JP2023173210A - 光送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】波長の制御にかかる時間の短縮を図ることができる光送受信装置を提供する。
【解決手段】光送受信装置は、リング共振器19、21、39、41を有する複数の光源11、31と、光を受信する受信アンテナ51と、受信アンテナ51が受信した光から、光源11が出力する光と同じ波長の光を分別する波長分別フィルタ52と、を備え、波長分別フィルタ52は、光源11が有するリング共振器19で構成されている。光源11が有するリング共振器19で波長分別フィルタ52が構成されているため、出力光の波長を制御することで、波長分別フィルタ52の透過波長も制御される。したがって、波長分別フィルタ52の透過波長を別途制御する必要がなくなり、波長の制御にかかる時間の短縮を図ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】光送受信装置は、リング共振器19、21、39、41を有する複数の光源11、31と、光を受信する受信アンテナ51と、受信アンテナ51が受信した光から、光源11が出力する光と同じ波長の光を分別する波長分別フィルタ52と、を備え、波長分別フィルタ52は、光源11が有するリング共振器19で構成されている。光源11が有するリング共振器19で波長分別フィルタ52が構成されているため、出力光の波長を制御することで、波長分別フィルタ52の透過波長も制御される。したがって、波長分別フィルタ52の透過波長を別途制御する必要がなくなり、波長の制御にかかる時間の短縮を図ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光送受信装置に関するものである。
従来、ビーム偏向システムとして、特許文献1に示す光偏向デバイスが提案されている。この光偏向デバイスは、複数の波長可変のレーザ光源を用いて複数の走査範囲を同時に走査できる構成とされている。波長可変レーザ光源の波長可変範囲の制約により、1つのレーザビームで広い走査範囲をカバーすることができないため、この光偏向デバイスでは、複数のレーザ光源を設けることで分担して全走査範囲をカバーしている。具体的には、異なる波長の複数のレーザ光源から出力されるレーザビームをビーム偏光器に導入し、各波長に対応する出射角で放射する出射器を構成することで、複数の走査範囲が同時に走査可能となっている。受信光の処理については波長分別フィルタが設けられており、波長分別フィルタの透過特性をレーザ光源の波長に追従して制御することにより、異なる波長の受信光を分別して検出している。
特許文献1に記載の光偏向デバイスでは、レーザ光源と波長分別フィルタとが別々のデバイスとされている。そのため、レーザ光源の波長の制御とは別に、波長分別フィルタの透過波長の制御が必要になり、光偏向デバイス全体として、波長の制御にかかる時間が長くなる。
本発明は上記点に鑑みて、波長の制御にかかる時間の短縮を図ることができる光送受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、光送受信装置であって、リング共振器(19、21、39、41、69、71)を有する複数の光源(11、31、61)と、光を受信する受信アンテナ(51)と、受信アンテナが受信した光から、複数の光源のうち一部の光源が出力する光と同じ波長の光を分別する波長分別フィルタ(52)と、を備え、波長分別フィルタは、該一部の光源が有するリング共振器で構成されている。
これによれば、光源が有するリング共振器で波長分別フィルタが構成されているため、出力光の波長を制御することで、波長分別フィルタの透過波長も制御される。したがって、波長分別フィルタの透過波長を別途制御する必要がなくなり、波長の制御にかかる時間の短縮を図ることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態の光送受信装置は、例えばレーザレーダやFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)式のLiDAR(Light Detection And Ranging)などに適用される。
第1実施形態について説明する。本実施形態の光送受信装置は、例えばレーザレーダやFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)式のLiDAR(Light Detection And Ranging)などに適用される。
図1に示すように、光送受信装置は、光を外部に送信する送信部1と、外部から光を受信する受信部2とを備えている。光送受信装置は、複数の送信部1を備えている。本実施形態では、光送受信装置が2つの送信部1を備える場合について説明する。2つの送信部1をそれぞれ送信部1a、送信部1bとする。
送信部1aは、光源としての外部共振レーザ11と、波長モニタ12と、送信アンテナ13とを備えている。外部共振レーザ11は、SOA(Semiconductor Optical Amplifier)14と、外部共振器15とを備えている。波長モニタ12、送信アンテナ13、外部共振器15は、半導体基板100に半導体プロセスを施すことによって形成されており、SOA14は、半導体基板100に接続されている。外部共振レーザ11は、SOA14から内出射光を外部共振器15に出射し、外部共振器15およびSOA14において共振状態とした強い光として取り出し、外出射光として出力するように構成されている。
SOA14は、光を増幅して出力するものであり、例えば、III-V族半導体構造などによって構成されている。SOA14は、一面14aが半導体基板100の端面100aに貼り付けられることで外部共振器15に接続されて一体となっている。この一面14aにおいて、後述する導波路18と光結合されるように、図示しないマッチングオイルや紫外線硬化樹脂などを介して、SOA14が端面100aに接続されている。
SOA14の他面14bには、全反射ミラー16が備えられている。全反射ミラー16は、SOA14の内出射光を反射して外部共振器15側に戻す役割を果たす。なお、SOA14には、図示しない電極などが備えられており、電極から注入する電流に基づいて、光出力を変化させられるようになっている。
外部共振器15は、半導体基板100上に形成された、SSC(Spot Size Converter)17、導波路18、リング共振器19、導波路20、リング共振器21、導波路22、周波数変調器23、半反射ミラー24、導波路25を備えている。
SSC17は、SOA14と導波路18とのモード径を合わせるためのものである。SSC17の一端は半導体基板100の端面100aから露出させられており、他端は導波路18に接続されている。例えば、SSC17は、導波路18からSOA14に向けて徐々にモード径が拡径されている。また、SSC17のうちの導波路18側となる他端側は、反射を防止するため、導波路18の長手方向に対して所定角度だけ傾けられている。
導波路18は、SSC17から伝えられた内出射光をリング共振器19に伝搬したり、リング共振器19から戻ってくる内出射光をSOA14側に伝搬したりするものであり、一方向を長手方向としたライン状で構成されている。導波路18のうちSSC17と接続される側の端部は、導波路18の長手方向に対して所定の角度傾斜した方向に延設されている。そして、この端部は、先細り形状の導波路18aを含むSSC17に接続されることで、反射が抑制されて効率よく光がSSC17側に伝搬される構造とされている。導波路18のうちSSC17と反対側の端部は、後述する導波路53に接続されている。導波路20は、導波路18と平行なライン状で構成されており、導波路18と導波路20との間には、リング共振器19が配置されている。
リング共振器19は、光が入力されることにより、所定のFSR(自由スペクトル間隔)を有する透過スペクトルを生成する共振器である。リング共振器19は、導波路18および導波路20から所定距離離れた位置に配置されているが、これらに対して光結合されている。このため、導波路18から内出射光が伝搬されてくると、リング共振器19にその内出射光が伝搬され、リング共振器19内に伝搬された光が導波路20に伝搬される。
導波路20は、リング共振器19から伝えられた内出射光をリング共振器21に伝搬したり、リング共振器21から戻ってくる内出射光をリング共振器19に伝搬したりするものである。導波路20の一端は半導体基板100の端面100aまで延設されており、他端は後述する受信アンテナ51に接続されている。リング共振器19およびリング共振器21は、リング共振器19の方が受信アンテナ51に近くなるように配置されている。導波路22は、導波路18および導波路20と平行なライン状で構成されており、導波路20と導波路22との間には、リング共振器21が配置されている。なお、導波路18、20、22が平行であることは必須ではなく、例えば導波路18に対して導波路20、22が傾斜していてもよい。
リング共振器21は、光が入力されることにより、所定のFSRを有する透過スペクトルを生成する共振器である。リング共振器21は、導波路20および導波路22から所定距離離れた位置に配置されているが、これらに対して光結合されている。このため、導波路20から内出射光が伝搬されてくると、リング共振器21にその内出射光が伝搬され、リング共振器21内に伝搬された光が導波路22に伝搬される。
リング共振器21の透過スペクトルはリング共振器19とは異なるFSRを有するが、所定の波長では、リング共振器19およびリング共振器21の両方で透過スペクトルがピークをとるようになっている。この波長をλ1とする。この波長λ1において、リング共振器19とリング共振器21それぞれで生成された透過スペクトルが重なり、これらの合成スペクトルとなるダブルリングの透過スペクトルが最も高い1番目のピークとなる。この1番目のピークによって、全反射ミラー16と半反射ミラー24の間で形成されるファブリペロー共振器の縦モードが選択され、レーザ発振が起こり強い光となるため、この強い光が出力されるようになっている。なお、リング共振器19およびリング共振器21は、後述する波長λ2の光が遮断されるように、具体的には、波長λ2の光の透過率が所定値以下となるように構成されている。
リング共振器19、リング共振器21には、ヒータ19a、ヒータ21aが備えられており、このヒータ19a、ヒータ21aによって加熱されることで、意図的に、透過スペクトルのFSRを変化させられるようになっている。このように、リング共振器19、導波路20、リング共振器21によって波長可変フィルタ26が構成されている。
図2および図3を用いて、導波路18、リング共振器19、導波路20の各部の詳細について説明する。なお、ここではリング共振器19とその両側に配置される導波路18および導波路20について、各部の寸法などの一例を説明するが、リング共振器21およびその両側に配置される導波路20および導波路22についても一部を除いて同様である。
図2に示されるように、導波路18、導波路20は、共に幅Wtが同じに設定されている。ここでは、幅Wtを0.45μmとしてある。また、リング共振器19は、長方形状の四隅を四分円としたもので構成され、幅Wrも幅Wtと同じとして0.45μmとしてある。リング共振器19のうち導波路18、導波路20と対向する直線部分は、主に導波路18、導波路20と光結合される部分であり、対向している部分の長さが結合長Lcとされている。リング共振器19のうち導波路18、導波路20と対向する直線部分に対して垂直な部分は、長さLdとされている。そして、四分円の曲率半径Rは、例えば20μmとされている。リング共振器19の周囲長Lringは、2×Lc+2×Ld+2πRとなり、結合長Lcや長さLdを調整することにより設定されている。
結合長Lcについては、導波路18および導波路20との結合効率κを考慮して設定される。すなわち、結合効率κについては、結合長Lcとリング共振器19と導波路18または導波路20との間隔である導波路間ギャップWGAP、各導波路の幅Wr、Wtによって設計することができる。リング共振器19と導波路18との結合と、リング共振器19と導波路20との結合とで、別々の結合効率κとすることもできるが、同じにすることもできる。ここでは、導波路18と導波路20の幅Wtを等しくし、導波路間ギャップWGAPも0.3μmと等しくしている。
リング共振器19とリング共振器21は、互いに異なる周囲長で構成されており、それぞれで異なるFSRを有する透過スペクトルを生成する。リング共振器19、リング共振器21のリング周囲長Lringは、それぞれ、149.6μm、159.3μmとされている。リング共振器19、リング共振器21と導波路18等との結合効率κは0.13とされており、結合長Lcは9μmとされている。
図3に示すように、リング共振器19は、支持基板101、アンダークラッド層102、コア層103、オーバークラッド層104、ヒータ19aを積層することで構成されている。
支持基板101は、シリコン基板などによって構成されており、725μmの厚みとされている。アンダークラッド層102は、シリコン酸化膜(SiO2)などの絶縁膜によって構成され、支持基板101の上に2μmの厚みで成膜されている。コア層103は、リング共振器19の導波路を構成する部分であり、シリコンなどによって構成されていて、上面形状がリング共振器19の形状となるようにパターニングされている。コア層103の幅がリング共振器19の幅Wrに相当するものであり、0.45μmとされ、厚みが0.22μmとされている。オーバークラッド層104は、SiO2などの絶縁膜によって構成され、コア層103を覆うように3μmの厚みで形成されている。ヒータ19aは、オーバークラッド層104上において、コア層103と対応する位置に0.12μmの厚みで形成されている。ヒータ19aは、例えばTa、TiN、TaNなどのように、通電によってコア層103を加熱できる発熱材料で構成されている。
なお、ここではリング共振器19の断面構造として説明したが、リング共振器21も同様の構造とされている。また、導波路18、導波路20、導波路22も、基本的には図3の断面構成とされ、ここからヒータ19aを無くした構成とされている。また、支持基板101、アンダークラッド層102およびコア層103として、SOI(Silicon On Insulatorの略)基板が用いられ、SOI基板における活性層をパターニングしてコア層103を形成している。
導波路22は、リング共振器21から伝搬された内出射光のうち半反射ミラー24で反射した光を再びリング共振器21に伝搬するものである。図1に示すように、導波路22の一方の端部は半反射ミラー24に接続されており、他方の端部にはターミネータ22aが備えられている。ターミネータ22aは、導波路22から伝搬されてきた不要な光を導波路22の外部に放出するものである。ターミネータ22aは、不要な光が反射して再び導波路に伝搬されることが抑制されるように、導波路22の長手方向に対して所定の角度傾斜した方向に延設され、先細り形状とされている。導波路22のうち、リング共振器21に接続された部分と、半反射ミラー24側の端部との間には、周波数変調器23が配置されている。
周波数変調器23は、導波路22を通過する光の周波数を変調するものである。周波数変調器23は、例えば熱光学効果やキャリアプラズマ効果や電気光学効果などを利用した位相変調器で構成されており、光の位相を変調することで、周波数を変調する。
半反射ミラー24は、導波路22から伝搬した光の一部を反射して再び導波路22に伝搬するとともに、残りを外部共振レーザ11の外部に出力するものである。半反射ミラー24は、例えば図1に示すように、方向性結合器で構成される。なお、図4に示すように、半反射ミラー24をDBR(Distributed Bragg Reflector)で構成してもよい。半反射ミラー24の反射率は、例えば1~10%程度とされる。半反射ミラー24は導波路22等に平行なライン状の導波路25によって波長モニタ12および送信アンテナ13に接続されており、外部共振レーザ11が出力した光は波長モニタ12および送信アンテナ13に伝搬する。
波長モニタ12は、外部共振レーザ11が出力する光の波長をフィードバック制御するために、この光の波長を検出するものである。波長モニタ12は、例えばエタロンフィルタ等の、ある波長間隔毎にピークがあるフィルタと、フォトダイオードとで構成されている。波長モニタ12によるモニタ結果は、図示しない制御回路に入力され、このモニタ結果に基づいて、リング共振器19、リング共振器21に備えられたヒータ19a、ヒータ21aの温度が調整される。
送信アンテナ13は、外部共振レーザ11から出力された光を光送受信装置の外部に送信するものである。送信アンテナ13は、グレーティングカプラで構成されており、半反射ミラー24から伝搬した光を、波長に応じた走査範囲のレーザビームとして出射させる。
以上説明したように、送信部1aでは、図1の矢印A1で示すように光が伝搬し、光送受信装置の外部に出射される。送信アンテナ13に入力される光の波長を波長可変フィルタ26のリング共振器19、リング共振器21に備えられたヒータ19a、ヒータ21aの温度調整によって変化させることで、送信アンテナ13における光の出射角度θ1が変化し、光が走査される。なお、光送受信装置をFMCW式のLiDARとして用いる場合には、送信光の周波数を三角波状に変調し、送信光から分波した参照光と受信光との合波によってビート光を生成し、このビート光に基づいて測距を行う。この場合、波長可変フィルタ26によって、送信光を走査するための変調が行われると同時に、周波数変調器23によって、FMCW式の測距のための周波数を三角波状にする変調も行われる。しかしながら、FMCW式の測距のための変調は走査のための変調に比べて微小であるため、走査精度への影響は小さい。
送信部1bは、光源としての外部共振レーザ31と、波長モニタ32と、送信アンテナ33とを備えている。外部共振レーザ31は、SOA34と、外部共振器35とを備えている。波長モニタ32、送信アンテナ33、外部共振器35は、外部共振器15等と同じ半導体基板100に半導体プロセスを施すことによって形成されており、SOA34は、半導体基板100に接続されている。波長モニタ32、送信アンテナ33は、送信部1aの波長モニタ12、送信アンテナ13と同様の構成とされている。外部共振レーザ31は、SOA34から内出射光を外部共振器35に出射し、外部共振器35およびSOA34において共振状態とした強い光として取り出し、外出射光として出力するように構成されている。送信部1bでは、矢印A2で示すように光が伝搬し、光送受信装置の外部に出射される。
SOA34は、SOA14と同様の構成とされており、半導体基板100に接続された端面と反対側の端面には、全反射ミラー36が備えられている。外部共振器35は、SSC37、導波路38、リング共振器39、導波路40、リング共振器41、導波路42、周波数変調器43、半反射ミラー44、導波路45を備えている。SSC37~導波路45は、外部共振器15のSSC17~導波路25とほぼ同様の構成とされているが、以下の点において異なる構成とされている。
導波路38は、SSC37とは反対側の端部にターミネータ38aが備えられており、導波路22のターミネータ22aと同様に、不要な光が外部に放出されるようになっている。導波路40は、両端にターミネータ40a、40bが備えられており、不要な光が外部に放出されるようになっている。リング共振器39およびリング共振器41は、λ1とは異なる波長λ2において透過スペクトルが重なり、最も高い1番目のピークとなるように構成されている。リング共振器39、リング共振器41には、ヒータ39a、ヒータ41aが備えられており、このヒータ39a、ヒータ41aによって加熱されることで、意図的に、透過スペクトルのFSRを変化させられるようになっている。このように、リング共振器39、導波路40、リング共振器41によって波長可変フィルタ46が構成されている。
リング共振器39、リング共振器41のリング周囲長Lringは、それぞれ、153.1μm、163.1μmとされている。リング共振器39、リング共振器41と導波路38等との結合効率κは0.13とされており、結合長Lcは9μmとされている。
本実施形態では、λ1=1540nm、λ2=1560nmとされている。例えば、送信アンテナ13、送信アンテナ33からの出射角度が、波長が1nm変化すると0.15度変化するように構成された場合には、送信部1aと送信部1bの光の出射角度が約3度異なる。
図5において、実線、破線は、それぞれ、リング共振器19、リング共振器21の透過スペクトルを示す。図6において、実線、破線は、それぞれ、リング共振器39、リング共振器41の透過スペクトルを示す。図5に示すように、リング共振器19およびリング共振器21の両方において、波長λ1で透過率がピークをとり、波長λ2において透過率が低くなっている。また、図6に示すように、リング共振器39およびリング共振器41の両方において、波長λ2で透過率がピークをとる。
波長可変フィルタ46は、送信アンテナ33から送信される光が、送信アンテナ13から送信される光とは別々の範囲を走査するように、出力光の波長を変化させる。すなわち、波長可変フィルタ46において、送信アンテナ33における出射角度θ2が出射角度θ1とは異なる範囲で変化するように、波長λ2が設定される。このように、光送受信装置から複数の波長のレーザビームが同時に出射されることで、複数の走査範囲にレーザビームを同時に出射させられるようになっている。
受信部2は、光送受信装置の外部から光を受信し、受信した光を波長毎に分別して出力するものである。図1に示すように、受信部2は、受信アンテナ51と、波長分別フィルタ52と、導波路53とを備えている。受信アンテナ51は、外部からの光を受信するものであり、グレーティングカプラで構成されている。
波長分別フィルタ52は、受信アンテナ51が受信した光から、光送受信装置が備える複数の光源のうち一部の光源が出力する光と同じ波長の光を分別するものであり、該一部の光源が有するリング共振器で構成されている。本実施形態では、波長分別フィルタ52は、外部共振レーザ11が有するリング共振器19で構成されており、受信アンテナ51が受信した光から、外部共振レーザ11が出力する光と同じ波長λ1の光を分別する。
具体的には、前述したように受信アンテナ51は導波路20に接続されており、受信アンテナ51が受信した光は導波路20に伝搬する。受信アンテナ51が受信する光には、送信部1a、送信部1bから送信された光の反射光が含まれる。すなわち、受信光には波長λ1の光と波長λ2の光が含まれる。
導波路20にはリング共振器19が接続されており、リング共振器19の透過スペクトルは波長λ1の光を透過させ波長λ2の光を遮断するように構成されている。そのため、導波路20に伝搬した光のうち、波長λ1の光がリング共振器19を透過して導波路20から分離する。リング共振器19を透過した波長λ1の光は、リング共振器19に接続された導波路18に伝搬する。
導波路18のうちSSC17とは反対側の端部は、導波路53に接続されている。導波路53は、導波路18に平行なライン状で構成されており、導波路18および導波路53の接続部はU字状に曲がっている。導波路53のうち導波路18と反対側の端部は半導体基板100の端面100aまで延設されており、導波路18に伝搬した波長λ1の受信光は、導波路53を伝搬して端面100aから出射される。すなわち、波長λ1の受信光は、矢印A3で示すように伝搬し、光送受信装置から出射される。
一方、波長λ2の光は、リング共振器19から遮断されて導波路20を伝搬する。導波路20にはリング共振器21も接続されているが、導波路20の透過スペクトルは波長λ2の光を遮断するように構成されているため、波長λ2の受信光は導波路20を伝搬し続けて端面100aから出射される。すなわち、波長λ2の受信光は、矢印A4で示すように伝搬し、光送受信装置から出射される。
このように、波長分別フィルタ52を構成するリング共振器19によって、波長λ1、λ2の光が分別され、光送受信装置の外部に出力される。光送受信装置の外部には図示しない光検出部が備えられており、波長λ1、λ2の光の受信結果に基づいて測距等が行われる。
比較例について説明する。図7に示す比較例は、外部共振レーザ11と波長分別フィルタ52とが別々に構成されている。具体的には、導波路18のうちSSC17とは反対側の端部、および、導波路20の両端部には、ターミネータ18a、20a、20bが備えられている。受信部2は受信アンテナ51、波長分別フィルタ52、導波路53に加えて、導波路54、導波路55、波長モニタ56を備えている。
導波路54は導波路53に平行なライン状で構成されている。導波路54の一方の端部は受信アンテナ51に接続されており、他方の端部は半導体基板100の端面100aまで延設されている。導波路55は、導波路54に平行なライン状で構成されている。波長分別フィルタ52は、導波路54と導波路55との間に配置されたリング共振器で構成されており、これらに対して光結合されている。波長分別フィルタ52は、リング共振器19と同様にヒータを備えており、波長λ1の光を透過し波長λ2の光を遮断するように透過スペクトルが調整される。
導波路55の一方の端部にはターミネータ55aが備えられており、他方の端部は導波路53に接続されている。導波路53のうち導波路55とは反対側の端部は半導体基板100の端面100aまで延設されている。導波路53には波長モニタ56が接続されており、波長モニタ56によって、導波路53を伝搬する光の波長が検出される。波長モニタ56によるモニタ結果に基づいて波長分別フィルタ52のヒータの温度が設定され、波長分別フィルタ52の透過スペクトルが調整される。
このような構成の比較例では、波長モニタ12によるモニタ結果を用いて、外部共振レーザ11が出力する光の波長を制御するとともに、波長モニタ32によるモニタ結果を用いて、外部共振レーザ31が出力する光の波長を制御する。さらに、波長モニタ56によるモニタ結果を用いて、波長分別フィルタ52を透過する光の波長を制御する。そして、波長分別フィルタ52の透過波長をλ1とすることで、受信光に含まれる波長λ1の光が波長分別フィルタ52によって分別される。これにより、送信部1aから送信された波長λ1の光の反射光と、送信部1bから送信された波長λ2の光の反射光とを分別して検出することができる。
このように、外部共振レーザ11と波長分別フィルタ52とが別々に構成された光送受信装置では、外部共振レーザ11の波長の制御とは別に、波長分別フィルタ52の透過波長の制御が必要になり、波長の制御にかかる時間が長くなる。
これに対して本実施形態では、外部共振レーザ11が有するリング共振器19で波長分別フィルタ52が構成されているため、外部共振レーザ11の出力光の波長を制御することで、波長分別フィルタ52の透過波長も制御される。したがって、波長分別フィルタ52の透過波長を別途制御する必要がなくなり、波長の制御にかかる時間の短縮を図ることができる。
また、外部共振レーザ11と波長分別フィルタ52とを別々に構成すると、外部共振レーザ11のリング共振器を制御する電気回路とは別に、波長分別フィルタ52を制御する電気回路が必要になるため、必要な部品が多くなり、コストが増加する。
これに対して本実施形態では、外部共振レーザ11が有するリング共振器19で波長分別フィルタ52が構成されており、出力光の波長と同じ電気回路で波長分別フィルタ52の透過波長も制御することができる。したがって、波長分別フィルタ52を制御する電気回路を別途用意する必要がなくなり、コストを低減することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して送信部1を追加したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して送信部1を追加したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、本実施形態の光送受信装置は、送信部1として送信部1a、送信部1bに加えて送信部1cを備えている。送信部1cは、光源としての外部共振レーザ61と、波長モニタ62と、送信アンテナ63とを備えている。外部共振レーザ61は、SOA64と、外部共振器65とを備えている。波長モニタ62、送信アンテナ63、外部共振器65は、外部共振器15等と同じ半導体基板100に半導体プロセスを施すことによって形成されており、SOA64は、半導体基板100に接続されている。波長モニタ62、送信アンテナ63は、送信部1aの波長モニタ12、送信アンテナ13と同様の構成とされている。外部共振レーザ61は、SOA64から内出射光を外部共振器65に出射し、外部共振器65およびSOA64において共振状態とした強い光として取り出し、外出射光として出力するように構成されている。送信部1cでは、矢印A5で示すように光が伝搬し、光送受信装置の外部に出射される。
SOA64は、SOA14と同様の構成とされており、半導体基板100に接続された端面と反対側の端面には、全反射ミラー66が備えられている。外部共振器65は、SSC67、導波路68、リング共振器69、導波路70、リング共振器71、導波路72、周波数変調器73、半反射ミラー74、導波路75を備えている。SSC67~導波路75は、第1実施形態のSSC37~導波路45とほぼ同様の構成とされているが、以下の点において異なる構成とされている。
リング共振器69およびリング共振器71は、λ1、λ2とは異なる波長λ3において透過スペクトルが重なり、最も高い1番目のピークとなるように構成されている。リング共振器69、リング共振器71には、ヒータ69a、ヒータ71aが備えられており、このヒータ69a、ヒータ71aによって加熱されることで、意図的に、透過スペクトルのFSRを変化させられるようになっている。このように、リング共振器69、導波路70、リング共振器71によって波長可変フィルタ76が構成されている。本実施形態では、リング共振器19、21、39、41、69、71のリング周囲長Lringは、それぞれ、149.6μm、160.0μm、153.1μm、163.8μm、156.7μm、167.6μmとされている。リング共振器19、21、39、41、69、71のリング結合効率κは0.13とされており、結合長Lcは9μmとされている。λ3は1580nmとされている。
図9において、実線、破線は、それぞれ、リング共振器19、リング共振器21の透過スペクトルを示す。図10において、実線、破線は、それぞれ、リング共振器39、リング共振器41の透過スペクトルを示す。図11において、実線、破線は、それぞれ、リング共振器69、リング共振器71の透過スペクトルを示す。図9に示すように、リング共振器19およびリング共振器21の両方において、波長λ1で透過率がピークをとり、波長λ2、λ3において透過率が低くなっている。また、図10に示すように、リング共振器39およびリング共振器41の両方において、波長λ2で透過率がピークをとり、波長λ3において透過率が低くなっている。また、図11に示すように、リング共振器69およびリング共振器71の両方において、波長λ3で透過率がピークをとる。
波長可変フィルタ76は、送信アンテナ63から送信される光が、送信アンテナ13、33から送信される光とは別々の範囲を走査するように、出力光の波長を変化させる。すなわち、波長可変フィルタ76において、送信アンテナ63における出射角度θ3が出射角度θ1、θ2とは異なる範囲で変化するように、波長λ3が設定される。
導波路20のうち受信アンテナ51とは反対側の端部は、蛇行する導波路57を介して導波路40の端部に接続されている。導波路57は、ターミネータ22aと半導体基板100の端面100aとの間を通って、さらに導波路22と後述する導波路58との間を通過し、導波路58および導波路38の連結部に対して端面100aと反対側を通って、導波路40の端部に接続されている。導波路40のうち導波路57に接続された側とは反対側の端部は、端面100aまで延設されている。
このようにして、受信アンテナ51から延びた導波路上に、受信アンテナ51から近い順にリング共振器19、リング共振器21、リング共振器39、リング共振器41が接続されている。導波路38のうちSSC37とは反対側の端部は、導波路58に接続されている。導波路58は導波路38に平行なライン状で構成されており、導波路38に接続された側と反対側の端部は、端面100aまで延設されている。
本実施形態の波長分別フィルタ52は、リング共振器19およびリング共振器39で構成されている。具体的には、波長λ1、λ2、λ3の光が受信アンテナ51にて受信されると、受信光のうち波長λ1の光が、波長分別フィルタ52を構成するリング共振器19によって導波路20から分離し、導波路53を伝搬して半導体基板100の端面100aから出射される。残りの波長λ2、λ3の光はリング共振器21から遮断され、導波路20から導波路57を伝搬して導波路40に伝わる。導波路40を伝搬する光のうち波長λ2の光が、波長分別フィルタ52を構成するリング共振器39によって導波路40から分離し、導波路58を伝搬して端面100aから出射される。残りの波長λ3の光はリング共振器41から遮断され、導波路40を伝搬して端面100aから出射される。このように、波長分別フィルタ52を構成するリング共振器19、39によって、波長λ1、λ2、λ3の光が分別され、矢印A3、A4、A6で示すように伝搬し、光送受信装置の外部に出力される。
本実施形態では、外部共振レーザ11が有するリング共振器19と、外部共振レーザ31が有するリング共振器39とで波長分別フィルタ52が構成されている。したがって、外部共振レーザ11、31の出力光の波長を制御することで、波長分別フィルタ52の透過波長も制御される。
本実施形態は、第1実施形態と同様の構成および作動からは第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対して遮断部を追加したものであり、その他については第2実施形態と同様であるため、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対して遮断部を追加したものであり、その他については第2実施形態と同様であるため、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図12に示すように、本実施形態では、受信アンテナ51と波長分別フィルタ52との間に、受信アンテナ51が受信した光を遮断する遮断部59が配置されている。遮断部59は、例えばMZI(Mach-Zehnder Interferometer)型光スイッチ、VOA(可変光減衰器)等で構成される。
図12では、遮断部59がMZI型光スイッチで構成された場合について図示している。このような構成の遮断部59では、受信光を2つの経路に分けて伝搬し、ヒータによって各経路の光路長を調整し、一方の経路を伝搬する光の位相を他方の経路を伝搬する光の位相と逆にすることで、合波後の光の強度が0になる。これにより、受信光が外部共振器15に入ることを抑制することができる。
遮断部59をVOAで構成した場合には、受信光を大きく減衰させることにより、受信光が外部共振器15に入ることを抑制することができる。
本実施形態は、第1、第2実施形態と同様の構成および作動からは第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)受信アンテナ51と波長分別フィルタ52との間に、受信アンテナ51が受信した光を遮断する遮断部59が配置されている。これによれば、外部共振レーザ11の波長制御中に遮断部59によって受信光を遮断することにより、余計な光がリング共振器19に入ることを抑制し、安定した波長制御を行うことができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(1)第1実施形態において、受信アンテナ51と波長分別フィルタ52との間に遮断部59を配置してもよい。
(2)第2、第3実施形態において、半反射ミラー24、44、74をDBRで構成してもよい。
(3)光送受信装置から4つ以上の波長の光が送信されるようにしてもよい。光源としての外部共振レーザの数をMとすると、波長分別フィルタ52は、以下のように構成される。
Kを1以上M以下の整数とし、複数の光源のうちK番目の光源が出力する光の波長をλKとし、Nを1以上M-1以下の整数とし、LをN+1以上M以下の整数とする。複数の光源のうちN番目の光源は、波長λNの光を透過させる2つのリング共振器を有し、波長分別フィルタ52は、N番目の光源が有する2つのリング共振器のうちの1つを用いて波長λNの光を分別する。
N番目の光源が有する2つのリング共振器は、受信アンテナ51から延びる導波路に順に接続される。N番目の光源が有する2つのリング共振器のうち、受信アンテナ51に近い一方のリング共振器は、波長λNの光が入力されたときに、該光が該リング共振器を透過して導波路から分離するように構成される。他方のリング共振器は、波長λLの光が入力されたときに、該光が該リング共振器から遮断されて導波路を伝搬するように構成される。
(4)第1~第3実施形態で説明した光送受信装置は、1つの半導体基板100中に1つ備えられた例を示したものであるが、各実施形態で示した光送受信装置を構成する各部を1組として、1つの半導体基板100に複数組の光送受信装置を備えることもできる。その場合、どのような組み合わせとしても良く、例えば第1実施形態で示した光送受信装置を複数組備えるようにしても良いし、第1実施形態と第2実施形態それぞれで示した光送受信装置を混在させるようにしても良い。
11、31、61 外部共振レーザ
19、21、39、41、69、71 リング共振器
51 受信アンテナ
52 波長分別フィルタ
19、21、39、41、69、71 リング共振器
51 受信アンテナ
52 波長分別フィルタ
Claims (4)
- 光送受信装置であって、
リング共振器(19、21、39、41、69、71)を有する複数の光源(11、31、61)と、
光を受信する受信アンテナ(51)と、
前記受信アンテナが受信した光から、前記複数の光源のうち一部の光源が出力する光と同じ波長の光を分別する波長分別フィルタ(52)と、を備え、
前記波長分別フィルタは、該一部の光源が有する前記リング共振器で構成されている光送受信装置。 - 前記複数の光源の数をMとし、
Kを1以上M以下の整数とし、
前記複数の光源のうちK番目の光源が出力する光の波長をλKとし、
Nを1以上M-1以下の整数として、
前記複数の光源のうちN番目の光源は、波長λNの光を透過させる2つの前記リング共振器を有し、
前記波長分別フィルタは、N番目の光源が有する2つの前記リング共振器のうちの1つを用いて波長λNの光を分別する請求項1に記載の光送受信装置。 - LをN+1以上M以下の整数として、
N番目の光源が有する2つの前記リング共振器は、前記受信アンテナから延びる導波路(20、40、57)に順に接続されており、
N番目の光源が有する2つの前記リング共振器のうち、前記受信アンテナに近い一方のリング共振器は、波長λNの光が入力されたときに、該光が該リング共振器を透過して前記導波路から分離するように構成されており、
他方のリング共振器は、波長λLの光が入力されたときに、該光が該リング共振器から遮断されて前記導波路を伝搬するように構成されている請求項2に記載の光送受信装置。 - 前記受信アンテナと前記波長分別フィルタとの間に、前記受信アンテナが受信した光を遮断する遮断部(59)が配置されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の光送受信装置。
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