JP2023158654A - 偏光板及びこれを含む画像表示装置 - Google Patents

偏光板及びこれを含む画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明は、基材、偏光子、コーティング型位相差層、及び粘着剤層が順次積層されてなる偏光板であって、下記の[数学式1]を満たす偏光板、及びこれを含む画像表示装置を提供する。[数学式1]・・・610≦A/B≦730前記式中、Aは、偏光板に10mNの荷重を20秒間印加したときの、ナノインデンターを利用して測定した弾性復元率(%)であり、Bは、偏光板にチップの直径が1mmで重さが5gのペン(pen)を50mmの高さから落下したときの、衝撃試験機を利用して測定した衝撃吸収量(gf・s)である。【効果】本発明に係る偏光板は、薄膜でありながら耐衝撃性に優れて外部衝撃によっても偏光板のクラックの発生が抑制できると共に切断加工性も良好である。【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板及びこれを含む画像表示装置に係り、より詳しくは、薄膜ながらも耐衝撃性に優れて外部衝撃によっても偏光板のクラックの発生が抑制できると共に切断加工性も良好な偏光板及びこれを含む画像表示装置に関する。
有機発光ダイオード(OLED)パネルは、電極の露出によって太陽光、照明などのような外光を反射させ得るが、その反射された外光によって視認性やコントラスト比が低下して表示品質が劣化することがある。
そこで、大韓民国特許公開第2009-0122138号に開示されているように、電源オフの状態で表面の外光反射を遮断しブラック視感をもつために、線偏光子とλ/4位相差層とを組み合わせた円偏光板を反射防止用偏光板としてOLEDパネルの視認側に貼り付けて使用することができる。
一方、近年、画像表示装置の薄型化についての関心が高まっており、それに伴い、関連部品、例えば、偏光板の薄型化が要求されている。偏光板の薄型化方法としては、例えば、偏光子自体や偏光子の保護フィルムを薄くする方法、偏光子とOLEDパネルとの間に配設される保護フィルムを無くす方法、位相差層に液晶化合物を使用する方法などが挙げられる。しかし、これらの場合、外部衝撃によって偏光板にクラックが発生しやすい問題点があった。
さらに、偏光板は、製造や適用の際に必要に応じて切断が容易となるように切断加工性が良好である必要がある。
本発明の一目的は、薄膜ながらも耐衝撃性に優れて外部衝撃によっても偏光板のクラックの発生が抑制できると共に切断加工性も良好な偏光板を提供することである。
本発明の他の目的は、前記偏光板を含む画像表示装置を提供することである。
一方で、本発明は、基材、偏光子、コーティング型位相差層、及び粘着剤層が順次積層されてなる偏光板であって、下記の数学式1を満たす偏光板を提供する。
[数学式1]
610≦A/B≦730
前記式中、
Aは、偏光板に10mNの荷重を20秒間印加したときの、ナノインデンターを利用して測定した弾性復元率(%)であり、
Bは、偏光板にチップの直径が1mmで重さが5gのペン(pen)を50mmの高さから落下したときの、衝撃試験機を利用して測定した衝撃吸収量(gf・s)である。
本発明の一実施形態において、前記基材は、アクリル系基材であり、厚さが15~25μmであってよい。
本発明の一実施形態において、前記基材のマルテンス硬さは、10mNの荷重を印加してナノインデンターを利用して測定したとき、160~250MPaであってよい。
本発明の一実施形態において、前記コーティング型位相差層は、λ/4位相差層を含んでよい。
本発明の一実施形態において、前記コーティング型位相差層は、λ/4位相差層であるか、視認側からλ/2位相差層とλ/4位相差層とが順次積層されてなる位相差層であるか、又は視認側からλ/4位相差層と正のCプレート層とが順次積層されてなるものであってよい。
本発明の一実施形態において、前記粘着剤層は、熱硬化型アクリル系粘着剤組成物から形成され、厚さが20~100μmであってよい。
本発明の一実施形態において、前記粘着剤層の貯蔵弾性率(G’)は、25℃で0.070MPa以下であってよい。
本発明の一実施形態において、前記偏光板のマルテンス硬さは、10mNの荷重を印加してナノインデンターを利用して測定したとき、30~37MPaであってよい。
本発明の一実施形態に係る偏光板は、フレキシブル用であってよい。
他の一方で、本発明は、前記偏光板を含む画像表示装置を提供する。
本発明に係る偏光板は、薄膜ながらも耐衝撃性に優れて外部衝撃によっても偏光板のクラックの発生が抑制できると共に切断加工性も良好である。
本発明の一実施形態に係る偏光板の概略的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像表示装置の概略的な断面図である。
以下、本発明をより詳しく説明する。
本発明は、基材、偏光子、コーティング型位相差層、及び粘着剤層が順次積層されてなる偏光板であって、下記の数学式1を満たす偏光板に関する。
[数学式1]
610≦A/B≦730
前記式中、
Aは、偏光板に10mNの荷重を20秒間印加したときの、ナノインデンターを利用して測定した弾性復元率(%)であり、
Bは、偏光板にチップの直径が1mmで重さが5gのペン(pen)を50mmの高さから落下したときの、衝撃試験機を利用して測定した衝撃吸収量(gf・s)である。
ナノインデンター(nano indenter)は、素材の表面に一定の荷重を印加し除荷する過程において得られる押し込み荷重-変位曲線(load-displacement curve)を解析して硬度、弾性復元率などの機械的特性を測定する機器である。
前記弾性復元率(%)は、10mNの荷重を20秒間印加してナノインデンターで測定した値(nIT、Elastic work ratio)である。
前記衝撃吸収量(gf・s)は、衝撃試験機を利用して測定した値であって、衝撃時に下部に伝わる力(gf)と接触時間(s)とを掛け合わせた値である。
本発明において、A/B値が610未満であると、外部衝撃による損傷に脆弱になることがあり、またA/B値が730を超えると、切断加工が難しくなることがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る偏光板の構造断面図である。
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る偏光板100は、順次積層された基材110、偏光子120、コーティング型位相差層130、及び粘着剤層140を含む。このとき、前記基材110が視認側に位置する。
本発明の一実施形態において、前記基材110は、偏光子120、コーティング型位相差層130、及び粘着剤層140の支持層の役割をする層である。
本発明の一実施形態において、前記基材は、上述したA/B値を満たすためにアクリル系基材を使用することが好ましい。
前記アクリル系基材は、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル系樹脂で形成されてよい。
本発明の一実施形態において、前記基材の厚さは、15~25μmであってよい。前記基材の厚さが15μm未満であると、耐衝撃性が低下することがあり、また25μmを超えると、耐屈曲性が悪くなることがある。
前記基材のマルテンス硬さは、10mNの荷重を印加してナノインデンターを利用して測定したとき、160~250MPaであってよい。前記基材のマルテンス硬さが160MPa未満であると、耐衝撃性が低下することがあり、また250MPaを超えると、耐屈曲性が悪くなることがある。
本発明の一実施形態において、前記偏光子120は、親水性高分子フィルムをヨウ素又は二色性染料で染色し配向させて製造され、親水性高分子フィルムとしては、ポリビニルアルコール系フィルム、部分的にケン化されたポリビニルアルコール系フィルムなどが使用される。
ポリビニルアルコール系フィルムは、重合度が通常500~10,000であり、好ましくは1,000~6,000であり、より好ましくは1,400~4,000であるものが使用されてよく、ケン化されたポリビニルアルコール系フィルムの場合、ケン化度は、溶解性の側面から、好ましくは95.0モル%以上であるもの、より好ましくは99.0モル%以上であるもの、さらに好ましくは99.9モル%以上のものが使用されてよい。
親水性高分子フィルムとしては、ポリビニルアルコール系フィルムの他にも、ヨウ素又は二色性染料にて染色され得るフィルムであればその種類が特に制限されるものではない。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレン-酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン-ビニルアルコール共重合体フィルム、セルロースフィルム、及びこれらの部分的にケン化されたフィルムなどのような親水性高分子フィルムと、脱水処理されたポリビニルアルコール系フィルム、及び脱塩酸処理されたポリ塩化ビニルなどのようなポリエン配向フィルムが使用されてよい。
前記偏光子120の厚さは、特に制限されないが、例えば、2~40μmの範囲であり、好ましくは2~30μmの範囲であり、より好ましくは5~10μmの範囲である。前記偏光子120の厚さが前記範囲であると、偏光板の薄膜化が可能であり且つ乾燥/調湿環境下における偏光子の収縮/膨張による収縮力を低減することができてカール(curl)発生の最小化が可能になる。
前記偏光子120は、接着剤層(図示せず)を介して基材110と貼り合わされてよい。
前記基材110の偏光子と貼り合わされる面には、易貼り合わせ処理を施してよい。易貼り合わせ処理としては、プライマー処理、プラズマ処理、コロナ処理などのドライ処理、アルカリ処理(せっけん化処理)などの化学処理、容易な接着剤層を形成するコーティング処理などが挙げられる。
前記接着剤としては、任意の適切な接着剤が使用されてよく、透明性、熱安定性、低複屈折性などに優れた材料が好ましい。具体的な例は、水系接着剤、熱可塑性接着剤、ホットメルト(hot-melt)接着剤、ゴム系接着剤、熱硬化性接着剤、モノマー反応型接着剤、無機接着剤、及び天然接着剤を含む。好適な例は、優れた光学的透明性、耐候性、及び耐熱性の観点から、脂肪族イソシアネートを主成分として含有するモノマー反応型接着剤「Takenate 631」(商品名、三井武田ケミカル社製);及びアセトアセチル基を有する変性ポリビニルアルコールを主成分として含有する水系接着剤「GOHSEFIMER Zシリーズ」(商品名、日本合成化学工業株式会社製)を含む。
接着剤層の厚さは、接着剤の役割をする樹脂の種類、接着強度、接着剤が利用される環境などに応じて適宜決められてもよい。接着剤層は、好ましくは0.01μm~50μm、より好ましくは0.05μm~20μm、さらに好ましくは0.1μm~10μmの厚さを有する。
貼合方法は、当該分野における通常の方法を用いてよく、例えば、流延法、メイヤーバーコーティング法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法などを用いて偏光子又は基材の貼合面に接着剤組成物を塗布した後にこれらを貼り合わせる方法が挙げられる。流延法は、偏光子又は基材を略垂直方向、水平方向又はこの両方向の間の斜め方向に移動させながら貼合面に接着剤組成物を流下して塗布する方法である。接着剤組成物を塗布した後に偏光子又は基材をニップロールなどで挟んで貼り合わせる。
貼合後は乾燥処理が行われてよい。前記貼合後の乾燥処理は、例えば、熱風を吹き付けることで行われてよい。
乾燥後は、常温又はそれより若干高い温度、例えば、20~50℃の温度で12~600時間程度養生させることが好ましい。
本発明の一実施形態において、偏光子120とコーティング型位相差層130とは粘着剤層(図示せず)によって貼り合わされてよい。
前記偏光子120とコーティング型位相差層130との間の粘着剤層は、耐衝撃性及び切断加工性の面から、好ましくは、熱硬化型アクリル系粘着剤組成物から形成されてよい。
前記偏光子120とコーティング型位相差層130との間の粘着剤層は、厚さが2~10μmであってよい。前記偏光子120とコーティング型位相差層130との間の粘着剤層の厚さが2μm未満であると、粘着力が低下することがあり、また10μmを超えると、耐屈曲性が低下することがある。
本発明の一実施形態において、前記コーティング型位相差層130は、λ/4位相差層を含んでよい。
λ/4位相差層は、入射された線偏光を楕円偏光又は円偏光に変換させ、逆に入射された楕円偏光又は円偏光を線偏光に変換させることができる。これにより、λ/4位相差層をOLEDパネルに適用して外光の反射を防止することができるため、電源オフの状態でブラック視感を具現することができる。
前記λ/4位相差層は、波長550nmにおける面内位相差値Reが120nm~170nmであってよい。
前記λ/4位相差層は、厚さ方向位相差値Rthが-150nm~150nm、好ましくは-100nm~100nmであってよい。
前記λ/4位相差層の厚さは、0.5~10μm、好ましくは0.5~5μmであってよい。前記λ/4位相差層の厚さが前記範囲であるとき、反射防止性能の改善と共に薄型化が可能である。
前記位相差層130は、単層構造であるか又は2つ以上の層が積層された多層構造を有してよい。前記位相差層が単層構造である場合、前記位相差層は、λ/4位相差層からなるものであってよい。前記位相差層が多層構造を有する場合、前記位相差層は、λ/4位相差層を必須として含み、λ/2位相差層と正のCプレート層の一方以上を更に含んでよい。このとき、各層は、粘着剤層(図示せず)を介して貼り合わされていてよい。
前記粘着剤層は、耐衝撃性及び切断加工性の面から、好ましくは、UV硬化型エポキシ系接着剤又はUV硬化型アクリル系粘着剤組成物から形成されてよい。
前記粘着剤層は、厚さが2~10μmであってよい。前記粘着剤層の厚さが2μm未満であると、粘着力が低下することがあり、また10μmを超えると、耐屈曲性が低下することがある。
前記λ/2位相差層と正のCプレート層は、反射色相のブラック視感を改善するために使用されてよい。
例えば、前記コーティング型位相差層は、視認側からλ/2位相差層とλ/4位相差層とが順次積層された構造を有するか、又は視認側からλ/4位相差層と正のCプレート層とが順次積層された構造を有してよい。
前記λ/2位相差層は、入射光の電界振動方向(偏光面)にπ(=λ/2)の位相差を付与するものであって、反射色相のブラック視感を改善するために使用されてよい。
前記λ/2位相差層は、波長550nmにおける面内位相差値Reが210nm~300nm、好ましくは220nm~290nmであってよい。
前記λ/2位相差層は、厚さ方向の位相差値Rthが-150nm~150nm、好ましくは-100nm~100nmであってよい。
前記λ/2位相差層の厚さは、0.5~10μm、好ましくは0.5~5μmであってよい。前記λ/2位相差層の厚さが前記範囲であるとき、反射防止性能の改善と共に薄型化が可能である。
前記正のCプレート層は、理想的には屈折率比Nzが負の無限大である場合であるが、実質的に-6以下の場合を含む。それにより、前記正のCプレート層は、厚さ方向位相差値Rthが-190~-10nmであってよい。厚さ方向位相差値が-190nm未満又は-10nmを超えると、反射色感の改善効果が僅かなものになることがある。また、正面位相差値Roは、理想的には0nmでなければならないが、実質的に0nmと見なされる範囲まで本発明に含まれる。例えば、正面位相差値Roは-1~1nmであってよい。
前記正のCプレート層の厚さは、0.5~20μm、好ましくは0.5~5μmであってよい。前記正のCプレート層の厚さが前記範囲であるとき、反射防止性能の改善と共に薄型化が可能である。
前記λ/4位相差層、λ/2位相差層、及び正のCプレート層は、それぞれ逆波長、正波長又はフラット波長分散性のものであってよい。
前記逆波長分散性は、波長450nm~650nmにおいて波長が増加するほど面内位相差が増加することを意味する。
前記正波長分散性は、波長450nm~650nmにおいて波長が増加するほど面内位相差が減少することを意味する。
前記フラット波長分散性は、波長450nm~650nmにおいて波長が増加するほど面内位相差が実質的に増加又は減少しないことを意味する。
前記コーティング型位相差層130の厚さは、0.5~40μmであってよく、好ましくは1.5~15μmであってよく、より好ましくは1.5~10μmであってよい。前記厚さの和が0.5μm未満であると、位相差値を十分に発現させることができないか外部衝撃によるクラック発生の恐れがあり、一方、40μmを超えると、偏光板全体の薄膜化が制限されることがある。
前記コーティング型位相差層130は液晶化合物を含む。
例えば、前記液晶化合物は、光学異方性を有し、光や熱による反応性を有する液晶化合物であってよい。
前記液晶化合物の種類は、特に制限されないが、その形状から、棒状タイプ(棒状液晶化合物)と円盤状タイプ(円盤状液晶化合物、ディスコティック液晶化合物)とに分類することができる。さらに、それぞれ低分子タイプと高分子タイプとがある。本発明では、いずれの液晶化合物を利用してもよい。2種以上の棒状液晶化合物、2種以上の円盤状液晶化合物、又は棒状液晶化合物と円盤状液晶化合物との混合物を利用してもよい。
特に、前記液晶化合物は、光学特性の温度変化及び/又は湿度変化を小さくできるという点から、重合性基を有する液晶化合物(棒状液晶化合物又は円盤状液晶化合物)を利用して形成することがより好ましい。液晶化合物は、2種類以上の混合物であってもよく、その場合、少なくとも1種類が2以上の重合性基を有していることが好ましい。
すなわち、前記コーティング型位相差層130は、重合性基を有する棒状液晶化合物又は重合性基を有する円盤状液晶化合物が重合によって固定されて形成された層であることが好ましく、この場合、層となった後はもはや液晶性を示す必要はない。
棒状液晶化合物又は円盤状液晶化合物に含まれる重合性基の種類は、特に制限されず、付加重合反応が可能な官能基が好ましく、重合性エチレン性不飽和基又は環重合性基が好ましい。より具体的には、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、スチリル基、及びアリル基などが好ましく挙げられ、(メタ)アクリロイル基がより好ましい。前記(メタ)アクリロイル基とは、メタクリロイル基及びアクリロイル基の両方を含む概念である。
前記コーティング型位相差層130は、前記液晶化合物を含む位相差層形成用組成物から形成されてよい。
前記位相差層形成用組成物は、上述した液晶化合物以外の成分が含まれていてもよい。
例えば、組成物には重合開始剤が含まれていてもよい。使用される重合開始剤は、重合反応の形式に応じて選択され、例えば、熱重合開始剤及び光重合開始剤が挙げられる。例えば、光重合開始剤としては、α-カルボニル化合物、アシロインエーテル、α-炭化水素置換芳香族アシロイン化合物、多核キノン化合物、及びトリアリールイミダゾールダイマーとp-アミノフェニルケトンの組み合わせなどが挙げられる。
重合開始剤の使用量は、組成物の全固形分に対して、0.01~20重量%であることが好ましく、0.5~5重量%であることがより好ましい。
また、組成物には、塗工膜の均一性及び膜の強度の面から、重合性モノマーが含まれてよい。
重合性モノマーとしては、ラジカル重合性又はカチオン重合性の化合物が挙げられ、好ましくは、多官能性ラジカル重合性モノマーが挙げられる。また、重合性モノマーとしては、前記重合性基含有の液晶化合物と共重合性のものが好ましい。
重合性モノマーの使用量は、液晶化合物の全重量に対して、1~50重量%であることが好ましく、2~30重量%であることがより好ましい。
さらに、前記組成物には、塗工膜の均一性及び膜の強度の面から、界面活性剤が含まれてよい。
界面活性剤としては、公知の化合物が挙げられるが、特にフッ素系化合物が好ましい。
また、前記組成物には、溶媒が含まれてよく、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒としては、例えば、アミド(例、N,N-ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン)、エステル(例、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン)が挙げられる。それらの中でも、アルキルハライド及びケトンが好ましい。2種類以上の有機溶媒を併用してもよい。
前記コーティング型位相差層130は、前記位相差層形成用組成物を塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜に対して硬化処理(紫外線の照射(光照射処理)又は加熱処理)を施すことで形成されてよい。
前記組成物の塗布は、公知の方法、例えば、ワイヤーバーコーティング法、押出コーティング法、ダイレクトグラビアコーティング法、リバースグラビアコーティング法、及びダイコーティング法により施してよい。
本発明の一実施形態において、前記コーティング型位相差層130の視認側とは反対側の面に位置した粘着剤層140は、偏光板100をOLEDパネル10に貼り付ける役割をする。または、前記粘着剤層140は、偏光板100をタッチパネル(図示せず)に貼り付ける役割をしてもよい。
前記粘着剤層140は、熱硬化型アクリル系粘着剤組成物から形成されてよい。
前記熱硬化型アクリル系粘着剤組成物は、架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル共重合体及び架橋剤を含んでよい。
前記架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル共重合体は、粘着剤組成物の粘性に対する弾性のバランスを調節する役割をする成分であって、炭素数1~14のアルキル基を有する(メタ)アクリルモノマー及び架橋可能な官能基を有するモノマーの共重合体であってよい。ここで、(メタ)アクリルは、アクリル及び/又はメタクリルを意味する。
前記炭素数1~14のアルキル基を有する(メタ)アクリルモノマーの具体的な例としては、n-ブチル(メタ)アクリレート、2-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、n-トリデシル(メタ)アクリレート、n-テトラデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、これらの中でもn-ブチルアクリレートが上述したA/B値の調節の面から好ましい。これらは、単独で又は2種以上混合して使用してよい。
前記炭素数1~14のアルキル基を有する(メタ)アクリルモノマーは、モノマー全体100重量%に対して、80~99重量%の量で含まれることが好ましい。含量が80重量%未満であると、粘着力が不十分になることがあり、また99重量%を超えると、凝集力が低下することがある。
前記架橋可能な官能基を有するモノマーは、化学結合によって粘着剤組成物の凝集力又は粘着強度を補強して耐久性や切断性を付与するための成分であって、例えば、カルボキシ基を有するモノマー、ヒドロキシ基を有するモノマー、アミド基を有するモノマー、3級アミン基を有するモノマーなどであってよく、これらの中でもカルボキシ基を有するモノマー及びヒドロキシ基を有するモノマーの混合物が上述したA/B値の調節の面から好ましい。これらは、単独で又は2種以上組み合わせて使用してよい。
前記カルボキシ基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、2-カルボキシエチルアクリレートなどの1価の酸;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などの2価の酸、及びこれらのモノアルキルエステル;3-(メタ)アクリロイルプロピオン酸;アルキル基の炭素数が2~3である2-ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの無水コハク酸開環付加体;アルキレン基の炭素数が2~4であるヒドロキシアルキレングリコール(メタ)アクリレートの無水コハク酸開環付加体;アルキル基の炭素数が2~3である2-ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのカプロラクトン付加体に無水コハク酸を開環付加させた化合物などが挙げられ、これらの中でも(メタ)アクリル酸が上述したA/B値の調節の面から好ましい。
前記ヒドロキシ基を有するモノマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、アルキレン基の炭素数が2~4であるヒドロキシアルキレングリコール(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチルビニルエーテル、5-ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6-ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、7-ヒドロキシヘプチルビニルエーテル、8-ヒドロキシオクチルビニルエーテル、9-ヒドロキシノニルビニルエーテル、10-ヒドロキシデシルビニルエーテルなどが挙げられ、これらの中でも2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが上述したA/B値の調節の面から好ましい。
前記アミド基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N-3級ブチルアクリルアミドなどが挙げられる。
前記3級アミン基を有するモノマーとしては、N,N-(ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、N,N-(ジエチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、N,N-(ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記架橋可能な官能基を有するモノマーは、モノマー全体100重量%に対して、0.05~15重量%の量で含まれてよい。前記架橋可能な官能基を有するモノマーの含量が0.05重量%未満であると、粘着剤の凝集力が小さくなって剥離力が増加することがあり、また15重量%を超えると、高いゲル分率によって粘着力が低下し耐久性が低下することがある。
前記架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル共重合体は、前記モノマーに加え、他の重合性モノマーを粘着力、耐久性及び密着力などの物性を損なわない範囲、例えば、モノマーの総量に対して10重量%以下の量で更に含んでよい。
前記(メタ)アクリル共重合体の製造方法は特に限定されず、当該分野において通常用いられる塊状重合、溶液重合、乳化重合、又は懸濁重合などの方法を用いてよく、溶液重合が好ましい。また、重合の際に、通常使用される溶媒、重合開始剤、分子量の制御のための連鎖移動剤などを使用してよい。
前記(メタ)アクリル共重合体は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)によって測定された重量平均分子量(ポリスチレン換算、Mw)が、通常5万~200万であり、好ましくは30万~130万である。重量平均分子量が5万未満であると、共重合体間の凝集力が不足して粘着耐久性に不具合を生じさせることがあり、また200万を超えると、塗工の際に工程性を確保するために多量の希釈溶媒を必要とすることがある。
前記架橋剤は、密着性及び耐久性を向上させることができ、且つ高温での信頼性及び粘着剤の形状を保持させることができる成分である。具体的に、前記架橋剤としては、イソシアネート系、エポキシ系、過酸化物系、金属キレート系、オキサゾリン系などが使用されてよく、1種又は2種以上を混合して使用してよい。これらの中でイソシアネート系が上述したA/B値の調節の面から好ましい。
具体的に、前記架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、2,4-ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4-ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートなどのジイソシアネート化合物;トリメチロールプロパンなどの多価のアルコール系化合物1モルにジイソシアネート化合物3モルを反応させた付加体、ジイソシアネート化合物3モルを自己縮合させたイソシアヌレート体、ジイソシアネート化合物3モルのうちの2モルから得られるジイソシアネートウレアに残りの1モルのジイソシアネートが縮合したビウレット体、トリフェニルメタントリイソシアネート、メチレンビストリイソシアネートなどの3個の官能基を含む多官能イソシアネート化合物などを使用してよく、3個の官能基を含む多官能イソシアネート化合物、特にジイソシアネート化合物3モルを自己縮合させたイソシアヌレート体が上述したA/B値の調節の面から好ましい。これらは単独で又は2種以上を混合して使用してよい。
前記架橋剤は、前記架橋可能な官能基を有する(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して0.1~0.5重量部、好ましくは0.3~0.5重量部の量で含まれてよい。前記架橋剤の含量が0.1重量部未満であると、粘着力又は凝集力が低下することがあり、また0.5重量部を超えると、粘着剤の貯蔵弾性率の増加で上述したA/B値の範囲を外れることがある。
前記熱硬化型アクリル系粘着剤組成物は、前記のような成分に加え、用途に応じて求められる粘着力、凝集力、粘性、弾性率、ガラス転移温度などを調節するために、可塑剤、シランカップリング剤、粘着性付与樹脂、酸化防止剤、腐食防止剤、レベリング剤、表面滑剤、染料、顔料、消泡剤、充填剤、光安定剤などの添加剤を更に含んでよい。
前記粘着剤層は、1枚の基材フィルム上に上述した熱硬化型アクリル系粘着剤組成物を塗工する方法で形成してよい。塗工方法は、当該分野において公知の方法であれば特に限定されず、例えば、バーコーター、エアナイフ、グラビア、リバースロール、キスロール、スプレー、ブレード、ダイコーター、キャスティング、スピンコーティングなどの方法を用いてよい。具体的に、粘着剤層は、1枚の基材フィルム上に熱硬化型アクリル系粘着剤組成物を塗布し、30~150℃で1秒~2時間、好ましくは5秒~1時間乾燥し硬化させて形成してよい。
前記基材フィルムは、ポリオレフィン系フィルム、ポリエステル系フィルム、アクリル系フィルム、スチレン系フィルム、アミド系フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリカーボネートフィルムなどが挙げられ、これらは、シリコン系、フッ素系、シリカ粉末などによって適宜離型処理されたものであってよい。
前記粘着剤層140は、厚さが20~100μmであってよい。前記粘着剤層140の厚さが20μm未満であると、耐衝撃性が低下することがあり、また100μmを超えると、切断加工が困難になることがある。
前記粘着剤層140の貯蔵弾性率(G’)は、25℃で0.070MPa以下であってよい。前記粘着剤層140の25℃での貯蔵弾性率(G’)が0.070MPaを超えると、耐衝撃性や耐屈曲性が悪くなることがある。
本発明の一実施形態において、前記偏光板のマルテンス硬さは、10mNの荷重を印加してナノインデンターを利用して測定したとき、30~37MPa、好ましくは35~37MPaであってよい。前記偏光板のマルテンス硬さが30MPa未満であると、耐衝撃性が低下することがあり、また37MPaを超えると、耐屈曲性が悪くなることがある。
本発明に係る偏光板は、前記基材110及び粘着剤層140の種類及び厚さを制御して前記の数学式1を満たすことで、偏光板を薄型化しながらも耐衝撃性を向上させることができるのみならず切断加工性も良好になる。
特に、本発明の一実施形態に係る偏光板は、フレキシブルディスプレイに有利に適用されてよく、反射防止用として使用されてよい。
本発明の一実施形態に係る偏光板は、前記基材110の視認側の面に剥離可能な保護フィルム(図示せず)が積層されてよい。
前記剥離可能な保護フィルムは、基材フィルム、及び前記基材フィルムの一方の面に形成された粘着剤層を含む。
前記保護フィルムの基材フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム;又はポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどが挙げられる。前記粘着剤層の材料としては、前記で例示した粘着剤を使用してよい。
前記保護フィルムの厚さは、10~150μm、好ましくは25~130μmであってよい。前記保護フィルムの厚さが10μm未満であると、保護フィルムの剥離が容易にならないことがあり、また150μmを超えると、保護層を備えた偏光子との密着性が低下することがある。
また、本発明の一実施形態に係る偏光板は、前記粘着剤層140の視認側とは反対側の面に剥離フィルムが更に積層されてよい。
前記剥離フィルムは、偏光板をOLEDパネル又はタッチパネルに貼り付ける際に除去される。
前記剥離フィルムの基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム;又はポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどが挙げられる。
前記剥離フィルムの基材は、粘着剤層140と接する表面が離型処理されてよい。前記離型処理は、シリコン系離型剤、フッ素系離型剤、長鎖アルキルグラフトポリマー系離型剤などの離型剤やプラズマ処理によって表面処理する方法などを用いてよい。
前記剥離フィルムの厚さは、10~150μm、好ましくは25~130μmであってよい。前記剥離フィルムの厚さが10μm未満であると、剥離フィルムの剥離が容易にならないことがあり、また150μmを超えると、前記粘着剤層140との密着性が低下することがある。
本発明の一実施形態に係る偏光板の全体厚さは、200μm以下、例えば、20~150μm、好ましくは25~100μm、より好ましくは30~90μmであってよい。このとき、偏光板の全体厚さは、剥離可能な保護フィルムと剥離フィルムの厚さを除いた厚さである。
本発明の一実施形態は、前記偏光板100を含む画像表示装置に関する。
図2を参照すると、本発明の一実施形態に係る画像表示装置は、前記偏光板100;及び前記偏光板100の視認側とは反対側の面に積層されたOLEDパネル10を含む。
また、本発明の一実施形態に係る画像表示装置は、図2に示すように、前記偏光板100の視認側の面に透明接着剤層20を介して貼り付けられているカバーウィンドウ30を含んでよい。
前記透明接着剤層20は、例えば、光学透明粘着剤(optically clear adhesive、OCA)、光学透明レジン(optically clear resin、OCR)などのような粘接着剤を含んでよい。
前記カバーウィンドウ30は、外部衝撃に対する耐久性と、ユーザが視認し得る透明性をもつ材質であってよい。例えば、前記カバーウィンドウ30は、ガラス又は柔軟性をもつ高分子フィルムであってよい。前記ガラスは、フレキシブル特性が具現されたガラス素材を含んでもよい。例えば、前記柔軟性をもつ高分子フィルムは、ポリイミド(polyimide、PI)、ポリアミドイミド(polyamideimide)、ポリエーテルスルホン(polyethersulphone、PES)、ポリアクリレート(polyacrylate、PAR)、ポリエーテルイミド(polyetherimide、PEI)、ポリエチレンナフタレート(polyethylene napthalate、PEN)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)、ポリフェニレンスルフィド(polyphenylene sulfide、PPS)、ポリアリレート(polyarylate)、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、セルローストリアセテート(cellulose triacetate、TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(cellulose acetate propionate、CAP)などを含んでよい。前記柔軟性をもつ高分子フィルムは、少なくとも一方の面上にハードコーティング層が形成されたものであってよい。前記ハードコーティング層は、当該技術分野において周知のハードコーティング組成物を用いて形成されてよい。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置は、有機EL表示装置であってよく、通常のフラットパネルディスプレイ、フレキシブルディスプレイ又は折り畳み式ディスプレイの形態であってよい。
以下、実施例及び実験例によって本発明をより具体的に説明することにする。なお、これらの実施例及び実験例は、単に本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらに限定されるものではないことは当業者にとって自明である。
製造例1:偏光子の製造
平均重合度約2,400、加水分解度99.9モル%以上の厚さ30μmのポリビニルアルコール樹脂フィルム(Kuraray社製)を蒸留水に浸漬させて膨潤させてから、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水を重量比10/5/100で混合した水溶液に53℃で1分間浸漬しながら約5倍に一軸延伸した。しかる後、15℃の純水で1.5秒間洗浄してから、50℃で5分間乾燥させて、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向された厚さ8μmの偏光子を製造した。
合成例1:アクリル系共重合体の合成
4ネックジャケット(4-neck jacket)反応器(1L)に攪拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート、及び窒素ガス導入管を装着し、反応器に窒素ガスを投入して置換させてから、エチルアセテート120重量部、n-ブチルアクリレート(n-BA)98.1重量部、アクリル酸(AA)0.5重量部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(2-HEA)1.4重量部を投入し、反応器の外部温度を50℃に昇温した。次いで、反応器にエチルアセテート10重量部に2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.1重量部を完全に溶解した溶液を滴下した。ジャケットの外部温度を50℃に保ちながら更に5時間反応させてから、エチルアセテート90重量部を1時間に亘って滴下ロートを利用してゆっくり滴下した。次いで、ジャケットの外部温度を50℃に保ちながら更に5時間反応させて、重量平均分子量が約1,000,000であるアクリル系共重合体を収得した。
製造例2:熱硬化型アクリル系粘着シート(A-1)の製造
前記合成例1で製造されたアクリル系共重合体100重量部、架橋剤として3官能イソシアネート化合物(トリグリシジルイソシアヌレート、I0428、TCI社製)0.5重量部、シランカップリング剤として3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM-403)0.15重量部をエチルアセテート溶媒に溶解させて、固形分の含量が40重量%である粘着剤組成物を製造した。
製造された粘着剤組成物を、アプリケーターを利用して離型剤がコートされたPETフィルム上に乾燥後の厚さが50μmになるように塗布し、100℃オーブンの強制循環式熱風乾燥機で20分間乾燥して、粘着シートを製造した。
製造例3:熱硬化型アクリル系粘着シート(A-2)の製造
前記合成例1で製造されたアクリル系共重合体100重量部、架橋剤として3官能イソシアネート化合物(トリグリシジルイソシアヌレート、I0428、TCI社製)0.6重量部、シランカップリング剤として3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM-403)0.15重量部をエチルアセテート溶媒に溶解させて、固形分の含量が40重量%である粘着剤組成物を製造した。
製造された粘着剤組成物を、アプリケーターを利用して離型剤がコートされたPETフィルム上に乾燥後の厚さが50μmになるように塗布し、100℃オーブンの強制循環式熱風乾燥機で20分間乾燥して、粘着シートを製造した。
製造例4:熱硬化型アクリル系粘着シート(A-3)の製造
前記合成例1で製造されたアクリル系共重合体100重量部、架橋剤として3官能イソシアネート化合物(トリグリシジルイソシアヌレート、I0428、TCI社製)0.4重量部、シランカップリング剤として3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM-403)0.15重量部をエチルアセテート溶媒に溶解させて、固形分の含量が40重量%である粘着剤組成物を製造した。
製造された粘着剤組成物を、アプリケーターを利用して離型剤がコートされたPETフィルム上に乾燥後の厚さが50μmになるように塗布し、100℃オーブンの強制循環式熱風乾燥機で20分間乾燥して、粘着シートを製造した。
製造例5:熱硬化型アクリル系粘着シート(A-4)の製造
前記合成例1で製造されたアクリル系共重合体100重量部、架橋剤として3官能イソシアネート化合物(トリグリシジルイソシアヌレート、I0428、TCI社製)0.4重量部、シランカップリング剤として3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(KBM-403)0.15重量部をエチルアセテート溶媒に溶解させて、固形分の含量が40重量%である粘着剤組成物を製造した。
製造された粘着剤組成物を、アプリケーターを利用して離型剤がコートされたPETフィルム上に乾燥後の厚さが25μmになるように塗布し、100℃オーブンの強制循環式熱風乾燥機で10分間乾燥して、粘着シートを製造した。
実施例1:偏光板の製作
下記方法に従い図1の実施形態と同じ構造で偏光板を製作した。
製造例1で製造した偏光子の視認側の面に、水系接着剤を利用して基材として厚さ20μmのアクリルフィルムを貼り合わせた。このとき、前記水系接着剤としては、熱硬化性水系PVA接着剤を使用した。前記水系接着剤は60℃オーブンで5分間乾燥して硬化させた。次いで、前記基材を備えた偏光子に、第1位相差層として厚さ2.0μmのλ/2位相差層(ディスコティック液晶層)を厚さ5μmの熱硬化型アクリル系粘着剤(Lintec社製)を使用して貼り合わせ、第2位相差層として厚さ1.0μmのλ/4位相差層(ネマチック液晶層)を厚さ2μmのUV硬化型エポキシ系接着剤(ダイキン社製、UV-1100)を使用して貼り合わせた。前記λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に粘着剤層140を貼り合わせた。このとき、前記粘着剤層140は、前記製造例2の熱硬化型アクリル系粘着シート(A-1)をλ/4位相差層の視認側とは反対側の面に貼り合わせてからPETフィルムを剥離して形成した。
実施例2:偏光板の製作
下記方法に従い図1の実施形態と同じ構造で偏光板を製作した。
製造例1で製造した偏光子の視認側の面に、水系接着剤を利用して基材として厚さ18μmのアクリルフィルムを貼り合わせた。このとき、前記水系接着剤としては、熱硬化性水系PVA接着剤を使用した。前記水系接着剤は60℃オーブンで5分間乾燥して硬化させた。次いで、前記基材を備えた偏光子に、第1位相差層として厚さ2.0μmのλ/2位相差層(ディスコティック液晶層)を厚さ5μmの熱硬化型アクリル系粘着剤(Lintec社製)を使用して貼り合わせ、第2位相差層として厚さ1.0μmのλ/4位相差層(ネマチック液晶層)を厚さ2μmのUV硬化型エポキシ系接着剤(ダイキン社製、UV-1100)を使用して貼り合わせた。前記λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に粘着剤層140を貼り合わせた。このとき、前記粘着剤層140は、前記製造例2の熱硬化型アクリル系粘着シート(A-1)をλ/4位相差層の視認側とは反対側の面に貼り合わせてからPETフィルムを剥離して形成した。
実施例3:偏光板の製作
下記方法に従い図1の実施形態と同じ構造で偏光板を製作した。
製造例1で製造した偏光子の視認側の面に、水系接着剤を利用して基材として厚さ20μmのアクリルフィルムを貼り合わせた。このとき、前記水系接着剤としては、熱硬化性水系PVA接着剤を使用した。前記水系接着剤は60℃オーブンで5分間乾燥して硬化させた。次いで、前記基材を備えた偏光子に、第1位相差層として厚さ2.0μmのλ/2位相差層(ディスコティック液晶層)を厚さ5μmの熱硬化型アクリル系粘着剤(Lintec社製)を使用して貼り合わせ、第2位相差層として厚さ1.0μmのλ/4位相差層(ネマチック液晶層)を厚さ2μmのUV硬化型エポキシ系接着剤(ダイキン社製、UV-1100)を使用して貼り合わせた。前記λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に粘着剤層140を貼り合わせた。このとき、前記粘着剤層140は、前記製造例5の熱硬化型アクリル系粘着シート(A-4)をλ/4位相差層の視認側とは反対側の面に貼り合わせてからPETフィルムを剥離して形成した。
比較例1:偏光板の製作
下記方法に従い図1の実施形態と同じ構造で偏光板を製作した。
製造例1で製造した偏光子の視認側の面に、水系接着剤を利用して基材として厚さ20μmのアクリルフィルムを貼り合わせた。このとき、前記水系接着剤としては、熱硬化性水系PVA接着剤を使用した。前記水系接着剤は60℃オーブンで5分間乾燥して硬化させた。次いで、前記基材を備えた偏光子に、第1位相差層として厚さ2.0μmのλ/2位相差層(ディスコティック液晶層)を厚さ5μmの熱硬化型アクリル系粘着剤(Lintec社製)を使用して貼り合わせ、第2位相差層として厚さ1.0μmのλ/4位相差層(ネマチック液晶層)を厚さ2μmのUV硬化型エポキシ系接着剤(ダイキン社製、UV-1100)を使用して貼り合わせた。前記λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に粘着剤層140を貼り合わせた。このとき、前記粘着剤層140は、前記製造例4の熱硬化型アクリル系粘着シート(A-3)をλ/4位相差層の視認側とは反対側の面に貼り合わせてからPETフィルムを剥離して形成した。
比較例2:偏光板の製作
下記方法に従い図1の実施形態と同じ構造で偏光板を製作した。
製造例1で製造した偏光子の視認側の面に、水系接着剤を利用して基材として厚さ20μmのアクリルフィルムを貼り合わせた。このとき、前記水系接着剤としては、熱硬化性水系PVA接着剤を使用した。前記水系接着剤は60℃オーブンで5分間乾燥して硬化させた。次いで、前記基材を備えた偏光子に、第1位相差層として厚さ2.0μmのλ/2位相差層(ディスコティック液晶層)を厚さ5μmの熱硬化型アクリル系粘着剤(Lintec社製)を使用して貼り合わせ、第2位相差層として厚さ1.0μmのλ/4位相差層(ネマチック液晶層)を厚さ2μmのUV硬化型エポキシ系接着剤(ダイキン社製、UV-1100)を使用して貼り合わせた。前記λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に粘着剤層140を貼り合わせた。このとき、前記粘着剤層140は、前記製造例3の熱硬化型アクリル系粘着シート(A-2)をλ/4位相差層の視認側とは反対側の面に貼り合わせてからPETフィルムを剥離して形成した。
比較例3:偏光板の製作
下記方法に従い図1の実施形態と同じ構造で偏光板を製作した。
製造例1で製造した偏光子の視認側の面に、水系接着剤を利用して基材として厚さ18μmのシクロオレフィンポリマーフィルムを貼り合わせた。このとき、前記水系接着剤としては、熱硬化性水系PVA接着剤を使用した。前記水系接着剤は60℃オーブンで5分間乾燥して硬化させた。次いで、前記基材を備えた偏光子に、第1位相差層として厚さ2.0μmのλ/2位相差層(ディスコティック液晶層)を厚さ5μmの熱硬化型アクリル系粘着剤(Lintec社製)を使用して貼り合わせ、第2位相差層として厚さ1.0μmのλ/4位相差層(ネマチック液晶層)を厚さ2μmのUV硬化型エポキシ系接着剤(ダイキン社製、UV-1100)を使用して貼り合わせた。前記λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に粘着剤層140を貼り合わせた。このとき、前記粘着剤層140は、前記製造例2の熱硬化型アクリル系粘着シート(A-1)をλ/4位相差層の視認側とは反対側の面に貼り合わせてからPETフィルムを剥離して形成した。
比較例4:偏光板の製作
下記方法に従い図1の実施形態と同じ構造で偏光板を製作した。
製造例1で製造した偏光子の視認側の面に、水系接着剤を利用して基材として厚さ18μmのシクロオレフィンポリマーフィルムを貼り合わせた。このとき、前記水系接着剤としては、熱硬化性水系PVA接着剤を使用した。前記水系接着剤は60℃オーブンで5分間乾燥して硬化させた。次いで、前記基材を備えた偏光子に、第1位相差層として厚さ2.0μmのλ/2位相差層(ディスコティック液晶層)を厚さ5μmの熱硬化型アクリル系粘着剤(Lintec社製)を使用して貼り合わせ、第2位相差層として厚さ1.0μmのλ/4位相差層(ネマチック液晶層)を厚さ2μmのUV硬化型エポキシ系接着剤(ダイキン社製、UV-1100)を使用して貼り合わせた。前記λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に粘着剤層140を貼り合わせた。このとき、前記粘着剤層140は、前記製造例3の熱硬化型アクリル系粘着シート(A-2)をλ/4位相差層の視認側とは反対側の面に貼り合わせてからPETフィルムを剥離して形成した。
実験例:
前記実施例及び比較例で製造された偏光板の物性を、下記の方法にて測定し、その結果を下記表1~表3に表した。
(1)弾性復元率
前記実施例及び比較例で製造された偏光板の弾性復元率(%)を測定し、その結果を下記表1及び表2に表した。
具体的に、偏光板の基材面に三角錐状チップ(vickers tip)形態のインデンター(indenter)で10mNの荷重を20秒間印加したときの弾性復元率(%)を、ナノインデンターを利用して測定した。
(2)衝撃吸収量
前記実施例及び比較例で製造された偏光板の衝撃吸収量(gf・s)を測定し、その結果を下記表1及び表2に表した。
具体的に、偏光板の基材面にチップの直径が1mmで重さが5gのペン(pen)を50mmの高さから落下し、衝撃試験機(PP Tester、SurTA system社製)でその衝撃吸収量(gf・s)を測定した。
前記弾性復元率(%)の値をAとし、衝撃吸収量(gf・s)の値をBとしてA/B値を求め、下記表1及び表2に表した。
(3)マルテンス硬さ(HM)
前記実施例及び比較例で製造された偏光板と、このときに使用された基材のマルテンス硬さ(MPa)をナノインデンターを利用して測定し、その結果を下記表1及び表2に表した。
具体的に、偏光板の基材面、又は偏光板の製造前の基材の表面に三角錐状チップ(vickers tip)形態のインデンター(indenter)で10mNの荷重を20秒間印加したときのマルテンス硬さ(MPa)をナノインデンターを利用して測定した。
(4)貯蔵弾性率(G’)
前記実施例及び比較例で使用された粘着剤層140の貯蔵弾性率(G’)を下記の方法にて測定し、その結果を下記表3に表した。
具体的に、λ/4位相差層の視認側とは反対側の面に形成された粘着剤層に使用された熱硬化型アクリル系粘着剤を800μmの厚さのフィルム状に製作した後、レオメータ(Rheometer、MCR-301、Anton Paar社製)にてPP08(直径8mm)を使用して-25℃~85℃(5℃/min)の条件で周波数1Hz、strain 1%であるときの貯蔵弾性率(storage modulus、G’)を測定した。
(5)耐衝撃性
前記実施例及び比較例で製造された偏光板の耐衝撃性を評価し、その結果を下記表1及び表2に表した。
具体的に、偏光板の基材面にチップの直径が1mmで重さが5gのペン(pen)を50mmの高さから落下したときに発生したクラック(crack)の深さ(μm)と大きさ(μm)を3D顕微鏡を使用して測定し、視認性を異物検査装置で観察した。
<評価基準>
○:偏光板のクラックが視認される
×:偏光板のクラックが視認されない
(6)耐屈曲性
前記実施例及び比較例で製造された偏光板の耐屈曲性を評価し、その結果を下記表1及び表2に表した。
具体的に、20mm×50mmのサンプルを使用し、折り畳みチャンバシステム(Folding Chamber system、UTF-070AC、コボテクト社製)にて85℃の耐熱雰囲気下、1.5R In-folding条件で評価し、屈曲部のクラックや変色などの外観欠陥を確認した。
(7)切断加工性
前記実施例及び比較例で製造された偏光板の切断加工性を下記のように評価し、その結果を下記表1及び表2に表した。
具体的に、偏光板をカッティング機(TMC-600、TOKO社製)を使用して切断し、下記の評価基準に従い切断加工性を評価した。
<評価基準>
OK:カッティング機で切断時、サンプルがナイフに付着しない
NG:カッティング機で切断時、サンプルがナイフに付着する
前記表1及び表2から、本発明の一実施形態に係る、A/B値が610~730である実施例の偏光板は、位相差層に液晶化合物を使用して薄膜構造を有しながらも耐衝撃性に優れて外部衝撃によっても偏光板のクラックの発生が抑制できると共に切断加工性も良好であるのに対し、A/B値が前記範囲を外れる比較例の偏光板は、耐衝撃性と切断加工性のうちの一つ以上が不良であることを確認することができる。
以上、本発明の特定の部分について詳しく記述したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、このような具体的な記述は単に好適な具現例であるに過ぎず、これらによって本発明の範囲が制限されるものではないことは明らかである。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、前記内容を基に本発明の範疇内で種々の応用および変形を行うことが可能であろう。
したがって、本発明の実質的な範囲は、特許請求の範囲とその等価物によって定義されると言えよう。
10 OLEDパネル
20 透明接着剤層
30 カバーウィンドウ
100 偏光板
110 基材
120 偏光子
130 コーティング型位相差層
140 粘着剤層

Claims (10)

  1. 基材、偏光子、コーティング型位相差層、及び粘着剤層が順次積層されてなる偏光板であって、下記の数学式1を満たす偏光板。
    [数学式1]
    610≦A/B≦730
    前記式中、
    Aは、偏光板に10mNの荷重を20秒間印加したときの、ナノインデンターを利用して測定した弾性復元率(%)であり、
    Bは、偏光板にチップの直径が1mmで重さが5gのペン(pen)を50mmの高さから落下したときの、衝撃試験機を利用して測定した衝撃吸収量(gf・s)である。
  2. 前記基材は、アクリル系基材であり、厚さが15~25μmである、請求項1に記載の偏光板。
  3. 前記基材のマルテンス硬さは、10mNの荷重を印加してナノインデンターを利用して測定したとき、160~250MPaである、請求項1に記載の偏光板。
  4. 前記コーティング型位相差層は、λ/4位相差層を含む、請求項1に記載の偏光板。
  5. 前記コーティング型位相差層は、λ/4位相差層であるか、視認側からλ/2位相差層とλ/4位相差層とが順次積層されてなる位相差層であるか、又は視認側からλ/4位相差層と正のCプレート層とが順次積層されてなる、請求項4に記載の偏光板。
  6. 前記粘着剤層は、熱硬化型アクリル系粘着剤組成物から形成され、厚さが20~100μmである、請求項1に記載の偏光板。
  7. 前記粘着剤層の貯蔵弾性率(G’)は、25℃で0.070MPa以下である、請求項1に記載の偏光板。
  8. 前記偏光板のマルテンス硬さは、10mNの荷重を印加してナノインデンターを利用して測定したとき、30~37MPaである、請求項1に記載の偏光板。
  9. フレキシブル用である、請求項1に記載の偏光板。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の偏光板を含む画像表示装置。
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