JP2023170831A - Flexible substrate and electronic apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、フレキシブル基板及び電子機器に関する。 The present invention relates to flexible substrates and electronic devices.
電子機器内において高速で伝送される信号の反射や減衰を抑制するため、信号を伝送する伝送路の特性インピーダンスが制御される。特性インピーダンスは、伝送路を形成する信号線と誘電体の大きさ等によって決定される。 In order to suppress reflection and attenuation of signals transmitted at high speed within electronic devices, the characteristic impedance of the transmission path through which the signals are transmitted is controlled. The characteristic impedance is determined by the size of the signal line and dielectric material forming the transmission path.
フレキシブル基板では、伸ばした状態と湾曲させた状態とで寄生容量の変化等が生じる。そのため、フレキシブル基板を伸ばした状態で所望の特性インピーダンスとなるように信号線と誘電体の大きさ等を設計しても、当該フレキシブル基板を屈曲させた状態では所望のインピーダンスからずれてしまうことがある。そこで、電子機器内に実装する際の屈曲させた状態において所望の特性インピーダンスとなるように寄生容量の変化を考慮して設計することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
In a flexible substrate, changes in parasitic capacitance occur between a stretched state and a curved state. Therefore, even if the size of the signal line and dielectric material are designed so that the desired characteristic impedance is achieved when the flexible substrate is stretched, the impedance may deviate from the desired impedance when the flexible substrate is bent. be. Therefore, it has been proposed to take into account changes in parasitic capacitance and design the device so that it has a desired characteristic impedance in a bent state when mounted in an electronic device (see, for example,
屈曲されたフレキシブル基板に生じる応力によって、当該フレキシブル基板に含まれる信号線及び誘電体が変形する。このような信号線及び誘電体の変形によってもフレキシブル基板の特性インピーダンスは変化する。しかしながら、これまでの技術では、このような信号線及び誘電体の変形による特性インピーダンスの変化はあまり考慮されていなかった。 The stress generated in the bent flexible substrate deforms the signal line and dielectric included in the flexible substrate. The characteristic impedance of the flexible substrate also changes due to such deformation of the signal line and dielectric. However, in the conventional techniques, such changes in characteristic impedance due to deformation of the signal line and the dielectric have not been much considered.
開示の技術の1つの側面は、信号線及び誘電体の変形による特性インピーダンスの変化を抑制できるフレキシブル基板及び当該フレキシブル基板を備える電子機器を提供することを目的とする。 One aspect of the disclosed technology is to provide a flexible substrate that can suppress changes in characteristic impedance due to deformation of signal lines and dielectrics, and an electronic device equipped with the flexible substrate.
開示の技術の1つの側面は、次のようなフレキシブル基板によって例示される。本フレキシブル基板は、電気信号を伝送する信号線と、上記信号線を挟むように配置される第1の誘電体層と第2の誘電体層と、上記第1の誘電体層と上記第2の誘電体層を挟むように配置されるグランド層と、を備えるフレキシブル基板であって、屈曲の際に内側に向けられる上記第2の誘電体層よりも、上記屈曲の際に外側に向けられる上記第1の誘電体層の方が厚く形成される。 One aspect of the disclosed technology is exemplified by a flexible substrate as follows. This flexible substrate includes a signal line for transmitting an electric signal, a first dielectric layer and a second dielectric layer arranged to sandwich the signal line, and the first dielectric layer and the second dielectric layer. a ground layer disposed to sandwich a dielectric layer between the flexible substrates, the ground layer being oriented outward during bending, rather than the second dielectric layer being oriented inward during bending. The first dielectric layer is formed thicker.
開示の技術によれば、信号線及び誘電体の変形による特性インピーダンスの変化を抑制することができる。 According to the disclosed technology, changes in characteristic impedance due to deformation of the signal line and dielectric can be suppressed.
<実施形態>
以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。実施形態に係るフレキシブル基板は、例えば、以下の構成を備える。本実施形態に係るフレキシブル基板は、電気信号を伝送する信号線と、上記信号線を挟むように配置される第1の誘電体層と第2の誘電体層と、上記第1の誘電体層と上記第2の誘電体層を挟むように配置されるグランド層と、を備えるフレキシブル基板である。そして、屈曲の際に内側に向けられる上記第2の誘電体層よりも、上記屈曲の際に外側に向けられる上記第1の誘電体層の方が厚く形成される。
<Embodiment>
The configuration of the embodiment shown below is an example, and the disclosed technology is not limited to the configuration of the embodiment. The flexible substrate according to the embodiment includes, for example, the following configuration. The flexible substrate according to the present embodiment includes a signal line for transmitting an electric signal, a first dielectric layer and a second dielectric layer arranged to sandwich the signal line, and the first dielectric layer. and a ground layer disposed to sandwich the second dielectric layer. The first dielectric layer, which is directed outward during bending, is thicker than the second dielectric layer, which is directed inward during bending.
フレキシブル基板では、第2の誘電体層を内側にして屈曲されると、第1の誘電体層は伸長されて薄くなり、第2の誘電体層は圧縮された厚くなる。このような第1の誘電体層と第2の誘電体層の厚さの変動により、信号線の特性インピーダンスが変動する。上記フレキシブル基板では、屈曲時に伸長される第1の誘電体層を、屈曲時に圧縮される第2の誘電体層よりも厚く形成することで、屈曲されていないとき(まっすぐな状態)における信号線の特性インピーダンスと、屈曲されたときにおける信号線の特性インピーダンスの変動を抑制することができる。 When a flexible substrate is bent with the second dielectric layer inside, the first dielectric layer is stretched and becomes thinner, and the second dielectric layer is compressed and becomes thicker. Due to such variations in the thicknesses of the first dielectric layer and the second dielectric layer, the characteristic impedance of the signal line varies. In the above flexible substrate, the first dielectric layer that is stretched when bent is made thicker than the second dielectric layer that is compressed when bent, so that the signal line when not bent (straight state) is It is possible to suppress variations in the characteristic impedance of the signal line and the characteristic impedance of the signal line when it is bent.
以下、図面を参照して上記フレキシブル基板の実施形態についてさらに説明する。図1は、実施形態に係るフレキシブル基板1の一例を示す図である。図1では、フレキシブル基板1の長手方向と直交する断面における断面図を例示する。また、図2は、図1のA-A線断面を例示する図である。フレキシブル基板1は、第1グランド層11、第2グランド層12、誘電体層13及び信号線14を備える。以下、フレキシブル基板1の長手方向をY方向、フレキシブル基板1の高さ方向をZ方向、フレキシブル基板1の幅方向をX方向とする。また、+Z方向を上、-Z方向を下とする。信号線14は、「信号線」の一例である。フレキシブル基板1は、「フレキシブル基板」の一例である。
Hereinafter, embodiments of the flexible substrate will be further described with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram showing an example of a
フレキシブル基板1は、可撓性を有する基板である。フレキシブル基板1は、いずれも可撓性を有する第1グランド層11、誘電体層13、第2グランド層12によって形成される。フレキシブル基板1は、例えば、2つの基板等の電子部品間を屈曲可能に接続する際に利用される。換言すれば、フレキシブル基板1は、2つの基板等の電子部品間を相対的に可動するように接続する際に利用される。
The
図2を参照すると理解できるように、フレキシブル基板1では、第1グランド層11、第1誘電体層131、信号線14、第2誘電体層132、第2グランド層12が、+Z方向から-Z方向に向けて、この順に並んで配置される。第1誘電体層131は、「第1の誘電体層」の一例である。第2誘電体層132は、「第2の誘電体層」の一例である。第1グランド層11及び第2グランド層12は、「グランド層」の一例である。
As can be understood by referring to FIG. 2, in the
第1グランド層11及び第2グランド層12は、接地された導体である。第1グランド層11は、第1誘電体層131の上側の面に設けられる。また、第2グランド層12は、第2誘電体層132の下側の面に設けられる。すなわち、第1グランド層11及び第2グランド層12は、誘電体層13を挟むように配置される。
The
誘電体層13は、第1誘電体層131及び第2誘電体層132を含む。第1誘電体層131及び第2誘電体層132は、信号線14を挟むように配置される。ここで、信号線14の幅W、信号線14の高さt、第1誘電体層131の高さh1、第2誘電体層132の高さh2、誘電体層13の比誘電率εrを用いると、以下の式(1)によってフレキシブル基板1が屈曲されていない状態における信号線14の特性インピーダンスZ0を表すことができる。屈曲されていないフレキシブル基板1の状態は、「第1状態」の一例である。
フレキシブル基板1は、信号線14の幅W、信号線14の厚さt、第1誘電体層131の厚さh1及び第2誘電体層132の厚さh2が調整されることで、信号線14の特性インピーダンスが所望の特性インピーダンスとなるように設計される。しかしながら、フレキシブル基板1が屈曲されると、信号線14の厚さt、第1誘電体層131の厚さh1及び第2誘電体層132の厚さh2が変動する。その結果、信号線14の特性インピーダンスも変動してしまう。
In the
例えば、第2誘電体層132が内側になるようにフレキシブル基板1が屈曲されると、第2誘電体層132は圧縮されて厚くなり、第1誘電体層131は伸長されて薄くなる。屈曲したフレキシブル基板1における信号線14の幅W、信号線14の厚さt´、第1誘電体層131の厚さh1´、第2誘電体層132の厚さh2´、誘電体層13の比誘電率εrを用いると、以下の式(2)によってフレキシブル基板1を屈曲させた状態における信号線14の特性インピーダンスZ0´を表すことができる。
仮に、第1誘電体層131の厚さh1と第2誘電体層132の厚さh2を同じ厚さにしてしまうと、フレキシブル基板1がまっすぐな状態と屈曲された状態とで信号線14の特性インピーダンスが異なる値となる。
If the thickness h 1 of the first
そこで、本実施形態では、屈曲させることによる第1誘電体層131の厚さh1と第2誘電体層132の厚さh2の変動を考慮して、屈曲される際に外側となる第1誘電体層131の厚さh1が、屈曲される際に内側となる第2誘電体層132の厚さh2よりも厚くなるように決定される。例えば、フレキシブル基板1が屈曲されていない状態における信号線14の特性インピーダンスと、フレキシブル基板1が屈曲された状態における信号線14の特性インピーダンスとが、略等しくなるように、第1誘電体層131の厚さh1が決定される。以下では、第1誘電体層131の厚さh1及び第2誘電体層132の厚さh2を決定する方法の一例について説明する。
Therefore, in this embodiment, in consideration of variations in the thickness h1 of the
曲げ半径Rで屈曲させたフレキシブル基板1における第1誘電体層131の厚さh1´、第2誘電体層132の厚さh2´及び信号線14の厚さt´は、誘電体層13のポアソン比νn、信号線14のポアソン比νt、屈曲による第1誘電体層131の半径方向の歪
みεr1、屈曲による第2誘電体層132の半径方向の歪みεr2、屈曲による第1誘電体層131の周方向の歪みεθ1、屈曲による第2誘電体層132の周方向の歪みεθ2、屈曲による信号線14の周方向の歪みεθt、を用いて、以下の式(3)、(4)、(5)によって算出することができる。
第2誘電体層132を内側にしてフレキシブル基板1が屈曲されると、第1誘電体層131には引っ張る力が、第2誘電体層132には圧縮する力が働く。図3は、板状の部材を屈曲させたときに生じる歪みを説明する図である。図3において、ρは、フレキシブル基板1を屈曲させた際の曲率半径である。中立軸300は、誘電体層13において引っ張る力と圧縮する力が釣り合う部分である。中立軸300から半径方向にηだけ離れた線分PQが弧PQ‘になるときの歪みεは以下の式(6)のようにあらわすことができる。
そして、上記式(6)をεについて解くと、以下の式(7)が得られる。
式(7)により、歪εは、中立軸300からの距離ηに比例し、曲率半径ρに反比例することが理解できる。そして、式(7)を用いて、第1誘電体層131、第2誘電体層132及び信号線14の歪を算出することができる。図4は、屈曲させたフレキシブル基板1に生じる歪みを説明する図である。曲率中心から第2誘電体層132の下側の面までの距離をR、第2誘電体層132の下側の面から中立軸300までの距離をη0とする。また、半径方向の基準(0の位置)を中立軸300の位置とすると、第1誘電体層131の上側の面における歪みεθ1外は、以下の式(8)で表すことができる。また、第1誘電体層131の下側の面における歪みεθ1内は、以下の式(9)で表すことができる。
そして、第1誘電体層131の歪みεθ1は、例えば、εθ1外及びεθ1内の算術平均として算出することができる。例えば、第1誘電体層131の歪みεθ1は、以下の式(10)によって表すことができる。
同様に、信号線14の上側の面における歪みεθt外は、以下の式(11)で表すことができる。また、信号線14の下側の面における歪みεθt内は、以下の式(12)で表すことができる。
そして、信号線14の歪みεθtは、例えば、εθt外及びεθt内の算術平均として算出することができる。例えば、信号線14の歪みεθtは、以下の式(13)によって表すことができる。
同様に、第2誘電体層132の上側の面における歪みεθ2外は、以下の式(14)で表すことができる。また、第2誘電体層132の下側の面における歪みεθ2内は、以下の式(15)で表すことができる。
そして、第2誘電体層132の歪みεθ2は、例えば、εθ2外及びεθ2内の算術平均として算出することができる。例えば、第2誘電体層132の歪みεθ2は、以下の式(16)によって表すことができる。
ここで、中立軸300において屈曲させたフレキシブル基板1の半径方向における引張応力と圧縮応力の和は0になることから、第2誘電体層132の下側の面から中立軸30
0までの距離η0を算出する。図5は、第2誘電体層132の下側の面から中立軸300までの距離η0算出を説明する図である。なお、図5では、第1グランド層11及び第2グランド層12の図示は省略している。Y方向の長さdA、Z方向の厚さdηの微小区間を想定し、当該微小区間と中心軸300との距離をη、フレキシブル基板1の長さをbとする。さらに、誘電体層13の誘電率をEn、信号線14のヤング率をEcとすると、以下の式(17)が成り立つ。
Calculate the distance η 0 to 0. FIG. 5 is a diagram illustrating calculation of the distance η 0 from the lower surface of the
式(17)を変形すると、以下の式(18)を得ることができる。
すなわち、式(18)によって中立軸300の位置η0が決定され、決定された中立軸300の位置η0が式(10)、式(13)、式(16)に代入されることで、第1誘電体層131の歪みεθ1、信号線14の歪みεθt、第2誘電体層132の歪みεθ2が算出される。
That is, the position η 0 of the
算出された第1誘電体層131の歪みεθ1、信号線14の歪みεθt、第2誘電体層132の歪みεθ2が式(3)、式(4)、式(5)に代入されることで、曲率半径Rで屈曲させたときにおける第1誘電体層131の厚さh1´、第2誘電体層132の厚さh2´及び信号線14の厚さt´が算出される。
The calculated strain ε θ1 of the
算出された第1誘電体層131の厚さh1´、第2誘電体層132の厚さh2´及び信号線14の厚さt´が式(2)に代入されることで、第2誘電体層132を内側として曲率半径Rでフレキシブル基板1を屈曲させたときにおける信号線14の特性インピーダンスが算出される。第2誘電体層132を内側として曲率半径Rで屈曲させた状態は、「前記フレキシブル基板が前記第2の誘電体層を内側にして所定の曲率半径で屈曲された第2状態」の一例である。
By substituting the calculated thickness h 1 ' of the
ここで、誘電体層13のポアソン比νn、信号線14のポアソン比νt、誘電体層13のヤング率En及び信号線14のヤング率Ecは、誘電体層13及び信号線14に採用された素材に応じて決定される値である。これらの値を用いて、フレキシブル基板1がまっすぐの状態のときにおける信号線14の特性インピーダンスを表す式(1)、フレキシブル基板1が屈曲された状態のときにおける信号線14の特性インピーダンスを表す式(2)の夫々で所望の特性インピーダンスを示すように第1誘電体層131の厚さh1及び第
2誘電体層132の厚さh2が決定されることで、フレキシブル基板1がまっすぐの状態(屈曲されていない状態)及び屈曲された状態のいずれにおいても、信号線14が所望の特性インピーダンスを示すようにすることができる。
Here, Poisson's ratio ν n of the
第2誘電体層132が内側になるようにフレキシブル基板1が屈曲されると、フレキシブル基板1の屈曲された部分において、第2誘電体層132は圧縮されて厚くなり、第1誘電体層131は伸長されて薄くなる。そして、このような厚さの変動は信号線14の特性インピーダンスを変動させる虞がある。本実施形態では、第1誘電体層131の厚さを第2誘電体層132よりも厚く形成することにより、フレキシブル基板1が屈曲されていないとき(まっすぐな状態)における信号線14の特性インピーダンスと、屈曲されたときにおける信号線14の特性インピーダンスの変動を抑制することができる。
When the
そして、本実施形態では、第1誘電体層131の厚さと第2誘電体層132の厚さは、フレキシブル基板1が屈曲されていない状態における信号線14の特性インピーダンスと、フレキシブル基板1が第2誘電体層132を内側にして曲率半径Rで屈曲されたときにおける信号線14の特性インピーダンスとが略等しくなるように、決定される。このように第1誘電体層131と第2誘電体層132の厚さが決定されることで、フレキシブル基板1が屈曲されていないとき(まっすぐな状態)における信号線14の特性インピーダンスと、屈曲されたときにおける信号線14の特性インピーダンスの変動を抑制することができる。
In the present embodiment, the thickness of the
<適用例>
以上説明したフレキシブル基板1は、例えば、携帯電話端末に適用することができる。図6及び図7は、適用例に係る携帯電話端末500の一例を示す図である。携帯電話端末500は、キーボード側筐体510とディスプレイ側筐体520とがヒンジ501によって接続されることで、キーボード側筐体510とディスプレイ側筐体520とが相対的に開閉可能とされた端末である。すなわち、携帯電話端末500は、折りたたみ型の電子機器である。図6は、携帯電話端末500を開いた状態を例示する。また、図7は、携帯電話端末500を閉じた状態を例示する。携帯電話端末500は、「電子機器」の一例である。
<Application example>
The
図6及び図7では、キーボード側筐体510内のキーボード側基板511、ディスプレイ側筐体520内のディスプレイ側基板521及びヒンジ501が点線で例示される。携帯電話端末500は、キーボード側筐体510とディスプレイ側筐体52とがヒンジ501によって接続されることで、開閉可能となる。ヒンジ501は、「関節部」の一例である。
In FIGS. 6 and 7, the keyboard-
そして、携帯電話端末500では、キーボード側基板511とディスプレイ側基板521とが、フレキシブル基板1によって接続される。ここで、フレキシブル基板1は、携帯電話端末500が閉じられるときには、第2誘電体層132が内側に向けられた状態でフレキシブル基板1が屈曲されるように配置される。
In the
携帯電話端末500が開いた状態では、フレキシブル基板1はまっすぐ伸びた状態となる。また、携帯電話端末500が閉じた状態では、フレキシブル基板1は屈曲した状態となる。このように、キーボード側筐体510及びディスプレイ側筐体520が相対的に移動することで、フレキシブル基板1はまっすぐな状態と屈曲した状態とに変化する。このように使用態様に応じてフレキシブル基板1がまっすぐな状態と屈曲した状態とに変化する場合、いずれの状態でも信号線14の特性インピーダンスが所望の特性インピーダンスとなるようにフレキシブル基板1が設計されることが好ましい。
When the
本実施形態では、式(1)によって表されるZ0と、式(2)によって表されるZ0´とが等しくなるように、第1誘電体層131の厚さh1と第2誘電体層132の厚さh2とが決定される。
In this embodiment, the thickness h 1 of the
例えば、信号線14のヤング率を120GPa、誘電体層13のヤング率を3.4GPa、信号線14のポアソン比を0.3、誘電体層13のポアソン比を0.3であるものとする。そして、信号線14の厚さtが50μm、信号線14の幅wが102μmであるものとする。この条件の下、曲率半径0.3mmでフレキシブル基板1を屈曲させる場合を考える。
For example, it is assumed that the Young's modulus of the
Z0とZ0´とが等しくなるように第1誘電体層131の厚さh1及び第2誘電体層132の厚さh2が決定されると、第1誘電体層131の厚さh1としては200μm、第2誘電体層132の厚さh2としては100μmとすることができる。この場合、式(1)により、フレキシブル基板1がまっすぐな状態における信号線14の特性インピーダンスZ0は、50Ωとなる。
When the thickness h 1 of the
また、第1誘電体層131の厚さh1としては200μm、第2誘電体層132の厚さh2となる場合、式(3)、式(4)、式(5)により、屈曲されたフレキシブル基板1の第1誘電体層131の厚さh1´は183.87μm、第2誘電体層132の厚さh2´は102.31μm、信号線14の厚さは50.29μmとなる。この場合、式(2)により、フレキシブル基板1が屈曲された状態における信号線14の特性インピーダンスはZ0´は50Ωとなる。すなわち、フレキシブル基板1がまっすぐな状態と屈曲された状態のいずれにおいても、信号線14の特性インピーダンスを可及的に等しい値とすることができる。
Further, when the thickness h 1 of the
仮に、第1誘電体層131の厚さh1及び第2誘電体層132の厚さh2をいずれも150μm、信号線14の厚さtを50μm、信号線14の幅wを135μm、誘電体層13の比誘電率εrを3.4とすると、フレキシブル基板1がまっすぐな状態における信号線14の特性インピーダンスは、式(1)により、50Ωとなる。
Assuming that the thickness h 1 of the
また、信号線14のヤング率を120GPa、誘電体層13のヤング率を3.4GPa、信号線14のポアソン比を0.3、誘電体層13のポアソン比を0.3とし、曲率半径0.3mmでフレキシブル基板1が屈曲された場合、式(3)、式(4)、式(5)より、第1誘電体層131の厚さh1´は140.5μm、第2誘電体層132の厚さh2´は159.5μm、信号線14の厚さは50μmと変動する。その結果、式(2)より、フレキシブル基板1が屈曲された状態における信号線14の特性インピーダンスは、50.3Ωとなる。すなわち、第1誘電体層131の厚さh1と第2誘電体層132の厚さh2とを等しくしたフレキシブル基板1を屈曲させると、信号線14の特性インピーダンスは0.6%ずれることになる。
Further, the Young's modulus of the
本実施形態では、第1誘電体層131の厚さを第2誘電体層132よりも厚くすることで、フレキシブル基板1をまっすぐにした状態における信号線14の特性インピーダンスと、フレキシブル基板1を屈曲させた状態における信号線14の特性インピーダンスとのずれを可及的に解消することができる。ひいては、フレキシブル基板1をまっすぐにした状態における信号線14の特性インピーダンスと、フレキシブル基板1を屈曲させた状態における信号線14の特性インピーダンスのいずれも、所望の特性インピーダンスとすることができる。そのため、フレキシブル基板1がまっすぐな状態であっても屈曲された状態であっても、伝送信号の品質向上を図ることができる。
In this embodiment, by making the thickness of the
本実施形態では、フレキシブル基板1をまっすぐにした状態における信号線14の特性
インピーダンスZ0と、フレキシブル基板1を屈曲させた状態における信号線14の特性インピーダンスZ0´とが等しくなるように第1誘電体層131の厚さ及び第2誘電体層132の厚さが決定される。そのため、本実施形態によれば、フレキシブル基板1がまっすぐな状態における信号線14の特性インピーダンスと、屈曲させた状態における信号線14の特性インピーダンスのいずれも、所望の特性インピーダンスとすることができる。
In this embodiment, the first impedance is set so that the characteristic impedance Z 0 of the
また、適用例で説明したように、第1誘電体層131の厚さを第2誘電体層132よりも厚くしたフレキシブル基板1が採用されることで、携帯電話端末500が開いた状態でも閉じた状態でも、信号線14の特性インピーダンスを所望の特性インピーダンスとすることができる。そのため、携帯電話端末500が開いた状態でも閉じた状態でも、キーボード側基板511とディスプレイ側基板521との間の信号伝送の伝送品質を良好なものとすることができる。
Furthermore, as explained in the application example, by adopting the
<変形例>
以上説明した実施形態では、第1グランド層11及び第2グランド層12を除くと、第1誘電体層131、信号線14、第2誘電体層132の三層構造を有するフレキシブル基板1が説明された。しかしながら、フレキシブル基板1が三層構造に限定されるわけではない。フレキシブル基板1は、例えば、三層以上の誘電体層を含む四層以上の構造であってもよい。
<Modified example>
In the embodiment described above, the
1・・フレキシブル基板
11・・第1グランド層
12・・第2グランド層
13・・誘電体層
14・・信号線
131・・第1誘電体層
132・・第2誘電体層
500・・携帯電話端末
501・・ヒンジ
510・・キーボード側筐体
511・・キーボード側基板
520・・ディスプレイ側筐体
521・・ディスプレイ側基板
1...
Claims (3)
前記信号線を挟むように配置される第1の誘電体層と第2の誘電体層と、
前記第1の誘電体層と前記第2の誘電体層を挟むように配置されるグランド層と、を備えるフレキシブル基板であって、
屈曲の際に内側に向けられる前記第2の誘電体層よりも、前記屈曲の際に外側に向けられる前記第1の誘電体層の方が厚く形成される、
フレキシブル基板。 A signal line that transmits electrical signals,
a first dielectric layer and a second dielectric layer arranged to sandwich the signal line;
A flexible substrate comprising a ground layer arranged to sandwich the first dielectric layer and the second dielectric layer,
The first dielectric layer that is directed outward during bending is formed thicker than the second dielectric layer that is directed inward during bending.
flexible circuit board.
請求項1に記載のフレキシブル基板。 The thickness of the first dielectric layer and the thickness of the second dielectric layer are determined by the characteristic impedance of the signal line in the first state in which the flexible substrate is not bent, and the characteristic impedance of the signal line in the first state in which the flexible substrate is not bent. determined so that the characteristic impedance of the signal line is equal to the characteristic impedance of the signal line in a second state bent with a predetermined radius of curvature with the dielectric layer inside;
The flexible substrate according to claim 1.
前記関節部において前記第1の基板と前記第2の基板とを接続する、請求項1または2に記載のフレキシブル基板と、を備える、
電子機器。 a first substrate and a second substrate arranged so as to be bendable via a joint;
The flexible substrate according to claim 1 or 2, which connects the first substrate and the second substrate at the joint portion.
Electronics.
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JP2022082892A JP2023170831A (en) | 2022-05-20 | 2022-05-20 | Flexible substrate and electronic apparatus |
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2022
- 2022-05-20 JP JP2022082892A patent/JP2023170831A/en active Pending
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