JP2024519590A - 発熱体及びこれを含むエアロゾル発生装置 - Google Patents

発熱体及びこれを含むエアロゾル発生装置 Download PDF

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ホ ジュ、ソン
ジュン ソンウ、ポール
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ケーティー アンド ジー コーポレイション
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    • A24F40/20Devices using solid inhalable precursors

Abstract

発熱体は、基板及び/又は表面プラズモン共鳴(SPR)構造体に向かって光を反射するように構成された反射層を含み得る。

Description

本開示は、発熱体及びこれを含むエアロゾル発生装置に関する。
熱を発生させてターゲットを加熱する技術が開発されている。一例として、電気抵抗性要素に電気エネルギーを供給することによって熱を発生させることができる。別の例として、コイル及びサセプタの間の電磁的結合によって熱を発生させることができる。前述した背景技術は、本開示の導出過程で保有又は習得したものであり、必ずしも本開示の有効出願日以前に一般公衆に公開された公知技術とは限らない。
本開示の一態様は、表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance、SPR)を用いて熱を発生させる発熱体及びこれを含むエアロゾル発生装置を提供することができる。
発熱体は、第1面及び前記第1面と反対になる第2面を含む基板と、前記第1面上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体と、前記第1面及び前記SPR構造体上に位置し、前記第1面及び/又は前記SPR構造体上で光を通過させる通過領域及び前記SPR構造体で光を反射する反射領域を含む第1反射層とを含み得る。
前記反射領域は、前記第1面に沿って延び、前記基板を少なくとも部分的に囲み得る。
前記反射領域は、実質的に連続的な面で形成され得る。
前記反射領域は、前記基板及び/又は前記SPR構造体から離隔していてもよい。
前記通過領域は、開口部を含み得る。
前記第2面は、中空部を形成し得る。
前記発熱体は、前記第2面上に位置する第2反射層をさらに含み得る。
前記第2反射層は、前記第2面と少なくとも部分的に接触し得る。
前記発熱体は、前記第2反射層上に位置する吸収層をさらに含み得る。
前記吸収層の放射率は約1であり得る。
前記SPR構造体は、前記第1面上にボイド領域を少なくとも部分的に形成する第1金属プリズムを含み得る。
前記SPR構造体は、前記第1金属プリズムと前記第1面上にボイド領域を形成する第2金属プリズムとをさらに含み、前記第1金属プリズム及び前記第2金属プリズムは、前記ボイド領域の周縁方向に沿って互いに離隔してもよい。
前記第1金属プリズムは、前記ボイド領域の周縁の全体を画定し得る。
前記SPR構造体は、約380nm~約780nmの間の範囲にある波長の光と共鳴するように構成し得る。
エアロゾル発生装置は、光源と、電気的光源から光を受信するように構成された発熱体とを含み、前記発熱体は、第1面及び前記第1面と反対になる第2面を含む基板と、前記第1面上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体と、前記第1面及び前記SPR構造体上に位置し、前記第1面及び/又は前記SPR構造体上で光を通過させる通過領域及び前記SPR構造体で光を反射する反射領域を含む第1反射層とを含み得る。
発熱体は、第1面及び前記第1面と反対になる第2面を含む基板と、前記第1面上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体と、前記第2面に対向する第3面及び前記第3面と反対になる第4面を含む反射層であって、前記反射層は、前記第2面に対向して前記第3面に形成された乱反射特性を含む反射層とを含み得る。
前記基板は、前記第3面に対向して前記第2面に形成された乱反射特性をさらに含み得る。
前記基板の乱反射特性及び前記反射層の乱反射特性は、実質的に同一の形状を有し得る。
前記基板の乱反射特性及び前記反射層の乱反射特性は、互いに少なくとも部分的に接触し得る。
前記乱反射特性は、前記第2面に対向する前記第3面にわたり形成され得る。
前記反射層は、金属材質で形成され得る。
前記第3面及び前記第4面の間の距離は、0nm超過~約15nm以下であり得る。
前記発熱体は、前記第4面に対向する第5面及び前記第5面と反対になる第6面を含む吸収層をさらに含み得る。
前記吸収層の放射率は約1であり得る。
前記SPR構造体は、前記第1面上にボイド領域を形成する第1金属プリズムを含み得る。
前記SPR構造体は、前記第1金属プリズムと前記第1面上にボイド領域を形成する第2金属プリズムとをさらに含み、前記第1金属プリズム及び前記第2金属プリズムは、前記ボイド領域の周縁方向に沿って互いに離隔してもよい。
前記第1金属プリズムは、前記ボイド領域の周縁の全体を画定し得る。
前記ボイド領域は、約300nm~約600nmの範囲にある直径を有し得る。
エアロゾル発生装置は、光源と、電気的光源から光を受信するように構成された発熱体とを含み、前記発熱体は、第1面及び前記第1面と反対になる第2面を含む基板と、前記第1面上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体と、前記第2面に対向する第3面及び前記第3面と反対になる第4面を含む反射層であって、前記反射層は、前記第2面に対向して前記第3面に形成された乱反射特性を含む反射層とを含み得る。
一実施形態によれば、実質的に同一の程度で自由電子が励起(excitation)されることによって、発熱体から均一に熱が発生し得る。一実施形態によれば、発熱体がターゲットを加熱するのに適用される場合、ターゲットが局所的に加熱されるか、複数のターゲットのうちの少なくとも一部のターゲットが加熱され得る。一実施形態によれば、発熱体の発熱面積が増加し得る。一実施形態による発熱体及びこれを含むエアロゾル発生装置の効果は、上記で説明したものに限定されず、説明されていない他の効果は、以下の説明から当業者に明確に理解されるであろう。
本開示の特定実施形態の例の前述した他の態様、特徴、及び利点は、添付する図面を参照し、次の詳細な説明から明らかになる。
一実施形態に係るエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品が挿入された例を示す図である。 一実施形態に係るエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品が挿入された例を示す図である。 一実施形態に係るエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品が挿入された例を示す図である。 一実施形態に係るエアロゾル発生物品の例を示す図である。 一実施形態に係るエアロゾル発生物品の例を示す図である。 一実施形態に係るエアロゾル発生装置のブロック図である。 一実施形態に係る発熱体の斜視図である。 図7の発熱体の一部を拡大した図である。 図8の発熱体の一部の平面図である。 図9の線10-10に沿って見た発熱体の断面図である。 一実施形態に係る発熱体の一部の平面図である。 一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図である。 一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図である。 一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図である。 一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図である。 一実施形態に係る基板及び反射層の間の界面の拡大図である。 一実施形態に係る基板に反射層を形成する方法を説明するための図である。 一実施形態に係る基板に反射層を形成する方法を説明するための図である。 一実施形態に係る基板に反射層を形成する方法を説明するための図である。 一実施形態に係るエアロゾル発生装置の図である。
実施形態で使用される用語は、実施形態で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら可能な限り現在に幅広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野の技術者の意図又は判例、新しい技術の出現などによって異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合に該当する発明の説明部分において詳しくその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
明細書の全体において、いずれかの部分がいずれかの構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことを意味する。また、明細書に記載されている「~部」、「~モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェア又はソフトウェアで実現されるかハードウェアとソフトウェアの結合によって実現され得る。
以下では、添付の図面を参考して本発明の実施形態に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態に実現され得るが、ここで説明する実施形態に限定されない。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1~図3は、エアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品が挿入された例を示す図である。
図1を参照すると、エアロゾル発生装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒーター13を含む。図2及び図3を参照すると、エアロゾル発生装置1は、蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル発生装置1の内部空間には、エアロゾル発生物品2(例えば、巻タバコ)が挿入されてもよい。
図1~図3に示されたエアロゾル発生装置1には、本実施形態に関する構成要素が示されている。従って、図1~図3に示された構成要素の他に異なる汎用的な構成要素がエアロゾル発生装置1にさらに含まれ得ることを本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
また、図2及び図3には、エアロゾル発生装置1にヒーター13が含まれているものとして示されているが、必要に応じてヒーター13は省略されてもよい。
図1には、バッテリ11、制御部12及びヒーター13が一列に配置されたものとして示されている。また、図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒーター13が一列に配置されたものとして示されている。また、図3には、蒸気化器14及びヒーター13が並列に配置されたものとして示されている。しかし、エアロゾル発生装置1の内部構造は、図1~図3に示されたものに限定されない。言い換えれば、エアロゾル発生装置1の設計に応じて、バッテリ11、制御部12、ヒーター13、及び蒸気化器14の配置は変更することができる。
エアロゾル発生物品2がエアロゾル発生装置1に挿入されると、エアロゾル発生装置1は、ヒーター13及び/又は蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒーター13及び/又は蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、エアロゾル発生物品2を通過してユーザに伝達される。
必要に応じて、エアロゾル発生物品2がエアロゾル発生装置1に挿入されていない場合であっても、エアロゾル発生装置1はヒーター13を加熱してもよい。
バッテリ11は、エアロゾル発生装置1が動作するために使用される電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒーター13又は蒸気化器14が加熱できるように電力を供給してもよく、制御部12が動作するために必要な電力を供給してもよい。また、バッテリ11は、エアロゾル発生装置1に設置されたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するために必要な電力を供給してもよい。
制御部12は、エアロゾル発生装置1の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部12は、バッテリ11、ヒーター13、及び蒸気化器14だけでなく、エアロゾル発生装置1に含まれている他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル発生装置1の構成それぞれの状態を確認して、エアロゾル発生装置1が動作可能な状態であるか否かを判断してもよい。
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイとして実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行し得るプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、別の形態のハードウェアでも実現され得ることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
ヒーター13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱され得る。例えば、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置1に挿入されると、ヒーター13は、エアロゾル発生物品の外部に配置されてもよい。従って、加熱されたヒーター13は、エアロゾル発生物品内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
ヒーター13は、電気抵抗性ヒーターであり得る。例えば、ヒーター13には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることによりヒーター13が加熱されてもよい。しかし、ヒーター13は、前述した例に限定されず、希望温度まで加熱できるものであれば、制限なく該当し得る。ここで、希望温度は、エアロゾル発生装置1に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
一方、別の例として、ヒーター13は、誘導加熱式ヒーターであってもよい。具体的には、ヒーター13には、エアロゾル発生物品を誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含んでもよく、エアロゾル発生物品は、誘導加熱式ヒーターによって加熱され得るサセプタを含んでもよい。
例えば、ヒーター13は、管タイプの加熱要素、板タイプの加熱要素、針タイプの加熱要素、又は棒タイプの加熱要素を含んでもよく、加熱要素の形状に応じてエアロゾル発生物品2の内部又は外部を加熱してもよい。
また、エアロゾル発生装置1には、ヒーター13が複数配置されてもよい。ここで、複数のヒーター13は、エアロゾル発生物品2の内部に挿入されるように配置されてもよく、エアロゾル発生物品2の外部に配置されてもよい。また、複数のヒーター13のうち一部はエアロゾル発生物品2の内部に挿入されるように配置され、残りはエアロゾル発生物品2の外部に配置されてもよい。また、ヒーター13の形状は、図1~図3に示された形状に限定されることなく、様々な形状に製造されてもよい。
蒸気化器14は、液相組成物を加熱してエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、エアロゾル発生物品2を通過してユーザに伝達され得る。言い換えれば、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル発生装置1の気流通路に沿って移動することができ、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがエアロゾル発生物品を通過してユーザに伝達されるように構成され得る。
例えば、蒸気化器14は、液体格納部(例えば、リザーバ)、液体伝達手段及び加熱要素を含み得るが、これらに限定されない。例えば、液体格納部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立的なモジュールとしてエアロゾル発生装置1に含まれてもよい。
液体格納部は、液相組成物を格納してもよい。例えば、液相組成物は、揮発性タバコ香り成分を含むタバコ含有物質を含む液体であってもよく、非タバコ物質を含む液体であってもよい。液体格納部は、蒸気化器14から脱着/付着できるように製造されてもよく、蒸気化器14と一体に製造されてもよい。
例えば、液相組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又はビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メンソール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種の果実の香り成分などを含んでもよいが、これらに限定されることはない。香味剤は、ユーザに様々な香味又は風味を提供できる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、及びビタミンEのうちの少なくとも1つが混合したものであってもよいが、これらに限定されることはない。また、液相組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールなどのエアロゾル形成剤を含んでもよい。
液体伝達手段は、液体格納部の液相組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックなどのウィック(wick)であってもよいが、これらに限定されない。
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液相組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどが挙げられるが、これらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線などの伝導性フィラメントで構成されてもよく、液体伝達手段に巻かれる構造に配置されてもよい。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触した液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成され得る。
例えば、蒸気化器14は、カトマイザー(cartomizer)又はアトマイザー(atomizer)のように称されるが、これらに限定されない。
一方、エアロゾル発生装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒーター13、及び蒸気化器14の他に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル発生装置1は、視覚情報の出力可能なディスプレイ及び/又は触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル発生装置1は、少なくとも1つのセンサ(例えば、パフセンサ、温度センサ、エアロゾル発生物品のための挿入検出センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル発生装置1は、エアロゾル発生物品2が挿入された状態でも外気が流入したり、内部気体が流出したりできる構造で製造されてもよい。
図1~図3には示されていないが、エアロゾル発生装置1は、別のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル発生装置1のバッテリ11の充電に使用してもよい。又は、クレードルとエアロゾル発生装置1が結合された状態でヒーター13が加熱されてもよい。
エアロゾル発生物品2は、一般的な燃焼型の巻タバコに類似し得る。例えば、エアロゾル発生物品2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分してもよい。又は、エアロゾル発生物品2の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒又はカプセルの形態で作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
エアロゾル発生装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出し得る。又は、エアロゾル発生装置1の内部に第1部分の一部のみ挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にくわえた状態でエアロゾルを吸入することができる。ここで、エアロゾルは、外気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
一例として、外気は、エアロゾル発生装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入し得る。例えば、エアロゾル発生装置1に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさは、ユーザによって調節されてもよい。そのため、煙霧量、喫煙感などがユーザによって調節されてもよい。別の例として、外気は、エアロゾル発生物品2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介してエアロゾル発生物品2の内部に流入されてもよい。
以下、図4及び図5を参照して、エアロゾル発生物品2の例を説明する。
図4及び図5は、エアロゾル発生物品の例を示す図である。
図4を参照すると、エアロゾル発生物品2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。図1~図3を参照して、前述した第1部分21はタバコロッド21を含み、第2部分22はフィルタロッド22を含む。
図4には、フィルタロッド22が単一のセグメントとして示されているが、これらに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成され得る。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
エアロゾル発生物品2の直径は5mm~9mmの範囲以内で、長さは約48mmであってもよいが、これらに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルタロッド22の第1セグメントの長さは約10mm、フィルタロッド22の第2セグメントの長さは約14mm、フィルタロッド22の第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これらに限定されない。
エアロゾル発生物品2は、少なくとも1つのラッパー24によって包装され得る。ラッパー24には、外気が流入したり内部気体が流出したりする少なくとも1つの孔(hole)が形成され得る。一例として、エアロゾル発生物品2は、1つのラッパー24によって包装されてもよい。別の例として、エアロゾル発生物品2は、2つ以上のラッパー24によって重複的に包装されてもよい。例えば、第1ラッパー241によってタバコロッド21が包装され、ラッパー242,243,244によってフィルタロッド22が包装されてもよい。そして、単一ラッパー245によってエアロゾル発生物品2の全体が再包装されてもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されている場合、それぞれのセグメントがラッパー242,243,244によって包装されてもよい。
第1ラッパー241及び第2ラッパー242は、一般的なフィルタ巻紙で製造され得る。例えば、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。また、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は、耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウム合紙包装材で製造されてもよい。
第3ラッパー243は、ハード巻紙で製造され得る。例えば、第3ラッパー243の坪量は、88g/m~96g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第3ラッパー243の厚さは、120μm~130μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125μmであってもよい。
第4ラッパー244は、耐油性ハード巻紙で製造され得る。例えば、第4ラッパー244の坪量は、88g/m~96g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第4ラッパー244の厚さは、120μm~130μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125μmであってもよい。
第5ラッパー245は、滅菌紙(MFW)で製造され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般の紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー245の坪量は、57g/m~63g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー245の厚さは、64μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67μmであってもよい。
第5ラッパー245は、所定の物質が内添され得る。ここで、所定の物質の例としては、シリコンが該当し得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、前述した特性を有する物質であれば、制限なく第5ラッパー245に塗布(又は、コーティング)され得る。
第5ラッパー245は、エアロゾル発生物品2が燃焼する現像を防止することができる。例えば、タバコロッド21がヒーター13によって加熱されると、エアロゾル発生物品2が燃焼する可能性がある。具体的には、タバコロッド21に含まれた物質のうちのいずれか1つの発火点以上に温度が上昇する場合、エアロゾル発生物品2が燃焼し得る。このような場合にも、第5ラッパー245は、不燃性物質を含んでいるため、エアロゾル発生物品2が燃焼する現像が防止され得る。
また、第5ラッパー245は、エアロゾル発生物品2で生成される物質によってエアロゾル発生装置(例えば、ホルダ)が汚染されるのを防止することができる。ユーザのパフによって、エアロゾル発生物品2内で液体物質が生成され得る。例えば、エアロゾル発生物品2で生成されたエアロゾルが外気によって冷却されることによって、液体物質(例えば、水分など)が生成されてもよい。第5ラッパー245がエアロゾル発生物品2を包装することにより、エアロゾル発生物品2内で生成された液体物質がエアロゾル発生物品2の外部に漏れるのを防止することができる。
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤、及び/又は有機酸(organic acid)などの他の添加物質を含有してもよい。また、タバコロッド21には、メンソール又は保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることによって添加されてもよい。
タバコロッド21は、多様に製造され得る。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)で製造されてもよく、ストランド(strand)で製造されてもよい。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコで製造されてもよい。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によって囲まれてもよい。例えば、熱伝導物質は、アルミホイルのような金属ホイルであってもよいが、これらに限定されない。一例として、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を均等に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、これによりタバコの味を向上させることができる。また、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとして機能することができる。ここで、図面に示されていないが、タバコロッド21は、外部を囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
フィルタロッド22は、セルロースアセテートフィルタであり得る。一方、フィルタロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱型(type)ロッドであってもよく、内部に中空を含むチューブ型(type)ロッドであってもよい。また、フィルタロッド22は、リセス型(type)ロッドであってもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されている場合、複数のセグメントのうちの少なくとも1つが異なる形状に製造されてもよい。
フィルタロッド22の第1セグメントは、セルロースアセテートフィルタであり得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメントによってヒーター13が挿入される場合、タバコロッド21の内部物質が後ろにずれる現像を防止することもでき、エアロゾルの冷却効果も発生し得る。第1セグメントに含まれた中空の直径は、2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径が採用されるが、これらに限定されない。
第1セグメントの長さは、4mm~30mmの範囲内で適切な長さが採用されるが、これらに限定されない。好ましくは、第1セグメントの長さは、10mmになり得るが、これに限定されない。
第1セグメントの製造時に可塑剤の含量を調節することによって第1セグメントの硬度が調整され得る。また、第1セグメントは、内部(例えば、中空)に同一あるいは離型の材質のフィルム、チューブなどの構造物を挿入して製造されてもよい。
フィルタロッド22の第2セグメントは、ヒーター13がタバコロッド21を加熱することによって生成されたエアロゾルを冷却させる。従って、ユーザは、適切な温度に冷却されたエアロゾルを吸入することができる。
第2セグメントの長さ又は直径は、エアロゾル発生物品2の形態により異なり得る。例えば、第2セグメントの長さは、7mm~20mmの範囲内で適切に採用されてもよい。好ましくは、第2セグメントの長さは約14mmになり得るが、これに限定されない。
第2セグメントは、ポリマー繊維を製織して製造され得る。この場合、ポリマーで製造された繊維に加香液を塗布してもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維とポリマーで製造された繊維を共に製織して第2セグメントを製造してもよい。又は、第2セグメントは、巻軸されたポリマーシートによって形成されてもよい。
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、セルロースアセテート(CA)、及びアルミホイルからなる群から選択された材料で製造されてもよい。
第2セグメントが製織されたポリマー繊維又は巻軸されたポリマーシートによって形成されることで、第2セグメントは、縦方向に延びる単数又は複数のチャネルを含んでもよい。ここで、チャネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味する。
例えば、巻軸されたポリマーシートからなる第2セグメントは約5μmと約300μmとの間、例えば、約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成されてもよい。また、第2セグメントの総表面積は約300mm/mmと約1000mm/mmとの間であってもよい。また、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成されてもよい。
一方、第2セグメントには、揮発性の香味成分を含有するスレッド(thread)を含み得る。ここで、揮発性の香味成分は、メンソールであってもよいが、これに限定されることはない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメンソールを第2セグメントに提供するために、十分な量のメンソールが充填されてもよい。
フィルタロッド22の第3セグメントは、セルロースアセテートフィルタであり得る。第3セグメントの長さは、4mm~20mmの範囲内で適切に採用され得る。例えば、第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これに限定されない。
第3セグメントを製造する過程において、第3セグメントに加香液を噴射することによって香味が発生するように製造してもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維を第3セグメントの内部に挿入してもよい。タバコロッド21で生成されたエアロゾルは、フィルタロッド22の第2セグメントを通過することにより冷却され、冷却されたエアロゾルが第3セグメントを介してユーザに伝達される。従って、第3セグメントに加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進されるという効果が発生し得る。
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれ得る。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を行う事もでき、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包んだ構造であってもよい。カプセル23は、球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これらに限定されることはない。
図5を参照すると、エアロゾル発生物品3は、剪断プラグ33をさらに含み得る。剪断プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に配置され得る。剪断プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱するのを防止することができ、喫煙中にタバコロッド31から液相化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(図1~図3)に流れ込むのを防止することができる。
フィルタロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含み得る。ここで、第1セグメント321は、図4のフィルタロッド22の第1セグメントに対応することができ、第2セグメント322は、図4のフィルタロッド22の第3セグメントに対応することができる。
エアロゾル発生物品3の直径及び全長は、図4のエアロゾル発生物品2の直径及び全長に対応し得る。例えば、剪断プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1セグメント321の長さは約12mm、第2セグメント322の長さは約14mmであってもよいが、これらに限定されない。
エアロゾル発生物品3は、少なくとも1つのラッパー35によって包装され得る。ラッパー35には、外気が流入したり内部気体が流出したりする少なくとも1つの孔(hole)が形成され得る。例えば、第1ラッパー351によって剪断プラグ33が包装され、第2ラッパー352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパー353によって第1セグメント321が包装され、第4ラッパー354によって第2セグメント322が包装されてもよい。そして、第5ラッパー355によってエアロゾル発生物品3全体が再包装されてもよい。
また、第5ラッパー355には、少なくとも1つの穿孔36が形成され得る。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を囲む領域に形成されるが、これに限定されることはない。穿孔36は、図2及び図3に示されたヒーター13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を果たすことができる。
また、第2セグメント322には、少なくとも1つのカプセル34が含まれ得る。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を行う事もでき、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で包んだ構造であってもよい。カプセル34は、球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これらに限定されることはない。
第1ラッパー351は、一般的なフィルタ巻紙にアルミホイルのような金属ホイルが結合されたものであり得る。例えば、第1ラッパー351の全体の厚さは、45μm~55μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは50.3μmであってもよい。また、第1ラッパー351の金属ホイルの厚さは、6μm~7μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは6.3μmであってもよい。また、第1ラッパー351の坪量は、50g/m~55g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは53g/mであってもよい。
第2ラッパー352及び第3ラッパー353は、一般的なフィルタ巻紙で製造され得る。例えば、第2ラッパー352及び第3ラッパー353は、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。
例えば、第2ラッパー352の多孔度は、35000CUであってもよいが、これに限定されることはない。また、第2ラッパー352の厚さは、70μm~80μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは78μmであってもよい。また、第2ラッパー352の坪量は、20g/m~25g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは23.5g/mであってもよい。
例えば、第3ラッパー353の多孔度は、24000CUであってもよいが、これに限定されることはない。また、第3ラッパー353の厚さは、60μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは68μmであってもよい。また、第3ラッパー353の坪量は、20g/m~25g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは21g/mであってもよい。
第4ラッパー354は、PLA合紙で製造され得る。ここで、PLA合紙は、紙層、PLA層、及び紙層を含む3重の紙を意味する。例えば、第4ラッパー354の厚さは、100μm~120μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは110μmであってもよい。また、第4ラッパー354の坪量は、80g/m~100g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは88g/mであってもよい。
第5ラッパー355は、滅菌紙(MFW)で製造され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般の紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー355の坪量は、57g/m~63g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー355の厚さは、64μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67μmであってもよい。
第5ラッパー355は、所定の物質が内添され得る。ここで、所定の物質の例としては、シリコンが該当し得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、前述した特性を有する物質であれば、制限されることなく第5ラッパー355に塗布(又は、コーティング)され得る。
剪断プラグ33は、セルロースアセテートで製造され得る。一例として、剪断プラグ33は、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造してもよい。セルロースアセテートトウを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは4.0~6.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のフィラメントのモノデニールは、5.0であってもよい。また、剪断プラグ33を構成するフィラメントの断面は、Y字型であってもよい。剪断プラグ33のトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000~30000の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のトータルデニールは、28000であってもよい。
また、必要に応じて、剪断プラグ33は、少なくとも1つのチャネルを含んでもよくチャネルの断面形状は、多様に製造され得る。
タバコロッド31は、図4を参照して前述したタバコロッド21と対応し得る。従って、以下ではタバコロッド31に対する具体的な説明は省略する。
第1セグメント321は、セルロースアセテートで製造され得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメント321は、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造してもよい。例えば、第1セグメント321のモノデニール及びトータルデニールは、剪断プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
第2セグメント322は、セルロースアセテートで製造され得る。第2セグメント322を構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは8.0~10.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、第2セグメント322のフィラメントのモノデニールは、9.0であってもよい。また、第2セグメント322のフィラメントの断面は、Y字型であってもよい。第2セグメント322のトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000であってもよい。
図6は、一実施形態に係るエアロゾル発生装置400のブロック図である。
エアロゾル発生装置400は、制御部410、検出部420、出力部430、バッテリ440、ヒーター450、ユーザ入力部460、メモリ470、及び通信部480を含み得る。但し、エアロゾル発生装置400の内部構造は、図6に示されたものに限定されない。即ち、エアロゾル発生装置400の設計に応じて、図6に示された構成うちの一部が省略されたり、新しい構成がさらに追加されたりし得ることを、本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
検出部420は、エアロゾル発生装置400の状態又はエアロゾル発生装置400の周辺の状態を検出し、検出された情報を制御部410に伝達し得る。制御部410は、前記検出された情報に基づいて、ヒーター450の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル発生物品(例えば、巻タバコ、カートリッジなど)の挿入の有無判断、通知表示などのような様々な機能が実行されるようにエアロゾル発生装置400を制御し得る。
検出部420は、温度センサ422、挿入検出センサ424、及びパフセンサ426のうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されることはない。
温度センサ422は、ヒーター450(又は、エアロゾル生成物質)が加熱する温度を検出し得る。エアロゾル発生装置400は、ヒーター450の温度を検出する別途の温度センサを含むか、ヒーター450そのものが温度センサの役割を果たすことができる。又は、温度センサ422は、バッテリ440の温度をモニタリングするように、バッテリ440の周辺に配置されたものであってもよい。
挿入検出センサ424は、エアロゾル発生物品の挿入及び/又は除去を検出し得る。例えば、挿入検出センサ424は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ、及び赤外線センサのうちの少なくとも1つを含んでもよく、エアロゾル発生物品が挿入及び/又は除去されることによる信号変化を検出してもよい。
パフセンサ426は、気流通路又は気流チャネルの様々な物理的変化に基づいてユーザのパフを検出し得る。例えば、パフセンサ426は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化、及び圧力変化のうちのいずれか1つに基づいてユーザのパフを検出してもよい。
検出部420は、前述したセンサ(422~426)の他に、温/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。角度センサの機能は、その名称から当業者が直観的に推論することができるため、具体的な説明は省略し得る。
出力部430は、エアロゾル発生装置400の状態に関する情報を出力してユーザに提供し得る。出力部430は、ディスプレイ部432、ハプティック部434、及び音響出力部436のうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されることはない。ディスプレイ部432とタッチパッドが層構造をなしてタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部432は、出力装置以外に入力装置として使用され得る。
ディスプレイ部432は、エアロゾル発生装置400に関する情報をユーザに視覚的に提供し得る。例えば、エアロゾル発生装置400に関する情報は、エアロゾル発生装置400のバッテリ440の充/放電状態、ヒーター450の予熱状態、エアロゾル発生物品の挿入/除去状態又はエアロゾル発生装置400の使用が限定される状態(例えば、異常物品検出)などの様々な情報を意味してもよく、ディスプレイ部432は、前記情報を外部に出力してもよい。ディスプレイ部432は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などであってもよい。また、ディスプレイ部432は、LED発光素子の形態であってもよい。
ハプティック部434は、電気的信号を機械的な刺激又は電気的な刺激に変換し、エアロゾル発生装置400に関する情報をユーザに触覚的に提供し得る。例えば、ハプティック部434は、モータ、圧電素子、又は電気刺激装置を含んでもよい。
音響出力部436は、エアロゾル発生装置400に関する情報をユーザに聴覚的に提供し得る。例えば、音響出力部436は、電気信号を音響信号に変換して外部に出力してもよい。
バッテリ440は、エアロゾル発生装置400が動作するために使用される電力を供給し得る。バッテリ440は、ヒーター450が加熱できるように電力を供給し得る。また、バッテリ440は、エアロゾル発生装置400内に備えられた異なる構成(例えば、検出部420、出力部430、ユーザ入力部460、メモリ470、及び通信部480)の動作に必要な電力を供給し得る。バッテリ440は、充電が可能なバッテリや使い捨てバッテリであり得る。例えば、バッテリ440は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリであってもよいが、これに限定されることはない。
ヒーター450は、バッテリ440から電力を供給されてエアロゾル生成物質を加熱し得る。図6には示されていないが、エアロゾル発生装置400は、バッテリ440の電力を変換してヒーター450に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含んでもよい。また、エアロゾル発生装置400が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル発生装置400は、バッテリ440の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含んでもよい。
制御部410、検出部420、出力部430、ユーザ入力部460、メモリ470、及び通信部480は、バッテリ440から電力を供給されて機能を行うことができる。図6には示されていないが、バッテリ440の電力を変換してそれぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路又は電圧レギュレータ回路をさらに含んでもよい。
一実施形態において、ヒーター450は、任意の適切な電気抵抗性物質で形成され得る。例えば、適切な電気抵抗性物質は、タイタニウム、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロミウム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属又は金属合金であってもよいが、これらに限定されることはない。また、ヒーター450は、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などで実現されるが、これらに限定されることはない。
一実施形態において、ヒーター450は、誘導加熱方式のヒーターであり得る。例えば、ヒーター450は、コイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含んでもよい。
一実施形態において、ヒーター450は、複数のヒーターを含み得る。例えば、ヒーター450は、エアロゾル発生物品を加熱するための第1ヒーター及び液相を加熱するための第2ヒーターを含んでもよい。
ユーザ入力部460は、ユーザから入力された情報を受信したり、ユーザに情報を出力したりし得る。例えば、ユーザ入力部460は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線検出方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあり得るが、これらに限定されることはない。また、図6には示されていないが、エアロゾル発生装置400は、USB(universal serial bus)インターフェースなどのような接続インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースなどのような接続インターフェースを介して他の外部装置と接続されて情報を送受信したり、バッテリ440を充電したりし得る。
メモリ470は、エアロゾル発生装置400内で処理される各種データを格納するハードウェアとして、制御部410で処理されたデータ及び処理されるデータを格納し得る。メモリ470は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、ラム(RAM、random access memory)SRAM(static random access memory)、ロム(ROM、read-only memory)、EEPROM(electrically erasaBLE programmaBLE read-only memory)、PROM(programmaBLE read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうちの少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含み得る。メモリ470は、エアロゾル発生装置400の動作時間、最大パフ回数、現在のパフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに対するデータなどを格納し得る。
通信部480は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含み得る。例えば、通信部480は、近距離通信部482及び無線通信部484を含んでもよい。
近距離通信部(short-range wireless communication unit)482は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(Wi-Fi)通信部、ジグビー(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra-wideband)通信部、Ant+通信部などを含み得るが、これらに限定されることはない。
無線通信部484は、セルラーネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)通信部などを含み得るが、これらに限定されることはない。無線通信部484は、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI)を使用して通信ネットワーク内でエアロゾル発生装置400を確認及び認証することもできる。
制御部410は、エアロゾル発生装置400の全般的な動作を制御し得る。一実施形態において、制御部410は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイとして実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行し得るプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、別の形態のハードウェアでも実現され得ることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
制御部410は、バッテリ440の電力をヒーター450に供給することを制御することでヒーター450の温度を制御し得る。例えば、制御部410は、バッテリ440とヒーター450との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することで電力供給を制御してもよい。別の例として、制御部410の制御命令に従って、加熱直接回路がヒーター450に対する電力供給を制御することもできる。
制御部410は、検出部420によって検出された結果を分析し、その後実行される処理を制御し得る。例えば、制御部410は、検出部420によって検出された結果に基づいて、ヒーター450の動作が開始又は終了するようにヒーター450に供給される電力を制御してもよい。他の例では、制御部410は、検出部420によって検出された結果に基づいて、ヒーター450が所定の温度まで加熱されるか、又は適切な温度を保持できるようにヒーター450に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御してもよい。
制御部410は、検出部420によって検出された結果に基づいて、出力部430を制御し得る。例えば、パフセンサ426を介してカウントされたパフ回数が予め設定された回数に到達すると、制御部410は、ディスプレイ部432、ハプティック部434、及び音響出力部436のうちの少なくとも1つを介してユーザにエアロゾル発生装置400がすぐに終了することを予告してもよい。
一実施形態において、制御部410は、検出部420によって検出されたエアロゾル発生物品の状態に応じてヒーター450に対する電力供給時間及び/又は電力供給量を制御し得る。例えば、エアロゾル発生物品が過湿状態である場合、制御部410は、誘導コイルに対する電力供給時間を制御し、エアロゾル発生物品が一般的な状態である場合より予熱時間を増加させることができる。
一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも実現され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の可用媒体であってもよく、揮発性及び非揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体の全てを含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を全て含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュール、又はその他のデータなどの情報の格納のための任意の方法又は技術で実現された揮発性及び非揮発性、分離型及び非分離型媒体の全てを含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調したデータ信号のその他のデータ、又はその他の送信メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
図7は、一実施形態に係る発熱体の斜視図であり、図8は、図7の発熱体の一部を拡大した図である。図9は、図8の発熱体の一部の平面図であり、図10は、図9の線10-10に沿って見た発熱体の断面図である。
図7~図10を参照すると、一実施形態に係る発熱体550は、表面プラズモン共鳴によって熱を発生させるように構成し得る。「表面プラズモン共鳴」は、金属粒子の媒体とのインターフェースに沿って伝播する電子の集団的な振動を示す。例えば、金属粒子の電子の集団的な振動は、発熱体550の外部から伝播する光によって発生してもよい。金属粒子の電子の励起は、熱エネルギーを発生させ、発生した熱エネルギーは、発熱体550が適用される環境内に伝達することができる。一実施形態において、発熱体550は、発生した熱を他の対象(例えば、エアロゾル発生物品)に伝達することによって、前記対象を加熱するように構成し得る。
発熱体550は、第1面551A(例えば、+Z方向に配向した面)及び第1面551Aと反対になる第2面551B(例えば、-Z方向に配向した面)を有する基板551を含み得る。
一実施形態において、基板551は、プレート形状を有し得る。第1面551A及び/又は第2面551Bは、実質的に平坦な面に形成され得る。実施形態によれば、基板551は、熱を発生させるのに適した任意の形状を有し得る。例えば、基板551は、第1面551Aを外面とし、第2面551Bを内面とする実質的に円筒状に実現してもよい。
一実施形態において、基板551は、様々な材質で形成され得る。例えば、基板551は、ガラス、シリコン(Si)、酸化シリコン(SiO)、サファイア、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、及び/又はその他の適切な任意の材質で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、基板551は、ガラス、シリコン(Si)、酸化シリコン(SiO)及びサファイアのうちのいずれか1つ又はこれらの組み合わせで形成され得る。いくつかの実施形態では、基板551は、相対的に低い熱伝達係数を有する材質を含み得る。これは、基板551上の一部領域にだけ熱が伝達されるようにしてもよい。
一実施形態において、基板551は、導電性を示し得る。一実施形態において、基板551は、電気絶縁性を示し得る。
一実施形態において、基板551は、発熱体550が配置される環境に使用するのに適した任意の熱伝導率を有する材質で形成され得る。例えば、基板551は、1barの圧力及び25℃の温度で、約0.6W/mK以下、約1W/mK~約2W/mK、約2W/mK~約5W/mK、約5W/mK~約10W/mK、約10W/mK~約100W/mK、約100W/mK~約200W/mKの熱伝導率を有してもよい。いくつかの実施形態では、基板551は、1barの圧力及び25℃の温度で、約0.6W/mK以下、約1.3W/mK、約148W/mK、又は約46.06W/mKの熱伝導率を有してもよい。
発熱体550は、基板551の第1面551A上に位置する複数の金属プリズム554を含み得る。複数の金属プリズム554は、基板551上に任意の適切な蒸着工程(例えば、物理気相蒸着)を介して蒸着された複数の金属粒子を含み得る。
一実施形態において、複数の金属プリズム554を形成する複数の金属粒子は、ナノスケールの大きさを有し得る。例えば、複数の金属粒子は、約1μm以下の平均最大直径を有してもよい。いくつかの実施形態では、複数の金属粒子は、約700nm以下、約600nm以下、約500nm以下、約400nm以下、約300nm以下、約200nm以下、約150nm以下、又は約100nm以下の平均最大直径を有してもよい。
一実施形態において、複数の金属粒子は、熱を発生させるのに適した任意の材質で形成され得る。例えば、複数の金属粒子は、金、銀、銅、パラジウム、白金、アルミニウム、チタン、ニッケル、クロム、鉄、コバルト、マンガン、ロジウム、及びルテニウムのうちの少なくとも1つ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
一実施形態において、複数の金属粒子は、特定の波長帯域(例えば、可視光線波長帯域、即ち、約380nm~約780nm)の光と相互作用して熱を発生させるのに適した任意の材質で形成され得る。例えば、複数の金属粒子は、金、銀、銅、パラジウム、及び白金のうちの少なくとも1つ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、複数の金属粒子は、平均最大吸光度を有する金属材質で形成され得る。ここで、平均最大吸光度は、特定の波長帯域にともなう実質的にピークを有する吸光度に規定され得る。前記吸光度に対応する特定の波長帯域は、複数の金属粒子が共鳴する波長帯域として理解することができる。例えば、複数の金属粒子は、約430nm~約450nmの間、約480nm~約500nmの間、約490nm~約510nmの間、約500nm~約520nmの間、約550nm~約570nmの間、約600nm~約620nmの間、約620nm~約640nmの間、約630nm~約650nmの間、約640nm~約660nmの間、約680nm~約700nmの間、又は約700nm~約750nmの間の波長帯域で平均最大吸光度を有する金属材質で形成されてもよい。複数の金属粒子の平均最大吸光度は、金属材質の他に、基板551の種類、複数の金属粒子によって形成される金属プリズム554の大きさ及び/又は金属プリズム554の形状によって変化し得る。
一実施形態において、複数の金属プリズム554は、基板551の第1面551A上に複数の金属プリズム554によって囲まれたボイド領域VAを画定し得る。例えば、ボイド領域VAは、実質的に円形又は楕円形の形状を有してもよく、複数の金属プリズム554は、ボイド領域VAの円周方向に沿って配列されてもよい。
一実施形態において、ボイド領域VAは、約10nm以上、約50nm以上、約90nm以上、約100nm以上、約150nm以上、約200nm以上、約300nm以上、約350nm以上、約450nm以上、又は約500nm以上の平均最大直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ボイド領域VAは、約450nm以上の平均最大直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ボイド領域VAは、約350nm以上の平均最大直径を有してもよい。いくつかの実施形態では、ボイド領域VAは、約300nm以上の平均最大直径を有し得る。
一実施形態において、ボイド領域VAは、約1,000nm以下、約900nm以下、約800nm以下、約700nm以下、約600nm以下、又は約550nm以下の平均最大直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ボイド領域VAは、約600nm以下の平均最大直径を有し得る。
一実施形態において、複数の金属プリズム554は、基板551の第1面551Aに対向する第1ベース面554A(例えば、下部ベース面)、第1ベース面554Aと反対になる第2ベース面554B(例えば、上部ベース面)、及び第1ベース面554A及び第2ベース面554Bの間の複数の側面554C1,554C2,554C3を各々含み得る。
一実施形態において、第1ベース面554A及び第2ベース面554Bは、互いに実質的に平行し得る。
一実施形態において、第1ベース面554A及び/又は第2ベース面554Bは、実質的に平坦であり得る。
一実施形態において、第1ベース面554A及び第2ベース面554Bの間の距離(例えば、金属プリズム554の厚さ)は、約10nm以下であり得る。金属プリズム554が10nmを越える厚さを有するものは、金属プリズム554を形成する複数の金属粒子の発熱反応を低減して結果的に発熱体550の熱効率を低減し得る。
一実施形態において、複数の側面554C1,554C2,554C3は、互いに異なる方向に配向され得る。例えば、第1側面554C1は、第1の方向(例えば、第1の半径方向)に配向し、第2側面554C2は、第1側面554C1に接続されて第2の方向(例えば、第2の半径方向)に配向し、第3側面554C3は、第1側面554C1及び第2側面554C3に各々接続されて第3方向(例えば、第3の半径方向)に配向してもよい。
一実施形態において、複数の側面554C1,554C2,554C3のうちの少なくとも1つの側面は、実質的に曲面で形成され得る。いくつかの実施形態では、複数の側面554C1,554C2,554C3は、実質的に同一の曲率を有する曲面で形成され得る。一実施形態において、複数の側面554C1,554C2,554C3のうちのいずれか1つの側面の曲率は、他の1つの側面の曲率と異なり得る。
一実施形態において、複数の側面554C1,554C2,554C3は、金属プリズム554の中心部に向かって凹状に形成された曲面で形成され得る。一実施形態において、複数の側面554C1,554C2,554C3のうちの少なくとも1つの側面は、金属プリズム554の中心部から凸状に形成された曲面で形成され得る。
一実施形態において、複数の金属プリズム554は、2つの側面を含み得る。例えば、金属プリズム554は、実質的に半円形又は半円形に近い形状を有してもよい。
一実施形態において、複数の金属プリズム554は、基板551の第1面551A上で互いに物理的に分離して配置され得る。例えば、複数の金属プリズム554は、ボイド領域VAの周縁(例えば、円周)に沿って所定の間隔に互いに離隔してもよい。
一実施形態において、複数の金属プリズム554は、実質的に等間隔に互いに離隔してもよい。一実施形態において、複数の金属プリズム554のうちの隣接した一対の金属プリズム554の間隔は、他の隣接した一対の金属プリズム554の間隔と異なり得る。
図11は、一実施形態に係る発熱体の一部の平面図である。
図11を参照すると、一実施形態に係る発熱体650は、基板651、及び基板651上に位置する金属プリズム654を含み得る。金属プリズム654は、実質的に単一の構造体であり、複数のボイド領域VAを画定し得る。例えば、金属プリズム654は、複数のボイド領域VAの周縁の全体を実質的に画定してもよい。金属プリズム654は、ボイド領域VAの周縁(例えば、円周)上の1つの位置にある第1プリズム領域6541、ボイド領域VAの周縁(例えば、円周)上の他の位置にある第2プリズム領域6542、及び第1プリズム領域6541及び第2プリズム領域6542の間の第3プリズム領域6543を含み得る。第1プリズム領域6541、第2プリズム領域6542、及び第3プリズム領域6543は、一体にシームレスに接続され得る。
図12は、一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図である。
図12を参照すると、一実施形態に係る発熱体750は、第1面751A及び第2面751Bを含む基板751(例えば、基板551,651)、第1面751A上に位置する表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance、SPR)構造体754(例えば、金属プリズム554,654)、及び第2面751B上に位置する反射層755を含み得る。発熱体750は、基板751及び/又はSPR構造体754上に光Lを受信するように構成され得る。
一実施形態において、SPR構造体754は、複数の金属粒子を含む少なくとも1つの金属プリズム(例えば、金属プリズム554,654)として実現し得る。一実施形態において、SPR構造体754は、基板751の第1面751A上に塗布された複数の金属粒子を含み得る。一実施形態において、SPR構造体754は、金属材質で形成された少なくとも1つの金属膜を含み得る。
光Lを放出する光源は、発熱体750と所定の距離だけ離隔していてもよい。例えば、光源及び発熱体750の間の距離は、約40cm以下、約35cm以下、約30cm以下、約25cm以下、約20cm以下、約15cm以下、約10cm以下、又は約5cm以下に決定してもよい。光源及び発熱体750の間の距離は、約5cm以上、約10cm以上、約15cm以上、約20cm以上、又は約25cm以上であってもよい。
光Lは、基板751及び/又はSPR構造体754のスポットLS上に入射(incident)し得る。例えば、スポットLSは、約2mm以下、約1.5mm以下、約1mm以下、又は約0.5mm以下の大きさを有してもよい。スポットLSは、約0.2mm以上、約0.4mm以上、約0.6mm以上、又は約0.8mm以上の大きさを有してもよい。
反射層755は、基板751を透過する光Lを基板751及び/又はSPR構造体754で反射するように構成され得る。反射層755が基板751を透過する光Lを反射することにより、基板751及びSPR構造体754で反射光を利用するようにしてもよい。その結果、発熱体750の光利用効率が向上し、それに伴い、発熱効率が向上し得る。
一実施形態において、反射層755は、基板751の第2面751Bの全体に形成され得る。一実施形態において、反射層755は、基板751の第2面751Bに局所的に形成され得る。例えば、反射層755は、基板751の第2面751Bの一部領域に単一反射区域で実現されるか、又は複数の反射区域で実現されてもよい。
反射層755は、光Lを反射するのに適した任意の材質で形成され得る。一実施形態において、反射層755は、金属材質で形成され得る。例えば、反射層755は、金、銀、銅、及びその他の反射に適した任意の金属材質のうちの少なくとも1つ又はこれらの組み合わせで形成されてもよい。
反射層755は、光Lを反射するのに適した任意の厚さを有し得る。反射層755の厚さは、光Lを実質的に全反射するのに適した数値に予め決定され得る。例えば、反射層755の厚さは、約15nm以下、約12nm以下、約10nm以下、約8nm以下、又は約5nm以下であってもよい。好ましい例としては、反射層755は、約10nmの厚さを有してもよい。反射層755の厚さは、基板751の屈折率、基板751の厚さ、反射層755の屈折率、及び/又はその他の任意のパラメータに基づいて決定されてもよい。
一実施形態において、反射層755は、基板751の第2面751Bと直接接触し得る。代替的に、反射層755は、基板751の第2面751Bから離隔して、第2面751B及び反射層755の間に媒介(例えば、空気)が位置してもよい。
一実施形態において、発熱体750は、反射層755上に位置する吸収層756を含み得る。吸収層756は、反射層755によって反射せずに反射層755を透過する一部の透過光を吸収するように構成し得る。吸収層756は、発熱体750の光の利用効率を向上させることができる。
一実施形態において、吸収層756は、反射層755上にコーティングによって少なくとも部分的に適用され得る。
一実施形態において、吸収層756は、実質的に高い放射率を有し得る。いくつかの実施形態では、吸収層756は、実質的に1に近い放射率を有し得る。吸収層756は、実質的に黒色の本体(black body)に近い構造及び/又は材質で実現し得る。例えば、吸収層756は、光が進入して内部で実質的に永久に反射し得る少なくとも1つの孔を有する構造として実現されてもよい。一実施形態において、吸収層756は、灰色の本体(gray body)又は白色の本体(white body)で実現されてもよい。
一実施形態において、発熱体750は、熱画像を生成するように構成された熱画像装置760を含み得る。例えば、熱画像装置760は、発熱体750の熱分布を含む画像を生成してもよい。一実施形態において、熱画像装置760は、発熱体750の外部の構成要素(例えば、図20のエアロゾル発生装置1200)に含まれてもよい。
図13は、一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図である。
図13を参照すると、一実施形態に係る発熱体850は、第1面851A及び第2面851Bを含む基板851、第1面851A上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体854、第1面851A及びSPR構造体854の上に位置する第1反射層855A、第2面851B上に位置する第2反射層855B(例えば、図12の反射層755)、及び第2反射層855B上に位置する吸収層856(例えば、吸収層756)を含み得る。
一実施形態において、SPR構造体854は、複数の金属粒子を含む少なくとも1つの金属プリズム(例えば、金属プリズム554,654)として実現し得る。一実施形態において、SPR構造体854は、第1面851A上に塗布された複数の金属粒子を含み得る。一実施形態において、SPR構造体854は、金属材質で形成された少なくとも1つの金属膜を含み得る。
第1反射層855Aは、基板851及び/又はSPR構造体854に向かって局所的に集中した光Lを基板851及び/又はSPR構造体854の全体にわたって拡散させることができる。基板851及び/又はSPR構造体854の全体にわたって光Lが拡散すると、表面プラズモン共鳴によって発生する発熱面積が増加し得る。
第1反射層855Aは、基板851及び/又はSPR構造体854から来る光Lを反射するように構成された反射領域A1を含み得る。反射領域A1上で受信された入射光Lは、基板851から反射する光L、SPR構造体854から反射する光L、又は第2反射層855Bによって反射した後に基板851を透過する光Lを含み得る。
一実施形態において、反射領域A1は、基板851の第1面851Aに沿って延長又は拡張し得る。いくつかの実施形態では、反射領域A1は、実質的に連続的な面を有し得る。代替的に、反射領域A1は、複数の離散面を含んでもよい。
一実施形態において、反射領域A1は、基板851の第1面851A及び/又はSPR構造体854から所定の距離だけ離隔し得る。代替的に、反射領域A1は、第1面851A及び/又はSPR構造体854と少なくとも部分的に接していてもよい。
一実施形態において、反射領域A1は、光Lを反射するのに適した任意の材質で形成され得る。例えば、反射領域A1は、金、銀、銅、アルミニウム、及びその他反射に適した金属材質で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、反射領域A1は、光Lを全反射するのに適した材質で形成されてもよい。
一実施形態において、第1反射層855Aは、光Lが第1反射層855Aを通過するようにして基板851の第1面851A及び/又はSPR構造体854に到達するように構成された少なくとも1つの通過領域A2を含み得る。通過領域A2は、反射領域A1内の任意の適切な位置に形成され得る。
一実施形態において、通過領域A2は、開口部を含み得る。開口部は、開口部を通過できない光量を低減するのに適した大きさを有し得る。開口部は、例えば、円形又は楕円形の実質的に曲線形の形状を有してもよく、四角形などの多角形の形状を有してもよい。一実施形態において、通過領域A2は、光Lを通過させるのに適した材質で形成され得る。例えば、反射領域A1は、実質的に不透明な材質で形成される一方で、通過領域A2は、実質的に透明な材質又は半透明な材質で形成されてもよい。
図14は、一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図である。
図14を参照すると、一実施形態に係る発熱体950は、第1面951A及び第2面951Bを含む基板951、第1面951A上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体954、第1面951A及びSPR構造体954の上に位置して光Lを反射するように構成された反射領域A1及び光Lを通過させるように構成された通過領域A2を含む第1反射層955A、第2面951B上に位置する第2反射層955B、及び第2反射層955B上に位置する吸収層956を含み得る。
発熱体950は、実質的に円筒状の構造を有し得る。例えば、第1面951Aが発熱体950の外部に向かって配向し、第2面951Bが発熱体950の内側を向いて配向して中空領域Sを画定するように基板951が配列されてもよい。
SPR構造体954及び/又は第1反射層955Aの反射領域A1は、基板951の第1面951Aを少なくとも部分的に囲んで基板951の周縁方向に延長又は拡張し得る。
第2反射層955B及び/又は吸収層956は、基板951の第2面951Bによって少なくとも部分的に囲まれ得る。第2反射層955B及び/又は吸収層956は、中空領域Sを画定し得る。
図15は、一実施形態に係る発熱体を概略的に示す図であり、図16は、一実施形態に係る基板及び反射層の間の界面の拡大図である。
図15及び図16を参照すると、発熱体1050は、第1面1051A及び第2面1051Bを含む基板1051、第1面1051A上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体1054、第2面1051Bに対向する第3面1055A及び第3面1055Aと反対になる第4面1055Bを含む反射層1055、及び第4面1055Bに対向する第5面1056A及び第5面1056Aと反対になる第6面1056Bを含む吸収層1056を含み得る。
一実施形態において、SPR構造体1054は、複数の金属粒子を含む少なくとも1つの金属プリズム(例えば、金属プリズム554,654)として実現し得る。一実施形態において、SPR構造体1054は、第1面1051A上に塗布された複数の金属粒子を含み得る。一実施形態において、SPR構造体1054は、金属材質で形成された少なくとも1つの金属膜を含み得る。
一実施形態において、基板1051は、第3面1055Aに対向して第2面1051Bに形成された第1乱反射特性1051Cを含み、反射層1055は、第2面1051Bに対向して第3面1055Aに形成された第2乱反射特性1055Cを含み得る。第2乱反射特性1055Cは、基板1051を通過して反射層1055に向かって進む光を基板1051の中に、そして基板1051の第1面1051Aに向かって様々な方向に反射するように構成し得る。
第2乱反射特性1055Cによって乱反射が発生(即ち、光が様々な方向に反射)することにより、基板1051の第1面1051A上に伝達される光の面積が増加し得る。基板1051の第1面1051A上に伝達される光の面積が増加するほどSPR構造体1054が利用できる光の量が増加し得る。その結果、発熱体1050の発熱面積が増加し得る。
一実施形態において、第1乱反射特性1051C及び第2乱反射特性1055Cは、互いに実質的に整合し得る。「実質的に整合」とは、両方の特性1051C,1055Cが実質的に同一の形状を有し得るものとして理解され得る。いくつかの実施形態では、第1乱反射特性1051C及び第2乱反射特性1055Cは、互いに部分的に接触していてもよい。
一実施形態において、第1乱反射特性1051Cは、基板1051の第2面1051Bを粗くすることによって形成された粗い構造として実現し得る。第1乱反射特性1051Cは、例えば、第2面1051Bをエッチング(例えば、レーザエッチング)することによって、所定の粗さを形成してもよい。例えば、第1乱反射特性1051Cが形成された第2面1051Bの表面粗さ(Ra)は、約0.1μm以上であってもよい。
一実施形態において、第1乱反射特性1051Cは、実質的に第2面1051Bの全体領域にわたって形成され、第2乱反射特性1055Cは、実質的に第3面1055Aの全体領域にわたって形成され得る。一実施形態において、第1乱反射特性1051Cは、第2面1051Bの一部分に形成され、第2乱反射特性1055Cは、前記の部分に対応する第3面1055Aの一部分に形成され得る。
一実施形態において、基板1051は、第1乱反射特性1051Cを含まなくてもよい。基板1051の第2面1051B及び反射層1055の第3面1055Aは、所定の距離に互いに離隔してもよい。反射層1055の第3面1055Aに形成された第2乱反射特性1055Cは、第2面1051B及び第3面1055Aの間の媒介を介して基板1051の中に、そして基板1051の第1面1051Aに向かって光を様々な方向に反射させることができる。この実施形態では、第2乱反射特性1055Cは、反射層1055の第3面1055Aを粗くする(例えば、レーザを利用したエッチング)ことによって形成された粗い構造として実現し得る。例えば、第2乱反射特性1055Cの表面粗さ(Ra)は、約0.1μm以上であってもよい。
図17~図19は、一実施形態に係る基板に反射層を形成する方法を説明するための図である。
図17を参照すると、方法は、第1面1151A及び第1面1151Aと反対になる第2面1151Bを含む基板1151を準備する動作を含み得る。例えば、基板1151は、ガラス、シリカ、及び/又は任意の適切な材質で形成されてもよい。
図18を参照すると、方法は、基板1151の第2面1151Bを粗く加工する動作を含み得る。第2面1151Bは、実質的に平坦にならないように実現され得る。例えば、第2面1151Bは、エッチング(例えば、レーザエッチング)によって、粗面として実現してもよい。基板1151は、第2面1151Bに形成された乱反射特性1151Cを含み得る。乱反射特性1151Cを含む第2面1151Bは、光の正反射を低減し、正反射と共に干渉を低減するのに適した表面粗さ(Ra)を有し得る。例えば、表面粗さ(Ra)は、約0.1μm以上であってもよい。
図19を参照すると、方法は、基板1151の第2面1151B上で複数の金属粒子を蒸着させる動作を含み得る。複数の金属粒子が第2面1151B上に蒸着された後、第2面1151Bに対向する第3面1155A及び第3面1155Aと反対になる第4面1155Bを含む反射層1155が形成され得る。複数の金属粒子が第2面1151B上に蒸着されるため、第2面1151Bに対向する第3面1155Aも実質的に粗面として実現された乱反射特性を含み得る。
図20は、一実施形態に係るエアロゾル発生装置の図である。
図20を参照すると、エアロゾル発生装置1200(例えば、エアロゾル発生装置1,400)は、エアロゾル発生物品(例えば、エアロゾル発生物品2,3)を加熱するように構成された少なくとも1つの発熱体1250(例えば、ヒーター13,450及び/又は発熱体55,0,650,750、850,950)、及び少なくとも1つの発熱体1250に向かって発光するように構成された少なくとも1つの光源1255を含み得る。一方、図20には、エアロゾル発生装置1200に発熱体1250及び/又は光源1255を制御するように構成された制御部1212(例えば、制御部12,410)、及び制御部1212に電気エネルギーを供給するように構成されたバッテリ1240(例えば、バッテリ11,440)が含まれるように示されているが、他の構成要素が含まれても、省略されてもよい。
一実施形態において、エアロゾル発生装置1200は、単一の発熱体1250を含み得る。発熱体1250は、エアロゾル発生物品が配置され得る空洞を少なくとも部分的に囲むことができる。発熱体1250は、例えば、基板55,1,651,751、951,1051,1151が、少なくとも部分的に曲面が形成された構造を有してもよい。
一実施形態において、エアロゾル発生装置1200は、複数の発熱体1250を含み得る。複数の発熱体1250は、エアロゾル発生物品が配置され得る空洞に基づいて互いに異なる部分に配置され得る。複数の発熱体1250に含まれる金属プリズムの金属材料は、同一であっても異なっていてもよい。
一実施形態において、光源1255は、発熱体1250に向かって所定の角度で光信号を送信するように構成され得る。例えば、光源1255は、発熱体1250の表面(例えば、基板55,1,651,751、851,951,1051,1151の表面及び/又は金属プリズム55,4,654,754、854,954の表面654B,654C1,654C2,654C3)で全反射が起き得る角度で光信号を送信してもよい。一実施形態において、光源1255は、発熱体1250に向かって任意の角度で光信号を送信することもできる。
一実施形態において、光源1255は、紫外線帯域、可視光線帯域、及び/又は赤外線帯域の光を送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、光源1255は、可視光線帯域(例えば、約380nm~約780nm)の光を送信するように構成してもよい。
いくつかの実施形態では、光源1255は、発熱体1250に含まれる金属プリズム(例えば、金属プリズム55,4,654,754、854,954)の金属粒子の材質に対応する帯域の光を送信するように構成し得る。例えば、光源1255は、金属粒子の材質に応じた平均最大吸光度に対応する波長帯域の光を送信してもよい。金属プリズムが金で形成される実施形態では、光源1255は約638nmの波長を有する光を送信してもよい。
一実施形態において、光源1255は、任意の適切な出力で光を送信し得る。例えば、光源1255は、約1,000mWの出力で光を送信してもよい。
一実施形態において、光源1255は、発光ダイオード及び/又はレーザを含み得る。発光ダイオード及び/又はレーザは、エアロゾル発生装置1200に含まれるのに適した種類及び/又は大きさを有し得る。一例として、レーザは、固体レーザ及び/又は半導体レーザを含んでもよい。
一実施形態において、エアロゾル発生装置1200は、複数の光源1255を含み得る。複数の光源1255は、同一のタイプの光源で実現され得る。一実施形態において、複数の光源1255のうちの少なくとも一部は、異なるタイプの光源で実現されてもよい。
一実施形態において、複数の光源1255のうちの少なくとも1つの光源1255は、発熱体1250の一部を照射するように構成し得る。
一実施形態において、複数の光源1255のうちのいずれか1つの光源1255が照射する発熱体1250の部分は、他の1つの光源1255が照射する発熱体1250の部分と異なり得る。例えば、複数の光源1255は、単一の発熱体1250の互いに異なる部分を照射してもよく、複数の発熱体1250を各々照射してもよい。
一実施形態において、複数の光源1255は、実質的に同時に照射するように構成し得る。一実施形態において、複数の光源1255のうちのいずれか1つの光源1255の照射時点は、他の1つの光源1255の照射時点と異なってもよい。
一実施形態において、複数の光源1255は、実質的に同一の時間の間、発熱体1250を照射し得る。一実施形態において、複数の光源1255のうちのいずれか1つの光源1255の照射時間は、他の1つの光源1255の照射時間と異なってもよい。
一実施形態において、複数の光源1255は、実質的に同一の波長帯域の光を送信し得る。一実施形態において、複数の光源1255のうちのいずれか1つの光源1255が照射する光の帯域は、他の1つの光源1255が照射する光の帯域と異なってもよい。
一実施形態において、複数の光源1255は、実質的に同一の照度で発熱体1250を照射し得る。一実施形態において、複数の光源1255のうちのいずれか1つの光源1255の照度は、他の1つの光源1255の照度と異なり得る。
本文書の実施形態は、例示的なものであり、制限的なものではない。添付した特許請求の範囲及びこの均等物を含めて、本開示の詳細な事項の様々な変更をすることができる。本明細書に記載の実施形態のうちの任意の実施形態は、本明細書に記載の任意の他の実施形態と結合して使用されてもよい。

Claims (15)

  1. 第1面及び前記第1面と反対になる第2面を含む基板と、
    前記第1面上に位置する表面プラズモン共鳴(SPR)構造体と、
    前記第1面及び前記SPR構造体上に位置し、光を通過させる通過領域及び前記SPR構造体で光を反射する反射領域を含む第1反射層と、
    を含む発熱体。
  2. 前記反射領域は、前記第1面に沿って延び、前記基板を少なくとも部分的に囲む、請求項1に記載の発熱体。
  3. 前記反射領域は、実質的に連続的な面で形成された、請求項1に記載の発熱体。
  4. 前記反射領域は、前記SPR構造体から離隔している、請求項1に記載の発熱体。
  5. 前記通過領域は、開口部を含む、請求項1に記載の発熱体。
  6. 前記第2面は、中空部を形成する、請求項1に記載の発熱体。
  7. 前記第2面に対向する第3面及び前記第3面と反対になる第4面を含む第2反射層をさらに含み、前記第2反射層は、前記第2面に対向して前記第3面に形成された乱反射特性を含む、請求項1に記載の発熱体。
  8. 前記基板は、前記第3面に対向して前記第2面に形成された乱反射特性をさらに含む、請求項7に記載の発熱体。
  9. 前記基板の乱反射特性及び前記第2反射層の乱反射特性は、実質的に同一の形状を有する、請求項8に記載の発熱体。
  10. 前記基板の乱反射特性及び前記第2反射層の乱反射特性は、互いに少なくとも部分的に接触する、請求項8に記載の発熱体。
  11. 前記基板の乱反射特性は、前記第2面から所定の粗さを有する粗面として形成された、請求項8に記載の発熱体。
  12. 前記第2反射層の前記乱反射特性は、前記第3面の全体領域に形成された、請求項7に記載の発熱体。
  13. 前記第2反射層上に位置する吸収層をさらに含む、請求項7に記載の発熱体。
  14. 前記吸収層の放射率は約1である、請求項13に記載の発熱体。
  15. 光源と、
    電気的光源から光を受信するように構成された請求項1に記載の発熱体と、
    を含むエアロゾル発生装置。
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