JP2023502738A - ゾニサミド口腔分散性錠剤 - Google Patents

ゾニサミド口腔分散性錠剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、活性成分としてゾニサミドを含む固体医薬製剤に関し、特に、口腔において迅速に崩壊し、良好な機械的強度特性を有し、従来の製造方法によって得ることができる、ゾニサミドの経口投与のための錠剤に関する。

Description

本発明は、活性成分としてゾニサミドを含む固体医薬製剤に関し、特に、口腔において唾液の作用によって迅速に崩壊し、良好な嗜好性、良好な機械的強度特性もまた有し、従来の製造方法によって得ることができる、ゾニサミドの経口投与のための錠剤に関する。
ゾニサミド、1,2-ベンゾイソオキサゾール-3-メタンスルホンアミドは、てんかんの症状の治療において有用な、抗痙攣効果を示す薬物であるだけでなく、パーキンソン病の治療におけるレボドパのアジュバントである。例えば、ヨーロッパでは、ゾニサミドは、ブランド名「Zonegran(登録商標)」の下で市販されているが、いくつかのジェネリックバージョンが存在し、カプセルおよび口腔分散性(orodispersible)錠剤として製剤化されて見出され得る。口腔分散性錠剤の形態では、ブランド名「Trerief(登録商標)」の下で日本でのみ市販されている。
口腔分散性錠剤(ODT)は、2013年7月に発行されたヨーロッパ薬局方(Ph.Eur.)第8版において、嚥下される前に急速に崩壊する、口に入れるための非コーティング錠剤として定義されている。ヨーロッパ薬局方はまた、Ph.Eur.2.9.1.の方法によれば、錠剤およびカプセルのための崩壊試験においてそれらが崩壊しなければならない時間として、3分間を規定している。
水を必要とすることなく口中で急速に崩壊する固体製剤の開発は、これらの医薬製剤が、嚥下に困難を有する患者、例えば、高齢者、乳児、精神的な問題を有する患者および非協力的な患者、ならびに集団一般に提供する利点に起因して、目的とされる;それは、この薬物を水を必要とせずに投与することがそれによって可能になるからである。
いくつかの技術が、市販のODTを生産するために利用可能である。これらの技術は通常、調製において使用される方法に従ってグループ分けされる:フリーズドライ(Zydis(登録商標)、Quicksolv(登録商標)およびLyoc(登録商標))、成形(FlashDose(登録商標))および圧密技術。
Towa Pharmaceutical Co.Ltdは、RACTBABと呼ばれる、ODT製品を生産するための技術を開発した。この技術を使用して製造された錠剤は、湿度に対して抵抗性であり、良好な摩損度を示し、口腔中で容易に溶解すると言われる。
RACTAB技術は、サッカリドとクロスポビドンおよびコーンスターチとの懸濁物を流動床スプレーコーティングすることによって、いわゆる迅速溶解性顆粒(rapidly dissolving granule)(RDG)を製造することにある。得られた顆粒は、狭い粒子分布、大きい表面積および微小孔によって特徴付けられる。許容できる硬度を有する錠剤を保証するために、RDGは、物理的強度および湿度に対する抵抗性を改善するためのバインダー剤としてこの場合には使用される微粉化エチルセルロースとさらにブレンドされる。
この技術を用いて得られた錠剤の硬度および水吸収に関する許容できる特性にもかかわらず、この製造方法は、エネルギーを消費するだけでなく、長い時間がかかる方法でもある多工程流動床造粒法を必要とする。さらに、いくつかの賦形剤、とりわけ、標準的なODT材料ではない微粉化エチルセルロースの使用は、RACTAB技術のコストをさらに増加させる。
各ODT技術は、それ自体の利点および欠点を有するが、バランスを取るべき重要な側面の1つは、短い崩壊時間を維持しつつ適切な錠剤機械的特性を達成することである。
これに関して、フリーズドライ(凍結乾燥)技術を使用して調製されたODTは、急速な崩壊プロファイルを示すが、高い摩損度、高い温度および湿度レベルでの低い安定性を示し、不十分な機械的特性を示す。さらに、この技術は、高価な機械に依存し、コストは、時折要求される特別な包装に起因してさらに膨らみ得、スケールアップする場合には問題になり得る。
成形技術は、2つの異なる方法、溶媒法および加熱法に基づき得、高い薬物用量の錠剤の調製、および迅速な溶解を示す得られた錠剤を可能にする。他方、そのように調製された錠剤は通常、低い機械抵抗を示し、得られた錠剤は、ブリスターポケットの取り扱いおよび開封の間に、侵食および破損を受ける。
圧密技術は、口腔分散性錠剤を調製するために使用される従来の方法である。2つの一般的なアプローチが存在し、第1のアプローチは、造粒(湿式造粒、乾式造粒および成形造粒)とその後の圧縮に基づき、第2のアプローチは、粉末状混合物の直接圧縮に基づく。この技術は、十分に確立された技術であり、したがって低い製造コストを有し、容易な技術移転を可能にする(例えば、異なる生産業者への移転が容易である)ので、いくつかの利点を有する。ODTの製造におけるこの技術の重要な特色は、崩壊およびしたがって溶解の速度を加速させる、いわゆる超崩壊剤(superdisintegrant)の使用であり、これは、水溶性賦形剤および時折は発泡剤によってさらに支援され得る。しかし、経済的利益およびより単純な技術的要件にもかかわらず、通常、この方法を使用して調製されたODTは、この技術を使用して調製された錠剤のより高い機械抵抗の結果として、他の技術を使用して調製された錠剤よりも長い崩壊時間を有するが、それは、これらの2つのパラメーターが通常、逆相関関係を有するからである。
口腔分散性錠剤は、種々の適用において、特に、患者が通常の錠剤またはカプセルの嚥下に問題を有する高齢者または小児である場合に、有用であり得る。例えば、パーキンソン障害を患っている患者は、罹患した運動系を有するため、口腔分散性錠剤が有益である。
Dainipponは、ゾニサミドを含む経口分散性錠剤を開発し、それをブランドTrerief(登録商標)ODの下で商品化している。Trerief(登録商標)OD組成物は、D-マンニトール、コーンスターチ、結晶セルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール(部分鹸化)、タルク、軽質無水ケイ酸、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、ステアリン酸マグネシウム、黄色三二酸化鉄を含む。
RACTAB技術の場合と同様、Trerief(登録商標)OD製剤は、標準的なODT賦形剤ではないバインダー、賦形剤として両方とも使用される、結晶セルロースおよびエチルセルロースを含む。これらの2種の賦形剤は、許容できるレベルに到達するように錠剤の硬度を増加させるために、Trerief(登録商標)において必要とされる。しかし、50mgのTrerief OD錠剤の硬度試験は、およそ114Nの値を生じるが、この値は、錠剤がバルクで出荷される場合には特に、錠剤の完全性を確実にするためには不十分である。特に、口腔分散性錠剤が貯蔵されると、硬度は減少し、錠剤は破損に対してより感受性になる。
したがって、直接圧縮などの単純かつ経済的な方法によって得ることができる、ODTにとって望ましい急速な崩壊を維持しつつ、高い硬度(錠剤に良好な機械抵抗を付与する)を有する、ゾニサミドを含む口腔分散性錠剤を提供することが、本発明の目的である。特に、優れた~良好な硬度を経時的に維持することを可能にする改善された機械抵抗を有する、ゾニサミドを含む口腔分散性錠剤を提供することは、本発明の1つの目的である。
本発明の著者らは、ゾニサミド;マンニトール、微結晶セルロース、カルメロースおよびクロスポビドンを含む粒子;滑沢剤ならびに場合により1種以上の甘味料を含む、直接圧縮によって調製された錠剤が、高い硬度を有すること、およびこの高い硬度にもかかわらず、良好な~優れた崩壊時間を維持することを、驚くべきことに見出し、これは、短い崩壊時間を得るために低い抵抗性および高い多孔性を有する錠剤を調製することを要する他のより複雑な技術についての重要な利点に関する。高い硬度は、バルクで出荷される場合に錠剤を保護するような硬度である。さらに、本発明による錠剤は、良好な~優れた崩壊時間をなおも示しつつ十分な硬度を経時的に維持することを可能にする、優れた安定性を示す。
経口製剤の安定性を損なうことが公知の条件である湿度条件(水または他の溶媒)にも高い温度にも活性成分が供されないので、直接圧縮は、他の複雑な技法を超える重要な利点を提供する。さらに、その単純さに起因して、単純な機械だけを必要とし、経済的およびエネルギー的に低い製造コストをもたらす。
したがって、第1の態様では、本発明は、
(i)ゾニサミド、
(ii)下記:
a)糖または糖アルコール、例えば、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、D-グルシトール(マルチトール)、トレハロース、ラクトース、マルトース、グルコース、フルクトース、スクロース、マンノース、またはそれらの組み合わせ、
b)セルロース、例えば、結晶セルロース、微結晶セルロースおよび粉末化セルロース、
c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、例えば、カルメロース、ならびに
d)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、例えば、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルデンプンナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルデンプン、デンプングリコール酸ナトリウムおよびデンプン
を含む粒子、
(iii)滑沢剤、ならびに
(iv)場合により、1種以上の甘味料および/または他の薬学的に許容できる賦形剤
を含む経口崩壊性錠剤に関する。
本発明の第2の態様は、上で定義される錠剤を調製するための方法であって、
a)成分(i)、(ii)、(iii)および(iv)を含む混合物を調製する工程;ならびに
b)5kNと50kNとの間の圧力を好ましくは使用して、工程a)で得られた混合物に直接圧縮を適用する工程
を含む方法に関する。
本発明の第3の態様は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンまたはポリ二塩化ビニリデンで好ましくは作製されたポリマーフィルム、およびアルミニウムシール中に包装された、第1および第2の態様による、直接圧縮によって調製された経口崩壊性錠剤を指す。
本発明は、混合物の直接圧縮によって得ることができる経口崩壊性錠剤に関し、この混合物は、
(i)ゾニサミド、
(ii)下記:
a)糖または糖アルコール、例えば、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、D-グルシトール(マルチトール)、トレハロース、ラクトース、マルトース、グルコース、フルクトース、スクロース、マンノース、またはそれらの組み合わせ、
b)セルロース、例えば、結晶セルロース、微結晶セルロースおよび粉末化セルロース、
c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、例えば、カルメロース、ならびに
d)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、例えば、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルデンプンナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルデンプン、デンプングリコール酸ナトリウムおよびデンプン
を含む粒子、
(iii)滑沢剤、ならびに
(iv)場合により、1種以上の甘味料および/または他の薬学的に許容できる賦形剤
を含む。
第1の態様の好ましい実施形態では、本発明は、
(i)ゾニサミド、
(ii)下記:
a)マンニトール、
b)微結晶セルロース、
c)カルメロース、
d)クロスポビドン
を含む粒子、
(iii)滑沢剤、
(iv)場合により、1種以上の甘味料
を含む経口崩壊性錠剤に関する。
口腔分散性錠剤は、水なしの投与が必要な場合、錠剤の嚥下に困難を有する患者への投与の場合、または独特な錠剤形態である場合に喉を塞ぐ恐れがある高齢者もしくは小児への投与の場合に、有利に使用される。口腔分散性錠剤は、ヒトに安全に経口投与することができる。
本発明による錠剤の活性成分は、ゾニサミドまたはその薬学的に許容できる塩を含む。
使用される活性成分の量は、大きく変動し得る。当業者は、活性成分の物理的特徴、錠剤のサイズ、および他の成分の要件が、製剤中でのその限界含量に直接影響することを理解するであろう。しかし、本発明のある実施形態では、錠剤は、1~約20重量%、好ましくは5~18重量%、より好ましくは8~15重量%、さらにより好ましくは10~14重量%のゾニサミドを含む、言い換えると、重量パーセンテージは、組成物の総重量との比較である。特に好ましい実施形態では、錠剤は、組成物の総重量に基づいて、約12.5%のゾニサミドを含む。
絶対量では、ゾニサミドを含む経口崩壊性錠剤は、10~500mg、好ましくは25~200mgの量、より好ましくは、25mg、50mg、100mg、150mgおよび/または200mgの量で、このゾニサミドを含み得る。
ある実施形態では、経口崩壊性錠剤は、体積で測定して30μm~300μmの範囲のD(97)、好ましくは、体積で測定して50μm~250μmのD(97)、より好ましくは、体積で測定して200μm以下のD(97)、さらにより好ましくは、体積で測定して150μm以下のD(97)によって特徴付けられる粒度分布を有するゾニサミドの粒子を含む。
ある実施形態では、経口崩壊性錠剤は、体積で測定して30μm~100μmの範囲のD(90)、好ましくは、体積で測定して50μm~75μmのD(90)、より好ましくは、体積で測定して68μm以上のD(90)、さらにより好ましくは、体積で測定して48μm以上のD(90)によって特徴付けられる粒度分布を有するゾニサミドの粒子を含む。
ある実施形態では、経口崩壊性錠剤は、体積で測定して30μm~300μmの範囲のD(97)および体積で測定して30μm~100μmのD(90)によって特徴付けられる粒度分布を有するゾニサミドの粒子を含む。
ある実施形態では、経口崩壊性錠剤は、体積で測定して200μm以下のD(97)、好ましくは、体積で測定して150μm以下のD(97)、および体積で測定して48μm以上のD(90)、好ましくは、体積で測定して68μm以上のD(90)によって特徴付けられる粒度分布を有するゾニサミドの粒子を含むが、それは、錠剤の機械的特性、例えば、流動性、圧縮性および均一性が改善されるからである。
流動性という用語は、本明細書で使用する場合、規定された条件下で、分割された固体(例えば、粉末および顆粒)が垂直に流れる能力を指す。ヨーロッパ薬局方8.5(2.9.16、モノグラフ)で述べられるように、流動性は、試験サンプルがファンネルから流れ出るのに必要な時間を測定することによって決定され、このファンネルは、試験される材料の流動特性に従って異なる角度および/またはオリフィス直径を有することができる。ファンネルの典型的なオリフィス直径は、10mm、15mmおよび25mmである。流動性は、100gのサンプルに関して、数秒または10分の数秒で表される。
粒度分布(PSD)という用語は、特定の物質の異なるサイズ区分の各々の、相対的体積パーセンテージを指す。粒度分布は、レーザー光回折機器、例えばMalvern Mastersizer(登録商標)2000を使用して測定することができる。粒度は、粒子の均質な懸濁物によって散乱されるレーザー光の角度分布を測定することによって決定される。粒度分布は、Gustav Mieによって展開された光散乱の理論を使用して、光散乱データから決定され得る。他の型の機器もまた、粒度分布を決定するために適切である。D(n)という用語は、本明細書で使用する場合、組成物中の粒子のn%(体積に基づく)が、指定のD値以下の直径を有することを意味する。したがって、D(97)は、粒子の97%が指定のD値以下の直径を有することを意味する。
本発明による錠剤は、a)糖または糖アルコール、好ましくはマンニトール、b)セルロース、好ましくは微結晶セルロース、c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、好ましくはカルメロース、およびd)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、好ましくはクロスポビドンを含む粒子を含む。
本発明の状況では、粒子のための適切な糖または糖アルコールは、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、D-グルシトール(マルチトール)、トレハロース、ラクトース、マルトース、グルコース、フルクトース、スクロース、マンノース、またはそれらの組み合わせ、好ましくはマンニトールを含む。
本発明の状況では、粒子のための適切なセルロースは、結晶セルロース、微結晶セルロースおよび粉末化セルロース、またはそれらの組み合わせ、好ましくは微結晶セルロースを含む。
本発明の状況では、粒子のための第1の崩壊剤成分としての適切な酸型カルボキシメチルセルロースは、カルメロースである。
本発明の状況では、粒子のための、酸型カルボキシメチルセルロースではない適切な第2の崩壊剤成分は、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルデンプンナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルデンプン、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせ、好ましくはクロスポビドンを含む。
本発明の状況では、単語「約」が数値に先行する場合、その値は±5%変動し得、具体的な値が明確に含まれると理解すべきである。したがって、「約100」は、「95~105、好ましくは100」と等価と解釈すべきである。
ある実施形態では、本発明による錠剤は、a)糖または糖アルコール、好ましくはマンニトール、b)セルロース、好ましくは微結晶セルロース、c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、好ましくはカルメロース、およびd)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、好ましくはクロスポビドンを含む粒子を含み、この粒子は、錠剤の80重量%~90重量%、好ましくは82重量%~88重量%、より好ましくは84~86.5重量%の量で存在する。
ある実施形態では、粒子は、粒子の40重量%~60重量%、好ましくは、粒子の45重量%~60重量%、より好ましくは、粒子の53~59重量%の、糖または糖アルコール、好ましくはマンニトールを含む。
ある実施形態では、粒子は、粒子の10重量%~30重量%、好ましくは、粒子の15重量%~25重量%、より好ましくは、粒子の17重量%~23重量%の、セルロース、好ましくは微結晶セルロースを含む。
ある実施形態では、粒子は、粒子の10重量%~30重量%、好ましくは、粒子の12重量%~25重量%、より好ましくは、粒子の17重量%~23重量%の、第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、好ましくはカルメロースを含む。
ある実施形態では、粒子は、粒子の1重量%~7重量%、好ましくは、粒子の2重量%~5重量%、より好ましくは、粒子の3.4~4.6重量%の、酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、好ましくはクロスポビドンを含む。
ある実施形態では、a)糖または糖アルコール、好ましくはマンニトール、b)セルロース、好ましくは微結晶セルロース、c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、好ましくはカルメロース、およびd)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、好ましくはクロスポビドンを含む粒子は、体積で測定して、50μmと200μmとの間、より好ましくは、90μmと150μmとの間、より好ましくは、95μmと150μmとの間、より好ましくは、100μmと150μmとの間、より好ましくは、120μmと150μmとの間、さらにより好ましくは、139μmと141μmとの間、最も好ましくは約140μmの平均粒度を有する。
ある実施形態では、4つの成分a)、b)、c)およびd)を含む粒子は、例えば、湿式造粒などの、当業者に公知の任意の方法によって生産され得る。この方法は、単一造粒法、または二段階造粒法、例えば、参照によって組み込まれる特許出願EP2898899 A1に記載される方法を含み得る。
単一造粒法では、粒子成分a)、b)、c)およびd)を流動床造粒機中に充填し、引き続いて水をスプレーし、それにより、顆粒を得る。
二段階造粒法では、粒子成分a)、c)およびd)を流動床造粒機中に充填し、引き続いて水をスプレーし、それにより、第1の顆粒を得る。この第1の顆粒を、粒子成分b)とさらに混合して、粒子成分a)、b)、c)およびd)を含む第2の顆粒を得る。
ある実施形態では、粒子は、商品名Granfiller(登録商標)-D211またはGranfiller(登録商標)-D215の下でDaicelから入手することができる。
滑沢剤は、さらなる賦形剤として本明細書で使用される。滑沢剤の適切な例には、タルク、安息香酸ナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム(例えば、Pruv、Lubripharm SSF)、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸グリセリル、ステアリン酸およびモノステアリン酸グリセリンが含まれるがこれらに限定されない。好ましくは、滑沢剤は、フマル酸ステアリルナトリウム(Pruv)、ステアリン酸マグネシウムまたはそれらの組み合わせを含む群から選択され、より好ましくは、滑沢剤は、フマル酸ステアリルナトリウム(Pruv)である。フマル酸ステアリルナトリウムの使用は、優れた崩壊時間を維持しつつ、増加した硬度を有するODT錠剤を生じ得ることが見出されている。
好ましい実施形態では、滑沢剤(複数種可)は、錠剤の0.1重量%~5重量%、好ましくは0.5~4.5重量%、より好ましくは1~4重量%の量で使用される。
場合により、本発明の錠剤は、1種以上の甘味料を含み得、それらの甘味料は、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン酸ナトリウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、スクロース、フルクトース、グリチルリチン酸モノアンモニウム、およびそれらの混合物を含む群から選択され得る。好ましくは、甘味料は、アスパルテームである。好ましくは、本発明の甘味料は、錠剤の約0.1~7重量%、好ましくは1~5重量%、より好ましくは1~3重量%、さらにより好ましくは1.5~2.5重量%の量で使用される。
本発明の錠剤製剤は、口腔分散性医薬組成物のエレガンシー(elegancy)および性能に影響を与える、界面活性剤、香味剤、滑沢剤、甘味料、流動促進剤、付着防止剤およびそれらの混合物などの他の薬学的に許容できる賦形剤もまた含み得る。この製剤において使用されるさらなる薬学的に許容できる賦形剤は、少量、例えば、一般に、錠剤の総重量の10%未満、好ましくは5%で存在する。
本発明の組成物において使用される適切な香味剤には、イチゴ、サクランボ、オレンジ、ペパーミント、クロスグリ、バナナ、ラズベリー、赤い果物(red fruits)、野生のベリー(wild berries)およびカラメルフレーバーが含まれるがこれらに限定されない。好ましくは、本発明の香味剤は、錠剤の5重量%未満、好ましくは4重量%未満、より好ましくは2重量%未満、さらにより好ましくは1%未満の量で使用される。
第1の態様のある実施形態では、本発明は、
(i)ゾニサミド、
(ii)下記:
a)糖または糖アルコール、例えば、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、D-グルシトール(マルチトール)、トレハロース、ラクトース、マルトース、グルコース、フルクトース、スクロース、マンノース、またはそれらの組み合わせ、
b)セルロース、例えば、結晶セルロース、微結晶セルロースおよび粉末化セルロース、
c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、例えば、カルメロース、ならびに
d)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、例えば、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルデンプンナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルデンプン、デンプングリコール酸ナトリウムおよびデンプン
を含む粒子、
(iii)滑沢剤、ならびに
(iv)場合により、1種以上の甘味料および/または他の薬学的に許容できる賦形剤
を含む経口崩壊性錠剤であって、ゾニサミド(i)が、体積で測定して30μm~300μmの範囲のD(97)によって特徴付けられる粒度分布を有する、経口崩壊性錠剤に関する。
第1の態様の好ましい実施形態では、本発明は、
(i)ゾニサミド、
(ii)下記:
a)マンニトール、
b)微結晶セルロース、
c)カルメロース、
d)クロスポビドン
を含む粒子、
(iii)滑沢剤、
(iv)場合により、1種以上の甘味料
を含む経口崩壊性錠剤であって、ゾニサミド(i)が、体積で測定して30μm~300μmの範囲のD(97)、好ましくは、体積で測定して200μm以下のD(97)、より好ましくは、体積で測定して150μm以下のD(97)によって特徴付けられる粒度分布を有する、経口崩壊性錠剤に関する。
第1の態様のより好ましい実施形態では、本発明は、
(i)ゾニサミド、
(ii)下記:
a)マンニトール、
b)微結晶セルロース、
c)カルメロース、
d)クロスポビドン
を含む粒子、
(iii)滑沢剤、
(iv)場合により、1種以上の甘味料
を含む経口崩壊性錠剤であって、ゾニサミド(i)が、体積で測定して30μm~300μmの範囲のD(97)および体積で測定して30μm~100μmの範囲のD(90)によって特徴付けられる粒度分布を有する、経口崩壊性錠剤に関する。
第1の態様のある実施形態では、本発明は、
(i)1~約20重量%のゾニサミド、
(ii)80重量%~約90重量%の、
a)糖または糖アルコール、例えば、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、D-グルシトール(マルチトール)、トレハロース、ラクトース、マルトース、グルコース、フルクトース、スクロース、マンノース、またはそれらの組み合わせ、
b)セルロース、例えば、結晶セルロース、微結晶セルロースおよび粉末化セルロース、
c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、例えば、カルメロース、ならびに
d)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、例えば、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルデンプンナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピルデンプン、デンプングリコール酸ナトリウムおよびデンプン
を含む粒子、
(iii)0.1~5%の滑沢剤、ならびに
(iv)場合により、0.1%~7%の1種以上の甘味料および/または他の薬学的に許容できる賦形剤
を含む経口崩壊性錠剤であって、重量パーセンテージが、組成物の総重量との比較であり、ゾニサミド粒子(i)が、体積で測定して30μm~300μmの範囲のD(97)、好ましくは、体積で測定して200μm以下のD(97)、より好ましくは、体積で測定して150μm以下のD(97)によって特徴付けられる粒度分布を有する、経口崩壊性錠剤に関する。
本発明において使用される製剤は、良好な崩壊時間を維持しつつ高い硬度を有する口腔分散性錠剤の調製を可能にする。高い硬度は、バルクで出荷された場合に錠剤をさらに保護する。25℃および75%相対湿度(RH)または40℃および75%RHでの未包装条件下での貯蔵の際に、本発明の錠剤は、15日間の貯蔵後に、その初期硬度の50%超を維持し、一方、市販の錠剤Trerief(登録商標)は、その初期硬度の50%超を喪失することも見出されている。さらに、本発明の未包装の経口崩壊性錠剤は、少なくとも3ケ月にわたる25℃/75%RHでの貯蔵条件で、その初期硬度の50%超を維持する。
本明細書で使用する場合、錠剤硬度は、外部刺激に対する機械抵抗によって定義され、圧裂試験(diametric compression)を介して適用される力、破損させるのに必要な力、または錠剤において破砕を誘導するのに必要な力によって測定される。一般には、Ph.Eur.2.9.8に従う、錠剤硬度を試験するための方法に従う。通常、10個のサンプルが必要に応じて使用される。しかし、大抵は実験室規模での、製造されるバッチサイズに依存して、サンプルの数は、5でもよく、さらには3でもよい。
本明細書で使用する場合、高い硬度を有する、50mgのゾニサミドを含む錠剤は、100Nを上回る硬度を有する錠剤である。好ましい実施形態では、本発明の50mgのゾニサミドを含む錠剤は、100N~300N、好ましくは120N~250N、より好ましくは125N~250N、さらにより好ましくは130N~200N、さらにより好ましくは140N~180N、さらにより好ましくは150N~180Nの錠剤硬度を有する。
本明細書で使用する場合、高い硬度を有する、25mgのゾニサミドを含む錠剤は、80N以上の硬度を有する錠剤である。好ましい実施形態では、本発明の25mgのゾニサミドを含む錠剤は、80N~200N、好ましくは80N~180N、より好ましくは80N~160N、さらにより好ましくは85N~150N、さらにより好ましくは90N~140Nの錠剤硬度を有する。
本明細書で使用する場合、崩壊時間は、錠剤が水中で完全に崩壊するのに必要な時間である。本明細書では、2つの崩壊プロトコールが適用される。崩壊プロトコールIは、ODT錠剤を40mLの精製水を含む直径65mmのガラスビーカー中に37.5℃で配置することを要する。崩壊の開始時間(i=初期)および完全な崩壊の時間を記録する。崩壊時間は、錠剤が完全に崩壊したときの時間である。崩壊プロトコールIIは、本発明によるODT錠剤を、800mLの精製水を満たしたCopley ScientificのタイプTablet Disintegration Tester DTG 1000の崩壊装置中に37.5℃で配置することを要する。崩壊時間は、錠剤が完全に崩壊したときの時間である。本明細書で使用する場合、良好な崩壊時間を有する錠剤は、崩壊プロトコールIまたは崩壊プロトコールIIのいずれかに従って、45秒未満で完全に崩壊する錠剤である。好ましくは、崩壊プロトコールIIが使用される。
好ましい実施形態では、本発明の錠剤は、崩壊プロトコールIIに従って測定される場合、30秒以下で、より好ましくは27秒以下で、より好ましくは25秒以下で、より好ましくは23秒以下で、さらにより好ましくは20秒以下で、さらにより好ましくは20秒未満で崩壊する。驚くべきことに、本発明の錠剤は、本発明の錠剤がより高い硬度を示すという事実にもかかわらず、市販の錠剤よりも速い崩壊時間を示す。
特定の実施形態では、本発明の経口崩壊性錠剤は、50mgのゾニサミドが使用される場合、100Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間、好ましくは、120Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される27秒未満の崩壊時間、より好ましくは、125Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される25秒未満の崩壊時間、さらにより好ましくは、125Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される23秒未満の崩壊時間を有する。
特定の実施形態では、本発明の経口崩壊性錠剤は、25mgのゾニサミドが使用される場合、80Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間、好ましくは、80Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される27秒未満の崩壊時間、より好ましくは、85Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される27秒未満の崩壊時間、さらにより好ましくは、85Nよりも高いおよび崩壊プロトコールIIに従って測定される25秒未満の崩壊時間を有する。
本発明の経口崩壊性錠剤は、乾燥粉末化混合物の直接圧縮によって調製される。用語「直接圧縮」は、本発明に関して、金型空洞中に均一に流れ込み、堅固な成形体を形成する、活性成分および賦形剤(マンニトール、微結晶セルロース、カルメロースおよびクロスポビドンを含む粒子、希釈剤、フィラー、崩壊剤ならびに滑沢剤が含まれる)の粉末ブレンドから錠剤が直接圧縮される方法を定義するために使用される。
用語「乾燥粉末化混合物」は、粉末形態での成分の混合物と理解され、このとき、それらの成分は、いずれの造粒法にも液体媒体中での溶解または分散にも供されることなく、650μm未満、好ましくは300μm未満のメッシュサイズを有する篩を以前に独立して通過させられていてもよい。好ましい態様では、錠剤の製造の間に、活性成分ゾニサミドのみが篩を通過させられる。別の態様では、篩過は、いずれの造粒法にも液体媒体中での溶解または分散にも供されることなく、650μm未満、好ましくは300μm未満のメッシュサイズを全ての篩が有するという条件で、乾燥粉末化混合物の各成分についておよび/またはそれらの組み合わせについて使用され得る異なるメッシュサイズを有する篩を使用して実施される。
特定の実施形態では、本発明による錠剤の成分:ゾニサミド、a)糖または糖アルコール、好ましくはマンニトール、b)セルロース、好ましくは微結晶セルロース、c)第1の崩壊剤成分としての酸型カルボキシメチルセルロース、好ましくはカルメロース、およびd)酸型カルボキシメチルセルロースではない第2の崩壊剤成分、好ましくはクロスポビドンを含む粒子、滑沢剤、ならびに場合により1種以上の甘味料は、均質な混合物を提供するために、一緒に均質に混合される。次いで、この混合物は、錠剤の形態の固体調製を提供するために、直接圧縮に供される。直接圧縮法は、より単純であり、自動化がより容易であり、水と活性材料および賦形剤との直接的接触を回避するので、好ましい。
例えば、粉末混合物は、マニュアルIRプレスなどのマニュアル錠剤プレスの金型に供給され、固体錠剤を形成するために十分な圧力が適用される。かかる圧力は変動し得、典型的には、マニュアルIRプレスが使用される場合、約10~30秒の時間の間に5~200kNの範囲が適用される。
本発明の好ましい実施形態では、マニュアルIRプレスによって、得られた成分の混合物に適用される圧力は、約10~30秒の間に10~50kNの間、より好ましくは、約10~30秒の間に15~30kNの間、さらにより好ましくは、約10~30秒の間に15~20kNの間である。
別の例では、粉末混合物は、自動ロータリー錠剤プレスに供給され、選択された製造速度および使用される抜型の圧力作業限界に依存して5kN~100kNの範囲の圧力が適用される。好ましい実施形態では、圧力は、5kN~50kN、好ましくは10kN~50kN、好ましくは13kN~40kN、より好ましくは13kN~35kN、さらにより好ましくは13kN~30kNである。例えば、ロータリー錠剤プレスRonchi FA TOP 5+5は、13kN~25kNの圧力で動作することが可能である。当業者は、かかるロータリー錠剤プレスを知っており、例えば、抜き型に対する圧力が、それらの圧力作業限界を超えないように、要求される圧力を調整することができる。
直接圧縮は、錠剤を製造する最も容易な方法であり、低い製造コストを有するという大きな利点を有する。さらに、直接圧縮は、従来の機器、一般に入手可能な賦形剤および限定数の方法工程を使用する。
得られた圧縮された固体調製物は、適切な強度および硬度を有し、流通および貯蔵の間に崩壊しない。
別の実施形態では、本発明は、てんかんおよびパーキンソン病の治療における使用のための口腔分散性錠剤製剤に関する。
第3の態様では、直接圧縮によって調製された本発明の経口崩壊性錠剤は、包装材料、例えば、アルミニウム/アルミニウム(Alu/Alu)、ポリプロピレン/アルミニウム(PP/Alu)、ポリ塩化ビニル/アルミニウム(PVC/Alu)、ポリ二塩化ビニリデン/アルミニウム(PVDC/Alu)、ポリ塩化ビニル/ポリ二塩化ビニリデン/アルミニウム(PVC/PVDC/Alu)、ポリ塩化ビニル/ポリプロピレン/ポリ二塩化ビニリデン/アルミニウム(PVC/PE/PVDC/Alu)中に入れられ得る。適切なポリプロピレンフィルムは、200μm~400μmの厚さを有し、好ましくは、ポリプロピレンフィルムの厚さは、300μmである。適切なポリ塩化ビニルフィルムは、200μm~400μmの厚さを有し、好ましくは、ポリ塩化ビニルフィルムの厚さは、250μmである。適切なポリ二塩化ビニリデンフィルムの坪量は、90g/m~180g/mであり、好ましくは、ポリ二塩化ビニリデンフィルムは、120g/mのものである。適切なAluシールは、20μm~30μmの厚さを有し、好ましくは、Aluシールは、20μmである。
上で定義されるフィルム中に包装された経口崩壊性錠剤は、湿気からの保護を改善するために、乾燥剤(例えば、小袋またはストリップの形態の)としてのシリカゲルと一緒に、Aluバッグ中にさらに包装され得る。
ある実施形態では、経口崩壊性錠剤は、ポリプロピレン/アルミニウム(PP/Alu)で作製されたブリスター中に包装され、少なくとも1つのシリカゲル小袋と一緒に、Aluバッグ中に包装される。好ましくは、PPフィルムの厚さは300μmであり、Aluシールの厚さは20μmである。
ある実施形態では、経口崩壊性錠剤は、PVDC/Aluで作製されたブリスター中に包装され、少なくとも1つのシリカゲル小袋を有するAluバッグ中に包装される。好ましくは、PVDC坪量は90g/mであり、Aluシールの厚さは20μmである。
別の好ましい実施形態では、本発明の経口崩壊性錠剤は、PVC/PE/PVDC/Aluで作製されたブリスター中に入れられる。好ましくは、経口崩壊性錠剤は、PVC/PE/PVDC/Aluで作製されたブリスター中に包装され、PVCフィルムの厚さは250μmであり、PEフィルムの厚さは25μmであり、PVDC SUPER Bフィルムの坪量は、120g/mで透明である。PVC/PE/PVDC SUPER B/Aluのブリスター中に包装された経口崩壊性錠剤は、25℃/60%RHおよび40℃/75%RHにおいて、少なくとも6ケ月の良好な~優れた貯蔵安定性を有する、言い換えると、PVC/PE/PVDC SUPER B/Aluのブリスター中に包装された経口崩壊性錠剤の錠剤硬度、崩壊時間、水分含量および関連物質は、これらの安定性条件下で著しく変化することはない。
したがって、ある実施形態では、本発明の経口崩壊性錠剤は、小袋またはストリップの形態での乾燥剤としてのシリカゲルと一緒にAluバッグを使用する必要なしに、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンおよびポリ二塩化ビニリデンで作製されたポリマーフィルム、ならびにアルミニウムシール中に、より好ましくは、250μmの厚さを有するポリ塩化ビニルフィルム、25μmの厚さを有するポリプロピレンフィルム、120g/mの坪量を有するポリ二塩化ビニリデンフィルムおよび20μmの厚さを有するアルミニウムシール中に包装される。有利には、PVC/PE/PVDC SUPER B/Aluで作製された包装フィルムは、市販の錠剤と比較して特別な様式でそれらを保護する必要なしに、患者の使用(例えば、30日間にわたる治療投薬量)の間、湿気、酸素、ガスまたは蒸気から本発明の経口崩壊性錠剤を十分に保護する。さらに、包装が透明であるという事実により、異なる強度(即ち、25mgおよび50mg)間の違いを患者が識別することが可能になる。
以下の非限定的な実施例は、本発明の具体的な実施形態をさらに例示する。しかし、これらは、本発明の範囲を限定すると決して解釈されない。
口腔分散性錠剤のための一般的製造方法
口腔分散性錠剤を以下の手順に従って得た:
i.製剤の成分(i)~(iv)を計量した;
i.ゾニサミドおよび粒子(ii)を一緒に混合した;
ii.場合により、成分(iv)を、工程ii)の混合物に添加しながら、250μmのメッシュサイズを有するスクリーンを介して篩過した;
iii.得られた混合物を、15分間さらに混合した;
iv.成分(iii)を、工程iv)の混合物に添加しながら、250μmのメッシュサイズを有するスクリーンを介して篩過した;
v.得られた混合物を、5分間さらに混合して、均質性を確実にした;
vi.得られた混合物粉末を、適切な抜き型を備えた錠剤化機械で圧縮した。
本明細書で提供される実施例の調製のために、マンニトール、微結晶セルロース、カルメロースおよびクロスポビドンを含む粒子、即ち、成分(ii)に関して、市販の製品Granfiller-D(登録商標)215(Daicel製)を使用した。この製品は、顆粒の形態で入手可能であり、140μmの中央値粒度を有し、以下の組成を有する。
Figure 2023502738000001
錠剤化機械
実施例の錠剤の調製に使用した錠剤化機械は、以下であった:
・ 直径10mmの円形の抜き型を備えた、マニュアル操作型油圧式IRプレスPerkin Elmer Specac 15011;および
・ 10.5mm(50mgのゾニサミドを含む錠剤について)または8.0mm(25mgのゾニサミドを含む錠剤について)の直径のものであり得る、平坦な表面の、斜面で縁取られた円形の抜き型を備えた、ロータリープレスRonchi FA TOP 5+5;場合により、10.5mmの抜き型は、2つの二分された面を有していてもよい。
崩壊時間アッセイ
本発明による製剤の崩壊時間を、2つの異なるプロトコール下でアッセイした。
崩壊プロトコールI
本発明による錠剤を、40mLの精製水を含む直径65mmのガラスビーカー中に37.5℃で配置する。崩壊の開始時間(i=初期)および完全な崩壊の時間を記録する。崩壊時間は、錠剤が完全に崩壊したときの時間である。通常、3個のサンプルを試験した。
崩壊プロトコールII
本発明による錠剤を、800mLの精製水を満たしたCopley ScientificのタイプTablet Disintegration Tester DTG 1000のマニュアル崩壊装置中に37.5℃で配置する。崩壊時間は、錠剤が完全に崩壊したときの時間である。通常、6個のサンプルを試験した。
硬度試験(粉砕に対する抵抗性)
錠剤硬度を、Ph.Eur.2.9.8に従って試験する。バッチサイズに依存して、3、5または10個のサンプルを試験する。
KF(水分含量)
水分含量を決定するための分析を、Karl-Fischer Coulometrics Metrohm Coulometer 831オーブン774において実施した。分析手順:ヨーロッパ薬局方(2.5.32、モノグラフ)、水:微量決定(Water:micro determination)に従う方法は、以下の通りである:
5個の錠剤をすり潰し、得られた粉末から、約100mgを正確に計量する。バイアルに移し、水の含量を、150℃の温度でKarl-Fischer電量計を用いて決定する(二連で実施する)。
粒度分布(PSD)
レーザー光回折による粒度の決定を、Malvern Mastersizer 2000粒子分析器を使用して実施する。
方法パラメーター:
サンプルハンドリングユニット:Hydro 2000SM
粒子RI:(1.529、1)
分散剤RI:1.330(n-ヘプタン)
分散剤:n-ヘプタン+1%ダイズレシチン
分析モデル:汎用
分散ユニット溶媒:n-ヘプタン
サンプル調製
約50mgのサンプルを50mLの受容器に移し、約10mLのn-ヘプタン+1%ダイズレシチンを添加し、得られた混合物を均質化するまで攪拌する。
実行
アクセサリーHydro 2000SMをヘプタンで少なくとも2回リンスする。再循環ポンピングは約2500rpmである。自動整列を実施し、表示された整列が安定したところで、ヘプタンを有するブランクのレクチャー(lecture)を得、補正する。ピペットを用いて適切な量のサンプルを配置して、良好な吸光度(obscuration)(10~20%の間)を得る。所望の吸光度に達し次第、サンプル測定を実施し、データを分析し、結果を表示する。
サンプル数および錠剤重量
20個の錠剤を自動はかりで計量し、平均質量を計算した。
口腔分散性錠剤を、第1表および第2表に示される成分を使用して、上で定義される一般的な方法に従って作製した。実施例1~6および8について、適用した圧縮力は、マニュアルIRプレスを使用して約10秒の間に20kNであり、例外は実施例4のみであり、実施例4では、適用した圧縮力は、マニュアルIRプレスを使用して約10秒の間に18kNであった。実施例7を、約15kNの圧縮力を使用して、ロータリープレスRonchi FA TOP 5+5を使用して製造した。実施例1~6および8において使用したゾニサミドのPSDは、体積で測定して46μmのD(97)および体積で測定して33μmのD(90)によって特徴付けられた。実施例7において使用したゾニサミドのPSDは、体積で測定して41μmのD(97)および体積で測定して31μmのD(90)によって特徴付けられた。
Figure 2023502738000002
Figure 2023502738000003
Figure 2023502738000004
実施例の錠剤の硬度および崩壊時間は、以下の第4表に示される。
Figure 2023502738000005
比較例1
本発明による錠剤製剤(実施例4)の特性を、ゾニサミド50mgを含む市販のODT製剤(Trerief(登録商標)OD錠剤50mg)と比較した。それらの硬度、およびそれぞれの崩壊時間を、実験の0日目、ならびに未包装条件下での25℃/75%RHおよび40℃/75%相対湿度(RH)における15日間の貯蔵後に測定した:
Figure 2023502738000006
第5表から理解できるように、本発明の実施例4に従って得られた錠剤は、0日目の時点で、および加速貯蔵条件(即ち、40℃/75%RH)下での15日間の後に、より高い錠剤硬度を示す。結果として生じた硬度の喪失は、実施例4の場合には50%未満であるが、Trerief(登録商標)は、50%超の硬度の喪失を示す。さらに、本発明の錠剤はより高い硬度を有しているが、溶解時間は常に25秒以下であり、Trerief(登録商標)と比較して短い。一部の例では、崩壊時間は、さらには20秒未満である。
したがって、本発明による錠剤は、錠剤溶解時間を維持または低減しつつ、市販の製剤よりも高い錠剤硬度を示す。
安定性研究
25mgおよび50mgの強度のゾニサミドの経口崩壊性錠剤を、ロータリープレスRonchi FA TOP 5+5を使用して、それぞれ実施例7および5の組成に従って調製した。そのように調製したサンプルを、1ケ月、2ケ月および3ケ月にわたって、25℃/75%RHの未包装条件下で貯蔵した。使用したゾニサミドのPSDは、体積で測定して107μmのD(97)および48μmのD(90)によって特徴付けられた。錠剤の硬度および崩壊時間を、上で定義した通りに測定し、第6表および第7表にまとめた。
Figure 2023502738000007
Figure 2023502738000008
第6表および7によれば、経口崩壊性錠剤は、少なくとも3ケ月にわたる25℃/75%RHでの貯蔵条件で、その初期硬度の50%超を維持するが、崩壊時間は20秒未満である。注目すべきことに、貯蔵条件後に概して観察された水分含量の量における小さい増加は、錠剤の硬度に著しくは影響を与えず、この高い硬度にもかかわらず、少なくとも3ケ月にわたる25℃/75%RHでの貯蔵条件後に、良好な~優れた崩壊時間を維持する。
包装安定性研究
25mgおよび50mgの強度のゾニサミドの経口崩壊性錠剤を、それぞれ、実施例7および5の組成に従って調製した。そのように調製したサンプルを、PVC/PE/PVDC/Aluで作製されたブリスター中に包装し、1ケ月および3ケ月にわたって、25℃/60%RHおよび40℃/75%RHでの安定性条件下で貯蔵した。錠剤の硬度および崩壊時間を、上で定義した通りに測定し、第8表にまとめた。
Figure 2023502738000009
透明な、厚さ250μmのPVCフィルム、厚さ25μmのPEフィルムおよび秤量120g/mのPVDC SUPER Bフィルム、ならびに厚さ20μmのアルミニウムシールを使用した。
PVC/PE/PVDC/Aluのブリスター中に包装された経口崩壊性錠剤は、少なくとも3ケ月にわたる25℃/60%RHおよび40℃/75%RHにおいて、良好な~優れた貯蔵安定性を有する。さらに、25mgのゾニサミドを含むODT製剤は、少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも3ケ月にわたる25℃/60%RHおよび/または40℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、98Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する。50mgのゾニサミドを含むODT製剤は、少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも3ケ月にわたる25℃/60%RHおよび/または40℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、100Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する。

Claims (23)

  1. (i)ゾニサミド、
    (ii)下記:
    a)マンニトール、
    b)微結晶セルロース、
    c)カルメロース、
    d)クロスポビドン
    を含む粒子、
    (iii)滑沢剤、
    (iv)場合により、1種以上の甘味料
    を含む、直接圧縮によって調製された経口崩壊性錠剤。
  2. ゾニサミドまたはその薬学的に許容できる塩のパーセンテージが、前記錠剤の1重量%~20重量%である、請求項1に記載の経口崩壊性錠剤。
  3. 前記錠剤の80重量%~90重量%の粒子(ii)を含む、請求項1または2に記載の経口崩壊性錠剤。
  4. 前記粒子(ii)が、当該粒子の40重量%~60重量%のマンニトールを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の錠剤。
  5. 前記粒子(ii)が、当該粒子の10重量%~30重量%の微結晶セルロースを含む、請求項4または5に記載の錠剤。
  6. 前記粒子(ii)が、当該粒子の10重量%~30重量%のカルメロースを含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の錠剤。
  7. 前記粒子(ii)が、当該粒子の1重量%~7重量%のクロスポビドンを含む、請求項4から7のいずれか一項に記載の錠剤。
  8. 前記滑沢剤の重量パーセンテージが、前記錠剤の0.1重量%~5重量%である、請求項1から7のいずれか一項に記載の錠剤。
  9. 前記成分iii)が、タルク、安息香酸ナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム(Pruv(登録商標))、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸グリセリル、ステアリン酸およびモノステアリン酸グリセリンを含む群から選択されるものであるか、またはそれらの混合物である、請求項1から8のいずれか一項に記載の錠剤。
  10. 前記滑沢剤が、フマル酸ステアリルナトリウム、好ましくはフマル酸ステアリルナトリウム(Pruv(登録商標))である、請求項9に記載の錠剤。
  11. 場合により含まれる、前記1種以上の甘味料の重量パーセンテージが、前記錠剤の0.1重量%~7重量%である、請求項1から10のいずれか一項に記載の錠剤。
  12. ゾニサミドi)の粒子が、体積で測定して30μm~300μmの範囲のD(97)、好ましくは、体積で測定して200μm以下のD(97)、より好ましくは、体積で測定して150μm以下のD(97)によって特徴付けられる粒度分布を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の錠剤。
  13. a)50mgのゾニサミドを含み、100Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する;または
    b)25mgのゾニサミドを含み、80Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する
    請求項1から12のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤。
  14. a)50mgのゾニサミドを含み、少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも2ケ月、より好ましくは少なくとも3ケ月にわたる25℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、65Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する;または
    b)25mgのゾニサミドを含み、少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも2ケ月、より好ましくは少なくとも3ケ月にわたる25℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、40Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する
    請求項1から13のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤。
  15. a)50mgのゾニサミドを含み、少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも2ケ月、より好ましくは少なくとも3ケ月にわたる25℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、その初期硬度の50%超および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を維持してなる;または
    b)25mgのゾニサミドを含み、少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも2ケ月、より好ましくは少なくとも3ケ月にわたる25℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、その初期硬度の50%超および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を維持してなる
    請求項1から14のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤。
  16. てんかんおよびパーキンソン病の治療における使用のための、請求項1から15のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤。
  17. 請求項1から14のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤を調製するための方法であって
    a)前記成分(i)、(ii)、(iii)、および場合により(iv)を少なくとも含む混合物を調製する工程;および
    b)工程a)で得られた混合物に直接圧縮を適用する工程
    を含む、方法。
  18. 工程b)で適用される圧力が、5kN~50kNの間である、請求項17に記載の方法。
  19. ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンおよびポリ二塩化ビニリデンで作製されたポリマーフィルム、ならびにアルミニウムシール中に包装された、請求項1から13のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤。
  20. 前記ポリ塩化ビニルフィルムが250μmの厚さを有し、前記ポリプロピレンフィルムが25μmの厚さを有し、前記ポリ二塩化ビニリデンフィルムの坪量が120g/mである、請求項19に記載の経口崩壊性錠剤。
  21. 前記アルミニウムシールが20μmの厚さを有する、請求項19または20に記載の経口崩壊性錠剤。
  22. 50mgのゾニサミドを含む、請求項19から21のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤であって、
    a)少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも3ケ月にわたる25℃/60%RHでの貯蔵安定性後に、100Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する;または
    b)少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも3ケ月にわたる40℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、100Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する
    経口崩壊性錠剤。
  23. 25mgのゾニサミドを含む、請求項19から21のいずれか一項に記載の経口崩壊性錠剤であって、
    a)少なくとも1ケ月、好ましくは3ケ月にわたる25℃/60%RHでの貯蔵安定性後に、100Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する;または
    b)少なくとも1ケ月、好ましくは少なくとも3ケ月にわたる40℃/75%RHでの貯蔵安定性後に、98Nよりも高い硬度および崩壊プロトコールIIに従って測定される30秒未満の崩壊時間を有する
    経口崩壊性錠剤。
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