JP2023504960A - 画像センサ - Google Patents

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Abstract

本開示は、放射線を捕捉可能な有機フォトダイオードを有する光センサを備える光電子デバイスの製造方法に関する。光センサは、MOSトランジスタ(102)を有する電子回路(101)を覆っている。方法は、光センサ上に、電子デバイスとは反対側において、放射線を通し、光センサとは反対側に平坦な表面を有する第1の層(201)を形成するステップと、前記表面上に酸素気密性及び水密性の第2の層(301)を形成するステップとを含む。

Description

本開示は、一般的に、MOSトランジスタを備える基板上に集積され、有機フォトダイオードを備える光センサに基づく光電子部品に関する。
透明なスクリーンの下に光センサを集積する技術は多く知られており、例えば、携帯電話に指紋センサを集積する技術、又は顔認識のために携帯電話のスクリーンに光センサを集積する技術が挙げられる。
特定のセンサは、フォトダイオードの制御電子回路を形成するMOSトランジスタを備える基板上に集積されている。
一実施形態では、既知の光電子デバイスの欠点の全部又は一部に対処する。
一実施形態では、光電子デバイスの製造方法を提供し、該方法は、放射線を捕捉可能な有機フォトダイオードを有し、MOSトランジスタを有する電子回路を覆っている光センサを備える光電子デバイスの製造方法であって、以下の連続したステップ:
a)前記光センサ上に、前記電子回路とは反対側において、前記放射線を通し、前記光センサとは反対側に平坦な表面を有する第1の層を形成するステップと、
b)前記表面上に、酸素気密性及び水密性の第2の層を形成するステップと
を備える。
一実施形態によれば、前記電子回路は、その表面に少なくとも1つの導電性のパッドを備え、本方法は、
c)前記第1の層に少なくとも1つの第1の開口部を形成して前記パッドを露出させるステップ
をさらに備える。
一実施形態によれば、前記第1の開口部の形成は、反応性イオンエッチングによって達成される。
一実施形態によれば、前記第1の開口部の形成は、レーザアブレーションによって達成される。
一実施形態によれば、前記第1の開口部の形成は、ナノインプリント・リソグラフィによって達成される。
一実施形態によれば、前記第1の層は、電磁放射線に感光性を有する材料で製造され、前記第1の開口部の形成は、前記第1の層を前記電磁放射線に曝すステップを備える。
一実施形態によれば、ステップb)がステップc)の前にあり、本方法は、ステップb)及びc)の間に、前記第2の層に第2の開口部を形成するステップを備え、前記第1の開口部は、ステップc)において前記第2の開口部に一致するように形成される。
一実施形態によれば、本方法は、
頂部及び側面を備え、前記導電性のパッドに面するレジストブロックを形成するステップと、
ステップc)を実行し、前記第2の層が、特に前記ブロックの頂部を覆い、前記ブロックの側面を完全には覆わないステップと、
前記ブロックを除去するステップと
をさらに備える。
一実施形態によれば、ステップc)がステップb)の前にあり、前記第2の層は、前記第1の開口部の側壁をさらに覆う。
一実施形態によれば、前記第1の層は、ポリスチレン、ポリエポキシド、ポリアクリレート、有機樹脂、特にレジスト、窒化ケイ素、及び二酸化ケイ素を含む群から選択される材料で製造される。
一実施形態によれば、前記第1の層は、液相成長、カソードスパッタリング、物理気相成長、薄膜堆積、又はプラズマ強化化学気相成長によって堆積される。
一実施形態によれば、前記第1の層は、100nmから15μm、好ましくは500nmから5μm、より好ましくは1μmから3μmの範囲の平均厚さを有する。
一実施形態によれば、前記第2の層は、酸化アルミニウム、窒化ケイ素、及び二酸化ケイ素を含む群から選択される材料で製造される。
一実施形態によれば、前記第2の層は、2nmから300nmの範囲の平均厚さを有する。
一実施形態によれば、本方法は、
第3の反射防止及び/又は赤外線フィルタリングコーティングを形成するステップと、
マイクロレンズのアレイを形成するステップと、
をさらに備える。
一実施形態では、また、光電子デバイスを提供し、該光電子デバイスは、
MOSトランジスタを有する電子回路と、
放射線を捕捉可能な有機フォトダイオードを備え、前記電子回路を覆っている光センサと、
前記放射線を通し、前記光センサとは反対側に平坦な表面を有し、前記光センサ上に、前記電子回路とは反対側において前記光センサを覆っている第1の層と、
前記第1の層上における第2の平坦な層と
を備える。
上記及び他の特徴及び利点は、添付図面を参照して本発明を限定するものではない実例として与えられる以下の特定の実施形態に詳細に記載されている。
MOSトランジスタを有する集積回路上に有機フォトダイオードを備える光電子デバイスを製造する方法の実施形態のステップで得られた構造を示す部分概略断面図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 MOSトランジスタを有する集積回路上に有機フォトダイオードを備える光電子デバイスを製造する方法の他の実施形態のステップで得られた構造を示す部分概略断面図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 MOSトランジスタを有する集積回路上に有機フォトダイオードを備える光電子デバイスを製造する方法の他の実施形態のステップで得られた構造を示す部分概略断面図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 MOSトランジスタを有する集積回路上に有機フォトダイオードを備える光電子デバイスを製造する方法の他の実施形態のステップで得られた構造を示す部分概略断面図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 方法の他のステップを示す図である。 光電子デバイスを備えるシステムの実施形態を示す部分概略横断面図である。 光電子デバイスを備えるシステムの他の実施形態を示す部分概略横断面図である。
同様の特徴が、様々な図面で同様の参照符号によって示されている。特に、様々な実施形態で共通の構造的特徴及び/又は機能的特徴は同一の参照符号を有する場合があり、同一の構造特性、寸法特性及び材料特性を有する場合がある。明瞭化のために、本明細書に記載されている実施形態の理解に有用なステップ及び要素のみが図示され、詳細に記載されている。特に、有機フォトダイオード及びその下のMOSトランジスタを形成するステップについては、詳細に説明しない。
さらに、ここでは、「絶縁性」及び「導電性」という用語は、それぞれ「電気絶縁性」及び「電気伝導性」を意味するものと考えられる。フォトダイオードの「活性領域」という表現は、対象の放射線の大部分がフォトダイオードによって捕捉されるフォトダイオードの領域を指す。「対象の放射線」という表現は、フォトダイオードを備える光センサによって捕捉されるべき放射線を指す。一例として、対象の放射線は、可視スペクトル及び近赤外、即ち、400nmから1,100nmの範囲の波長を備えてもよい。層の放射線に対する透過率は、その層から出た放射線の強度の、その層に入った放射線の強度に対する比に対応し、入った放射線はその層に対して垂直である。以下の説明では、層又は膜を通る放射線の透過率が10%未満であるとき、その層又は膜は放射線を通さないとする。以下の説明では、層又は膜を通る放射線の透過率が10%を超えるとき、その層又は膜は放射線を通すとする。以下の説明では、40℃での酸素に対する膜又は層の透過率が1.10-1cm/(m・day)より低いとき、その膜又は層は酸素気密性とする。酸素に対する透過率を、「Standard Test Method for Oxygen Gas Transmission Rate Through Plastic Film and Sheeting Using a Coulometric Sensor」というASTM D3985法に従って測定してもよい。以下の説明では、40℃での水に対する膜又は層の透過率が1.10-1g/(m・day)より低いとき、その膜又は層は水密性とする。水に対する透過率を、「Standard Test Method for Water Vapor Transmission Rate Through Plastic Film and Sheeting Using a Modulated Infrared Sensor」というASTM F1249法に従って測定してもよい。
以下の開示では、特に指定しない限り、「前」「後ろ」、「頂部」、「底部」、「左」、「右」などの絶対位置、若しくは「上方」、「下方」、「上側」、「下側」などの相対位置を限定する用語、又は「水平」、「垂直」などの方向を限定する用語を参照する場合、図に示された方向を参照する。「約」、「略」、「実質的に」及び「程度」という表現は、特に指定されていない場合、該当する値の10%の範囲内、好ましくは5%の範囲内を表す。
図1から図13は、有機フォトダイオード及びMOSトランジスタを有するセンサを備える光電子デバイスの製造方法の実施形態の連続したステップで得られた構造を示す部分概略断面図である。
図1は、MOSトランジスタ102のアレイを備える集積回路101の例を示す部分概略断面図であり、図1において、6つのMOSトランジスタ102が矩形で模式的に示されている。一実施形態によれば、集積回路101は、マイクロエレクトロニクスにおける従来の技術によって形成される。集積回路101の表面には、導電性パッドが形成されている。導電性パッドのうち、集積回路101の領域105に形成され、有機フォトダイオードの下部電極として使用されるパッド106と、領域105の外側(例えば、回路101の周縁部)に形成され、フォトダイオードの上部電極のバイアスに使用されるパッド108(図において単一のパッド108が示されている)と、集積回路101のバイアスに使用されるパッド109(図において単一のパッド109が示されている)とが区別できる。
従来、集積回路101は、例えば単結晶シリコンで製造され、その内部及び頂部に絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(MOSトランジスタとも呼ばれ、例えば、N型及びP型のMOSトランジスタ)を有する半導体基板と、基板及びトランジスタ102を覆い、トランジスタ102及びパッド106、108、109を電気的に結合するための導電性トラック及びビアが形成されている絶縁性層の積層体とを備えてもよい。集積回路101は、100μmから775μm、好ましくは200μmから400μmの範囲の厚さを有してもよい。
図2には、各パッド106上に有機界面層110を形成した後に得られた構造が示されている。使用される形成方法は、パッド108及び109上に有機界面層110を形成することにも使用され得る。界面層110は、炭酸セシウム(CsCO)、金属酸化物(特に酸化亜鉛(ZnO))、又はこれらの化合物のうち少なくとも2つの混合物で製造されてもよい。界面層110は、自己組織化された単分子層、又は、例えば(ポリエチレンイミン、エトキシル化ポリエチレンイミン、ポリ[(9,9-bis(3’-(N,N-ジメチルアミノ)プロピル)-2,7-フルオレン)-alt-2,7-(9,9-ジオクチルフルオレン)]などのポリマを備えてもよい。界面層110の厚さは、0.1nmから1μmの範囲が好ましい。界面層110をパッド106(及び場合によっては108及び109)上に特別にグラフトしてもよく、この場合、図2に示す構造が直接に得られる。変形例として、図1に示された構造全体にわたって界面層110を堆積してから、パッド106、108、109の外側をエッチングすることで、図2に示された結果を提供してもよい。図示しない他の変形例によれば、図1に示された構造全体にわたって、非常に低い横方向導電率を有する界面層110を堆積してもよく、この場合、パッド106の外側を除去する必要はない。
図3には、図2に示した構造全体にわたって有機層111を形成した後に得られた構造が示されており、有機層111は、活性層と呼ばれ、動作中にフォトダイオードの活性領域が有機層111に形成される。活性層111は、小分子、オリゴマ、又はポリマを備えてもよい。これらは、有機材料又は無機材料であってもよい。活性層111は、両極性半導体材料を備えてもよく、又は、N型半導体材料及びP型半導体材料の混合物を、例えば、バルクヘテロ接合を形成すべくナノメートルスケールで積層の形態もしくは均質な混合物の形態で備えてもよい。活性層111の厚さは、50nmから2μmの範囲で、例えば300nm程度であってもよい。
活性層111を形成可能なP型半導体ポリマの例として、ポリ(3-ヘキシルチオフェン)(P3HT)、ポリ[N-9’-ヘプタデカニル-2,7-カルバゾール-alt-5,5-(4,7-di-2-チエニル-2’,1’,3’-ベンゾチアジアゾール)](PCDTBT)、ポリ[(4,8-bis-(2-エチルヘキシルオキシ)-ベンゾ[1,2-b;4,5-b’]ジチオフェン)-2,6-ジイル-alt-(4-(2-エチルヘキサノイル)-チエノ[3,4-b]チオフェン))-2,6-ジイル](PBDTTT-C)、ポリ[2-メトキシ-5-(2-エチル-ヘキシルオキシ)-1,4-フェニレン-ビニレン](MEH-PPV)、又はポリ[2,6-(4,4-bis-(2-エチルヘキシル)-4H-シクロペンタ[2,1-b;3,4-b’]ジチオフェン)-alt-4,7(2,1,3-ベンゾチアジアゾール)](PCPDTBT)が挙げられる。
活性層111を形成可能なN型半導体材料の例として、フラーレン、特にC60、[6,6]-フェニル-C61-メチルブタノエート([60]PCBM)、[6,6]-フェニル-C71-メチルブタノエート([70]PCBM)、ペリレンジイミド、酸化亜鉛(ZnO)、又は量子ドットを形成可能なナノ結晶が挙げられる。
図4には、活性領域111上に感光性レジスト層112を堆積し、フォトリソグラフィ技術により、開口部113を感光性層112に形成してパッド108及び109の上方における有機層111を露出させた後に得られた構造が示されており、図4において単一の開口部113が示されている。
図5には、感光性層112の開口部113に一致するように有機層111に開口部114をエッチングし、層106をエッチングしてパッド108、109を露出させた後に得られた構造が示されている。
図6には、感光性層112を除去した後、構造全体にわたって電極層115を堆積した後に得られた構造が示されている。電極層115は、特にパッド108に接している。
電極層115は、活性層111によって捕捉される光放射の少なくとも一部分を通す。電極層115は、透明な導電性材料(例えば、透明な導電性酸化物もしくはTCO)、カーボンナノチューブ、グラフェン、導電性ポリマ、金属、又はこれらの化合物のうち少なくとも2つの混合物もしくは合金で製造されてもよい。導電性層115は、単層構造又は多層構造を有してもよい。
電極層115を形成可能なTCOの例としては、酸化インジウムスズ(ITO)、アルミドープ酸化亜鉛(AZO)、及びガリウムドープ酸化亜鉛(GZO)が挙げられる。導電性層115を形成可能な導電性ポリマの例としては、PAniとも呼ばれるポリアニリン、及びPEDOT:PSSとして知られているポリマが挙げられる。PEDOT:PSSは、ポリ(3,4)-エチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸ナトリウムとの混合物である。電極層115を形成可能な金属の例としては、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、及びクロム(Cr)が挙げられる。電極層115を形成可能な多層構造の一例としては、AZO/Ag/AZO型のAZO及び銀の多層構造が挙げられる。好ましくは、電極層115はPEDOT:PSSで製造される。
酸化物層115の厚さは、10nmから5μmの範囲で、例えば、30nm程度であってもよい。電極層115が金属である場合、電極層115の厚さは、20nm以下であり、10nm以下が好ましい。
図7には、電極層115上に感光性レジスト層116を堆積し、フォトリソグラフィ技術により、開口部117を感光性層116において形成させてパッド109の上方における電極層115を露出させた後に得られた構造が示されており、図7において単一の開口部117が示されている。
図8には、感光性層116の開口部117に一致するように電極層115に開口部118をエッチングしてパッド109を露出させた後に得られた構造が示されている。
図9には、感光性層116を除去した後に得られた構造が示されている。有機層110、111、115の積層体103は、上面104を備える。この構造は、領域105において、光センサを形成する有機フォトダイオード107のアレイを備え、各フォトダイオード107は、有機層111,115のうち、一方の電極106に面する部分によって画定される。図9の例には、6つの有機フォトダイオード107が示されている。実際には、このアレイは、動作中にフォトダイオード107の制御及び読み出しに使用され得るトランジスタ102のアレイと垂直に整列するように配置されている。本実施形態では、層110はフォトダイオード107のレベルで不連続であるように示されているが、有機層111及び115はフォトダイオード107のレベルで連続であるように示されている。変形例として、界面層110はフォトダイオード107のレベルで連続であってもよい。変形例として、有機層111、115はフォトダイオード107のレベルで不連続であってもよい。好ましくは、少なくとも活性層111及び電極層115は、少なくともフォトダイオード107のレベルで連続である。これにより、積層体103の層をエッチングしてフォトダイオード107を画定するステップを避けることができる。積層体の厚さは、300nmから1μm、好ましくは300nmから500nmの範囲であってよい。
一実施形態によれば、有機フォトダイオード107を形成する積層体103の層は、いわゆるアディティブプロセスに従って形成されてもよく、例えば、各層を形成する材料を備える流体又は粘性組成物を、例えば、インクジェット印刷、ヘリオグラフィ、シルクスクリーン、フレキソグラフィ、スプレーコーティング、又はドロップキャスティングなどによって、所望の位置に直接に印刷することにより、形成されてもよい。有機層を形成する方法は、層を形成する材料を構造全体にわたって堆積してから、例えばフォトリソグラフィ又はレーザアブレーションによって非使用部分を除去する、いわゆるサブトラクティブ法に対応してもよい。考慮される材料によって、構造全体にわたる堆積は、例えば、液相成長、カソードスパッタリング、又は蒸着の方法によって行われてもよい。特に、スピンコーティング、スプレーコーティング、ヘリオグラフィ、スロットダイコーティング、ブレードコーティング、フレキソグラフィ、又はシルクスクリーンなどの方法を用いてもよい。
電子回路101は、隆起領域を備える上面を有してもよい。これにより、電子回路101の形状に沿った層を有する積層体103に段差が形成され、このため、積層体103の上面104に隆起領域が形成される。従って、上面104は平坦ではない。
有機フォトダイオードを備える光センサに基づく光電子デバイスを製造する通常の方法では、封止層とも呼ばれる保護層で有機層の積層体103を覆うことが必要である。封止層は、積層体103の有機層を保護するために、水も空気中の酸素も実質的に通さない。封止層は、例えば、酸化アルミニウム(Al)、酸化ケイ素(SiO)、又は窒化ケイ素(Si)の無機材料で製造されてもよい。封止層の厚さは、数nm(例えば2nm、特に封止層が原子層堆積法(ALD)によって形成された場合)から、略200nmの厚さ(例えば、封止層が物理気相成長法(PVD)又はプラズマ強化化学気相成長法(PECVD)によって形成された場合)まで、さまざまな厚さを有していてもよく、又は10μm程度までの厚さであってもよい。特に、封止層が有機層及び無機層の積層体を備える場合、無機層は前に言及した封止層の材料で、有機層はエポキシ樹脂、アクリレート樹脂、パリレン、又はゴムで製造されてもよい。
表面104上に隆起領域が存在するため、均質な堆積を形成して封止層を形成することが困難になる。そのため、封止層の所望の密閉特性が局所的に得られない可能性がある。さらに、封止層の製造方法は、積層体103の層の有機性と相容れない可能性がある。一例として、積層体103の頂部にある電極層115は、親水性材料であるPEDOT:PSSで製造されてもよく、ALDによるAl封止層の形成には、水蒸気を前駆体として使用してもよい。そのため、封止層を形成する際にPEDOT:PSSと水蒸気との相互作用が生じる。これにより、積層体103に機械的な応力が現れ、該応力によって、積層体103が電子回路101から部分的に分離する可能性がある。
図10には、図9に示した構造上に、対象の放射線を通す中間層201(バッファ層とも呼ばれる)を形成した後に得られた構造が示されている。一実施形態によれば、バッファ層201は、自己平坦化し、即ち、重力のみの作用下で実質的に平坦な上面202が形成される。一実施形態によれば、図9に示す構造上に液体材料を堆積することによりバッファ層201を得るため、重力の作用下で、実質的に平坦な上層202が自動的に得られる。その後、液体材料の乾燥及び/又は液体材料の重合によって、バッファ層201を得ることができる。堆積された液体材料の量は、得られたバッファ層201が積層体103の表面104に存在するすべての隆起領域を覆うような量が好ましい。
一実施形態によれば、バッファ層201は、誘電体、有機物、又は無機物の層である。有機材料の例として、ポリスチレン、ポリエポキシド、ポリアクリレート、又は有機樹脂が挙げられ、特にレジストが挙げられる。特に、封止層の平坦化が得られるように、堆積される材料の粘度及び厚さが調整される。無機材料の例としては、Si及びSiOが挙げられる。バッファ層201は、Si又はSiOで製造される場合、例えば、カソードスパッタリング、PVD、又はPECVDによって堆積される。
他の実施形態によれば、封止層の形成方法によって実質的に平坦な表面202を自動的に得ることができない場合、この方法は、バッファ層201を平坦化するステップを備えてもよい。一実施形態によれば、平坦化のステップは、化学的機械研磨(CMP)によって行われてもよい。
バッファ層201の平均厚さは、100nmから15μm、好ましくは500nmから5μm、より好ましくは1μmから3μmの範囲である。
図11には、バッファ層201の表面202上に封止層301を形成するステップの後に得られた構造が示されている。一実施形態によれば、封止層301は、水密性及び酸素気密性である。好ましくは、バッファ層201は、積層体103の有機層を水及び酸素から保護できる。封止層301が実質的に平坦な表面202上に形成されているため、実質的に一定の厚さの封止層301を形成することができ、これにより、封止層301の特性、特に密閉特性を実質的に均質に確保することができる。さらに、バッファ層201を形成する材料は、有利には、封止層301の形成のために実施された方法と適合するように選択される。
封止層301は、例えば、
例えばALD法によって得られた酸化アルミニウム層(Al)、
例えばPVDもしくはPECVDによって得られたSiもしくはSiO層、又は
水密性及び酸素気密性のポリマ(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、もしくは環状オレフィンコポリマ(COP))の層である。
一実施形態によれば、封止層301は、2nmから300nm、好ましくは2nmから200nm、より好ましくは2nmから150nmの範囲の厚さを有する。
図12には、封止層301上にレジスト層401を堆積し、フォトリソグラフィ技術により、レジスト層401に開口部402を形成してパッド109のレベルでの封止層301を露出させた後に得られた構造が示されており、図12において単一の開口部402が示されている。
図13には、レジスト層401をエッチングマスクとして封止層301に開口部403をエッチングしてパッド109を露出させた後に得られた構造が示されており、開口部403がバッファ層201における開口部404に一致し、開口部404が封止層301をエッチングマスクとしてバッファ層201の全厚にわたって形成され、開口部404が開口部402に一致する。開口部403は、ウェットエッチングによって形成されてもよい。開口部404は、反応性イオンエッチング(RIE)によって形成されてもよい。RIEは、酸素と六フッ化硫黄との混合ガス(O+SF)、酸素とメタンとの混合物(O+CH)、又は純酸素(O)を用いて行われてもよい。他の実施形態によれば、開口部403は、封止層301のレーザアブレーションによって得られる。この場合、感光性層401は省略されてもよい。一実施形態によれば、開口部404は、緩衝層201のレーザアブレーションによって得られる。
一実施形態によれば、表面202に垂直な方向に沿って見ると、開口部402、403、404は、パッド109の表面積よりも実質的に大きな表面積を有する。例えば、表面202に垂直な方向に沿って見ると、開口部402、403、404は100μm×100μm程度の寸法を有するが、パッド109は70μm×70μm程度の寸法を有する。
開口部404の側壁が封止層301によって覆われていなくても、緩衝層201の水密性及び酸素気密性の特性のメリットを受けることができる。さらに、パッド109及び開口部404は、水及び/又は酸素によるフォトダイオード107のレベルでの積層体103の有機層の劣化を減少させるために、フォトダイオードアレイ107から十分遠くに配置されてもよい。
開口部404には、金属材料を充填してもよく、この場合、光電子デバイスを外部の要素に接続することができる。
図14から図18は、有機フォトダイオードとMOSトランジスタとを有するセンサを備える光電子回路の製造方法の他の実施形態の連続したステップで得られた構造の部分概略断面図である。
図14には、前述した図2から図10に関するステップを実行した後、バッファ層201上にレジスト層501を堆積し、フォトリソグラフィ技術により、感光性層501に開口部502を形成してバッファ層201をパッド109のレベルで露出させた後に得られた構造が示されており、図14において単一の開口部502が示されている。感光性層501は、前述した感光性層401と同様な組成及び厚さを有してもよい。
図15には、感光性層501をエッチングマスクとして、開口部502に一致するようにバッファ層201に開口部503をエッチングして、パッド109を露出させた後に得られた構造が示されている。開口部503は、RIEによって形成されてもよい。RIEは、酸素と六フッ化硫黄との混合ガス(O+SF)、酸素とメタンとの混合物(O+CH)、又は純酸素(O)を用いて行われてもよい。一実施形態によれば、開口部503は、バッファ層201のレーザアブレーションによって得られる。
一実施形態によれば、表面202に垂直な方向に沿って見ると、開口部503は、パッド109の表面積よりも実質的に大きい表面積を有する。一例として、表面202に垂直な方向に沿って見ると、開口部503は100μm×100μm程度の寸法を有するが、パッド109は70μm×70μm程度の寸法を有する。
図16には、感光性層501を除去するステップの後、且つ各パッド109上に犠牲ブロック504を形成するステップの後に得られた構造が示されている。各犠牲ブロック504は、好ましくはレジストで製造される。犠牲ブロック504は、フォトリソグラフィのステップによって形成されてもよい。一実施形態によれば、図16に示すように、各犠牲ブロック504は、それが置かれたパッド109から広がる形状を有してもよく、又は、パッド109に接した基部よりも大きい寸法の頂部を有する、いわゆるキャップ状の輪郭を有してもよい。一例によれば、このような形状は、特に、フォトリソグラフィのステップ中に、ブロック504を形成するための感光性層の表面を硬化させるステップ(例えば、樹脂層をクロロベンゼンなどの芳香族溶媒に浸漬するステップ)を設けることにより、得られてもよい。他の例によれば、このような形状は、樹脂層成長のステップ中に得られてもよく、樹脂は、樹脂層に垂直な方向に沿って変化する成長速度を有するように選択され、樹脂層は、その自由な上面の側で成長に対してより耐性がある。一実施形態によれば、ブロック504の基部の寸法がパッド109の寸法よりも大きく、このため、ブロック504がパッド109全体を覆うことが確保される。
図17には、図16に示す構造上に封止層505を堆積するステップの後に得られた構造が示されている。封止層505は、図16に示す構造と同様な厚さ及び組成を有する。封止層505は、前述した封止層301と同様な厚さ及び組成を有し、前述した封止層301の形成方法と同様な方法によって形成されてもよい。封止層505は、バッファ層201上、開口部503の側壁及び底面上、及び各犠牲ブロック504の上面上に延在している。封止層505の形成方法は、方向性堆積法が好ましく、これにより、ブロック504の頂部が基部よりも広い先広がり状のため、ブロック504の側壁の少なくとも一部上に封止層505が堆積されていない。しかし、コンフォーマルと知られている堆積法(例えばALD)を使用した場合(特にブロック504のキャップ状の輪郭が標記されており、封止層の厚さが非常に小さく、例えば25nmよりも小さい場合)であっても、ブロック504の側壁の少なくとも一部に封止層が堆積されないことがある。
図18には、犠牲ブロック505を除去するステップの後に得られた構造が示されている。一実施形態によれば、これは、犠牲ブロック505を溶解する溶媒を含む溶液槽に図17に示す構造を浸漬することによって行われる。
光電子デバイスの形成方法の本実施形態では、開口部503の側壁が封止層505によって覆われているという利点がある。そのため、有機フォトダイオード107を水及び酸素から保護することは強化される。
開口部503には、金属材料を充填してもよく、これにより、光電子デバイスを外部の要素に接続することができる。
図19から図22は、有機フォトダイオード及びMOSトランジスタを有するセンサを備える光電子回路の製造方法の他の実施形態の連続したステップで得られた構造の部分概略断面図である。
図19には、前述した図2から図10に関するステップを実行した後に得られた構造が示されている。図19には、さらに、マイクロメートルスケールの突出したパターン602を備えるパンチ601が示されており、図19において単一のパターン602が示されており、パターン602はバッファ層201に形成したい開口部と相補的な形状を実質的に有する。
図20には、パターン602がバッファ層201に入り込むように、バッファ層201に対してパンチ601を適用することを備えるナノインプリント・リソグラフィ(NIL)のステップの後に得られた構造が示されている。一実施形態によれば、緩衝層201に対するパンチ601の適用は、圧力下で行われる。一実施形態によれば、バッファ層201に対するパンチ601の適用は、バッファ層201を形成する材料のガラス転移温度よりも高い温度で行われる。
図21には、パンチ601を除去した後に得られた構造が示されている。所望の開口部の形状を実質的に有する凹部603がバッファ層201に存在している。バッファ層201の望ましくない残留物604は、特にパッド109上及び光電子回路101の残りの部分上に存在してもよい。
図22には、残留物604を除去する方向性エッチング(例えば、プラズマエッチング)のステップの後に得られた構造が示されている。このようにして、パッド109を露出させる所望の開口部605が得られる。
本方法は、構造全体上、特に開口部605及びパッド109上に、図示しない封止層を堆積し、例えばエッチングにより封止層の一部を除去してパッド109を露出させることにより進み、又は、パッド109上に犠牲樹脂ブロックを形成し、構造全体上に封止層を堆積し、例えば図16から18に関して前述したように犠牲ブロックを除去することにより進む。
本実施形態では、フォトリソグラフィのステップによって画定された開口部を有するマスクを使用せずに、バッファ層201に開口部605を形成することができる。これは、特にバッファ層201が厚い場合に、有利となる可能性がある。なぜなら、マスクとして使用するためにバッファ層201上に堆積されたレジストの層は、一般的にバッファ層201の厚さよりも大きい厚さを有するべきだからである。
図23から図26は、有機フォトダイオード及びMOSトランジスタを有するセンサを備える光電子回路の製造方法の他の実施形態の連続したステップで得られた構造の部分概略断面図である。
図23には、前述した図2から図10に関するステップを実行した後、且つ各パッド109に実質的に対向する犠牲ブロック701をバッファ層201上に形成するステップの後に得られた構造が示されている。各犠牲ブロック701は、好ましくは、レジストで製造される。犠牲ブロック701は、フォトリソグラフィのステップによって形成されてもよい。一実施形態によれば、図23に示すように、各犠牲ブロック701は、感光性層201までの距離が長くなるにつれて広がる形状、又は前述したブロック504のようにいわゆるキャップ状の輪郭を有してもよい。
図24には、図23に示す構造上に封止層702を堆積するステップの後に得られた構造が示されている。一実施形態によれば、封止層702は、前述した封止層301と同様な厚さ及び組成を有し、前述した封止層301の形成方法と同様な方法によって形成されてもよい。封止層702は、バッファ層201上及び各犠牲ブロック701の上面に延在している。封止層702の形成方法は方向性堆積法であり、ブロック701の頂部が基部よりも広い先広がり状のため、ブロック701の側壁の少なくとも一部上に封止層702が堆積されない。
図25には、犠牲ブロック701を除去するステップの後に得られた構造が示されている。一実施形態によれば、これは、犠牲ブロック701を溶解する溶媒を含む浴に図24に示す構造を浸漬することにより達成される。変形例として、犠牲ブロック701は、等方性RIEのステップによって除去されてもよい。このようにして、開口部703は、以前に犠牲ブロック701によって占められていた位置で封止層702に画定され、図25において単一の開口部703が示されている。
図26には、封止層201をエッチングマスクとして、開口部704が開口部703に一致するように、バッファ層201に開口部704をエッチングして、パッド109を露出させた後に得られた構造が示されている。開口部704は、RIEによって形成されてもよい。RIEは、酸素と六フッ化硫黄との混合ガス(O+SF)、酸素とメタンとの混合物(O+CH)、又は純酸素(O)を用いて行われてもよい。
開口部704の側壁が封止層702によって覆われていなくても、バッファ層201の水密性及び酸素気密性の特性のメリットを受けることができる。さらに、パッド109及び開口部704は、水及び/又は酸素によるフォトダイオード107のレベルでの積層体103の有機層の劣化を減少させるために、フォトダイオードアレイ107から十分に遠く配置されてもよい。
図27は、前述した製造方法の実施形態の1つに従って製造された光電子デバイス801を備えるシステム800の実施形態の部分概略横断面図である。
システム800は、光電子デバイス801上に、図27において底部から頂部へ、平坦な透明層802と、マイクロレンズのアレイ803と、低い屈折率を有する層804(層804が省略されてもよい)と、反射防止及び/又は赤外線フィルタリングコーティング805とをさらに備える。
光電子デバイス801上に配置された層802は、前述したバッファ層201と同様な組成を有し、同様な方法によって形成されてもよい。層802は、100nmから15μm、好ましくは1μmから3μmの範囲の厚さを有してもよい。
マイクロレンズアレイ803は、各マイクロレンズ803がフォトダイオード(不図示)に面するように、層802上に堆積されてもよい。マイクロレンズ803は、0.4μmから10μm、好ましくは0.4μmから2μmの範囲の厚さを有し、0.9μmから15μm、好ましくは0.9μmから3μmの範囲の直径を有する。マイクロレンズ803は、ポリ(メチル)メタクリレート(PMMA)、PET、PEN、COP、ポリジメチルシロキサン(PDMS)/シリコーン、又はエポキシ樹脂で製造されてもよい。マイクロレンズ803は、有利には、フォトダイオード107に向けて入射した放射線の収集を増加させることができる。
マイクロレンズアレイ803上には、層804が堆積されている。層804は、例えば、酸化ケイ素粒子(SiO)と、アクリルポリマと、結合剤としてのエポキシ樹脂とを備える材料で製造される。層804は、0.4μmから10μm、好ましくは0.4μmから3μmの範囲の厚さを有してもよい。
一実施形態によれば、コーティング805は、好ましくは、酸窒化ケイ素(SiO)を、層804上又は直接マイクロレンズアレイ803上に堆積することにより形成される。コーティング805は、50nmから1μm、好ましくは100nmから250nmの範囲の厚さを有してもよい。
図28は、前述した製造方法の実施形態の1つに従って製造された光電子デバイス801を備えるシステム900の他の実施形態の部分概略横断面図である。
システム900は、前述したシステム800のすべての要素を備えるが、層804が存在しない点、及びコーティング805が光電子デバイス801と透明層802との間に介在している点で異なる。
図27又は図28の実施形態は、好ましくは、透明層201及び封止層501、505、又は702の合計厚さが、各フォトダイオード間の間隔よりも大きく、又は大きくない(例えば、1μmから10μmの程度、好ましくは1μmから3μmの程度、例えば略1.1μmの程度である)場合に実施される。これにより、放射線を各フォトダイオードに向けて集中させることができ、このため、隣接するフォトダイオードの寄生励起を避けることができる。
様々な実施形態及び変形例が説明された。当業者であれば、これらの実施形態の特定の特徴を組み合わせることができ、他の変形例を容易に想到できることを理解されるべきである。
最後に、本明細書に記載された実施形態及び変形例の実用的な実装は、本明細書で提供された機能的な表示に基づいて、当業者の能力の範囲内である。特に、前述した図10から図13及び図14、図15に関する実施形態のステップにおいて、封止層201における開口部404又は503のエッチングによって、封止層201上にレジスト層401、501の堆積が実行され、フォトリソグラフィのステップによって、レジスト層401、501における開口部402、502が形成される。他の実施形態によれば、封止層201が放射線に感光性を有する材料で製造されている場合、感光性の封止層の一部を放射線に曝すことを備えるフォトリソグラフィのステップによって、封止層に開口部404、503を直接形成してもよい。
本特許出願は、参照によって本明細書に組み込まれる仏国特許出願第19/08017号明細書の優先権を主張している。

Claims (16)

  1. 放射線を捕捉可能な有機フォトダイオード(107)を有し、MOSトランジスタ(102)を有する電子回路(101)を覆っている光センサを備える光電子デバイスの製造方法であって、以下の連続したステップ:
    a)前記光センサ上に、前記電子回路とは反対側において、前記放射線を通し、前記光センサとは反対側の面に平坦な表面(202)を有する第1の層(201)を形成するステップと、
    b)前記表面上に、酸素気密性及び水密性の第2の層(301;505;702)を形成するステップと、
    を備え、
    前記電子回路(101)は、その表面に少なくとも1つの導電性のパッド(109)を備え、
    c)前記第1の層(201)に少なくとも第1の開口部(404;503;605;704)を形成して前記パッドを露出させるステップ
    をさらに備える
    方法。
  2. d)前記パッドに面する前記第2の層(201)に、少なくとも第2の開口部(404;503;605;704)を形成するステップをさらに備える
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の開口部(404;503;704)の形成は、反応性イオンエッチングによって達成される
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1の開口部(404;503;704)の形成は、レーザアブレーションによって達成される
    請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記第1の開口部(605)の形成は、ナノインプリント・リソグラフィによって達成される
    請求項1又は2に記載の方法。
  6. 前記第1の層(201)は、電磁放射線に感光性を有する材料で製造され、前記第1の開口部の形成は、前記第1の層を前記電磁放射線に曝すステップを備える
    請求項1又は2に記載の方法。
  7. ステップb)がステップc)の前にあり、
    ステップb)及びステップc)の間に、前記第2の層(301;702)に第2の開口部(403;703)を形成するステップを備え、
    前記第1の開口部は、ステップc)において前記第2の開口部に一致するように形成される
    請求項1から6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 頂部及び側面を備え、前記導電性のパッド(109)に面するレジストブロック(504;701)を形成するステップと、
    ステップc)を実行し、前記第2の層(505;702)が、特に前記ブロックの頂部を覆い、前記ブロックの側面を完全には覆わないステップと、
    前記ブロックを除去するステップと
    をさらに備える請求項1から7のいずれか1つに記載の方法。
  9. ステップc)がステップb)の前にあり、
    前記第2の層(505)は、前記第1の開口部(503;605;704)の側壁をさらに覆う
    請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1の層(201)は、ポリスチレン、ポリエポキシド、ポリアクリレート、有機樹脂、特にレジスト、窒化ケイ素(Si)、及び二酸化ケイ素(SiO)を含む群から選択される材料で製造される
    請求項1から9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 前記第1の層(201)は、液相成長、カソードスパッタリング、物理気相成長、薄膜堆積、又はプラズマ強化化学気相成長によって堆積される
    請求項1から10のいずれか1つに記載の方法。
  12. 前記第1の層(201)は、100nmから15μm、好ましくは500nmから5μm、より好ましくは1μmから3μmの範囲の平均厚さを有する
    請求項1から10のいずれか1つに記載の方法。
  13. 前記第2の層(301;505;702)は、酸化アルミニウム(Al)、窒化ケイ素(Si)、及び二酸化ケイ素(SiO)を含む群から選択される材料で製造されている
    請求項1から12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 前記第2の層(301;505;702)は、2nmから300nmの範囲の平均厚さを有する
    請求項1から13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 第3の反射防止及び/又は赤外線フィルタリングコーティング(805)を形成するステップと、
    マイクロレンズ(803)のアレイを形成するステップと
    をさらに備える請求項1から14のいずれか1つに記載の方法。
  16. MOSトランジスタを有する電子回路(101)と、
    放射線を捕捉可能な有機フォトダイオードを備え、前記電子回路(101)を覆っている光センサと、
    前記放射線を通し、前記光センサとは反対側に平坦な表面(202)を有し、前記光センサ上に、前記電子回路とは反対側において前記光センサを覆っている第1の層(201)と、
    前記第1の層上における第2の平坦な層(301;505;702)と
    を備える光電子デバイス。
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