JP2023502456A - 落下防止システム - Google Patents

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Abstract

落下防止システムは、固定マストセクション、可動マストセクションを含むマストアセンブリと、ウインチアセンブリと、を含む。落下防止システムは、可動マストセクションを固定マストセクションに対してロックするようになっているロック機構を更に含む。ロック機構は、ウインチアセンブリに接続されたロック爪を含む。ロック爪は、係合位置と解放位置との間で回動するようになっている。ロック爪は、係合位置において固定マストセクションと係合し、固定マストセクションと可動マストセクションとの間の相対移動を防止する。ロック機構はまた、ロック爪を係合位置に向かって付勢するようになっている少なくとも1つのばねを含む。更に、ウインチアセンブリは、ウインチアセンブリによって選択的に加えられた張力に基づいて、少なくとも1つのばねの付勢に抗してロック爪を解放位置に保持するようになっている。

Description

本開示は、落下防止システムに関する。
建設、工業、保守、および関連産業に適用される規制に従い、作業員が高所で作業を行うときに作業員が落下するのを防ぐシステムを採用することが不可欠である。そのような規制に準拠するために、業界は、様々な対策を取り、作業現場で作業する作業員の保護を確実にしている。通常、落下防止システムは、作業員が高所で作業を行う際に作業現場で使用される。落下防止システムは、必要に応じて、フォークリフトなどの搬送装置によって、ある場所から別の場所に輸送可能である。更に、落下防止システムは、典型的には、ベースアセンブリ、マストアセンブリ、およびジブ部分を含む。作業員は、落下防止を確実にするために、1つ以上のケーブルを使用してジブ部分に係留される。落下防止システムは軽量であり、設置および輸送が容易であり、動作における改善された信頼性を提供することが望ましい。
概して、本開示は、落下防止システムおよび落下防止システムの動作方法に関する。
本開示のいくつかの実施形態は、落下防止システムに関する。落下防止システムは、固定マストセクションおよび可動マストセクションを含むマストアセンブリを含む。落下防止システムはまた、可動マストセクションに動作可能に接続されたウインチアセンブリを含む。落下防止システムは、可動マストセクションを固定マストセクションに対してロックするようになっているロック機構を更に含む。ロック機構は、ウインチアセンブリに接続されたロック爪を含む。ロック爪は、係合位置と解放位置との間で回動するようになっている。ロック爪は、係合位置において固定マストセクションと係合し、固定マストセクションと可動マストセクションとの間の相対移動を防止する。ロック機構はまた、ロック爪を係合位置に向かって付勢するようになっている少なくとも1つのばねを含む。更に、ウインチアセンブリは、ウインチアセンブリによって選択的に加えられた張力に基づいて、少なくとも1つのばねの付勢に抗してロック爪を解放位置に保持するようになっている。
いくつかの実施形態では、ウインチアセンブリが、ウインチアセンブリによる張力を選択的に加えるケーブルを含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのばねは、ケーブルによって選択的に加えられた張力の減少に少なくとも基づいて、ロック爪が係合位置まで回動することを可能にするようになっている。
いくつかの実施形態では、落下防止システムは、取付構造体を更に含む。ロック爪および少なくとも1つのばねは、取付構造体に接続されている。
いくつかの実施形態では、取付構造体は、可動マストセクションに固定接続されている。
いくつかの実施形態では、固定マストセクションは、固定マストセクションの外面上に配置された少なくとも1つの凹部を含む。ロック爪は、係合位置において少なくとも1つの凹部と係合する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの凹部が、固定マストセクションの外面上に等距離に配置された複数の凹部を含む。
いくつかの実施形態では、可動マストセクションは、ウインチアセンブリの動作に基づいて移動可能である。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのばねは、一対のばねを含む。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのばねは、ねじりばねである。
本開示のいくつかの実施形態は、落下防止システムに関する。落下防止システムは、固定マストセクションおよび可動マストセクションを含むマストアセンブリを含む。落下防止システムはまた、可動マストセクションに動作可能に接続されたウインチアセンブリを含む。落下防止システムは、可動マストセクションを固定マストセクションに対してロックするようになっているロック機構を更に含む。ロック機構は、ウインチアセンブリに接続されたロック爪を含む。ロック爪は、係合位置と解放位置との間で回動するようになっている。ロック爪は、係合位置において固定マストセクションと係合し、固定マストセクションと可動マストセクションとの間の相対移動を防止する。ロック機構はまた、ロック爪を係合位置に向かって付勢するようになっている少なくとも1つのばねを含む。ロック機構は、ロック爪に接続されたウインチアセンブリを更に含む。ウインチアセンブリは、ウインチアセンブリによって選択的に加えられた張力に基づいて、少なくとも1つのばねの付勢に抗してロック爪を解放位置に保持するようになっている。更に、少なくとも1つのばねは、ケーブルによって選択的に加えられた張力の減少に少なくとも基づいて、ロック爪が係合位置まで回動することを可能にするようになっている。
本開示のいくつかの実施形態は、固定マストセクションおよび可動マストセクションを含む落下防止システムの動作方法に関する。方法は、ウインチアセンブリを可動マストセクションに動作可能に接続する工程を含む。方法はまた、ウインチアセンブリの周りに巻き付けられたケーブルに張力を選択的に加えて、可動マストセクションを固定マストセクションに対して移動させる工程を含む。方法は、ケーブルに選択的に加えられた張力によって、ウインチアセンブリに接続されたロック爪を解放位置に保持する工程を更に含む。更に、解放位置において、ロック爪は、固定マストセクションから解放され、固定マストセクションと可動マストセクションとの間の相対移動を可能にする。方法は、ケーブルに選択的に加えられた張力の減少に少なくとも応じて、ロック爪を解放位置から係合位置まで回動させる工程を含む。更に、係合位置において、ロック爪は、固定マストセクションと係合し、固定マストセクションと可動マストセクションとの間の相対移動を防止する。
本開示のいくつかの実施形態は、落下防止システムに関する。落下防止システムは、固定マストセクションと、マストアセンブリの高さを調節するために固定マストセクションに対して移動するようになっている可動マストセクションと、を含むマストアセンブリを含む。落下防止システムはまた、固定マストセクションに対して可動マストセクションを移動すること、および固定マストセクションに対して可動マストセクションをロックすることのうちの少なくとも1つを行うようになっている一次機構を含む。一次機構は、可動マストセクションが固定マストセクションとロックされると、可動マストセクションに張力を選択的に加えて、固定マストセクションと可動マストセクションとの間の相対移動を防止する。落下防止システムは、一次機構によって選択的に加えられた張力の減少に少なくとも基づいて、可動マストセクションを固定マストセクションに対してロックするようになっている二次機構を更に備える。
以下の図と共に以下の「発明を実施するための形態」を検討することで、本明細書に開示する例示的実施形態は、より完全に理解することができる。図は、必ずしも原寸に比例して描かれているとは限らない。図面で使用されている同様の数字は同様の構成要素を示す。複数の同様の要素が存在する場合、特定の要素を指す小文字の指定によって、単一の参照番号が複数の同様の要素ごとに割り当てられ得る。要素をまとめて参照する場合、又は非特定の1つ以上の要素を参照する場合は、小文字の指定を省略できる。しかしながら、所与の図内で構成要素を示すための番号の使用は、同じ番号で示されている別の図内の構成要素を限定することを意図していないことが理解されよう。
本開示の一実施形態による輸送のための搬送装置によって受け入れられた落下防止システムの側面図である。 図1に示す落下防止システムの斜視図である。 図1に示す落下防止システムに関連付けられた主要機構を示す斜視図である。 解放位置にある落下防止システムのロック爪を示す斜視図である。 係合位置にある図4のロック爪を示す斜視図である。 落下防止システムの動作方法のフローチャートである。
以下の説明では、説明の一部を構成し、様々な実施形態が実例として示される、添付の図面が参照される。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想定され、実施され得ることを理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味では解釈されない。
本開示は、ベースアセンブリと、高さ調節可能なマストアセンブリと、マストアセンブリの一部に接続されたジブと、釣合い重りと、を有する落下防止システムに関する。高さ調節可能なマストアセンブリは、固定マストセクションと、固定マストセクションに対して移動されることができる可動マストセクションと、を含む。要件に応じて、可動マストセクションを固定マストセクションとロックすることができる。更に、マストアセンブリをベースアセンブリとロックすることができる。落下防止システムを使用して、任意の作業現場または業界で作業する作業員の落下を停止または防止することができる。
本明細書で使用される「整列された」という用語は、第1の構成要素と第2の構成要素との間の角度的整列を指す。第1の構成要素が突起またはタブであり、第2の構成要素が、相補的な開口部、溝、またはスロットを画定している場合、第1の構成要素は、第1および第2の構成要素が互いに整列されたときに、第2の構成要素内に少なくとも部分的に受け入れられることができる。第1および第2の構成要素が互いにずれている場合、第1の構成要素は、第2の構成要素内に受け入られることができない。場合によっては、第1および第2の構成要素は、それらが整列されたときに、軸方向に互いに間隔が空いていてもよい。
図1は、例示的な落下防止システム100を示す。落下防止システム100は、建設、工業、保守などの産業において使用され得る。落下防止システム100は、用途の要件に応じて、ある場所から別の場所に輸送可能である。この目的のために、落下防止システム100は、搬送装置102によって受け入れ可能である。搬送装置102としては、フォークリフト、ハンドトラック、またはある場所から別の場所への落下防止システム100の輸送を容易にするために使用され得る任意の他の搬送装置を挙げることができる。
落下防止システム100は、第1の側106と、第1の側106の反対側に画定された第2の側108と、を画定しているベースプレート104を含む。更に、第1の表面110(図2に示される)が、第1の側106において画定され、第2の表面112が、第2の側108において画定されている。ベースプレート104は、略矩形の形状である。あるいは、ベースプレート104は、正方形の形状であってもよい。更に、落下防止システム100のベースプレート104は、搬送装置102によって受け入れ可能である。一例では、ベースプレート104は、搬送装置102のアーム114を受け入れるための1つ以上のポート(図示せず)を含み得る。
図2に示されるように、ベースアセンブリ116が、ベースプレート104に接続されている。落下防止システム100のベースアセンブリ、マストアセンブリ128、およびジブ152を、必要に応じて、ベースプレート104に対して枢動させることができるように、ベースアセンブリ116は、ベースプレート10に枢動可能に接続されていることに留意されたい。したがって、ベースアセンブリ116は、枢動点118(図3に示される)を中心として枢動可能である。更に、ベースアセンブリ116は、いくつかの機械的締結具120(図3に示される)を使用して、ベースプレート104の第1の側106に近接して結合されている。より具体的には、ベースアセンブリ116のプレート122(図3に示される)が、ベースプレート104に取り外し可能に結合されている。機械的締結具120としては、ボルト、ねじなどを挙げることができる。機械的締結具120は、チップアップ取り付け中または輸送中にベースアセンブリ116の枢動を容易にするために、取り外されてもよい。更に、釣合い重り126が、ベースプレート104に接続されている。
落下防止システム100は、ベースプレート104の第1の側106に近接して配置された、ベースプレート104に接続されたマストアセンブリ128を含む。より具体的には、マストアセンブリ128は、ベースアセンブリ116によってベースプレート104に接続されている。マストアセンブリ128は、マストアセンブリ128によって画定されている第1の軸線「A1」を中心として回転可能である。マストアセンブリ128は、固定マストセクション130および可動マストセクション132を含む。可動マストセクション132は、マストアセンブリ128の高さ「H1」を調節するために、固定マストセクション130に対して移動するようになっている。よって、用途の要件に応じて、マストアセンブリ128の高さ「H1」を様々に変更することができるように、可動マストセクション132を固定マストセクション130に対して移動させることができる。可動マストセクション132は、第1の方向「D1」に沿って移動して、マストアセンブリ128の高さ「H1」を増加させ、第1の方向「D1」と反対の方向に移動して、マストアセンブリ128高さ「H1」を減少させることができる。言い換えれば、可動マストセクション132は、ベースプレート104に対して伸縮可能である。更に、落下防止システム100の収納位置では、可動マストセクション132は、完全に格納された位置にあってもよい。落下防止システム100が使用中の場合、可動マストセクション132は、可動マストセクション132と固定マストセクション130との間の相対移動に基づいて、ベースプレート104に対して延びてもよい。固定マストセクション130および可動マストセクション132としては、中空の正方形の管を挙げることができるが、限定されない。
図3を参照すると、主要機構134が、落下防止システム100に関連付けられている。一例では、主要機構134は、ウインチアセンブリとして具体化されている。主要機構134は、以下、同じ意味でウインチアセンブリ134と呼ばれてもよい。ウインチアセンブリ134は、可動マストセクション132に動作可能に接続されている。より具体的には、ウインチアセンブリ134は、可動マストセクション132に動作可能に接続され、可動マストセクション132を固定マストセクション130に対して移動させる。更に、ウインチアセンブリ134は、ブラケット142を介して固定マストセクション130に接続されている。可動マストセクション132は、ウインチアセンブリ134の動作に基づいて移動可能である。ウインチアセンブリ134は、ケーブル136を含む。ウインチアセンブリ134は、固定マストセクション130に対して可動マストセクション132を移動すること、および固定マストセクション130に対して可動マストセクション132をロックすることのうちの少なくとも1つを行うようになっている。ウインチアセンブリ134は、マストアセンブリ130の高さ「H1」を上昇させるために、可動マストセクション132に第1の張力「T1」を選択的に加えて、可動マストセクション132を固定マストセクション130に対して移動させる。更に、ウインチアセンブリ134は、可動マストセクション132が固定マストセクション130とロックされると、可動マストセクション132に第2の張力「T2」を選択的に加えて、固定マストセクション130と可動マストセクション132との間の相対移動を防止する。第2の張力「T2」は、以下、同じ意味で張力「T2」と呼ばれる。
更に、ウインチアセンブリ134は、ケーブル136を含み、ケーブル136が、ウインチアセンブリ134による張力「T2」を選択的に加える。より具体的には、ケーブル136は、固定マストセクション130と可動マストセクション132との間の相対移動を防止するために、可動マストセクション132に張力「T2」を選択的に加えるようになっている。更に、ケーブル136は、固定マストセクション130と可動マストセクション132との間の相対移動を選択的に可能にするようになっている。より具体的には、ケーブル136は、第1の張力「T1」を選択的に加えて、可動マストセクション132を固定マストセクション130に対して移動させる。ウインチアセンブリ134は、ブラケット138によって固定マストセクション130と結合された第1のプーリ(図示せず)と、第2のプーリ140と、ウインチドラム150と、を含む。ケーブル136は、ケーブル136の一端が固定マストセクション130の上端146で終端されるように、第1のプーリおよび第2のプーリ140を通って経路設定される。ウインチアセンブリ134は、手動で動作させてもよく、または電動ドリル(図示せず)を使用して動作させてもよい。
更に、ウインチアセンブリ134は、ハンドル148を含む。ウインチアセンブリ134を手動で動作させる場合、作業員がハンドル148を回転させ、それが次いで、一連のギア(図示せず)を介してウインチドラム150を回転させる。ウインチドラム150の回転により、ケーブル136は、ウインチドラム150の周りに格納されるか、または巻き取られる。ウインチドラム150の周りへのケーブル136の格納により、可動マストセクション132が第1の方向「D1」(図2に示される)に沿って移動することによって、マストアセンブリ128の高さ「H1」が上昇する。更に、ウインチアセンブリ134は、可動マストセクション132に張力「T2」を加えて、可動マストセクション132を静止位置に保持する。より具体的には、ウインチアセンブリ134は、固定マストセクション130と可動マストセクション132との間の相対移動を排除するために、可動マストセクション132を固定マストセクション130とロックする。一例では、ウインチアセンブリ134は、ウインチドラム150の周りへのケーブル136の更なる巻き取りを制限し、それによって可動マストセクション132と固定マストセクション130との間の相対移動を制限するブレーキ機構(図示せず)を含み得る。可動マストセクション132は、ウインチアセンブリ134によって加えられる第2の張力「T2」に基づいて静止位置に保持されることに留意されたい。更に、ケーブル136の巻き出しにより、可動マストセクション132が第1の方向「D1」と反対の方向に移動することによって、マストアセンブリ128の高さ「H1」が減少する。
ウインチアセンブリ134を電動ドリルによって動作させる場合、ハンドル148がクラッチアダプタと交換される。クラッチアダプタは、ウインチアセンブリ134の動力付き駆動ハブに結合される。次いで、電動ドリルが、クラッチアダプタの入力シャフトに取り付けられる。電動ドリルが作動されると、入力シャフトが回転し、これにより一連のギアを介してウインチドラム150が回転し、ケーブル136がウインチドラム150の周りに格納されることによって、マストアセンブリ128の高さ「H1」が上昇する。
図2に示されるように、落下防止システム100はまた、マストアセンブリ128に対して傾斜し、マストアセンブリ128に枢動可能に接続されたジブ152を含む。より具体的には、ジブ152は、可動マストセクション132に枢動可能に接続されている。図示の実施形態では、ジブ152は、可動マストセクション132に対して実質的に垂直である。ジブ152は、第1の端部158および第2の端部159を画定している。第1のブラケット部材154が、可動マストセクション132の上部156に固定接続されている。ジブ152の第1の端部158は、ジブ152が枢動点160において枢動可能に接続されるように、第1のブラケット部材154に接続される。第1のブラケット部材154は、ベアリングと、可動マストセクション132に対するジブ152の枢動を容易にするシャフトと、を含んでもよい。いくつかの例では、ジブ152としては、1つ以上の伸縮アームを挙げることができるが、限定されない。更に、落下防止システム100が組み立てられるときに、ジブ152は、バー162によってマストアセンブリ128に対して垂直に保持される。バー162の第1の端部164は、第2のブラケット部材166によって可動マストセクション132に枢動可能に接続されている。バー162の第2の端部168は、第3のブラケット部材170によってジブ152に接続されている。
一例では、ジブ152は、アンカーポイント172を含む。図2に示されるように、アンカーポイント172は、ジブ152の第2の端部159に接続されている。アンカーポイント172は、固定デバイス、例えばケーブル、ハーネス、または任意の他のそのようなデバイスなどの一端を落下防止システム100に固定することができるポイントを提供する。固定デバイスの他端は、作業員に固定され、作業員に落下防止をもたらす。他の例では、アンカーポイント172の位置は、必要に応じて様々に異なっていてもよい。例えば、ジブ152は、ジブ152の下側に固定されたトラック(図示せず)を含んでもよい。アンカーポイント172の位置を様々に変更するために、トラックにトロリー(図示せず)が摺動可能または回転可能に接続され、トロリーにアンカーポイント172が接続されてもよい。
図4に示すように、落下防止システム100は、取付構造体174を含む。取付構造体174は、可動マストセクション132に固定接続されている。より具体的には、一対のプレート175が、取付構造体174を可動マストセクション132に結合している。取付構造体174は、第1のブラケット176、第2のブラケット178、および第1のブラケット176と第2のブラケット178との間に延びているシャフト180を含む。第1のブラケット176および第2のブラケット178は、機械的締結具182を使用してそれぞれのプレート175に接続されている。機械的締結具182としては、ボルト、ねじ、ピンなどを挙げることができる。ロック爪186および少なくとも1つのばね188、190が、取付構造体174に接続されている。更に、落下防止システム100は、一次機構134(図3参照)によって選択的に加えられた張力「T2」の減少に少なくとも基づいて、可動マストセクション132を固定マストセクション130に対してロックするようになっている二次機構184を含む。より具体的には、二次機構184は、ロック機構として具体化されている。二次機構184は、以下、同じ意味でロック機構184と呼ばれる。
ロック機構184は、可動マストセクション132を固定マストセクション130に対してロックするようになっている。ロック機構184は、一次機構134が故障した場合に動作するバックアップロック機構として具体化されている。いくつかの実施形態では、ロック機構184は、ロック機構184によって加えられた張力「T2」が所定の閾値未満に減少したときにのみ、可動マストセクション132を固定マストセクション130とロックする。より具体的には、状況によって、落下防止システム100の様々な構成要素間の遊びのために、ロック機構184によって加えられる張力「T2」がわずかに減少することがある。張力「T2」のそのような名目上の減少は、一次機構134の故障によるものではないこともあり、したがって、ロック機構184によって加えられた張力「T2」が所定の閾値未満に減少したときにのみ、ロック機構184は、可動マストセクション132を固定マストセクション130とロックするようになっている。いくつかの実施形態では、所定の閾値は、ゼロ以上であり得る。
更に、ロック機構184は、ウインチアセンブリ134に接続されたロック爪186を含む。ロック爪186は、ケーブル136によってウインチアセンブリ134(図3参照)に接続されている。ロック爪186は、係合位置と解放位置との間で回動するようになっている。更に、ロック爪186は、係合位置において固定マストセクション130と係合し、固定マストセクション130と可動マストセクション132との間の相対移動を防止する。より具体的には、固定マストセクション130は、固定マストセクション130の外面194上に配置された少なくとも1つの凹部192を含む。ロック爪186は、係合位置において少なくとも1つの凹部192と係合する。図示の例では、少なくとも1つの凹部192は、固定マストセクション130の外面194上に等距離に配置された複数の凹部192を含む。凹部192は、略矩形の形状である。
更に、ロック爪186の解放位置では、ロック爪186は、固定マストセクション130から離れる。ロック爪186は、第2のプーリ140およびレバー196を含む。ロック機構184は、ロック爪186に接続された第2のプーリ140を含む。更に、レバー196の端部は、歯198を画定している。歯198の形状は、歯198が凹部192と係合することができるように、凹部192の形状を称賛している。更に、レバー196は、貫通開口200を画定している。貫通開口200は、ロック爪186が係合位置と解放位置との間でシャフト180と共に回動するようにシャフト180をロック爪186と固定接続するために、貫通開口200を通してシャフト180の一部を受け入れる。
ロック機構184はまた、ロック爪186を係合位置に向かって付勢するようになっている少なくとも1つのばね188、190を含む。少なくとも1つのばね188、190は、ねじりばねである。より具体的には、少なくとも1つのばね188、190は、らせん状のねじりばねとして具体化されている。図示の例では、少なくとも1つのばね188、190は、一対のばね188、190を含む。一対のばね188、190は、レバー196の両側でシャフト180の周りに配置され、それらがねじれること、およびねじれが解消することに基づいてシャフト180を回転させるようになっている。一対のばね188、190の各々のフック付き端部が、シャフト180から延びている対応するタブの周りに固定され得る。更に、一対のばね188、190の各々の反対側の端部は、第1のブラケット176および第2のブラケット178にそれぞれ接続された対応する締結具182に固定され得る。したがって、ばね188、190は、それぞれ、第1のブラケット176および第2のブラケット178に対してねじれて、シャフト180にトルクを加えることができる。
ウインチアセンブリ134は、ウインチアセンブリ134によって選択的に加えられた張力「T2」に基づいて、少なくとも1つのばね188、190の付勢に抗してロック爪186を解放位置に保持するようになっている。より具体的には、ロック爪186が解放位置にあるときに、ばね188、190は、ねじれた状態に保持されている。更に、少なくとも1つのばね188、190は、ケーブル136によって選択的に加えられた張力「T2」の減少に少なくとも基づいて、ロック爪186が係合位置まで回動することを可能にするようになっている。より具体的には、張力「T2」が所定の閾値未満に減少すると、ばね188、190は、ねじれが解消され、ロック爪186を係合位置に付勢するようにトルクを加える。
図3を参照すると、マストアセンブリ128の高さ「H1」(図2を参照)を増加させる必要がある場合、ハンドル148を動作させて、ケーブル136をウインチドラム150の周りに巻き取る。ケーブル136の巻き取りは、可動マストセクション132に第1の張力「T1」を加え、それによって可動マストセクション132が第1の方向「D1」(図2参照)に移動する。更に、マストアセンブリ128の高さ「H1」を、特定の用途に所望され得る高さ「H1」に調節する場合、ウインチアセンブリ134によって加えられる第2の張力「T2」に基づいて、可動マストセクション132が、固定マストセクション130とロックされる。可動マストセクション132は、可動マストセクション132を移動させるためにウインチアセンブリ134が再び動作されない限り、ロック位置に保持されることに留意されたい。
図5を参照すると、状況によって、一次機構134(図3を参照)が 故障した場合、ロック爪186は、解放位置から係合位置まで回動する。より具体的には、ケーブル136の張力「T2」が所定の閾値未満に減少すると、一対のばね188、190が、ロック爪186を解放位置から係合位置まで付勢する。張力「T2」によって加えられるモーメントは、典型的には、ばね188、190によって加えられるトルクよりも大きくてもよいことに留意されたい。しかしながら、ばね188、190は、所定の閾値の値に基づいたトルクを加えるように設計されていてもよく、それにより、張力「T2」が所定の閾値未満に減少すると、ばね188、190が、シャフト180をロック爪186と共に係合位置まで回動させる。更に、可動マストセクション132と固定マストセクション130との間の任意の相対移動を防止するために、係合位置へのロック爪186の回動に基づいて、レバー196の歯198が凹部192のうちの1つと係合する。
このように、ロック機構184は、一次機構134の故障時に可動マストセクション132を固定マストセクション130とロックするバックアップロック機構を提供し得る。本明細書に記載のロック機構184は、可動マストセクション132を固定マストセクション130とロックするための人間の介入の必要性を排除し、それによって潜在的なヒューマンエラーを低減することができることに留意されたい。より具体的には、ロック機構184は、エンドユーザによって作動される必要がない場合もあり、代わりに、ケーブル136における張力「T2」が所定の閾値未満に減少すると、ロック機構184が作動される。更に、ロック機構184は、一次機構134の故障による作業員に対する不慮の事故および/または機器の損傷を排除し、それによって落下防止システム100の動作信頼性を改善することができる。
図6は、固定マストセクション130および可動マストセクション130を含む落下防止システム100の動作方法600のフローチャートを示す。工程602では、ウインチアセンブリ134が可動マストセクション132に接続される。より具体的には、取付構造体174を可動マストセクション132に接続しロック爪186を取付構造体174に接続することによって、ウインチアセンブリ134が可動マストセクション132に接続される。工程604では、ウインチアセンブリ134の周りに巻き付けられたケーブル136に張力「T2」が選択的に加えられ、可動マストセクション132を固定マストセクション130に対して移動する。
工程606では、ケーブル136に選択的に加えられた張力「T2」によって、ウインチアセンブリ134に接続されたロック爪186が解放位置に保持される。解放位置において、ロック爪186は、固定マストセクション130から解放され、固定マストセクション130と可動マストセクション132との間の相対移動を可能にする。工程608では、ケーブル136に選択的に加えられた張力「T2」の減少に少なくとも応じて、ロック爪186が、解放位置から係合位置まで回動される。係合位置において、ロック爪186は、固定マストセクション130と係合され、固定マストセクション130と可動マストセクション132との間の相対移動を防止する。更に、ロック爪186は、少なくとも1つのばね188、190の付勢によって解放位置から係合位置まで回動される。
特定の実施形態が本明細書において図示および説明されているが、図示および記載されている特定の実施形態は、本開示の範囲を逸脱することなく、様々な代替的実施態様および/または等価の実施態様によって置き換えられ得ることが、当業者には理解されよう。本出願は、本明細書に論じられた特定の実施形態のいずれの適応例または変形例も包含することが意図されている。したがって、本開示は、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されることが意図されている。

Claims (25)

  1. 固定マストセクションおよび可動マストセクションを含むマストアセンブリと、
    前記可動マストセクションに動作可能に接続されたウインチアセンブリと、
    前記可動マストセクションを前記固定マストセクションに対してロックするようになっているロック機構と、
    を備える、落下防止システムであって、前記ロック機構が、
    前記ウインチアセンブリに接続されたロック爪であって、係合位置と解放位置との間で回動するようになっており、前記係合位置において前記固定マストセクションと係合し、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を防止する、ロック爪と、
    前記ロック爪を前記係合位置に向かって付勢するようになっている少なくとも1つのばねと、
    を備え、前記ウインチアセンブリが、前記ウインチアセンブリによって選択的に加えられた張力に基づいて、前記少なくとも1つのばねの前記付勢に抗して前記ロック爪を前記解放位置に保持するようになっている、
    落下防止システム。
  2. 前記ウインチアセンブリが、前記ウインチアセンブリによる前記張力を選択的に加えるケーブルを含む、請求項1に記載の落下防止システム。
  3. 前記少なくとも1つのばねが、前記ケーブルによって選択的に加えられた前記張力の少なくとも減少に基づいて、前記ロック爪が前記係合位置まで回動することを可能にするようになっている、請求項2に記載の落下防止システム。
  4. 取付構造体を更に備える請求項1に記載の落下防止システムであって、前記ロック爪および前記少なくとも1つのばねが、前記取付構造体に接続されている、落下防止システム。
  5. 前記取付構造体が、前記可動マストセクションに固定接続されている、請求項4に記載の落下防止システム。
  6. 前記固定マストセクションが、前記固定マストセクションの外面上に配置された少なくとも1つの凹部を含み、前記ロック爪が、前記係合位置において前記少なくとも1つの凹部と係合する、請求項1に記載の落下防止システム。
  7. 前記少なくとも1つの凹部が、前記固定マストセクションの前記外面上に等距離に配置された複数の凹部を含む、請求項6に記載の落下防止システム。
  8. 前記可動マストセクションが、前記ウインチアセンブリの動作に基づいて移動可能である、請求項1に記載の落下防止システム。
  9. 前記少なくとも1つのばねが、一対のばねを含む、請求項1に記載の落下防止システム。
  10. 前記少なくとも1つのばねが、ねじりばねである、請求項1に記載の落下防止システム。
  11. 固定マストセクションおよび可動マストセクションを含むマストアセンブリと、
    前記可動マストセクションに動作可能に接続されたウインチアセンブリと、
    前記可動マストセクションを前記固定マストセクションに対してロックするようになっているロック機構と、
    を備える、落下防止システムであって、前記ロック機構が、
    前記ウインチアセンブリに接続されたロック爪であって、係合位置と解放位置との間で回動するようになっており、前記係合位置において前記固定マストセクションと係合し、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を防止する、ロック爪と、
    前記ロック爪を前記係合位置に向かって付勢するようになっている少なくとも1つのばねと、
    を備え、前記ウインチアセンブリが、前記ウインチアセンブリによって選択的に加えられた張力に基づいて、前記少なくとも1つのばねの前記付勢に抗して前記ロック爪を前記解放位置に保持するようになっており、前記少なくとも1つのばねが、前記ケーブルによって選択的に加えられた前記張力の減少に少なくとも基づいて、前記ロック爪が前記係合位置まで回動することを可能にするようになっている、
    落下防止システム。
  12. 取付構造体を更に備える請求項11に記載の落下防止システムであって、前記ロック爪および前記少なくとも1つのばねが、前記取付構造体に接続されている、落下防止システム。
  13. 前記取付構造体が、前記可動マストセクションに固定接続されている、請求項12に記載の落下防止システム。
  14. 前記固定マストセクションが、前記固定マストセクションの外面上に配置された少なくとも1つの凹部を含み、前記ロック爪が、前記係合位置において前記少なくとも1つの凹部と係合する、請求項11に記載の落下防止システム。
  15. 前記少なくとも1つの凹部が、前記固定マストセクションの前記外面上に等距離に配置された複数の凹部を含む、請求項14に記載の落下防止システム。
  16. 前記可動マストセクションが、前記ウインチアセンブリの動作に基づいて移動可能である、請求項11に記載の落下防止システム。
  17. 前記少なくとも1つのばねが、ねじりばねである、請求項11に記載の落下防止システム。
  18. 固定マストセクションおよび可動マストセクションを含む落下防止システムの動作方法であって、
    ウインチアセンブリを前記可動マストセクションに動作可能に接続する工程と、
    前記ウインチアセンブリの周りに巻き付けられたケーブルに張力を選択的に加えて、前記可動マストセクションを前記固定マストセクションに対して移動させる工程と、
    前記ケーブルに選択的に加えられた前記張力によって、前記ウインチアセンブリに接続されたロック爪を解放位置に保持する工程であって、前記解放位置において、前記ロック爪が、前記固定マストセクションから解放され、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を可能にする、工程と、
    前記ケーブルに選択的に加えられた前記張力の減少に少なくとも応じて、前記ロック爪を前記解放位置から係合位置まで回動させる工程であって、前記係合位置において、前記ロック爪が、前記固定マストセクションと係合し、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を防止する、工程と、
    を含む、方法。
  19. 前記ロック爪が、少なくとも1つのばねの付勢によって、前記解放位置から前記係合位置まで回動される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記ウインチアセンブリを前記可動マストセクションに接続する工程が、取付構造体を前記可動マストセクションに接続し、前記ロック爪を前記取付構造体に接続する工程を更に含む、請求項18に記載の方法。
  21. マストアセンブリであって、固定マストセクションと、前記マストアセンブリの高さを調節するために前記固定マストセクションに対して移動するようになっている可動マストセクションと、を含むマストアセンブリと、
    前記可動マストセクションを前記固定マストセクションに対して移動すること、および前記可動マストセクションを前記固定マストセクションに対してロックすることのうちの少なくとも1つを行うようになっている一次機構であって、前記可動マストセクションが前記固定マストセクションとロックされると、前記可動マストセクションに張力を選択的に加えて、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を防止する、一次機構と、
    前記一次機構によって選択的に加えられる前記張力の減少に少なくとも基づいて、前記可動マストセクションを前記固定マストセクションに対してロックするようになっている二次機構と、
    を備える、落下防止システム。
  22. 前記一次機構が、ケーブルを含み、前記ケーブルが、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を選択的に可能にするようになっている、請求項21に記載の落下防止システム。
  23. 前記ケーブルが、前記可動マストセクションに前記張力を選択的に加えて、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を防止するようになっている、請求項22に記載の落下防止システム。
  24. 前記二次機構が、
    係合位置と解放位置との間で回動するようになっているロック爪であって、前記一次機構によって選択的に加えられる前記張力の減少に少なくとも基づいて、前記係合位置において前記固定マストセクションと係合し、前記固定マストセクションと前記可動マストセクションとの間の相対移動を防止するようになっている、ロック爪と、
    前記ロック爪を前記係合位置に向かって付勢するようになっている少なくとも1つのばねと、
    を備える、請求項21に記載の落下防止システム。
  25. 前記少なくとも1つのばねが、前記一次機構によって選択的に加えられる前記張力の減少に少なくとも基づいて、前記ロック爪が前記係合位置まで回動することを可能にするようになっている、請求項24に記載の落下防止システム。
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