JP2023169711A - 船舶およびその制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】船体のロール方向の変位を抑制する。【解決手段】船体の船尾の左右に、船外機が配置し、船外機はPTT機構とリフト機構とを有し、PTT機構は船外機のチルト角度を変更し、リフト機構は、チルト軸の上下位置を変更することで、船体に対する船外機の上下位置を変更する。コントローラは、船体のロール方向の変位が発生した場合は、第1制御と第2制御とのいずれかまたは双方を実行する。第1制御では、船外機の少なくとも一方の回動角度が変更される。第2制御では、船外機の少なくとも一方の上下位置が変更される。【選択図】図8
Description
本発明は、船舶およびその制御装置に関する。
高速航行時等の航行中に船体がロール方向に変位することがある。チャインウォークもロール成分を含む場合がある。ロール方向の変位を当て舵操作によって抑えることは一般の操船者には容易でない。近年は、船舶の大型化や高速化に伴って、推進機を複数備える船舶でもロール方向の変位が生じるケースが増えている。
特許文献1には、ロール方向の変位が発生した場合に、左右の船外機のエンジン出力を増減する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1には、エンジン出力の制御以外の技術によるロール方向の変位抑制については記載されていない。ロール方向の変位を抑制する観点で改善の余地がある。
本発明は、船体のロール方向の変位を抑制することを目的とする。
この発明の一態様による船舶は、船体と、前記船体の船尾に、チルト軸を中心に回動自在に取り付けられ、左右方向における中央より左に配置された左推進機と右に配置された右推進機とから成る1組以上の推進機と、前記推進機の下部の位置が最も高くなる角度を最大回動角度として、前記チルト軸を中心とする前記推進機の回動角度を変更する駆動部と、前記船体に対する前記推進機の上下位置を変更するリフト機構と、前記船体のロール方向の変位が発生したか否かを判定する判定部と、前記駆動部および前記リフト機構を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記判定部により前記船体のロール方向の変位が発生したと判定された場合は、前記駆動部を制御することで前記左推進機または前記右推進機の少なくとも一方の回動角度を変更する第1制御と、前記リフト機構を制御することで前記左推進機または前記右推進機の少なくとも一方の上下位置を変更する第2制御との、いずれかまたは双方を実行する。
この構成によれば、船体のロール方向の変位が発生したか否かが判定部により判定され、駆動部およびリフト機構が制御部によって制御される。船体のロール方向の変位が発生したと判定された場合は、駆動部を制御することで左推進機または右推進機の少なくとも一方の回動角度を変更する第1制御と、リフト機構を制御することで左推進機または右推進機の少なくとも一方の上下位置を変更する第2制御との、いずれかまたは双方が実行される。
本発明によれば、船体のロール方向の変位を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る制御装置が適用される船舶の上面図である。この船舶11は、船体13と、船体13に搭載される船舶推進機としての複数(例えば一対)の船外機15と、複数(例えば一対)のトリムタブ20とを備えている。船体13の操船席付近には、中央ユニット10、ステアリングホイール18、スロットルレバー12が備えられる。
以下の説明において、前後左右上下の各方向は、船体13の前後左右上下の各方向を意味する。例えば、図1に示すように、船体13の前後方向に延びる中心線C1は、船舶11の重心Gを通過する。前後方向は、中心線C1に沿う方向である。前方は、図1の中心線C1に沿って上方に向かう方向である。後方は、図1の中心線C1に沿って下方に向かう方向である。左右方向については、船体13を後方から見た場合を基準とする。鉛直方向は、前後方向及び左右方向に垂直な方向である。
2つの船外機15は、船体13の船尾に並べて取り付けられている。2つの船外機15を区別するときには、左舷に配置されたものを「船外機15A」、右舷に配置されたものを「船外機15B」と呼称する。船外機15Aは左右方向における中央より左に配置され、船外機15Bは左右方向における中央より右に配置されている。船外機15Aと船外機15Bとが1組の推進機である。船外機15A、15Bはそれぞれ、取付ユニット14(14A、14B)を介して船体13に取り付けられている。船外機15A、15Bはそれぞれ、内燃機関であるエンジン16(16A、16B)を有する。
船外機15は各々、対応するエンジン16の駆動力によって回転されるプロペラ123(図2参照)によって推進力を得る。取付ユニット14やエンジン16等についても、船外機15A、15Bに対応して区別するときは、それぞれ取付ユニット14A、14Bやエンジン16A、16Bと呼称する。
一対のトリムタブ20は、船尾の左舷と右舷とに、揺動軸心C3まわりに揺動可能に装着される。2つのトリムタブ20を区別するときには、左舷に配置されたものを「トリムタブ20A」、右舷に配置されたものを「トリムタブ20B」と呼称する。
図2は、船外機15の模式的側面図である。船外機15A、15Bの構成は互いに共通であるので、1つの船外機15について説明する。
船外機15は、船外機本体15aと、船外機本体15aを船体13に取り付ける取付ユニット14と、転舵軸(図示せず)とを備えている。転舵軸は船外機本体15aに設けられ、取付ユニット14により支持されている。船外機本体15aは、転舵軸を中心として左右に転舵可能に構成されている。船外機本体15aは、転舵軸および取付ユニット14を介して、船体13の後部(トランサム13a)に取り付けられている。ステアリングホイール18が操作されることによって、船外機本体15aは回動中心C2を中心に左右(R1方向)に回動する。これにより、船舶11が操舵される。
また、船外機本体15aは、取付ユニット14を介して、水平方向のチルト軸40を中心に回動自在である。取付ユニット14A、14Bは、パワートリム&チルト機構(PTT機構)23(23A、23B)を含む(図3、図4、図7)。各PTT機構23は、対応する船外機15(厳密には船外機本体15a)をチルト軸40まわりに回動させる。これにより、船体13に対する船外機15の傾斜角を変化させることができるので、トリム調整をしたり、船外機15をチルトアップ/チルトダウンさせたりすることができる。また、取付ユニット14A、14Bは、それぞれ単独で、上下方向におけるチルト軸40の位置を可変に構成される。これにより、船体13に対する、対応する船外機15の上下位置を可変にすることができる。これらの詳細については図3~図5で後述する。
船外機本体15aは、エンジン16と、動力伝達機構121と、シフトアクチュエータ122と、プロペラ123(スクリュー)とを備えている。動力伝達機構121は、エンジン16の駆動力をプロペラ123に伝達する。動力伝達機構121は、ドライブシャフト121aと、ギア部121bと、プロペラシャフト121cとを含んでいる。ドライブシャフト121aは、エンジン16の動力を伝達可能にエンジン16のクランクシャフト(図示せず)に連結されている。ドライブシャフト121aは、上下方向(Z方向)に延びるように配置されている。Z方向のうち上方を+Z方向、下方を-Z方向とする。
プロペラ123は、プロペラシャフト121cに接続されており、前後方向に延びる回転軸線回りに回転する。プロペラ123は、水中で回転して軸方向に推力を発生させることにより、船体13を前進または後進させる。ギア部121bは、ドライブシャフト121aの下端部において、船外機15の下部に配置されている。ギア部121bは、ドライブシャフト121aの回転をプロペラシャフト121cに伝達する。
シフトアクチュエータ122は、ユーザ操作に基づいて、船外機15のシフトを切り替える。具体的には、シフトアクチュエータ122は、ユーザ操作に基づいてギア部121bの噛み合いを切り替えることにより、シフト位置を前進、後進、および、ニュートラル(中立)のいずれかに切り替える。
図2に示すように、駆動部としてのPTT機構23は、船外機本体15aの下部の位置が最も高くなる角度を最大回動角度α3として、チルト軸40を中心とする船外機本体15aの回動角度αを変更する。船外機本体15aの回動角度αが大きくなる方向が図2の反時計方向であり、回動角度が小さくなる方向が図2の時計方向である。
ドライブシャフト121aの軸線が上下方向に変更となったときの船外機本体15aの回動角度αを0(零)とする。回動角度αがα1~α2である範囲がトリム範囲θAであり、回動角度αがα2~α3である範囲がチルト範囲θBである。
トリム範囲θA内で回動角度αを大きくすること、小さくすることを、それぞれ「トリムアップ」、「トリムダウン」という。トリム範囲θAのうち特に0より小さい範囲(θA1)を「トリムイン(IN)」と呼び、0より大きい範囲(θA2)を「トリムアウト(OUT)」と呼ぶ。
プロペラ123を水面上に対して上げ/下げすることを目的として回動角度αを大きくすること/小さくすることを、それぞれ「チルトアップ」/「チルトダウン」という。従って、チルトアップ、チルトダウンは、トリム範囲θAおよびチルト範囲θBの両方における船外機本体15aの上下動に対して用いられる場合があり、「トリムアップ」/「トリムダウン」を含む場合がある。
図3、図4は、取付ユニット14の模式的側面図である。取付ユニット14A、14Bの構成は共通であるので、1つの取付ユニット14について説明する。図3と図4とではチルト軸40の上下位置が異なっている。
取付ユニット14は、PTT機構23のほか、リフト機構507、第2部材561、回動部材41を含む。リフト機構507は、第1部材560およびガイドレール562を含む。第1部材560、第2部材561およびガイドレール562は、トランサム13aの外面に取り付けられている。回動部材41は、チルト軸40を中心に回動するL字形状の部材である。回動部材41は、転舵軸(図示せず)を介して船外機本体15aを支持している。
PTT機構23はトリムシリンダ231を有する。第1トリムシリンダ軸51は、トリムシリンダ231の前端部に配置される回動軸である。第2トリムシリンダ軸352は、回動部材41の後端部に配置される回動軸である。第1部材560はチルト軸40を回動可能に支持する。第2部材561は、第1トリムシリンダ軸51を回動可能に支持する。ガイドレール562は、第1部材560を上下方向に移動可能に保持する。
図5は、リフト機構507の背面図である。リフト機構507として、特開2020-66356号公報に開示された構成の一部または全部を採用してもよい。
リフト機構507は、さらにリフトシリンダ570を含んでいる。なお、図3、図4では、説明の便宜上、リフトシリンダ570の図示を省略している。図5に示すように、ガイドレール562は、第1部材560の上下方向への移動をガイドするように構成されている。ガイドレール562は、板部材562aと、ブラケット部562bとを含んでいる。なお、図5では、説明の便宜上、トリムシリンダ231および回動部材41の図示を省略している。また、図5では、説明の便宜上、リフトシリンダ570を実際よりも大きく図示している。
板部材562aは、左右方向に延びるとともに、両端にそれぞれ後方から第1部材560が取り付けられている。ブラケット部562bは、板部材562aを後方から保持する。板部材562aの上端および下端は、板部材562aの上下方向への移動範囲を規制する。ブラケット部562bは、板部材562aを後方から覆うC字形状を有している(図3参照)。板部材562aは、ブラケット部562bの左右方向の両端から突出している。
ブラケット部562bの左右方向の両端面562cに第1部材560の内面560aが当接している。これにより、第1部材560および板部材562aは、ブラケット部562bにガイドされた状態で上下方向に移動する。
リフト機構507は、第1部材560の上下方向の位置を変更することにより、トランサム13aに対するチルト軸40の上下方向の位置を変更する。リフトシリンダ570は、チルト軸40よりも低い位置で上下方向に延びるように配置されており、その上端が板部材562aに固定されている。従って、板部材562a、第1部材560およびチルト軸40は、リフトシリンダ570が伸びることにより上方に移動する(例えば、図3の状態から図4の状態になる)。その結果、チルト軸40と第1トリムシリンダ軸51との間の距離が長くなる。
一方、板部材562a、第1部材560およびチルト軸40は、リフトシリンダ570が縮むことにより下方に移動する。その結果、チルト軸40と第1トリムシリンダ軸51との間の距離は短くなる。
このように、リフト機構507によってチルト軸40が上下に移動することから、船体13に対する船外機本体15aの上下位置を変更することができる。チルト軸40を上方、下方に移動することをそれぞれ、「リフトアップ」、「リフトダウン」と呼ぶ。なお、チルト軸40の上下位置が可変であることで、船外機本体15aのトリム・チルトの作動域(トリムシリンダ231による船外機本体15aの回動角度の上限および下限)も変更可能となる。
なお、船外機本体15aの上下位置を変更する機構はこの例に限定されず、特開2020-66356号公報に開示された他の機構や他の公知の機構を採用してもよい。
図6は、船舶11の背面図である。前進時において、船外機15Aのプロペラ123は、後方から見て反時計方向に回転し、船外機15Bのプロペラ123は、後方から見て時計方向に回転する。
図7は、船舶11における操船システムのブロック図である。この操船システムは、本実施の形態の船舶の制御装置を含む。船舶11は、制御装置の一部としてのコントローラ30のほか、上記したリフト機構507、スロットル開度センサ34、操舵角センサ35、船体速度センサ36、船体加速度センサ37、姿勢センサ38、受信部39、表示部9、設定操作部19を備える。船舶11はまた、エンジン回転数検出部17(17A、17B)、転舵用アクチュエータ24(24A、24B)、PTT機構23(23A、23B)、トリムタブアクチュエータ22(22A、22B)を備える。船舶11はまた、スロットルセンサ25、開度調整部26を備える。
コントローラ30、スロットルセンサ25、開度調整部26、操舵角センサ35、船体速度センサ36、船体加速度センサ37、姿勢センサ38、受信部39、表示部9、設定操作部19は、中央ユニット10に含まれるか、または中央ユニット10の付近に配置される。転舵用アクチュエータ24A、24B、PTT機構23A、23Bはそれぞれ、船外機15A、15Bに対応して設けられる。スロットル開度センサ34、エンジン回転数検出部17は、対応する船外機15に設けられる。トリムタブアクチュエータ22A、22Bはそれぞれ、トリムタブ20A、20Bに含まれる。
コントローラ30は、CPU31、ROM32およびRAM33および不図示のタイマを含む。ROM32は制御プログラムを格納している。CPU31は、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に展開して実行することにより、各種の制御処理を実現する。RAM33は、CPU31が制御プログラムを実行する際のワークエリアを提供する。
センサ25、34~38、およびエンジン回転数検出部17による各検出結果は、コントローラ30に供給される。スロットルセンサ25は、スロットルレバー12の操作位置を検出する。スロットル開度センサ34は、不図示のスロットルバルブの開度を検出する。開度調整部26は、スロットルバルブの開度を調整する。操舵角センサ35は、ステアリングホイール18が回転された際の回転角を検出する。船体速度センサ36、船体加速度センサ37はそれぞれ、船舶11(船体13)の航行の速度(船速)、加速度を検出する。
姿勢センサ38は、例えば、ジャイロセンサおよび磁気方位センサ等を含む。姿勢センサ38から出力された信号に基づいて、コントローラ30は、ロール角、ピッチ角およびヨー角を算出する。なお、コントローラ30は、船体13のロール角およびピッチ角を、船体加速度センサ37の出力信号に基づいて算出してもよい。受信部39は、GPSなどのGNSS(Global Navigation Satellite Systems)の受信機を含み、GPS信号や各種の信号を位置情報として受信する機能を有する。受信部39が受信した信号はCPU31に供給される。なお、船体13の加速度は、受信部39で受信されるGPS信号から取得されてもよい。
エンジン回転数検出部17は、対応するエンジン16の単位時間当たりの回転数を検出する。表示部9は、各種情報を表示する。設定操作部19は、操船に関する操作をするための操作子、PTT操作スイッチのほか、各種設定を行うための設定操作子、各種指示を入力するための入力操作子を含む(いずれも図示せず)。
転舵用アクチュエータ24は、回動中心C2まわりに、対応する船外機15を船体13に対して回動させる。回動中心C2を中心とする船外機15A、15Bのそれぞれの回動によって、船体13の中心線C1に対して推進力が作用する方向を変化させることができる。
PTT機構23は、対応する船外機15をチルト軸40まわりに回動させる。PTT機構23は、例えば、PTT操作スイッチが操作されることによって作動する。これにより、船体13に対する船外機15(船外機本体15a)の回動角度(傾斜角)を変化させることができる。PTT機構23はコントローラ30によっても制御される。例えば、コントローラ30は、PTT機構23A、23Bを個別に制御し、対応する船外機15の回動角度を変化させることができる。
トリムタブアクチュエータ22A、22Bは、コントローラ30によって制御される。例えば、コントローラ30は、各トリムタブアクチュエータ22に制御信号を出力することで、各トリムタブアクチュエータ22を作動させる。各トリムタブアクチュエータ22の作動によって、対応するタブ本体21が揺動する。
また、コントローラ30は、左右のリフト機構507を個別に制御する。例えばコントローラ30は、各リフト機構507のリフトシリンダ570に制御信号を出力することで、リフトアップまたはリフトダウンを行わせる。
姿勢センサ38から出力される信号は、ヨー軸まわりのヨーレート(ヨー回転角速度)を含む。コントローラ30は、姿勢センサ38から出力されたヨーレートに基づいて、船体13の進行方向が直進方向であるか否かを判定する。このほか、姿勢センサ38から出力される信号は、ロール軸まわりのロールレート、ピッチ軸まわりのピッチレートを含む。コントローラ30は、姿勢センサ38から出力された信号に基づいて、船体13のロール、ヨー、ピッチ方向の変位の有無や角度を判定することができる。また、コントローラ30は、チャインウォークの発生の有無やレベルを判定することができる。
なお、コントローラ30は、エンジン回転数検出部17による検出結果を、不図示のリモコンECUを介して取得してもよい。なお、コントローラ30は、各船外機15に設けられる船外機ECU(図示せず)を介して、各エンジン16を制御してもよい。なお、上記したセンサの全てを備えることは必須でない。
図8は、船体13のロール方向の変位が発生した場合に、当該変位を抑制するために実行されるロール抑制制御を示す概念図である。船体13のロール方向の変位を、以下、「ロール変位」と記す。なお、チャインウォークに含まれるロール成分も抑制対象となる。
判定部としてのコントローラ30は、姿勢センサ38から出力される信号から、ロール情報(ロールに関する信号)を取得し、ロール情報に基づいて、船体13のロール変位が発生したか否かを判定する。ロール変位を当て舵操作によって抑えることは必ずしも容易でない。そこで、制御部としてのコントローラ30は、ロール変位が発生した場合、ロール抑制制御として、第1制御および第2制御のいずれかまたは双方を実行する。あるいは、コントローラ30は、第1制御、第2制御または第3制御の少なくとも1つを実行してもよい。
まず、第1制御は、駆動部としてのPTT機構23A、23Bを制御することで、船外機15A(左推進機)または船外機15B(右推進機)の少なくとも一方の回動角度(厳密にはチルト軸40を中心とした船外機本体15aの回動角度)を変更する制御である。
第2制御は、リフト機構507を制御することで、船外機15Aまたは船外機15Bの少なくとも一方の上下位置(厳密には船体13に対する船外機本体15aの上下位置)を変更する制御である。
第3制御は、船外機15A、15Bの少なくとも一方の出力を変更する制御である。
各制御による作用は次の通りである。図8には、船体13を後方から見た図として、右方向へロール変位(右ロール)した場合と左方向へロール変位(左ロール)した場合とが模式的に示されている。また、各制御において、上向きの矢印はトリムアップ、リフトアップまたは出力アップを示し、下向きの矢印はトリムダウン、リフトダウンまたは出力ダウンを示す。
まず、第1制御では、コントローラ30は、左右方向のうちロール変位の方向(第1方向)とは反対の(第2方向に対応する)船外機15の回動角度を大きくすることと、ロール変位の方向と同じ(第1方向に対応する)船外機15の回動角度を小さくすることと、の少なくとも一方を実行する。これにより、ロール方向とは逆の回転モーメントを生じさせてロール変位を抑制することができる。
ここで、トリムインからトリムアウトにすることも「回動角度を大きくすること」や「トリムアップ」に含まれる。トリムアウトからトリムインにすることも「回動角度を小さくすること」や「トリムダウン」に含まれる。回動角度の変更には、トリムインから角度違いのトリムイン、トリムアウトから角度違いのトリムアウトに変更するケースも含まれる。
例えば、左ロールの発生時には、コントローラ30は、第1制御として次の(1)~(4)のうちいずれか1つを実行する。
(1)右の船外機15Bの回動角度を大きく(トリムアップ)する
(2)左の船外機15Aの回動角度を小さく(トリムダウン)する
(3)右の船外機15Bの方が大きい変化量となるように船外機15A、15Bの双方の回動角度を大きく(トリムアップ)する
(4)左の船外機15Aの方が小さい変化量となるように船外機15A、15Bの双方の回動角度を小さく(トリムダウン)する
(1)右の船外機15Bの回動角度を大きく(トリムアップ)する
(2)左の船外機15Aの回動角度を小さく(トリムダウン)する
(3)右の船外機15Bの方が大きい変化量となるように船外機15A、15Bの双方の回動角度を大きく(トリムアップ)する
(4)左の船外機15Aの方が小さい変化量となるように船外機15A、15Bの双方の回動角度を小さく(トリムダウン)する
左ロールの発生時を例にとり、上記第1制御が有効である理由を説明する。中心線C1(図1)に平行で船体13の重心Gを通る仮想軸線をX軸(ロール軸)とする。右の船外機15Bをトリムアップすると、右舷後部に作用する下向きの力が大きくなる(または上向きの力が小さくなる)。これにより、X軸に関する右回りのモーメントが発生するので、船体13の姿勢を右方向へ戻すことができる。左の船外機15Aをトリムダウンした場合も同様の作用が生じる。
また、次のような作用も生じる。右の船外機15Bをトリムアップすると、船外機15Bの推力のベクトル方向と船舶11の重心Gとの最短距離が長くなる。そのため、重心Gを中心として左舷船首位置に加わる頭上げ方向(ピッチ角を+方向にする方向)のモーメントが、右舷船首位置に加わる頭上げ方向のモーメントよりも相対的に大きくなる。そのため、船体13に対してX軸に関する右回りのモーメントが発生するので、船体13の姿勢を右方向へ戻すことができる。左の船外機15Aをトリムダウンした場合も同様の作用が生じる。
従って、仮に、左ロールの発生時点で船外機15A、15Bの回動角度が同じであったとすると、コントローラ30は、船外機15Bの回動角度を船外機15Aの回動角度よりも大きくするよう制御する。
第2制御では、コントローラ30は、左右方向のうちロール変位の方向とは反対の船外機15の上下位置を低くすることと、ロール変位の方向と同じ船外機15の上下位置を高くすることと、の少なくとも一方を実行する。これにより、ロール方向とは逆の回転モーメントを生じさせてロール変位を抑制することができる。
例えば、左ロールの発生時には、コントローラ30は、第2制御として次の(1)~(4)のうちいずれか1つを実行する。
(1)右の船外機15Bをリフトダウンする
(2)左の船外機15Aをリフトアップする
(3)右の船外機15Bの方が大きいダウン量となるように船外機15A、15Bの双方をリフトダウンする
(4)左の船外機15Aの方が小さいアップ量となるように船外機15A、15Bの双方をリフトアップする
(1)右の船外機15Bをリフトダウンする
(2)左の船外機15Aをリフトアップする
(3)右の船外機15Bの方が大きいダウン量となるように船外機15A、15Bの双方をリフトダウンする
(4)左の船外機15Aの方が小さいアップ量となるように船外機15A、15Bの双方をリフトアップする
左ロールの発生時を例にとり、上記第2制御が有効である理由を説明する。右の船外機15Bをリフトダウンすると、水による右の船外機15Bへの抵抗が増加する。これにより、船体13の重心Gを通り上下方向に平行なZ軸(ヨー軸)を中心として、右回りのモーメントが発生する。このモーメントの方向は船体13を右旋回させるモーメントの方向と同じであり、右旋回時と同様に船体13を右方向へロールさせるように作用する。その結果、船体13の姿勢を右方向へ戻すことができる。左の船外機15Aをリフトアップした場合も同様の作用が生じる。
また、次のような作用も生じる。右の船外機15Bをリフトダウンすると、船外機15Bの推力のベクトル方向と船舶11の重心Gとの最短距離が長くなる。そのため、重心Gを中心として左舷船首位置に加わる頭上げ方向のモーメントが、右舷船首位置に加わる頭上げ方向のモーメントよりも相対的に大きくなる。そのため、船体13に対してX軸に関する右回りのモーメントが発生するので、船体13の姿勢を右方向へ戻すことができる。左の船外機15Aをリフトアップした場合も同様の作用が生じる。
従って、仮に、ロール発生時点で船外機15A、15Bの上下位置が同じであったとすると、コントローラ30は、船外機15Bの上下位置を船外機15Aの上下位置よりも低くするよう制御する。
第3制御では、コントローラ30は、左右方向のうちロール変位の方向とは反対の船外機15の出力を低くすることと、ロール変位の方向と同じ船外機15の出力を高くすることと、の少なくとも一方を実行する。これにより、ロール方向とは逆の回転モーメントを生じさせてロール変位を抑制することができる。
例えば、左ロールの発生時には、コントローラ30は、第3制御として次の(1)~(4)のうちいずれか1つを実行する。
(1)右の船外機15Bの出力を減少させる
(2)左の船外機15Aの出力を増加させる
(3)右の船外機15Bの方が大きい減少量となるように船外機15A、15Bの双方の出力を減少させる
(4)左の船外機15Aの方が大きい増加量となるように船外機15A、15Bの双方の出力を増加させる
(1)右の船外機15Bの出力を減少させる
(2)左の船外機15Aの出力を増加させる
(3)右の船外機15Bの方が大きい減少量となるように船外機15A、15Bの双方の出力を減少させる
(4)左の船外機15Aの方が大きい増加量となるように船外機15A、15Bの双方の出力を増加させる
左ロールの発生時を例にとり、上記第3制御が有効である理由を説明する。右の船外機15Bの出力を減少させると、Z軸を中心として右回りのモーメントが発生する。このモーメントの方向は船体13を右旋回させるモーメントの方向と同じであり、右旋回時と同様に船体13を右方向へロールさせるように作用する。その結果、船体13の姿勢を右方向へ戻すことができる。左の船外機15Aの出力を増加させた場合も同様の作用が生じる。
また、右の船外機15Bの出力を減少させると、後方から見て時計方向に回転している船外機15Bのプロペラ123の反作用が減少する。これにより、相対的に、船体13を右方向へロールさせるように作用するので、船体13の姿勢を右方向へ戻すことができる。左の船外機15Aの出力を増加させた場合も同様の作用が生じる。
従って、仮に、ロール発生時点で船外機15A、15Bの出力が同じであったとすると、コントローラ30は、船外機15Bの出力を船外機15Aの出力よりも低くするよう制御する。
なお、右ロールの発生時のロール抑制制御は、左ロールの発生時のロール抑制制御の内容を左右反転させることで理解できる。
ところで、船外機15A、15Bのトリム角やリフト量の変更による、左右の舷船首位置に加わる頭上げ方向のモーメントと同様の作用が、第3制御によっては逆効果として作用する。しかし、「第3制御が有効である理由」で説明した作用の方が優勢であることから、結果として、第3制御によってロール抑制効果を得ることができる。
図9は、操船制御処理を示すフローチャートである。この処理は、CPU31が、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に展開して実行することにより実現される。この処理は、例えば、操船システムが起動されると開始される。この処理において、CPU31は、本発明における判定部および制御部としての役割を果たす。
ステップS101では、CPU31は、抑制モード条件が成立したか否かを判別する。ここで、操船モードには通常モードと抑制モードとがある。抑制モードは、ロール変位を自動で抑制するモードである。通常モードは、ロール変位を自動で抑制しないモードである。抑制モード条件は、例えば、船速が所定速度を超えたことによって成立する。あるいは、抑制モード条件は、船速が所定速度を超え且つ、船体13の進行方向が直進方向である場合に成立してもよい。
そしてCPU31は、抑制モード条件が成立した場合はステップS102に進み、抑制モード条件が成立しない場合はステップS107に進む。ステップS102では、操船モードが通常モードであった場合は抑制モードに移行させると共に、抑制モードであることを知らせるための報知を実行する。一方、ステップS107では、CPU31は、操船モードが通常モードでなかった場合は通常モードに戻すと共に、上記報知を解除する。その後CPU31は、ステップS106に進む。
ステップS102の後、ステップS103では、CPU31は、姿勢センサ38からの出力信号に基づいてロール情報を取得する。ステップS104では、CPU31は、取得したロール情報に基づいて、ロール抑制が必要か否かを判別する。例えば、CPU31は、ロール情報からロール角度を算出し、算出したロール角度が所定角度を超えた場合に船体13のロール変位が発生したと判別し、且つ、ロール抑制が必要であると判別する。
CPU31は、ステップS104での判別の結果、ロール抑制が必要でない場合はステップS106に進む。しかし、ロール抑制が必要である場合は、CPU31は、ステップS105で、ロール抑制制御を実行する。ロール抑制制御は、上述した通りであり、第1制御、第2制御の少なくとも1つが(さらには第3制御も)実行される。
ステップS106では、CPU31は、「その他の処理」を実行して、ステップS101に戻る。ここでいう「その他の処理」においては、例えば、設定操作部19での設定や操作に応じた各種処理が実行される。例えば、操船システムを終了する指示があれば、本フローチャートを終了する処理が実行される。
本実施の形態によれば、船体13のロール方向の変位が発生したと判定された場合は、第1制御と第2制御とのいずれかまたは双方が実行されるので、船体13のロール方向の変位を抑制することができる。
なお、船舶11は、左右方向における中央より左に配置された左推進機と右に配置された右推進機とから成る推進機の組を2組以上備えてもよく、ロール抑制制御の対象とする推進機の組はそのうち1組以上であればよい。
なお、推進機は、動力としてエンジンを有するものに限定されず、電動機を用いたものであってもよい。
なお、第1制御または第2制御のいずれかを実行可能であれば、本発明の対象となる船舶は、船内機や船内外機を備える船舶、あるいはジェットボートであってもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
11 船舶、 13 船体、 15A、15B 船外機、 23 PTT機構、 30 コントローラ、 31 CPU、 40 チルト軸、 507 リフト機構
Claims (10)
- 船体と、
前記船体の船尾に、チルト軸を中心に回動自在に取り付けられ、左右方向における中央より左に配置された左推進機と右に配置された右推進機とから成る1組以上の推進機と、
前記推進機の下部の位置が最も高くなる角度を最大回動角度として、前記チルト軸を中心とする前記推進機の回動角度を変更する駆動部と、
前記船体に対する前記推進機の上下位置を変更するリフト機構と、
前記船体のロール方向の変位が発生したか否かを判定する判定部と、
前記駆動部および前記リフト機構を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記判定部により前記船体のロール方向の変位が発生したと判定された場合は、前記駆動部を制御することで前記左推進機または前記右推進機の少なくとも一方の回動角度を変更する第1制御と、前記リフト機構を制御することで前記左推進機または前記右推進機の少なくとも一方の上下位置を変更する第2制御との、いずれかまたは双方を実行する、船舶。 - 前記制御部は、前記第1制御では、左右方向のうち第1方向へのロール方向の変位が発生した場合は、前記左推進機または前記右推進機のうち、前記第1方向とは反対の第2方向に対応する推進機の回動角度を大きくすることと、前記第1方向に対応する推進機の回動角度を小さくすることと、の少なくとも一方を実行する、請求項1に記載の船舶。
- 前記制御部は、前記第2制御では、左右方向のうち第1方向へのロール方向の変位が発生した場合は、前記左推進機または前記右推進機のうち、前記第1方向とは反対の第2方向に対応する推進機の上下位置を低くすることと、前記第1方向に対応する推進機の上下位置を高くすることと、の少なくとも一方を実行する、請求項1に記載の船舶。
- 前記制御部は、前記判定部により前記船体のロール方向の変位が発生したと判定された場合は、さらに第3制御を実行し、
前記制御部は、前記第3制御では、左右方向のうち第1方向へのロール方向の変位が発生した場合は、前記左推進機または前記右推進機のうち、前記第1方向とは反対の第2方向に対応する推進機の出力を低くすることと、前記第1方向に対応する推進機の出力を高くすることと、の少なくとも一方を実行する、請求項1に記載の船舶。 - 前記判定部は、検出されたロール角度が所定角度を超えた場合に、前記船体のロール方向の変位が発生したと判定する、請求項1に記載の船舶。
- 前記制御部は、前記第1制御では、左右方向のうち第1方向へのロール方向の変位が発生した場合は、前記左推進機または前記右推進機のうち、前記第1方向とは反対の第2方向に対応する推進機の回動角度を、前記第1方向に対応する推進機の回動角度よりも大きくする、請求項1に記載の船舶。
- 前記制御部は、前記第2制御では、左右方向のうち第1方向へのロール方向の変位が発生した場合は、前記左推進機または前記右推進機のうち、前記第1方向とは反対の第2方向に対応する推進機の上下位置を、前記第1方向に対応する推進機の上下位置よりも低くする、請求項1に記載の船舶。
- 前記制御部は、前記判定部により前記船体のロール方向の変位が発生したと判定された場合は、さらに第3制御を実行し、
前記制御部は、前記第3制御では、左右方向のうち第1方向へのロール方向の変位が発生した場合は、前記左推進機または前記右推進機のうち、前記第1方向とは反対の第2方向に対応する推進機の出力を、前記第1方向に対応する推進機の出力よりも低くする、請求項1に記載の船舶。 - 前記左推進機のプロペラは、後方から見て反時計方向に回転し、前記右推進機のプロペラは、後方から見て時計方向に回転する、請求項4または8に記載の船舶。
- 船体の船尾に、チルト軸を中心に回動自在に取り付けられ、左右方向における中央より左に配置された左推進機と右に配置された右推進機とから成る1組以上の推進機と、
前記推進機の下部の位置が最も高くなる角度を最大回動角度として、前記チルト軸を中心とする前記推進機の回動角度を変更する駆動部と、
前記船体に対する前記推進機の上下位置を変更するリフト機構と、
を備える船舶の制御装置であって、
前記船体のロール方向の変位が発生したか否かを判定する判定部と、
前記駆動部および前記リフト機構を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記判定部により前記船体のロール方向の変位が発生したと判定された場合は、前記駆動部を制御することで前記左推進機または前記右推進機の少なくとも一方の回動角度を変更する第1制御と、前記リフト機構を制御することで前記左推進機または前記右推進機の少なくとも一方の上下位置を変更する第2制御との、いずれかまたは双方を実行する、船舶の制御装置。
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- 2023-05-15 US US18/197,182 patent/US20230373607A1/en active Pending
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