JP2023505760A - 流体、特に不純物を有するプラスチック溶融物、をフィルタリングするための装置、及び、そのような流体のためのバルブ装置 - Google Patents

Abstract

流体（例えば不純物を有するプラスチック溶融物）をフィルタリングするための装置が、ハウジング（１０４、１０６、２０６、４、６）であって、前記流体の導入のための少なくとも１つの入口と、前記流体の供給のための出口と、篩支持体（１０，１２）を受容するために当該ハウジング（１０４、１０６、２０６、４、６）内に当該ハウジング（１０４、１０６、２０６、４、６）の壁部（１０６）によって形成されたキャビティ（１０８，８）と、を有するハウジング（１０４、１０６、２０６、４、６）と、前記流体をフィルタリングするための少なくとも１つのフィルタ要素（１４）を受容するために、前記ハウジング（１０４、１０６、２０６、４、６）の前記キャビティ（１０８、８）内に移動可能に配置され、且つ、長手方向軸（１２）を有する、篩支持体（１０，１２）と、を備える。前記篩支持体（１０，１２）は、外部において、複数の一体的に形成された隆起部分（１０２，１１６、１６）を有しており、並びに／または、複数の隆起部分（１０２、１１６、１６）及び／若しくは複数の凹部が、前記キャビティ（１０８、８）を区画する前記ハウジング（１０４、１０６、２０６、４、６）の壁部（１０６）に形成されている。複数のギャップ／キャビティが、前記壁部と前記篩支持体（１０、１２）との間に設けられていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされている。別の実施形態は、バルブ装置に関している。

Description

［関連出願の相互参照］
本出願は、２０１９年１１月２８日に出願された欧州特許出願第１９２１２１８４．６号の利益を主張する。当該出願の開示は、その全体が本明細書に記載されているかのように、当該参照によって本明細書に組み込まれる（ｉｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ ｂｙ ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ）。

［背景］
本発明は、流体、特に不純物を有するプラスチック溶融物、をフィルタリングするための装置に関しており、当該装置は、ハウジングであって、前記流体の導入のための少なくとも１つの入口、前記流体の供給のための出口、及び、篩（ふるい）支持体を受容するために当該ハウジング内に当該ハウジングの壁部によって形成されたキャビティ、を有するハウジングと、前記流体をフィルタリングするための少なくとも１つのフィルタ要素を受容するために、前記ハウジングの前記キャビティ内に移動可能に配置され、且つ、長手方向軸を有する、篩支持体と、を備えている。

流体をフィルタリングするためのそのような装置は、従来技術から知られている。一般的な種類のフィルタリング装置は、１または複数のフィルタ要素が配置された少なくとも１つの篩支持体を備える。当該篩支持体は、ハウジングキャビティ内に部分的に収容され、それに対して移動可能に配置される。当該状況において、篩支持体は、ハウジング入口を介して供給される流体がそこに案内されて流体出口の方向へと当該篩支持体の前記フィルタを通ってフィルタリング（濾過）されるフィルタリング位置に、移動され得て、且つ、前記１または複数のフィルタ要素がアクセス可能となって交換またはメンテナンスされ得るように当該篩支持体がハウジングキャビティから外へと移動されるいわゆる篩交換位置にも、移動され得る。メンテナンスまたは交換プロセスの後、篩支持体は、新たにフィルタリング位置に移動され、その後、フィルタリング動作が継続される。

従来技術から知られているフィルタリング装置では、篩支持体は、一般的に、ハウジングのキャビティ内にほとんど遊びの無い状態で配置されている。このような篩支持体のウジングキャビティ内での遊びの無い配置は、ハウジングに対して篩支持体を密閉して、高い動作圧力においてさえ溶融物が逃げる（漏れる）ことを防止する。

しかしながら、幾つかの溶融材料のプロセス（処理）において、篩支持体とハウジングキャビティとの間の高レベルの密封一体性は、不利益を伴うことが見出された。例えば、ポリカーボネート溶融物を処理する時、いわゆる「亀裂」が観察され得る。その場合、篩支持体とハウジングキャビティとの間の接触領域において、炭素層が形成されて、これが、篩支持体がその取付位置において楔状となって多大な労力と強い力とによってのみ取り外され得る、という結果をもたらし得る。また、セルロースベースのリヨセル溶融物を処理する時、篩支持体またはハウジングの材料－典型的には鋼－との組合せにおいて、篩支持体とハウジングキャビティとの間の領域での溶融物の停滞が、爆発性混合物を形成し得て、これも望ましくない、ということも見出された。

前述の欠点の幾つかを克服するために、ＥＰ ０ ９１５ ７２９ Ｂ１は、篩支持体上にプラスチックのスペーサを配置することを提案し、それによって、装置の動作時において、領域毎の態様で、篩支持体と周囲のハウジングとの間で流体の流れが可能とされ得る。しかしながら、提案された構造は、当該スペーサが篩支持体の周囲に不均等かつ非対称に配置されるという欠点を有していて、そのことにより、正確な誘導、特にハウジングキャビティに対する篩支持体のセンタリング、を達成する際に困難があることが見出された。

使用の幾つかの領域では、篩支持体の基本材料、一般には鋼が、提案されたプラスチックと比較して異なる熱膨張係数を有する、という欠点もある。更に、そのようなスペーサの使用は、固定用の（部材の）選択肢が篩支持体上のスペーサのために提供されなければならないので、そのような篩支持体の製造上の複雑さを増大させる。使用されるそれぞれのプラスチックに依存して、スペーサは、更に、摩耗の量の増大に曝され、定期的に交換されなければならない。

以上のような背景を念頭に置いて、本発明の目的は、従来技術で遭遇する不利な点が可能な限り排除されるように、本明細書の冒頭部分に記載された種類のフィルタリング装置を開発することである。特に、本発明の目的は、篩支持体とハウジングキャビティとの間での流体の交換を許容し、ハウジングキャビティに対する篩支持体のより正確な誘導を補償し、且つ、より耐摩耗性である、フィルタリング装置を提供することである。

本発明によれば、前記の目的は、篩支持体が、外部において、複数の一体的に形成された隆起部分及び／若しくは１つの非回転対称断面を有し、並びに／または、複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部がキャビティを区画するハウジングの壁部に形成されており、複数のギャップ／キャビティが前記壁部と前記篩支持体との間に設けられていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされている、ことを特徴とするフィルタリング装置において達成される。

従って、本発明は、篩支持体及び／またはハウジングのキャビティを区画する（区切る）壁部において複数の隆起部分及び／または複数の凹部を提供することの実現に基づいており、当該複数の隆起部分及び／または凹部は、それぞれの本体部－篩支持体及び／またはハウジング－と一体的に形成されて、従って、一体的であって同じ材料である。前記複数の隆起部分及び／または凹部は、複数のギャップ／キャビティが壁部と篩支持体との間に形成される、という結果をもたらし、動作時において、流体がそれらのギャップ／キャビティ内に流れることができるが、装置からの流体の（漏れの）問題はいわば最小限である。これによって、ポリカーボネート溶融物を処理する際の炭素層の形成、または、リヨセル溶融物を処理する際の爆発性混合物の生成が、防止され得る。

この点において、複数の隆起部分及び／または複数の凹部の一体的な形態は、複数の部品及び複数の材料を含む構造と比較して、製造上の複雑さを低減する効果を伴う。篩支持体とハウジングとの両方が、それぞれ単一のワークピースから製造され得て、標準的な加工方法によって安価に加工され得る。更に、複数の隆起部分及び／または複数の凹部のワンピースのまたは一体的な形態は、ハウジング及び篩支持体の全ての部分が一定の熱膨張を経験するという利点を有し、その結果、関与するギャップ寸法は、当該装置の加熱時または冷却時でさえ、実質的に一律に維持される。更に、複数の隆起部分は、プラスチックを含むその構造と比較して、より少ない摩耗の程度に曝される。この点において、摩耗に応じて変化し得るギャップ寸法の発生も、回避される。

本発明の第２態様において、または、第１態様による本発明の有利な発展において、本発明によれば、篩支持体は、外部において、少なくとも３つ、好ましくは４つ、の隆起部分を有し、並びに／または、キャビティを区切るハウジングの壁部において、複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部が設けられており、それらは前記篩支持体の周縁に沿って分配されるように配置されていて、前記篩支持体が前記ハウジングの前記キャビティ内に実質的に中心合わせされて配置されており、複数のギャップ／キャビティが、前記壁部と前記篩支持体との間に設けられていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされる、ということが提案される。

篩支持体の周縁に沿って少なくとも３つの隆起部分を配置することは、篩ボルトがハウジングのキャビティ内に中心合わせされた関係で収容されることを保証し、これと同時に、当該装置の動作中にハウジングと篩支持体との間で僅かな流体流れが可能とされることを保証する。

好適な発展形態によれば、複数の隆起部分は、実質的に篩支持体の長手方向軸の方向に直線的に、好適には篩支持体の実質的に全長に亘って、延在する。そのような隆起部分の幾何形状は、正確に標準的な製造方法によって製造され得るだけでなく、同時に、ハウジングキャビティ内への篩支持体の確実で中心合わせされた傾きのない誘導を許容する。

複数の隆起部分は、篩支持体の周縁の方向に均一に間隔を空けて配置されていることが、更に好適である。篩支持体の周縁の方向に複数の隆起部分を均一に間隔を空けて配置することは、ハウジングキャビティ内への篩支持体の正確な中心合わせ（センタリング）を提供し、同時に、篩支持体の広い周縁領域が、動作時に、ハウジングと篩支持体との間の流体の所望の僅かな流れにとってアクセス可能である。

好適な発展形態によれば、複数の隆起部分は、篩支持体の他の部分の直径に対して、約０．０５～約３ｍｍの範囲、好ましくは約０．１～約０．２ｍｍの範囲、の高さである。指定された高さ範囲は、一方では、ハウジングと篩支持体との間の十分な密封作用を達成するために特に適切であり、他方では、当該構成要素間での所望の僅かな流体の流れを許容するために特に適切である、ということが証明された。

更に、好ましい実施形態によれば、複数の隆起部分は、低摩耗材料、特には金属またはプラスチック、から形成される。金属の使用は、ハウジング及び篩支持体に対して複数の隆起部分の同一または非常に実質的に類似の熱膨張という利点を有し、その結果、関与するギャップ寸法は、非常に実質的に一律のままである。プラスチックの使用も、幾つかのプラスチックの高レベルの耐薬品性とその耐摩特性とによって、幾つかの使用領域または溶融材料にとって好適であることが証明された。

本発明の更なる発展形態は、篩支持体が、当該篩支持体の長手方向軸及び／またはキャビティを区画するハウジングの壁部に垂直な方向で、等しい厚さの断面であり、当該断面は、篩支持体の前記複数の隆起部分、並びに／または、壁部の前記複数の隆起部分及び／若しくは前記複数の凹部を提供する、ということを提供する。

等しい厚さの断面、という用語は、当該断面に接する２つの相互に反対側に配置された平行な支持体の接線が、常に互いに対して同じ間隔である、という断面を表すために用いられている。当該支持体の接線は、当該断面の境界との間で共有する少なくとも１つの点を有するが、当該断面の内部との間で共有する点は１つも有しない、というように選択される必要がある。この点において、等しい厚さの断面を提供することは、篩ボルトのハウジングキャビティに対する正確な中心合わせ（センタリング）を達成するため、及び、適切なサイズのギャップまたはキャビティを提供して壁部と篩支持体との間での僅かな流体の流れを許容するため、の両方にとって特に有利であることが証明された。

好適には、キャビティを区画するハウジングの壁部は、円筒形であり、篩支持体は、その長手方向軸に垂直な方向で、等しい厚さの断面である。対応する篩支持体は、前述の利点を達成し、且つ、既存のハウジングシステムに対して互換性がある。

別の実施形態によれば、篩支持体は、円筒形であり、キャビティを区画するハウジングの壁部が、等しい厚さの断面である。

等しい厚さの断面が、三角形または四角形の等しい厚さの断面の形態である場合が、更に好ましい。処理対象のそれぞれの溶融材料及び壁部と篩支持体との間の流体の流れの所望の程度に応じて、三角形または四角形の断面の形態で、等しい厚さの断面が適切に選択され得る。

本発明の発展形態は、等しい厚さの断面がルーローの三角形の形態であることを提供する。そのような三角形は、三角形の（直線状の）辺の代わりに、円の一部（扇形）を有するという正三角形に基づいている。これらの扇形の半径は、下地である正三角形の辺の長さに対応している。ルーローの三角形の形態で等しい厚さの断面を作ることは、一方では、製造が容易であるという利点を提供し、他方では、ハウジングの壁部に対する篩支持体の正確な中心合わせ（センタリング）を許容する。断面積は、他の等しい厚さの構造と比較して、最小であり、これにより、ギャップまたはキャビティに関して体積（容積）が増大する。

別の実施形態によれば、篩支持体は、当該篩支持体の長手方向軸及び／またはキャビティを区画するハウジングの壁部に垂直な方向で、多角形断面であり、前記断面は、特には、３つ、４つ、５つ、またはそれ以上、のコーナー部を有しており、当該コーナー部は好適には丸められている。別の好適な実施形態によれば、篩支持体は、当該篩支持体の長手方向軸及び／またはキャビティを区画するハウジングの壁部に垂直な方向で、楕円断面である。

多角形または楕円形の形態での篩支持体の断面または壁部の断面の構成は、壁部と篩支持体との間で十分に影響され得る十分な流体の流れを保証して、篩支持体とハウジングとを互いに対して中心合わせ（センタリング）して、更に安価な製造性を実装するための、代替的な有利な形態であることが証明された。

本発明の更なる発展形態は、篩支持体がキャビティ内で半径方向及び／または軸方向に移動可能に配置されることを提供する。この点において、篩支持体の純粋に軸方向の移動性に加えて、その半径方向運動成分は、篩支持体の半径方向の動きまたは半径方向と軸方向とを組合せた動きのおかげで、ポリカーボネート溶融物を処理する際の炭素層の形成を低減すること、及び、リヨセル溶融物を使用する際の爆発性混合物の形成を低減することに寄与し得る、ことが見出された。

本発明は、フィルタリング装置に関して前述された。更なる態様では、本発明は、バルブ装置に関しており、特には、不純物を有するプラスチック溶融物用のバルブ装置であり、ハウジングであって、前記流体の導入のための少なくとも１つの入口、前記流体の供給のための少なくとも１つの出口、及び、バルブボルトを受容するために当該ハウジング内に当該ハウジングの壁部によって形成されたキャビティ、を有するハウジングと、前記ハウジングを通る流体の流れを、選択的に、可能にする、分配する、及び／または、遮蔽する、ために前記ハウジングの前記キャビティ内に移動可能に配置されたバルブボルトとを備えるバルブ装置に関している。

従来技術から知られているバルブ装置は、また、特にバルブハウジングとバルブボルトとの間の炭素層の堆積に関するポリカーボネート溶融物を処理する際のフィルタリング装置に関連して前述された欠点、及び、リヨセル溶融物を処理する際の爆発性混合物の形成のリスク、を伴う。

この点において、本発明は、前記バルブボルトが、外部において、複数の一体的に形成された隆起部分及び／若しくは１つの非回転対称断面を有しており、並びに／または、複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部が前記キャビティを区画する前記ハウジングの壁部に形成されており、複数のギャップ／キャビティが、前記壁部と前記バルブボルトとの間に設けられていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされていることを特徴とするバルブ装置によって、前述の目的を達成する。

バルブ装置は、本発明によるフィルタリング装置と同じ利点を享受する。特に、バルブ装置は、壁部とバルブボルトとの間で僅かな流体の流れを許容することによって、ポリカーボネート溶融物を使用する際のバルブボルトとバルブハウジングとの間の炭素層の堆積を防止または軽減し、それによって、バルブボルトの動きの鈍化またはバルブボルトのブロッキングが回避される。一方、リオヨル用途の場合には、爆発性混合物の形成が防止される。

複数の隆起部分及び／または凹部の一体型の形態は、更に、製造を簡単化し、熱膨張が生じる時でさえも非常に実質的に一律であって構成要素の互いに対する高度の中心合わせ（センタリング）を許容する予測可能なギャップ寸法をもたらす。

本発明の更なる態様によれば、あるいは、本発明によるバルブ装置の有利な発展形態によれば、バルブボルトは、外部において、少なくとも３つ、好ましくは４つ、の隆起部分を有し、並びに／または、キャビティを区切るハウジングの壁部において、複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部が設けられており、それらはバルブボルトの周縁に沿って分配されるように配置されていて、バルブボルトがハウジングのキャビティ内に実質的に中心合わせされて配置されており、複数のギャップ／キャビティが、壁部とバルブボルトとの間に形成されていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされる、ということが提案される。

本発明の発展形態は、複数の隆起部分が、実質的にバルブボルトの長手方向軸の方向に直線的に、好適にはバルブボルトの実質的に全長に亘って、延在する、ことを提供する。好適な実施形態では、複数の隆起部分が、バルブボルトの周縁の方向に均一に間隔を置いて配置されている。更に、複数の隆起部分は、バルブボルトの他の部分の直径に対して、約０．０５～約３ｍｍの範囲、好ましくは約０．１～約０．２ｍｍの範囲、の高さであることが好ましい。

好適な実施形態では、複数の隆起部分は、低摩耗材料、特には金属またはプラスチック、から形成される。本発明の発展形態は、バルブボルトが、当該バルブボルトの長手方向軸及び／またはキャビティを区画するハウジングの壁部に垂直な方向で、等しい厚さの断面であり、当該断面は、バルブボルトの前記複数の隆起部分、並びに／または、壁部の前記複数の隆起部分及び／若しくは前記複数の凹部を提供する、ということを提供する。好ましくは、等しい厚さの断面は、三角形または四角形の等しい厚さの断面の形態である。

バルブボルト及び／またはキャビティを区画するハウジングの壁部のそのような形態の利点に関して、フィルタリング装置に関する前述の説明が参照される。それは、ここにおいて、同様の態様で当てはまる。

好適な実施形態では、等しい厚さの断面は、ルーローの三角形の形態である。そのような断面は、低レベルの労力及びコストで製造され得て、それは、壁部とバルブボルトとの間の動作中の流体の流れを許容し、同時に、ハウジングに対するバルブボルトの中心合わせ（センタリング）を提供する。

代替的な実施形態では、バルブボルトは、当該バルブボルトの長手方向軸及び／またはキャビティを区画するハウジングの壁部に垂直な方向で、多角形断面であり、当該断面は、特には、３つ、４つ、５つ、またはそれ以上、のコーナー部を有している。好適には、当該コーナー部は丸められている。

更なる代替的な実施形態では、バルブボルトは、当該バルブボルトの長手方向軸及び／またはキャビティを区画するハウジングの壁部に垂直な方向で、楕円断面である。

前述の実施形態の利点に関して、フィルタリング装置に関する前述の説明に注意が向けられる。

本発明の発展形態は、バルブ装置が以下の１つの形態であることを提供する：遮断バルブ、分配バルブ。記載されているタイプのバルブは、プラスチック溶融物を処理するための装置において頻繁に使用される。

本発明は、添付の図面を参照して、例としての好適な実施形態によって、以下により詳細に説明される。

図１は、本発明によるフィルタリング装置の第１実施形態の斜視図を示している。 図２は、図１に示された本発明によるフィルタリング装置の第１実施形態の側面図を示している。 図３は、図１及び図２に示された本発明によるフィルタリング装置の第１実施形態の断面図を示している。 図４及び図５は、図１乃至図３に示された本発明によるフィルタリング装置の更なる図を示している。 図４及び図５は、図１乃至図３に示された本発明によるフィルタリング装置の更なる図を示している。 図６及び図７は、本発明による篩支持体の斜視図及び側面図を示している。 図６及び図７は、本発明による篩支持体の斜視図及び側面図を示している。 図８ａは、本発明による篩支持体の断面図を示している。 図８ｂは、本発明による篩支持体の代替の実施形態の断面図を示している。 図９乃至図１３は、本発明による遮断バルブの一実施形態についての、様々な図及び動作状態を示している。 図９乃至図１３は、本発明による遮断バルブの一実施形態についての、様々な図及び動作状態を示している。 図９乃至図１３は、本発明による遮断バルブの一実施形態についての、様々な図及び動作状態を示している。 図９乃至図１３は、本発明による遮断バルブの一実施形態についての、様々な図及び動作状態を示している。 図９乃至図１３は、本発明による遮断バルブの一実施形態についての、様々な図及び動作状態を示している。

図１は、篩支持体１０が受容される受容キャビティ８を有するハウジング４を備えたフィルタリング装置２を示している。篩支持体１０は、キャビティ８に対して、当該篩支持体１０の長手方向軸１２の方向に移動可能に配置されている。ハウジング４は、それ自体既知の方法で、フィルタリング（濾過）される流体の導入のための入口と、フィルタリング（濾過）された流体の供給のための出口と、を有している（図示せず）。

その外側において、篩支持体１０は、複数の一体型の篩支持体隆起部分１６を有している。ハウジング４の受容キャビティ８は、円筒形である。この結果、ハウジングの壁部６の領域において、受容キャビティ８と篩支持体１０との間に、複数のギャップまたはキャビティ１８が形成され、これらのギャップまたはキャビティ１８により、動作中に僅かな流体の流れが可能である。図２は、フィルタリング装置２の側面図を示している。

図３は、図２のＡ－Ａ面に沿った断面である断面図によって、篩支持体１０の構造形態を示している。篩支持体１０は、フィルタ要素１４を有しており、それによって流体がフィルタリング（濾過）される。本実施例の場合、篩支持体１０は、当該篩支持体１０の周縁の周りに、等間隔に間隔を空けて配置された合計で４つの篩支持体隆起部分１６を有している。篩支持体１０を受容キャビティ８の中で中心合わせ（センタリング）することに加えて、篩支持体隆起部分１６の配置は、壁部と篩支持体１０との間に複数のギャップまたはキャビティ１８が形成されることを提供し、動作中にそれらのギャップまたはキャビティ１８内において流体の流れが可能とされる

図４は、いわゆる篩交換位置にあるフィルタリング装置２を示している。篩支持体１０は、フィルタ要素１４の１つがハウジング４の外側からアクセス可能であって交換またはメンテナンス手順を受けることができる程度にまで、ハウジング４の外側に移動される。図５では、フィルタリング装置２は、動作位置にあり、そこではフィルタ要素１４によって流体がフィルタリング（濾過）され得る。フィルタ素子１４は、フィルタリング位置においては、フィルタリング装置２の外側からアクセスすることができない。

図６及び図７は、フィルタ要素取付部２０に嵌め込まれたフィルタ要素１４がない状態の篩支持体１０を示している。この場合の篩支持体隆起部分１６は、篩支持体１０の周縁の周りに均一に間隔を置いて配置されており、篩支持体１０の長手方向軸１２の方向に直線的に延在している。

篩支持体１０の断面が、図８ａに示されている。この場合も、図面は、篩支持体隆起部分１６の配置を示しており、それらは周縁の周りに均一に間隔をおいて配置されている。この場合、篩支持体１０は、４つの篩支持体隆起部分を有するが、本発明は当該配置に限定されない。むしろ、３つの篩支持隆起部分１６を篩支持体１０上に配置することも可能であるし、あるいは、更に多数の隆起部分１６を配置することも可能である。隆起部分１６は、篩支持体１０の長手方向軸１２の方向に、特には直線的に、延在する。隆起部分１６は、篩支持体１０の他の部分の直径に対して、約０．０５～約３ｍｍの範囲、好ましくは約０．１～約０．２ｍｍの範囲、の高さｈである。本実施例の場合、隆起部分１６は金属から形成されているが、別の材料、好ましくは特にはプラスチックのような低摩耗材料、からも形成され得る。

図８ｂは、篩支持体の代替的な一実施形態１０’を示している。円筒形の受容キャビティ８内に配置された篩支持体１０’は、等しい厚さの断面２２のものである。本実施例の場合、等しい厚さの断面２２は、三角形の等しい厚さの断面２２の形態である。図８ａに示された篩支持体１０の実施形態と比較して、図８ｂに示される篩保持体１０’は、ハウジングの壁部６と篩支持体１０’との間に、より大きなギャップまたはキャビティ１８を有する。基本的に、結果として、等しい厚さの断面２２を有する篩支持体１０’の構成は、受容キャビティ８と篩支持体１０’との間のより大きな流体の流れを許容し、同時に、篩支持体１０’はキャビティ１８内で正確に中心合わせ（センタリング）され得る。

図９乃至図１３は、壁部１０６を有して受容キャビティ１０８を形成するハウジング１０４を備えた遮断バルブ１０２の一実施形態を示している。遮断バルブ１０２は、フィルタリング装置２と同じ本発明のアイデアに基づいている。ハウジング１０４は、第１入口／出口１２０と、第２入口／出口１２２と、を有している。受容キャビティ１０８内に配置されているのは、バルブボルト１１０であり、これは、ハウジング１０４に対して当該バルブボルト１１０の長手方向軸１１２に沿って、軸方向に移動可能に配置されている。

バルブボルト１１０は、好ましくは円筒形の穴１２４の形態の連続流路を有しており、これは、当該バルブボルト１１０のハウジング１０４に対する適切な配置によって第１入口／出口１２０及び第２入口／出口１２２と流体連通している時、第１入口／出口１２０から第２入口／出口１２２への通路を可能にし、且つ、当該流路が第１入口／出口１２０及び第２入口／出口１２２と非流体連通状態である時、第１入口／出口１２０から第２入口／出口１２２への流体流れを遮断する。

従って、図９乃至図１１に示される動作状態では、遮断バルブ１０２は、第１入口／出口１２０から第２入口／出口１２２への流体の流れが可能とされる通路位置にある。バルブボルト１１０が図１２及び図１３に示される位置に移動される時、バルブボルト１１０は、第１入口／出口ｆ２０から第２入口／出口ｆ２２への流体の流れを遮断する。遮断バルブ１０２は、図１２及び図１３に示される状態で、遮断位置にある。

その外側において、バルブボルト１１０は、複数の一体型のバルブボルト隆起部分１１６を有している。ハウジング１０４の受容キャビティ１０８または対応するハウジングの壁部１０６は、円筒形のキャビティを形成している。フィルタリング装置２に関するのと同様の態様で、隆起部分１１６と壁部１０６との間の領域に複数のギャップまたはキャビティ１１８が形成されるという結果をもたらし、これらのギャップまたはキャビティ１１８において動作中に僅かな流体の流れが可能である。バルブボルト１１０の周縁に沿ってバルブボルト隆起部分１１６を配置することはまた、それがハウジング１０４のキャビティ１０８内で実質的に中心合わせ（センタリング）されることを提供する。

本発明によれば、本実施例において、バルブボルト１１０が、代替的に、回転対称形態であり得て、ハウジングの壁部１０６が、複数の隆起部分及び／または複数の凹部を有し得る。更に、本発明によれば、バルブボルト１１０が一体型の隆起部分１１６を有することができ、並びに／または、非回転対称断面を有することができ、且つ、ハウジングの壁部１０６が、複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部を有することができる。図８ａの図と同様に、バルブボルト１１０は、その周縁の周りに均一に間隔を置いて配置された複数の隆起部分１１６を有することができる一方で、図８ｂに示されるように、それは、等しい厚さの断面あるいは多角形または楕円形の断面を有し得る。

２ フィルタリング装置
４ ハウジング
６ ハウジングの壁部
８ 受容キャビティ
１０、１０’ 篩支持体
１２ 篩支持体の長手方向軸
１４ フィルタ要素
１６ 篩支持体隆起部分
１８ ギャップ／キャビティ
２０ フィルタ要素取付部
２２ 等しい厚さの断面（三角形）
ｈ 隆起部分の高さ
１０２ 遮断バルブ
１０４ ハウジング
１０６ ハウジングの壁部
１０８ 受容キャビティ
１１０ バルブボルト
１１２ バルブボルトの長手方向軸
１１６ バルブボルト隆起部分
１１８ ギャップ／キャビティ
１２０ 第１入口／出口
１２２ 第２入口／出口
１２４ 流路
２０２ 分配バルブ
２０４ ハウジング
２０６ ハウジングの壁部
２０８ 受容キャビティ
２１０ バルブボルト
２１２ バルブボルトの長手方向軸
２１６ バルブボルト隆起部分
２１８ ギャップ／キャビティ
２２０ 第１入口／出口
２２２ 第２入口／出口
２２４ 第３入口／出口
２２６ 第４入口／出口
２２８ 上部入口／出口

Claims (13)

1. 流体、特に不純物を有するプラスチック溶融物、をフィルタリングするためのフィルタリング装置（２）であって、
   ハウジング（４）であって、前記流体の導入のための少なくとも１つの入口と、前記流体の供給のための出口と、篩支持体（１０，１０’）を受容するために当該ハウジング（４）内に当該ハウジング（４）の壁部（６）によって形成されたキャビティ（８）と、を有するハウジング（４）と、
   前記流体をフィルタリングするための少なくとも１つのフィルタ要素（１４）を受容するために、前記ハウジング（４）の前記キャビティ（８）内に移動可能に配置され、且つ、長手方向軸（１２）を有する、篩支持体（１０，１０’）と、
   を備え、
   前記篩支持体（１０，１０’）は、外部において、複数の一体的に形成された隆起部分（１６）及び／若しくは１つの非回転対称断面（２２）を有しており、
   並びに／または、
   複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部が、前記キャビティ（８）を区画する前記ハウジング（４）の壁部（６）に形成されており、
   複数のギャップ／キャビティ（１８）が、前記壁部（６）と前記篩支持体（１０’）との間に設けられていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされている
   ことを特徴とするフィルタリング装置（２）。
2. 前記篩支持体（１０、１０’）は、外部において、少なくとも３つ、好ましくは４つ、の隆起部分（１６）を有し、
   並びに／または、
   前記キャビティ（８）を区画する前記ハウジング（４）の壁部（６）において、複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部が設けられており、それらは前記篩支持体（１０、１０’）の周縁に沿って分配されるように配置されていて、前記篩支持体（１０、１０’）が前記ハウジング（４）の前記キャビティ（８）内に実質的に中心合わせされて配置されており、
   複数のギャップ／キャビティ（１８）が、前記壁部（６）と前記篩支持体（１０’）との間に設けられていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされている
   ことを特徴とする、請求項１の分類部分に記載の、あるいは、請求項１に記載の、フィルタリング装置（２）。
3. 前記複数の隆起部分（１６）は、実質的に前記篩支持体（１０、１０’）の前記長手方向軸（１２）の方向に直線的に延在している
   ことを特徴とする請求項１または２に記載のフィルタリング装置（２）。
4. 前記複数の隆起部分（１６）は、前記篩支持体（１０、１０’）の前記周縁の方向に均一に間隔を空けて配置されている
   ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載のフィルタリング装置（２）。
5. 前記複数の隆起部分（１６）は、前記篩支持体（１０）の他の部分の直径に対して、約０．０５～約３ｍｍの範囲、好ましくは約０．１～約０．２ｍｍの範囲、の高さ（ｈ）である
   ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載のフィルタリング装置（２）。
6. 前記複数の隆起部分（１６）は、低摩耗材料、特には金属またはプラスチック、から形成されている
   ことを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載のフィルタリング装置（２）。
7. 前記篩支持体（１０）は、当該篩支持体の長手方向軸（１２）及び／または前記キャビティ（８）を区画するハウジング（４）の壁部（６）に垂直な方向で、等しい厚さの断面（２２）であり、
   前記断面は、前記篩支持体（１０）の前記複数の隆起部分（１６）、並びに／または、前記壁部（６）の前記複数の隆起部分及び／若しくは前記複数の凹部を提供している
   ことを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載のフィルタリング装置（２）。
8. 前記等しい厚さの断面（２２）は、三角形または四角形の等しい厚さの断面（２２）の形態である
   ことを特徴とする請求項７に記載のフィルタリング装置（２）。
9. 前記等しい厚さの断面（２２）は、ルーローの三角形の形態である
   ことを特徴とする請求項７または８に記載のフィルタリング装置（２）。
10. 前記篩支持体（１０）は、当該篩支持体の長手方向軸（１２）及び／または前記キャビティ（８）を区画するハウジング（４）の壁部（６）に垂直な方向で、多角形断面であり、
    前記断面は、特には、３つ、４つ、５つ、またはそれ以上、のコーナー部を有しており、当該コーナー部は好適には丸められている
    ことを特徴とする請求項１乃至９のいずれかに記載のフィルタリング装置（２）。
11. 前記篩支持体（１０）は、当該篩支持体の長手方向軸（１２）及び／または前記キャビティ（８）を区画するハウジング（４）の壁部（６）に垂直な方向で、楕円断面である
    ことを特徴とする請求項１乃至１０のいずれかに記載のフィルタリング装置（２）。
12. 前記篩支持体（１０、１０’）は、前記キャビティ（８）内で半径方向及び／または軸方向に移動可能に配置されている
    ことを特徴とする請求項１乃至１１のいずれかに記載のフィルタリング装置（２）。
13. 特には不純物を有するプラスチック溶融物のための、バルブ装置であって、
    ハウジング（１０４，２０４）であって、前記流体の導入のための少なくとも１つの入口と、前記流体の供給のための少なくとも１つの出口と、バルブボルト（１１０，２１０）を受容するために当該ハウジング（１０４，２０４）内に当該ハウジング（１０４，２０４）の壁部（１０６，２０６）によって形成されたキャビティ（１０８，２０８）と、を有するハウジング（１０４，２０４）と、
    前記ハウジング（１０４，２０４）を通る流体の流れを、選択的に、可能にする、分配する、及び／または、遮蔽するために、前記ハウジング（１０４，２０４）の前記キャビティ（１０８，２０８）内に移動可能に配置されたバルブボルト（１１０，２１０）と、
    を備え、
    前記バルブボルト（１１０，２１０）は、外部において、複数の一体的に形成された隆起部分（１１６，２１６）及び／若しくは１つの非回転対称断面を有しており、
    並びに／または、
    複数の隆起部分及び／若しくは複数の凹部が、前記キャビティ（１０８，２０８）を区画する前記ハウジング（１０４，２０４）の壁部（１０６，２０６）に形成されており、
    複数のギャップ／キャビティ（１１８，２１８）が、前記壁部（１０６，２０６）と前記バルブボルト（１１０，２１０）との間に設けられていて、それによって僅かな流体の流れが動作時に可能とされている
    ことを特徴とするバルブ装置（１０２、２０２）。

Images