JP2023500206A - 取引方法、装置、デバイス及びシステム - Google Patents

Abstract

サプライチェーンにおける企業間の金融取引を促進するための方法、装置、デバイス及びシステム。一例では、方法は、管理サーバによって、第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信するステップであって、仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額、及び、第２デバイスの識別子を含む、受信するステップと、管理サーバによって、仮想通貨振替リクエストに応答して、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するステップと、を含む。振替される仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用され得る。一例では、受け渡しは、仮想通貨に基づいて実行され、サプライチェーン内の企業が資金を調達する場合、その企業に属する仮想通貨はいつでも法定通貨に交換され得る。【選択図】図２

Description

本願は、取引技術の分野に関し、特に、取引方法、装置、デバイス及びシステムに関する。

企業のサプライチェーン管理の過程で、商品、情報及び資金は通常、様々な企業間で流通し得る。様々な企業間での商品及び情報の流通は一般的に円滑である。しかしながら、実際の応用では、様々な企業間の資金の流れには通常、所定の遅れがある。例えば、現実の応用では、清算を簡単にするため、製造業者は商品を定期的に決済し、かつ、対応の資金を供給業者に支払うことを選択し得る。例えば、供給業者は四半期に何度も製造業者に商品を供給するが、製造業者は、四半期末に一度に清算し、かつ、四半期中に供給されたすべての商品の代金を供給業者に支払うことを選択し得る。したがって、製造業者から供給業者に送金された資金には四半期の遅れが生じ得る。

資金の流れの遅れが、一部の企業（サプライチェーンで商品を供給する又はサービスを提供する企業など）の資本チェーンに所定の影響を与え得、その結果、企業はリアルタイムで必要な資金を取得することができないことが理解される。例えば、既存の取引方法に基づいて、供給業者の資本チェーンが円滑に機能しない場合、供給業者は、流動資金不足を緩和するために現在提供されている商品に対応する資金を適時に調達することができない場合がある。したがって、既存の取引方法の一部の企業は、他の企業から調達する必要がある資金を適時に取得することができない場合がある。

本願の実施形態では、取引方法、装置、デバイス及びシステムが提供され、その結果、サプライチェーン内の一部の企業は、調達すべき資金をいつでも取得することができる。

第１態様では、本願の実施形態は取引方法を提供し、当該取引方法は、
第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信するステップであって、仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、を含む、受信するステップと、
仮想通貨振替リクエストに応答して、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するステップと、を含み、
仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用される。

ある可能な実施では、当該方法はさらに、
第２デバイスから仮想通貨交換リクエストを受信するステップであって、仮想通貨交換リクエストは、交換される予定の仮想通貨の第２金額を含む、受信するステップと、
ターゲットデバイスへの第２金額の仮想通貨に対応する法定通貨を交換するステップであって、ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、交換するステップと、を含む。

ある可能な実施では、当該方法はさらに、
第２金額の仮想通貨を破棄するステップを含む。

ある可能な実施では、当該方法はさらに、
法定通貨交換リクエストを受信するステップであって、法定通貨交換リクエストは、交換される予定の法定通貨の第３金額を含む、受信するステップと、
ターゲットデバイスへの第３金額の法定通貨に対応する仮想通貨を交換するステップであって、ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、交換するステップと、を含む。

ある可能な実施では、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するステップは、
第１デバイスの仮想通貨振替許可を検証するステップと、
仮想通貨振替許可が検証に成功した場合、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するステップと、を含む。

ある可能な実施では、当該方法はさらに、
ブロックチェーン内のターゲットノードに、第１デバイス及び／又は第２デバイスによってアップロードされたデータを割り当てるステップを含む。

ある可能な実施では、第１デバイスは商品需要者に属し、第２デバイスは商品供給者に属し、仮想通貨の第１金額は、商品供給者によって商品需要者に供給された商品の商品データに従って判定される。

第２態様では、本願の実施形態は取引装置をさらに提供する。当該装置は管理サーバに適用され、当該装置は、
第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信するように構成された第１受信モジュールであって、仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、を含む、第１受信モジュールと、
仮想通貨振替リクエストに応答して、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するように構成された振替モジュールと、を含み、
仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用される。

ある可能な実施では、当該装置はさらに、
第２デバイスから仮想通貨交換リクエストを受信するように構成された第２受信モジュールであって、仮想通貨交換リクエストは、交換される予定の仮想通貨の第２金額を含む、第２受信モジュールと、
ターゲットデバイスへの第２金額の仮想通貨に対応する法定通貨を交換するように構成された第１交換モジュールであって、ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、第１交換モジュールと、を含む。

ある可能な実施では、当該装置はさらに、
第２金額の仮想通貨を破棄するように構成された破棄モジュールを含む。

ある可能な実施では、当該装置はさらに、
法定通貨交換リクエストを受信するように構成された第３受信モジュールであって、法定通貨交換リクエストは、交換される予定の法定通貨の第３金額を含む、第３受信モジュールと、
ターゲットデバイスへの第３金額の法定通貨に対応する仮想通貨を交換するように構成された第２交換モジュールであって、ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、第２交換モジュールと、を含む。

ある可能な実施では、振替モジュールは、
第１デバイスの仮想通貨振替許可を検証するように構成された検証ユニットと、
仮想通貨振替許可が検証に成功した場合、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するように構成された振替ユニットと、を含む。

ある可能な実施では、当該装置はさらに、
ブロックチェーン内のターゲットノードに、第１デバイス及び／又は第２デバイスによってアップロードされたデータを割り当てるように構成された割り当てモジュールを含む。

第３態様では、本願の実施形態は、メモリ及びプロセッサを含むデバイスをさらに提供し、
メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
プロセッサは、コンピュータプログラムに従って、第１態様のアイテムのいずれか１つで取引方法を実行するように構成される。

第４態様では、本願の実施形態は取引システムをさらに提供する。当該システムは、第１態様で説明した第１デバイス、第２デバイス、管理サーバ及びターゲットデバイスを含む。

本願の実施形態の前述の実施では、管理サーバは、第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信し得、仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、を含み、及びその後、管理サーバは、受信した仮想通貨振替リクエストに応答して、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替し得る。振替された仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用され得ることに留意されたい。以上のように、取引プロセスでは、管理サーバは、第１デバイスに属する仮想通貨を第２デバイスに振替し得、すなわち、受け渡し（delivery）は取引プロセスの仮想通貨に基づいて実行される。このようにして、サプライチェーン内の第２デバイスが属する企業が資金を調達する必要がある場合、第２デバイスに属する仮想通貨が法定通貨に交換され得、その結果、企業は、通貨交換によっていつでも必要な法定通貨を取得し得る。さらに、受け渡しは、取引プロセスの仮想通貨に基づいて実行され、このことは、資金振替を必要とせず、かつ、資金提供者のデューデリジェンスコストを効果的に削減し得る。

本願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するため、実施形態の説明で使用される必要がある添付の図面を以下に簡単に紹介する。以下の説明において添付の図面は、本願で列挙される一部の実施形態にすぎないことは明らかである。当業者であれば、これらの添付の図面に従って他の添付の図面が取得され得る。

本願の一実施形態に係る応用シナリオに含まれる取引システムの一例の概略的な構成図である。 本願の一実施形態に係る取引方法の一例の概略的なフローチャートである。 本願の一実施形態に係る取引装置の一例の概略的な構造図である。 本願の一実施形態に係るデバイスの一例のハードウェア構造の概略図である。

実際の応用では、一部の企業は、他の企業にサービスを提供した後又は商品を供給した後、対応の資金を適時に取得することができない場合がある。例えば、商品の供給を受けている又はサービスの提供を受けている企業Ａは、商品又はサービスを提供する企業Ｂに対して定期的に（例えば、３か月又は６か月）資金を支払う場合がある。その結果、企業Ｂが１月に企業Ａに商品又はサービスを提供した後、企業Ａは３月又は６月に企業Ｂに対応の資金を支払う場合があり、その結果、企業Ｂはリアルタイムで資金を調達することができない。特に、企業Ｂが資金不足に陥っているとき、企業Ｂは、流動資金不足を緩和するための資金を取得することができない場合がある。

このような理由で、本願の実施形態では取引方法が提供され、その結果、サプライチェーン内の一部の企業は、支払期限となる資金をいつでも受領することができる。具体的には、当該方法が管理サーバに適用され得、管理サーバが、第１デバイス（サプライチェーン内の企業の一部に属する）から仮想通貨振替リクエストを受信し得、仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子（すなわち、サプライチェーン内の企業の他の部分に属する、仮想通貨振替オブジェクト）と、を含み得る。その後、管理サーバは、受信した仮想通貨振替リクエストに応答して、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替し得る。振替された仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用され得ることに留意されたい。

以上のように、取引プロセスでは、管理サーバが第１デバイスに属する仮想通貨を第２デバイスに振替し得、すなわち、受け渡しは取引プロセスの仮想通貨に基づいて実行される。このようにして、サプライチェーン内の第２デバイスが属する企業が資金を調達する必要がある場合、第２デバイスに属する仮想通貨が法定通貨に交換されることが可能であり、その結果、企業は、通貨交換によっていつでも必要な法定通貨を取得することができる。さらに、受け渡しは、取引プロセスの仮想通貨に基づいて実行され、これは、資金振替を必要とせず、かつ、資金提供者のデューデリジェンスコストを効果的に削減し得る。

一例として、本願の実施形態は、図１に示すような取引システムに適用され得る。図１に示すように、取引システムは、デバイス１０１、デバイス１０２、管理サーバ１０３及びターゲットデバイス１０４を含み得る。デバイス１０１は供給業者に属し得、デバイス１０２は販売業者に属し得る。販売業者が、供給業者から供給された商品を受け取ると、販売業者は、デバイス１０２を使用して、対応の仮想通貨を供給業者に支払い得る。特定の実施では、デバイス１０２は、商品のバッチに対する仮想通貨振替リクエストを生成し得る。仮想通貨振替リクエストは、少なくとも、振替される予定の仮想通貨の金額と、仮想通貨振替オブジェクト、すなわち、デバイス１０１の識別子と、を保持する。その後、デバイス１０２は、仮想通貨振替リクエストを管理サーバ１０３に送信して、管理サーバ１０３に仮想通貨の振替を完了するようにリクエストし得る。管理サーバ１０３は、受信した仮想通貨振替リクエストに応答して、振替される予定の仮想通貨の金額を判定し、かつ、デバイス１０２に属する金額の仮想通貨を、デバイス１０１の識別子に従ってデバイス１０１に振替し得、その結果、デバイス１０１は、その金額の仮想通貨の増加分を調達し得る。供給業者が資金を調達する必要があるとき、供給業者は、管理サーバ１０３を使用して、対応の仮想通貨を、ターゲットデバイスに対する法定通貨に交換し得る。

上に示す取引システムは、本願の一実施形態に係るシナリオの一例にすぎず、本願の実施形態は当該シナリオに限定されないことを理解することができる。例えば、他の可能な実施では、取引システムは、製造業者に属するデバイス及び小売業者に属するデバイスなどの他のデバイスをさらに含み得る。供給業者が製造業者及び小売業者に商品を提供するとき、製造業者のデバイス又は小売業者のデバイスは、対応の仮想通貨のデバイス１０１などへの振替をリクエストし得る。要するに、本願の実施形態は、適用可能な任意の応用シナリオに適用され得、かつ、前述のシナリオの例に限定されない。

本願の前述の目的、機能及び利点をより明確で理解しやすいものにするため、本願の実施形態における様々な非限定的な実施を添付の図面を参照して以下に例示する。明らかに、説明されている実施形態は、本願の実施形態のすべてはなく、実施形態の一部である。本願の実施形態に基づいて、創造的活動なしに当業者によって取得されたすべての他の実施形態は本願の保護範囲にすべて含まれる。

図２を参照すると、図２は、本願の一実施形態に係る取引方法の概略的なフローチャートである。本実施形態では、本願の実施形態の技術的解決策は、多者間の相互作用によって詳細に説明される。本方法は具体的には以下のステップを含み得る。

Ｓ２０１では、第１デバイスが、仮想通貨振替リクエストを生成し、かつ、仮想通貨振替リクエストを管理サーバに送信し、仮想通貨振替リクエストには、振替される予定の仮想通貨の第１金額と第２デバイスの識別子とが含まれる。

本実施形態では、第１デバイス及び第２デバイスは、異なる企業に属し得る。第１デバイスが企業Ａに属し、第２デバイスが企業Ｂに属していることが想定される。企業Ｂが企業Ａに商品を供給する又はサービスを提供する場合、企業Ａは、供給された商品又は提供されたサービスの受け渡しを完了するために第１デバイスを通じて企業Ｂに対応の仮想通貨を支払い得る。

特定の実施では、第１デバイスが、仮想通貨振替リクエストを生成し、かつ、仮想通貨振替リクエストを管理サーバに送信し、仮想通貨の特定の金額を第２デバイスに振替するように管理サーバにリクエストし得る。生成された仮想通貨振替リクエストには、振替される仮想通貨の特定の金額を管理サーバに示すため、振替される予定の仮想通貨の金額（以下、第１金額という）が含まれ得る。第１金額は、ユーザによって第１デバイスに入力され得る。同時に、管理サーバは、実際の応用における複数（例えば、１０及び２０）のデバイス間での仮想通貨の振替を担当し得、及びしたがって、仮想通貨振替リクエストには、仮想通貨が振替されるデバイスの管理サーバを示すための第２デバイスの識別子が含まれ得る。実際の応用では、第２デバイスの識別子は、予め登録されたアカウントであり得る。管理サーバが第２デバイスへの仮想通貨の振替を実施する場合、仮想通貨は、具体的には、第２デバイスに対応するアカウントに振替され得、その結果、当該アカウント下の仮想通貨の金額が上記第１金額だけ増加する。

本実施形態の第１デバイス及び第２デバイスは、それぞれ異なる企業に属する端末又はサーバなど、取引の両方の当事者が所有しているデバイスを指すことに留意されたい。仮想通貨を支払う当事者が所有するデバイスが第１デバイスであり、仮想通貨を受け取る当事者が所有するデバイスが第２デバイスである。さらに、様々な取引において、同じ企業のデバイスが様々な役割を担い得る。例えば、供給業者→製造業者→販売業者などのサプライチェーンでは、供給業者が製造業者に原材料を供給する場合、製造業者は、対応の仮想通貨を供給業者に支払う必要がある。この場合、製造業者に属するデバイスは上記第１デバイスであり、供給業者に属するデバイスは上記第２デバイスである。製造業者が販売業者に製造した製品を提供する場合、販売業者は製造業者に仮想通貨を支払う必要がある。この場合、販売業者に属するデバイスは上記第１デバイスであり、製造業者に属するデバイスは上記第２デバイスである。

Ｓ２０２では、管理サーバは、仮想通貨振替リクエストを受信して仮想通貨振替リクエストに応答し、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替し、仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用され得る。

第１デバイスが送信した仮想通貨振替リクエストを受信した後、管理サーバは、仮想通貨振替リクエストから、今回振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、を解析し、その後、管理サーバは、第１デバイスに属する仮想通貨から第１金額の仮想通貨を分離し、分離した第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替し得る。実際の応用の実施例では、管理サーバは、第１デバイスに対応するアカウントから第１金額の仮想通貨を取り出し、第２デバイスに対応するアカウントに仮想通貨を振替し得る。

このようにして、第１デバイス及び第２デバイスによって表される２つの当事者は、仮想通貨を使用して、第１デバイスと第２デバイスとの間の実際の資金の流れなしに、取引プロセスにおける受け渡しを完了し、その結果、資金提供者のデューデリジェンスコストを効果的に削減し得る。

さらに、第１デバイスの仮想通貨を振替する前、管理サーバは、第１デバイスの仮想通貨の振替のセキュリティを向上させるため、第１デバイスの有効性をさらに検証し得る。特定の実施では、管理サーバは、第１デバイスの仮想通貨振替許可を検証し得、例えば、特定のパスワード又は生体認証情報（例えば、指紋、音声など）のような情報を使用することによって、第１デバイスが現在、有効な仮想通貨振替許可を有しているかどうかを検証し得、検証が成功した場合、例えば、パスワード又は生体認証情報が一致した場合、管理サーバは、第１デバイスに属する仮想通貨から仮想通貨の第１金額を取り出して、その仮想通貨の第１金額を第２デバイスに振替させ得る；検証が失敗した場合、管理サーバは、この仮想通貨振替作業の実行を拒否し得、及びさらに、検証失敗のプロンプトを第１デバイスに送信し得る。

第２デバイスの仮想通貨が増加した後、第２デバイスが資金を調達する必要がある場合、第２デバイスは、管理サーバに、実際の応用において、仮想通貨を法定通貨（例えば、人民元、米ドルなど）に交換するようにリクエストし得る。特定の実施例では、第２デバイスが仮想通貨交換リクエストを生成し得、仮想通貨交換リクエストには、交換される予定の仮想通貨の第２金額が含まれる。実際の応用では、ユーザによって第２デバイスに第２金額が入力され得る。その後、管理サーバは、仮想通貨交換リクエストに応答し、第２金額の仮想通貨を、ターゲットデバイスに対する対応の法定通貨に交換し得る。例えば、仮想通貨が法定通貨などに交換可能であることが特定される。ターゲットデバイスは、具体的には、銀行のサーバ及び金融機関のサーバなど、法定通貨サポートを提供可能なデバイスであり得る。ターゲットデバイスは、管理サーバから送信された仮想通貨の金額に従って、法定通貨の対応の金額を管理サーバに提供し得る。このようにして、第２デバイスは、実際の応用の要件に従っていつでも必要な資金を取得し得る。さらに、サプライチェーン全体の様々なデバイスが、管理サーバを使用してターゲットデバイスから資金をリクエストし得、各デバイスがターゲットデバイスと直接やり取りして資金をリクエストする必要はない。

さらに、管理サーバが第２デバイスの法定通貨と交換した後、第２デバイスで法定通貨と交換されるために使用された、第２金額の仮想通貨が破棄される、又は、仮想通貨は、法定通貨と交換する価値がなくなる。このようにして、管理サーバが法定通貨と交換した後、第２デバイスによって法定通貨と交換可能な仮想通貨が削減され得る。もちろん、特定の実施では、仮想通貨が交換可能な法定通貨の金額が判定された後、仮想通貨が破棄され、かつ、仮想通貨は、法定通貨との交換の完了を待つことなく破棄され得る。

もちろん、実際の応用では、仮想通貨を法定通貨に交換可能であるだけでなく、法定通貨を仮想通貨に交換可能であり、その結果、仮想通貨が使用されて、２つの当事者間の取引中に提供されるサービス又は商品を受け渡し得る。特定の実施では、第１デバイス（又は第２デバイス）が法定通貨交換リクエストを生成し、かつ、法定通貨交換リクエストを管理サーバに送信し得る。法定通貨交換リクエストには、交換される予定の法定通貨の第３金額が含まれ得る。管理サーバは、受信した法定通貨交換リクエストから、今回交換された法定通貨の第３金額を解析し、ターゲットデバイスに対する法定通貨の第３金額に対応する仮想通貨を交換し得る。同様に、ターゲットデバイスは、具体的には、銀行のサーバ又は金融機関のサーバなど、法定通貨サポートを提供可能なデバイスであり得る。交換プロセスでは、ターゲットデバイスは、第１デバイス（又は第２デバイス）の法定通貨から第３金額を差し引き得る。差し引きが完了した後、管理サーバは、法定通貨から仮想通貨への交換を実現するため、仮想通貨の対応の金額を第１デバイス（又は第２デバイス）に割り当てるように指示され得る。

本実施形態の技術的解決策が、複数の企業によって構築されたサプライチェーンに適用される場合、取引記録の検査を容易にするため、異なる企業間の取引データがブロックチェーン技術を使用することによって格納され得ることに留意されたい。具体的には、第１デバイス及び／又は第２デバイスによってアップロードされたデータが、ブロックチェーン内のターゲットノードに割り当てられ得る。例えば、供給業者が製造業者に商品を提供するたび、供給業者のデバイス及び製造業者のデバイスがそれぞれ商品データを管理サーバにアップロードし、管理サーバは、対応のブロックチェーンのターゲットノードに商品データを割り当てる。同時に、管理サーバは、各取引中に振替された仮想通貨の金額をターゲットノードにさらに格納し得る。このようにして、ブロックチェーンの各ノードによって格納されたデータに基づいて、第１デバイス及び第２デバイスの間のオープンで透明な取引記録がチェックされ得る。

さらに、本実施形態の管理サーバは、サプライチェーンの中核企業によって確立され得、したがって、管理サーバの評判保証を向上させる。従来のサプライチェーンと比較して、財源はターゲットデバイスから中核企業のレベルまで完全に分配され得、中核企業はその上流及び下流企業の資金調達の安定性を向上させ得る。

本実施形態では、管理サーバは、第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信し得、仮想通貨振替リクエストには、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、が含まれ得、その後、管理サーバは、受信した仮想通貨振替リクエストに応答して、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替させ得る。振替された仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用され得ることに留意されたい。以上のように、取引プロセスでは、管理サーバが、第１デバイスに属する仮想通貨を第２デバイスに振替し得、すなわち、受け渡しは取引プロセスにおいて仮想通貨に基づいて実行される。このようにして、サプライチェーン内の第２デバイスが属する企業が資金を調達する必要がある場合、第２デバイスに属する仮想通貨が法定通貨に交換可能であり、その結果、企業は、通貨交換によっていつでも必要な法定通貨を取得し得る。さらに、受け渡しは、取引プロセスにおいて仮想通貨に基づいて実行され、これは、資金振替を必要とせず、資金提供者のデューデリジェンスコストを効果的に削減し得る。

さらに、本願の実施形態において取引装置がさらに提供される。図３を参照すると、図３は、本願の一実施形態に係る取引装置の概略的な構造図である。装置３００は、
第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信するように構成された第１受信モジュール３０１であって、仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、を含む、第１受信モジュール３０１と、
仮想通貨振替リクエストに応答して、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するように構成された振替モジュール３０２と、を含み、
仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用される。

ある可能な実施では、装置３００はさらに、
第２デバイスから仮想通貨交換リクエストを受信するように構成された第２受信モジュールであって、仮想通貨交換リクエストは、交換される予定の仮想通貨の第２金額を含む、第２受信モジュールと、
ターゲットデバイスへの第２金額の仮想通貨に対応する法定通貨を交換するように構成された第１交換モジュールであって、ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、第１交換モジュールと、を含む。

ある可能な実施では、装置３００はさらに、
第２金額の仮想通貨を破棄するように構成された破棄モジュールを含む。

ある可能な実施では、装置３００はさらに、
法定通貨交換リクエストを受信するように構成された第３受信モジュールであって、法定通貨交換リクエストは、交換される予定の法定通貨の第３金額を含む、第３受信モジュールと、
ターゲットデバイスへの第３金額の法定通貨に対応する仮想通貨と交換するように構成された第２交換モジュールであって、ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、第２交換モジュールと、を含む。

ある可能な実施では、振替モジュール３０２は、
第１デバイスの仮想通貨振替許可を検証するように構成された検証ユニットと、
仮想通貨振替許可が検証に成功した場合、第１デバイスに属する第１金額の仮想通貨を、第２デバイスの識別子に対応する第２デバイスに振替するように構成された振替ユニットと、を含む。

ある可能な実施では、装置３００は、
ブロックチェーン内のターゲットノードに、第１デバイス及び／又は第２デバイスによってアップロードされたデータを割り当てるように構成された割り当てモジュールをさらに含む。

上記装置のモジュール及びユニットの間の情報交換及び実行プロセスなどのコンテンツは本願の実施形態の方法実施形態と同じ概念に基づいていること、及び、もたらされる技術的効果は、本願の実施形態の方法実施形態のものと同様であることに留意されたい。特定のコンテンツは、本願の実施形態に記載されている方法実施形態の説明を参照して取得され得、その説明はここでは省略する。

さらに、本願の一実施形態はデバイスをさらに提供する。図４を参照すると、図４は、本願の一実施形態に係るデバイスのハードウェア構造の概略図である。デバイス４００はプロセッサ４０１及びメモリ４０２を含み得る。

メモリ４０２は、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
プロセッサ４０１は、コンピュータプログラムに従って、前述の方法実施形態に記載されている取引方法を実行するように構成される。

さらに、本願の一実施形態は取引システムをさらに提供する。取引システムは、図１に示すように、デバイス１０１と、デバイス１０２と、管理サーバ１０３と、ターゲットデバイス１０４と、を含み得る。デバイス１０１及びデバイス１０２は、それぞれ、上記の方法実施形態に記載されている第１デバイス及び第２デバイスによって実行される方法の工程を実行するように構成され得る。管理サーバ１０３は、上記の方法実施形態で説明されている管理サーバによって実行される方法の工程を実行し得る。ターゲットデバイス１０４は、上記の方法実施形態で説明されているターゲットデバイスによって実行される方法の工程を実行し得る。

本願の実施形態で言及されている「第１デバイス」、「第１受信モジュール」、「第１交換モジュール」などの名称の「第１」は、名称を識別するものとしてのみ使用され、順番の最初を表すものではない。このルールは「第２」などにも適用される。

前述の実施の説明から、当業者は、前述の実施形態の方法のステップの全部又は一部が、ソフトウェア及び一般的なハードウェアプラットフォームによって実施され得ることを明確に理解することができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策はソフトウェア製品の形態で具体化され得る。コンピュータソフトウェア製品は、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）／ＲＡＭ、磁気ディスク又は光ディスクなどの記憶媒体に格納され、コンピュータデバイス（パーソナルコンピュータ、サーバ、又は、ルータなどのネットワーク通信デバイスであり得る）に、本願の実施形態又は実施形態の特定の部分で方法を実行することを可能にする複数の指示を含み得る。

明細書の実施形態は漸進的に記載されており、実施形態の同一又は類似の部分は、相互に参照して得られ得、かつ、各実施形態は、他の実施形態とは異なる部分に焦点を合わせている。特に、装置実施形態は、基本的に方法実施形態と類似しているので、簡単に説明され、関連の部分は、方法実施形態の部分的な説明を参照して得られ得る。上述した装置の実施形態は単なる例示にすぎない。別個のコンポーネントとして説明されたモジュールは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、モジュールとして表示されたコンポーネントは、物理的なユニットである場合とそうでない場合があり、すなわち、１つの場所に配置され得る、又は、複数のネットワークユニット上に分散され得る。モジュールの一部又は全部は、本実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に応じて選択され得る。当業者は、創造的活動をしなくても解決策を理解して実施し得る。

上記は、本願の実施例にすぎず、本願の保護範囲を制限することを意図したものではない。

Claims (11)

1. 取引方法であって、前記方法は管理サーバに適用され、前記方法は、
   第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信するステップであって、前記仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、を含む、受信するステップと、
   前記仮想通貨振替リクエストに応答して、前記第１デバイスに属する前記第１金額の前記仮想通貨を、前記第２デバイスの前記識別子に対応する前記第２デバイスに振替するステップと、を含み、
   前記仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用される、取引方法。
2. 前記方法はさらに、
   前記第２デバイスから仮想通貨交換リクエストを受信するステップであって、前記仮想通貨交換リクエストは、交換される予定の仮想通貨の第２金額を含む、受信するステップと、
   ターゲットデバイスへの前記第２金額の前記仮想通貨に対応する前記法定通貨を交換するステップであって、前記ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、交換するステップと、を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記方法はさらに、
   前記第２金額の前記仮想通貨を破棄するステップを含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記方法はさらに、
   法定通貨交換リクエストを受信するステップであって、前記法定通貨交換リクエストは、交換される予定の法定通貨の第３金額を含む、受信するステップと、
   ターゲットデバイスへの前記第３金額の前記法定通貨に対応する仮想通貨を交換するステップであって、前記ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、交換するステップと、を含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記第１デバイスに属する前記第１金額の前記仮想通貨を、前記第２デバイスの前記識別子に対応する前記第２デバイスに振替するステップは、
   前記第１デバイスの仮想通貨振替許可を検証するステップと、
   前記仮想通貨振替許可が前記検証に成功した場合、前記第１デバイスに属する前記第１金額の前記仮想通貨を、前記第２デバイスの前記識別子に対応する前記第２デバイスに振替するステップと、を含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記方法はさらに、
   ブロックチェーン内のターゲットノードに、前記第１デバイス及び／又は前記第２デバイスによってアップロードされたデータを割り当てるステップをさらに含む、請求項１～５のいずれか１項に記載の方法。
7. 前記管理サーバによって前記ターゲットノード内に、前記仮想通貨振替リクエストに従って振替された前記仮想通貨の前記第１金額を格納するステップをさらに含む、請求項６に記載の方法。
8. 取引装置であって、前記装置は管理サーバに適用され、前記装置は、
   第１デバイスから仮想通貨振替リクエストを受信するように構成された第１受信モジュールであって、前記仮想通貨振替リクエストは、振替される予定の仮想通貨の第１金額と、第２デバイスの識別子と、を含む、第１受信モジュールと、
   前記仮想通貨振替リクエストに応答して、前記第１デバイスに属する前記第１金額の前記仮想通貨を、前記第２デバイスの前記識別子に対応する前記第２デバイスに振替するように構成された振替モジュールと、を備え、
   前記仮想通貨は、法定通貨と交換されるために使用される、取引装置。
9. 前記装置はさらに、
   前記第２デバイスから仮想通貨交換リクエストを受信するように構成された第２受信モジュールであって、前記仮想通貨交換リクエストは、交換される予定の仮想通貨の第２金額を含む、第２受信モジュールと、
   ターゲットデバイスへの前記第２金額の前記仮想通貨に対応する前記法定通貨を交換するように構成された第１交換モジュールであって、前記ターゲットデバイスは、法定通貨サポートを提供するデバイスである、第１交換モジュールと、を備える、請求項８に記載の装置。
10. メモリ及びプロセッサを備えるデバイスであって、
    前記メモリは、コンピュータプログラムを格納するように構成され、
    前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って、請求項１～８のいずれか１項に記載の取引方法を実行するように構成される、デバイス。
11. 取引システムであって、前記システムは、請求項１～８のいずれか１項に記載の前記第１デバイス、前記第２デバイス及び前記管理サーバと、請求項２～４のいずれか１項に記載の前記ターゲットデバイスと、を備える、取引システム。

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