JP2023179372A - コンピュータ断層撮影のためのシステムおよび方法 - Google Patents

コンピュータ断層撮影のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータ断層撮影(CT)画像の品質を向上させる。【解決手段】光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法は、1つ以上のビューにわたって及び/又はビュー内でPCCTシステムのX線管出力電流を調整することを含む。電流は第1の電流と第2の電流の間で調整される。第1の電流は第2の電流より高い。方法はさらに、PCCTシステムによってスキャンされた1つ以上のビューのビューに対して、第1の電流でPCCTシステムの検出器アレイの各検出器における第1の光子計数出力に第1のパイルアップ補正を適用し、第2の電流で各検出器における第2の光子計数出力に適用された第2のパイルアップ補正に基づいて計算された第1のパイルアップ補正を適用し、補正後の第1の光子計数及び補正後の第2の光子計数に基づいて画像を再構成する。【選択図】図5

Description

本明細書に開示される主題の実施形態は、撮像システム及び方法に関し、より詳細には、コンピュータ断層撮影(CT)撮像システムにおける自動電流変調に関するものである。
CT(コンピュータ断層撮影)装置では、陰極から発生した電子ビームをX線管内のターゲットに照射する。電子がターゲットに衝突して生成された扇形または円錐形のX線ビームは、患者などの被検体に向けられる。被検体によって減衰された後、X線はX線検出器のアレイに衝突し、画像が生成される。X線検出器が光子計数検出器であり、光子を計数してスペクトル情報を提供する光子計数型CT(PCCT:Photon Counting CT)を使用することによってCT画像の品質を向上することができる。自動露出制御(AEC:Automatic Exposure Control)は、PCCTと組み合わせて使用され、X線管出力電流がビューごとに調整され、患者のスキャン範囲にわたって一定の画質を維持しながら患者に適用される放射線の線量を最小化することができる場合がある。
しかし、PCCTシステムでは、光子計数検出器(フォトンカウンティングディテクタ)の能力が限られているため、入力カウントレートが高くなると、光子のパイルアップ(pile-up)が発生することがある。その結果、光子計数検出器の出力はパイルアップの影響に対して補正されなければならない。パイルアップの量の違いによる補正は、正確に行うことが困難な場合がある。パイルアップは、スキャンされる解剖学的領域のサイズ及び密度に依存して、異なる検出器において発生し得る。例えば、患者をスキャンする際に大電流を流すと、患者によって減衰するX線ビームを受ける検出器ではパイルアップが発生せず、患者によって減衰しないX線ビーム(例えば、患者の狭い部分や皮膚線周辺を通る)を受ける検出器でパイルアップが発生することがある。その結果、複数の異なる検出器にわたってパイルアップ補正を適用すると、一貫性のない結果が生じ、PCCTシステムによって取得される画像の品質を低下させる可能性がある。
本開示は、光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法によって、上記特定された問題の1つ以上に少なくとも部分的に対処し、この方法は、被検体のスキャン中に、1つ以上のビューにわたって及び/又はビュー内でPCCTシステムのX線管出力電流を調整し、電流を第1の電流と第2の電流の間で調整して、第1の電流を第2の電流より高くすることを含む。方法はPCCTシステムによってスキャンされた1つ以上のビューのビューに対して、第1の電流でPCCTシステムの検出器アレイの各検出器における第1の光子計数出力に第1のパイルアップ補正を適用し、第2の電流で各検出器における第2の光子計数出力に適用された第2のパイルアップ補正に基づいて計算された第1のパイルアップ補正と、補正後の第1の光子計数及び補正後の第2の光子計数に基づいて画像を再構成し、画像をPCCTシステムの表示デバイスに出力する。このように、低い光子計数の検出器で計算されたパイルアップ補正を、高い光子計数の検出器でのパイルアップ補正の指針として使用し、各補正された光子計数に基づいて画像を再構成することができる。パイルアップの挙動は、入射する光子の割合が増えるほど補正しにくくなるため、低い光子計数で計算されたパイルアップ補正を用いて、光子計数が多いところでパイルアップを補正することで、再構成される画像の品質を向上させることができる。
いくつかの例では、第1のより高い電流は第1のビューで適用されてもよく、第2のより低い電流は第2のビューで適用されてもよく、第2のビューの各検出器について計算された第1のパイルアップ補正は、第1のビューの各検出器について計算された第2のパイルアップ補正(例えば、ビュー間電流変調)を導くために使用されてもよい。他の例では、第1の高い電流はビューの第1の部分で適用されてもよく、第2の低い電流はビューの第2の部分で適用されてもよく、第2の部分の各検出器について計算された第1のパイルアップ補正は、第1の部分の各検出器について計算された第2のパイルアップ補正(例えば、ビュー内電流変調)を誘導するために使用されてもよい。ビューの第1の部分および第2の部分の各検出器についての補正された光子計数は、次に、ビューの各検出器についての総光子計数を生成するために合計されることがある。さらに他の例では、ビュー間電流変調とビュー内電流変調を組み合わせて、パイルアップ補正の精度、及び結果として得られる再構成画像の品質を高めることができる。
本明細書の上記の利点、および他の利点、および特徴は、単独で、または添付の図面と関連して取られるとき、以下の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。上記の要約は、詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供されることを理解されたい。これは、請求される主題の重要な又は必須の特徴を特定することを意図するものではなく、その範囲は、詳細な説明に続く請求項によって一意に定義される。さらに、請求される主題は、上記または本開示の任意の部分で指摘された任意の欠点を解決する実施態様に限定されない。
本開示の様々な態様は、以下の詳細な説明を読み、かつ、その中の図面を参照することにより、よりよく理解され得る。
本開示の1つ以上の実施形態による、コンピュータ断層撮影(CT)撮像システムの絵画図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、例示的なCT撮像システムのブロック概略図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、PCCTシステムの例示的な検出器アレイの概略図である。 本開示の1つ以上の実施形態による、被検体のスキャン中に光子計数検出器に向けられるPCCTシステムの光線を示す。 本開示の1つ以上の実施形態による、光子パイルアップ曲線を例示するグラフである。 本開示の1つ以上の実施形態による、AECに従ったPCCTシステムのX線源に印加される電流の変調曲線を示すグラフである。 本開示の1つ以上の実施形態による、AECに従ったPCCTシステムの光子計数検出器からの読み出しにパイルアップ補正を適用するための例示的な方法を示すフローチャートである。 本開示の1つ以上の実施形態による、PCCTシステムによって取得されたビュー間の電流変調を使用してパイルアップ挙動を補正するための例示的な方法を示すフローチャートである。 本開示の1つ以上の実施形態による、PCCTシステムによって取得されたビュー内で電流変調を使用してパイルアップ挙動を補正するための例示的な方法を示すフローチャートである。 パイルアップ補正の従来のアプローチに基づく光子計数のエラー率を示す第1のヒストグラムである。 本開示の1つ以上の実施形態による、パイルアップ補正の提案されたアプローチに基づく光子計数のエラーレートを示す第2のヒストグラムである。
図面は、記載されたシステムおよび方法の特定の態様を示すものである。以下の説明とともに、図面は、本明細書に記載された構造、方法、および原理を示し、説明するものである。図面において、構成要素の大きさは、明確にするために誇張されるか、または他の方法で修正される場合がある。よく知られた構造、材料、または操作は、説明されたコンポーネント、システム、および方法の側面を不明瞭にすることを避けるために、詳細に図示または説明されていない。
本明細書及び本明細書に開示される主題の実施形態は、光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムを介して取得される画像の品質を向上させるための方法及びシステムに関するものである。一般に、コンピュータ断層撮影(CT)撮像システムでは、X線源又はX線管が、患者などの物体に向かって扇形ビーム又はコーン形ビームを放出する。一般に、CTシステムでは、X線源及び検出器アレイは、撮像平面内及び患者の周囲でガントリを中心に回転し、画像は、異なるビュー角度の複数のビューにおける投影データから生成される。例えば、X線源の1回転に対して、1000ビューがCTシステムによって生成される場合がある。ビームは、患者によって減衰された後、放射線検出器のアレイに入射する。X線検出器又は検出器アレイは、通常、検出器で受信したX線ビームを平行化するためのコリメータ、X線を光エネルギーに変換するためにコリメータに隣接して配置されたシンチレータ、及び隣接シンチレータから光エネルギーを受信してそこから電気信号を生成するためのフォトダイオードを含む。検出器アレイで受信される減衰したX線ビーム放射の強度は、典型的には、患者によるX線ビームの減衰に依存する。検出器アレイの各検出器素子は、各検出器素子によって受信された減衰したビームを示す個別の電気信号を生成する。電気信号は、解析のためにデータ処理システムに伝送される。データ処理システムは電気信号を処理し、画像の生成を促進する。
このような従来のCT撮像システムは、放射線エネルギーを電流信号に変換する検出器を利用し、この電流信号は時間にわたって積分され、次に測定され、最終的にデジタル化される。しかしながら、このような検出器の欠点は、検出された光子の数及び/又はエネルギーに関するデータ又はフィードバックを提供することができないことである。すなわち、シンチレータによって放出される光は、衝突したX線の数及びX線のエネルギーレベルの両方の関数である。フォトダイオードは、シンチレーションからのエネルギーレベルまたは光子計数を識別することができない場合がある。例えば、2つのシンチレータが同等の強度で照射され、それぞれのフォトダイオードに同等の出力を与えることができる。しかし、同等の光出力であるにもかかわらず、各シンチレータが受け取るX線の数は異なり、X線の強度も異なる場合がある。
対照的に、PCCT検出器は、高い空間分解能で光子計数及び/又はエネルギー弁別フィードバックを提供することができる。PCCT検出器は、X線計数モード、各X線イベントのエネルギー測定モード、又はその両方で動作するようにさせることができる。直接変換エネルギー弁別検出器の構造には多くの材料が使用され得るが、半導体が1つの好ましい材料であることが示されている。このような使用のための典型的な材料には、カドミウム亜鉛テルル化物(CZT:Cadmium Zinc Telluride)、カドミウムテルル化物(CdTe:Cadmium Telluride)およびシリコン(Si:Silicon)が含まれ、これらは、複数のピクセル化陽極をその上に付着させることができる。
しかし、直接変換型半導体検出器(direct conversion semiconductor detectors)の欠点は、従来のCTシステムで一般的に使用されているX線光子束をカウントすることができないことである。また、X線検出器とX線源やX線管との間に被検体の厚みが少ない部位が存在する場合、飽和状態が発生することがある。この飽和領域は、検出器のファンアークに投影される被検体の幅の近く又は外側にある被検体の厚さが小さい経路に対応する。多くの場合、X線束の減衰及びそれに続く検出器への入射強度に対する影響において、被検体は多かれ少なかれ円形又は楕円形である。この場合、飽和領域はファンアークの両端にある2つの分離された領域(two disjointed regions )を表している。他の典型的な例ではないが、稀な例ではなく、飽和は検出器の他の場所と2つ以上の分離された領域で発生する。
楕円形の被検体の場合、被検体とX線源の間にボウタイフィルタを設置することで、ファンアーク(fan-arc)のエッジでの飽和を低減することができる。このフィルタは、ファンアーク全体でフィルタと被検体の合計減衰量が等しくなるように、被検体の形状に合うように構成することができる。これにより、検出器に入射する光束は、ファンアーク全体で比較的均一となり、飽和することはない。しかし、被検体の形状が均一でなく、正確な楕円形でない場合、ボウタイフィルタが最適でないことがある。このような場合、1つまたは複数の離れた飽和領域が発生したり、逆にX線線束を過剰にフィルタリングして非常に低い線束の領域が発生する可能性がある。投影されたX線束が低いと、最終的に被検体の再構成画像にノイズやアーチファクトが発生する要因となる。
「パイルアップ:Pile-up(積み重ね)」とは、検出器における線源線束(source flux)が非常に高く、1つの画素に2つ以上のX線光子が電荷パケット(charge packets)を堆積(deposit)させ、それらの信号が互いに干渉する可能性が無視できない場合に起こる現象である。パイルアップ現象は、一般的に2つのタイプに分類され、その効果は多少異なる。1つ目のタイプは、2つ以上の事象が十分な時間差で分離されているため、別個の事象として認識されるが、信号が重なり合うため、後から到着したX線のエネルギー測定の精度が低下する。このタイプのパイルアップは、システムのエネルギー分解能を低下させる結果となる。第2のタイプのパイルアップでは、2つ以上のイベントが時間的に十分に接近して到着するため、システムがそれらを別個のイベントとして解決することができない。この場合、これらの事象はエネルギーの和を持つ1つの事象として認識され、事象はスペクトル上でより高いエネルギーにシフトされる。また、パイルアップは、高X線線束(high X-ray flux)での計数の落ち込みを多かれ少なかれ引き起こし、検出器の量子効率(DQE:detector quantum efficiency)を低下させる。
このパイルアップは、直接変換センサ(direct conversion sensors)において比較的低いX線線束レベルの閾値で発生する、検出器の飽和につながる可能性がある。これらの閾値以上では、検出器の応答は予測不可能であり、画像情報の損失につながる線量利用率の劣化があり、X線投影画像やCT画像にノイズやアーチファクトが発生する。特に、光子計数、直接変換検出器は、各X線光子事象(X線フォトンイベント)に関連する固有の電荷収集時間(すなわち、デッドタイム)により飽和する。各画素のX線光子吸収率がこの電荷収集時間の逆数のオーダーである場合、パルスパイルアップ(pulse pile-up)により飽和が発生する。
PCCTシステムは、通常、データ収集システム(DAS)の読み出しの一部である比較器によって決定される1つ以上のエネルギービンを有する。1つのビンシステム(one-bin system)の場合、典型的には、比較器の1つのエネルギー閾値は、偽ノイズ・カウントがほとんどない又は全くないように十分に高いが、読み出しプロセスにおいて信号X線の損失がほとんどないように十分に低いエネルギー値に設定される。このようなシステムは、説明したように、複数のエネルギーイベントのパイルアップによる統計的なエラーとバイアスの影響を受ける。
多くのエネルギービンを有するシステムは、読み出しDASに複数の比較器を用いて形成することができる。各コンパレータは、対応するX線エネルギーレベルを超える光子の数をレジスタに蓄積する結果となる、設定されたエネルギーレベルを超える光子に対してトリガするように設定されることがある。ビン計数は重み付けされて加算され、撮像システムに適した特定の情報コンテンツを有するシステム出力を形成することができる。しかし、1つのビンシステムと同様に、複数ビンシステム(multiple bin system)は、パイルアップによる劣化を受け、その結果、DQEが失われる。
PCCTシステムは、患者に照射される放射線量を最小限に抑えながら、患者のスキャン範囲全体で一定の画質を維持するために、自動露出制御(AEC:Automatic Exposure Control)に依存する場合がある。AECでは、特定の臨床作業において、事前に定義された特定の画質指標(certain pre-defined image quality metric)に基づいて、X線管出力電流がビューごとに調整される。すなわち、臨床作業の要求に基づいて、個々の撮影ビューに対してより高いまたはより低い電流を適用することができる。通常、異なるビュー間で電流を調整するための電流変調設計を開発する際には、パイルアップ挙動を補正する必要がある。入射光子レートが大きいほど、パイルアップ挙動が大きくなり、パイルアップした検出器から収集した出力光子計数(output photon counts :出力フォトンカウント)は、X線源から発生した入力光子計数に対して線形関係に従わなくなる。したがって、取得した画像の品質は、現在の変調設計の精度に依存する可能性があり、その結果、パイルアップ補正の精度に依存する可能性がある。
しかし、パイルアップ補正の精度は、パイルアップの挙動そのものに依存する場合があり、パイルアップ量が少ない場合のパイルアップ補正は、パイルアップ量が多い場合のパイルアップ補正より精度が高い場合がある。その結果、パイルアップ量が多い検出器とパイルアップ量が少ない検出器に等しく適用されるパイルアップ補正は、パイルアップ量が多い検出器とパイルアップ量が少ない検出器のいずれにおいてもパイルアップを正確に補正することができない場合がある。
したがって、本明細書では、パイルアップ補正をAEC変調(AEC modulation)に組み込むシステムおよび方法が提案され、異なる電流波形を使用して、より低いパイルアップ測定値に対するパイルアップ補正を、より高いパイルアップ測定値に対するパイルアップ補正を誘導する方法で使用する。パイルアップの量が多い場合よりも少ない場合の方が正確に補正しやすいため、パイルアップの量が少ない場合のパイルアップ補正を、パイルアップの量が多い場合のパイルアップ補正のガイドとして使用することにより、全体のパイルアップ補正精度を高めることができる。適用されるAEC設計スキーム(AEC design scheme)及び補正アルゴリズムに基づき、全電流範囲に関して、より直線的な光子計数が提供され得る。従って、AECによる画質目標がより良く達成される可能性がある。
本技術に従って造影スキャンを実行するために使用され得るPCCTシステムの一例が、図1及び図2に提供されている。図3は、PCCTシステムの例示的な検出器アレイを示し、X線源によって被検体に向けられたX線の光子は、検出器アレイの検出器によって計数される。光子計数におけるパイルアップは、図4を参照して説明したように、パイルアップの挙動が異なる検出器において発生し得る。図5は、例示的なパイルアップ挙動を示すグラフであり、出力光子計数が入力光子計数との線形関係から発散し、パイルアップ曲線が生成される。パイルアップ補正は、図7に示す方法の1つ以上のステップに従うことによって、PCCTシステムの光子計数検出器からの読み出しに適用することができる。パイルアップ挙動を補正するために、図8の方法の1つ以上のステップに従うことによって、パイルアップ挙動の特徴付けを含む関数に従って、PCCTシステムのビューにわたって電流が変調されることがある。電流はまた、ビュー内で変調されてもよく、ビューの第1の部分のスキャン中に低電流が使用され、ビューの第2の部分のスキャン中に高電流が使用されてもよく、結果として生じる出力光子計数は、図6にグラフで示し、図9の方法を参照して説明するように、補正出力計数を生成するために平均化されてもよい。本明細書に記載されるようにパイルアップを補正することによって、図10Aおよび図10Bに示される例に関連して説明されるように、光子計数のエラーレートが低減されることがある。
図1は、光子計数検出器を用いたCT撮像のために構成された例示的なPCCTシステム100を示す。特に、PCCTシステム100は、患者、無生物、1つ又は複数の製造部品、及び/又は体内に存在する歯科インプラント、ステント、及び/又は造影剤などの異物などの対象112を撮像するように構成されている。一実施形態では、PCCTシステム100はガントリ102を含み、そのガントリ102は、テーブル114上に横たわる被検体112の撮像に使用するためにX線放射のビーム106(図2参照)を投射するように構成された少なくとも1つのX線源104を更に含み得る。具体的には、X線源104は、ガントリ102の反対側に配置された検出器アレイ108に向けてX線放射ビーム106を投射するように構成される。図1は単一のX線源104を描いているが、特定の実施形態では、患者に対応する異なるエネルギーレベルで投影データを取得するための複数のX線放射ビームを投影するために、複数のX線源及び検出器を採用することができる。いくつかの実施形態では、X線源104は、急速ピークキロ電圧(rapid peak kilovoltage、kVp)切り替えによってデュアルエネルギージェムストーンスペクトル画像(dual-energy gemstone spectral imaging、GSI)を可能にすることができる。本明細書に記載の実施形態では、採用されるX線検出器は、異なるエネルギーのX線光子を区別することが可能な光子計数検出器である。
特定の実施形態では、PCCTシステム100は、反復的又は解析的画像再構成法(an iterative or analytic image reconstruction method)を用いて被検体112の標的体積(target volume:ターゲットボリューム)の画像を再構成するように構成された画像プロセッサユニット110を更に含む。例えば、画像処理ユニット110は、フィルタリング逆投影(FBP:filtered back projection)のような解析的画像再構成手法(analytic image reconstruction approach)を使用して、患者のターゲットボリュームの画像を再構成することができる。別の例として、画像処理ユニット110は、高度統計反復再構成(ASIR:advanced statistical iterative reconstruction)、共役勾配(CG:conjugate gradien)、最尤期待値最大化(MLEM:maximum likelihood expectation maximization)、モデルベース反復再構成(MBIR:model-based iterative reconstruction)等の反復画像再構成アプローチを使用して、被検体112のターゲットボリュームの画像を再構成してもよい。本明細書でさらに説明するように、いくつかの例では、画像処理ユニット110は、反復画像再構成アプローチに加えて、FBPのような解析的画像再構成アプローチの両方を使用し得る。
CT撮像システムの構成によっては、X線源は、デカルト座標系のX-Y-Z平面内に位置するようにコリメートされ、一般に“イメージング平面“と呼ばれるコーン状のX線放射ビームを照射する。X線放射ビームは、患者や被検体などの撮像対象物を通過する。X線放射ビームは、対象物によって減衰された後、検出器素子のアレイに衝突する。検出器アレイで受信される減衰したX線放射ビームの強度は、対象物によるX線放射ビームの減衰に依存する。アレイの各検出器は、検出器位置でのX線ビーム減衰の測定値である個別の電気信号を生成する。すべての検出素子からの減衰測定値を個別に取得し、透過プロファイルを作成する。
一部のCTシステムでは、X線源及び検出器アレイは、X線ビームが対象物と交差する角度が常に変化するように、撮像平面内及び撮像対象物の周囲でガントリによって回転される。あるガントリ角度における検出器アレイからのX線放射減衰測定のグループ、例えば投影データは、“ビュー:view”と呼ばれる。対象物の「スキャン:scan」には、X線源と検出器が1回転する間に異なるガントリ角度、すなわちビュー角度で行われる一連のビューが含まれる。
図2は、図1のPCCTシステム100と同様の例示的な撮像システム200を図示する。本開示の態様に従って、撮像システム200は、被検体204(例えば、図1の被検体112)を撮像するように構成される。一実施形態では、撮像システム200は、検出器アレイ108(図1参照)を含む。検出器アレイ108は、被検体204(患者など)を通過するX線放射ビーム106(図2参照)を一緒に感知して対応する投影データを取得する複数の検出器素子202を更に含む。いくつかの実施形態では、検出器アレイ108は、セルまたは検出器素子202の複数の行を含むマルチスライス構成で作製されてもよく、ここで、検出器素子202の1つまたは複数の追加の行は、投影データを取得するために並列構成で配置される。
特定の実施形態では、撮像システム200は、所望の投影データを取得するために、被検体204の周りの異なる角度位置を横断するように構成される。従って、ガントリ102及びその上に取り付けられた構成要素は、例えば異なるエネルギーレベルで投影データを取得するために、回転中心206を中心に回転するように構成され得る。あるいは、被検体204に対する投影角度が時間の関数として変化する実施形態では、取り付けられたコンポーネントは、円のセグメントに沿ってではなく、一般的な曲線に沿って移動するように構成されてもよい。
X線源104及び検出器アレイ108が回転すると、検出器アレイ108は減衰X線ビームのデータを収集する。検出器アレイ108によって収集されたデータは、スキャンされた被検体204の減衰係数の線積分を表すようにデータを調整するために、前処理及び較正を受ける。処理されたデータは、一般に投影と呼ばれる。いくつかの例では、検出器アレイ108の個々の検出器または検出器素子202は、個々の光子の相互作用を1つまたは複数のエネルギービンに登録する光子計数検出器を含み得る。
取得した投影データのセットは、基底物質分解(BMD:basis material decomposition)に使用することができる。BMDの間、測定された投影は、一組の材料密度投影に変換される。材料密度投影は、骨、軟組織、及び/又は造影剤マップなど、それぞれの基底材料の材料密度マップ又は画像の組又はセットを形成するために再構成される場合がある。密度マップ又は画像は、順次、関連付けられ、撮像された容積における基礎材料、例えば、骨、軟組織、及び/又は造影剤の3D容積画像を形成することができる。
再構成されると、撮像装置200によって生成された基底材画像は、2つの基底材の密度で表される被検体204の内部の特徴(internal features)を明らかにする。密度画像は、これらの特徴を示すために表示されてもよい。病状(disease states)のような医学的状態、より一般的には医学的事象の診断に対する従来のアプローチでは、放射線科医又は医師は、関心のある特徴的な特徴を識別するために密度画像のハードコピー又はディスプレイを考慮するであろう。このような特徴には、病変、特定の解剖学的構造または器官のサイズおよび形状、ならびに個々の実務者の技術および知識に基づいて画像から識別可能な他の特徴が含まれるかもしれない。
一実施形態では、撮像システム200は、ガントリ102の回転やX線源104の動作といった構成要素の動きを制御する制御機構208を含む。ある実施形態では、制御機構208は、X線源104に電力及びタイミング信号を供給するように構成されたX線コントローラ210を更に含む。さらに、制御機構208は、撮像要件に基づいてガントリ102の回転速度及び/又は位置を制御するように構成されたガントリモータコントローラ212を含んでいる。
特定の実施形態では、制御機構208は、検出器素子202から受信したアナログデータをサンプリングし、後続の処理のためにアナログデータをデジタル信号に変換するように構成されたデータ収集システム(DAS:data acquisition system)214をさらに含む。DAS214は、本明細書でさらに説明するように、検出器素子202のサブセットからのアナログデータをいわゆるマクロ検出器(macro-detectors)に選択的に集約するようにさらに構成され得る。DAS214によってサンプリングされデジタル化されたデータは、コンピュータまたはコンピューティング装置216に伝送される。一例では、コンピューティング装置216は、データを記憶装置または大容量記憶装置218に格納する。記憶装置218は、例えば、任意のタイプの非一過性メモリであってよく、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、コンパクトディスク読み取り/書き込み(CD-R/W)ドライブ、デジタルバーサタイルディスク(DVD)ドライブ、フラッシュドライブ、および/または固体記憶ドライブ(a hard disk drive, a floppy disk drive, a compact disk-read/write (CD-R/W) drive, a Digital Versatile Disc (DVD) drive, a flash drive, and/or a solid-state storage drive)を含み得る。
さらに、コンピューティング装置216は、データ取得及び/又は処理などのシステム動作を制御するために、DAS214、X線コントローラ210、及びガントリモータコントローラ212のうちの1つ又は複数にコマンド及びパラメータを与える。特定の実施形態では、コンピューティング装置216は、オペレータ入力に基づいてシステムオペレーションを制御する。コンピューティング装置216は、例えば、コンピューティング装置216に動作可能に結合されたオペレータコンソール220を介して、コマンド及び/又はスキャンパラメータを含むオペレータ入力を受け取る。オペレータコンソール220は、オペレータがコマンド及び/又はスキャンパラメータを指定できるように、キーボード(図示せず)又はタッチスクリーンを含み得る。
図2は1つのオペレータコンソール220を図示しているが、例えば、システムパラメータの入力又は出力、検査の要求、データのプロット、及び/又は画像の閲覧のために、複数のオペレータコンソールが画像処理システム200に結合されることがある。更に、特定の実施形態では、画像処理システム200は、インターネット及び/又は仮想プライベートネットワーク、無線電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、有線ローカルエリアネットワーク、無線ワイドエリアネットワーク、有線ワイドエリアネットワーク等の1以上の構成可能な有線及び/又は無線ネットワークを介して、例えば機関又は病院内、又は全く異なる場所にあるローカル又は遠隔のいずれかにある複数のディスプレイ、プリンタ、ワークステーション及び/又は同様のデバイスに結合されることができる。
一実施形態では、例えば、画像処理システム200は、画像保存通信システム(PACS:picture archiving and communications system)224を含むか、又はこれに結合される。例示的な実施形態では、PACS224は、放射線科情報システム、病院情報システムなどの遠隔システムに、及び/又は内部又は外部ネットワーク(図示せず)に更に結合され、異なる場所にいるオペレータがコマンド及びパラメータを供給し、及び/又は画像データへのアクセスを獲得できるようにしている。
コンピューティング装置216は、オペレータが供給した及び/又はシステムで定義されたコマンド及びパラメータを使用して、テーブルモータコントローラ226を操作し、このコントローラは、今度は、電動テーブルであってよいテーブル114を制御してもよい。具体的には、テーブルモータコントローラ226は、被検体204のターゲットボリュームに対応する投影データを取得するために、ガントリ102内で被検体204を適切に位置付けるためにテーブル114を移動させてもよい。
前述のように、DAS214は、検出器素子202によって取得された投影データをサンプリングしてデジタル化する。その後、画像再構成器230が、サンプリングされデジタル化されたX線データを用いて、高速再構成を行う。図2は画像再構成器230を別個の実体として示しているが、特定の実施形態では、画像再構成器230はコンピューティング装置216の一部を形成してもよい。あるいは、画像再構成器230は撮像システム200から不在であってもよく、代わりにコンピューティング装置216が画像再構成器230の1つ以上の機能を実行してもよい。さらに、画像再構成器230は、局所的又は遠隔に配置されてもよく、有線又は無線ネットワークを用いて撮像システム200に動作的に接続されてもよい。特に、1つの例示的な実施形態では、画像再構成器230のために「クラウド」ネットワーククラスタ内のコンピューティング資源を使用することができる。
一実施形態では、画像再構成装置230は、再構成された画像を記憶装置218に格納する。あるいは、画像再構成器230は、診断及び評価のための有用な患者情報を生成するために、再構成された画像をコンピューティング装置216に送信してもよい。特定の実施形態では、コンピューティング装置216は、再構成された画像および/または患者情報を、コンピューティング装置216および/または画像再構成装置230に通信可能に結合されたディスプレイまたは表示装置232に送信してもよい。いくつかの実施形態では、再構成された画像は、コンピューティング装置216又は画像再構成装置230から、短期又は長期の保存のために記憶装置218に送信されてもよい。
ここで図3を参照すると、PCCT光子計数検出器アレイ300が示されており、これは図2の検出器アレイ108の非限定的な例であってよい。検出器アレイ300は、その間に配置されたコリメートブレードまたはプレート306を有するレール304を含む。プレート306は、そのようなビームがプレート306の間に配置され得る検出器アレイ300の複数の検出器308に衝突する前にX線302をコリメートするように配置される。一例として、検出器アレイ300は57個の検出器308を含むことができ、各検出器308は画素要素の64x16のアレイサイズを有する。その結果、検出器アレイ300は64行912列(16x57検出器)を有することになり、各ガントリ回転(例えば、図1のガントリ102)で収集されるデータの64同時スライスが可能となる。
上述のように、各検出器308は、放射線撮影エネルギーを、エネルギー弁別データまたは光子計数データ(energy discriminatory or photon count data)を含む電気信号に直接変換するように設計され得る。しかしながら、パイルアップ事象(pile-up event)の間、電子機器の読み出し期間中に、2つの入射光子が同時に、またはほぼ同時に、検出器308に衝突することがある。そのような事象の間、2つの光子の結合エネルギーは、単一の光子に対する入射スペクトルの最大光子エネルギーレベルを超えることがある。従って、検出器308の半導体層内に、基準電圧を超える電荷が発生することがある。したがって、検出器308で行われる計数がインクリメント(increment)されることがある。
図4は、PCCTシステムのX線源402による被検体404(例えば、患者)の単一の取得ビュー(single acquisition view)400を示す。X線源402及び被検体404は、図1及び図2のPCCTシステム100及び/又は撮像システム200のX線源104及び被検体112、204の非限定的な例であり得る。図4は、X線源402によって生成され、検出器アレイ430(例えば、図2の検出器アレイ108)の複数の光子計数検出器に衝突する、複数のX線420を示す。例えば第1のX線406は第1の検出器407に衝突し、第2のX線408は第2の検出器409に衝突し、第3のX線410は第3の検出器411に衝突する。
光子計数検出器の能力には限界があるため,パイルアップは,特にX線の線束が高い場合に,PCCTのために補正する必要がある重要な問題である。X線束は、例えば、大電流が使用されるAEC方式(AEC scheme)において、X線源に大電流が供給された結果、X線が発生した場合に高くなることがある。被検体がスキャンされているときに高電流が印加されると、被検体に当たったX線の高い割合が被検体によって減衰される可能性がある。そのため、被検体の後ろにある検出器での光子計数は多くなく、パイルアップは問題にならない場合もある。しかし、被検体の狭い部分を通過するX線、及び/又は被検体の皮膚線付近(around skin lines)のX線では、光子計数が多くなり、パイルアップが問題となる可能性がある。
例えば、図4では、X線源402に高電流を流し、X線420に高線束を発生させることができる。第1のX線406は、第1の検出器407に衝突する前に、被検体404の側部を通過する。被検体404の側部を通過する結果、第1の検出器407における第1の光子計数は高くなる可能性があり、ここで、第1の検出器407においてパイルアップが問題となる可能性がある。第2のX線408は、第2の検出器409に衝突する前に、被検体404の厚い部分(thick portion)414を通過する。例えば、厚い部分414は、骨や造影剤によって浸透された領域など、被検体404の密な部分を含むことがある。被検体404の厚い部分414を通過する結果、第2のX線408の光子の一部が被検体404によって減衰するため、第2の検出器409における第2の光子計数が低くなることがある。第2の光子計数が低い結果、第2の検出器409ではパイルアップが問題にならない場合がある。
第3のX線410は、第3の検出器411に衝突する前に、被検体404の狭い部分(narrow portion)412を通過する。狭い部分412は、被検体404の密な部分を含まない場合がある。例えば、狭い部分412は、被検体404の皮膚及び筋肉組織、及び/又は造影剤によって透過されない領域を含む場合がある。第3のX線410が被検体404の狭小部分412を通過した結果、第3の検出器411における第3の光子計数は、第2の検出器409における第2の光子計数より低く、第1の検出器407における第1の光子計数より高くなることがある。第3の光子計数が第2の光子計数よりも低い結果、第3の検出器411におけるパイルアップは、第2の検出器409におけるパイルアップよりも問題でない可能性がある。しかし、第3の光子計数が第1の光子計数よりも高い結果、第3の検出器411におけるパイルアップは、第1の検出器407におけるパイルアップよりも問題である可能性がある。したがって、第2のX線408と比較して、第1の検出器407および第3の検出器411における第1のX線406および第2のX線410の測定は、それぞれ、より大きなパイルアップの問題を有することになる。
図5は、図4の検出器407、408、及び409のようなPCCTシステムのPCCT検出器におけるパイルアップ挙動の例を提供するパイルアップ挙動グラフ500を示す。パイルアップ挙動グラフ(Pile-up behavior graph)500は、PCCTシステムのX線源で印加される電流の量と、検出器での出力光子計数との間の関係を示す。パイルアップ挙動グラフ500は、X軸に沿ってmA単位の電流を示し、Y軸に沿って出力光子計数を示し、破線502は、印加される電流量と出力光子計数との間の理想的な線形関係(出力光子計数が、電流によって生成されるビームの入射光子数と1:1の比率で一致)を示す。
単位積分時間(unit of integration time)あたりの入射光子数によって、光子計数検出器は異なるパイルアップ挙動を示す。電流が大きく、入射する光子数が多いほど、パイルアップ挙動は大きくなる。パイルアップ挙動が大きくなると、パイルアップ検出器からの出力計数は、電流に対して線形関係に従わなくなる。したがって、パイルアップ補正を適用して、電流と出力計数の間の線形挙動(linear behavior)を再確立または近似させることができる。
パイルアップ挙動グラフ500は、パイルアップ曲線504を含み、パイルアップ曲線504は、電流および入射光子の数の増加に伴う出力光子計数を示す。入射光子の数が増加する(例えば、X軸に沿って右に移動する)と、パイルアップ曲線504と破線502との間の発散が増加する。パイルアップ曲線504と破線502との間の発散が大きくなればなるほど、パイルアップ挙動を補正することがより困難になる可能性がある。例えば、パイルアップ曲線504上の第1の点506は、PCCT検出器におけるパイルアップの第1の量を示すことがあり、パイルアップ曲線504上の第2の点508は、PCCT検出器におけるパイルアップの第2の量を示すことがある。パイルアップの補正の難易度は、パイルアップ曲線504上の点と破線502との間の距離に依存する場合がある。例えば、第1の点506は、破線502からy軸に沿った第1の距離510であってもよく、第2の点508は、破線502からy軸に沿った第2の距離512であってもよい。言い換えれば、電流が増加するにつれて、線502と504との間の差もまた増加する。第1の点506と第2の点508との間の差が増大する結果(例えば、第1の距離510が第2の距離512よりも長い結果)、第2の点508は第1の点506よりもパイルアップを補正することが困難であり得る。
スキャン中の検出器におけるパイルアップを補正するために、出力計数は、線502を近似するように「線形化」される場合がある。一実施形態では、各出力計数および出力計数を生成する対応する電流は、パイルアップ較正モデルに入力されてよく、パイルアップ較正モデルは、パイルアップ挙動を補正する補正出力光子計数を出力し得る。
パイルアップ較正モデルは、様々な方法で生成することができる。一実施形態では、システム較正がパイルアップ較正モデルを作成するために使用される。例えば、異なる組み合わせ及び異なる厚さの既知の材料は、異なる電流及びピークキロ電圧設定(different current and peak kilovoltage settings)を用いてスキャンされ得る。モデル化及び較正ベクトル(calibration vectors)は、補正された計数値が所定のピークキロ電圧設定における電流の量に関して線形であるように、複数の個々のエネルギービンからの計数値を補正するために適用され得るように形成されてもよい。様々な実施形態において、較正ベクトルの生成は、物理的モデリングと実際の較正ファントム測定(physical modeling and real calibration phantom measurements)との組み合わせに基づくことができる。他の実施形態では、パイルアップ較正モデルは、異なる方法で生成されてもよい。
パイルアップ較正モデルを用いて実行されるパイルアップ補正は、電流と出力計数との間の関係が線形に近い場合、より正確であり得る。その結果、パイルアップ補正は、高い電流レベル(例えば、パイルアップ曲線が線形に近くない場合)よりも低い電流レベル(例えば、パイルアップ曲線が線形に近い場合)でより正確である可能性がある。したがって、以下により詳細に説明するように、高い電流レベルでは、高い電流での出力計数にパイルアップ補正を適用するよりも、高い電流/低い電流比に従って低い電流レベルから補正出力計数をスケールアップすることによって、パイルアップがより正確に補正される場合がある。
次に図6を参照すると、破線で描かれた例示的な電流変調曲線(current modulation curve)602を含む、AEC変調グラフ600が示されている。PCCTシステムにおいて、AECは、画質及び線量要件を満たすように設計される必要がある。パイルアップは高線束レートで画質を低下させるので、AEC電流変調はパイルアップの影響を取り入れ、それを補正する必要がある。AEC電流変調では、以下の式1に示すように、あらかじめ定義された関数fに基づき、各ビューの目標電流値を算出することができる。このAEC変調関数には、各ビューにおける被検体(例えば、患者)のサイズ及び形状、AECのIQ目標、並びに検出器のパイルアップ挙動の特徴量が入力され得る。
mA(view)=f(object(view),IQ target,pileup) (1)
関数fは、異なるシステムスキャンパラメータと様々な被検体サイズを用いて、PCCTシステム上で事前に特性化(pre-characterized:事前の特徴付け)することができる。電流増加時のパイルアップによるIQ劣化を避けるため、各検出器画素のパイルアップ挙動が式に含まれる。スキャンされるオブジェクトに対して所望のIQ目標が満たされる電流は、各ビューについて計算される。
例示的な電流変調曲線(current modulation curve)602は、様々なビューn、n+1、n+2などにおいて印加される電流の量を示し、電流(例えば、mA)はAEC変調グラフ600のY軸上に表され、ビューはAEC変調グラフ600のX軸上に示される。例えば、ビューnの間、例示的な電流変調曲線602の破線部分606によって示されるように、300mAの電流が適用され得る。ビューn+1の間、例示的な電流変調曲線602の破線部分608によって示されるように、500mAの電流が印加されることがある。ビューn+2の間、例示的な電流変調曲線602の破線部分610によって示されるように、700mAの電流が印加されることがある。言い換えれば、例示的な電流変調曲線602に対応する第1のAEC電流変調デザイン(current modulation design)は、ビューの総数の第1の部分612にわたって印加される電流を増加させ、ビューの総数の第2の部分614にわたって印加される電流を減少させ、ビューの総数の第3の部分616の間に印加される電流を増加させ、そしてこれを継続することを含む。例えば、対象物による減衰の量が少ないと予想されるビューには、より低い量の電流を適用し、対象物による減衰の量が多いと予想されるビューには、より高い量の電流を適用することができる。このように電流を変調することにより、被検体が曝される放射線の線量を所望の線量に維持しつつ、被検体の密度の高い部分を高画質で撮影するために必要な箇所にはより多くの電流を適用し、被検体の小さい部分または密度の低い部分をスキャンするためにより少ない電流を適用することができる。
電流はビューごとに一定ではないので、パイルアップが重度の(severe:ひどい)場合(例えば、高電流による)、より低い電流を有する近隣のビューを使用して、被検体をスキャンした後に実行される後続のパイルアップ補正を導くのに役立てることができる。例えば、ビューn+2は、破線部分610で示されるように、700mAの所定の電流を有する。隣接するビューn+3は、例示的な電流変調曲線602の破線部分611によって示されるように、400mAの所定電流を有する。隣接するビューn+3がより低い電流を有する結果として、ビューn+3について計算されたパイルアップ補正は、図5を参照して上述したように、ビューn+2について計算されたパイルアップ補正よりも正確であり得る。ビューn+2で適用されるパイルアップ補正の精度を高めるために、ビューn+3について計算されたパイルアップ補正は、ビューn+2で出力光子計数に適用されるパイルアップ補正を導くために使用され得る。
例えば、予め確立されたパイルアップ較正モデル(pre-established pile-up calibration model)を使用して、ビューn+3における第1の電流での出力光子計数を補正することができる。ビューn+3で印加される第1の電流がビューn+2で印加される第2の電流よりも低い場合、ビューn+2で出力光子計数を補正するためにパイルアップ較正モデルを使用するのではなく、ビューn+3で補正された出力光子計数(パイルアップ較正モデルによって生成)をスケールアップしてビューn+2で補正出力光子計数を発生させても良い。一実施形態では、ビューn+3の補正された出力光子計数は、第1の電流と第2の電流の比に基づいてスケールアップされ得る。例えば、第1の電流が第2の電流の半分である場合、ビューn+3における補正された出力光子計数は、ビューn+2における補正された出力光子計数を生成するために、2の係数によってスケールアップされることがある。
さらに、係数としてパイルアップを考慮する式(1)の適用により、隣接するビューは異なる電流でスキャンされる場合があり、そのため、式(1)で用いられるパイルアップ係数は、少なくとも部分的に、電流変調、したがって、高い電流の隣接するビューの修正を導くのに役立つことができる低い電流ビューを容易に選択され得る。少なくとも部分的に、電流の変調を容易にし、したがって、より高い電流の隣接するビューの修正をガイドするのに役立つより低い電流のビューを使用することができる。例えば、第1の電流は、第1のパイルアップ項を使用して式(1)に基づいて変調され、第2の電流は、第2のパイルアップ項を使用して式(1)に基づいて変調されることができる。このように、式(1)のパイルアップ項を変更することにより、このアプローチを使用する場合に画質を最大化する第1の電流と第2の電流との電流の差を選択することができる。
さらに、パイルアップ補正の精度をさらに高めるために、サブビュー電流の調整(sub-view current adjustment)が提案される。各ビュー内では、ビューの一部が低い電流を使用してスキャンされ、ビューの別の部分が高い電流を使用してスキャンされてもよい(例えば、第1の部分が低い電流を使用してスキャンされ、第2の、残りの部分が高い電流を使用してスキャンされてもよい)。様々な実施形態において、第1の部分はビューの第1の半分であってよく、第2の部分はビューの第2の半分であってよい(またはその逆)。低い電流および高い電流は、低い電流および高い電流の平均が関連するビューの所定の電流に等しくなるように選択されてよく、所定の電流は、電流変調曲線602の破線によって示される。その結果、パイルアップの影響が激しい測定では、2つの異なる電流設定で1つのビューから2つの読み出しが達成されることがある。低い電流で達成された計数値は、より低いパイルアップを有するので、低い電流で適用されたパイルアップ補正は、上述のように、高い電流でのパイルアップの補正を導くために使用され得る。補正が適用された後、2つの補正された計数は、ビューの出力計数を生成するために加算されることがある。
パイルアップを補正した後の最終的な電流変調曲線604は、AEC変調グラフ600において実線で示されている。見て分かるように、各ビューにおいて、例示的な電流変調曲線602によって規定された電流量を適用するのではなく、ビューの前半の間に少ない量の電流を適用し、ビューの後半の間に大きい量の電流を適用し、少ない量の電流と大きい量の電流の平均が例示的な電流変調曲線602によって規定された電流量と等しくなっている。平均が所定の電流量に等しいので、患者に適用される放射線の線量は、所望のレベル内に維持される。
例えば、ビューn+1では、電流変調曲線602によって規定されるようにビューにわたって500mAの電流を印加するのではなく、ビューn+1の前半620の間に425mAの電流が、ビューn+1の後半622の間に575mAの電流が、ビューの期間にわたって、規定の500mA電流の平均が印加される。その結果、被検体が曝される放射線の線量は、電流変調曲線602によって暗示される線量と同じである。しかしながら、ビューn+1の前半620の間に観察されるパイルアップの量は、ビューn+1の後半622の間に観察されるパイルアップの量よりも少なく、部分608によって示される、電流変調曲線602によって規定される所定の500mAの電流を適用するときに観察されるパイルアップの量よりも少なくてもよい。
パイルアップのより低い量(lower amount of pile-up)は、ビューn+1において検出器の出力光子計数に適用されるパイルアップ補正を導くために使用され得る。上述したように、パイルアップ補正は、事前に確立されたパイルアップ較正モデルを使用して、425mAの低電流からの出力光子計数を補正することと、補正された出力光子計数をスケールアップして500mAの高電流での補正出力光子計数を生成することとを含むことができる。補正された出力光子計数は、低い電流に対する高い電流の比率に基づいてスケールアップされ得る。例えば、425mAの低電流からの補正された出力光子計数は、575mAの高電流での補正された出力光子計数を生成するために135%スケールアップすることができる(例えば、575/425=1.35)。高電流である500mAからの出力光子計数を補正するために事前に確立されたパイルアップ較正モデルを使用するのではなく、高電流で補正された出力光子計数を生成するために低電流で補正された出力光子計数をスケールアップすることによって、パイルアップ補正の全体的な精度が増加させることができる。
図10Aは、パイルアップ補正の従来のアプローチに従って、被検体のスキャンの様々なビューにわたって生成された光子計数のエラー率を示す、第1のエラーヒストグラム1000を示す。エラー計数の0からの発散は、第1のエラーヒストグラム1000のX軸に沿って示され、第1のエラーヒストグラム1000のY軸は、対応するエラー計数が発見されたビューの数を示す。例えば、第1のエラーヒストグラム1000の中央ビン1002は、21のビューが0というエラー計数を有していたことを示し、ここで、0は、出力光子計数が入力光子計数と同じであることを示す。第1のエラー分布1004は、パイルアップ補正に対する従来のアプローチから生じる。
対照的に、図10Bは、第2のエラーヒストグラム1050を示し、これは、本明細書で提案されるパイルアップ補正へのアプローチに従って、被検体のスキャンの様々なビューにわたって生成される光子計数のエラーレートを示す。第2のエラー分布1054は、パイルアップ補正への提案されたアプローチから生じる。図10Bに見られるように、低電流読み出しに対して計算されたパイルアップ補正を使用して高電流読み出し(high current readout)に対するパイルアップ補正をガイドすることにより、全体のエラー計数が低減される。さらに、ビュー間の誤差のばらつきが減少する。
ここで図7を参照すると、図1のPCCTシステム100などのPCCTシステムの複数の光子計数検出器からの読み出しにパイルアップ補正を適用するための例示的方法700が示されている。方法700および本明細書に記載される他の方法は、図2の例示的な撮像システム200のコンピューティング装置216などのコンピューティングデバイスのメモリに格納された命令に基づいて、コンピューティングデバイスのプロセッサによって実行され得る。
方法700は702で始まり、方法700は被検体情報及び画質(IQ)目標を得ることを含む。被検体情報は、PCCTシステムのAEC最適化モデル(AEC optimization model)に入力され得る、スキャンされる患者を説明する情報を含む。そのために、被検体情報は、患者のサイズ、以前の被曝履歴などを含むことができるが、これらに限定されるものではない。様々な実施形態において、被検体情報は、PCCTシステムのオペレータから受信されることがある。
いくつかの例では、方法700は、例えば、患者のスカウトスキャンを実行し、スカウトスキャン中に取得された投影データに基づいて患者サイズを計算することによって、患者サイズを自動的に決定し得る。例えば、患者サイズは、スカウトスキャンからの投影データのCT数に基づいて計算され得る水等価直径Dw(water-equivalent diameter Dw)で表され得る。スキャンされる患者の領域は大きさが一様でない場合があるので、投影角度ごとに水等価直径Dwを算出してもよい。このようにして、線量レベルは、各角度における患者のサイズに基づいて、スキャンされる領域全体で適合され得る。あるいは、いくつかの例では、単一の水等価直径Dwが、患者の大きさを記述するために使用され得る。
いくつかの例では、水等価直径Dwは、スカウトスキャンを使用することなく推定することができる。例えば、Dw は、個人的な経験(personal experience)を有するユーザによって、又は適切な体格パラメータ(例えば、身長及び/又は体重)の参照から推定することができる。また、いくつかの例では、患者サイズは、水等価直径以外の用語で表現され得ることを理解されたい。
放射線量レベルを決定する際に、患者の以前の被曝履歴を考慮することができる。例えば、以前の被曝履歴は、以前の放射線被曝量が多い患者が、以前の放射線被曝量が少ない患者よりも低い線量レベルで現在被曝するような、線量レベルに対する制約(例えば、上限値)を与えることがある。また、以前の被ばく履歴は、研究中の患者に対する適切な線量目標の選択を導くための参考資料として使用することができる。
様々な実施形態において、IQ目標は、オペレータによって選択され得る。IQ目標は、画像ピクセル標準偏差(image pixel standard deviation)のような目標ノイズレベル(target noise level)を記述してもよい。他の実施形態では、IQ目標は、画質に影響を与える複数の要因に基づくことができる。更に、画質は、線量指数(dose index)の関数として経験的に特徴付けられることがある。例えば、所定の水等価直径における複数のピークX線管キロボルトについて画質を測定するために、ファントムベースの研究が実施されてもよい。このような研究は、さらに、臨床課題に基づくものであってもよい。様々な実施形態において、IQ目標は、スキャンプロトコルから取得されてもよい。
704において、方法700は、AECを用いて被検体をスキャンすることを含む。AECでは、最適化モデルを用いて電流変調スキーム(current modulation scheme)を設計することができる。最適化モデルは、IQ目標、被検体情報、及び/又は他の受信した入力及び/又は選択に基づいて、最適化された線量レベル及び最適化されたスキャンプロトコルを決定することができる。例えば、最適化された線量レベルは、PCCTシステムのメモリ内のルックアップテーブルに格納された情報に基づいて決定されてもよく、最適化された線量レベルは、IQ目標選択、患者サイズ、及び臨床タスクに基づいて決定される。最適化されたスキャンプロトコルは、その後、最適化された線量レベルに基づいて生成され得る。最適化されたスキャンプロトコルは、例えば、PCCTシステムの検出器アレイの複数の検出器において一貫したコントラスト対ノイズ比(CNR:ontrast to noise ratio)を提供するために、各ビューに対してPCCTシステムによって印加される電流がどのように変調され得るかを示す場合がある。
706において、AECによる被検体のスキャンは、被検体情報、IQ目標、及び検出器のパイルアップに基づいて、各ビューに対して電流を変調することを含む。被検体情報、IQ目標、および検出器パイルアップに基づいてビューにわたって電流を変調することは、図8を参照して以下でより詳細に説明される。
708において、方法700は、ビュー内電流変調に従って各ビュー内の電流を変調することを含む。ビュー内電流変調は、最適化されたスキャンプロトコルによって規定された線量内で被検体に適用される放射線の量を維持しながら、検出器によって出力された光子計数に対してより正確なパイルアップ補正を発生させることができる。各ビュー内で電流を変調することは、図9を参照してより詳細に説明される。
710で、方法700は、各ビューで各検出器の光子計数を受信することを含む。
712で、方法700は、各ビューで各検出器でパイルアップ補正を適用することを含む。714において、パイルアップ補正を適用することは、高電流ビューの補正をガイドするために低電流ビューからの光子計数を使用することを含む。図5および図6を参照して上述したように、低電流ビューについて計算されたパイルアップ補正は、隣接する高電流ビューについてより正確なパイルアップ補正を生成するために有利に使用され得る。隣接する低電流パイルアップ補正から高電流パイルアップ補正を生成することは、図8を参照して以下でより詳細に説明される。
716において、パイルアップ補正を適用することは、各ビューについて、および各ビュー内で、高電流ビュー部分からの光子計数の補正をガイドするために低電流ビュー部分からの光子計数を使用することを含む。高電流ビュー部分からの光子計数の補正をガイドするために低電流ビュー部分からの光子計数を使用することは、図9を参照して以下でより詳細に説明される。様々な実施形態において、パイルアップ補正は、全てのエネルギービンから集合的に取られた測定値に基づいて計算され、その後、各エネルギービンに個別に適用され得る。補正が実行された後、各ビンからの出力計数は、印加された電流に対して線形になることが期待される。
718で、方法700は、補正された光子計数を用いて1つまたは複数の画像を再構成することを含み、方法700は終了する。
ここで図8を参照すると、図1のPCCTシステム100のようなPCCTシステム内でパイルアップ挙動を補正するための第1の例示的方法800が示されている。方法800では、所与のビューについて、PCCTシステムの検出器アレイの各検出器におけるパイルアップ挙動は、パイルアップ補正を適用することによって補正され得、パイルアップ補正は、より低い電流を有する近隣のビューにおける検出器からの光子計数に基づいて発生する。
方法800は802で開始し、方法800は、AEC電流変調に従って被検体のビューnをスキャンすることを含む。ビューnをスキャンすることは、804において、被検体情報、IQ目標、及びパイルアップ係数に基づいてビューの目標電流(ターゲット電流)を設定することを含む。パイルアップ係数は、使用されているX線管電流に関するパイルアップの深刻さの定量的な尺度とすることができる。806において、ビューnをスキャンすることは、目標電流でビューnに対する被検体のスキャンを実行することを含む。808において、ビューnをスキャンすることは、ビューnについて各検出器で出力光子計数を収集することを含む。
810において、方法800は、残りの各ビューについてステップ804、806、及び808を繰り返すことを含む。各残りのビューについて、被検体は、(例えば、被検体情報、IQ目標、及びパイルアップ係数に基づいて)AEC電流変調によって規定される異なる目標電流でスキャンされる。図6の例示的なAEC変調グラフを参照して説明したように、X線ビームが目標電流によって生成される、被検体を通るX線ビームの予測減衰の変化により、目標電流が第1の目標電流から第2の異なる目標電流に調整される場合がある。例えば、第1のビューでは、X線ビームの予測減衰が低いため(例えば、被検体の軟組織を通過する光子、又は被検体の周囲を通過する光子)、第1の目標電流は低い場合がある。第2のビューでは、X線ビームの予測減衰が大きいため(例えば、被検体の骨を通過する光子について)、第2の目標電流が高くなることがある。したがって、スキャンの複数のビューのうちのいくつかのビューは、より低い目標電流でスキャンされる隣接するビューを有する場合がある。
812において、方法800は、同じまたは実質的に同じ電流で得られた隣接するビュー(例えば、隣接するビューの目標電流が閾値電流差内にある場合)にわたる1つまたは複数の検出器における出力光子計数を平均化することを含み得る。例えば、所定の検出器は、第1のビューにおいて第1の光子計数を出力し、第2の隣接するビューにおいて第2の光子計数を出力し、第3の隣接するビューにおいて第3の光子計数を出力し得る。第1のビュー、第2の隣接するビュー、および第3の隣接するビューの間に印加される目標電流が同一または実質的に類似している場合、第1の光子計数、第2の光子計数、および第3の光子計数の平均が算出されることがある。その後、第1のビュー中の検出器の第1の光子計数は、平均光子計数に置き換えられ、第2の、隣接するビュー中の検出器の第2の光子計数は、平均光子計数に置き換えられ、第3の、隣接するビュー中の検出器の第3の光子計数は、平均光子計数に置き換えられることがある。同じ電流で得られた隣接するビューにわたる出力光子計数を平均化することにより、出力光子計数におけるノイズの量を低減することができる。
814において、方法800は、スキャンの複数のビューについて、ビューごとの各出力光子計数にパイルアップ補正を適用することを含む。例えば、スキャンの各ビューについて各検出器で光子計数が収集された後、PCCTシステムのコンピューティングデバイス上で実行されるプログラムは、スキャンの全てのビューを反復し、関連するビューの間に各検出器によって出力された各光子計数にパイルアップ補正を適用し得る。
816において、各検出器におけるビューごとの各出力光子計数にパイルアップ補正を適用することは、選択されたビューについて、選択されたビューよりも低い電流で得られた隣接するビューを特定することを含む。隣接ビューは、選択されたビューの連続ビューであってもよく、または、隣接ビューは、選択されたビューの連続ビューの閾値数内のビューであってもよい。例えば、選択されたビューは、400mAの目標電流でスキャンされることがあり、ビューの閾値数は5であることがある。第1の例では、選択されたビューの連続するビューは、300mAの目標電流でスキャンされてもよく、連続するビューは、選択されたビューよりも低い電流を有する隣接するビューとして識別されてもよい。第2の例では、選択されたビューの第1の連続したビューは、400mAの目標電流でスキャンされてもよく、ここで、第1の連続したビューは、選択されたビューよりも低い電流を有する隣接するビューとして識別されない可能性がある。選択されたビューの第2の連続するビューも、400mAの目標電流でスキャンされてもよく、ここで、第2の連続するビューは、選択されたビューよりも低い電流で隣接するビューとして識別されない可能性がある。選択されたビューの3番目の連続するビューは、300mAの目標電流でスキャンされてもよく、ここで、3番目の連続するビューは、5ビューの閾値数内(within the threshold number of 5 views)にあるため、選択されたビューよりも低い電流で隣接するビューとして識別される可能性がある。
818において、ビューごとの各出力光子計数にパイルアップ補正を適用することは、より低い電流のビュー(lower current view)の出力光子計数を補正することを含む。より低い電流のビューの出力光子計数は、出力光子計数およびより低い電流を入力として取り、補正された出力光子計数を出力するパイルアップ較正モデルを使用して補正され得る。
820において、ビューごとの各出力光子計数にパイルアップ補正を適用することは、選択されたビューの出力光子計数を、下位の現在のビューの補正された出力光子計数に基づき補正することを含む。様々な実施形態において、下位の現在のビューに対する補正された出力光子計数は、選択されたビューに対する補正された出力光子計数を生成するために、係数(例えば、比例係数:proportional factor)を乗算されてもよい。比例係数は、目標電流とより低い電流との比に基づくことができる。例えば、より低い電流が目標電流の1/4である場合、比例係数は4であってよく、これにより、より低い電流ビューに対する補正された出力光子計数は、選択されたビューに対する補正された出力光子計数を生成するために4倍されることができる。
言い換えれば、隣接するビューについては、隣接するビューが非常に近いため、同じオブジェクトのパス長(same object path lengths)をスキャンしているという仮定を立てることができる。同じオブジェクトについて、ターゲット(例えば、高い)電流は、低い電流よりも高いパイルアップに関連することになる。目標電流に対するパイルアップ補正の精度を高めるために、パイルアップ較正モデルを使用するのではなく、より高い、目標電流ビューにおけるパイルアップを考慮するために、より低い電流ビューにおける補正光子計数をスケールアップ(例えば、低い電流に対する目標電流の比率を乗じる)することができる。
いくつかの実施形態では、より低い電流のビューの補正された出力光子計数に基づいて選択されたビューの出力光子計数を補正することによって、ビューごとの各出力光子計数にパイルアップ補正を適用することは、(初期補正された光子計数(initial corrected photon count)とも呼ばれ得る)パイルアップ較正モデルを使用して選択されたビューの補正済み出力光子計数を生成し、次に、低い電流ビューのスケールアップされ補正済みの光子計数に基づいてパイルアップ較正モデルによって出力される(初期)補正済み出力光子計数を補正することが含まれてよい。例えば、高い方の電流ビューの出力光子計数もパイルアップ較正モデルを用いて補正することができ、高い方の電流での出力光子計数がモデルに入力され、高い方の電流ビューでの補正された出力光子計数を出力として受信することができる。次に、高い電流ビューにおける補正された出力光子計数は、低い電流ビューからのスケールアップされた補正された出力光子計数と比較されることがある。高い方の現在のビューにおける補正された出力光子計数と低い方の現在のビューからのスケールアップされた補正された出力光子計数との間の差が閾値を超える場合、低い方の現在のビューからのスケールアップされた補正された出力光子計数は、高い方の現在のビューにおける補正された出力光子計数を調整するために使用され得る。あるいは、高い方のカレントビューの補正された出力光子計数は、低い方のカレントビューのスケールアップされた補正された出力光子計数を調整するために使用されることがある。
一部の検出器における一部の光子計数(some photon counts)については、より低い電流を有する近隣のビューが特定されない場合がある。このような場合、関連するビューで適用される電流に基づいて、関連する光子計数にパイルアップ補正が適用される場合がある。あるいは、スライディングウィンドウアプローチ(sliding window approach)を使用してもよく、一定数の隣接するビューの電流を比較して電流が最も低いビューを決定し、電流が最も低いビューについてパイルアップ曲線を取得することができる。次に、電流が最も低いビューについて得られたパイルアップ曲線は、電流がより高いビューと同様に、電流が最も低いビューの検出器における光子計数を補正するために使用され得る。
図8は、一部又は全てのビューが得られた後に光子計数が補正されるものとして上述されたが、光子計数は、各ビューが得られた後又はある数のビューが得られた後に直ちに補正されることが理解されるべきである。このような例では、観察されたパイルアップ(observed pileup)は、後続のビューを得るために使用される電流の選択を導くために使用され得る。例えば、あるビューについて比較的高いパイルアップが観察された場合、次のビューを得るために使用される電流は、次のビューが後続のビューのパイルアップの補正をガイドするために使用され得るように調整(例えば、低下)されることがある。そうすることで、観察されたパイルアップは、リアルタイムで電流を調節するために使用されることがある。
ここで図9に目を向けると、図1のPCCTシステム100などのPCCTシステム内でパイルアップ挙動を補正するための第2の例示的な方法900が示されている。方法900では、所与のビューについて、PCCTシステムの検出器アレイの各検出器におけるパイルアップ挙動は、パイルアップ補正を適用することによって補正されてもよく、パイルアップ補正は、ビューの一部でより低い電流を有する検出器からの光子計数に基づいて生成される。
方法900は902から始まり、方法900は、図8を参照して上述したように、被検体情報、IQ目標、およびパイルアップ要因に基づいて、選択されたビューの目標電流を設定することを含む。
904において、方法900は、PCCTシステムのX線源に印加される第1の電流を設定することを含み、第1の電流は、目標電流よりも低いレベルである。より低いmA値は、目標電流に関して予め定義されたパーセント設定を用いて、ハードウェア能力に基づいて選ぶことができる。
906において、方法900は、選択されたビューの第1の部分について被検体のスキャンを実行することを含む。様々な実施形態において、選択されたビューの第1の部分は、選択されたビューの半分であってもよい。908において、方法900は、選択されたビューの第1の部分について、各検出器で光子計数を収集することを含む。
910において、方法900は、X線源に印加される第2の電流を設定することを含み、第2の電流は、目標電流よりも高いレベルである。様々な実施形態において、第1の電流および第2の電流は、第1の電流および第2の電流の平均が目標電流になるように選択され得る。
912において、方法900は、選択されたビューの第2の部分について被検体のスキャンを実行することを含む。選択されたビューの第2の部分は、選択されたビューの半分であってもよく、それにより、選択されたビューの第2の部分について被検体のスキャンを実行することは、被検体のスキャンを完了させることができる。914で、方法900は、選択されたビューの第2の部分について、各検出器で光子計数を収集することを含む。
例えば、第1の電流を第1の継続時間だけX線源に印加し、第2の電流を第2の継続時間だけX線源に印加することができ、第1の継続時間は第2の継続時間と等しい。第1の電流を第1の継続時間にわたって印加し、第2の電流を第2の継続時間にわたって印加した結果、選択されたビューのスキャンは、第1の部分と第2の部分という2つの等しい部分に分割されてもよい。第2の部分の第1の部分の各々について、各検出器によって出力された光子計数が収集され、選択されたビューについての各検出器の総光子計数が、選択されたビューの第1の部分の間に収集された第1の光子計数と、選択されたビューの第2の部分の間に収集された第2の光子計数との合計であってよいようにする。他の実施形態では、第1の持続時間は第2の持続時間と同じでない場合がある。例えば、第1の持続時間及び第2の持続時間は、以下の式に従って選択され得る:
(第1の継続時間*第1の電流)+(第2の継続時間*第2の電流)=
目標電流*(第1の継続時間+第2の継続時間) (1)
916で、方法900は、選択されたビューについて、各検出器からの第1の光子計数および第2の光子計数を保存することを含む。例えば、各検出器からの第1の光子計数および第2の光子計数は、選択されたビューに対する光子計数ペアのベクトル(vector of photon count pairs)に保存され得る。
選択されたビューに対する光子計数対の全てが収集されたとき、918において、方法900は、検出器にわたって反復し、各検出器で保存された光子計数に対してパイルアップ補正を適用することを含む。
920において、各検出器における保存された光子計数にパイルアップ補正を適用することは、選択されたビューの第1の部分の光子計数を補正することを含む。選択されたビューの第1の部分の光子計数は、光子計数および低電流を入力として取り、補正された光子計数を出力するパイルアップ較正モデルを使用して補正され得る。
922において、各検出器における保存された光子計数にパイルアップ補正を適用することは、選択されたビューの第2の部分に対する光子計数を、選択されたビューの第1の部分からの補正された光子計数に基づき補正することを含む。様々な実施形態において、選択されたビューの第1の部分に対する補正された光子計数は、選択されたビューの第2の部分に対する補正された光子計数を生成するために、係数を乗算されてもよい。因数(factor:因子)は、図8を参照して上述したように、第2の部分の間に印加される目標電流と第1の部分の間に印加される低い電流の比に基づくことができる。さらに、いくつかの実施形態では、各検出器における保存された光子計数にパイルアップ補正を適用することは、パイルアップ較正モデルを使用して選択されたビューの第2の部分について補正された出力光子計数を生成し、次に、選択されたビューの第1の部分からのスケールアップされた補正された光子計数に基づいてパイルアップ較正モデルによって出力された補正された出力光子計数を調整することを含むことができる。例えば、選択されたビューの第2の部分の出力光子計数も、パイルアップ較正モデルを用いて補正されてもよく、ここで、第2の電流および第2の電流における出力光子計数がモデルに入力され、選択されたビューの第2の部分における補正された出力光子計数を出力として受信し得る。次に、選択されたビューの第2の部分における補正された出力光子計数は、選択されたビューの第1の部分からのスケールアップされた補正された出力光子計数と比較されることがある。選択されたビューの第1の部分からのスケールアップされた補正された出力光子計数は、選択されたビューの第2の部分における補正された出力光子計数を調整するために使用され得る。あるいは、選択されたビューの第2の部分における補正された出力光子計数は、選択されたビューの第1の部分からのスケールアップされた補正された出力光子計数を調整するために使用され得る。
924において、各検出器の保存された光子計数にパイルアップ補正を適用することは、補正された第1の光子計数を(スケーリング後に)補正された第2の光子計数に加算して、検出器の合計補正光子計数(total corrected photon count)を取得することを含む。検出器についての補正された合計の光子計数は、画像を再構成するために使用されてもよく、画像の品質は、補正されていない合計の光子計数(uncorrected total photon count)から再構成された画像よりも高くなり得る。926で、方法900は、残りの各ビューについてステップ902~924を繰り返すことを含み、方法900は終了する。
図9は、一部又は全てのビューが得られた後に光子計数が補正されるものとして上述されたが、各ビューが得られた後又はある数のビューが得られた後に光子計数が直ちに補正され得ることが理解されるべきである。このような例では、観察されたパイルアップは、後続のビューを得るために使用される電流の選択を導くために使用され得る。例えば、あるビューについて比較的高いパイルアップが観察された場合、次のビューを得るために使用される電流は、次のビューが後続のビューのパイルアップの補正をガイドするために使用され得るように調整(例えば、低下)されることがある。そうすることで、観察されたパイルアップは、リアルタイムで電流を調節するために使用されることがあできる。
したがって、第1のビューまたは第1のビューの第1の部分の間に検出器によって出力される第1の光子計数を補正して、補正された第1の光子計数を生成するための方法と、第1の光子計数に対する補正に基づいて、第2のビューまたは第1のビューの第2の部分の間に検出器によって出力される第2の光子計数を補正して、補正された第2の光子計数を生成するための2つの方法が説明される。本明細書に記載の光子計数に対する補正は、より低い電流の検出器について計算されたパイルアップ補正を使用して、より高い電流の検出器におけるパイルアップ補正を誘導することができる。両方の方法において、電流は、AEC変調方式に従ってビュー間で変調されてもよい。第1の方法(例えば、方法800)において、第1のビューにおける低い光子計数に対して計算された第1のパイルアップ補正は、第2のビューにおける高い光子計数に適用される第2のパイルアップ補正をガイドするために使用される。第2の方法(例えば、方法900)では、電流は各ビュー内で追加的に変調され、低い電流でスキャンされたビューの第1の部分で収集された第1のより低い光子計数に対して計算された第1のパイルアップ補正は、高い電流でスキャンされたビューの第2の部分で収集された第2のより高い光子計数に対して適用される第2のパイルアップ補正を導くために使用される。第1のパイルアップ補正は、低い光子計数及び低い電流に基づいて、パイルアップ較正モデルによって生成されてもよい。第1のパイルアップ補正は、第1のパイルアップ補正から補正された光子計数に、高い電流と低い電流との間の比などの比例係数を乗じて、スケーリングされた光子計数を生成することによって第2のパイルアップ補正を導くために使用され得る。これらのスケーリングされた光子計数は、高い電流ビュー/ビュー部分の光子計数を置き換えることによって、または(較正モデルによって補正された)初期補正された光子計数を調整することによって、高い電流ビュー/ビュー部分の光子計数を補正するために使用することができる。パイルアップ較正モデルに依存して高い電流での補正された光子計数を生成するのとは対照的に、第2のパイルアップ補正をガイドするために第1のパイルアップ補正を使用することによって、補正された光子計数を使用して再構成される画像の全体的な品質が改善され得る。より高い電流で補正された光子計数を生成するためにパイルアップ較正モデルに依存するのとは対照的に、第2のパイルアップ補正をガイドするために第1のパイルアップ補正を使用することの技術的効果は、高い電流レベルでのパイルアップ挙動がより正確に補正され、より高品質の画像再構成をもたらす可能性があるということである。
別の表現(another representation)では、光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法は、ビューの第1の部分の間にPCCTシステムの検出器によって出力された第1の光子計数を補正して補正された第1の光子計数を生成することと、ビューの第2の部分の間に検出器によって出力された第2の光子計数を第1の光子計数に対する補正に基づいて補正して補正された第2の光子計数を生成することと、補正された第1の光子計数と補正された第2の光子計数から画像を再構築することを含む。
本方法の第1の実施例において、第1の光子計数に対する補正に基づいて第2の光子計数を補正することは、第1のビュー部分中のPCCTシステムの第1の電流と第2のビュー部分中のPCCTシステムの第2の電流との比に基づいて補正された第1の光子計数をスケーリングし、スケーリングされた補正された第1の光子計数(scaled corrected first photon count)を生成することと、スケーリングされた補正された第1の光子計数に基づいて第2の光子計数を補正することを含む。
任意で第1の実施例を含む方法の第2の実施例では、スケーリングされた補正された第1の光子計数に基づいて第2の光子計数を補正することは、補正された第2の光子計数をスケーリングされた補正された第1の光子計数に設定することを含む。
方法の第3の実施例において、任意に、第1及び第2の実施例のうちの1つ又は両方を含み、スケール補正された第1の光子計数に基づいて第2の光子計数を補正することは、初期補正された第2の光子計数を生成するために第2の光子計数を較正モデルへの入力として入力し、補正された第2の光子計数を生成するためにスケール補正された第1の光子計数に基づいて初期補正された第2の光子計数を補正することを含む。上記の例のいずれかにおいて、第1のビュー部分中のPCCTシステムの第1の電流は、第2のビュー部分中のPCCTシステムの第2の電流より低い。
本開示はまた、光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法に対する支持(サポート)を提供し、該方法は、被検体のスキャン中に、1つ又は複数のビューにわたって及び/又はビュー内でPCCTシステムのX線管出力電流を調整し、電流は第1の電流と第2の電流との間で調整され、第1の電流は第2の電流よりも高く、PCCTシステムによってスキャンされる1つ又は複数のビューのビューに対して、第1の電流でPCCTシステムの検出器アレイの検出器で第1の光子計数出力に第1のパイルアップ補正を適用し第2の電流で検出器における第2の光子計数出力に適用される第2のパイルアップ補正に基づく第1のパイルアップ補正と、補正された第1の光子計数及び補正された第2の光子計数に基づいて画像を再構成し、画像をPCCTシステムの表示装置に出力することを含む。
本方法の第1の実施例では、1つ又は複数のビュー内及び/又はビューにわたってPCCTシステムのX線管出力電流を調整することは、第1のビューに対する第1の電流から第2のビューに対する第2の電流にPCCTシステムのX線管出力電流を調整することを更に含み、第1の電流は第1のビューにおける被検体のサイズ及び/又は形状に基づき選択されている、ここで、第1の電流は、第1のビューにおける被検体のサイズ及び/又は形状、ターゲット画質、及び第1のビューにおける第1のパイルアップ項に基づいて選択され、第2の電流は、第2のビューにおける被検体のサイズ及び/又は形状、ターゲット画質、及び第2のビューにおける第2のパイルアップ項、第1のパイルアップ項と異なる第2のパイルアップ項に基づいて選択される。
任意で第1の実施例を含む方法の第2の実施例では、第2の光子計数に適用される第2のパイルアップ補正は、パイルアップ較正モデルの出力に基づき、パイルアップ較正モデルは、第2の光子計数および第2の電流を入力として取り、補正後の第2の光子計数を生成する。
任意で第1及び第2の実施例の1つ又は両方を含む方法の第3の実施例では、方法は、補正された第2の光子計数に、第2の電流に対する第1の電流の比を掛けて、スケールされた第2の光子計数(scaled second photon coun)を生成することを更に含み、第1の光子計数出力に第1のパイルアップ補正を施すことは、第1の光子計数及び第1の電流をパイルアップ較正モデルに入力して初期補正された第1の光子計数(initial corrected first photon count)を生成し、スケールした第2の光子計数に基づいて初期補正された第1の光子計数を調整して補正された第1の光子計数を生成することを含み、この方法は、第1の光子計数を第2の電流の比で乗ずる。パイルアップ較正モデルによって出力された補正された第2の光子計数に、第1の電流と第2の電流との比を乗じて、スケーリングされた第2の光子計数を生成し、第1の光子計数出力に第1パイルアップ補正を適用することは、第1の光子計数及び第1の電流をパイルアップ較正モデルに入力して補正された第1の光子計数を生成することと、補正された第1の光子計数をスケールした第2の光子計数に基づき調整し、補正された第1の光子計数をスケーリングした第1第2の光子計数と置き換えることのいずれかである。
任意で第1から第3の実施例の1つ以上またはそれぞれを含む方法の第4の実施例では、方法は、補正された第2の光子計数に、第2の電流に対する第1の電流の比を乗じて、スケーリングされた第2の光子計数を生成することをさらに含み、第1の光子計数に第1のパイルアップ補正を施すことは、第1の光子計数をスケールされた第2の光子計数と置換して補正済みの第1の光子計数を生成することを含む。
方法の第5の実施例では、任意に第1から第4の実施例の1つ以上またはそれぞれを含み、X線管出力電流は、第1のビューをスキャンするために第1の電流に調整され、X線管出力電流は、第2のビューをスキャンするために第2の電流に調整され、第2のビューは第1のビューと異なる。
第1から第5の実施例の1つ以上またはそれぞれを任意に含む方法の第6の実施例では、第2のビューは、第1のビューの後続の連続ビューの閾値数以内(within a threshold number of subsequent consecutive views of the first view)である。
本方法の第7の実施例において、任意に第1から第6の実施例の1つ以上またはそれぞれを含み、X線管出力電流はビューの第1の部分について第1の電流に調整され、X線管出力電流はビューの第2の部分について第2の電流に調整される。
方法の第8の実施例では、任意に第1から第7の実施例の1つ以上またはそれぞれを含み、第1の電流は、AEC電流変調設計方式(AEC current modulation design scheme)によってビューに対して規定される目標電流よりも高く、第2の電流は目標電流よりも低く、第1の電流と第2の電流の平均は目標電流である。
任意で第1から第8の実施例の1つ以上またはそれぞれを含む、方法の第9の実施例では、第1の光子計数は、ビューの第1の部分の間に検出器で検出された光子の第1の数であり、第2の光子計数は、ビューの第2の部分の間に検出器で検出された光子の第2の数であり、ビューに対する各検出器の合計の光子計数は、補正後の第1の光子計数および補正後の第2の光子計数の合計で、補正後の第2の光子計数は第2の光子計数に対してパイルアップ補正を適用した結果である。
第1から第9の実施例の1つ以上またはそれぞれを任意に含む、方法の第10の実施例では、検出器アレイの各検出器における第1の光子計数出力にパイルアップ補正を適用することは、各検出器のすべてのエネルギービンにわたって(across all energy bins of each detector)パイルアップ補正を適用することを含む。
本開示はまた、光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法に対する支持を提供する。この方法は、PCCTシステムを用いた被検体のビューのスキャン中に、PCCTシステムの各検出器に対して、ビューの第1の部分のためにPCCTシステムのX線源に第1の電流を加えることと、ビューの第2の部分のためにX線源に第2の電流を加えることと、を含む。ビューの第1の部分において検出器によって出力された第1の光子計数に第1のパイルアップ補正を適用して、補正された第1の光子計数を生成し、ビューの第2の部分において検出器によって出力された第2の光子計数に第2のパイルアップ補正を適用して、補正された第2の光子計数を生成する。第2の光子計数に適用された第2のパイルアップ補正に基づいて第1の光子計数に適用された第1のパイルアップ補正と、補正された第1の光子計数と補正された第2の光子計数とを合計して検出器の合計された出力光子計数を生成し、各検出器で合計された出力光子計数に基づいて画像を再構築することを含む。
本方法の第1の実施例では、第1の電流は、PCCTシステムの自動露光制御(AEC)変調によってビューに対して規定される目標電流よりも高く、第2の電流は目標電流よりも低く、目標電流は第1の電流と第2の電流の平均である。
第1の実施例を任意に含む方法の第2の実施例では、第2の光子計数に第2のパイルアップ補正を適用して補正された第2の光子計数を生成することは、第2の光子計数及び第2の電流を予め確立されたパイルアップ較正モデルに入力することと、補正された第2の光子計数を予め確立されたパイルアップ較正モデルの出力として受け取ることと、を更に含む。
方法の第3の実施例では、任意に第1及び第2の実施例の1つ又は両方を含み、第2のパイルアップ補正に基づいて第1の光子計数に第1のパイルアップ補正を適用することは、補正された第2の光子計数を係数によってスケールアップすることによって補正された第1の光子計数を生成することを含む。
方法の第4の実施例では、任意に第1から第3の実施例の1つ以上またはそれぞれを含み、前記計数は、第2の電流に対する第1の電流の比に基づくものである。
方法の第5の実施例において、任意に第1から第4の実施例の1つ以上またはそれぞれを含み、補正された第1の光子計数は、初期補正された第1の光子計数に基づいてさらに生成され、初期補正された第1の光子計数は、第1の光子計数及び第1の電流に基づいて予め確立されたパイルアップ較正モデルによって出力される。
本開示はまた、光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのサポートを提供する。システムは、画像化される対象に向かってX線ビームを放出するX線源と、対象によって減衰されたX線ビームを受信する光子計数検出器と、検出器に動作可能に接続されたデータ収集システム(DAS)と、非一過性メモリを含み、DASに動作可能に接続されたコンピュータとを含む。コンピュータは、非一過性のメモリ内の命令を構成しており、これが実行されるとコンピュータに、前記PCCTシステムによってスキャンされる各ビューnについて、
自動露出制御(AEC)電流変調を調整して、PCCTシステムのX線管出力電流を所定の電流よりも増加させることと、X線管出力電流を所定の電流よりも減少させることを交互に行うステップであって、前記AEC電流変調は、パイルアップに対する補正を含むAEC変調関数によって決定される、前記ステップと、
増加したX線管出力電流においてPCCTシステムの各検出器で第1の光子計数を収集するステップと、
減少したX線管出力電流において各検出器で第2の光子計数を収集を収集するステップと、
各検出器の第2の光子計数に前記第2の光子計数に基づく第1のパイルアップ補正を適用して補正された第2の光子計数を取得するステップと、
各検出器における第1の光子計数に前記第1パイルアップ補正及び前記補正された第2の光子計数に基づく第2パイルアップ補正を適用して補正された第1の光子計数を取得するステップと、
前記第1の補正された光子計数と前記第2の補正された光子計数を各検出器で加算して合計された出力光子計数を取得するステップと、
各検出器における前記合計された出力光子計数に基づいて画像を再構成するステップと、
前記画像を前記PCCTシステムの表示デバイスに出力するするステップと、
を実行させる。
本システムの第1の実施例において、前記PCCTシステムのX線管出力電流を所定電流より上に増加させ、X線管出力電流を所定電流より下に減少させることを交互に行うことは、X線管出力電流を第1の継続時間、第1の高電流に増加し、X線管出力電流を第2の継続時間、第2の低電流に減少することをさらに含み、所定電流は第1の高電流と第2の低電流の平均に相当する。
任意で第1の実施例を含むシステムの第2の実施例では、第1のパイルアップ補正は、第2の光子計数および減少したX線管出力電流を入力とするパイルアップ較正モデルの出力である。
システムの第3の実施例において、任意に、第1および第2の実施例のうちの1つまたは両方を含み、各検出器における第1の光子計数に第1のパイルアップ補正に基づく第2のパイルアップ補正を適用することはさらに、補正後の第2の光子計数に比例係数を乗じることを含み、比例係数は減少したX線管出力電流に対する増加したX線管出力電流の比に基づく。
本開示の様々な実施形態の要素を紹介する場合、冠詞「a」、「an」、および「the」は、要素の1つまたは複数が存在することを意味することが意図される。用語「第1」、「第2」などは、いかなる順序、量、または重要性をも示すものではなく、むしろ、ある要素を別の要素から区別するために使用される。用語“comprising:含む”、“including:備える”、及び“having:有する”は、包括的であることを意図しており、記載された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。本明細書において「に接続される:connected to,」、「に結合される:coupled to」等の用語が使用されるように、1つのオブジェクト(例えば、材料、要素、構造、部材等)は、1つのオブジェクトが他のオブジェクトに直接接続または結合されているかどうか、または1つのオブジェクトと他のオブジェクトの間に1以上の介在オブジェクトが存在するかどうかにかかわらず他のオブジェクトに接続または結合し得る。加えて、本開示の「一つの実施形態」または「一実施形態」への言及は、言及された特徴も組み込んだ追加の実施形態の存在を排除すると解釈することを意図していないことが理解されるべきである。
先に示した修正に加えて、本明細書の精神および範囲から逸脱することなく、多数の他の変形および代替配置が当業者によって考案され得、添付の請求項は、そのような修正および配置をカバーすることが意図される。したがって、現在最も実用的で好ましい態様と考えられるものに関連して、特定性および詳細性をもって上述してきたが、本明細書に記載された原理および概念から逸脱することなく、形態、機能、操作方法および使用方法を含むがこれらに限定されない多数の改変がなされ得ることは当業者にとって明らかであろう。また、本明細書で使用されるように、例および実施形態は、あらゆる点で例示的であることのみを意図しており、いかなる方法においても限定的であると解釈されるべきではない。
本発明のさらなる態様は、以下の条項によって提供される。
[実施形態1]
光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法であって、
スキャン中に、前記PCCTシステムのX線管出力電流を、1つまたは複数のビューにわたって、および/またはビュー内で調整するステップであって、前記電流は第1の電流と第2の電流の間で調整され、前記第1の電流は前記第2の電流より高い、前記ステップと、
前記PCCTシステムによってスキャンされた前記1つまたは複数のビューのビューについて、前記第1の電流で前記PCCTシステムの検出器アレイの検出器における第1の光子計数出力に第1のパイルアップ補正を適用するステップであって、前記第1のパイルアップ補正は、前記第2の電流で前記検出器の第2の光子計数出力に適用された第2のパイルアップ補正に基づいている、前記ステップと、
補正された前記第1の光子計数及び補正された前記第2の光子計数に基づいて画像を再構成し、前記PCCTシステムの表示装置に出力するステップと、
を含む方法。
[実施形態2]
前記1つまたは複数のビューにわたって、および/またはビュー内で前記PCCTシステムのX線管出力電流を調整することは、前記PCCTシステムの前記X線管出力電流を第1のビューに対する前記第1の電流から第2のビューに対する前記第2の電流に調整することをさらに含み、前記第1の電流は前記第1のビューにおける被検体のサイズ及び/又は形状及び第1のビューにおける第1のパイルアップ項に基づき選択され、前記第2の電流は、前記第2のビューにおける前記被検体のサイズ及び/又は形状、目標画質、及び前記第2のビューにおける第2のパイルアップ項に基づいて選択され、前記第2のパイルアップ項は前記第1のパイルアップ項とは異なる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態3]
前記第2の光子計数に適用される前記第2のパイルアップ補正は、パイルアップ較正モデルの出力に基づいており、前記パイルアップ較正モデルは、前記第2の光子計数および前記第2の電流を入力として、前記補正された第2の光子計数を生成する、実施形態1記載の方法。
[実施形態4]
前記補正された第2の光子計数に、前記第1の電流と前記第2の電流との比を乗じて、スケーリングされた第2の光子計数を生成するステップをさらに含み、前記第1の光子計数出力に前記第1のパイルアップ補正を適用することは、前記第1の光子計数および前記第1の電流を前記パイルアップ較正モデルに入力して、初期補正された第1の光子計数を生成するステップと、前記補正された第2の光子計数に基づいて前記初期補正された第1の光子計数を調節して補正された前記第1の光子計数を生成するステップとを含む、実施形態3記載の方法。
[実施形態5]
前記補正された第2の光子計数に、前記第1の電流と前記第2の電流との比を乗じて、スケーリングされた第2の光子計数を生成するステップをさらに含み、前記第1の光子計数に前記第1のパイルアップ補正を適用することが、前記第1の光子計数をスケーリングされた第2の光子計数で置き換えて、補正された第1の光子計数を生成するステップを含む、実施形態3に記載の方法。
[実施形態6]
前記X線管出力電流は、第1のビューをスキャンするために前記第1の電流に調整され、前記X線管出力電流は、第2のビューをスキャンするためにを第2の電流に調整され、前記第2のビューは前記第1のビューと異なる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態7]
前記第2のビューは、前記第1のビューの後続の連続ビューの閾値数以内にある、実施形態6に記載の方法。
[実施形態8]
前記X線管出力電流は、ビューの第1の部分に対して前記第1の電流に調整され、前記X線管出力電流は、ビューの第2の部分に対して前記第2の電流に調整される、実施形態1に記載の方法。
[実施形態9]
前記第1の電流は、AEC電流変調設計方式によって前記ビューに規定された目標電流よりも高く、前記第2の電流は前記目標電流よりも低く、前記第1の電流と前記第2の電流の平均は前記目標電流となる、実施形態8に記載の方法。
[実施形態10]
前記第1の光子計数は、前記ビューの前記第1の部分の間に前記検出器で検出された光子の第1の数であり、前記第2の光子計数は、前記ビューの前記第2の部分の間に前記検出器で検出された光子の第2の数であり、前記ビューに対する各検出器の合計の光子計数は、前記補正した第1の光子計数と前記補正した第2の光子計数との合計である、実施形態8記載の方法。
[実施形態11]
前記検出器アレイの各検出器における前記第1の光子計数出力にパイルアップ補正を適用することは、各検出器のすべてのエネルギービンにわたって前記パイルアップ補正を適用することを含む、実施形態1記載の方法。
[実施形態12]
光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法であって、前記PCCTシステムによるスキャン中に、
ビューの第1の部分のために、前記PCCTシステムのX線源に第1の電流を印加するステップと、
前記ビューの第2の部分のために、前記X線源に第2の電流を印加するステップと、
前記PCCTシステムの各検出器において、
前記ビューの前記第1の部分の間に前記検出器によって出力された第1の光子計数に第1のパイルアップ補正を適用して補正された第1の光子計数を生成し、前記ビューの前記第2の部分の間に前記検出器によって出力された第2の光子計数に第2のパイルアップ補正を適用して補正された第2の光子計数を生成するステップであって、前記第1の光子計数に適用した前記第1のパイルアップ補正は前記第2の光子計数に適用した前記第2のパイルアップ補正に基づいている、前記ステップと、
前記補正された第1の光子計数および前記補正された第2の光子計数を合計して、前記検出器の合計の出力光子計数を生成するステップと、
各検出器の前記合計の出力光子計数に基づいて画像を再構成するステップと、
を含む方法。
[実施形態13]
前記第1の電流は、前記ビューに対して前記PCCTシステムの自動露出制御(AEC)変調によって規定された目標電流よりも高く、前記第2の電流は前記目標電流よりも低く、前記目標電流は前記第1の電流と前記第2の電流との平均である、実施形態12に記載の方法。
[実施形態14]
前記第2のパイルアップ補正を前記第2の光子計数に適用して前記補正された第2の光子計数を生成することは、前記第2の光子計数および前記第2の電流を予め確立されたパイルアップ較正モデルに入力するステップと、前記補正された第2の光子計数を前記予め確立されたパイルアップ較正モデルの出力として受け取るステップと、をさらに含む、実施形態12に記載の方法。
[実施形態15]
前記第2のパイルアップ補正に基づいて前記第1の光子計数に前記第1のパイルアップ補正を適用することは、前記第2の電流に対する前記第1の電流の比に基づく係数によって前記補正された第2の光子計数をスケールアップすることによって前記補正された第1の光子計数を生成することを含む、実施形態14記載の方法。
[実施形態16]
前記補正された第1の光子計数は、初期補正された第1の光子計数に基づいてさらに生成され、前記初期補正された第1の光子計数は、前記第1の光子計数および前記第1の電流に基づいて前記予め確立されたパイルアップ較正モデルにより出力される、実施形態15に記載の方法。
[実施形態17]
光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムであって、
撮像される被検体に向けてX線ビームを照射するX線源と、
前記被検体によって減衰されたX線ビームを受ける光子計数検出器と、
前記検出器に動作可能に接続されたデータ収集システム(DAS)と、
非一過性のメモリを含み、前記DASに動作可能に接続されたコンピュータと、
を含み、前記コンピュータは、前記非一過性のメモリ内の命令により構成され、実行されると前記コンピュータに、
前記PCCTシステムでスキャンされた各ビューnについて、
自動露出制御(AEC)電流変調を調整し、交互に、前記PCCTシステムのX線管出力電流を所定の電流以上に増加させ、前記X線管出力電流を前記所定の電流未満に減少させるステップであって、前記AEC電流変調は、パイルアップ補正を含むAEC変調関数によって決定される、前記ステップと、
前記増加したX線管の出力電流で、前記PCCTシステムの各検出器で第1の光子計数を収集するステップと、
前記減少したX線管出力電流で各検出器の第2の光子計数を収集するステップと、
各検出器における前記第2の光子計数に第1のパイルアップ補正を適用し、補正された第2の光子計数を得るステップであって、前記第1のパイルアップ補正は、前記第2の光子計数に基づく、前記ステップと、
各検出器における前記第1の光子計数に第2のパイルアップ補正を適用し、補正された第1の光子計数を得るステップであって、前記第2のパイルアップ補正は、前記第1の光子計数と前記第2の光子計数とに基づく、前記ステップと、
各検出器の前記第1の補正された光子計数を前記第2の補正された光子計数に加算し、各検出器の合計された出力光子計数を得るステップと、
各検出器の合計された出力光子計数に基づいて画像を再構成し、前記PCCTシステムの表示装置に出力するステップと、
を実行させる、PCCTシステム。
[実施形態18]
前記PCCTシステムのX線管出力電流を前記所定の電流より高くし、前記X線管出力電流を前記所定の電流より低くすることを交互に行うことは、前記X線管出力電流を第1の持続時間の間、第1の高電流に増加し、前記X線管出力電流を第2の持続時間の間、第2の低電流に減少させることをさらに含み、前記所定の電流が前記第1の高電流及び前記第2の低電流の平均に等しい、実施形態17記載のPCCTシステム。
[実施形態19]
前記第1のパイルアップ補正は、前記第2の光子計数および前記減少したX線管出力電流を入力とするパイルアップ較正モデルの出力である、実施形態18に記載のPCCTシステム。
[実施形態20]
各検出器において前記第1の光子計数に前記第2のパイルアップ補正を適用するステップであって、前記第2のパイルアップ補正が前記第1のパイルアップ補正に基づくことが、
前記補正された第2の光子計数に比例係数を乗算することを含み、前記比例係数は、前記増加したX線管出力電流と前記減少したX線管出力電流の比に基づく、実施形態19に記載のPCCTシステム。
100:PCCTシステム 102:ガントリ 104、402:X線源 106:X線放射ビーム 108:検出器アレイ 110:画像処理ユニット 112、204、404:被検体 114:テーブル 200:撮像システム 202:検出器素子 206:回転中心 208:制御機構 210:X線コントローラ 212:ガントリモータコントローラ 214:DAS 216:コンピューティング装置 218:大容量記憶装置 220:オペレータコンソール 224:PACS 226:テーブルモータコントローラ 230:画像再構成器 232:ディスプレイ 300、430:検出器アレイ 302:X線 304:レール 306:コリメートブレード 308:検出器 400:単一の取得ビュー 406:第1のX線 407:第1の検出器 408:第2のX線 409:第2の検出器 410:第3のX線 411:第3の検出器 414:厚い部分 420:X線 430:検出器アレイ

Claims (15)

  1. 光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システムのための方法であって、
    スキャン中に、前記PCCTシステムのX線管出力電流を、1つまたは複数のビューにわたって、および/またはビュー内で調整するステップであって、前記電流は第1の電流と第2の電流の間で調整され、前記第1の電流は前記第2の電流より高い、前記ステップ(706、708)と、
    前記PCCTシステムによってスキャンされた前記1つまたは複数のビューのビューについて、前記第1の電流で前記PCCTシステムの検出器アレイの検出器における第1の光子計数出力に第1のパイルアップ補正を適用するステップであって、前記第1のパイルアップ補正は、前記第2の電流で前記検出器の第2の光子計数出力に適用された第2のパイルアップ補正に基づいている、前記ステップ(814、918)と、
    補正された前記第1の光子計数及び補正された前記第2の光子計数に基づいて画像を再構成し、前記PCCTシステムの表示装置に出力するステップ(718)と、
    を含む方法。
  2. 前記1つまたは複数のビューにわたって、および/またはビュー内で前記PCCTシステムのX線管出力電流を調整することは、前記PCCTシステムの前記X線管出力電流を第1のビューに対する前記第1の電流から第2のビューに対する前記第2の電流に調整することをさらに含み、前記第1の電流は前記第1のビューにおける被検体のサイズ及び/又は形状及び第1のビューにおける第1のパイルアップ項に基づき選択され(804)、前記第2の電流は、前記第2のビューにおける前記被検体のサイズ及び/又は形状、目標画質、及び前記第2のビューにおける第2のパイルアップ項に基づいて選択され(804)、前記第2のパイルアップ項は前記第1のパイルアップ項とは異なる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の光子計数に適用される前記第2のパイルアップ補正は、パイルアップ較正モデルの出力に基づいており、前記パイルアップ較正モデルは、前記第2の光子計数および前記第2の電流を入力として、前記補正された第2の光子計数を生成する(818)、請求項1記に載の方法。
  4. 前記補正された第2の光子計数に、前記第1の電流と前記第2の電流との比を乗じて、スケーリングされた第2の光子計数を生成するステップをさらに含み、前記第1の光子計数出力に前記第1のパイルアップ補正を適用することは、前記第1の光子計数および前記第1の電流を前記パイルアップ較正モデルに入力して、初期補正された第1の光子計数を生成するステップと、前記補正された第2の光子計数に基づいて前記初期補正された第1の光子計数を調節して補正された前記第1の光子計数を生成するステップ(820)とを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記補正された第2の光子計数に、前記第1の電流と前記第2の電流との比を乗じて、スケーリングされた第2の光子計数を生成するステップをさらに含み、前記第1の光子計数に前記第1のパイルアップ補正を適用することが、前記第1の光子計数をスケーリングされた第2の光子計数で置き換えて、補正された第1の光子計数を生成するステップを含む、請求項3に記載の方法。
  6. 前記X線管出力電流は、第1のビューをスキャンするために前記第1の電流に調整され、前記X線管出力電流は、第2のビューをスキャンするためにを第2の電流に調整され、前記第2のビューは前記第1のビューと異なる(706)、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第2のビューは、前記第1のビューの後続の連続ビューの閾値数以内にある、請求項6に記載の方法。
  8. 前記X線管出力電流は、ビューの第1の部分に対して前記第1の電流に調整され、前記X線管出力電流は、ビューの第2の部分に対して前記第2の電流に調整される(708)、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1の電流は、AEC電流変調設計方式によって前記ビューに規定された目標電流よりも高く、前記第2の電流は前記目標電流よりも低く、前記第1の電流と前記第2の電流の平均は前記目標電流となる、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1の光子計数は、前記ビューの前記第1の部分の間に前記検出器で検出された光子の第1の数であり、前記第2の光子計数は、前記ビューの前記第2の部分の間に前記検出器で検出された光子の第2の数であり、前記ビューに対する各検出器の合計の光子計数は、前記補正した第1の光子計数と前記補正した第2の光子計数との合計である(924)、請求項8に記載の方法。
  11. 前記検出器アレイの各検出器における前記第1の光子計数出力にパイルアップ補正を適用することは、各検出器のすべてのエネルギービンにわたって前記パイルアップ補正を適用することを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 光子計数コンピュータ断層撮影(PCCT)システム(100、200)であって、
    撮像される被検体(112)に向けてX線ビームを照射するX線源(104)と、
    前記被検体によって減衰されたX線ビームを受ける光子計数検出器(308)と、
    前記検出器に動作可能に接続されたデータ収集システム(DAS)(214)と、
    非一過性のメモリを含み、前記DAS(214)に動作可能に接続されたコンピュータ(216)と、
    を含み、前記コンピュータ(216)は、前記非一過性のメモリ内の命令により構成され、実行されると前記コンピュータ(216)に、
    前記PCCTシステムでスキャンされた各ビューnについて、
    自動露出制御(AEC)電流変調を調整し、交互に、前記PCCTシステムのX線管出力電流を所定の電流以上に増加させ、前記X線管出力電流を前記所定の電流未満に減少させるステップであって、前記AEC電流変調は、パイルアップ補正を含むAEC変調関数によって決定される、前記ステップと、
    前記増加したX線管の出力電流で、前記PCCTシステムの各検出器で第1の光子計数を収集するステップと、
    前記減少したX線管出力電流で各検出器の第2の光子計数を収集するステップと、
    各検出器における前記第2の光子計数に第1のパイルアップ補正を適用し、補正された第2の光子計数を得るステップであって、前記第1のパイルアップ補正は、前記第2の光子計数に基づく、前記ステップと、
    各検出器における前記第1の光子計数に第2のパイルアップ補正を適用し、補正された第1の光子計数を得るステップであって、前記第2のパイルアップ補正は、前記第1の光子計数と前記第2の光子計数とに基づく、前記ステップと、
    各検出器の前記第1の補正された光子計数を前記第2の補正された光子計数に加算し、各検出器の合計された出力光子計数を得るステップと、
    各検出器の合計された出力光子計数に基づいて画像を再構成し、前記PCCTシステム(200)の表示装置(232)に出力するステップと、
    を実行させる、PCCTシステム(200)。
  13. 前記PCCTシステムのX線管出力電流を前記所定の電流より高くし、前記X線管出力電流を前記所定の電流より低くすることを交互に行うことは、前記X線管出力電流を第1の持続時間の間、第1の高電流に増加し、前記X線管出力電流を第2の持続時間の間、第2の低電流に減少させることをさらに含み、前記所定の電流が前記第1の高電流及び前記第2の低電流の平均に等しい、請求項12に記載のPCCTシステム(200)。
  14. 前記第1のパイルアップ補正は、前記第2の光子計数および前記減少したX線管出力電流を入力とするパイルアップ較正モデルの出力である、請求項13に記載のPCCTシステム(200)。
  15. 各検出器において前記第1の光子計数に前記第2のパイルアップ補正を適用するステップであって、前記第2のパイルアップ補正が前記第1のパイルアップ補正に基づくことが、
    前記補正された第2の光子計数に比例係数を乗算することを含み、前記比例係数は、前記増加したX線管出力電流と前記減少したX線管出力電流の比に基づく、請求項14に記載のPCCTシステム(200)。
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