JP2023166864A - 通信装置およびその制御方法、通信システム - Google Patents

通信装置およびその制御方法、通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの利便性が高い通信パラメータの設定処理技術を提供する。【解決手段】通信装置は、無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を他の通信装置から受信する受信手段と、他の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定手段と、決定された優先度に基づいて、設定要求に対する設定応答を他の通信装置に送信する送信手段と、を有する。送信手段は、設定応答を受信した他の通信装置が複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、複数の通信パラメータを設定応答に含める。【選択図】図3

Description

本発明は、通信パラメータの設定処理に関するものである。
近年、無線ネットワークにアクセスするための通信パラメータを設定する技術として、Wi-Fi(登録商標)DPP(Device Provisioning Protocol)規格が策定された。DPP規格では、コンフィギュレータ(Configurator)と呼ばれる装置が、エンローリ(Enrollee)と呼ばれる装置に通信パラメータを提供することが定められている(特許文献1)。
DPP規格においては、通信パラメータは、DPP_Configuration_Responseフレームに含められ、コンフィギュレータからエンローリに送信される。通信パラメータを提供されたエンローリは、例えばアクセスポイント(AP)として動作する場合は、取得した通信パラメータに基づいて無線ネットワークを形成する。また、ステーション(STA)として動作する場合は、取得した通信パラメータに基づいて無線ネットワークに接続する。また、DPP規格のバージョン2.0以降では、DPP_Configuration_Responseフレーム内に、通信パラメータを1個だけでなく複数個含めることが可能となっている。
米国特許出願公開第2017/0295448号
しかしながら、コンフィギュレータが複数個の通信パラメータを送信した場合、エンローリは、複数個の通信パラメータの何れを使用するのが望ましいかは未知である。そのため、エンローリは、複数の通信パラメータを順次使用してネットワークへの接続を試行する(すなわち複数回試行する)ことになる。結果としてネットワークへの接続までに時間を要すことになりユーザの利便性が損なわれる場合がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性が高い通信パラメータの設定処理技術を提供することを目的としている。
上述の問題点を解決するため、本発明に係る通信装置は以下の構成を備える。すなわち、通信装置は、
無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を他の通信装置から受信する受信手段と、
前記他の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定手段と、
前記決定された優先度に基づいて、前記設定要求に対する設定応答を前記他の通信装置に送信する送信手段と、
を有し、
前記送信手段は、前記設定応答を受信した前記他の通信装置が前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、前記複数の通信パラメータを前記設定応答に含める。
本発明によれば、ユーザの利便性が高い通信パラメータの設定処理技術を提供することができる。
通信システムの全体構成を示す図である。 通信装置のハードウェア構成を示す図である。 通信装置(コンフィギュレータ)が実行する処理のフローチャートである。 通信装置(エンローリ)が実行する処理のフローチャートである。 通信装置(コンフィギュレータ)と通信装置(エンローリ)との間のシーケンス図である。 通信装置(コンフィギュレータ)が実行する処理のフローチャートである。 通知フォーマットの例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1実施形態)
本発明に係る通信装置の第1実施形態として、Wi-FiのDPP(Device Provisioning Protocol)規格に準拠して動作する通信装置を含む通信システムを例に挙げて以下に説明する。特に、各通信装置は、バージョン2.0以降のDPP規格に準拠しており、複数の通信パラメータを1つのDPP_Configuration_Responseフレームで送信/受信可能に構成されていることを想定する。
<システム構成および装置構成>
図1は、通信システムの全体構成を示す図である。通信システムには、通信装置101および通信装置102が含まれる。
通信装置101は、DPP規格に準拠したコンフィギュレータとして動作する。コンフィギュレータとは、無線ネットワーク105または無線ネットワーク106に接続もしくは形成するために必要な通信パラメータを提供/送信する役割の装置である。ここでは、通信装置101は、通信装置102に対して無線ネットワーク105および無線ネットワーク106の両方の通信パラメータを提供することを想定する。なお、複数の通信パラメータは、無線ネットワーク105および無線ネットワーク106に接続するための2個の通信パラメータに限らず、他の無線ネットワークに紐づく通信パラメータを含めた3個以上であってもよい。
なお、通信パラメータとは、例えば、DPP規格に準拠したクレデンシャルであり、無線ネットワーク105または無線ネットワーク106に接続するために必要な鍵情報であるnetAccessKey等の情報が含まれる。しかし、これに限らず、鍵情報としてPSK(Pre Shared Key)等の情報含むものであってもよい。また、通信パラメータは、無線ネットワーク105または無線ネットワーク106の識別子であるSSID(Service Set Identification)や周波数チャネルの情報を含んでいてもよい。また、無線ネットワーク105または無線ネットワーク106において用いられる暗号方式や認証方式等の情報を含んでいてもよいし、当該通信パラメータの有効期限を含んでいてもよい。
コンフィギュレータである通信装置101は、通信装置102に提供する通信パラメータを複数個保持している場合、通信装置102が接続する無線ネットワークの優先度に対応するように各通信パラメータの優先度を決定する。例えば、無線ネットワーク106と比べて無線ネットワーク105に接続させたい場合、無線ネットワーク105に接続するための通信パラメータの優先度を、無線ネットワーク106に接続するための通信パラメータの優先度より高くなるように決定する。
また、コンフィギュレータである通信装置101は、通信装置102に複数の通信パラメータを提供する際に、通信装置102が複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような情報を通知する。例えば、複数の通信パラメータと共に当該通信パラメータの優先度を示す情報を提供する。また、優先度を示す情報を併せて送信するのではなく、優先度の高い順に通信パラメータを並べて送信することで、エンローリが通信パラメータの優先度を特定できるようにしてもよい。
一方、通信装置102は、DPP規格に準拠したエンローリとして動作する。エンローリとは、無線ネットワーク105および無線ネットワーク106に接続するために必要な通信パラメータを取得/受信する役割の装置である。ここでは、通信装置102は、通信装置101から無線ネットワーク105および無線ネットワーク106の両方の通信パラメータを受信することを想定する。また、通信装置101は、アクセスポイント103が形成する無線ネットワーク105またはアクセスポイント104が形成する無線ネットワーク106に接続する子局であるステーション(STA)としても動作できる。なお、通信装置102は、無線ネットワークを形成する無線基地局(親局)であるアクセスポイント(AP)として動作してもよい。
また、エンローリである通信装置102は、通信パラメータを要求する際に、役割情報も通知する。この役割情報とは、通信パラメータの設定処理(共有処理とも言う)が行われた後の役割を示す。ここでは役割として、取得した通信パラメータを用いて無線ネットワーク接続を行う「ステーション」、もしくは、取得した通信パラメータを用いて無線ネットワーク形成を行う「アクセスポイント」を示すものとする。また、役割として、通信パラメータを提供する「コンフィギュレータ」を示してもよい。ここでは、通信装置102はステーションとして動作するため、「ステーション」を示す役割情報を通知する。
なお、通信装置101および通信装置102の具体例としては、アクセスポイント装置、携帯電話、デジタルカメラ、ビデオカメラ、プリンタ、プロジェクタ、PC、PDA、スマートフォン、スマートウォッチなどが挙げられるが、これらに限られない。
アクセスポイント103は、例えば、DPP規格に規定されるアクセスポイントとして動作する。具体的には、アクセスポイント103は、無線ネットワーク105の情報を含むビーコンを周期的に送信し、また、他の通信装置からの接続要求を受け付け、当該他の通信装置の無線ネットワーク105への接続を許可する。また、アクセスポイント103は、DPP規格に規定されるエンローリとして動作し、コンフィギュレータとして動作する通信装置101から通信パラメータを取得することで無線ネットワーク105を形成することができる。なお、通信パラメータはコンフィギュレータから提供されたものではなく、UI(ユーザインタフェース)を介してユーザが設定したものでもよい。
アクセスポイント104は、アクセスポイント103と同様に、通信装置101から通信パラメータを取得することで無線ネットワーク106を形成することができる。
また、本実施形態におけるアクセスポイント103およびアクセスポイント104は、DPP規格に規定されるアクセスポイントとして動作するとともに特定の機能をもつ電子機器(プリンタやデジタルカメラなど)であってもよい。
また、無線ネットワーク105は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠した無線ネットワークであり、アクセスポイント103が形成したネットワークである。ここで、IEEEとは、The Institute of Electrical and Electronics Engineersの略である。ただし、無線ネットワーク105は、Wi-Fi Direct規格に準拠したGroup Ownerとして形成したネットワークであってもよい。また、ワイヤレスUSB、MBOA、Bluetooth(登録商標)、UWB、ZigBee、NFC等に準拠したネットワークであってもよい。ここで、MBOAは、Multi Band OFDM Allianceの略であり、UWBは、Ultra Wide Bandの略である。また、UWBは、ワイヤレスUSB、ワイヤレス1394、WINETなどが含まれる。
無線ネットワーク106は、無線ネットワーク105と同様に、IEEE802.11シリーズ規格に準拠した無線ネットワークであり、アクセスポイント104が形成したネットワークである。
図2は、通信装置101のハードウェア構成を示す図である。なお、通信装置102も同様のハードウェア構成を有する。
記憶部201は、ROMやRAM等の1以上のメモリにより構成され、後述する各種動作を行うためのプログラムや、無線通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。なお、記憶部201として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体を用いてもよい。
制御部202は、CPUやMPU等の1以上のプロセッサにより構成され、記憶部201に記憶されたプログラムを実行することにより通信装置101全体を制御する。なお、制御部202は、記憶部201に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働により通信装置101全体を制御するようにしてもよい。また、制御部202がマルチコア等の複数のプロセッサを備え、複数のプロセッサにより通信装置101全体を制御するようにしてもよい。また、制御部202は、機能部203を制御して、撮像や印刷、投影等の所定の処理を実行する。
機能部203は、通信装置101が所定の処理を実行するためのハードウェアである。例えば、通信装置101がカメラである場合、機能部203は撮像部であり、撮像処理を行う。また、例えば、通信装置101がプリンタである場合、機能部203は印刷部であり、印刷処理を行う。また、例えば、通信装置101がプロジェクタである場合、機能部203は投影部であり、投影処理を行う。機能部203が処理するデータは、記憶部201に記憶されているデータであってもよいし、後述する通信部206を介して他の通信装置と通信したデータであってもよい。
入力部204は、ユーザからの各種操作の受付を行う。出力部205は、ユーザに対して各種出力を行う。ここで、出力部205による出力とは、画面上への表示や、スピーカーによる音声出力、振動出力等の少なくとも1つを含む。なお、タッチパネルのように入力部204と出力部205の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。また、出力部205は、所与の情報(例えば公開鍵)をQRコード(登録商標)として画面上へ表示する。
通信部206は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠した無線通信の制御や、IP(Internet Porotocol)通信の制御を行う。また、通信部206はアンテナ207を制御して、無線通信のための無線信号の送受信を行う。通信装置101は通信部206を介して、画像データや文書データ、映像データ等のコンテンツを通信装置102と通信する。
<装置の動作>
図3は、コンフィギュレータである通信装置101が実行する処理のフローチャートである。通信装置101の電源が投入された場合に、記憶部201に記憶されたプログラムを制御部202が読み出し、それを実行することで実現される処理の流れのフローチャートを示す。なお、通信装置101の電源が投入された場合に代えて、ユーザ操作等により通信装置101が通信設定モード等、所定の動作モードに入った場合や、通信設定アプリケーション等、所定のアプリケーションが起動した場合に、実現されるようにしてもよい。
また、図3に示すフローチャートの少なくとも一部をハードウェアにより実現してもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成すればよい。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてゲートアレイ回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。この場合、以下のフローチャートにおける各ブロックは、ハードウェアブロックとして見做すことができる。なお、複数のブロックをまとめて1つのハードウェアブロックとして構成してもよいし、1つのブロックを複数のハードウェアブロックとして構成してもよい。
S301では、通信装置101は、認証用の公開鍵(例えばDPP規格で規定されたbootstrapping key)の共有処理を行う。ここでは、通信装置102が認証用の公開鍵を含むQRコードを出力部205に表示し、通信装置101がそのQRコードを撮像することで、認証用の公開鍵を共有することを想定する。ただし、通信装置102がディスプレイ等にQRコードを表示する形態に限定されない。
S302では、通信装置101は、S301で取得した通信装置102の認証用の公開鍵を用いて認証処理を行う。ここでは、認証処理を行うために通信装置101は、認証要求を送信する。ここでは、「認証要求」とは、DPP規格に準拠したDPP_Authentication_Requestフレームである。また、認証要求には、認証処理に用いられる認証情報、通信装置101の識別情報、通信装置101が生成した乱数、および、共有鍵を生成するために用いられる共有鍵生成用の公開鍵(通信装置101の公開鍵)が含まれる。また、ここでは、「認証情報」とは、具体的にはQRコードに含まれる通信装置102の認証用の公開鍵のハッシュ値である。また、通信装置101の識別情報とは、具体的には、通信装置101の認証用公開鍵のハッシュ値である。また、乱数は、後述する認証応答の受信時に、認証のために使用される。
なお、共有鍵生成用の公開鍵(通信装置101の公開鍵)は、通信装置102との間で生成される共有鍵の生成元となる鍵として用いられる。共有鍵は、例えば、ECDH(Elliptic Curve Diffie-Hellman)方式に基づいて生成される。なお、共有鍵の生成方法は、ECDH方式に限定されるものではなく、その他の公開鍵暗号方式であってもよい。
認証要求を受信した通信装置102は、認証要求を送信した装置の検証処理を行う。この判定は、認証要求に含まれている認証情報を用いて行われる。即ち、通信装置102が、通信装置102の認証用公開鍵のハッシュ値を計算し、計算されたハッシュ値と認証要求に含まれるハッシュ値(認証情報)とを比較し、両者が一致した場合に検証が成功したと判定する。なお、このときのハッシュ値の計算に用いられるハッシュ関数は、DPP規格において定められており、通信装置101がハッシュ値の計算に用いたハッシュ関数と同じである。
認証要求を送信した通信装置101は、認証応答を待ち受ける。ここでは、「認証応答」とは、DPP規格に準拠したDPP_Authentication_Responseフレームである。認証応答には、通信装置102の共有鍵生成用の公開鍵、通信装置102が生成した乱数、および、タグ情報が含まれる。なお、タグ情報とは、通信装置101の送信した認証要求に含まれていた乱数等用いたハッシュ値を、上述した共有鍵により暗号化したものである。なお、S302にて、認証応答の待ち受けを開始してから所定の時間内に認証応答を受信しなかった場合、通信パラメータの設定処理を終了してもよい。
所定時間内に認証応答を受信した場合、通信装置101は、認証応答に含まれる情報に基づいて、通信装置102の認証を行う。具体的には、通信装置101は、まず、通信装置101の共有鍵生成用の秘密鍵と通信装置102の共有鍵生成用の公開鍵とを用いて共有鍵を生成する。通信装置101の共有鍵生成用の公開鍵は、通信装置101が共有鍵を生成する際に用いられる通信装置101の共有鍵生成用の秘密鍵に対応する通信装置101の公開鍵である。また、通信装置102の共有鍵生成用の公開鍵は、通信装置102が共有鍵を生成する際に用いられる通信装置102の共有鍵生成用の秘密鍵に対応する公開鍵である。このような組み合わせの鍵を用いることにより、通信装置101は、通信装置102が生成した共有鍵と同じ共有鍵を生成することができる。なお、共有鍵生成用の互いの公開鍵が、上述した認証要求および認証応答の送受により、通信装置101と通信装置102との間で正しく授受されなかった場合には、同じ共有鍵を生成できないことになる。
次に、通信装置101は、認証応答に含まれるタグ情報を、生成した共有鍵で復号し、認証要求に含めた乱数等を正しく復号できるかを確認する。正しく復号できた場合には、通信装置101は、認証に成功したと判定し、通信装置102をエンローリとして認定する。一方、正しく復号できなかった場合には認証に失敗したと判定する。なお、正しく復号できない場合とは、例えば、同じ共有鍵を生成できなかった場合である。認証に失敗した場合、通信装置102はエラーを通知する。一方、認証に成功した場合、通信装置101は、通信装置102へ認証確認を送信する。ここでは、「認証確認」とは、DPP規格に準拠したDPP_Authentication_Confirmフレームであり、タグ情報を含む。タグ情報は、通信装置102が送信した認証応答に含まれていた乱数を通信装置101が共有鍵によって暗号化したものである。
S303では、通信装置101は、通信装置102から設定要求を待ち受け、通信装置102から送信された設定要求を受信する。なお、設定要求を待ち受ける時間は、認証確認を送信してからの所定時間であってもよいし、S301にて撮像部を起動してからの所定時間であってもよい。ここでは、「設定要求」とは、DPP規格に準拠したDPP_Configuration_Requestフレームである。この設定要求には、通信装置102のデバイス情報、役割情報が含まれる。デバイス情報とは、通信装置102のデバイス名などである。また、役割情報とは、通信パラメータ受信後の役割を示す情報であり、「ステーション」、「アクセスポイント」もしくは「コンフィギュレータ」である。ここでは、役割情報は「ステーション」を示す。なお、設定要求に含まれる情報は、通信装置102が認証応答の送信時においてタグ情報の暗号化に使用した共有鍵で暗号化される。
S304では、通信装置101は、提供可能な通信パラメータが複数個存在するか否かを判定する。すなわち、通信装置102がステーションとして動作することになる通信パラメータが複数個存在するか否かを判定する。通信パラメータが複数個存在しない(1個のみ存在する)と判定した場合(S304でNo)はS305に進み、通信パラメータが複数個存在すると判定した場合(S304でYes)はS306に進む。なお、提供可能な通信パラメータが存在しない場合は、通信パラメータの設定処理を終了する。
S305では、通信装置101は、保持している1個の通信パラメータを含めた設定応答をエンローリである通信装置102に送信する。ここでは、「設定応答」とは、DPP規格に準拠したDPP_Configuration_Responseフレームである。通信装置101が送信する設定応答には、通信パラメータ、通信パラメータの有効期限、通信装置101のコンフィギュレータ専用の公開鍵、役割情報、提供チャネル情報などが含まれる。なお、通信パラメータは、DPP規格に準拠したクレデンシャルの他、通信装置102からの認証応答に含まれる公開鍵を含む。また、設定応答に含まれる情報は、通信装置102との間で生成された共有鍵で暗号化される。その後、通信パラメータの設定処理を終了する。
S306では、通信装置101は、提供可能な複数の通信パラメータそれぞれの優先度を決定する。ここで優先度とは、通信装置102が無線ネットワークへの接続を試行する際の試行順序の優先度である。ここでは、通信装置101が、アクセスポイント103およびアクセスポイント104の各々から受信した電波強度に基づいて優先度を決定する。電波強度は、アクセスポイントから受信する信号のRSSI(Received Signal Strength Indication)の値で示される。例えば、アクセスポイント104の電波強度よりアクセスポイント103の電波強度の方が強ければ、アクセスポイント103に接続するための通信パラメータの優先度をアクセスポイント104に接続するための通信パラメータの優先度よりも高くする。
一般的には、コンフィギュレータとエンローリは近接しているため、通信装置101における電波強度と通信装置102における電波強度はほぼ同じである。そのため、ここでは電波強度は通信装置101が測定した値であることを想定するが、通信装置102が測定した値でもよい。後者の場合、通信装置101は、通信装置102が測定した値を通信装置102から事前に取得しておく。
S307では、通信装置101は、複数の通信パラメータと共に当該複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度(S306にて決定した優先度)を示す情報を含めた設定応答をエンローリである通信装置102に送信する。
以上の処理によって、コンフィギュレータである通信装置101は、設定応答を受信するエンローリである通信装置102が複数の通信パラメータそれぞれの優先度を特定できるような形態で、設定応答を通信装置102に送信することができる。
図7は、優先度を示す通知フォーマットの例を示す図である。図7は、コンフィギュレータがエンローリに送信する設定応答に含まれるDPP Configuration Objectの一例である。DPP Configuration Objectは、JSON(JavaScript Object Notation)形式で記述される。
図7では、設定応答に含まれる2個の通信パラメータが例示的に記載されている。それぞれの通信パラメータ内の末尾には「priority」フィールドが追加されており、優先度を示す文字列もしくは値が指定される。
1個目の通信パラメータには優先度「1」、2個目の通信パラメータには優先度「2」が設定されている。ここでは設定された値が小さいほど高い優先度を示すことを想定する。そのため、通信装置102は、1個目の通信パラメータの方が2個目の通信パラメータよりも高い優先度であると判定する。このようなフォーマットを用いることにより、複数の通信パラメータそれぞれの優先度を示すことが可能となる。
なお、ここでは、優先度を示すために「priority」フィールドを設ける例を説明したが、他の方策で優先度を示すよう構成してもよい。例えば、DPP Configuration Object内の他の項目に格納されてもよい。例えば、オプションで規定されている「Service」フィールドに格納するよう構成してもよい。また、DPP Configuration Object内に優先度を示す情報を含めるのではなく、別のオブジェクトを設定応答に含めることで通知してもよい。例えば、複数の通信パラメータにおける優先度の高い順を示す情報を記載したオブジェクトを設定応答に含めるよう構成してもよい。なお、優先度の高い順を示す情報は、例えば、DPP Configuration Objectを識別する「index」フィールドを新たに定義して、その識別情報を優先度の高い順に並べた情報であってもよい。
図4は、エンローリである通信装置102が実行する処理のフローチャートである。通信装置102の電源が投入された場合に、記憶部201に記憶されたプログラムを制御部202が読み出し、それを実行することで実現される。なお、通信装置102の電源が投入された場合に代えて、図3を用いて説明した通信装置101と同様の処理によって実行開始されるようにしてもよい。
S401では、通信装置102は、認証用の公開鍵の共有処理を行う。ここでは、通信装置102は、認証用の公開鍵を含むQRコードを出力部205に表示する。
S402では、通信装置102は、認証処理を行う。まず、認証処理を行うために通信装置102は、通信装置101が送信する認証要求を待ち受ける。なお、S402にて、認証要求の待ち受けを開始してから所定の時間内に認証要求を受信しなかった場合、通信パラメータの受信処理を終了してもよい。
認証要求を受信した通信装置101は、認証要求を送信した装置の検証処理を行う。この判定は、認証要求に含まれている認証情報を用いて行われる。即ち、通信装置102が、通信装置102の認証用公開鍵のハッシュ値を計算し、計算されたハッシュ値と認証要求に含まれるハッシュ値(認証情報)とを比較し、両者が一致した場合に検証が成功したと判定する。
検証に成功した場合、通信装置102は、通信装置101の共有鍵生成用の公開鍵と、通信装置102の共有鍵生成用の秘密鍵の双方を用いて、通信装置101が共有鍵を生成したのと同じ方法により共有鍵を生成する。そして、通信装置102は、認証応答を送信する。なお、検証に失敗した場合には、通信装置102は、認証応答を送信しない。しかし、これに代えて、検証に失敗した場合に、通信装置102は、検証に失敗したことを示す認証応答を送信するようにしてもよい。
認証応答を送信した通信装置102は、通信装置101が送信する認証確認を待ち受ける。なお、認証確認を待ち受ける時間は、認証応答を送信してからの所定時間であってもよいし、S401にてQRコードを表示してからの所定時間であってもよい。
認証確認を受信した通信装置102は、当該認証確認に含まれているタグ情報を自身が生成した共有鍵で正しく復号できた場合に、認証成功と判定する。認証成功と判定すると、通信装置102は、認証要求を送信した通信装置101をコンフィギュレータとして認定する。一方、認証成功と判定しない場合(即ち、認証に失敗した場合)は、通信装置102は、通信装置101をコンフィギュレータとして認定せず、通信パラメータの受信処理を終了する。
S403では、通信装置102は、コンフィギュレータである通信装置101に設定要求を送信する。S404では、通信装置102は、コンフィギュレータである通信装置101から設定応答を受信する。
S405では、通信装置102は、受信した設定応答に通信パラメータが複数個存在するか否かを判定する。例えば、DPP Configuration Objectが複数存在する場合は、通信パラメータが複数個存在すると判定する。あるいは、優先度を示す情報が含まれている場合は、通信パラメータが複数個存在すると判定する。通信パラメータが複数個存在しない(1個のみ存在する)と判定した場合(S405でNo)はS406に進み、通信パラメータが複数個存在すると判定した場合(S405でYes)はS407に進む。
S406では、通信装置102は、取得した1個の通信パラメータを用いて無線ネットワークへの接続を行う。一方、S407では、通信装置102は、まず、複数の通信パラメータそれぞれの優先度を特定する。具体的には、設定応答に含まれる優先度を示す情報を確認する。そして、通信装置102は、優先度に従って無線ネットワークへの接続を試行する。
ここでは、無線ネットワーク105へ接続するための通信パラメータAと、無線ネットワーク106へ接続するための通信パラメータBの2個が含まれている場合を想定する。例えば、通信パラメータAの優先度が高ければ、まず、通信パラメータAを用いて無線ネットワーク105への接続を試行する。無線ネットワーク105への接続が完了すれば、通信パラメータの設定処理を終了する。なお、通信パラメータAを用いたが無線ネットワーク105へ接続できなかった場合は、次に優先度の高い通信パラメータBを用いて無線ネットワーク106への接続を試行する。
以上、図4を用いて説明した処理によって、エンローリである通信装置102は、複数の通信パラメータそれぞれ優先度を特定し、その優先度に従って無線ネットワークへの接続試行を行うことができる。
図5は、通信装置101(コンフィギュレータ)と通信装置102(エンローリ)との間のシーケンス図である。
通信装置102は、パラメータ受信の指示をユーザから受けると(S501)、出力部205にQRコードを表示し(S502)、認証要求を待ち受ける。なお、所定の時間内に認証要求を受信できなかった場合、認証要求の待ち受けを終了してもよい。なお、通信装置102がQRコードを表示するディスプレイ等を備えておらず、筺体や付属品に貼り付けられたラベル等にQRコードが印刷されている場合、S502はスキップされる。すなわち、通信装置102は、パラメータ受信の指示を受け付けると(S501)、S502での処理を行わずに認証要求を待ち受ける。
一方、通信装置101は、パラメータ送信の指示をユーザから受けると(S503)、通信装置102の表示する(またはラベル等に印刷された)QRコードを撮像するために撮像部を起動する(S504)。そして、通信装置101の撮像部がQRコードを撮像することで、通信装置101はQRコードが示す情報を取得する(S505)。
QRコードが示す情報を取得した通信装置101は、認証要求を生成、送信し、通信装置102はこの認証要求を受信する(S506)。通信装置102は、受信した認証要求の内容を検証する(S507)。認証要求を送信した通信装置101がQRコードを撮像した装置であると判定すると、通信装置102は、認証応答を生成、送信する(S508)。通信装置101へ認証応答を送信した通信装置102は、通信装置101から認証確認が送信されるのを待ち受ける。
認証応答を受信した通信装置101は、認証応答の内容を検証する(S509)。通信装置101は、認証成功と判定すると、通信装置102へ認証確認を送信する(S510)。S510にて通信装置101から認証確認を受信した通信装置102は、認証確認の内容を検証する(S511)。通信装置102は、自身が生成した共有鍵でタグ情報を正しく復号できた場合に認証に成功したと判定する。認証に成功したと判定すると、通信装置102は、通信パラメータを要求するための設定要求を送信する(S512)。設定要求を送信した通信装置102は、通信装置101から設定応答が送信されるのを待ち受ける。
設定要求を受信した通信装置101は、提供可能な通信パラメータが複数個存在することを確認する(S513)。次に、アクセスポイントの電波強度に従って、通信パラメータそれぞれの優先度を決定する(S514)。そして、優先度を示す情報を設定応答に含める(S515)。通信装置101は、優先度を示す情報を含めた設定応答を通信装置102に送信する(S516)。
設定応答を受信した通信装置102は、設定応答に含まれる通信パラメータと優先度を示す情報とに基づいて無線ネットワークへの接続試行を行う(S517)。
以上説明したとおり第1実施形態によれば、コンフィギュレータである通信装置101は、複数の通信パラメータを送信する場合、優先度を示す情報を併せてエンローリである通信装置102に通知する。これにより、通信装置102は、優先度に従って無線ネットワークへの接続試行を行うことが可能となる。そのため、例えば、通信装置102が、より強い電波強度の(すなわち接続が安定した)無線ネットワークに優先的に接続するよう制御することが可能となる。そのため、通信設定をやりなおす等のユーザの利便性低下を抑制することが可能となる。
(変形例)
なお、上述の説明においては、通信パラメータの優先度を、電波強度に基づいて決定したが、これに限らない。例えば、通信装置102がより高いセキュリティの無線ネットワークに優先的に接続するよう制御すべく、通信装置101は、通信パラメータのセキュリティ方式に従って各通信パラメータの優先度を決定してもよい。具体的には、通信パラメータに格納されるAKM(Authentication and Key Management Type)により判定されるセキュリティ方式のセキュリティの高さによって優先度を決定してもよい。例えば、AKMが"dot1x"、"dpp"、"sae"、"psk"の順に優先度を設定するとよい。
なお、このセキュリティの高さ順に限らず、通信装置ごとに定めたセキュリティ方式の順番に優先度の高さを決定してもよい。また、各通信パラメータに紐づく電波強度が等しい(または所定の範囲内)の場合、セキュリティの高さによって優先度を決定してもよい。
また、通信装置102が形成されたのがより新しい無線ネットワークに優先的に接続するよう制御すべく、通信装置101は、アクセスポイントに構成情報を提供した日時に従って各通信パラメータの優先度を決定してもよい。例えば、各アクセスポイントに対してコンフィギュレータが構成情報を提供した日時が新しい順に、それぞれのアクセスポイントに対応する通信パラメータの優先度を高くするとよい。
さらに、通信装置102がより長い期間接続可能な無線ネットワークに優先的に接続するよう制御すべく、通信装置101は、通信パラメータに含まれる有効期限に従って各通信パラメータの優先度を決定してもよい。例えば、通信パラメータに含まれる有効期限(例えばAKM=dppの有効期限)を示す情報に従って、通信パラメータの優先度を決定してもよい。有効期限がより未来である(有効期間が長い)順に、通信パラメータの優先度を高くするとよい。
また、通信装置102が自身の通信能力により適合した無線ネットワークに優先的に接続するよう制御すべく、通信装置101は、通信装置102の通信能力を示す能力情報に従って各通信パラメータの優先度を決定してもよい。例えば、能力情報とは、エンローリが対応しているAKMである。ここでは、エンローリが対応しているAKMと同じ通信パラメータの優先度を高くするとよい。なお、対応するAKMが複数あれば、その中からより高いセキュリティのものをより高い優先度に決定してもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、複数の通信パラメータを設定応答に含める場合において、優先度を示す情報を設定応答に明示的に含めることなく複数の通信パラメータを通知する形態について説明する。すなわち、優先度を示す情報を設定応答に明示的に含めることなく、エンローリに優先度を特定させる。なお、システムの全体構成、装置構成については第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
<装置の動作>
図6は、第2実施形態における通信装置(コンフィギュレータ)が実行する処理のフローチャートである。なお、認証用の公開鍵の共有処理から、優先度を決定するまでの処理(S601~S606)は、図3(S301~S306)と同様であるため説明は省略する。通信装置101は、各通信パラメータの優先度を決定すると(S606)、S607に進む。
S607では、通信装置101は、複数の通信パラメータを優先度に従った順番で設定応答に含める。具体的には、設定応答内の所定の格納領域における複数のDPP Configuration Objectを、当該所定の格納領域の先頭位置から優先度の高い順に配置する。そして、設定応答をエンローリである通信装置102に送信する。
通信装置102では、無線ネットワークへ接続する場合、設定応答の所定の格納領域に格納された複数のDPP Configuration Objectを先頭から順に使用して、無線ネットワークへの接続を施行する。
以上説明したとおり第2実施形態によれば、コンフィギュレータである通信装置101は、優先度に従った順番に複数の通信パラメータを設定応答に含める。これにより、設定応答に優先度を示す情報を明示的に含めることなく、エンローリに複数の通信パラメータそれぞれの優先度を特定させることが可能となる。そのため、設定応答を生成するための処理負荷の増加を抑制することが可能となる。
(変形例)
上述の各実施形態においては、QRコード(登録商標)の画像を利用して通信パラメータの設定を行うための情報を装置間でやり取りする構成について説明した。しかし、QRコード(登録商標)の撮像に代えて、NFCやBluetooth(登録商標)などの無線通信を用いてもよい。また、IEEE802.11adもしくはトランスファージェット(TransferJet)(登録商標)等の無線通信を用いてもよい
なお、通信装置102が読みとるQRコードは表示部に表示されているQRコードに限定されない。例えば、通信装置101の筺体や付属品に貼り付けられたラベル等に印刷されたQRコードを、通信装置102に撮像させる形態でもよい。また、通信装置101の説明書や梱包に記録表示されたQRコードを撮像させる形態でもよい。さらに、QRコードではなく、バーコードや他の二次元コードなどを表示するようにしてもよい。また、QRコードなどの画像符号化された情報に限定されず、ユーザが認識可能な形式(文字列など)の情報であっても良い。
また、上述の説明では、通信装置101がQRコード(認証用の公開鍵)を表示し、そのQRコードを通信装置102が撮像することにより、認証用の公開鍵を共有した。しかし、通信装置102がQRコードを表示し、そのQRコードを通信装置101が撮像する構成としてもよい。
本明細書の開示は、以下の通信装置、制御方法、通信システム、およびプログラムを含む。
(項目1)
通信装置であって、
無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を他の通信装置から受信する受信手段と、
前記他の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定手段と、
前記決定された優先度に基づいて、前記設定要求に対する設定応答を前記他の通信装置に送信する送信手段と、
を有し、
前記送信手段は、前記設定応答を受信した前記他の通信装置が前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、前記複数の通信パラメータを前記設定応答に含める
ことを特徴とする通信装置。
(項目2)
前記送信手段は、前記複数の通信パラメータと共に該複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を示す情報を前記設定応答に含める
ことを特徴とする項目1に記載の通信装置。
(項目3)
前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を示す情報を対応する通信パラメータ内に含める
ことを特徴とする項目2に記載の通信装置。
(項目4)
前記送信手段は、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度に基づいて、前記設定応答内における前記複数の通信パラメータの並び順を制御する
ことを特徴とする項目1に記載の通信装置。
(項目5)
前記複数の通信パラメータは、それぞれ異なるアクセスポイントにより形成された無線ネットワークに接続するための通信パラメータであり、
前記決定手段は、前記複数の通信パラメータに対応する複数の無線ネットワークそれぞれの電波強度に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
ことを特徴とする項目1から4のいずれか1項目に記載の通信装置。
(項目6)
前記決定手段は、前記複数の通信パラメータそれぞれのセキュリティ方式に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
ことを特徴とする項目1から4のいずれか1項目に記載の通信装置。
(項目7)
前記複数の通信パラメータは、それぞれ異なるアクセスポイントにより形成された無線ネットワークに接続するための通信パラメータであり、
前記決定手段は、前記複数の通信パラメータに対応する複数のアクセスポイントそれぞれに構成情報を提供した日時に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
ことを特徴とする項目1から4のいずれか1項目に記載の通信装置。
(項目8)
前記決定手段は、前記複数の通信パラメータそれぞれの有効期限に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
ことを特徴とする項目1から4のいずれか1項目に記載の通信装置。
(項目9)
前記他の通信装置の通信能力に関する能力情報を取得する取得手段を更に有し、
前記決定手段は、前記他の通信装置の通信能力に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
ことを特徴とする項目1から4のいずれか1項目に記載の通信装置。
(項目10)
前記通信装置は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠した通信を行い、
前記設定要求は、バージョン2.0以降のDPP(Device Provisioning Protocol)規格に準拠したDPP_Configuration_Requestフレームであり、
前記設定応答は、バージョン2.0以降のDPP規格に準拠したDPP_Configuration_Responseフレームである
ことを特徴とする項目1から9のいずれか1項目に記載の通信装置。
(項目11)
通信装置の制御方法であって、
無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を他の通信装置から受信する受信工程と、
前記他の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定工程と、
前記決定された優先度に基づいて、前記設定要求に対する設定応答を前記他の通信装置に送信する送信工程と、
を含み、
前記送信工程では、前記設定応答を受信した前記他の通信装置が前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、前記複数の通信パラメータを前記設定応答に含める
ことを特徴とする制御方法。
(項目12)
第1の通信装置と第2の通信装置とを含む通信システムであって、
前記第1の通信装置は、
無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を前記第2の通信装置に送信する第1の送信手段と、
前記第2の通信装置から前記設定要求に対する設定応答を受信する第1の受信手段と、
前記設定応答に含まれる通信パラメータに基づいて無線ネットワークへの接続を試行する制御手段と、
を有し、
前記第2の通信装置は、
前記設定要求を前記第1の通信装置から受信する第2の受信手段と、
前記第1の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定手段と、
前記決定された優先度に基づいて、前記設定応答を前記第1の通信装置に送信する第2の送信手段と、
を有し、
前記第2の送信手段は、前記設定応答を受信した前記第1の通信装置が前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、前記複数の通信パラメータを前記設定応答に含め、
前記制御手段は、前記設定応答に含まれる前記複数の通信パラメータを、該複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度が高い順に使用して無線ネットワークへの接続を試行する
ことを特徴とする通信システム。
(項目13)
通信部を有するコンピュータを、項目1から10のいずれか1項目に記載の通信装置として動作させるためのプログラム。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101、102 通信装置; 103、104 アクセスポイント; 105、106 無線ネットワーク

Claims (13)

  1. 通信装置であって、
    無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を他の通信装置から受信する受信手段と、
    前記他の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定手段と、
    前記決定された優先度に基づいて、前記設定要求に対する設定応答を前記他の通信装置に送信する送信手段と、
    を有し、
    前記送信手段は、前記設定応答を受信した前記他の通信装置が前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、前記複数の通信パラメータを前記設定応答に含める
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信手段は、前記複数の通信パラメータと共に該複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を示す情報を前記設定応答に含める
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を示す情報を対応する通信パラメータ内に含める
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記送信手段は、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度に基づいて、前記設定応答内における前記複数の通信パラメータの並び順を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記複数の通信パラメータは、それぞれ異なるアクセスポイントにより形成された無線ネットワークに接続するための通信パラメータであり、
    前記決定手段は、前記複数の通信パラメータに対応する複数の無線ネットワークそれぞれの電波強度に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記決定手段は、前記複数の通信パラメータそれぞれのセキュリティ方式に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記複数の通信パラメータは、それぞれ異なるアクセスポイントにより形成された無線ネットワークに接続するための通信パラメータであり、
    前記決定手段は、前記複数の通信パラメータに対応する複数のアクセスポイントそれぞれに構成情報を提供した日時に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記決定手段は、前記複数の通信パラメータそれぞれの有効期限に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記他の通信装置の通信能力に関する能力情報を取得する取得手段を更に有し、
    前記決定手段は、前記他の通信装置の通信能力に基づいて、前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  10. 前記通信装置は、IEEE802.11シリーズ規格に準拠した通信を行い、
    前記設定要求は、バージョン2.0以降のDPP(Device Provisioning Protocol)規格に準拠したDPP_Configuration_Requestフレームであり、
    前記設定応答は、バージョン2.0以降のDPP規格に準拠したDPP_Configuration_Responseフレームである
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  11. 通信装置の制御方法であって、
    無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を他の通信装置から受信する受信工程と、
    前記他の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定工程と、
    前記決定された優先度に基づいて、前記設定要求に対する設定応答を前記他の通信装置に送信する送信工程と、
    を含み、
    前記送信工程では、前記設定応答を受信した前記他の通信装置が前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、前記複数の通信パラメータを前記設定応答に含める
    ことを特徴とする制御方法。
  12. 第1の通信装置と第2の通信装置とを含む通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    無線ネットワークへの接続のための通信パラメータの提供を要求する設定要求を前記第2の通信装置に送信する第1の送信手段と、
    前記第2の通信装置から前記設定要求に対する設定応答を受信する第1の受信手段と、
    前記設定応答に含まれる通信パラメータに基づいて無線ネットワークへの接続を試行する制御手段と、
    を有し、
    前記第2の通信装置は、
    前記設定要求を前記第1の通信装置から受信する第2の受信手段と、
    前記第1の通信装置に提供されることになる複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を決定する決定手段と、
    前記決定された優先度に基づいて、前記設定応答を前記第1の通信装置に送信する第2の送信手段と、
    を有し、
    前記第2の送信手段は、前記設定応答を受信した前記第1の通信装置が前記複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度を特定できるような形態で、前記複数の通信パラメータを前記設定応答に含め、
    前記制御手段は、前記設定応答に含まれる前記複数の通信パラメータを、該複数の通信パラメータそれぞれに対する優先度が高い順に使用して無線ネットワークへの接続を試行する
    ことを特徴とする通信システム。
  13. 通信部を有するコンピュータを、請求項1から10のいずれか1項に記載の通信装置として動作させるためのプログラム。
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