JP2023156980A - 形状情報取得装置 - Google Patents

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Hiroaki Kuwabara
周 高橋
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Abstract

【課題】対象物が透明物であってもワーク表面の形状情報を効率的に精度よく取得する。【解決手段】所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するパターン照明2(照明手段)と、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有するマルチスリット7(透過型光学素子)と、ワーク表面10aを撮影可能なラインセンサカメラ5及びレンズ4(撮影手段)と、が設けられている。そして、周期f1の周期方向と、ワーク表面10aに対して鏡像位置に折り返した周期f2の周期方向と、が平行になるように構成されている。さらに、パターン照明2とワーク表面10aとの光軸方向の距離をaとして、ワーク表面10aとマルチスリット7との光軸方向の距離をbとしたときに、b=a×f2/f1なる関係が成立するように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、平板状、円筒状、円柱状などの形状からなる対象物のワーク表面の形状情報を取得する形状情報取得装置に関するものである。
従来から、対象物のワーク表面(検査面)の形状情報を取得する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献1には、被検物(対象物)の表面(ワーク表面)における比較的広い範囲を光学的に検査することを目的として、周期的な非透過部を持つ部材によって縞状の光を投影して、その部材を通して被検物を撮影することで、被検物の表面情報を取得する技術が開示されている。
特許文献1の技術は、対象物のワーク表面におけるサブミクロンオーダーの凹凸に対しても、高い感度で焦点を合わせて撮影できるため、高い感度と空間分解能とで表面情報を取得可能であることが、ある程度期待できる。
しかし、特許文献1の技術は、ワーク表面に対して同軸落射をおこなっているため、対象物が透明物である場合に、その表面情報を取得しにくかった。また、設定可能な感度範囲がレンズの開口数によって決まるため、ワーク表面に対する計測可能なレンジが狭かった。すなわち、対象物が透明物であるときにワーク表面の形状情報を高速、高感度、高分解能で取得することができず、ワーク表面に対する計測可能なレンジも狭かった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、対象物が透明物であってもワーク表面の形状情報を効率的に精度よく取得することができる、形状情報取得装置を提供することにある。
この発明における形状情報取得装置は、対象物のワーク表面の形状情報を取得する形状情報取得装置であって、所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するとともに、前記ワーク表面に対して所定の入射角で照明光を照射可能な照明手段と、前記ワーク表面で反射した前記照明光の正反射光に正対するとともに、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有する透過型光学素子と、前記透過型光学素子を透過した前記正反射光を受光可能に配置されて、前記ワーク表面を撮影可能な撮影手段と、を備え、前記周期f1の周期方向と、前記ワーク表面に対して鏡像位置に折り返した前記周期f2の周期方向と、が平行になるように構成され、前記照明手段と前記ワーク表面との光軸方向の距離をaとして、前記ワーク表面と前記透過型光学素子との光軸方向の距離をbとしたときに、
b=a×f2/f1
なる関係が成立するものである。
本発明によれば、対象物が透明物であってもワーク表面の形状情報を効率的に精度よく取得することができる、形状情報取得装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における形状情報取得装置を示す構成図である。 (A)明暗パターンが生じる原理を説明するための図と、(B)ワークの傾きによって明暗が変化する原理を説明するための図と、である。 図2の原理の説明を補完するための図である。 ワーク表面の形状情報を取得する制御を示すフローチャートである。 実施の形態2における形状情報取得装置を示す構成図である。 実施の形態3における形状情報取得装置を示す構成図である。 実施の形態4における形状情報取得装置を示す構成図である。 図7の形状情報取得装置においてワーク表面の形状情報を取得する制御を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
<実施の形態1>
まず、図1にて、形状情報取得装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1を参照して、形状情報取得装置1は、対象物としてのワーク10のワーク表面10aの形状情報を取得するための検査装置である。具体的に、図1(B)の矢印方向(-Y方向)に移動可能な並進ステージ11上にセットされたワーク10(対象物)の表面(ワーク表面10a)における形状(表面傾きや表面高さ(凹凸高さ)などである。)が、形状情報取得装置1によって測定(検査)されて、その測定結果が情報として取得されることになる。
図1に示すように、実施の形態1における形状情報取得装置1は、照明手段としてのパターン照明2、透過型光学素子としてのマルチスリット7、撮影手段としてのラインセンサカメラ5及びレンズ4、ワーク10が載置される並進ステージ11、走査手段としての走査機構20、画像処理手段としての画像処理部21、測定結果などを表示するためのモニター22、などで構成されている。
パターン照明2は、ワーク10(対象物)のワーク表面10aに対して所定の入射角θ(0°は含まないものと定義する。)で照明光を照射可能な照明手段として機能するものであって、所定の周期方向(X方向である。)に周期f1(図1(A)参照)の輝度分布を有している。具体的に、パターン照明2は、発光部と非発光部とが等幅に交互に配置されたものとなっている。
マルチスリット7は、所定の周期方向(X方向である。)に周期f2(図1(A)参照)の透過率分布を有する透過型光学素子であって、ワーク表面10aで反射した照明光の正反射光に正対するように配置されている(正反射光を受光可能に配置されている)。具体的に、マルチスリット7は、開口幅が周期f2の半分になるように構成されている。すなわち、開口部(透過率100%)と非開口部(透過率0%)とが等幅に交互に配置されたものとなっている。
ラインセンサカメラ5とレンズ4とは、ワーク表面10aを撮影可能な撮影手段として機能するものであって、マルチスリット7(透過型光学素子)を透過した正反射光(ワーク表面10aで反射した正反射光である。)を受光可能に配置されている。
このように、パターン照明2から照射された照明光は、ワーク表面10aに入射される。そして、ワーク表面10aで反射したで正反射光は、マルチスリット7を透過した後に、レンズ4を介してラインセンサカメラ5に入射されることになる。
すなわち、パターン照明2とラインセンサカメラ5(及び、レンズ4)は、ワーク表面10aからの正反射光を撮影するための、入射角θの斜入射正反射光学系をなしている。そして、ワーク10とラインセンサカメラ5(及び、レンズ4)との間に、マルチスリット7が配置されている。
ここで、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、パターン照明2(照明手段)の周期f1の周期方向と、ワーク表面10aに対して鏡像位置に折り返したマルチスリット7の周期f2の周期方向と、が平行になるように構成されている。
詳しくは、パターン照明2における輝度分布の周期f1の周期方向と、マルチスリット7における透過率分布の周期f2の周期方向と、はいずれもX方向(先に説明した斜入射正反射光学系の入射面に対して直交する方向であって、ラインセンサカメラ5の素子の並ぶ方向である。)となっているものの、図1(B)において入射角θと反射角θとを分割するワーク表面10aの鏡像位置で面に対して垂直となる垂直破線の部分で折り返すと、周期f1の周期方向と周期f2の周期方向とが平行になる。
さらに、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、図1(A)、(B)を参照して、パターン照明2(照明手段)とワーク表面10aとの光軸方向の距離をaとして、ワーク表面10aとマルチスリット7(透過型光学素子)との光軸方向の距離をbとしたときに、
b=a×f2/f1 …(式1)
なる関係が成立するように構成されている。
これにより、ラインセンサカメラ5で撮影される画像として、明暗の周期パターン(縞パターン)を得ることができる。この明暗の周期パターンは、ワーク表面10aのX方向の傾きに応じて変化するため、ワーク表面10aの表面形状の情報を含む画像として観察することができる。これらについての詳しい原理は、後で図2を用いて説明する。
なお、本実施の形態1では、上述した距離aと距離bとが一意に定まることから、撮影手段としてラインセンサカメラ5を用いているが、上記(式1)において多少の誤差は許容されるので撮影手段としてエリアカメラを用いてもよい。
また、本実施の形態1では、撮影画像として明暗の周期パターンを取得するために、開口部(透過率100%)と非開口部(透過率0%)とが等幅に交互に配置されたマルチスリット7を透過型光学素子として用いたが、透過型光学素子はこれに限定されることなく(透過率100%、0%に限定されることなく)、周期f2の透過率分布を有する透過型光学素子であれば、これを用いることができる。
このように、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、撮影画像上において明暗の周期パターンが得られるものであるが、ワーク表面10aの照度自体はほぼ均一であって明暗の周期パターンを投影しているわけではないので、いわゆる「パターン投影法」を用いたものとは異なることになる。
また、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、特許文献1に記載の縞状の同軸落射照明を用いるものとは異なり、照明光をワーク表面10aに斜入射するものであるため、ワーク10が透明物であったとしてもワーク表面10aの形状も観察可能となっていて、さらには照明光をワーク表面10aに直接的に照射できるため照度を稼ぐことができる。特に、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、ワーク表面10aが光沢を有するワーク10に対して、ワーク表面10aの形状情報を効率的に精度よく取得することが可能になる。
ここで、本実施の形態1において、パターン照明2の輝度分布と、マルチスリット7の透過率分布と、のうち少なくとも1つを、正弦波形状とすることもできる。
詳しくは、本実施の形態1において、パターン照明2の輝度分布と、マルチスリット7の透過率分布と、はいずれも、デューティが1:1の矩形(ロンキー格子型)であるが、少なくとも一方の分布を正弦波形状とすることができる。例えば、透過型光学素子として、周期f2の正弦波の透過率分布を有するものを用いることができる。
その場合、撮影画像としての明暗の周期パターン(縞)のビジビリティは低下するが、縞の高次成分が低減されるため、いわゆる「縞走査法」を適用したときに生じるノイズ成分を減少させることができる。なお、「縞走査法」は、本実施の形態における形状情報取得装置1で用いられるワーク表面10aの形状情報を取得する方法であるが、これについては後で詳述する。
以下、図2、図3を用いて、本実施の形態1における形状情報取得装置1において、撮影画像に明暗の周期パターン(縞パターン)が生じる原理と、その明暗がワーク10の傾きによって変化する原理と、について説明する。
先に説明したように、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、b=a×f2/f1(式1)なる関係を満足する。そのため、図2(A)に示すように、ワーク10上の観察点Aでは、パターン照明2の正反射光がいずれもマルチスリット7の開口部を通過して、撮影画像上では明るく映る。これに対して、ワーク10上の観察点Bでは、正反射光がいずれもマルチスリット7に遮光されるため、撮影画像上では暗く映る。これが、撮影画像に明暗の周期パターンが生じる原理である。なお、明暗(縞)のX方向の周期は、f2×a/(a+b)となる。
このような原理で撮影画像に縞が生じることから、ワーク10に焦点を合わせても縞が不鮮明になることがない。そのため、単純なパターン照明の映り込みを利用する方法において問題となる、ワーク10の表面傾き(ワーク表面10aの傾きである。)に対する感度と空間分解能とのトレードオフが生じにくくなる。
図3を参照して、ワーク10(観察点A)にX方向の角度φの傾き(表面傾き)がある場合、反射方向が2φ変化するため、マルチスリット7への周期方向(X方向)の入射位置は、b・cosθ・tan2φだけ変化する。これにより、図2(B)に示すように、マルチスリット7の開口部を通るか、非開口部で遮光されるかが変化して、撮影画像上の縞に位相変調が生じるので、ワーク表面10aの表面傾きに応じた縞の変化を撮影画像として捉えることができる。
また、ワーク10の表面傾きに対する感度が、b、cosθに比例して、周期f2に反比例することから、ワーク表面10aの傾きに対する感度をこれらのパラメータによってコントロールすることができる。感度が過剰で縞の位相変調量が大きい場合、縞が潰れてしまい「縞走査法」によるワーク表面形状の定量計測ができなくなる。特許文献1に記載の縞状の同軸落射照明を用いるものでは、b/f2がレンズの開口数(NA)により制限されるため感度過剰を解消できないことがあるが、本実施の形態における「縞走査法」によればcosθにより感度を自由に設定することができる。
以下、さらに従来技術と本発明との関係について、補足的に説明する。
本実施の形態1(本発明)における形状情報取得装置1は、周期f1の輝度分布を持つパターン照明2からの光をワーク表面10aに照射して、その正反射光を周期f2の透過率分布を持つマルチスリット7を通してレンズ4によりラインセンサカメラ5に結像するものである。本実施の形態1では、ワーク10のワーク表面10aが平面であるため、並進ステージ11を用いてワーク10をY方向に移動しながら、ワーク表面10aの全面を撮影している。
この方法は、従来の三角測量を原理とした「パターン投影法」と異なり、ワーク表面10aの微小な傾斜を光テコを用いて検出するため感度が高い。また、従来から、傾斜を光テコを用いて検出する手法として「映り込み法」があるが、「映り込み法」はワークと照明パターンとの両方を解像する必要があるため、ワークの表面傾きへの感度を犠牲にしてパターン照明の周期を大きくするか、面方向分解能を犠牲にしてパターン照明とワークとの中間にピントを合わせる必要がある。これに対して、本実施の形態1では、照明を解像せずに縞を生じさせるため、ワーク10のみにピントを合わせればよく、感度と面方向分解能とを両立することが可能になる。
本実施の形態1では、上述したような撮影手法と縞の位相を解析する縞走査法とを組み合わせたものとなっており、得られた定量的な傾斜情報を積分することで、サブミクロン精度の表面高さ情報を取得することができる。
また、本実施の形態1における形状情報取得装置1は照明光が斜入射となる構成であるため、入射光と反射光とが同軸上となる構成である特許文献1のものと比較して、以下の利点が得られる。
(1)特許文献1のものは、レンズNAに対してマルチスリットのパターン周期f2と距離bとの比が一定以下である(b×tan(asin(NA))/f2≧0.35(
好ましくは=1.1)を満たす。)ことが重要であって、それを満足しないときにはノイズ成分が非常に強く出てしまう。このb/f2はワーク表面の形状に対する感度であることから、一定以下に感度を下げられず、表面凹凸の大きい傾斜には対応できないということになる。これに対して、本実施の形態1のものは照明光が斜入射であって、ワーク表面の形状に対する感度が、b/f2× cosθとなるため、入射角度θをコントロールすることで幅広いレンジの傾斜形状に対応することができる。なお、特許文献1のものは、入射・反射光が同軸であるため(垂直入射であるため)、入射角度θ= 0°となる。
(2)透明なワーク(対象物)である場合、特許文献1のものはワーク内部から返ってくる光により表面の形状情報にノイズが生じてしまうが、本実施の形態1のものは斜入射であるためワーク内部から返ってくる光が比較的少なくなり、表面の形状情報のノイズが低減される。
(3)本実施の形態1における透過型光学素子(マルチスリット7)は、レンズ4の瞳径を覆う程度の大きさがあれば良いため、縞走査のため透過型光学素子(マルチスリット7)を走査する走査機構20をコンパクト小型化・軽量化することができる。具体例として、レンズ4が非テレセントリックレンズであれば、マルチスリット7は数cm角もあれば充分であり、走査機構20をコンパクト小型化・軽量化することができる。また、周期f1に対して周期f2を大きくすることで距離aを小さくして照度を稼ぎつつ、距離bを大きくして走査機構20をワーク10から充分に離れた位置に配置することができる。
(4)特許文献1のものは、入射・反射光が同軸であるため、導光板やハーフミラーを使用することで光量が落ちてしまい、ワークが円柱状や円筒状である場合に、ラインセンサカメラによる撮影がしにくくなる。これに対して、本実施の形態1のものは斜入射であるため、ワークが円柱状や円筒状であっても、ワーク表面に直接照明することができて、高い照度が得られて、ラインセンサカメラによる撮影を良好におこなうことができる。
ここで、図1を参照して、形状情報取得装置1には、パターン照明2の周期f1の輝度分布と、マルチスリット7の周期f2の透過率分布と、のうち少なくとも1つを、対応する周期方向(X方向である。)に走査可能な走査手段としての走査機構20が設けられている。
具体的に、本実施の形態では、マルチスリット7(透過型光学素子)を周期f2の周期方向に沿って走査する走査機構20が設けられている。このような走査機構20としては、例えば、ピニオン・ラック機構を用いることができる。
そして、このような走査機構20によってマルチスリット7を周期方向に移動させて、先に図2、図3を用いて説明したように撮影画像上の縞に位相変調を生じさせることになる。
なお、本実施の形態1では、マルチスリット7の周期f2の透過率分布を周期方向に走査するように構成したが、パターン照明2の周期f1の輝度分布を周期方向に走査するように構成することもできるし、双方の分布をそれぞれ周期方向に走査するように構成することもできる。
また、図1を参照して、形状情報取得装置1には、ラインセンサカメラ5(撮影手段)で撮影したワーク表面10aの画像(デジタル画像である。)を演算処理する画像処理手段としての画像処理部21が設けられている。
そして、走査機構20によるマルチスリット7の走査をおこないながら、画像処理部21でワーク表面10aの表面傾きと表面高さとのうち少なくとも1つが算出されることになる。
具体的に、走査機構20(走査手段)による走査をおこなったときに画像処理部21(画像処理手段)によって演算処理された結果に基づいて縞走査法によって求められる位相変調量と、ワーク表面10aの表面傾きと、の比例係数からワーク表面10aの3次元形状が取得されることになる。そして、その取得された結果がモニター22に表示されることになる。
なお、画像処理部21とモニター22とは、パソコンなどで一体的に構成することができる。
ここまで説明した縞走査法をおこなうための光学系は、ワーク表面の傾きに応じて明暗変化があり、ワーク表面の凹凸の有無を判別できるが、定量的に形状を計測はしていない。しかし、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、先に図2の、図3を用いて説明した原理から、明暗変化の位相変調量が表面の傾きφに対して、2π・b・cosθ・tan2φ/f2と計算される。このことから、明暗変化の位相変調量を定量的に得られれば表面傾きφを定量計測することができて、そこから高さ形状(表面高さ)を定量計算することができる。そこで、ワーク10とラインセンサカメラ5との間のマルチスリット7を、その周期方向に平行移動させる走査機構20と、複数枚の画像を撮影して、それらを画像処理する画像処理部21と、が設けられている。これにより縞走査法を用いることができて、明暗変化の位相を計算することができる。このように、本実施の形態1における形状情報取得装置1は、縞走査法を用いたものではあるものの、その縞走査法は従来のものとは異なるものとなっている。
以下、図4を用いて、ワーク表面10aの形状情報を取得する制御について説明する。
まず、走査機構20を用いた縞走査のステップ数N(N≧3)を定めて、走査機構20によってマルチスリット7を周期方向にその周期の1/NずつずらしてN枚の画像を撮影する(ステップS1、S2)。
そして、N枚の画像撮影が終了した後、画像処理部21でn(1~N)枚目の画像の各画素値に、複素数exp(-i2π(n-1)/N)を掛ける(ステップS3)。その後、それらN枚の画像を、対応する画素ごとに足し合わせる(ステップS4)。さらに、ステップS4で足し合わせた画像の画素ごとに複素数の偏角を計算することで、その画素の明暗変化の位相を得る(ステップS5)。ここまで(ステップS1~S5)が、縞の画像から縞の位相を定量的に計算する一般的な縞走査法となる。
その後、ステップS5で得られた位相は2πにラップされているため、隣接画素の位相の差の絶対値が-π以上π未満の場合、画素ごとに2πの整数倍の適切な値を足して隣接画素の位相の差が-π以上π未満になるように位相アンラップ処理をする(ステップS6)。
そして、ステップS6で処理した位相から、ワーク表面10aに傾きがない場合の位相(又は、その推定値)を引き、ワーク表面10aの傾き形状による位相変調分を求める(ステップS7)。
そして、ステップS7で求めた位相変調分に感度係数を掛けることで、感度方向の表面傾きに変換する(ステップS8)。
そして、ステップS8で算出したワーク表面10aの表面傾きに、周期方向(X方向)の画素サイズを掛けて、その周期方向に累積和をとることで、表面高さに変換する(ステップS9)。このようにして、ワーク表面10aの形状情報が取得されることになる。その後、移動機構30を備える並進ステージ11を用いてワーク10をY方向に移動して、再び同様の制御でワーク表面10aの全面が撮影されるまで繰り返す。
なお、本実施の形態1では、一方向の傾きから高さを計算しているため、X方向に感度があり、Y=0となり、そこからの一方向の相対的な高さになる。そのため、表面検査などで形状の断面プロファイルが取れれば良い場合はこれで問題ないが、XY方向の2次元的に正しい高さを計算する必要がある場合は、X方向に感度がある構成と、Y方向に感度がある構成(例えば、後述する図5の構成である。)と、の両構成で撮影して情報を合成するか、又は、表面高さ0となる位置の本来の高さを別途変位計などを用いて計測して補正するか、することになる。
以上説明したように、本実施の形態1における形状情報取得装置は、ワーク10(対象物)のワーク表面10aの形状情報を取得する形状情報取得装置1であって、所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するとともに、ワーク表面10aに対して所定の入射角θで照明光を照射可能なパターン照明2(照明手段)が設けられている。また、ワーク表面10aで反射した照明光の正反射光に正対するとともに、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有するマルチスリット7(透過型光学素子)が設けられている。さらに、ワーク表面10aを撮影可能なラインセンサカメラ5及びレンズ4(撮影手段)が、マルチスリット7を透過した正反射光を受光可能に配置されている。そして、周期f1の周期方向と、ワーク表面10aに対して鏡像位置に折り返した周期f2の周期方向と、が平行になるように構成されている。さらに、パターン照明2とワーク表面10aとの光軸方向の距離をaとして、ワーク表面10aとマルチスリット7との光軸方向の距離をbとしたときに、
b=a×f2/f1
なる関係が成立するように構成されている。
これにより、ワーク10(対象物)が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を高速、高感度、高分解能で取得することができて、ワーク表面10aに対する計測可能なレンジを広くすることができる。すなわち、ワーク10が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を効率的に精度よく取得することができる。
<実施の形態2>
図5に示すように、実施の形態2における形状情報取得装置1は、パターン照明2(照明手段)における周期f1の周期方向と、マルチスリット7(透過型光学素子)における周期f2の周期方向と、がそれぞれ図1のものに対して直交するように構成されている。
すなわち、実施の形態2における形状情報取得装置1は、X方向の傾きに感度がある構成となっている前記実施の形態1における形状情報取得装置1とは異なり、Y方向の傾きに感度がある構成となっている。
具体的に、実施の形態2における形状情報取得装置1は、図1に示す前記実施の形態1における形状情報取得装置1に対して、パターン照明2とマルチスリット7との周期方向が光軸周りに90°回転したものとなっている。また、本実施の形態2における走査装置20は、マルチスリット7を周期方向(Y方向)に走査するものとなっている。
このように構成した場合には、空間的な明暗(縞)がラインセンサカメラ5の素子の並ぶ方向と直交するため、ラインセンサカメラ5の撮影画像上で空間的な縞を確認することができない。しかし、縞の位相変調に応じた明暗の変化は撮影画像上に生じるので、ワーク表面10aのY方向の傾きに応じた明暗変化が得られる。
ただし、ワーク表面10aの傾きによるマルチスリット7への周期方向の入射位置の変化が、前記実施の形態1のもののようにb・cosθ・tan2φではなく、b・tan2φとなる。そのため、図2、図3を用いて説明した感度の設定自由度は少なくなってしまう。したがって、そのようなデメリットを解消するために、X方向に感度がある前記実施の形態1における構成を、本実施の形態2におけるY方向に感度がある構成に組み合わせることもできる。
なお、本実施の形態2においても、先に図4を用いて説明した制御をおこなうことができるが、その場合に、Y方向に感度がある構成であることから、図4のステップS8において位相変調分に掛けられる感度係数は、f2/4π・bとなる。これは、X方向に感度がある構成の場合は、明暗の位相の変化が 2πbcosθtan2φ/f2であって、表面傾きが小さい時tan2φ≒2φであることから、感度係数がf2/4・π・bcosθとなるためである。
以上説明したように、本実施の形態2における形状情報取得装置は、ワーク10(対象物)のワーク表面10aの形状情報を取得する形状情報取得装置1であって、所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するとともに、ワーク表面10aに対して所定の入射角θで照明光を照射可能なパターン照明2(照明手段)が設けられている。また、ワーク表面10aで反射した照明光の正反射光に正対するとともに、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有するマルチスリット7(透過型光学素子)が設けられている。さらに、ワーク表面10aを撮影可能なラインセンサカメラ5及びレンズ4(撮影手段)が、マルチスリット7を透過した正反射光を受光可能に配置されている。そして、周期f1の周期方向と、ワーク表面10aに対して鏡像位置に折り返した周期f2の周期方向と、が平行になるように構成されている。さらに、パターン照明2とワーク表面10aとの光軸方向の距離をaとして、ワーク表面10aとマルチスリット7との光軸方向の距離をbとしたときに、
b=a×f2/f1
なる関係が成立するように構成されている。
これにより、ワーク10(対象物)が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を高速、高感度、高分解能で取得することができて、ワーク表面10aに対する計測可能なレンジを広くすることができる。すなわち、ワーク10が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を効率的に精度よく取得することができる。
また、本実施の形態2における形状情報取得装置1は、先に述べたように走査機構20がコンパクト化されるとともに、算出した形状に乗るノイズを小さくすることができる。
<実施の形態3>
図6に示すように、実施の形態3における形状情報取得装置1は、照明手段としての照明装置12が、照明としてのバー照明13と、第2透過型光学素としての照明用マルチスリット14と、で構成されている点が、前記実施の形態1のものと相違する。
ここで、バー照明13は、均一な輝度分布を有する一般的な照明である。
また、第2透過型光学素としての照明用マルチスリット14は、周期方向(X方向)に周期f1の透過率分布を有するとともに、ワーク表面10aとの光軸方向の距離がa(式1参照)になるようにバー照明13とワーク表面10aとの間に配置されている。具体的に、本実施の形態2では、第2透過型光学素子として、開口部(透過率100%)と非開口部(透過率0%)とが等幅に交互に配置された照明用マルチスリット14を用いている。
そして、このように構成されたバー照明13と照明用マルチスリット14とからなる照明装置12は、周期方向(X方向)に周期f1の輝度分布を有する照明手段となる。このような場合、照明用マルチスリット14の開口部が、仮想的なパターン光源として機能することになる。
なお、本実施の形態3においても、先に図4を用いて説明した制御をおこなうことができる。
以上説明したように、本実施の形態3における形状情報取得装置は、ワーク10(対象物)のワーク表面10aの形状情報を取得する形状情報取得装置1であって、所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するとともに、ワーク表面10aに対して所定の入射角θで照明光を照射可能な照明装置12(照明手段)が設けられている。また、ワーク表面10aで反射した照明光の正反射光に正対するとともに、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有するマルチスリット7(透過型光学素子)が設けられている。さらに、ワーク表面10aを撮影可能なラインセンサカメラ5及びレンズ4(撮影手段)が、マルチスリット7を透過した正反射光を受光可能に配置されている。そして、周期f1の周期方向と、ワーク表面10aに対して鏡像位置に折り返した周期f2の周期方向と、が平行になるように構成されている。さらに、照明装置12の照明用マルチスリット14(第2透過型光学素子)とワーク表面10aとの光軸方向の距離をaとして、ワーク表面10aとマルチスリット7との光軸方向の距離をbとしたときに、
b=a×f2/f1
なる関係が成立するように構成されている。
これにより、ワーク10(対象物)が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を高速、高感度、高分解能で取得することができて、ワーク表面10aに対する計測可能なレンジを広くすることができる。すなわち、ワーク10が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を効率的に精度よく取得することができる。
また、本実施の形態3における形状情報取得装置1は、汎用的な均一照明を使用できるため、装置を低廉化することができる。
なお、本実施の形態3において、第2透過型光学素子として、透過率分布が正弦波形状となるものを用いることもできる。
<実施の形態4>
図7に示すように、実施の形態4における形状情報取得装置1は、円筒状又は円柱状のワーク10(対象物)のワーク表面(周面)の形状情報を取得するものである。
本実施の形態4における形状情報取得装置1は、そのようなワーク10を中心軸を中心に回転させる回転機構としての回転モータ25が設けられている点が、前記実施の形態3のものと相違する。
そして、本実施の形態4における形状情報取得装置1は、回転モータ25(回転機構)によってワーク10(対象物)を少なくとも3周回転させる間に、走査機構20(走査手段)による走査を一定速度でおこないながらラインセンサカメラ5及びレンズ4(撮影手段)によってワーク10のワーク表面を連続的に撮影している。
これにより、一般的な縞走査法では縞を1/N周期ずつ走査した状態でN枚の画像を撮影するところ、本実施の形態4における縞走査法はワーク10の走査においてN周連続して撮影する間に縞が1周期分連続して走査することになり、全体の撮影時間が短縮化される。また、本実施の形態4における形状情報取得装置1は、縞走査をおこなう際に移動させる部材が小型化される。
図8は、図7の形状情報取得装置1において円柱状又は円筒状のワーク10の形状情報を取得する制御を示すフローチャートである。
図8に示すように、図4を用いて説明した制御とは異なり、まず、円柱状又は円筒状のワーク10を連続してN周撮影する間に、マルチスリット7(又は、照明用マルチスリット14)を、その周期/N周の撮影時間の速度で移動する(ステップS10)。そして、撮影画像を1周ごとに分割して(ステップS11)、n枚目の撮影画像の画素値に複素数exp(-i2π(n-1)/N)を掛ける(ステップS12)。その後、図4の制御フローにおけるステップS4~S9と同様のフローをおこなう。このように、本実施の形態4では、マルチスリット7(又は、照明用マルチスリット14)を、連続的に1周期分走査することによって、縞走査法をおこなうことが可能であるので、短時間で縞走査法のための撮影が可能になる。
以上説明したように、本実施の形態4における形状情報取得装置は、ワーク10(対象物)のワーク表面10aの形状情報を取得する形状情報取得装置1であって、所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するとともに、ワーク表面10aに対して所定の入射角θで照明光を照射可能な照明装置12(照明手段)が設けられている。また、ワーク表面10aで反射した照明光の正反射光に正対するとともに、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有するマルチスリット7(透過型光学素子)が設けられている。さらに、ワーク表面10aを撮影可能なラインセンサカメラ5及びレンズ4(撮影手段)が、マルチスリット7を透過した正反射光を受光可能に配置されている。そして、周期f1の周期方向と、ワーク表面10aに対して鏡像位置に折り返した周期f2の周期方向と、が平行になるように構成されている。さらに、照明装置12の照明用マルチスリット14(第2透過型光学素子)とワーク表面10aとの光軸方向の距離をaとして、ワーク表面10aとマルチスリット7との光軸方向の距離をbとしたときに、
b=a×f2/f1
なる関係が成立するように構成されている。
これにより、ワーク10(対象物)が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を高速、高感度、高分解能で取得することができて、ワーク表面10aに対する計測可能なレンジを広くすることができる。すなわち、ワーク10が透明物であってもワーク表面10aの形状情報を効率的に精度よく取得することができる。
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通りである。
(付記1)
対象物のワーク表面の形状情報を取得する形状情報取得装置であって、
所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するとともに、前記ワーク表面に対して所定の入射角で照明光を照射可能な照明手段と、
前記ワーク表面で反射した前記照明光の正反射光に正対するとともに、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有する透過型光学素子と、
前記透過型光学素子を透過した前記正反射光を受光可能に配置されて、前記ワーク表面を撮影可能な撮影手段と、
を備え、
前記周期f1の周期方向と、前記ワーク表面に対して鏡像位置に折り返した前記周期f2の周期方向と、が平行になるように構成され、
前記照明手段と前記ワーク表面との光軸方向の距離をaとして、前記ワーク表面と前記透過型光学素子との光軸方向の距離をbとしたときに、
b=a×f2/f1
なる関係が成立することを特徴とする形状情報取得手段。
(付記2)
前記照明手段は、
均一な輝度分布を有する照明と、
前記周期方向に前記周期f1の透過率分布を有するとともに、前記ワーク表面との光軸方向の距離が前記aになるように前記照明と前記ワーク表面との間に配置された第2透過型光学素子と、
を具備して、前記周期方向に前記周期f1の輝度分布を有することを特徴とする付記1に記載の形状情報取得装置。
(付記3)
前記周期f1の輝度分布と、前記周期f2の透過率分布と、のうち少なくとも1つを、対応する前記周期方向に走査可能な走査手段と、
前記撮影手段で撮影した前記ワーク表面の画像を演算処理する画像処理手段と、
を備え、
前記ワーク表面の表面傾きと表面高さとのうち少なくとも1つを算出することを特徴とする付記1又は付記2に記載の形状情報取得装置。
(付記4)
前記走査手段による走査をおこなったときに前記画像処理手段によって演算処理された結果に基づいて求められる位相変調量と、前記ワーク表面の表面傾きと、の比例係数から前記ワーク表面の形状を取得することを特徴とする付記3に記載の形状情報取得装置。
(付記5)
前記走査手段は、前記透過型光学素子を前記周期f2の周期方向に沿って走査する走査機構であることを特徴とする付記3又は付記4に記載の形状情報取得装置。
(付記6)
前記周期f1の周期方向と、前記周期f2の周期方向と、がそれぞれ前記対象物における前記照明光の入射面に対して直交するように構成されたことを特徴とする付記3~付記5のいずれかに記載の形状情報取得装置。
(付記7)
円筒状又は円柱状の前記対象物を中心軸を中心に回転させる回転機構を備え、
前記回転機構によって前記対象物を回転させる間に、前記走査手段による走査を一定速度でおこないながら前記撮影手段によって前記対象物の前記ワーク表面を連続的に撮影することを特徴とする付記3~付記6のいずれかに記載の形状情報取得装置。
(付記8)
前記輝度分布と前記透過率分布とのうち少なくとも1つが、正弦波形状であることを特徴とする付記1~付記7のいずれかに記載の形状情報取得装置。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「所定の入射角」とは、0°を含まない0°以上のものであると定義する。
1 形状情報取得装置、
2 パターン照明(照明手段)、
4 レンズ(結像光学素子、撮影手段)、
5 ラインセンサカメラ(撮影手段)、
7 マルチスリット(透過型光学素子)、
10 ワーク(対象物)、
10a ワーク表面(検査面)、
11 並進ステージ、
12 照明装置(照明手段)、
13 バー照明(照明)、
14 照明用マルチスリット(第2透過型光学素)、
20 走査機構(走査手段)、
21 画像処理部(画像処理手段)、
22 モニター、
25 回転モータ(回転機構)、
30 移動機構。
特開2019-2762号公報

Claims (8)

  1. 対象物のワーク表面の形状情報を取得する形状情報取得装置であって、
    所定の周期方向に周期f1の輝度分布を有するとともに、前記ワーク表面に対して所定の入射角で照明光を照射可能な照明手段と、
    前記ワーク表面で反射した前記照明光の正反射光に正対するとともに、所定の周期方向に周期f2の透過率分布を有する透過型光学素子と、
    前記透過型光学素子を透過した前記正反射光を受光可能に配置されて、前記ワーク表面を撮影可能な撮影手段と、
    を備え、
    前記周期f1の周期方向と、前記ワーク表面に対して鏡像位置に折り返した前記周期f2の周期方向と、が平行になるように構成され、
    前記照明手段と前記ワーク表面との光軸方向の距離をaとして、前記ワーク表面と前記透過型光学素子との光軸方向の距離をbとしたときに、
    b=a×f2/f1
    なる関係が成立することを特徴とする形状情報取得手段。
  2. 前記照明手段は、
    均一な輝度分布を有する照明と、
    前記周期方向に前記周期f1の透過率分布を有するとともに、前記ワーク表面との光軸方向の距離が前記aになるように前記照明と前記ワーク表面との間に配置された第2透過型光学素子と、
    を具備して、前記周期方向に前記周期f1の輝度分布を有することを特徴とする請求項1に記載の形状情報取得装置。
  3. 前記周期f1の輝度分布と、前記周期f2の透過率分布と、のうち少なくとも1つを、対応する前記周期方向に走査可能な走査手段と、
    前記撮影手段で撮影した前記ワーク表面の画像を演算処理する画像処理手段と、
    を備え、
    前記ワーク表面の表面傾きと表面高さとのうち少なくとも1つを算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の形状情報取得装置。
  4. 前記走査手段による走査をおこなったときに前記画像処理手段によって演算処理された結果に基づいて求められる位相変調量と、前記ワーク表面の表面傾きと、の比例係数から前記ワーク表面の形状を取得することを特徴とする請求項3に記載の形状情報取得装置。
  5. 前記走査手段は、前記透過型光学素子を前記周期f2の周期方向に沿って走査する走査機構であることを特徴とする請求項3に記載の形状情報取得装置。
  6. 前記周期f1の周期方向と、前記周期f2の周期方向と、がそれぞれ前記対象物における前記照明光の入射面に対して直交するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の形状情報取得装置。
  7. 円筒状又は円柱状の前記対象物を中心軸を中心に回転させる回転機構を備え、
    前記回転機構によって前記対象物を回転させる間に、前記走査手段による走査を一定速度でおこないながら前記撮影手段によって前記対象物の前記ワーク表面を連続的に撮影することを特徴とする請求項3に記載の形状情報取得装置。
  8. 前記輝度分布と前記透過率分布とのうち少なくとも1つが、正弦波形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の形状情報取得装置。
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