JP2023172081A - リレー制御装置、制御システム、制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

リレー制御装置、制御システム、制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リレー制御装置により電力の供給及び遮断が制御されるECUにおける不具合の発生を抑制する。【解決手段】複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路について、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える制御部を備え、複数の前記ECUは、前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、前記遷移機能を有さない第2ECUと、を含み、前記制御部は、前記電源状態が変化することに伴い、複数の前記リレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替える切替制御を実行する、リレー制御装置。【選択図】図1

Description

本開示は、リレー制御装置、制御システム、制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
車両に搭載されるECU(Electronic Control Unit)又はアクチュエータ等への電力の供給及び遮断を行うリレー制御装置が知られている。
例えば、特許文献1には、イグニッションスイッチがオンからオフに操作された際に、リレー制御装置がリレー装置をオフにする処理を行う技術が開示されている。
特開2018-053979号公報
ECUの中には、イグニッションスイッチの状態に応じて、自らの稼働状態を遷移させる機能(遷移機能)を有するECUがある。このようなECUでは、例えば、イグニッションスイッチがオフからオンに操作された際にECUが自らウェイクアップし、イグニッションスイッチがオンからオフに操作された際にECUが自らスリープする。
遷移機能を有するECUに対して、リレー制御装置が電力の供給及び遮断を行う場合、ECUが自らの稼働状態を遷移している最中にリレー制御装置が当該ECUへの電力の遮断を行うと、当該ECUにおいて不具合が生じるおそれがある。
かかる課題に鑑み、本開示は、リレー制御装置により電力の供給及び遮断が制御されるECUにおける不具合の発生を抑制することができるリレー制御装置、制御システム、制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本開示のリレー制御装置は、車両に搭載されるリレー制御装置であって、複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路について、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える制御部を備え、複数の前記ECUは、前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、前記遷移機能を有さない第2ECUと、を含み、前記制御部は、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数のリレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替える切替制御を実行する、リレー制御装置である。
本開示の制御方法は、複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路を、車両に搭載されるリレー制御装置によって制御する制御方法であって、複数の前記ECUは、前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、前記遷移機能を有さない第2ECUと、を含み、前記制御方法は、複数の前記リレー回路を、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える切替ステップを備え、前記切替ステップは、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数のリレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替えるステップを含む、制御方法である。
本開示のコンピュータプログラムは、複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路を、車両に搭載されるリレー制御装置によって制御するためのコンピュータプログラムであって、複数の前記ECUは、前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、前記遷移機能を有さない第2ECUと、を含み、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の前記リレー回路を、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える切替ステップを実行させ、前記切替ステップは、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数のリレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替えるステップを含む、コンピュータプログラムである。
本開示によれば、リレー制御装置により電力の供給及び遮断が制御されるECUにおける不具合の発生を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る制御システムの一例を示す図である。 図2は、実施形態の課題を説明する図である。 図3は、実施形態に係る制御方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、変形例に係る制御方法を示すフローチャートである。 図5は、変形例に係る制御システムを示す図である。 図6は、変形例に係る制御システムを示す図である。 図7は、変形例に係る制御方法を示すフローチャートである。
[本開示の実施形態の説明]
本開示の実施形態には、その要旨として、以下の構成が含まれる。
(1)本開示のリレー制御装置は、車両に搭載されるリレー制御装置であって、複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路について、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える制御部を備え、複数の前記ECUは、前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、前記遷移機能を有さない第2ECUと、を含み、前記制御部は、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数の前記リレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替える切替制御を実行する、リレー制御装置である。
このように構成することで、切替制御の後、第1ECUへの電力供給が維持されるため、第1ECUが稼働状態を遷移している途中における電力供給の強制的な遮断を回避することができる。これにより、第1ECUにおける不具合の発生を抑制することができる。
(2)前記第1ECUは、前記第1リレー回路が前記リレーオン状態である場合に、自身が前記遷移機能を有することを示す所定の情報を前記リレー制御装置へ送信してもよく、前記制御部は、前記所定の情報に基づいて、前記切替制御を実行してもよい。
なお、前記リレー制御装置が前記所定の情報を保有しており、前記制御部がその情報に基づいて前記切替制御を実行してもよい。
このように構成することで、所定の情報に基づいて、制御部は第1ECUと接続されている第1リレー回路を把握することができる。
(3)上記(2)のリレー制御装置において、前記制御部は、前記切替制御を実行後において、前記リレー制御装置が前記第1ECUとの通信を検知するための通信メッセージを所定時間以内の間隔にて受信している場合に、前記第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持してもよく、前記切替制御を実行後において、前記リレー制御装置が前記通信メッセージを前記所定時間を超えて受信しない場合に、前記第1リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替えてもよい。
これにより、第1ECUにおける不具合の発生を抑制しつつ、第1リレー回路をリレーオフ状態にすることができるため、制御システムにおける電力消費を抑えることができる。
(4)上記(2)又は(3)のリレー制御装置において、前記所定の情報は、前記第1ECUへの前記電源状態の通知を要求する情報を含んでもよい。これにより、制御システムにおける制御負荷を軽減することができる。
(5)上記(2)から(4)のいずれかのリレー制御装置において、前記制御部は、前記所定の情報に基づいて、複数の前記ECUのうちから前記第1ECUを判定し、又は、複数の前記リレー回路のうちから前記第1リレー回路を判定してもよい。
(6)上記(1)から(5)のいずれかのリレー制御装置は、複数の前記リレー回路のうち前記リレー制御装置の外部に設けられているリレー回路に、電力線により直接接続され、又は他の装置を介した状態で接続されていてもよい。
(7)上記(1)から(6)のいずれかのリレー制御装置において、複数の前記リレー回路のうち少なくとも1つは、前記リレー制御装置の内部に設けられていてもよい。
(8)本開示の制御システムは、上記(1)から(7)のいずれかのリレー制御装置と、前記第1ECUを含む複数の前記ECUと、前記第1リレー回路を含む複数の前記リレー回路と、を備える、制御システムである。
(9)本開示の制御方法は、複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路を、車両に搭載されるリレー制御装置によって制御する制御方法であって、複数の前記ECUは、前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、前記遷移機能を有さない第2ECUと、を含み、前記制御方法は、複数の前記リレー回路を、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える切替ステップを備え、前記切替ステップは、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数のリレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替えるステップを含む、制御方法である。
このように構成することで、第1リレー回路以外のリレー回路である第2リレー回路をリレーオフ状態に切り替えるステップの後、第1ECUへの電力供給が維持されるため、第1ECUが稼働状態を遷移している途中における電力供給の強制的な遮断を回避することができる。これにより、第1ECUにおける不具合の発生を抑制することができる。
(10)本開示のコンピュータプログラムは、複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路を、車両に搭載されるリレー制御装置によって制御するためのコンピュータプログラムであって、複数の前記ECUは、前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、前記遷移機能を有さない第2ECUと、を含み、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の前記リレー回路を、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える切替ステップを実行させ、前記切替ステップは、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数のリレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替えるステップを含む、コンピュータプログラムである。
このように構成することで、第1リレー回路以外のリレー回路である第2リレー回路をリレーオフ状態に切り替えるステップの後、第1ECUへの電力供給が維持されるため、第1ECUが稼働状態を遷移している途中における電力供給の強制的な遮断を回避することができる。これにより、第1ECUにおける不具合の発生を抑制することができる。
[1.本開示の実施形態の詳細]
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。
[1.1 制御システムの構成]
図1は、実施形態に係る制御システム1の構成例を示す図である。図1において、制御システム1の各部を接続する細線は通信線を意味し、制御システム1の各部を接続する太線は電力線を意味する。以降の構成例(図5及び図6)においても同様に表現する。
制御システム1は、自動車等の車両V1に搭載されているシステムである。制御システム1は、リレー制御装置10と、複数のECU(Electronic Control Unit)20と、複数のリレー回路30と、複数の電力線40と、複数の通信線50とを備える。車両V1には、さらに電源装置60と、イグニッションスイッチ71と、電源制御ECU72とが搭載されている。
電源装置60は、車両V1の各部へ電力を供給する装置である。電源装置60は、通常時に使用されるバッテリ61と、バッテリ61の電力が足りない時に補助的に使用される補助バッテリ62とを含む。補助バッテリ62は、例えば無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)である。
イグニッションスイッチ71は、例えば車両V1の搭乗者がキーを差し込んで回転させることで、車両V1の電源状態を切り替えるスイッチである。イグニッションスイッチ71は、車両V1の搭乗者が電子キーを携帯した状態でキーの差し込みを行わずにスイッチを押すことにより操作されてもよい。イグニッションスイッチ71は、操作ごとに、車両V1の電源状態を車両電源オフ状態、アクセサリオン状態(ACCオン状態)、イグニッションオン状態(IGオン状態)及びエンジン起動状態に切り替える。
車両電源オフ状態、ACCオン状態及びIGオン状態は、この順に電源装置60から車両V1の各部へ電力が供給される範囲が広くなる。車両電源オフ状態は、例えば、常時電源を除き、電源装置60から後述のアクセサリ電装品を含め車両V1の各部への電力供給を行わない状態である。ACCオン状態は、例えば、電源装置60から車両V1に搭載されるアクセサリ電装品(例えば、オーディオ装置、ナビゲーション装置等)へ電力を供給し、その他の各部への電力供給を行わない状態である。IGオン状態は、例えば、電源装置60からセルモータ(スタータ)を除く車両V1の各部へ電力を供給する状態である。エンジン起動状態は、例えば、電源装置60からセルモータに電力を供給する状態である。
電源制御ECU72は、イグニッションスイッチ71と通信線54を介して接続している。電源制御ECU72は、イグニッションスイッチ71から通信線54を介して送信される信号に基づいて、車両V1の電源状態に関する情報(電源情報D1)を取得する。電源制御ECU72は、電源情報D1を通信線53を介してリレー制御装置10に送信する。
リレー制御装置10は、複数のリレー回路30をそれぞれ制御する装置である。リレー制御装置10は、制御部12及び記憶部13を含むマイクロコンピュータ(マイコン)11と、読取部14とを備える。
制御部12は、例えばプロセッサ等の回路構成(Circuitry)を含む。制御部12は、具体的には、1個又は複数個のCPU(Central Processing Unit)を含む。制御部12に含まれるプロセッサは、GPU(Graphics Processing Unit)であってもよい。この場合、制御部12は、記憶部13に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して、各種の演算及び制御を実行する。
制御部12は、予め所定のプログラムが書き込まれたプロセッサを含んでもよい。例えば、制御部12は、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路であってもよい。この場合、制御部12は、予め書き込まれたプログラムに基づいて、各種の演算及び制御を実行する。
記憶部13は、揮発性メモリと、不揮発性メモリと有し、各種のデータを記憶する。揮発性メモリは、例えばRAM(Random Access Memory)を含む。不揮発性メモリは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はROM(Read Only Memory)等を含む。記憶部13は、例えば、不揮発性メモリにコンピュータプログラム及び各種のパラメータを記憶している。
読取部14は、コンピュータが読取り可能な記録媒体15から情報を読み取る。記録媒体15は、例えばCD、DVD等の光学ディスク又はUSBフラッシュメモリである。読取部14は、例えば光学ドライブ又はUSB端子である。記録媒体15にはコンピュータプログラム及び各種のパラメータが記録されており、記録媒体15を読取部14に読み取らせることで、コンピュータプログラム及び各種のパラメータが記憶部13の不揮発性メモリに記憶される。
ECU20は、例えば車両V1の各部(例えば、制動装置、ドア、バッテリ、エアコンディショナ等)を制御する装置(操作系ECU)である。ECU20の機能は特に限定されず、ECU20は、センサと通信することで、車両V1の各部の状態を監視する装置(認知系ECU)であってもよい。
複数のECU20は、それぞれ異なる機能を有してもよいし、それぞれ同じ機能を有してもよい。また、複数のECU20の個数は特に限定されない。図1では2個のECU20を示しているが、制御システム1に3個以上のECU20が設けられてもよいし、1個のECU20が設けられてもよい。
複数のECU20は、第1ECU21と、第2ECU22とを含む。第1ECU21は、車両V1の電源状態に応じて、自身の稼働状態を遷移させる遷移機能を有する。第1ECU21の稼働状態は、例えば通常状態と、スリープ状態と、電源オフ状態とを含む。
通常状態は、第1ECU21がウェイクアップしており、各種の制御のために必要な第1ECU21の機能が使用可能となっている状態である。例えば、通常状態は、第1ECU21に含まれるプロセッサのクロック回路が、予め設定された所定のクロック数により動作している状態である。
スリープ状態は、通常状態よりも第1ECU21の機能を制限して消費電力を抑えている状態である。例えば、スリープ状態は、第1ECU21に含まれるプロセッサのクロック回路への電力供給が停止することで、クロック回路の動作及びプロセッサの動作が停止している状態である。なお、スリープ状態は、第1ECU21に含まれるプロセッサのクロック回路に電力供給がなされているものの、通常状態でのクロック数よりも少ないクロック数により動作させることで消費電力を抑えている状態であってもよい。
電源オフ状態は、スリープ状態よりも第1ECU21の機能を制限して消費電力を抑えている状態である。例えば、電源オフ状態は、第1ECU21をスリープ状態又は通常状態に遷移させるために最低限必要な回路にのみ電力を供給し、その他の回路への電力供給を停止している状態である。電源オフ状態は、第1ECU21に含まれる全ての回路への電力供給を停止している状態であってもよい。
第1ECU21は、車両V1の電源状態が他の状態から車両電源オフ状態に切り替わった場合に、電源オフ状態に遷移する。また、第1ECU21は、車両V1の電源状態が他の状態からACCオン状態に切り替わった場合に、スリープ状態に遷移する。また、第1ECU21は、車両V1の電源状態が他の状態からIGオン状態に切り替わった場合に、通常状態に遷移する。
すなわち、第1ECU21は、車両V1の電源状態に応じて、以下のように稼働状態を遷移させる。
<車両V1の電源状態と第1ECU21の稼働状態との対応例>
車両電源オフ状態: 電源オフ状態
ACCオン状態 : スリープ状態
IGオン状態 : 通常状態
なお、上記の対応は一例であり、第1ECU21は、車両電源オフ状態においてスリープ状態となってもよいし、ACCオン状態において通常状態となってもよいし、ACCオン状態において電源オフ状態となってもよい。また、第1ECU21は、IGオン状態においてスリープ状態となってもよい。この場合、第1ECU21はスリープ状態となった後に、必要に応じて通常状態に切り替わる。すなわち、第1ECU21は、車両V1の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる。
第2ECU22は、遷移機能を有さないECUである。すなわち、複数のECU20のうち、第1ECU21以外のECUは、全て第2ECU22である。
複数のリレー回路30は、複数のECU20にそれぞれ1対1で接続されている。複数のリレー回路30と複数のECU20との対応関係は、例えばテーブル形式にて記憶部13に記憶されている。このため、リレー制御装置10は、どのECU20がどのリレー回路30に接続しているかを把握している。
複数のリレー回路30を特に区別する場合、第1ECU21に接続されているリレー回路30を「第1リレー回路31」と称し、第2ECU22に接続されているリレー回路30を「第2リレー回路32」と称する。複数のECU20のうち、第1ECU21以外のECUは全て第2ECU22であるため、複数のリレー回路30のうち第1リレー回路31以外のリレー回路は、全て第2リレー回路32である。
リレー回路30は、例えば、接点及びコイルを含み、機械的な動作によって接点を開閉するメカニカルリレーである。なお、リレー回路30は、半導体素子によってリレーを行う半導体リレーであってもよい。半導体リレーは、例えばMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect-transistor)リレーである。
リレー回路30は、リレー制御装置10の制御部12から出力される制御信号CS1によって、リレーオン状態とリレーオフ状態とに切り換わる。リレーオン状態は、接点を閉じて(又はMOSFETのゲートをオンにして)ECU20へ電力を供給する状態である。図1の例では、第1リレー回路31がリレーオン状態となっている。リレーオフ状態は、接点を開いて(又はMOSFETのゲートをオフにして)ECU20へ電力を供給しない状態である。図1の例では、第2リレー回路32がリレーオフ状態となっている。
複数の電力線40は、特に区別する場合、それぞれ電力線41,42,43,44と称する。電力線40は、電源装置60から供給される電力を伝送するための線である。電力線41は、リレー制御装置10と第1ECU21とを第1リレー回路31を介して接続している。電力線42は、リレー制御装置10と第2ECU22とを第2リレー回路32を介して接続している。すなわち、リレー制御装置10は、リレー制御装置10の外部に設けられているリレー回路30に電力線41,42により直接接続されている。電力線43は、リレー制御装置10と電源装置60とを接続している。電力線44は、電源制御ECU72と電源装置60とを接続している。
複数の通信線50は、特に区別する場合、それぞれ通信線51,52,53,54と称する。通信線50は、所定の通信プロトコルに準拠して、通信線50によって接続された各装置間で送受信される信号を伝送する。所定の通信プロトコルは、例えばCAN(Controller Area Network)、CAN-FD(CAN with Flexible Data Rate)又はEthernet(登録商標)である。
通信線51は、リレー制御装置10と第1ECU21とを接続している。通信線52は、リレー制御装置10と第2ECU22とを接続している。通信線53は、リレー制御装置10と電源制御ECU72とを接続している。通信線54は、イグニッションスイッチ71と電源制御ECU72とを接続している。
[1.2 本実施形態が課題しようとする課題]
図2は、実施形態の課題を説明する図である。図2において、電力の伝送を示すフローは太線にて示し、信号の伝送を示すフローは細線にて示している。以降のフローチャート(図3、図4及び図7)においても同様に表現する。
第1ECU21(遷移機能を有するECU20)に対して、リレー制御装置10がリレー回路31を制御することにより電力の供給及び遮断を行う場合、第1ECU21が自らの稼働状態を遷移している最中にリレー制御装置10が第1ECU21への電力の遮断を行うと、第1ECU21において不具合が生じるおそれがある。その様子を、図1及び図2を参照して説明する。
はじめに、車両V1の電源状態は車両電源オフ状態となっており、複数のリレー回路30はいずれもリレーオフ状態となっている。このため、複数のECU20のいずれにも電源装置60からの電力供給がなされておらず、複数のECU20は全て電源オフ状態となっている。
リレー制御装置10及び電源制御ECU72は、車両V1の電源状態にかかわらず、電力線43,44を介して電源装置60から電力が供給されている(常時電源:ステップS101,S102)。
イグニッションスイッチ71が操作され、車両V1の電源状態がIGオン状態になると(ステップS201)、電源制御ECU72は車両V1の電源状態がIGオン状態であることを示す電源情報D1を、通信線53を介してリレー制御装置10に送信する(ステップS301)。なお、ステップS201は車両電源オフ状態からACCオン状態に切り換えられるステップであってもよい。この場合、ステップS301において電源制御ECU72は車両V1の電源状態がACCオン状態であることを示す電源情報D1を、通信線53を介してリレー制御装置10に送信する。
リレー制御装置10は、電源情報D1に基づいて、複数のリレー回路30をそれぞれリレーオフ状態からリレーオン状態に切り替える(ステップS302)。具体的には、電源情報D1に基づいて、制御部12が制御信号CS1を出力する。そして、複数のリレー回路30は、制御信号CS1に基づいて、リレーオフ状態からリレーオン状態にそれぞれ切り替わる。これにより、第1ECU21及び第2ECU22に電力が供給される(ステップS303,S304)。
第1ECU21は、電力供給を受けると、稼働状態を電源オフ状態から通常状態(又はスリープ状態)に遷移させる(遷移開始処理:ステップS305)。ステップS305における第1ECU21の遷移開始処理は「起動処理」とも称する。
起動処理の後、第1ECU21は、自身の遷移機能を発揮するために、電源制御ECU72に対して電源情報D1の通知を要求するための要求情報D2を送信する(ステップS306,S307)。具体的には、要求情報D2は、第1ECU21から通信線51を介してリレー制御装置10に送信された後(ステップS306)、リレー制御装置10から通信線53を介して電源制御ECU72に送信される(ステップS307)。
要求情報D2を受信した電源制御ECU72は、第1ECU21に電源情報D1を送信する(ステップS309,S310)。具体的には、電源情報D1は電源制御ECU72から通信線53を介してリレー制御装置10に送信された後(ステップS309)、リレー制御装置10から通信線51を介して第1ECU21に送信される(ステップS310)。電源制御ECU72は、定期的に第1ECU21に電源情報D1を送信してもよいし、車両V1の電源状態が変更された際に第1ECU21に電源情報D1を送信してもよい。
イグニッションスイッチ71が操作され、車両V1の電源状態がIGオン状態から車両電源オフ状態(又はACCオン状態)になると(ステップS202)、電源制御ECU72は車両V1の電源状態が車両電源オフ状態(又はACCオン状態)であることを示す電源情報D1を、通信線53を介してリレー制御装置10に送信する(ステップS401)。
リレー制御装置10は、受信した電源情報D1を通信線51を介して第1ECU21に送信する(ステップS402)。これにより、第1ECU21は、稼働状態を通常状態から電源オフ状態(又はスリープ状態)に遷移させる(遷移終了処理:ステップS403)。ステップS403における第1ECU21の遷移終了処理は「停止処理」とも称する。
なお、ステップS305において第1ECU21がスリープ状態に遷移した場合など、ステップS403の開始時点において第1ECU21がスリープ状態である場合、ステップS403において第1ECU21は稼働状態をスリープ状態から電源オフ状態に遷移させてもよい。
リレー制御装置10は、電源情報D1に基づいて、複数のリレー回路30をそれぞれリレーオン状態からリレーオフ状態に切り替える(ステップS901)。具体的には、電源情報D1に基づいて、制御部12が制御信号CS1を出力する。そして、複数のリレー回路30は、制御信号CS1に基づいて、リレーオン状態からリレーオフ状態にそれぞれ切り替わる。これにより、第1ECU21及び第2ECU22への電力供給が遮断される(ステップS902,S405)。
ここで、第1ECU21が停止処理(ステップS403)を実行している最中に、第1リレー回路31がリレーオフ状態となって(ステップS901)、第1ECU21への電力線41を介した電力供給が遮断される場合がある(ステップS902)。第1ECU21への電力供給が遮断されると、第1ECU21は強制的に(受動的に)電源オフ状態となる。
停止処理では、例えば第1ECU21が実行した各種の処理の履歴及びパラメータを第1ECU21に含まれる不揮発メモリに書き込む処理が実行される。停止処理の途中で第1ECU21への電力供給が遮断されると、処理の履歴が保存されなかったり、パラメータの変更が保存されなかったりする等の不具合が生じうる。
制御システム1は、例えば、車両V1に既設されているシステムに対して後付けされるシステム(拡張システム)である。制御システム1に含まれる複数のECU20は、拡張する内容によって異なる。すなわち、複数のECU20は、全て第1ECU21かもしれないし、全て第2ECU22かもしれない。
リレー制御装置10は、自身に接続されているECU20が第1ECU21であるか第2ECU22であるかについて、接続されている時点では把握できていない。このため、リレー制御装置10はステップS901において全てのリレー回路30を一律にリレーオフ状態とし、その結果、上記の不具合が生じうる。
そこで、本実施形態のリレー制御装置10(具体的には、制御部12)は、第1ECU21からリレー制御装置10に送信される所定の情報(例えば、要求情報D2)に基づいて、複数のECU20のうちから第1ECU21を判定する。そして、リレー制御装置10(制御部12)は、ステップS901に代えて、第1リレー回路31をリレーオン状態に維持したまま、第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替える切替制御を実行する。
これにより、第1ECU21における電力供給の強制的な遮断を回避することができるため、第1ECU21における不具合の発生を抑制することができる。以下、制御システム1における制御方法について具体的に説明する。
[1.3 制御方法]
図3は、制御システム1が実行する制御方法の一例を示すフローチャートである。図3に示す制御のうち、リレー制御装置10が実行する制御は、制御部12が記憶部13からコンピュータプログラムを読み取って(又は制御部12に予め書き込まれているプログラムに従って)、各種の演算及び処理を実行することで実現される。図3に示す各ステップは、適宜順番が前後してもよい。図3の制御方法において、図2と共通する工程については、同じ符号を付して説明を適宜省略する。
制御システム1は、ステップS307まで図2と同じ処理を実行する。すなわち、車両V1の電源状態が車両電源オフ状態からIGオン状態に変更された後(ステップS201)、リレー制御装置10は電源制御ECU72から受信した電源情報D1に基づいて、複数のリレー回路30をそれぞれリレーオン状態にする(ステップS302)。これにより、第1ECU21及び第2ECU22に電力が供給され(ステップS303,S304)、第1ECU21は起動処理を実行する(ステップS305)。
起動処理の後、第1ECU21は、自身の遷移機能を発揮するために、リレー制御装置10を介して、電源制御ECU72に要求情報D2を送信する(ステップS306,S307)。
ここで、リレー制御装置10の制御部12は、ステップS306にて受信した要求情報D2に基づいて、複数のECU20のうちから第1ECU21を判定する(判定処理:ステップS308)。要求情報D2は、電源情報D1の通知を要求するための情報であるから、そのような要求を行うECU20は、遷移機能を有するECU(すなわち、第1ECU21)であると判断することができる。このため、制御部12は、要求情報D2を受信した場合に、要求情報D2に含まれる要求元のECU20を第1ECU21として記憶部13に記憶させる。
判定処理により、制御部12は、複数のECU20のうちいずれのECU20が第1ECU21であるか把握することができる。また、要求情報D2は、第1ECU21が自身の遷移機能を発揮するために、電源制御ECU72へ送信する情報である。このため、第1ECU21は、制御部12に対して自身が遷移機能を有することを知らせるために、別途の情報を生成及び送信する必要がない。このため、制御部12が要求情報D2に基づいて第1ECU21を判定することで、制御システム1における制御負荷を軽減することができる。
なお、複数のECU20が複数の第1ECU21を含む場合、複数の第1ECU21のそれぞれから要求情報D2が送信される(ステップS306)。制御部12は、受信した複数の要求情報D2のそれぞれに基づいて、複数のECU20のうちから複数の第1ECU21を判定する。
要求情報D2を受信した電源制御ECU72は、第1ECU21に電源情報D1を送信する(ステップS309,S310)。車両V1の電源状態がIGオン状態から車両電源オフ状態(又はACCオン状態)に変更された後(ステップS202)、リレー制御装置10はステップS401により電源制御ECU72から受信した電源情報D1を第1ECU21に送信する(ステップS402)。受信した電源情報D1に基づいて、第1ECU21は停止処理を実行する(ステップS403)。
制御部12は、電源情報D1と、判定処理(ステップS308)の判定結果とに基づいて、第1リレー回路31をリレーオン状態に維持したまま、複数のリレー回路30のうち第1リレー回路31以外のリレー回路(すなわち、第2リレー回路32)をリレーオフ状態に切り替える(切替制御:ステップS404)。
制御部12は、判定処理(ステップS308)により複数のECU20のうちから第1ECU21を判定している。そして、記憶部13には、複数のリレー回路30と複数のECU20との対応関係が記憶されている。このため、制御部12は、第1ECU21を判定することで、複数のリレー回路30のうちから第1リレー回路31及び第2リレー回路32を判定することができる。
そして、制御部12は、第2リレー回路32に対して、リレーオン状態からリレーオフ状態に切り替えるための制御信号CS1を出力することで、第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替える。この結果、第2ECU22への電力供給が遮断される(ステップS405)。
このとき、制御部12は、第1リレー回路31に対して、リレーオン状態からリレーオフ状態に切り替えるための制御信号CS1を出力しない。このため、制御部12は、第1リレー回路31をリレーオン状態に維持することができる。この結果、第1ECU21への電力供給が維持されるため、第1ECU21の停止処理中における電力供給の強制的な遮断を回避することができる。これにより、第1ECU21における不具合の発生を抑制することができる。
[2. 変形例]
以下、実施形態の変形例について説明する。変形例において、上記の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
[2.1 ECU及びリレー制御装置のNM通信]
上記の実施形態において、リレー制御装置10は、第1ECU21に接続されている第1リレー回路31をリレーオン状態のまま維持する。しかしながら、リレー制御装置10は、第1ECU21における停止処理が終了した後、第1リレー回路31をリレーオフ状態に切り替えてもよい。これにより、第1ECU21を電気的に電源装置60から切り離すことができるため、制御システム1における電力消費を抑えることができる。
リレー制御装置10が、第1ECU21における停止処理が終了したことを判定する方法は、特に限定されない。例えば、リレー制御装置10と第1ECU21とがネットワークマネジメント通信(以下、「NM通信」と称する。)を実行する場合、NM通信に伴う通信メッセージが所定時間を超えてリレー制御装置10に受信されない場合に(すなわち、NM通信が停止している場合に)、第1ECU21における停止処理の終了を判定してもよい。
図4は、変形例に係る制御方法を示すフローチャートである。制御システム1は、ステップS310まで図3と同じ処理を実行する。図4において、ステップS101からステップS304までの処理は図示省略している。
図4の例において、リレー制御装置10は第1ECU21とNM通信を実行する。第1ECU21は、起動処理(ステップS305)によって通常状態になると、所定時間T1ごとの間隔にて通信メッセージM1を通信線51を介してリレー制御装置10に送信する(ステップS501,S503,S505,…)。通信メッセージM1は、リレー制御装置10及び第1ECU21において、互いの通信の有無を検知するためのメッセージである。
リレー制御装置10は、第1ECU21からの通信メッセージM1の受信に応じて(又は独自に)、所定時間T1以内の所定間隔にて通信メッセージM1を通信線51を介して第1ECU21に送信する(ステップS502,S504,S506,…)。このように、リレー制御装置10及び第1ECU21は、互いに通信メッセージM1を送受信することで、互いの通信を検知する。
すなわち、リレー制御装置10は、所定時間T1以内の所定間隔ごとに通信メッセージM1を受信している間、第1ECU21の稼働状態が通常状態であることを検知する。また、第1ECU21は、当該所定間隔ごとに通信メッセージM1を受信している間、リレー制御装置10の稼働状態が通常状態であることを検知する。
車両V1の電源状態がIGオン状態から車両電源オフ状態(又はACCオン状態)に変更された後(ステップS202)、リレー制御装置10は電源情報D1を第1ECU21に送信し(ステップS402)、第1ECU21は停止処理を実行する(ステップS403)。
停止処理により、第1ECU21は、通常状態からスリープ状態(又は電源オフ状態)に遷移する。遷移が完了すると、第1ECU21は、リレー制御装置10に対する通信メッセージM1の送信を停止する。
制御部12は、電源情報D1と、ステップS308の判定結果に基づいて、第1リレー回路31をリレーオン状態に維持したまま、第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替える(切替制御:ステップS404)。これにより、第2ECU22への電力供給が遮断される(ステップS405)。
制御部12は、切替制御の実行後において、リレー制御装置10が第1ECU21から通信メッセージM1を所定時間T1以内の間隔にて受信するか否かを監視する(検知処理:ステップS406)。
通信メッセージM1を所定時間T1以内の間隔にて受信している場合、第1ECU21が通常状態であることを意味するため、第1ECU21の停止処理(ステップS403)は実行途中であると考えられる。このため、この場合に、制御部12は第1リレー回路31をリレーオン状態に維持する。すなわち、通信メッセージM1を所定時間T1以内の間隔にて受信している場合、制御部12は、第1リレー回路31に対して、リレーオン状態からリレーオフ状態に切り替えるための制御信号CS1を出力しない。
切替制御の実行後において、リレー制御装置10が通信メッセージM1を所定時間T1を超えて受信しない場合、第1ECU21が電源オフ状態(又はスリープ状態)であることを意味するため、第1ECU21の停止処理(ステップS403)は終了したと考えられる。このため、この場合に、制御部12は第1リレー回路31をリレーオン状態からリレーオフ状態に切り替える(ステップS407)。すなわち、通信メッセージM1を所定時間T1を超えて受信しない場合、制御部12は、第1リレー回路31に対して、リレーオン状態からリレーオフ状態に切り替えるための制御信号CS1を出力する。
ステップS407により、第1ECU21への電力供給が遮断される(ステップS408)。第1ECU21への電力供給は、第1リレー回路31によって強制的に遮断されるものの、既に停止処理は完了しているため、第1ECU21における不具合の発生を抑制することができる。これにより、不具合の発生を抑制しつつ、第1ECU21を電気的に電源装置60から切り離すことができるため、制御システム1における電力消費を抑えることができる。
なお、リレー制御装置10は、NM通信以外の方法によって、第1ECU21における停止処理の完了を検知してもよい。例えば、第1ECU21は、停止処理を完了する際に、通信線51を介してリレー制御装置10に完了通知を送信してもよい。この場合、リレー制御装置10は、当該完了通知の受信に基づいて、第1リレー回路31をリレーオン状態からリレーオフ状態に切り替える。
[2.2 リレー回路の変形例]
図5は、変形例に係る制御システム1aを示す図である。上記の実施形態では、複数のリレー回路30は、それぞれリレー制御装置10の外部に設けられている。これに対し、本変形例のリレー回路30aは、制御システム1aに含まれるリレー制御装置10aの内部に設けられている。
具体的には、複数のリレー回路30aはそれぞれ半導体リレーであり、リレー制御装置10aの回路の一部として構成されている。複数のリレー回路30aは、バスB1によってマイコン11に接続されている。複数のリレー回路30aは、第1ECU21に電力線41を介して接続されている第1リレー回路31aと、第2ECU22に電力線42を介して接続されている第2リレー回路32aとを含む。
なお、複数のリレー回路30aのうち一部のリレー回路30aがリレー制御装置10aの内部に設けられ、他の一部のリレー回路30aがリレー制御装置10aの外部に設けられていてもよい。すなわち、本変形例において、複数のリレー回路30aのうち少なくとも1つが、リレー制御装置10aの内部に設けられていればよい。
リレー制御装置10aの内部にリレー回路30aを設けることで、制御システム1aの電力線40をより短く構成することができるため、制御システム1aをコンパクト化したり、電力線40における電力損失を低減したりすることができる。
[2.3 他の装置を介した切替制御]
図6は、変形例に係る制御システム1bを示す図である。上記の実施形態に係る制御システム1では、リレー制御装置10は複数のリレー回路30に電力線40により直接接続されている。そして、リレー制御装置10から送信される制御信号CS1は他の装置(ECU等)を経由することなく、直接、複数のリレー回路30にそれぞれ入力される。
これに対し、変形例に係る制御システム1bにおいて、リレー制御装置10bは、ECU80(他の装置)を介した状態で、複数のリレー回路30にそれぞれ接続されている。そして、リレー制御装置10bから送信される制御信号CS2は、ECU80において中継された後、複数のリレー回路30にそれぞれ入力される。なお、制御信号CS2に基づいてECU80が複数のリレー回路30をそれぞれ制御する新たな信号を生成及び出力してもよい。
リレー制御装置10bは、例えば電源装置60における電源制御を管理するECU(電源制御マネジメントECU)である。リレー制御装置10bは、制御部12b及び記憶部13bを含むマイクロコンピュータ(マイコン)11bを備える。マイコン11b、制御部12b及び記憶部13bは、それぞれ上記の実施形態におけるマイコン11、制御部12及び記憶部13と同じ構成を有する。図6では図示省略しているが、リレー制御装置10bは読取部14を備えていてもよい。
ECU80は、リレー制御装置10b及びECU20(リレー回路30によって電力供給が制御されるECU)以外の装置であり、本開示の「他の装置」の一例である。ECU80は、複数のECU20間において送受信される情報を中継する中継装置であってもよい。ECU80は、図1のリレー制御装置10と同じ位置に設けられている。
すなわち、電力線41は、ECU80と第1ECU21とを第1リレー回路31を介して接続している。電力線42は、ECU80と第2ECU22とを第2リレー回路32を介して接続している。電力線43は、ECU80と電源装置60とを接続している。通信線51は、ECU80と第1ECU21とを接続している。通信線52は、ECU80と第2ECU22とを接続している。
また、電力線45は、リレー制御装置10bと電源装置60とを接続している。通信線53は、リレー制御装置10bと電源制御ECU72とを接続している。通信線55は、リレー制御装置10bとECU80とを接続している。
また、上記の実施形態のリレー制御装置10は、要求情報D2に基づいて複数のECU20のうちから遷移機能を有する第1ECU21を判定する。これに対し、本変形例の第1ECU21は、所定の情報として、自身が遷移機能を有することそのものを示す情報(以下、「機能情報D3」と称する。)を送信する。この場合、第1ECU21は、自身への電源状態の通知を要求する要求情報D2を送信しなくてもよい。
図7は、変形例に係る制御方法を示すフローチャートである。図7に示す制御のうち、リレー制御装置10bが実行する制御は、制御部12bが記憶部13bからコンピュータプログラムを読み取って(又は制御部12bに予め書き込まれているプログラムに従って)、各種の演算及び処理を実行することで実現される。図7に示す各ステップは、適宜順番が前後してもよい。図7の制御方法において、図3と共通する工程については、同じ符号を付して説明を適宜省略する。
はじめに、車両V1の電源状態は車両電源オフ状態となっており、複数のリレー回路30はいずれもリレーオフ状態となっている。このため、複数のECU20のいずれにも電源装置60からの電力供給がなされておらず、複数のECU20は全て電源オフ状態となっている。
ECU80、電源制御ECU72及びリレー制御装置10bは、車両V1の電源状態にかかわらず、電力線43,44,45を介して電源装置60から電力が供給されている(常時電源:ステップS101,S102,S103)。
車両V1の電源状態がIGオン状態になると(ステップS201)、電源制御ECU72は車両V1の電源状態がIGオン状態であることを示す電源情報D1を、通信線53を介してリレー制御装置10bに送信する(ステップS301)。
制御部12bは、電源情報D1に基づいて、ECU80に対して、複数のリレー回路30をそれぞれリレーオフ状態からリレーオン状態に切り替えるための制御信号CS2を送信する(ステップS601)。ECU80は、制御信号CS2に基づいて、複数のリレー回路30をそれぞれリレーオフ状態からリレーオン状態に切り替える(ステップS302)。これにより、第1ECU21及び第2ECU22に電力が供給される(ステップS303,S304)。
第1ECU21は、電力供給を受けると、起動処理を実行する(ステップS305)。その後、第1ECU21は、自身が遷移機能を有することをリレー制御装置10bに通知するために、リレー制御装置10bに対して機能情報D3を送信する(ステップS311,S312)。具体的には、機能情報D3は、第1ECU21から通信線51を介してECU80に送信された後(ステップS311)、ECU80から通信線55を介してリレー制御装置10bに送信される(ステップS312)。
機能情報D3は、上記のとおり、専ら第1ECU21が遷移機能を有することを示すための情報であり、例えば他の情報を第1ECU21へ送信することを要求する情報(例えば、要求情報D2)を含まなくてもよい。機能情報D3は、第1ECU21のソフトバージョン情報、第1ECU21が保有するアプリケーションに関するアプリケーション情報、又は第1ECU21によって提供されるサービスに関するサービス情報を含んでもよい。
制御部12bは、受信した機能情報D3に基づいて、複数のECU20のうちから第1ECU21を判定する(判定処理:ステップS602)。機能情報D3は、送信元のECU20が遷移機能を有することを示す情報(すなわち、第1ECU21であることを示す情報)であるため、制御部12bは機能情報D3に基づいて第1ECU21を判断することができる。制御部12bは、機能情報D3に含まれる送信元のECU20を第1ECU21として記憶部13に記憶させる。
車両V1の電源状態がIGオン状態から車両電源オフ状態(又はACCオン状態)に変更された後(ステップS202)、電源制御ECU72は通信線53を介してリレー制御装置10bに現在の電源状態を示す電源情報D1を送信する(ステップS401)。
リレー制御装置10bは、電源情報D1及び判定処理の結果に基づいて、第1リレー回路31をリレーオン状態に維持したまま、第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替えるための制御信号CS2をECU80に送信する(切替制御:ステップS603)。ステップS603において、リレー制御装置10bは制御信号CS2とともに電源情報D1をECU80に送信する。
ECU80は、制御信号CS2に基づいて、第1リレー回路31をリレーオン状態に維持したまま、第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替える(ステップS404)。これにより、これにより、第2ECU22の電力供給が遮断される(ステップS405)。
ECU80は、リレー制御装置10bから受信した電源情報D1を第1ECU21に送信する(ステップS409)。受信した電源情報D1に基づいて、第1ECU21は停止処理を実行する(ステップS410)。
以上のように、リレー制御装置10bはECU80(他の装置)を介した状態でリレー回路30に接続されていてもよい。このように構成する場合であっても、第1ECU21への電力供給が維持されるため、第1ECU21の停止処理中における電力供給の強制的な遮断を回避することができる。これにより、第1ECU21における不具合の発生を抑制することができる。
また、第1リレー回路31がリレーオン状態である場合に、第1ECU21がリレー制御装置10bへ送信する所定の情報は、要求情報D2であってもよいし、機能情報D3であってもよい。当該所定の情報は、第1ECU21が遷移機能を有することを示す情報であれば、その内容及び形式は特に限定されない。
[2.4 判定処理の変形例]
上記の実施形態に係る制御部12は、判定処理において、複数のECU20のうちから第1ECU21を判定し、その後に第1ECU21に対応するリレー回路30を第1リレー回路31として判定する。
しかしながら、制御部12は、複数のECU20のうちから第2ECU22(すなわち、第1ECU21以外のECU20)を判定してもよい。また、ECU20の判定を介さずに、直接、複数のリレー回路30のうちから第1リレー回路31(又は第2リレー回路32)を判定してもよい。
[2.5 リレーオフ制御の変形例]
上記の実施形態のステップS404では、全ての第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替える。しかしながら、制御部12は、所定の第2リレー回路32のみをリレーオフ状態に切り替え、それ以外の第2リレー回路32をリレーオン状態に維持してもよい。
例えば、一部の第2ECU22(以下、「第2ECU22a」と称する。)が、アクセサリ駆動のECUである場合、車両V1の電源状態がIGオン状態又はACCオン状態の場合に通常状態で稼働し、車両電源オフ状態の場合に電源オフ状態となる。このため、制御部12は、第2ECU22aに接続されている第2リレー回路32について、IGオン状態又はACCオン状態の場合にリレーオン状態とし、車両電源オフ状態の場合にリレーオフ状態とする。
そして、第2ECU22a以外の第2ECU22(以下、「第2ECU22b」と称する。)が、イグニッション駆動のECUである場合、車両V1の電源状態がIGオン状態の場合に通常状態で稼働し、ACCオン状態又は車両電源オフ状態の場合に電源オフ状態となる。このため、制御部12は、第2ECU22bに接続されている第2リレー回路32について、IGオン状態の場合にリレーオン状態とし、ACCオン状態又は車両電源オフ状態の場合にリレーオフ状態とする。
この場合、例えばステップS202(図3)において、IGオン状態からACCオン状態になると、制御部12は、ステップS404において、第2ECU22aに接続されている第2リレー回路32をリレーオン状態に維持したまま、第2ECU22bに接続されている第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替える。
[2.5 所定の情報の変形例]
上記の実施形態において、所定の情報(要求情報D2)は第1ECU21からリレー制御装置10に送信される。しかしながら、リレー制御装置10が所定の情報を予め(すなわち、切替制御の前に)記憶していてもよい。例えば、記憶部13に、複数のECU20のうちいずれのECU20が第1ECU21であるかを示す情報が、所定の情報として記憶されてもよい。この場合、制御部12が記憶部13から読み出される所定の情報に基づいて、切替制御を行う。所定の情報は、例えば、リレー制御装置10にECU20を接続する作業者が図示省略する入力部を用いて、リレー制御装置10に接続されたECU20が第1ECU21であるか否かを教示することで、記憶部13に記憶されてもよい。
[2.6 その他の変形例]
上記の実施形態のリレー制御装置10は、制御部12においていずれのリレー回路30をリレーオフ状態に切り替えるかを判断する(ステップS308:図3)。しかしながら、リレー制御装置10は他の装置(例えば、図示省略する他のECU)からの指示を受信し、当該指示に基づいてリレー回路30をリレーオフ状態に切り替えてもよい。
例えば、リレー制御装置10は、ステップS308において、他の装置に所定の情報を送信する。そして、他の装置が判定処理を行い、複数のリレー回路30のうちリレーオフ状態に切り替えるリレー回路30を示す指示情報が他の装置からリレー制御装置10に送信される。リレー制御装置10は、ステップS404において、受信した指示情報に基づいて第2リレー回路32をリレーオフ状態に切り替える。このように構成することで、リレー制御装置10における処理負担を軽減することができる。
[3.補記]
なお、上記の実施形態及び各種の変形例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。また、今回開示された実施形態及び変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1a,1b 制御システム
10,10a,10b リレー制御装置
11,11b マイクロコンピュータ(マイコン)
12,12b 制御部
13,13b 記憶部
14 読取部
15 記録媒体
20 ECU
21 第1ECU
22,22a,22b 第2ECU
30,30a リレー回路
31,31a 第1リレー回路
32,32a 第2リレー回路
40 電力線
41,42,43,44,45 電力線
50 通信線
51,52,53,54,55 通信線
60 電源装置
61 バッテリ
62 補助バッテリ
71 イグニッションスイッチ
72 電源制御ECU
80 ECU(他の装置)
V1 車両
D1 電源情報
D2 要求情報
D3 機能情報
CS1 制御信号
CS2 制御信号
B1 バス
T1 所定時間
M1 通信メッセージ

Claims (10)

  1. 車両に搭載されるリレー制御装置であって、
    複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路について、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える制御部を備え、
    複数の前記ECUは、
    前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、
    前記遷移機能を有さない第2ECUと、
    を含み、
    前記制御部は、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数の前記リレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替える切替制御を実行する、
    リレー制御装置。
  2. 前記第1ECUは、前記第1リレー回路が前記リレーオン状態である場合に、自身が前記遷移機能を有することを示す所定の情報を前記リレー制御装置へ送信し、
    前記制御部は、前記所定の情報に基づいて、前記切替制御を実行する、
    請求項1に記載のリレー制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記切替制御を実行後において、前記リレー制御装置が前記第1ECUとの通信を検知するための通信メッセージを所定時間以内の間隔にて受信している場合に、前記第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持し、
    前記切替制御を実行後において、前記リレー制御装置が前記通信メッセージを前記所定時間を超えて受信しない場合に、前記第1リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替える、
    請求項2に記載のリレー制御装置。
  4. 前記所定の情報は、前記第1ECUへの前記電源状態の通知を要求する情報を含む、
    請求項2又は請求項3に記載のリレー制御装置。
  5. 前記制御部は、前記所定の情報に基づいて、
    複数の前記ECUのうちから前記第1ECUを判定し、又は、
    複数の前記リレー回路のうちから前記第1リレー回路を判定する、
    請求項2又は請求項3に記載のリレー制御装置。
  6. 複数の前記リレー回路のうち前記リレー制御装置の外部に設けられているリレー回路に、電力線により直接接続され、又は他の装置を介した状態で接続されている、
    請求項2又は請求項3に記載のリレー制御装置。
  7. 複数の前記リレー回路のうち少なくとも1つは、前記リレー制御装置の内部に設けられている、
    請求項2又は請求項3に記載のリレー制御装置。
  8. 請求項2又は請求項3に記載のリレー制御装置と、
    前記第1ECUを含む複数の前記ECUと、
    前記第1リレー回路を含む複数の前記リレー回路と、
    を備える、制御システム。
  9. 複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路を、車両に搭載されるリレー制御装置によって制御する制御方法であって、
    複数の前記ECUは、
    前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、
    前記遷移機能を有さない第2ECUと、
    を含み、
    前記制御方法は、複数の前記リレー回路を、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える切替ステップを備え、
    前記切替ステップは、複数の前記リレー回路がそれぞれ前記リレーオン状態となっている場合に、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数の前記リレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替えるステップを含む、
    制御方法。
  10. 複数のECUにそれぞれ接続されている複数のリレー回路を、車両に搭載されるリレー制御装置によって制御するためのコンピュータプログラムであって、
    複数の前記ECUは、
    前記車両の電源状態に応じて、自身の稼働状態を通常状態、スリープ状態及び電源オフ状態のうち少なくとも2つの間で遷移させる遷移機能を有する第1ECUと、
    前記遷移機能を含まない第2ECUと、
    を含み、
    前記コンピュータプログラムは、コンピュータに、複数の前記リレー回路を、前記ECUへ電力を供給するリレーオン状態と、前記ECUへ電力を供給しないリレーオフ状態とにそれぞれ切り替える切替ステップを実行させ、
    前記切替ステップは、前記電源状態が変化することに伴い、前記第2ECUを前記リレーオン状態から前記リレーオフ状態に切り替えるとき、複数の前記リレー回路のうち前記第1ECUに接続されている第1リレー回路を前記リレーオン状態に維持したまま、複数の前記リレー回路のうち前記第2ECUに接続されている第2リレー回路を前記リレーオフ状態に切り替えるステップを含む、
    コンピュータプログラム。
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