JP2023148242A - Injection molding machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、可塑化した成形材料を射出する射出成形機に関する。 The present invention relates to an injection molding machine that injects plasticized molding material.
従来、自動車等の部品は、射出成形機が用いられ樹脂原料等の成形材料が射出されることによって成形されている。このような射出成形機として、例えば、下記特許文献1には、バレルと、バレル内に設けられたスクリュとを備える射出成形機が開示されている。この射出成形機は、いわゆるスクリュ式の射出成形機と称され、バレル内において1本のスクリュを用いて樹脂原料をノズル側に送りながら徐々に可塑化するため、スクリュ及びバレルが長い構造となっている。
Conventionally, parts for automobiles and the like have been molded by using injection molding machines and injecting molding materials such as resin raw materials. As such an injection molding machine, for example,
また、例えば下記特許文献2には、小型化を図った射出成形機として、バレルと、バレルに内において軸方向に移動可能なロッドと、ロッドの途中に設けられたトーピードと、を備えた射出成形機が開示されている。この射出成形機では、ロッドの移動を介して、トーピードが軸方向に移動可能とされている。これにより、バレルのノズル側から反対側に向かう一方向にトーピードが移動されることによって樹脂原料が可塑化されるとともに、他方向にトーピードが移動されることによって可塑化後の樹脂が射出される。このため、上記特許文献1に開示されたスクリュ式の射出成形機と比べ、バレルを軸方向において長さを短くすることができることから、小型化を図ることができる。
Further, for example,
ところで、フッ素樹脂等の融点が高く且つ比熱が高い樹脂原料は、可塑化し難いことが知られている。このような樹脂原料の射出成形に、上記特許文献2に開示された小型の射出成形機を用いると、上記特許文献1に開示されたスクリュ式の射出成形機に比して可塑化工程に時間がかかってしまい、量産に向かないといった欠点があった。よって、小型の射出成形機においては、可塑化工程の時間を短縮するという点で改善の余地がある。
By the way, it is known that resin raw materials having a high melting point and high specific heat, such as fluororesin, are difficult to plasticize. When the small injection molding machine disclosed in
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、小型化を図ることができ、且つ、可塑化工程の時間を短縮することができる射出成形機を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide an injection molding machine that can be downsized and shorten the time required for the plasticizing process.
本発明の第一態様に係る射出成形機は、可塑化した成形材料を射出するノズルが一端側に設けられたバレルと、前記バレルの外周面に設けられ、前記バレルを介して前記バレルの内部の前記成形材料を加熱する加熱部と、前記バレルの内部に供給された前記成形材料を、前記バレルの内部において前記一端側に押し出す押出部と、前記バレルの内部に設けられるとともに前記バレルの軸方向に移動可能であって、前記軸方向において前記一端側に該一端側から他端側に向かって狭くなるテーパ状部分が形成されたトーピードを有するロッドと、を備え、前記バレルの内周面は、前記バレルの前記外周面において前記加熱部が設けられた部分に対向する範囲に、前記軸方向において前記他端側から前記一端側に向かって内径が狭くなるテーパ面を有する。 An injection molding machine according to a first aspect of the present invention includes a barrel in which a nozzle for injecting plasticized molding material is provided on one end side, and a nozzle injected into the barrel through the barrel. a heating part that heats the molding material; an extrusion part that pushes out the molding material supplied to the inside of the barrel toward the one end side; and an extrusion part provided inside the barrel and an axis of the barrel a rod movable in the axial direction, the rod having a torpedo formed at the one end side in the axial direction and having a tapered portion that becomes narrower from the one end side to the other end side, the inner circumferential surface of the barrel; has a tapered surface whose inner diameter becomes narrower from the other end toward the one end in the axial direction, in a region of the outer circumferential surface of the barrel that faces the portion where the heating section is provided.
また、本発明の第一態様に係る射出成形機において、前記バレルの前記内周面は、前記範囲に、前記テーパ面と、前記テーパ面よりも前記軸方向において前記一端側に位置するとともに前記軸方向に沿って内径が略同じである他の面と、を有する。 Further, in the injection molding machine according to the first aspect of the present invention, the inner circumferential surface of the barrel is located in the range with the tapered surface, and is located closer to the one end in the axial direction than the tapered surface. and another surface having substantially the same inner diameter along the axial direction.
また、本発明の第一態様に係る射出成形機は、前記ロッドの内部に設けられた内部加熱部を更に備える。 Moreover, the injection molding machine according to the first aspect of the present invention further includes an internal heating section provided inside the rod.
また、本発明の第一態様に係る射出成形機において、前記内部加熱部は、前記トーピードの内部に延在されている。 Moreover, in the injection molding machine according to the first aspect of the present invention, the internal heating section extends inside the torpedo.
また、本発明の第一態様に係る射出成形機において、前記押出部は、前記軸方向に沿って移動する直動型、又は、前記軸方向を回転中心として回転するスクリュ型である。 In the injection molding machine according to the first aspect of the present invention, the extrusion section is a direct-acting type that moves along the axial direction, or a screw type that rotates around the axial direction.
本発明によれば、小型化を図ることができ、且つ、可塑化工程の時間を短縮することができる射出成形機を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide an injection molding machine that can be downsized and shorten the time for the plasticizing process.
―――第1実施形態―――
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一要素又は同一機能を有する要素には可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
---First embodiment--
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS A first embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In order to facilitate understanding of the description, the same elements or elements having the same function are given the same reference numerals as much as possible in each drawing, and redundant description will be omitted.
<全体構成>
図1は、第1実施形態に係る射出成形機1の概略構成を示す模式断面図である。説明の便宜上、図1では、後述するロッド8及び逆止リング14については、ロッド8及び逆止リング14の軸心Xに対して一方側(紙面右側)のみを断面として示し、軸心Xに対して他方側(紙面左側)は側面として示している。
<Overall configuration>
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a schematic configuration of an
図1に示すように、射出成形機1は、成形材料として樹脂原料を内部で可塑化し、可塑化した樹脂原料を金型等の外部へ射出するものである。射出成形機1は、例えば、バレル2と、ヒータ4と、プランジャ6と、ロッド8と、材料供給部10と、を備える。
As shown in FIG. 1, an
バレル2は、筒状を呈している。以下、バレル2の軸方向を、軸方向Aとする。バレル2の軸方向Aの一端側に、ノズル3が設けられている。ノズル3は、ノズル孔3aを有し、可塑化した樹脂原料を、ノズル孔3aから金型等の外部に向かって射出する。図1においては、ノズル3はノズル孔3aが開放されたオープンノズルとして示しているが、ノズル3は、ノズル孔3aを開閉可能なバルブを有するシャットオフノズルであってもよい。以下、軸方向Aで、バレル2におけるノズル3が設けられた一端側(樹脂原料の射出側)を、「下側」と称する。また、軸方向Aで、バレル2におけるノズル3とは反対の他端側(樹脂原料の供給側)を、「上側」として説明する。
The
バレル2は、例えば、樹脂原料が供給される部分である大径部20と、大径部20よりも下側に位置し且つ大径部20よりも外径が小さい小径部22と、を有する。
The
ヒータ4は、バレル2の外周面2aに設けられている。ヒータ4は、バレル2を外側から加熱し、バレル2を介してバレル2の内部の樹脂原料を加熱する加熱部である。ヒータ4は、バレル2の大径部20に対して設けられた第1ヒータ部4aと、バレル2の小径部22に対して設けられた第2ヒータ部4bと、ノズル3に対して設けられたノズルヒータ部4cと、を有する。
The
バレル2の内周面2bは、バレル2の外周面2aにおいてヒータ4が設けられた部分に対向する範囲に、軸方向Aに対して傾斜するテーパ面20bと、軸方向Aに対して略平行な平行面22b(他の面)と、を有する。テーパ面20bは、上側から下側に向かって内径が狭くなるように形成されている。テーパ面20bは、バレル2の内周面2bのうち、バレル2の外周面2aにおける第1ヒータ部4aが設けられた部分に対向する範囲、すなわち大径部20の位置に形成されている。テーパ面20bの形成範囲は、バレル2の内周面2bのうち、プランジャ6の可動範囲よりも下側で且つトーピード16の可動範囲よりも上側の位置(プランジャ6の可動範囲とトーピード16の可動範囲との間)とされている。
The inner
平行面22bは、軸方向Aにおいてテーパ面20bよりも下側に位置するとともに、軸方向Aに沿って内径が略同じになるように形成されている。平行面22bは、バレル2の内周面2bのうち、バレル2の外周面2aにおける第2ヒータ部4bが設けられた部分に対向する範囲、すなわち小径部22の位置に形成されている。例えば、平行面22bの軸方向Aでの長さは、テーパ面20bの軸方向Aでの長さよりも長い。
The
プランジャ6は、バレル2の内部に供給された樹脂原料を、バレル2の内部において下側に押し出す押出部である。プランジャ6は、バレル2の上側の端部に形成された開放口2cに嵌まり込むように設けられている。プランジャ6の中央部には、ロッド8が貫通する貫通孔6cが形成されている。すなわち、プランジャ6は、中空状である。プランジャ6は、軸方向Aに沿って移動する直動型の押出部である。プランジャ6は、例えば所定の固定部材7を介して不図示のアクチュエータに接続され、当該アクチュエータよって軸方向Aに移動する。なお、プランジャ6は、ロッド8と固定されることによってロッド8の移動とともに移動(連動)してもよい。
The
ロッド8は、バレル2の内部に設けられるとともに、軸方向Aに移動可能である。ロッド8は、例えばプランジャ6の貫通孔6cを貫通した状態(プランジャ6に内挿された状態)でバレル2の内部に配置されており、バレル2の軸方向Aに延在している。ロッド8は、例えば所定の固定部材9を介して不図示のアクチュエータに接続され、当該アクチュエータによって軸方向Aに移動する。
The
ロッド8は、ストッパ12と、トーピード16と、を有する。ストッパ12は、ロッド8における下側の端部に設けられ、軸方向Aでノズル3に対向している。トーピード16は、ロッド8における下側であって、ストッパ12とプランジャ6との間に形成されている。トーピード16は、ロッド8と一体形成されている。トーピード16は、ロッド8の移動を介して、ロッド8と一体的に、バレル2の内部を軸方向Aに沿って移動する。
The
トーピード16は、下側から上側に向かって狭くなるテーパ状部分が形成されている。すなわち、トーピード16は、下側から上側に向かって外径が狭くなるように形成されたテーパ状の外周面であるテーパ面16aを有する。また、トーピード16は、下側の端部16bにおける外径が歯車形状を呈しており、端部16bに多数のフィンが形成されている。
The
また、トーピード16とストッパ12との間には、これらの間を自在に可動できる逆止リング14が設けられている。逆止リング14は、トーピード16から逆止リング14及びストッパ12を介してノズル3側へ向かう樹脂原料が、その反対方向へと逆流するのを抑制する。
Further, a
また、ロッド8は、内部ヒータ18を有する。内部ヒータ18は、ロッド8を内部から加熱する内部加熱部である。内部ヒータ18は、ロッド8の軸心Xの位置において、軸方向Aに沿って延在する。内部ヒータ18は、不図示の電源に接続される上側の端部から下側に向かって延び、少なくともトーピード16の内部に延在されていることにより、トーピード16を内部から加熱する。これにより、内部ヒータ18は、トーピード16を介して、バレル2内に供給された樹脂原料を加熱する。
The
材料供給部10は、バレル2の内部に材料を供給する部分であって、ホッパ30と、シリンダ32と、スクリュ34と、プレヒータ36と、を有する。
The
ホッパ30は、ペレット状(粒状)の樹脂原料を溜めておき、当該樹脂原料をシリンダ32内へ装入する。シリンダ32は、ホッパ30の供給口30aとバレル2の供給口2dとの間に設けられ、供給口30aと供給口2dとの間に延在する円筒状部材である。
The
スクリュ34は、シリンダ32内に設けられ、不図示の材料供給モータによって回転可能とされている。スクリュ34の回転によって、シリンダ32内に装入された樹脂原料は、回転しながらバレル2の内部へと供給される。プレヒータ36は、シリンダ32の外周面32aに設けられている。プレヒータ36は、シリンダ32を外側から加熱し、シリンダ32を介してシリンダ32内の樹脂原料を加熱する加熱部である。これにより、プレヒータ36は、バレル2内に樹脂原料を供給する前に樹脂原料を予熱する。プレヒータ36は、スクリュ34によってシリンダ32内で回転されている樹脂原料を、シリンダ32を介して加熱する。これにより、樹脂原料は、攪拌されながら加熱されるため、高い伝熱効果で予熱される。
The
<射出成形の工程>
次に、図2~図6を参照して、射出成形機1を用いた樹脂原料の射出成形の工程について説明する。図2~図6は、図1の射出成形機1の模式断面図であって、射出成形機1を用いた射出成形の各工程を示す概念図である。説明の便宜上、図2~図6では、図1におけるスクリュ34、ストッパ12、及び逆止リング14等の一部構成の図示を省略している。また、図示は省略するが、実際には、ノズル3には、可塑化された樹脂原料を射出する金型が取り付けられているものとする。
<Injection molding process>
Next, the process of injection molding a resin raw material using the
図2は、図1の射出成形機1を用いた射出成形の第1工程を示す概念図である。図2に示すように、第1工程(材料供給工程)では、材料供給部10によって、所定量のペレット状の樹脂原料Rを、バレル2内に供給する。この際、プレヒータ36によるシリンダ32の加熱によって、シリンダ32内の温度が上昇している。これにより、バレル2内への供給前に樹脂原料Rが予熱されている。また、プランジャ6は、軸方向Aでバレル2の開放口2c側に位置しており、バレル2の供給口2dが開放された状態となっている。樹脂原料Rは、バレル2の供給口2dから、プランジャ6とトーピード16との間に供給される。この際、第1ヒータ部4a及び第2ヒータ部4bによるバレル2の加熱や、内部ヒータ18によるロッド8の加熱により、バレル2内の温度が上昇している。そして、第2工程に移行する。
FIG. 2 is a conceptual diagram showing the first step of injection molding using the
図3は、図1の射出成形機1を用いた射出成形の第2工程を示す概念図である。第2工程(可塑化工程)では、ロッド8及びプランジャ6を上側から下側に向かって移動させることで、プランジャ6によってバレル2の供給口2dが閉鎖された状態とする。これにより、可塑化した樹脂原料Rが材料供給部10側へ逆流することを防止する。また、プランジャ6の押圧力によって、樹脂原料Rがバレル2のテーパ面20bに押し付けられる。このテーパ面20bは、第1ヒータ部4aによって加熱された外周面2aに対向する部分であり、バレル2の内周面2bの中でも特に温度が高い傾向にある部分である。このような温度の高いテーパ面20bに樹脂原料Rが接触することにより、樹脂原料Rが可塑化する。また、この際、トーピード16のテーパ面16aは、バレル2の平行面22bに対向しており、第2ヒータ部4bによるバレル2の小径部22の加熱によって間接的に加熱されて温度が上昇する。そして、第3工程に移行する。
FIG. 3 is a conceptual diagram showing the second step of injection molding using the
図4は、図1の射出成形機1を用いた射出成形の第3工程を示す概念図である。図4に示すように、第3工程(可塑化工程)では、ロッド8の移動を介してトーピード16を下側から上側に移動させる。この際、プランジャ6は移動させず、プランジャ6によってバレル2の供給口2dが閉鎖された状態を維持する。プランジャ6によって押し込まれた樹脂原料Rは、バレル2のテーパ面20bだけでなく、トーピード16のテーパ面16aにも接触する。このテーパ面16aは、第2工程において第2ヒータ部4bによるバレル2の小径部22の加熱によって温度が上昇しているとともに、内部ヒータ18によっても直接的に加熱されて温度が上昇している。このようなテーパ面16aに樹脂原料Rが接触することにより、樹脂原料Rが可塑化する。そして、樹脂原料Rは、矢印の向きに、トーピード16の端部16bのフィンとバレル2の内周面2bとの隙間を通った後、逆止リング14及びストッパ12の隙間を通って、バレル2におけるノズル3側に移動する。樹脂原料Rは、これらの隙間を通る間にも、第1ヒータ部4a、第2ヒータ部4b、及び内部ヒータ18による加熱やせん断応力の作用によって、可塑化する。そして、完全に可塑化して成形できる状態の樹脂Jに変化して、バレル2内のノズル3側の先端部分に溜められる。この溜められた樹脂Jの内部圧力によって、トーピード16は上側に押し上げられる。そして、第4工程に移行する。
FIG. 4 is a conceptual diagram showing the third step of injection molding using the
図5は、図1の射出成形機1を用いた射出成形の第4工程を示す概念図である。第4工程(計量工程)では、バレル2内のノズル3側に溜められた樹脂Jが設定量となるようにトーピード16の位置を制御する。すなわち、射出成形に必要な設定量の樹脂Jが溜まった位置でトーピード16の位置を停止させる。この際も、プランジャ6は移動させず、プランジャ6によってバレル2の供給口2dが閉鎖された状態を維持する。そして、第5工程に移行する。
FIG. 5 is a conceptual diagram showing the fourth step of injection molding using the
図6は、図1の射出成形機1を用いた射出成形の第5工程を示す概念図である。第5工程(射出工程)では、ロッド8を下側に移動させ、バレル2内のノズル3側に溜められた樹脂Jを、ノズル3のノズル孔3aから金型に向けて射出する。続いて、金型に充填された樹脂Jが射出成形機1に逆流しないように保持するための保持圧力を加える保圧を行い、第5工程が完了する。
FIG. 6 is a conceptual diagram showing the fifth step of injection molding using the
第5工程の後は、金型に充填された樹脂Jの冷却工程に移行し、冷却完了後に金型を開き成形品を取り出すことで一つの成形品が完成する。また、この冷却工程と平行して第1工程に戻り、第1工程~第5工程を繰り返すことで、成形品を連続的に生産することができる。なお、工程を繰り返す際に、第1工程において説明したようなバレル2内への材料供給が、第4工程と第5工程との間に行われ、第5工程の後、第1工程を省略して第2工程に移行してもよい。すなわち、樹脂原料Rの可塑化・計量工程後に、プランジャ6を上側に移動してバレル2の供給口2dが開放された状態とし、供給口2dから次回の射出成形ための材料供給を行ってから射出工程に移行し、当該射出工程の後にそのまま次回の可塑化工程に移行してもよい。
After the fifth step, the process moves to a step of cooling the resin J filled in the mold, and after cooling is completed, the mold is opened and the molded product is taken out, thereby completing one molded product. In addition, by returning to the first step in parallel with this cooling step and repeating the first to fifth steps, molded products can be continuously produced. In addition, when repeating the process, material supply into the
<作用効果>
以上、本実施形態に係る射出成形機1によれば、ロッド8の移動を介して、トーピード16を下側から上側に移動させることで樹脂原料Rを可塑化するとともに、トーピード16を上側から下側に移動させることで可塑化後の樹脂Jを射出することができる。このように、トーピード16の移動によって可塑化工程と射出工程とを行うことができるため、バレル内において1本のスクリュで樹脂原料をノズル側に送りながら徐々に可塑化する従来のスクリュ式の射出成形機に比して、小型化を図ることができる。更に、本実施形態では、バレル2の内周面2bがテーパ面20bを有することにより、テーパ面20bの部分において断面積が減少するため、可塑化工程において、プランジャ6の押圧力によって樹脂原料Rがテーパ面20bに接触する。このテーパ面20bは、第1ヒータ部4aによって加熱された外周面2aに対向する部分であり、バレル2の内周面2bの中でも特に温度が高い傾向にある部分である。このような温度の高いテーパ面20bに樹脂原料Rが接触することにより、高い伝熱効果で樹脂原料Rを可塑化することができる。これに加え、バレル2のテーパ面20bよりも下側に位置するトーピード16のテーパ面16aの部分においても断面積が減少するため、このテーパ面16aにも樹脂原料Rが接触して可塑化する。このように、バレル2のテーパ面20bとトーピード16のテーパ面16aとで二段階で可塑化を行うことにより、樹脂原料Rへの伝熱効果を一層高めることができるため、可塑化工程に要する時間を短縮することができる。以上より、小型化を図ることができ、且つ、可塑化工程の時間を短縮することができる。
<Effect>
As described above, according to the
また、本実施形態によれば、バレル2の内周面2bは、バレル2の外周面2aにおいてヒータ4が設けられた部分に対向する範囲に、テーパ面20bと平行面22bとを有する。バレル2のテーパ面20bは断面積減少によって樹脂原料Rに接触して熱が奪われる部分となるのに対し、バレル2の平行面22bはテーパ面20bに比して熱が奪われ難く温度がより高い部分となる。よって、可塑化工程において、第2ヒータ部4bによる加熱によってテーパ面16aの温度が上昇する際、このような温度がより高い平行面22bにテーパ面16aが対向することにより、テーパ面16aの温度をより効率的に上昇させることができる。そして、温度が高くなったテーパ面16aが樹脂原料Rに接触することになる結果、可塑化工程の時間をより好適に短縮することができる。
Further, according to the present embodiment, the inner
また、本実施形態によれば、ロッド8の内部に設けられた内部ヒータ18によって、バレル2の内部をバレル2の外側からだけでなく内部からも加熱することができる。更に、内部ヒータ18によってトーピード16自体も直接的に加熱することができる。よって、内部ヒータ18によってテーパ面20b及びテーパ面16aの温度をより上昇させ、テーパ面20b及びテーパ面16aの樹脂原料Rへの伝熱効果を上げることができる。その結果、可塑化工程の時間をより好適に短縮することができる。また、従来のスクリュ式の射出成形機では、バレル内部に設けられたスクリュは回転するため内部にヒータを設けることが困難であったが、本実施形態によれば、バレル2の内部において軸方向Aに移動するロッド8(回転しない部材)に対して内部ヒータ18を設けるため、容易に内部ヒータ18を設けることができる。
Further, according to this embodiment, the interior of the
また、本実施形態によれば、内部ヒータ18がトーピード16の内部に延在されていることにより、トーピード16のテーパ面16aの樹脂原料Rへの伝熱効果をより高め、上記効果を好適に奏する。
Further, according to the present embodiment, since the
また、本実施形態によれば、バレル2内に樹脂原料Rを押し出す押出部が直動型のプランジャ6であることにより、加熱された状態での粘性が高く流動性が悪い樹脂原料Rの可塑化に有効である。
Further, according to the present embodiment, since the extrusion part that extrudes the resin raw material R into the
―――第2実施形態―――
次に、図7を参照して、第2実施形態に係る射出成形機1Aについて説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成又は機能については同一の参照符号を付すとともに説明を適宜省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。図7は、第2実施形態に係る射出成形機1Aの概略構成を示す模式断面図である。説明の便宜上、図7では、ロッド8、逆止リング14、及び後述するスクリュ40については、ロッド8、逆止リング14、及びスクリュ40の軸心Xに対して方側(紙面右側)のみを断面として示し、軸心Xに対して他方側(紙面左側)は側面として示している。
---Second embodiment--
Next, with reference to FIG. 7, an
図7に示すように、第2実施形態に係る射出成形機1Aも、第1実施形態に係る射出成形機1と同様、バレル2と、ヒータ4と、ロッド8と、材料供給部10と、を備える。第2実施形態に係る射出成形機1Aは、プランジャ6に代えてスクリュ40を備える点、及び、ロッド8の先端(下側の端部)に設けられたニードル絞り弁50を更に備える点で、第1実施形態に係る射出成形機1と異なる。
As shown in FIG. 7, the
スクリュ40は、バレル2の内部に供給された樹脂原料Rを、バレル2の内部において下側に押し出す押出部である。スクリュ40は、バレル2の開放口2cに嵌まり込むように設けられている。スクリュ40の中央部には、ロッド8が貫通する貫通孔40cが形成されている。すなわち、スクリュ40は、中空状である。第2実施形態において、ロッド8は、スクリュ40の貫通孔40cを貫通した状態(スクリュ40に内挿された状態)でバレル2の内部に配置されている。
The
スクリュ40は、軸方向Aを回転中心として回転するスクリュ型の押出部である。スクリュ40は、例えば所定の動力伝達機構42を介して不図示のモータに接続され、当該モータによって回転する。スクリュ40は、回転による推進力によって、バレル2の内に供給された樹脂原料Rを連続的に押し出し、バレル2のテーパ面20bやトーピード16のテーパ面16aに接触させる。スクリュ40は、例えば、少なくとも射出工程の際は回転を停止し、それ以外は回転し続ける。
The
ニードル絞り弁50は、ロッド8のストッパ12側に設けられている。ニードル絞り弁50は、ロッド8の軸方向Aでの移動に伴い、軸方向Aに移動可能とされている。ニードル絞り弁50は、軸方向Aへの移動により、ノズル3のノズル孔3aの開度を調整する。ニードル絞り弁50は、このノズル孔3aの開度の調整により、ノズル孔3aから金型等の外部に向かって射出する樹脂Jの量を調整する。
The
<作用効果>
以上、第2実施形態に係る射出成形機1Aにおいても、トーピード16の移動によって可塑化工程と射出工程とを行うことができるため、小型化を図ることができる。更に、温度の高いバレル2のテーパ面20bが樹脂原料Rに対して高い伝熱効果を奏することに加え、バレル2のテーパ面20bとトーピード16のテーパ面16aとで二段階で可塑化を行うことにより、樹脂原料Rへの伝熱効果を一層高めることができる。その結果、可塑化工程に要する時間を短くすることができる。以上より、小型化を図ることができ、且つ、可塑化工程の時間を短縮することができる。
<Effect>
As described above, also in the
更に、第1実施形態のようにプランジャ6によって樹脂原料Rを押し出す場合には、プランジャ6が下側に移動するストロークの間しか可塑化ができず、可塑化が断続的なものになる。これに対し、第2実施形態によれば、スクリュ40の回転による推進力によって、連続的に樹脂原料Rを押し出してテーパ面20b及びテーパ面16aに接触させることができるため、連続的な可塑化が可能となる。また、第2実施形態によれば、スクリュ40によって、第1実施形態に比してバレル2の内周面2bへの樹脂原料Rの接触表面積をより増やすことができるため、伝熱効果をより高めることができる。以上によって、可塑化工程の時間をより好適に短縮することができる。
Furthermore, when the resin raw material R is pushed out by the
また、第2実施形態によれば、バレル2内に樹脂原料Rを押し出す押出部がスクリュ型であることにより、加熱された状態での粘性が低く流動性が良い樹脂原料Rの可塑化に有効である。
Further, according to the second embodiment, the extrusion part that extrudes the resin raw material R into the
また、第2実施形態によれば、ニードル絞り弁50を備えることにより、連続的な可塑化によって樹脂Jの量が多くなる場合にも、射出量が適切になるように調整することができる。
Further, according to the second embodiment, by providing the
<変形例>
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記の実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
<Modified example>
The present invention is not limited to the embodiments described above. In other words, the above-described embodiments may be modified as appropriate by those skilled in the art, as long as they have the characteristics of the present invention. Furthermore, the elements of the above-described embodiment and the modified examples described below can be combined to the extent technically possible, and combinations of these are also included within the scope of the present invention as long as they include the features of the present invention. .
例えば、バレル2の内部に樹脂原料Rを押し出す押出部が、直動型又はスクリュ型の何れかに交換可能であってもよい。例えば、加熱された状態での樹脂原料Rの粘性が高い場合は直動型のプランジャ6、当該粘性が低い場合はスクリュ型のスクリュ40とする等、樹脂原料Rの粘性に応じて押出部が交換可能であってもよい。
For example, the extrusion part that extrudes the resin raw material R into the inside of the
また、上記実施形態においてトーピード16はロッド8と一体形成である例について説明したが、トーピード16は、ロッド8とは別体で構成されてロッド8に固定されていてもよい。また、ロッド8の内部ヒータ18は、必ずしもトーピード16の内部に延在していなくてもよく、ロッド8は、内部ヒータ18を必ずしも有していなくてもよい。
Further, in the above embodiment, an example in which the
上記実施形態では、押出部としてのプランジャ6又はスクリュ40がバレル2内に入り込み、プランジャ6又はスクリュ40をロッド8が貫通する例について説明したが、これに限らない。例えば、射出成形機1は、プランジャ6及びスクリュ40を備えていなくてもよく、バレル2内に樹脂原料Rを押し出す押出部としての押し込み装置をバレル2の外部に備え、外部の押し込み装置によって樹脂原料Rをバレル2内に押し込んでもよい。
In the above embodiment, an example has been described in which the
1,1A:射出成形機、2:バレル、2a:バレルの外周面、2b:バレルの内周面、3:ノズル、4:ヒータ(加熱部)、6:プランジャ(押出部)、8:ロッド、16:トーピード、18:内部ヒータ(内部加熱部)、20b:テーパ面、22b:平行面(他の面)、40:スクリュ(押出部)、R:樹脂原料(成形材料)
1, 1A: injection molding machine, 2: barrel, 2a: outer peripheral surface of barrel, 2b: inner peripheral surface of barrel, 3: nozzle, 4: heater (heating part), 6: plunger (extrusion part), 8: rod , 16: Torpedo, 18: Internal heater (internal heating part), 20b: Tapered surface, 22b: Parallel surface (other surface), 40: Screw (extrusion part), R: Resin raw material (molding material)
Claims (5)
前記バレルの外周面に設けられ、前記バレルを介して前記バレルの内部の前記成形材料を加熱する加熱部と、
前記バレルの内部に供給された前記成形材料を、前記バレルの内部において前記一端側に押し出す押出部と、
前記バレルの内部に設けられるとともに前記バレルの軸方向に移動可能であって、前記軸方向において前記一端側に該一端側から他端側に向かって狭くなるテーパ状部分が形成されたトーピードを有するロッドと、
を備え、
前記バレルの内周面は、前記バレルの前記外周面において前記加熱部が設けられた部分に対向する範囲に、前記軸方向において前記他端側から前記一端側に向かって内径が狭くなるテーパ面を有することを特徴とする射出成形機。 a barrel having one end provided with a nozzle for injecting plasticized molding material;
a heating section that is provided on the outer peripheral surface of the barrel and heats the molding material inside the barrel through the barrel;
an extrusion unit that extrudes the molding material supplied inside the barrel toward the one end side inside the barrel;
A torpedo is provided inside the barrel and movable in the axial direction of the barrel, and has a tapered portion formed on the one end side in the axial direction and narrows from the one end side toward the other end side. rod and
Equipped with
The inner circumferential surface of the barrel has a tapered surface whose inner diameter narrows from the other end toward the one end in the axial direction, in a range facing the portion where the heating section is provided on the outer circumferential surface of the barrel. An injection molding machine characterized by having:
3. The injection molding machine according to claim 1, wherein the extruder is a direct-acting type that moves along the axial direction or a screw type that rotates around the axial direction.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022056154A JP2023148242A (en) | 2022-03-30 | 2022-03-30 | Injection molding machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022056154A JP2023148242A (en) | 2022-03-30 | 2022-03-30 | Injection molding machine |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023148242A true JP2023148242A (en) | 2023-10-13 |
Family
ID=88287865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022056154A Pending JP2023148242A (en) | 2022-03-30 | 2022-03-30 | Injection molding machine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023148242A (en) |
-
2022
- 2022-03-30 JP JP2022056154A patent/JP2023148242A/en active Pending
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