JP2023163816A - 歯ブラシ適合判定装置、歯ブラシ適合判定方法及び歯ブラシ適合判定プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが一定期間使用した後の歯ブラシがユーザに適合する歯ブラシか否かを判定すること。
【解決手段】歯ブラシ適合判定装置であって、ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得部と、取得した、正面画像、側面画像及び背面画像の少なくとも1つについて、ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与部と、付与されたスコアに基づいて、歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定部と、判定された使用状態に基づいて、ユーザに対して、使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信部と、を備えた。
【選択図】図2A
【解決手段】歯ブラシ適合判定装置であって、ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得部と、取得した、正面画像、側面画像及び背面画像の少なくとも1つについて、ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与部と、付与されたスコアに基づいて、歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定部と、判定された使用状態に基づいて、ユーザに対して、使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信部と、を備えた。
【選択図】図2A
Description
本発明は、歯ブラシ適合判定装置、歯ブラシ適合判定方法及び歯ブラシ適合判定プログラムに関する。
上記技術分野において、特許文献1には、各種センサを備えたスマート歯ブラシから検出された歯磨きデータ及びブラシヘッドデータに基づいて、推奨される歯磨きプランを形成することが開示されている(請求項1、段落[0021]~[0052]等)。また、特許文献2には、歯ブラシの植毛方向視の像である毛束植毛方向視像と、当該歯ブラシの推奨毛束変形限度とから、当該歯ブラシの毛束の広がり状態が推奨毛束変形限度を超えたか否かにより歯ブラシの交換時期を判定することが開示されている(段落[0102]~[0150]、図17等)。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、推奨された歯ブラシによる歯磨きプランを形成するのみであり、また、上記特許文献2に記載の技術では、歯ブラシの交換時期を判定するのみである。いずれの技術においても、推奨された歯ブラシ等がユーザに適合する歯ブラシか否かを判定することができなかった。
上記課題を解決するため、本発明に係る歯ブラシ適合判定装置は、
ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の前記歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得部と、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与部と、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定部と、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信部と、
を備えた。
ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の前記歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得部と、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与部と、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定部と、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信部と、
を備えた。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る歯ブラシ適合判定方法は、
ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得ステップと、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与ステップと、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信ステップと、
を含む。
ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得ステップと、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与ステップと、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信ステップと、
を含む。
さらに、上記課題を解決するため、本発明に係る歯ブラシ適合判定プログラムは、
ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得ステップと、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与ステップと、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信ステップと、
をコンピュータに実行させる。
ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得ステップと、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与ステップと、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信ステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、ユーザが一定期間使用した後の歯ブラシがユーザに適合する歯ブラシか否かを判定することができる。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての歯ブラシ適合判定装置について、図1~図5を用いて説明する。歯ブラシ適合判定装置100は、ユーザからのフィードバックを基に歯ブラシの適合性の判定を行うための装置である。
本発明の第1実施形態としての歯ブラシ適合判定装置について、図1~図5を用いて説明する。歯ブラシ適合判定装置100は、ユーザからのフィードバックを基に歯ブラシの適合性の判定を行うための装置である。
オーラルケアにおける疾患予防(むし歯、歯周病)には、その原因となる歯垢の除去が重要であり、歯ブラシは、直接的に除去等を実施するための道具である。様々な特徴を持つ歯ブラシが、開発、販売されており、生活者が店頭などで多くの種類の歯ブラシのなかから、自分に適合する歯ブラシを選び出すのは困難である。これを少しでも解決するために、歯ブラシメーカのウェブサイトなどで、歯磨き行動の特徴からその人に適合する歯ブラシの特徴を伝えるコンテンツが公開されている。
しかしながら、これらのウェブサイトにおけるコンテンツは、歯ブラシを一方的に推奨するものであり、ユーザによっては、推奨された歯ブラシの使用感が合わなかったり、歯ブラシの形状、毛の硬さなどが合わず口腔状態が悪化したりする可能性もあった。このようなウェブサイトで、自分に適合する歯ブラシを見つけることができなかった生活者は、次にどの歯ブラシを選べばよいのかが分からなくなる。
そのため、図1に示したように、本実施形態においては、ユーザは、まず、提案された歯ブラシを一定期間、例えば、歯ブラシの標準的な交換時期である3~4週間使用する。そして、ユーザは、ユーザが所持するスマートフォン110などの携帯端末を用いて、当該期間使用した後の歯ブラシのヘッド部分を撮像した画像(歯ブラシ画像)を撮像し、撮像した画像を歯ブラシ適合判定装置100へ送信する。なお、ユーザは、提案された歯ブラシの使用開始の際又は歯ブラシ画像の送信の際に、当該歯ブラシの使用開始日を歯ブラシ適合判定装置100へ送信してもよい。
歯ブラシ適合判定装置100は、送信された歯ブラシのヘッド部分の画像から、歯ブラシの毛の状態などに基づいて、ユーザによる歯ブラシの使用状態を判定する。そして、歯ブラシ適合判定装置100は、判定した使用状態に基づいて、ユーザに対して、歯ブラシの適切な使い方や、ユーザにより適合する他の歯ブラシを推奨するなどのアドバイス120を送る。
このように、歯ブラシ適合判定装置100は、ユーザからのフィードバック(一定期間使用後の歯ブラシ画像)を受けることにより、ユーザに適合する歯ブラシを提案したり、ユーザに適合する歯ブラシの使い方を提案したりすることができる。
次に図2Aおよび図2Bを参照して、歯ブラシ適合判定装置100の構成等について説明する。歯ブラシ適合判定装置100は、画像取得部201、画像分割部202、スコア付与部203、使用状態判定部204及び助言送信部205を備える。
画像取得部201は、ユーザに対して提案された歯ブラシについて、ユーザが提案された歯ブラシを一定期間使用した後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する。正面画像は、歯ブラシのヘッド部分に植毛された毛の先端部分(刷掃面)が、写るように撮像された画像である(図2B(a)参照)。また、側面画像は、歯ブラシの毛(刷毛)の全長が分かるように、歯ブラシのヘッド部分を脇腹方向から撮像した画像である(図2B(b)参照)。さらに、背面画像は、歯ブラシのヘッド部分の毛が植毛されていない側から撮像した画像である(図2B(c)参照)。ここで、一定期間使用とは、一般的な歯ブラシの交換時期である、歯ブラシの使用開始日から3~4週間経過時をいうが、ユーザによる歯ブラシの使用状況によっては、これより短くても、長くてもよい。また、歯ブラシ適合判定装置100は、ユーザが所持するスマートフォンなどの携帯端末に、プッシュ通知などを送信することで、歯ブラシ画像を送信するタイミングをユーザに知らせてもよい。
ユーザは、提案された歯ブラシについて、一定期間使用した後、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末やカメラなどの撮像機器を用いて、正面画像、側面画像および背面画像を撮像する。ユーザは、撮像した正面画像、側面画像および背面画像を歯ブラシ適合判定装置100へ無線通信又は有線通信を介して送信する。なお、ユーザは、撮像した正面画像、側面画像および背面画像の少なくとも1つを歯ブラシ適合判定装置100へ送信してもよい。そして、画像取得部201は、ユーザの携帯端末等から送信された正面画像、側面画像及び背面画像を取得する。
なお、ユーザは、ユーザに対して提案された歯ブラシを一定期間使用した後の歯ブラシ画像(正面画像、側面画像、背面画像)を送信するのではなく、現在使用している歯ブラシの歯ブラシ画像を、好ましくは使用期間あるいは使用開始時期と共に送信してもよい。そして、画像取得部201は、ユーザが現在使用している歯ブラシの正面画像、側面画像及び背面画像の少なくとも1つを取得してもよい。さらに、ユーザに提案する歯ブラシの選択方法は、例えば、歯磨き回数や時間、特徴(1本ずつ磨く等)、口腔の不調症状、ケア内容などの質問に対するユーザの返答に基づいて、提案する歯ブラシを選択する方法など、現在知られているいずれの方法を用いてもよい。
画像分割部202は、正面画像及び側面画像をヘッド部分の先端側及び後端側の2つの領域に分割する。画像分割部202は、例えば、図2B(a)に示したように、正面画像に写っている歯ブラシのヘッド部分の略中央において、図2Bの紙面上下方向に2つの矩形領域が形成されるように正面画像を分割する。同様に、画像分割部202は、例えば、図2B(b)に示したように、側面画像に写っている歯ブラシのヘッド部分の毛の部分の略中央において、図2Bの紙面上下方向に2つの矩形領域が形成されるように側面画像を分割する。
スコア付与部203は、取得した、正面画像、側面画像及び背面画像の少なくとも1つについて、ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与する。スコア付与部203は、正面画像及び側面画像においては、毛束の開き具合に応じたスコアを付与する。
まず、正面画像について、図2B(a)を参照しつつ説明する。正面画像において、歯ブラシのヘッド部分の毛束の開き具合は、3段階(開き度0~2)で評価(スコア化)される。正面画像において、1つ1つの毛束がはっきりと丸く見えている場合には、開き度0(開きが少ない)と評価される。毛束の境界が丸くなく、隣の毛束との境同士が接してる場合には、開き度1(開きが適切)と評価される。そして、ヘッドの外周側に植毛されている毛束の全てにおいて、毛束がヘッドの輪郭からはみ出し、毛束の境目がないような場合には、開き度2(開き過ぎ)と評価される。
次に、側面画像について、図2B(b)を参照しつつ説明する。側面画像において、歯ブラシのヘッド部分の毛の開き具合は、正面画像の場合と同様に、3段階(開き度0~2)で評価(スコア化)される。側面画像において、毛全体の形状が長方形となっており、毛が全て真っ直ぐな状態の場合には、開き度0と評価される。毛全体の形状が長方形となっているが、毛流れが斜めとなっているものが存在する場合には、開き度1と評価される。そして、毛全体の形状が台形となっており、毛流れが斜めとなっているものがほとんどの場合には、開き度2と評価される。正面画像及び側面画像における毛の開き度合からは、ユーザが歯磨きをする際のブラッシング圧や特殊使用を判定することができる。
次に、図2B(c)を参照して、背面画像におけるスコア付与について説明する。背面画像においては、正面画像及び側面画像とは異なり、画像の分割は行わずに、歯ブラシのヘッド部分の背面全体における傷の付き具合に応じたスコアを付与する。
背面画像において、ヘッド部分の背面部の傷付き具合は、正面画像及び側面画像と同様に3段階(キズ付き度0~2)で評価(スコア化)される。つまり、ユーザが、歯ブラシを用いてブラッシングを行っている場合、例えば、下の歯をブラッシングしていると、歯ブラシヘッドの背面部分は、上の歯と擦れることとなる。同様に上の歯をブラッシングしていると、歯ブラシヘッドの背面部分は、下の歯と擦れることとなる。このように、歯ブラシによりブラッシングを行うと、ヘッド部分の背面には、上下の歯と擦れることによる傷が付くこととなる。そのため、背面画像からは、傷の量や方向などの傷の付き具合からユーザの歯磨きの癖が分かるので、スコア付与部203は、傷の付き具合に基づいてスコアを付与する。
背面画像において、背面部分に傷がほぼ付いていないか、1~2本の傷が付いている場合には、傷付き度0(全体を磨いていない)と評価される。明らかに傷と分かるものが数本ある場合(3~10本程度まで)には、傷付き度1(奥歯磨きが不足)と評価される。背面部分全体にたくさんの傷が付いている場合(10本以上)には、傷付き度2(全体を磨けている)と評価される。背面部分の傷の付き具合(傷の状態)からは、ユーザの歯磨きの癖を判定することができる。
上述したスコアの付与は、例えば、ユーザが見本と見比べることにより目視により判定してもよく、また、所定の訓練を受けた人物が目視により判定してもよい。さらに、情報処理装置に構成されたスコア付与部(スコア付与モジュール)により、スコアを付与しても良い。具体的には、目視により付与されたスコアをAI(Artificial Intelligence:人工知能)に機械学習させて、スコア付与モデルを作成し、作成したスコア付与モデルに基づいて、スコアを付与してもよい。また、機械学習によらずとも、画像の特徴点を求めるなどして、画像処理によってスコアを付与しても良い。
また、スコア付与に用いる画像(歯ブラシ画像)は、正面画像、側面画像および背面画像の少なくとも1つであればよい。すなわち、ユーザによる歯ブラシのヘッド部分の撮像の仕方はまちまちであり、必ずしも正面画像を撮像できるとは限らないため、ユーザが撮像した画像が正面画像以外の画像であっても評価に使用できるようにするためである。また、ユーザが所持するスマートフォンなどの携帯端末では、動画撮影をすることも可能である。例えば、ユーザが撮像した動画を歯ブラシ適合判定装置100に送信した場合であっても、動画の情報を有効活用し、正面以外の部分が撮像されたフレームなども評価に使用できるようにするためである。
ここで、例えば、[正面画像+側面画像+背面画像]、[正面画像+側面画像]又は[正面画像+背面画像]の画像の組み合わせによりスコアを付与する場合、正面画像に基づいて付与されたスコアに対して重み付けをしてもよい。正面画像からは、側面画像及び背面画像と比べてより多くの情報を得られるからである。さらに、スコア付与部203は、スコア付与にあたり、例えば、ユーザが使用している歯ブラシの特徴(毛束の硬軟、疎密、材質、ヘッドの大小など)を加味してもよい。
使用状態判定部204は、付与されたスコアに基づいて、歯ブラシの使用状態を判定する。正面画像及び側面画像においては、ヘッド部分の毛の開き具合から、歯ブラシの使用状態の判定が行われる。そして、表1に示したように、ヘッドの先端側及び後端側の開き度の評価を合算することにより、ブラッシング圧(<圧>)及び特殊使用(<特>)を判定する。
すなわち、例えば、正面画像において、先端側の開き度が0の場合を考える。後端側の開き度が0又は1であれば、ユーザのブラッシング圧は弱く、特殊使用はないと判定され、後端側の開き度が2であれば、ブラッシング圧は弱く、特殊使用は歯ブラシの詰まり(毛の根元への食べかす等の詰まりを解消するために毛を開いた洗浄を繰り返すこと)と判定される。
また、同様に、正面画像において、先端側の開き度が1の場合を考える。後端側の開き度が0であれば、ユーザのブラッシング圧は弱く、特殊使用は、歯並びに合わせたブラッシングの工夫によるものと判定される。後端側の開き度が1であれば、ユーザのブラッシング圧はちょうどよい圧力であり、特殊使用もないと判定される。後端側の開き度が2であれば、ユーザのブラッシング圧は強く、特殊使用は歯ブラシの詰まりと判定される。
さらに、同様に、正面画像において、先端側の開き度が2の場合を考える。後端側の開き度が0又は1であれば、ユーザのブラッシング圧はちょうどよい圧力であり、特殊使用は、歯並びによるものと判定される。後端側の開き度が2であれば、ユーザのブラッシング圧は強く、特殊使用はないものと判定される。
なお、側面画像においても、上述した正面画像における開き度の判定と同じ判定が行われる。つまり、表1に示した判定方法は、正面画像及び側面画像において共通して用いることができる。なお、図2B(a)~(c)に示した開き度や傷付き度は、例えば、新品の歯ブラシの毛の状態や背面の状態を基準として設定されるが、開き度は、毛束の形状などに基づいて設定されても、傷付き度は、光の反射具合などに基づいて設定されてもよい。
助言送信部205は、判定された使用状態に基づいて、ユーザに対して、使用後の歯ブラシに関する助言(アドバイス120)を送信する。助言送信部205より送信される使用後の歯ブラシに関する助言は、例えば、歯ブラシの使い方及び好ましい歯ブラシ(提案)の少なくともいずれかが含まれるが、これらには限定されない。まず、助言送信部205が、正面画像及び側面画像に基づく判定結果(表1参照)に対して送信する助言について説明する。助言送信部205は、ブラッシング圧が弱い場合には、圧が弱すぎてしっかりと磨けていないので、例えば、「磨き方が弱く、汚れが落ちにくい状態です。少し強く磨くか、ヘッドの小さいものを使ってみましょう。」という助言を送信する。また、助言送信部205は、ブラッシング圧が適の場合には、「ちょうどよい力加減で磨けているようです。特に重点的にケアしたい部分(奥歯や歯と歯ぐきの境など)があれば、その部分が磨きやすい歯ブラシを使ってみるとよいでしょう。」という助言を送信する。さらに、助言送信部205は、ブラッシング圧が強い場合には、強すぎる圧を分散させる必要があるので、「歯を磨く時の力が強すぎるようです。もう少し優しく磨くか、ヘッドが大きいものや毛が柔らかめのものなど、ブラッシング圧を調整できる歯ブラシを使ってみましょう。」という助言を送信する。
さらに、助言送信部205は、歯ブラシの特殊使用が歯並びである場合には、歯を磨きづらい状態を改善するために、「歯並びが悪い場所などを工夫して磨いているようです。歯ブラシが届きづらい箇所の汚れを落としやすい歯ブラシもありますので、磨きづらい場合は使ってみましょう。」という助言を送信する。また、助言送信部205は、歯ブラシの特殊使用が詰まりの場合には、「食べかすが歯ブラシに詰まってしまうことが気になりませんか?気になる場合には、もう少し毛束の密度が低い歯ブラシを使ってみましょう。」という助言を送信する。
次に、助言送信部205が、背面画像に基づく判定結果に対して送信する助言について説明する。傷付き度が0の場合(全体を磨けていない場合)、助言送信部205は、「前歯や磨きやすい場所だけを磨いている可能性があります。」、「奥歯や噛み合わせの部分もしっかり磨くようにしましょう。」、「奥歯に届きやすいヘッドの薄い歯ブラシや小さいヘッドの歯ブラシもおすすめです。」などの助言を送信する。
また、助言送信部205は、傷付き度が1の場合(奥歯磨きが不足の場合)、「全体的に歯磨きできているようですが、前歯を中心に磨いている可能性があります。」、「奥歯や噛み合わせの部分をより意識して磨いてみましょう。」、「奥歯が磨きにくければ、ヘッドの薄い歯ブラシや小さいヘッドの歯ブラシもおすすめです。」などの助言を送信する。さらに、助言送信部205は、傷付き度が2の場合(全体を磨けている場合)、「奥歯や噛み合わせの部分もしっかりと磨けているようです。」、「この調子ですみずみまで磨くことを心がけましょう。」などの助言を送信する。
なお、助言送信部205が送信する助言は、製品に関する助言と、磨き方に関する助言とが並記されているが、これは、ユーザにその歯ブラシが合わない場合であっても、ユーザがその歯ブラシを気に入っている場合がある。このような場合には、ユーザに無理に代替する歯ブラシを提案するのではなく、現状維持しつつ、磨き方を改善させることで、ユーザに負荷をかけることなく口腔状態を改善させるためである。
図3Aは、歯ブラシ適合判定装置100が有する正面側面助言テーブル301の一例を説明するための図である。正面側面助言テーブル301は、判定結果311に関連付けてアドバイス例312を記憶する。判定結果311は、正面画像及び側面画像について、上述したスコア付与部203により付与されたスコアに基づいて判定された結果である。アドバイス例312は、判定結果に応じて、ユーザに対して送信される助言の例である。そして、助言送信部205は、例えば、正面側面助言テーブル301を参照して、ユーザに対して、歯ブラシに関する助言を送信する。
図3Bは、歯ブラシ適合判定装置100が有する背面助言テーブル302の一例を説明するための図である。背面助言テーブル302は、判定結果321に関連付けてアドバイス例322を記憶する。判定結果321は、背面画像について、上述したスコア付与部203により付与されたスコアに基づいて判定された結果である。アドバイス例322は、判定結果に応じて、ユーザに対して送信される助言の例である。そして、助言送信部205は、例えば、背面助言テーブル302を参照して、ユーザに対して、歯ブラシに関する助言を送信する。
図4を参照して、歯ブラシ適合判定装置100のハードウェア構成について説明する。CPU(Central Processing Unit)410は、演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図2の歯ブラシ適合判定装置100の各機能構成を実現する。CPU410は複数のプロセッサを有し、異なるプログラムやモジュール、タスク、スレッドなどを並行して実行してもよい。ROM(Read Only Memory)420は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびその他のプログラムを記憶する。また、ネットワークインタフェース430は、ネットワークを介して他の装置などと通信する。なお、CPU410は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。また、ネットワークインタフェース430は、CPU410とは独立したCPUを有して、RAM(Random Access Memory)440の領域に送受信データを書き込みあるいは読み出しするのが望ましい。また、RAM440とストレージ450との間でデータを転送するDMAC(Direct Memory Access Controller)を設けるのが望ましい(図示なし)。さらに、CPU410は、RAM440にデータが受信あるいは転送されたことを認識してデータを処理する。また、CPU410は、処理結果をRAM440に準備し、後の送信あるいは転送はネットワークインタフェース430やDMACに任せる。
RAM440は、CPU410が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM440には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する記憶領域が確保されている。歯ブラシ画像データ441は、歯ブラシのヘッド部分の正面画像、側面画像及び背面画像に関するデータである。分割画像データ442は、正面画像及び側面画像について、歯ブラシのヘッド部分の先端側及び後端側の2つの領域に分割した画像についてのデータである。付与スコアデータ443は、正面画像、側面画像及び背面画像について、毛先の開き度や傷付き度に応じて付与されたスコアについてのデータである。判定結果データ444は、付与されたスコアに基づいて、判定された歯ブラシの使用状態に関するデータである。助言データ445は、判定された使用状態に基づいて、ユーザに対して送信された助言に関するデータである。
送受信データ446は、ネットワークインタフェース430を介して送受信されるデータである。また、RAM440は、各種アプリケーションモジュールを実行するためのアプリケーション実行領域447を有する。
ストレージ450には、データベースや各種パラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ストレージ450は、正面側面助言テーブル301及び背面助言テーブル302を格納する。正面側面助言テーブル301は、図3Aに示した、判定結果311とアドバイス例312との関係を管理するテーブルである。背面助言テーブル302は、図3Bに示した、判定結果321とアドバイス例322との関係を管理するテーブルである。
ストレージ450は、さらに、画像取得モジュール451、画像分割モジュール452、スコア付与モジュール453、使用状態判定モジュール454及び助言送信モジュール455を格納する。画像取得モジュール451は、歯ブラシのヘッド部分の正面画像、側面画像及び背面画像の少なくとも1つを取得するモジュールである。画像分割モジュール452は、正面画像及び側面画像を歯ブラシのヘッド部分の先端側及び後端側の2つの領域に分割するモジュールである。スコア付与モジュール453は、正面画像、側面画像及び背面画像の少なくとも1つについて、歯ブラシの状態に応じたスコアを付与するモジュールである。使用状態判定モジュール454は、付与されたスコアに基づいて、歯ブラシの使用状態を判定するモジュールである。助言送信モジュール455は、判定された使用状態に基づいて、ユーザに対して、歯ブラシに関する助言を送信するモジュールである。これらのモジュール451~455は、CPU410によりRAM440のアプリケーション実行領域447に読み出され、実行される。制御プログラム455は、歯ブラシ適合判定装置100の全体を制御するためのプログラムである。
入出力インタフェース460は、入出力機器との入出力データをインタフェースする。入出力インタフェース460には、表示部461、操作部462、が接続される。また、入出力インタフェース460には、さらに、記憶媒体464が接続されてもよい。さらに、音声出力部であるスピーカ463や、音声入力部であるマイク(図示せず)が接続されてもよい。なお、図4に示したRAM440やストレージ450には、歯ブラシ適合判定装置100が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関するプログラムやデータは図示されていない。
次に図5に示したフローチャートを参照して、歯ブラシ適合判定装置100の処理手順について説明する。このフローチャートは、図4のCPU410がRAM440を使用して実行し、図2の歯ブラシ適合判定装置100の各機能構成を実現する。
ステップS501において、画像取得部201は、歯ブラシのヘッド部分の正面画像、側面画像及び背面画像の少なくとも1つを取得する。ステップS503において、画像分割部202は、正面画像及び側面画像をヘッド部分の先端側及び後端側の2つの領域に分割する。ステップS505において、スコア付与部203は、正面画像及び側面画像を用いて、歯ブラシの毛の開き度に応じたスコアを各画像に付与する。ステップS507において、スコア付与部203は、背面画像を用いて、傷付き度に応じてたスコアを付与する。ステップS509において、使用状態判定部204は、付与されたスコアに基づいて、歯ブラシの使用状態を判定する。ステップS511において、助言送信部205は、判定された使用状態に応じた、歯ブラシに関する助言をユーザの端末に対して送信する。
本実施形態によれば、これまで使ってきた歯ブラシがユーザに適合していたか否かを判定できるので、ユーザにとって効果的な助言を与えることができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置について、図6A~図9を用いて説明する。図6Aは、本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置は、上記第1実施形態と比べると、エッジ検出部を有する点で異なる。その他の構成および動作は第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
次に本発明の第2実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置について、図6A~図9を用いて説明する。図6Aは、本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置は、上記第1実施形態と比べると、エッジ検出部を有する点で異なる。その他の構成および動作は第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
エッジ検出部601は、取得した正面画像の画像処理を行って、歯ブラシのヘッド部分に植毛された毛のエッジを検出する。エッジ検出は、画像内にある物体のエッジを発見するために用いられる。物体のエッジは、輝度の不連続性から検出することができる。例えば、図6B(a)に示した正面画像にエッジ検出の画像処理を施すことにより、図6B(b)に示したように、物体(毛束)の境界(エッジ)を示す連続曲線が得られる。
そして、スコア付与部203は、検出されたエッジのエッジ量に基づいて、正面画像に対してスコアを付与する。すなわち、スコア付与部203は、エッジ検出により得られた連続曲線の量に応じて毛の開き具合を評価して、スコアを付与する。例えば、新品の毛束の場合、各毛束に含まれる毛が密集しているので、ほぼ円柱状のエッジ画像が得られ、エッジ量は少なくなる。これとは反対に、毛束が開いてくると、毛束に含まれる毛の1つ1つがエッジとして検出されるようになり、エッジ量は多くなる。したがって、スコア付与部203は、検出されたエッジ量に応じて、例えば、エッジ量が多い場合には、開き度2のスコアを付与し、エッジ量が少ない場合には、開き度0のスコアを付与する。なお、図6(b)に示したエッジ検出画像をユーザに提示してもよく、ユーザに提示したエッジ検出画像とともに付与したスコアを提示してもよい。
図7は、歯ブラシ適合判定装置600が有するエッジ量テーブル701の一例を説明するための図である。エッジ量テーブル701は、エッジ量711に関連付けて開き度712を記憶する。エッジ量711は、正面画像に対してエッジ検出を施して得られるエッジの量である。開き度712は、検出されたエッジ量に応じて予め決められている毛の開き度合を示す値です。そして、スコア付与部203は、エッジ量テーブル701を参照して、正面画像に対してスコアを付与する。
図8を参照して、歯ブラシ適合判定装置600のハードウェア構成について説明する。RAM840は、CPU410が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM840には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する記憶領域が確保されている。エッジ量データ841は、エッジ検出により得られたエッジの量に関するデータである。
ストレージ850には、データベースや各種パラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ストレージ850は、エッジ量テーブル701を格納する。エッジ量テーブル701は、図7に示した、エッジ量711と開き度712との関係を管理するテーブルである。
ストレージ850は、さらに、エッジ検出モジュール851を格納する。エッジ検出モジュール851は、正面画像の画像処理を行って、毛のエッジを検出するモジュールである。このモジュール851は、CPU410によりRAM840のアプリケーション実行領域447に読み出され、実行される。
次に図9に示したフローチャートを参照して、歯ブラシ適合判定装置600の処理手順について説明する。このフローチャートは、図8のCPU410がRAM840を使用して実行し、図6の歯ブラシ適合判定装置600の各機能構成を実現する。
ステップS901において、エッジ検出部601は、正面画像の画像処理を行って、毛のエッジを検出する。ステップS903において、スコア付与部203は、検出されたエッジのエッジ量を導出する。ステップS905において、スコア付与部203は、正面画像に対しては、導出されたエッジ量に基づいてスコアを付与し、背面画像に対して、毛束の開き度に応じたスコアを付与する。
本実施形態によれば、画像処理を用いて正面画像にスコアを付与するので、精度の高いスコア付与を行え、より精度の高い使用状態の判定を行うことができる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置について、図10~図14を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置1000の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置1000は、上記第1実施形態及び第2実施形態と比べると、感想取得部を有する点で異なる。その他の構成および動作は第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
次に本発明の第3実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置について、図10~図14を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置1000の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態に係る歯ブラシ適合判定装置1000は、上記第1実施形態及び第2実施形態と比べると、感想取得部を有する点で異なる。その他の構成および動作は第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
歯ブラシ適合判定装置1000は、感想取得部1001を有する。感想取得部1001は、ユーザが提案された歯ブラシを使用した感想を取得する。なお、感想取得部1001は、ユーザが好んで使用している歯ブラシについての感想を取得してもよい。感想は、例えば、提案された歯ブラシを使ってみた場合に感じたこと、現在の口腔の不調症状の状況(改善、悪化)などであるが、これらには限定されない。
使用状態判定部204は、さらに、取得した感想に基づいて、歯ブラシの使用状態を判定する。使用状態判定部204は、例えば、ユーザの感想が良好であり、かつ、使用感や症状が悪化していな場合は、当該歯ブラシの使用は、ユーザにとって適していると判定する。また、例えば、ユーザの感想が不良若しくは使用感や症状が悪化している場合は、当該歯ブラシの使用は、ユーザにてとっては不適であると判定する。
そして、助言送信部205は、使用状態判定部204により判定された使用状態に基づいて、ユーザに対して助言を送信する。例えば、ユーザの感想が不良などの場合には、当該歯ブラシに代わる次の歯ブラシの候補を送信してもよい。この場合、助言送信部205は、歯ブラシごとに、次の候補になる歯ブラシを設定しておいてもよい。
また、助言送信部205は、例えば、ユーザの感想は良好であるが、開き度などが大きく、スコアが良くない場合には、次の候補になる歯ブラシを助言として提案するのではなく、当該歯ブラシを使い続けてもらうような助言をする。しかしながら、助言送信部205は、当該助言と合わせて、歯ブラシを別の製品に替えることにより、口腔の状態をより良い方向へ導くことができる可能性があることを送信する。
図11は、歯ブラシ適合判定装置1000が有する判定テーブル1101の一例を説明するための図である。判定テーブル1101は、判定結果1111に関連付けて感想・使用感1112を記憶する。判定結果1111は、ユーザの感想に基づく判定の結果である。感想・使用感1112は、ユーザが、歯ブラシを使用した際の感想、使用感及び症状の良し悪しである。そして、使用状態判定部204は、判定テーブル1101を参照して、ユーザの感想に基づいて、歯ブラシの使用状態を判定する。
図12を参照して、歯ブラシ適合判定装置1000のハードウェア構成について説明する。RAM1240は、CPU410が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1240には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する記憶領域が確保されている。感想データ1241は、ユーザ端末から取得したユーザが歯ブラシを使用した感想に関するデータである。
ストレージ1250には、データベースや各種パラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ストレージ1250は、判定テーブル1101を格納する。判定テーブル1101は、図11に示した、判定結果1111と感想・使用感1112との関係を管理するテーブルである。
ストレージ1250は、さらに、感想取得モジュール1251を格納する。感想取得モジュール1251は、ユーザが提案された歯ブラシを使用した感想を取得するモジュールである。このモジュール1251は、CPU410によりRAM1240のアプリケーション実行領域447に読み出され、実行される。
次に図13に示したフローチャートを参照して、歯ブラシ適合判定装置1000の処理手順について説明する。このフローチャートは、図12のCPU410がRAM1240を使用して実行し、図10の歯ブラシ適合判定装置1000の各機能構成を実現する。
ステップS1301において、感想取得部1001は、ユーザが提案された歯ブラシを使用したユーザの感想をユーザ端末を通じて取得する。ステップS1303において、使用状態判定部204は、さらに、取得した感想に基づいて、歯ブラシの使用状態を判定する。
本実施形態によれば、歯ブラシ画像に基づく判定に、さらに、ユーザの感想を加味して、歯ブラシの使用状態を判定するので、より精度の高い使用状態判定が可能となり、ユーザにとって効果的な助言を与えることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (6)
- ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得部と、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与部と、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定部と、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信部と、
を備えた歯ブラシ適合判定装置。 - 前記正面画像及び前記側面画像を前記ヘッド部分の先端側及び後端側の2つの領域に分割する画像分割部をさらに備え、
前記スコア付与部は、2つの領域に分割された前記正面画像及び前記側面画像のそれぞれについて、前記使用後の歯ブラシの毛先の開き度に応じて、スコアを付与する、請求項1に記載の歯ブラシ適合判定装置。 - 前記スコア付与部は、前記背面画像について、前記使用後の歯ブラシの傷付き度に応じて、スコアを付与する請求項1又は2に記載の歯ブラシ適合判定装置。
- 前記ユーザが、前記使用後の歯ブラシを使用した感想を取得する感想取得部をさらに備え、
前記使用状態判定部は、さらに、取得した前記感想に基づいて、前記使用後の歯ブラシの使用状態を判定する請求項1~3のいずれか1項に記載の歯ブラシ適合判定装置。 - ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得ステップと、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与ステップと、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信ステップと、
を含む歯ブラシ適合判定方法。 - ユーザが歯ブラシを一定期間使用した後の前記歯ブラシである使用後の歯ブラシのヘッド部分を正面方向から撮像した正面画像、側面方向から撮像した側面画像及び背面方向から撮像した背面画像の少なくとも1つを取得する画像取得ステップと、
取得した、前記正面画像、前記側面画像及び前記背面画像の少なくとも1つについて、前記ヘッド部分の状態に応じたスコアを付与するスコア付与ステップと、
付与されたスコアに基づいて、前記歯ブラシの使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
判定された使用状態に基づいて、前記ユーザに対して、前記使用後の歯ブラシに関する助言を送信する助言送信ステップと、
をコンピュータに実行させる歯ブラシ適合判定プログラム。
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JP2022074978A JP2023163816A (ja) | 2022-04-28 | 2022-04-28 | 歯ブラシ適合判定装置、歯ブラシ適合判定方法及び歯ブラシ適合判定プログラム |
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JP2022074978A JP2023163816A (ja) | 2022-04-28 | 2022-04-28 | 歯ブラシ適合判定装置、歯ブラシ適合判定方法及び歯ブラシ適合判定プログラム |
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JP2022074978A Pending JP2023163816A (ja) | 2022-04-28 | 2022-04-28 | 歯ブラシ適合判定装置、歯ブラシ適合判定方法及び歯ブラシ適合判定プログラム |
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