JP2023163637A - ブロー成形装置、及び、ブロー成形方法 - Google Patents

ブロー成形装置、及び、ブロー成形方法 Download PDF

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JP2023163637A JP2022074669A JP2022074669A JP2023163637A JP 2023163637 A JP2023163637 A JP 2023163637A JP 2022074669 A JP2022074669 A JP 2022074669A JP 2022074669 A JP2022074669 A JP 2022074669A JP 2023163637 A JP2023163637 A JP 2023163637A
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裕幸 近藤
Hiroyuki Kondo
慎也 竹下
Shinya Takeshita
玲太 石井
Reita Ishii
栄一郎 芦刈
Eiichiro Ashikari
利寛 安中
Toshihiro Yasunaka
康生 岩橋
Yasuo Iwahashi
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Abstract

Figure 2023163637000001
【課題】生産効率の低下を抑制することを可能とするブロー成形装置を提供する。
【解決手段】ブロー成形装置2は、被成形体内に供給されるブロー流体の圧力を所定の測
定時間間隔で測定可能な圧力センサ2245と、ブロー成形処理において、圧力センサ2
245により測定された圧力測定値に基づいて、ブロー流体の圧力異常が発生したか否か
を監視する圧力監視部2301とを備える。圧力監視部2301は、ブロー成形処理の実
行期間のうち第1期間であるときは、第1期間とは異なる第2期間における圧力測定値の
監視時間間隔よりも短い監視時間間隔にて圧力測定値を監視する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ブロー成形装置、及び、ブロー成形方法に関する。
従来、金型を使用して被成形体(プリフォームやパリソン等)から成形体を成形するブ
ロー成形処理を行うブロー成形装置において、被成形体内に供給されるブロー流体の圧力
を監視することが行われている。例えば、特許文献1には、吹き込み圧力検出センサを備
えるブロー成形装置において、被成形体内の吹き込み圧力が設定値に到達するのに十分な
時間が経過しても、被成形体内の吹き込み圧力が上記設定値に到達しない場合、吹き込み
側に何らかの異常が発生したとみなして、その旨の警告を行うことが開示されている。
特開平11-254447号公報
ブロー成形処理において、圧力センサにより検出されたブロー流体の圧力に基づいて、
異常の発生を監視する場合、異常の発生や異常の発生の兆候を迅速に検出することは、そ
の後のブロー成形装置の停止を抑制したり、ブロー成形装置の停止時間を短くしたりする
ことに効果がある。しかしながら、特許文献1に開示されたように、ブロー流体の吹き込
み後、十分な時間が経過することを待って異常の発生を検出するものとすると、その間に
、例えば、金型の内部で成形体のバーストが発生した場合、バーストによる成形体の飛散
の程度が大きくなる。結果として、装置ユーザが成形体の破片を金型から除去する除去作
業のために、ブロー成形装置の停止が必要になり、生産効率の低下を招いていた。
本発明は、上記の課題に鑑み、生産効率の低下を抑制することを可能とするブロー成形
装置、及び、ブロー成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るブロー成形装置は、
金型に挟持される被成形体内にブロー流体を供給し、中空状の成形体を成形するブロー
成形処理を行うブロー成形装置であって、
前記被成形体内に供給される前記ブロー流体の圧力を所定の測定時間間隔で測定可能な
圧力測定部と、
前記ブロー成形処理において、前記圧力測定部により測定された圧力測定値に基づいて
、前記ブロー流体の圧力異常が発生したか否かを監視する圧力監視部とを備え、
前記圧力監視部は、
前記ブロー成形処理の実行期間のうち第1期間であるときは、前記第1期間とは異な
る第2期間における前記圧力測定値の監視時間間隔よりも短い監視時間間隔にて前記圧力
測定値を監視する。
本発明の一態様に係るブロー成形装置によれば、圧力監視部が、ブロー成形処理におい
て、圧力測定値に基づいてブロー流体の圧力異常が発生したか否かを監視する際、ブロー
成形処理の実行期間のうち第1期間であるときは、第1期間とは異なる第2期間における
圧力測定値の監視時間間隔よりも短い監視時間間隔にて圧力測定値を監視する。そのため
、ブロー成形処理の実行期間のうち、例えば、成形体の不良品を発生させたり、ブロー成
形装置の停止や故障を招いたりするような重大な圧力異常が発生する期間を第1期間とし
て、他の期間(第2期間)よりも短い監視時間間隔にて圧力異常を監視することができる
。したがって、ブロー成形処理において、圧力異常の発生や圧力異常の発生の兆候を迅速
に検出することにより、生産効率の低下を抑制することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、後述する発明を実施するための形態にて明らかにさ
れる。
容器成形システム1の一例を示す全体構成図である。 ブロー成形装置2の一例を示す概略平面図である。 成形ユニット22の一例を示す概略構成図である。 ブロー成形装置2の一例を示すブロック図である。 ブロー成形処理における圧力測定値の変化を示すグラフである。 圧力監視の動作条件を設定する圧力監視設定画面5の一例を示す図である。 排斥処理の動作の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための実施形態について説明する。以下では、
本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説
明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術による
ものとする。
(容器成形システム1の構成)
図1は、容器成形システム1の一例を示す概略図である。容器成形システム1は、金型
20を使用して、ブロー成形により中空状の成形体4を生産する生産システムとして機能
する。本実施形態では、二軸延伸ブロー成形法により、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)を原材料とする被成形体の一形態であるプリフォーム3から、中空状の成形体4の
一形態としての容器(PETボトル)を生産する場合を中心に説明する。
容器成形システム1は、その主要な構成要素として、射出成形装置10と、プリフォー
ム取出装置11と、プリフォーム搬送コンベア12と、プリフォーム供給装置13と、ブ
ロー成形装置2と、成形体取出装置14と、成形体搬送コンベア15と、排斥コンベア1
6とを備える。
容器成形システム1において、原材料である合成樹脂が射出成形装置10に投入される
と、射出成形装置10によりプリフォーム3が成形される。プリフォーム3は、プリフォ
ーム取出装置11により射出成形装置10から取り出されてプリフォーム搬送コンベア1
2に移送され、プリフォーム搬送コンベア12を流れながら、所定の温度に加熱される。
そして、プリフォーム供給装置13によりプリフォーム3がブロー成形装置2に順次供給
されると、そのプリフォーム3は、ブロー成形装置2により成形体4(PETボトル)に
成形される。成形体4は、成形体取出装置14によりブロー成形装置2から取り出されて
成形体搬送コンベア15に移送され、成形体搬送コンベア15を流れることで、例えば、
成形体4にシュリンクフィルムやラベルを装着する装着装置、成形体4に飲料を充填する
充填装置、成形体4に蓋体を巻き締めする巻締装置等の後工程に搬出される。
ブロー成形装置2によりプリフォーム3から成形体4が成形される際に、例えば、バー
スト(破裂)等の圧力異常の発生が検出されたとき、当該圧力異常の発生が検出された成
形体4は、正常な成形体4を後工程に搬出する搬出ライン(図1の例では、成形体搬送コ
ンベア15)に移送されるのではなく、成形体取出装置14により排斥コンベア16に移
送される。
図2は、ブロー成形装置2の一例を示す概略平面図である。図3は、成形ユニット22
の一例を示す概略構成図である。ブロー成形装置2は、複数(本実施形態では、12個)
の金型20を使用して、金型20に挟持されるプリフォーム3内にブロー流体を供給し、
中空状の成形体4を成形するブロー成形処理を金型20毎に繰り返し行う。なお、本実施
形態では、ブロー流体は、空気(エア)であるものとして説明するが、空気以外の任意の
気体でもよいし、液体でもよい。
ブロー成形装置2は、その主要な構成要素として、ロータリユニット21と、ロータリ
ユニット21の円周軌道上に所定の間隔で配置された複数(本実施形態では、12個)の
成形ユニット22と、ブロー成形装置2の各部を制御する制御ユニット23とを備える。
ロータリユニット21は、例えば、円盤状に形成され、複数の成形ユニット22を支持
するロータリ支持部210と、ロータリ支持部210を所定の回転速度(回転周期)で回
転させる回転機構部211とを備える。
複数の成形ユニット22の各々は、金型20を開閉可能に支持する金型支持機構部22
0と、金型20に挟持されるプリフォーム3を密閉状態で支持するシール支持部221と
、シール支持部221により支持されたプリフォーム3に挿入されるストレッチロッド2
22と、ストレッチロッド222を進退移動可能に支持するストレッチロッド支持機構部
223と、ストレッチロッド222に対するブロー流体(エア)の供給又は排出を行うブ
ロー流体給排部224と、金型20の温度を調節する温調機構部225とを備える。
ブロー流体給排部224は、シール支持部221を介してストレッチロッド222に接
続された主配管2240と、主配管2240から分岐された3つの分岐配管2241A~
2241Cと、低圧のプレブローエア供給源に接続された分岐配管2241Aに設けられ
たプレブローバルブ2242と、高圧のメインブローエア供給源に接続された分岐配管2
241Bに設けられたメインブローバルブ2243と、排気系統に接続された分岐配管2
241Cに設けられた排気バルブ2244と、主配管2240又はシール支持部221に
設けられた圧力センサ2245とを備える。圧力センサ2245は、プリフォーム3内に
供給されるブロー流体(プレブローエア、メインブローエア、ブローエア排気)の圧力を
所定の測定時間間隔で測定可能な圧力測定部として機能し、その測定結果として、各時点
の圧力測定値を出力する。
なお、図2及び図3では、回転機構部211、金型支持機構部220、シール支持部2
21及びストレッチロッド支持機構部223の具体的な構成を省略しているが、例えば、
サーボモータ、シリンダ等の駆動力発生用のモジュールと、リニアガイド、ボールスクリ
ュ、ギヤ、カム、ベルト、カップリング、軸受等の駆動力伝達機構と、リニアセンサ、エ
ンコーダセンサ、リミットセンサ等のセンサとを適宜組み合わせて構成される。また、図
2及び図3では、温調機構部225の具体的な構成を省略しているが、例えば、電熱ヒー
タ等の温度調節用のモジュールと、温度センサ等のセンサとを適宜組み合わせて構成され
る。
図4は、ブロー成形装置2の一例を示すブロック図である。制御ユニット23は、ロー
タリユニット21及び複数の成形ユニット22が備えるモジュール群及びセンサ群と電気
的に接続されて、ロータリユニット21及び複数の成形ユニット22を統括的に制御する
制御部として機能する。なお、図4には、モジュール群の一部としてのプレブローバルブ
2242、メインブローバルブ2243及び排気バルブ2244と、センサ群の一部とし
ての圧力センサ2245とを図示したが、その他のモジュール群及びセンサ群の図示は省
略している。
制御ユニット23は、例えば、汎用又は専用のコンピュータで構成される。制御ユニッ
ト23は、その主要な構成要素として、制御部230と、通信部231と、入力部232
と、出力部233と、記憶部234とを備える。
制御部230は、例えば、演算処理装置(CPU、MPU、GPU等のプロセッサ)や
シーケンサで構成される。制御部230は、例えば、記憶部234に記憶されたブロー成
形プログラム2340を実行することにより、ブロー成形制御部2300、圧力監視部2
301、及び、排斥制御部2302として機能する。各部2300~2302の詳細は後
述する。
通信部231は、通信ネットワークに接続され、例えば、ブロー成形装置2の装置ユー
ザ(オペレータや管理者等)が使用する端末装置(不図示)や容器成形システム1の生産
管理を行う生産管理装置(不図示)との間で各種のデータを送受信する通信インターフェ
ースとして機能する。入力部232は、ブロー成形装置2のユーザによる各種の入力操作
を受け付けるとともに、出力部233は、表示画面、シグナルタワー点灯、ブザー音を介
して各種の情報を装置ユーザに出力することで、ユーザインターフェースとして機能する
記憶部234は、ブロー成形装置2の動作で使用される各種のプログラム(オペレーテ
ィングシステム(OS)、ブロー成形プログラム2340等)やデータ(装置設定情報2
341等)を記憶する。装置設定情報2341は、ブロー成形装置2がブロー成形処理を
実行するときの各種の動作条件を登録可能な情報であり、例えば、表示画面(設定インタ
ーフェース)を介して装置ユーザにより編集可能に構成される。
(ブロー成形制御部2300によるブロー成形制御ステップについて)
ブロー成形制御部2300は、ロータリユニット21及び複数の成形ユニット22が備
えるセンサ群の測定値や検出値を取得し、ロータリユニット21及び複数の成形ユニット
22が備えるモジュール群を動作させるとともに、プリフォーム供給装置13によるプリ
フォーム3の供給動作と、成形体取出装置14による成形体4の取出動作と連携すること
で、ブロー成形処理を金型20毎に繰り返し行う。
ブロー成形処理は、ロータリユニット21のロータリ支持部210に支持された複数の
金型20(成形ユニット22)の各々が、回転機構部211により円周軌道上を360°
(1周)回転するブロー成形サイクル(1サイクル)の間に、図2に示すように、(S1
)プリフォーム3のセット、(S2)金型20の閉動作、(S3)ストレッチ、(S4)
プレブローエア供給開始、(S5)メインブローエア供給開始、(S6)メインブロー圧
力維持、(S7)ブローエア排気開始、(S8)金型20の開動作、(S9)成形体4の
取出の順に実行される。
ブロー成形処理において、ブロー成形制御部2300は、(S1)にて、ブロー成形装
置2から供給されたプリフォーム3をシール支持部221により固定した状態で支持し、
(S2)にて、金型支持機構部220により金型20の閉動作を行い、(S3)にて、ス
トレッチロッド222を進出移動させることでプリフォーム3を延伸する。(S4)にて
、プレブローバルブ2242の開動作によりプレブローエアの供給を開始し、(S5)に
て、ストレッチロッド222を進出させながら、プレブローバルブ2242の閉動作及び
メインブローバルブ2243の開動作によりメインブローエアの供給を開始することでブ
ロー圧力を圧力目標値まで上昇させて、(S6)にて、メインブローエアの供給を継続す
ることでブロー圧力を圧力目標値に維持し、(S7)にて、メインブローバルブ2243
の閉動作及び排気バルブ2244の開動作によりブロー流体を排出することでブロー圧力
を下降させる。(S8)にて、ストレッチロッド222を退出移動させながら、金型支持
機構部220により金型20の開動作を行い、(S9)にて、シール支持部221により
成形体4を固定した状態を解除し、成形体4がシール支持部221から取り出される。な
お、上記のブロー成形処理において、各動作(S1~S9)の開始タイミング(開始角度
)や終了タイミング(終了角度)は適宜変更されてもよいし、他の動作が追加されてもよ
い。
また、ブロー成形制御部2300は、圧力監視部2301により圧力上昇期間(詳細は
後述)に成形体4(実際には成形途中の成形体4)の圧力異常の発生が検出されたとき、
その成形体4に対してブロー流体の供給を停止する。これにより、成形体4のバーストを
事前に抑制したり、成形体4のバーストが発生した場合であってもバーストによる成形体
4の飛散の程度を低減したりすることができる。
(圧力監視部2301による圧力監視ステップについて)
圧力監視部2301は、上記のようなブロー成形処理において、圧力センサ2245に
より測定された圧力測定値に基づいて、ブロー流体の圧力異常が発生したか否かを監視す
る。なお、本実施形態では、ブロー成形処理は、複数の成形ユニット22により複数の金
型20に対して順次実行されるため、圧力監視部2301は、上記のような圧力監視を金
型20毎に行い、複数の金型20のうち圧力異常の発生を検出した金型20を圧力異常発
生金型20aとして特定する。
図5は、ブロー成形処理における圧力測定値の変化を示すグラフである。図5は、横軸
にロータリ支持部210の回転角度(時間)、縦軸に圧力を示すグラフ上に、正常時の圧
力カーブP1(実線)、バーストによる圧力異常発生時の圧力カーブP2(破線)、圧力
監視用の許容下限カーブP3(一点鎖線)、圧力監視用の各監視時点における圧力下限値
(上向きの三角形)及び圧力上限値(下向きの三角形)を図示したものである。
圧力カーブP1、P2は、ブロー成形制御部2300がブロー成形処理を実行したとき
、すなわち、ブロー流体(プレブローエア、メインブローエア)の供給を開始することで
ブロー圧力を圧力目標値まで上昇させる圧力上昇期間(S4)~(S5)と、ブロー流体
の供給を継続することでブロー圧力を圧力目標値に維持する圧力維持期間(S6)と、ブ
ロー流体の供給を停止してブロー流体を排出することで圧力を下降させる圧力下降期間(
S7)とを順に進行させたときに取得される。なお、圧力上昇期間は、プレブローエアの
供給による第1の圧力上昇期間、及び、メインブローエアの供給による第2の圧力上昇期
間のうち、少なくとも第2の圧力上昇期間を含むものである。
その際、圧力監視部2301は、ブロー成形処理の実行期間のうち第1期間であるとき
は、第1期間とは異なる第2期間における圧力測定値の監視時間間隔よりも短い監視時間
間隔にて圧力測定値を監視する。すなわち、圧力監視部2301は、ブロー成形処理の実
行期間のうち、例えば、成形体4の不良品を発生させたり、ブロー成形装置2の停止や故
障を招いたりするような重大な圧力異常(バースト等)が発生する期間を第1期間として
、他の期間(第2期間)よりも短い監視時間間隔にて圧力異常を監視する。監視時間間隔
は、第1期間又は第2期間において、一定の時間間隔(周期)で設定されたものでもよい
し、異なる時間間隔で設定されたものでもよい。なお、異なる時間間隔で設定される場合
には、例えば、第1期間をその第1期間に含まれる監視時点の数で除算することで得られ
る平均時間間隔が、第2期間をその第2期間に含まれる監視時点の数で除算することで得
られる平均時間間隔よりも短くなるように設定される。
本実施形態では、圧力監視部2301は、重大な圧力異常として、圧力上昇期間におけ
るバーストの発生を検出するために、第1期間としての圧力上昇期間であるときは、第2
期間としての圧力維持期間及び圧力下降期間における圧力測定値の監視時間間隔よりも短
い監視時間間隔にて圧力測定値を監視する。例えば、圧力監視部2301は、圧力上昇期
間において、監視時間間隔により設定される各監視時点の圧力測定値の少なくとも1つが
、各監視時点に対してそれぞれ設定された圧力許容範囲を外れる場合に、圧力異常の発生
を検出する。圧力許容範囲は、圧力測定値の許容下限値及び許容上限値の少なくとも一方
を定めるものであり、圧力上昇期間では少なくとも許容下限値が定められる。
また、圧力監視部2301は、圧力監視を行う際の動作条件として、監視時間間隔及び
監視時点の少なくとも一方と、圧力許容範囲とを、表示画面(設定インターフェース)を
介して設定可能に構成され、例えば、装置設定情報2341の一部として記憶部234に
記憶される。
図6は、圧力監視の動作条件を設定する圧力監視設定画面5の一例を示す図である。圧
力監視設定画面5は、例えば、リスト形式の入力ウィンドウ50と、設定ボタン51とを
備える。入力ウィンドウ50は、圧力測定値の監視時点に相当するロータリ支持部210
の回転角度と、その回転角度に対する圧力許容範囲(圧力下限値及び圧力上限値)とを1
組として、複数組の回転角度及び圧力許容範囲を入力可能である。
図6には、入力ウィンドウ50の設定値として、No.2~6の監視時点に対して圧力
下限値がそれぞれ設定され、No.1,7,8の監視時点に対して圧力下限値及び圧力上
限値が設定されている場合が図示されており、入力ウィンドウ50の各設定値は、図5の
グラフ上に示す三角形にそれぞれ対応する。入力ウィンドウ50は、監視時点が設定可能
であるが、監視時点に代えて、監視時間間隔が設定可能であってもよい。また、入力ウィ
ンドウ50は、回転角度及び圧力許容範囲の組数(入力ウィンドウ50の列数)が増減可
能であってもよい。
なお、圧力監視部2301は、過去にブロー成形処理が正常に実行されたときの理想的
な圧力カーブ(例えば、記憶部234に履歴データとして記憶済み)に応じて、圧力監視
の動作条件を設定してもよい。例えば、各監視時点の圧力許容範囲は、理想的な圧力カー
ブにおける各監視時点のブロー圧力に対して所定の許容値を減じたり許容割合値を乗算し
たりすることで生成される許容下限カーブP3(図5参照)に基づいて、設定されるよう
にすればよい。
また、圧力監視の動作条件が、圧力監視設定画面5又は許容下限カーブP3を介して設
定される際、監視時点は、圧力上昇期間、圧力維持期間及び圧力下降期間において、6点
以上(より好ましくは、8点以上)が設定されるとともに、圧力上昇期間において、0.
08秒以下(より好ましくは、0.05秒以下)の監視時間間隔を満たす3点以上(より
好ましくは、5点以上)が設定されるのが好ましい。そのため、圧力監視設定画面5は、
圧力監視の動作条件として、6組以上(より好ましくは、8組以上)の回転角度(監視時
点)及び圧力許容範囲を設定可能に構成されるのが好ましい。
(排斥制御部2302による排斥制御ステップについて)
排斥制御部2302は、圧力監視部2301により圧力異常発生金型20aが特定され
たとき、当該圧力異常発生金型20aを含む複数の金型20を使用して、ブロー成形処理
を金型20毎に繰り返し行うとともに、成形体4を排出する排出ラインから、当該圧力異
常発生金型20aにて成形された成形体4(以下、「排斥成形体4a」という)を排斥す
る排斥処理を繰り返し行う。
図7は、排斥処理の動作の一例を示す図である。図7では、圧力監視部2301により
、12個の金型20のうち「5」番目の金型20が圧力異常発生金型20aとして特定さ
れる場合について説明する。
排斥成形体4aの排斥処理を実行する場合、排斥制御部2302は、例えば、排斥成形
体4aが成形体取出装置14により圧力異常発生金型20aから取り出されるときに、成
形体取出装置14に対して排斥指示を送る。排斥指示を受けた成形体取出装置14により
、排斥成形体4aは、成形体搬送コンベア15(搬出ライン)ではなく、排斥コンベア1
6(排斥ライン)に移送される。
また、排斥制御部2302は、排斥処理の実行を開始したことを報知する報知情報を出
力する。報知情報には、例えば、圧力異常発生金型20aを示す金型の番号(図7の例で
は、「5」番)が含まれる。報知情報の出力先は、例えば、出力部233(表示画面、シ
グナルタワー点灯、ブザー音)でもよいし、通信部231を介して通信可能な端末装置(
不図示)でもよい。端末装置は、例えば、装置ユーザが使用する携帯型又は据置型のコン
ピュータで構成される。
さらに、排斥制御部2302は、排斥処理の実行中に排斥処理の終了条件が成立したか
否かを監視し、終了条件の成立を検出したとき、当該圧力異常発生金型の特定を解除する
とともに、排斥処理の実行を終了する。排斥制御部2302は、例えば、入力部232や
端末装置を介して排斥処理の終了を指示する入力操作を装置ユーザから受け付けた場合に
、排斥処理の終了条件の成立を検出する。なお、排斥コンベア16に成形体検査装置(不
図示)が設置されている場合には、排斥制御部2302は、成形体検査装置により成形体
4を検査したときの結果として、正常の検査結果を受け付けた場合に、排斥処理の終了条
件の成立を検出してもよい。また、排斥制御部2302は、所定の回数だけ排斥処理を行
った場合に、排斥処理の終了条件の成立を検出してもよい。所定の回数は、表示画面(設
定インターフェース)を介して装置ユーザにより設定された回数でもよいし、過去に装置
ユーザから排斥処理の終了を指示する入力操作を受け付けたときの回数を用いてもよい。
以上のように、本実施形態に係るブロー成形装置2及びブロー成形方法によれば、圧力
監視部2301が、ブロー成形処理において、圧力センサ2245により測定された圧力
測定値に基づいてブロー流体の圧力異常が発生したか否かを監視する際、ブロー成形処理
の実行期間のうち第1期間であるときは、第1期間とは異なる第2期間における圧力測定
値の監視時間間隔よりも短い監視時間間隔にて圧力測定値を監視する。そのため、ブロー
成形処理の実行期間のうち、例えば、成形体4の不良品を発生させたり、ブロー成形装置
2の停止や故障を招いたりするような重大な圧力異常が発生する期間を第1期間として、
他の期間(第2期間)よりも短い監視時間間隔にて圧力異常を監視することができる。し
たがって、ブロー成形処理において、圧力異常の発生や圧力異常の発生の兆候を迅速に検
出することにより、生産効率の低下を抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に制約されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することが可能である。そして、それらはすべて、本発明の技術思
想に含まれるものである。
上記実施形態では、ブロー成形装置2は、ロータリ方式の複数の成形ユニット22を備
える場合について説明したが、複数の金型20を使用してブロー成形処理を金型20毎に
繰り返し行うものあれば、他の方式で構成されたブロー成形装置に適用されてもよいし、
1つの金型20を使用してブロー成形処理を行うブロー成形装置に適用されてもよい。
上記実施形態では、ブロー成形装置2は、ブロー成形処理として、被成形体の一形態で
あるプリフォーム3に対して二軸延伸ブロー成形法を行う場合について説明したが、被成
形体の他の形態である中空状のパリソンに対してダイレクトブロー成形を行うものでもよ
いし、他のブロー成形法を行うものでもよい。また、ブロー成形装置2は、ホットパリソ
ン法(1ステージ法ともいう)及びコールドパリソン法(2ステージ式ともいう)のいず
れを採用するものでもよい。
上記実施形態では、被成形体(プリフォーム3)の材質は、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)である場合について説明したが、それ以外に、ポリプロピレン(PP)、ポ
リエチレンナフタレート(PEN)等の他の熱可塑性樹脂を用いてもよいし、リサイクル
材を用いてもよい。さらに、被成形体(プリフォーム3)は、射出成形の他に、例えば、
PCM成形等の任意の成形方法で成形された任意の形状を有するものでもよいし、単層構
造及び多層構造のいずれを採用したものでもよい。
1…容器成形システム、2…ブロー成形装置、3…プリフォーム(被成形体)、
4…成形体、4a…排斥成形体、5…圧力監視設定画面
10…射出成形装置、11…プリフォーム取出装置、
12…プリフォーム搬送コンベア、13…成形体搬送コンベア、
14…成形体取出装置、15…成形体搬送コンベア、16…排斥コンベア、
20…金型、20a…圧力異常発生金型、
21…ロータリユニット、22…成形ユニット、23…制御ユニット、
210…ロータリ支持部、211…回転機構部、213…ストレッチロッド、
220…金型支持機構部、221…シール支持部、222…ストレッチロッド、
223…ストレッチロッド支持機構部、224…ブロー流体給排部、
225…温調機構部、
230…制御部、231…通信部、232…入力部、233…出力部、234…記憶部、
2240…主配管、2241A~2241C…分岐配管、
2242…プレブローバルブ、2243…メインブローバルブ、
2244…排気バルブ、2245…圧力センサ、
2300…ブロー成形制御部、2301…圧力監視部、2302…排斥制御部、
2340…ブロー成形プログラム、2341…装置設定情報

Claims (6)

  1. 金型に挟持される被成形体内にブロー流体を供給し、中空状の成形体を成形するブロー
    成形処理を行うブロー成形装置であって、
    前記被成形体内に供給される前記ブロー流体の圧力を所定の測定時間間隔で測定可能な
    圧力測定部と、
    前記ブロー成形処理において、前記圧力測定部により測定された圧力測定値に基づいて
    、前記ブロー流体の圧力異常が発生したか否かを監視する圧力監視部とを備え、
    前記圧力監視部は、
    前記ブロー成形処理の実行期間のうち第1期間であるときは、前記第1期間とは異な
    る第2期間における前記圧力測定値の監視時間間隔よりも短い監視時間間隔にて前記圧力
    測定値を監視する、
    ブロー成形装置。
  2. 前記ブロー流体の供給を開始することで前記圧力を圧力目標値まで上昇させる圧力上昇
    期間と、前記ブロー流体の供給を継続することで前記圧力を前記圧力目標値に維持する圧
    力維持期間と、前記ブロー流体の供給を停止して前記ブロー流体を排出することで前記圧
    力を下降させる圧力下降期間とを順に進行させることにより前記ブロー成形処理を制御す
    るブロー成形制御部をさらに備え、
    前記圧力監視部は、
    前記第1期間としての前記圧力上昇期間であるときは、前記第2期間としての前記圧
    力維持期間及び前記圧力下降期間における前記圧力測定値の監視時間間隔よりも短い監視
    時間間隔にて前記圧力測定値を監視し、
    前記ブロー成形制御部は、
    前記圧力監視部により前記圧力上昇期間に前記圧力異常の発生が検出されたとき、前
    記ブロー流体の供給を停止する、
    請求項1に記載のブロー成形装置。
  3. 前記圧力監視部は、
    前記圧力上昇期間において、前記監視時間間隔により設定される各監視時点の前記圧
    力測定値の少なくとも1つが、前記各監視時点に対してそれぞれ設定された圧力許容範囲
    を外れる場合に、前記圧力異常の発生を検出する、
    請求項2に記載のブロー成形装置。
  4. 前記監視時点は、
    前記圧力上昇期間、前記圧力維持期間及び前記圧力下降期間において、6点以上が設
    定されるとともに、
    前記圧力上昇期間において、0.08秒以下の前記監視時間間隔を満たす3点以上が
    設定される、
    請求項3に記載のブロー成形装置。
  5. 前記圧力監視部は、
    前記監視時間間隔又は前記監視時点と、前記圧力許容範囲とを、設定インターフェー
    スを介して設定可能に構成される、
    請求項3又は請求項4に記載のブロー成形装置。
  6. 金型に挟持される被成形体内にブロー流体を供給し、中空状の成形体を成形するブロー
    成形処理を行うブロー成形方法であって、
    前記ブロー成形処理において、前記被成形体内に供給される前記ブロー流体の圧力を所
    定の測定時間間隔で測定可能な圧力測定部により測定された圧力測定値に基づいて、前記
    ブロー流体の圧力異常が発生したか否かを監視する圧力監視ステップを備え、
    前記圧力監視ステップは、
    前記ブロー成形処理の実行期間のうち第1期間であるときは、前記第1期間とは異な
    る第2期間における前記圧力測定値の監視時間間隔よりも短い監視時間間隔にて前記圧力
    測定値を監視する、
    ブロー成形方法。
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