JP2023150463A - クリアランス算出装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリアランス算出装置および方法において、コストの増加を抑制すると共に計算負荷を減少可能とする。【解決手段】静止体に回転体が回転自在に支持され、静止体と回転体との間にガスパスが形成された回転機械において、回転体の回転数とガスパスに取り込まれるガスのガス温度を取得するデータ取得部と、回転数とガス温度に基づいてガスパスのガスパス温度を算出するガスパス温度算出部と、ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで静止体および回転体の温度を算出するメタル温度算出部と、静止体および回転体の温度変化に基づいて静止体および回転体の変形量を算出する変形量算出部と、変形量に基づいて静止体と回転体のクリアランス値を算出するクリアランス算出部と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、静止体と回転体との隙間(クリアランス)を推定するクリアランス算出装置および方法に関するものである。
回転機械であるガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成される。圧縮機は、取り込まれた空気を圧縮することで高温・高圧の圧縮空気とする。燃焼器は、圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させることで高温・高圧の燃焼ガスを得る。タービンは、燃焼ガスにより駆動し、同軸上に連結された発電機を駆動する。また、タービンは、ケーシングの内部にロータが回転自在に支持される。ケーシングは、内周部に軸方向に間隔を空けて複数の静翼が固定され、ロータは、外周部に軸方向に間隔を空けて複数の動翼が固定される。ケーシングの複数の静翼とロータの複数の動翼とは、軸方向に間隔を空けて交互に配置される。
近年、再生可能エネルギーの増加に伴い、ガスタービンは、急速起動や急速負荷変動等により電力需要の変動に対応することが求められる。ガスタービンは、急速起動や急速負荷変動等の運転を行うと、構成部品の熱伸びにより回転体と静止体との隙間が減少し、両者が接触するおそれがある。そのため、回転体と静止体との隙間の大きさを監視し、適正値に維持する必要がある。
回転体と静止体との隙間の大きさを予測する技術として、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1の技術は、回転体と静止体における複数個所の温度および圧力を用いて、ガスタービンにおける構造部の熱伸びを求め、熱伸びから回転体と静止体のクリアランスを算出する。この場合、回転体や静止体の温度と圧力を計測するための複数の計測器が必要となり、製品コストが増加すると共に、長期間の使用による計測器の寿命を考慮しなければならないという課題がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、コストの増加を抑制すると共に計算負荷を減少可能とするクリアランス算出装置および方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示のクリアランス算出装置は、静止体に回転体が回転自在に支持され、前記静止体と前記回転体との間にガスパスが形成された回転機械において、前記回転体の回転数と前記ガスパスに取り込まれるガスのガス温度を取得するデータ取得部と、前記回転数と前記ガス温度に基づいて前記ガスパスのガスパス温度を算出するガスパス温度算出部と、前記ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで前記静止体および前記回転体の温度を算出するメタル温度算出部と、前記静止体および前記回転体の温度変化に基づいて前記静止体および前記回転体の変形量を算出する変形量算出部と、前記変形量に基づいて前記静止体と前記回転体のクリアランス値を算出するクリアランス算出部と、を備える。
また、本開示のクリアランス算出方法は、静止体に回転体が回転自在に支持され、前記静止体と前記回転体との間にガスパスが形成された回転機械において、前記回転体の回転数と前記ガスパスに取り込まれるガスのガス温度を取得する工程と、前記回転数と前記ガス温度に基づいて前記ガスパスのガスパス温度を算出する工程と、前記ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで前記静止体および前記回転体の温度を算出する工程と、前記静止体および前記回転体の温度変化に基づいて前記静止体および前記回転体の変形量を算出する工程と、前記変形量に基づいて前記静止体と前記回転体のクリアランス値を算出する工程と、を有する。
本開示のクリアランス算出装置および方法によれば、コストの増加を抑制することができると共に、計算負荷を減少することができる。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[第1実施形態]
<ガスタービン>
図1は、ガスタービンの全体構成を表す概略図、図2は、圧縮機のガス流路を表す断面図である。
<ガスタービン>
図1は、ガスタービンの全体構成を表す概略図、図2は、圧縮機のガス流路を表す断面図である。
図1に示すように、ガスタービン10は、圧縮機11と、燃焼器12と、タービン13とを有する。圧縮機11とタービン13は、ロータ14により一体回転可能である。ロータ14は、軸方向の一端部に発電機15が連結される。
圧縮機11は、空気取入口から取り込まれた空気AIが複数の静翼および動翼を通過して圧縮され、高温・高圧の圧縮空気ACを生成する。燃焼器12は、圧縮空気ACに対して燃料FLを供給し、燃焼することで高温・高圧の燃焼ガスFGを生成する。タービン13は、燃焼ガスFGが静翼および動翼を通過した後、排気ガスEGとして排出される。タービン13は、燃焼ガスFGによりロータ14を駆動回転し、ロータ14に連結された発電機15を駆動する。
図2に示すように、圧縮機11にて、ケーシング21は、圧縮機車室を構成し、径方向の内側に内側ケーシング22が固定される。ケーシング21および内側ケーシング22は、ロータ14と同心の円筒形状をなし、ケーシング21と内側ケーシング22との間に抽気室23が形成される。ケーシング21および内側ケーシング22は、内部にロータ14が回転自在に支持される。内側ケーシング22は、内周部に複数の静翼24がロータ14の周方向に間隔を空けて配置されると共に、ロータ14の軸方向に間隔を空けて配置される。ロータ14は、外周部に複数の動翼25がロータ14の周方向に間隔を空けて配置されると共に、ロータ14の軸方向に間隔を配置される。ケーシング21側の複数の静翼24とロータ14側の複数の動翼25とは、ロータ14の軸方向に間隔を空けて交互に配置される。
複数の静翼24は、周方向に間隔を空けて配置され、それぞれロータ14の径方向に沿う。静翼24は、基端部が内側ケーシング22の内周部に固定される。複数の動翼25は、周方向に間隔を空けて配置され、ロータ14の径方向に沿う。動翼25は、基端部にプラットフォーム26が固定され、プラットフォーム26は、ロータ14に固定されたタービンディスク27の外周部に固定される。
複数の動翼25は、他端部と内側ケーシング22の内周面との間に隙間(クリアランス)S1が確保される。また、複数の静翼24は、先端部とロータ14側の部材、ここでは、プラットフォーム26との間に隙間S2が確保される。
圧縮機11は、内側ケーシング22とプラットフォーム26との間にリング形状をなす空気通路(ガスパス)28が形成される。内側ケーシング22は、抽気室23と空気通路28とを連通する抽気通路29が設けられる。複数の静翼24と複数の動翼25は、空気通路28に配置される。圧縮空気ACは、空気通路28をロータ14の軸方向に沿って流れる。
図1および図2に示すように、ガスタービン10は、起動すると、高温の圧縮空気ACが空気通路28を流れる。複数の静翼24と複数の動翼25は、高温の圧縮空気ACにより加熱され、熱伸びが発生する。すると、複数の動翼25と内側ケーシング22との隙間S1のクリアランス値が減少すると共に、複数の静翼24とプラットフォーム26との隙間S2のクリアランス値が減少する。隙間S1,S2のクリアランス値が減少すると、動翼25と内側ケーシング22が接触したり、静翼24とプラットフォーム26が接触したりする現象が発生するおそれがある。そのため、隙間S1,S2のクリアランス値を監視し、クリアランス値を適正値に維持する必要がある。
<クリアランス予測システム>
図3は、第1実施形態のクリアランス予測システムを表す概略構成図である。以下の説明では、圧縮機11における隙間S1のクリアランス値の予測について説明するが、圧縮機11における隙間S2のクリアランス値の予測やタービン13における隙間S1,S2
のクリアランス値の予測についてもほぼ同様である。
図3は、第1実施形態のクリアランス予測システムを表す概略構成図である。以下の説明では、圧縮機11における隙間S1のクリアランス値の予測について説明するが、圧縮機11における隙間S2のクリアランス値の予測やタービン13における隙間S1,S2
のクリアランス値の予測についてもほぼ同様である。
第1実施形態のクリアランス予測システムは、ケーシング(静止体)21にロータ(回転体)14が回転自在に支持され、ケーシング21側とロータ側との間に空気通路(ガスパス)28が形成されたガスタービン(回転機械)10において、圧縮機11の静止体側の内側ケーシング22と回転体側の動翼25との隙間S1の大きさ、つまり、クリアランス値SC1の大きさを予測するものである。
図3に示すように、クリアランス予測システム50は、クリアランス算出装置51と、回転数センサ52と、温度センサ53と、操作部54と、表示部55と、記憶部56とを備える。
クリアランス算出装置51は、ケーシング21に固定された内側ケーシング22の内周面と、ロータ14に固定された動翼25の先端面との隙間S1のクリアランス値SC1を算出する。クリアランス算出装置51の具体的な構成は、後述する。
なお、クリアランス算出装置51は、制御装置であり、制御装置は、コントローラであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などにより、記憶部に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
回転数センサ52は、例えば、ケーシング21に設けられ、ロータ14の回転数を計測する。温度センサ53は、例えば、ケーシング21に設けられ、ガスタービン10の圧縮機11が取り込む吸気ガスの吸気ガス温度を計測する。回転数センサ52と温度センサ53は、クリアランス算出装置51に接続され、計測した回転数と吸気ガス温度をクリアランス算出装置51に出力する。
操作部54は、クリアランス算出装置51に接続される。操作部54は、作業者が操作可能である。操作部54は、作業者が操作することで、クリアランス算出装置51に対して各種の指令信号を入力可能である。操作部54は、例えば、キーボードやタッチ式のディスプレイである。
表示部55は、クリアランス算出装置51に接続される。表示部55は、クリアランス算出装置51が算出した隙間S1のクリアランス値SC1を表示する。表示部55は、例えば、モニタである。
記憶部56は、クリアランス算出装置51に接続される。記憶部56は、クリアランス算出装置51が隙間S1の大きさを算出するプログラムが記憶される。また、記憶部56は、回転数センサ52および温度センサ53が計測したロータ14の回転数および吸気ガス温度が記憶される。さらに、記憶部56は、クリアランス算出装置51が算出した隙間S1のクリアランス値SC1が記憶される。
クリアランス算出装置51は、データ取得部61と、ガスパス温度算出部62と、メタル温度算出部63と、変形量算出部64と、平均クリアランス算出部65とを有する。
データ取得部61は、回転数センサ52が計測した回転数と、温度センサ53が計測した吸気ガス温度を取得する。
ガスパス温度算出部62は、回転数と吸気ガス温度に基づいて空気通路(ガスパス)28のガスパス温度を算出する。
メタル温度算出部63は、ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルと回転体熱伝導解析モデルと動翼熱伝導解析モデルとを用いて非定常熱伝導解析を行う。メタル温度算出部63は、非定常熱伝導解析を行うことで、静止体側の内側ケーシング22と回転体側のロータ14および動翼25の温度変化を算出する。
変形量算出部64は、静止体側の内側ケーシング22と回転体側のロータ14および動翼25の温度変化に基づいて内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量を算出する。
平均クリアランス算出部65は、内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量に基づいて内側ケーシング22と動翼25との隙間S1のクリアランス値SC1を算出する。
<低次元非定常熱伝導解析モデル>
図4は、低次元非定常熱伝導解析モデルを表す概略図である。
図4は、低次元非定常熱伝導解析モデルを表す概略図である。
図4は、低次元非定常熱伝導解析モデルの解析メッシュの一例である。図4に示すように、低次元非定常熱伝導解析モデルとして、静止体熱伝導解析モデルと、回転体熱伝導解析モデルと、動翼熱伝導解析モデルが設定される。静止体熱伝導解析モデルと回転体熱伝導解析モデルと動翼熱伝導解析モデルは、ガスパス温度Tgを境界条件とする。
静止体熱伝導解析モデルにて、メッシュの節点は、ガスパス温度Tgの計測位置の1点と、内側ケーシング温度Tri1,Tri2の計測位置の2点である。ガスパス温度Tgの計測位置と内側ケーシング温度Tri1,Tri2の計測位置は、ケーシング21およびロータ14の径方向にずれた位置に設定される。この場合、内側ケーシング温度Tri1,Tri2の計測位置は、1点であってもよく、3点以上であってもよい。
回転体熱伝導解析モデルにて、メッシュの節点は、ガスパス温度Tgの評価位置の1点と、ロータ温度Tro1,Tro2の計測位置の2点である。ガスパス温度Tgの計測位置とロータ温度Tro1,Tro2の計測位置は、ケーシング21およびロータ14の径方向にずれた位置に設定される。この場合、ロータ温度Tro1,Tro2の計測位置は、1点であってもよく、3点以上であってもよい。
動翼熱伝導解析モデルにて、メッシュの節点は、ガスパス温度Tgの計測位置の1点と、動翼温度Trb1の計測位置の1点である。ガスパス温度Tgの計測位置と動翼温度Trb1の計測位置は、ケーシング21およびロータ14の軸方向にずれた位置に設定される。この場合、動翼温度Trb1の計測位置は、2点以上であってもよい。
なお、動翼25は、ケーシング21やロータ14などの部品よりも小型で体積が小さいことから、低次元非定常熱伝導解析モデルを静止体熱伝導解析モデルと回転体熱伝導解析モデルとから構成し、動翼熱伝導解析モデルを省略してもよい。動翼熱伝導解析モデルを省略した場合、動翼温度Trb1は、ガスパス温度Tgと同等と見なすものとする。
低次元非定常熱伝導解析モデルによるモデル化の特徴として、静止体熱伝導解析モデルと回転体熱伝導解析モデルは、隙間S1への寄与が大きいケーシング21およびロータ14の径方向の熱伝導のみを表現すればよい。そのため、低次元非定常熱伝導解析モデルは、ケーシング21およびロータ14の軸方向や周方向の熱伝導を省略することで、モデルの低次元化を図ることができる。
また、低次元非定常熱伝導解析モデルとして、静止体熱伝導解析モデルと回転体熱伝導解析モデルと動翼熱伝導解析モデルを設定することで、ガスタービン10の過渡状態の応答遅れを含む複雑なクリアランスの変化履歴を表現することが可能となる。この場合、クリアランス算出装置51は、リアルタイム計算や未来予測を実現するために、構成部品における節点数は2~100点程度とすることが適切である。
なお、静止体熱伝導解析モデルにて、静止体側の節点を、内側ケーシング22における内側ケーシング温度Tri1,Tri2の計測位置としたが、内側ケーシング22に限らず、静止体側であればよい。すなわち、静止体側の節点を、空気通路(ガスパス)28に面している静止体側の部材に設ければよい。また、回転体熱伝導解析モデルにて、回転体側の節点をロータ14におけるロータ温度Tro1,Tro2の計測位置としたが、計測範囲は、回転体としてのロータ14やタービンディスク27などを含むものである。
<平均クリアランス>
図5は、平均クリアランスを説明するための説明図である。なお、ロータ14は、周方向に間隔を空けて複数の動翼25が固定されており、図5は、複数の動翼25を一体化した模式図である。
図5は、平均クリアランスを説明するための説明図である。なお、ロータ14は、周方向に間隔を空けて複数の動翼25が固定されており、図5は、複数の動翼25を一体化した模式図である。
図3および図5に示すように、クリアランス算出装置51にて、平均クリアランス算出部65は、内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量に基づいて内側ケーシング22の内周面と動翼25の先端面との隙間S1のクリアランス値SC1を算出する。この場合、平均クリアランス算出部65は、内側ケーシング22と動翼25の隙間S1の周方向における異なる複数の位置での隙間S1a,S1b,S1c,S1dのクリアランス値SC1a,SC1b,SC1c,SC1dの平均値である平均クリアランス値SC1avを算出する。
すなわち、クリアランス値SC1aは、内側ケーシング22と動翼25の上部隙間S1aの大きさであり、クリアランス値SC1bは、内側ケーシング22と動翼25の下部隙間S1bの大きさであり、クリアランス値SC1cは、内側ケーシング22と動翼25の左部隙間でS1cの大きさであり、クリアランス値SC1dは、内側ケーシング22と動翼25の右部隙間S1dの大きさである。平均クリアランス値SC1avは、下記数式(1)により算出される。なお、隙間S1の平均クリアランスS1avを算出するときの隙間S1の位置は、4個に限るものではない。
SC1av=(SC1a+SC1b+SC1c+SC1d)/4 (1)
<クリアランス予測方法>
図6は、第1実施形態のクリアランス予測方法を表すフローチャート、図7は、最適化における係数の範囲を表す説明図である。
図6は、第1実施形態のクリアランス予測方法を表すフローチャート、図7は、最適化における係数の範囲を表す説明図である。
図3および図6に示すように、ステップS11にて、データ取得部61は、回転数センサ52が計測したとロータ14の回転数を取得する。ステップS12にて、データ取得部61は、温度センサ53が計測した吸気ガス温度を取得する。ステップS13にて、ガスパス温度算出部62は、回転数RPMと吸気ガス温度T1に基づいて下記数式(2)により空気通路(ガスパス)28のガスパス温度Tgを算出する。なお、g1は、ガスパス温度Tgの実測値を再現するよう最適化により求める係数である。
Tg=T1+g1・RPM2 (2)
なお、タービン13に適用した場合、下記数式により燃焼ガス通路(ガスパス)のガスパス温度Tgを算出する。
Tg=g2・T1T T1T:タービン入口のガス温度
なお、タービン13に適用した場合、下記数式により燃焼ガス通路(ガスパス)のガスパス温度Tgを算出する。
Tg=g2・T1T T1T:タービン入口のガス温度
ステップS14にて、メタル温度算出部63は、ガスパス温度を境界条件とした非定常熱伝導解析を行うことで、内側ケーシング22、ロータ14、動翼25の温度を算出する。すなわち、メタル温度算出部63は、ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルにより内側ケーシング22の温度を算出する。また、メタル温度算出部63は、ガスパス温度を境界条件とした回転体熱伝導解析モデルによりロータ14の温度を算出する。また、メタル温度算出部63は、ガスパス温度を境界条件とした動翼熱伝導解析モデルにより動翼25の温度を算出する。
ステップS15にて、メタル温度算出部63は、算出した内側ケーシング22とロータ14と動翼25の温度をフィードバックする。すなわち、ステップS14.S15にて、メタル温度算出部63は、非定常熱伝導解析により、時間の経過により温度が変化する非定常状態を仮定した解析を行うことで、内側ケーシング22とロータ14と動翼25の温度をΔt秒ごとに出力して戻し、Δt秒ごとの内側ケーシング22とロータ14と動翼25の温度を用いて熱伝導解析を実施する。メタル温度算出部63による熱伝導解析では、1回前の時間ステップにおけるメタル温度を用いて、現時刻におけるメタル温度を計算し、メタル温度や回転数から内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量を後述の式で算出する。
ステップS16にて、変形量算出部64は、内側ケーシング22、ロータ14、動翼25の温度変化に基づいて内側ケーシング22の変化量(径方向の伸び量)E1とロータ14の変化量(径方向の伸び量)E2と動翼25の変形量(径方向の伸び量)E3を下記数式(3)(4)(5)により算出する。また、ロータ14および動翼25の遠心力による変形量(径方向の伸び量)E4を下記数式(6)により算出する。
E1=a21・Tri1+a22・Tri2 (3)
E2=a31・Tro1+a32・Tro2 (4)
E3=a4・Tb1 (5)
E4=a5・RPM2 (6)
E2=a31・Tro1+a32・Tro2 (4)
E3=a4・Tb1 (5)
E4=a5・RPM2 (6)
ステップS17にて、平均クリアランス算出部65は、内側ケーシング22の変化量E1と、ロータ14の変化量E2と、動翼25の変形量E3と、ロータ14および動翼25の遠心力による変形量E4に基づいて内側ケーシング22と動翼25との隙間S1の平均クリアランス値SC1avを下記数式(7)により算出する。
SC1av=a1+E1-E2-E3-E4 (7)
ステップS18にて、表示部55は、算出した隙間S1の平均クリアランス値SC1avを表示する。
ところで、クリアランス算出装置51は、低次元非定常熱伝導解析モデルと、上述した複数の計算を実施するとき、各種の計数を同定する。すなわち、図3に示すように、クリアランス予測システム50は、係数同定部57を有する。係数同定部57は、クリアランス算出装置51に接続される。係数同定部57は、同定した各係数をクリアランス算出装置51に出力する。
すなわち、係数同定部57は、ガスタービン10の運転状態を複数の運転状態に分類し、各種の同定方法を用いてクリアランスの算出に使用する各係数を同定する。ガスタービン10のこの場合、運転状態ごとの応答曲面に分割することで、最適化しやすい応答曲面形状となる。ここで、ガスタービン10の運転状態は、例えば、ターニング運転と、起動から中間負荷までの低負荷運転と、定格負荷状態での運転に分類される。
係数の同定方法には、例えば、高次元シミュレーションに基づく同定方法と、メタル温度計測に基づく同定方法と、クリアランス計測に基づく同定方法がある。高次元シミュレーションに基づく同定方法は、ガスタービンの停止時の状態から運転時の状態を厳密に模擬した高次元シミュレーション(熱伝導解析や構造解析など)を実施し、その結果を再現するような計算式の係数を最適化する方法である。メタル温度計測に基づく同定方法は、ガスタービンの各構成部材のメタル温度を計測し、その温度履歴を再現するような低次元非定常熱伝導解析モデルの計数を最適化する方同定法であり、変化量の計算式の係数は、高次元シミュレーションなどで別途同定する。
クリアランス計測に基づく同定方法は、実証試験や試運転において、局所クリアランス値を計測し、その履歴を再現するような低次元非定常熱伝導解析モデルと変化量計算式の係数を最適化する方法である。この場合、平均クリアランス算出部65が算出した隙間S1のクリアランス値と、実際に計測した隙間S1のクリアランス値との誤差が最小になるように最適化することで、クリアランス値の算出に使用する各係数を同定する。
図7は、最適化における係数の範囲の一例を表す説明図である。図7に示すように、係数の具体的な範囲が設定される。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態のクリアランス予測システムを表す概略構成図、図9は、局所クリアランスを説明するための説明図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8は、第2実施形態のクリアランス予測システムを表す概略構成図、図9は、局所クリアランスを説明するための説明図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、クリアランス予測システム50Aは、クリアランス算出装置51Aと、回転数センサ52と、温度センサ53と、操作部54と、表示部55と、記憶部56とを備える。回転数センサ52、温度センサ53、操作部54、表示部55、記憶部56は、第1実施形態と同様である。
クリアランス算出装置51Aは、ケーシング21側の内側ケーシング22の内周面と、ロータ14側の動翼25の先端面との隙間S1のクリアランス値を算出する。
クリアランス算出装置51Aは、データ取得部61と、ガスパス温度算出部62と、メタル温度算出部63と、変形量算出部64と、平均クリアランス算出部65と、局所クリアランス算出部66とを有する。データ取得部61、ガスパス温度算出部62、メタル温度算出部63、変形量算出部64、平均クリアランス算出部65は、第1実施形態と同様である。
局所クリアランス算出部66は、内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量に基づいて内側ケーシング22と動翼25との隙間S1における複数の位置での局所クリアランス値を算出する。
<局所クリアランス>
図9は、局所クリアランスを説明するための説明図である。
図9は、局所クリアランスを説明するための説明図である。
図8および図9に示すように、クリアランス算出装置51Aにて、局所クリアランス算出部66は、内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量に基づいて内側ケーシング22の内周面と動翼25の先端面との隙間S1のクリアランス値を算出する。この場合、局所クリアランス算出部66は、内側ケーシング22と動翼25の隙間S1の周方向における異なる複数の位置での隙間S1a,S1b,S1c,S1dの大きさである局所クリアランス値SC1a,SC1b,SC1c,SC1dを算出する。
すなわち、隙間S1a,S1b,S1c,S1dにおける局所クリアランス値SC1a,SC1b,SC1c,SC1dの上下偏差SC1ab、左右偏差SC1cd、オーバル変形SC1oは、下記数式(8)(9)(10)により算出される。
SC1ab=(SC1a+SC1b)/2 (8)
SC1cd=(SC1c+SC1d)/2 (9)
SC1ao=((SC1a+SC1b)-(SC1c+SC1d))/4 (10)
SC1cd=(SC1c+SC1d)/2 (9)
SC1ao=((SC1a+SC1b)-(SC1c+SC1d))/4 (10)
<クリアランス予測方法>
図10は、第1実施形態のクリアランス予測方法を表すフローチャートである。
図10は、第1実施形態のクリアランス予測方法を表すフローチャートである。
図8および図10に示すように、ステップS21からステップS27の処理は、第1実施形態のステップS11からステップS17の処理と同様である。ステップS28にて、局所クリアランス算出部66は、平均クリアランス値SC1avと、上下偏差SC1abと、左右偏差SC1cdと、オーバル変形SC1oに基づいて局所クリアランス値SC1a,SC1b,SC1c,SC1dを算出する。
局所クリアランス算出部66は、まず、上下偏差SC1abと左右偏差SCcdとオーバル変形SC1oを下記数式(11)(12)(13)により算出する。
SC1ab=b1-b2・RPM (11)
SC1cd=c1+c2・RPM (12)
SC1o=d1+d2(Tri2-Tri1) (13)
SC1cd=c1+c2・RPM (12)
SC1o=d1+d2(Tri2-Tri1) (13)
次に、局所クリアランス算出部66は、平均クリアランス値SC1avと上下偏差SC1abと左右偏差SC1cdとオーバル変形SC1oに基づいて、下記数式(14)(15)(16)(17)により局所クリアランス値SC1a,SC1b,SC1c,SC1dを算出する。
SC1a=SC1av+SC1ab+SC1o (14)
SC1b=SC1av-SC1ab+SC1o (15)
SC1c=SC1av+SC1cd-SC1o (16)
SC1d=SC1av+SC1cd-SC1o (17)
SC1b=SC1av-SC1ab+SC1o (15)
SC1c=SC1av+SC1cd-SC1o (16)
SC1d=SC1av+SC1cd-SC1o (17)
ステップS29にて、表示部55は、算出した隙間S1の局所クリアランス値SC1a,SC1b,SC1c,SC1dを表示する。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態のクリアランス予測システムを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11は、第3実施形態のクリアランス予測システムを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、クリアランス予測システム50Bは、クリアランス算出装置51Bと、回転数センサ52と、温度センサ53と、操作部54と、表示部55と、記憶部56と、運転スケジュール作成部58とを備える。回転数センサ52、温度センサ53、操作部54、表示部55、記憶部56は、第1実施形態と同様である。
運転スケジュール作成部58は、ガスタービン10の運転スケジュールを作成する。運転スケジュールは、現在停止中であるガスタービン10の起動から定格運転、そして、停止するまでの運転スケジュールである。
なお、運転スケジュールは、現在停止中であるガスタービン10の起動から定格運転に限らず、昇速中、負荷上げ中、負荷変動中などであってもよい。運転スケジュール作成部58は、クリアランス算出装置51Bに接続され、作成したガスタービン10の運転スケジュールをクリアランス算出装置51Bに出力する。
なお、運転スケジュールは、現在停止中であるガスタービン10の起動から定格運転に限らず、昇速中、負荷上げ中、負荷変動中などであってもよい。運転スケジュール作成部58は、クリアランス算出装置51Bに接続され、作成したガスタービン10の運転スケジュールをクリアランス算出装置51Bに出力する。
クリアランス算出装置51Bは、ケーシング21側の内側ケーシング22の内周面と、ロータ14側の動翼25の先端面との隙間S1のクリアランス値を算出する。
クリアランス算出装置51Bは、データ取得部61と、ガスパス温度算出部62と、メタル温度算出部63と、変形量算出部64と、平均クリアランス算出部65と、局所クリアランス算出部66とを有する。ガスパス温度算出部62、メタル温度算出部63、変形量算出部64、平均クリアランス算出部65、局所クリアランス算出部66は、第2実施形態と同様である。
データ取得部61は、運転スケジュール作成部58が作成したガスタービン10の運転スケジュールを取得する。ガスタービン10の運転スケジュールは、起動から定格運転までの回転数の指令値が含まれることから、データ取得部61は、起動から定格運転までのガスタービン10の回転数の指令値を取得する。
また、データ取得部61は、起動から定格運転までのガスタービン10の過去の吸気ガス温度を取得する。ガスタービン10の過去に運転データは、例えば、記憶部56に記憶されている。データ取得部61は、運転スケジュール作成部58から取得した運転スケジュールに類似した運転状態データを記憶部56から取得し、このときの吸気ガス温度を取得する。過去の吸気ガス温度は、1回の運転データであってもよいし、複数回の運転データの平均値であってもよい。
ガスパス温度算出部62とメタル温度算出部63と変形量算出部64と平均クリアランス算出部65と局所クリアランス算出部66は、運転スケジュールに含まれる回転数の指令値と、記憶部56から取得した過去の吸気ガス温度に基づいて、各種の計算を行い、内側ケーシング22と動翼25との隙間S1における平均クリアランス値や局所クリアランス値を算出する。
図12は、第3実施形態のクリアランス予測方法を表すフローチャートである。
図11および図12に示すように、ステップS31にて、データ取得部61は、運転スケジュール作成部58が作成したガスタービン10の運転スケジュールを取得する。ステップS32にて、データ取得部61は、記憶部56に記憶されている過去のガスタービン10の運転履歴を取得する。ステップS33にて、ガスパス温度算出部62は、回転数と吸気ガス温度に基づいて空気通路(ガスパス)28のガスパス温度を算出する。
このとき、回転数は、今後、ガスタービン10が起動してから定格負荷まで変化する回転数の指令値であり、運転スケジュールに含まれる。また、吸気ガス温度は、過去、ガスタービン10が起動してから定格負荷まで変化する吸気ガス温度の履歴であり、運転履歴に含まれる。但し、吸気ガス温度は、外気の温度に近い値であるため、起動等の運転状態による変化は少なく、朝から昼になるときに気温が上昇する等の変化になる。そのため、例えば、現在の気温が継続すると仮定する、または、天気予報の気温を採用するようにしてもよい。なお、ガスパス温度の算出方法は、第1実施形態と同様である。
ステップS34にて、メタル温度算出部63は、ガスパス温度を境界条件とした非定常熱伝導解析を行うことで、内側ケーシング22、ロータ14、動翼25の温度を算出する。ステップS35にて、メタル温度算出部63は、算出した内側ケーシング22とロータ14と動翼25の温度をフィードバックする。ステップS36にて、変形量算出部64は、内側ケーシング22、ロータ14、動翼25の温度変化に基づいて内側ケーシング22の変化量(径方向の伸び量)とロータ14の変化量(径方向の伸び量)と動翼25の変形量(径方向の伸び量)を算出する。また、ロータ14および動翼25の遠心力による変形量(径方向の伸び量)を算出する。
ステップS34,S35,S36の処理は、第1実施形態と同様である。但し、メタル温度算出部63は、運転スケジュールに応じた未来の内側ケーシング22、ロータ14、動翼25の温度を算出することとなる。また、変形量算出部64は、運転スケジュールに応じた未来の内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量を算出することとなる。
ステップS37にて、平均クリアランス算出部65は、内側ケーシング22とロータ14と動翼25の変形量に基づいて、内側ケーシング22と動翼25との隙間S1の運転スケジュールに応じた未来の平均クリアランス値を算出する。ステップS38にて、局所クリアランス算出部66は、平均クリアランス値と上下偏差と左右偏差とオーバル変形に基づいて、運転スケジュールに応じた未来の局所クリアランス値を算出する。平均クリアランス値と局所クリアランス値の算出方法は、第2実施形態と同様である。
ステップS39にて、表示部55は、算出した隙間S1の平均クリアランス値や局所クリアランス値を表示する。
図13は、運転スケジュールに対するクリアランスの変動を表すグラフである。
図13に示すように、例えば、現時刻は、ガスタービン10が停止状態にあり、回転数は0であり、クリアランス値は、所定値となっている。現時刻より図13の左側は、ガスタービン10の過去の運転データであり、図3の右側は、ガスタービン10の運転スケジュールに応じて推定した未来の推定運転データである。
すなわち、クリアランス算出装置51Bは、ガスタービン10の運転スケジュールと過去の運転履歴に応じて、ロータ14の回転数の変化に対する内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を推定した。ここで、図13に一点鎖線で表す予測運転データでは、一時的にクリアランス値が小さくなる時期の発生を確認できる。そのため、ガスタービン10の運転スケジュールを、図13に二点鎖線で表すように変更することで、クリアランス値が小さくなる時期の発生を抑制できる。これにより、ガスタービン10を安全に起動できる時期や起動方法を最適に決定することができる。
<変形例>
上述した実施形態では、回転体の回転数とガス温度に基づいてガスパス温度を算出し、非定常熱伝導解析を行うことでメタル温度変化を算出した変形量を算出し、変形量に基づいてクリアランス値を算出したが、この方法に限定されるものではない。例えば、上述したクリアランス値の算出方法に加えて、機械学習を併用してクリアランス値の予測精度を向上するようにしてもよい。
上述した実施形態では、回転体の回転数とガス温度に基づいてガスパス温度を算出し、非定常熱伝導解析を行うことでメタル温度変化を算出した変形量を算出し、変形量に基づいてクリアランス値を算出したが、この方法に限定されるものではない。例えば、上述したクリアランス値の算出方法に加えて、機械学習を併用してクリアランス値の予測精度を向上するようにしてもよい。
例えば、ガスタービン10の実証試験や試運転において計測した局所クリアランス値を目的変数、熱伝導解析と計算式から予測した局所クリアランス値、回転数やガスタービン10の出力などの運転状態に関するパラメータを説明変数とし、機械学習を実施する。また、計測した局所クリアランス値と予測(算出)した局所クリアランス値との差を目的変数、回転数やガスタービン10の出力などの運転状態に関するパラメータを説明変数としてもよい。そして、機械学習モデルは、ニューラルネットワークやサポートベクター回帰などの運転履歴を考慮しないものを使用することができる。十分な学習データが存在する場合は、リカレントニューラルネットワークやLSTM(長短記憶)などの運転履歴を考慮した機械学習モデルを利用することができる。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係るクリアランス算出装置は、ロータ(回転体)14の回転数と空気通路(ガスパス)28に取り込まれるガスのガス温度を取得するデータ取得部61と、回転数とガス温度に基づいて空気通路28のガスパス温度を算出するガスパス温度算出部62と、ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで内側ケーシング22およびロータ14の温度を算出するメタル温度算出部63と、内側ケーシング22およびロータ14の温度変化に基づいて内側ケーシング22およびロータ14の変形量を算出する変形量算出部64と、変形量に基づいて内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を算出するクリアランス算出部65,66とを備える。
第1の態様に係るクリアランス算出装置は、ロータ(回転体)14の回転数と空気通路(ガスパス)28に取り込まれるガスのガス温度を取得するデータ取得部61と、回転数とガス温度に基づいて空気通路28のガスパス温度を算出するガスパス温度算出部62と、ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで内側ケーシング22およびロータ14の温度を算出するメタル温度算出部63と、内側ケーシング22およびロータ14の温度変化に基づいて内側ケーシング22およびロータ14の変形量を算出する変形量算出部64と、変形量に基づいて内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を算出するクリアランス算出部65,66とを備える。
第1の態様に係るクリアランス算出装置によれば、ガスパス温度を境界条件とした非定常熱伝導解析を行うことで、ガスタービン10における構成部材の温度やガス温度および圧力などを計測するセンサが減少し、製品コストの増加を抑制することができると共に、計算負荷を減少することができる。
第2の態様に係るクリアランス算出装置は、静止体熱伝導解析モデルにおけるメッシュの節点は、径方向にずれた空気通路28の位置および内側ケーシング22における1個以上の位置に設定される。これにより、簡単な処理により空気通路28のガス温度を推定することができる。
第3の態様に係るクリアランス算出装置は、回転体熱伝導解析モデルにおけるメッシュの節点は、径方向にずれた空気通路28の位置およびロータ14における1個以上の位置に設定される。これにより、簡単な処理により空気通路28のガス温度を推定することができる。
第4の態様に係るクリアランス算出装置は、メタル温度算出部63は、ガスパス温度を境界条件とした静翼熱伝導解析モデルまたは動翼熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで静翼24または動翼25の温度を算出する。これにより、空気通路28のガス温度を高精度に推定することができる。
第5の態様に係るクリアランス算出装置は、内側ケーシング22と動翼25の周方向における異なる複数の位置でのクリアランス値の平均値である平均クリアランス値を算出する平均クリアランス算出部65を設ける。これにより、内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を早期に推定することができる。
第6の態様に係るクリアランス算出装置は、内側ケーシング22と動翼25の周方向における異なる位置でのクリアランス値である局所クリアランス値を算出する局所クリアランス算出部66を設ける。これにより、内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を詳細に推定することができる。
第7の態様に係るクリアランス算出装置は、ガスタービン10の運転状態を複数の運転状態に分類し、クリアランス算出部65,66が算出したクリアランス値と、実際に計測したクリアランス値との誤差が最小になるように最適化することで、クリアランス値の算出に使用する係数を同定する係数同定部57を有する。これにより、内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を高精度に推定することができる。
第8の態様に係るクリアランス算出装置は、データ取得部61は、ガスタービン10の運転スケジュールを取得し、ガスパス温度算出部62は、運転スケジュールに応じたロータ14と吸気ガス温度に基づいて空気通路28のガスパス温度を算出する。これにより、運転スケジュールに応じた内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を予測推定することができる。
第9の態様に係るクリアランス算出方法は、ロータ(回転体)14の回転数と空気通路(ガスパス)28に取り込まれるガスのガス温度を取得する工程と、回転数とガス温度に基づいて空気通路28のガスパス温度を算出する工程と、ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで内側ケーシング22およびロータ14の温度を算出する工程と、内側ケーシング22およびロータ14の温度変化に基づいて内側ケーシング22およびロータ14の変形量を算出する工程と、変形量に基づいて内側ケーシング22と動翼25のクリアランス値を算出する工程とを備える。これにより、ガスタービン10における構成部材の温度やガス温度および圧力などを計測するセンサが減少し、製品コストの増加を抑制することができると共に、計算負荷を減少することができる。
なお、上述した実施形態では、ケーシング21側の内側ケーシング22とロータ側の動翼25との隙間(クリアランス)S1の大きさを予測するものとしたが、静翼24k先端部とロータ14側のプラットフォーム26との隙間(クリアランス)S2の大きさを予測するものとしてもよい。この場合、動翼熱伝導解析モデルに代えて静翼熱伝導解析モデルを用いる。
また、上述した実施形態では、回転機械をガスタービン10および圧縮機11として説明したが、回転機械は、例えば、タービン13であってもよく、また、蒸気タービンであってもよく、他の回転機械であってもよい。
10 ガスタービン(回転機械)
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
14 ロータ(回転体)
21 ケーシング(静止体)
22 内側ケーシング
23 抽気室
24 静翼
25 動翼
26 プラットフォーム
27 タービンディスク
28 空気通路(ガスパス)
29 抽気通路
50,50A,50B クリアランス予測システム
51,51A,51B クリアランス算出装置
52 回転数センサ
53 温度センサ
54 操作部
55 表示部
56 記憶部
57 係数同定部
58 運転スケジュール作成部
61 データ取得部
62 ガスパス温度算出部
63 メタル温度算出部
64 変形量算出部
65 平均クリアランス算出部
66 局所クリアランス算出部
S1,S2 隙間
11 圧縮機
12 燃焼器
13 タービン
14 ロータ(回転体)
21 ケーシング(静止体)
22 内側ケーシング
23 抽気室
24 静翼
25 動翼
26 プラットフォーム
27 タービンディスク
28 空気通路(ガスパス)
29 抽気通路
50,50A,50B クリアランス予測システム
51,51A,51B クリアランス算出装置
52 回転数センサ
53 温度センサ
54 操作部
55 表示部
56 記憶部
57 係数同定部
58 運転スケジュール作成部
61 データ取得部
62 ガスパス温度算出部
63 メタル温度算出部
64 変形量算出部
65 平均クリアランス算出部
66 局所クリアランス算出部
S1,S2 隙間
Claims (9)
- 静止体に回転体が回転自在に支持され、前記静止体と前記回転体との間にガスパスが形成された回転機械において、
前記回転体の回転数と前記ガスパスに取り込まれるガスのガス温度を取得するデータ取得部と、
前記回転数と前記ガス温度に基づいて前記ガスパスのガスパス温度を算出するガスパス温度算出部と、
前記ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで前記静止体および前記回転体の温度を算出するメタル温度算出部と、
前記静止体および前記回転体の温度変化に基づいて前記静止体および前記回転体の変形量を算出する変形量算出部と、
前記変形量に基づいて前記静止体と前記回転体のクリアランス値を算出するクリアランス算出部と、
を備えるクリアランス算出装置。 - 前記静止体熱伝導解析モデルにおけるメッシュの節点は、前記静止体の径方向にずれた前記ガスパスの位置および前記静止体における1個以上の位置に設定される、
請求項1に記載のクリアランス算出装置。 - 前記回転体熱伝導解析モデルにおけるメッシュの節点は、前記回転体の径方向にずれた前記ガスパスの位置および前記回転体における1個以上の位置に設定される、
請求項1または請求項2に記載のクリアランス算出装置。 - 前記静止体は、内周部に前記回転体側に延出する静翼が周方向に間隔を空けて複数設けられ、前記回転体は、外周部に前記静止体側に延出する動翼が周方向に間隔を空けて複数設けられ、
前記メタル温度算出部は、前記ガスパス温度を境界条件とした静翼熱伝導解析モデルまたは動翼熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで前記静翼または前記動翼の温度を算出する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクリアランス算出装置。 - 前記クリアランス算出部は、前記静止体と前記回転体の周方向における異なる複数の位置でのクリアランス値の平均値である平均クリアランス値を算出する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のクリアランス算出装置。 - 前記クリアランス算出部は、前記静止体と前記回転体の周方向における異なる位置でのクリアランス値である局所クリアランス値を算出する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のクリアランス算出装置。 - 前記回転機械の運転状態を複数の運転状態に分類し、前記クリアランス算出部が算出したクリアランス値と、実際に計測したクリアランス値との誤差が最小になるように最適化することで、クリアランス値の算出に使用する係数を同定する係数同定部を有する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のクリアランス算出装置。 - 前記データ取得部は、前記回転機械の運転スケジュールを取得し、前記ガスパス温度算出部は、前記運転スケジュールに応じた前記回転数と前記ガス温度に基づいて前記ガスパスのガスパス温度を算出する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のクリアランス算出装置。 - 静止体に回転体が回転自在に支持され、前記静止体と前記回転体との間にガスパスが形成された回転機械において、
前記回転体の回転数と前記ガスパスに取り込まれるガスのガス温度を取得する工程と、
前記回転数と前記ガス温度に基づいて前記ガスパスのガスパス温度を算出する工程と、
前記ガスパス温度を境界条件とした静止体熱伝導解析モデルおよび回転体熱伝導解析モデルを用いて非定常熱伝導解析を行うことで前記静止体および前記回転体の温度を算出する工程と、
前記静止体および前記回転体の温度変化に基づいて前記静止体および前記回転体の変形量を算出する工程と、
前記変形量に基づいて前記静止体と前記回転体のクリアランス値を算出する工程と、
を有するクリアランス算出方法。
Priority Applications (2)
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JP2022059576A JP2023150463A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | クリアランス算出装置および方法 |
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JP2022059576A JP2023150463A (ja) | 2022-03-31 | 2022-03-31 | クリアランス算出装置および方法 |
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