JP2023145871A - 発話制御装置及び発話システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気機器とユーザとの間で変化に富んだコミュニケーションを行わせる発話制御装置及び発話システムを提供する。【解決手段】空気清浄機において、発話制御装置は、条件が満たされた場合に、第1の発話を電気機器に実行させ、次回に前記条件が満たされた場合に、第1の発話に応答して電気機器に入力された第1の返事の有無又は第1の返事の特徴に基づいて第1の発話から異ならせた第2の発話を電気機器に実行させる実行部を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、発話制御装置及び発話システムに関する。
特許文献1は、電子書籍の再生装置を開示する。当該電子書籍の再生装置においては、ユーザから入力された指定情報に従い使用する音声合成用データベースを選択することで、登場人物毎に異なる声質の音声で再生したり、ユーザ好みの声質の音声で再生させることができる。(段落0020及び0027)。
特開2005-321706号公報
特許文献1に開示された電子書籍の再生装置においては、再生した音声に対するユーザの返事は考慮されない。このため、電子書籍の再生装置とユーザとの間で変化に富んだコミュニケーションを行うことができない。
本開示は、この問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、電気機器とユーザとの間で変化に富んだコミュニケーションを行わせることができる発話制御装置及び発話システムを提供することを目的とする。
本開示の一形態の発話制御装置は、条件が満たされた場合に、第1の発話を電気機器に実行させ、次回に前記条件が満たされた場合に、前記第1の発話に応答して前記電気機器に入力された第1の返事の有無又は前記第1の返事の特徴に基づいて前記第1の発話から異ならせた第2の発話を前記電気機器に実行させる実行部を備える。
本開示の他の一形態の発話システムは、本開示の一形態の発話制御装置と、電気機器と、を備える。
第1実施形態の空気清浄機のブロック図である。 第1実施形態の空気清浄機により実行される発話の変更を説明する図である。 第1実施形態の空気清浄機により行われる処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態の空気清浄機により行われる処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
1 第1実施形態
1.1 空気清浄機
図1は、第1実施形態の空気清浄機のブロック図である。
図1に図示される第1実施形態の空気清浄機1は、周辺の空気を清浄にする。空気清浄機1が周辺の空気を清浄にする動作以外の動作を行ってもよい。例えば、空気清浄機1が、冷房、暖房、除湿、加湿、イオン供給等の動作を行ってもよい。
また、空気清浄機1は、発話トリガーが発生するのに連動して発話11を実行し、実行した発話11に応答して空気清浄機1に入力されたユーザ21の返事12に基づいて、次回に発話トリガーが発生するのに連動して実行する発話11を制御する。
図1に図示されるように、空気清浄機1は、空気清浄部31、人感センサ32、照度センサ33、操作部34、スピーカ35、マイクロフォン36及び発話制御装置37を備える。
空気清浄部31は、空気清浄機1の外部から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を清浄にし、清浄にした空気を空気清浄機1の外部に吹き出す。空気清浄部31は、ファン、フィルタ等を備える。ファンは、空気清浄機1の外部からフィルタを経由して空気清浄機1の外部へ至る空気流を生成する。フィルタは、生成された空気流により流される空気を通過させ、通過させる空気に含まれる被除去物を当該空気から除去する。除去される被除去物は、ニオイ成分、ホコリ、花粉、PM2.5等である。
人感センサ32は、空気清浄機1の周辺に人が居るか否かを検知して、空気清浄機1の周辺に人が居るか否かを示す検知結果41を出力する。
照度センサ33は、空気清浄機1の周辺の照度を検知して、空気清浄機1の周辺の照度を示す検知結果42を出力する。
操作部34は、操作部34に対して行われた操作を検知して、操作部34に対して行われた操作を示す検知結果43を出力する。操作部34は、ボタン、ダイヤル、スライダ、タッチパネル、タッチパッド等である。
スピーカ35は、入力された音声信号44に応じた音声を発する。
マイクロフォン36は、入力された音声に応じた音声信号45を出力する。
発話制御装置37は、スピーカ35に音声信号44を入力してスピーカ35に音声を発せさせる。これにより、発話制御装置37は、空気清浄機1に発話11を実行させる。
発話制御装置37は、マイクロフォン36により出力された音声信号45に基づいて空気清浄機1に入力された音声を特定する。発話制御装置37は、空気清浄機1に発話11を実行させた後に空気清浄機1に入力された音声であるユーザ21の返事12を特定する。
また、発話制御装置37は、人感センサ32により出力された検知結果41、照度センサ33により出力された検知結果42及び操作部34により出力された検知結果43に基づいて、空気清浄機1に発話11を実行させるタイミングを制御する。
また、発話制御装置37は、空気清浄機1に発話11を実行させた後に空気清浄機1に入力されたユーザ21の返事12に基づいて、次回に空気清浄機1に実行させる発話11を制御する。
発話制御装置37及び空気清浄機1は、発話11を制御する発話システムを構成する。発話制御装置37は、空気清浄機1に内蔵される。発話制御装置37が、空気清浄機1と通信する装置に内蔵されてもよい。例えば、発話制御装置37が、空気清浄機1と通信するクラウドサーバに内蔵されてもよい。発話制御装置37が、空気清浄機1以外の電気機器に実行させる発話11を制御してもよい。例えば、発話制御装置37が、空気調和機、扇風機、加湿器、除湿機、イオン発生機、冷蔵庫、掃除機、電子レンジ等に実行させる発話11を制御してもよい。
発話制御装置37は、プロセッサ、メモリ等を備えるマイクロコントローラ及び周辺回路を備える。プロセッサは、メモリに記憶された制御プログラムを実行してマイクロコントローラ及び周辺回路を発話制御装置37として動作させる。
1.2 発話制御装置
図1に図示されるように、発話制御装置37は、音声分析部51及び実行部52を備える。
音声分析部51は、マイクロフォン36により出力された音声信号45を分析して空気清浄機1に入力された音声の声質61及び当該音声で用いられた方言62を特定する。
実行部52は、条件が満たされた場合に、空気清浄機1に発話11を実行させる。これにより、実行部52は、条件が満たされるという発話トリガーが発生するのに連動して、空気清浄機1に発話11を実行させる。条件が満たされた時刻が属する時間帯に応じて空気清浄機1に実行させる発話11が変更されてもよい。
空気清浄機1に実行させる発話11は、空気清浄機1がユーザ21に対して行う声掛けのための発話であり、ユーザ21が空気清浄機1に対して行う声掛けに対する返事のための発話ではない。
発話11を空気清浄機1に実行させるために満たされるべき条件は、人感センサ32により出力された検知結果41が空気清浄機1の周辺に人が居ることを示すという条件を含む。
満たされるべき条件が、人感センサ32により出力された検知結果41が空気清浄機1の周辺に人が居ることを示すという条件以外の条件を含んでもよい。例えば、満たされるべき条件が、照度センサ33により出力された検知結果42が空気清浄機1の周辺の照度が基準照度以上であることを示すという条件、現在の時刻が特定の時間帯に属するという条件、操作部34により出力された検知結果43が操作部34に対して操作が行われたことを示すという条件、音声分析部51により特定された声質61が特定の声質であるという条件等を含んでもよい。
実行部52が、音声分析部51により特定された声質61に応じて発話11の声質を変更してもよい。例えば、実行部52が、音声分析部51により特定された声質61が男性の声質である場合に、発話11の声質を男性の声質にし、音声分析部51により特定された声質61が女性の声質である場合に、発話11の声質を女性の声質にしてもよい。
発話制御装置37が冷蔵庫等の扉を備える電気機器により実行される発話11を制御する場合は、満たされるべき条件が、当該扉が開かれたことが検知されたという条件を含んでもよい。
満たされるべき条件が、複数の条件の組み合わせであってもよい。ただし、組み合わされる複数の条件には、ユーザ21からの声掛けが検知されたという条件は含まれない。
例えば、満たされるべき条件が、人感センサ32により出力された検知結果41が空気清浄機1の周辺に人が居ることを示すという第1の条件及び/又は空気清浄機1に対して操作が行われたことが検知されたという第2の条件が満たされるという条件であってもよい。
また、満たされるべき条件が、現在の時刻が特定の時間帯に属するという条件が満みたされ、当該第1の条件及び/又は当該第2の条件が満たされるという条件であってもよい。
また、満たされるべき条件が、照度センサ33により出力された検知結果42が空気清浄機1の周辺の照度が基準照度以上であることを示すという条件が満たされ、当該第1の条件及び/又は当該第2の条件が満たされるという条件であってもよい。
また、満たされるべき条件が、現在の時刻が特定の時間帯に属するという条件及び照度センサ33により出力された検知結果42が空気清浄機1の周辺の照度が基準照度以上であることを示すという条件が満たされるという条件であってもよい。
当該第2の条件は、操作部34により出力された検知結果43が操作部34に対して操作が行われたことを示すという条件であってもよいし、空気清浄機1に対して通常の使用のための操作が行われたことが検知されたという条件であってもよい。発話制御装置37が冷蔵庫等の扉を備える電気機器により実行される発話11を制御する場合は、通常の操作は、例えば、扉を開く操作である。
1.3 発話の変更
図2は、第1実施形態の空気清浄機により実行される発話の変更を説明する図である。
図2に示されるように、実行部52は、条件が満たされた場合に、空気清浄機1に第1の発話71を実行させ、次回に条件が満たされた場合に、空気清浄機1に第2の発話72を実行させる。
また、実行部52は、第1の発話71に応答して空気清浄機1に入力された第1の返事73の有無又は第1の返事73の特徴101に基づいて、第2の発話72を第1の発話71から異ならせる。第1の返事73の特徴101は、第1の返事73の内容131及び話し方132を含む。第1の返事73の話し方132は、第1の返事73で用いられた方言171、第1の返事73のフランクさ172及び第1の返事73の音量173を含む。これらは、音声分析部51が、内蔵するデータベースを利用してマイクロフォン36により出力される音声信号45の波形を分析することにより特定することができる。
第2の発話72を第1の発話71から異ならせることは、第2の発話72の内容121を第1の発話71の内容111から異ならせること、第2の発話72の話し方122を第1の発話71の話し方112から異ならせること、第2の発話72に含められるBGMの有無123を第1の発話71に含められるBGMの有無113から異ならせること等を含む。
第1の発話71の内容111及び第2の発話72の内容121は、天気、時事ネタ、誕生日等のイベントに関する事項、ギャグ、空気清浄機1の未使用のモードの紹介等を含む。
第2の発話72の話し方122を第1の発話71の話し方112から異ならせることは、第2の発話72で用いられる方言161を第1の発話71で用いられた方言151から異ならせること、第2の発話72のフランクさ162を第1の発話71のフランクさ152から異ならせること、第2の発話72の音量163を第1の発話71の音量153から異ならせること等を含む。
実行部52は、例えば、第1の返事73が有った場合に、第2の発話72の内容121を第1の発話71の内容111から異ならせる。
また、実行部52は、例えば、第1の返事73が有った場合に、第2の発話72の話し方122を第1の発話71の話し方112から異ならせる。例えば、実行部52は、第1の返事73が有った場合に、第2の発話72の音量163を第1の発話71の音量153より大きくする。
実行部52が、第1の返事73の多少に応じて第2の発話72の音量163を第1の発話71の音量153から異ならせてもよい。例えば、実行部52が、第1の返事73が少ない場合に、第2の発話72の音量163を第1の発話71の音量153より小さくしてもよい。これにより、ユーザ21が第1の発話71が実行されることを望んでいない可能性が高い場合に第1の発話71を控えめにすることができる。
また、実行部52は、例えば、第1の返事73の内容131に基づいて、第2の発話72の内容121を第1の発話71の内容111から異ならせる。例えば、実行部52は、「おはようございます」という第1の発話71を空気清浄機1に実行させた後に肯定的な第1の返事73が空気清浄機1に入力された場合に、「おはようございます。今日も良い天気ですね。」、「おはよう!昨日はよく眠れましたか?」等の第2の発話72を空気清浄機1に実行させる。望ましくは、実行部52は、ユーザ21が聞きたい内容を探る質問を第1の発話71の内容111に含める。
また、実行部52は、例えば、第1の返事73の話し方132に基づいて、第2の発話72の話し方122を第1の発話71の話し方112から異ならせる。
例えば、実行部52は、第1の返事73で用いられた方言171に基づいて、第2の発話72で用いられる方言161を第1の発話71で用いられた方言151から異ならせる。例えば、実行部52は、標準語を用いた第1の発話71を空気清浄機1に実行させた後に関西弁を用いた第1の返事73が空気清浄機1に入力された場合に、関西弁を用いる第2の発話72を空気清浄機1に実行させる。
また、実行部52は、例えば、第1の返事73のフランクさ172に基づいて、第2の発話72のフランクさ162を第1の発話71のフランクさ152から異ならせる。例えば、実行部52は、敬語を用いた第1の発話71を空気清浄機1に実行させた後に敬語を用いない第1の返事73が空気清浄機1に入力された場合に、敬語を用いない第2の発話72を空気清浄機1に実行させる。
また、実行部52は、例えば、第1の返事73の音量173に基づいて、第2の発話72の音量163を第1の発話71の音量153から異ならせる。
第2の発話72を第1の発話71から異ならせることにより、発話制御装置37は、空気清浄機1とユーザ21との間で変化に富んだコミュニケーションを行わせることができる。また、第1の返事73の有無又は第1の返事73の特徴101に基づいて第2の発話72を第1の発話71から異ならせることにより、空気清浄機1とユーザ21との間でユーザ21の個性、言葉遣い、嗜好等に適合するコミュニケーションを行わせることができる。
実行部52が、第1の返事73の内容131が第1の発話71を実行しないことを要求する内容であった場合に、第1の発話71を実行することを要求する音声が空気清浄機1に入力されるまで、空気清浄機1に第1の発話71を実行させることを中止してもよい。第1の発話71を実行しないことを要求する内容を有する第1の返事73は、「話しかけないで」、「静かにして」等の返事である。
満たされるべき条件が、現在の時刻が午前6時から午前8時までの時間帯に属し、冷蔵庫に対して扉を開く操作が行われたことが当日に最初に検知されたという条件である場合は、第1の発話71は、例えば、「今日も頑張りましょうね、朝食は何作りますか?」という発話である。この場合は、第2の発話72は、当該第1の発話71に対する第1の返事73の有無又は第1の返事73の特徴101に応じて変化する。
満たされるべき条件が、現在の時刻が午後11時から午後12時までの時間帯に属し、照度センサにより出力された検知結果が冷蔵庫の周辺の照度が基準照度以上であるという条件である場合は、第1の発話71は、例えば、発話11は、「今日もお疲れ様。ゆっくり休んでくださいね、おやすみなさい」という発話である。この場合は、第2の発話72は、当該第1の発話71に対する第1の返事73の有無又は第1の返事73の特徴101に応じて変化する。
ひとつ目の条件が満たされた場合に実行される第1の発話71に対する第1の返事73の有無又は第1の返事73の特徴101は、ふたつ目の条件が満たされた場合に実行される発話11に影響しない。逆に、ふたつ目の条件が満たされた場合に実行される第1の発話71に対する第1の返事73の有無又は第1の返事73の特徴101は、ひとつ目の条件が満たされた場合に実行される発話11に影響しない。
1.4 空気清浄機により行われる処理
図3及び図4は、第1実施形態の空気清浄機により行われる処理の流れを示すフローチャートである。
空気清浄機1は、図3及び図4に示されるステップS101からS114までを実行する。
ステップS101においては、実行部52が、空気清浄機1に発話11を実行させるために満たされるべき条件が満たされたか否かを判定する。条件が満たされたと判定された場合は、ステップS102が実行される。条件が満たされていないと判定された場合は、ステップS101が実行される。
ステップS102においては、実行部52が、空気清浄機1に第1の発話71を実行させる。
ステップS101及びS102により、実行部52は、条件が満たされるまでは、空気清浄機1に第1の発話71を実行させることなく待機し、条件が満たされるのに連動して、空気清浄機1に第1の発話71を実行させる。実行部52が、所定の時間帯、例えば、朝一番(午前6時から午前7時まで)に条件が満たされた場合のみ、条件が満たされるのに連動して空気清浄機1に第1の発話71を実行させてもよい。
ステップS102に続くステップS103においては、実行部52が、第1の返事73が有ったか否かを判定する。第1の返事73が有ったと判定された場合は、ステップS104が実行される。第1の返事73が無かったと判定された場合は、ステップS108が実行される。
ステップS104においては、実行部52が、第1の返事73の内容131が発話11を実行しないことを要求する内容であるか否かを判定する。発話11を実行しないことを要求する内容を有する第1の返事73は、「話しかけないで」、「静かにして」等の返事である。第1の返事73の内容131が発話11を実行しないことを要求する内容であると判定された場合は、ステップS108が実行される。第1の返事73の内容131が発話11を実行しないことを要求する内容でないと判定された場合は、ステップS105が実行される。
ステップS105においては、実行部52が、第2の発話72を第1の発話71から異ならせる処理を行う。
ステップS105に続くステップS106においては、空気清浄機1に発話11を実行させるために満たされるべき条件が満たされたか否かを判定する。条件が満たされたと判定された場合は、ステップS107が実行される。条件が満たされていないと判定された場合は、ステップS106が実行される。
ステップS107においては、実行部52が、空気清浄機1に第2の発話72を実行させる。
ステップS106及びS107により、実行部52は、条件が満たされるまでは、空気清浄機1に第2の発話72を実行させることなく待機し、条件が満たされるのに連動して、空気清浄機1に第2の発話72を実行させる。
また、ステップS103からS107までにより、実行部52は、第1の返事73が有り、第1の返事73の内容が発話11を実行しないことを要求する内容でない場合に、空気清浄機1に第1の発話71と異なる第2の発話72を実行させる。一方、実行部52は、第1の返事73が無い場合、又は第1の返事73が有ったが、第1の返事73の内容131が発話11を実行しないことを要求する内容である場合に、空気清浄機1に第2の発話72を実行させない。
ステップS108においては、実行部52が、第1の返事73が無いこと、又は第1の返事73の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であることが連続して繰り返された回数をカウントし、カウントした回数が第1の回数以上であるか否かを判定する。カウントした回数が第1の回数以上であると判定された場合は、ステップS109が実行される。カウントした回数が第1の回数以上でないと判定された場合は、ステップS101が実行される。
ステップS109においては、実行部52が、空気清浄機1に第1の発話71を実行させることを中止し、処理を終了する。
ステップS108及びS109により、実行部52は、第1の返事73が無いこと、又は第1の返事73の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であることが連続して第1の回数以上繰り返された場合に、空気清浄機1に第1の発話71を実行させることを中止する。これにより、ユーザ21が第1の発話71が実行されることを望んでいない可能性が高い場合に第1の発話71が継続的に実行されることを抑制することができる。一方、実行部52は、第1の返事73が無いこと、又は第1の返事73の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であることが連続して第1の回数以上繰り返されるまでは、条件が満たされるのに連動して、空気清浄機1に第1の発話71を実行させる。
ステップS107に続くステップS110においては、実行部52が、第2の発話72に応答して空気清浄機1に入力された第2の返事が有ったか否かを判定する。第2の返事が有ったと判定された場合は、ステップS111が実行される。第2の返事が無かったと判定された場合は、ステップS113が実行される。
ステップS111においては、実行部52が、第2の返事の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であるか否かを判定する。発話11を実行しないことを要求する内容を有する第2の返事は、「話しかけないで」、「静かにして」等の返事である。第2の返事の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であると判定された場合は、ステップS113が実行される。第2の返事の内容が発話11を実行しないことを要求する内容でないと判定された場合は、ステップS112が実行される。
ステップS112においては、実行部52が、次回に条件が満たされた場合に空気清浄機1に実行させる第3の発話を第2の発話72から異ならせる処理を行う。
ステップS113においては、実行部52が、第2の返事が無いこと、又は第2の返事の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であることが連続して繰り返された回数をカウントし、カウントした回数が第2の回数以上であるか否かを判定する。カウントした回数が第2の回数以上であると判定された場合は、ステップS114が実行される。カウントした回数が第2の回数以上でないと判定された場合は、ステップS106が実行される。
ステップS114においては、実行部52が、空気清浄機1に第2の発話72を実行させることを中止する。また、ステップS114に続いて再びステップS101が実行される。
ステップS113及びS114により、実行部52は、第2の返事が無いこと、又は第2の返事の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であることが連続して第2の回数以上繰り返された場合に、空気清浄機1に第2の発話72を実行させることを中止し、空気清浄機1に第1の発話71を実行させるようになる。これにより、ユーザ21が第2の発話72が実行されることを望んでいない可能性が高い場合に第2の発話72が継続的に実行されることを抑制することができる。一方、実行部52は、第2の返事が無いこと、又は第2の返事の内容が発話11を実行しないことを要求する内容であることが連続して第2の回数以上繰り返されるまでは、条件が満たされるのに連動して、空気清浄機1に第2の発話72を実行させる。
第2の回数は、第1の回数より大きい。第2の回数が第1の回数より大きくされるのは、第2の発話72は、ユーザ21が第2の発話72が実行されることを望んでいない可能性が低い場合に実行されるため、継続的に実行されてもユーザ21の希望にそぐわない状態となる可能性が低いためである。
1.5 声質ごとの処理
音声分析部51が、特定した声質61を記録し、実行部52が、声質61ごとに図3及び図4に示される処理を行ってもよい。これにより、実行部52は、声質61ごとに第2の発話72を第1の発話71から異ならせる制御等を行う。これにより、第1のユーザにおける第1の発話71から第2の発話72への変化を、第2のユーザにおける第1の発話71から第2の発話72への変化と異ならせることができる。これにより、空気清浄機1とユーザ21との間でユーザ21の個性にあったコミュニケーションを行わせることができる。
1.6 変形例
2個以上の電気機器が図3及び図4に示される処理を行ってもよい。この場合は、2個以上の電気機器が、発話11を実行させるために満たされるべき条件及びカウントした回数を共有する。
実行部52が、記録された声質61と一致しない声質61を有する音声が空気清浄機1に入力された場合に、ユーザ21の名前を質問する発話を空気清浄機1に実行させてもよい。ユーザ21の名前を質問する発話は、「初めまして!お名前は?」等の発話である。さらに、実行部52は、ユーザ21の名前を質問する発話に応答してユーザ21が名前を名乗った場合に、名乗られた名前を含めて挨拶を行う発話を空気清浄機1に実行させてもよい。名乗られた名前を含めて挨拶を行う発話は、「〇〇さん、よろしくお願いします。」等の発話である。
また、実行部52が、記録された声質61と一致する声質61を有する音声が空気清浄機1に入力されたが、空気清浄機1に当該音声が前回入力されてから設定された時間以上の時間が経過している場合に、ユーザ21の名前を再確認する発話を空気清浄機1に実行させてもよい。ユーザ21の名前を再確認する発話は、「もしかして〇〇さん?」等の発話である。さらに、実行部52は、ユーザ21の名前を再確認する発話に応答してユーザ21が返事を行った場合に、再会を歓迎する発話を空気清浄機1に実行させてもよい。再会を歓迎する発話は、「久しぶり!」等の発話である。一方、実行部52は、ユーザ21の名前を再確認する発話に応答してユーザ21が返事を行わなかった場合に、ユーザ21の名前の正否を確認する発話を空気清浄機1に実行させてもよい。ユーザ21の名前の正否を確認する発話は、「あれ、人違い?」等の発話である。
発話制御装置37が、ユーザ辞書登録の機能を有してもよい。発話制御装置37が当該機能を有する場合は、実行部52が、ユーザ21により発せられた言葉の意味を質問する発話を空気清浄機1に実行させ、当該発話に応答してユーザ21が行った回答から当該言葉の意味を認識し、当該言葉に認識した意味を紐づける。例えば、実行部52は、ユーザ21により「りょ」という言葉が発せられた場合に、「りょ」という言葉の意味を質問する「どういう意味?」という発話を空気清浄機1に実行させる。また、実行部52は、当該発話に応答してユーザ21が行った「了解って意味」という回答から「りょ」という言葉の意味である「了解」を認識し、「りょ」という言葉に「了解」という意味を紐づけ、そのことを示す「そうなんだ、覚えた」という発話を空気清浄機1に実行させる。
実行部52が、ユーザ21により空気清浄機1に入力された、発話を促す音声に応答して空気清浄機1に発話を実行させ、実行させた発話に対する回答をユーザ21に促す発話を空気清浄機1に行わせてもよい。例えば、実行部52は、ユーザ21により空気清浄機1に入力された「何か話して」という音声に応答して発話を空気清浄機1に行わせ、「どうだった?」という発話を空気清浄機1にさらに行わせる。また、実行部52が、回答をユーザ21に促す発話に応答してユーザ21により空気清浄機1に入力された回答に応じて次回に空気清浄機1に実行させる発話の話題を変更してもよい。例えば、実行部52が、「面白かった」という回答が入力された場合に、次回空気清浄機1に実行させる発話の話題が属するジャンルを、今回空気清浄機1に実行させた発話の話題が属するジャンルと同じジャンルにし、「つまらなかった」という回答が入力された場合に、次回空気清浄機1に実行させる発話の話題が属するジャンルを、今回空気清浄機1に実行させた発話の話題が属するジャンルと異なるジャンルにする。
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
1 空気清浄機、11 発話、12 返事、21 ユーザ、31 空気清浄部、32 人感センサ、33 照度センサ、34 操作部、35 スピーカ、36 マイクロフォン、37 発話制御装置、41,42,43 検知結果、44,45 音声信号、51 音声分析部、52 実行部、61 声質、62 方言、71 第1の発話、72 第2の発話、73 第1の返事、101 特徴、111 内容、112 話し方、113,123 BGMの有無、121,131 内容、122,132 話し方、151,161,171 方言、152,162,172 フランクさ、153,163,173 音量

Claims (10)

  1. 条件が満たされた場合に、第1の発話を電気機器に実行させ、次回に前記条件が満たされた場合に、前記第1の発話に応答して前記電気機器に入力された第1の返事の有無又は前記第1の返事の特徴に基づいて前記第1の発話から異ならせた第2の発話を前記電気機器に実行させる実行部
    を備える発話制御装置。
  2. 前記実行部は、前記第1の返事が無いこと又は前記第1の返事の内容が発話を実行しないことを要求する内容であることが連続して第1の回数繰り返された場合に、前記第1の発話を前記電気機器に実行させることを中止する
    請求項1に記載の発話制御装置。
  3. 前記実行部は、前記第1の返事が有った場合に、前記第2の発話の内容を前記第1の発話の内容から異ならせる
    請求項1又は2に記載の発話制御装置。
  4. 前記実行部は、前記第1の返事が有った場合に、前記第2の発話の話し方を前記第1の発話の話し方から異ならせる
    請求項1から3までのいずれかに記載の発話制御装置。
  5. 前記実行部は、前記第2の発話に応答して前記電気機器に入力された第2の返事が無いこと又は前記第2の返事の内容が発話を実行しないことを要求する内容であることが連続して第2の回数繰り返された場合に、前記第2の発話を前記電気機器に実行させることを中止する
    請求項1から4までのいずれかに記載の発話制御装置。
  6. 前記実行部は、前記第1の返事が無いこと又は前記第1の返事の内容が発話を実行しないことを要求する内容であることが連続して第1の回数繰り返された場合に、前記第1の発話を前記電気機器に実行させることを中止し、
    前記第2の回数は、前記第1の回数より大きい
    請求項5に記載の発話制御装置。
  7. 前記電気機器に入力された音声の声質を特定する音声分析部を備え、
    前記実行部は、前記声質ごとに前記第2の発話を前記第1の発話から異ならせる制御を行う
    請求項1から6までのいずれかに記載の発話制御装置。
  8. 前記実行部は、前記第1の返事の話し方に基づいて前記第2の発話の話し方を前記第1の発話の話し方から異ならせる
    請求項1から7までのいずれかに記載の発話制御装置。
  9. 前記実行部は、前記第1の返事で用いられた方言に基づいて前記第2の発話で用いられる方言を前記第1の発話で用いられた方言から異ならせる
    請求項1から8までのいずれかに記載の発話制御装置。
  10. 請求項1から9までのいずれかに記載の発話制御装置と、
    前記電気機器と、
    を備える発話システム。
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