JP2023183073A - 静電容量センサ - Google Patents

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文哉 濱津
Fumiya Hamatsu
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サキーブ サーワー ミルザ
Saquib Sarwar Mirza
モートン キーラン
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ディポン ベルティー
Dupont Bertille
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Abstract

【課題】力の検出可能領域を拡大することができる静電容量センサを提供する。【解決手段】静電容量センサ1は、上電極11と、上電極11との間の静電容量Cを検出するための下電極11と、誘電性及び弾性を有し、上下の電極11,11の間に配置された基材12と、を備える。基材12の上基材層部12a及び下基材層部12bは、同一の力が作用したときの弾性変形量が互いに異なるように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、力を検出するための静電容量センサに関する。
従来、静電容量センサとして特許文献1に記載されたものが知られている。この静電容量センサは、圧力検出用のものであり、可撓性を有するフレキシブル基板及び硬質基板などを備えている。フレキシブル基板の下面には、第1可動電極及び第2可動電極からなる可動電極と、可動電極に接続された信号線とが取り付けられている。
この静電容量センサの場合、圧力がフレキシブル基板における可動電極の上側の部分に作用した場合、可動電極が固定電極側に移動し、電極間の距離が変化するのに伴って静電容量が変化し、それより、圧力が検出される。
特開2019-90729号公報
近年、ロボットなどの産業機械においては、静電容量センサとして、力の検出可能範囲の広いものが望まれている。これに対して、上記従来の静電容量センサによれば、可動電極と固定電極との間が空間になっている関係上、力の検出可能領域が狭くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、力の検出可能領域を拡大することができる静電容量センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る静電容量センサ1は、第1電極(上下の電極11,11の一方)と、第1電極に対向するように配置され、第1電極との間の静電容量Cを検出するための第2電極(上下の電極11,11の他方)と、誘電性及び弾性を有し、第1電極及び第2電極に接する状態で第1電極及び第2電極の間に配置された基材12と、を備え、基材12は、第1電極及び第2電極の対向方向に並ぶように設けられた複数の基材層(上基材層部12a、下基材層部12b)を有しており、複数の基材層は、同一の力が作用したときの弾性変形量が互いに異なるように構成されていることを特徴とする。
この静電容量センサによれば、誘電性及び弾性を有する基材が、第1電極及び第2電極に接する状態で両者の間に配置されている。この基材は、第1電極及び第2電極の対向方向に並ぶように設けられた複数の基材層を有しており、複数の基材層は、同一の力が作用したときの弾性変形量が互いに異なるように構成されている。
それにより、2つの電極間の距離が減少するような力が第1電極及び第2電極の一方に作用した際、基材は複数の基材層の各々における弾性変形量が異なる状態で弾性変形することになる。それにより、同一の力に対して弾性変形しやすい方の基材層の弾性変形によって、小さい領域の力を検出することができると同時に、同一の力に対して弾性変形しにくい方の基材層の弾性変形によって、大きい領域の力を検出することができる。その結果、力の検出可能領域を拡大することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の静電容量センサ1において、第1電極及び第2電極の各々は、誘電性及び弾性を有する電極基板(上下の電極基板10,10)に設けられていることを特徴とする。
この静電容量センサによれば、第1電極及び第2電極の各々は、誘電性及び弾性を有する電極基板に設けられているので、第1電極及び第2電極の双方を力の作用する側に配置することが可能になる。
前述した目的を達成するために、請求項3に係る静電容量センサ2は、互いに対向する一対の第1電極21,21と、互いに対向する一対の第2電極22,22と、誘電性及び弾性を有し、一対の第1電極に接する状態で一対の第1電極の間に配置された第1基材23と、誘電性及び弾性を有し、一対の第2電極に接する状態で一対の第2電極の間に配置された第2基材24と、誘電性及び弾性を有し、一対の第1電極の一方及び一対の第2電極の一方が設けられた共通電極基板(中電極基板20)と、を備え、第1基材及び第2基材は、同一の力が作用したときの弾性変形量が互いに異なるように構成されていることを特徴とする。
この静電容量センサによれば、一対の第1電極の間には第1基材が配置され、一対の第2電極の間には第2基材が配置され、共通電極基板には、一対の第1電極の一方及び一対の第2電極の一方が設けられている。そして、第1基材及び第2基材は、同一の力が作用したときの弾性変形量が互いに異なるように構成されている。それにより、同一の力が作用したときの、一対の第1電極間の静電容量の変化度合いと、一対の第2電極間の静電容量の変化度合いとを自在に設定することができることで、力の検出可能領域を拡大することができる。同じ理由により、一対の第1電極及び一対の第2電極の配置の自由度を向上させることができ、静電容量センサの設計の自由度を向上させることができる。さらに、一対の第1電極の一方と、一対の第2電極の一方は、同一の共通電極基板に設けられていることにより、一方の第1電極と、一方の第2電極を別々の電極基板に設けた場合と比べて、製造コストを削減することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の静電容量センサ2において、一対の第1電極の他方及び第2電極の他方の各々は、誘電性及び弾性を有する他の電極基板(上下の電極基板20)に設けられていることを特徴とする。
この静電容量センサによれば、一対の第1電極の他方及び第2電極の他方の各々は、誘電性及び弾性を有する他の電極基板に設けられているので、他方の第1電極及び他方の第2電極の双方を力の作用する側に配置することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る静電容量センサの構成を示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面を示す図である。 力が静電容量センサに作用した状態を示す図である。 図3Aよりも大きい力が静電容量センサに作用した状態を示す図である。 図3Bよりも大きい力が静電容量センサに作用した状態を示す図である。 第1実施形態の静電容量センサにおける力-静電容量の特性曲線を示す図である。 力が比較例の静電容量センサに作用していない状態を示す図である。 力が比較例の静電容量センサに作用した状態を示す図である。 図5Bよりも大きい力が比較例の静電容量センサに作用した状態を示す図である。 図5Cよりも大きい力が比較例の静電容量センサに作用した状態を示す図である。 比較例の静電容量センサにおける力-静電容量の特性曲線を示す図である。 静電容量センサの一変形例を示す図である。 静電容量センサの一変形例を示す図である。 静電容量センサの一変形例を示す図である。 第2実施形態に係る静電容量センサの構成を示す断面図である。 第2実施形態の静電容量センサにおける力-静電容量の特性曲線を示す図である。 第2実施形態の静電容量センサの一変形例を示す図である。 第2実施形態の静電容量センサの一変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る静電容量センサについて説明する。本実施形態の図1に示す静電容量センサ1は、図示しない電線を介して力検出装置40に接続されている。この力検出装置40は、後述するように、静電容量センサ1による静電容量Cの検出結果に基づいて、静電容量センサ1に作用する力(荷重)を検出するものである。
本実施形態の静電容量センサ1は、図1及び図2に示すように、上下の電極基板10,10と、上下一対の電極11,11を1組として複数組(図2に1組のみ図示)の電極11,11と、複数(図1に9個のみ図示)の基材12などを備えている。
なお、以下の説明では、便宜上、図1の左側を「左」、図1の右側を「右」、図1の下側を「前」、図1の上側を「後ろ」、図1の手前側を「上」、図1の奥側を「下」という。
上下の電極基板10,10は、半透明の板状のものであり、誘電性及び弾性(又は可撓性)を有する材質(例えば、シリコンゴム)で構成されている。
上下一対の電極11,11は、平面視正方形の板状のフレキシブル電極で構成され、図示しないフレキシブル電線を介して、力検出装置40に接続されている。また、上下一対の電極11,11は、これらを平面視したときに全体が互いに重なるように配置されている。
さらに、上電極11は、その下面が上電極基板10の下面と面一になる状態で上電極基板10に取り付けられており、下電極11は、その上面が下電極基板10の上面と面一になる状態で下電極基板10に取り付けられている(図2参照)。なお、本実施形態では、上電極11が第1電極及び第2電極の一方に相当し、下電極11が、第1電極及び第2電極の他方に相当する。
一方、基材12は、上下の電極11,11の間に配置されており、その上端面が上電極11に固定され、下端面が下電極11及び下電極基板10に固定されている。基材12は、平面視したときに、基材12の中心が上下の電極11,11の中心と一致するように設けられている。
基材12は、誘電性及び弾性を有する材質(例えば、シリコンゴム)で構成されており、上基材層部12a及び下基材層部12bを備えている。これらの上基材層部12a及び下基材層部12bは一体成形されている。
なお、上基材層部12a及び下基材層部12bを積層することによって基材12が構成されてもよい。また、上基材層部12aと下基材層部12bの連続部分の形状を丸面取りのような曲面形状としてもよい。本実施形態では、上基材層部12aが複数の基材層の1つに相当し、下基材層部12bが複数の基材層の他の1つに相当する。
上基材層部12aは、四角錐台状に形成されており、その上端面が上電極11の下面と一致する形状及びサイズになっている。また、下基材層部12bは、四角柱状で上基材層部12aの下端から下方に延びており、その下端面は、下電極11の上面よりも大きい正方形のサイズになっている。
以上の構成により、この基材12では、力が基材12に作用した際の上基材層部12aの弾性変形量と下基材層部12bの弾性変形量が異なるようになっている。これは、静電容量センサ1において、力に対する静電容量の変化が後述する特性(図4参照)を示すようにするためである。
一方、力検出装置40は、マイクロコンピュータ及び電気回路を組み合わせて構成されている。この力検出装置40では、上下の電極11,11の間に電圧を印加することにより、上下の電極11,11の間の静電容量Cが検出され、この静電容量Cに基づき、図示しない演算式により、静電容量センサ1に対して下向きに作用する力(荷重)が演算される。
次に、以上のように構成された本実施形態の静電容量センサ1の動作及び機能について説明する。まず、本実施形態の静電容量センサ1と比較するために、図5Aに示す比較例の静電容量センサ1X(以下「比較例センサ1X」という)について説明する。
この比較例センサ1Xの場合、図5Aに示すように、静電容量センサ1と比べて、基材12に代えて基材12Xを備えている点のみが異なっているので、静電容量センサ1と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
この基材12Xは、基材12と同じ材質で構成されており、四角柱状で上下の電極11,11の間に延びているとともに、その上下の端面が上下の電極11,11と同じサイズの正方形になっている。
次に、この比較例センサ1Xの動作及び機能について説明する。なお、以下の説明においては、上下一対の電極11,11の間における静電容量Cの変化を例にとって説明する。
比較例センサ1Xでは、垂直荷重F(以下単に「荷重F」という))が作用した場合、基材12Xが図5Aに示す状態から弾性変形する。この基材12Xの弾性変形によって、上下の電極11,11間の距離が減少し、それに伴い、電極11,11の間の静電容量Cが図6に示す特性曲線のように変化する。
例えば、図5Bに示すように、所定荷重Fx1が比較例センサ1Xに上方から作用した場合、基材12Xが図5Bに示す状態まで弾性変形する。それに伴い、電極11,11間の静電容量Cが図6に示すように上昇する。
さらに、所定荷重Fx1よりも大きい荷重Fが上方から比較例センサ1Xに作用した場合、基材12Xはその弾性変形量が増大し、それに伴い、電極11,11間の静電容量Cが図6に示すように上昇する。
そして、所定荷重Fx1よりも大きい所定荷重Fx2が上方から比較例センサ1Xに作用した場合、基材12Xが図5Cに示す限界変形状態まで弾性変形する。この図5Cに示す限界変形状態は、基材12Xがこれ以上弾性変形できない状態に相当する。
それにより、例えば、図5Dに示すように、所定荷重Fx2よりも大きい所定荷重Fx3が上方から比較例センサ1Xに作用した際、基材12Xの弾性変形量が変化しなくなる。その結果、図6に示すように、電極11,11間の静電容量Cが所定荷重Fx2以上の領域で変化しない状態となる。したがって、比較例センサ1Xの場合、荷重Fの検出可能領域は0≦F≦Fx2となる。
これに対して、本実施形態の静電容量センサ1(以下「本発明センサ1」という)の場合、例えば、図3Aに示すように、所定荷重F1が本発明センサ1に上方から作用した場合、基材12の下基材層部12bがほとんど弾性変形することなく、上基材層部12aのみが図3Aに示す状態まで弾性変形する。それに伴い、電極11,11間の静電容量Cが図4に実線で示す特性曲線のように上昇する。
また、所定荷重F1よりも大きい荷重Fが本発明センサ1に上方から作用した場合、基材12の下基材層部12bがほとんど弾性変形することなく、上基材層部12aの弾性変形量が増大する。それに伴い、電極11,11間の静電容量Cが図4に実線で示す特性曲線のように上昇する。
そして、図3Bに示すように、所定荷重F1よりも大きい所定荷重F2が本発明センサ1に上方から作用した際、基材12の下基材層部12bがほとんど弾性変形することなく、上基材層部12aのみが図3Bに示す限界変形状態になる。
それにより、所定荷重F2よりも大きい荷重Fが本発明センサ1に上方から作用した際、基材12の上基材層部12aがほとんど弾性変形することなく、下基材層部12bの弾性変形量が増大することになる。それに伴い、F≧F2の領域において、電極11,11間の静電容量Cが図4に実線で示す特性曲線のように上昇する。すなわち、本発明センサの場合、上基材層部12aが限界変形状態まで弾性変形した以降、下基材層部12bの方が弾性変形することによって、電極11,11間の静電容量Cが2段階に変化する。
そして、所定荷重F2よりも大きい所定荷重F3が本発明センサ1に上方から作用した際、基材12の下基材層部12bも限界変形状態になる。それにより、所定荷重F3よりも大きい荷重Fが上方から本発明センサ1に作用した際、基材12の弾性変形量が変化しなくなる。その結果、図4に実線で示すように、電極11,11間の静電容量Cが所定荷重F3以上の領域で変化しない状態となる。すなわち、本発明センサ1における荷重Fの検出可能領域は0≦F≦F3となる。
この場合、図4中に破線で示す曲線は、比較例センサ1Xの荷重Fに対する静電容量Cの変化を示しており、所定荷重F3は、F3>Fx2が成立する値になっている。すなわち、比較例センサ1Xの場合、荷重Fの検出可能領域が0≦F≦Fx2であるのに対して、本発明センサ1の場合、荷重Fの検出可能領域がより広い領域0≦F≦F3となっており、比較例センサ1Xと比べて荷重Fの検出可能領域を拡大できることが判る。
以上のように、本実施形態の静電容量センサ1によれば、荷重F(力)が作用した際、上下の電極11,11の間隔が減少するように、基材12が弾性変形する。その際、基材12の上基材層部12aが、0≦F≦F2の範囲内の荷重Fに対して静電容量Cが変化するように弾性変形し、下基材層部12bが、F2≦F≦F3の範囲内の荷重Fに対して静電容量Cが変化するように弾性変形する。それにより、静電容量センサ1における荷重Fの検出可能範囲が0≦F≦F3となることで、単一層の基材12Xを備えた比較例センサ1Xと比べて、検出可能範囲を拡大することができる。
また、上下の電極11,11が、誘電性及び弾性を有する上下の電極基板10,10にそれぞれ設けられているので、静電容量センサ1に対して上下双方から作用する荷重Fを検出することができる。
なお、本実施形態の静電容量センサ1における上下の電極11,11の配置及び形状を変更してせん断力も検出するように構成した場合、図2に示す形状の基材12の方が図5Aに示す形状の基材12Xと比べて、せん断力の検出可能領域が広くなり、検出感度の点で有利である。
また、第1実施形態は、平面視正方形の上下の電極11,11を用いた例であるが、上下の電極11,11の平面視形状は、正方形以外の多角形又は円形であってもよい。
また、第1実施形態は、四角錐台状の上基材層部12aと四角柱状の下基材層部12bとを有する基材12を用いた例であるが、基材12の形状はこれに限らず、同じ力が作用した際に上基材層部12aと下基材層部12bの弾性変形量が異なることで、図4に示すような特性曲線が得られるような形状であればよい。例えば、上基材層部12aが五角形以上の角錐台状で、下基材層部12bが五角形以上の角柱状となるように、基材12を構成してもよい。また、上基材層部12aが円錐台状で、下基材層部12bが円柱状となるように、基材12を構成してもよい。
さらに、基材12において、上基材層部12aが弾性変形する荷重の領域と下基材層部12bが弾性変形する荷重の領域を、両者の一部が重複するように構成してもよい。
また、第1実施形態は、基材12を上基材層部12a及び下基材層部12bの2層構造とした例であるが、これに代えて、基材12を3層以上の基材層を備えるように構成してもよい。
一方、第1実施形態の静電容量センサ1に代えて、本発明の静電容量センサを図7~9に示す静電容量センサ1A~1Cのように構成してもよい。なお、以下の静電容量センサ1A~1Cの場合、静電容量センサ1と比較したときに、基材12に代えて基材12A~12Cを備えている点のみが異なっているので、以下、これらの基材12A~12Cを中心に説明する。
図7に示すように、静電容量センサ1Aの基材12Aは、上基材層部12Aa及び下基材層部12Abを備えている。これらの上基材層部12Aa及び下基材層部12Abは、基材12と同一の材質で構成され、同心の状態で一体成形されている。
上基材層部12Aaは、四角柱状の形状を有し、平面視したときに上電極11と同一サイズの正方形に形成されている。下基材層部12Abも、四角柱状の形状を有し、平面視したときに上基材層部12aよりも大きいサイズの正方形に形成されている。
以上のように構成された静電容量センサ1Aによれば、荷重が作用した際、上基材層部12Aa及び下基材層部12Abは、前述した基材12の上基材層部12a及び下基材層部12bと同様に弾性変形する。それにより、静電容量センサ1Aにおける荷重と静電容量の関係は、前述した図4の特性曲線と同様の傾向になる。すなわち、この静電容量センサ1Aにおいても、第1実施形態の静電容量センサ1と同様の作用効果を得ることができる。
また、図8に示すように、静電容量センサ1Bの基材12Bは、上基材層部12Ba及び下基材層部12Bbを備えている。これらの上基材層部12Ba及び下基材層部12Bbは、基材12と同一の材質で構成され、一体成形されている。
上基材層部12Baは、基材12の上基材層部12aの上下を逆様にした形状及びサイズを有しており、下基材層部12Bbは、基材12の下基材層部12bと同一の形状及びサイズを有している。
以上のように構成された静電容量センサ1Bによれば、荷重が作用した際、上基材層部12Ba及び下基材層部12Bbは、前述した基材12の上基材層部12a及び下基材層部12bと同様に弾性変形する。それにより、静電容量センサ1Bにおける荷重と静電容量の関係は、前述した図4の特性曲線と同様の傾向になる。すなわち、この静電容量センサ1Bにおいても、第1実施形態の静電容量センサ1と同様の作用効果を得ることができる。
また、図9に示すように、静電容量センサ1Cの基材12Cは、上基材層部12Ca及び下基材層部12Cbを備えている。
これらの上基材層部12Ca及び下基材層部12Cbはいずれも、互いに同一サイズの四角柱状に形成され、誘電性及び弾性を有する材質(例えば、シリコンゴム)で構成されている。上基材層部12Caは、下基材層部12Cbよりも小さい弾性係数を備えている。
より具体的には、上基材層部12Ca及び下基材層部12Cbにおける弾性係数は、荷重が静電容量センサ1Cに作用した際、前述した基材12の上基材層部12a及び下基材層部12bと同様の弾性変形状態になるように構成されている。
それにより、荷重が作用した際の静電容量センサ1Cにおける荷重と静電容量の関係は、前述した図4の特性曲線と同様の傾向になる。すなわち、この静電容量センサ1Cにおいても、第1実施形態の静電容量センサ1と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る静電容量センサについて説明する。図10に示すように、本実施形態の静電容量センサ2は、上中下3つの電極基板20,20,20と、上下一対の第1電極21,21を1組として複数組(図10に2組のみ図示)の第1電極21,21と、複数(図10に2つのみ図示)の第1基材23と、上下一対の第2電極22,22を1組として複数組(図10に1組のみ図示)の第2電極22,22と、複数(図10に1つのみ図示)の第2基材24を備えている。
上中下の電極基板20,20,20の各々は、半透明の板状のものであり、誘電性及び弾性(又は可撓性)を有する材質(例えば、シリコンゴム)で構成されている。なお、本実施形態では、中電極基板20が共通電極基板に相当し、上下の電極基板20,20が他の電極基板に相当する。
上下の第1電極21,21は、平面視正方形(図示せず)の板状のフレキシブル電極で構成され、図示しないフレキシブル電線を介して、力検出装置40と同様の図示しない力検出装置に接続されている。また、上下の第1電極21,21は、これらを平面視したときに全体が互いに重なるように配置されている。
上第1電極21は、その下面が上電極基板20の下面に面一になる状態で、上電極基板20に取り付けられている。また、下第1電極21は、その上面が中電極基板20の上面と面一になる状態で、中電極基板20に取り付けられている。
一方、第1基材23は、前述した基材12と同じ材質で構成されており、四角柱状で上下の第1電極21,21の間に延びている。第1基材23は、その上下の端面が上下の第1電極21,21と同じサイズの正方形になっており、平面視したときに、上下の第1電極21,21と全体が互いに重なるように配置されている。
上下の第2電極22,22は、平面視矩形(図示せず)の板状のフレキシブル電極で構成され、図示しないフレキシブル電線を介して、力検出装置40と同様の図示しない力検出装置に接続されている。また、上下の第2電極22,22は、これらを平面視したときに全体が互いに重なるように配置されている。
上第2電極22は、その下面が中電極基板20の下面に面一になるとともに、下第1電極21との間に上下方向に間隔を存する状態で、中電極基板20に取り付けられている。また、下第2電極22は、その上面が下電極基板20の上面と面一になる状態で、下電極基板20に取り付けられている。
一方、第2基材24は、前述した基材12と同じ材質で構成されており、四角柱状で上下の第2電極22,22の間に延びている。第2基材24は、その上下の端面が上下の第2電極22,22よりも大きいサイズの矩形になっており、平面視したときに、上下の第2電極22,22全体がカバーされるように配置されている。
また、第2基材24は、第1基材23よりも大きな平面積を有しており、それにより、第2基材24は、荷重Fが小さい領域において、第1基材23よりも弾性変形量が小さくなるように構成されている。すなわち、第1基材23及び第2基材24は、同じ荷重Fに対して弾性変形量が異なるように構成されている。
以上のように構成された本実施形態の静電容量センサ2によれば、荷重Fが作用した場合、第1基材23及び第2基材24が弾性変形することにより、上下の第1電極21,21間の静電容量C1(以下「第1静電容量C1」という)と、上下の第2電極22,22間の静電容量(以下「第2静電容量C2」という)が図11に示すように変化する。
すなわち、第1静電容量C1は、荷重Fが値0と所定荷重F5の間の領域では、荷重Fが上昇するのに伴って急激に上昇するとともに、F5≦Fの領域では、ほとんど変化しなくなる。これは、所定荷重F5が静電容量センサ2に作用した際、第1基材23が限界変形状態になるのに伴い、F5≦Fの領域では、第1基材23がほとんど変化しなくなることによる。
一方、第2静電容量C2は、0≦F<F5の領域では、荷重Fが上昇するのに伴い、第1静電容量C1の曲線よりも緩やかに上昇するとともに、F5≦F≦F6の領域では、0≦F≦F5の領域より大きい勾配で変化する。この所定荷重F6は、所定荷重F5よりも大きい荷重Fの所定値である。また、図示しないが、第2静電容量C2は、F6<Fの領域ではほとんど変化しない状態となる。
以上のように、本実施形態の静電容量センサ2によれば、第1静電容量C1及び第2静電容量C2の値に基づいて、荷重Fを0≦F≦F6の領域において検出することができ、荷重Fの検出可能領域を拡大することができる。また、第1基材23及び第2基材24における形状及び材質を変更することによって、同一の力(荷重F)が作用したときの第1静電容量C1及び第2静電容量C2の変化状態及び変化領域を自在に設定することができる。同じ理由により、一対の第1電極21,21及び一対の第2電極22,22の配置の自由度を向上させることができる。その結果、静電容量センサ2の設計の自由度を向上させることができる。
さらに、静電容量センサ2の場合、下第1電極21及び上第2電極22が、同一の中電極基板20に設けられていることにより、下第1電極21及び上第2電極22を別々の電極基板に設けた場合と比べて、製造コストを削減することができる。
なお、第2実施形態の静電容量センサ2は、2層構造の検出部(上下一対の第1電極21,21及び第1基材23、上下一対の第2電極22,22及び第2基材24)によって2つの静電容量C1,C2を検出するように構成した例であるが、1層以上の検出部(他の一対の電極と他の基材)を追加することによって、3つ以上の静電容量を検出できるように構成してもよい。
また、第2実施形態の静電容量センサ2に代えて、本発明の静電容量センサを図12に示す静電容量センサ2Aのように構成してもよい。なお、この静電容量センサ2Aの場合、図10と図12を比較すると明らかなように、第2基材24に代えて2つの第2基材24A,24Aを備えている点のみが異なっているので、以下、これらの第2基材24A,24Aを中心に説明する。
図12に示すように、静電容量センサ2Aの第2基材24A,24Aは、基材12と同一の材質で構成され、平面視矩形(図示せず)の四角柱状に形成されている。第2基材24A,24Aは、両者の間に小さい間隔を存する状態で配置されており、この間隔の分、第2基材24よりも平面積が小さくなるように構成されている。
以上のように構成された静電容量センサ2Aによれば、荷重が作用した際、第2基材24A,24Aは、前述した第2基材24とほぼ同様に弾性変形する。それにより、静電容量センサ2Aにおける荷重Fと第2静電容量C2の関係は、前述した図11の特性曲線と同様の傾向になる。すなわち、この静電容量センサ2Aにおいても、第2実施形態の静電容量センサ2と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態の静電容量センサ2に代えて、本発明の静電容量センサを図13に示す静電容量センサ2Bのように構成してもよい。なお、この静電容量センサ2Bの場合、図10と図13を比較すると明らかなように、第1基材23に代えて、第1基材23Bを備えている点のみが異なっているので、以下、この第1基材23Bを中心に説明する。
この静電容量センサ2Bの場合、第1基材23Bは、基材12と同一の材質で構成され、前述した基材12Bの上基材層部12Baと同様に、四角錐台の上下を逆にした形状を有している。
以上のように構成された静電容量センサ2Bによれば、荷重が作用した際、第1基材23Bは、前述した第1基材23とほぼ同じ傾向で弾性変形する。それにより、静電容量センサ2Bにおける荷重Fと第1静電容量C1の関係は、前述した図11の特性曲線と同様の傾向になる。すなわち、この静電容量センサ2Bにおいても、第2実施形態の静電容量センサ2と同様の作用効果を得ることができる。
1 静電容量センサ
10 電極基板
11 上電極(第1電極及び第2電極の一方)
11 下電極(第1電極及び第2電極の他方)
12 基材
12a 上基材層部(複数の基材層の1つ)
12b 下基材層部(複数の基材層の他の1つ)
C 静電容量
2 静電容量センサ
20 上電極基板(他の電極基板)
20 中電極基板(共通電極基板)
20 下電極基板(他の電極基板)
21 第1電極
22 第2電極
23 第1基材
24 第2基材

Claims (4)

  1. 第1電極と、
    当該第1電極に対向するように配置され、当該第1電極との間の静電容量を検出するための第2電極と、
    誘電性及び弾性を有し、前記第1電極及び前記第2電極に接する状態で前記第1電極及び前記第2電極の間に配置された基材と、
    を備え、
    当該基材は、前記第1電極及び前記第2電極の対向方向に並ぶように設けられた複数の基材層を有しており、
    当該複数の基材層は、同一の力が作用したときの弾性変形量が互いに異なるように構成されていることを特徴とする静電容量センサ。
  2. 請求項1に記載の静電容量センサにおいて、
    前記第1電極及び前記第2電極の各々は、誘電性及び弾性を有する電極基板に設けられていることを特徴とする静電容量センサ。
  3. 互いに対向する一対の第1電極と、
    互いに対向する一対の第2電極と、
    誘電性及び弾性を有し、前記一対の第1電極に接する状態で前記一対の第1電極の間に配置された第1基材と、
    誘電性及び弾性を有し、前記一対の第2電極に接する状態で前記一対の第2電極の間に配置された第2基材と、
    誘電性及び弾性を有し、前記一対の第1電極の一方及び前記一対の第2電極の一方が設けられた共通電極基板と、
    を備え、
    前記第1基材及び前記第2基材は、同一の力が作用したときの弾性変形量が互いに異なるように構成されていることを特徴とする静電容量センサ。
  4. 請求項3に記載の静電容量センサにおいて、
    前記一対の第1電極の他方及び前記第2電極の他方の各々は、誘電性及び弾性を有する他の電極基板に設けられていることを特徴とする静電容量センサ。
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