JP2019192149A - 仮想通貨管理システム及び仮想通貨管理システムの制御方法 - Google Patents

仮想通貨管理システム及び仮想通貨管理システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】仮想通貨が不正に出金された場合に対応する保険を好適に実現することが可能な仮想通貨管理システム及びその制御方法を提供する。【解決手段】仮想通貨管理システム10は、保険管理部(演算装置52)を備える複数のユーザ端末20と、仮想通貨を蓄積する複数の金庫ウォレット30と、を有する。保険管理部は、複数のユーザ端末20に対応する仮想通貨を金庫ウォレット30に入金する際、保険条件をユーザ端末20のユーザインタフェース50に出力させ、ユーザインタフェース50に対する保険条件の同意入力を条件として金庫ウォレット30への入金を許可する。【選択図】図2

Description

本発明は、仮想通貨を管理する仮想通貨管理システム及びその制御方法に関する。
特許文献1では、オープン且つ分散を前提としたサービスで提供される仮想通貨の取引情報の真正性の保証度を高めることができる仮想通貨管理方法及び仮想通貨管理プログラムを提供することを目的としている([0012]、要約)。当該目的を達成するため、特許文献1(要約及び図10)の仮想通貨管理方法は、所定のサービスで提供される分散型の仮想通貨の取引処理を行う複数の端末により実行される。
端末は、所定のサービスで提供される仮想通貨に関するトランザクションが一定のブロックで時系列に繋がれたブロックチェーンを記憶する記憶部を有する。仮想通貨管理方法は、端末が、所定のサービスと異なる他のサービスで提供される分散型の仮想通貨に関するブロックチェーンを取得する工程(ステップS4)を含む。また、仮想通貨管理方法は、端末が、取得した他のサービスに対応するブロックチェーンと、記憶部に記憶するブロックチェーンとを結合する工程(ステップS6)を含む。さらに、仮想通貨管理方法は、端末が、結合したブロックチェーンを記憶部に記憶させる工程(ステップS8)を含む。
特開2017−207860号公報
上記のように、特許文献1では、オープン且つ分散を前提としたサービスで提供される仮想通貨の取引情報の真正性の保証度を高めることを目的としている([0012]、要約)。しかしながら、特許文献1では、仮想通貨が不正に出金された場合に対応する保険に適した構成又は方法については検討されていない。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、仮想通貨が不正に出金された場合に対応する保険を好適に実現することが可能な仮想通貨管理システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る仮想通貨管理システムは、
ユーザ端末と、
前記ユーザ端末に対する操作入力に基づいて仮想通貨の入金及び出金が行われる金庫ウォレットと、
前記仮想通貨を前記金庫ウォレットに入金する際、保険条件を前記ユーザ端末のユーザインタフェースに出力させ、前記ユーザインタフェースに対する前記保険条件の同意入力を条件として前記金庫ウォレットへの入金を許可する保険管理部と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、仮想通貨を金庫ウォレットに入金する際、保険条件をユーザ端末のユーザインタフェースに出力させ、ユーザインタフェースに対する保険条件の同意入力を条件として金庫ウォレットへの入金を許可する。これにより、例えば、仮想通貨について保険が適用される範囲を確定することが可能となる。換言すると、保険会社が負うべき責任を、仮想通貨の入金時に確定することが可能となる。従って、仮想通貨の保険に適した構成を提供することができる。その結果、仮想通貨が不正に出金された場合に対応する保険を好適に実現することが可能となる。
前記保険管理部は、前記保険条件として、保険料及び保障金額を前記ユーザインタフェースに出力させてもよい。これにより、仮想通貨の保険に関する内容をユーザが理解し易くなる。
前記仮想通貨管理システムは、複数の前記ユーザ端末と、複数の前記金庫ウォレットと、前記金庫ウォレットに対する入金及び出金を管理する金庫管理ノードと、前記ユーザ端末が前記仮想通貨の入金及び出金を制御する複数のホットウォレットとを備えてもよい。また、前記複数の金庫ウォレットは、それぞれが個別に対応付けられた特定のホットウォレットとの間でのみ前記仮想通貨の入金及び出金が許容されるように、前記金庫管理ノードにより前記仮想通貨の入金及び出金が制御されてもよい。さらに、前記仮想通貨管理システムは、前記複数のホットウォレットの入金及び出金の履歴並びに前記複数の金庫ウォレットの入金及び出金の履歴をブロックチェーンとして記録する台帳をさらに備えてもよい。
本発明によれば、金庫ウォレットのそれぞれは、特定のホットウォレットとの間でのみ仮想通貨の入金及び出金が許容される。そして、複数のホットウォレットの入金及び出金の履歴並びに複数の金庫ウォレットの入金及び出金の履歴がブロックチェーンとして台帳に記録される。これにより、継続的なオンライン状態を前提とするブロックチェーンで仮想通貨の入金及び出金の履歴を管理する場合であっても、金庫ウォレットに蓄積される仮想通貨(その暗号鍵を含み得る)は、不正送金され辛くすることが可能となる。従って、仮想通貨管理システムのセキュリティを向上することが可能となる。
前記保険管理部は、前記ホットウォレットからの送金が保険金の支払対象外であること、又は前記金庫ウォレットから前記特定のホットウォレット以外のノードに前記仮想通貨が送金されたことが保険金の支払条件であることを、前記保険条件として前記ユーザインタフェースに出力させてもよい。これにより、仮想通貨の保険に関する誤解を回避し易くなる。
本発明に係る仮想通貨管理システムは、
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末が仮想通貨の入金及び出金を制御する複数のホットウォレットと、
それぞれが個別に対応付けられた特定のホットウォレットとの間でのみ前記仮想通貨の入金及び出金が許容される複数の金庫ウォレットと、
前記複数の金庫ウォレットにおける前記仮想通貨の入金及び出金を制御する金庫管理ノードと、
前記複数のホットウォレットの入金及び出金の履歴並びに前記複数の金庫ウォレットの入金及び出金の履歴をブロックチェーンとして記録する台帳と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、金庫ウォレットのそれぞれは、特定のホットウォレットとの間でのみ仮想通貨の入金及び出金が許容される。そして、複数のホットウォレットの入金及び出金の履歴並びに複数の金庫ウォレットの入金及び出金の履歴がブロックチェーンとして台帳に記録される。これにより、ブロックチェーンで仮想通貨の入金及び出金の履歴を管理する場合であっても、金庫ウォレットに蓄積される仮想通貨(その暗号鍵を含み得る)は、不正送金され辛くすることが可能となる。従って、仮想通貨管理システムのセキュリティを向上することが可能となる。
また、例えば、ホットウォレットからの不正送金を保険対象とせず、金庫ウォレットからの不正送金を保険対象とするような構成も可能となる。従って、仮想通貨が不正に出金された場合に対応する保険を好適に実現することが可能となる。
本発明に係る仮想通貨管理システムの制御方法は、
ユーザ端末と、
前記ユーザ端末に対する操作入力に基づいて仮想通貨の入金及び出金が行われる金庫ウォレットと、
前記仮想通貨の保険を管理する保険管理部と
を備える仮想通貨管理システムの制御方法であって、
前記保険管理部は、前記仮想通貨を前記金庫ウォレットに入金する際、保険条件を前記ユーザ端末のユーザインタフェースに出力させ、前記ユーザインタフェースに対する前記保険条件の同意入力を条件として前記金庫ウォレットへの入金を許可する
ことを特徴とする。
本発明によれば、仮想通貨が不正に出金された場合に対応する保険を好適に実現することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る仮想通貨管理システムの全体構成を簡略的に示す概略構成図である。 前記実施形態に係る前記仮想通貨管理システムの一部の構成要素の構成を簡略的に示す概略構成図である。 前記実施形態におけるホットウォレット設定処理のフローの説明図である。 前記実施形態における金庫ウォレット設定処理のフローの説明図である。 前記実施形態における金庫ウォレット設定処理のフローの説明図である。 前記実施形態において、ユーザ端末のユーザ(管理者)からの入力操作に応じて、金庫ウォレットへの入金指令を受け付けるフローチャート(図5のS61の詳細)である。 前記実施形態における金庫ウォレット出金処理のフローの説明図である。
A.本実施形態
<A−1.本実施形態の構成>
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る仮想通貨管理システム10の全体構成を簡略的に示す概略構成図である。図2は、本実施形態に係る仮想通貨管理システム10の一部の構成要素の構成を簡略的に示す概略構成図である。仮想通貨管理システム10(以下「管理システム10」ともいう。)は、データとしての仮想通貨VCを管理するデータ管理システムである。
図1に示すように、管理システム10は、複数のユーザ端末20と、登録管理サーバ22と、複数のホットウォレット24と、複数の認証サーバ26と、複数の金庫管理ノード28と、複数の金庫ウォレット30と、複数のマイニングノード32と、保険サーバ34とを有する。各構成要素は、インターネット36により通信可能である。登録管理サーバ22又は保険サーバ34は複数設けてもよい。認証サーバ26は1つであってもよい。
管理システム10では、仮想通貨VCの送金サービスが実行される。ここでの送金サービスは、ホットウォレット24間の送金と、ホットウォレット24と金庫ウォレット30の間の送金を含む。送金の履歴は、ブロックチェーンで管理される。
[A−1−2.ユーザ端末20]
ユーザ端末20は、仮想通貨VCの取引を行うユーザ(自然人、法人)が利用する端末であり、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォンから構成される。図2に示すように、ユーザ端末20は、ユーザインタフェース50(以下「UI50」ともいう。)と、演算装置52(以下「端末演算装置52」ともいう。)と、記録装置54(以下「端末記録装置54」ともいう。)とを有する。
ユーザインタフェース50は、図示しない入力装置及び出力装置を含む。入力装置としては、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネルが用いられる。また、出力装置としては、例えば、表示装置(タッチパネルを含む)又はスピーカが用いられる。端末演算装置52は、中央演算装置(CPU)を含み、端末記録装置54に記録されているプログラムを実行することにより動作する。
端末記録装置54は、端末演算装置52が用いるプログラム及びデータを記録するものであり、メモリ等の主記憶部と、ハードディスク等の副記憶部とを有する。ユーザ端末20が金庫管理ノード28に対応付けられると、端末記録装置54には、金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvn及び接続パスワードPWvnが記録されることになる(詳細は、図4を参照して後述する。)。
ユーザ端末20は、UI50に対するユーザからの操作入力に基づいて、ホットウォレット24間の送金及びホットウォレット24と金庫ウォレット30の間の送金を指令する。
[A−1−3.登録管理サーバ22]
登録管理サーバ22は、仮想通貨管理システム10が実行する送金サービスへの登録(又は入会)を管理する。登録管理サーバ22は、ユーザインタフェース(図示せず)、演算装置(図示せず)及び記録装置60(以下「登録サーバ記録装置60」ともいう。)を有する。登録サーバ記録装置60は、第1端末データベース70(以下「第1端末DB70」という。)と、第1アカウントデータベース72(以下「第1アカウントDB72」という。)とを有する。
第1端末DB70は、ユーザ端末20のデータベースであり、ユーザ端末20の識別情報(ID)、通信アドレスADut等が記録されている。第1アカウントDB72は、各種のアカウント情報Iac及びその関連情報のデータベースである。各種のアカウント情報Iac等としては、ホットウォレット24のアカウント情報Iachw及び通信アドレスADhwと、金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvn及び通信アドレスADvnと、金庫ウォレット30のアカウント情報Iacvw及び通信アドレスADvwと、メッセージルータ84のアカウント情報Iacmr、通信アドレスADmr及び通信パスワードPWmrとが含まれる。
[A−1−4.ホットウォレット24]
ホットウォレット24は、仮想通貨VCの情報(以下「仮想通貨情報Ivc」ともいう。)を蓄積する。ホットウォレット24は、構造化されたファイルとして構成される。或いは、ホットウォレット24は、簡易なデータベースとして構成されてもよい。図1では、ホットウォレット24は、インターネット36を介してユーザ端末20と通信される。そのような構成の場合、ホットウォレット24は、ユーザ端末20と異なるノード(サーバ等)に設けられる。或いは、ホットウォレット24は、ユーザ端末20内に設けられてもよい。ホットウォレット24からの送金は、ユーザ端末20が直接制御することができる(詳細は後述する。)。
[A−1−5.認証サーバ26]
認証サーバ26は、ユーザ端末20と金庫管理ノード28がピア・ツー・ピア(P2P)で通信するための認証サービスを行う。認証サーバ26は、ユーザインタフェース(図示せず)、演算装置80(以下「認証サーバ演算装置80」ともいう。)、記録装置82(以下「認証サーバ記録装置82」ともいう。)及びメッセージルータ84を有する。認証サーバ26は、第2端末データベース90(以下「第2端末DB90」という。)と、第2アカウントデータベース92(以下「第2アカウントDB92」という。)とを有する。
第2端末DB90は、ユーザ端末20のデータベースであり、登録管理サーバ22の第1端末DB70の一部又は全部と同じ内容である。換言すると、第1端末DB70の一部又は全部の内容が第2端末DB90にコピーされている。第2アカウントDB92は、各種のアカウント情報Iac及びその関連情報のデータベースであり、登録管理サーバ22の第1アカウントDB72の一部又は全部と同じ内容である。換言すると、第1アカウントDB72の一部又は全部の内容が第2アカウントDB92にコピーされている。第2アカウントDB92に記録される各種のアカウント情報Iac等としては、例えば、金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvn及び通信アドレスADvnと、メッセージルータ84のアカウント情報Iacmr、通信アドレスADmr及び通信パスワードPWmrとが含まれる。
メッセージルータ84は、ユーザ端末20、金庫管理ノード28等から受信したメッセージMを転送する。メッセージルータ84は、認証サーバ26とは別に設けてもよい。
[A−1−6.金庫管理ノード28]
金庫管理ノード28(データ記録ノード)は、金庫ウォレット30における仮想通貨VCの入金及び出金を管理するノード(代理ノード)であり、例えば、パーソナルコンピュータ又はサーバから構成される。金庫管理ノード28は、金庫ウォレット30のそれぞれが個別に対応付けられた特定のホットウォレット24との間でのみ仮想通貨VCの入金及び出金を許容するように、仮想通貨VCの入金及び出金を管理する。
金庫管理ノード28は、ユーザインタフェース(図示せず)、演算装置100(以下「金庫管理演算装置100」ともいう。)及び記録装置102(以下「金庫管理記録装置102」ともいう。)を有する。
金庫管理記録装置102は、台帳110及びバックアップ部112を有する。台帳110は、仮想通貨管理システム10内のトランザクションをブロックチェーンで記録する。より具体的には、台帳110は、複数のホットウォレット24の入金及び出金の履歴並びに複数の金庫ウォレット30の入金及び出金の履歴をブロックチェーンとして記録する。
バックアップ部112は、台帳110のバックアップ用の部位であり、通常はオフライン状態にある。演算装置100は、所定タイミングが来たと判定したとき、台帳110の内容をバックアップ部112にコピーする。
また、金庫管理記録装置102は、金庫管理ノード28自身のアカウント情報Iacvn(対比用識別情報)と、接続パスワードPWvn(対比用パスワード)とを記録している。
[A−1−7.金庫ウォレット30]
金庫ウォレット30は、ホットウォレット24と同様、仮想通貨情報Ivcを蓄積する。金庫ウォレット30は、構造化されたファイルとして構成される。或いは、金庫ウォレット30は、簡易なデータベースとして構成されてもよい。図1では、金庫ウォレット30は、インターネット36を介して金庫管理ノード28と通信される。そのような構成の場合、金庫ウォレット30は、金庫管理ノード28と異なるノード(サーバ等)に設けられる。或いは、金庫ウォレット30は、金庫管理ノード28内に設けられてもよい。
金庫ウォレット30に対する入金及び金庫ウォレット30からの出金は、金庫ウォレット30に対応付けられたホットウォレット24との間でのみ行うことができる。金庫ウォレット30の入出金は、金庫管理ノード28により管理される(詳細は、図5〜図7を参照して後述する。)。
[A−1−8.マイニングノード32]
マイニングノード32は、マイニングを行うノードであり、例えば、高速処理が可能なコンピュータから構成される。マイニングノード32は、金庫管理ノード28の台帳110と同様の台帳120を有する。
[A−1−9.保険サーバ34]
保険サーバ34は、金庫ウォレット30に関する保険を管理するサーバである。保険サーバ34は、ユーザインタフェース(図示せず)、演算装置130(以下「保険演算装置130」ともいう。)及び記録装置(以下「保険記録装置132」ともいう。)を有する。保険記録装置132は、保険料Finsを入金するための保険ウォレット140を有する。保険サーバ34は、金庫ウォレット30から送信されてきた保険情報Iinsを保険記録装置132に記録すると共に、金庫ウォレット30から送信されてきた仮想通貨VCを保険ウォレット140に蓄積する。
<A−2.本実施形態における制御>
[A−2−1.概要]
上記のように、本実施形態の仮想通貨管理システム10では、ユーザ端末20が直接(すなわち、認証サーバ26を介さずに)ホットウォレット24に対して仮想通貨VCの入金及び出金が可能である。また、ユーザ端末20が認証サーバ26を介して金庫ウォレット30に対して仮想通貨VCの入金及び出金が可能である。
以下では、ホットウォレット設定処理と、金庫ウォレット設定処理と、ホットウォレット入金処理と、ホットウォレット出金処理と、金庫ウォレット入金処理と、金庫ウォレット出金処理とについて説明する。ホットウォレット設定処理は、ユーザ端末20に対応するホットウォレット24を設定する処理である。金庫ウォレット設定処理は、ユーザ端末20に対応する金庫ウォレット30を設定する処理である。本実施形態では、ユーザ端末20に対応するホットウォレット24が設定されている場合のみ、金庫ウォレット設定処理を実行可能である。
ホットウォレット入金処理は、特定のホットウォレット24(以下「対象ウォレット24tar」ともいう。)に対して他のホットウォレット24から仮想通貨VCを入金する処理である。ホットウォレット出金処理は、対象ホットウォレット24tarから他のホットウォレット24に仮想通貨VCを出金する処理である。金庫ウォレット入金処理は、対象ホットウォレット24tarから特定の金庫ウォレット30(以下「対象金庫ウォレット30tar」ともいう。)に仮想通貨VCを入金する処理である。金庫ウォレット出金処理は、対象金庫ウォレット30tarから対象ホットウォレット24tarに仮想通貨VCを出金する処理である。
[A−2−2.ホットウォレット設定処理]
図3は、本実施形態におけるホットウォレット設定処理のフローの説明図である。図3において「S」と数字の組合せは、ステップの番号を示している(後述する図4〜図7も同様である。)。上記のように、ホットウォレット設定処理は、ユーザ端末20に対応するホットウォレット24を設定する処理である。
また、処理の概要を容易化するため、図3では、登録管理サーバ22の第1端末DB70と、認証サーバ26の第2端末DB90をまとめると共に、登録管理サーバ22及び認証サーバ26から離して示している(図4、図5及び図7も同様である。)。上記のように、第1端末DB70の一部又は全部の内容が第2端末DB90にコピーされている。同様に、図3では、登録管理サーバ22の第1アカウントDB72と、認証サーバ26の第2アカウントDB92をまとめると共に、登録管理サーバ22及び認証サーバ26から離して示している(図4、図5及び図7も同様である。)。上記のように、第1アカウントDB72の一部又は全部の内容が第2アカウントDB92にコピーされている。
ホットウォレット設定処理では、まずホットウォレット24を設定可能であるか否かが判定される。具体的には、ステップS11において、新たなユーザ端末20は、IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)を用いて登録管理サーバ22にアクセスして、第1登録要求信号Srr1を送信する。第1登録要求信号Srr1は、新たなユーザ端末20に対応するホットウォレット24の設定を要求するものであり、ホットウォレット24の設定のために必要な情報(第1必要情報In1)を含む。なお、ホットウォレット24の設定は、新たなユーザ端末20の入会時において行ってもよい。その場合、新たなユーザ端末20が入会する際にホットウォレット24が設定される。ステップS12において、新たなユーザ端末20と登録管理サーバ22との間の通信が確認される。
ステップS13において、登録管理サーバ22は、新たなユーザ端末20のIDが既に第1端末DB70に登録されていないか否かを判定する。新たなユーザ端末20のIDが既に第1端末DB70に登録されている場合、登録管理サーバ22は、新たなユーザ端末20が既に登録済である旨のエラーメッセージを新たなユーザ端末20に送信する。当該エラーメッセージを受信したユーザ端末20は、UI50(表示装置)にエラーメッセージを表示する。
新たなユーザ端末20のIDがまだ第1端末DB70に登録されていない場合、登録管理サーバ22は、新たなユーザ端末20の入会情報(ID等)を第1端末DB70に登録して、ステップS14に進む。第1端末DB70への新たな登録内容は、第2端末DB90にコピーされる。
ステップS14において、登録管理サーバ22は、新たなユーザ端末20に対応するホットウォレット24、金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30を選択し、それぞれを関連付けるリンク情報を第1アカウントDB72に記録する。本実施形態では、グラフを用いて新たなユーザ端末20、ホットウォレット24、金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30が関連付けられる。第1アカウントDB72への新たな登録内容は、第2アカウントDB92にコピーされる。
ステップS15において、登録管理サーバ22は、新たなユーザ端末20に対して第1アクセス要求令信号Sar1を送信する。第1アクセス要求令信号Sar1は、新たなユーザ端末20に対して認証サーバ26へのアクセスを要求する信号である。第1アクセス要求令信号Sar1を受信した新たなユーザ端末20は、ステップS16において、認証サーバ26にアクセスする。
ステップS17において、認証サーバ26は、新たなユーザ端末20の端末情報Iutを第2端末DB90から取得する。ステップS18において、認証サーバ26は、取得した端末情報Iutを用いて新たなユーザ端末20との間でセキュアセッションを開始し、メッセージルータ84のアカウント情報Iacmrと、接続パスワードPWmrを新たなユーザ端末20に送信する。
ステップS19において、認証サーバ26は、新たなユーザ端末20に対応するホットウォレット24を、第2アカウントDB92のアカウント情報Iacに基づいて特定する。そして、ステップS20において、認証サーバ26は、特定したホットウォレット24に対して新たなユーザ端末20へのアクセスを要求する第2アクセス要求信号Sar2をホットウォレット24に送信する。第2アクセス要求信号Sar2には、新たなユーザ端末20のIPアドレスADutが含まれる。
第2アクセス要求信号Sarを受信したホットウォレット24は、ステップS21において、新たなユーザ端末20に対して第1セッション開始信号Sss1を送信する。その際、ホットウォレット24と新たなユーザ端末20の間の通信は、インターネット36を構成する図示しないルータを経由して行われる。第1セッション開始信号Sss1は、新たなユーザ端末20に対してセッションSE1の開始を要求する信号である。新たなユーザ端末20が第1セッション開始信号Sss1を受信すると、ホットウォレット24と新たなユーザ端末20との間でセッションSE1が開始される。
ステップS22において、ホットウォレット24は、セッションSE1用の第1暗号鍵K1を生成し、メッセージルータ84に送信する。第1暗号鍵K1を受信したメッセージルータ84は、ステップS23において、第1暗号鍵K1を新たなユーザ端末20に送信する。すなわち、ステップS22、S23では、ホットウォレット24から新たなユーザ端末20に対して第1暗号鍵K1を直接送信する代わりに、メッセージルータ84を介して第1暗号鍵K1を送信する。
ステップS24において、ホットウォレット24は、自らのアカウント情報Iachw及び接続パスワードPWhwを第1暗号鍵K1で暗号化し、新たなユーザ端末20に対して直接(メッセージルータ84を介さずに)送信する。新たなユーザ端末20は、メッセージルータ84からの第1暗号鍵K1と、ホットウォレット24からのアカウント情報Iachw及び接続パスワードPWhwを受信する。そして、ユーザ端末20は、第1暗号鍵K1を用いてアカウント情報Iachw及び接続パスワードPWhwを解読し、端末記録装置54に記録する。
以上の処理により、新たなユーザ端末20とホットウォレット24の設定が終了する。この段階で、新たなユーザ端末20の記録装置54には、メッセージルータ84のアカウント情報Iacmr及び接続パスワードPWmrと、ホットウォレット24のアカウント情報Iachw及び接続パスワードPWhwとが記録されている。一方、ホットウォレット24の記録装置(図示せず)に一時的に記録された新たなユーザ端末20のIPアドレスADutは消去される(不揮発性メモリには記録されない)。
[A−2−3.金庫ウォレット設定処理]
図4は、本実施形態における金庫ウォレット設定処理のフローの説明図である。上記のように、金庫ウォレット設定処理は、ユーザ端末20に対応する金庫ウォレット30を設定する処理である。本実施形態では、ユーザ端末20に対応するホットウォレット24が設定されている場合のみ、金庫ウォレット設定処理を実行可能である。
金庫ウォレット設定処理では、まず金庫ウォレット30を設定可能であるか否かが判定される。具体的には、ステップS31において、ユーザ端末20は、IPsecを用いて登録管理サーバ22にアクセスして、第2登録要求信号Srr2を送信する。第2登録要求信号Srr2は、ユーザ端末20に対応する金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30の設定を要求するものであり、金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30の設定のために必要な情報(第2必要情報In2)を送信する。ステップS32において、ユーザ端末20と登録管理サーバ22との間の通信が確認される。
ステップS33において、登録管理サーバ22は、ユーザ端末20に対応する金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30のアカウント情報Iacvn、Iacvwを第1アカウントDB72から読み出す。上記のように、本実施形態では、ホットウォレット設定処理(図3)において、ユーザ端末20に対応する金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30が選択されている(S14)。なお、ホットウォレット設定処理(図3)では金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30を選択せず、金庫管理ノード設定処理において、金庫管理ノード28及び金庫ウォレット30を選択してもよい。
ステップS34において、登録管理サーバ22は、ユーザ端末20に対して第3アクセス要求信号Sar3を送信する。第3アクセス要求信号Sar3は、ユーザ端末20に対して、メッセージルータ84を介して金庫管理ノード28にアクセスすることを要求する信号である。第3アクセス要求信号Sar3を、ユーザ端末20に対して送信する。第3アクセス要求信号Sar3には、金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvnが含まれる。第3アクセス要求信号Sar3を受信したユーザ端末20は、ステップS35において、認証サーバ26にアクセスする。
ステップS36において、認証サーバ26は、新たなユーザ端末20の端末情報Iutを第2端末DB90から取得する。ステップS37において、認証サーバ26は、新たなユーザ端末20との間でセキュアセッションを開始し、メッセージルータ84のアカウント情報Iacmrと及び接続パスワードPWmrを新たなユーザ端末20に送信する。
ステップS38において、認証サーバ26は、新たなユーザ端末20に対応する金庫管理ノード28を、第2アカウントDB92のアカウント情報Iacに基づいて特定する。そして、ステップS39において、認証サーバ26は、特定した金庫管理ノード28に対して第4アクセス要求信号Sar4を送信する。第4アクセス要求信号Sar4は、新たなユーザ端末20へのアクセスを要求する信号である。第4アクセス要求信号Sar4には、新たなユーザ端末20のIPアドレスADutが含まれる。
第4アクセス要求信号Sar4を受信した金庫管理ノード28は、ステップS40において、新たなユーザ端末20に対してセッションの開始を要求する第2セッション開始信号Sss2を送信する。新たなユーザ端末20が第2セッション開始信号Sss2を受信すると、金庫管理ノード28と新たなユーザ端末20との間でセッションSE2が開始される。
ステップS41において、金庫管理ノード28は、セッションSE2用の第2暗号鍵K2を生成し、メッセージルータ84に送信する。第2暗号鍵K2を受信したメッセージルータ84は、ステップS42において、第2暗号鍵K2を新たなユーザ端末20に送信する。すなわち、ステップS41、S42では、金庫管理ノード28から新たなユーザ端末20に対して第2暗号鍵K2を直接送信する代わりに、メッセージルータ84を介して第2暗号鍵K2を送信する。
ステップS43において、金庫管理ノード28は、自らのアカウント情報Iacvn及び接続パスワードPWvnを第2暗号鍵K2で暗号化したメッセージM1を、新たなユーザ端末20に対して直接(メッセージルータ84を介さずに)送信する。新たなユーザ端末20は、メッセージルータ84からの第2暗号鍵K2と、金庫管理ノード28からのメッセージM1(アカウント情報Iacvn及び接続パスワードPWvn)を受信する。そして、ユーザ端末20は、第2暗号鍵K2を用いてアカウント情報Iacvn及び接続パスワードPWvnを解読し、端末記録装置54に記録する。
ステップS44において、金庫管理ノード28は、ホットウォレット24に対するゼロ(null)送金を金庫ウォレット30に要求する。ステップS45において、フルノードとしての金庫ウォレット30は、ホットウォレット24に対してゼロ(null)送金を行う。ゼロ送金は、第2暗号鍵K2で暗号化されている。ステップS46において、ホットウォレット24は、金庫ウォレット30からの送金内容をユーザ端末20に対して送信する。ユーザ端末20は、メッセージルータ84からの第2暗号鍵K2と、ホットウォレット24からの送金内容を受信する。そして、第2暗号鍵K2を用いて送金内容を解読する。
ステップS47において、ユーザ端末20は、解読した送金内容をメッセージルータ84に送信する。送金内容を受信したメッセージルータ84は、ステップS48において、アカウント情報Iacvnに基づいて金庫管理ノード28のIPアドレスADvnを特定し、送金内容を金庫管理ノード28に送信する。この際、送金内容は、第2暗号鍵K2又はその他の暗号方法により暗号化してもよい。
ステップS49において、金庫管理ノード28は、受信した送金内容(ゼロ送金)を台帳110に記録する。ステップS50において、金庫管理ノード28は、台帳110の内容をバックアップ部112に記録してバックアップを行う。
以上の処理により、ユーザ端末20と金庫管理ノード28の設定が終了する。この段階で、新たなユーザ端末20の記録装置54には、金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvn及び接続パスワードPWvnが記録されている。一方、金庫管理ノード28の記録装置102に一時的に記録されたユーザ端末20のIPアドレスADutは消去される(不揮発性メモリには記録されない)。
[A−2−4.ホットウォレット入金処理]
ホットウォレット入金処理は、特定のホットウォレット24(対象ホットウォレット24tar)に対して他のホットウォレット24から仮想通貨VCを送金する処理である。換言すると、ホットウォレット入金処理は、他のホットウォレット24から対象ホットウォレット24tarに対して仮想通貨VCを入金する処理である。
他のホットウォレット24(送信者)から対象ホットウォレット24tar(受信者)への送金は、ブロックチェーンにおける一般的なトランザクション技術が用いられる。例えば、他のホットウォレット24の公開鍵を対象ホットウォレット24tarに予め送信しておく。次いで、他のホットウォレット24の秘密鍵を用いてトランザクションデータを暗号化した電子署名を生成する。他のホットウォレット24は、トランザクションデータ(原本)に電子署名を付与して対象ホットウォレット24tarに送信する。当該送金(トランザクション)は、管理システム10内にブロードキャストされる。
[A−2−5.ホットウォレット出金処理]
ホットウォレット出金処理は、対象ホットウォレット24tarから他のホットウォレット24に仮想通貨VCを出金する処理である。送信者と受信者が反対になることを除けば、ホットウォレット出金処理は、ホットウォレット入金処理と同様に行われる。
[A−2−6.金庫ウォレット入金処理]
(A−2−6−1.金庫ウォレット入金処理の概要)
図5は、本実施形態における金庫ウォレット設定処理のフローの説明図である。上記のように、金庫ウォレット入金処理は、ホットウォレット24から金庫ウォレット30に仮想通貨VCを入金する処理である。
ステップS61において、ユーザ端末20は、ユーザ端末20のユーザ(管理者)からの入力操作に応じて、金庫ウォレット30への入金指令を受け付ける。その際、ユーザ端末20は、入金額Vin及び保険条件Cins(保険料Fins、保障金額Pmax等)についてユーザの承認(同意)を受ける。ステップS61の詳細については、図6を参照して後述する。
ステップS62において、ユーザ端末20は、金庫ウォレット30へのアクセスを要求する第1金庫アクセス要求信号Sarvn1を、認証サーバ26に対して送信する。第1金庫アクセス要求信号Sarvn1は、第1認証コードCO1及びユーザ端末20のIPアドレスADutを含む。第1認証コードCO1は、金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvnと接続パスワードPWvnを所定規則で変形したハッシュ値Vhを含む。
第1金庫アクセス要求信号Sarvn1を受信した認証サーバ26は、第1認証コードCO1(ハッシュ値Vh)から金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvnを生成する。そして、認証サーバ26は、アカウント情報Iacvnに対応する金庫管理ノード28のIPアドレスADvnを第2アカウントDB92から読み出す。ステップS63において、認証サーバ26は、第1認証コードCO1及びユーザ端末20のIPアドレスADutを含む第2金庫アクセス要求信号Sarvn2を、IPアドレスADvnを用いて金庫管理ノード28に送信する。
金庫管理ノード28は、第2金庫アクセス要求信号Sarvn2の第1認証コードCO1から金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvnと接続パスワードPWvnを読み出す(解読する)。すなわち、金庫管理ノード28は、ユーザ端末20においてハッシュ値Vhを生成する所定規則を共有している。そして、金庫管理ノード28は、第1認証コードCO1から読み出された(解読された)アカウント情報Iacvn及び接続パスワードPWvnと、金庫管理記録装置102に記録されている認証用アカウント情報Iacvn及び対比用の接続パスワードPWvnとを対比して認証を行う。
認証が成功した場合、ステップS64において、金庫管理ノード28は、エンド・ツー・エンド通信(E2E通信)の開始を要求する第1E2E要求信号Se2e1をユーザ端末20に送信する。第1E2E要求信号Se2e1には、金庫管理ノード28のIPアドレスADvnが含まれる。第1E2E信号Se2e1を受信したユーザ端末20は、第1E2E要求信号Se2e1から金庫管理ノード28のIPアドレスADvnを抽出する。ステップS65において、ユーザ端末20は、抽出したIPアドレスADvnを用いて、金庫管理ノード28に対して受信確認(アクノレッジメント)を送信してE2E通信を確立する。
ステップS66において、ユーザ端末20は、第2認証コードCO2を含む第3金庫アクセス要求信号Sarvn3を、金庫管理ノード28に対して直接(メッセージルータ84を介さずに)送信する。ステップS67において、金庫管理ノード28は、金庫ウォレット30のアカウント情報Iacvwをユーザ端末20に対して送信する。
ステップS68において、ユーザ端末20は、第1送金要求信号Str1をホットウォレット24に送信する。第1送金要求信号Str1は、ホットウォレット24から金庫ウォレット30への送金をホットウォレット24に対して要求する。ここでの送金額Vtrは、入金額Vin及び保険料Finsの合計である。ステップS69において、ホットウォレット24は、金庫ウォレット30に対して送金を行う。
ステップS70において、ユーザ端末20は、金庫管理ノード28のIPアドレスADvnを用いて金庫管理ノード28に対して直接(メッセージルータ84を介さずに)送金の実施を通知する。送金を完了させたホットウォレット24は、ステップS71において、ユーザ端末20に対して送金完了を通知する。
ホットウォレット24からの送金を受けた金庫ウォレット30は、送金を受けると、ステップS72において、金庫管理ノード28に対して通知する。ステップS73において、金庫管理ノード28は、入金を台帳110に記録する。ステップS74において、金庫管理ノード28は、入金を通知する入金通知信号Sintを、メッセージルータ84に送信する。入金通知信号Sintを受信したメッセージルータ84は、ステップS75において、入金通知信号Sintをユーザ端末20に転送する。
ステップS76において、金庫管理ノード28は、保険料Finsの送金を要求する保険料送金要求信号Sfinsrを金庫ウォレット30に送信する。保険料送金要求信号Sfinsrを受信した金庫ウォレット30は、ステップS77において、保険ウォレット140に対して保険料Finsを送金する。保険料Finsを受領した保険ウォレット140は、ステップS78において、保険料Finsの受領を金庫管理ノード28に通知する。当該通知を受けた金庫管理ノード28は、ステップS79において、出金を台帳110に記録する。
(A−2−6−2.金庫ウォレット30への入金指令の受付け(図5のS61の詳細))
上記のように、金庫ウォレット入金処理では、ユーザ端末20は、ユーザ端末20のユーザ(管理者)からの入力操作に応じて、金庫ウォレット30への入金指令を受け付ける。その際、ユーザ端末20は、入金額Vin及び保険条件Cins(保険料Fins、保障金額Pmax等)についてユーザの承認(同意)を受ける。
図6は、本実施形態において、ユーザ端末20のユーザ(管理者)からの入力操作に応じて、金庫ウォレット30への入金指令を受け付けるフローチャート(図5のS61の詳細)である。ステップS91において、ユーザ端末20は、金庫ウォレット30への入金受付画面(図示せず)をUI50(表示装置)に表示させる。入金受付画面は、入金額Vinの入力欄と決定ボタンとを含む。
入力欄に入金額Vinが入力された状態で決定ボタンが押されると、ステップS92において、対象ユーザ端末20は、入金確認画面(図示せず)をUI50(表示装置)に表示させる。入金確認画面では、入金額Vin及び保険条件Cins並びに決定ボタンが表示される。保険条件Cinsには、保険料Fins、保障金額Pmax及び保障対象行為Acovが含まれる。
保険料Finsは、入金額Vinの一部(例えば1%)が設定される。或いは、保険料Finsは、入金額Vinの範囲毎の定額制としてもよい。保障金額Pmaxは、金庫ウォレット30から仮想通貨VCが不正に送金された場合に保障される金額である。
保障対象行為Acovは、例えば、保険対象となるユーザ端末20である対象ユーザ端末20tar以外のノードに、対象ユーザ端末20tarが対応付けられた金庫ウォレット30から仮想通貨VCが送金されたことを含む。併せて、ホットウォレット24からの送金は、保障対象行為Acovに含まれない旨を表示してもよい。
対象ユーザ端末20のユーザは、入金額Vin及び保険条件Cinsを承認する場合、決定ボタンを押すことで入金指令を入力する。入金指令が入力されると、ステップS93において、ユーザ端末20は、ユーザの同意を確定する。
[A−2−7.金庫ウォレット出金処理]
図7は、本実施形態における金庫ウォレット出金処理のフローの説明図である。上記のように、金庫ウォレット出金処理は、金庫ウォレット30からホットウォレット24に仮想通貨VCを出金する処理である。
ステップS101において、ユーザ端末20は、ユーザ端末20のユーザ(管理者)からの入力操作に応じて、金庫ウォレット30からの出金指令を受け付ける。その際、ユーザ端末20は、出金額Voutについてユーザの承認(同意)を受ける。
ステップS102において、ユーザ端末20は、金庫ウォレット30へのアクセスを要求する第4金庫アクセス要求信号Sarvn4を、認証サーバ26に対して送信する。第4金庫アクセス要求信号Sarvn4は、第3認証コードCO3及びユーザ端末20のIPアドレスADutを含む。第3認証コードCO3は、金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvnと接続パスワードPWvnを所定規則で変形したハッシュ値Vhを含む。第3認証コードCO3は、第1認証コードCO1と同一であってもよい。
第4金庫アクセス要求信号Sarvn4を受信した認証サーバ26は、第3認証コードCO3(ハッシュ値Vh)から金庫管理ノード28のアカウント情報Iacvnを生成する。そして、認証サーバ26は、アカウント情報Iacvnに対応する金庫管理ノード28のIPアドレスADvnを第2アカウントDB92から読み出す。ステップS103において、認証サーバ26は、第3認証コードCO3及びユーザ端末20のIPアドレスADutを含む第5金庫アクセス要求信号Sarvn5を、IPアドレスADvnを用いて金庫管理ノード28に送信する。
金庫管理ノード28は、第5金庫アクセス要求信号Sarvn5の第3認証コードCO3からユーザ端末20のアカウント情報Iacvnと接続パスワードPWvnを読み出す(解読する)。すなわち、金庫管理ノード28は、ユーザ端末20においてハッシュ値Vhを生成する所定規則を共有している。そして、金庫管理ノード28は、第3認証コードCO3から読み出された(解読された)アカウント情報Iacvn及び接続パスワードPWvnと、金庫管理記録装置102に記録されている認証用アカウント情報Iacvn及び対比用の接続パスワードPWvnとを対比して認証を行う。
認証が成功した場合、ステップS104において、金庫管理ノード28は、エンド・ツー・エンド通信(E2E通信)の開始を要求する第2E2E要求信号Se2e2をユーザ端末20に送信する。第2E2E要求信号Se2e2には、金庫管理ノード28のIPアドレスADvnが含まれる。第2E2E信号Se2e2を受信したユーザ端末20は、第2E2E要求信号Se2e2から金庫管理ノード28のIPアドレスADvnを抽出する。ステップS105において、ユーザ端末20は、抽出したIPアドレスADvnを用いて、金庫管理ノード28に対して受信確認(アクノレッジメント)を送信してE2E通信を確立する。
ステップS106において、ユーザ端末20は、第4認証コードCO4を含む第6金庫アクセス要求信号Sarvn6を、金庫管理ノード28に対して直接(メッセージルータ84を介さずに)送信する。ステップS107において、金庫管理ノード28は、金庫ウォレット30のアカウント情報Iacvwをユーザ端末20に対して送信する。
ステップS108において、ユーザ端末20は、第2送金要求信号Str2を送信する。第2送金要求信号Str2は、金庫ウォレット30からホットウォレット24への送金を金庫管理ノード28に対して要求する。ステップS109において、金庫管理ノード28は、送金要求の確認を要求する送金要求確認信号Sackrを、メッセージルータ84に対して送信する。ステップS110において、メッセージルータ84は、送金要求確認信号Sackrをユーザ端末20に転送する。
送金要求確認信号Sackrを受信したユーザ端末20は、ステップS111において、送金要求を承認する送金要求承認信号Sacktを、金庫管理ノード28に対して直接(メッセージルータ84を介さずに)金庫管理ノード28に送信する。
ステップS112において、金庫管理ノード28は、出金処理開始を台帳110に記録する。ステップS113において、金庫管理ノード28は、金庫ウォレット30からホットウォレット24に対して出金を要求する。ステップS114において、金庫ウォレット30は、ホットウォレット24に送金する。ステップS115において、ホットウォレット24は、金庫ウォレット30に対して受領確認を送信する。受領確認を受信した金庫ウォレット30は、ステップS116において、受領確認を金庫管理ノード28に転送する。受領確認を受信した金庫管理ノード28は、ステップS117において、出金の完了を台帳110に記録する。
ステップS118において、ホットウォレット24は、ユーザ端末20に対して入金を通知する。通知を受けたユーザ端末20は、UI50(表示装置)に出金の完了を表示する。
<A−3.本実施形態の効果>
本実施形態によれば、仮想通貨VCを金庫ウォレット30に入金する際、保険条件Cinsをユーザ端末20のユーザインタフェース50に出力させ、ユーザインタフェース50に対する保険条件Cinsの同意入力を条件として金庫ウォレット30への入金を許可する(図6)。これにより、例えば、仮想通貨VCについて保険が適用される範囲を確定することが可能となる。換言すると、保険会社が負うべき責任を、仮想通貨VCの入金時に確定することが可能となる。従って、仮想通貨VCの保険に適した構成を提供することができる。その結果、仮想通貨VCが不正に出金された場合に対応する保険を好適に実現することが可能となる。
本実施形態において、ユーザ端末20の演算装置52(保険管理部)は、保険条件として、保険料Fins及び保障金額Pmaxをユーザインタフェース50に出力させる(図6のS61、S62)。これにより、仮想通貨VCの保険に関する内容をユーザが理解し易くなる。
本実施形態において、仮想通貨管理システム10は、複数のユーザ端末20と、複数の金庫ウォレット30と、複数のユーザ端末20が仮想通貨VCの入金及び出金を制御する複数のホットウォレット24とを備える(図1及び図2)。また、複数の金庫ウォレット30は、それぞれが個別に対応付けられた特定のホットウォレット24との間でのみ仮想通貨VCの入金及び出金が許容されるように、金庫管理ノード28により仮想通貨VCの入金及び出金が制御される(図5及び図7)。さらに、仮想通貨管理システム10は、複数のホットウォレット24の入金及び出金の履歴並びに複数の金庫ウォレット30の入金及び出金の履歴をブロックチェーンとして記録する台帳110を備える(図2)。
本実施形態によれば、金庫ウォレット30のそれぞれは、特定のホットウォレット24との間でのみ仮想通貨VCの入金及び出金が許容される(図5及び図7)。そして、ホットウォレット24及び金庫ウォレット30それぞれの入金及び出金の履歴がブロックチェーンとして台帳110に記録される(図5及び図7)。これにより、継続的なオンライン状態を前提とするブロックチェーンで仮想通貨VCの入金及び出金の履歴を管理する場合であっても、金庫ウォレット30に蓄積される仮想通貨VC(その暗号鍵を含み得る)は、不正送金され辛くすることが可能となる。従って、仮想通貨管理システム10のセキュリティを向上することが可能となる。
本実施形態において、ユーザ端末20の演算装置52(保険管理部)は、ホットウォレット24からの送金が保険金の支払対象外であること、及び金庫ウォレット30から特定のホットウォレット24以外のノードに仮想通貨VCが送金されたことが保険金の支払条件であることを、保険条件Cinsとしてユーザインタフェース50に出力させる(図6)。これにより、仮想通貨VCの保険に関する誤解を回避し易くなる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<B−1.仮想通貨管理システム10>
上記実施形態の仮想通貨管理システム10では、ブロックチェーンで入金及び出金の履歴を管理した(図5等)。しかしながら、例えば、ユーザ端末20のユーザインタフェース50に対する保険条件Cinsの同意入力を条件として金庫管理ノード28への入金を許可する観点からすれば、これに限らない。例えば、ブロックチェーン以外の方式で仮想通貨VCの入金及び出金を行う構成にも本発明を適用可能である。
上記実施形態の仮想通貨管理システム10では、保険適用対象外のホットウォレット24と、保険適用対象の金庫ウォレット30を設けた(図1及び図2)。しかしながら、例えば、金庫ウォレット30の入金及び出金を特定のホットウォレット24との間のみに限定する観点からすれば、これに限らない。例えば、ホットウォレット24及び金庫ウォレット30のいずれについても保険適用対象外とすることも可能である。
上記実施形態の仮想通貨管理システム10では、ホットウォレット24及び金庫ウォレット30を設けた(図1及び図2)。しかしながら、例えば、ユーザ端末20のユーザインタフェース50に対する保険条件Cinsの同意入力を条件として金庫管理ノード28への入金を許可する観点からすれば、これに限らない。例えば、ホットウォレット24を省略すること(換言すると、ホットウォレット24を金庫管理ノード28として用いること)も可能である。
<B−2.保険条件Cins>
上記実施形態では、保険料Finsを仮想通貨VCで徴収した(図5のS77)。しかしながら、例えば、保険料Finsを徴収する観点からすれば、これに限らない。例えば、仮想通貨VCとは別に通常の通貨(米国ドル、日本円等)を管理している場合、通常の通貨を保険料Finsとして徴収することも可能である。
上記実施形態では、保険料Finsをホットウォレット24から保険ウォレット140に対して送金した(図5のS77)。しかしながら、例えば、保険料Finsを徴収する観点からすれば、これに限らない。例えば、保険料Finsの送金は、金庫ウォレット30から保険ウォレット140に対して行ってもよい。
上記実施形態では、保険条件CinsをUI50(表示装置)に表示させた(図6のS91)。しかしながら、例えば、保険条件Cinsをユーザインタフェース50に出力する観点からすれば、これに限らない。例えば、保険条件Cinsの表示に加えて又はこれに代えてその他の出力(音声出力等)を行ってもよい
上記実施形態では、金庫ウォレット30から保険料Finsを徴収した(図5のS77)。しかしながら、例えば、保険料Finsの徴収に着目すれば、ホットウォレット24から保険料Finsを徴収してもよい。
10…仮想通貨管理システム 20…ユーザ端末
24…ホットウォレット 28…金庫管理ノード
30…金庫ウォレット
50…ユーザインタフェース 52…端末演算装置(保険管理部)
110…台帳 Cins…保険条件
Fins…保険料 Pmax…保障金額
VC…仮想通貨

Claims (6)

  1. ユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に対する操作入力に基づいて仮想通貨の入金及び出金が行われる金庫ウォレットと、
    前記仮想通貨を前記金庫ウォレットに入金する際、保険条件を前記ユーザ端末のユーザインタフェースに出力させ、前記ユーザインタフェースに対する前記保険条件の同意入力を条件として前記金庫ウォレットへの入金を許可する保険管理部と
    を備えることを特徴とする仮想通貨管理システム。
  2. 請求項1に記載の仮想通貨管理システムにおいて、
    前記保険管理部は、前記保険条件として、保険料及び保障金額を前記ユーザインタフェースに出力させる
    ことを特徴とする仮想通貨管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の仮想通貨管理システムにおいて、
    前記仮想通貨管理システムは、
    複数の前記ユーザ端末と、
    複数の前記金庫ウォレットと、
    前記金庫ウォレットに対する入金及び出金を管理する金庫管理ノードと、
    前記ユーザ端末が前記仮想通貨の入金及び出金を制御する複数のホットウォレットと
    を備え、
    前記複数の金庫ウォレットは、それぞれが個別に対応付けられた特定のホットウォレットとの間でのみ前記仮想通貨の入金及び出金が許容されるように、前記金庫管理ノードにより前記仮想通貨の入金及び出金が制御され、
    前記仮想通貨管理システムは、前記複数のホットウォレットの入金及び出金の履歴並びに前記複数の金庫ウォレットの入金及び出金の履歴をブロックチェーンとして記録する台帳をさらに備える
    ことを特徴とする仮想通貨管理システム。
  4. 請求項3に記載の仮想通貨管理システムにおいて、
    前記保険管理部は、前記ホットウォレットからの送金が保険金の支払対象外であること、又は前記金庫ウォレットから前記特定のホットウォレット以外のノードに前記仮想通貨が送金されたことが保険金の支払条件であることを、前記保険条件として前記ユーザインタフェースに出力させる
    ことを特徴とする仮想通貨管理システム。
  5. 複数のユーザ端末と、
    前記複数のユーザ端末が仮想通貨の入金及び出金を制御する複数のホットウォレットと、
    それぞれが個別に対応付けられた特定のホットウォレットとの間でのみ前記仮想通貨の入金及び出金が許容される複数の金庫ウォレットと、
    前記複数の金庫ウォレットにおける前記仮想通貨の入金及び出金を制御する金庫管理ノードと、
    前記複数のホットウォレットの入金及び出金の履歴並びに前記複数の金庫ウォレットの入金及び出金の履歴をブロックチェーンとして記録する台帳と
    を備えることを特徴とする仮想通貨管理システム。
  6. ユーザ端末と、
    前記ユーザ端末に対する操作入力に基づいて仮想通貨の入金及び出金が行われる金庫ウォレットと、
    仮想通貨の保険を管理する保険管理部と
    を備える仮想通貨管理システムの制御方法であって、
    前記保険管理部は、前記仮想通貨を前記金庫ウォレットに入金する際、保険条件を前記ユーザ端末のユーザインタフェースに出力させ、前記ユーザインタフェースに対する前記保険条件の同意入力を条件として前記金庫ウォレットへの入金を許可する
    ことを特徴とする制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023233727A1 (ja) * 2022-06-01 2023-12-07 株式会社日立製作所 保険請求システム、保険請求方法、および保険請求プログラム

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