JP2023171068A - 異常検知装置及び異常検知方法 - Google Patents

異常検知装置及び異常検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023171068A
JP2023171068A JP2022083286A JP2022083286A JP2023171068A JP 2023171068 A JP2023171068 A JP 2023171068A JP 2022083286 A JP2022083286 A JP 2022083286A JP 2022083286 A JP2022083286 A JP 2022083286A JP 2023171068 A JP2023171068 A JP 2023171068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
degree
time
perron
operator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022083286A
Other languages
English (en)
Inventor
悠香 橋本
Yuka Hashimoto
大知 不死原
Daichi Fujiwara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2022083286A priority Critical patent/JP2023171068A/ja
Publication of JP2023171068A publication Critical patent/JP2023171068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)

Abstract

【課題】時系列データの区間的な異常を検知可能な技術を提供すること。【解決手段】一態様による異常検知装置は、所定の力学系から生成される時系列データを用いて、前記力学系に対応するPerron-Frobenius作用素の近似を作成するように構成されている線形作用素推定部と、前記Perron-Frobenius作用素の近似を少なくとも用いて、前記力学系が生成される時系列データの所定の時間区間における異常度を計算するように構成されている異常度計算部と、前記異常度を用いて、前記時間区間における異常の発生有無を検知するように構成されている異常検知部と、を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、異常検知装置及び異常検知方法に関する。
自然界や人間社会に現れる様々な事象(例えば、通信トラヒック、株価、気温等)の多くは時系列データで表される。このため、時系列データの解析を行う手法が従来から研究されており、その1つとして作用素論的データ解析が知られている。作用素論的データ解析では、時系列データの時間発展を線形作用素により表現することで、作用素論と呼ばれる数学の理論を適用するものである。近年では、作用素論的データ解析を異常検知に応用した手法が提案されている(例えば、非特許文献1)。
Hashimoto, Y., Ishikawa, I., Ikeda, I., Matsuo, Y., and Kawahara, Y. Krylov Subspace Method for Nonlinear Dynamical Systems with Random Noise. Journal of Machine Learning Research, 21(172):1-29, 2020.
しかしながら、上記の非特許文献1に記載されている手法は、各時刻のデータ毎に異常度の計算を行っているため、時間的に幅を持った区間での異常(言い換えれば、区間的な異常)を捉えることができるとは限らないという課題がある。例えば、上記の非特許文献1に記載されている手法は、或る時刻で急激に値の変化があった場合は異常を検知できる一方で、値が徐々に変化していくような異常は検知できるとは限らない。
本開示は、上記の点に鑑みてなされたもので、時系列データの区間的な異常を検知可能な技術を提供する。
本開示の一態様による異常検知装置は、所定の力学系から生成される時系列データを用いて、前記力学系に対応するPerron-Frobenius作用素の近似を作成するように構成されている線形作用素推定部と、前記Perron-Frobenius作用素の近似を少なくとも用いて、前記力学系が生成される時系列データの所定の時間区間における異常度を計算するように構成されている異常度計算部と、前記異常度を用いて、前記時間区間における異常の発生有無を検知するように構成されている異常検知部と、を有する。
時系列データの区間的な異常を検知可能な技術が提供される。
折れ線関数の一例を示す図である。 本実施形態に係る異常検知装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る異常検知装置の機能構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る異常検知処理の一例を示すフローチャートである。 異常を加えたデータの一例を示す図である。 異常度の一例を示す図(その1)である。 異常度の一例を示す図(その2)である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
<理論的構成>
以下、本実施形態の理論的構成について説明する。
≪1.設定≫
Xを状態空間とした以下の式(1)に示すような力学系を考える。
t+1=h(x) (1)
ただし、hはXからXへの一般には非線形な写像である。
HをX上の正定値カーネルk:X×X→C(ただし、Cは複素数全体の集合)から構成される再生核Hilbert空間(RKHS:reproducing kernel Hilbert space)とする。Hは、X上の複素数値関数から構成されるHilbert空間であることに注意する。なお、RKHSの詳細に関しては、例えば、上記の非特許文献1の3章等を参照されたい。
H上で、式(1)に示す力学系に対応するPerron-Frobenius作用素Kを、以下を満たす線形作用素として定義する。
Kφ(x)=φ(h(x))
ただし、φはkに関する特徴写像で、φ(x)=k(・,x)により定義される。
≪2.Perron-Frobenius作用素の推定≫
式(1)に示す力学系によって生成された時刻Tまでのデータ(正常データ)x,・・・,xが与えられているものとする。このとき、与えられた自然数nに対して、以下の式(2)を最小化する正規直交系q,・・・,q∈Hを求める。
Figure 2023171068000002
ここで、nはT以下の自然数として与える。例えば、n=[(3/4)T]等のようにTより少し小さな自然数とする。なお、〈・,・〉は内積を表す。
写像PをHからq,・・・,qの張る空間への射影とする。
このとき、Perron-Frobenius作用素Kの近似をPKPにより構成する。同様に、任意のl=1,2,・・・,q(ただし、qは予め決められた1以上の整数)に対してKの近似をPKPにより構成する。
≪3.異常度の計算≫
dを与えられた自然数とする。dという時間幅を持った区間での異常を計算することを考える。長い区間での異常を捉えた場合、例えば、dは100等といった比較的大きな値に設定する。逆に、短い区間での異常を捉えたい場合、例えば、dは10等といった比較的小さな値に設定する。以下、異常度の計算方法として、方法1~3の3つの方法について説明する。
・方法1
τを与えられた自然数とし、時刻τ~τ+dの正常データxτ,・・・,xτ+dが与えられているものとする。τは任意の自然数でよいが、例えば、τ=0等に設定する。
時刻τにおけるxτの予測値をxτ'と表す。このとき、まず、以下の式(3)を近似的に満たすw,・・・,wq-1∈Cを計算する。
Figure 2023171068000003
ただし、J=PKPは、「2.Perron-Frobenius作用素の推定」で構成したPerron-Frobenius作用素の近似である。以下、φ(xτ+d')=φ(xτ+d)と置くものとする。ただし、上記の式(3)と同様に、φ(xτ+d')を近似的に構成してもよい。
上記の式(3)を近似的に満たすw,・・・,wq-1∈Cは次のようにして計算できる。すなわち、まず、図1に示すような折れ線関数f及びgを構成する(なお、図1は、一例として、t=τ+i+1である場合を示している。)。具体的には、i=0,・・・,dに対して、以下の式(4)に示す折れ線関数f及びgを構成する。
Figure 2023171068000004
次に、これらの折れ線関数f及びgを用いて、時刻τ~τ+dの予測誤差err(τ,w)を以下の式(5)のように定義する。
Figure 2023171068000005
ただし、w=(w,・・・,wq-1)である。そして、このerr(τ,w)を最小化するようなwを勾配法等により求める。これにより、上記の式(3)を近似的に満たすwが得られる。以下、このwをwと表す。
次に、各時刻t(t>T,t>τ)に対して、wと「2.Perron-Frobenius作用素の推定」で構成したPerron-Frobenius作用素の近似PKPとを用いて、時刻t~t+dにおける予測値(より正確には、予測値を特徴空間に写した値)を計算し、それらの予測値と実測値との誤差により時刻t~t+dという幅を持った区間における異常度を計算する。具体的には、時刻t~t+dにおける異常度を、式(5)で定義した関数を用いて、err(t,w)とする。なお、例えば、err(τ,w)とerr(t,w)との差|err(τ,w)-err(t,w)|を異常度として採用してもよい。
・方法2
式(3)のφ(xτ+i')(i=0,・・・,d-1)をJi+1φ(xτ-1)に置き換えて関数fを構成すると、式(5)で定義される予測誤差はwに依存しない。そこで、この置き換えを行った上で、式(5)で定義される予測誤差を異常度として採用してもよい。
・方法3
方法1及び方法2では「2.Perron-Frobenius作用素の推定」で構成したPerron-Frobenius作用素の近似PKPを用いて時刻Tよりも先の時刻での異常度を計算している。このため、PKPを構成する際に、時刻Tまでの正常データx,・・・,xが必要である。
しかしながら、正常データが事前に得られていない場合も想定される。そこで、このような場合には、時刻t~t+d(t=0,1,・・・)における異常度を、次のようにして計算してもよい。まず、時刻t~t+dのデータを用いて、「2.Perron-Frobenius作用素の推定」で説明した方法と同様の方法により、Perron-Frobenius作用素の近似PKPを構成する。そして、このPKPの大きさ1の固有値の数を時刻t~t+dにおける異常度として採用する。この場合、例えば、時刻t~t+dにおける異常度が、前の時刻と比べて変化したとき(つまり、時刻t-1~t+d-1における異常度と比べて変化したとき)に、時刻t~t+dの区間で異常が起こっていると検知すればよい。
<異常検知装置10のハードウェア構成>
本実施形態に係る異常検知装置10のハードウェア構成例を図2に示す。図2に示すように、本実施形態に係る異常検知装置10は、入力装置101と、表示装置102と、外部I/F103と、通信I/F104と、RAM(Random Access Memory)105と、ROM(Read Only Memory)106と、補助記憶装置107と、プロセッサ108とを有する。これらの各ハードウェアは、それぞれがバス109を介して通信可能に接続されている。
入力装置101は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、物理ボタン等である。表示装置102は、例えば、ディスプレイ、表示パネル等である。なお、異常検知装置10は、例えば、入力装置101及び表示装置102の少なくとも一方を有していなくてもよい。
外部I/F103は、記録媒体103a等の外部装置とのインタフェースである。異常検知装置10は、外部I/F103を介して、記録媒体103aの読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体103aとしては、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等が挙げられる。
通信I/F104は、異常検知装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。RAM105は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM106は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。補助記憶装置107は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等のストレージ装置(記憶装置)である。プロセッサ108は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置である。
本実施形態に係る異常検知装置10は、図2に示すハードウェア構成を有することにより、後述する異常検知処理を実現することができる。なお、図2に示すハードウェア構成は一例であって、異常検知装置10のハードウェア構成はこれに限られるものではない。例えば、異常検知装置10は、複数の補助記憶装置107や複数のプロセッサ108を有していてもよいし、図示したハードウェア以外の様々なハードウェアを有していてもよい。
<異常検知装置10の機能構成>
本実施形態に係る異常検知装置10の機能構成例を図3に示す。図3に示すように、本実施形態に係る異常検知装置10は、線形作用素推定部201と、異常度計算部202と、異常検知部203とを有する。これら各部は、例えば、異常検知装置10にインストールされた1以上のプログラムが、プロセッサ108に実行させる処理により実現される。また、本実施形態に係る異常検知装置10は、記憶部204を有する。記憶部204は、例えば、補助記憶装置107により実現される。
線形作用素推定部201は、「2.Perron-Frobenius作用素の推定」で説明した方法によりPerron-Frobenius作用素の近似を構成する。
異常度計算部202は、「3.異常度の計算」で説明した方法1~方法3のいずれかにより異常度を計算する。
異常検知部203は、異常度計算部202によって計算された異常度を用いて、異常の発生を検知する。
記憶部204は、各種データ(例えば、与えられた正常データやパラメータ(dやn等)、Perron-Frobenius作用素の近似等)を記憶する。
<異常検知処理>
以下、本実施形態に係る異常検知処理について、図4を参照しながら説明する。以下では、一例として、「3.異常度の計算」で説明した方法1により異常度を計算する場合について説明する。この場合、図4のステップS101~ステップS102は事前に実行される一方で、ステップS103~ステップS105は各時刻tに対して繰り返し実行される。
線形作用素推定部201は、「2.Perron-Frobenius作用素の推定」で説明した方法により、Perron-Frobenius作用素の近似PKPを構成する(ステップS101)。
次に、異常度計算部202は、「3.異常度の計算」で説明した方法により、wを計算する(ステップS102)。
異常度計算部202は、上記のステップS102で計算したwと、上記のステップS101で計算されたPerron-Frobenius作用素の近似PKPとを用いて、時刻t~t+dにおける予測値(より正確には、予測値を特徴空間に写した値)を計算する(ステップS103)。この予測値は式(3)を用いて計算することができる。すなわち、式(3)において、τ=t、w=wとして、φ(x'),・・・,φ(x't+d)を計算することができる。
異常度計算部202は、時刻t~t+dにおける実測値(より正確には、実測値を特徴空間に写した値)をφ(x),・・・,φ(xt+d)として、上記の式(4)及び式(5)により異常度err(t,w)を計算する(ステップS104)。なお、|err(τ,w)-err(t,w)|が異常度として計算されてもよい。
そして、異常検知部203は、上記のステップS104で計算された異常度を用いて、異常の発生を検知する(ステップS105)。例えば、異常検知部203は、当該異常度が予め決められた閾値よりも大きい場合は異常を検知し、そうでない場合は異常を検知しないとすればよい。
なお、「3.異常度の計算」で説明した方法2により異常度を計算する場合にはステップS102で式(4)のφ(xτ+i')(i=0,・・・,d-1)をJi+1φ(xτ-1)に置き換えて関数fを構成した上でwを計算すればよい。
また、「3.異常度の計算」で説明した方法3により異常度を計算する場合にはステップS101~ステップS102は実行されず、各時刻tに対してステップS104~ステップS105を繰り返し実行すればよい。ただし、ステップS104では、まず、線形作用素推定部201が、時刻t~t+dのデータを用いてPerron-Frobenius作用素の近似PKPを構成し、その後、異常度計算部202が、当該近似PKPの大きさ1の固有値の数を異常度として計算する。また、ステップS105では、異常検知部203が、当該異常度が前の時刻と比べて変化したときに、時刻t~t+dの区間で異常が起こっていると検知する。
<評価>
以下、本実施形態に係る異常検知装置10の評価について説明する。
一例として、TOTEM Project(http://totem.run.montefiore.ulg.ac.be/datatools.html)で公開されている通信トラヒック量に関するデータに対して、時間的に幅を持った異常を人工的に加えた上で、「3.異常度の計算」で説明した方法2により異常度の計算を行った。異常を加えた時間区間は時刻1500~1600とした。異常を加えたデータを図5に示す。
時刻tにおけるデータをyとおく。式(1)のxとして[y,・・・,yt+99]という100次元ベクトルを用いる。これにより、y,・・・,yt+99とyt+1,・・・,yt+100の関係性を式(1)により表現することができる。
このとき、時刻0~1300のデータを用いて、「2.Perron-Frobenius作用素の推定」で説明した方法により、Perron-Frobenius作用素の近似PKPを構成した。そして、d=13とした場合とd=103とした場合の2つの場合で、「3.異常度の計算」で説明した方法2により異常度を計算した。
d=13とした場合の異常度の計算結果を図6、d=103とした場合の異常度の計算結果を図7にそれぞれ示す。図6及び図7に示すように、人工的に異常を加えた区間(時刻1500~1600)の異常度がいずれも高くなっていることがわかる。
なお、図6及び図7ではいずれも、時刻2000付近の異常度も高くなっているが、これは、時刻2000付近で元のデータの値が急激に大きくなっており、局所的な異常となっているためである。
d=103とした場合は時刻2000付近での異常度が時刻1500~1600での異常度よりも小さくなっている。これは、dの値を大きくするほど、局所的な異常の影響が小さくなり、より大域的な異常を重視するためである。
以上により、本実施形態に係る異常検知装置10によれば、時系列データの区間的な異常(つまり、局所的でない、大域的な異常)も高精度に検知することが可能となる。なお、本実施形態に係る異常検知装置10は、時系列データを用いて、時間的な幅を持った空間の異常を検知する様々な装置又はシステムに適用することが可能である。このような装置又はシステムの一例としては、例えば、通信トラヒックから通信異常を検知するような装置又はシステム等が挙げられる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から逸脱することなく、種々の変形や変更、既知の技術との組み合わせ等が可能である。
10 異常検知装置
101 入力装置
102 表示装置
103 外部I/F
103a 記録媒体
104 通信I/F
105 RAM
106 ROM
107 補助記憶装置
108 プロセッサ
109 バス
201 線形作用素推定部
202 異常度計算部
203 異常検知部
204 記憶部

Claims (7)

  1. 所定の力学系から生成される時系列データを用いて、前記力学系に対応するPerron-Frobenius作用素の近似を作成するように構成されている線形作用素推定部と、
    前記Perron-Frobenius作用素の近似を少なくとも用いて、前記力学系が生成される時系列データの所定の時間区間における異常度を計算するように構成されている異常度計算部と、
    前記異常度を用いて、前記時間区間における異常の発生有無を検知するように構成されている異常検知部と、
    を有する異常検知装置。
  2. 前記力学系は、Xを状態空間としたとき、写像h:X→Xによりxt+1=h(x)と表され、
    前記線形作用素推定部は、
    前記力学系から生成された時刻Tまでの正常データx,・・・,xと、T未満の自然数nと、X上の正定値カーネルをk:X×X→Cとしてφ(x)=k(・,x)と定義される特徴写像φ(x)とを用いて、||φ(x)-(q〈φ(x),q〉+・・・+q〈φ(x),q〉)||のi=1からTまでの和を最小化する正規直交系q,・・・,q∈H(ただし、Hは前記正定値カーネルkにより構成される再生核Hilbert空間)を求め、
    前記再生核Hilbert空間Hから前記正規直交系q,・・・,qの張る空間への射影Pを用いて、前記Perron-Frobenius作用素Kの近似PKP(ただし、l=1,2,・・・,q(ただし、qは予め決められた1以上の整数))を作成するように構成されている、請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 前記異常度計算部は、
    前記力学系から生成された時刻τ~τ+dまでの正常データxτ,・・・,xτ+dを用いて、i=0,・・・,dに対して、φ(x'τ+i)=w(φ(xτ+i))+・・・+wq-1(φ(xτ+i-q))(ただし、x'τ+iはxτ+iの予測値、J=PKP)を近似的に満たすw=(w,・・・,wq-1)を計算し、
    前記wと、前記Perron-Frobenius作用素Kの近似PKPとを用いて、時刻t~t+d(ただし、t>T、t>τ)で表される前記時間区間の異常度を計算するように構成されている、請求項2に記載の異常検知装置。
  4. 前記異常度計算部は、
    i=0,・・・,dに対してf|[τ+i-1,τ+i](t)=(t-(τ+i-1))φ(x'τ+i)+((τ+i)-t)φ(x'τ+i-1)及びg|[τ+i-1,τ+i](t)=(t-(τ+i-1))φ(xτ+i)+((τ+i)-t)φ(xτ+i-1)と定義される関数f及びgを用いて、err(τ,w):=(||f(t)-g(t)||をtに関してt=τ-1からt=τ+dまで積分した値)を最小化させることで、前記wを計算し、
    前記wと、前記Perron-Frobenius作用素Kの近似PKPとを用いて、i=0,・・・,dに対して、φ(x't+i)=w(φ(xt+i))+・・・+wq-1(φ(xt+i-q))を計算し、
    φ(x'),・・・,φ(x't+d)と、前記時間区間における時系列データの実績値x,・・・,xt+dに関するφ(x),・・・,φ(xt+d)とを用いて、err(t,w)=(||f(t)-g(t)||をt-1からt+dまで積分した値)、又は、|err(τ,w)-err(t,w)|を前記異常度として計算するように構成されている、請求項3に記載の異常検知装置。
  5. 前記異常度計算部は、
    i=0,・・・,dに対してf|[τ+i-1,τ+i](t)=(t-(τ+i-1))Ji+1φ(xτ-1)+((τ+i)-t)Jφ(xτ-1)及びg|[τ+i-1,τ+i](t)=(t-(τ+i-1))φ(xτ+i)+((τ+i)-t)φ(xτ+i-1)と定義される関数f及びgを用いて、err(τ):=(||f(t)-g(t)||をtに関してt=τ-1からt=τ+dまで積分した値)を前記異常度として計算するように構成されている、請求項3に記載の異常検知装置。
  6. 前記力学系は、Xを状態空間としたとき、写像h:X→Xによりxt+1=h(x)と表され、
    前記線形作用素推定部は、
    時刻t~t+dで表される前記時間区間における時系列データの実績値x,・・・,xと、T未満の自然数nと、X上の正定値カーネルをk:X×X→Cとしてφ(x)=k(・,x)と定義される特徴写像φ(x)とを用いて、||φ(x)-(q〈φ(x),q〉+・・・+q〈φ(x),q〉)||のi=1からTまでの和を最小化する正規直交系q,・・・,q∈H(ただし、Hは前記正定値カーネルkにより構成される再生核Hilbert空間)を求め、
    前記再生核Hilbert空間Hから前記正規直交系q,・・・,qの張る空間への射影Pを用いて、前記Perron-Frobenius作用素Kの近似PKPを作成するように構成されており、
    前記異常度計算部は、
    前記PKPの大きさ1の固有値の数を、時刻t~t+dで表される前記時間区間における異常度として計算するように構成されている、請求項1に記載の異常検知装置。
  7. 所定の力学系から生成される時系列データを用いて、前記力学系に対応するPerron-Frobenius作用素の近似を作成する線形作用素推定手順と、
    前記Perron-Frobenius作用素の近似を少なくとも用いて、前記力学系が生成される時系列データの所定の時間区間における異常度を計算する異常度計算手順と、
    前記異常度を用いて、前記時間区間における異常の発生有無を検知する異常検知手順と、
    をコンピュータが実行する異常検知方法。
JP2022083286A 2022-05-20 2022-05-20 異常検知装置及び異常検知方法 Pending JP2023171068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022083286A JP2023171068A (ja) 2022-05-20 2022-05-20 異常検知装置及び異常検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022083286A JP2023171068A (ja) 2022-05-20 2022-05-20 異常検知装置及び異常検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023171068A true JP2023171068A (ja) 2023-12-01

Family

ID=88928441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022083286A Pending JP2023171068A (ja) 2022-05-20 2022-05-20 異常検知装置及び異常検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023171068A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9729401B2 (en) Automatic remediation of poor-performing virtual machines for scalable applications
US9292473B2 (en) Predicting a time of failure of a device
US10452983B2 (en) Determining an anomalous state of a system at a future point in time
JP6599727B2 (ja) 時系列データ処理方法、時系列データ処理プログラム、および、時系列データ処理装置
US9003076B2 (en) Identifying anomalies in original metrics of a system
US20210048811A1 (en) Model generation device for life prediction, model generation method for life prediction, and recording medium storing model generation program for life prediction
JP7421475B2 (ja) 学習方法、混合率予測方法及び学習装置
JPWO2016084326A1 (ja) 情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム
US20220253426A1 (en) Explaining outliers in time series and evaluating anomaly detection methods
JP2023171068A (ja) 異常検知装置及び異常検知方法
US20210294787A1 (en) Spurious outlier detection system and method
US20160274966A1 (en) Intelligent inter-process communication latency surveillance and prognostics
US20140258647A1 (en) Recording medium storing performance evaluation assistance program, performance evaluation assistance apparatus, and performance evaluation assistance method
Pilgram et al. Modelling the dynamics of nonlinear time series using canonical variate analysis
JP2015111326A (ja) 電力見積方法、電力見積装置及びプログラム
KR20200086548A (ko) 시계열 데이터 압축 및 복원 방법
JP7396601B2 (ja) 解析装置、解析方法及びプログラム
JP2012128771A (ja) 情報処理装置及びプログラム
WO2020240770A1 (ja) 学習装置、推定装置、学習方法、推定方法及びプログラム
US11157348B1 (en) Cognitive control of runtime resource monitoring scope
US20210248847A1 (en) Storage medium storing anomaly detection program, anomaly detection method, and anomaly detection apparatus
US20150142433A1 (en) Irregular Pattern Identification using Landmark based Convolution
JP5771318B1 (ja) 異常診断装置及び異常診断方法
JP2019101712A (ja) 異常推定装置、異常推定方法及びプログラム
CN111415066A (zh) 风险评估方法及装置