働して電気外科用器具40551の電力モータ及び他の構成要素に給電するように機能する、一体型の、又は自給型の電源を含む。一体型電源は、例えば、充電式の取り外し不可能な電池40553などの蓄電装置を備える。電池40553は、電池40553が発生器40552の出力部に取り付けられるとすぐに再充電を開始するように構成されている。一体型電源は、例えば、処置中の使用において再充電を開始することができる。一体型電源、又は再充電可能電池は、再充電可能電池40553が所定の最大レベルに充電されるまで、モータ、コントローラ、及び/又はセンサによって消費される電力に関係なく、電力出力発生器40552から一定の電力レベルを消費する。電池40553は、同時に、放電して電気外科用器具40551の制御部又はモータを動作させ、電力出力発生器40552を介して充電することができる。電池40553は、発生器初期化中又は使用中の待機状態で、ユーザが要求された動作の間に所定のレベルに到達するまで充電し続ける。電池40553が所定の最低レベルまで使われた場合、電気外科用器具40551が再び使用できる前に、電池40553が最低閾値レベルを超えて充電されるまでの時間、待つ必要があることをユーザに通知する。
上記に加えて、図35のグラフ40500は、X軸上の時間tに対してプロットされた外科用システム40550の様々なパラメータを表すY軸を含む、グラフ40502、40504、40506、40508を含む。グラフ40502は、電気外科用器具の電源への発生器40552(例えば、再充電可能電池40553などの内部蓄電池)によって供給される電力(ワット(W))をY軸上に示す。グラフ40504は、最大充電レベル閾値のパーセンテージとしての電池40553の充電レベルをY軸上に示す。グラフ40506は、例えば、モータ40554などの外科用器具40551の構成要素によって電池40553から消費された電力(ワット(W))をY軸上に示す。グラフ40508は、最大モータ速度閾値のパーセンテージとして設定されたモータ速度限界をY軸上に示す。
図示された例では、電気外科用器具40551は、発生器40552に時間tにおいて接続される。発生器40552は、電池40553の充電レベルが100%の最大閾値に達するまで(tに達成される)、一定の再充電速度(S1)で再充電可能電池40553を充電する。発生器40552による電力供給は、外科用器具40551を発生器40552に接続すると自動的に開始され、充電レベルが最大閾値に達すると自動的に停止される。様々な例では、外科用システム40550は、電池40553の充電レベルを検出するための充電メータ40556、及び充電レベルが最大閾値に達したときに、外科用器具40551への電力供給を停止するためのスイッチング機構を含む、制御回路40555を含む。少なくとも1つの例では、電池は15Wの一定速度で充電することができる。発生器は、電池充電レベルが100%に達したときに、電池40553の充電を自動的に停止する。
更に、時間tにおいて、モータ40554は、外科用器具40551のエンドエフェクタ40557に1つ以上の機能を実行させるように起動される。モータ40554は、電池40553から電力を引き出し、電池40553を速度Sで放電させる。電池40553は、モータ40554に電力を放電しながら充電し続ける。したがって、放電速度Sは、モータが電池から電力を引き出すことによる電池40553の放電速度と、発生器40552によって電池40553に供給される電力による電池40553の充電速度の組み合わせから導き出され、これは、モータ40554が停止されるまで、並行して又は同時に発生する。モータ40554による電力消費が停止されると、電池40553は、一定速度S1での再充電に戻る。
図示される例では、モータ40553は、グラフ40506に示されるように、第1及び第2のインスタンス40501、40503で作動され、例えば、組織を把持するためにエンドエフェクタ40557のジョーを開閉する。臨床医は、組織の良好な把持を達成するために、ジョーを何回か開閉することができる。モータ作動の第2のインスタンス40503の終わりに、電池40553は、一定速度S1でのtで達成する100%充電レベルまで再充電するように戻り、その時点で、発生器40552によって電池40553に供給される電力が停止される。更に、エンドエフェクタ40557を関節運動させるためのモータ作動の第3のインスタンス40505は、時間tから時間tまで速度Sで電池40553を放電させる。エンドエフェクタ閉鎖/開放及び関節運動は、電池40553の電力を引き出す、同じ又は異なるモータによって駆動され得る。
更に、グラフ40504、40506に示されるように、モータ作動の第4、第5、第6、及び第7のインスタンス40507、40509、40511、40513により、電池40553の充電レベルは、第1の所定の最低閾値(例えば、40%)及び第2の所定の最低閾値(例えば、20%)に到達し、超える。発生器40552及び電池40553と信号通信する電気外科用器具40551のモータドライバ/コントローラ40558は、電池充電レベルが第1の所定の閾値レベルに減少するまで、モータ速度限界を100%に維持する。電池40553の充電レベルが第1の所定のレベル、例えば、時間tにおける40%まで低下するとき、モータコントローラ40558は、モータ速度限界を低下させて(例えば、50%)、電池の電力を節約する。したがって、電池充電レベルが40%であり、かつエンドエフェクタ40557のジョーが作動されているとき、器具は、第1の低減速度でエンドエフェクタ40557のジョーを閉じ、モータ作動インスタンス40509の時間tを、モータ作動インスタンス40507の時間tよりも長くする。更に、充電レベルが第2の所定のレベル、例えば、時間tにおける20%まで低下するとき、モータコントローラ40558は、モータの速度限界を25%まで低下させて、電池の電力を更に節約する。電池充電レベルが20%であり、かつエンドエフェクタ40557のジョーが作動されているとき、器具は、第1の低減速度より低い第2の低減速度でエンドエフェクタ40557のジョーをクランプさせ、モータ作動インスタンス40513の時間tを、モータ作動インスタンス40509の時間tよりも長くする。したがって、モータコントローラ40558は、モータ40554に電力を供給する電池40553の対応する充電レベルに基づいて、異なる速度で同様の機能をモータに実行させる。
更に、電池40553の充電レベルが所定の最小レベル、例えば、時間tにおける10%まで低下したとき、モータ速度限界はゼロまで低下し、外科用器具は、電池40553が所定の最小レベル、例えば、時間tにおける40%よりも高く充電されるまで待つように、臨床医に警告する。電池40553が10%から40%へと再充填され、エンドエフェクタ40557のジョーがモータ作動インスタンス40515において作動されるとき、外科用器具40551は、時間taより短い時間tにおいて、第1の低減速度でエンドエフェクタ40557のジョーを動かす。時間tの終了時に作動インスタンス40515が完了すると、電池40553は、発生器40552から電池40553への電源が停止されるt10において最大充電レベルに到達するまで、一定の再充電速度Sでの再充電を開始する。
図34は、プロセッサ40561及びプログラム命令を格納するメモリ40562を含むマイクロコントローラ40560を有する制御回路40550を含む、外科用システム40550の簡略化された概略図である。プログラム命令が実行されると、プログラム命令は、プロセッサ40561に電池40553の充電レベルを検出させる。少なくとも1つの例では、プロセッサ40561は、電池40553の充電レベルを測定するように構成された充電メータ40556と通信している。更に、モータ40554が動作している間に、電池40553の充電レベルが第1の最小充電レベル閾値(例えば、40%)以下であることを検出することにより、プロセッサにモータ40554の最大速度限界を第1の最大閾値に低下させる。少なくとも1つの例では、プロセッサ4056は、モータ40554の速度を制御するように構成されたモータドライバ40558と通信している。そのような例では、プロセッサ40561は、モータドライバ40558に信号を送り、モータ40554のモータ速度限界を第1の最大閾値に低下させる。あるいは、他の例では、プロセッサ40561は、最大モータ速度限界を直接制御することができる。
更に、モータ40554が動作している間に、電池40561の充電レベルが第2の最小充電レベル閾値(例えば、20%)以下であることを検出することにより、プロセッサにモータ40554の最大速度限界を第1の最大閾値より小さい第2の最大閾値に低下させる。更に、モータ40554が動作している間に、電池40553の充電レベルが第3の最小充電レベル閾値(例えば、10%)以下であることを検出することにより、プロセッサにモータ40554の最大速度限界をゼロまで低下させるか、モータ40554を停止させる。プロセッサ40561は、最小充電レベルが、例えば、第2の最小充電レベル閾値(例えば、20%)などの所定の閾値以上になるまで、モータ40554の再起動を阻止することができる。
特定の例では、プロセッサ40561は、1つ以上のフィードバックシステム40563を更に使用して、臨床医に警告を出すことができる。ある特定の事例では、フィードバックシステム40563は、例えば表示画面、バックライト、及び/又はLEDなど、1つ以上の視覚フィードバックシステムを備えてもよい。ある特定の事例では、フィードバックシステム40563は、例えばスピーカ及び/又はブザーなど、1つ以上の音声フィードバックシステムを備えてもよい。ある特定の事例では、フィードバックシステム40563は、例えば、1つ以上の触覚フィードバックシステムを備えてもよい。特定の事例では、フィードバックシステム40563は、例えば、視覚、音声、及び/又は触覚フィードバックシステムの組み合わせを備えてもよい。
上記に加えて、少なくとも1つの実施形態では、内部電池は、外科的処置の間に及び/又は外科的処置中に、外部蓄電装置によって、又は外科用器具に取り付けられた外部電池によって充電される。少なくとも1つの実施形態では、外部電池は、例えば、無菌包装で滅菌野に導入され、外科用器具に取り付けられて、例えば、内部電池を補足し、及び/又は内部電池の代替となる使い捨て電池を含む。少なくとも1つの実施形態では、外部電池は、例えば、組織の治療的処置のための無線周波数(RF)電力が発電機によって供給される間、機械的動作システムを制御するための唯一の動作電源である。そのような構成では、内部電池がデバイスに電力を供給するのに不十分であるとき、外部電池は外科用器具に接続される。より具体的には、外部電池は、内部電池を置き換えるのではなく、それと協働的に使用される。更に、少なくとも1つの実施形態では、外部電池は、内部電池を充電するため、外科用器具が外科的処置を実施していないときに外科用器具の内部電池に接続された使い捨て電池を含む。次に、外部電池は、補助電力が必要な場合、臨床医によって後に使用するために外科用器具から取り外される。
図36は、外科用器具40610と、単極発電機40620と、双極発電機40630と、を備える外科用システム40600を示す。図示される実施形態では、単極発電機40620は、外科用器具40610のモータ40650に電気的に直接結合され、双極発電機40630は、電池40640に電気的に直接結合されている。双極発電機40630は、電池40640を充電し、これにより、モータ40650に電力を供給するように構成されている。単極発電機40620は、モータ40650に直接電力を供給し、電池40640を充電するように構成されている。より具体的には、追加の電気接続40660は、単極発電機40620と電池との間に提供されて、単極発電機40620がモータ40650に電力を供給しながら、電池40640にも電力を供給して電池40640を充電することを可能にする。単極発電機40620及び双極発電機40630は、電池40640及びモータ40650にDC電力を出力するように構成されている。
様々な態様では、外科用器具40610はエンドエフェクタ40611を含む。モータ40650は、エンドエフェクタ40611に動作可能に結合され、エンドエフェクタ40611を、例えば、エンドエフェクタ40611のジョー40613、40614のうちの少なくとも1つを、図36に示すような開放構成と、それらの間に組織を把持するための閉鎖構成との間でエンドエフェクタ40611移行させるように動かすなど、複数の機能を実施するように作動させることができる。更に、エンドエフェクタ40611は、シャフト40615から遠位に延在し、モータ40650によって生成された作動運動によってシャフト40615を通って中央に延在する長手方向軸を中心にシャフト40611に対して関節運動可能である。
更に、外科用器具40610は、発生器40620及び40630からモータ40650及び/又は電池40640に電力を伝達する電源アセンブリ40616を更に備える。少なくとも1つの例では、電源アセンブリ40616は、発生器40620から第1の電力及び発生器40630からの第2の電力を別々に受信する。電源アセンブリ40616は、第2の電力を電池40640に送って、所定の最大充電レベルまで一定速度(S1)で電池を充電するように構成されている。電源アセンブリ40616は、第1の電力を電動モータ40650及び電池40650に送るように更に構成されている。図示される例では、モータ40650は、電池40640及び発生器40620によって並行して又は同時に電力供給される。
図37は、外科用システム40600の電池充電率及びモータトルクのグラフ40700を示す。ライン40710は、双極発電機40630のみが外科用器具40610と共に利用される場合の、電池40640の電池充電率を表す。ライン40720は、単極発電機40620及び双極発電機40630の両方が外科用器具40610と共に利用されるときの、組み合わせた電池充電率を表す。単極発電機40620及び双極発電機40630の両方が電池40640の充電に使用されるとき、電池40640は、単極発電機40620及び双極発電機40630のうちの1つのみが電池40640の充電に使用された場合よりも高速で充電される。更に、ライン40730は、双極発電機40630のみが外科用器具40610と共に利用される場合の、モータ40650のモータトルクを表す。ライン40740は、単極発電機40620及び双極発電機40630の両方が外科用器具40610と共に利用されるときの、モータ40650のモータトルクを表す。単極発電機40620及び双極発電機40630の両方がモータ40650に電力を供給するために使用されるとき、モータ40650は、単極発電機40620及び双極発電機40630のうちの1つのみがモータ40650に電力を供給するために使用された場合と比較して、より多くのトルクを生成することができる。
上記に加えて、単極発電機40620がモータ40650にのみ電力を供給するように構成され、双極発電機40630が電池40640を充電し、次にモータ40650に追加の電力を供給するように構成されている(すなわち、単極発電機40620は電池40640を充電しない)、他の実施形態が想定される。更に、例えば、単極発電機40620及び双極発電機40630の両方が、電池40640を単に充電し、次にモータ40650に電力を供給するために使用される他の実施形態が想定される。そのような構成では、単極発電機40620及び双極発電機40630の両方を同期させて、電池40640を一斉に充電し、次にモータ40650を動作させるために使用される。少なくとも1つの実施形態では、外科用器具40610のエンドエフェクタ40611を駆動するために、2つ以上のモータが利用され得る。そのような構成では、単極発電機40620は、モータのうちの1つに電力を供給することができ、双極発電機40630は、別のモータに電力を供給することができる。更に、単極発電機40620及び双極発電機40630の両方を用いて、電池40640を充電し、次にモータに電力を供給するために使用することができる。しかしながら、単極発電機40620及び双極発電機40630のうちの1つのみが電池40640を充電するために使用される他の実施形態が想定される。
本明細書に記載される主題の様々な態様を、以下の実施例セットにおいて説明する。
実施例セット1
実施例1-エンドエフェクタを備える外科用器具。エンドエフェクタは、近位端、遠位端、第1のジョー、及び第2のジョーを含む。第1のジョーは、第1の電極を含む。第1のジョー及び第2のジョーのうちの1つは、第1のジョーと第2のジョーの他方に対して開放位置から閉鎖位置に移動可能であり、第1のジョーと第2のジョーとの間に組織を把持する。第2のジョーは、第2の電極と、エンドエフェクタの長さの下方で中央に配置されている単極電極と、を含む。第1の電極及び第2の電極は、双極サイクルで組織に双極エネルギーを送達するように協働する。単極電極は、楔形状を含む。楔形状は、エンドエフェクタの長さに沿って幅が徐々に変化する。単極電極は、第1の電極及び第2の電極から電気的に絶縁される。単極電極は、単極サイクルで組織を切断するために単極エネルギーを使用するように構成されている。
実施例2-第1のジョー及び第2のジョーが、横方向に湾曲している、実施例1に記載の外科用器具。
実施例3-単極サイクルが、双極サイクルの後に実行される、実施例1又は2に記載の外科用器具。
実施例4-単極サイクルが、双極サイクルとは独立して実行される、実施例1、2、又は3に記載の外科用器具。
実施例5-単極サイクル及び双極サイクルが、組織処置サイクルで非同期的に作動される、実施例1又は2に記載の外科用器具。
実施例6-単極サイクルが、組織処置サイクルにおける双極サイクルの開始後及び双極サイクルの終了前に開始される、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用器具。
実施例7-エンドエフェクタを備える外科用器具。エンドエフェクタは、近位端、遠位端、第1のジョー、及び第2のジョーを含む。第1のジョーは、第1の電極を含む。第1のジョー及び第2のジョーのうちの1つは、第1のジョーと第2のジョーの他方に対して開放位置から閉鎖位置に移動可能であり、第1のジョーと第2のジョーとの間に組織を把持する。第2のジョーは、第2の電極と、第1の電極及び第2の電極から電気的に絶縁された単極電極と、を含む。第1の電極及び第2の電極は、双極サイクルで組織に双極エネルギーを送達するように協働する。単極電極は、エンドエフェクタの長さの下方で中央に配置された柔軟なフレックス回路基板と、柔軟なフレックス回路基板上に配置された導電性部材と、を含む。単極電極は、単極サイクルで組織を切断するために単極エネルギーを使用するように構成されている。
実施例8-第7のジョー及び第2のジョーが、横方向に湾曲している、実施例1に記載の外科用器具。
実施例9-単極サイクルが、双極サイクルの後に実行される、実施例7又は8に記載の外科用器具。
実施例10-単極サイクルが、双極サイクルとは独立して実行される、実施例7、8、又は9に記載の外科用器具。
実施例11-単極サイクル及び双極サイクルが、非同期的に作動される、実施例7又は8に記載の外科用器具。
実施例12-単極サイクルが、組織処置サイクルにおける双極サイクルの開始後及び双極サイクルの終了前に開始される、実施例7、8、9、又は10に記載の外科用器具。
実施例13-エンドエフェクタを備える外科用器具。エンドエフェクタは、近位端、遠位端、第1のジョー、及び第2のジョーを含む。第1のジョーは、第1の電極を含む。第1のジョー及び第2のジョーのうちの1つは、第1のジョーと第2のジョーの他方に対して開放位置から閉鎖位置に移動可能であり、第1のジョーと第2のジョーとの間に組織を把持する。第2のジョーは、第2の電極と、エンドエフェクタの長さの下方で中央に配置されている単極電極と、を含む。第1の電極及び第2の電極は、双極サイクルで組織に双極エネルギーを送達するように協働する。単極電極は、第1の電極及び第2の電極から電気的に絶縁された導電性ワイヤを含む。単極電極は、単極サイクルで組織を切断するために単極エネルギーを使用するように構成されている。
実施例14-単極サイクルが、双極サイクルの後に実行される、実施例13に記載の外科用器具。
実施例15-単極サイクルが、双極サイクルとは独立して実行される、実施例13又は14に記載の外科用器具。
実施例16-導電性ワイヤが、可撓性中央部分を含む、実施例13、14、又は15に記載の外科用器具。
実施例17-柔軟な部材を更に備え、導電性ワイヤは、柔軟な部材によって第2のジョーから電気的に絶縁されている、実施例13、14、15、又は16に記載の外科用器具。
実施例18-柔軟な部材が、変形可能な誘電材料を含む、実施例17の外科用器具。
実施例19-柔軟な部材が圧縮可能である、実施例17又は18に記載の外科用器具。
実施例20-柔軟な部材が、第1の柔軟な部材を含み、第1のジョーが、第2の柔軟な部材を含み、第1の柔軟な部材及び第2の柔軟な部材は、導電性ワイヤを第1のジョー及び第2のジョーから電気的に絶縁する、実施例17、18、又は19に記載の外科用器具。
実施例セット2
実施例1-電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタ。エンドエフェクタは、近位端、遠位端、第1のジョー、及び第2のジョーを含む。外科用エンドエフェクタの中心平面は、近位端及び遠位端を通って延在する。第1のジョーは、中心平面によって長手方向に二分される。第1のジョーは、第1のジョーの一部分に沿って延在する第1の電極を含む。第1の電極は、中心平面の第1の側に位置付けられている。第2のジョーは、中心平面によって長手方向に二分される。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、エンドエフェクタを開放構成から閉鎖構成に移行させるように移動可能であり、第1のジョーと第2のジョーとの間で組織を把持する。第2のジョーは、第2の電極及び柔軟な基材を含む。第2の電極は、第2のジョーの一部分に沿って延在する。第2の電極は、中心平面の第2の側に位置付けられている。第1の電極及び第2の電極は、協働して、双極エネルギーを組織に送達するように構成されている。柔軟な基材は、第2のジョーの長さに沿って延在する。柔軟な基材は、中心平面の第1の側の第1の柔軟部分、中心平面の第2の側の第2の柔軟部分、及び中心平面に沿って延在する単極電極を含む。第2の電極は、第2の柔軟部分上に取り付けられている。単極電極は、柔軟な基材上に取り付けられている。単極電極は、単極エネルギーを組織に送達するように構成されている。柔軟な基材は、閉鎖構成において、第1のジョーに向かって第2の電極及び単極電極に付勢力を加えるように構成されている。
実施例2-第1の柔軟部分が、第2の柔軟部分よりも小さい、実施例1に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例3-第2のジョーが、誘電体コーティングを含む、実施例1又は2に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例4-柔軟な基材及び誘電体コーティングが、同一平面上の組織接触表面を画定する、実施例3に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例5-柔軟な基材が、誘電体コーティングを単極電極及び第2の電極から分離する、実施例3又は4に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例6-柔軟な基材が、多孔質構造を含む、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例7-柔軟な基材が、弾性ハニカム構造を含む、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例8-第1のジョーが、第1の多孔性骨格と、第1の多孔性骨格を少なくとも部分的に覆う第1のダイヤモンド様コーティングと、を更に含み、第1の電極が、第1のダイヤモンド様コーティング上に配置されている、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例9-第2のジョーが、第2の多孔性骨格と、第2の多孔性骨格を少なくとも部分的に覆う第2のダイヤモンド様コーティングと、を更に含み、柔軟な基材が、第2のダイヤモンド様コーティング上に配置されている、実施例1、2、3、4、5、6、7、又は8に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例10-シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、を備える、外科用器具。エンドエフェクタは、近位端、遠位端、第1のジョー、及び第2のジョーを含む。エンドエフェクタの中心平面は、近位端及び遠位端を通って延在する。第1のジョーは、中心平面によって長手方向に二分される。第1のジョーは、第1のジョーの一部分に沿って延在する第1の電極を含む。第1の電極は、中心平面の第1の側に位置付けられている。第2のジョーは、中心平面によって長手方向に二分される。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、エンドエフェクタを開放構成から閉鎖構成に移行させるように移動可能であり、第1のジョーと第2のジョーとの間で組織を把持する。第2のジョーは、第2の電極及び圧縮可能な支持体を含む。第2の電極は、第2のジョーの一部分に沿って延在する。第2の電極は、中心平面の第2の側に位置付けられている。第1の電極及び第2の電極は、協働して、双極エネルギーを組織に送達するように構成されている。圧縮可能な支持体は、第2のジョーの長さに沿って延在する。圧縮可能な支持体は、中心平面の第1の側の第1の圧縮可能部分、中心平面の第2の側の第2の圧縮可能部分、及び中心平面に沿って延在する単極電極を含む。第2の電極は、第2の圧縮可能部分上に取り付けられている。単極電極は、圧縮可能な支持体上に取り付けられている。単極電極は、単極エネルギーを組織に送達するように構成されている。圧縮可能な支持体は、閉鎖構成において、第1のジョーに対して第2の電極及び単極電極にばね付勢を加えるように構成されている。
実施例11-第1の圧縮可能部分が、第2の圧縮可能部分よりも小さい、実施例10に記載の外科用器具。
実施例12-第2のジョーが、誘電体コーティングを含む、実施例10又は11に記載の外科用器具。
実施例13-圧縮可能な支持体及び誘電体コーティングが、同一平面上の組織接触表面を画定する、実施例12に記載の外科用器具。
実施例14-圧縮可能な支持体が、誘電体コーティングを単極電極及び第2の電極から分離する、実施例12又は13に記載の外科用器具。
実施例15-圧縮可能な支持体が、多孔質構造を含む、実施例10、11、12、13、又は14に記載の外科用器具。
実施例16-圧縮可能な支持体が、弾性ハニカム構造を含む、実施例10、11、12、13、14、又は15に記載の外科用器具。
実施例17-第1のジョーが、第1の多孔性骨格と、第1の多孔性骨格を少なくとも部分的に覆う第1のダイヤモンド様コーティングと、を更に含み、第1の電極が、第1のダイヤモンド様コーティング上に配置されている、実施例10、11、12、13、14、15、又は16に記載の外科用器具。
実施例18-第2のジョーが、第2の多孔性骨格と、第2の多孔性骨格を少なくとも部分的に覆う第2のダイヤモンド様コーティングと、を更に含み、圧縮可能な支持体が、第2のダイヤモンド様コーティング上に配置されている、実施例10、11、12、13、14、15、16、又は17に記載の外科用器具。
実施例19-電気外科用器具と共に使用するための外科用エンドエフェクタ。エンドエフェクタは、近位端、遠位端、第1のジョー、及び第2のジョーを含む。第1のジョーは、近位端と遠位端との間を長手方向に延在する。第1のジョーは、第1のジョーの一部分に沿って長手方向に延在する第1の電極を含む。第2のジョーは、近位端と遠位端との間を長手方向に延在する。第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つは、エンドエフェクタを開放構成から閉鎖構成に移行させるように移動可能であり、第1のジョーと第2のジョーとの間で組織を把持する。第2のジョーは、第2の電極、単極電極、及び柔軟な基材を含む。第2の電極は、第2のジョーの一部分に沿って長手方向に延在する。第2の電極は、第1の電極から横方向にオフセットされている。第1の電極及び第2の電極は、協働して、双極エネルギーを組織に送達するように構成されている。単極電極は、第2の電極に並行して長手方向に延在する。単極電極は、単極エネルギーを組織に送達するように構成されている。単極電極及び第2の電極は、離間した配置で柔軟な基材上に固定的に取り付けられている。柔軟な基材は、閉鎖構成において、第1のジョーに向かって第2の電極及び単極電極に付勢力を加えるように構成されている。
実施例20-第1のジョー及び第2のジョーのうちの少なくとも1つが、誘電体コーティングを含む、実施例19に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例セット3
実施例1-ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、エンドエフェクタをシャフトに回転可能に接続する関節継手と、配線回路と、を備える、電気外科用器具。ハウジングは、プリント制御基板を含む。配線回路は、プリント制御基板からシャフトを通ってエンドエフェクタ内に延在する。配線回路は、エンドエフェクタの機能を監視し、監視した機能をプリント制御基板に通信するように構成されている。配線回路は、シャフトに固定された近位剛性部分と、エンドエフェクタに固定された遠位剛性部分と、近位剛性部分から遠位剛性部分まで延在する中間部分と、を含む。中間部分は、弾力的部分及び伸縮性部分を含む。
実施例2-弾力的部分が第1の基材を含み、伸縮性部分が第2の基材を含み、第1の基材及び第2の基材が異なっている、実施例1に記載の電気外科用器具。
実施例3-伸縮性部分が、ジグザグ構成の導体を含み、導体は、非伸縮性金属材料で作製されている、実施例1又は2に記載の電気外科用器具。
実施例4-伸縮性部分が、蛇腹形状の導体を含み、導体は、非伸縮性金属材料で作製されている、実施例1、2、又は3に記載の電気外科用器具。
実施例5-弾力的部分が、基材を含む積層部分を含む、実施例1、2、3、又は4に記載の電気外科用器具。
実施例6-ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、エンドエフェクタをシャフトに回転可能に接続する関節継手と、配線回路と、を備える、電気外科用器具。ハウジングは、プリント制御基板を含む。配線回路は、プリント制御基板からシャフトを通ってエンドエフェクタ内に延在する。配線回路は、エンドエフェクタの機能を監視し、監視した機能をプリント制御基板に通信するように構成されている。配線回路は、剛性部分と、弛緩構成と非弛緩構成との間で移行可能な弾力的部分と、弾力的部分を通って延在する導電性ワイヤと、を含む。導電性ワイヤは、伸縮性部分を含む。導電性ワイヤは、弾力的部分が弛緩構成から非弛緩構成に移行するときに伸長するように構成されている。
実施例7-伸縮性部分がジグザグパターンを含む、実施例6に記載の電気外科用器具。
実施例8-伸縮性部分が振動パターンを含む、実施例6又は7に記載の電気外科用器具。
実施例9-伸縮性部分が蛇腹形状を含む、実施例6、7、又は8に記載の電気外科用器具。
実施例10-弾力的部分が、基材を含む積層部分を含む、実施例6、7、8、又は9に記載の電気外科用器具。
実施例11-ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、シャフトに対して並進してエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている並進部材と、配線ハーネスと、を備える、電気外科用器具。ハウジングは、プリント制御基板を含む。配線ハーネスは、プリント制御基板からシャフト内に延在する。配線ハーネスは、シャフトに固定された剛性本体部分と、剛性本体部分から延在する弾力的部分と、剛性本体部分及び弾力的部分を通って延在する導電性ワイヤと、を含む。弾力的部分の端部は、並進部材に取り付けられている。並進部材に取り付けられた弾力的部分の端部は、並進部材の属性を測定するように構成されているセンサを備える。
実施例12-並進部材の属性が、並進部材内の応力を含む、実施例11に記載の電気外科用器具。
実施例13-並進部材の属性が、並進部材内の歪みを含む、実施例11に記載の電気外科用器具。
実施例14-並進部材の属性が、並進部材内の応力及び歪みを含む、実施例11に記載の電気外科用器具。
実施例15-並進部材の属性が、並進部材の位置、並進部材の速度、及び並進部材の加速度からなる群のうちの1つを含む、実施例11、12、13、又は14に記載の電気外科用器具。
実施例16-配線ハーネスの弾力的部分内に位置付けられた導電性ワイヤの一部が、伸縮性部分を含む、実施例11、12、13、14、又は15に記載の電気外科用器具。
実施例17-伸縮性部分がジグザグパターンを含む、実施例16に記載の電気外科用器具。
実施例18-伸縮性部分が振動パターンを含む、実施例16又は17に記載の電気外科用器具。
実施例19-伸縮性部分が蛇腹形状を含む、実施例16、17、又は18に記載の電気外科用器具。
実施例20-配線ハーネスが、エンドエフェクタ内に延在し、エンドエフェクタ機能を測定するように構成されている第2のセンサを含む、実施例11、12、13、14、15、16、17、18、又は19に記載の電気外科用器具。
実施例セット4
実施例1-モータアセンブリと、シャフト軸を画定するシャフトと、シャフトから延在する遠位ヘッドと、回転駆動部材と、遠位ヘッドロック部材と、を備える、外科用器具。遠位ヘッドは、シャフト軸を中心に回転可能である。モータアセンブリは、モータと、モータコントローラと、を含む。モータコントローラは、第1の動作モード及び第2の動作モードでモータを動作させるように構成されている。遠位ヘッドは、開放構成と閉鎖構成との間で移動可能なエンドエフェクタを含む。回転駆動部材は、モータに動作可能に応答する。回転駆動部材は、遠位ヘッドと動作可能に係合される。遠位ヘッドロック部材は、遠位ヘッドがシャフトからロック解除されている第1の位置と、遠位ヘッドがシャフトにロックされている第2の位置との間で手動で移動可能である。遠位ヘッドロック部材が第1の位置にあり、回転駆動部材が作動されているとき、遠位ヘッドは、シャフトに対してシャフト軸を中心に回転する。遠位ヘッドロック部材が第2の位置にあり、回転駆動部材が作動されているとき、エンドエフェクタは、開放構成から閉鎖構成に向かって移動する。
実施例2-遠位ヘッドロック部材が第1の位置にあるとき、モータアセンブリは第1の動作モードで動作するように構成されており、遠位ヘッドロック部材が第2の位置にあるとき、モータは第2の動作モードで動作するように構成されている、実施例1に記載の外科用器具。
実施例3-モータが第1の動作モードにあるとき、モータは回転駆動部材を第1の速度で回転させるように構成されており、モータが第2の動作モードにあるとき、モータは回転駆動部材を第2の速度で回転させるように構成されており、第1の速度及び第2の速度が異なる、実施例1又は2に記載の外科用器具。
実施例4-モータが第1の動作モードにあるとき、モータは第1のトルク量を生成するように構成されており、モータが第2の動作モードにあるとき、モータは第2のトルク量を生成するように構成されており、第1のトルク量及び第2のトルク量が異なる、実施例1、2、又は3に記載の外科用器具。
実施例5-モータが第1の動作モードにあるとき、回転駆動部材は第1の速度で加速し、モータが第2の動作モードにあるとき、回転駆動部材は第2の速度で加速し、第1の速度及び第2の速度が異なる、実施例1、2、3、又は4に記載の外科用器具。
実施例6-遠位ヘッドロック部材と動作可能に係合された引張ケーブルを更に備え、引張ケーブルは、遠位ヘッドがシャフトからロック解除されている第1の構成と、遠位ヘッドがシャフトにロックされている第2の構成との間で遠位ヘッドを移行させるように、遠位ヘッドと動作可能に係合されている、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用器具。
実施例7-モータアセンブリと、シャフト軸を画定するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、回転駆動部材と、モードセレクタ部材と、を備える、外科用器具。モータアセンブリは、モータと、モータコントローラと、を含む。モータコントローラは、第1の動作モード及び第2の動作モードでモータを動作させるように構成されている。エンドエフェクタは、第1のエンドエフェクタ機能、及び第1のエンドエフェクタ機能とは異なる第2のエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている。回転駆動部材は、モータに動作可能に応答する。回転駆動部材は、エンドエフェクタと動作可能に係合し、第1のエンドエフェクタ機能及び第2のエンドエフェクタ機能を選択的に実行するように構成されている。モードセレクタ部材は、エンドエフェクタ及び回転駆動部材と動作可能に係合される。モードセレクタ部材は、回転駆動部材がモータによって作動されるとき、エンドエフェクタが第1のエンドエフェクタ機能を実行する第1の位置と、回転駆動部材がモータによって作動されるとき、エンドエフェクタが第2のエンドエフェクタ機能を実行する第2の位置との間で手動で移動可能である。モータは、モードセレクタ部材が第1の位置にあるとき、第1の動作モードで動作するように構成されている。モータは、モードセレクタ部材が第2の位置にあるとき、第2の動作モードで動作するように構成されている。
実施例8-モータが第1の動作モードにあるとき、モータは回転駆動部材を第1の速度で回転させるように構成されており、モータが第2の動作モードにあるとき、モータは回転駆動部材を第2の速度で回転させるように構成されており、第1の速度及び第2の速度が異なる、実施例7に記載の外科用器具。
実施例9-モータが第1の動作モードにあるとき、モータは第1のトルク量を生成するように構成されており、モータが第2の動作モードにあるとき、モータは第2のトルク量を生成するように構成されており、第1のトルク量及び第2のトルク量が異なる、実施例7又は8に記載の外科用器具。
実施例10-モータが第1の動作モードにあるとき、回転駆動部材は第1の速度で加速し、モータが第2の動作モードにあるとき、回転駆動部材は第2の速度で加速し、第1の速度及び第2の速度が異なる、実施例7、8、又は9に記載の外科用器具。
実施例11-モータと、シャフト軸を画定するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、モータに動作可能に応答する回転駆動部材と、回転駆動部材と動作可能に係合されたロック部材と、ロック部材と動作可能に係合されたトグル部材と、を備える、外科用器具。回転駆動部材は、エンドエフェクタと動作可能に係合し、第1のエンドエフェクタ機能、及び第1のエンドエフェクタ機能とは異なる第2のエンドエフェクタ機能を選択的に実行するように構成されている。ロック部材は、エンドエフェクタがシャフトにロックされている第1の位置と、エンドエフェクタがシャフトからロック解除されている第2の位置との間で移動可能である。トグル部材は、シャフト軸を中心に回転可能であり、ロック部材を第1の位置と第2の位置との間で移動させる。回転駆動部材は、ロック部材が第1の位置にあるとき、第1のエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている。回転駆動部材は、ロック部材が第2の位置にあるとき、第2のエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている。
実施例12-第1のエンドエフェクタ機能が、シャフト軸を中心としたエンドエフェクタの回転を含み、第2のエンドエフェクタ機能が、エンドエフェクタの一対のジョーを作動させることを含む、実施例11に記載の外科用器具。
実施例13-第1のエンドエフェクタ機能が、エンドエフェクタを通して発射部材を並進させることを含み、第2のエンドエフェクタ機能が、エンドエフェクタの一対のジョーを作動させることを含む、実施例11に記載の外科用器具。
実施例14-関節継手を更に備え、第2のエンドエフェクタ機能が、関節運動軸を中心としたシャフトに対するエンドエフェクタの関節運動を含む、実施例11に記載の外科用器具。
実施例15-第1の動作モード、及び第1の動作モードとは異なる第2の動作モードでモータを動作させるように構成されているモータコントローラを更に備える、実施例11、12、13、又は14に記載の外科用器具。
実施例16-モータコントローラは、ロック部材が第1の位置にあるとき、第1の動作モードでモータを動作させ、ロック部材が第2の位置にあるとき、第2の動作モードでモータを動作させるように構成されている、実施例15に記載の外科用器具。
実施例17-モータが第1の動作モードにあるとき、モータは回転駆動部材を第1の速度で回転させるように構成されており、モータが第2の動作モードにあるとき、モータは回転駆動部材を第2の速度で回転させるように構成されており、第1の速度及び第2の速度が異なる、実施例16に記載の外科用器具。
実施例18-モータが第1の動作モードにあるとき、モータは第1のトルク量を生成するように構成されており、モータが第2の動作モードにあるとき、モータは第2のトルク量を生成するように構成されており、第1のトルク量及び第2のトルク量が異なる、実施例16又は17に記載の外科用器具。
実施例19-モータが第1の動作モードにあるとき、回転駆動部材は第1の速度で加速し、モータが第2の動作モードにあるとき、回転駆動部材は第2の速度で加速し、第1の速度及び第2の速度が異なる、実施例16、17、又は18に記載の外科用器具。
実施例20-ロック部材及びエンドエフェクタと動作可能に係合する引張ケーブルを更に備え、引張ケーブルは、エンドエフェクタがシャフトからロック解除されている第1の構成と、エンドエフェクタがシャフトにロックされている第2の構成との間でエンドエフェクタを移行するように構成されている、実施例11、12、13、14、15、16、17、18、又は19に記載の外科用器具。
実施例セット5
実施例1-発生器と、発生器から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備える、外科用システム。外科用器具は、ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、発生器と電気通信する内部蓄電池と、を備える。ハウジングは、電動モータを含む。シャフトは、長手方向シャフト軸を画定する。エンドエフェクタは、電動モータからの作動に動作可能に応答する。エンドエフェクタは、開放構成と閉鎖構成との間で移行可能である。エンドエフェクタは、長手方向シャフト軸を横切る関節運動軸を中心に長手方向シャフト軸に対して回転可能である。発生器は、電動モータに十分な電力を直接供給して、電動モータを作動させることができない。内部蓄電池は、電動モータに電力を供給するように構成されている。内部蓄電池は、内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、発生器によって閾値まで充電可能である。充電速度は、外科用器具による充電消費に依存しない。
実施例2-発生器が、充電消費中に内部蓄電池を充電するように構成されている、実施例1に記載の外科用システム。
実施例3-電動モータが内部蓄電池から電力を引き出している間に、内部蓄電池の充電レベルが閾値未満であるとき、発生器が、内部蓄電池に電力を一定速度で供給する、実施例1又は2に記載の外科用システム。
実施例4-内部蓄電池の充電レベルが所定の最小レベルを超えるとき、電動モータの速度が最大速度に到達することが可能である、実施例1、2、又は3に記載の外科用システム。
実施例5-内部蓄電池の充電レベルが所定の最小レベルを下回るとき、電動モータの速度が低減速度に制限される、実施例4に記載の外科用システム。
実施例6-エンドエフェクタが、電極を含む第1のジョーと、第2のジョーと、を含み、発生器が、外科用器具に第1の電力を供給して、電極に、第1のジョーと第2のジョーとの間に捕捉された組織を焼灼させると共に、外科用器具に第2の電力を供給して内部蓄電池を充電するように構成されている、実施例1、2、3、4、又は5に記載の外科用器具。
実施例7-内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の外科用器具。
実施例8-再充電可能電池が、ハウジングと一体化されている、実施例7に記載の外科用器具。
実施例9-電源と、電源から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備える、外科用システム。外科用器具は、ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、内部蓄電池と、を備える。ハウジングは、電動モータを含む。エンドエフェクタは、電動モータに動作可能に連結される。電動モータは、エンドエフェクタを駆動してエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている。内部蓄電池は、電源と電気通信する。内部蓄電池は、電動モータに電力を供給するように構成されている。内部蓄電池は、内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、電源によって閾値まで充電可能である。内部蓄電池は、電動モータがエンドエフェクタを駆動してエンドエフェクタ機能を実行する間、電源によって充電可能である。
実施例10-内部蓄電池の充電レベルを検出するように構成された制御回路を更に備え、第1の最小充電レベルまでの又はそれを下回る充電レベルの低下を検出することにより、制御回路が、電動モータの最大速度限界を第1の最小速度限界閾値に低減させる、実施例9に記載の外科用システム。
実施例11-第1の最小充電レベルよりも低い第2の最小充電レベルまでの又はそれを下回る充電レベルの低下を検出することにより、制御回路が、電動モータの最大速度限界を第1の最小速度限界閾値よりも低い第2の最小速度限界閾値に低減させる、実施例10に記載の外科用システム。
実施例12-第2の最小充電レベルよりも低い第3の最小充電レベルまでの又はそれを下回る充電レベルの低下を検出することにより、制御回路が、電動モータを停止させる、実施例11に記載の外科用システム。
実施例13-制御回路は、内部蓄電池の充電レベルが第3の最小充電レベル以上になるまで電動モータの再作動を阻止するように構成されている、実施例12に記載の外科用システム。
実施例14-電動モータが内部蓄電池から電力を引き出している間に、内部蓄電池の充電レベルが閾値未満であるとき、電源が、内部蓄電池に電力を一定速度で供給する、実施例9、10、11、12、又は13に記載の外科用システム。
実施例15-エンドエフェクタが、電極を含む第1のジョーと、第2のジョーと、を含み、外科用器具に第1の電力を供給して、電極に、第1のジョーと第2のジョーとの間に捕捉された組織を焼灼させると共に、外科用器具に第2の電力を供給して内部蓄電池を充電するように構成されている、実施例9、10、11、12、13、又は14に記載の外科用器具。
実施例16-内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、実施例9、10、11、12、13、14、又は15に記載の外科用器具。
実施例17-電源が、使い捨て電池を含む、実施例9、10、11、12、13、14、15、又は16に記載の外科用器具。
実施例18-ハウジングと、ハウジングから延在するシャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタと、電源と、を備える、外科用器具。ハウジングは、電動モータと、電動モータに接続された内部蓄電池と、を含む。電動モータは、エンドエフェクタにエンドエフェクタ機能を実行させるように構成されている。電源アセンブリは、2つの別個の電源に接続可能である。電源アセンブリは、電源から第1の電力及び第2の電力を別々に受信するように構成されている。電源アセンブリは、第2の電力を内部蓄電池に送るように構成されている。電源アセンブリは、第1の電力を電動モータ及び内部蓄電池に送るように構成されている。電源アセンブリは、電動モータが、内部蓄電池及び第1の電力によって同時に電力供給されるように構成されている。
実施例19-内部蓄電池及び第1の電力が、電動モータに、内部蓄電池及び第1の電力のうちのいずれか1つのみによって引き起こされる第2のモータトルクよりも大きい第1のモータトルクを生成させるように構成されている、実施例18に記載の外科用器具。
実施例20-内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、実施例18又は19に記載の外科用器具。
いくつかの形態が示され説明されてきたが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限又は限定することは、本出願人が意図するところではない。多くの修正、変形、変更、置換、組み合わせ及びこれらの形態の等価物を実施することができ、本開示の範囲から逸脱することなく当業者により想到されるであろう。更に、記述する形態に関連した各要素の構造は、その要素によって実施される機能を提供するための手段として代替的に説明することができる。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。したがって、上記の説明文及び添付の特許請求の範囲は、全てのそのような修正、組み合わせ、及び変形を、開示される形態の範囲に含まれるものとして網羅することを意図としたものである点を理解されたい。添付の特許請求の範囲は、全てのそのような修正、変形、変更、置換、修正、及び等価物を網羅することを意図する。
上記の詳細な説明は、ブロック図、フロー図及び/又は実施例を用いて、装置及び/又はプロセスの様々な形態について記載してきた。そのようなブロック図、フロー図及び/又は実施例が1つ若しくは2つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、当業者に理解されたいこととして、そのようなブロック図、フロー図及び/又は実施例に含まれる各機能及び/又は動作は、多様なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの事実上の任意の組み合わせによって、個々にかつ/又は集合的に実施することができる。当業者には、本明細書で開示される形態のうちのいくつかの態様の全部又は一部が、1台若しくは2台以上のコンピュータ上で稼働する1つ若しくは2つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1台若しくは2台以上のコンピュータシステム上で稼働する1つ若しくは2つ以上のプログラムとして)、1つ若しくは2つ以上のプロセッサ上で稼働する1つ若しくは2つ以上のプログラムとして(例えば、1つ若しくは2つ以上のマイクロプロセッサ上で稼働する1つ若しくは2つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして集積回路上で等価に実施することができ、回路を設計すること、並びに/又はソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを記述することは、本開示を鑑みれば当業者の技能の範囲内に含まれることが理解されよう。加えて、当業者には理解されることとして、本明細書に記載した主題の機構は、多様な形態で1つ又は2つ以上のプログラム製品として配布されることが可能であり、本明細書に記載した主題の具体的な形態は、配布を実際に実行するために使用される信号搬送媒体の特定のタイプにかかわらず適用される。
様々な開示された態様を実施するように論理をプログラムするために使用される命令は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、キャッシュ、フラッシュメモリ又は他のストレージなどのシステム内メモリに記憶され得る。更に、命令は、ネットワークを介して、又は他のコンピュータ可読媒体によって配布され得る。したがって、機械可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構が挙げられ得るが、フロッピーディスケット、光ディスク、コンパクトディスク、読み出し専用メモリ(CD-ROM)、並びに磁気光学ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気若しくは光カード、フラッシュメモリ又は、電気的、光学的、音響的、若しくは他の形態の伝播信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)を介してインターネットを介した情報の送信に使用される有形機械可読ストレージに限定されない。したがって、非一時的コンピュータ可読媒体としては、機械(例えば、コンピュータ)によって読み出し可能な形態で電子命令又は情報を記憶又は送信するのに好適な任意のタイプの有形機械可読媒体が挙げられる。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「制御回路」という用語は、例えば、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路(例えば、1つ又は2つ以上の個々の命令処理コアを含むコンピュータプロセッサ、処理ユニット、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコントローラユニット、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、プログラマブル論理装置(programmable logic device、PLD)、プログラマブル論理アレイ(programmable logic array、PLA)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA))、状態機械回路、プログラマブル回路によって実行される命令を記憶するファームウェア、及びこれらの任意の組み合わせを指すことができる。制御回路は、集合的に又は個別に、例えば、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、システムオンチップ(SoC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォンなどの、より大きなシステムの一部を形成する回路として具現化され得る。したがって、本明細書で使用されるとき、「制御回路」は、少なくとも1つの個別の電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成された汎用コンピューティング装置(例えば、本明細書で説明したプロセス及び/若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成された汎用コンピュータ、又は本明細書で説明したプロセス及び/若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)を形成する電気回路、メモリ装置(例えば、ランダムアクセスメモリの形態)を形成する電気回路及び/又は通信装置(例えばモデム、通信スイッチ、又は光-電気設備)を形成する電気回路を含むが、これらに限定されない。当業者は、本明細書で述べた主題が、アナログ形式若しくはデジタル形式、又はこれらのいくつかの組み合わせで実施されてもよいことを認識するであろう。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「論理」という用語は、前述の動作のいずれかを実施するように構成されたアプリケーション、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は回路を指し得る。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット、及び/又はデータとして具現化されてもよい。ファームウェアは、メモリ装置内のコード、命令、若しくは命令セット、及び/又はハードコードされた(例えば、不揮発性の)データとして具現化されてもよい。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「構成要素」、「システム」、「モジュール」などという用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すことができる。
本明細書の任意の態様で使用されるとき、「アルゴリズム」とは、所望の結果につながるステップの自己無撞着シーケンスを指し、「ステップ」とは、必ずしも必要ではないが、記憶、転送、組み合わせ、比較、及び別様に操作されることが可能な電気信号又は磁気信号の形態をとることができる物理量及び/又は論理状態の操作を指す。これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、番号などとして言及することが一般的な扱い方である。これらの及び類似の用語は、適切な物理量と関連付けられてもよく、また単に、これらの量及び/又は状態に適用される便利な標識である。
ネットワークとしては、パケット交換ネットワークが挙げられ得る。通信装置は、選択されたパケット交換ネットワーク通信プロトコルを使用して、互いに通信することができる。1つの例示的な通信プロトコルとしては、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を使用して通信を可能にすることができるイーサネット通信プロトコルを挙げることができる。イーサネットプロトコルは、Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)によって発行された2008年12月発行の表題「IEEE802.3 Standard」、及び/又は本規格の後のバージョンのイーサネット規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信装置は、X.25通信プロトコルを使用して互いに通信することができる。X.25通信プロトコルは、International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector(ITU-T)によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信装置は、フレームリレー通信プロトコルを使用して互いに通信することができる。フレームリレー通信プロトコルは、Consultative Committee for International Telegraph and Telephone(CCITT)及び/又はthe American National Standards Institute(ANSI)によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、送受信機は、非同期転送モード(ATM)通信プロトコルを使用して互いに通信することが可能であり得る。ATM通信プロトコルは、ATM Forumによって「ATM-MPLS Network Interworking 2.0」という題で2001年8月に公開されたATM規格及び/又は本規格の後のバージョンに準拠するか、又は互換性があり得る。当然のことながら、異なる及び/又は後に開発されたコネクション型ネットワーク通信プロトコルは、本明細書で等しく企図される。
別段の明確な定めがない限り、前述の開示から明らかなように、前述の開示全体を通じて、「処理すること(processing)」、「計算すること(computing)」、「算出すること(calculating)」、「判定すること(determining)」、「表示すること(displaying)」などの用語を使用する考察は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理(電子的)量として表現されるデータを、コンピュータシステムのメモリ若しくはレジスタ又は他のそのような情報記憶、伝送、若しくは表示装置内で物理量として同様に表現される他のデータへと操作し変換する、コンピュータシステム又は類似の電子計算装置のアクション及び処理を指していることが理解されよう。
1つ又は2つ以上の構成要素が、本明細書中で、「ように構成される(configured to)」、「ように構成可能である(configurable to)」、「動作可能である/ように動作する(operable/operative to)」、「適合される/適合可能である(adapted/adaptable)」、「ことが可能である(able to)」、「準拠可能である/準拠する(conformable/conformed to)」などと言及され得る。当業者は、「ように構成される」は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、アクティブ状態の構成要素及び/又は非アクティブ状態の構成要素及び/又はスタンバイ状態の構成要素を包含し得ることを理解するであろう。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
当業者は、一般に、本明細書で使用され、かつ特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、概して「オープンな」用語として意図されるものである(例えば、「含む(including)」という用語は、「~を含むが、それらに限定されない(including but not limited to)」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は「~を少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は「~を含むが、それらに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきであるなど)ことを理解するであろう。更に、導入された請求項記載(introduced claim recitation)において特定の数が意図される場合、かかる意図は当該請求項中に明確に記載され、またかかる記載がない場合は、かかる意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、理解を助けるものとして、後続の添付の特許請求の範囲は、「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ又は2つ以上の(one or more)」という導入句を、請求項記載を導入するために含むことがある。しかしながら、かかる句の使用は、「a」又は「an」という不定冠詞によって請求項記載を導入した場合に、たとえ同一の請求項内に「1つ又は2つ以上の」又は「少なくとも1つの」といった導入句及び「a」又は「an」という不定冠詞が含まれる場合であっても、かかる導入された請求項記載を含むいかなる特定の請求項も、かかる記載事項を1つのみ含む請求項に限定されると示唆されるものと解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は通常、「少なくとも1つの」又は「1つ又は2つ以上の」を意味するものと解釈されるべきである)。定冠詞を使用して請求項記載を導入する場合にも、同様のことが当てはまる。
加えて、導入された請求項記載において特定の数が明示されている場合であっても、かかる記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう(例えば、他に修飾語のない、単なる「2つの記載事項」という記載がある場合、一般的に、少なくとも2つの記載事項、又は2つ又は3つ以上の記載事項を意味する)。更に、「A、B及びCなどのうちの少なくとも1つ」に類する表記が使用される場合、一般に、かかる構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。「A、B又はCなどのうちの少なくとも1つ」に類する表記が用いられる場合、一般に、かかる構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定するものではないが、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方及び/又はAとBとCの全てなどを有するシステムを含む)。更に、典型的には、2つ以上の選択的な用語を表すあらゆる選言的な語及び/又は句は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、明細書内であろうと、請求の範囲内であろうと、あるいは図面内であろうと、それら用語のうちの1つ、それらの用語のうちのいずれか、又はそれらの用語の両方を含む可能性を意図すると理解されるべきであることが、当業者には理解されよう。例えば、「A又はB」という句は、典型的には、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されよう。
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、本明細書における引用した動作は一般に、任意の順序で実施され得ることを理解するであろう。また、様々な動作のフロー図がシーケンスで示されているが、様々な動作は、示されたもの以外の順序で実施されてもよく、又は同時に実施されてもよいことが理解されるべきである。かかる代替の順序付けの例は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、重複、交互配置、割り込み、再順序付け、増加的、予備的、追加的、同時、逆又は他の異なる順序付けを含んでもよい。更に、「~に応答する」、「~に関連する」といった用語、又は他の過去時制の形容詞は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、かかる変化形を除外することが意図されるものではない。
「一態様」、「態様」、「例示」、「一例示」などへの任意の参照は、その態様に関連して記載される特定の機構、構造又は特性が少なくとも1つの態様に含まれると意味することは特記に値する。したがって、本明細書の全体を通じて様々な場所に見られる語句「一態様では」、「態様では」、「例示では」及び「一例示では」は、必ずしも全てが同じ態様を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ又は2つ以上の態様において任意の好適な様態で組み合わせることができる。
本明細書では、特に指示がない限り、本開示で使用される「約」又は「およそ」という用語は、特に指定されない限り、当業者によって決定される特定の値に対する許容誤差を意味し、これは、値が測定又は決定される方法に部分的に依存する。特定の実施形態では、「約」又は「およそ」という用語は、標準偏差の1、2、3、又は4倍以内を意味する。特定の実施形態では、「約」又は「およそ」という用語は、所与の値又は範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.05%以内を意味する。
本明細書においては、別途示されない限り、全ての数値パラメータは、全ての場合において、「約」なる語により先行及び修飾されているものとして理解すべきであり、かかる数値パラメータは、パラメータの数値を求めるために用いられる基礎となる測定法に固有の変動特性を有するものである。最低でも、特許請求の範囲の範囲に対して均等論の適用を制限することを試みてはならず、本明細書に記載される各数値パラメータは、報告された有効桁の数字を考慮し、通常の四捨五入の手法を適用することにより、少なくとも解釈されるべきである。
本明細書に記載される任意の数値範囲は、記載された範囲内に包含される全ての部分範囲を含む。例えば、「1~10」の範囲には、記載された最小値である1と記載された最大値である10との間(かつ最小値と最大値を含む)の全ての部分範囲、すなわち、1以上の最小値及び10以下の最大値を有する全ての部分範囲が含まれる。また、本明細書に列挙される全ての範囲は、列挙された範囲の終点を含む。例えば、「1~10」の範囲は、終点1及び10を含む。本明細書に記載されるあらゆる最大の数値限界は、これに包含される全てのより小さい数値限界を含むことを意図し、本明細書に記載されるあらゆる最小の数値限界は、これに包含される全てのより大きい数値限界を含むことを意図している。したがって、出願人は、明示的に記載された範囲内に包含されるあらゆる明示的に記載された部分範囲を含むように、請求項を含む本明細書を補正する権利を有するものである。全てのそのような範囲は、本明細書中に本質的に記載されている。
本明細書で参照され、かつ/又は任意の出願データシートに列挙される任意の特許出願、特許、非特許刊行物、又は他の開示資料は、組み込まれる資料が本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
要約すると、本明細書に記載した構想を用いる結果として得られる多くの利益が記載されてきた。1つ又は2つ以上の形態の上述の記載は、例示及び説明を目的として提示されているものである。包括的であることも、開示された厳密な形態に限定することも意図されていない。上記の教示を鑑みて、修正又は変形が可能である。1つ又は2つ以上の形態は、原理及び実際の応用について例示し、それによって、様々な形態を様々な修正例と共に、想到される特定の用途に適するものとして当業者が利用することを可能にするようにするために、選択及び記載されたものである。本明細書と共に提示される特許請求の範囲が全体的な範囲を定義することが意図される。
〔実施の態様〕
(1) 外科用システムであって、
発生器と、
前記発生器から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備え、前記外科用器具は、
電動モータを備えるハウジングと、
前記ハウジングから延在するシャフトであって、前記シャフトは長手方向シャフト軸を画定する、シャフトと、
前記シャフトから延在し、かつ前記電動モータからの作動に動作可能に応答する、エンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタは、開放構成と閉鎖構成との間で移行可能であり、前記エンドエフェクタは、前記長手方向シャフト軸を横切る関節運動軸を中心に前記長手方向シャフト軸に対して回転可能であり、前記発生器は、前記電動モータに前記作動を実行させるのに十分な電力を前記電動モータに直接供給することができない、エンドエフェクタと、
前記発生器と電気通信する内部蓄電池であって、前記内部蓄電池は、前記電動モータに電力を供給するように構成されており、前記内部蓄電池は、前記内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、前記発生器によって閾値まで充電可能であり、前記充電速度は、前記外科用器具による充電消費に依存しない、内部蓄電池と、を備える、外科用システム。
(2) 前記発生器が、前記充電消費中に前記内部蓄電池を充電するように構成されている、実施態様1に記載の外科用システム。
(3) 前記電動モータが前記内部蓄電池から電力を引き出している間に、前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記閾値未満であるとき、前記発生器が、前記内部蓄電池に電力を一定速度で供給する、実施態様1に記載の外科用システム。
(4) 前記内部蓄電池の前記充電レベルが所定の最小レベルを超えるとき、前記電動モータの前記速度が最大速度に到達することが可能である、実施態様1に記載の外科用システム。
(5) 前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記所定の最小レベルを下回るとき、前記電動モータの前記速度が低減速度に制限される、実施態様4に記載の外科用システム。
(6) 前記エンドエフェクタが、電極を含む第1のジョーと、第2のジョーと、を含み、前記発生器が、前記外科用器具に第1の電力を供給して、前記電極に、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に捕捉された組織を焼灼させると共に、前記外科用器具に第2の電力を供給して前記内部蓄電池を充電するように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(7) 前記内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、実施態様1に記載の外科用器具。
(8) 前記再充電可能電池が、前記ハウジングと一体化されている、実施態様7に記載の外科用器具。
(9) 外科用システムであって、
電源と、
前記電源から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備え、前記外科用器具は、
電動モータを備えるハウジングと、
前記ハウジングから延在するシャフトと、
前記シャフトから延在するエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタは、前記電動モータに動作可能に連結され、前記電動モータは、前記エンドエフェクタを駆動してエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている、エンドエフェクタと、
前記電源と電気通信する内部蓄電池であって、前記内部蓄電池は、前記電動モータに電力を供給するように構成されており、前記内部蓄電池は、前記内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、前記電源によって閾値まで充電可能であり、前記内部蓄電池は、前記電動モータが前記エンドエフェクタを駆動して前記エンドエフェクタ機能を実行する間、前記電源によって充電可能である、内部蓄電池と、を備える、外科用システム。
(10) 前記内部蓄電池の前記充電レベルを検出するように構成された制御回路を更に備え、第1の最小充電レベルまでの又はそれを下回る前記充電レベルの低下を検出することにより、前記制御回路が、前記電動モータの最大速度限界を第1の最小速度限界閾値に低減させる、実施態様9に記載の外科用システム。
(11) 前記第1の最小充電レベルよりも低い第2の最小充電レベルまでの又はそれを下回る前記充電レベルの低下を検出することにより、前記制御回路が、前記電動モータの最大速度限界を前記第1の最小速度限界閾値よりも低い第2の最小速度限界閾値に低減させる、実施態様10に記載の外科用システム。
(12) 前記第2の最小充電レベルよりも低い第3の最小充電レベルまでの又はそれを下回る前記充電レベルの低下を検出することにより、前記制御回路が、前記電動モータを停止させる、実施態様11に記載の外科用システム。
(13) 前記制御回路は、前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記第3の最小充電レベル以上になるまで前記電動モータの再作動を阻止するように構成されている、実施態様12に記載の外科用システム。
(14) 前記電動モータが前記内部蓄電池から電力を引き出している間に、前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記閾値未満であるとき、前記電源が、前記内部蓄電池に電力を一定速度で供給する、実施態様9に記載の外科用システム。
(15) 前記エンドエフェクタが、電極を含む第1のジョーと、第2のジョーと、を含み、前記電源が、前記外科用器具に第1の電力を供給して、前記電極に、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に捕捉された組織を焼灼させると共に、前記外科用器具に第2の電力を供給して前記内部蓄電池を充電するように構成されている、実施態様9に記載の外科用器具。
(16) 前記内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、実施態様9に記載の外科用器具。
(17) 前記電源が、使い捨て電池である、実施態様15に記載の外科用器具。
(18) 外科用器具であって、
ハウジングであって、
電動モータと、
前記電動モータに接続された内部蓄電池と、を含む、ハウジングと、
前記ハウジングから延在するシャフトと、
前記シャフトから延在するエンドエフェクタであって、前記電動モータは、前記エンドエフェクタにエンドエフェクタ機能を実行させるように構成されている、エンドエフェクタと、
2つの別個の電源に接続可能な電源アセンブリであって、前記電源アセンブリは、前記電源から第1の電力及び第2の電力を別々に受信するように構成されており、前記電源アセンブリは、前記第2の電力を前記内部蓄電池に送るように構成されており、前記電源アセンブリは、前記第1の電力を前記電動モータ及び前記内部蓄電池に送るように構成されており、前記電源アセンブリは、前記電動モータが、前記内部蓄電池及び前記第1の電力によって同時に電力供給されるように構成されている、電源アセンブリと、を備える、外科用器具。
(19) 前記内部蓄電池及び前記第1の電力が、前記電動モータに、前記内部蓄電池及び前記第1の電力のうちのいずれか1つのみによって引き起こされる第2のモータトルクよりも大きい第1のモータトルクを生成させるように構成されている、実施態様18に記載の外科用器具。
(20) 前記内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、実施態様19に記載の外科用器具。

Claims (20)

  1. 外科用システムであって、
    発生器と、
    前記発生器から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備え、前記外科用器具は、
    電動モータを備えるハウジングと、
    前記ハウジングから延在するシャフトであって、前記シャフトは長手方向シャフト軸を画定する、シャフトと、
    前記シャフトから延在し、かつ前記電動モータからの作動に動作可能に応答する、エンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタは、開放構成と閉鎖構成との間で移行可能であり、前記エンドエフェクタは、前記長手方向シャフト軸を横切る関節運動軸を中心に前記長手方向シャフト軸に対して回転可能であり、前記発生器は、前記電動モータに前記作動を実行させるのに十分な電力を前記電動モータに直接供給することができない、エンドエフェクタと、
    前記発生器と電気通信する内部蓄電池であって、前記内部蓄電池は、前記電動モータに電力を供給するように構成されており、前記内部蓄電池は、前記内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、前記発生器によって閾値まで充電可能であり、前記充電速度は、前記外科用器具による充電消費に依存しない、内部蓄電池と、を備える、外科用システム。
  2. 前記発生器が、前記充電消費中に前記内部蓄電池を充電するように構成されている、請求項1に記載の外科用システム。
  3. 前記電動モータが前記内部蓄電池から電力を引き出している間に、前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記閾値未満であるとき、前記発生器が、前記内部蓄電池に電力を一定速度で供給する、請求項1に記載の外科用システム。
  4. 前記内部蓄電池の前記充電レベルが所定の最小レベルを超えるとき、前記電動モータの前記速度が最大速度に到達することが可能である、請求項1に記載の外科用システム。
  5. 前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記所定の最小レベルを下回るとき、前記電動モータの前記速度が低減速度に制限される、請求項4に記載の外科用システム。
  6. 前記エンドエフェクタが、電極を含む第1のジョーと、第2のジョーと、を含み、前記発生器が、前記外科用器具に第1の電力を供給して、前記電極に、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に捕捉された組織を焼灼させると共に、前記外科用器具に第2の電力を供給して前記内部蓄電池を充電するように構成されている、請求項1に記載の外科用器具。
  7. 前記内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、請求項1に記載の外科用器具。
  8. 前記再充電可能電池が、前記ハウジングと一体化されている、請求項7に記載の外科用器具。
  9. 外科用システムであって、
    電源と、
    前記電源から電力を受信するように構成された外科用器具と、を備え、前記外科用器具は、
    電動モータを備えるハウジングと、
    前記ハウジングから延在するシャフトと、
    前記シャフトから延在するエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタは、前記電動モータに動作可能に連結され、前記電動モータは、前記エンドエフェクタを駆動してエンドエフェクタ機能を実行するように構成されている、エンドエフェクタと、
    前記電源と電気通信する内部蓄電池であって、前記内部蓄電池は、前記電動モータに電力を供給するように構成されており、前記内部蓄電池は、前記内部蓄電池の充電レベルに依存する充電速度で、前記電源によって閾値まで充電可能であり、前記内部蓄電池は、前記電動モータが前記エンドエフェクタを駆動して前記エンドエフェクタ機能を実行する間、前記電源によって充電可能である、内部蓄電池と、を備える、外科用システム。
  10. 前記内部蓄電池の前記充電レベルを検出するように構成された制御回路を更に備え、第1の最小充電レベルまでの又はそれを下回る前記充電レベルの低下を検出することにより、前記制御回路が、前記電動モータの最大速度限界を第1の最小速度限界閾値に低減させる、請求項9に記載の外科用システム。
  11. 前記第1の最小充電レベルよりも低い第2の最小充電レベルまでの又はそれを下回る前記充電レベルの低下を検出することにより、前記制御回路が、前記電動モータの最大速度限界を前記第1の最小速度限界閾値よりも低い第2の最小速度限界閾値に低減させる、請求項10に記載の外科用システム。
  12. 前記第2の最小充電レベルよりも低い第3の最小充電レベルまでの又はそれを下回る前記充電レベルの低下を検出することにより、前記制御回路が、前記電動モータを停止させる、請求項11に記載の外科用システム。
  13. 前記制御回路は、前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記第3の最小充電レベル以上になるまで前記電動モータの再作動を阻止するように構成されている、請求項12に記載の外科用システム。
  14. 前記電動モータが前記内部蓄電池から電力を引き出している間に、前記内部蓄電池の前記充電レベルが前記閾値未満であるとき、前記電源が、前記内部蓄電池に電力を一定速度で供給する、請求項9に記載の外科用システム。
  15. 前記エンドエフェクタが、電極を含む第1のジョーと、第2のジョーと、を含み、前記電源が、前記外科用器具に第1の電力を供給して、前記電極に、前記第1のジョーと前記第2のジョーとの間に捕捉された組織を焼灼させると共に、前記外科用器具に第2の電力を供給して前記内部蓄電池を充電するように構成されている、請求項9に記載の外科用器具。
  16. 前記内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、請求項9に記載の外科用器具。
  17. 前記電源が、使い捨て電池である、請求項15に記載の外科用器具。
  18. 外科用器具であって、
    ハウジングであって、
    電動モータと、
    前記電動モータに接続された内部蓄電池と、を含む、ハウジングと、
    前記ハウジングから延在するシャフトと、
    前記シャフトから延在するエンドエフェクタであって、前記電動モータは、前記エンドエフェクタにエンドエフェクタ機能を実行させるように構成されている、エンドエフェクタと、
    2つの別個の電源に接続可能な電源アセンブリであって、前記電源アセンブリは、前記電源から第1の電力及び第2の電力を別々に受信するように構成されており、前記電源アセンブリは、前記第2の電力を前記内部蓄電池に送るように構成されており、前記電源アセンブリは、前記第1の電力を前記電動モータ及び前記内部蓄電池に送るように構成されており、前記電源アセンブリは、前記電動モータが、前記内部蓄電池及び前記第1の電力によって同時に電力供給されるように構成されている、電源アセンブリと、を備える、外科用器具。
  19. 前記内部蓄電池及び前記第1の電力が、前記電動モータに、前記内部蓄電池及び前記第1の電力のうちのいずれか1つのみによって引き起こされる第2のモータトルクよりも大きい第1のモータトルクを生成させるように構成されている、請求項18に記載の外科用器具。
  20. 前記内部蓄電池が、再充電可能電池を含む、請求項19に記載の外科用器具。
JP2022540457A 2019-12-30 2020-11-16 一体型かつ外部電源を有する電気外科用システム Pending JP2023508721A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962955299P 2019-12-30 2019-12-30
US62/955,299 2019-12-30
US16/885,870 US11744636B2 (en) 2019-12-30 2020-05-28 Electrosurgical systems with integrated and external power sources
US16/885,870 2020-05-28
PCT/IB2020/060771 WO2021137022A1 (en) 2019-12-30 2020-11-16 Electrosurgical systems with integrated and external power sources

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023508721A true JP2023508721A (ja) 2023-03-03

Family

ID=83401550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022540457A Pending JP2023508721A (ja) 2019-12-30 2020-11-16 一体型かつ外部電源を有する電気外科用システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2023508721A (ja)
CN (1) CN115666420A (ja)
BR (1) BR112022012441A2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
BR112022012441A2 (pt) 2022-09-06
CN115666420A (zh) 2023-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3845160B1 (en) Electrosurgical instrument with electrodes biasing support
EP3858275B1 (en) Electrosurgical instrument with electrodes operable in bipolar and monopolar modes
US11589916B2 (en) Electrosurgical instruments with electrodes having variable energy densities
JP2023508721A (ja) 一体型かつ外部電源を有する電気外科用システム
JP2023508534A (ja) 非同期通電電極を有する電気外科用器具
JP2023508558A (ja) 電極を付勢する支持体を備える電気外科用器具
JP2023508554A (ja) 可変制御機構を有する電気外科用器具
JP2023510182A (ja) 可撓性配線アセンブリを有する電気外科用器具
US12023086B2 (en) Electrosurgical instrument for delivering blended energy modalities to tissue
US20210196364A1 (en) Electrosurgical instrument for delivering blended energy modalities to tissue

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240524