JP2023502083A - 幼児によって開けられることを防止することができる安全箱及び開ける方法 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、幼児によって開けられることが防止され、かつ構造が単純である安全箱を提供する。【解決手段】安全箱は、紙パルプ外箱（１）及び紙パルプ内箱（２）を備え、紙パルプ外箱（１）は矩形であり、内箱入口及び出口開口部（１０）が、紙パルプ外箱（１）の一端に設けられ、締結孔（１１）が、紙パルプ外箱（１）の２つの側縁にそれぞれ設けられ、紙パルプ内箱（２）は、内箱入口及び出口開口部（１０）から紙パルプ外箱（１）に入り、締結孔（１１）に締結された外向突出ファスナ（２０）が、紙パルプ外箱（１）の２つの側縁にそれぞれ配置され、外向突出ファスナ（２０）の壁厚は、紙パルプ内箱（２）のそれに等しく、２つの外向突出ファスナ（２０）は、外向突出ファスナ（２０）を締結孔（１１）から分離されるように強制して紙パルプ内箱（２）を押し出すように外力の下で内向きに反対方向に変形する。【選択図】図１

Description

本発明は、箱、特に幼児によって開けられることを防止することができる安全箱及び開ける方法の技術分野に関する。

箱は、食品及び医薬品等々のような日常生活の様々な種類の物体を格納するのに使用される。

乳児は、彼らの日々の活動において箱を開ける傾向があり、従って、彼らは、誤って箱内の食品及び／又は医薬品を食べる場合があり、これは、ある一定の潜在的な安全上の危険に至る。

そのような危険の主な理由は、箱が通常は自動ロックの機能を有していないことである。

例えば、中国特許（特許出願番号２０１８２１０９２０２０６）は、内箱及び外箱を含む自動ロック式脱落防止引き出し型ギフトパッケージング箱を開示している。外箱の両側縁には、横スライド溝が設けられ、横スライド溝の前端には、脱落防止ストッパが設けられ、横スライド溝の後端には、締結孔が設けられ、内箱の後部は、「Ｕ」字形弾性シートと接続され、内箱の後部には、長手スライド溝が設けられ、Ｕ字形弾性シートには、長手スライド溝と適合するスライド棒が設けられ、「Ｕ」字形弾性シートの２つの端部には、横スライド溝と適合する締結ボールが対称的に設けられ、締結ボールは、締結孔の中にスライド可能に締結することができる。このパッケージング箱は、脱落を防止するという利点を有する。しかし、このパッケージング箱の構造は、複雑あり、開けるのが不便である。同時に、幼児は、それを依然として開けることができる。

中国特許出願番号２０１８２１０９２０２０６

本発明の目的は、幼児によって開けられることを防止することができる安全箱及び開ける方法を提供して上記に言及した問題を解決することである。

上記目的を達成するのに本発明によって採用する技術的解決法は、以下の通りである。

本発明での幼児によって開けられることを防止することができる安全箱は、以下を含む：
矩形である紙パルプ外箱、紙パルプ外箱の一端に設けられた内箱入口及び出口開口部、及び紙パルプ外箱の２つの側縁にそれぞれ設けられたバックル孔；
内箱入口及び出口開口部から紙パルプ外箱に入る紙パルプ内箱であって、そのために紙パルプ外箱の２つの側縁が、バックル孔を通してバックル留めされた内側パルプ箱の外向突出バックルをそれぞれ有し、外向突出バックルの壁厚が、紙パルプ内箱のそれと等しく、外向突出バックルをバックル孔から分離されるように強制して紙パルプ内箱を押し出すように２つの外向突出バックルが外力の下で内向きに反対方向に変形する上記紙パルプ内箱、とを含む。

好ましい実施形態では、紙パルプ外箱の一方の側縁上に設けられたバックル孔と紙パルプ外箱の他方の側縁上に設けられたバックル孔は、前後に交互配置される。

紙パルプ外箱の一方の側縁に配置された外向突出バックルと紙パルプ外箱の他方の側縁に配置された外向突出バックルは、前後に交互配置される。紙パルプ内箱が紙パルプ外箱に入る時に、外向突出バックルは、バックル孔にバックル留めされる。

好ましい実施形態では、外向突出バックルは、紙パルプ内箱の上側開口部から紙パルプ内箱の底部まで内向きに傾斜し、外向突出バックルのそれと一致する傾斜方向を有する傾斜溝が、外向突出バックルの内側に形成される。

好ましい実施形態では、外向突出バックルの上端は、バックル孔の外側開口部から突出し、傾斜溝の上端が外側と連通する。

好ましい実施形態では、外向突出バックルは、９０°に等しい角度Ｉが外向突出側縁部Ｉの外面と紙パルプ内箱の側縁の間に形成された内箱入口及び出口開口部を有する端部に近い外向突出側縁部Ｉと、９０°よりも大きい角度ＩＩが外向突出側縁部ＩＩの外面と紙パルプ内箱の側縁の間に形成された外向突出側縁部Ｉから離れた外向突出側縁部ＩＩとを含む。外向突出側縁部Ｉの幅は、紙パルプ内箱の上側開口部から底部まで徐々に減少し、外向突出側縁部ＩＩの幅も、紙パルプ内箱の上側開口部から底部まで徐々に減少する。外向突出バックルは、傾斜部を更に含み、傾斜部の一方の側縁が、紙パルプ内箱から離れた外向突出側縁部Ｉの一方の側縁に接続され、傾斜部の他方の側縁が、紙パルプ内箱から離れた外向突出側縁部ＩＩの一方の側縁に接続される。傾斜部の底部側は、紙パルプ内箱の底部側縁に接続されて上記に言及した傾斜溝を形成し、傾斜溝の溝深さは、外向突出側縁部Ｉの側面から外向突出側縁部ＩＩの側面まで徐々に減少する。９０°よりも小さい角度ＩＩＩが、外向突出側縁部Ｉの内面と傾斜部の内面の間に形成され、９０°よりも大きい角度ＩＶが、外向突出側縁部ＩＩの内面と傾斜部の内面の間に形成される。

好ましい実施形態では、閉鎖部分が、内箱入口及び出口開口部から離れた紙パルプ外箱の一端に配置され、内箱放出孔が、閉鎖部分上に配置される。バックル孔は、角孔であり、外向突出側縁部Ｉの外面は、角孔の対応する孔壁面と適合する。１２０°と１７０°の間の角度ＩＩが、外向突出側縁部ＩＩの外面と紙パルプ内箱の側縁の間に形成され、外向突出側縁部ＩＩの外面は、角孔の対応する孔壁面と線接触する。

好ましい実施形態では、外向突出側縁部ＩＩの横断面は円弧状であり、外向突出側縁部ＩＩの外面は、円弧状凸面であり、外向突出側縁部ＩＩの内面は、円弧状凹面であり、円弧状凹面及び円弧状凸面は互いに適合する。

好ましい実施形態では、外向突出側縁部ＩＩの一方の側縁は、傾斜部の一方の側縁に接続され、外向突出側縁部ＩＩの他方の側縁は、円弧状内側凹部を通して紙パルプ内箱に接続される。

別の実施形態では、外向突出バックルは、９０°よりも大きい角度Ｉが外向突出側縁部Ｉの外面と紙パルプ内箱の側縁の間に形成された内箱入口及び出口開口部を有する端部に近い外向突出側縁部Ｉと、９０°よりも大きい角度ＩＩが外向突出側縁部ＩＩの外面と紙パルプ内箱の側縁の間に形成された外向突出側縁部Ｉから離れた外向突出側縁部ＩＩとを含む。外向突出側縁部Ｉの幅は、紙パルプ内箱の上側開口部から底部まで徐々に減少し、外向突出側縁部ＩＩの幅も、紙パルプ内箱の上側開口部から底部まで徐々に減少する。外向突出バックルは、傾斜部を更に含み、傾斜部の一方の側縁が、紙パルプ内箱から離れた外向突出側縁部Ｉの一方の側縁に接続され、傾斜部の他方の側縁が、紙パルプ内箱から離れた外向突出側縁部ＩＩの一方の側縁に接続される。傾斜部の底部側は、紙パルプ内箱の底部側縁に接続されて上記に言及した傾斜溝を形成し、傾斜溝の溝深さは、外向突出側縁部Ｉの側面から外向突出側縁部ＩＩの側面まで徐々に減少する。９０°よりも小さい角度ＩＩＩが、外向突出側縁部Ｉの内面と傾斜部の内面の間に形成され、９０°よりも大きい角度ＩＶが、外向突出側縁部ＩＩの内面と傾斜部の内面の間に形成される。角度Ｉは、角度ＩＩよりも小さい。

好ましい実施形態では、紙パルプ内箱及び外向突出バックルは、紙パルププレスによって一体的に形成される。

好ましい実施形態では、紙パルプ内箱の内側部には、内側円弧面取り面が設けられ、紙パルプ内箱の外側底部には、内側円弧面取り面と同心である外側円弧面取り面が設けられる。

幼児によって開けられることを防止することができる安全箱は、以下を含む：
矩形である紙パルプ外箱、紙パルプ外箱の一端に設けられた内箱入口及び出口開口部、及び紙パルプ外箱の２つの側縁にそれぞれ設けられバックル孔；
内箱入口及び出口開口部から紙パルプ外箱に入る紙パルプ内箱であって、そのために紙パルプ外箱の２つの側縁が、バックル孔を通してバックル留めされた内側パルプ箱の外向突出バックルをそれぞれ有し、ここで、外向突出バックルの壁厚が、紙パルプ内箱のそれと等しく、外向突出バックルをバックル孔から分離されるように強制して紙パルプ内箱を押し出すように２つの外向突出バックルが外力の下で内向きに反対方向に変形する上記紙パルプ内箱；
紙パルプ外箱の一方の側縁上に設けられたバックル孔であって、紙パルプ外箱の他方の側縁上に設けられたバックル孔は、前後に交互配置されたバックル孔；
紙パルプ外箱の一方の側縁上に設けられた外向突出バックルと紙パルプ外箱の他方の側縁上に設けられた外向突出バックルであって、前後に交互配置され、紙パルプ内箱が紙パルプ外箱に入る時に、バックル孔に締結される外向突出バックル、とを含む。

幼児によって開けられることを防止することができる安全箱を手で開ける方法は、以下の段階を含む：
Ｓ１．紙パルプ内箱が紙パルプ外箱にかつロック状態に位置付けられた時に、一方の手が、紙パルプ外箱を紙パルプ外箱の上方から下向きに押圧し、指が、紙パルプ内箱の２つの側面上の外向突出バックルの外面と接触し、他方の手の指が、内箱放出孔の中に延びて内箱放出孔に近い紙パルプ内箱の端部の外面と接触する、準備する段階；
Ｓ２．段階Ｓ１で外向突出バックルの外面と接触する指が、内向きに押圧し、次に、２つの交互配置された外向突出バックルが、内向き力の作用の下で内向きに反対方向に変形し、外向突出バックルは、バックル孔から分離される、互いに向けて内向きに押圧する段階；
Ｓ３．外向突出バックルが段階Ｓ２でバックル孔から分離された時に、段階Ｓ１で内箱放出孔に近い紙パルプ内箱の端部の外面と接触する指が、紙パルプ内箱を入口及び出口開口部の外側まで押すことができるように又は紙パルプ内箱を紙パルプ外箱から完全に取り外すことができるように紙パルプ外箱の内箱入口及び出口開口部側に向けて圧力を印加する、押し出す段階、とを含む。

従来技術と比較して、本発明は、以下のような利点を有する：
分散転位は、非対称に位置決めされた左側及び右側を有する外向突出バックルと、外向突出バックルを容易に押し込ませ、かつ引き出されることを防止させる縁部を有する外向突出バックルとを含む複数の開封阻止効果を形成することができる。紙パルプ内箱が閉鎖端まで押された状態で、左側及び右側の外向突出バックルは、紙パルプ外箱に自動的にバックル留めされ、紙パルプ内箱は、紙パルプ外箱に完全に閉じ込められることになり、これは、子供達が彼らの指で掘り出すこと又は彼らの歯でかじり出すことを防止し、設計は、より合理的である。
その構造は、加工及び製造に関して簡単かつ便利である。

本発明に提供する互いに適合する紙パルプ内箱及び紙パルプ外箱の斜視概略図である。 本発明に提供する分離された紙パルプ内箱及び紙パルプ外箱の斜視概略図である。 本発明に提供する互いに適合する紙パルプ内箱及び紙パルプ外箱の状態の概略図である。 本発明に提供する紙パルプ内箱の概略図である。 本発明に提供する紙パルプ外箱の適合構造の概略図である。

これらの図では、紙パルプ外箱１、内箱入口及び出口開口部１０、バックル孔１１、閉鎖部分１２、内箱放出孔１３、紙パルプ内箱２、外向突出バックル２０、外向突出側縁部Ｉ・２０１、外向突出側縁部ＩＩ・２０２、傾斜部２０３、傾斜溝２１、円弧状内側凹部２２、内側円弧面取り面２３、及び外側円弧面取り面２４が示されている。

以下は、本発明の特定の実施形態であり、図面を参照して本発明の技術的スキームを更に説明するが、本発明は、これらの実施形態に限定されない。

（実施形態１）
図１及び図２に示すように、本発明での幼児によって開けられることを防止することができる安全箱は、以下を含む。
安全箱は、矩形である紙パルプ外箱１、及び紙パルプ外箱１の一端に設けられた内箱入口及び出口開口部１０を含む。紙パルプ外箱１は、紙植物繊維材料で作られる。紙パルプ外箱は、環境に優しく分解可能である。
２つのバックル孔は、それぞれ紙パルプ外箱１の２つの側面上に配置され、バックル孔（１１）は角孔である。
安全箱は、紙植物繊維材料で作られる紙パルプ内箱２を含む。紙パルプ内箱は、環境に優しく分解可能である。
紙パルプ内箱２は、外向突出バックル２０がそれぞれ紙パルプ外箱１の２つの側縁上のバックル孔を通して１つずつバックル留めされた状態になり、かつ外向突出バックル２０の壁厚が紙パルプ内箱２のそれに等しいように、内箱入口及び出口開口部１０を通して紙パルプ外箱１に入る。
等しい壁厚は、加工及び製造を容易にすることができ、一方でそれは、より美しい内箱を作ることもできる。

図３に示すように、２つの外向突出バックル２０は、外向突出バックル２０をバックル孔１１から分離させて紙パルプ内箱２を押し出すように、外力の下で内向きに反対方向に変形する。外向突出バックル２０は、紙パルプ外箱及び紙パルプ内箱の相互ロッキングを達成するようにバックル孔１１にバックル留めされ、これは、幼児が誤って紙パルプ内箱を開けて紙パルプ内箱の食品又は医薬品を食べることを防止する。

任意的に、紙パルプ外箱１の一方の側縁上に設けられたバックル孔１１と紙パルプ外箱１の他方の側縁上に設けられたバックル孔１１は、前後に交互配置される。

紙パルプ外箱１の一方の側縁上に設けられた外向突出バックル２０と紙パルプ外箱１の他方の側縁上に設けられた外向突出バックル２０は、前後に交互配置される。紙パルプ内箱２が紙パルプ外箱１に入る時に、外向突出バックル２０は、バックル孔１１にバックル留めされた状態になる。

分散転位は、非対称に位置決めされた左側及び右側を有する外向突出バックルと、外向突出バックル２０を容易に押し込んでかつ引き出されることを防止する縁部を有する外向突出バックル２０とを含む複数の開封阻止効果を形成することができる。紙パルプ内箱が閉鎖端まで押された状態で、左側及び右側の外向突出バックルは、自動的に紙パルプ外箱にバックル留めされ、紙パルプ内箱は、紙パルプ外箱に完全に閉じ込められることになり、これは、子供達が彼らの指で掘り出すこと又は彼らの歯でかじり出すことを防止する。

更に、左側及び右側の外向突出バックルは、直線に沿って配置されず、かつ比較的長い距離を用いて特別に配置される。幼児の手は小さく、これは、彼らが外向突出バックルを同時に押圧することを困難にし、すなわち、それが乳児によって引き出されることを防止する。

図１、図２、及び図４に示すように、外向突出バックル２０は、紙パルプ内箱２の上側開口部から底部まで内向きに傾斜し、外向突出バックル２０のそれと一致する傾斜方向を有する傾斜溝２１が、外向突出バックル２０の内側に形成される。

傾斜溝の設計は、変形圧力の解除を達成して解除後に自由に回復することができ、一方で傾斜した外向突出バックル２０は、紙パルプ内箱を迅速に引き抜くために内向きの押圧を容易にする。

外向突出バックル２０の上端は、バックル孔１１の外側開口部から突出し、傾斜溝２１の上端は、外側と連通する。そのような構造は、ロッキングを達成して自由な脱落を回避することができる。第２に、外側との連通は、内側と外側の間の空気連通を達成することができ、これは、紙パルプ内箱を引き出すことを困難にするシールの形成を防止することができる。

更に、紙パルプ外箱１の内側上部と紙パルプ内箱２の上側開口部端面の間に間隙がある。同様に、間隙はまた、紙パルプ内箱を引き出すのを困難にするシールの形成を防止することができる。

具体的には、外向突出バックル２０は、内箱入口及び出口開口部１０の一端に近い外側凸側縁部Ｉ・２０１を含む。９０°に等しい角度Ｉが、外向突出側縁部Ｉ（２０１）の外面と紙パルプ内箱（２）の側縁の間に形成される。角度Ｉは、外向突出側縁部Ｉ・２０１の外面がバックル孔の孔壁面と適合し、すなわち、ロッキングを達成するので、バックル孔の孔壁上の外向突出側縁部Ｉ・２０１のロッキングを容易にする。

外向突出側縁部ＩＩ・２０２は、外向突出側縁部Ｉ・２０１から離れている。９０°よりも大きい角度ＩＩが、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の外面と紙パルプ内箱２の側縁の間に形成される。好ましくは、角度ＩＩは、９０°よりも大きくて１８０°よりも小さい。

外向突出側縁部ＩＩ・２０２は、紙パルプ内箱から紙パルプ外箱の中への挿入を容易にするような角度であり、すなわち、外向突出側縁部ＩＩ・２０２は、挿入中にガイドとして機能する。

外向突出側縁部Ｉ・２０１の幅は、紙パルプ内箱２の上側開口部から底部まで徐々に減少し、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の幅も、紙パルプ内箱２の上側開口部から底部まで徐々に減少する。設計のこの幅構造は、外向突出バックルの変形能を損なうことなく外向突出バックルの構造強度を改善する。これに加えて、上記に言及した構造は、自動ロックの機能を実現するだけでなく、外向突出側縁部Ｉ・２０１とバックル孔の対応する孔壁の間の接触面積を小さくもする。接触面積を小さくする主な効果は、その後の紙パルプ内箱からの引き出しを容易にすることである。

外向突出側縁部ＩＩ・２０２の幅は、紙パルプ内箱２の上側開口部から底部まで徐々に減少し、接触線が、バックル孔の対応する孔壁と外向突出側縁部ＩＩ・２０２の間に形成され、これは、紙パルプ外箱からの紙パルプ内箱の引き出しを容易にする。

外向突出バックルは、傾斜部２０３を更に含み、傾斜部２０３の一方の側縁が、紙パルプ内箱２から離れた外向突出側縁部Ｉ・２０１の一方の側縁に接続され、傾斜部２０３の他方の側縁が、紙パルプ内箱２から離れた外向突出側縁部ＩＩ・２０２の一方の側縁に接続される。傾斜部２０３の底部側は、紙パルプ内箱２の底部側縁に接続されて上記に言及した傾斜溝２１を形成し、傾斜溝２１の溝深さは、外向突出側縁部Ｉ・２０１の側面から外向突出側縁部ＩＩ・２０２の側面まで徐々に減少する。溝深さの不均等な深さ設計は、変形プロセス中に解除変形を容易にして構造強度を支持し、すなわち、外向突出側縁部Ｉ・２０１の変形が最も大きく、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の変形は、外向突出側縁部Ｉ・２０１のそれよりも小さい。

更に、傾斜溝２１の深さは、紙パルプ外箱の中への紙パルプ内箱の挿入を容易にして迅速な組立を達成するように設計される。

傾斜部２０３の外面は円弧状凹面であり、傾斜部２０３の内面は円弧状凸面である。この設計は、外向突出バックル２０の押圧を容易にし、すなわち、押圧点の不在よって引き起こされる不正確な押圧位置と紙パルプ内箱を滑らかに引き出すことの失敗とを防止する。

９０°よりも小さい角度ＩＩＩが、外向突出側縁部Ｉ・２０１の内面と傾斜部２０３の内面の間に形成され、９０°よりも大きい角度ＩＶが、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の内面と傾斜部２０３の内面の間に形成される。

図５に示すように、角度の設計は、変形を容易にし、同じく変形後の復元も容易にする。

閉鎖部分１２は、内箱入口及び出口開口部１０から離れた紙パルプ外箱１の一端に配置され、内箱放出孔１３が、閉鎖部分１２上に配置され、これは、紙パルプ内箱の押し出しを容易にする。閉鎖部分１２は、挿入後の紙パルプ内箱の位置を制限することができる。

図１と図５に示すように、第２に、バックル孔１１は角孔であり、外向突出側縁部Ｉ・２０１の外面は、角孔の対応する孔壁面と適合する。１２０°と１７０°の間の角度ＩＩが、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の外面と紙パルプ内箱２の側縁の間に形成され、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の外面は、角孔の対応する孔壁面と線接触する。

紙パルプ内箱及び紙パルプ外箱は、緊密適合状態に設定される。紙パルプ内箱上の外向突出バックルは、外向きに突出し、これは、紙パルプ外箱との緊密かつ移動困難状態を自然に形成することになる。左側及び右側の外向突出バックルが同時に押し込まれた場合でさえも、紙パルプ内箱は、後端で放出孔を通して紙パルプ内箱を押し出す指の助けだけによって押し出すことができる。

更に、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の横断面は円弧状であり、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の外面は円弧状凸面であり、次に、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の内面は円弧状凹面であり、円弧状凹面及び円弧状凸面は互いに適合する。

外向突出側縁部ＩＩ・２０２の一方の側縁は、傾斜部の一方の側縁に接続され、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の他方の側縁は、円弧状内側凹部２２を通して紙パルプ内箱２に接続される。円弧状内側凹部２２の設計は、紙パルプ内箱の紙パルプ外箱の中への挿入及び紙パルプ内箱の抜き取りを容易にする。同時に、外向突出側縁部ＩＩ・２０２及び円弧状内側凹部２２の方向は異なり、これらは、互いに接続することができ、これは、押圧プロセス中に変形及び弾性変形復元を実現することができる。

好ましい実施形態では、紙パルプ内箱２及び外向突出バックル２０は、紙パルププレスによって一体的に形成される。紙パルプ内箱２は、紙パルプ内箱モールドによって製造される。勿論、紙パルプ外箱１は、紙パルプ外箱モールドによって製造される。

紙パルプ内箱２の内側部には、内側円弧面取り面２３が設けられ、紙パルプ内箱２の外側底部には、内側円弧面取り面２３と同心である外側円弧面取り面２４が設けられる。外側円弧面取り面２４は、紙パルプ内箱の紙パルプ外箱の中への挿入を容易にし、一方で内側円弧面取り面２３の設計は、紙パルプ内箱２の加工及び製造を容易にする。

幼児によって開けられることを防止することができる安全箱を手で開ける方法は、以下の段階を含む：
Ｓ１．紙パルプ内箱２が紙パルプ外箱１にかつロック状態に位置付けられた時に、一方の手が、紙パルプ外箱１を紙パルプ外箱１の上方から下向きに押圧し、指が、紙パルプ内箱２の２つの側面上の外向突出バックル２０の外面と接触し、他方の手の指が、内箱放出孔の中に延びて内箱放出孔に近い紙パルプ内箱の端部の外面と接触する、準備する段階；
Ｓ２．段階Ｓ１で外向突出バックルの外面と接触する指が、内向きに押圧し、次に、２つの交互配置された外向突出バックルが、内向き力の作用の下で内向きに反対方向に変形し、外向突出バックルは、バックル孔から分離される、互いに向けて内向きに押圧する段階；
Ｓ３．外向突出バックルが段階Ｓ２でバックル孔から分離された時に、段階Ｓ１で内箱放出孔に近い紙パルプ内箱の端部の外面と接触する指が、紙パルプ内箱を入口及び出口開口部の外側まで押すことができるように又は紙パルプ内箱を紙パルプ外箱から完全に取り外すことができるように紙パルプ外箱の内箱入口及び出口開口部側に向けて圧力を印加する、押し出す段階、とを含む。

（実施形態２）
外向突出バックル２０は、９０°よりも大きい角度Ｉが外向突出側縁部Ｉ・２０１の外面と紙パルプ内箱２の側縁の間に形成され、内箱入口及び出口開口部１０を有する端部に近い外向突出側縁部Ｉ・２０１と、９０°よりも大きい角度ＩＩが外向突出側縁部ＩＩ・２０２の外面と紙パルプ内箱２の側縁の間に形成され、外向突出側縁部Ｉ・２０１から離れた外向突出側縁部ＩＩ・２０２とを含む。外向突出側縁部Ｉ・２０１の幅は、紙パルプ内箱２の上側開口部から底部まで徐々に減少し、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の幅も、紙パルプ内箱２の上側開口部から底部まで徐々に減少する。外向突出バックルは、傾斜部２０３を更に含み、傾斜部２０３の一方の側縁が、紙パルプ内箱２から離れた外向突出側縁部Ｉ・２０１の一方の側縁に接続され、傾斜部２０３の他方の側縁が、紙パルプ内箱２から離れた外向突出側縁部ＩＩ・２０２の一方の側縁に接続される。傾斜部２０３の底部側は、紙パルプ内箱２の底部側縁に接続されて上記に言及した傾斜溝２１を形成し、傾斜溝２１の溝深さは、外向突出側縁部Ｉ・２０１の側面から外向突出側縁部ＩＩ・２０２の側面まで徐々に減少する。９０°よりも小さい角度ＩＩＩが、外向突出側縁部Ｉ・２０１の内面と傾斜部２０３の内面の間に形成され、９０°よりも大きい角度ＩＶが、外向突出側縁部ＩＩ・２０２の内面と傾斜部２０３の内面の間に形成される。角度Ｉは、角度ＩＩよりも小さい。

本明細書に説明する特定の実施形態は、本発明の精神の単なる例である。本発明の技術分野の当業者は、本発明の精神から逸脱することなく又は特許請求の範囲に定められた範囲を超えることなく上述の特定の実施形態に様々な修正又は補足を行うか又は類似の方法を採用してそれらを置換することができる。

１ 紙パルプ外箱
２ 紙パルプ内箱
１０ 内箱入口及び出口開口部
１１ バックル孔
２０ 外向突出バックル

Claims (13)

1. 幼児によって開けられることを防止することができる安全箱であって、
   矩形である紙パルプ外箱（１）、該紙パルプ外箱（１）の一端に設けられた内箱入口及び出口開口部（１０）、及び該紙パルプ外箱（１）の２つの側縁にそれぞれ設けられたバックル孔（１１）と、
   前記内箱入口及び出口開口部（１０）から前記紙パルプ外箱（１）に入る紙パルプ内箱（２）、及び該紙パルプ外箱（１）の前記２つの側縁上にそれぞれ配置された前記バックル孔（１１）にバックル留めされることになる外向突出バックル（２０）であって、該外向突出バックル（２０）の壁厚が、該紙パルプ内箱（２）のそれと等しく、該２つの外向突出バックル（２０）が、該外向突出バックル（２０）を該バックル孔（１１）から分離されるように強制して該紙パルプ内箱（２）を押し出すように外力の下で内向きに反対方向に変形する前記外向突出バックル（２０）と、を備える、
   ことを特徴とする安全箱。
2. 前記紙パルプ外箱（１）の一方の側縁上に設けられた前記バックル孔（１１）と該紙パルプ外箱（１１）の他方の側縁上に設けられた該バックル孔（１１）は、前後に交互配置され、
   前記紙パルプ外箱（１）の一方の側縁上に設けられた前記外向突出バックル（２０）と該紙パルプ外箱（１）の他方の側縁上に設けられた該外向突出バックル（２０）は、前後に交互配置され、前記紙パルプ内箱（２）が該紙パルプ外箱（１）に入る時に、該外向突出バックル（２０）は、前記バックル孔（１１）に締結された状態になる、
   請求項１に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
3. 前記外向突出バックル（２０）は、前記紙パルプ内箱（２）の上側開口部から底部まで内向きに傾斜し、該外向突出バックル（２０）のそれと一致する傾斜方向を有する傾斜溝（２１）は、該外向突出バックル（２０）の内側に形成される、
   請求項１又は請求項２に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
4. 前記外向突出ファスナ（２０）の上端は、前記バックル孔（１１）の外側開口部から突出し、前記傾斜溝（２１）の上端は、外側と連通する、
   請求項３に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
5. 前記外向突出バックル（２０）は、前記内箱入口及び出口開口部（１０）を有する端部に近い外向突出側縁部Ｉ（２０１）であって、９０°に等しい角度Ｉが該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の外面と前記紙パルプ内箱（２）の側縁の間に形成された前記外向突出側縁部Ｉ（２０１）と、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）から離れた外向突出側縁部ＩＩ（２０２）であって、９０°よりも大きい角度ＩＩが該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の外面と前記紙パルプ内箱（２）の該側縁の間に形成され、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の幅が、該紙パルプ内箱（２）の前記上側開口部から前記底部まで徐々に減少し、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の幅も、該紙パルプ内箱（２）の該上側開口部から該底部まで徐々に減少する前記外向突出側縁部ＩＩ（２０２）と、を含み、該外向突出バックルは、傾斜部（２０３）を更に含み、該傾斜部（２０３）の一方の側縁が、該紙パルプ内箱（２）から離れた該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の一方の側縁に接続され、該傾斜部（２０３）の他方の側縁が、該紙パルプ内箱（２）から離れた該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の一方の側縁に接続され、該傾斜部（２０３）の底部側が、該紙パルプ内箱（２）の底部側縁に接続されて前記傾斜溝（２１）を形成し、該傾斜溝（２１）の溝深さが、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の側面から該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の側面まで徐々に減少し、９０°よりも小さい角度ＩＩＩが、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の内面と該傾斜部（２０３）の内面の間に形成され、９０°よりも大きい角度ＩＶが、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の内面と該傾斜部（２０３）の該内面の間に形成される、
   請求項４に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
6. 閉鎖部分（１２）は、前記内箱入口及び出口開口部（１０）から離れた前記紙パルプ外箱（１）の一端に配置され、内箱放出孔（１３）は、該閉鎖部分（１２）に配置され、前記バックル孔（１１）は、角孔であり、前記外向突出側縁部Ｉ（２０１）の前記外面は、該角孔の対応する孔壁面と適合し、１２０°と１７０°の間の角度ＩＩが、前記外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の前記外面と前記紙パルプ内箱（２）の前記側縁との間に形成され、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の該外面は、該角孔の対応する孔壁面線と接触する、
   請求項５に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
7. 前記外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の横断面は、円弧状であり、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の前記外面は、円弧状凸面であり、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の前記内面は、円弧状凹面であり、該円弧状凹面及び該円弧状凸面は、互いに適合する、
   請求項６に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
8. 前記外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の一方の側縁は、前記傾斜部の一方の側縁に接続され、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の他方の側縁は、円弧状内側凹部（２２）を通して前記紙パルプ内箱（２）に接続される、
   請求項７に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
9. 前記外向突出バックル（２０）は、前記内箱入口及び出口開口部（１０）を有する端部に近い外向突出側縁部Ｉ（２０１）であって、９０°よりも大きい角度Ｉが該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の外面と前記紙パルプ内箱（２）の側縁の間に形成された前記外向突出側縁部Ｉ（２０１）と、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）から離れた外向突出側縁部ＩＩ（２０２）であって、９０°よりも大きい角度ＩＩが該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の外面と前記紙パルプ内箱（２）の該側縁の間に形成され、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の幅が、該紙パルプ内箱（２）の前記上側開口部から前記底部まで徐々に減少し、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の幅も、該紙パルプ内箱（２）の該上側開口部から該底部まで徐々に減少する前記外向突出側縁部ＩＩ（２０２）と、を含み、該外向突出バックル（２０）は、傾斜部（２０３）を更に含み、該傾斜部（２０３）の一方の側縁が、該紙パルプ内箱（２）から離れた該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の一方の側縁に接続され、該傾斜部（２０３）の他方の側縁が、該紙パルプ内箱（２）から離れた該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の一方の側縁に接続され、該傾斜部（２０３）の底部側が、該紙パルプ内箱（２）の底部側縁に接続されて前記傾斜溝（２１）を形成し、該傾斜溝（２１）の溝深さが、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の側面から該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の側面まで徐々に減少し、９０°よりも小さい角度ＩＩＩが、該外向突出側縁部Ｉ（２０１）の内面と該傾斜部（２０３）の内面の間に形成され、９０°よりも大きい角度ＩＶが、該外向突出側縁部ＩＩ（２０２）の内面と該傾斜部（２０３）の該内面の間に形成され、該角度Ｉは、該角度ＩＩよりも小さい、
   請求項４に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
10. 前記パルプ内箱（２）及び前記外向突出バックル（２０）は、紙パルププレスによって一体的に形成される、
    請求項１又は請求項２に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
11. 前記紙パルプ内箱（２）の内側部には、内側円弧面取り面（２３）が設けられ、該紙パルプ内箱（２）の外側底部には、該内側円弧面取り面（２３）と同心である外側円弧面取り面（２４）が設けられる、
    請求項１０に記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱。
12. 幼児によって開けられることを防止することができる安全箱であって、
    矩形である紙パルプ外箱（１）、該紙パルプ外箱（１）の一端に設けられた内箱入口及び出口開口部（１０）、及び該紙パルプ外箱（１）の２つの側縁にそれぞれ設けられたバックル孔（１１）と、
    前記内箱入口及び出口開口部（１０）から前記紙パルプ外箱（１）に入る紙パルプ内箱（２）、及び該紙パルプ外箱（１）の前記２つの側縁上にそれぞれ配置された前記バックル孔（１１）にバックル留めされることになる外向突出バックル（２０）であって、該外向突出バックル（２０）の壁厚が、該紙パルプ内箱（２）のそれと等しく、該２つの外向突出バックル（２０）が、該外向突出バックル（２０）を該バックル孔（１１）から分離されるように強制して該紙パルプ内箱（２）を押し出すように外力の下で内向きに反対方向に変形する前記外向突出バックル（２０）と、
    を備え、
    前記紙パルプ外箱（１）の一方の側縁上に設けられた前記バックル孔（１１）と該紙パルプ外箱（１１）の他方の側縁上に設けられた該バックル孔（１１）は、前後に交互配置され、
    前記紙パルプ外箱（１）の一方の側縁上に設けられた前記外向突出バックル（２０）と該紙パルプ外箱（１）の他方の側縁上に設けられた該外向突出バックル（２０）は、前後に交互配置され、前記紙パルプ内箱（２）が該紙パルプ外箱（１）に入る時に、該外向突出バックル（２０）は、前記バックル孔（１１）に締結された状態になる、
    ことを特徴とする安全箱。
13. 請求項１から請求項１２のいずれかに記載の幼児によって開けられることを防止することができる安全箱を手で開ける方法であって、
    Ｓ１．前記紙パルプ内箱が、前記紙パルプ外箱にかつロック状態の下で位置付けられた時に、一方の手が、該紙パルプ外箱を該紙パルプ外箱の上部から下向きに押圧し、その指が、該紙パルプ内箱の２つの側面上の前記外向突出バックルの前記外面と接触し、他方の手の指が、前記内箱放出孔の中に延びて該内箱押し出し孔に近い該紙パルプ内箱の端部の外面と接触する準備する段階と、
    Ｓ２．段階Ｓ１で前記外向突出ファスナの前記外面と接触する前記指が、反対方向に内向きに押圧し、次に、前記２つの交互配置された外向突出バックルが、該反対方向内向きの力の作用の下で内向きに反対方向に変形し、該外向突出バックルが、前記バックル孔から分離される反対方向に内向き押圧する段階と、
    Ｓ３．前記外向突出バックルが、段階Ｓ２で前記バックル孔から分離された時に、段階Ｓ１で前記内箱放出孔に近い前記紙パルプ内箱の前記端部の前記外面と接触する前記指が、該紙パルプ内箱を前記入口及び出口開口部の外側から押し出すことができるように又は該紙パルプ内箱が前記紙パルプ外箱から完全に取り出されるように、該紙パルプ外箱の該内箱入口及び出口開口部の側に向けて圧力を印加する押し出す段階と、を含む、
    ことを特徴とする方法。

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