JP2023161488A - 画像処理装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像センサが露出設定可能な領域の間の境界付近の画素値の大きさによらず領域毎の露出設定の誤差を適切に補正する。【解決手段】領域毎に露出設定可能な撮像センサにより撮像された画像データに対して補正をするための画像処理装置であって、領域間の境界で生じる階調の段差を評価した評価値を導出する導出手段と、前記導出した評価値に基づき露出設定の誤差を推定する推定手段と、前記推定した露出設定の誤差を補正するための補正値を決定する決定手段と、前記決定した補正値を用いて、前記画像データを調整するための調整値を更新する更新手段と、を有し、前記導出手段は、前記境界を挟んで隣り合う2つの隣接画素それぞれの輝度値から求められる値を用いて、前記評価値を導出する。【選択図】図3

Description

本開示は、高ダイナミックレンジの画像の撮像を制御する技術に関する。
カメラのダイナミックレンジは、撮像センサの飽和電子数とA/D変換後のビット精度とによって制限される。カメラのダイナミックレンジを広げるために、撮像センサの露出(露光時間やアナログゲイン)を部分的に変更する方法が種々開発されている。撮像センサの受光領域全体を複数の領域に分け、領域毎に露出を設定し、撮像センサにより得られたデジタル信号に対して、設定された露出から算出した領域毎の補正ゲインを乗じることで、領域毎の露出設定の違い(差)を補正する技術がある。しかし、撮像センサに起因して、露光時間やアナログゲインに設計値からの誤差が生じた場合、領域の間で露出が合わず境界で階調の誤差が生じる場合がある。
この点、特許文献1では、撮像センサに起因して生じる領域間の境界の誤差を推定し、推定した誤差を補正するための補正値を導出し、導出した補正値を用いて画像データを補正する技術を開示する。
特開2019-75658号公報
特許文献1の技術では、領域間の境界において階調の誤差の大きさが同じでも、領域の間の境界付近の画素値の大きさによって、前記補正値の大きさが変わってしまう可能性があった
上記の課題を解決するため本開示の一態様に係る画像処理装置は、領域毎に露出設定可能な撮像センサにより撮像された画像データに対して補正をするための画像処理装置であって、領域間の境界で生じる階調の段差を評価した評価値を導出する導出手段と、前記導出した評価値に基づき露出設定の誤差を推定する推定手段と、前記推定した露出設定の誤差を補正するための補正値を決定する決定手段と、前記決定した補正値を用いて、前記画像データを調整するための調整値を更新する更新手段と、を有し、前記導出手段は、前記境界を挟んで隣り合う2つの隣接画素それぞれの輝度値から求められる値を用いて、前記評価値を導出することを特徴とする。
本開示によれば、撮像センサが露出設定可能な領域の間の境界付近の画素値の大きさによらず領域毎の露出設定の誤差を適切に補正することが可能となる。
撮像装置の概略構成例を示す図である。 撮像素子部の各領域を説明するための図である。 明るさ調整値補正部の構成例を示す図である。 各領域の画素ブロックの境界周辺画素値の平均値を示す図である。 明るさ調整値補正部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 行列生成処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 第一の係数行列を説明するための図である。 画素ブロックの境界周辺の二つの画素値の平均を示す図である。
以下、添付の図面を参照して、本開示の技術の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本開示の技術を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本開示の技術の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成要素または処理について同じ参照符号を付して説明する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る撮像装置100の概略構成例を示すブロック図である。本実施形態の撮像装置100は、一般的な撮像装置が有する各種の構成も備える画像処理装置であるが、図示および説明を簡潔にするために、図1には本実施形態に係る主要な構成部のみを示している。
撮像装置100は、同期制御部101、撮像素子部103、A/D変換部104、露光補正部105、階調変換部106、画像出力部108、露光時間制御部109、ゲイン制御部110、露光条件算出部111、明るさ調整値補正部131を有する。
まず、本実施形態の撮像装置100について、撮像素子部103を起点として各構成部の概要を説明する。
撮像素子部103は、撮像領域を有する。撮像領域は、画素ブロックと呼ぶ領域で複数に分割される。撮像素子部103は、画素ブロック(領域)単位で駆動可能であり、各々の領域毎に異なった露光時間による露光動作(電荷の蓄積)を行える機能を有する。画素ブロックの詳細に関しては後述する。本実施形態の場合、撮像素子部103は、露光時間制御部109から供給される露光制御信号117によって各々の領域毎に露光時間が設定され、それら領域毎に設定された露光時間で露光を行う。露光制御信号117は、撮像素子部103の各領域に領域毎の露光時間を設定するための信号である。そして撮像素子部103は、領域毎に露光制御信号117によって設定された露光時間で各画素に蓄積した電荷を、画素電位118として読み出してA/D変換部104に出力する。
A/D変換部104は、撮像素子部103から読み出された画素電位118をアナログ/デジタル変換してデジタル値に変換する。本実施形態の場合、A/D変換部104には、ゲイン制御部110によって前述の各々の領域毎に対応したアナログゲイン121が設定される。A/D変換部104は、撮像素子部103から出力された画素電位118に対して領域毎にアナログゲイン121をかけた後、アナログ/デジタル変換してデジタル値に変換する。以下、A/D変換部104にて領域毎にアナログゲイン121をかけてアナログ/デジタル変換されたデジタル信号よりなる画像を、露光画像122と呼ぶ。A/D変換部104から出力された露光画像122は、明るさ調整値補正部131と露光条件算出部111と露光補正部105とに送られる。
露光条件算出部111は、露光画像122を基に、撮像が最適な条件となるように領域毎に露光時間112およびアナログゲイン値113を算出して更新する。具体的には、露光条件算出部111は、露光画像122の輝度分布を基に画素ブロック毎に画素値(輝度値)のヒストグラムを算出する。そして、露光条件算出部111は、明部側に画素値が分布していれば、より暗く撮像する設定値になるように領域毎に露光時間112およびアナログゲイン値113を変更(更新)する。また、露光条件算出部111は、暗部側に画素値が分布していれば、より明るく撮像する設定値になるように領域毎に露光時間112およびアナログゲイン値113を変更(更新)する。そして、領域毎の露光時間112の値は、露光時間制御部109と露光補正部105とに送られる。領域毎のアナログゲイン値113は、ゲイン制御部110と露光補正部105とに送られる。領域毎の露光時間112の値と領域毎のアナログゲイン値113は、明るさ調整値補正部131にも送られる。
明るさ調整値補正部131は、露光時間とアナログゲイン値に対する補正値を算出する。そして、明るさ調整値補正部131は、露光時間とアナログゲイン値から得られる明るさ調整値130に対し補正値を乗算して明るさ調整値130を更新し、更新後の明るさ調整値130を露光補正部105に出力する。なお、補正値が算出されない場合には、露光時間とアナログゲイン値から得られる明るさ調整値130がそのまま露光補正部105に出力されることになる。この明るさ調整値補正部131の動作に関しては後述する。
ここで、明るさ調整値130の考え方について説明する。明るさ調整値は、各領域の露光条件で撮像した信号値を、基準となる露光条件で撮像した時の信号値に換算するための換算係数を表す値である。
例えば、基準となる露光条件を露光条件Aとし、この露光条件Aでは、露光時間を1/30秒とし、アナログゲインを8倍とする。また、基準となる露光条件Aと異なる、露光時間を1/60秒とし、アナログゲインを2倍とする露光条件を露光条件Bとする。ある領域Cを露光条件Bで撮像した時の信号値をSBとする。露光条件Aと露光条件Bとの間には、露光時間についてBはAの1/2、アナログゲインについてBはAの1/4の関係にある。すなわち、領域Cを基準となる露光条件で撮像した時の信号値をSAとすると、SAとSBは次に示す関係が成立する。
SB=1/2×1/4×SA=1/8×SA
すなわち、SAとSBは次に示す関係となる。この8倍の値が領域Cに対応する明るさ調整値となる。
SA=8×SB
また、同期制御部101は、同期した露光時間出力パルス120とゲイン出力パルス114とを生成する。同期制御部101は、生成した露光時間出力パルス120を露光時間制御部109に出力する。同期制御部101は、生成したゲイン出力パルス114をゲイン制御部110に出力する。これによって、同期制御部101は、露光時間制御部109の処理とゲイン制御部110の処理とを同期制御する。露光時間出力パルス120は、露光時間制御部109が露光制御信号117を撮像素子部103に出力するタイミングを制御するための信号である。露光時間制御部109は、露光時間出力パルス120に基づいて、露光制御信号117を撮像素子部103に出力することで、撮像素子部103の任意の画素ブロック毎に露光時間を変更する。また、ゲイン出力パルス114は、ゲイン制御部110がアナログゲイン121をA/D変換部104に出力するタイミングを制御するための信号である。ゲイン制御部110は、ゲイン出力パルス114に基づいて、アナログゲイン121をA/D変換部104に出力することで、任意の画素ブロック毎に画素電位にかけるゲインを変更する。このように本実施形態では、同期制御部101が、露光時間制御部109とゲイン制御部110を同期させて動作制御を行うことで、撮像素子部103の画素ブロック毎に露光時間とアナログゲインを適宜変えた露光画像122を出力できる。
露光時間制御部109は、露光時間出力パルス120と領域毎の露光時間112の値とを基に、領域毎の露光制御信号117を生成して、撮像素子部103に出力する。これにより、領域毎の露光時間112に応じた露光時間が、撮像素子部103に対して適切なタイミングで設定される。
ゲイン制御部110は、ゲイン出力パルス114のパルスのタイミングに合わせて領域毎のアナログゲイン値113を、撮像素子部103の領域毎の画素電位118に対する領域毎のアナログゲイン121として、A/D変換部104に出力する。これにより、A/D変換部104では、領域毎の画素電位118にそれぞれ対応した領域毎のアナログゲイン121がかけられた後にアナログ/デジタル変換が行われる。アナログ/デジタル変換が行われたデータは、領域毎の露光画像122として、露光補正部105に送られる。
露光補正部105は、A/D変換部104から送られてきた領域毎の露光画像122に対し、明るさ調整値130に基づく階調拡張処理を施して階調拡張後画像123を生成する。例えば入力される領域毎の露光画像122がどの条件で撮像されているかを、領域毎の露光時間112と領域毎のアナログゲイン値113より認識し、その条件に対応する明るさ調整値130を用いて領域毎の露光画像122を補正する。露光補正部105は、例えばビット数が10ビットで表される領域毎の露光画像122に対する階調拡張処理により、17ビットで表される階調拡張後画像123を生成する。そして、生成した階調拡張後画像123は、階調変換部106へ送られる。
階調変換部106は、階調拡張後画像123に対して階調変換を行い、その階調変換後画像124を画像出力部108へ出力する。本実施形態において、階調変換は、17ビットの階調拡張後画像123のガンマ変換により例えば11ビットの階調変換後画像124を生成する処理であるとする。なお、本実施形態における階調変換処理は、後段の処理においてデータレートを抑えるために行われる。本実施形態において露光画像122及び階調変換後画像124のビット長をそれぞれ10ビット及び11ビットとしたが、これらのビット長は一例であり、これに限定されない。
画像出力部108は、階調変換後画像124を、撮像装置100の後段の構成若しくは外部に出力する。
<撮像素子部103の構成>
図2は、撮像素子部103の構成例を説明するための図である。撮像素子部103の撮像領域は、複数の画素ブロック201を有する。さらに画素ブロック201は複数の画素202を有する。本実施形態では、撮像素子部103の撮像領域の幅206方向(水平ライン方向)の画素数が2000画素であり、高さ205方向の画素数が1000画素(つまり垂直方向における水平ライン数が1000ライン)であるとする。また、画素ブロック201の幅204方向(水平ライン方向)の画素数は100画素であり、高さ203方向の画素数は100画素(垂直方向における水平ラインの100ライン分)であるとする。この場合、撮像素子部103の撮像領域内における画素ブロック201の数は、水平方向が20個となり、垂直方向が10個となる。また図2の各画素ブロック201内に記載されている画素ブロック[0,0]~[19,9]は、撮像領域内の各画素ブロック201の位置を表しており、括弧[ ]内の値は撮像領域内における各画素ブロックの水平・垂直方向のインデックスを表している。図2において、撮像素子部103の例えば右上に位置している画素ブロック201の場合は、画素ブロック[19,0]となる。また、同一垂直方向のインデックスで表される画素ブロックの集合をブロック行と呼ぶこととする。すなわち、ブロック行Nは画素ブロック[0,N]~[19,N]からなる。例えばブロック行5は画素ブロック[0,5]~[19,5]からなる。なお、撮像素子部103および画素ブロック201のそれぞれのサイズ(縦方向および横方向の画素数)は前述の例に限定されるものではない。また、画素202の形状および縦横比についても限定されず、例えば正方形ではなく長方形であってもよい。さらに画素ブロック201は、1つの画素202のみで構成されていてもよい。
そして、本実施形態において、各画素ブロック201で、露光時間とアナログゲインとが制御可能となっている。
ここで、露光時間は、撮像時において撮像素子部103の画素(受光素子)に電荷が蓄積される時間に相当する。このため、例えば撮像素子部103への入射光量が同じであり、画素が飽和しないとすると、露光時間が長いほど画素電位118は高くなり、明るく撮像できる。つまり、入射光量が同じで画素の飽和を考慮しない場合、例えば露光時間が1/480秒である場合と1/30秒である場合とを比較すると、1/30秒の場合の方が明るく撮像できることになる。
アナログゲインは、撮像時にA/D変換部104において画素電位118にかけられるゲインである。このため、アナログゲインの値が大きいほど、A/D変換部104から出力されるデジタル画素値(ゲインがかけられた後にアナログ/デジタル変換されたデジタル値)が大きい値となる。
図1に戻って、本実施形態の撮像装置100の構成および動作について、詳細に説明する。
撮像素子部103は、露光制御信号117に基づき、画素ブロック201単位で露光時間が制御されて撮像を行う。そして、撮像素子部103は、画素毎に蓄積された電荷に応じた画素電位118を出力する。
A/D変換部104は、撮像素子部103から出力された画素電位118に対し、撮像素子部103の画素ブロック毎に対応して設定されたアナログゲイン121をかけた後にデジタル変換を行って、露光画像122を出力する。なお、本実施形態において、露光画像122は10ビットのデジタル値であるとする。また、アナログゲイン121は、例えばゲイン値として、×1倍、×2倍、×4倍、×8倍の4つの値を取り得るものとする。
<明るさ調整値補正部131の動作>
次に、明るさ調整値130を決定する明るさ調整値補正部131の動作について、図を参照しながら説明する。図3は、明るさ調整値補正部131の構成例を示す図である。
明るさ調整値補正部131は、RAM301、境界評価部302、補正値算出部303を有する。補正値算出部303は、第二の境界評価部304、算出部305、決定部306、明るさ調整値更新部307を含む。
第二の境界評価部304は、詳細につき後述する第二の係数行列B(評価値)を生成する。すなわち、第二の境界評価部304は、領域間の境界の周辺領域の画素値と、所定値とを用いて算出した第二の補正値(評価値)を出力する。算出部305は、第二の係数行列Bの逆行列を算出する。決定部306は、第二の係数行列Bの逆行列を基に、補正値を算出して決定する。明るさ調整値更新部307は、決定部306で決定された補正値を用いて明るさ調整値130を更新する。補正値算出部303の動作の詳細は後述する。
それぞれの構成要素の処理の実装形態は問わず、ハードウェアの回路として実装しても、ソフトウェアとして実装してCPUで処理する形態としてもよい。また、それらが混在してもよい。
RAM301は、例えば、境界評価部302で算出した平均値など、明るさ調整値補正部131内の各機能部で用いられるデータを一時的に保持する。
境界評価部302は、各画素ブロックの間の境界を示す境界情報を取得し、取得した境界情報を基に、入力される露光画像122に対して、画素ブロック境界の周辺画素の画素値を取得する。すなわち、境界評価部302は、境界を挟んで隣り合う2つの隣接画素の画素値(輝度値)を取得する。なお、境界情報は、着目画素ブロックと、着目画素ブロックと隣り合う隣接画素ブロックとの間の境界の位置を示す情報である。境界情報は、例えば、RAM301などに予め保持された情報であってもよいし、または露光画像122に付帯された情報であってもよいが、これに限定されない。そして、境界評価部302は、画素ブロック境界の周辺画素値の平均値を算出する。具体的には、境界評価部302は、注目画素ブロックと、注目画素ブロックと隣り合う隣接画素ブロックとの間の画素ブロック境界の周辺画素値の平均値をフレーム内の全ての画素ブロックに対して予め算出し、それをRAM301に保存しておく。なお、境界周辺は、注目画素ブロック内の境界周辺である、境界と隣り合う隣接画素と、隣接画素ブロック内の境界周辺である、境界と隣り合う隣接画素とを含む。そして、境界評価部302は、各画素ブロックの評価値を求める際に必要に応じてRAM301から読み出す。そのうえで、境界評価部302は、算出した平均値に対して、着目画素ブロックの露光時間112とアナログゲイン値113に対応する明るさ調整値130を用いて階調拡張処理を施す。階調拡張された平均値は、RAM301を通じて、補正値算出部303へ送られる。
次いで、補正値算出部303は、境界評価部302で階調拡張された平均値と、露光時間112と、アナログゲイン値113とに基づいて、明るさ調整値130を算出し、算出した明るさ調整値130を露光補正部105へ出力する。ただし、補正値が算出されて決定した場合には、算出した明るさ調整値130に対し補正値を乗算して明るさ調整値130を更新し、更新後の明るさ調整値130が露光補正部105へ出力される。
補正値算出部303の動作の詳細を説明する。そのためにまず、補正値算出部303で用いられる補正値を算出するための計算式について図を用いて説明する。図4は、画素ブロック[i,j]とその周囲の画素ブロックの位置関係を示す図である。本実施形態では、iは0から19の値を取りえ、jは0から9の値を取りうる。画素ブロック[i,j]と、画素ブロック[i,j]に対して上側で隣り合う隣接画素ブロック[i,j-1]との境界を上側境界と称する。画素ブロック[i,j]と、画素ブロック[i,j]に対して下側で隣り合う隣接画素ブロック[i,j+1]との間の境界を下側境界と称する。画素ブロック[i,j]と、画素ブロック[i,j]に対して左側で隣り合う隣接画素ブロック[i-1,j]との間の境界を左側境界と称する。画素ブロック[i,j]と、画素ブロック[i,j]に対して右側で隣り合う隣接画素ブロック[i+1,j]との間の境界を右側境界と称する。画素ブロック[i,j]の各境界周辺領域における画素値(以下、境界周辺画素値と称する。)の平均値を次に示すように表記する。すなわち、上側境界周辺画素値の平均値をTi,jと表記し、下側境界周辺画素値の平均値をBi,jと表記する。また、左側境界周辺画素値の平均値をLi,jと表記し、右側境界周画素値の平均値をRi,jと表記する。なお、各境界周辺領域は、例えば、各領域境界に隣接した1画素幅分であるとするが、これに限定されない。各境界周辺領域は、例えば、各領域境界に隣接した2画素幅分、4画素幅分、8画素幅分とすることも可能である。
境界周辺画素値の平均値から補正値を算出する処理として、画素ブロック[i,j]とその右側と下側に隣接する画素ブロック[i+1,j]と画素ブロック[i,j+1]との段差の誤差補正後の評価値Ei,jは、以下の(1)式で表現される。ここで、ΔFi,jは、画素ブロック[i,j]の明るさ調整値130の補正量を表す。
そして、評価値Ei,jを全ての領域(画素ブロック)で加算した総合評価値Eは、以下の(2)式で表現される。(2)式においては、1画面中に、横方向(水平方向)でM個の画素ブロックを持ち、縦方向(垂直方向)でN個の画素ブロックを持っているものとする。本実施形態においてはM=20となり、N=10となる。
画素ブロック間の境界の誤差を打ち消すようにすることは、この総合評価値Eを、最小化するΔFi,jを求めることになる。公知の最小二乗法の解法を用いると、以下の(3)式に示す行列の方程式を解くことと等価となる。すなわち、(3)式の左辺は、境界周辺画素値の平均値からなる要素を持つ行方向M×N次元、列方向M×N次元の係数行列(係数行列Aとする)と補正値のM×N行1列の補正値行列(行列Fとする)との積となる。(3)式の右辺は、定数からなる行列であり、M×N行1列で要素が全て1の行列となる。
また、ここで係数行列Aの(i+j×M)行目(u+v×M)列目の要素Ai,j,u,vは、以下の(4)式で表される。
ただし、画像端部に位置する画素ブロックの場合、画素ブロックの上側または左側または下側または右側には画素ブロックは存在しない。例えば、画素ブロック[0,0]の場合、画素ブロック[0,0]の上側や左側には画素ブロックは存在しない。このように画素ブロックが存在しない側の境界周辺画素値から係数行列への寄与は0とする。例えば画素ブロック[0,0]の場合、上述の(4)式のうち、以下の(5)式のように3つの係数行列の要素が生成され、画素ブロック[0,0]の上側((u,v)=(i,j-1))と左側((u,v)=(i-1,j))に当たる要素は生成されない。
以上のようにして、補正値算出のための行列の方程式が得られる。
<明るさ調整値補正部131による処理>
明るさ調整値補正部131の動作について、図を用いて説明する。図5は、明るさ調整値補正部131が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、各処理の説明における記号「S」は、当該フローチャートにおけるステップであることを意味し、以後のフローチャートにおいても同様とする。
S501では、明るさ調整値補正部131の境界評価部302は、詳細につき上述した通り、露光画像122、露光時間112、アナログゲイン値113、明るさ調整値130に基づき、画素ブロックの境界周辺画素値の平均値を導出する。なお、画素ブロックの境界周辺画素値の平均値は、撮像センサにより露出設定可能な領域の間の境界で生じる階調の段差を評価する際に用いられ、領域毎に導出されることから領域毎の評価値であるともいえる。
S502では、補正値算出部303(第二の境界評価部304)は、入力された境界周辺画素値の平均値を基に、係数行列の生成を行う。例えば、撮像素子部103が、図2に示すように、横方向に20個あり、縦方向に10個あり、合計200個の画素ブロックを有する場合、補正値算出部303は、係数行列Aとして、行数が200行であり、列数が200列である正方行列を生成する。
<行列生成処理(S502)の詳細>
行列生成処理(S502)の詳細について、図を用いて説明する。図6は、行列生成処理(S502)の詳細な流れを示すフローチャートである。本実施形態では、最初に係数行列を生成し、次に、係数行列の係数から第二の係数行列を算出する。前記第二の係数行列を用いて補正値(評価値)を算出することにより、境界周辺画素値の平均値の大きさに寄らず、補正値の大きさを適切に算出することが可能となる。
S601では、補正値算出部303(第二の境界評価部304)は、境界評価部302によって導出された境界周辺画素値の平均値から、第一の係数行列Aを生成する。第一の係数行列Aの要素としては、(4)式を使用する。
第一の係数行列Aの詳細について図を用いて説明する。図7は、第一の係数行列Aを説明するための図であって、図7(a)に撮像素子部の構成例を示し、図7(b)に図7(a)の撮像素子部に対応する第一の係数行列Aの例を示す。例えば、撮像素子部が、図7(a)に示すように、横方向に4個あり、縦方向に3個あり、合計12個の画素ブロック701を有する場合、次に示す正方行列を生成する。すなわち、補正値算出部303は、第一の係数行列Aとして、図7(b)に示すように、行数が12行であり、列数が12列である正方行列を生成する。このようなS601の処理は、画像データから得られた領域毎の境界周辺画素値の平均値を用いて、領域の数と同じ個数の元(変数)で、領域の数と同じ個数からなる、連立一次方程式を生成する処理であるともいえる。図7(b)に示す例では、12変数で、12個の連立一次方程式が生成されるともいえる。
S602では、補正値算出部303(第二の境界評価部304)は、S601で得られた第一の係数行列Aから、領域境界周辺(境界周辺領域)の明るさ(輝度値)を用いて第二の係数行列を算出する。本処理を実行することにより、境界周辺画素値の大きさによって補正量(補正値の大きさ)が変わることを抑制することが可能となる。第二の係数行列の算出方法について、上述の(4)式の-Ri,ji+1,j((u,v)=(i+1,j))の項を例に、図を参照しながら説明する。図8は、画素ブロックの境界周辺の二つの画素幅分の画素値の平均を示す図である。図8に示すように、着目画素ブロック[i,j]の右端(境界周辺)Ri,jと、着目画素ブロック[i,j]の右側にて隣接画素ブロック[i+1,j]の左端(境界周辺)Li+1,jとが隣接している。ここで、隣接する2つの画素ブロック[i,j]、[i+1,j](領域)の境界周辺Ri,jとLi+1,jの明るさの平均値aveは、以下(6)式の通り算出される。
このとき、以下の(7)式に示す通り、上述の(4)式の-Ri,ji+1,j((u,v)=(i+1,j))におけるRi,jとLi+1,jをそれぞれaveで除算したもので置き換える。
同様の考え方を、着目画素ブロックの上端(境界周辺)Ti,j、左端(境界周辺)Li,j、下端(境界周辺)Bi,jに適用する。
また、上述の(4)式における着目画素ブロック自身((u,v)=(i,j))おいては、着目画素ブロック自身の領域境界の画素値の平均値を用いるため、例えば上端(境界周辺)Ti,jの項における平均値aveは、以下の(8)式に示す通りとなる。
このとき、以下の(9)式に示す通り、上述の(4)式の(u,v)=(i,j)の1番目の項のTi,jをaveで除算したもので置き換える。
着目画素ブロックの下端(境界周辺)Bi,j、左端(境界周辺)Li,j、右端(境界周辺)Ri,jにも、上述の(8)式、上述の(9)式と同様の考え方で置き換えを行う。以上の処理により、以下の(10)式に示す通り第二の係数行列Bを生成する。
第二の係数行列Bの要素としては、以下の(11)式のようになる。
例えば、着目画素ブロック[i,j]の下端の画素平均値が2,136であり、着目画素ブロック[i,j]の下側で隣接する隣接画素ブロック[i,j+1]の上端の画素平均値が2,123であるとき、要素Ai,j,u,vは次に示す値となる。なお、画素平均値は、輝度値の平均値である。すなわち、要素Ai,j,u,vは、上述の(4)式より、Ai,j,u,v=-Bi,ji,j+1=-2,136×2,123=-4,534,728となる。そして、評価値は、上述の(11)式より、Bi,j,u,v=-(2/(Bi,j+Ti,j+1))×Bi,ji,j+1=-(2/(2136+2123))×2136×2123=-1.00となる。
着目画素ブロック[i+1,j]の下端の画素平均値が6,427であり、着目画素ブロック[i+1,j]の下側で隣接する隣接画素ブロック[i+1,j+1]の上端の画素平均値が6,814であるとき、要素Ai+1,j,u,vは次に示す値となる。すなわち、要素Ai+1,j,u,vは、上述の(4)式より、Ai+1,j,u,v=-Bi+1,ji+1,j+1=-6,427×6,814=-43,793,578となる。そして、評価値は、上述の(11)式より、Bi+1,j,u,v=-(2/(Bi+1,j+Ti+1,j+1))×Bi+1,ji+1,j+1=-(2/(6427+6814))×6427×6814=-1.00となる。
このように境界評価部302により算出された平均値に対して領域境界周辺の明るさ(輝度値)で割った値を用いて第二の係数行列を生成する。すなわち、領域境界周辺の明るさ(輝度値)で境界評価部302により算出された平均値を正規化することで、第二の係数行列を生成するともいえる。これにより、撮像センサが露出設定可能な領域の間の階調の誤差の大きさが同じであっても境界付近の画素値の大きさによって補正量が変わってしまうことを抑制することが可能となる。以上で、S502の処理を終える。
図5に戻って、補正値算出部303の動作を説明する。S503では、補正値算出部303(算出部305)は、第二の係数行列Bの逆行列を算出する。逆行列を求める方法は公知の方法を用いる。一例を挙げると、ガウス・ジョルダン法などの手法で逆行列を生成することが可能である。S503の算出結果として、第二の係数行列Bの逆行列B-1が得られる。ただし、入力された第二の係数行列Bに逆行列が存在しない場合、逆行列が得られないことになる。なお、第二の係数行列Bの逆行列は、詳細につき後述する通り、露出設定の誤差を補正する補正値を算出する際に用いられることから、S503の逆行列算出処理は、評価値に基づき露出設定の誤差を推定しているともいえる。
S504では、補正値算出部303は、S502で得られた第二の係数行列Bに逆行列が存在するか判定する。第二の係数行列Bに逆行列が存在しないとの判定結果を得た場合(S504のNO)、逆行列が得られないことになる。その場合は、明るさ調整値の補正を行わないものと判断し、その後の補正値算出処理(S505)と明るさ調整値の更新処理(S506)を実行せずに、図5に示す処理を終了する。なお、このように補正値が算出されない場合には、境界評価部302で階調拡張された平均値と露光時間とアナログゲイン値とに基づき算出された明るさ調整値130がそのまま露光補正部105に出力されることになる。一方、第二の係数行列Bに逆行列が存在するとの判定結果を得た場合(S504のYES)、逆行列が得られることになる。その場合は、処理がS505に移行される。
S505では、補正値算出部303(決定部306)は、S503で得られた第二の係数行列Bの逆行列B-1を基に、補正値を求める。すなわち、補正値算出部303は、上述の(10)式に対して両辺の左側から第二の係数行列Bの逆行列B-1を乗算することにより、以下の(12)式に示すように補正値行列を求める。得られた補正値行列は、ΔFi,jを要素とする補正値行列となる。
S506では、補正値算出部303(明るさ調整値更新部307)は、S505で求められた補正値行列の各要素を用いて明るさ調整値130の更新を実施する。すなわち、補正値算出部303は、各露光条件の明るさ調整値130に対して補正値ΔFi,jを乗算して明るさ調整値130を更新する。更新後の明るさ調整値130は、露光補正部105に送られることによって、次フレームの露光画像122に対して適用される。
以上、説明した通り、本実施形態によれば、境界評価部302により算出された周辺画素値の平均値を領域境界周辺の明るさ(輝度値)の平均値で割って得られた値を用いて第二の係数行列Bを生成する。これにより、撮像センサが露出設定可能な領域の間の境界付近の画素値の大きさによって補正値の大きさが変わることを抑制することが可能となる。すなわち、撮像センサに起因して生じる領域毎の露出設定の誤差を適切に補正することができる。
なお、上記では、輝度値の平均値を用いて第二の係数行列B(評価値)を導出したが、これに限定されない。例えば、輝度値の平均値の代わりに輝度値の中央値も用いて第二の係数行列B(評価値)を導出してもよいし、輝度値の平均値の標準偏差を用いて第二の係数行列B(評価値)を導出してもよい。
本実施形態では、着目画素ブロックの要素としては、着目画素ブロックの2つの評価値の平均値を用いた。具体的には、(4)式のif(u,v)=(i,j)の要素のTi,jの項については、Ti,jとTi,jの平均値をaveとして用いた。しかし、これに限定されない。着目画素ブロック[i,j]の上端(境界周辺)Ti、jとそれに隣接する隣接画素ブロック[i,j-1]の下端(境界周辺)Bi,j-1が並んでいるところの段差を考える。このとき、領域境界周辺の明るさを用いて第二の係数行列を算出するという考え方により、Ti,jとBi,j-1をaveとして算出してもよい。この考え方を適用することにより、上述の(11)式の代わりに、以下の(13)式に示す係数行列の要素を用いてもよい。
[実施形態2]
本実施形態に係る撮像装置について、図を参照して説明する。本実施形態では、実施形態1と異なる点を中心に説明する。本実施形係る補正値算出部303は、図6に示すS602以外については、実施形態1と同様な処理を実行する。
実施形態1のS602では、(7)式に示す通り、右端(境界周辺)Ri,jと左端(境界周辺)Li+1,jをそれぞれaveで除算したもので置き換えたが、本実施形態では、この置き換えに加え、重み付けを行う。そのため、重み付け係数をwとすると、上述の(7)式は、以下の(14)式の通り置き換わる。
ここで、隣接する2つの領域の境界周辺の明るさで重み付けを実施する。すなわち、重み付け係数wとして、上述の(6)式に示す境界周辺Ri,jと境界周辺Li+1,jの平均値aveを用いると、以下の(15)式に示す通りとなる。
例えば、図7において、着目画素ブロック[i,j]の右端(境界周辺)Rが4000であり、隣接画素ブロック[i,j+1]の左端(境界周辺)Li+1が10000である場合、重み付け係数wは、以下のようになる。
w=ave=(4000+10000)/2=7000となる。
同様の考え方を、着目画素ブロックの上端(境界周辺)、左端(境界周辺)、下端(境界周辺)、着目ブロック自身に適用し、以下の(16)式に示す通り第二の係数行列Cを生成する。
第二の係数行列Cの要素としては、以下の(17)式のようになる。
なお、領域境界周辺の明るさであるaveを重み付け係数wとして用いたが、本開示はこれに限定されない。領域境界周辺の明るさの対数で重み付けしてもよい。例えば、aveの対数を用いてもよいし、着目画素ブロック(着目領域)の露出設定よりEV(Exposure Value)値を求め、求めたEV値で重み付けしてもよい。さらに、着目画素ブロック(着目領域)のEV値と隣接画素ブロック(隣接領域)のEV値の平均値で重み付けしてもよい。なお、EV値とは明るさを表す指標であり、EV値が1増えると明るさが2倍となることを示す。
なお、本実施形態においても、実施形態1の(13)式と同様の考え方により、上述の(17)式の代わりに以下の(18)式に示す係数行列の要素を用いてもよい。
以上、説明した通り、本実施形態によれば、実施形態1と同様、境界評価部302により算出された輝度値の平均値を領域境界周辺の明るさ(輝度値)で割って得られた値を用いて第二の係数行列Cを生成する。これにより、撮像センサが露出設定可能な領域の間の境界付近の画素値の大きさによって補正値の大きさが変わることを抑制することが可能となる。すなわち、撮像センサに起因して生じる領域毎の露出設定の誤差を適切に補正することができる。
本実施形態の開示は、以下の構成例、方法例、およびプログラム例に代表される構成を含む。
(構成1)
領域毎に露出設定可能な撮像センサにより撮像された画像データに対して補正をするための画像処理装置であって、
領域間の境界で生じる階調の段差を評価した評価値を導出する導出手段と、
前記導出した評価値に基づき露出設定の誤差を推定する推定手段と、
前記推定した露出設定の誤差を補正するための補正値を決定する決定手段と、
前記決定した補正値を用いて、前記画像データを調整するための調整値を更新する更新手段と、
を有し、
前記導出手段は、
前記境界を挟んで隣り合う2つの隣接画素それぞれの輝度値から求められる値を用いて、前記評価値を導出する
ことを特徴とする画像処理装置。
(構成2)
前記導出手段は、前記2つの隣接画素の輝度値から求められる、平均値、平均値の標準偏差、または中央値の何れかを用いて、前記評価値を導出する
ことを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
(構成3)
前記導出手段は、
前記2つの隣接画素それぞれにおいて求められる輝度値の平均値を用いて、前記領域の数と同じ個数の変数で、前記領域の数と同じ個数からなる第1の連立方程式を生成する第1の生成手段と、
前記2つの隣接画素の輝度値から求められる、平均値、平均値の標準偏差、または中央値の何れかと、前記生成した第1の連立方程式とを用いて、第2の連立方程式を生成する第2の生成手段と、
を有し、
前記生成した第2の連立方程式を解くことで前記評価値を導出する
ことを特徴とする構成1または2に記載の画像処理装置。
(構成4)
前記第1の生成手段は、前記2つの隣接画素それぞれにおいて求められる輝度値の平均値を乗算する前記第1の連立方程式を生成する
ことを特徴とする構成3に記載の画像処理装置。
(構成5)
前記第2の生成手段は、前記第1の連立方程式を、前記2つの隣接画素の輝度値から求められる、平均値、平均値の標準偏差、または中央値の何れかで除算する前記第2の連立方程式を生成する、ことを特徴とする構成3または4に記載の画像処理装置。
(構成6)
前記第2の生成手段は、さらに前記第2の連立方程式に対し重み付けを行い、
前記導出手段は、重みづけ後の前記第2の連立方程式を解くことで前記評価値を導出する、ことを特徴とする構成3から5の何れか一つに記載の画像処理装置。
(構成7)
前記第2の生成手段は、
前記隣接画素の輝度値の平均値、前記隣接画素の輝度値の対数、着目する領域の露出設定より求められたEV(Exposure Value)値、または、前記境界を形成する2つの領域それぞれの露出設定より求められるEV値の平均値の何れかを用いて、前記第2の連立方程式に対して重み付けを行う
ことを特徴とする構成6に記載の画像処理装置。
(構成8)
前記境界の位置を示す境界情報を取得する第1の取得手段と、
前記取得した境界情報に基づき、前記隣接画素の輝度値を取得する第2の取得手段と、
を有し、
前記第1の生成手段は、前記取得した隣接画素の輝度値から算出した前記隣接画素の輝度値の平均値を用いて、前記第1の連立方程式を生成する
ことを特徴とする構成3から7の何れか一つに記載の画像処理装置。
(方法1)
領域毎に露出設定可能な撮像センサにより撮像された画像データに対して補正をするための画像処理方法であって、
領域間の境界で生じる階調の段差を評価した評価値を導出する導出工程と、
前記導出した評価値に基づき露出設定の誤差を推定する推定工程と、
前記推定した露出設定の誤差を補正するための補正値を決定する決定工程と、
前記決定した補正値を用いて、前記画像データを調整するための調整値を更新する更新工程と、
を含み、
前記導出工程では、
前記境界を挟んで隣り合う2つの隣接画素それぞれの輝度値から得られる値を用いて、前記評価値を導出する
ことを特徴とする画像処理方法。
(プログラム)
コンピュータを、構成1から8の何れか一つに記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
[その他の実施形態]
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の画像処理装置は、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などに適用することが可能である。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールにも適用することが可能である。
304 第二の境界評価部
305 算出部
306 決定部
307 明るさ調整値更新部

Claims (10)

  1. 領域毎に露出設定可能な撮像センサにより撮像された画像データに対して補正をするための画像処理装置であって、
    領域間の境界で生じる階調の段差を評価した評価値を導出する導出手段と、
    前記導出した評価値に基づき露出設定の誤差を推定する推定手段と、
    前記推定した露出設定の誤差を補正するための補正値を決定する決定手段と、
    前記決定した補正値を用いて、前記画像データを調整するための調整値を更新する更新手段と、
    を有し、
    前記導出手段は、
    前記境界を挟んで隣り合う2つの隣接画素それぞれの輝度値から求められる値を用いて、前記評価値を導出する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記導出手段は、前記2つの隣接画素の輝度値から求められる、平均値、平均値の標準偏差、または中央値の何れかを用いて、前記評価値を導出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記導出手段は、
    前記2つの隣接画素それぞれにおいて求められる輝度値の平均値を用いて、前記領域の数と同じ個数の変数で、前記領域の数と同じ個数からなる第1の連立方程式を生成する第1の生成手段と、
    前記2つの隣接画素の輝度値から求められる、平均値、平均値の標準偏差、または中央値の何れかと、前記生成した第1の連立方程式とを用いて、第2の連立方程式を生成する第2の生成手段と、
    を有し、
    前記生成した第2の連立方程式を解くことで前記評価値を導出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の生成手段は、前記2つの隣接画素それぞれにおいて求められる輝度値の平均値を乗算する前記第1の連立方程式を生成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の生成手段は、前記第1の連立方程式を、前記2つの隣接画素の輝度値から求められる、平均値、平均値の標準偏差、または中央値の何れかで除算する前記第2の連立方程式を生成する、ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の生成手段は、さらに前記第2の連立方程式に対し重み付けを行い、
    前記導出手段は、重みづけ後の前記第2の連立方程式を解くことで前記評価値を導出する、ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の生成手段は、
    前記隣接画素の輝度値の平均値、前記隣接画素の輝度値の対数、着目する領域の露出設定より求められたEV(Exposure Value)値、または、前記境界を形成する2つの領域それぞれの露出設定より求められるEV値の平均値の何れかを用いて、前記第2の連立方程式に対して重み付けを行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記境界の位置を示す境界情報を取得する第1の取得手段と、
    前記取得した境界情報に基づき、前記隣接画素の輝度値を取得する第2の取得手段と、
    を有し、
    前記第1の生成手段は、前記取得した隣接画素の輝度値から算出した前記隣接画素の輝度値の平均値を用いて、前記第1の連立方程式を生成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  9. 領域毎に露出設定可能な撮像センサにより撮像された画像データに対して補正をするための画像処理方法であって、
    領域間の境界で生じる階調の段差を評価した評価値を導出する導出工程と、
    前記導出した評価値に基づき露出設定の誤差を推定する推定工程と、
    前記推定した露出設定の誤差を補正するための補正値を決定する決定工程と、
    前記決定した補正値を用いて、前記画像データを調整するための調整値を更新する更新工程と、
    を含み、
    前記導出工程では、
    前記境界を挟んで隣り合う2つの隣接画素それぞれの輝度値から求められる値を用いて、前記評価値を導出する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータに、請求項9に記載の画像処理方法を実行させるためのプログラム。
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