JP2023503501A - 非燃焼式エアロゾル供給デバイス及びエアロゾル生成材料を加熱する方法 - Google Patents

非燃焼式エアロゾル供給デバイス及びエアロゾル生成材料を加熱する方法 Download PDF

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Abstract

エアロゾル生成材料を備える物品(10)からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス(10)が開示される。本非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、使用時に物品を受け入れるための受け部(40)と、物品が受け部に受け入れられているときにエアロゾル生成材料を加熱するための加熱システム(50)であって、加熱システムの少なくとも一部と受け部が相対的に移動可能である、加熱システム(50)と、エアロゾル生成材料の複数の部分から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱システムによって加熱するために選択するように動作可能なセレクタ(70)と、加熱システムの少なくとも一部を、使用時にエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動させるように構成されたコントローラ(80)とを備える。【選択図】 図3

Description

[0001]本発明は、エアロゾル供給システム、非燃焼式エアロゾル供給デバイス、及びエアロゾル生成材料を加熱する方法に関する。
[0002]紙巻タバコ、葉巻タバコなどの喫煙品は、使用の間、タバコを燃焼させてタバコ煙を発生させる。燃焼させずに化合物を放出する製品を創出することによって、タバコを燃焼するこれらの物品に代わるものを提供する試みがなされている。
[0003]そのような物品の例としては、材料を燃焼させるのではなく加熱することで化合物を放出する加熱デバイスがある。材料は、例えば、タバコの場合もあるし、他の非タバコ製品の場合もあり、非タバコ製品は、ニコチンを含む場合もあるし、含まない場合もある。タバコ又は非タバコ製品を加熱すると、タバコ又は非タバコ製品を燃やさずに又は燃焼させずに、タバコ又は非タバコ製品の少なくとも1つの成分を揮発させて、典型的には、吸引することができるエアロゾルを形成することができる。
[0004]タバコ又は非タバコ製品を加熱する加熱デバイスは、「非燃焼加熱式」装置、又は「タバコ加熱製品」(THP:tobacco heating product)、又は「タバコ加熱デバイス」、又はこれらに類似するものとして説明されることがある。タバコ又は非タバコ製品の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な構成が試みられている。
[0005]本発明の第1の態様は、エアロゾル生成材料を備える物品からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイスを提供する。本非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、使用時に物品を受け入れるための受け部と、物品が受け部に受け入れられているときにエアロゾル生成材料を加熱するための加熱システムであって、加熱システムの少なくとも一部と受け部が相対的に移動可能である、加熱システムと、エアロゾル生成材料の複数の部分から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱システムによって加熱するために選択するように動作可能なセレクタと、加熱システムの少なくとも一部を、使用時にエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動させるように構成されたコントローラとを備える。
[0006]いくつかの例では、加熱システムの少なくとも一部は、受け部に対して、受け部の第1の軸線の周りに回転可能である。いくつかの例では、本デバイスは、加熱システムの少なくとも一部の回転を駆動するために回転アクチュエータを備える。
[0007]いくつかの例では、加熱システムの少なくとも一部は、受け部に対して、受け部の第2の軸線の方向に並進可能である。いくつかの例では、本デバイスは、加熱システムの少なくとも一部の並進を駆動するためにリニアアクチュエータを備える。
[0008]いくつかの例では、加熱システムの少なくとも一部は加熱システムの複数の部分を備え、加熱システムのそれらの部分のそれぞれは、使用時に、エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの異なる部分を加熱するように受け部に対して移動可能である。
[0009]いくつかの例では、コントローラは、加熱システムの少なくとも一部にエアロゾル生成材料の複数の部分を非連続な順序で加熱させるように構成される。
[0010]いくつかの例では、加熱システムは抵抗加熱システムを備え、前記少なくとも一部は電気抵抗ヒータである。
[0011]いくつかの例では、加熱システムは誘導加熱システムを備える。
[0012]いくつかの例では、誘導加熱システムは、サセプタと、使用時にサセプタの加熱を引き起こすように動作可能な誘導コイルとを備える。
[0013]いくつかの例では、前記少なくとも一部はサセプタを備え、誘導コイルは、受け部に対して位置が固定されている。
[0014]いくつかの例では、前記少なくとも一部はサセプタ及び誘導コイルを備える。
[0015]いくつかの例では、誘導コイルは、サセプタと連動して移動可能である。
[0016]いくつかの例では、前記少なくとも一部は誘導コイルを備え、サセプタは受け部に対して固定されている。
[0017]いくつかの例では、サセプタは、誘導コイルの半径方向内側に配置される。
[0018]本発明の第2の態様は、エアロゾル生成材料を備える物品からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイスを提供する。本非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、使用時に物品を受け入れるための受け部と、物品が受け部に受け入れられているときにエアロゾル生成材料の加熱を引き起こすための誘導加熱システムであって、サセプタ及び誘導コイルのうちの少なくとも1つを備える誘導加熱システムとを具備し、使用時に、エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの少なくとも1つの部分が誘導加熱システムによって加熱可能であるように、サセプタ及び誘導コイルのうちの少なくとも1つは、受け部に対して移動可能である。
[0019]いくつかの例では、サセプタ及び誘導コイルは、受け部に対して移動可能である。
[0020]いくつかの例では、誘導コイルは、サセプタと連動して移動可能である。
[0021]いくつかの例では、誘導コイルは、受け部に対して移動可能である。
[0022]いくつかの例では、誘導加熱システムはサセプタを備え、サセプタは、受け部に対して位置が固定されている。
[0023]いくつかの例では、サセプタは、誘導コイルの半径方向内側に配置される。
[0024]本発明の第4の態様は、非燃焼式エアロゾル供給システムを提供する。本非燃焼式エアロゾル供給システムは、第1の態様又は第2の態様の非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える少なくとも1つの物品とを具備し、少なくとも1つの物品は、受け部内に受け入れ可能な形状と大きさである。物品は、本明細書で説明する例示的な特徴のいずれかを有してもよい。
[0025]本発明の第5の態様は、非燃焼式エアロゾル供給システムを提供する。本非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品と、少なくとも1つのサセプタ、及び使用時にサセプタの加熱を引き起こすように動作可能な少なくとも1つの誘導コイルを備える誘導加熱システムとを具備する。非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、使用時に物品を受け入れるために受け部を備える。物品は、受け部内に受け入れ可能な形状と大きさである。非燃焼式エアロゾル供給デバイスは少なくとも1つの誘導コイルを備え、少なくとも1つの誘導コイルと受け部は相対的に移動可能である。物品は、少なくとも1つのサセプタを備える。物品は、本明細書で説明する例示的な特徴のいずれかを有してもよい。
[0026]いくつかの例では、少なくとも1つのサセプタは複数のサセプタを含み、サセプタのそれぞれは、エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの1つ以上の個別部分と関連付けられる。
[0027]いくつかの例では、物品は平たい形状であり、少なくとも1つの誘導コイルは扁平なチューブ状の形状である。
[0028]非燃焼式エアロゾル供給システム、非燃焼式エアロゾル供給デバイス、及び/又は物品がサセプタを備える本発明の態様のいずれかでは、サセプタは、特定の例では、均質な、又は実質的に均質な材料を含んでもよい。特定の例では、サセプタは、導電性材料、磁性材料、及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ以上の材料を含んでもよい。特定の例では、サセプタは金属又は合金を含んでもよい。特定の例では、サセプタは、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、普通炭素鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ以上の材料を含んでもよい。
[0029]本発明の第5の態様は、エアロゾル生成材料を加熱する方法を提供する。本方法は、エアロゾル生成材料を備える物品を非燃焼式エアロゾル供給デバイスの受け部に受け入れるステップであって、デバイスは、エアロゾル生成材料を加熱するための加熱システムを備える、ステップと、エアロゾル生成材料の複数の部分から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱システムによって加熱するために選択するステップと、加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動させるステップと、加熱システムを用いてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱するステップとを含む。
[0030]いくつかの例では、本方法は、加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成材料の第2の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動させるステップを含む。
[0031]いくつかの例では、本方法は、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱システムによって加熱するために再選択するステップと、加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動させるステップと、加熱システムを用いてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を再加熱するステップとを含む。
[0032]さらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して説明する、特定の例の以下の詳細な説明から明らかとなろう。
[0033]次に、添付の図面を参照して特定の例を説明する。
非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを備えるエアロゾル供給システムの例の概略図である。 非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを備えるエアロゾル供給システムの別の例の概略図である。 非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを備えるエアロゾル供給システムの別の例の概略図である。 非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを備えるエアロゾル供給システムの別の例の概略図である。 非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを備えるエアロゾル供給システムの別の例の概略図である。 非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを備えるエアロゾル供給システムの別の例の概略図である。 エアロゾルを生成又は形成することができるエアロゾル生成材料を備える物品の例の概略図である。 少なくとも1つのサセプタと少なくとも1つの誘導コイルとを備える誘導加熱システムの例の概略図であり、図7Aの物品が少なくとも1つのサセプタを備えている。 非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品とを備えるエアロゾル供給システムの別の例の概略図である。
[0043]少なくとも1つの成分が揮発させられるタバコ及び/又は非タバコ製品は、エアロゾル生成材料(複数の場合もある)として記述されることがある。
[0044]エアロゾル生成材料は、例えば、加熱される、照射される、又は任意の他の方法でエネルギーを加えられると、エアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル生成材料から生成されるエアロゾルは、例えば、使用者が生成されたエアロゾルを吸引することなどによって、少なくとも1つの物質を使用者に送達しやすくすることができる。
[0045]エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、それは活性物質及び/又は香味料を含んでもよいし含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、代替的に「モノリシック固体」(すなわち、非繊維状)と呼ばれることがある「非晶質固体」を含んでもよい。いくつかの実施様態では、非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その中に液体などの何らかの流体を保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成材料は、例えば、約50重量%、60重量%、又は70重量%~約90重量%、95重量%、又は100重量%の非晶質固体を含んでもよい。
[0046]エアロゾル生成材料又は非晶質固体は、1つ以上の活性物質及び/又は香料、1つ以上のエアロゾル形成材料、並びに、任意選択で、1つ以上の他の機能材料を含んでもよい。
[0047]本明細書で使用するとき、活性物質は、生理学的反応を達成又は強化するように意図された材料である生理学的活性材料であってもよい。エアロゾル生成材料から生成されるエアロゾルは活性物質を含んでもよく、その結果、特定の例では、使用者に送達される物質は活性物質を含んでもよい。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、及び向精神薬から選択されてもよい。活性物質は、天然に存在するものでも、合成して得られるものでもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミン(B6又はB12又はCなど)、メラトニン、カンナビノイド、或いはその成分、誘導体、又は組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、大麻、又は別の植物性物質の1つ以上の成分、誘導体、又は抽出物を含んでもよい。
[0048]いくつかの実施形態では、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態では、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンB12を含む。
[0049]本明細書で説明したように、活性物質は、1つ以上の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含んでもよい、或いはそれらに由来してもよい。本明細書で使用するとき、「植物性物質」という用語は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、葉柄、根、種子、花、果実、花粉、殻、皮などを含む、植物に由来した任意の材料を含む。これに代えて、この材料は、植物性物質中に天然に存在する、又は合成により得られる活性化合物を含んでもよい。この材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、破砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シートなどの形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリノキ、スターアニス、麻、カカオ、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、茶(緑茶又は紅茶など)、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコの花、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、ウコン、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組合せである。ミントは、ヨウシュハッカ(Mentha Arventis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプトミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cordifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)のミント品種から選択されてもよい。
[0050]いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含み、或いはそれらに由来し、その植物性物質はタバコである。
[0051]いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含み、或いはそれらに由来し、その植物性物質は、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、及び麻から選択される。
[0052]いくつかの実施形態では、活性物質は、1つ以上の植物性物質、又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を含み、或いはそれらに由来し、その植物性物質は、ルイボス及びウイキョウから選択される。
[0053]エアロゾル生成材料は、特定の例では、生成されたエアロゾルに香味を加える材料である「香料」を含んでもよい。したがって、特定の例では、使用者に送達される物質は香料を含んでもよい。
[0054]本明細書で使用するとき、「香料」及び「香味料」という用語は、成人消費者用の製品において、現地の規制によって許可される場合に、所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用することができる材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成して得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンティン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ(Drambuie)、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カート(khat)、ナスワール(naswar)、キンマ(betel)、シーシャ(shisha)、パイン、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ミント属の任意の品種から得られるミント油、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、茶(緑茶又は紅茶など)、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤、若しくは刺激剤、糖類及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加剤、例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤を含んでもよい。それらは、模造成分、合成成分、若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、液体(油など)、固体(粉末など)、又は気体であってもよい。
[0055]いくつかの実施形態では、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態では、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態では、香料は、大麻から抽出された香味成分を含む。
[0056]いくつかの実施形態では、香料は、嗅神経又は味覚神経に加えて、又はその代わりに、第5脳神経(三叉神経)を刺激することによって通常化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成することを目的とした感覚剤を含んでもよく、これらは、加熱効果、冷却効果、ひりつき効果、麻痺効果を提供する薬剤を含んでもよい。適切な熱効果剤は、限定するものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、限定するものではないが、ユーカリプトール、WS-3であってもよい。
[0057]エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することができる、又はエアロゾルの生成を促進することができる1つ以上の成分を含んでもよい。特定の例では、エアロゾル形成材料は、気体の初期の気化を促進すること、並びに/或いは、吸引可能な固体及び/又は液体エアロゾルへの気体の凝縮を促進することによってエアロゾルの生成を促進することができる。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1、3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含んでもよい。
[0058]いくつかの実施形態では、エアロゾル形成剤は、1つ以上の多価アルコール(プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1、3-ブタンジオール、及びグリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロールトリアセテートなど)、並びに/或いはモノカルボン酸、ジカルボン酸、又はポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル及びテトラデカン二酸ジメチルなど)を含む。
[0059]1つ以上の他の機能材料は、pH調整剤、着色剤、保存剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ以上を含んでもよい。
[0060]特定の例では、エアロゾル生成材料はタバコ材料であってもよい。特定の例では、エアロゾル生成材料は、ニコチン源を含み、タバコ材料を含まなくてもよい。特定の例では、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び別個のニコチン源を含んでもよい。特定の例では、エアロゾル生成材料は、ニコチン源を含まなくてもよい。
[0061]エアロゾル生成材料がゲルを含む例では、ゲルはニコチン源を含んでもよい。いくつかの例では、ゲルはタバコ材料を含んでもよい。いくつかの場合、ゲルは、タバコ材料及び別個のニコチン源を含んでもよい。例えば、ゲルは、これに加えて、粉末タバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含んでもよい。
[0062]いくつかの例では、エアロゾル生成材料又は非晶質固体は、カンナビジオール(CBD:cannabidiol)、テトラヒドロカンナビノール(THC:tetrahydrocannabinol)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA:tetrahydrocannabinolic acid)、カンナビジオール酸(CBDA:cannabidiolic acid)、カンナビノール(CBN:cannabinol)、カンナビゲロール(CBG:cannabigerol)、カンナビクロメン(CBC:cannabichromene)、カンナビシクロール(CBL:cannabicyclol)、カンナビバリン(CBV:cannabivarin)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV:tetrahydrocannabivarin)、カンナビジバリン(CBDV:cannabidivarin)、カンナビクロムバリン(CBCV:cannabichromevarin)、カンナビゲロバリン(CBGV:cannabigerovarin)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM:cannabigerol monomethyl ether)、及びカンナビエルソイン(CBE:cannabielsoin)、カンナビシトラン(CBT:cannabicitran)からなる群から選択された1つ以上のカンナビノイド化合物を含む。
[0063]エアロゾル生成材料又は非晶質固体は、カンナビジオール(CBD)及びTHC(テトラヒドロカンナビノール)からなる群から選択された1つ以上のカンナビノイド化合物を含んでもよい。
[0064]エアロゾル生成材料又は非晶質固体は、カンナビジオール(CBD)を含んでもよい。
[0065]エアロゾル生成材料又は非晶質固体は、ニコチン及びカンナビジオール(CBD)を含んでもよい。
[0066]エアロゾル生成材料又は非晶質固体は、ニコチン、カンナビジオール(CBD)、及びTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含んでもよい。
[0067]エアロゾル生成材料又は非晶質固体は酸を含んでもよい。酸は有機酸であってもよい。これらの実施形態のいくつかでは、酸は、一塩基酸、二塩基酸、及び三塩基酸のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかのこのような実施形態では、酸は、少なくとも1つのカルボキシル官能基を含んでもよい。いくつかのこのような実施形態では、酸は、α-ヒドロキシ酸、カルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、及びケト酸のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかのこのような実施形態では、酸はα-ケト酸であってもよい。
[0068]いくつかのこのような実施形態では、酸は、コハク酸、乳酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、酢酸、リンゴ酸、ギ酸、ソルビン酸、安息香酸、プロパン酸、及びピルビン酸のうちの少なくとも1つであってもよい。
[0069]酸は乳酸であることが好適である。他の実施形態では、酸は安息香酸である。他の実施形態では、酸は無機酸であってもよい。これらの実施形態のいくつかでは、酸は鉱酸であってもよい。いくつかのこのような実施形態では、酸は、硫酸、塩酸、ホウ酸、及びリン酸のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態では、酸はレブリン酸である。
[0070]エアロゾル生成材料又は非晶質固体がゲルを含む特定の例では、ゲルはゲル化剤を含んでもよい。ゲル化剤は親水コロイドを含んでもよい。エアロゾル生成材料がゲルを含む特定の例では、ゲルはヒドロゲルを含んでもよい。ゲルは、これに加えて、溶媒を含んでもよい。
[0071]ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアゴム、及びそれらの混合物から選択された1つ以上の化合物を含んでもよい。
[0072]特定の例では、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC:carboxymethylcellulose)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC:hydroxypropyl methylcellulose)、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート(CA:cellulose acetate)、セルロースアセテートブチレート(CAB:cellulose acetate butyrate)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP:cellulose acetate propionate)、及びそれらの組合せからなる群から選択される。
[0073]特定の例では、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、又はアカシアゴムのうちの1つ以上を含む(又は、それらのうちの1つ以上である)。
[0074]特定の例では、ゲル化剤は、限定するものではないが、寒天、キサンタンゴム、アラビアゴム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩、及びそれらの組合せを含む1つ以上の非セルロース系ゲル化剤を含む(又は、それらの非セルロース系ゲル化剤である)。好ましい実施形態では、非セルロース系ゲル化剤はアルギン酸塩又は寒天である。
[0075]特定の実施形態では、エアロゾル生成材料又は非晶質固体は、セルロース系ゲル化剤及び/又は非セルロース系ゲル化剤を含むゲル化剤、活性物質、並びに酸を含む。
[0076]エアロゾル生成材料が非晶質固体を含む特定の例では、非晶質固体は着色剤を含んでもよい。着色剤を加えると、非晶質固体の外観を変えることができる。非晶質固体に着色剤が存在すると、非晶質固体及びエアロゾル生成材料の外観を向上させることができる。非晶質固体に着色剤を加えることによって、非晶質固体は、エアロゾル生成材料の他の成分又は非晶質固体を含む物品の他の成分の色に合わせることができる。
[0077]これらの例では、様々な着色剤が、非晶質固体の所望の色に応じて使用されてもよい。非晶質固体の色は、例えば、白、緑、赤、紫、青、茶、又は黒とすることができる。他の色もまた考えられる。天然又は合成染料、食品用着色剤、及び医薬品用着色剤などの天然又は合成の着色剤が使用されてもよい。特定の実施形態では、着色剤はカラメルであり、これは非晶質固体に茶色の外観を与えることができる。このような実施形態では、非晶質固体の色は、非晶質固体を含むエアロゾル生成材料中の他の成分(タバコ材料など)の色に類似していてもよい。いくつかの実施形態では、非晶質固体に着色剤を加えると、エアロゾル生成材料中の他の成分と視覚的に区別できなくなる。
[0078]着色剤は、非晶質固体の形成中に(例えば、非晶質固体を形成する材料を含むスラリーを形成するときに)組み込まれてもよいし、その形成後に(例えば、非晶質固体に噴霧することによって)非晶質固体に塗布されてもよい。
[0079]エアロゾル生成材料を加熱することからエアロゾルが生成される特定の例では、エアロゾル生成材料は、約50℃~約250℃又は300℃の温度に加熱されてもよい。
[0080]なお、一般的に、蒸気はその臨界温度よりも低い温度では気相の物質であり、これは、例えば、温度を下げることなく蒸気の圧力を増大させることによって蒸気を液体に凝縮させることができることを意味する。一方で、エアロゾルは、一般的には、空気中又は別の気体中の微細な固体粒子又は液滴のコロイドである。「コロイド」とは、微視的に分散された不溶解性の粒子が別の物質全体に懸濁された物質である。
[0081]便宜上の理由から、本明細書で使用するとき、「エアロゾル」という用語は、エアロゾル、蒸気、又はエアロゾルと蒸気の混合物を意味するものと理解されたい。
[0082]本明細書で使用するとき、「タバコ材料」という用語は、タバコ又はその派生物を含む任意の材料を指す。「タバコ材料」という用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ以上を含んでもよい。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ葉柄、再生タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ以上を含んでもよい。
[0083]タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、バージニア及び/又はバーレー及び/又はオリエンタルを含む、単一等級又はブレンド、刻みラグ又は全葉などの任意の適切なタバコであってもよい。それはまた、タバコ粒子の「微粉」又は粉塵、膨張タバコ、葉柄、膨張葉柄、及び他の加工葉柄材料(圧延刻み葉柄など)であってもよい。タバコ材料は、挽きタバコ又は再生タバコ材料であってもよい。再生タバコ材料は、タバコ繊維を含んでもよく、成型(キャスティング)、タバコ抽出物の逆添加を伴う長網抄紙式手段、又は押出成形によって形成されてもよい。
[0084]物品は、上記の特徴及び特質のいずれか、又はそれらの任意の組合せを備えるエアロゾル生成材料を備えて提供されてもよい。
[0085]物品は、例えば、消耗品として記述されることがある。消耗品は、エアロゾル生成材料を備える、又はそれよりなる物品であり、その一部又は全部が、使用者の使用中に消費されることが意図される。物品は、エアロゾルを生成又は形成することができるエアロゾル生成材料を備える物品として記述されることがある。いくつかの例では、物品は、エアロゾル生成材料に加えて、他の材料及び1つ以上の他の構成要素、例えば、エアロゾル生成材料収納領域、エアロゾル生成材料移送構成要素、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、吸い口、フィルター及び/又はエアロゾル改質剤を含んでもよい。特定の例では、物品は、使用者がエアロゾル生成材料に触れることなく物品を取り扱うことを可能にする取り扱い機能部を備えてもよい。
[0086]物品はまた、使用時にエアロゾル生成材料にエアロゾルを生成させるために熱を放出する、ヒータなどのエアロゾル生成器を備えてもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル生成器は、エアロゾル生成材料に熱エネルギーを受けさせ、その結果、エアロゾル生成材料から1つ以上の揮発成分を放出してエアロゾルを形成するように構成されたヒータである。ヒータは、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又は本明細書で説明するようなサセプタを備えてもよい。
[0087]エアロゾル生成材料は、支持体上に、又はその中に存在して基材を形成してもよい。支持体は、例えば、紙、カード、段ボール、厚紙、再生材料、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ガラス、金属、又は合金であってもよい、或いはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持体は、エアロゾル生成器、例えば本明細書で説明するようなサセプタを備える。いくつかの実施形態では、サセプタは、エアロゾル生成材料内に埋め込まれている。いくつかの代替の実施形態では、サセプタは、材料の片側又は両側にある。
[0088]特定の実施形態では、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の複数の部分として提供されてもよい。言い換えれば、物品は、エアロゾル生成材料の複数の部分を備えてもよい。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料の複数の部分は、単一又は一体の本体として提供されてもよく、言い換えれば、エアロゾル生成材料の複数の部分の各部分はまた、エアロゾル生成材料の全体の中のエアロゾル生成材料の領域又は区域として記述されることがある。特定の実施形態では、エアロゾル生成材料の複数の部分は、エアロゾル生成材料の一連の個別の又は別々の本体として提供されてもよく、言い換えれば、エアロゾル生成材料の複数の部分の各部分はまた、エアロゾル生成材料の複数の部分の残りの部分とは別のもの又は離れたものとして記述されることがある。エアロゾル生成材料の複数の部分を物品に設けることは、本明細書で説明するエアロゾル供給システムのいずれかが、制御された態様で物品からエアロゾルを生成することを可能にする。例えば、吸引するためのエアロゾルの特定の香料又は強度を選択して放出することができる。さらに、物品に設けられたエアロゾル生成材料の特定の部分は、異なる組成のエアロゾルを特定の順序又はパターンで放出することができるように、特定の順序又は加熱パターンで加熱されてもよい。
[0089]エアロゾル供給システムは、本明細書で説明するようなエアロゾル生成材料を備える例示的な物品のいずれかであってもよい少なくとも1つの物品と、物品からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイスとを備えて提供されてもよい。非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、物品のエアロゾル形成材料からエアロゾルを生成し、次いで、生成されたエアロゾルを使用者が吸引することができるように、使用者によって使用されてもよい。非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、本明細書で説明する非燃焼式エアロゾル供給デバイスのいずれかであってもよい。本明細書で説明する非燃焼式エアロゾル供給デバイスのいずれかによる非燃焼式エアロゾル供給デバイスはまた、別々に提供されてもよい。
[0090]図1は、エアロゾル供給システム1の例を概略的に示す。エアロゾル供給システム1は、物品100からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス10を備える。非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は、本明細書で説明するエアロゾル供給システムの一部を形成してもよい。物品100は、本明細書で説明するようなエアロゾル生成材料を備える物品の一例であってもよい。物品100は、デバイス10に受け入れ可能であってもよい。非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は、デバイス10の様々な構成要素を支持及び保持するためのハウジング12を含んでもよい。
[0091]特定の例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は吸い口20を含んでもよく、デバイス10の使用者はこの吸い口20を通してデバイス10で生成されたエアロゾルを吸引することができる。特定の例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は空気入口30を含んでもよく、使用者がデバイス10によって生成されたエアロゾルを吸引するとき、空気はこの空気入口30を通って吸引される。いくつかの例では、空気入口30は、デバイス10のハウジング12に開口を備えてもよい。図1に示す例では、使用者が吸引すると、空気は矢印Aの方向に引き込まれ、使用者は矢印Bの方向にエアロゾルを吸引することができる。
[0092]図2のシステム1の一部として概略的に示されている例示的な非燃焼式エアロゾル供給デバイス10などの他の例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は吸い口を含まないことがある。例えば、デバイス10の使用者は、デバイス10によって生成されたエアロゾルを物品100自体から吸引することができる。例えば、物品100は吸い口要素120を含んでもよく、デバイス10の使用者は、デバイス10によって生成されたエアロゾルをこの吸い口要素120を通して吸引することができる。図2のデバイス10と同様に、図2に示す例では、使用者が吸引すると、空気は矢印Aの方向に引き込まれ、使用者は矢印Bの方向にエアロゾルを吸引することができる。
[0093]図1及び図2に示すように、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は、受け部40を含んでもよい。受け部40は、使用時に、本明細書で説明する例示的な物品のいずれかなどの物品100を受け入れるように構成されてもよい。特定の例では、受け部40は、例えば図1に示すように、物品100の本体全体を受け入れてもよい。他の例では、受け部40は、物品100の一部又は一部分を受け入れるように構成されてもよい。ハウジングには開口が画定されてもよく、この開口を通して、受け部40によって受け入れられるように物品100を挿入することができる。物品100の一部分のみが受け部40に受け入れられるいくつかの場合、物品100の残りの部分は、ハウジングの開口から突出してもよい。例えば、図2に示すデバイス10の場合、物品100の吸い口要素120は開口から突出してもよい。
[0094]物品100は、受け部40内にぴったり合うような形状であってもよい。特定の実施形態では、物品100は、受け部40の内部形状に対応するロッド又はスティック又はポッドであってもよい。受け部40は、使用者が吸い口20又は吸い口要素120を吸うと、空気が空気入口30から受け部40を通って吸い口20又は吸い口要素120に出ることができるように構成されてもよい。使用者が吸引すると、受け部40を通過する空気は、使用者の口に入る前に物品100から生成された任意のエアロゾルを捕集することができる。
[0095]特定の例では、デバイス10は、蓋、例えば図1に示す蓋60を含んでもよい。蓋60は、受け部40によって受け入れられるように挿入することができる物品100が通る開口を密閉することができる。蓋60は、閉鎖可能な蓋であってもよい。蓋60は、閉じられると、物品100をデバイス10内に閉じ込めることができる。蓋60は、閉じられると、受け部40を取り囲んで密閉容積部を形成することができ、空気は、使用者によって、空気入口30からこの密閉容積部を通って吸い口20に引き込まれる。蓋60は、閉じられると、物品100から生成されたエアロゾルが出て、吸い口20を通って引き込まれることを可能にするように構成されてもよい。デバイス10の特定の例では、空気入口30はまた、受け部40を覆って使用者がアクセスできないようにし、また、使用者がエアロゾル形成消耗品100を非燃焼式エアロゾル供給デバイス10に挿入することを可能にする蓋として機能することもできる。
[0096]デバイス10は、図1及び図2に示した例には示されていない他の構成要素を含んでもよい。特定の例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は、デバイス10に電気エネルギーを供給するために、例えばバッテリーであってもよい電源を保持する電力ユニットを有してもよい。デバイス10は、デバイス10内の他の構成要素に電気エネルギーを導くために、電源に接続された電気回路を有してもよい。
[0097]エアロゾル供給システムは加熱システムを備える。例えば、加熱システム50は図1及び図2に示された。加熱システムは、物品が受け部に受け入れられているときに、エアロゾル生成材料を加熱するためのものである。特定の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、加熱システム構成要素の全体を備えてもよい。特定の実施形態では、物品は、加熱システムの少なくとも1つの構成要素を備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと物品は、加熱システムの構成要素を備えてもよい。
[0098]加熱システムは、少なくとも1つのエアロゾル生成器を備えてもよい。例えば、特定の実施形態では、加熱システムは、少なくとも1つのヒータを備えてもよい。特定の実施形態では、加熱システムは、2つ以上のエアロゾル生成器を備える。例えば、特定の実施形態では、加熱システムは、複数のヒータを備える。加熱システムの少なくとも一部は移動可能である。
[0099]特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部と受け部は、相対的に移動可能である。特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、受け部に対して移動可能である。特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、非燃焼式エアロゾル供給デバイスのハウジングに対して移動可能である。特定の実施形態では、受け部はハウジングに対して固定されてもよい。
[0100]特定の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、加熱システムの少なくとも一部を備えてもよい。特定の実施形態では、物品は、加熱システムの少なくとも一部を備えてもよい。例えば、物品は加熱システムの少なくとも一部を備えてもよく、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、その加熱システムの少なくとも一部と協働する加熱システムの他の構成要素を備えてもよい。
[0101]特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、エアロゾル供給システムの使用時に、物品のエアロゾル生成材料の複数の部分のうちのエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に移動可能であってもよい。例えば、加熱システムの少なくとも一部は、エアロゾルがエアロゾル生成材料から、したがって物品から生成されるように、エアロゾル生成器からエアロゾル生成材料の1つ以上の部分に熱が加えられる位置に移動可能であってもよい。
[0102]特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、加熱システムの少なくとも一部をエアロゾル生成材料の複数の部分のうちの1つ以上の部分に近接する位置に移動させることによって、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分をエアロゾル生成器によって選択的に加熱することができるように移動可能であってもよい。例えば、いくつかの例では、加熱システムの少なくとも一部をエアロゾル生成材料の複数の部分のうちの1つ以上の部分に近接する位置に移動させることは、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分に効果的に熱を伝達するのに十分近い位置にエアロゾル生成器を移動させることを含んでもよい。他の例では、加熱システムの少なくとも一部をエアロゾル生成材料の複数の部分のうちの1つ以上の部分に近接する位置に移動させることは、エアロゾル生成器以外の一部である加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成器にエアロゾル生成材料の1つ以上の部分に効果的に熱を伝達させる位置に移動させることを含んでもよい。例えば、加熱システムの少なくとも一部は、エアロゾル生成器に対して移動されてもよい。
[0103]特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動可能であってもよい。特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、ハウジングに対して移動可能であってもよい。
[0104]例えば、エアロゾル生成材料全体を加熱することとは対照的に、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの部分を加熱することによって、エアロゾル生成材料を加熱するのに必要な瞬時電力を低減することができ、したがって、電力ユニットから要求される放電率をより低くすることができることを本出願人は確認した。これによって、電力ユニットの有効容量を大きくすることができる。
[0105]さらに、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分に熱を伝達するとき、熱は、そのエアロゾル生成材料の1つ以上の部分に隣接するエアロゾル生成材料の部分にも伝達することがあることを本出願人は確認した。これによって、エアロゾル生成材料の隣接する部分を加熱するのに必要な電力を低減することができる。
[0106]特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、加熱システムの複数の部分を含んでもよい。加熱システムの複数の部分のそれぞれは、エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの異なる部分を加熱するために、使用時に移動可能であってもよい。例えば、加熱システムの複数の部分のそれぞれは、使用時に、エアロゾル生成材料の異なる部分が加熱システムによって加熱可能であるような別々の位置に、受け部又はハウジングに対して、独立して移動可能であってもよい。したがって、特定の実施形態では、エアロゾル生成材料の異なる部分は、同時に、加熱システムによって独立して加熱されてもよい。
[0107]特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、加熱システムにエアロゾル生成材料の複数の部分を非連続な順序で加熱させるように移動することによって動作してもよい。例えば、いくつかの例では、少なくとも一部は、物品内で互いに隣り合っていない、又は互いの横に配置されていないエアロゾル生成材料の複数の部分が次々と加熱可能であるように、いくつかの異なる位置に移動可能であってもよい。例えば、エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの選択された部分は、以前に加熱されたエアロゾル生成材料の部分に隣り合うエアロゾル生成材料の部分が次に加熱されないような特定の予め決められたパターン又は順序で加熱されてもよい。いくつかの例では、加熱システムの少なくとも一部は、加熱システムによって以前に加熱されたエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を再加熱するように動作してもよい。
[0108]特定の実施形態では、受け部は、第1の軸線を定めることができ、加熱システムの少なくとも一部は、受け部の第1の軸線の周りに回転可能であってもよい。特定の例では、デバイスは、加熱システムの少なくとも一部の回転を駆動するために回転アクチュエータを備えてもよい。特定の例では、加熱システムの少なくとも一部はまた、第1の軸線に沿って並進可能であってもよい。特定の実施形態では、受け部は、第2の軸線を定めることができ、加熱システムの少なくとも一部は、第2の軸線に沿って並進可能であってもよい。特定の例では、デバイスは、少なくとも1つのヒータの並進を駆動するためにリニアアクチュエータを備える。特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、それぞれの第1及び第2の軸線について回転可能及び並進可能であってもよい。特定の実施形態では、第1と第2の軸線は同軸であってよい。特定の実施形態では、受け部は、第3の軸線を定めることができ、加熱システムの少なくとも一部は、第3の軸線に沿って並進可能及び/又は第3の軸線の周りに回転可能であってもよい。例えば、加熱システムの少なくとも一部は、第1及び第2の軸線に沿って並進可能である場合、加熱システムの少なくとも一部は、したがって、運動平面にわたって二次元的に並進可能であり得る。
[0109]特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、少なくとも1つのエアロゾル生成器を備えてもよい。例えば、この少なくとも一部は、少なくとも1つのヒータを備えてもよい。他の実施形態では、例えば、加熱システムの少なくとも一部は、複数のヒータを備えてもよい。特定の実施形態では、少なくとも1つのヒータが複数のヒータを備える場合、ヒータのそれぞれは、使用時、エアロゾル生成材料の異なる部分を加熱するように、受け部又はハウジングに対して移動可能であってもよい。したがって、特定の実施形態では、エアロゾル生成材料の異なる部分は、同時に異なるヒータによって加熱可能であってもよい。本明細書で説明したように、加熱システムの少なくとも一部は、エアロゾル生成器自体以外の加熱システムの1つ以上の構成要素を備えてもよいことが理解されよう。例えば、加熱システムの1つ以上のヒータは、受け部又はハウジングに対して位置が固定されてもよく、加熱システムの少なくとも一部は、受け部又はハウジングに対して移動可能である。物品が加熱システムの少なくとも一部を備える実施形態では、本明細書で論じるように、エアロゾル生成器は、いくつかの例では、物品が受け部内に受け入れられたときに位置が固定されるとして説明されることがある。
[0110]本明細書で説明するような少なくとも1つのヒータは、システムの使用時、物品のエアロゾル生成材料を燃焼させずに加熱するように構成されてもよい。エアロゾル生成材料に熱を加えることによって、物品のエアロゾル生成材料は加熱され、以てエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成することができる。特定の実施形態では、ヒータを利用して、エアロゾル生成材料の温度を上げて、物品の構成要素上に、又は非燃焼式エアロゾル供給デバイスの構成要素上に任意のガスが凝縮することを制御してもよい。そのような例では、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分は、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分からエアロゾルが生成される温度まで加熱されなくてもよい。特定の例では、ヒータは、物品のエアロゾル生成材料に熱を伝えてもよい。特定の例では、ヒータは、物品のエアロゾル生成材料に熱を放射してもよい。特定の例では、ヒータは、エアロゾル生成材料への熱の対流によって物品のエアロゾル生成材料を加熱してもよい。
[0111]特定の実施形態では、ヒータは、例えば、1つ以上のニクロム抵抗ヒータ(複数の場合もある)及び/又は1つ以上のセラミックヒータ(複数の場合もある)を含む1つ以上の電気抵抗ヒータを備えてもよい。1つ以上のヒータは、チャンバを形成することができる1つ以上のサセプタを備える構成体を含む1つ以上の誘導ヒータを備えてもよく、エアロゾル化可能材料を備える物品は、使用時にこのチャンバに挿入される又はその他の方法で配置される。これに代えて、又はこれに加えて、1つ以上のサセプタは、エアロゾル化可能材料に備えられてもよい。他のヒータ構成体も使用されてもよい。
[0112]特定の実施形態では、ヒータは受け部の一部分を画定してもよい。例えば、ヒータは、物品が受け部に受け入れられているときに物品と嵌合する(隙間があって動くことができる)受け部の表面の一部を形成してもよい。したがって、特定の例では、ヒータは、使用時に、吸引する使用者にエアロゾルが送達されるときにエアロゾルが生成され排出される受け部を取り囲む容積部の一部を形成してもよい。特定の実施形態では、ヒータは、受け部内に閉じ込められてもよい。
[0113]ヒータは、動くのに適した、及び/又は、エアロゾル生成材料に熱を伝達するのに適した任意の形状又は形態をとることができる。特定の実施形態では、ヒータは、中空チューブを備えてもよい。中空チューブは、チューブ内に物品を収容するのに特に適し、ヒータからエアロゾル生成材料に熱を効果的に伝達することを可能にすることがある。他の実施形態では、ヒータは、実質的に平たい熱伝達面を提供することができるプレートを備えてもよい。平たい、又はプレート状のヒータは、エアロゾル生成材料が材料の層として設けられた平たい、又は薄い物品に熱を伝達するのに特に適していることがある。例えば、ヒータは、物品のエアロゾル生成材料の異なる部分に熱を伝達するために、平たい物品の上方の運動面を並進されてもよい。
[0114]特定の例では、ヒータは、均質な、又は実質的に均質な材料を含んでもよい。特定の例では、ヒータは、材料の混合物を含んでもよい。特定の例では、ヒータは、導電性材料、磁性材料、及び磁性導電性材料からなる群から選択された1つ以上の材料を含んでもよい。
[0115]特定の例では、ヒータは、金属材料から作られてもよい。例えば、ヒータ要素は金属又は合金を含んでもよい。
[0116]特定の例では、ヒータは、アルミニウム、金、鉄、ニッケル、コバルト、導電性炭素、グラファイト、普通炭素鋼、ステンレス鋼、フェライトステンレス鋼、鋼、モリブデン、炭化ケイ素、銅、及び青銅からなる群から選択された1つ以上の材料を含んでもよい。
[0117]特定の例では、ヒータはセラミックを含んでもよい。いくつかの例では、ヒータは、金属材料と非金属材料との混合物から作られてもよい。例えば、ヒータは、セラミック材料に埋め込まれた金属材料から作られてもよい。セラミック材料は、任意の適切なセラミック材料、例えば、限定するものではないが、アルミナ、ジルコニア、イットリア、炭化カルシウム、及び硫酸カルシウムのうちの少なくとも1つであってもよい。
[0118]使用時、ヒータシステムは、ヒータを熱くする、すなわちヒータの温度を上昇させる。ヒータの加熱は、任意の適切な加熱構成体によって実施されてもよい。特定の例では、ヒータが受け部又はハウジングに対して移動させられるとき、ヒータは一定の温度に維持されてもよい。特定の例では、ヒータが受け部又はハウジングに対して移動させられるとき、ヒータの温度は変化させられてもよい。特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部が、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分に熱を伝達することができるような位置に配置されたときに、ヒータの温度は変化させられてもよい。特定の例では、加熱システムは、ヒータが移動し始める前にヒータを予め決められた温度に昇温させることができる。特定の例では、加熱システムは、使用者がデバイスを通じて空気を吸引することに応答して、又は別の手段、例えばスイッチによって、ヒータを昇温させるように作動されてもよい。
[0119]特定の実施形態では、物品のエアロゾル生成材料の温度及び/又は物品のエアロゾル生成材料に伝達された熱を監視するために、温度及び/又は熱伝達センサが非燃焼式エアロゾル供給デバイスに設けられてもよい。例えば、温度センサモニタが受け部内部に設置されてもよい。特定の実施形態では、温度及び/又はエアロゾル生成材料の複数の部分に伝達された熱を監視するために複数の温度センサ及び/又は熱伝達センサが設けられてもよい。ここで、各温度センサ及び/又は熱伝達センサは物品のエアロゾル生成材料の複数の部分のそれぞれの部分に対応する。
[0120]特定の実施形態では、加熱システムのヒータは、電気抵抗ヒータを備えてもよい。加熱システムは、ヒータを電源に接続するための回路を備えてもよい。使用時、電源からの電流は、電気抵抗ヒータを通ってヒータのジュール加熱を引き起こすことができる。電気抵抗ヒータは、電気伝導体を形成する任意の適切な材料、例えば、金属材料であってもよい。使用時、電流が電気抵抗ヒータを通るように作動されると、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分は、電気抵抗ヒータによって加熱可能になり得る。
[0121]特定の実施形態では、加熱システムは、熱放射加熱システムを備えてもよい。一例では、熱放射加熱システムは、ヒータに熱エネルギーを放射する加熱ランプを備えてもよい。例えば、熱放射加熱システムは、ヒータに向けられた赤外線光源を備えてもよい。例えば、熱放射加熱システムは、LED又はレーザなどの放射熱源を備えてもよい。
[0122]特定の実施形態では、加熱システムは、伝導によってヒータを加熱することを含んでもよい。例えば、熱源が、ヒータと接触させて配置され、エアロゾル供給システムの使用時に作動されてもよい。
[0123]特定の実施形態では、加熱システムは誘導加熱システムを備えてもよい。加熱システムは、誘導加熱を使用して少なくとも1つのヒータの加熱を引き起こしてもよい。特定の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、誘導加熱システムの全体を備えてもよい。特定の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、誘導加熱システムの構成要素の一部分を備えてもよい。特定の実施形態では、物品は、誘導加熱システムの少なくとも1つの構成要素など、誘導加熱システムの一部分を備えてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと物品は、加熱システムの構成要素を備えてもよい。
[0124]誘導加熱は、電磁誘導によって導電性物体を加熱するプロセスである。このプロセスは、変動する磁場に導電性物体を侵入させて加熱させることを含む。このプロセスはファラデーの誘導の法則及びオームの法則によって説明される。導電性物体が次いで別の要素を加熱するために使用される場合、導電性物体は「サセプタ」と呼ばれることがある。サセプタ材料は、上記で特定した材料などの任意の適切なサセプタ材料、例えば、鉄、ステンレス鋼などの鉄合金、軟鋼、モリブデン、炭化ケイ素、アルミニウム、金、及び銅のうちの少なくとも1つ、又はそれらの任意の組合せから形成されてもよい。
[0125]特定の実施形態では、少なくとも1つのヒータは、誘導加熱によって加熱され、その結果、物品のエアロゾル生成材料を加熱することができるという点で、「サセプタ」であってもよい。エアロゾル生成材料の加熱は、例えば、主に、ヒータからエアロゾル生成材料への熱の伝導又は放射によるものであってもよい。
[0126]ヒータをサセプタとして構成することによって、特定の例では、実質的に非伝導性の場合があるエアロゾル生成材料を効果的に加熱することができる。さらに、ヒータをサセプタとして構成することによって、物品のエアロゾル生成材料に向けられる熱の熱パターンを制御することを可能にすることができる。
[0127]誘導加熱システムは、電磁石と、交流電流などの変動電流を電磁石に通すためのデバイスとを備えることがある。電磁石内の変動電流が、変動磁場を生成する。変動磁場は、電磁石に対して適切に配置された導電性物体に侵入し、物体の内部に渦電流を生成する。物体は、渦電流に対する電気抵抗を有し、したがって、この抵抗に抗して渦電流を流すことによって、物体がジュール加熱によって加熱される。これは、オーム加熱又は抵抗加熱としても知られている。導電性物体が閉回路の形態のときは、使用時における物体と電磁石との間の磁気結合が強くなり、その結果、ジュール加熱が増大し、又は改善されることが分かっている。
[0128]磁気ヒステリシス加熱は、磁性材料からなる物体に変動磁場が侵入することによって物体を加熱するプロセスである。磁性材料は、原子スケールの磁石、すなわち磁気双極子を多く含んでいると考えることができる。磁場がこのような材料に侵入すると、磁気双極子は磁場に沿って整列する。したがって、交流磁場(例えば、電磁石によって生じたもの)などの変動磁場が磁性材料に侵入すると、磁気双極子の向きは、印加された変動磁場に応じて変化する。このような磁気双極子の再配向によって、磁性材料内に熱が発生する。
[0129]物体が導電性及び磁性の両方を有するときは、その物体に変動磁場を侵入させると、物体にジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱の両方を生じさせることができる。さらに、磁性材料を使用すると、磁場を強めることができ、それによりジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱を強めることができる。ヒータが、鉄、ニッケル、又はコバルトなどの強磁性材料を含む場合、ヒータの磁気ヒステリシス損失によっても、すなわち、磁性材料内の磁気双極子の向きが、変動磁場と向きを合わせる結果として変動することによっても、熱を発生させることができる。
[0130]上記のプロセスのそれぞれにおいて、熱は、外部熱源によって熱伝導により発生するのではなく、物体自体の内部で発生するので、特に、物体の材料及び幾何形状を適切に選び、その物体に対して変動磁場の大きさ及び向きを適切に選ぶことによって、物体内の急速な温度上昇と、より均一な熱分布とを達成することができる。したがって、誘導加熱は、例えば、伝導による加熱と比較すると、熱はヒータ(サセプタ)内部で発生するので、ヒータの急速な加熱を可能にすることができる。さらに、誘導加熱及び磁気ヒステリシス加熱では、変動磁場の源と物体との間に物理的な接続部を設ける必要がないので、設計自由度及び加熱プロファイルの制御性を高めるとともに、コストを抑えることができる。したがって、ヒータと誘導加熱システムの残りの構成要素との間で何ら物理的な接触をする必要がなく、それによって、エアロゾル供給システムの構造、用途、及び信頼性の自由度を大きくすることができる。
[0131]特定の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、セレクタを備えてもよい。セレクタは、物品が受け部に受け入れられているときに、エアロゾル生成材料の複数の部分から、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱システムによって加熱するために選択することができるように動作可能であってもよい。
[0132]特定の実施形態では、セレクタは、物品が受け部に受け入れられているとき、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分に相当する、受け部の複数の部分のうちの1つ以上の部分を選択することができるように動作可能であってもよい。このように、物品が受け部に受け入れられているときに、加熱システムによって加熱するために選択された、物品のエアロゾル生成材料の所望の1つ以上の部分は、物品が受け部に受け入れられているときに、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分に幾何学的に対応する受け部の1つ以上の部分を選択することによって間接的に選択することができる。したがって、特定の実施形態では、この選択は、物品とデバイスの受け部との間の知られている幾何学的関係に基づくことができる。
[0133]特定の例では、セレクタは、物品のエアロゾル生成材料の特定の部分を加熱システムによって加熱するために選択するように使用者によって使用されてもよい。使用者は、例えば、特定の香料を有するエアロゾルの吸引を体験することを望み、したがって、物品のエアロゾル生成材料の特定の部分を加熱するために選択することができる。他の例では、使用者は、特定の味の強さを有するエアロゾルの吸引を体験することを望み、それに応じて、物品のエアロゾル生成材料の特定の部分を加熱するために選択することができる。
[0134]特定の例では、セレクタは、物品のエアロゾル生成材料の特定の部分を加熱するために選択するように、又はエアロゾル生成材料の特定の部分を特定の順序で加熱するために選択するように使用者によって手動で操作することができる。例えば、使用者がセレクタを操作することができるようにデバイスにスイッチが設けられてもよい。
[0135]他の例では、セレクタは、物品が受け部に受け入れられると、また、任意選択で、使用者の指示で、予め定められた態様で動作することができる。例えば、セレクタは、物品が受け部に受け入れられると、エアロゾル生成材料の特定の部分を特定の順序で加熱するために選択するように作動されてもよい。いくつかの実施形態では、物品は識別子を含んでもよく、識別子は、物品が受け部内に受け入れられると、物品のタイプ又はモデルを非燃焼式エアロゾル供給デバイスに伝達するように動作可能である。識別子は、物品のエアロゾル生成材料の特定の部分をどのように加熱するか、又はどのような順序で加熱するかを示す情報を非燃焼式エアロゾル供給デバイスに伝達してもよい。他の実施形態では、使用者は、例えば、ユーザインターフェースを通じて、物品のエアロゾル生成材料の特定の部分をどのように加熱するか、又はどのような順序で加熱するかを示す情報を非燃焼式エアロゾル供給デバイスに伝達してもよい。他の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、物品のエアロゾル生成材料の特定の部分をどのように加熱するか、又はどのような順序で加熱するかを示す情報を予め組み込まれていてもよい。例えば、この情報は、製造されるとき、又は製品供給者によって発注されたときに、非燃焼式エアロゾル供給デバイスに入力されてもよい。
[0136]特定の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスは、コントローラを備えてもよい。コントローラは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスの要素を制御するように動作可能であってもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは、加熱システムの少なくとも一部の動きを制御してもよいし、その動きを引き起こしてもよい。例えば、コントローラは、受け部に対して、及び/又はハウジングに対して、加熱システムの少なくとも一部を移動させてもよい。特定の実施形態では、コントローラは、使用時に、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるように、加熱システムの少なくとも一部を受け部に対して移動させるように構成されてもよい。
[0137]特定の実施形態では、セレクタが、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱するために選択することに応答して、コントローラは、使用時に、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるように、加熱システムの少なくとも一部を受け部に対して移動させてもよい。例えば、加熱システムが作動して少なくとも1つのヒータを加熱させるときに、コントローラは、加熱システムの少なくとも一部が、エアロゾル生成材料に熱を伝達することができるようにエアロゾル生成材料の1つ以上の部分に近接する位置に加熱システムの少なくとも一部を受け部に対して移動させてもよい。
[0138]特定の実施形態では、セレクタが、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱するために選択することに応答して、コントローラは、使用時に、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるように、加熱システムの少なくとも一部をハウジングに対して移動させてもよい。例えば、加熱システムが作動して少なくとも1つのヒータを加熱させるときに、コントローラは、加熱システムの少なくとも一部が、エアロゾル生成材料に熱を伝達することができるようにエアロゾル生成材料の1つ以上の部分に近接する位置に加熱システムの少なくとも一部をハウジングに対して移動させてもよい。
[0139]特定の実施形態では、コントローラはセレクタを備えてもよい。例えば、コントローラは、本明細書で説明したようなセレクタの機能をコントローラが実行することを可能にする回路を備えてもよい。
[0140]特定の実施形態では、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能である位置に、加熱システムの少なくとも一部が移動すると、コントローラは、加熱システムに少なくとも1つのヒータの加熱を引き起こさせ、以てエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱させることができる。いくつかの実施形態では、コントローラは、加熱システムの少なくとも一部が移動し始める前に、加熱システムに少なくとも1つのヒータの加熱を引き起こさせてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは、加熱システムの少なくとも一部が移動している間、及び/又は、物品のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能である位置に到達する前に、加熱システムに少なくとも1つのヒータの加熱を引き起こさせてもよい。
[0141]エアロゾル生成材料を加熱する方法が提供され得る。特定の実施形態では、本方法は、本明細書で説明したエアロゾル供給システムのいずれかに実行されてもよい。特定の実施形態では、本方法は、本明細書で説明した物品のいずれかのエアロゾル生成材料を加熱することを含んでもよい。
[0142]エアロゾル生成材料を加熱する方法は、エアロゾル生成材料を備える物品を非燃焼式エアロゾル供給デバイスの受け部に受け入れるステップであって、非燃焼式エアロゾル供給デバイスが加熱システムを備える、ステップと、エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの1つ以上の部分を加熱システムによって加熱するために選択するステップと、加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部又はハウジングに対して移動させるステップと、加熱システムを用いてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱するステップとを含む。特定の実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給デバイスはハウジングを備えてもよく、本方法は、代わりに、加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、ハウジングに対して移動させるステップを含んでよい。特定の実施形態では、本明細書で説明したような受け部に対する移動のいずれも、代わりに、ハウジングに対するヒータの移動であってもよい。特定の実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、本明細書で説明したようなエアロゾル生成器を備えてもよい。例えば、加熱システムの少なくとも一部は、本明細書で説明したようなサセプタなどのヒータを備えてもよい。
[0143]特定の実施形態では、本方法は、加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成材料の第2の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動させるステップを含んでもよい。いくつかの例では、本方法は、加熱システムを使用してエアロゾル生成材料の第2の部分を加熱するステップを含んでもよい。特定の実施形態では、本方法は、例えば、エアロゾル生成材料の第2の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置への移動に従うステップと、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱システムによって加熱するために再選択するステップと、加熱システムの少なくとも一部を、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分が加熱システムによって加熱可能であるような位置に、受け部に対して移動させるステップと、加熱システムを用いてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を再加熱するステップとを含んでもよい。このようにして、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分に伝達される熱量を制御し、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分の温度を所望の温度に維持することができ、一方では、同時に、エアロゾル生成材料の第2の部分に伝達される熱量を制御し、エアロゾル生成材料の第2の部分の温度を第2の所望の温度に維持することができる。さらに、このようにして、エアロゾル生成材料の異なる部分すべてのそれぞれの所望の温度を維持するために、加熱システムの少なくとも一部は、物品のエアロゾル生成材料の異なる部分に近接する異なる位置に繰り返し移動されてもよい。例えば、物品が細長いロッドの形状である一例では、物品のエアロゾル生成材料の異なる部分に熱を伝え、以てそれらの異なる部分のそれぞれの所望の特定の温度を維持するために、加熱システムの少なくとも一部は、ロッドの長さに沿って前後に繰り返し移動させてもよい。
[0144]エアロゾル生成材料を備える物品100からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス10を備えるシステム1の実施形態が図3に示されている。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料収納領域102に収納されてもよい。この実施形態では、加熱システムは、抵抗加熱システム350を備える。抵抗加熱システム350は、ヒータの加熱を引き起こすように動作可能である。この実施形態では、加熱システムの少なくとも一部はヒータである。ヒータは、本明細書で説明したような抵抗ヒータ352に電流を通すことによって加熱することができる電気抵抗ヒータ352である。図3の実施形態では、電気抵抗ヒータ352は、受け部40に対して移動可能である。
[0145]使用時、電流が電気抵抗ヒータ352を通るように作動されると、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分は、電気抵抗ヒータ352によって加熱可能になり得る。
[0146]図3に示すエアロゾル供給システムでは、物品100には吸い口要素120が設けられており、使用者はデバイス10で生成されたエアロゾルをこれで吸引することができる。しかしながら、デバイス10には、その代わりに、本明細書で説明及び図示したような吸い口が設けられてもよいことが理解されよう。図1及び図2に示した非燃焼式エアロゾル供給デバイス10と同様に、図4に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は空気入口30を含む。使用者は、本明細書で説明した例に従って、物品100を、ハウジング12の開口を通して非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の受け部40に挿入する。デバイスの他の実施形態では、受け部40を覆って使用者がアクセスできないようにし、また、物品を受け部40に挿入することを可能にする蓋が設けられてもよい。
[0147]図3に示す実施形態では、受け部40は、細長い物品100を受け入れるように形作られて配置され、物品100を受け部40に挿入することができるように一端が開口している。受け部40は、本明細書で説明したような他の形状の物品100を受け入れるように形作られて配置されてもよいことが理解されよう。
[0148]図3に示す例では、電気抵抗ヒータ352は、細長いチューブ状の形状であってもよい。電気抵抗ヒータ352は中空チューブであってもよい。チューブ状の形状は、図3に示すように、物品100が受け部に受け入れられているとき、電気抵抗ヒータ352内に細長い物品を受け入れることを可能にすることができる。電気抵抗ヒータ352は、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。図3では、電気抵抗ヒータ352は、電気抵抗ヒータ352の軸線を通る断面で示されている。
[0149]図3に示す実施形態では、電気抵抗ヒータ352は、受け部40の長さの少なくとも一部分に沿って矢印Mの方向に移動可能である。したがって、物品100が受け部40に受け入れられているとき、電気抵抗ヒータ352は、物品100の長さの少なくとも一部分に沿って移動可能である。このようにして、電気抵抗ヒータ352は、物品100の長さに沿って前後に移動させることができ、その結果、エアロゾル生成材料のそれぞれの部分に近接して電気抵抗ヒータ352を配置して、加熱システム350を作動させることによって、エアロゾル生成材料の選択された1つ以上の部分を電気抵抗ヒータ352によって加熱することができる。
[0150]図3のデバイス10のいくつかの実施形態はセレクタ70を含んでもよい。セレクタ70は、本明細書で説明したように、物品100から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を電気抵抗ヒータ352によって加熱するために選択するように動作可能である。
[0151]特定の実施形態では、デバイス10はコントローラ80を含んでもよい。コントローラ80は、回路82によってデバイス10の他の構成要素に接続されてもよい。例えば、コントローラ80は、デバイス10に電力を供給するために、回路82を介して電力ユニット84に接続されてもよい。回路82はまた、コントローラ80及び/又は電力ユニット84を加熱システム350に接続することができる。図示の例では、加熱システム350は配線ルーム(wiring loom)86、又はハーネスを経由し、回路82を通じて、コントローラ80及び/又は電力ユニット84に接続されている。加熱システム350はまた、ルーム86を経由し、例えば、コントローラ80を通じてセレクタ70に接続されてもよい。したがって、コントローラ80は、電気抵抗ヒータ352を通る電流、したがって、電気抵抗ヒータ352によって生成される熱量を制御することができる。使用時、電源からの電流は、電気抵抗ヒータ352を通ってヒータのジュール加熱を引き起こすことができる。コントローラ80は、電気抵抗ヒータ352の位置を制御することができる。
[0152]特定の例では、配線ルーム86は、電気抵抗ヒータ352の移動を容易にするように配置される。例えば、ルーム86は、安定した電気接続を可能にしながら、電気抵抗ヒータ352の移動に適応するようにそれ自体を折り畳むことができる。
[0153]特定の実施形態では、コントローラ80はセレクタ70を備えてもよい。特定の実施形態では、セレクタ70は、コントローラ80とは別個のものであってもよい。例えば、セレクタ70は、スイッチ又はタッチスクリーンなどのユーザインターフェースであってもよく、使用者は、ユーザインターフェースを通じてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を電気抵抗ヒータ352によって加熱するために選択することができる。いくつかの例では、セレクタ70は、例えば、回路82を介してコントローラに接続されてもよい。
[0154]デバイス10は、電気抵抗ヒータ352の移動を駆動するように動作可能なアクチュエータ90を含んでもよい。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の長さに沿う、したがって物品100の長さに沿う電気抵抗ヒータ352の並進を駆動するためのリニアアクチュエータであってもよい。例えば、アクチュエータ90はリードスクリュー(送りねじ)92を備えてもよく、リードスクリュー92に取り付けられたリードナットに電気抵抗ヒータ352が取り付けられている。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の周りの、したがって物品100の外側の周りの電気抵抗ヒータ352の回転を駆動するための回転アクチュエータであってもよい。
[0155]電気抵抗ヒータ352の動きを駆動するために、他のアクチュエータを使用することができることは理解されよう。例えば、剛性ベルト、チェーン駆動装置、又は磁気駆動装置などのプッシュプルアクチュエータを、電気抵抗ヒータ352の動きを駆動するために使用することができる。
[0156]図3に示す例では、アクチュエータ90のリードスクリュー92は、受け部40の外側に配置されている。しかしながら、下の図4に関して説明する誘導加熱システムなど、リードスクリュー92が受け部40の内側に配置されてもよいことが理解されよう。図示の例では、リードナットは、電気抵抗ヒータ352に接続し、それの動きを駆動するために受け部40の壁を通って突出する支持体を含む。
[0157]コントローラ80が、受け部40に対する電気抵抗ヒータ352の動きを制御することができるように、アクチュエータ90は、回路82を介してコントローラ80に接続されてもよい。
[0158]エアロゾル生成材料を備える物品100からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス10を備えるシステム1の別の実施形態が図4に示されている。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料収納領域102に収納されてもよい。この実施形態では、加熱システムは、誘導加熱システム450を備える。この実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、本明細書で説明したように誘導加熱によって加熱することができるサセプタ452を備える。誘導加熱システム450は、サセプタ452の加熱を引き起こすように動作可能である。図4に示す実施形態では、誘導加熱システム450は、誘導コイル454及びサセプタ452を備える。
[0159]図4の実施形態では、サセプタ452は、受け部40に対して固定された誘導コイル454に対して移動可能である。誘導コイル454は、ハウジング12に取り付けられてもよい。
[0160]誘導コイル454が交流電流によってエネルギーを与えられると、本明細書で説明したように、その結果生じる変動磁場がサセプタ452を加熱する。次いで、デバイス10が使用中で、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ452を使用して、物品100のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱することができる。
[0161]図4に示すエアロゾル供給システムの実施形態では、物品100には吸い口要素120が設けられており、使用者はデバイス10で生成されたエアロゾルをこれで吸引することができる。しかしながら、その代わりに、デバイス10に、本明細書で説明したような吸い口が設けられてもよいことが理解されよう。図1及び図2に示した非燃焼式エアロゾル供給デバイス10と同様に、図4に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は空気入口30を含む。使用者は、本明細書で説明した例に従って、物品100を、ハウジング12の開口を通して非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の受け部40に挿入する。デバイスの他の実施形態では、受け部40を覆って使用者がアクセスできないようにし、また、物品を受け部40に挿入することを可能にする蓋が設けられてもよい。
[0162]図4に示す実施形態では、受け部40は、細長い物品100を受け入れるように形作られて配置され、物品100を受け部40に挿入することができるように一端が開口している。受け部40は、本明細書で説明したような他の形状の物品100を受け入れるように形作られて配置されてもよいことが理解されよう。
[0163]図4に示す例では、誘導加熱システム450の誘導コイル454は、サセプタ452の周りにコイル状にされている、又は巻かれている。他の例では、以下でさらに説明するように、誘導コイル454はサセプタ452の内側でコイル状にされていてもよい。特定の例では、サセプタ452は、細長いチューブ状の形状であってもよい。サセプタ452は中空チューブであってもよい。チューブ状の形状は、図4に示すように、物品100が受け部に受け入れられているとき、サセプタ452内に細長い物品を受け入れることを可能にすることができる。サセプタ452は、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。誘導コイル454はまた、サセプタ452に対応する細長いチューブ状の形状、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。図4では、サセプタ452及び誘導コイル454は、チューブ状コイル454の軸線を通る断面で示されている。
[0164]この実施形態では、誘導コイル454は、実質的に受け部40の全長に沿って延在している。したがって、この例では、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル454は、物品100の全長に沿って実質的に延在している。特定の実施形態では、誘導コイル454は、受け部40の長さの一部分のみに沿って延在してもよい。これは、例えば、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10が、物品100の一部分のみがエアロゾル生成材料を支持する又は含む物品100を収容するように構成された例の場合である。例えば、物品100の体積の一部分を占め、したがって、物品100が受け部40に受け入れられているときに受け部40の体積の対応する部分を占める取り扱い機能部を物品100は含んでもよい。したがって、いくつかの例では、誘導コイル454は、受け部40の長さの一部分のみに沿って延在してもよい、又は一部分のみを覆ってもよい。
[0165]図4に示す例では、誘導コイル454は、受け部40の外側に配置されている。他の例では、誘導コイル454は、受け部40の内側に配置されてもよい。図4に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイスの例では、サセプタ452は、誘導コイル454の内側に配置されている。言い換えれば、サセプタ452は、誘導コイル454の半径方向内側に配置されてもよい。例えば、誘導コイル454は、実質的な円筒形にコイル状にされており、又は巻かれており、半径方向は、誘導コイル454の円筒形によって相対的に規定される。他の例では、サセプタ452は、誘導コイル454の外側、例えば、誘導コイル454の半径方向外側方向に配置されてもよい。
[0166]図4に示す実施形態では、サセプタ452は、受け部40の長さの少なくとも一部分に沿って矢印Mの方向に移動可能である。したがって、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ452は、物品100の長さの少なくとも一部分に沿って移動可能である。このようにして、サセプタ452は、物品100の長さに沿って前後に移動させることができ、その結果、エアロゾル生成材料のそれぞれの部分に近接してサセプタ452を配置して、誘導加熱システム450を作動させることによって、エアロゾル生成材料の選択された1つ以上の部分をサセプタ452によって加熱することができる。
[0167]図4のデバイス10のいくつかの実施形態はセレクタ70を含んでもよい。セレクタ70は、本明細書で説明したように、物品100から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ452によって加熱するために選択するように動作可能である。
[0168]特定の実施形態では、デバイス10はコントローラ80を含んでもよい。コントローラ80は、回路82によってデバイス10の他の構成要素に接続されてもよい。例えば、コントローラ80は、デバイス10に電力を供給するために、回路82を介して電力ユニット84に接続されてもよい。回路82はまた、コントローラ80及び/又は電力ユニット84を誘導加熱システム450に接続することができる。例えば、誘導コイル454は、コントローラ80及び電力ユニット84に接続されてもよい。
[0169]特定の実施形態では、コントローラ80はセレクタ70を備えてもよい。特定の実施形態では、セレクタ70は、コントローラ80とは別個のものであってもよい。例えば、セレクタ70は、スイッチ又はタッチスクリーンなどのユーザインターフェースであってもよく、使用者は、ユーザインターフェースを通じてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ452によって加熱するために選択することができる。いくつかの例では、セレクタ70は、例えば、回路82を介してコントローラに接続されてもよい。
[0170]デバイス10は、サセプタ452の移動を駆動するように動作可能なアクチュエータ90を含んでもよい。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の長さに沿う、したがって物品100の長さに沿うサセプタ452の並進を駆動するためのリニアアクチュエータであってもよい。例えば、アクチュエータ90はリードスクリュー92を備えてもよく、リードスクリュー92に取り付けられたリードナットにサセプタ452が取り付けられている。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の周りの、したがって物品100の外側の周りのサセプタ452の回転を駆動するための回転アクチュエータであってもよい。
[0171]サセプタ452の動きを駆動するために、他のアクチュエータを使用することができることは理解されよう。例えば、剛性ベルト、チェーン駆動装置、又は磁気駆動装置などのプッシュプルアクチュエータを、サセプタ452の動きを駆動するために使用することができる。
[0172]図4に示す例では、アクチュエータ90のリードスクリュー92は、受け部40の内側に配置されている。しかしながら、図5に示すように、リードスクリュー92は受け部の外側(ハウジング12の内側)に配置されてもよいことが理解されよう。
[0173]コントローラ80が、受け部40に対するサセプタ452の動きを制御することができるように、アクチュエータ90は、回路82を介してコントローラ80に接続されてもよい。
[0174]エアロゾル生成材料を備える物品100からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス10を備えるシステム1の別の例示的な実施形態が図5に示されている。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料収納領域102に収納されてもよい。この実施形態では、加熱システムは、誘導加熱システム550を備える。この実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は、本明細書で説明したように誘導加熱によって加熱することができるサセプタ552を備える。誘導加熱システム550は、サセプタ552の加熱を引き起こすように動作可能である。この実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は誘導コイル554を備える。図5に示す実施形態では、誘導加熱システム550は、誘導コイル554及びサセプタ552を備える。
[0175]図5の実施形態では、サセプタ552は、受け部40に対して移動可能である。特定の実施形態では、誘導コイル554は、受け部40に対して移動可能であり、サセプタ552と連動することができる。図5に示す例では、サセプタ554及び誘導コイル554は互いに固定されている。したがって、サセプタ552が受け部に対して移動すると、誘導コイル554はサセプタとともに移動する。この構成は、コイルの大きさをサセプタ552の大きさに実質的に合わせるだけでよいので、必要とされる誘導コイルはより小さくてよく、より軽い及び/又はより小さいデバイスを可能にすることができる。この構成はまた、誘導コイル554とサセプタ552を密接に一緒に配置してスペースを効率的に使用することができるので、エネルギーのより効率的な使用を可能にすることができる。
[0176]誘導コイル554が交流電流によってエネルギーを与えられると、本明細書で説明したように、その結果生じる変動磁場がサセプタ552を加熱する。次いで、デバイス10が使用中で、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ552を使用して、物品100のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱することができる。
[0177]図5に示すエアロゾル供給システム1の実施形態では、物品100には吸い口要素120が設けられており、使用者はデバイス10で生成されたエアロゾルをこれで吸引することができる。しかしながら、その代わりに、デバイス10に、本明細書で説明したような吸い口が設けられてもよいことが理解されよう。図1及び図2に示した非燃焼式エアロゾル供給デバイス10と同様に、図5に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は空気入口30を含む。使用者は、本明細書で説明した例に従って、物品100を、ハウジング12の開口を通して非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の受け部40に挿入する。デバイスの他の実施形態では、受け部40を覆って使用者がアクセスできないようにし、また、物品100を受け部40に挿入することを可能にする蓋が設けられてもよい。
[0178]図5に示す実施形態では、受け部40は、細長い物品100を受け入れるように形作られて配置され、物品100を受け部40に挿入することができるように一端が開口している。受け部40は、本明細書で説明したような他の形状の物品100を受け入れるように形作られて配置されてもよいことが理解されよう。
[0179]図5に示す例では、誘導加熱システム550の誘導コイル554は、サセプタ552の周りにコイル状にされている、又は巻かれている。他の例では、誘導コイル554はサセプタ552の内側でコイル状にされていてもよい。特定の例では、サセプタ552は細長いチューブ状の形状であってもよい。サセプタ552は中空チューブであってもよい。チューブ状の形状は、図5に示すように、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ552内に細長い物品を受け入れることを可能にすることができる。サセプタ552は、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。誘導コイル554はまた、サセプタ552に対応する細長いチューブ状の形状、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。図5では、サセプタ552及び誘導コイル554は、チューブ状コイル554及び/又はサセプタ552の軸線を通る断面で示されている。
[0180]この実施形態では、誘導コイル554は、実質的にサセプタ552の長さのみに沿って延在している。したがって、この例では、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル554は、エアロゾル生成材料の加熱される部分に対応する物品100の長さの一部に沿って実質的に延在している。
[0181]図5に示す例では、誘導コイル554は、受け部40の外側に配置されている。他の例では、誘導コイル554は、受け部40の内側に、例えば、サセプタ552と直接隣り合って配置されてもよい。図5に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の例では、サセプタ552は、誘導コイル554の内側に配置されている。言い換えれば、サセプタ552は、誘導コイル554の半径方向内側に配置されてもよい。例えば、誘導コイル554は、実質的な円筒形にコイル状にされ、又は巻かれており、半径方向は、誘導コイル554の円筒形によって相対的に規定される。他の例では、サセプタ552は、誘導コイル554の外側、例えば、誘導コイル554の半径方向外側方向に配置されてもよい。
[0182]図5に示す実施形態では、サセプタ552は、受け部40の長さの少なくとも一部分に沿って矢印Mの方向に移動可能である。したがって、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ552及び誘導コイル554は、物品100の長さの少なくとも一部分に沿って移動可能である。このようにして、サセプタ552は、物品100の長さに沿って前後に移動させることができ、その結果、エアロゾル生成材料のそれぞれの部分に近接してサセプタ552を配置して、誘導加熱システム550を作動させることによって、エアロゾル生成材料の選択された1つ以上の部分をサセプタ552によって加熱することができる。
[0183]図5のデバイス10のいくつかの実施形態はセレクタ70を含んでもよい。セレクタ70は、本明細書で説明するように、物品100から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ552によって加熱するために選択するように動作可能である。
[0184]特定の実施形態では、デバイス10はコントローラ80を含んでもよい。コントローラ80は、回路82によってデバイス10の他の構成要素に接続されてもよい。例えば、コントローラ80は、デバイス10に電力を供給するために、回路82を介して電力ユニット84に接続されてもよい。回路82はまた、コントローラ80及び/又は電力ユニット84を誘導加熱システム550に接続することができる。例えば、誘導コイル554は、コントローラ80及び電力ユニット84に接続されてもよい。
[0185]特定の実施形態では、コントローラ80はセレクタ70を備えてもよい。特定の実施形態では、セレクタ70は、コントローラ80とは別個のものであってもよい。例えば、セレクタ70は、スイッチ又はタッチスクリーンなどのユーザインターフェースであってもよく、使用者は、ユーザインターフェースを通じてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ552によって加熱するために選択することができる。いくつかの例では、セレクタ70は、例えば、回路82を介してコントローラに接続されてもよい。
[0186]デバイス10は、サセプタ552及び誘導コイル554の移動を駆動するように動作可能なアクチュエータ90を含んでもよい。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の長さに沿う、したがって物品100の長さに沿うサセプタ552及び誘導コイル554の並進を駆動するためのリニアアクチュエータであってもよい。例えば、アクチュエータ90はリードスクリュー92を備えてもよく、リードスクリュー92に取り付けられたリードナットにサセプタ552及び誘導コイル554が取り付けられている。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の周りの、したがって物品100の外側の周りのサセプタ552及び/又は誘導コイル554の回転を駆動するための回転アクチュエータであってもよい。
[0187]サセプタ552及び/又は誘導コイル554の動きを駆動するために、他のアクチュエータを使用することができることは理解されよう。例えば、剛性ベルト、チェーン駆動装置、又は磁気駆動装置などのプッシュプルアクチュエータを、サセプタ552及び/又は誘導コイル554の動きを駆動するために使用することができる。
[0188]図5に示す例では、アクチュエータ90のリードスクリュー92は、受け部40の外側に配置されている。しかしながら、例えば、図4に示すように、リードスクリュー92は受け部の内側に配置されてもよいことが理解されよう。
[0189]コントローラ80が、受け部40に対するサセプタ552及び/又は誘導コイル554の動きを制御することができるように、アクチュエータ90は、回路82を介してコントローラ80に接続されてもよい。
[0190]エアロゾル生成材料を備える物品100からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス10を備えるシステム1の別の例示的な実施形態が図6に示されている。エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料収納領域102に収納されてもよい。この実施形態では、加熱システムは、誘導加熱システム650を備える。この実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は誘導コイル654を備える。誘導加熱システム650は、サセプタ652の加熱を引き起こすように動作可能である。図6に示す実施形態では、誘導加熱システム650は、誘導コイル654及びサセプタ652を備える。
[0191]図6の実施形態では、誘導コイル554は、受け部40に対して移動可能である。サセプタ652は、受け部40に対して固定されている。したがって、特定の例では、誘導コイル554は、サセプタ652に対して移動可能である。図6に示す実施形態では、サセプタ652はデバイス10の一部であり、例えば、ハウジング12内又は受け部40内に取り付けられてもよい。この構成は、エアロゾル生成材料のそれぞれの部分を加熱するために、コイルの大きさを加熱する必要のあるサセプタ652の領域又は部分の大きさと実質的に合わせるだけでよいので、必要とされる誘導コイルはより小さくてよく、より軽いデバイスを可能にすることができる。この構成はまた、誘導コイル654とサセプタ652を密接に一緒に配置してスペースを効率的に使用することができるので、エネルギーのより効率的な使用を可能にすることができる。いくつかの例では、サセプタ652の1つのセグメントが誘導加熱システム650によって加熱されるとき、サセプタ652の隣接するセグメントへの熱損失がないように、サセプタ652は、互いから断熱されている複数のセグメントから形成されてもよい。このようにして、エネルギーの効率的な使用をさらに改善することができる。
[0192]誘導コイル654が交流電流によってエネルギーを与えられると、本明細書で説明したように、その結果生じる変動磁場がサセプタ652を加熱する。次いで、デバイス10が使用中で、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ652を使用して、物品100のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱することができる。
[0193]図6に示すエアロゾル供給システム1の実施形態では、物品100には吸い口要素120が設けられており、使用者はデバイス10で生成されたエアロゾルをこれで吸引することができる。しかしながら、その代わりに、デバイス10に、本明細書で説明したような吸い口が設けられてもよいことが理解されよう。図1及び図2に示した非燃焼式エアロゾル供給デバイス10と同様に、図5に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は空気入口30を含む。使用者は、本明細書で説明した例に従って、物品100を、ハウジング12の開口を通して非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の受け部40に挿入する。デバイスの他の実施形態では、受け部40を覆って使用者がアクセスできないようにし、また、物品100を受け部40に挿入することを可能にする蓋が設けられてもよい。
[0194]図6に示す実施形態では、受け部40は、細長い物品100を受け入れるように形作られて配置され、物品100を受け部40に挿入することができるように一端が開口している。受け部40は、本明細書で説明したような他の形状の物品100を受け入れるように形作られて配置されてもよいことが理解されよう。
[0195]図6に示す例では、誘導加熱システム550の誘導コイル654は、サセプタ652の周りにコイル状にされている、又は巻かれている。他の例では、誘導コイル654はサセプタ652の内側でコイル状にされていてもよい。特定の例では、サセプタ652は細長いチューブ状の形状であってもよい。サセプタ652は中空チューブであってもよい。チューブ状の形状は、図5に示すように、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ652内に細長い物品を受け入れることを可能にすることができる。サセプタ652は、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。誘導コイル654はまた、サセプタ652に対応する細長いチューブ状の形状、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。図6では、サセプタ652及び誘導コイル654は、チューブ状コイル654及び/又はサセプタ652の軸線を通る断面で示されている。
[0196]この実施形態では、誘導コイル654は、サセプタ652の長さの一部分のみに沿って延在している。したがって、この例では、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル654は、エアロゾル生成材料の加熱される部分に対応する物品100の長さの一部に沿って実質的に延在している。
[0197]図6に示す例では、誘導コイル654は、受け部40の外側に配置されている。他の例では、誘導コイル654は、受け部40の内側に、例えば、サセプタ652と直接隣り合って配置されてもよい。図6に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の例では、サセプタ652は、誘導コイル654の内側に配置されている。言い換えれば、サセプタ652は、誘導コイル654の半径方向内側に配置されてもよい。例えば、誘導コイル654は、実質的な円筒形にコイル状にされ、又は巻かれており、半径方向は、誘導コイル654の円筒形によって相対的に規定される。他の例では、サセプタ652は、誘導コイル654の外側、例えば、誘導コイル654の半径方向外側方向に配置されてもよい。
[0198]図6に示す実施形態では、誘導コイル654は、受け部40の長さの少なくとも一部分に沿って矢印Mの方向に移動可能である。したがって、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル654は、物品100の長さの少なくとも一部分に沿って移動可能である。このようにして、誘導コイル654は、物品100の長さに沿って前後に移動させることができ、その結果、エアロゾル生成材料の選択された1つ以上の部分に対応するサセプタ652のそれぞれの部分に近接して誘導コイル654を配置して、誘導加熱システム650を作動させることによって、エアロゾル生成材料の選択された1つ以上の部分をサセプタ652によって加熱することができる。
[0199]図6のデバイス10のいくつかの実施形態はセレクタ70を含んでもよい。セレクタ70は、本明細書で説明するように、物品100から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ652によって加熱するために選択するように動作可能である。
[0200]特定の実施形態では、デバイス10はコントローラ80を含んでもよい。コントローラ80は、回路82によってデバイス10の他の構成要素に接続されてもよい。例えば、コントローラ80は、デバイス10に電力を供給するために、回路82を介して電力ユニット84に接続されてもよい。回路82はまた、コントローラ80及び/又は電力ユニット84を誘導加熱システム650に接続することができる。例えば、誘導コイル654は、コントローラ80及び電力ユニット84に接続されてもよい。
[0201]特定の実施形態では、コントローラ80はセレクタ70を備えてもよい。特定の実施形態では、セレクタ70は、コントローラ80とは別個のものであってもよい。例えば、セレクタ70は、スイッチ又はタッチスクリーンなどのユーザインターフェースであってもよく、使用者は、ユーザインターフェースを通じてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ652によって加熱するために選択することができる。いくつかの例では、セレクタ70は、例えば、回路82を介してコントローラに接続されてもよい。
[0202]デバイス10は、誘導コイル654の移動を駆動するように動作可能なアクチュエータ90を含んでもよい。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の長さに沿う、したがって物品100の長さに沿う誘導コイル654の並進を駆動するためのリニアアクチュエータであってもよい。例えば、アクチュエータ90はリードスクリュー92を備えてもよく、リードスクリュー92に取り付けられたリードナットに誘導コイル654が取り付けられている。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の周りの、したがって物品100の外側の周りの誘導コイル654の回転を駆動するための回転アクチュエータであってもよい。
[0203]誘導コイル654の動きを駆動するために、他のアクチュエータを使用することができることは理解されよう。例えば、剛性ベルト、チェーン駆動装置、又は磁気駆動装置などのプッシュプルアクチュエータを、誘導コイル654の動きを駆動するために使用することができる。
[0204]図6に示す例では、アクチュエータ90のリードスクリュー92は、受け部40の外側に配置されている。しかしながら、例えば、図4に示すように、リードスクリュー92は受け部の内側に配置されてもよいことが理解されよう。
[0205]コントローラ80が、受け部40に対する誘導コイル654の動きを制御することができるように、アクチュエータ90は、回路82を介してコントローラ80に接続されてもよい。
[0206]エアロゾル生成材料を備える物品100からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス10を備えるエアロゾル供給システム1の別の実施形態が図7A及び図7Bに示されている。この実施形態では、加熱システムは、誘導加熱システム750を備える。この実施形態では、加熱システムの少なくとも一部は少なくとも1つの誘導コイル754を備える。誘導加熱システム650は、少なくとも1つのサセプタ752の加熱を引き起こすように動作可能である。図7A及び図7Bに示す実施形態では、エアロゾル供給システム1は、少なくとも1つの誘導コイル754及び少なくとも1つのサセプタ752を備える誘導加熱システム850を備えてもよい。特定の実施形態では、エアロゾル供給デバイス10は、少なくとも1つの誘導コイル754を備える誘導加熱システム850を備えてもよく、物品100は、少なくとも1つのサセプタ752を備えてもよい。
[0207]図7A及び図7Bは、物品100と、少なくとも1つの誘導コイル754と、少なくとも1つのサセプタ752との間の配置を概略的に示している。図7A及び図7Bの実施形態では、誘導コイル754は、図には示していない受け部40に対して移動可能である。少なくとも1つのサセプタ752は、物品100が受け部40に受け入れられているときに受け部40に対して固定されている。したがって、特定の例では、誘導コイル554は、サセプタ752に対して移動可能である。図7に示す実施形態では、少なくとも1つのサセプタ752は、物品100の一部であり、例えば、物品100が受け部40に受け入れられているとき、受け部40及び/又はハウジング12に対して固定されていてもよい。
[0208]図7Aは、エアロゾル生成材料を備える物品100の1つの可能な例を示している。この場合、物品は、エアロゾル生成材料の複数の個別部分102を備える。図示の例では、個別部分102は、支持体110に配置されて基板を形成する。基板はまた、少なくとも1つのサセプタ752を含んでもよい。例えば、基板は、複数のサセプタ752を備えてもよく、それぞれは、エアロゾル生成材料の複数の部分の個別部分102の1つと関連付けられている。特定の実施形態では、複数のサセプタ752の各サセプタ752は、エアロゾル生成材料の複数の部分の個別部分102の1つ以上と関連付けられてもよい。
[0209]図示の例では、各サセプタ752は、エアロゾル生成材料の個別部分102のそれぞれ1つと支持体110との間に配置されている。他の例では、各サセプタ752は、個別部分102のそれぞれ1つに対して他の位置に配置されてもよい。例えば、各サセプタ752は、個別部分102のそれぞれ1つに対して支持体110の反対側に配置されてもよい。このような例では、各サセプタ752は、例えば個別部分102のそれぞれ1つの下にあることによって、個別部分102のそれぞれ1つと位置合わせされてもよい。特定の実施形態では、各サセプタ752は、支持体110と実質的に同じ領域を覆うような大きさであってもよい。サセプタ752は、本明細書で説明したような任意の材料、例えば、アルミニウム箔などの箔であってもよい。他の例では、各サセプタ752は、エアロゾル生成材料の個別部分102のそれぞれ1つの中又は内側に配置されていてもよい。例えば、各サセプタ752は、エアロゾル生成材料の個別部分102と混合された、本明細書で説明したような加熱可能な材料を備えてもよい。
[0210]図7Aに示す物品100の場合、個別部分102は2列の個別部分102で配置されている。しかしながら、個別部分102の任意の数の行、列、又はパターンが支持体110に配置されてもよいことが理解されよう。
[0211]誘導コイル754が交流電流によってエネルギーを与えられると、本明細書で説明したように、その結果生じる変動磁場が、加熱システムによって加熱されるのに適切な位置に配置された少なくとも1つのサセプタ752を加熱する。次いで、デバイス10が使用中で、物品100が受け部40に受け入れられているとき、少なくとも1つのサセプタ752を使用して、物品100のエアロゾル生成材料の個別部分102の1つ以上を加熱することができる。
[0212]少なくとも1つの誘導コイル754が受け部40及び/又はハウジング12に対して移動させられると、この少なくとも1つの誘導コイル754を使用して、エアロゾル生成材料の異なる個別部分102を加熱することができる。特定の例では、図7Aに示すように、物品100は、平たい、又は概ね平たい形状であってもよい。物品100は、図7Aに示すように、矩形の形状で長さLを有してもよい。誘導コイル754は、物品100の長さの少なくとも一部分に沿って移動可能であってもよい。物品100が受け部40に受け入れられているとき、少なくとも1つの誘導コイル754は、図7Aに示す長さ方向Lに移動可能であってもよい。したがって、少なくとも1つの誘導コイル754は、エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの選択された1つ以上の個別部分102が加熱システムによって加熱可能になることができる位置に物品100の長さに沿って移動することができる。例えば、少なくとも1つの誘導コイル754は、エアロゾル生成材料の選択された1つ以上の個別部分102に対応するそれぞれのサセプタ752に近接して配置されてもよく、次いで、誘導加熱システム750が起動されてもよい。
[0213]この構成は、選択された量、特定の香料、活性物質、又はこれらの任意の所望の組合せを使用者に送達することを可能にすることができる。例えば、エアロゾル生成材料の1つの個別部分102は香料を備え、エアロゾル生成材料のすぐ隣の個別部分102は活性物質又は異なる香料を備える場合、少なくとも1つの誘導コイル754が作動させられると、2つの隣り合う個別部分102は、エアロゾルが組み合わさったものを生成して使用者に送達することができる。このように、物品100が提供され、デバイス10で使用されて、様々な異なるエアロゾルの組合せを使用者に提供することができる。例えば、1つの物品100は、使用時に異なる香料の組合せを提供して使用者が体験することができる場合がある。
[0214]この構成はまた、誘導コイル754とサセプタ752を密接に一緒に配置してスペースを効率的に使用することができるので、エネルギーのより効率的な使用を可能にすることができる。さらに、サセプタ752は極めて小さく作られて、概して、材料の無駄を最小限に抑え、処分される廃棄物を削減することができる。
[0215]図7B6に示す例では、誘導加熱システム550の誘導コイル754は、少なくとも1つのサセプタ752の周りにコイル状にされている、又は巻かれている。図7Bでは、物品100は、受け部40(図7A及び図7Bには示していない)に受け入れられているときに誘導コイル754の内側に端部を向けて配置されて概略的に示されている。図7Bに示す例では、少なくとも1つの誘導コイル754は、扁平なチューブの形態をとる。特定の例では、少なくとも1つの誘導コイル754は、細長い扁平なチューブ状の形状であってもよい。このように、少なくとも1つの誘導コイル754は、平たい物品100に対応する形状を有する。これによって、誘導加熱時に、少なくとも1つのサセプタ752にエネルギーを効率的に伝達することができる。少なくとも1つの誘導コイル754は、例えば、楕円形、長円形、又は角が丸くなった矩形など、他の適切な形状を有してもよい。
[0216]特定の実施形態では、誘導コイル754は、物品100の一部分のみに沿って延在していてもよい。したがって、この例では、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル754は、エアロゾル生成材料の加熱される個別部分102に対応する物品100の長さの一部に沿って実質的に延在している。
[0217]本明細書で説明した他の例と同様に、誘導コイル754は受け部40の内側又は外側に配置されてもよい。図7に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の例では、物品100は、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル754の内側に配置される。他の例では、物品100は、例えば、デバイス10の誘導コイル754を覆ってぴったりと合う中空チューブの形態をとることによって、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル754の外側に配置されてもよい。
[0218]本明細書で説明した他の例と同様に、図7A及び図7Bに示したエアロゾル供給システム1の実施形態では、デバイス10には、吸い口要素、空気入口、又は蓋など、説明した特徴のいずれかが設けられてもよい。
[0219]図7A及び図7Bのデバイス10のいくつかの実施形態はセレクタ70を含んでもよい。セレクタ70は、本明細書で説明するように、物品100から、エアロゾル生成材料の1つ以上の個別部分102を加熱システムによって加熱するために選択するように動作可能である。特定の実施形態では、デバイス10はコントローラ80を含んでもよい。コントローラ80は、本明細書で説明した他の例に対して説明したのと同じ方法で、回路によってデバイス10の他の構成要素に接続されてもよい。回路はまた、コントローラ80及び/又は電力ユニット84を誘導加熱システム750に接続することができる。例えば、誘導コイル754は、コントローラ80及び電力ユニット84に接続されてもよい。特定の実施形態では、コントローラ80はセレクタ70を備えてもよい。特定の実施形態では、セレクタ70は、コントローラ80とは別個のものであってもよい。
[0220]本明細書で説明した他の例と同じように、デバイス10は、誘導コイル754の移動を駆動するように動作可能なアクチュエータ90を含んでもよい。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の長さに沿う、したがって物品100の長さに沿う誘導コイル754の並進を駆動するためのリニアアクチュエータであってもよい。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の周りの、したがって物品100の外側の周りの誘導コイル754の回転を駆動するための回転アクチュエータであってもよい。
[0221]エアロゾル生成材料を備える物品100からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイス10を備えるエアロゾル供給システム1の別の実施形態が図8に示されている。システムのこの実施形態では、物品100は加熱システムの少なくとも一部を備え、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は、加熱システムの少なくとも一部と協働する加熱システムの他の構成要素を備える。エアロゾル生成材料は、物品100のエアロゾル生成材料収納領域102に収納されてもよい。
[0222]この実施形態では、加熱システムは、誘導加熱システム850を備える。誘導加熱システム850は、サセプタ852の加熱を引き起こすように動作可能である。この実施形態では、サセプタ852は、本明細書で説明したように誘導加熱によって加熱することができる。図8に示す実施形態では、誘導加熱システム850は、誘導コイル854を備える。図8の実施形態では、サセプタ852は、受け部40に対して固定された誘導コイル854に対して移動可能である。誘導コイル854は、ハウジング12に取り付けられてもよい。エアロゾル生成材料を収納するエアロゾル生成材料収納領域100は、サセプタ852に近接して配置されてもよい。
[0223]誘導コイル854が交流電流によってエネルギーを与えられると、本明細書で説明したように、その結果生じる変動磁場が物品100のサセプタ852を加熱する。次いで、デバイス10が使用中で、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ852を使用して、物品100のエアロゾル生成材料の1つ以上の部分を加熱することができる。
[0224]図8に示すエアロゾル供給システムの実施形態では、デバイス10には吸い口20が設けられており、使用者はデバイス10で生成されたエアロゾルをこれから吸引することができる。しかしながら、その代わりに、物品100に、本明細書で説明したような吸い口要素が設けられてもよいことが理解されよう。
[0225]図1及び図2に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10と同様に、図8に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は空気入口30を含む。使用者は、本明細書で説明した例に従って、物品100を、ハウジング12の開口を通して非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の受け部40に挿入する。例えば、この例では、吸い口20は、受け部40を覆って使用者がアクセスできないようにし、また、物品100を受け部40に挿入することを可能にする蓋として機能してもよい。
[0226]図8に示す実施形態では、受け部40は、細長い物品100を受け入れるように形作られて配置され、物品100を受け部40に挿入することができるように一端が開口している。受け部40は、本明細書で説明したような他の形状の物品100を受け入れるように形作られて配置されてもよいことが理解されよう。物品100は、物品100の1つ以上の構成要素への原動力の伝達を可能にするために、受け部40の機能部と機械的に係合する係合要素104を含んでもよい。
[0227]図8に示す例では、誘導加熱システム850の誘導コイル854は、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ852の周りにコイル状にされている、又は巻かれている。他の例では、誘導コイル854は、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ852の内側でコイル状にされていてもよい。例えば、物品100は、受け部内のスピゴットを覆ってぴったりと合うチューブ形状を有してもよい。スピゴットは、例えば、誘導コイル854を含んでもよい。
[0228]特定の例では、サセプタ852は、プレート又は平たい要素の形態をとってもよい。他の例では、サセプタ852は中空チューブであってもよい。誘導コイル854はまた、サセプタ852を取り囲む細長いチューブ状の形状、例えば、円筒形のチューブ状の形状であってもよい。図8では、誘導コイル854は、チューブ状コイル854の軸線を通る断面で示されている。
[0229]この実施形態では、誘導コイル854は、受け部40の長さの一部分に沿って延在している。したがって、この例では、物品100が受け部40に受け入れられているとき、誘導コイル854は、物品100の長さの一部分に沿って延在している。この例では、非燃焼式エアロゾル供給デバイス10は、物品100を収容するように構成されており、物品100の一部分のみが、エアロゾル生成材料収納領域102など、エアロゾル生成材料を支持する又は含む。この例では、物品100は係合要素104を収容し、係合要素104は、物品100の体積の一部分を占め、したがって、物品100が受け部40に受け入れられているときに受け部40の体積の対応する部分を占める。
[0230]図8に示す例では、誘導コイル854は、受け部40の外側に配置されている。他の例では、誘導コイル854は、受け部40の内側に配置されてもよい。図8に示す非燃焼式エアロゾル供給デバイス10の例では、サセプタ852は、誘導コイル454の内側に配置されている。言い換えれば、サセプタ852は、誘導コイル854の半径方向内側に配置されてもよい。例えば、誘導コイル854は、実質的な円筒形にコイル状にされ、又は巻かれており、半径方向は、誘導コイル454の円筒形によって相対的に規定される。他の例では、サセプタ852は、誘導コイル854の外側、例えば、誘導コイル854の半径方向外側方向に配置されてもよい。
[0231]図8に示す実施形態では、サセプタ852は、受け部40の長さの少なくとも一部分に沿って矢印Mの方向に移動可能である。したがって、物品100が受け部40に受け入れられているとき、サセプタ852は、物品100の長さの少なくとも一部分に沿って移動可能である。このようにして、サセプタ852は、物品100の長さに沿って前後に移動させることができ、その結果、エアロゾル生成材料のそれぞれの部分に近接してサセプタ852を配置して、誘導加熱システム850を作動させることによって、エアロゾル生成材料の選択された1つ以上の部分をサセプタ852によって加熱することができる。
[0232]図4のデバイス10のいくつかの実施形態はセレクタ70を含んでもよい。セレクタ70は、本明細書で説明するように、物品100から、エアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ852によって加熱するために選択するように動作可能である。
[0233]特定の実施形態では、デバイス10はコントローラ80を含んでもよい。コントローラ80は、回路82によってデバイス10の他の構成要素に接続されてもよい。例えば、コントローラ80は、デバイス10に電力を供給するために、回路82を介して電力ユニット84に接続されてもよい。回路82はまた、コントローラ80及び/又は電力ユニット84を誘導加熱システム850に接続することができる。例えば、誘導コイル854は、コントローラ80及び電力ユニット84に接続されてもよい。
[0234]特定の実施形態では、コントローラ80はセレクタ70を備えてもよい。特定の実施形態では、セレクタ70は、コントローラ80とは別個のものであってもよい。例えば、セレクタ70は、スイッチ又はタッチスクリーンなどのユーザインターフェースであってもよく、使用者は、ユーザインターフェースを通じてエアロゾル生成材料の1つ以上の部分をサセプタ852によって加熱するために選択することができる。いくつかの例では、セレクタ70は、例えば、回路82を介してコントローラに接続されてもよい。
[0235]デバイス10は、サセプタ852の移動を駆動するように動作可能なアクチュエータ90を含んでもよい。特定の実施形態では、アクチュエータ90は、受け部40の長さに沿う、したがって物品100の長さに沿うサセプタ852の並進を駆動するためのリニアアクチュエータであってもよい。図8に示す例では、アクチュエータ90は、物品100が受け部40に受け入れられているとき、物品100の係合要素104と係合するウォームギア94を備えてもよい。したがって、アクチュエータ90は、物品100とデバイス10の両方に構成要素を有するものとして記述することができる。例えば、係合要素104は、ウォームギア94によって駆動されるギアを備えてもよい。図示の例では、ギアは、サセプタ852を矢印Mの方向に前後に並進させるように機能する剛性ベルト106を押したり引いたりする駆動部として機能することができる。
[0236]サセプタ852の動きを駆動するために、他のアクチュエータを使用することができることは理解されよう。例えば、回転アクチュエータ又は磁気駆動装置を、サセプタ852の動きを駆動するために使用することができる。
[0237]コントローラ80が、受け部40に対するサセプタ852の動きを制御することができるように、アクチュエータ90は、回路82を介してコントローラ80に接続されてもよい。
[0238]本明細書で説明した非燃焼式エアロゾル供給デバイスの実施形態のいずれも、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための少なくとも1つの物品を含むエアロゾル供給システムとして使用者に提供されてもよい。エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用するための複数の同様の物品を含んでもよい。
[0239]本明細書で説明した様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解と教示を助けるためだけに提示されている。これらの実施形態は、実施形態のうちの単なる代表的な実例として提供されており、すべての実施形態を網羅したものでもなければ、他の実施形態を排除するものでもない。本明細書で説明した利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって規定されたとおりに本発明の範囲を限定するもの、或いは特許請求の範囲の均等物を制限するものと考えるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用し、変形を施すことができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書で詳細に説明したもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組合せを適切に備えてもよく、それらのみから構成されてもよく、或いは実質的にそれらから構成されてもよい。加えて、本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性のある他の発明を含む可能性がある。

Claims (27)

  1. エアロゾル生成材料を備える物品からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイスであって、
    使用時に前記物品を受け入れるための受け部と、
    前記物品が前記受け部に受け入れられているときに前記エアロゾル生成材料を加熱するための加熱システムであって、前記加熱システムの少なくとも一部と前記受け部が相対的に移動可能である、加熱システムと、
    前記エアロゾル生成材料の複数の部分から、前記エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を前記加熱システムによって加熱するために選択するように動作可能なセレクタと、
    前記加熱システムの前記少なくとも一部を、使用時に前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の部分が前記加熱システムによって加熱可能であるような位置に、前記受け部に対して移動させるように構成されたコントローラと
    を備える、非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  2. 前記加熱システムの前記少なくとも一部が、前記受け部に対して、前記受け部の第1の軸線の周りに回転可能である、請求項1に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  3. 前記加熱システムの前記少なくとも一部が、前記受け部に対して、前記受け部の第2の軸線の方向に並進可能である、請求項1又は2に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  4. 前記加熱システムの前記少なくとも一部が前記加熱システムの複数の部分を備え、前記加熱システムの前記部分のそれぞれが、使用時に、前記エアロゾル生成材料の前記複数の部分のうちの異なる部分を加熱するように前記受け部に対して移動可能である、請求項1~3のいずれか一項に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  5. 前記コントローラが、前記加熱システムの前記少なくとも一部に前記エアロゾル生成材料の前記複数の部分を非連続な順序で加熱させるように構成された、請求項1~4のいずれか一項に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  6. 前記加熱システムが抵抗加熱システムを備え、前記少なくとも一部が電気抵抗ヒータである、請求項1~5のいずれか一項に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  7. 前記加熱システムが誘導加熱システムを備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  8. 前記誘導加熱システムが、サセプタと、使用時に前記サセプタの加熱を引き起こすように動作可能な誘導コイルとを備える、請求項7に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  9. 前記少なくとも一部が前記サセプタを備え、前記誘導コイルが、前記受け部に対して位置が固定されている、請求項8に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  10. 前記少なくとも一部が前記サセプタ及び前記誘導コイルを備える、請求項8に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  11. 前記誘導コイルが、前記サセプタと連動して移動可能である、請求項10に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  12. 前記少なくとも一部が前記誘導コイルを備え、前記サセプタが、前記受け部に対して固定されている、請求項8に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  13. 前記サセプタが、前記誘導コイルの半径方向内側に配置された、請求項7~12のいずれか一項に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  14. エアロゾル生成材料を備える物品からエアロゾルを生成するための非燃焼式エアロゾル供給デバイスであって、
    使用時に前記物品を受け入れるための受け部と、
    前記物品が前記受け部に受け入れられているときに前記エアロゾル生成材料の加熱を引き起こすための誘導加熱システムであって、サセプタ及び誘導コイルのうちの少なくとも1つを備える、誘導加熱システムと
    を具備し、
    使用時に、前記エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの少なくとも1つの部分が前記誘導加熱システムによって加熱可能であるように、前記サセプタ及び前記誘導コイルのうちの少なくとも1つが、前記受け部に対して移動可能である、非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  15. 前記サセプタ及び前記誘導コイルが、前記受け部に対して移動可能である、請求項14に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  16. 前記誘導コイルが、前記サセプタと連動して移動可能である、請求項15に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  17. 前記誘導コイルが、前記受け部に対して移動可能である、請求項14に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  18. 前記誘導加熱システムが前記サセプタを備え、前記サセプタが、前記受け部に対して位置が固定されている、請求項17に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  19. 前記サセプタが、前記誘導コイルの半径方向内側に配置された、請求項14~18のいずれか一項に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイス。
  20. 請求項1~19のいずれか一項に記載の非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える少なくとも1つの物品とを具備するエアロゾル供給システムであって、前記少なくとも1つの物品が、前記受け部内に受け入れ可能な形状と大きさである、エアロゾル供給システム。
  21. 記載なし。
  22. 非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル生成材料を備える物品と、少なくとも1つのサセプタ、及び使用時に前記サセプタの加熱を引き起こすように動作可能な少なくとも1つの誘導コイルを備える誘導加熱システムとを具備するエアロゾル供給システムであって、
    前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスが、使用時に前記物品を受け入れるために受け部を備え、前記物品が、前記受け部内に受け入れ可能な形状と大きさであり、
    前記非燃焼式エアロゾル供給デバイスが前記少なくとも1つの誘導コイルを備え、前記少なくとも1つの誘導コイルと前記受け部が相対的に移動可能であり、
    前記物品が、前記少なくとも1つのサセプタを備える、エアロゾル供給システム。
  23. 前記少なくとも1つのサセプタが複数のサセプタを含み、前記サセプタのそれぞれが、前記エアロゾル生成材料の複数の部分のうちの1つ以上の個別部分と関連付けられた、請求項22に記載のエアロゾル供給システム。
  24. 前記物品が平たい形状であり、前記少なくとも1つの誘導コイルが扁平なチューブ状の形状である、請求項22又は23に記載のエアロゾル供給システム。
  25. エアロゾル生成材料を加熱する方法であって、
    エアロゾル生成材料を備える物品を非燃焼式エアロゾル供給デバイスの受け部に受け入れるステップであって、前記デバイスが、前記エアロゾル生成材料を加熱するための加熱システムを備える、ステップと、
    前記エアロゾル生成材料の複数の部分から、前記エアロゾル生成材料の1つ以上の部分を前記加熱システムによって加熱するために選択するステップと、
    前記加熱システムの少なくとも一部を、前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の部分が前記加熱システムによって加熱可能であるような位置に、前記受け部に対して移動させるステップと、
    前記加熱システムを用いて前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の部分を加熱するステップと
    を含む、方法。
  26. 前記加熱システムの前記少なくとも一部を、前記エアロゾル生成材料の第2の部分が前記加熱システムによって加熱可能であるような位置に、前記受け部に対して移動させるステップを含む、請求項25に記載の方法。
  27. 前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の部分を前記加熱システムによって加熱するために再選択するステップと、前記加熱システムの前記少なくとも一部を、前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の部分が前記加熱システムによって加熱可能であるような位置に、前記受け部に対して移動させるステップと、前記加熱システムを用いて前記エアロゾル生成材料の前記1つ以上の部分を再加熱するステップとを含む、請求項26に記載の方法。
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