JP2023177173A - 保険請求システム、保険請求方法、および保険請求プログラム - Google Patents

保険請求システム、保険請求方法、および保険請求プログラム Download PDF

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    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/08Insurance

Abstract

Figure 2023177173000001
【課題】被保険者がデジタル通貨のアカウント管理業務をカストディ業者に委託する場合において、保険査定のエビデンスに対する正当性を担保しつつ、デジタル通貨のサイバー保険に対する保険金請求を査定する。
【解決手段】端末装置が保険請求を提出すると、保険請求査定装置が保険請求を受け付けた後でアカウント所有証明の提出を要求し、端末装置はアカウント管理装置を介してアカウント所有証明トークンを発行し、そのトークンを被保険者のアカウントから保険会社のアカウントに移転し、保険請求査定装置は被保険者の保険対象アカウント所有証明を検証し、決済装置の取引履歴を元に保険金支払の可否を判断し、損害と保険金を算出する。
【選択図】図13

Description

本発明は、電子的な決済を行う保険請求システム、保険請求方法、および保険請求プログラムに関する。
金融分野における技術革新やキャッシュレス化の進展により、世界各国の中央銀行や金融機関がデジタル通貨の研究開発に取り組んでいる。
デジタル通貨とは、コンピュータシステムでデジタル化された通貨であり、インターネット上で管理・保存・交換されるものである。デジタル通貨には、中央銀行の債務として発行された法定通貨である中央銀行デジタル通貨、民間企業が発行する電子マネー、ブロックチェーンのアルゴリズムを活用した暗号資産などが含まれる。
デジタル通貨は、経済活動のデジタル化を支える新たな決済インフラとして期待されている。モバイルデバイスやクラウドの普及により、様々な経済主体やモノ・サービスとの間に新しい接点や組合せが創出された。Eコマースやシェアリングエコノミーのようなバーチャル空間での経済活動が拡大している。また、カーボンフットプリントのように、リアル空間での経済活動との繋がりも生まれている。これらの経済圏で金流を担うのがデジタル通貨である。
デジタル通貨システムの運用形態として、様々なモデルが提唱されている。例えば、デジタル通貨の発行体がシステムを中央集権的に管理するモデル、デジタル通貨の発行と流通を行う複数の企業で構成されたコンソーシアムがシステムを分散管理するモデル、不特定多数の企業や個人がシステムを非中央集権的に管理するモデルが知られている。
消費者や一般企業のようなデジタル通貨の利用者は、PCやモバイルデバイスに搭載されたアプリケーションを利用してデジタル通貨システムにアクセスする。デジタル通貨はブロックチェーン技術を活用しているため、決済を行う際は、利用者の秘密鍵でトランザクションに電子署名を行う。
デジタル通貨が新たな決済手段として社会に受容されるには、利便性だけでなく、安全性を確保することが求められる。まず、システムの品質向上やセキュリティ対策により、サイバー事故や不正取引を未然に防ぐ必要がある。ただし、システムである以上、全ての問題を事前に予測して対処することはできない。そのため、事後的な対策として、デジタル通貨システムのサイバー事故や不正取引に起因する損害を補償するサイバー保険も必要となる。
デジタル通貨向けのサイバー保険について、保険商品の料率を計算する技術として、例えば特許文献1が知られている。このシステムでは、デジタル通貨とユーザの関係をツリー構造で表現し、デジタル通貨がサイバー攻撃を受けた場合、その被害がどのように伝搬するか複数のシナリオでシミュレーションして、その損害の総和でリスクを評価し、保険料率を計算する。
US20210256623
上記特許文献1では、保険商品の料率について計算しているが、保険請求を査定して保険金を支払うことについての記載はない。被保険者は、自身が保有する様々な種類のデジタル通貨を保険対象とし、保証期間と保証金額を設定して保険契約を締結する。補償対象は、デジタル通貨システムのプログラムに対する脆弱性攻撃やハッキングである場合が多いが、被保険者がデジタル通貨の秘密鍵を紛失すると、保険金は支払われないこととなる。
デジタル通貨のサイバー事故で損失が発生した場合、被保険者は保険請求とエビデンスを提出する。エビデンスは、デジタル通貨の秘密鍵を現在も安全に管理していること、すなわち、アカウントの所有証明である。保険会社では、被保険者の請求情報とデジタル通貨システムから収集した取引履歴を分析し、サイバー事故が保険契約期間中に発生したこと、および、被保険者がデジタル通貨の秘密鍵を現在も所有していることを検証できた場合、支払事由に該当すると判断し、保険金を支払う。
保険請求を査定し、保険金を支払うシステムを構築する場合、不特定多数の企業や個人が参加するパブリック型ブロックチェーン上で動作させることも可能である。被保険者は、デジタル通貨の秘密鍵を管理しているため、被保険者自身がアカウント所有証明を提出で、また、被保険者はデジタル通貨システムの取引履歴も参照できるため、保険会社が査定に利用したエビデンスを直接参照し、査定結果の妥当性を確認できる。
しかしながら、不特定多数の企業や個人がパブリック型ブロックチェーン上でデジタル通貨システムを非中央集権的に運用する形態を対象としているため、承認された特定の組織グループがプライベート型ブロックチェーン上でデジタル通貨システムを分散管理する形態には対応できないという問題があった。
プライベートブロックチェーンでデジタル通貨システムを運用する場合、サイバー保険を利用する被保険者と保険会社の間に情報の非対称性が存在する。
このような運用形態の場合、利用者はカストディを経由してデジタル通貨システムにアクセスするため、デジタル通貨のアカウント所有証明や取引履歴といったエビデンスに直接アクセスできない。デジタル通貨の秘密鍵を安全に管理するには、高度な専門知識が求められる。その負荷を軽減するため、被保険者は秘密鍵およびアカウントの管理を銀行などのカストディに委託する。被保険者がデジタル通貨システムに直接アクセスできないため、被保険者自身がアカウント所有証明を保険会社に提出できない。また、保険会社が査定に利用した取引履歴を確認できないので、査定結果の妥当性を判断できない。
なお、カストディはデジタル通貨の決済を行う業務機能を備えているが、デジタル通貨の保険請求を行う業務機能は備えていない。
一方、保険会社はデジタル通貨システムの参加組織として取引履歴を収集できるが、カストディのシステムにはアクセスできない。そのため、被保険者の秘密鍵が安全に管理されているのか、すなわち、アカウントの所有証明を検証できない。
つまり、デジタル通貨向けサイバー保険の保険請求業務では、エビデンスを収集・検証するプロセスにおいて被保険者と保険会社が相互に信用できないという課題がある。その結果、保険査定のエビデンスに対する正当性を担保できない。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、被保険者がデジタル通貨のアカウント管理業務をカストディ業者に委託する場合において、保険査定のエビデンスに対する正当性を担保しつつ、デジタル通貨のサイバー保険に対する保険金請求を査定することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明にかかる保険請求システムは、端末装置と、アカウント管理装置と、決済装置と、保険請求査定装置と、を有する保険請求システムであって、それぞれの装置は、プロセッサとメモリとを有し、前記端末装置のプロセッサは、第1のプログラムを実行して、ユーザから入力されたデジタル通貨の保険請求手続きに関する保険請求情報を、前記保険請求査定装置に出力し、前記保険請求査定装置のプロセッサは、第2のプログラムを実行して、前記保険請求情報に含まれる、前記ユーザのアカウントを識別するためのアカウント識別情報により識別されるユーザが被保険者としてアカウントを所有していることを証明するためのアカウント所有証明の提出を、前記端末装置に要求し、前記端末装置のプロセッサは、前記第1のプログラムを実行して、前記アカウント所有証明の発行要求を、前記アカウント管理装置に出力し、前記アカウント管理装置のプロセッサは、第3のプログラムを実行して、前記保険請求情報に含まれる、前記デジタル通貨の保険契約を識別するための保険契約識別情報と前記アカウント識別情報と前記デジタル通貨を識別するためのデジタル通貨識別情報とを用いて生成した、前記被保険者を所有者とする前記アカウント所有証明のトークンの発行要求を前記決済装置に出力し、前記決済装置のプロセッサは、第4のプログラムを実行して、前記トークンを識別するためのトークン識別情報と前記トークンの値と前記トークンの所有者とを対応付けた第1のテーブルに、前記発行要求を受けた前記トークンを追加し、当該追加した結果をトークン発行取引結果として前記アカウント管理装置に出力し、前記アカウント管理装置のプロセッサは、前記第3のプログラムを実行して、前記トークン発行取引結果に対して、前記追加した前記トークンの所有者を保険会社とする移転要求を前記決済装置に出力し、前記決済装置のプロセッサは、前記第4のプログラムを実行して、前記第1のテーブルに追加された前記トークンの所有者を前記保険会社に更新し、当該更新した結果をトークン移転取引結果として前記アカウント管理装置に出力し、前記アカウント管理装置のプロセッサは、前記第3のプログラムを実行して、前記決済装置から前記トークン移転取引結果を受け取ると、前記アカウント所有証明の発行完了を前記端末装置に出力し、前記端末装置のプロセッサは、前記第1のプログラムを実行して、前記アカウント所有証明の発行完了に基づいて、前記アカウント所有証明の提出完了を前記保険請求査定装置に出力し、前記保険請求査定装置のプロセッサは、第5のプログラムを実行し、前記保険契約識別情報により識別される保険契約情報を管理する第2のテーブルと、前記通貨識別情報により識別されるデジタル通貨についての事故情報を管理する第3のテーブルとを用いて、前記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う、ことを特徴とする保険請求システムとして構成される。
本発明によれば、被保険者がデジタル通貨のアカウント管理業務をカストディ業者に委託する場合において、保険査定のエビデンスに対する正当性を担保しつつ、デジタル通貨のサイバー保険に対する保険金請求を査定することができる。
本明細書において開示される主題の、少なくとも一つの実施の詳細は、添付されている図面と以下の記述の中で述べられる。開示される主題のその他の特徴、態様、効果は、以下の開示、図面、請求項により明らかにされる。
本実施例を示し、保険請求システムの装置構成の一例を示すブロック図である。 本実施例を示し、端末装置の一例を示すブロック図である。 本実施例を示し、アカウント管理装置の一例を示すブロック図である。 本実施例を示し、決済装置の一例を示すブロック図である。 本実施例を示し、保険請求査定装置の一例を示すブロック図である。 本実施例を示し、ウォレットテーブルの一例を示す図である。 本実施例を示し、デジタル通貨取引履歴テーブルの一例を示す図である。 本実施例を示し、アカウント所有証明トークン管理テーブルの一例を示す図である。 本実施例を示し、アカウント所有証明トークン取引履歴テーブルの一例を示す図である。 本実施例を示し、保険契約テーブルの一例を示す図である。 本実施例を示し、請求テーブルの一例を示す図である。 本実施例を示し、事故情報テーブルの一例を示す図である。 本実施例を示し、保険請求システムの装置間の処理フローの一例を示すシーケンス図である。 本実施例を示し、端末装置で実行される保険請求プログラムの一例を示すフローチャートである。 本実施例を示し、アカウント管理装置で実行される証明書発行プログラムの一例を示すフローチャートである。 本実施例を示し、決済装置で実行されるアカウント所有証明トークンプログラムの一例を示すフローチャートである。 本実施例を示し、保険請求査定装置で実行される請求管理プログラムの一例を示すフローチャートである。 本実施例を示し、保険請求査定装置で実行されるエビデンス収集プログラムの一例を示すフローチャートである。 本実施例を示し、保険請求査定装置で実行される損害査定プログラムの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
すなわち、以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
以下の説明では、「データベース」、「テーブル」、「リスト」等の表現にて各種情報を説明することがあるが、各種情報は、これら以外のデータ構造で表現されていてもよい。データ構造に依存しないことを示すために「XXテーブル」、「XXリスト」等を「XX情報」と呼ぶことがある。識別情報について説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「ID」、「番号」等の表現を用いた場合、これらについてはお互いに置換が可能である。
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
また、以下の説明では、プログラムを実行して行う処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサ(例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit))によって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶資源(例えばメモリ)および/またはインターフェースデバイス(例えば通信ポート)等を用いながら行うため、処理の主体がプロセッサとされてもよい。同様に、プログラムを実行して行う処理の主体が、プロセッサを有するコントローラ、装置、システム、計算機、ノードであってもよい。プログラムを実行して行う処理の主体は、演算部であれば良く、特定の処理を行う専用回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit))を含んでいてもよい。
プログラムは、プログラムソースから計算機のような装置にインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布サーバまたは計算機が読み取り可能な記憶メディアであってもよい。プログラムソースがプログラム配布サーバの場合、プログラム配布サーバはプロセッサと配布対象のプログラムを記憶する記憶資源を含み、プログラム配布サーバのプロセッサが配布対象のプログラムを他の計算機に配布してもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
図1は、本発明の実施例を示し、保険請求を受け付けて査定を行う査定システムである保険請求システムの装置構成の一例を示すブロック図である。本実施例の保険請求システムは、デジタル通貨向けサイバー保険の保険金請求業務において、端末装置が保険請求を提出すると、保険請求査定装置が保険請求を受け付けた後で、保険対象となる被保険者についてのアカウントの所有証明であるアカウント所有証明の提出を要求する。端末装置は、アカウント管理装置を介してアカウント所有証明トークンを発行し、そのトークンを被保険者のアカウントから保険会社のアカウントに移転する。保険請求査定装置は、上記アカウント所有証明を検証し、決済装置の取引履歴を元に保険金支払の可否を判断し、損害と保険金を算出する。
保険請求システム100は、保険請求を行うユーザが用いる端末装置200と、カストディが有するアカウント管理装置300と、銀行などの金融機関や保険会社など、所定の審査を経て許可された企業や団体がアクセス可能な決済システム4000と、保険請求査定装置500と、を含む。決済システム4000は、当該決済システムの構成員である企業や団体が有する1または複数台の決済装置400を含む。
<端末装置>
図2は、端末装置200の一例を示すブロック図である。端末装置200は、メモリ201と、演算装置202と、入力装置203と、出力装置204と、通信装置205と、ストレージ装置206を含む計算機である。
ストレージ装置206には、保険請求処理を行う保険請求プログラム1400が格納される。
入力装置203は、例えば、キーボードやマウスあるいはタッチパネルで構成される。出力装置204は、例えば、ディスプレイなどで構成される。通信装置205は、ネットワークに接続されて、他の計算機と通信を行う。
保険請求プログラム1400は、メモリ201にロードされて演算装置202によって実行される。
演算装置202は、例えば、プロセッサであり、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置202は、保険請求プログラム1400に従って処理を実行することで保険請求部として機能する。さらに、演算装置202は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
<アカウント管理装置>
図3は、アカウント管理装置300の一例を示すブロック図である。アカウント管理装置300は、メモリ301と、演算装置302と、入力装置303と、出力装置304と、通信装置305と、ストレージ装置306を含む計算機である。
ストレージ装置306には、被保険者の秘密鍵を管理するウォレットテーブル600と、アカウント所有証明トークンの発行や移転を実行する証明書発行プログラム1500が格納される。
入力装置303は、例えば、キーボードやマウスあるいはタッチパネルで構成される。出力装置304は、例えば、ディスプレイなどで構成される。通信装置305は、ネットワークに接続されて、他の計算機と通信を行う。
証明書発行プログラム1500は、メモリ301にロードされて演算装置302によって実行される。
演算装置302は、例えば、プロセッサであり、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置302は、証明書発行プログラム1500に従って処理を実行することで証明書発行部として機能する。さらに、演算装置302は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
<決済装置>
図4は、決済装置400の一例を示すブロック図である。決済装置400は、メモリ401と、演算装置402と、入力装置403と、出力装置404と、通信装置405と、ストレージ装置406を含む計算機である。
ストレージ装置406には、デジタル通貨の取引履歴を記録するデジタル通貨取引履歴テーブル700、アカウント所有証明トークンの状態を管理するアカウント所有証明トークン管理テーブル800、アカウント所有証明トークンの取引履歴を記録するアカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900、デジタル通貨の取引を行うデジタル通貨プログラム407、アカウント所有証明トークンの取引を行うアカウント所有証明トークンプログラム1600が格納される。デジタル通貨プログラム407は多数の種類が存在し、それぞれが1つのプログラムとして格納されている。
入力装置403は、例えば、キーボードやマウスあるいはタッチパネルで構成される。出力装置404は、例えば、ディスプレイなどで構成される。通信装置405は、ネットワークに接続されて、他の計算機と通信を行う。
デジタル通貨プログラム407と、アカウント所有証明トークンプログラム1600は、メモリ401にロードされて演算装置402によって実行される。
演算装置402は、例えば、プロセッサであり、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置402は、デジタル通貨プログラム407に従って処理を実行することでデジタル通貨部として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、演算装置402は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
<保険請求査定装置>
図5は、保険請求査定装置500の一例を示すブロック図である。保険請求査定装置500は、メモリ501と、演算装置502と、入力装置503と、出力装置504と、通信装置505と、ストレージ装置506を含む計算機である。
ストレージ装置506には、保険契約情報を管理する保険契約テーブル1000、保険請求の状態を管理する請求テーブル1100、サイバー事故の情報を記録する事故情報テーブル1200、保険請求の査定処理を制御する請求管理プログラム1700、請求査定のエビデンスを収集するエビデンス収集プログラム1800、保険金支払い事由の該否判定と保険金計算を行う損害査定プログラム1900が格納される。
入力装置503は、例えば、キーボードやマウスあるいはタッチパネルで構成される。出力装置504は、例えば、ディスプレイなどで構成される。通信装置505は、ネットワークに接続されて、他の計算機と通信を行う。
請求管理プログラム1700と、エビデンス収集プログラム1800と、損害査定プログラム1900は、メモリ501にロードされて演算装置502によって実行される。
演算装置502は、例えば、プロセッサであり、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置502は、請求管理プログラム1700に従って処理を実行することで請求管理部として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、演算装置502は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
<データ>
図6は、ウォレットテーブル600の一例を示す図である。ウォレットテーブル600は、アカウント管理装置300で管理される。
ウォレットテーブル600は、アカウントID601と、秘密鍵602と、有効状態603、タイムスタンプ604を一つのエントリに含む。
アカウントID601には、被保険者のデジタル通貨アカウントを示すユニークな識別子が格納される。秘密鍵602には、決済装置400の取引に電子署名をするための秘密鍵が格納される。有効状態603には、アカウントID601が有効か無効かを示すフラグが格納される。タイムスタンプ604には、ウォレットレコードの更新時刻が格納される。
図7は、デジタル通貨取引履歴テーブル700の一例を示す図である。デジタル通貨取引履歴テーブル700は、決済装置400で管理される。
デジタル通貨取引履歴テーブル700は、取引ID701と、通貨ID702、送信元703、送信先704、取引額705、タイムスタンプ706を一つのエントリに含む。
取引ID701には、デジタル通貨の取引結果ごとにユニークな識別子が格納される。通貨ID702には、デジタル通貨の種別を示す識別子が格納される。送信元703には、デジタル通貨を送信したアカウントのIDが格納される。送信先704には、デジタル通貨を受け取ったアカウントのIDが格納される。取引額705には、この取引で移転されたデジタル通貨の金額が格納される。タイムスタンプ706には、取引実行時刻が格納される。
図8は、アカウント所有証明トークン管理テーブル800の一例を示す図である。アカウント所有証明トークン管理テーブル800は、決済装置400によって管理される。
アカウント所有証明トークン管理テーブル800は、トークンID801と、トークン値802と、所有者803を一つのエントリに含む。
トークンID801には、トークンのユニークな識別子が格納される。トークン値802には、トークンの値が格納される。所有者803には、トークン所有者のアカウントIDが格納される。
図9は、アカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900の一例を示す図である。アカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900は、決済装置400で管理される。
アカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900は、取引ID901と、トークンID902と、トークン値903と、送信元904、送信先905、署名906と、タイムスタンプ907を一つのエントリに含む。
取引ID901には、アカウント所有証明トークンの取引結果ごとにユニークな識別子が格納される。トークンID902には、取引されたトークンのIDが格納される。トークン値903には、取引されたトークンの値が格納される。送信元904には、トークンを送信したアカウントのIDが格納される。送信先905には、トークンを受け取ったアカウントのIDが格納される。署名906には、この取引を実行したアカウントの電子署名が格納される。タイムスタンプ907には、取引実行時刻が格納される。
図10は、保険契約テーブル1000の一例を示す図である。保険契約テーブル1000は、保険請求査定装置500によって管理される。
保険契約テーブル1000は、保険契約ID1001と、アカウントID1002と、通貨ID1003と、保険開始日1004と、保険終了日1005と、カバー率1006と、上限額1007を一つのエントリに含む。
保険契約ID1001には、保険契約のユニークな識別子が格納される。アカウントID1002には、この保険契約を締結した被保険者のアカウントIDが格納される。通貨ID1003には、保険対象のデジタル通貨の通貨IDが格納される。保険開始日1004には、この保険契約の適用開始日が格納される。保険終了日1005には、この保険契約の適用終了日が格納される。カバー率1006には、この保険契約により、損害が補償される割合が格納される。上限額1007には、この保険契約で補償される損害の上限金額が格納される。
図11は、請求テーブル1100の一例を示す図である。請求テーブル1100は、保険請求査定装置500によって管理される。
請求テーブル1100は、請求ID1101と、保険契約ID1102と、アカウントID1103と、通貨ID1104と、検証コード1105と、検証コードタイムスタンプ1106と、アカウント所有証明1107と、支払可否1108と、保険金1109と、ステータス1110を一つのエントリに含む。
請求ID1101には、保険請求のユニークな識別子が格納される。保険契約ID1102には、保険請求の対象となる保険契約IDが格納される。アカウントID1103には、保険請求の対象となるアカウントIDが格納される。通貨ID1104には、保険請求の対象となる通貨IDが格納される。検証コード1105には、保険査定の検証に利用される乱数が格納される。検証コードタイムスタンプ1106には、検証コードの発行時刻が格納される。アカウント所有証明1107には、アカウント所有証明の判定結果が格納される。支払可否1108には、保険金支払可否の査定結果が格納される。保険金1109には、支払われる保険金の金額が格納される。ステータス1110には、保険査定の進捗状況が格納される。
図12は、事故情報テーブル1200の一例を示す図である。事故情報テーブル1200は、保険請求査定装置500によって管理される。
事故情報テーブル1200は、インシデントID1201と、通貨ID1202と、事故内容1203と、原因1204と、対策1205と、事故発生日1206と、対策完了日1207を一つのエントリに含む。
インシデントID1201には、デジタル通貨に関するサイバー事故のユニークな識別子が格納される。通貨ID1202には、サイバー事故が発生したデジタル通貨の通貨IDが格納される。事故内容1203には、事故の概要情報が格納される。原因1204には、事故の原因が格納される。対策1205には、事故への対策内容が格納される。事故発生日1206には、事故が発生した日時が格納される。対策完了日1207には、事故の対策が完了した日時が格納される。
<処理>
以下の説明では、保険契約ID「P01」に対する保険請求査定を行う場合を例として説明するが、これに限定されるものではない。
図13は、保険請求システム100が行う処理の一例を示すシーケンス図である。
端末装置200は、保険請求を保険請求査定装置500に送信する(S1301)。
保険請求査定装置500は、保険請求を受け付け、アカウント所有証明の提出要求を端末装置200に送信する(S1302)。
端末装置200は、アカウント所有証明の発行要求をアカウント管理装置300に送信する(S1303)。
アカウント管理装置300は、アカウント所有証明のトークン発行要求を決済装置400に送信する(S1304)。
決済装置400は、トークン発行処理を実行し(S1305)、トークン取引結果をアカウント管理装置300に送信する(S1306)。
アカウント管理装置300は、アカウント所有証明のトークン移転要求を決済装置400に送信する(S1307)。
決済装置400は、トークン移転処理を実行し(S1308)、トークン取引結果をアカウント管理装置300に送信する(S1309)。
アカウント管理装置300は、アカウント所有証明の発行完了を端末装置200に送信する(S1310)。
端末装置200は、アカウント所有証明の提出完了を保険請求査定装置500に送信する(S1311)。
保険請求査定装置500は、保険金支払の可否を判断し、損害と保険金を算出し(S1312)、査定結果を端末装置200に送信する(S1313)。
図14は、保険請求プログラム1400の一例を示すフローチャートである。
以下の説明では、保険請求プログラム1400を処理の主体として説明するが、演算装置202を処理の主体としてもよい。
保険請求プログラム1400は、出力装置に保険請求フォームを表示する(S1401)。
次に、保険請求プログラム1400は、入力装置でユーザの入力を受け付け、保険請求情報を生成する(S1402)。保険請求情報には、保険請求手続きに関する情報として、保険契約ID、アカウントID、通貨IDが含まれる。例えば、保険請求情報は{保険契約ID:P01、アカウントID:user01、通貨ID:PU085}というメッセージである。
次に、保険請求プログラム1400は、保険請求査定装置500に保険請求を送信する(S1403)。
次に、保険請求プログラム1400は、保険請求査定装置500からアカウント所有証明の提出要求を受信する(S1404)。
次に、保険請求プログラム1400は、アカウント管理装置300にアカウント所有証明の発行要求を送信する(S1405)。
次に、保険請求プログラム1400は、アカウント管理装置300からアカウント所有証明の発行完了を受信する(S1406)。
次に、保険請求プログラム1400は、保険請求査定装置500にアカウント所有証明の提出完了を送信する(S1407)。
次に、保険請求プログラム1400は、保険請求査定装置から査定結果を受信する(S1408)。
図15は、証明書発行プログラム1500の一例を示すフローチャートである。
以下の説明では、証明書発行プログラム1500を処理の主体として説明するが、演算装置302を処理の主体としてもよい。
証明書発行プログラム1500は、端末装置200からアカウント所有証明の発行要求を受信する(S1501)。例えば、発行要求は、{保険契約ID:P01、通貨ID:PU085、被保険者アカウントID:user01、保険会社アカウントID:insurance01、検証コード:h8ex3h}というメッセージである。
証明書発行プログラム1500は、発行要求メッセージから、保険契約ID、通貨ID、被保険者アカウントID、保険会社アカウントID、検証コードを抽出する(S1502)。
証明書発行プログラム1500は、保険契約ID、被保険者アカウントID、通貨ID、検証コードをハッシュ関数に入力して、ハッシュ値を生成する(S1503)。
証明書発行プログラム1500は、トークン発行取引を行うため、決済装置400に対して、トークン取引要求を送信する(S1504)。トークン取引要求は、要求区分に発行、トークンIDに保険契約ID、トークン値に前ステップで生成したハッシュ値、送信元にカストディアカウントID、送信先に被保険者アカウントID、署名にカストディの秘密鍵による電子署名、という情報を持つ。例えば、トークン取引要求は、{要求区分:発行、トークンID:P01、トークン値:xjfi9j3424la890d、送信元:Bank02、送信先:user01、署名:sig-bank02}というメッセージである。
証明書発行プログラム1500は、決済装置400からトークン取引結果を受信する(S1505)。
証明書発行プログラム1500は、トークン移転取引を行うため、決済装置400に対して、トークン取引要求を送信する(S1506)。トークン取引要求は、要求区分に移転、トークンIDに保険契約ID、送信元に被保険者アカウントID、送信先に保険会社アカウントID、署名に被保険者の秘密鍵による電子署名、という情報を持つ。例えば、トークン取引要求は、{要求区分:移転、トークンID:P01、送信元:user01、送信先:insurance01、署名:sig-user01}というメッセージである。
証明書発行プログラム1500は、決済装置400からトークン取引結果を受信する(S1507)。
証明書発行プログラム1500は、端末装置200にアカウント所有証明の発行完了を送信する(S1508)。
図16は、アカウント所有証明トークンプログラム1600の一例を示すフローチャートである。
以下の説明では、アカウント所有証明トークンプログラム1600を処理の主体として説明するが、演算装置402を処理の主体としてもよい。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、アカウント管理装置300からトークン取引要求を受信する(S1601)。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、トークン取引要求メッセージの要求区分を参照し、要求された取引内容を判定する(S1602)。発行の場合、S1603に進む。移転の場合、S1610に進む。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、トークン取引要求から、トークンID、トークン値、送信元、送信先、署名、を抽出する(S1603)。例えば、トークン取引要求から、トークンID:P01、トークン値:xjfi9j3424la890d、送信元:bank02、送信先:user01、署名:sig-bank02という値を抽出する。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、トークンIDをキーにアカウント所有証明トークン管理テーブル800を検索する(S1604)。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、アカウント所有証明の二重請求を防止するために、同一のトークンIDを持つレコードが存在するかを判定する(S1605)。Yesの場合、二重請求のため、発行取引を中断して、S1614に進む。Noの場合、新規請求のため、S1606に進む。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、アカウント所有証明トークン管理テーブル800にレコードを追加する(S1606)。レコードのデータ項目は、トークンID、トークン値、所有者である。トークンIDとトークン値には、トークン取引要求から抽出した値をセットする。所有者には、トークン取引要求の送信先の値をセットする。例えば、アカウント所有証明トークン管理レコードは、トークンID:P01、トークン値:xjfi9j3424la890d、所有者:user01、という情報を持つ。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、アカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900にレコードを追加する(S1607)。レコードのデータ項目は、取引ID、トークンID、トークン値、送信元、送信先、署名、タイムスタンプである。取引IDには、取引をユニークに識別する値をセットする。トークンID、トークン値、送信元、送信先、署名には、トークン取引要求から抽出した値をセットする。タイムスタンプには取引を実行した時刻をセットする。例えば、アカウント所有証明トークン取引履歴レコードは、取引ID:x2nd8hapo、トークンID:P01、トークン値:xjfi9j3424la890d、送信元:Bank02、送信先:user01、署名:sig-bank02、タイムスタンプ:2022/02/11 14:23:01という情報を持つ。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、トークン取引結果のステータスを成功に設定する(S1608)。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、アカウント管理装置300にトークン取引結果を送信する(S1609)。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、トークン取引要求から、トークンID、送信元、送信先、署名、を抽出する(S1610)。例えば、トークン取引要求から、トークンID:P01、送信元:user01、送信先:insurance01、署名:sig-user01という値を抽出する。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、トークンIDをキーにアカウント所有証明トークン管理テーブル800を検索する(S1611)。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、存在しないアカウント所有証明を保険会社に提出することを防止するために、同一のトークンIDを持つレコードが存在するかを判定する(S1612)。Yesの場合、アカウント所有証明が存在するため、S1613に進む。Noの場合、アカウント所有署名が存在しないため、移転取引を中断して、S1614に進む。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、アカウント所有証明トークン管理テーブル800の所有者を更新する(S1613)。所有者には、トークン取引要求の送信先の値をセットする。例えば、アカウント所有証明トークン管理レコードは、トークンID:P01、トークン値:xjfi9j3424la890d、所有者:insurance01、という情報を持つ。
アカウント所有証明トークンプログラム1600は、発行取引や移転取引を中断した場合、トークン取引結果のステータスを失敗に設定する(S1614)。
図17は、請求管理プログラム1700の一例を示すフローチャートである。
以下の説明では、請求管理プログラム1700を処理の主体として説明するが、演算装置502を処理の主体としてもよい。
請求管理プログラム1700は、端末装置200から保険請求を受信する(S1701)。保険請求情報には、保険請求手続きに関する情報として、保険契約ID、アカウントID、通貨IDが含まれる。例えば、保険請求情報は{保険契約ID:P01、アカウントID:user01、通貨ID:PU085}というメッセージである。
請求管理プログラム1700は、保険請求情報を請求テーブル1100に追記する(S1702)。請求IDには、請求をユニークに識別する値をセットする。保険契約ID、アカウントID、通貨IDには、保険請求から抽出した値をセットする。ステータスには、請求受付という値をセットする。その他のデータ項目については、この時点では空欄をセットする。例えば、請求レコードは、請求ID:C101、保険契約ID:P01、アカウントID:user01、通貨ID:PU085、ステータス:請求受付という情報を持つ。
請求管理プログラム1700は、エビデンス収集プログラム1800を実行する(S1703)。
請求管理プログラム1700は、損害査定プログラム1900を実行する(S1704)。
請求管理プログラム1700は、請求テーブル1100から査定完了後のレコードを取得する(S1705)。
請求管理プログラム1700は、端末装置200に査定結果を通知する(S1706)。
図18は、エビデンス収集プログラム1800の一例を示すフローチャートである。
以下の説明では、エビデンス収集プログラム1800を処理の主体として説明するが、演算装置502を処理の主体としてもよい。
エビデンス収集プログラム1800は、請求管理プログラム1700からエビデンス収集要求を受信する(S1801)。エビデンス収集要求には、請求IDが含まれる。例えば、エビデンス収集要求は{請求ID:C101}というメッセージである。
エビデンス収集プログラム1800は、エビデンス収集要求メッセージから請求IDを抽出する(S1802)。例えば、請求IDはC101である。
エビデンス収集プログラム1800は、請求IDで請求テーブルを検索し、請求レコードを取得する(S1803)。
エビデンス収集プログラム1800は、当該請求に対する検証コードの乱数を生成する(S1804)。検証コードは、アカウント所有証明が、保険対象のデジタル通貨に対して発行されていることを検証するために利用される。デジタル通貨には様々な種類が存在するため、どのデジタル通貨がサイバー事故に合うかは状況による。また、1つのサイバー事故が複数のデジタル通貨に影響する場合もある。そのため、被保険者は、保険請求において、損害を受けたデジタル通貨を選択して保険請求を行う。もし、保険対象外のデジタル通貨に対するアカウント所有証明が提出された場合、請求査定装置は保険金支払いを拒絶する必要がある。以上のような理由により、検証コードが発行される。検証コードを用いた査定方法については、損害査定プログラム1900のフローチャートで述べる。
エビデンス収集プログラム1800は、請求テーブル1100に検証コードと検証コードタイムスタンプを追記する(S1805)。検証コードには、前ステップで生成した乱数をセットする。検証コードタイムスタンプには、検証コードを生成した時刻をセットする。例えば、請求レコードは、請求ID:C101、保険契約ID:P01、アカウントID:user01、通貨ID:PU085、検証コード:h8ex3h、検証コードタイムスタンプ:2022/02/11 14:21:50、ステータス:請求受付、という情報を持つ。
エビデンス収集プログラム1800は、アカウント所有証明の提出要求を端末装置200に送信する(S1806)。アカウント所有証明の提出要求は、保険契約ID、通貨ID、被保険者アカウントID、保険会社アカウントID、検証コードを含む。例えば、アカウント所有証明の提出要求は、{保険契約ID:P01、通貨ID:PU085、被保険者アカウントID:user01、保険会社アカウントID:insurance01、検証コード:h8ex3h}というメッセージである。
エビデンス収集プログラム1800は、端末装置200からアカウント所有証明書の提出完了通知を受信する(S1807)。
エビデンス収集プログラム1800は、請求テーブルのステータスを査定待ちに更新する(S1808)。
図19は、損害査定プログラム1900の一例を示すフローチャートである。
以下の説明では、損害査定プログラム1900を処理の主体として説明するが、演算装置502を処理の主体としてもよい。
損害査定プログラム1900は、請求管理プログラム1700から損害査定要求を受信する(S1901)。損害査定要求には、請求IDが含まれる。例えば、損害査定要求は{請求ID:C101}というメッセージである。
損害査定プログラム1900は、損害査定要求メッセージから請求IDを抽出する(S1902)。例えば、請求IDはC101である。
損害査定プログラム1900は、請求IDで請求テーブル1100を検索し、請求レコードを取得する(S1903)。
損害査定プログラム1900は、当該請求レコードから、保険契約ID、アカウントID、通貨ID、検証コード、検証コードタイムスタンプを抽出する(S1904)。例えば、請求ID:C101、保険契約ID:P01、アカウントID:user01、通貨ID:PU085、検証コード:h8ex3h、検証コードタイムスタンプ:2022/02/11 14:21:50、という情報を抽出する。
損害査定プログラム1900は、保険契約IDで保険契約テーブル1000を検索し、保険契約レコードを取得する(S1905)。
損害査定プログラム1900は、当該保険契約レコードから、アカウントID、通貨ID、保険開始日、保険終了日を抽出する(S1906)。例えば、保険契約ID:P01、アカウントID:user01、通貨ID:PU085、保険開始日:2022/01/01、保険終了日:2022/03/31、という情報を抽出する。
損害査定プログラム1900は、保険請求されたアカウントIDが保険対象のアカウントIDかどうかを検証するため、請求レコードのアカウントIDと契約レコードのアカウントIDを比較する(S1907)。
損害査定プログラム1900は、アカウントIDが一致するかを判断する(S1908)。Yesの場合、S1909に進む。Noの場合、請求内容が保険契約と不一致のため、査定処理を中断して、S1937に進む。
損害査定プログラム1900は、保険請求された通貨IDが保険対象の通貨IDかどうかを検証するため、請求レコードの通貨IDと契約レコードの通貨IDを比較する(S1909)。
損害査定プログラム1900は、通貨IDが一致するかを判断する(S1910)。Yesの場合、S1911に進む。Noの場合、請求内容が保険契約と不一致のため、査定処理を中断して、S1937に進む。
損害査定プログラム1900は、事故情報テーブル1200から「通貨ID=通貨ID AND 事故発生日>=保険開始日 AND 事故発生日<=保険終了日」という条件に合致するレコードを抽出する(S1911)。例えば、通貨ID=PU085 AND 事故発生日>=2022/01/01 AND 事故発生日<=2022/03/31、という条件で検索する。
損害査定プログラム1900は、保険対象のデジタル通貨について、保険期間中にサイバー事故の発生が報告されたかを検証するため、前記ステップの条件に合致する事故情報レコードが存在するかどうかを判断する(S1912)。Yesの場合、サイバー事故が発生しているため、S1913に進んで査定処理を継続する。Noの場合、サイバー事故が発生していないため、査定処理を中断して、S1937に進む。
損害査定プログラム1900は、アカウント所有署名トークンの発行履歴を確認するため、決済装置400のアカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900から「トークンID=保険契約ID AND 送信元=カストディアカウントID AND 送信先=被保険者アカウントID」という条件に合致するレコードを抽出する(S1913)。例えば、トークンID=P01 AND 送信元=Bank02 AND 送信先=user01、という条件で検索する。
損害査定プログラム1900は、アカウント所有証明トークン取引履歴レコードが存在するかを判断する(S1914)。Yesの場合、査定処理を継続するため、S1915に進む。Noの場合、査定処理を中断して、S1926に進む。
損害査定プログラム1900は、当該アカウン所有証明トークン取引履歴レコードから、署名、タイムスタンプを抽出する(S1915)。例えば、署名:sig-bank02、タイムスタンプ:2022/02/11 14:23:01、である。
損害査定プログラム1900は、アカウント所有証明トークンがカストディに発行されたものであることを検証するため、前記ステップで抽出した署名がカストディの署名であるかを判断する(S1916)。Yesの場合、査定処理を継続するため、S1917に進む。Noの場合、査定処理を中断して、S1926に進む。
損害査定プログラム1900は、過去に発行されたアカウント所有証明の使い回しを防ぐため、請求レコードの検証コードタイムスタンプとアカウント所有証明トークン取引レコードのタイムスタンプを比較する(S1917)。保険金の支払条件の1つは、保険請求時点において、被保険者が保険対象のデジタル通貨のアカウント所有者であり、秘密鍵が安全に保管されていることである。過去に発行されたアカウント所有証明を再提出されると、現時点のアカウント管理状況を確認できない。従って、アカウント所有証明トークンが保険請求後に発行されたことを検証する必要がある。
損害査定プログラム1900は、請求レコードの検証コードタイムスタンプがアカウント所有証明トークン取引レコードのタイムスタンプよりも早いかどうか判断する(S1918)。Yesの場合、査定処理を継続するため、S1919に進む。Noの場合、査定処理を中断して、S1926に進む。
損害査定プログラム1900は、アカウント所有署名トークンの移転履歴を確認するため、決済装置400のアカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900から「トークンID=保険契約ID AND 送信元=被保険者アカウントID AND 送信先=保険会社アカウントID」という条件に合致するレコードを抽出する(S1919)。例えば、トークンID=P01 AND 送信元=user01 AND 送信先=insurance01、という条件で検索する。
損害査定プログラム1900は、アカウント所有証明トークン取引履歴レコードが存在するかを判断する(S1920)。Yesの場合、査定処理を継続するため、S1915に進む。Noの場合、査定処理を中断して、S1926に進む。
損害査定プログラム1900は、当該アカウン所有証明トークン取引履歴レコードから、トークン値、署名、を抽出する(S1921)。例えば、トークン値:xjfi9j3424la890d、署名:sig-user01、である。
損害査定プログラム1900は、被保険者の鍵が安全に管理されていて、デジタル通貨の取引を行える状態であることを検証するため、前記ステップで抽出した署名が被保険者の署名であるかどうかを判断する。(S1922)。Yesの場合、査定処理を継続するため、S1923に進む。Noの場合、査定処理を中断して、S1926に進む。
損害査定プログラム1900は、請求レコードから取得した、保険契約ID、被保険者アカウントID、通貨ID、検証コードをハッシュ関数に入力して、ハッシュ値を生成する(S1923)。
損害査定プログラム1900は、アカウント所有証明が保険対象のデジタル通貨に対して発行されていることを検証するため、前記ステップで生成したハッシュ値がアカウン所有証明トークン取引履歴レコードから取得したトークン値と一致するかを判断する(S1924)。Yesの場合、査定処理を継続するため、S1925に進む。Noの場合、査定処理を中断して、S1926に進む。本ステップで比較するハッシュ値は、アカウントIDとデジタル通貨IDの組合せに対してユニークな値である。仮に、保険対象外のアカウントIDやデジタル通貨に対するアカウント所有証明だった場合、トークン値が異なるため、ハッシュ値と不一致になる。これにより、アカウント所有証明が保険対象のデジタル通貨に対して発行されていることを検証する。
損害査定プログラム1900は、請求テーブルのアカウント所有証明をOKに更新する(S1925)。
損害査定プログラム1900は、請求テーブルのアカウント所有証明をNGに更新する(S1926)。
損害査定プログラム1900は、事故情報レコードから、事故発生日、対策完了日を抽出する(S1927)。例えば、事故発生日:2022/02/07、対策完了日:2022/02/09、という情報を抽出する。
損害査定プログラム1900は、サイバー事故の発生から対策完了の間に、被保険者のアカウントに対して行われたデジタル通貨取引の情報を収集するために、決済装置400のデジタル通貨取引履歴テーブル700から「通貨ID=通貨ID AND(送信元=アカウントID OR 送信先=アカウントID)AND タイムスタンプ>=事故発生日 タイムスタンプ<=対策完了日」という条件に合致するレコードを抽出する(S1928)。例えば、通貨ID=PU085 AND(送信元=user01 OR 送信先=user01)AND タイムスタンプ>=2022/02/07 タイムスタンプ<=2022/02/09」という条件で検索する。
損害査定プログラム1900は、前記ステップで取得した取引履歴レコード群に対して、取引額を抽出し、変動額を集計する(S1929)。変動額とは、被保険者のアカウントに対して行われたデジタル通貨に対するサイバー事故の発生から対策完了の間において変動したデジタル通貨の金額である。この集計値がマイナスの場合、その金額を被害額とし、当該被害額がサイバー事故により発生した損害とする。集計値がプラス、または、ゼロの場合、サイバー事故による損害は無かったと判断する。
損害査定プログラム1900は、前記ステップで集計した変動額の正負を判断する(S1930)。マイナスの場合、S1931に進む。プラス、または、ゼロの場合、査定処理を中断して、S1937に進む。
損害査定プログラム1900は、保険契約レコードから、カバー率、上限額を抽出する(S1931)。例えば、カバー率:80、上限額:1000、という情報である。
損害査定プログラム1900は、デジタル通貨の取引履歴から集計した変動額にカバー率を乗算して、保険金を算出する(S1933)。例えば、変動額が1000だった場合、カバー率の80%を乗算して、保険金は800となる。
損害査定プログラム1900は、前記ステップで算出した保険金が上限額を超えるかどうか判断する(S1934)。Yesの場合、保険金を補正するため、S1935に進む。Noの場合、保険金は確定のため、S1936に進む。
損害査定プログラム1900は、保険金を上限額に変更する(S1935)。例えば、算出された保険金が1500で、上限額が1000の場合、保険金を上限額である1000に変更する。
損害査定プログラム1900は、請求テーブル1100の保険金に算出した保険金を記録し、支払可否を可に更新する(S1936)。
損害査定プログラム1900は、請求テーブル1100の支払可否を否に更新する(S1937)。
損害査定プログラム1900は、請求テーブルのステータスを完了に更新する(S1938)。
このように、本実施例では、図13等を用いて説明したように、端末装置200と、アカウント管理装置300と、決済装置400と、保険請求査定装置500と、を有する保険請求システム100において、それぞれの装置は、プロセッサとメモリとを有し、上記端末装置200のプロセッサは、第1のプログラム(保険請求プログラム1400)を実行して、ユーザから入力されたデジタル通貨の保険請求手続きに関する保険請求情報を、上記保険請求査定装置500に出力し、上記保険請求査定装置500のプロセッサは、第2のプログラム(請求管理プログラム1700)を実行して、上記保険請求情報に含まれる、上記ユーザのアカウントを識別するためのアカウントIDにより識別されるユーザが被保険者としてアカウントを所有していることを証明するためのアカウント所有証明の提出を、上記端末装置200に要求し、上記端末装置200のプロセッサは、上記第1のプログラムを実行して、上記アカウント所有証明の発行要求を、上記アカウント管理装置300に出力し、上記アカウント管理装置300のプロセッサは、第3のプログラム(証明書発行プログラム1500)を実行して、上記保険請求情報に含まれる、上記デジタル通貨の保険契約を識別するための保険契約IDと上記アカウントIDと上記デジタル通貨を識別するための通貨IDとを用いて生成した、上記被保険者を所有者とする上記アカウント所有証明のトークンの発行要求を上記決済装置400に出力し、上記決済装置のプロセッサ400は、第4のプログラム(アカウント所有証明トークンプログラム1600)を実行して、上記トークンを識別するためのトークンIDと上記トークンの値と上記トークンの所有者とを対応付けた第1のテーブル(アカウント所有証明トークン管理テーブル900)に、上記発行要求を受けた上記トークンを追加し、当該追加した結果をトークン発行取引結果として上記アカウント管理装置300に出力し、上記アカウント管理装置300のプロセッサは、上記第3のプログラムを実行して、上記トークン発行取引結果に対して、上記追加した上記トークンの所有者を保険会社とする移転要求を上記決済装置400に出力し、上記決済装置400のプロセッサは、上記第4のプログラムを実行して、上記第1のテーブルに追加された上記トークンの所有者を上記保険会社に更新し、当該更新した結果をトークン移転取引結果として上記アカウント管理装置300に出力し、上記アカウント管理装置300のプロセッサは、上記第3のプログラムを実行して、上記決済装置400から上記トークン移転取引結果を受け取ると、上記アカウント所有証明の発行完了を上記端末装置200に出力し、上記端末装置200のプロセッサは、上記第1のプログラムを実行して、上記アカウント所有証明の発行完了に基づいて、上記アカウント所有証明の提出完了を上記保険請求査定装置500に出力し、上記保険請求査定装置500のプロセッサは、第5のプログラム(損害査定プログラム1900)を実行し、上記保険契約IDにより識別される保険契約情報を管理する第2のテーブル(保険契約テーブル1000)と、上記通貨IDにより識別されるデジタル通貨についての事故情報を管理する第3のテーブル(事故情報テーブル1200)とを用いて、上記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う。
つまり、本実施例では、プロセッサとメモリを有する端末装置200と、プロセッサとメモリを有するアカウント管理装置300と、プロセッサとメモリを有する決済装置400と、プロセッサとメモリを有する保険請求査定装置500を有する保険請求システム100において、上記端末装置200が保険請求を提出すると、上記保険請求査定装置500が保険請求を受け付けた後でアカウント所有証明の提出を要求し、上記端末装置200は、上記アカウント管理装置300を介してアカウント所有証明トークンを発行し、そのトークンを被保険者のアカウントから保険会社のアカウントに移転し、上記保険請求査定装置500は、被保険者の保険対象アカウント所有証明を検証し、上記決済装置400の取引履歴を元に保険金支払の可否を判断し、損害と保険金を算出する。
これにより、被保険者がデジタル通貨のアカウント管理業務をカストディ業者に委託する場合において、被保険者と保険会社が相互に信用できない状況、つまりサイバー保険を利用する被保険者と保険会社の間に情報の非対称性が存在する状況において、カストディのアカウント管理装置がエビデンス収集を仲介することで相互の信頼関係を補完し、デジタル通貨のサイバー保険に対する保険金請求を査定することが可能となる。さらに、デジタル通貨のサイバー保険を適用できる範囲が拡大し、デジタル通貨を利用する消費者の保護に貢献することができる。
また、図16のS1605等を用いて説明したように、上記決済装置400のプロセッサは、上記第4のプログラムを実行して、上記保険契約IDと同じIDをもつ上記トークンを識別するためのトークンIDにより、上記対応付けを行って、上記第1のテーブルに上記トークンを追加する。これにより、アカウント所有証明トークンのトークンIDが保険契約IDと同じIDとなり、トークン発行要求時にトークンIDと保険契約IDとが重複する場合には、発行要求を拒絶することでトークンIDの重複を排除することができ、その結果、1つの保険契約に対するアカウント所有証明の二重請求を防止することができる。
また、図15S1503、S1504、図16S1607等を用いて説明したように、上記アカウント管理装置300のプロセッサは、上記第3のプログラムを実行して、上記保険契約ID、上記アカウントID、上記通貨IDに加え、さらに、上記保険請求査定装置500において生成された上記保険請求に対する査定の検証を行うための検証コードを、ハッシュ関数に入力してハッシュ値を生成し、生成したハッシュ値を上記トークンの値とした上記アカウント所有証明のトークンを上記決済装置400に出力し、上記決済装置400のプロセッサは、上記第4のプログラムを実行して、上記トークンを、上記発行取引ごとに対応付けて、第4のテーブル(アカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900)に記録する。これにより、ハッシュ値をトークンの値としたアカウント所有証明トークンの取引履歴をシステム全体で一元管理することができる。
また、図19のS1923等を用いて説明したように、上記保険請求査定装置500のプロセッサは、上記第5のプログラムを実行し、上記端末装置200から上記保険請求情報を受け取ったときの上記保険契約ID、上記アカウントID、上記通貨ID、上記検証コードをハッシュ関数に入力してハッシュ値を生成し、生成した当該ハッシュ値が、上記第4のテーブルに記録した上記トークン値と一致するか否かを判定する。これにより、上記アカウント所有証明トークンが保険対象のデジタル通貨に対して発行されていることを検証することができる。つまり、カストディは、保険契約情報と検証コード(乱数)から生成した保険対象ごとにユニークとなるハッシュ値をアカウント所有証明トークンに埋め込み、保険会社では、自身で生成したハッシュ値とトークンから抽出したハッシュ値とを比較する。アカウントIDや通貨IDが異なる場合にハッシュ値が不一致となることを検証することで、保険対象外のデジタル通貨に対するアカウント所有証明を拒絶することができる。
また、図19のS1915-1917等を用いて説明したように、上記アカウント管理装置300のプロセッサは、上記第3のプログラムを実行して、上記保険請求の際に上記保険請求査定装置500において生成された上記検証コードのタイムスタンプを出力し、上記アカウント管理装置300のプロセッサは、上記第3のプログラムを実行して、上記トークンを識別するためのトークンIDと、上記トークンの値と、上記発行取引を実行した時刻のタイムスタンプとを、上記トークンの上記発行取引ごとに対応付けて、第4のテーブルと同様の第5のテーブル(アカウント所有証明トークン取引履歴テーブル900)に記録し、上記決済装置400のプロセッサは、上記第5のプログラムを実行して、上記検証コードのタイムスタンプが、上記発行取引を実行した時刻のタイムスタンプよりも早い場合に、上記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う。これにより、保険請求受付時に発行する検証コードのタイムスタンプがアカウント所有証明トークンのタイムスタンプよりも早いことを検証して、過去に発行されたアカウント所有証明トークンの使い回しを防止することができる。
従来、2層型デジタル通貨システムは、プライベートブロックチェーンを採用し、ユーザはデジタル通貨アカウントを管理する秘密鍵を、銀行などのカストディに預けるため、ユーザ(すなわち被保険者)自身がアカウント所有証明を保険会社に提出できないという課題があった。これまで説明したように、本実施例によれば、当該解決するため、被保険者から保険金請求を受け付けると、カストディがアカウント所有証明トークンを発行し、そのトークンを被保険者のアカウントから保険会社に移転することで、被保険者の保険対象アカウント所有権を検証し、デジタル通貨システムの取引履歴を元に保険金支払の可否を判断し、損害と保険金を算出する。これにより、被保険者がカストディを介して提出したアカウント所有証明書の正当性を確保することができるようになる。また、様々な種類のデジタルトークンを発行することができ、それらのトークンの取引履歴が台帳に記録され、ステークホルダ間で共有される。そのため、トークン所有者の変遷を追跡できるようになる。
以上のように、本実施例のデジタル通貨保険の保険請求システムでは、被保険者と保険会社の間に情報の非対称性がある場合でも、妥当性のあるエビデンスに基づいて保険査定を行うことができる。なお、上記実施例では、契約IDがP101、アカウントIDが101、通貨IDがPU085の場合を請求査定の例として上げたが、これに限定されるものではない。契約ID、アカウントID、通貨IDが異なる場合、など様々な請求査定が存在する。
また、本実施例でテーブルでの情報格納を例示したが、テーブルに限定されるものではなく、スキーマレスのデータとして格納されてもよい。
本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせて実施することができる。
200 端末装置
300 アカウント管理装置
400 決済装置
500 保険請求査定装置
600 ウォレットテーブル
700 デジタル通貨取引履歴テーブル
800 アカウント所有証明トークン管理テーブル
900 アカウント所有証明トークン取引履歴テーブル
1000 保険契約テーブル
1100 請求テーブル
1200 事故情報テーブル
1400 保険請求プログラム
1500 証明書発行プログラム
1600 アカウント所有証明トークンプログラム
1700 請求管理プログラム
1800 エビデンス収集プログラム
1900 損害査定プログラム

Claims (11)

  1. 端末装置と、アカウント管理装置と、決済装置と、保険請求査定装置と、を有する保険請求システムであって、
    それぞれの装置は、プロセッサとメモリとを有し、
    前記端末装置のプロセッサは、第1のプログラムを実行して、ユーザから入力されたデジタル通貨の保険請求手続きに関する保険請求情報を、前記保険請求査定装置に出力し、
    前記保険請求査定装置のプロセッサは、第2のプログラムを実行して、前記保険請求情報に含まれる、前記ユーザのアカウントを識別するためのアカウント識別情報により識別されるユーザが被保険者としてアカウントを所有していることを証明するためのアカウント所有証明の提出を、前記端末装置に要求し、
    前記端末装置のプロセッサは、前記第1のプログラムを実行して、前記アカウント所有証明の発行要求を、前記アカウント管理装置に出力し、
    前記アカウント管理装置のプロセッサは、第3のプログラムを実行して、前記保険請求情報に含まれる、前記デジタル通貨の保険契約を識別するための保険契約識別情報と前記アカウント識別情報と前記デジタル通貨を識別するためのデジタル通貨識別情報とを用いて生成した、前記被保険者を所有者とする前記アカウント所有証明のトークンの発行要求を前記決済装置に出力し、
    前記決済装置のプロセッサは、第4のプログラムを実行して、前記トークンを識別するためのトークン識別情報と前記トークンの値と前記トークンの所有者とを対応付けた第1のテーブルに、前記発行要求を受けた前記トークンを追加し、当該追加した結果をトークン発行取引結果として前記アカウント管理装置に出力し、
    前記アカウント管理装置のプロセッサは、前記第3のプログラムを実行して、前記トークン発行取引結果に対して、前記追加した前記トークンの所有者を保険会社とする移転要求を前記決済装置に出力し、
    前記決済装置のプロセッサは、前記第4のプログラムを実行して、前記第1のテーブルに追加された前記トークンの所有者を前記保険会社に更新し、当該更新した結果をトークン移転取引結果として前記アカウント管理装置に出力し、
    前記アカウント管理装置のプロセッサは、前記第3のプログラムを実行して、前記決済装置から前記トークン移転取引結果を受け取ると、前記アカウント所有証明の発行完了を前記端末装置に出力し、
    前記端末装置のプロセッサは、前記第1のプログラムを実行して、前記アカウント所有証明の発行完了に基づいて、前記アカウント所有証明の提出完了を前記保険請求査定装置に出力し、
    前記保険請求査定装置のプロセッサは、第5のプログラムを実行し、前記保険契約識別情報により識別される保険契約情報を管理する第2のテーブルと、前記通貨識別情報により識別されるデジタル通貨についての事故情報を管理する第3のテーブルとを用いて、前記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う、
    ことを特徴とする保険請求システム。
  2. 請求項1に記載の保険請求システムであって、
    前記決済装置のプロセッサは、前記第4のプログラムを実行して、前記保険契約識別情報と同じ識別情報をもつ前記トークンを識別するためのアカウント所有証明トークン識別情報により、前記対応付けを行って、前記第1のテーブルに前記トークンを追加する、
    ことを特徴とする保険請求システム。
  3. 請求項1に記載の保険請求システムであって、
    前記アカウント管理装置のプロセッサは、前記第3のプログラムを実行して、前記保険契約識別情報、前記アカウント識別情報、前記デジタル通貨識別情報に加え、さらに、前記保険請求査定装置において生成された前記保険請求に対する査定の検証を行うための検証コードを、ハッシュ関数に入力してハッシュ値を生成し、生成したハッシュ値を前記トークンの値とした前記アカウント所有証明のトークンを前記決済装置に出力し、
    前記決済装置のプロセッサは、前記第4のプログラムを実行して、前記トークンを、前記発行取引ごとに対応付けて、第4のテーブルに記録する、
    ことを特徴とする保険請求システム。
  4. 請求項3に記載の保険請求システムであって、
    前記保険請求査定装置のプロセッサは、前記第5のプログラムを実行し、前記端末装置から前記保険請求情報を受け取ったときの前記保険契約識別情報、前記アカウント識別情報、前記デジタル通貨識別情報、前記検証コードをハッシュ関数に入力してハッシュ値を生成し、生成した当該ハッシュ値が、前記第4のテーブルに記録した前記トークン値と一致するか否かを判定する、
    ことを特徴とする保険請求システム。
  5. 請求項1に記載の保険請求システムであって、
    前記アカウント管理装置のプロセッサは、前記第3のプログラムを実行して、前記保険請求の際に前記保険請求査定装置において生成された前記検証コードのタイムスタンプを出力し、
    前記アカウント管理装置のプロセッサは、前記第3のプログラムを実行して、前記トークンを識別するためのトークン識別情報と、前記トークンの値と、前記発行取引を実行した時刻のタイムスタンプとを、前記トークンの前記発行取引ごとに対応付けて、第5のテーブルに記録し、
    前記決済装置のプロセッサは、前記第5のプログラムを実行して、前記検証コードのタイムスタンプが、前記発行取引を実行した時刻のタイムスタンプよりも早い場合に、前記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う、
    ことを特徴とする保険請求システム。
  6. プロセッサとメモリとを有した、端末装置と、アカウント管理装置と、決済装置と、保険請求査定装置と、を有する保険請求システムで行われる保険請求方法であって、
    前記端末装置は、ユーザから入力されたデジタル通貨の保険請求手続きに関する保険請求情報を、前記保険請求査定装置に出力し、
    前記保険請求査定装置は、前記保険請求情報に含まれる、前記ユーザのアカウントを識別するためのアカウント識別情報により識別されるユーザが被保険者としてアカウントを所有していることを証明するためのアカウント所有証明の提出を、前記端末装置に要求し、
    前記端末装置は、前記アカウント所有証明の発行要求を、前記アカウント管理装置に出力し、
    前記アカウント管理装置は、前記保険請求情報に含まれる、前記デジタル通貨の保険契約を識別するための保険契約識別情報と前記アカウント識別情報と前記デジタル通貨を識別するためのデジタル通貨識別情報とを用いて生成した、前記被保険者を所有者とする前記アカウント所有証明のトークンの発行要求を前記決済装置に出力し、
    前記決済装置は、前記トークンを識別するためのトークン識別情報と前記トークンの値と前記トークンの所有者とを対応付けた第1のテーブルに、前記発行要求を受けた前記トークンを追加し、当該追加した結果をトークン発行取引結果として前記アカウント管理装置に出力し、
    前記アカウント管理装置は、前記トークン発行取引結果に対して、前記追加した前記トークンの所有者を保険会社とする移転要求を前記決済装置に出力し、
    前記決済装置は、前記第1のテーブルに追加された前記トークンの所有者を前記保険会社に更新し、当該更新した結果をトークン移転取引結果として前記アカウント管理装置に出力し、
    前記アカウント管理装置は、前記決済装置から前記トークン移転取引結果を受け取ると、前記アカウント所有証明の発行完了を前記端末装置に出力し、
    前記端末装置は、前記アカウント所有証明の発行完了に基づいて、前記アカウント所有証明の提出完了を前記保険請求査定装置に出力し、
    前記保険請求査定装置は、前記保険契約識別情報により識別される保険契約情報を管理する第2のテーブルと、前記通貨識別情報により識別されるデジタル通貨についての事故情報を管理する第3のテーブルとを用いて、前記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う、
    ことを特徴とする保険請求方法。
  7. 請求項6に記載の保険請求方法であって、
    前記決済装置は、前記保険契約識別情報と同じ識別情報をもつ前記トークンを識別するためのアカウント所有証明トークン識別情報により、前記対応付けを行って、前記第1のテーブルに前記トークンを追加する、
    ことを特徴とする保険請求方法。
  8. 請求項6に記載の保険請求方法であって、
    前記アカウント管理装置は、前記保険契約識別情報、前記アカウント識別情報、前記デジタル通貨識別情報に加え、さらに、前記保険請求査定装置において生成された前記保険請求に対する査定の検証を行うための検証コードを、ハッシュ関数に入力してハッシュ値を生成し、生成したハッシュ値を前記トークンの値とした前記アカウント所有証明のトークンを前記決済装置に出力し、
    前記決済装置は、前記トークンを、前記発行取引ごとに対応付けて、第4のテーブルに記録する、
    ことを特徴とする保険請求方法。
  9. 請求項8に記載の保険請求方法であって、
    前記保険請求査定装置は、前記端末装置から前記保険請求情報を受け取ったときの前記保険契約識別情報、前記アカウント識別情報、前記デジタル通貨識別情報、前記検証コードをハッシュ関数に入力してハッシュ値を生成し、生成した当該ハッシュ値が、前記第4のテーブルに記録した前記トークン値と一致するか否かを判定する、
    ことを特徴とする保険請求方法。
  10. 請求項6に記載の保険請求方法であって、
    前記アカウント管理装置は、前記保険請求の際に前記保険請求査定装置において生成された前記検証コードのタイムスタンプを出力し、
    前記アカウント管理装置は、前記トークンを識別するためのトークン識別情報と、前記トークンの値と、前記発行取引を実行した時刻のタイムスタンプとを、前記トークンの前記発行取引ごとに対応付けて、第5のテーブルに記録し、
    前記決済装置は、前記検証コードのタイムスタンプが、前記発行取引を実行した時刻のタイムスタンプよりも早い場合に、前記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う、
    ことを特徴とする保険請求方法。
  11. プロセッサとメモリとを有したコンピュータに、
    ユーザから入力されたデジタル通貨の保険請求手続きに関する保険請求情報を出力する処理と、
    前記保険請求情報に含まれる、前記ユーザのアカウントを識別するためのアカウント識別情報により識別されるユーザが被保険者としてアカウントを所有していることを証明するためのアカウント所有証明の提出を要求する処理と、
    前記アカウント所有証明の発行要求を出力する処理と、
    前記保険請求情報に含まれる、前記デジタル通貨の保険契約を識別するための保険契約識別情報と前記アカウント識別情報と前記デジタル通貨を識別するためのデジタル通貨識別情報とを用いて生成した、前記被保険者を所有者とする前記アカウント所有証明のトークンの発行要求を出力する処理と、
    前記トークンを識別するためのトークン識別情報と前記トークンの値と前記トークンの所有者とを対応付けた第1のテーブルに、前記発行要求を受けた前記トークンを追加し、当該追加した結果をトークン発行取引結果として出力する処理と、
    前記トークン発行取引結果に対して、前記追加した前記トークンの所有者を保険会社とする移転要求を出力する処理と、
    前記第1のテーブルに追加された前記トークンの所有者を前記保険会社に更新し、当該更新した結果をトークン移転取引結果として出力する処理と、
    前記トークン移転取引結果を受け取ると、前記アカウント所有証明の発行完了を出力する処理と、
    前記アカウント所有証明の発行完了に基づいて、前記アカウント所有証明の提出完了を出力する処理と、
    前記保険契約識別情報により識別される保険契約情報を管理する第2のテーブルと、前記通貨識別情報により識別されるデジタル通貨についての事故情報を管理する第3のテーブルとを用いて、前記保険請求情報に基づく保険請求に対する査定を行う処理と、
    を実行させることを特徴とする保険請求プログラム。
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