JP2023169792A - 移動体用充電装置、及びコネクタホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体用充電装置の設置の自由度の向上を図る。【解決手段】移動体用充電装置100は、設置面9上に設置される。移動体用充電装置100は、筐体1と、ケーブル4と、コネクタホルダ5と、を備える。筐体1は、箱状である。筐体1は、移動体の動力源として用いられる蓄電池の充電用の電力を出力する電力供給部を保持する。ケーブル4は、筐体1から引き出される。ケーブル4は、一端に、移動体の充電口に接続可能なコネクタがつながる。コネクタホルダ5は、筐体1の一側面に取り付けられる。コネクタホルダ5は、非使用時のコネクタを保持する。コネクタホルダ5は、コネクタホルダ5における上側の領域に、コネクタを保持する第1保持構造501を有する。コネクタホルダ5は、コネクタホルダ5における下側の領域に、第1保持構造501と同一形状の第2保持構造502を有する。【選択図】図10
Description
本開示は、一般に、移動体用充電装置、及びコネクタホルダに関する。本開示は、より詳細には、電気自動車等の移動体の充電の用途に用いられる移動体用充電装置、及び移動体用充電装置に用いられるコネクタホルダに関する。
特許文献1には、電気車両用充電スタンドが開示されている。特許文献1の電気車両用充電スタンドは、箱形のスタンド本体と、スタンド本体内に収納されて電気車両への給電路となる充電ケーブルに電力を供給する電源ユニットと、を備えている。充電ケーブルは、電気ケーブルと、電気ケーブルの一端に設けられて電気車両と電気的に接続する充電ガンとで構成される。電気ケーブルは、スタンド本体の前面から引き出されている。スタンド本体の右側面に、充電ガンを保持するホルダを設置している。
特許文献1に記載の電気車両用充電スタンドのような移動体用充電装置は、様々な場所へ設置される可能性があり、設置の自由度の向上が望まれる場合がある。
本開示の目的は、移動体用充電装置の設置の自由度の向上を図ることにある。
本開示の一態様の移動体用充電装置は、設置面上に設置される。前記移動体用充電装置は、筐体と、ケーブルと、コネクタホルダと、を備える。前記筐体は、箱状である。前記筐体は、移動体の動力源として用いられる蓄電池の充電用の電力を出力する電力供給部を保持する。前記ケーブルは、前記筐体から引き出される。前記ケーブルは、一端に、前記移動体の充電口に接続可能なコネクタがつながる。前記コネクタホルダは、前記筐体の一側面に取り付けられる。前記コネクタホルダは、非使用時の前記コネクタを保持する。前記コネクタホルダは、前記コネクタホルダにおける上側の領域に、前記コネクタを保持する第1保持構造を有する。前記コネクタホルダは、前記コネクタホルダにおける下側の領域に、前記第1保持構造と同一形状の第2保持構造を有する。
本開示の一態様のコネクタホルダは、移動体用充電装置に用いられる。前記移動体用充電装置は、設置面上に設置される。前記移動体用充電装置は、筐体及びケーブルを備える。前記筐体は、箱状である。前記筐体は、移動体の動力源として用いられる蓄電池の充電用の電力を出力する電力供給部を保持する。前記ケーブルは、前記筐体から引き出される。前記ケーブルは、一端に、前記移動体の充電口に接続可能なコネクタがつながる。前記コネクタホルダは、前記筐体の一側面に取り付けられる。前記コネクタホルダは、非使用時の前記コネクタを保持する。前記コネクタホルダは、上側の領域に、前記コネクタを保持する第1保持構造を有する。前記コネクタホルダは、下側の領域に、前記第1保持構造と同一形状の第2保持構造を有する。
本開示によれば、移動体用充電装置の設置の自由度の向上を図ることが可能になる、という利点がある。
本開示の実施形態の移動体用充電装置について、図面を用いて説明する。下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態の移動体用充電装置100は、筐体1と、ケーブル4と、コネクタホルダ5と、を備えている。図1に示すように、移動体用充電装置100は、コネクタ3を更に備えている。図2に示すように、移動体用充電装置100は、電力供給部2を更に備えている。
図1に示すように、本実施形態の移動体用充電装置100は、筐体1と、ケーブル4と、コネクタホルダ5と、を備えている。図1に示すように、移動体用充電装置100は、コネクタ3を更に備えている。図2に示すように、移動体用充電装置100は、電力供給部2を更に備えている。
筐体1は、箱状であり、ここでは矩形箱状(直方体状)である。筐体1は、電力供給部2を保持し、ここでは収容する。電力供給部2は、移動体8の動力源として用いられる蓄電池82の充電用の電力を出力する。コネクタ3は、移動体8の充電口に接続可能である。ケーブル4は、筐体1から引き出される。ケーブル4は、一端にコネクタ3がつながる。電力供給部2は、コネクタ3が移動体8の充電口に接続された状態で、充電用の電力を出力することで、当該電力を、コネクタ3を介して移動体8の蓄電池82へ充電することができる。
移動体8は、蓄電池82を備え、蓄電池82に充電された電気エネルギを用いて移動する。移動体8は、本実施形態では、電気自動車であるが、これに限られず、例えば、エンジンの出力と電動機の出力とを組み合わせて走行するプラグインハイブリッド車、電動カート、電動二輪車、電動三輪車、電動四輪バギー等であってもよい。ここでいう「電動二輪車」には、オートバイ、電動バイク及び電動アシスト二輪車が含まれる。また、「電動三輪車」には、電動バイク及び電動アシスト三輪車が含まれる。また、移動体8には、ドローン、航空機等の飛行体も含まれる。
図1に示すように、移動体用充電装置100は、設置面9上に設置される。本開示でいう「設置面9」とは、移動体用充電装置100の筐体1が、直接又はベース7を介してその上に設置される面を意味し、例えば車両用の駐車スペース横の、地面等である。設置面9は、水平面と平行であってもよいし、水平面から傾いていてもよい。また設置面9は、平面に限らず、凹凸面であってもよい。
コネクタホルダ5は、筐体1の一側面に取り付けられる。コネクタホルダ5は、非使用時のコネクタ3を保持する。
図6に示すように、コネクタホルダ5は、第1保持構造501と、第2保持構造502と、を有している。第1保持構造501は、コネクタ3を保持可能な構造である。第1保持構造501は、コネクタホルダ5における上側の領域に設けられている。第2保持構造502は、コネクタホルダ5における下側の領域に設けられている。本開示でいう「コネクタホルダ5における上側(下側)の領域」とは、コネクタホルダ5へコネクタ3を差し込む向きに沿ってコネクタホルダ5を見た状態(図6参照)での、コネクタホルダ5の上半分(下半分)の領域を意味する。
第2保持構造502は、第1保持構造501と同一の形状を有している。本開示でいう「第2保持構造502が第1保持構造501と同一の形状を有する」とは、コネクタホルダ5の第1保持構造501と、コネクタホルダ5を仮想的に回転及び/又は平行移動させた仮想的なコネクタホルダ5の第2保持構造502とが、一致することを意味する。ただし、「第1保持構造501と第2保持構造502とが一致する」とは、厳密に一致する場合に限られず、製造時に生じ得る誤差等は許容される。
本実施形態の移動体用充電装置100では、コネクタホルダ5が、第1保持構造501のみならず、第2保持構造502を備えている。そのため、コネクタホルダ5は、図10に示すように第1保持構造501が上側に位置するように筐体1の右側面に取り付けられて、第1保持構造501によってコネクタ3を保持可能な状態を取り得る。そして、コネクタホルダ5は、図11に示すように第2保持構造502が上側に位置するように筐体1の左側面に取り付けられて、第1保持構造501と同一の形状を有する第2保持構造502によってコネクタ3を保持可能な状態を、更に取り得る。
要するに、本実施形態の移動体用充電装置100は、移動体用充電装置100を設置する場所(設置スペース)に応じて、コネクタホルダ5を筐体1の右側面に取り付けた状態(図10参照)と左側面に取り付けた状態(図11参照)とを選択することが可能である。これにより、本実施形態の移動体用充電装置100では、移動体用充電装置100を設置可能な場所を増やすことが可能となり、移動体用充電装置100の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る移動体用充電装置100について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、特に断りのない限り、設置面9は水平な平面であるとして説明し、設置面9が向く方向(設置面9に直交し、かつ設置面9から離れる方向)を「上方向」とする。また、上方向の反対を「下方向」とする。また、上方向及び下方向を併せて「上下方向」という場合がある。
以下、本実施形態に係る移動体用充電装置100について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、特に断りのない限り、設置面9は水平な平面であるとして説明し、設置面9が向く方向(設置面9に直交し、かつ設置面9から離れる方向)を「上方向」とする。また、上方向の反対を「下方向」とする。また、上方向及び下方向を併せて「上下方向」という場合がある。
移動体用充電装置100は、図1に示すように直方体状の筐体1を備えており、筐体1の延長方向が上下方向に沿うように、設置面9上に設置される。以下では、筐体1の上面及び下面以外の四面を、「前面」「左面」「右面」「後面」ともいう。また、前面から後面ヘ向かう方向を「後方向」、後面から前面ヘ向かう方向を「前方向」とし、左面から右面ヘ向かう方向を「右方向」、右面から左面ヘ向かう方向を「左方向」とする。前方向及び後方向を併せて「前後方向」という場合があり、右方向及び左方向を併せて「左右方向」という場合がある。前後方向は上下方向と交差し、ここでは直交する。左右方向は、上下方向及び前後方向と交差し、ここでは直交する。
ただし、これらの方向の定義は、移動体用充電装置100の使用態様を限定する趣旨ではない。
本実施形態の移動体用充電装置100は、移動体8の蓄電池82(図2参照)を充電するために、電力を出力する装置である。移動体用充電装置100は、本実施形態では、移動体8としての電気自動車の専用の充電器である。充電器としては、本実施形態では普通充電器であるが、急速充電器であってもよい。
本開示にいう「移動体8」は、上述のように、蓄電池82を備え、蓄電池82に充電された電気エネルギを用いて移動する。移動体8は、図2に示すように、蓄電池82と、充電回路81と、を備える。蓄電池82は、移動体8に搭載され、移動体8の動力源として用いられる。充電回路81は、移動体用充電装置100から電力の供給を受けて、蓄電池82の充電を実行する回路である。
図1~図3に示すように、移動体用充電装置100は、筐体1と、電力供給部2と、コネクタ3と、ケーブル4と、コネクタホルダ5と、ケーブルガイド6と、ベース7と、を備えている。
筐体1は、設置面9上に設置される。例えば、図1に示すように、ベース7が設置面9の上に設置され、筐体1がベース7の上に設置される。
ベース7は、上面及び下面が開口した中空の箱状である。ベース7は、例えば金属製である。ベース7は、塗料等により塗装されていてもよい。
図4に示すように、ベース7は、ベース本体71と、ベースパネル72と、を備えている。
ベース本体71は、右板711、左板712及び後板713を備え、上面視略U字状に形成されている。右板711、左板712及び後板713の各々は、矩形の板状である。
ベース本体71は、右板711及び左板712の下縁から左右方向に沿って内方へ突出する一対の第1取付板714を、更に備えている。第1取付板714には、ベース本体71を設置面9へねじによって取り付けるための複数(ここでは4つ)の貫通孔715が形成されている。
ベース本体71は、右板711及び左板712の上縁から左右方向に沿って内方へ突出する一対の第2取付板716(図4では1つのみ図示)を、更に備えている。第2取付板716には、ベース本体71を筐体1へねじによって取り付けるための貫通孔717が形成されている。一対の第2取付板716は、左右方向に離れている。この一対の第2取付板716の間の空間に、筐体1の下面から引き出されたケーブル4が通される。
後板713の下端には、挿通凹所718が形成されている。挿通凹所718は、後板713の下縁の左右方向の中央から上方に延びる第1部分と、第1部分の上端から左右に延びる第2部分とを有し、正面視略T字状に形成されている。
ベース本体71は、第1取付板714の前縁と第2取付板716の前縁との間をつなぐ補強板710を、更に備えている。一対の第1取付板714と第2取付板716との組に対応して、ベース本体71は補強板710を一対備えている。
ベースパネル72は、矩形の板状である。ベースパネル72は、ベース本体71の前側の開口を塞ぐように、ベース本体71より詳細には一対の補強板710に、ねじによって取り付けられる。
図4、図5に示すように、筐体1は、筐体本体11と、正面カバー12と、底板13と、樹脂カバー14と、を備えている。筐体1は、中空の矩形箱状に形成されている。
筐体本体11は、例えば金属製である。筐体本体11は、右板111、左板112及び後板113を備え、上面視略U字状に形成されている。右板111、左板112及び後板113の各々は、矩形の板状である。
図4、図5に示すように、筐体本体11は、コネクタホルダ5を筐体本体11に取り付けるためのホルダ取付構造15を有している。
ここでは、筐体本体11は、ホルダ取付構造15として、筐体本体11の右面(右板111)に設けられた第1ホルダ取付構造151(図4参照)と、筐体本体11の左面(左板112)に設けられた第2ホルダ取付構造152(図5参照)と、を有している。
第1ホルダ取付構造151は、筐体本体11の右板111に形成された複数(ここでは4つ)の貫通孔を含んでいる。第2ホルダ取付構造152は、筐体本体11の左板112に形成された複数(ここでは4つ)の貫通孔を含んでいる。
第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とは、同一の形状を有している。本実施形態の移動体用充電装置100では、第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とは、左右対称に形成されている。
図4、図5に示すように、筐体本体11は、ケーブルガイド6を筐体本体11に取り付けるためのガイド取付構造16を有している。
ここでは、筐体本体11は、ガイド取付構造16として、筐体本体11の右面(右板111)に設けられた第1ガイド取付構造161(図4参照)と、筐体本体11の左面(左板112)に設けられた第2ガイド取付構造162(図5参照)と、を有している。
第1ガイド取付構造161は、筐体本体11の右板111に形成された複数(ここでは4つ)の貫通孔を含んでいる。第2ガイド取付構造162は、筐体本体11の左板112に形成された複数(ここでは4つ)の貫通孔を含んでいる。
第1ガイド取付構造161と第2ガイド取付構造162とは、同一の形状を有している。本実施形態の移動体用充電装置100では、第1ガイド取付構造161と第2ガイド取付構造162とは、左右対称に形成されている。
正面カバー12は、矩形の板状である。正面カバー12は、例えば金属製である。正面カバー12は、筐体本体11の前側の開口を塞ぐように、例えばねじによって筐体本体11に取り付けられる。
底板13は、矩形の板状である。底板13は、例えば金属製である。底板13は、筐体本体11の下側の開口を塞ぐように、例えばねじによって筐体本体11に取り付けられる。
底板13には、ケーブル4を通すための貫通孔131が形成されている。また、底板13には、複数の通気孔132も形成されている。
また、底板13には、ベース本体71を筐体1へねじによって取り付けるための複数(ここでは4つ)の貫通孔133が形成されている。ベース本体71は、第2取付板716の貫通孔717、及び底板13の貫通孔133にねじを通し、ねじにナットを固定することで、底板13に取り付けられる。
樹脂カバー14は、下面、前面、後面が開口した中空の箱状である。樹脂カバー14は、筐体本体11の上側の開口を覆うように、例えばねじによって筐体本体11に取り付けられる。筐体1は、樹脂カバー14と筐体本体11との間に位置して筐体本体11の上側の開口を塞ぐ天板を、更に備えていてもよい。
図4に示すように、筐体1は、操作表示パネル18を更に備えている。操作表示パネル18は、樹脂カバー14の前面の開口に配置されている。操作表示パネル18は、その前面に、複数(ここでは5つ)の操作ボタン181及び複数(ここでは6つ)の表示灯182を備えている。複数の操作ボタン181は、充電の開始を指示するための充電指令を出力する充電開始ボタン、充電の停止を指示するための停止指令を出力する充電停止ボタン等を含み得る。複数の表示灯182は、例えば、点灯又は点滅することによって、移動体用充電装置100の複数の動作状態(例えば、充電中の状態、充電完了の状態、異常発生状態等)を表示する。
図5に示すように、筐体1は、ダクト19を更に備えている。ダクト19は、樹脂カバー14の後面の開口に配置されている。ダクト19は、筐体1内に収容されている電力供給部2で発生した熱を、筐体1の外部へ放出する。
電力供給部2は、筐体1に収容されている。電力供給部2は、1又は複数の基板と、基板上に実装された複数の回路部品と、を含む。1又は複数の基板は、筐体本体11の後板113と対向するように、筐体1内に配置されている。筐体1内には、電力供給部2で発生した熱を放熱するためのヒートシンクも収容されている。
電力供給部2は、電源コネクタを介して電源(例えば、蓄電池、太陽光発電装置等の直流電源)に接続され、電源から電力の供給を受ける。電力供給部2は、移動体8の蓄電池82へ充電可能な電力を出力する。電源は、商用交流電源等の交流電源であってもよい。
図2に示すように、電力供給部2は、入力部21と、通電制御部22と、リレー23と、保護回路24と、車両通信部25と、を備える。
入力部21は、操作表示パネル18から、充電指令及び停止指令を受け取る。なお、入力部21は、通信(有線通信又は無線通信)によって、例えばリモートコントローラ、又はスマートフォン等の外部の制御装置から、充電指令及び停止指令を受け取ってもよい。
通電制御部22は、移動体用充電装置100から移動体8への通電を制御する。ここでは、通電制御部22は、入力部21で受け取った充電指令及び停止指令に従って、リレー23を駆動することにより、移動体8への通電を制御する。基本的には、入力部21が充電指令を受信すると、通電制御部22は、リレー23をオン(導通状態)にして、電力供給部2から移動体8への通電を行うことで、蓄電池82の充電を行う。一方、入力部21が停止指令を受信すると、通電制御部22は、リレー23をオフ(遮断状態)にして、電力供給部2から移動体8への通電を停止することで、蓄電池82の充電を停止する。
ただし、例えば蓄電池82が満充電である等、蓄電池82が充電できない状況にあるような場合には、当然ながら蓄電池82は充電されない。同様に、コネクタ3が移動体8に接続されておらず、移動体用充電装置100と移動体8とが電気的に接続されていない場合等においても、当然ながら蓄電池82は充電されない。このように蓄電池82が充電できない状況にあるような場合には、入力部21が充電指令を受信したとしても、通電制御部22は、リレー23をオン(導通状態)にせず、電力供給部2から移動体8への通電を行わない。
通電制御部22は、メモリ及びプロセッサを含むコンピュータシステムを主構成とする。すなわち、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、プロセッサが実行することにより、通電制御部22の機能が実現される。プログラムはメモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
リレー23は、蓄電池82への電力の供給路に設けられている。具体的には、電力供給部2のうち、電力入力側の接続端子と、ケーブル4との接続端子と、の間にリレー23が設けられている。これにより、リレー23がオン(導通状態)であれば、電源(商用交流電源等)から移動体8の蓄電池82への電力の供給が可能になる。一方、リレー23がオフ(遮断状態)であれば、電源から移動体8の蓄電池82へ電力が供給されなくなる。リレー23は、通電制御部22によって制御可能であればよく、機械接点を有するメカニカルリレーでも機械接点を有しない半導体リレーでもよい。
保護回路24は、例えば、漏電又は過電流等の異常の検出時に、リレー23をオフすることにより、電力供給部2及び移動体8を保護する回路である。保護回路24は、リレー23とは別に、移動体8への電力の供給を遮断する素子を備えていてもよい。
車両通信部25は、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、移動体8と通信する。車両通信部25と移動体8との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。本実施形態では一例として、車両通信部25は、少なくともCPLT(Control Pilot)信号により、電力供給部2と移動体8との接続確認、及び移動体8の状態確認等のための通信を行う。
電力供給部2は、ケーブル4を介してコネクタ3と電気的に接続されている。電力供給部2は、ケーブル4の一端(第1端)とつながっており、ケーブル4の他端(第2端)はコネクタ3とつながっている。電力供給部2は、コネクタ3が移動体8に接続されると、ケーブル4を介して移動体8と電気的に接続される。これにより、電力供給部2は、ケーブル4を介して、移動体8(蓄電池82)に電力を供給可能になり、かつ移動体8と通信可能になる。
ケーブル4の第1端は、電力供給部2と一緒に筐体1内に収容されている。ケーブル4は、筐体1から引き出されている。ここでは、ケーブル4は、筐体1の底板13の貫通孔131を通って、筐体1の下側へ引き出されている。
図5に示すように、筐体1の底板13から引き出されたケーブル4は、ベース7の挿通凹所718に通され、ベース7の背後すなわち筐体1の背面側へ引き回される。このように、移動体用充電装置100は、ケーブル4を筐体1の背後へ引き回す、引き回し構造(ベース7の挿通凹所718)を備えている。
図5に示すように、ベース7は、筐体1から引き出されたケーブル4の一部を位置固定するための、ケーブル固定構造17を有している。
ここでは、ベース7は、ケーブル固定構造17として、ベース7の後板713において挿通凹所718の右側に設けられた第1ケーブル固定構造171と、ベース7の後板713において挿通凹所718の左側に設けられた第2ケーブル固定構造172と、を有している。
第1ケーブル固定構造171は、ベース7の後板713において挿通凹所718の右側に形成された複数(ここでは2つ)の貫通孔を含んでいる。第2ケーブル固定構造172は、ベース7の後板713において挿通凹所718の左側に形成された複数(ここでは2つ)の貫通孔を含んでいる。
第1ケーブル固定構造171と第2ケーブル固定構造172とは、同一の形状を有している。本実施形態の移動体用充電装置100では、第1ケーブル固定構造171と第2ケーブル固定構造172とは、左右対称に形成されている。
図5に示すように、ケーブル4を固定具としてのケーブル用サドル41に嵌め込み、ケーブル用サドル41を、ケーブル固定構造17(貫通孔)にねじ及びナットを用いてねじ止めすることで、ケーブル4がベース7の後面に位置固定される。図5の例では、ケーブル用サドル41は、第1ケーブル固定構造171に固定されており、ケーブル4は筐体1の右側へ引き出されている。なお、ケーブル固定構造17は、筐体1(例えば、筐体本体11の後板113)に設けられていてもよい。
図3に示すように、コネクタ3は、ケーブル4の第2端につながっている。コネクタ3は、移動体8の充電口に接続可能に構成されている。コネクタ3が充電口に接続された状態で、電力供給部2から電力が出力されることで、移動体8の蓄電池82に電力を充電することができる。また、コネクタ3が充電口に接続された状態で、移動体8から出力された電気信号を、コネクタ3及びケーブル4を介して電力供給部2に伝えることができる。
コネクタ3は、コネクタ本体31と、端子部と、を備える。
コネクタ本体31は、端子部を支える部分であり、ケーブル4につながっている。ケーブル4と端子部とは、コネクタ本体31を介して接続される。コネクタ本体31は、持ち手部32と、本体部33と、差込部34と、を備える。コネクタ本体31では、持ち手部32の端にケーブル4がつながっている。
持ち手部32は、コネクタ3を使用する際にユーザがつかむ部分である。持ち手部32は、コネクタ本体31の長手方向の一端部を構成する。
本体部33は、持ち手部32に一体的に設けられている。本体部33は、持ち手部32の長手方向の一端部から、持ち手部32の長手方向に対して交差する方向に突出している。
差込部34は、コネクタ3を移動体8の充電口に接続する際に、充電口に差し込まれる部分である。差込部34は、本体部33に一体的に設けられている。差込部34は、円筒状に形成されている。差込部34は、本体部33において持ち手部32とつながっている端部と反対の端部から、本体部33の突出方向と同じ方向に突出している。
コネクタ本体31は、引掛け部35と、操作部36と、被ガイド部37と、を更に備える。
引掛け部35は、コネクタ3を移動体8の充電口に接続する際に、充電口に形成されている突構造に係止されて、コネクタ3の充電口からの脱落を防止する部分である。
引掛け部35は、差込部34に設けられている。引掛け部35は、差込部34から突出する引掛け位置(図3に示す位置)と、差込部34の内部に没入する解除位置との間で移動可能に構成されている。引掛け部35は、操作部36に連動しており、ユーザが操作部36を操作することで、引掛け部35を引掛け位置と解除位置との間で切り替えることができる。ここで、「操作」は、例えば、操作部36を押し込む「押し操作」、又は操作部36を本体部33の表面に沿ってスライドさせる「スライド操作」を含み得る。
本実施形態では、引掛け部35は、常時、引掛け位置(図3参照)に向かって力を受けており、コネクタ3を充電口に向かって差し込むことで、引掛け部35を充電口の突構造に対して引掛けることができる。そして、操作部36を操作することで、引掛け部35を解除位置に切り替え、充電口からコネクタ3を外すことができる。
被ガイド部37は、充電口に形成されているガイド部に案内される部分である。ガイド部は、例えば、充電口の円形の開口(挿入口)の軸に沿って延びる、一対の溝を含んでいる。本実施形態では、被ガイド部37は、差込部34の側面に設けられた、一対(図3では、1つのみ図示)の突条371を含む。突条371は、差込部34の側面において、差込部34の径方向の外側に向かって突出している。突条371は、差込部34の軸に沿って延びている。一対の突条371は、差込部34の周方向において、引掛け部35を挟んで両側にある。
端子部は、移動体8の蓄電池82の充電口の端子に対して接続される部分である。端子部は、差込部34の内部空間に配置されており、差込部34の軸に沿って延出している。
端子部は、本実施形態では、2つの電力供給端子と、接地用端子と、2つの信号伝送端子と、を備える。電力供給端子は、ケーブル4から送られた電力を移動体8の充電口の端子へ出力する端子である。信号伝送端子は、移動体8から充電口を介して出力された電気信号が入力される端子である。接地用端子は、接地を行うための端子である。
ケーブル4は、電力供給部2とコネクタ3とを電気的につないでいる。ケーブル4は、少なくとも、電力供給部2から出力された電力をコネクタ3へ伝える。本実施形態では、ケーブル4は、移動体8からコネクタ3へ出力された電気信号を、電力供給部2に伝える機能も有する。ケーブル4は、可とう性を有しており、例えば、真っ直ぐにしたり、巻き回したりなどの変形が可能である。
ケーブル4は、本実施形態では、複数(ここでは2本)の給電線と、1本の接地線と、複数(ここでは2本)の信号線と、これらを被覆するシースと、を含む。給電線は、電力供給端子に接続されている。信号線は、信号伝送端子に接続されている。接地線は、接地用端子に接続されている。
ケーブルガイド6は、筐体1に取り付けられる。図1に示すように、ケーブルガイド6には、ケーブル4が引っ掛けられる。ケーブルガイド6は、巻き回された状態のケーブル4を保持可能である。
図4、図5に示すように、ケーブルガイド6は、支持板61、及び一対の補助板62を備え、側面視略逆U字状に形成されている。支持板61、及び一対の補助板62の各々は、矩形の板状である。支持板61と補助板62とのつなぎ目部分は、湾曲している。支持板61の幅(左右方向の寸法)は、ケーブル4の径よりも大きく、ケーブル4の径の2倍以上であってもよく、ここでは5倍程度である。
図4、図12に示すように、ケーブルガイド6は、一対の取付板63を更に備えている。一対の取付板63は、一対の補助板62それぞれの側縁から、前後方向に沿って内方へ突出する。
取付板63には、ケーブルガイド6を筐体1へねじによって取り付けるための貫通孔が形成されている。ケーブルガイド6は、筐体1のガイド取付構造16に取り付けられる。ケーブルガイド6は、筐体1における第1ガイド取付構造161と第2ガイド取付構造162とのうちの一方に取り付けられる。図1の例では、ケーブルガイド6は、第1ガイド取付構造161に取り付けられている。ケーブルガイド6は、取付板63の貫通孔、及びガイド取付構造16(貫通孔)にねじを通し、ねじにナットを固定することで、筐体1の一側面(右板111)に取り付けられる。ケーブルガイド6は、支持板61が上方、一対の補助板62がそれぞれ前方及び後方を向くように、筐体1に取り付けられる。
ケーブルガイド6は、突板64を更に備えている。突板64は、支持板61の右側(すなわち、左右方向において、取付板63が設けられている側とは反対側)の側縁から上方に突出する。支持板61、突板64、及び筐体1の側面(右側面)で囲まれるように、ケーブル4が支持される支持空間が形成される。突板64は、支持板61に載せられたケーブル4が支持板61から落下するのを、防止する。
ケーブルガイド6は、側面視において、前後対称の形状を有している。そのため、同一の形状を有する2つのケーブルガイド6を、第1ガイド取付構造161及び第2ガイド取付構造162にそれぞれ取り付けた場合、正面視において2つのケーブルガイド6は左右対称となる。そのため、ケーブルガイド6を第1ガイド取付構造161に取り付けた場合であっても、ケーブルガイド6を第2ガイド取付構造162に取り付けた場合であっても、ユーザは、同じような巻き回し方でケーブル4をケーブルガイド6に保持させることができる。これにより、ユーザの使い勝手が向上する。
コネクタホルダ5は、筐体1に取り付けられる。コネクタホルダ5は、コネクタ3を保持可能である。コネクタホルダ5は、非使用時のコネクタ3を保持する。
図6~図8に示すように、コネクタホルダ5は、取付部51と、保持部54と、を備えている。
取付部51は、保持部54を筐体1に取り付けるための部分である。取付部51は、保持部54を保持した状態で、筐体1のホルダ取付構造15に取り付けられる。
図6~図8に示すように、取付部51は、ケース52と、固定部53と、を備えている。ケース52と固定部53とは、一体に形成されている。
ケース52は、第1側板521と、第2側板522と、第3側板523と、底板524と、を備える中空の矩形箱状に形成されている。第1側板521、第2側板522、第3側板523及び底板524の各々は、矩形の板状である。第2側板522と第3側板523とは、第1側板521の対向する二縁から第1側板521と交差(ここでは直交)する方向に延出して互いに対向している。底板524は、第1側板521、第2側板522及び第3側板523の側縁をつないでいる。底板524には、保持部54を取付部51へねじによって取り付けるための複数(ここでは、底板524の四隅に計4つ)の貫通孔525が形成されている。
固定部53は、コネクタホルダ5において、筐体1の一側面に着脱可能に固定される部分である。固定部53は、第1固定板531及び第2固定板532を備えている。第1固定板531及び第2固定板532は、第2側板522及び第3側板523それぞれにおいて第1側板521とつながっている側縁から離れた側縁から、互いに離れる方向に延出している。第1固定板531及び第2固定板532には、コネクタホルダ5を筐体1へねじによって取り付けるための貫通孔530が形成されている。
コネクタホルダ5は、固定部53によって、筐体1における第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とのうちの一方に取り付けられる。図1の例では、コネクタホルダ5は、第1ホルダ取付構造151に取り付けられている。要するに、筐体1は、左右の側面に、固定部53が取り付けられるホルダ取付構造15を有し、固定部53は、筐体1の左右のホルダ取付構造15のうちのいずれか一方に取り付けられる。
コネクタホルダ5は、例えば、筐体1の左右一対の側面(右板111及び左板112)のうちの一方の側面に取り付けられる。コネクタホルダ5は、例えば、筐体1の左右の側面のうち、ケーブルガイド6が取り付けられている側面(右板111)と同じ面に取り付けられる。コネクタホルダ5は、第1固定板531及び第2固定板532の貫通孔530、及びホルダ取付構造15(貫通孔)にねじを通し、ねじにナットを固定することで、筐体1の一側面(右板111)に取り付けられる。
図1、図5に示すように、コネクタホルダ5は、ケース52の底板524が斜め上後方を向き、ケース52の一の開口が斜め下前方を向き、ケース52の他の開口が筐体1の側面で閉じられるように、筐体1に取り付けられる。
保持部54は、コネクタホルダ5において、非使用時のコネクタ3が差し込まれた状態でコネクタ3を保持するための部分である。保持部54は、取付部51に保持されている。保持部54は、ここではねじ止めによって取付部51(より詳細には、ケース52の底板524)に固定されている。
図6~図8に示すように、保持部54は、筒状に形成されている。保持部54は、軸A1(中心軸)を有している。保持部54は、ここでは円筒状である。
保持部54は、筒状部55と、フランジ58と、を備えている。
筒状部55は、一面が開口した有底円筒状である。筒状部55は、円筒状の周壁と、周壁の一の開口を塞ぐ底壁と、を一体に備えている。
筒状部55の内径は、コネクタ3の差込部34の外径より僅かに大きい。そのため、図1に示すように、筒状部55の内部空間にコネクタ3の差込部34を差し込むことが可能である。
図6、図7に示すように、筒状部55の内周面には、第1凹所561が形成されている。第1凹所561は、筒状部55の内周面において上端の部分に形成されている。第1凹所561は、筒状部55の内周面における他の部分よりも外方へ凹んでいる。第1凹所561は、筒状部55の開口面から離れた位置から筒状部55の軸に沿って底壁まで形成されている。第1凹所561によって、筒状部55の内周面に段差が形成される。筒状部55の底壁において、第1凹所561に対応する部分には、開口が形成されている。
図6、図7に示すように、筒状部55の内周面には、第1溝571及び第2溝572が形成されている。第1溝571及び第2溝572の各々は、筒状部55の内周面における他の部分よりも外方へ凹んでいる。第1溝571及び第2溝572の各々は、筒状部55の軸に沿って筒状部55の開口面から底壁まで形成されている。第1溝571と第2溝572とは、筒状部55の周方向において、第1凹所561を挟んで両側にある。第1溝571と第2溝572とは、同一の形状を有している。
筒状部55にコネクタ3を差し込む際には、コネクタ3の一対の突条371が、保持部54の第1溝571及び第2溝572にそれぞれ入り込む。これにより、第1溝571及び第2溝572は、コネクタ3の移動方向を案内することができる。この状態から、コネクタ3を更に差し込むと、コネクタ3の引掛け部35が筒状部55の開口縁に接触して押されて、解除位置へと移動する。コネクタ3を更に差し込み、コネクタ3の引掛け部35が段差を超えて第1凹所561の位置まで移動すると、引掛け部35は筒状部55に押されなくなって引掛け位置へと戻る。引掛け位置へと戻った引掛け部35は、第1凹所561によって形成される段差に引掛かる。これにより、保持部54は、コネクタ3を保持することができる。
このように、コネクタホルダ5(保持部54)は、コネクタ3を保持する第1保持構造501を有している。第1保持構造501は、コネクタ3の引掛け部35が引掛けられるストッパ503(第1凹所561の段差)を備えている。これにより、コネクタホルダ5にコネクタ3を保持させやすくなる。また、第1保持構造501は、コネクタホルダ5にコネクタ3を保持させる際にコネクタ3を案内するガイド部504(第1溝571及び第2溝572)を備えている。これにより、コネクタホルダ5にコネクタ3を保持させやすくなる。
図6に示すように、第1保持構造501は、左右方向と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im1に対して、対称な形状を有している。すなわち、第1保持構造501は、保持部54の軸A1(図6参照)と直交する断面の形状が、左右対称である。そのため、このような第1保持構造501にコネクタ3を保持させると、図9に示すように、正面視においてケーブル4はコネクタ3から下方へ真っ直ぐ垂れ下がることになる。ここで、第1保持構造501が仮想面Im1に対して対称な形状を有しておらず、例えば保持部54の周方向において所定角度だけ回転した位置に形成されている場合、ケーブル4は、正面視においてコネクタ3から斜め下方に垂れ下がることになる。この場合、ケーブル4においてコネクタ3とつながる接続部分40に、ストレスがかかる可能性がある。これに対して、第1保持構造501が仮想面Im1に対して対称な形状を有していれば、コネクタホルダ5にコネクタ3を保持させた状態でケーブル4の接続部分40にかかるストレスを、抑えることが可能となる。
図6、図8に示すように、筒状部55の内周面には、第1凹所561とは異なる第2凹所562が、更に形成されている。第2凹所562は、筒状部55の内周面において下端の部分に形成されている。第2凹所562は、筒状部55の内周面における他の部分よりも外方へ凹んでいる。第2凹所562は、筒状部55の開口面から離れた位置から筒状部55の軸に沿って底壁まで形成されている。第2凹所562によって、筒状部55の内周面に段差が形成される。筒状部55の底壁において、第2凹所562に対応する部分には、開口が形成されている。
図6、図8に示すように、筒状部55の内周面には、第1溝571及び第2溝572とは異なる第3溝573及び第4溝574が、更に形成されている。第3溝573及び第4溝574の各々は、筒状部55の内周面における他の部分よりも外方へ凹んでいる。第3溝573及び第4溝574の各々は、筒状部55の軸に沿って筒状部55の開口面から底壁まで形成されている。第3溝573と第4溝574とは、筒状部55の周方向において、第2凹所562を挟んで両側にある。第3溝573と第4溝574とは、同一の形状を有している。
第2凹所562は、第1凹所561と同一の形状を有している。保持部54の第1凹所561は、保持部54の軸A1を中心として保持部54を180度回転させた仮想的な保持部54の第2凹所562と、重なる。すなわち、第1凹所561と第2凹所562とは、保持部54の軸A1に対して回転対称性を有している。また、第1凹所561と第2凹所562とは、第1凹所561と第2凹所562とを結ぶ線と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im2に対して、対称な形状を有している。
第3溝573は、第1溝571と同一の形状を有している。第4溝574は、第2溝572と同一の形状を有している。要するに、第1溝571~第4溝574は、互いに同一の形状を有している。保持部54の第1溝571は、保持部54の軸A1を中心として保持部54を180度回転させた仮想的な保持部54の第3溝573と、重なる。また、保持部54の第2溝572は、保持部54の軸A1を中心として保持部54を180度回転させた仮想的な保持部54の第4溝574と、重なる。すなわち、第1溝571と第3溝573とは、保持部54の軸A1に対して回転対称性を有している。また、第2溝572と第4溝574とは、保持部54の軸A1に対して回転対称性を有している。また、第1溝571と第4溝574とは、仮想面Im2に対して、対称な形状を有している。第2溝572と第3溝573とは、仮想面Im2に対して、対称な形状を有している。
このように、コネクタホルダ5(保持部54)は、第2保持構造502を更に有している。第2保持構造502は、ストッパ503(第2凹所562の段差)と、ガイド部504(第3溝573及び第4溝574)と、を備えている。第2保持構造502は、仮想面Im1に対して、対称な形状を有している。
第2保持構造502は、第1保持構造501と同一の形状を有している。保持部54の軸A1を中心として保持部54を180度回転させると、第2保持構造502は第1保持構造501と重なる。このように、第1保持構造501と第2保持構造502とは、保持部54の軸A1に対して回転対称性を有している。また、第1保持構造501と第2保持構造502とは、第1保持構造501と第2保持構造502とを結ぶ線と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im2に対して、対称な形状を有している。
要するに、保持部54は、保持部54の軸A1と直交する断面の形状が、上下対称である。本実施形態の移動体用充電装置100では、保持部54は、保持部54の軸A1と直交する任意の断面の形状が、上下対称である。これにより、コネクタホルダ5を、上下反転させた状態で使用することが可能となる。また、保持部54は、保持部54の軸A1と直交する断面の形状が、左右対称である。本実施形態の移動体用充電装置100では、保持部54は、保持部54の軸A1と直交する任意の断面の形状が、左右対称である。これにより、コネクタホルダ5にコネクタ3を保持させた状態でケーブル4の接続部分40にかかるストレスを、抑えることが可能となる。
フランジ58は、筒状部55の底壁から、保持部54の軸A1と直交する面内に広がっている。フランジ58は、筒状部55の底壁と一体に形成されている。フランジ58の外周形状は、略正方形状である。フランジ58の裏面の四隅には、ねじ孔が形成されている。
保持部54は、補強リブ59を更に備えている。保持部54は、複数(ここでは12本)の補強リブ59を備えている。補強リブ59は、筒状部55の外周面において、筒状部55の径方向の外側に向かって突出している。補強リブ59は、筒状部55の軸に沿って延びている。補強リブ59の一端は、フランジ58とつながっている。補強リブ59は、筒状部55からの突出量が筒状部55の開口面から離れる程増加するように、傾斜している。
複数の補強リブ59は、第1保持構造501と第2保持構造502とを結ぶ線と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im2に対して、対称となるように設けられている。また、複数の補強リブ59は、左右方向と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im1に対して、対称となるように設けられている。更に、複数の補強リブ59は、保持部54の軸A1に対して回転対称性を有している。
保持部54は、第1保持構造501と第2保持構造502とを結ぶ線と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im2に対して、対称となるように形成されている。また、保持部54は、左右方向と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im1に対して、対称となるように形成されている。更に、保持部54は、保持部54の軸A1に対して回転対称性(2回対称)を有している。
取付部51のケース52の貫通孔525にねじを通し、ねじを保持部54のフランジ58のねじ穴に固定することで、保持部54が取付部51に取り付けられる。
取付部51に保持部54を取り付けてなるコネクタホルダ5は、第1保持構造501と第2保持構造502とを結ぶ線と直交し保持部54の軸A1を含む仮想面Im2に対して、対称である。
筐体1のホルダ取付構造15に取付部51の固定部53が固定されることで、筐体1にコネクタホルダ5が取り付けられる。
上述のように、コネクタホルダ5は、筐体1が有する第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とのうちのいずれか一方に、取り付けられる。
図10に示すように、コネクタホルダ5は、筐体1の右側面(右板111)の第1ホルダ取付構造151に取り付け可能である。第1ホルダ取付構造151に取り付けられる場合、コネクタホルダ5は、図10に示すように、ケース52の第2側板522が上、第3側板523が下を向くように、筐体1に取り付けられる。この場合、第1保持構造501が上側に位置し、第2保持構造502が下側に位置する。コネクタホルダ5は、第1保持構造501のガイド部504(第1溝571及び第2溝572)でコネクタ3の被ガイド部37(突条371)を案内する。コネクタホルダ5は、第1保持構造501のストッパ503(第1凹所561)にコネクタ3の引掛け部35が引っ掛けられることで、コネクタ3を保持する。
この場合、図10に示すように、ケーブルガイド6も筐体1の右側面(右板111)の第1ガイド取付構造161に取り付けられ、ケーブル4は筐体1の右側へ引き出される。この場合、移動体用充電装置100の左側には突起物が存在していない。そのため、例えば、移動体用充電装置100を、移動体用充電装置100の左面が壁面に隣り合った状態で配置することが可能である。
また、図11に示すように、コネクタホルダ5は、筐体1の左側面(左板112)の第2ホルダ取付構造152に取り付け可能である。第2ホルダ取付構造152に取り付けられる場合、コネクタホルダ5は、図11に示すように、ケース52の第2側板522が下、第3側板523が上を向くように、筐体1に取り付けられる。この場合、第2保持構造502が上側に位置し、第1保持構造501が下側に位置する。コネクタホルダ5は、第2保持構造502のガイド部504(第3溝573及び第4溝574)でコネクタ3の被ガイド部37(突条371)を案内する。コネクタホルダ5は、第2保持構造502のストッパ503(第2凹所562)にコネクタ3の引掛け部35が引っ掛けられることで、コネクタ3を保持する。
この場合、図11に示すように、ケーブルガイド6も筐体1の左側面(左板112)の第2ガイド取付構造162に取り付けられ、ケーブル4は筐体1の左側へ引き出される。この場合、移動体用充電装置100の右側には突起物が存在していない。そのため、例えば、移動体用充電装置100を、移動体用充電装置100の右面が壁面に隣り合った状態で配置することが可能である。
上述のように、第2保持構造502は、第1保持構造501と同一の形状である。また、第2保持構造502は、第1保持構造501と上下に対称な形状である。特に、保持部54は、保持部54の軸A1に対して、2回対称である。そのため、第1ホルダ取付構造151にコネクタホルダ5を取り付けた場合と第2ホルダ取付構造152にコネクタホルダ5を取り付けた場合とで、保持部54の形状は同一である。そのため、第1ホルダ取付構造151にコネクタホルダ5を取り付けた場合の第1保持構造501の形状と、第2ホルダ取付構造152にコネクタホルダ5を取り付けた場合の第2保持構造502の形状とは、同一である。例えば、同一の形状を有する2つのコネクタホルダ5を、第1ホルダ取付構造151及び第2ホルダ取付構造152にそれぞれ取り付けた場合、正面視において2つのコネクタホルダ5は左右対称となる。そのため、コネクタホルダ5を第1ホルダ取付構造151に取り付けた場合であっても、コネクタホルダ5を第2ホルダ取付構造152に取り付けた場合であっても、ユーザは、同じような差し込み方で、コネクタ3をコネクタホルダ5に差し込むことができる。これにより、ユーザの使い勝手が向上する。
本実施形態の移動体用充電装置100では、移動体用充電装置100を設置する予定の場所に応じて、コネクタホルダ5を第1ホルダ取付構造151に取り付けるか第2ホルダ取付構造152に取り付けるかを、ユーザが選択できる。そのため、移動体用充電装置100を設置可能な場所を増やすことが可能となり、移動体用充電装置100の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態の移動体用充電装置100では、ケーブル4は、筐体1の側面(左面又は右面)ではなく、筐体1の底面から引き出されている。筐体1の側面からケーブル4を引き出す構造の場合、ケーブル4の引き回しの観点から、コネクタホルダ5を第1ホルダ取付構造151に取り付ける場合には筐体1の右板111からケーブル4を引き出し、コネクタホルダ5を第2ホルダ取付構造152に取り付ける場合には筐体1の左板112からケーブル4を引き出すことが、要求される。しかしながら、この場合、ケーブル4において筐体1からの引き出し部分を付け替える必要が生じる。そのため、例えば筐体1におけるケーブル4を引き出す部分において、防水性が低下する可能性がある。これに対し、本実施形態の移動体用充電装置100では、筐体1の底面からケーブル4を引き出しているため、防水性の低下の抑制を図ることが可能となる。
図10、図11に示すように、コネクタホルダ5の保持部54の軸A1は、コネクタホルダ5が取り付けられている筐体1の一側面に沿って延出する。コネクタホルダ5の保持部54の軸A1は、コネクタホルダ5が取り付けられている筐体1の一側面と、平行である。これにより、例えば保持部54の軸A1が筐体1の一側面と交差する場合と比べて、コネクタホルダ5にコネクタ3を保持した状態で筐体1からケーブル4までの距離を小さくすることができる。これにより、左右方向の幅が比較的に小さなスペースにも、移動体用充電装置100を設置することが可能となり、移動体用充電装置100の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
図1、図12に示すように、筐体1が水平な設置面9に設置された状態で、コネクタホルダ5は、開口を有する有底筒状の保持部54の開口が、斜め下方を向いている。保持部54の開口が斜め下方を向いていることで、例えば保持部54の内部空間に雨水等が浸入したとしても、自然に排水させることが可能となる。また、保持部54が、底壁を有する有底筒状であることで、コネクタホルダ5にコネクタ3を保持させた際に、雨水がコネクタ3の端子部へ到達するのを抑制することができる。
コネクタホルダ5の保持部54の軸A1と水平面H1とがなす角度である取付角度θ1(図12参照)は、例えば、5度~35度の範囲の値である。取付角度θ1が5度以上であれば、コネクタホルダ5にコネクタ3が差し込まれた状態でケーブル4においてコネクタ3とつながる接続部分40にかかるストレスを、抑えることが可能となる。取付角度θ1が35度以下であれば、コネクタ3をコネクタホルダ5に差し込む際に、ユーザが保持部54の開口面を視認しやすくなり、コネクタホルダ5にコネクタ3を差し込みやすくなる。取付角度θ1は、10~30度の範囲の値であってもよく、15~25度の範囲の値であってもよい。本実施形態の移動体用充電装置100では、取付角度θ1は20度である。
図13は、取付角度θ1が20度である本実施形態の移動体用充電装置100において、コネクタホルダ5にコネクタ3を差し込んだ状態を示す図である。図14は、取付角度θ1が5度である、本実施形態の第1変形態様の移動体用充電装置100において、コネクタホルダ5にコネクタ3を差し込んだ状態を示す図である。図15は、取付角度θ1が35度である、本実施形態の第2変形態様の移動体用充電装置100において、コネクタホルダ5にコネクタ3を差し込んだ状態を示す図である。
(3)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。上記の実施形態及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。上記の実施形態及び以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)変形例1
本変形例の移動体用充電装置100について、図16、図17を参照して説明する。本変形例の移動体用充電装置100は、図16に示すように、ベース7からケーブル4を引き出す向きにおいて、上記の実施形態の移動体用充電装置100と相違する。本変形例の移動体用充電装置100において、上記の実施形態の移動体用充電装置100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
本変形例の移動体用充電装置100について、図16、図17を参照して説明する。本変形例の移動体用充電装置100は、図16に示すように、ベース7からケーブル4を引き出す向きにおいて、上記の実施形態の移動体用充電装置100と相違する。本変形例の移動体用充電装置100において、上記の実施形態の移動体用充電装置100と同様の構成については、適宜説明を省略する場合がある。
図17に示すように、本変形例の移動体用充電装置100では、ベース7のベース本体71の後板713は、挿通凹所718を有していない。一方、ベース本体71の右板711及び左板712の各々が、その前縁に、後方へ凹んだ凹所719を有している。また、一対の補強板710の各々は、凹所719に対応する位置に隙間を有している。
図16に示すように、筐体1の底板13から引き出されたケーブル4は、ベース7の左右2つの凹所719のうちで、コネクタホルダ5が取り付けられている側(図16の例では、右側)に通され、筐体1の側方へ引き出される。このように、本変形例の移動体用充電装置100は、ケーブル4を、筐体1の側面のうちでコネクタホルダ5が取り付けられている側面側に引き出す、引き出し構造79(ベース7の凹所719)を備えている。
より詳細には、本変形例の移動体用充電装置100は、引き出し構造79として、ケーブル4を筐体1の右側に引き出すための第1引き出し構造791と、ケーブル4を筐体1の左側に引き出すための第2引き出し構造792とを備えている。第1引き出し構造791は、ベース7のベース本体71の右板711に設けられた凹所719を含んでいる。第2引き出し構造792は、ベース7のベース本体71の左板712に設けられた凹所719を含んでいる。第1引き出し構造791と第2引き出し構造792とは、同一の形状を有している。本変形例の移動体用充電装置100では、第1引き出し構造791と第2引き出し構造792とは、左右対称に形成されている。
ケーブル4は、第1引き出し構造791と第2引き出し構造792とのうちで、筐体1の側面のうちでコネクタホルダ5が取り付けられている側面側の構造(ここでは、右側の第1引き出し構造791)から、引き出される。
また、本変形例の移動体用充電装置100では、第1ケーブル固定構造171は、ベース7の右板711とつながっている補強板710に形成された複数(ここでは2つ)の貫通孔を含んでいる。第2ケーブル固定構造172は、ベース7の後板713とつながっている補強板710に形成された複数(ここでは2つ)の貫通孔を含んでいる。
ケーブル4を凹所719に嵌め込み、第1固定具411と第2固定具412とでケーブル4及び補強板710を前後から挟んで、ねじ及びナットを用いてケーブル固定構造17(貫通孔)にケーブル4を固定することで、ケーブル4がベース7に位置固定される。
本変形例の移動体用充電装置100でも、移動体用充電装置100の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
(3.2)変形例2
本変形例の移動体用充電装置100は、移動体8の蓄電池82から放電された電力を、外部の電気回路へ出力可能である。すなわち、本変形例の移動体用充電装置100の電力供給部2は、更に、移動体8の蓄電池82から放電された電力を受け取り、受け取った電力を外部の電気回路へ出力するよう構成されている。要するに、本変形例の移動体用充電装置100は、移動体8の蓄電池82の充電及び放電の両方が可能な、充放電装置である。
本変形例の移動体用充電装置100は、移動体8の蓄電池82から放電された電力を、外部の電気回路へ出力可能である。すなわち、本変形例の移動体用充電装置100の電力供給部2は、更に、移動体8の蓄電池82から放電された電力を受け取り、受け取った電力を外部の電気回路へ出力するよう構成されている。要するに、本変形例の移動体用充電装置100は、移動体8の蓄電池82の充電及び放電の両方が可能な、充放電装置である。
本変形例の移動体用充電装置100(充放電装置)でも、コネクタホルダ5を備えていることで、移動体用充電装置100の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
(3.3)その他の変形例
一変形例において、コネクタホルダ5は、保持部54と取付部51とが一体に形成されていてもよい。例えば、保持部54の筒状部55に、取付部51の固定部53(第1固定板531、第2固定板532)が設けられていてもよい。
一変形例において、コネクタホルダ5は、保持部54と取付部51とが一体に形成されていてもよい。例えば、保持部54の筒状部55に、取付部51の固定部53(第1固定板531、第2固定板532)が設けられていてもよい。
一変形例において、筒状部55の形状は円筒状に限られず、多角筒状又は楕円筒状等であってもよい。
一変形例において、第1保持構造501は、保持部54の軸A1と直交する断面の形状が、左右対称でなくてもよい。例えば、第1保持構造501は、ケーブル4の接続部分40にかかるストレスが大きくなり過ぎない範囲で、保持部54の周方向において回転した位置に形成されていてもよい。
一変形例において、コネクタホルダ5の保持部54の軸A1は、コネクタホルダ5が取り付けられている筐体1の一側面(図10の例では、右板111の右側面)と交差してもよい。コネクタホルダ5の保持部54の軸A1と、コネクタホルダ5が取り付けられている筐体1の一側面とは、例えば、ユーザがコネクタホルダ5へコネクタ3を差し込む作業性が損なわれない程度の角度で交差していてもよい。
一変形例において、第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とは、筐体1における同じ側面(例えば右側面)に設けられていてもよい。例えば、第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とは、例えば、筐体1の一側面において、異なる高さに設けられてもよい。コネクタホルダ5は、第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とのうちの一方に取り付けられればよい。ホルダ取付構造15は、第1ホルダ取付構造151及び第2ホルダ取付構造152に加えて、追加のホルダ取付構造を更に備えていてもよい。要するに、筐体1は、一側面(例えば右側面)に、コネクタホルダ5を取り付けるためのホルダ取付構造15を複数備えてもよい。コネクタホルダ5は、複数のホルダ取付構造15のうちの一つに取り付けられればよい。
一変形例において、第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とは、筐体1における同じ側面(例えば右側面)に設けられていてもよい。例えば、第1ホルダ取付構造151は、コネクタホルダ5に対してコネクタ3を前方から差し込むようにコネクタホルダ5を取り付ける構造である一方、第2ホルダ取付構造152は、コネクタホルダ5に対してコネクタ3を後方から差し込むようにコネクタホルダ5を取り付ける構造であってもよい。この場合、第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とは、同じ高さに形成されていてもよい。
一変形例において、コネクタホルダ5は、筐体1の左右以外の側面、例えば前側面又は後側面に取り付けられてもよい。この場合、例えば、第1ホルダ取付構造151と第2ホルダ取付構造152とが、筐体1の前側面における異なる位置に設けられていてもよい。
一変形例において、第1保持構造501は、ストッパ503とガイド部504とを有する構造に限られず、保持対称のコネクタ3に応じた構造を有していればよい。
一変形例において、コネクタホルダ5(ホルダ取付構造15)の前後方向の位置は、図1の位置に限られず、保持対象となるコネクタ3の形状等に応じて、適宜変更され得る。
(4)態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本明細書には以下の態様が開示されている。
第1の態様の移動体用充電装置(100)は、設置面(9)上に設置される。移動体用充電装置(100)は、筐体(1)と、ケーブル(4)と、コネクタホルダ(5)と、を備える。筐体(1)は、箱状である。筐体(1)は、移動体(8)の動力源として用いられる蓄電池(82)の充電用の電力を出力する電力供給部(2)を保持する。ケーブル(4)は、筐体(1)から引き出される。ケーブル(4)は、一端に、移動体(8)の充電口に接続可能なコネクタ(3)がつながる。コネクタホルダ(5)は、筐体(1)の一側面に取り付けられる。コネクタホルダ(5)は、非使用時のコネクタ(3)を保持する。コネクタホルダ(5)は、コネクタホルダ(5)における上側の領域に、コネクタ(3)を保持する第1保持構造(501)を有する。コネクタホルダ(5)は、コネクタホルダ(5)における下側の領域に、第1保持構造(501)と同一形状の第2保持構造(502)を有する。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第2の態様の移動体用充電装置(100)では、第1の態様において、コネクタホルダ(5)は、保持部(54)を備える。保持部(54)は、筒状である。保持部(54)は、コネクタ(3)が差し込まれた状態でコネクタ(3)を保持する。
この態様によれば、コネクタ(3)を保持部(54)に差し込むことで、コネクタホルダ(5)にコネクタ(3)を保持させることが可能となる。
第3の態様の移動体用充電装置(100)では、第2の態様において、保持部(54)は、保持部(54)の軸(A1)と直交する断面の形状が、上下対称である。
この態様によれば、コネクタホルダ(5)を、上下反転させた状態で使用することが可能となる。
第4の態様の移動体用充電装置(100)では、第2又は第3の態様において、保持部(54)は、保持部(54)の軸(A1)と直交する断面の形状が、左右対称である。
この態様によれば、コネクタホルダ(5)にコネクタ(3)を保持させた状態でケーブル(4)の接続部分(40)にかかるストレスを、抑えることが可能となる。
第5の態様の移動体用充電装置(100)では、第2~第4のいずれか1つの態様において、保持部(54)は、円筒状である。
この態様によれば、コネクタ(3)を保持部(54)に差し込むことで、コネクタホルダ(5)にコネクタ(3)を保持させることが可能となる。
第6の態様の移動体用充電装置(100)では、第2~第5のいずれか1つの態様において、保持部(54)は、開口を有する有底筒状である。保持部(54)の開口は、斜め下方を向いている。
この態様によれば、保持部(54)の内部空間に雨水等が浸入したとしても、自然に排水させることが可能となる。
第7の態様の移動体用充電装置(100)では、第2~第6のいずれか1つの態様において、保持部(54)の軸(A1)は、コネクタホルダ(5)が取り付けられている筐体(1)の一側面に沿って延出する。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第8の態様の移動体用充電装置(100)では、第2~第7のいずれか1つの態様において、コネクタホルダ(5)は、筐体(1)の一側面に着脱可能に固定される固定部(53)を、更に備える。
この態様によれば、コネクタホルダ(5)の筐体(1)への取り付けが容易になる。
第9の態様の移動体用充電装置(100)では、第8の態様において、筐体(1)は、左右の側面に、固定部(53)が取り付けられるホルダ取付構造(15)を有する。固定部(53)は、筐体(1)の左右のホルダ取付構造(15)のうちのいずれか一方に取り付けられる。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第10の態様の移動体用充電装置(100)では、第1~第9のいずれか1つの態様において、第1保持構造(501)は、コネクタ(3)が備えておりコネクタ(3)を移動体(8)の充電口に係止するための引掛け部(35)が引掛けられる、ストッパ(503)を備える。
この態様によれば、コネクタホルダ(5)にコネクタ(3)を保持させやすくなる。
第11の態様の移動体用充電装置(100)では、第1~第10のいずれか1つの態様において、第1保持構造(501)は、コネクタホルダ(5)にコネクタ(3)を保持させる際にコネクタ(3)を案内するガイド部(504)を備える。
この態様によれば、コネクタホルダ(5)にコネクタ(3)を保持させやすくなる。
第12の態様の移動体用充電装置(100)は、第1~第11のいずれか1つの態様において、ケーブル(4)を筐体(1)の背面側へ引き回す引き回し構造を、更に備える。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第13の態様の移動体用充電装置(100)は、第1~第11のいずれか1つの態様において、ケーブル(4)を筐体(1)の一側面側に引き出す引き出し構造(79)を、更に備える。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第14の態様の移動体用充電装置(100)は、第13の態様において、コネクタホルダ(5)は、筐体(1)の左右の側面のうちの一方の側面に取り付けられる。移動体用充電装置(100)は、ケーブル(4)を筐体(1)の右側に引き出すための第1引き出し構造(791)と、ケーブル(4)を筐体(1)の左側に引き出すための第2引き出し構造(792)と、を備える。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第15の態様の移動体用充電装置(100)は、第1~第14のいずれか1つの態様において、電力供給部(2)は、更に、移動体(8)の蓄電池(82)から放電された電力を受け取り、受け取った電力を外部の電気回路へ出力するよう構成される。
この態様によれば、蓄電池(82)を放電させることが可能となる。
第16の態様の移動体用充電装置(100)は、第1~第15のいずれか1つの態様において、筐体(1)は、筐体(1)の右側面に設けられた第1ホルダ取付構造(151)と、筐体(1)の左側面に設けられた第2ホルダ取付構造(152)と、を有する。コネクタホルダ(5)は、第1ホルダ取付構造(151)と第2ホルダ取付構造(152)とのうちの一方に取り付けられる。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第17の態様の移動体用充電装置(100)は、第1~第16のいずれか1つの態様において、筐体(1)は、一側面に、コネクタホルダ(5)を取り付けるためのホルダ取付構造(15)を複数備える。コネクタホルダ(5)は、複数のホルダ取付構造(15)のうちの一つに取り付けられる。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第18の態様のコネクタホルダ(5)は、移動体用充電装置(100)に用いられる。移動体用充電装置(100)は、設置面(9)上に設置される。移動体用充電装置(100)は、筐体(1)及びケーブル(4)を備える。筐体(1)は、箱状である。筐体(1)は、移動体(8)の動力源として用いられる蓄電池(82)の充電用の電力を出力する電力供給部(2)を保持する。ケーブル(4)は、筐体(1)から引き出される。ケーブル(4)は、一端に、移動体(8)の充電口に接続可能なコネクタ(3)がつながる。コネクタホルダ(5)は、筐体(1)の一側面に取り付けられる。コネクタホルダ(5)は、非使用時のコネクタ(3)を保持する。コネクタホルダ(5)は、上側の領域に、コネクタ(3)を保持する第1保持構造(501)を有する。コネクタホルダ(5)は、下側の領域に、第1保持構造(501)と同一形状の第2保持構造(502)を有する。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
第19の態様の移動体用充電装置(100)は、設置面(9)上に設置される。移動体用充電装置(100)は、筐体(1)と、ケーブル(4)と、コネクタホルダ(5)と、を備える。筐体(1)は、箱状である。筐体(1)は、移動体(8)の動力源として用いられる蓄電池(82)の充電用の電力を出力する電力供給部(2)を保持する。ケーブル(4)は、筐体(1)から引き出される。ケーブル(4)は、一端に、移動体(8)の充電口に接続可能なコネクタ(3)がつながる。コネクタホルダ(5)は、筐体(1)の一側面に取り付けられる。コネクタホルダ(5)は、非使用時のコネクタ(3)を保持する。コネクタホルダ(5)は、コネクタ(3)が差し込まれた状態でコネクタ(3)を保持する筒状の保持部(54)を備える。保持部(54)は、保持部(54)の軸(A1)と直交する断面の形状が、左右対称である。
この態様によれば、移動体用充電装置(100)の設置の自由度の向上を図ることが可能となる。
100 移動体用充電装置
1 筐体
15 ホルダ取付構造
151 第1ホルダ取付構造
152 第2ホルダ取付構造
2 電力供給部
3 コネクタ
35 引掛け部
4 ケーブル
5 コネクタホルダ
501 第1保持構造
502 第2保持構造
503 ストッパ
504 ガイド部
53 固定部
54 保持部
79 引き出し構造
791 第1引き出し構造
792 第2引き出し構造
8 移動体
82 蓄電池
9 設置面
A1 軸
1 筐体
15 ホルダ取付構造
151 第1ホルダ取付構造
152 第2ホルダ取付構造
2 電力供給部
3 コネクタ
35 引掛け部
4 ケーブル
5 コネクタホルダ
501 第1保持構造
502 第2保持構造
503 ストッパ
504 ガイド部
53 固定部
54 保持部
79 引き出し構造
791 第1引き出し構造
792 第2引き出し構造
8 移動体
82 蓄電池
9 設置面
A1 軸
Claims (18)
- 設置面上に設置される移動体用充電装置であって、
移動体の動力源として用いられる蓄電池の充電用の電力を出力する電力供給部を保持する箱状の筐体と、
前記筐体から引き出され、一端に前記移動体の充電口に接続可能なコネクタがつながるケーブルと、
前記筐体の一側面に取り付けられ、非使用時の前記コネクタを保持するコネクタホルダと、
を備え、
前記コネクタホルダは、
前記コネクタホルダにおける上側の領域に、前記コネクタを保持する第1保持構造を有し、
前記コネクタホルダにおける下側の領域に、前記第1保持構造と同一形状の第2保持構造を有する、
移動体用充電装置。 - 前記コネクタホルダは、前記コネクタが差し込まれた状態で前記コネクタを保持する筒状の保持部を備える、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 前記保持部は、前記保持部の軸と直交する断面の形状が、上下対称である、
請求項2に記載の移動体用充電装置。 - 前記保持部は、前記保持部の軸と直交する断面の形状が、左右対称である、
請求項2に記載の移動体用充電装置。 - 前記保持部は、円筒状である、
請求項2に記載の移動体用充電装置。 - 前記保持部は、開口を有する有底筒状であり、
前記保持部の前記開口は、斜め下方を向いている、
請求項2に記載の移動体用充電装置。 - 前記保持部の軸は、前記コネクタホルダが取り付けられている前記筐体の前記一側面に沿って延出する、
請求項2に記載の移動体用充電装置。 - 前記コネクタホルダは、前記筐体の前記一側面に着脱可能に固定される固定部を、更に備える、
請求項2に記載の移動体用充電装置。 - 前記筐体は、左右の側面に、前記固定部が取り付けられるホルダ取付構造を有し、
前記固定部は、前記筐体の左右の前記ホルダ取付構造のうちのいずれか一方に取り付けられる、
請求項8に記載の移動体用充電装置。 - 前記第1保持構造は、前記コネクタが備えており前記コネクタを前記移動体の充電口に係止するための引掛け部が引掛けられる、ストッパを備える、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 前記第1保持構造は、前記コネクタホルダに前記コネクタを保持させる際に前記コネクタを案内するガイド部を備える、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 前記ケーブルを前記筐体の背面側へ引き回す引き回し構造を、更に備える、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 前記ケーブルを前記筐体の前記一側面側に引き出す引き出し構造を、更に備える、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 前記コネクタホルダは、前記筐体の左右の側面のうちの一方の側面に取り付けられ、
前記移動体用充電装置は、
前記ケーブルを前記筐体の右側に引き出すための第1引き出し構造と、
前記ケーブルを前記筐体の左側に引き出すための第2引き出し構造と、
を備える、
請求項13に記載の移動体用充電装置。 - 前記電力供給部は、更に、前記移動体の前記蓄電池から放電された電力を受け取り、受け取った前記電力を外部の電気回路へ出力するよう構成される、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 前記筐体は、
前記筐体の右側面に設けられた第1ホルダ取付構造と、
前記筐体の左側面に設けられた第2ホルダ取付構造と、
を有し、
前記コネクタホルダは、前記第1ホルダ取付構造と前記第2ホルダ取付構造とのうちの一方に取り付けられる、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 前記筐体は、前記一側面に、前記コネクタホルダを取り付けるためのホルダ取付構造を複数備え、
前記コネクタホルダは、前記複数のホルダ取付構造のうちの一つに取り付けられる、
請求項1に記載の移動体用充電装置。 - 移動体の動力源として用いられる蓄電池の充電用の電力を出力する電力供給部を保持する箱状の筐体、及び、前記筐体から引き出されており一端に前記移動体の充電口に接続可能なコネクタがつながるケーブルを備え、設置面上に設置される、移動体用充電装置に用いられるコネクタホルダであって、
前記コネクタホルダは、
前記筐体の一側面に取り付けられて非使用時の前記コネクタを保持するよう構成され、
上側の領域に、前記コネクタを保持する第1保持構造を有し、
下側の領域に、前記第1保持構造と同一形状の第2保持構造を有する、
コネクタホルダ。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022081123A Pending JP2023169792A (ja) | 2022-05-17 | 2022-05-17 | 移動体用充電装置、及びコネクタホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023169792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117885574A (zh) * | 2024-01-16 | 2024-04-16 | 上豪智能科技(浙江)有限公司 | 一种展开式新能源充电桩及其工作方法 |
-
2022
- 2022-05-17 JP JP2022081123A patent/JP2023169792A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117885574A (zh) * | 2024-01-16 | 2024-04-16 | 上豪智能科技(浙江)有限公司 | 一种展开式新能源充电桩及其工作方法 |
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