JP2023505934A - 光学符号が付与されたエアロゾル発生喫煙具及び喫煙具を含むシステム - Google Patents

Abstract

本発明は光学符号を有するエアロゾル発生喫煙具、及び喫煙具とエアロゾル発生装置を含むシステムに関する。より具体的には、エアロゾル発生装置（２）用の消耗品（１）はエアロゾル発生基材（１１）及び包装材（１２）を含み、消耗品（１）は、消耗品（１）の部材の第１の表面（１４）に設けられ且つ包装材（１）の外壁（１３）に覆われた少なくとも１個の機械可読光学パターン（１０２）の形式で符号化された情報を含み、外壁（１３）が光透過性であることにより、光学パターン（１０２）が、消耗品（１）が消費のためエアロゾル発生装置（２）に取り付けられた際に、壁を通してエアロゾル発生装置（２）の光検知部（２３）により読み取り可能である。

Description

本発明は、光学符号が付与されたエアロゾル発生喫煙具と、喫煙具及びエアロゾル発生装置を含むシステムに関する。

エアロゾル発生装置、又は電子タバコは今や従来のタバコを模倣するための主流製品である。多くの種類のエアロゾル発生装置があり、依然としてタバコ又は物質を内部に有するものが最も人気のある種類の一つである。この種のエアロゾル発生装置の利点はユーザーが引き続きタバコを吸っていることであり、これは喫煙感覚が従来のタバコに似ていることを意味する。また、喫煙具を加熱するが燃焼させないため、エアロゾル発生装置はタール及び一酸化炭素等、燃焼時に副産物を放出しない。エアロゾル発生装置の操作方法は、内部にエアロゾル発生担体を収納して加熱するが、燃焼点には達しないようにするものである。別の種類の電子タバコもあり、その操作方法は液体を蒸発させて煙を形成するものである。両者のエアロゾル発生装置、特に内部に物質を収納するものでは高品質の担体が重要である。従って、エアロゾル発生担体（「スティック」等、消耗品又は喫煙具とも称する）の認証は、安全性及び健康面の理由から製品の製造元を保証する際に重要である。更に、担体を相応の温度で加熱する等、操作パラメータの適切な制御も快適なエアロゾル味覚を提供する際に重要である。

国際公開第２０１０／０７３１２２Ａ１号パンフレットは、上部に識別情報が印刷された喫煙具、及び空腔内の喫煙具の存在を検知して喫煙具に印刷された識別情報に基づいて喫煙具と、喫煙システムで使用すべく構成された他の器具とを区別できる検知器を含む電熱式喫煙システムに関する。しかし、喫煙具が加熱された後の印刷インクは長く持たない場合があり、且つ複製及び偽造が容易であるため、従来の印刷技術は加熱環境では理想的でない。喫煙具に印刷された符号もまた、ユーザーが喫煙具をパックから取り出す際に損傷して読み取り不可能になる恐れがある。更に、喫煙具の表面に符号、例えばバーコード等を設けることにより喫煙具の美観が損なわれる恐れがある。

国際公開第２０１９／１８５７４９Ａ１号パンフレットは、喫煙可能な器具からエアロゾルを生成する喫煙可能な器具及び装置を開示している。装置はエアロゾル供給装置であってよい。容量又は抵抗検知を行うべくマーカーが配置されていてよい。容量又は抵抗検知を行うためのマーカー配置は消耗品のコストを増大させ、抵抗又は容量検知のために材料を加熱することで健康に有害なガスが生じる恐れがある。

米国特許出願公開第２０１４／０２３８４２７Ａ１号明細書は、喫煙具の吸い口空腔を画定する包装材の部分に配置された「電子印影」に関する。しかし、このような電子印影の配置は装置の検知部ではなくユーザーが読み取るものである。従って、依然としてユーザーが喫煙具の情報を確認して手動で装置を設定する必要がある。

従って、認証又は設定情報をエアロゾル発生システムにより自動的に検知でき、使用前及び使用中に損傷し難い、且つ低コストで製造可能な改良された消耗品に対するニーズがある。

本発明は、上述の問題のいくつか又は全てを解決すべく、光学符号が付与されたエアロゾル発生喫煙具、及び喫煙具とエアロゾル発生装置を含むシステムを提供する。

本発明の第１の実施形態は、エアロゾル発生基材及び包装材を含むエアロゾル発生装置用の消耗品を目的としている。消耗品は、消耗品の部材の第１の表面に設けられ且つ包装材の外壁に覆われた少なくとも１個の機械可読光学パターンの形式で符号化された情報を含み、外壁が光透過性であることにより、光学パターンが、消耗品が消費のためエアロゾル発生装置に取り付けられた際に、壁を通してエアロゾル発生装置の光検知部により読み取り可能である。

消耗品上のパターンの配置により、ユーザーがパックから喫煙具を取り出す際に内側に印刷されたパターンが損傷して読み取り不可能になることが避けられる。また、符号化パターン、例えば喫煙具の表面のバーコード等を設けることにより、喫煙具の美観が顕著に影響を受ける恐れがある。従って、本発明は、たとえ情報が美観的に良好な仕方で設けられていても、エアロゾル発生装置により検知可能な情報を提供する問題に対する技術的解決策を提供する。特に包装材が単一の層からなる実施形態において、包装材の外壁が包装材自体であってよいことに注意されたい。

第２の実施形態によれば、第１の実施形態において、包装材は複数の層を含み、第１の表面は最も外層の内面であるか、又は包装材の内側層の内面若しくは外面である。

第３の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、少なくとも１個の第２の機械可読光学パターンの形式で符号化された情報が、包装材の外壁に覆われた消耗品の部材の第２の表面であって消耗品の第１の表面とは異なる第２の表面に設けられる。消耗品上のパターンの配置により、複数個の情報を消耗品に設けることができ、消耗品の特定の要素の個々のパターンは、消耗品の要素に対応する設定データを有していてよい。例えば、異なる種類の消耗品に使用可能な特定の種類のフィルタ向けのカスタマイズされたパターンを、消耗品がフィルタと組み立てられる前にフィルタに印刷することができ、フィルタに関する情報を全種類の消耗品に追加する必要がない。

第４の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、少なくとも１個の機械可読光学パターンはＱＲコード（登録商標）等の１Ｄ、２Ｄバーコード、ドット、又は画像を表す。

第５の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、情報は、反射又は回折特性が互に異なる少なくとも２個の別々の表面領域に設けられた少なくとも２個の機械可読光学パターンの形式で符号化されている。消耗品上のパターンの配置により、装置は、情報が必要な場合に、エアロゾル発生装置に設置された異なる光源により異なる情報項目を検知することができる。

第６の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、各表面領域は、エアロゾル発生基材の区画を囲むか又は包む別々のバンドにある。消耗品上のパターンの配置により、単に必要なバンドを追加するだけで元の消耗品包装紙を交換する必要がないため消耗品の製造が簡素化される。同一の符号化された情報を有するバンドを一緒に製造して、同一設定を必要とする異なる種類の消耗品に後で設けることができるため、これは大量生産にも役立つ。

第７の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、包装材の外壁は、光学パターンが外側から視認可能であるように少なくとも部分的に透明である。消耗品上のパターンの配置により、可視光又は環境照明を用いてパターンが検知可能であるのに対し、パターンはユーザーにより外側からも視認可能である。

第８の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、光検知装置により検知された光を反射する材料を印刷することにより、パターンが第１の表面に設けられる。

第９の実施形態によれば、第８の実施形態において、材料はＵＶ、可視及び／又は赤外光を反射する。

第１０の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、異なる反射特性を有する少なくとも２個の材料を印刷することによりパターンが第１の表面に設けられる。消耗品上のパターンの配置により、必要な場合に、異なる光源を有する光学式検知器によりパターンを検知することができる。

第１１の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、第１の表面はプラグラップ、チッピング紙、タバコ包装材、及び／又は紙管の表面である。

第１２の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、第１の表面は、包装材に覆われ且つエアロゾル発生基材とフィルタ要素の間で消耗品の長手軸に置かれた内側管状要素の外面である。消耗品上のパターンの配置により、印刷材料を基材又はフィルタに直接又は過度に近傍に設けて消耗品の品質を低下させるリスクが低減される。

第１３の実施形態によれば、上述の実施形態において、管状要素は包装材の外壁よりも堅牢な中空管である。

第１４の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、包装材（１２）の外壁は、７０μｍ未満、好適には６０μｍ未満、より好適には５０μｍ未満、また更に好適には４０μｍ未満、最も好適には３０μｍ未満の厚さ及び／又は６０ｇｓｍ未満、好適には５０ｇｓｍ未満、より好適には４０ｇｓｍ未満、また更に好適には３０ｇｓｍ未満、最も好適には２０ｇｓｍ未満の密度を有している。消耗品上のパターンの配置により、光が包装材を容易に貫通することができる。

第１５の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、壁は消耗品の最も外側の層及び／又は包装材である。

第１６の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、壁は最も外側の層又は包装材の一部であり、消耗品の内側要素を包むか又は覆う。

本発明の第１７の実施形態は、上述の実施形態のいずれか１つの消耗品及び消耗品を使用するエアロゾル発生装置を含むシステムを目的とし、エアロゾル発生装置は、消耗品が消費のためエアロゾル発生装置に取り付けられた際に光学パターンを読み取るべく構成された光検知部を含んでいる。

第１８の実施形態によれば、第１７の実施形態において、消耗品は、装置内に挿入及び収納されるべく構成された挿入区画、及び消耗品が消費のためエアロゾル発生装置に取り付けられた際に装置から突出すべく構成された突出区画を有し、光学パターンは消耗品の挿入区画及び／又は突出区画に配置されている。

第１９の実施形態によれば、第１７又は第１８の実施形態のいずれにおいても、装置に含まれる光検知部は、装置内に配置され且つ装置に囲まれた内側空間に対向し、又は
光検知部は、消耗品が消費のためエアロゾル発生装置に取り付けられた際に消耗品の突出区画に対向するように装置に取り付けられ、及び／又は装置内に配置されている。

第２０の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、エアロゾル発生装置は、光検知部により検知されるＵＶ、可視及び／又は赤外光を発すべく構成された光源を含んでいる。

第２１の実施形態によれば、上述の実施形態のいずれにおいても、光検知部はカメラ又は画像スキャナである。

本明細書で用いる用語「包装材」、「包装紙」及び「層」は消耗品の基材を覆う任意の包装材を意味するものとする。「プラグラップ」、「チッピング紙」、「タバコ包装材」、「結合包装材」等の他の用語も消耗品の特定の部分を表す当分野で公知の用語である。

用語「内側」は管状要素の断面円の中心へ向かう方向を意味し、「外側」は管状要素の断面円の中心から外側に向かう方向を意味するものと理解されたい。用語「内部」は物体、場所等の中を意味する。

好適な実施形態について、例示のみを目的として、添付の図面を参照しながら以下に記述する。

本発明による消耗品の第１の実施形態の模式的分解図である。 本発明による消耗品の第１の実施形態の模式図である。 本発明による消耗品の第２の実施形態の模式的分解図である。 本発明による消耗品の第３の実施形態の模式的分解図である。 本発明による消耗品の第４の実施形態の模式的分解図である。 本発明による消耗品の第５の実施形態の模式的分解図である。 本発明によるシステムの第１の実施形態の模式的分解図である。 本発明によるシステムの第２の実施形態の一区画の模式的分解図である。 本発明による消耗品の第６の実施形態がエアロゾル発生装置に挿入された状態における、本発明によるシステムの第３の実施形態の模式的分解図である。

消耗品１の第１の実施形態の模式的分解図である図１（ａ）を参照すると、消耗品１は、タバコ基材１１、紙管等の冷却部位１０３、及びフィルタ１０５を含んでいる。タバコ基材１１は通常、包装材１１により個々に包まれている。フィルタ１０５は複数のフィルタ部位、例えば共に個々にプラグラップ１６により包まれて包装材２０により結合された無捻繊維フィルタ部位及び中心孔フィルタ部位を含んでいてよい。チッピング紙１７がフィルタ１０５、冷却部位及びタバコ部位を結合することができる。フィルタ１０５に単一のフィルタ部位を設ける等、本実施形態に対する多くの変更が可能である。符号化認証情報をバーコードの形式で表す光学パターン１０２がチッピング紙１７の内面に印刷又はコーティングされている。

タバコ基材１１は、刻みタバコ及び粒状タバコ等、様々な形式のタバコ原料を含んでいてよく、及び／又はタバコ原料はタバコ葉及び／又はシート、細片又は泡の形式で再加工されたタバコを含んでいてよい。

光学パターンは、インク又は金属酸化物コーティング等のコーティングを用いて印刷することができる。コーティングは、ＡＴＯ（アンチモン酸化スズ）を含んでいても、又は反射及び／又は回析赤外光向けの任意の公知の材料でもあってよい。光学パターンは、反射、吸収、屈折又は回析特性のうち異なる光学特性を有する表面領域を含んでいてよい。いくつかの実施形態において、チッピング紙１７全体が赤外光を反射できる材料で覆われていてよく、バーコードはそのような材料が印刷又はコーティングされていない、又は赤外光を吸収する材料が印刷又はコーティングされた領域により形成されていることが分かる。このように、赤外光源を有する装置は、認証判定のため装置の赤外線検知部に符号を反射することができる。他の複数の実施形態において、パターン１０２は、ＵＶ光、及び／又は可視光（すなわち３８０～７４０ｎｍ）を反射及び／又は回析する任意の材料により設けられていてよい。可能なモードにおいて、赤外光源はまた、エアロゾル発生装置のヒーター加熱器又は加熱要素であってもよい。

複数の変型例において、パターン１０２及び／又はこれが配置されている支持部は、入射光を少なくとも部分的に透過させることができ、ＵＶ光及び／又は可視光及び／又は赤外光を少なくとも部分的に透過させる任意の材料に設けられていてよい。複数の実施形態において、光源は、符号１０２が配置された側とは異なる側、例えば喫煙具の反対側に配置されていてよい。例えば、紙包装材の場合、可視光は紙包装材を透過して、光の拡散又は散乱により、反対側に配置された符号１０２に達することができる。符号１０２により受光された光は符号を透過して、光源の箇所の反対側の、符号の側に配置された検知器まで達することができる。これにより、光源がエアロゾル発生装置の検知器部分の位置とは別の場所又は箇所に配置されていてよい解決策を提供することができる。

複数の変型例において、エアロゾル発生装置は、一方の側で符号１０２を直接照射すべく配置された光源を含んでいてよく、上述のような別の光源を用いて別の側で符号１０２を照射してもよい。これにより、符号を複雑にして偽造のリスクを更に低減することができる。更に他の変型例において、喫煙具に少なくとも２個の符号を配置することにより、一方の符号１０２が反射光ビームを提供し、別の符号が透過光ビーム、すなわち符号１０２を貫通した相互作用光ビームを提供するようにできる。

本実施形態では認証情報１０２をバーコードとして示しているが、例えばＱＲコード（登録商標）等の１Ｄ、２Ｄバーコード、ドット、又は画像を表す任意の公知の機械可読光学パターンでもあってよい。これは消耗品の種類又は消耗品に関係するエアロゾル装置等の設定に関する情報を符号化することができる。情報は任意の公知のプロトコルにより符号化することができる。

好適な一実施形態において、情報符号は、符号を覆う対応包装材を光が貫通してエアロゾル発生装置２の光検知部２３により情報を読み取ることができれば、タバコ包装材１８、結合包装材２０又はプラグ包装材１６等、消耗品１の他の任意の包装材に位置付けられていてよい。

図１（ｂ）を参照すると、点線間の領域として示すパターン１０２が消耗品１の包装材１２の内面にバーコードとして印刷されている。従って、バーコード、すなわち機械可読光学パターン１０２は、包装材１２の外壁１３に覆われ、外壁１３は、消耗品１が消費のためエアロゾル発生装置２に取り付けられた際に、光学パターン１０２が壁１３を通してエアロゾル発生装置２の光検知部２３により読み取り可能であるように光透過性である。一例において、外壁１３はチッピング紙１７、すなわち最も外側の層又は包装材１７である。他の複数の実施形態において、外壁１３はチッピング紙又は他の包装材に設けられた材料であっても、又はチッピング紙の外側を覆う消耗品１の他の包装材との組み合わせであってもよい。外壁１３が最も外側の包装材である好適な複数の実施形態において、パターン１０２は包装材の内面に設けられていてよい。最も好適な実施形態において、壁１３は、消耗品１の内側要素又は部材の回りを包むか又は覆う最も外側の層又は包装材１２の一部である。内側要素又は部材は、包装材１７の内部を満たす消耗品の要素又は部材であり、タバコ基材１１、紙管等の冷却部位１０３、及びフィルタ１０５を含んでいる。消耗品１の別の包装材が包装材１２の外側を覆うように設けられた他の複数の実施形態において、符号は内側部包装材の外面に設けられていてよい。更に、包装材の外壁は典型的に、７０μｍ未満、好適には６０μｍ未満、より好適には５０μｍ未満、また更に好適には４０μｍ未満、及び最も好適には３０μｍ未満の厚さ、及び／又は６０ｇｓｍ未満、好適には５０ｇｓｍ未満、より好適には４０ｇｓｍ未満、また更に好適には３０ｇｓｍ未満、及び最も好適には２０ｇｓｍ未満の密度を有しているため、光が容易に壁を貫通することができる。別の実施形態において、包装材１２は複数の組み合わされたシートにより形成され、パターン１０２は内部シートの１枚に印刷されている。従って、包装材は複数の用紙から１片の包装材として押圧することができ、これらのシートの１枚の表面に符号を印刷することができる。

図１（ｃ）を参照すると、パターン１０２は、消耗品１のエアロゾル発生基材１１又は他の部分の区画を囲む又は包む環状バンド等の別々のバンドの表面に設けられていてよい。このような配置により、単に特定の環状バンド１０５を取り付けるだけで元の消耗品包装紙を交換する必要がないため消耗品の製造が容易になる。同一の符号化された情報を有するバンドを一緒に製造して、同一設定を必要とする異なる種類の消耗品１に後で設けることができるため、大量生産にも役立つ。

図１（ｄ）を参照すると、パターンはまた、包装材１２（本明細書ではチッピング紙１７）の外壁１３よりも堅牢な中空管である紙管１０３にも設けることができる。紙管１０３にパターン１０２を設けることにより、印刷材料を基材１１又はフィルタ１０５に直接又はその近くに設けて消耗品の品質を低下させるリスクが低減される。同様に、図示していないが、パターン１０２をチッピング紙１７に設けて、エアロゾル発生基材とフィルタ要素の間で消耗品の長手軸に置くことができる。

図２（ａ）を参照すると、例えば消耗品１に関する異なる情報項目を表す複数のパターン１０２を消耗品１の内面１４の２個の別々の表面領域に設けることができる。他の好適な複数の実施形態において、例えば異なる反射又は回折特性を有する異なる材料に異なるパターン１０２を設けることにより、装置は、エアロゾル発生装置２に設置された異なる光源により異なる情報項目を検知することができる。装置はまた、例えば、ユーザーが製品を消費する間の異なる期間中に別々の情報を検知可能に構成することができる。

図２（ｂ）を参照すると、少なくとも１個の機械可読光学パターン１０２の形式で符号化された情報を示し、本明細書では第１の機械可読光学パターン１０２及び第２の機械可読光学パターン１０２１が、消耗品１の包装材の異なる層上の２個の異なる表面１４、１５に設けられている。より具体的には、第１のパターン１０２は、消耗品１の最も外側の包装材１５に赤外光を反射可能な材料にバーコード（図示せず）として印刷され、第２のパターン１０２１は、消耗品１の内側層の外面１４にＵＶ光を反射可能な材料に２Ｄ又はＱＲコード（登録商標）（図示せず）として消耗品１の管状断面を周回するように反復的に印刷されている。別の好適な実施形態において、パターン１０２は消耗品１の異なる（例：内側の）層に印刷することができる。更に好適な実施形態において、パターン１０２は異なる反射特性を有する異なる表面に設けられている。

複数の変型例において、符号１０２は少なくとも部分的に、蛍光又は燐光物質で製造されていてよい。

図３（ａ）に、消耗品１及び消耗品を使用するエアロゾル発生装置２を含むシステムを示す。消耗品１は、装置２に挿入及び収納されるべく構成された挿入区画、及び消耗品１が装置２に最大限に挿入された際に、及び／又は消耗品１が消費のためエアロゾル発生装置２に取り付けられた際に装置１から突出すべく構成された突出区画を有している。エアロゾル発生装置２は、消耗品１が消費のためエアロゾル発生装置２に取り付けられた際に光学パターン１０２を読み取るべく構成された光検知部２３を含んでいる。光学パターン１０２は消耗品１の挿入区画に位置付けられている。より具体的には、消耗品１の挿入区画は加熱区画及び非加熱区画を有し、加熱区画は、消耗品が装置２の加熱チャンバの空腔に挿入又は収納される区画である。非加熱区画は、消耗品１が装置２に挿入又は収納される区画であるが加熱チャンバから突出している、すなわち消耗品１が装置２に最大限に挿入又は収納された際に、以下に詳細に述べる冷却管２２に挿入又は収納されている区画である。ここで、光学パターン１０２は消耗品１の加熱区画に位置付けられている。エアロゾル発生装置２は、ＵＶ及び赤外光を発すべく構成された複数の光源２１と、カメラ、画像スキャナ又はパターン１０２から反射された光を読み取る任意の公知の画像検知器等の光検知部２３を含んでいる。光検知部２３は、装置１内に配置されていて、加熱チャンバの空腔に囲まれた内側空間に対向している。具体的には、光検知部２３は、装置２の加熱チャンバ内部に下向きの角度で設定されているため、より広い角度でパターン１０２を容易に検知することができ、又は光検知部２３はパターン１０２から画像検知器へ反射された光の角度を調整可能なレンズを含んでいてよい。ここで、下向きとは光検知部２３が装置の消耗品挿入方向１０４に向いていることを意味する。好適な実施形態において、光検知部２３は、パターン１０２から画像検知器へ反射された光を反射することができるＣＣＤ又はＣＭＯＳカメラ（図示せず）等のミラー（図示せず）を光検知部２３内に含んでいる。

図３（ｂ）に、システムの別の好適な実施形態の上部区画を示す。装置は、装置２の開口部と加熱チャンバ２４（部分的に図示）の間に位置付けられた冷却管２２（太い点線の正方形で示す）を含んでいる。冷却管２２は、装置の筐体の一部又は別々のカラー或いは両者の組み合わせであってよい。光検知部２３は、装置１内に配置されていて装置２の冷却管２２に囲まれた内側空間に対向している。具体的には、光検知部２３は、ミラー２７、光源２１及びプラスチック又はガラス窓で密封された開口部２６と共に空腔内に設置されている。内側パターン１０２（２本の細い点線領域内に示す）が長手方向位置に設けられていて、消耗品１の内側パターン１０２から反射された光が光検知部２３まで透過できるように開口部２６に整列している。換言すれば、内側パターン１０２は消耗品１の挿入区画、より具体的には消耗品１が装置２に最大限に挿入又は収納された際の消耗品１の非加熱部分に位置付けられている。内側パターンは、フィルタ１０５又は冷却部位１０３の領域内又は両部位１０５、１０３に跨って設けられていてよい。

図３（ｃ）に、消耗品１が装置２に挿入された際に装置の外側に残る消耗品１の区画に印刷されるパターンを有する消耗品の一実施形態を示す。より具体的には、パターン１０２は、図１に示すように透明又は少なくとも部分的に透明な結合包装材２０に印刷されているため、内側に印刷されたパターンが外側から視認可能であり、環境光又は装置２に設置されたＬＥＤ等の光源２１からの可視光により装置２がパターン１０２を検知することができる。換言すれば、内側パターン１０２は、消耗品１が最大限に装置２に挿入又は収納された際に消耗品１の突出区画に配置されている。光検知部２３は、装置２に取り付けられ、及び／又は装置２内に、より具体的には装置の外面に配置されている。光検知部２３は、消耗品１の突出区画に対向するように配置されている。ユーザーはまた、パターン１０２を見て、装置２の閉止部２８の前端上に設定された光検知部２３の方へパターン１０２を向けることができる。

１ 消耗品
２ エアロゾル発生装置
１１ エアロゾル発生基材
１２ 包装材
１３ 外壁
１４ 第１の表面
１５ 第２の表面
１６ プラグラップ
１７ チッピング紙
１８ タバコ包装材
２０ 結合包装材
２１ 光源
２２ 冷却管
２３ 光検知部
２４ 加熱チャンバ
２６ 開口部
２７ ミラー
２８ 閉止部
１０２ 光学パターン
１０２１ 第２の機械可読光学パターン
１０３ 内側管状要素

Claims (20)

1. エアロゾル発生基材（１１）及び包装材（１２）を含むエアロゾル発生装置（２）用の消耗品（１）であって、
   前記消耗品（１）の部材の第１の表面（１４）に設けられ且つ前記包装材（１２）の外壁（１３）に覆われた少なくとも１個の機械可読光学パターン（１０２）の形式で符号化された情報を含み、前記外壁（１３）が光透過性であることにより、前記光学パターン（１０２）が、前記消耗品（１）が消費のため前記エアロゾル発生装置（２）に取り付けられた際に、前記壁を通して前記エアロゾル発生装置（２）の光検知部（２３）により読み取り可能である、消耗品（１）。
2. 前記包装材（１２）は複数の層を含み、前記第１の表面（１４）は、最も外側の層の内面であるか、又は前記包装材の内側層の内面若しくは外面である、請求項１に記載の消耗品（１）。
3. 少なくとも１個の第２の機械可読光学パターン（１０２）の形式で符号化された情報が、前記包装材（１２）の前記外壁（１３）に覆われた前記消耗品（１）の部材の第２の表面（１５）であって前記消耗品（１）の前記第１の表面（１４）とは異なる第２の表面（１５）に設けられている、請求項１又は２に記載の消耗品（１）。
4. 前記少なくとも１個の機械可読光学パターン（１０２）は、１Ｄ、２Ｄバーコード、ＱＲコード（登録商標）、ドット、又は画像を表している、請求項１から３のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
5. 前記情報は、反射又は回折特性が互いに異なる少なくとも２個の別々の表面領域に設けられた少なくとも２個の機械可読光学パターン（１０２）の形式で符号化されている、請求項１から４のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
6. 各表面領域は、前記エアロゾル発生基材（１１）の区画を囲むか又は包む別々のバンド（１０５）である、請求項５に記載の消耗品（１）。
7. 前記包装材（１２）の前記外壁（１３）は、前記光学パターン（１０２）が外側から視認可能であるように少なくとも部分的に透明である、請求項１から６のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
8. 前記光検知部（２１）により検知された光を反射する材料を印刷することにより前記パターン（１０２）が前記第１の表面（１４）に設けられ、前記材料は、ＵＶ、可視及び／又は赤外光を反射する、請求項１から７のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
9. 異なる反射特性を有する少なくとも２個の材料を印刷することにより前記パターン（１０２）が前記第１の表面（１４）に設けられる、請求項１から８のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
10. 前記第１の表面（１４）は、プラグラップ（１６）、チッピング紙（１７）、タバコ包装材（１８）、及び／又は紙管（１０３）の表面である、請求項１から９のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
11. 前記第１の表面（１４）は、前記包装材（１２）に覆われ且つ前記エアロゾル発生基材（１１）とフィルタ要素（１０５）の間で前記消耗品の長手軸に置かれた内側管状要素（１０３）の外面である、請求項１から１０のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
12. 前記管状要素（１０３）は、前記包装材（１２）の前記外壁（１３）よりも堅牢な中空管である、請求項１１に記載の消耗品（１）。
13. 前記包装材（１２）の前記外壁は、７０μｍ未満、好適には６０μｍ未満、より好適には５０μｍ未満、また更に好適には４０μｍ未満、最も好適には３０μｍ未満の厚さ及び／又は６０ｇｓｍ未満、好適には５０ｇｓｍ未満、より好適には４０ｇｓｍ未満、また更に好適には３０ｇｓｍ未満、最も好適には２０ｇｓｍ未満の密度を有している、請求項１から１２のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
14. 前記外壁（１３）は、前記消耗品（１）の最も外側の層及び／又は包装材（１７）である、請求項１から１３のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
15. 前記壁（１３）は、最も外側の層又は包装材（１２）の一部であり、前記消耗品（１）の内側要素を包むか又は覆う、請求項１から１４のいずれか１項に記載の消耗品（１）。
16. 請求項１から１５のいずれか１項に記載の消耗品及び前記消耗品を使用するエアロゾル発生装置（２）を含むシステムであって、前記エアロゾル発生装置（２）は、前記消耗品（１）が消費のため前記エアロゾル発生装置（２）に取り付けられた際に前記光学パターン（１０２）を読み取るように構成された光検知部（２３）を含んでいる、システム。
17. 前記エアロゾル発生装置（２）は、前記光検知部（２３）により検知されるＵＶ、可視及び／又は赤外光を発するように構成された光源（２１）を含み、前記光検知部（２３）は、カメラ又は画像スキャナである、請求項１６に記載のシステム。
18. 前記消耗品（１）は、前記装置（２）内に挿入及び収納されるように構成された挿入区画と、前記消耗品（１）が消費のため前記エアロゾル発生装置（２）に取り付けられた際に前記装置（１）から突出するように構成された突出区画とを有し、
    前記光学パターン（１０２）は、前記消耗品（１）の前記挿入区画及び／又は前記突出区画に配置されている、請求項１６又は１７に記載のシステム。
19. 前記装置（２）に含まれる前記光検知部（２３）は、前記装置（１）内に配置され且つ前記装置（２）に囲まれた内側空間に対向しているか、又は
    前記光検知部（２３）は、前記消耗品（１）が消費のため前記エアロゾル発生装置（２）に取り付けられた際に、前記消耗品（１）の前記突出区画に対向するように前記装置（２）に取り付けられている、及び／又は前記装置（２）内に配置されている、請求項１８に記載のシステム。
20. 前記光検知部（２３）は、カメラ又は画像スキャナである、請求項１６から１９のいずれか１項に記載のシステム。

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