JP2023162762A - 光検出装置および増幅回路 - Google Patents

光検出装置および増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2023162762A
JP2023162762A JP2022073366A JP2022073366A JP2023162762A JP 2023162762 A JP2023162762 A JP 2023162762A JP 2022073366 A JP2022073366 A JP 2022073366A JP 2022073366 A JP2022073366 A JP 2022073366A JP 2023162762 A JP2023162762 A JP 2023162762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
signal
capacitive element
output
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022073366A
Other languages
English (en)
Inventor
雄作 伊藤
Yusaku Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Semiconductor Solutions Corp
Original Assignee
Sony Semiconductor Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Semiconductor Solutions Corp filed Critical Sony Semiconductor Solutions Corp
Priority to JP2022073366A priority Critical patent/JP2023162762A/ja
Priority to PCT/JP2023/014738 priority patent/WO2023210354A1/ja
Publication of JP2023162762A publication Critical patent/JP2023162762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/57Control of the dynamic range
    • H04N25/59Control of the dynamic range by controlling the amount of charge storable in the pixel, e.g. modification of the charge conversion ratio of the floating node capacitance
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

【課題】信号品質の低下を抑制可能な光検出装置を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態の光検出装置は、光電変換により電荷を生成可能な光電変換部を有し、前記光電変換部で光電変換された電荷に基づく信号を出力可能な画素と、前記画素からの信号を伝えることが可能な信号線と、前記信号線と電気的に接続される第1容量素子と、前記信号線と電気的に接続される第2容量素子と、前記第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、前記第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、光検出装置および増幅回路に関する。
画素アレイ部の各画素から出力された信号を増幅しつつ読み出すカラム処理部を有する撮像素子が提案されている(特許文献1)。
特開2009-182383号公報
光を検出する装置では、信号品質の低下を抑えることが求められている。
信号品質の低下を抑制可能な光検出装置を提供することが望まれる。
本開示の一実施形態の光検出装置は、光電変換により電荷を生成可能な光電変換部を有し、光電変換部で光電変換された電荷に基づく信号を出力可能な画素と、画素からの信号を伝えることが可能な信号線と、信号線と電気的に接続される第1容量素子と、信号線と電気的に接続される第2容量素子と、第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部とを備える。
本開示の一実施形態の増幅回路は、信号を伝えることが可能な信号線と、信号線と電気的に接続される第1容量素子と、信号線と電気的に接続される第2容量素子と、第1容量素子に対して直列に接続される第3容量素子と、第2容量素子に対して直列に接続される第4容量素子と、第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部とを備える。
本開示の実施の形態に係る光検出装置の一例である撮像装置の概略構成の一例を示す図である。 本開示の実施の形態に係る撮像装置の画素の構成例を示す図である。 本開示の実施の形態に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。 本開示の実施の形態に係る撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本開示の変形例1に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。 本開示の変形例2に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。 本開示の変形例3に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。 本開示の変形例3に係る撮像装置の信号処理部の別の構成例を説明するための図である。 撮像装置を有する電子機器の構成例を表すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。 内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。 カメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
3.適用例
4.応用例
<1.実施の形態>
図1は、本開示の実施の形態に係る光検出装置の一例である撮像装置の概略構成の一例を示す図である。光検出装置である撮像装置1は、入射する光を検出可能な装置である。撮像装置(光検出装置)1は、受光素子を有する複数の画素Pを有し、入射した光を光電変換して信号を生成するように構成される。
図1に示す例では、撮像装置1は、複数の画素Pが行列状に2次元配置された領域(画素部100)を、撮像エリアとして有している。各画素Pの受光素子(受光部)は、例えばフォトダイオードである。受光素子は、光を受光して、光電変換により電荷を生じ得る。
撮像装置1は、光学レンズを含む光学系(不図示)を介して、被写体からの入射光(像光)を取り込む。撮像装置1は、光学レンズ系により形成される被写体の像を撮像する。撮像装置1は、受光した光を光電変換して画素信号を生成する。撮像装置1は、例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話等の電子機器に利用可能である。
[撮像装置の概略構成]
撮像装置1は、図1に示す例のように、画素部100の周辺領域に、例えば、垂直駆動部111、信号処理部112、水平駆動部113、出力部114、制御部115、及び入出力端子116等を有している。
撮像装置1には、例えば、複数の画素駆動線Lreadと、複数の垂直信号線VSLが設けられる。例えば、画素部100には、水平方向(行方向)に並ぶ複数の画素Pにより構成される画素行ごとに、複数の画素駆動線Lreadが配線される。また、画素部100には、垂直方向(列方向)に並ぶ複数の画素Pにより構成される画素列ごとに、垂直信号線VSLが配線される。画素駆動線Lreadは、画素Pからの信号読み出しのための駆動信号を伝送するように構成される。垂直信号線VSLは、画素Pからの信号を伝えることが可能な信号線である。垂直信号線VSLは、画素Pから出力される信号を伝送するように構成される。
垂直駆動部111は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成される。垂直駆動部111は、画素部100の各画素Pを駆動するように構成される。垂直駆動部111は、画素駆動部であり、画素Pを駆動するための信号を生成し、画素駆動線Lreadを介して画素部100の各画素Pへ出力する。垂直駆動部111は、例えば、転送トランジスタを制御する信号、及びリセットトランジスタを制御する信号等を生成し、画素駆動線Lreadによって各画素Pに供給する。
信号処理部112は、入力される画素の信号の信号処理を行うように構成される。信号処理部112は、例えば、負荷回路部、AD(Analog Digital)変換部、水平選択スイッチ等を有する。
垂直駆動部111によって選択走査された各画素Pから出力される信号は、垂直信号線VSLを通して信号処理部112に供給される。信号処理部112は、例えば、AD変換、及びCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)等の信号処理を行う。
水平駆動部113は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成される。水平駆動部113は、信号処理部112の水平選択スイッチを駆動するように構成される。水平駆動部113は、信号処理部112の各水平選択スイッチを走査しつつ順番に駆動する。垂直信号線VSLの各々を通して伝送される各画素Pの信号は、信号処理部112により信号処理が施され、水平駆動部113による選択走査によって順に水平信号線121に出力される。
出力部114は、入力される信号に対して信号処理を行い、信号を出力するように構成される。出力部114は、信号処理部112から水平信号線121を介して順次入力される画素の信号に対して信号処理を行い、処理後の信号を出力する。出力部114は、例えば、バッファリングのみを行う場合もあるし、黒レベル調整、列ばらつき補正、及び各種デジタル信号処理等を行う場合もある。
垂直駆動部111、信号処理部112、水平駆動部113、水平信号線121及び出力部114からなる回路部分は、半導体基板11に形成されていてもよいし、あるいは外部制御ICに配設されたものであってもよい。また、それらの回路部分は、ケーブル等により接続された他の基板に形成されていてもよい。
制御部115は、撮像装置1の各部を制御するように構成される。制御部115は、半導体基板11の外部から与えられるクロックや、動作モードを指令するデータ等を受け取り、また、撮像装置1の内部情報等のデータを出力する。制御部115は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータを有し、タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に垂直駆動部111、信号処理部112及び水平駆動部113等の周辺回路の駆動制御を行う。入出力端子116は、外部との信号のやり取りを行うものである。
[画素の構成]
図2は、実施の形態に係る撮像装置の画素の構成例を示す図である。画素Pは、光電変換部12と、トランジスタTRGと、第1のフローティングディフュージョン(FD1)と、トランジスタAMPと、トランジスタFDGと、第2のフローティングディフュージョン(FD2)と、トランジスタSELと、トランジスタRSTとを有する。
トランジスタTRG、トランジスタAMP、トランジスタFDG、トランジスタSEL、及びトランジスタRSTは、それぞれ、ゲート、ソース、ドレインの端子を有するMOSトランジスタ(MOSFET)である。図2に示す例では、トランジスタTRG,AMP,FDG,SEL,RSTは、それぞれNMOSトランジスタにより構成される。なお、画素Pのトランジスタは、PMOSトランジスタにより構成されてもよい。
光電変換部12は、光電変換により電荷を生成可能に構成される。図2に示す例では、光電変換部12は、フォトダイオード(PD)であり、入射する光を電荷に変換する。光電変換部12は、光電変換を行って受光量に応じた電荷を生成する。
トランジスタTRGは、光電変換部12で光電変換された電荷を第1のFD1に転送可能に構成される。図2に示すように、トランジスタTRGは、信号STRGにより制御され、光電変換部12と第1のFD1とを電気的に接続または切断する。トランジスタTRGは、転送トランジスタであり、光電変換部12で光電変換されて蓄積された電荷を第1のFD1に転送し得る。
第1のFD1は、第1の蓄積部であり、転送された電荷を蓄積可能に構成される。第1のFD1は、光電変換部12で光電変換された電荷を蓄積し得る。第1のFD1は、転送された電荷を保持可能な保持部ともいえる。第1のFD1は、転送された電荷を蓄積し、第1のFD1の容量(容量値C1)に応じた電圧に変換する。
トランジスタAMPは、第1のFD1に蓄積された電荷に基づく信号を生成して出力するように構成される。図2に示すように、トランジスタAMPのゲートは、第1のFD1と電気的に接続され、第1のFD1で変換された電圧が入力される。また、トランジスタAMPのドレインは、電源電圧が供給される電源線に接続され、トランジスタAMPのソースは、トランジスタSELを介して垂直信号線VSLに接続される。トランジスタAMPは、増幅トランジスタであり、第1のFD1に蓄積された電荷に基づく信号、即ち第1のFD1の電圧に基づく信号を生成し、垂直信号線VSLへ出力し得る。
トランジスタFDGは、第1のFD1と第2のFD2とを電気的に接続可能に構成される。図2に示す例では、トランジスタFDGは、信号SFDGにより制御され、第1のFD1と第2のFD2とを電気的に接続または切断する。トランジスタFDGは、信号SFDGによってオンオフ制御され、第1のFD1と第2のFD2とを電気的に接続し得る。
第2のFD2は、第2の蓄積部であり、転送された電荷を蓄積可能に構成される。第2のFD2は、光電変換部12で光電変換された電荷を蓄積し得る。第2のFD2は、転送された電荷を保持可能な保持部ともいえる。第2のFD2は、転送された電荷を蓄積し、第2のFD2の容量(容量値C2)に応じた電圧に変換する。
トランジスタFDGがオフ状態の場合、第1のFD1と第2のFD2とが電気的に切断され、光電変換部12から転送される電荷は、第1のFD1に蓄積される。トランジスタFDGがオン状態の場合は、第1のFD1と第2のFD2とが電気的に接続され、光電変換部12から転送される電荷は、第1のFD1及び第2のFD2に蓄積される。トランジスタFDGがオン状態となることで、第1のFD1に付加される容量が大きくなり、電荷を電圧に変換する際の変換効率(ゲイン)を変更することが可能となる。トランジスタFDGは、トランジスタAMPのゲートに接続される容量を切り替え、変換効率を変更可能な切り替えトランジスタともいえる。
トランジスタRSTは、第1のFD1の電圧と第2のFD2の電圧をリセット可能に構成される。図2に示す例では、トランジスタRSTは、電源線と電気的に接続され、画素Pの電荷のリセットを行うように構成される。トランジスタRSTは、信号SRSTにより制御され、第1のFD1に蓄積された電荷および第2のFD2に蓄積された電荷をリセットし、第1のFD1の電圧および第2のFD2の電圧をリセットし得る。なお、トランジスタRSTは、トランジスタFDG及びトランジスタTRGを介して、光電変換部12に蓄積された電荷を排出し得る。トランジスタRSTは、リセットトランジスタである。
トランジスタSELは、画素の信号の出力を制御可能に構成される。トランジスタSELは、信号SSELにより制御され、トランジスタAMPからの信号を垂直信号線VSLに出力可能に構成される。トランジスタSELは、選択トランジスタであり、画素の信号の出力タイミングを制御し得る。なお、トランジスタSELは、電源電圧が与えられる電源線とトランジスタAMPとの間に設けられてもよい。また、必要に応じて、トランジスタSELを省略してもよい。
垂直駆動部111(図1参照)は、各画素Pに入力される信号STRG、信号SFDG、信号SSEL、信号SRST等を制御することによって、各画素PのトランジスタAMPから信号を垂直信号線VSLに出力させる。例えば、第1のFD1及び第2のFD2の電圧がリセットされた後のP相(Pre-charge相)期間のうち、トランジスタFDGがオン状態となる期間において、垂直駆動部111は、リセット後の第1のFD1及び第2のFD2の電圧に応じた信号を、信号SpLとして読み出し得る。信号SpLの電圧は、リセット後の第1のFD1及び第2のFD2の電圧に応じた電圧(黒レベル電圧VpLと称する)となる。
また、垂直駆動部111は、P相期間のうち、トランジスタFDGがオフ状態となる期間において、リセット後の第1のFD1の電圧に応じた信号を、信号SpHとして読み出し得る。信号SpHの電圧は、リセット後の第1のFD1の電圧に応じた電圧(黒レベル電圧VpHと称する)となる。
光電変換部12からFDへ電荷が転送された後のD相(Data相)期間のうち、トランジスタFDGがオフ状態となる期間において、垂直駆動部111は、電荷転送後の第1のFD1の電圧に応じた信号を、信号SdHとして読み出し得る。信号SdHの電圧は、電荷転送後の第1のFD1の電圧に応じた電圧(信号電圧VdHと称する)となる。
また、垂直駆動部111は、D相期間のうち、トランジスタFDGがオン状態となる期間において、電荷転送後の第1のFD1及び第2のFD2の電圧に応じた信号を、信号SdLとして読み出し得る。信号SdLの電圧は、電荷転送後の第1のFD1及び第2のFD2の電圧に応じた電圧(信号電圧VdLと称する)となる。
画素Pから順次出力される信号SpL、信号SpH、信号SdH、信号SdLは、垂直信号線VSLを介して、上述した信号処理部112(図1参照)に入力される。信号SpL及び信号SdLは、トランジスタFDGがオン状態となる場合、即ち、電荷を電圧に変換する際の変換効率が低い場合の画素の信号である。信号SpH及び信号SdHは、トランジスタFDGがオフ状態となる場合、即ち、電荷を電圧に変換する際の変換効率が高い場合の画素の信号である。なお、画素Pは、P相レベルである黒レベル電圧VpL,VpHと、D相レベルである信号電圧VdL,VdHとを有する信号を、垂直信号線VSLに出力するともいえる。
こうして、撮像装置1では、1回の撮像によって、低変換効率時の画素の信号(信号SpL、信号SdL)と、高変換効率時の画素の信号(信号SpH、信号SdH)とを得ることができる。入射光の光量に応じた画素の信号を得ることができ、ダイナミックレンジを拡大させることが可能となる。
図3は、実施の形態に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。信号処理部112は、図3に示すように、負荷回路部20、増幅回路部30、及びAD変換部60を有する。負荷回路部20、増幅回路部30、及びAD変換部60は、複数の垂直信号線VSLの各々に対して設けられる。画素部100(図1参照)において垂直方向(列方向)に並ぶ複数の画素Pにより構成される画素列ごとに、負荷回路部20、増幅回路部30、及びAD変換部60が設けられる。また、信号処理部112は、信号生成部70を有する。
負荷回路部20は、垂直信号線VSLに接続される。図3に示す例では、負荷回路部20は、画素PのトランジスタAMP(図2参照)に電流を供給可能な電流源により構成される。負荷回路部20は、画素PのトランジスタAMPと共にソースフォロア回路を構成する。
増幅回路部30は、図3に示すように、スイッチSW1aと、スイッチSW1bと、第1回路部40aと、第2回路部40bとを有する。第1回路部40a及び第2回路部40bは、入力された信号を増幅して出力するように構成される。第1回路部40aは、第1アンプ回路であり、例えば、上述した信号SpH及び信号SdHの増幅に用いられる。また、第2回路部40bは、第2アンプ回路であり、上述した信号SpL及び信号SdLの増幅に用いられる。
第1回路部40aは、増幅部41aと、供給部42aと、スイッチSW2aと、容量素子11aと、容量素子12aとを有する。図3に示すスイッチSW1aは、垂直信号線VSLと第1回路部40aの容量素子11aとの間に設けられ、垂直信号線VSLと第1回路部40aの容量素子11aとを電気的に接続可能に構成される。容量素子11aは、容量値C1aを有し、電圧を保持可能に構成される。容量素子11aの一方の電極(端子)は、スイッチSW1aに接続される。容量素子11aの他方の電極は、容量素子12aとスイッチSW2aと増幅部41aに接続される。なお、第1回路部40aは、スイッチSW1aを含んで構成されてもよい。
増幅部41aは、入力部45aと出力部46aを有し、信号を増幅可能に構成される。増幅部41aの入力部45aは、容量素子11aと容量素子12aとスイッチSW2aに電気的に接続される。図3に示す例では、第1回路部40aは、容量素子11aと容量素子12aとスイッチSW2aと入力部45aとが接続されるノードN1aを有する。ノードN1aは、信号を保持可能なノードである。
また、図3に示す例では、増幅部41aは、トランジスタM1a及びトランジスタM2aにより構成される。トランジスタM1a,M2aは、それぞれ、NMOSトランジスタである。トランジスタM1a及びトランジスタM2aは、カスコード接続される。トランジスタM1aのゲートは、ノードN1aに接続され、トランジスタM1aのソースは、基準電位線に接続される。図3に示す例では、基準電位線は、接地線(グランド線)である。増幅部41aは、供給部42aと共にソース接地型の増幅回路を構成する。なお、必要に応じて、トランジスタM2aを省略してもよい。
供給部42aは、増幅部41aに電流を供給可能に構成される。供給部42aは、電源電圧が与えられる電源線と電気的に接続され、増幅部41aに電流及び電圧を供給し得る。図3に示す例では、供給部42aは、トランジスタM3a及びトランジスタM4aにより構成される。トランジスタM3a,M4aは、それぞれ、PMOSトランジスタである。トランジスタM3a及びトランジスタM4aは、カスコード接続される。
供給部42aのトランジスタM4aは、そのゲートに入力される信号の信号レベルに応じた電流を生成し、生成した電流を増幅部41aに供給し得る。なお、必要に応じて、トランジスタM3aを省略してもよい。増幅部41a及び供給部42aは、信号を増幅可能な信号増幅部であり、第1回路部40aの本体部ともいえる。
容量素子12aは、増幅部41aの入力部45aと出力部46aとの間に設けられる。容量素子12aは、容量値C2aを有し、電圧を保持可能に構成される。容量素子12aは、容量素子11aに対して直列に接続される。図3に示す例では、容量素子12aの一方の電極は、ノードN1aに接続される。容量素子12aの他方の電極は、増幅部41aの出力部46aに接続される。スイッチSW2aは、増幅部41aの入力部45aと出力部46aとの間に設けられ、入力部45aと出力部46aとを電気的に接続可能に構成される。
第1回路部40aは、入力される画素の信号を所定のゲイン(増幅率)で増幅し、増幅した信号を出力し得る。第1回路部40aのゲインは、容量素子11aの容量値C1aと、容量素子12aの容量値C2aとの比に応じた値となる。第1回路部40aの増幅部41aは、容量素子11aを介して入力される画素の信号を増幅して出力し得る。第1回路部40aにより増幅された画素の信号は、スイッチSW3aを介して、AD変換部60へ出力される。
第2回路部40bは、増幅部41bと、供給部42bと、スイッチSW2bと、容量素子11bと、容量素子12bとを有する。図3に示すスイッチSW1bは、垂直信号線VSLと第2回路部40bの容量素子11bとの間に設けられ、垂直信号線VSLと第2回路部40bの容量素子11bとを電気的に接続可能に構成される。容量素子11bは、容量値C1bを有し、信号電圧を保持可能に構成される。容量素子11bの一方の電極は、スイッチSW1bに接続され、容量素子11bの他方の電極は、容量素子12bとスイッチSW2bと増幅部41bに接続される。なお、第2回路部40bは、スイッチSW1bを含んで構成されてもよい。
増幅部41bは、入力部45bと出力部46bを有し、信号を増幅可能に構成される。増幅部41bの入力部45bは、容量素子11bと容量素子12bとスイッチSW2bに電気的に接続される。図3に示す例では、第2回路部40bは、容量素子11bと容量素子12bとスイッチSW2bと入力部45bとが接続されるノードN1bを有する。ノードN1bは、信号を保持可能なノードである。
また、図3に示す例では、増幅部41bは、トランジスタM1b及びトランジスタM2bにより構成される。トランジスタM1b,M2bは、それぞれ、NMOSトランジスタである。トランジスタM1b及びトランジスタM2bは、カスコード接続される。トランジスタM1bのゲートは、ノードN1bに接続され、トランジスタM1bのソースは、基準電位線に接続される。増幅部41bは、供給部42bと共にソース接地型の増幅回路を構成する。なお、必要に応じて、トランジスタM2bを省略してもよい。
供給部42bは、増幅部41bに電流を供給可能に構成される。供給部42bは、電源線と電気的に接続され、増幅部41bに電流及び電圧を供給し得る。図3に示す例では、供給部42bは、トランジスタM3b及びトランジスタM4bにより構成される。トランジスタM3b,M4bは、それぞれ、PMOSトランジスタである。トランジスタM3b及びトランジスタM4bは、カスコード接続される。
供給部42bのトランジスタM4bは、そのゲートに入力される信号の信号レベルに応じた電流を生成し、生成した電流を増幅部41bに供給し得る。なお、必要に応じて、トランジスタM3bを省略してもよい。増幅部41b及び供給部42bは、信号を増幅可能な信号増幅部であり、第2回路部40bの本体部ともいえる。
容量素子12bは、増幅部41bの入力部45bと出力部46bとの間に設けられる。容量素子12bは、容量値C2bを有し、信号電圧を保持可能に構成される。容量素子12bは、容量素子11bに対して直列に接続される。図3に示す例では、容量素子12bの一方の電極は、ノードN1bに接続される。容量素子12bの他方の電極は、増幅部41bの出力部46bに接続される。スイッチSW2bは、増幅部41bの入力部45bと出力部46bとの間に設けられ、入力部45bと出力部46bとを電気的に接続可能に構成される。
第2回路部40bは、入力される画素の信号を所定のゲインで増幅し、増幅した信号を出力し得る。第2回路部40bのゲインは、容量素子11bの容量値C1bと、容量素子12bの容量値C2bとの比に応じた値となる。第2回路部40bの増幅部41bは、容量素子11bを介して入力される画素の信号を増幅して出力し得る。第2回路部40bにより増幅された画素の信号は、スイッチSW3bを介して、AD変換部60へ出力される。
容量素子11a、容量素子12a、容量素子11b、及び容量素子12bは、例えば、それぞれ、絶縁膜(例えば酸化膜)を用いて形成される容量(CI容量)により構成される。なお、容量素子11a,12a,11b,12bは、MOS容量、MIM(Metal-Insulator-Metal)容量等により構成されてもよい。スイッチSW1a、スイッチSW2a、スイッチSW1b、及びスイッチSW2bは、それぞれ、トランジスタを用いて構成される。
制御部115(図1参照)は、増幅回路部30の各スイッチ(スイッチSW1a,SW2a,SW1b,SW2b等)に信号を供給して、各スイッチをオンオフ制御する。制御部115は、各スイッチを制御する信号を各スイッチに供給し、各スイッチの接続状態を切り替える。
第1回路部40aでは、垂直信号線VSLを介して、画素Pから信号SpH,SdHが入力され得る。第1回路部40aに信号SpHが入力された場合、増幅部41aは、信号SpHを増幅した信号をAD変換部60へ出力する。第1回路部40aに信号SdHが入力された場合、増幅部41aは、信号SdHを増幅した信号をAD変換部60へ出力する。
第2回路部40bでは、垂直信号線VSLを介して、画素Pから信号SpL,SdLが入力され得る。第2回路部40bに信号SpLが入力された場合、増幅部41bは、信号SpLを増幅した信号をAD変換部60へ出力する。第2回路部40bに信号SdLが入力された場合、増幅部41bは、信号SdLを増幅した信号をAD変換部60へ出力する。
信号生成部70は、AD変換に用いる基準信号(参照信号)を生成可能に構成される。信号生成部70は、例えば、撮像装置1の各AD変換部60に共通に接続され、時間経過に応じて信号レベルが変化する基準信号を生成し、各AD変換部60に供給する。信号生成部70は、DA変換部(DAC:Digital to Analog Converter)であり、時間経過と共に変化する基準信号であるランプ信号RAMPを生成する。
AD変換部60は、入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換可能に構成される。AD変換部60は、ADC(Analog to Digital Converter)である。AD変換部60は、各画素Pから垂直信号線VSL及び増幅回路部30を介して入力されるアナログ信号である画素の信号(信号SpL、信号SpH、信号SdH、信号SdL)に対して、AD変換処理を行う。
AD変換部60は、AD変換回路であり、比較部61とカウンタ62とを含む。AD変換部60は、入力される画素の信号を、所定のビット数のデジタル信号に変換するように構成される。比較部61は、コンパレータ回路を含み、画素の信号と基準信号(参照信号)とを比較可能に構成される。比較部61は、変換対象となるアナログ信号である画素の信号と、比較対象となる基準信号とを比較する。
図3に示す例では、比較部61の一方の入力端子には、スイッチSW3a又はスイッチSW3bを介して、増幅回路部30から画素の信号が入力される。比較部61の他方の入力端子には、信号生成部70からランプ信号RAMPが入力される。
スイッチSW3aは、第1回路部40aとAD変換部60との間に設けられる。スイッチ3aは、第1回路部40aの増幅部41aとAD変換部60の比較部61とを電気的に接続可能に構成される。スイッチSW3bは、第2回路部40bとAD変換部60との間に設けられる。スイッチ3bは、第2回路部40bの増幅部41bとAD変換部60の比較部61とを電気的に接続可能に構成される。スイッチSW3a,SW3bは、それぞれ、トランジスタを用いて構成される。なお、増幅回路部30又はAD変換部60は、スイッチSW3a,SW3bを含んで構成されてもよい。
AD変換部60の比較部61は、画素の信号と電圧(電位)が変化するランプ信号RAMPとを比較し、比較結果である出力信号を出力する。比較部61から出力される出力信号は、画素の信号とランプ信号RAMPとの大小関係を示す信号となる。
カウンタ62は、入力される信号に応じてカウント(計数)を行うように構成される。カウンタ62は、比較部61の出力信号に基づき、比較部61での比較結果が反転するまでの時間を計測し、カウント値を示す信号を出力する。AD変換部60は、比較部61による比較開始から比較結果が反転する(変化する)までの期間に応じたカウント値を示すデジタル信号を、AD変換後の画素の信号として保持し得る。画素Pから順次出力されて増幅回路部30により増幅された信号SpL、信号SpH、信号SdH、信号SdLは、信号処理部112におけるAD変換によってデジタル信号に変換される。
図4は、実施の形態に係る撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。図4では、同一の時間軸上に、垂直信号線VSLに出力される画素の信号(信号SpL、信号SpH、信号SdH、信号SdL)と、増幅回路部30の各スイッチに供給される制御信号(駆動信号)を示している。図4において、ハイレベルの制御信号が入力されたスイッチはオン状態(導通状態)となり、ローレベルの制御信号が入力されたスイッチはオフ状態(非導通状態)となる。
図4に示す時刻t1~時刻t2の期間において、増幅回路部30では、スイッチSW1b、スイッチSW2b、及びスイッチSW3bがオン状態となる。第2回路部40bには、黒レベル電圧VpLを有する信号SpLが入力される。スイッチSW2bがオン状態にされると、第2回路部40bの増幅部41bの入力部45bと出力部46bとが電気的に接続される。これにより、黒レベル電圧VpLを有する信号SpLが第2回路部40bに入力された状態で、入力部45bの電圧、即ちノードN1bの電圧が、基準電圧に静定される。
時刻t2~時刻t3のP相期間では、スイッチSW1b,SW3bがオン状態である。増幅回路部30は、第2回路部40bによって増幅された信号SpLを、スイッチSW3bを介して、AD変換部60へ出力する。信号SpLは、AD変換部60におけるAD変換によってデジタル信号に変換される。
時刻t3~時刻t4の期間において、増幅回路部30では、スイッチSW1a、スイッチSW2a、及びスイッチSW3aがオン状態となる。第1回路部40aには、黒レベル電圧VpHを有する信号SpHが入力される。スイッチSW2aがオン状態にされると、第1回路部40aの増幅部41aの入力部45aと出力部46aとが電気的に接続される。これにより、黒レベル電圧VpHを有する信号SpHが第1回路部40aに入力された状態で、入力部45aの電圧、即ちノードN1aの電圧が、基準電圧に静定される。
時刻t4~時刻t5のP相期間では、スイッチSW1a,SW3aがオン状態である。増幅回路部30は、第1回路部40aによって増幅された信号SpHを、スイッチSW3aを介して、AD変換部60へ出力する。信号SpHは、AD変換部60におけるAD変換によってデジタル信号に変換される。
時刻t5~時刻t6のD相期間では、スイッチSW1a及びスイッチSW3aがオン状態である。信号電圧VdHを有する信号SdHが第1回路部40aに入力されると、増幅回路部30は、第1回路部40aによって増幅された信号SdHを、スイッチSW3aを介して、AD変換部60へ出力する。信号SdHは、AD変換部60におけるAD変換によってデジタル信号に変換される。
時刻t6~時刻t7のD相期間では、スイッチSW1b及びスイッチSW3bがオン状態となる。信号電圧VdLを有する信号SdLが第2回路部40bに入力されると、増幅回路部30は、第2回路部40bによって増幅された信号SdLを、スイッチSW3bを介して、AD変換部60へ出力する。信号SdLは、AD変換部60におけるAD変換によってデジタル信号に変換される。
信号処理部112は、AD変換される画素の信号に対して、相関二重サンプリング等の信号処理を行う。一例として、信号処理部112は、第1回路部40aによって増幅された信号SdHと信号SpHとの差分を算出し、算出した差分を画素信号SHとして取得する。また、信号処理部112は、第2回路部40bによって増幅された信号SdLと信号SpLとの差分を算出し、算出した差分を画素信号SLとして取得する。信号処理部112は、信号処理後の画素信号を、水平信号線121を介して出力部114に出力する。出力部114は、入力される画素信号を外部へ順次出力し得る。
このように、本実施の形態に係る撮像装置1では、第1回路部40a及び第2回路部40bを有する増幅回路部30が設けられる。これにより、低変換効率の場合における画素Pの信号(信号SpL、信号SdL)と、高変換効率の場合における画素Pの信号(信号SpH、信号SdH)とを、別々の経路に読み出すことができる。このため、低変換効率時の画素の信号と高変換効率時の画素の信号とを、各々個別に増幅回路部の容量比に従って正確に増幅することが可能となる。従って、低変換効率の時の画素信号と高変換効率の時の画素信号を、それぞれ信号品質を劣化させることなく増幅することができる。加えて、変換効率の大きさに対応して、画素の信号を適切に増幅して出力することが可能となる。
本実施の形態では、上述したように第1回路部40a及び第2回路部40bが別々に設けられ、ノードN1a及びノードN1bの経路が分離されることで、低変換効率時の信号と高変換効率時の信号との間で干渉が生じることを防ぐことができる。画素の信号に混入するノイズ(例えばkT/Cノイズ)を低減することができ、画像の画質低下を防ぐことが可能となる。また、低変換効率時の信号の経路と、高変換効率時の信号の経路とが分けられることで、信号経路における寄生容量(ノードN1a及びノードN1bに付加される寄生容量等)を小さくすることができ、精度よく画素の信号を増幅することができる。信号品質の低下を抑制することが可能となる。
[作用・効果]
本実施の形態に係る光検出装置は、光電変換により電荷を生成可能な光電変換部(光電変換部12)を有し、光電変換部で光電変換された電荷に基づく信号を出力可能な画素と、画素からの信号を伝えることが可能な信号線(垂直信号線VSL)と、信号線と電気的に接続される第1容量素子(容量素子11a)と、信号線と電気的に接続される第2容量素子(容量素子11b)と、第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部(増幅部41a)と、第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部(増幅部41b)とを備える。
本実施の形態に係る光検出装置では、容量素子11a及び増幅部41aと、容量素子11b及び増幅部41bとが設けられる。このため、低変換効率時の画素の信号と高変換効率時の画素の信号とを別々の経路に読み出し、各々個別に増幅回路部の容量比に従って正確に増幅することが可能となる。加えて、ノードN1a及びノードN1bの経路を分離することで、画素の信号にノイズ(例えばkT/Cノイズ)が混入することを抑制することができる。信号品質の低下を抑制することが可能となる。
次に、本開示の変形例について説明する。以下では、上記実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
<2.変形例>
(2-1.変形例1)
上述した実施の形態では、増幅回路部30の構成例について説明したが、増幅回路部30の構成はこれに限られない。図5は、変形例1に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。図5に示す例のように、供給部42が、第1回路部40aと第2回路部40bとで共有されていてもよい。供給部42は、増幅部41aと増幅部41bとに電流を供給可能に構成される。図5に示す例では、供給部42は、スイッチSW4aを介して、増幅部41aに電流を供給し得る。また、供給部42は、スイッチSW4bを介して、増幅部41bに電流を供給し得る。スイッチSW4a,SW4bは、それぞれ、トランジスタにより構成される。
本変形例では、第1回路部40aと第2回路部40bは、供給部42を共有する構成となる。これにより、チップ面積の増大を防ぐことができる。撮像装置1の製造コストの増大を抑制することが可能となる。また、消費電力を低減させることが期待できる。
(2-2.変形例2)
図6は、変形例2に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。図6に示す例では、増幅回路部30は、1つの増幅部41及び1つの供給部42を有する。本変形例に係る増幅回路部30は、画素Pから出力される低変換効率時の信号および高変換効率時の信号を順に増幅して、AD変換部60へ出力し得る。
図6に示す例では、ノードN1が低変換効率時と高変換効率時で共有されるため、画素の信号にノイズ(例えばkT/Cノイズ)が混入するおそれがある。しかし、低変換効率時の画素信号と高変換効率時の画素信号を各々個別に容量比に従って増幅する機能は保たれている。このことから、信号品質の劣化を抑制しつつ、変換効率の大きさに対応して画素の信号を増幅することができる。また、本変形例では、チップ面積を効果的に削減することができ、撮像装置1の製造コストの増大を防ぐことが可能となる。また、消費電力を低減させることができる。
(2-3.変形例3)
図7及び図8は、変形例3に係る撮像装置の信号処理部の構成例を説明するための図である。図7又は図8に示す例のように、第1回路部40a及び第2回路部40bを、差動型のアンプ回路43(図7ではアンプ回路43a、43b)を用いて構成するようにしてもよい。本変形例では、高精度に画素の信号を増幅することができる。電源電圧の変動に起因するノイズの混入を抑制することができ、信号品質の低下を抑制することが可能となる。
<3.適用例>
上記撮像装置1等は、例えば、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムや、撮像機能を有する携帯電話等、撮像機能を備えたあらゆるタイプの電子機器に適用することができる。図9は、電子機器1000の概略構成を表したものである。
電子機器1000は、例えば、レンズ群1001と、撮像装置1と、DSP(Digital Signal Processor)回路1002と、フレームメモリ1003と、表示部1004と、記録部1005と、操作部1006と、電源部1007とを有し、バスライン1008を介して相互に接続されている。
レンズ群1001は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像装置1の撮像面上に結像するものである。撮像装置1は、レンズ群1001によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号としてDSP回路1002に供給する。
DSP回路1002は、撮像装置1から供給される信号を処理する信号処理回路である。DSP回路1002は、撮像装置1からの信号を処理して得られる画像データを出力する。フレームメモリ1003は、DSP回路1002により処理された画像データをフレーム単位で一時的に保持するものである。
表示部1004は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなり、撮像装置1で撮像された動画または静止画の画像データを、半導体メモリやハードディスク等の記録媒体に記録する。
操作部1006は、ユーザによる操作に従い、電子機器1000が所有する各種の機能についての操作信号を出力する。電源部1007は、DSP回路1002、フレームメモリ1003、表示部1004、記録部1005および操作部1006の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給するものである。
<4.応用例>
(移動体への応用例)
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図10は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図10に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図10の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図11は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図11では、車両12100は、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。撮像部12101及び12105で取得される前方の画像は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図11には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、撮像部12031に適用され得る。具体的には、例えば、撮像装置1等は、撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、高精細な撮影画像を得ることができ、移動体制御システムにおいて撮影画像を利用した高精度な制御を行うことができる。
(内視鏡手術システムへの応用例)
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、内視鏡手術システムに適用されてもよい。
図12は、本開示に係る技術(本技術)が適用され得る内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図12では、術者(医師)11131が、内視鏡手術システム11000を用いて、患者ベッド11133上の患者11132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム11000は、内視鏡11100と、気腹チューブ11111やエネルギー処置具11112等の、その他の術具11110と、内視鏡11100を支持する支持アーム装置11120と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート11200と、から構成される。
内視鏡11100は、先端から所定の長さの領域が患者11132の体腔内に挿入される鏡筒11101と、鏡筒11101の基端に接続されるカメラヘッド11102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒11101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡11100を図示しているが、内視鏡11100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒11101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡11100には光源装置11203が接続されており、当該光源装置11203によって生成された光が、鏡筒11101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者11132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡11100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド11102の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)11201に送信される。
CCU11201は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡11100及び表示装置11202の動作を統括的に制御する。さらに、CCU11201は、カメラヘッド11102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置11202は、CCU11201からの制御により、当該CCU11201によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置11203は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡11100に供給する。
入力装置11204は、内視鏡手術システム11000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置11204を介して、内視鏡手術システム11000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、内視鏡11100による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示等を入力する。
処置具制御装置11205は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具11112の駆動を制御する。気腹装置11206は、内視鏡11100による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者11132の体腔を膨らめるために、気腹チューブ11111を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ11207は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ11208は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
なお、内視鏡11100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置11203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置11203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置11203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置11203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置11203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
図13は、図12に示すカメラヘッド11102及びCCU11201の機能構成の一例を示すブロック図である。
カメラヘッド11102は、レンズユニット11401と、撮像部11402と、駆動部11403と、通信部11404と、カメラヘッド制御部11405と、を有する。CCU11201は、通信部11411と、画像処理部11412と、制御部11413と、を有する。カメラヘッド11102とCCU11201とは、伝送ケーブル11400によって互いに通信可能に接続されている。
レンズユニット11401は、鏡筒11101との接続部に設けられる光学系である。鏡筒11101の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド11102まで導光され、当該レンズユニット11401に入射する。レンズユニット11401は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。
撮像部11402は、撮像素子で構成される。撮像部11402を構成する撮像素子は、1つ(いわゆる単板式)であってもよいし、複数(いわゆる多板式)であってもよい。撮像部11402が多板式で構成される場合には、例えば各撮像素子によってRGBそれぞれに対応する画像信号が生成され、それらが合成されることによりカラー画像が得られてもよい。あるいは、撮像部11402は、3D(Dimensional)表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成されてもよい。3D表示が行われることにより、術者11131は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部11402が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット11401も複数系統設けられ得る。
また、撮像部11402は、必ずしもカメラヘッド11102に設けられなくてもよい。例えば、撮像部11402は、鏡筒11101の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部11403は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部11405からの制御により、レンズユニット11401のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部11402による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部11404は、CCU11201との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11404は、撮像部11402から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル11400を介してCCU11201に送信する。
また、通信部11404は、CCU11201から、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を受信し、カメラヘッド制御部11405に供給する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、ユーザによって適宜指定されてもよいし、取得された画像信号に基づいてCCU11201の制御部11413によって自動的に設定されてもよい。後者の場合には、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡11100に搭載されていることになる。
カメラヘッド制御部11405は、通信部11404を介して受信したCCU11201からの制御信号に基づいて、カメラヘッド11102の駆動を制御する。
通信部11411は、カメラヘッド11102との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11411は、カメラヘッド11102から、伝送ケーブル11400を介して送信される画像信号を受信する。
また、通信部11411は、カメラヘッド11102に対して、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を送信する。画像信号や制御信号は、電気通信や光通信等によって送信することができる。
画像処理部11412は、カメラヘッド11102から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。
制御部11413は、内視鏡11100による術部等の撮像、及び、術部等の撮像により得られる撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部11413は、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を生成する。
また、制御部11413は、画像処理部11412によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部等が映った撮像画像を表示装置11202に表示させる。この際、制御部11413は、各種の画像認識技術を用いて撮像画像内における各種の物体を認識してもよい。例えば、制御部11413は、撮像画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具11112の使用時のミスト等を認識することができる。制御部11413は、表示装置11202に撮像画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させてもよい。手術支援情報が重畳表示され、術者11131に提示されることにより、術者11131の負担を軽減することや、術者11131が確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド11102及びCCU11201を接続する伝送ケーブル11400は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル11400を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド11102とCCU11201との間の通信は無線で行われてもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、内視鏡11100のカメラヘッド11102に設けられた撮像部11402に好適に適用され得る。撮像部11402に本開示に係る技術を適用することにより、撮像部11402を高感度化することができ、高精細な内視鏡11100を提供することができる。
以上、実施の形態、変形例および適用例ならびに応用例を挙げて本開示を説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した変形例は、上記実施の形態の変形例として説明したが、各変形例の構成を適宜組み合わせることができる。
上記実施の形態等では、撮像装置を例示して説明するようにしたが、本開示の光検出装置は、例えば、入射する光を受光し、光を電荷に変換するものであればよい。出力される信号は、画像情報の信号でもよいし、測距情報の信号でもよい。また、本開示に係る増幅回路(増幅回路部30等)は、光検出装置だけでなく、様々な回路、装置に適用することができる。
本開示の一実施形態の光検出装置では、第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部とを備える。これにより、低変換効率時の画素の信号と高変換効率時の画素の信号とを別々の経路に読み出して増幅することができる。信号品質の低下を抑制することが可能となる。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本開示は以下のような構成をとることも可能である。
(1)
光電変換により電荷を生成可能な光電変換部を有し、前記光電変換部で光電変換された電荷に基づく信号を出力可能な画素と、
前記画素からの信号を伝えることが可能な信号線と、
前記信号線と電気的に接続される第1容量素子と、
前記信号線と電気的に接続される第2容量素子と、
前記第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、
前記第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部と
を備える光検出装置。
(2)
第1容量素子に対して直列に接続される第3容量素子を備え、
前記第1増幅部は、第1入力部および第1出力部を有し、
前記第3容量素子は、前記第1入力部と前記第1出力部との間に設けられる
前記(1)に記載の光検出装置。
(3)
第2容量素子に対して直列に接続される第4容量素子を備え、
前記第2増幅部は、第2入力部および第2出力部を有し、
前記第4容量素子は、前記第2入力部と前記第2出力部との間に設けられる
前記(1)または(2)に記載の光検出装置。
(4)
前記第1入力部と前記第1出力部との間に接続される第1スイッチと、
前記第2入力部と前記第2出力部との間に接続される第2スイッチと、を有する
前記(1)から(3)のいずれか1つに記載の光検出装置。
(5)
前記第1増幅部と前記第2増幅部とに電流を供給可能な供給部を有する
前記(1)から(4)のいずれか1つに記載の光検出装置。
(6)
前記第1増幅部に電流を供給可能な第1供給部と、
前記第2増幅部に電流を供給可能な第2供給部と、を有する
前記(1)から(5)のいずれか1つに記載の光検出装置。
(7)
前記信号線と前記第1容量素子とを電気的に接続可能な第3スイッチと、
前記信号線と前記第2容量素子とを電気的に接続可能な第4スイッチと、を有する
前記(1)から(6)のいずれか1つに記載の光検出装置。
(8)
前記画素は、光電変換された電荷に基づく第1信号と第2信号とを出力可能であり、
前記第1増幅部は、前記第1容量素子を介して入力される前記第1信号を増幅して出力可能であり、
前記第2増幅部は、前記第2容量素子を介して入力される前記第2信号を増幅して出力可能である
前記(1)から(7)のいずれか1つに記載の光検出装置。
(9)
前記画素は、前記光電変換部と、前記光電変換部で光電変換された電荷を蓄積可能な第1蓄積部と、電荷を蓄積可能な第2蓄積部と、前記第1蓄積部と前記第2蓄積部とを電気的に接続可能な第1トランジスタと、前記第1蓄積部に蓄積された電荷に基づく信号を前記信号線に出力可能な第2トランジスタとを有する
前記(1)から(8)のいずれか1つに記載の光検出装置。
(10)
前記画素は、前記第1蓄積部に蓄積された電荷に基づく第1信号と、前記第1蓄積部および前記第2蓄積部に蓄積された電荷に基づく第2信号とを出力可能である
前記(9)に記載の光検出装置。
(11)
前記第1増幅部は、前記第1容量素子を介して入力される前記第1信号を増幅して出力可能であり、
前記第2増幅部は、前記第2容量素子を介して入力される前記第2信号を増幅して出力可能である
前記(10)に記載の光検出装置。
(12)
前記第1増幅部から出力される信号と前記第2増幅部から出力される信号をデジタル信号に変換可能な変換部を有する
前記(1)から(11)のいずれか1つに記載の光検出装置。
(13)
信号を伝えることが可能な信号線と、
前記信号線と電気的に接続される第1容量素子と、
前記信号線と電気的に接続される第2容量素子と、
第1容量素子に対して直列に接続される第3容量素子と、
第2容量素子に対して直列に接続される第4容量素子と、
前記第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、
前記第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部と
を備える増幅回路。
(14)
前記第1増幅部は、第1入力部および第1出力部を有し、
前記第3容量素子は、前記第1入力部と前記第1出力部との間に設けられる
前記(13)に記載の増幅回路。
(15)
前記第2増幅部は、第2入力部および第2出力部を有し、
前記第4容量素子は、前記第2入力部と前記第2出力部との間に設けられる
前記(13)または(14)に記載の増幅回路。
(16)
前記第1入力部と前記第1出力部との間に接続される第1スイッチと、
前記第2入力部と前記第2出力部との間に接続される第2スイッチと、を有する
前記(13)から(15)のいずれか1つに記載の増幅回路。
(17)
前記第1増幅部と前記第2増幅部とに電流を供給可能な供給部を有する
前記(13)から(16)のいずれか1つに記載の増幅回路。
(18)
前記第1増幅部に電流を供給可能な第1供給部と、
前記第2増幅部に電流を供給可能な第2供給部と、を有する
前記(13)から(17)のいずれか1つに記載の増幅回路。
(19)
前記信号線と前記第1容量素子とを電気的に接続可能な第3スイッチと、
前記信号線と前記第2容量素子とを電気的に接続可能な第4スイッチと、を有する
前記(13)から(18)のいずれか1つに記載の増幅回路。
1…撮像装置、12…光電変換部、30…増幅回路部、60…AD変換部、112…信号処理部、115…制御部。

Claims (19)

  1. 光電変換により電荷を生成可能な光電変換部を有し、前記光電変換部で光電変換された電荷に基づく信号を出力可能な画素と、
    前記画素からの信号を伝えることが可能な信号線と、
    前記信号線と電気的に接続される第1容量素子と、
    前記信号線と電気的に接続される第2容量素子と、
    前記第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、
    前記第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部と
    を備える光検出装置。
  2. 第1容量素子に対して直列に接続される第3容量素子を備え、
    前記第1増幅部は、第1入力部および第1出力部を有し、
    前記第3容量素子は、前記第1入力部と前記第1出力部との間に設けられる
    請求項1に記載の光検出装置。
  3. 第2容量素子に対して直列に接続される第4容量素子を備え、
    前記第2増幅部は、第2入力部および第2出力部を有し、
    前記第4容量素子は、前記第2入力部と前記第2出力部との間に設けられる
    請求項2に記載の光検出装置。
  4. 前記第1入力部と前記第1出力部との間に接続される第1スイッチと、
    前記第2入力部と前記第2出力部との間に接続される第2スイッチと、を有する
    請求項3に記載の光検出装置。
  5. 前記第1増幅部と前記第2増幅部とに電流を供給可能な供給部を有する
    請求項1に記載の光検出装置。
  6. 前記第1増幅部に電流を供給可能な第1供給部と、
    前記第2増幅部に電流を供給可能な第2供給部と、を有する
    請求項1に記載の光検出装置。
  7. 前記信号線と前記第1容量素子とを電気的に接続可能な第3スイッチと、
    前記信号線と前記第2容量素子とを電気的に接続可能な第4スイッチと、を有する
    請求項1に記載の光検出装置。
  8. 前記画素は、光電変換された電荷に基づく第1信号と第2信号とを出力可能であり、
    前記第1増幅部は、前記第1容量素子を介して入力される前記第1信号を増幅して出力可能であり、
    前記第2増幅部は、前記第2容量素子を介して入力される前記第2信号を増幅して出力可能である
    請求項1に記載の光検出装置。
  9. 前記画素は、前記光電変換部と、前記光電変換部で光電変換された電荷を蓄積可能な第1蓄積部と、電荷を蓄積可能な第2蓄積部と、前記第1蓄積部と前記第2蓄積部とを電気的に接続可能な第1トランジスタと、前記第1蓄積部に蓄積された電荷に基づく信号を前記信号線に出力可能な第2トランジスタとを有する
    請求項1に記載の光検出装置。
  10. 前記画素は、前記第1蓄積部に蓄積された電荷に基づく第1信号と、前記第1蓄積部および前記第2蓄積部に蓄積された電荷に基づく第2信号とを出力可能である
    請求項9に記載の光検出装置。
  11. 前記第1増幅部は、前記第1容量素子を介して入力される前記第1信号を増幅して出力可能であり、
    前記第2増幅部は、前記第2容量素子を介して入力される前記第2信号を増幅して出力可能である
    請求項10に記載の光検出装置。
  12. 前記第1増幅部から出力される信号と前記第2増幅部から出力される信号をデジタル信号に変換可能な変換部を有する
    請求項1に記載の光検出装置。
  13. 信号を伝えることが可能な信号線と、
    前記信号線と電気的に接続される第1容量素子と、
    前記信号線と電気的に接続される第2容量素子と、
    第1容量素子に対して直列に接続される第3容量素子と、
    第2容量素子に対して直列に接続される第4容量素子と、
    前記第1容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第1増幅部と、
    前記第2容量素子を介して入力される信号を増幅可能な第2増幅部と
    を備える増幅回路。
  14. 前記第1増幅部は、第1入力部および第1出力部を有し、
    前記第3容量素子は、前記第1入力部と前記第1出力部との間に設けられる
    請求項13に記載の増幅回路。
  15. 前記第2増幅部は、第2入力部および第2出力部を有し、
    前記第4容量素子は、前記第2入力部と前記第2出力部との間に設けられる
    請求項14に記載の増幅回路。
  16. 前記第1入力部と前記第1出力部との間に接続される第1スイッチと、
    前記第2入力部と前記第2出力部との間に接続される第2スイッチと、を有する
    請求項15に記載の増幅回路。
  17. 前記第1増幅部と前記第2増幅部とに電流を供給可能な供給部を有する
    請求項13に記載の増幅回路。
  18. 前記第1増幅部に電流を供給可能な第1供給部と、
    前記第2増幅部に電流を供給可能な第2供給部と、を有する
    請求項13に記載の増幅回路。
  19. 前記信号線と前記第1容量素子とを電気的に接続可能な第3スイッチと、
    前記信号線と前記第2容量素子とを電気的に接続可能な第4スイッチと、を有する
    請求項13に記載の増幅回路。
JP2022073366A 2022-04-27 2022-04-27 光検出装置および増幅回路 Pending JP2023162762A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022073366A JP2023162762A (ja) 2022-04-27 2022-04-27 光検出装置および増幅回路
PCT/JP2023/014738 WO2023210354A1 (ja) 2022-04-27 2023-04-11 光検出装置および増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022073366A JP2023162762A (ja) 2022-04-27 2022-04-27 光検出装置および増幅回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023162762A true JP2023162762A (ja) 2023-11-09

Family

ID=88518484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022073366A Pending JP2023162762A (ja) 2022-04-27 2022-04-27 光検出装置および増幅回路

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023162762A (ja)
WO (1) WO2023210354A1 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015128253A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 キヤノン株式会社 固体撮像装置およびその駆動方法
JP2021170691A (ja) * 2018-06-12 2021-10-28 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子、制御方法、および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023210354A1 (ja) 2023-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110050459B (zh) 固态成像元件和电子设备
CN110537367B (zh) 固态成像捕捉装置和电子装置
WO2018021053A1 (ja) 撮像素子
US11582415B2 (en) Imaging apparatus and electronic equipment
JP7341141B2 (ja) 撮像装置および電子機器
US11552114B2 (en) Solid-state imaging element and imaging apparatus
JP2020123795A (ja) 固体撮像装置および電子機器
WO2023210354A1 (ja) 光検出装置および増幅回路
US11252355B2 (en) Image pickup device and electronic device
CN111713100B (zh) 摄像器件和电子设备
WO2023176222A1 (ja) 信号生成回路および光検出装置
WO2024057810A1 (ja) 撮像装置、撮像システム、及び、撮像装置の駆動方法
JP7382336B2 (ja) 記憶回路および撮像装置
US20230412945A1 (en) Image pickup apparatus
WO2022085476A1 (ja) 固体撮像装置および信号処理方法
WO2022097529A1 (ja) 撮像装置、撮像方法
JP2019022020A (ja) 固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法および電子機器