JP2023144425A - ガス分析装置及び校正ガス供給方法 - Google Patents

ガス分析装置及び校正ガス供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】校正ガス中の対象成分が配管内に吸着することを抑制して、正確な濃度の校正ガスが測定部に供給されるようにする。【解決手段】ガス分析システム(1)は、測定部(2)と、校正ガスを測定部へ供給する校正ガス供給部(4)と、制御部(76)と、を備えている。校正ガス供給部は、ソースガスボンベ(44)と、希釈ガスボンベ(46)と、ソースガスボンベから供給されるソースガスと希釈ガスボンベから供給される希釈ガスとを合流させる合流部(74)と、ソースガスボンベの供給圧力を調節するためのレギュレータ(48)と、希釈ガスボンベからの希釈ガスの供給流量を制御するための流量調節機構(70)と、を備え、ソースガスボンベからのソースガスの供給流量はレギュレータのみによって調節される。制御部は、所定圧力に固定されたソースガスの供給圧力に基づいて、流量調節機構のみにより校正ガス中の対象成分の濃度を目標濃度に調節する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス分析装置及び校正ガス供給方法に関する。
ガス中に含まれる特定成分の濃度を測定する装置として種々の装置が存在するが、いずれの装置でも、検出器の信号と特定成分の濃度との関係を示す検量線が必要である。検量線を作成するためには、特定成分濃度が既知の校正ガスを用いて測定値の校正を行なう必要がある(特許文献1参照)。
ところで、大気汚染物質の代表的なものとしてBTX(B:ベンゼン、T:トルエン、X:キシレン)があるが、大気中に含まれているBTXはごく微量である。そのため、大気中におけるBTXの濃度を測定するためには、測定値の校正にBTXの濃度が非常に低い校正ガスを使用しなければならない。一方、ボンベに充填可能なBTXのソースガスの濃度は通常、10ppm程度が下限であり、それよりも低い濃度の校正ガスが必要な場合は、ソースガスをN2(窒素)ガスなどの希釈ガスで希釈して必要な濃度の校正ガスを作成する必要がある。
特開2008-304213号公報
BTXなどの物質は他の物質に比べて沸点が高く(例えば、ベンゼンの沸点は約80℃、キシレンの沸点は約140℃である)、常温で液化しやすく、配管の内壁などに吸着しやすい。特に、大気中のBTXなどを測定するガス測定装置では、BTXなどの対象成分を低濃度にしか含まない校正ガスを使用する必要があるが、測定部に至る配管内で対象成分の吸着が発生すると、測定部に導入される校正ガスの対象成分の濃度が所望の濃度よりも低くなるため、正確な校正を行なうことができなくなる。
そこで、本発明は、校正ガス中に含まれる対象成分が測定部に至る配管内において吸着することを抑制して、正確な濃度の校正ガスが測定部に供給されるようにすることを目的とするものである。
BTXなどの高沸点物質を含むソースガスを希釈して低濃度の校正ガスを作成する場合、ソースガスと希釈ガスの流量比が所望の希釈倍率に応じたものとなるように、ソースガスと希釈ガスのそれぞれの流量をフローコントローラ(例えば、マスフローコントローラ)を用いて制御することが一般的である。ここで、本発明者らは、フローコントローラの内部の流路構成は複雑であり、フローコントローラ内にガスの流速が極端に遅くなる部分が形成されやすく、その部分に対象成分が吸着しやすいとの知見を得た。そして本発明者らは、校正ガスの作成に使用するソースガスの流通経路上からフローコントローラを排除することによってソースガスの流通経路の流路構成を単純化しながら、所望の濃度の校正ガスを作成できるようにするとの発想に至った。本発明はこのような発想に基づいてなされたものである。すなわち、本発明の概要は以下のとおりである。
本発明に係るガス分析装置は、ガス中の対象成分の濃度を測定するための測定部と、前記測定部の測定値の校正に使用する校正ガスを前記測定部へ供給するための校正ガス供給部と、前記測定部及び前記校正ガス供給部の動作を制御する制御部と、を備えている。前記校正ガス供給部は、前記対象成分を既知の濃度で含むソースガスを供給するソースガスボンベと、前記ソースガスを希釈するための希釈ガスを供給する希釈ガスボンベと、前記ソースガスボンベから供給される前記ソースガスと前記希釈ガスボンベから供給される前記希釈ガスとを合流させて前記校正ガスを作成する合流部と、前記ソースガスボンベと前記合流部との間に設けられ、前記ソースガスボンベから前記合流部へ供給される前記ソースガスの供給圧力を調節するためのレギュレータと、前記希釈ガスボンベと前記合流部との間に設けられ、前記希釈ガスボンベから前記合流部へ供給される前記希釈ガスの流量を制御するための流量調節機構と、を備えている。前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給流量は前記レギュレータのみによって調節される。前記制御部は、前記校正ガス供給部から前記測定部へ前記校正ガスを供給する際に、前記ソースガスの供給圧力が前記レギュレータによって前記校正ガス中の前記対象成分の目標濃度とは無関係な所定圧力で固定された状態で、前記所定圧力に固定された前記ソースガスの供給圧力に基づいて、前記流量調節機構のみにより前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を前記目標濃度に調節するように構成されており、前記ガス分析装置は、前記合流部において前記目標濃度に調節された前記校正ガスのうち分析に必要な流量のみを取り出して前記測定部における測定に使用するように構成されている。
本発明に係る校正ガス供給方法は、対象成分を既知の濃度で含むソースガスと前記ソースガスを希釈するための希釈ガスとを合流部において合流させて校正ガスを作成し、ガス中の前記対象成分の濃度を測定するための測定部へ前記校正ガスを供給する校正ガス供給方法である。当該方法は、前記ソースガスを供給するソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力をレギュレータのみによって所定圧力に固定した状態で前記合流部へ前記ソースガスを供給するソースガス供給ステップと、前記所定圧力に固定された前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力に基づいて、前記合流部において作成される前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を目標濃度にするための前記希釈ガスの必要流量を割り出す流量割出しステップと、前記希釈ガスボンベから前記合流部へ供給される前記希釈ガスの流量が前記流量割出しステップで割り出した前記必要流量となるように、前記希釈ガスボンベからの前記希釈ガスの供給流量を流量調節機構により制御する流量制御ステップと、前記合流部において前記対象成分の濃度が前記目標濃度に調節された校正ガスのうちの所定流量を取り出して前記測定部での測定に使用する校正ガス取出しステップと、をその順に備えている。
本発明に係るガス分析装置では、校正ガス供給部から測定部へ供給される校正ガスの対象成分濃度が、対象成分を含むソースガスの供給圧力を固定しながら希釈ガスの流量を制御する方法によって目標濃度に調節されるように構成されている。このような構成により、ソースガスの流通経路上にフローコントローラが存在しないので、対象成分がフローコントローラの配管内で吸着することがなく、正確な濃度の校正ガスを測定部に供給することができる。
本発明に係る校正ガス供給方法では、測定部へ校正ガスを供給する際に、ソースガスの供給圧力をレギュレータのみよって固定し、希釈ガスの流量を流量調節機構によって制御することで校正ガスの対象成分濃度を目標濃度に調節する。これにより、ソースガスの流通経路上にフローコントローラを配置する必要がなく、対象成分がフローコントローラの配管内で吸着することを防止でき、正確な濃度の校正ガスを測定部に供給することができる。
ガス分析システムの一実施例を示す概略構成図である。 同実施例において、希釈して作成した校正ガス中の対象成分を捕集管に捕集する際の校正ガスの流れを説明するための図である。 同実施例において、希釈されていない校正ガス中の対象成分を捕集管に捕集する際の校正ガスの流れを説明するための図である。 同実施例において、サンプルガス中の対象成分を捕集管に捕集する際の校正ガスの流れを説明するための図である。 同実施例において、捕集管に捕集した対象成分の測定を行なう際のガスの流れを説明するための図である。 同実施例における校正ガス供給部の校正ガス作成動作の一例を示すフローチャートである。 校正ガス供給部のソースガスボンベの供給圧力を所定圧力にしたときのソースガスの流量(既定流量)を算出する動作の一例を示すフローチャートである。 既定流量を算出する動作の他の例を示すフローチャートである。 ガス分析システムの校正ガス供給部の流路構成の変形例を説明するための流路構成図である。
以下、本発明に係るガス分析システム及び校正ガス供給方法の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1に示されているように、ガス分析システム1は、測定部2、校正ガス供給部4、制御部76及び流量記憶部78を備えている。この実施例において、測定部2はガスクロマトグラフであり、測定の対象成分は、例えば大気中に含まれるBTXである。
測定部2は、分岐部10、マルチポートバルブ12、捕集管14、第1分離カラム16、第2分離カラム18、検出器20、及び吸引ポンプ22を備えている。
分岐部10には、サンプルガス流路6、校正ガス流路8、導入流路24、及び排出流路40が接続されている。サンプルガス流路6は、測定部2へサンプルガスを供給するための流路である。校正ガス流路8は、校正ガス供給部4から測定部2へ校正ガスを供給するための流路である。導入流路24は、サンプルガス流路6を通じて供給されるサンプルガス、又は校正ガス流路8を通じて供給される校正ガスが流れる流路であり、マルチポートバルブ12の1つのポートaに接続されている。排出流路40は、校正ガス供給部4から供給される校正ガスの一部を外部へ排出するための流路である。排出流路40上にはストップバルブ42が設けられている。分岐部10は、複数の配管を互いに接続する接手であってもよいし、マルチポートバルブなどの切替機構であってもよい。
捕集管14は、導入流路24を通じて導入されたサンプルガス及び校正ガス中に含まれる対象成分を捕集するためのものであり、捕集流路26上に設けられている。捕集流路26の一端は、マルチポートバルブ12のポートのうちの導入流路24が接続されているポートaと隣り合うポートjに接続されており、捕集流路26の他端は、マルチポートバルブ12のポートのうちの吸引流路32が接続されているポートcと隣り合うポートbに接続されている。吸引流路32上に吸引ポンプ22が設けられている。マルチポートバルブ12において、導入流路24が接続されているポートaと吸引流路32が接続されているポートbは互いに隣り合っている。
第1分離カラム16及び第2分離カラム18は、サンプルガス及び校正ガス中の対象成分を個々に分離するためのものである。第1分離カラム16は第1分離流路28上に設けられており、第2分離カラム18は第2分離流路30上に設けられている。第1分離流路28の一端はマルチポートバルブ12のポートiに接続され、第1分離流路28の他端はマルチポートバルブ12のポートeに接続されている。
マルチポートバルブ12において、第1分離流路28の一端が接続されているポートiは、捕集流路26の一端が接続されているポートjとドレイン流路38が接続されているポートhとの間に位置しており、第1分離流路28の他端が接続されているポートeは、第1キャリアガス流路34が接続されているポートdと第2分離流路30の上流端が接続されているポートfとの間に位置している。マルチポートバルブ12において第2分離流路30の上流端が接続されているポートfとドレイン流路38が接続されているポートhとの間に位置するポートgには、第2キャリアガス流路36が接続されている。第2分離流路30の下流端は検出器20へ通じている。第1キャリアガス流路34及び第2キャリアガス流路36は、キャリアガス(例えば、窒素ガス)を供給するための流路である。
マルチポートバルブ12は2ポジションバルブであり、ポートa-j間、b-c間、d-e間、f-g間、及びh-i間を連通させた第1の状態(図1の状態)、及びポートa-b間、c-d間、e-f間、g-h間、及びi-j間を連通させた第2の状態(図4の状態)のいずれか一方の状態に切り替えることができる。
検出器20は、第1分離カラム16及び第2分離カラム18から溶出してきた対象成分の濃度に応じた信号を出力するものである。検出器20の種類は特に限定されないが、FID(水素炎イオン化検出器)のほか、TCD(熱伝導度検出器)などを検出器20として使用することができる。
校正ガス供給部4は、対象成分を所望の濃度で含む校正ガスを測定部2へ供給することができるように構成されている。校正ガス供給部4には、対象成分を既知の濃度で含むソースガスを供給するソースガスボンベ44、及び、ソースガスを希釈するための希釈ガス(例えば、窒素ガス)を供給する希釈ガスボンベ46が設けられている。
ソースガスボンベ44の出口に供給圧力を調節するためのレギュレータ48が設けられ、レギュレータ48の下流にソースガス流路50が接続されている。ソースガス流路50は、希釈用流路52、無希釈用流路54及びパージ用流路64に分岐している。希釈用流路52上にはストップバルブ56及び抵抗管58が設けられ、無希釈用流路54上にはストップバルブ60及び抵抗管62が設けられ、パージ用流路64上にはストップバルブ66が設けられている。希釈用流路52、無希釈用流路54及びパージ用流路64はそれぞれストップバルブ56、60及び66によって開閉される。希釈用流路52は、ソースガスボンベ44からのソースガスを希釈ガスによって希釈して校正ガスとする際に使用される流路であり、無希釈流路54は、ソースガスボンベ44からのソースガスを希釈せずに校正ガスとする際に使用される流路である。無希釈用流路54上に設けられている抵抗管62は希釈用流路52上に設けられている抵抗管58よりも流路抵抗が小さくなっている。このため、ソースガスを希釈せずに校正ガスとする場合に、ソースガスを希釈して校正ガスとする場合に比べてより高い流量でソースガスを流すことができる。
希釈ガスボンベ46の出口に供給圧力を調節するためのレギュレータ68が設けられ、レギュレータ68の下流に希釈ガス流路69が接続されている。希釈ガス流路69上には流量調節機構としての圧力制御器70及び抵抗管72が設けられている。希釈ガス流路69を流れる希釈ガスの流量は圧力制御器70によって制御される。なお、圧力制御器70に代えてマスフローコントローラなどのフローコントローラを使用することもできる。
希釈用流路52、無希釈用流路54、及び希釈ガス流路69は合流部74において合流し、分岐部10に流体接続されている。
校正ガス供給部4では、校正ガスの供給が終了した後でパージ用流路64のストップバルブ66を開くことにより、ソースガスボンベ44からストップバルブ56及び60までの間の流路内にあるガスを外部へパージすることができる。なお、図1では、無希釈用流路54と枝分かれするようにパージ用流路64が設けられているが、パージ用流路64を別の位置に設けても同等の機能を果たすことができる。図9に示す変形例では、パージ用流路64が、ストップバルブ56と抵抗管58との間の位置で希釈用流路52から分岐するように設けられている。抵抗管58は抵抗管62に比べて流路抵抗が大きいため、希釈用流路52を通じたソースガスの供給が終了してストップバルブ56を閉じた後も、ストップバルブ56と抵抗管58との間が高圧で維持され、それに起因してソースガスが分岐部10側へリークする可能性がある。図9の例のようにストップバルブ56と抵抗管58との間の位置で希釈用流路52から分岐するようにパージ用流路64が設けられていれば、希釈用流路52を通じたソースガスの供給が終了した後でストップバルブ66を僅かに開くことにより、ストップバルブ56と抵抗管58との間の残圧を除去することができる。なお、ソースガス流路50のパージは、ストップバルブ56及び66を同時に開くことによって行なうことができる。
ここで、希釈用流路52及び無希釈用流路54に設けられている抵抗管58及び62の内部においてソースガス中の対象成分が吸着することを抑制するために、何らかのヒータ要素によって抵抗管58及び62が一定温度以上(例えば、80℃)に加温されていることが好ましい。この実施例では、測定部2はガスクロマトグラフであり、第1分離カラム16及び第2分離カラム18を加温して一定に制御するためのカラムオーブン(図示は省略)を備えているので、抵抗管58及び62を第1分離カラム16及び第2分離カラム18とともにカラムオーブン内に収容して加温することができる。すなわち、ガスクロマトグラフ2のカラムオーブンを抵抗管58及び62を加温するヒータ要素として用いることができる。
次に、校正ガス及びサンプルガス中の対象成分の測定を行なう際の動作について、図2から図5を用いて説明する。
希釈ガスによって希釈したソースガスを校正ガスとして校正ガス供給部4から測定部2へ供給する際は、図2に示されているように、希釈用流路52を通じてソースガスを合流部74へ供給し、希釈ガス流路69を通じて希釈ガスを合流部74へ供給する。ソースガスは合流部74において希釈ガスによって希釈されて校正ガスとなり、校正ガス流路8を通じて測定部2に供給される。測定部2では、マルチポートバルブ12を、導入流路24、捕集流路26及び吸引流路32を直列に接続する第1の状態にする。このとき、分岐部10に供給される校正ガスのうちの所定流量のみが捕集流路26に引き込まれるように吸引ポンプ22を動作させ、校正ガス中の対象成分を捕集管14に捕集する。分岐部10に供給される校正ガスのうち捕集流路26に引き込まれなかった部分は排出流路40を通じて外部へ排出される。なお、校正ガス供給部4における校正ガスの対象成分濃度の調節については後述する。
ソースガスを希釈せずに校正ガスとして校正ガス供給部4から測定部2へ供給する際は、図3に示されているように、無希釈用流路54及び校正ガス流路8を通じてソースガスのみを測定部2に供給する。測定部2では、マルチポートバルブ12を、導入流路24、捕集流路26及び吸引流路32を直列に接続する第1の状態にする。このとき、分岐部10に供給される校正ガスのうちの所定流量のみが捕集流路26に引き込まれるように吸引ポンプ22を動作させ、校正ガス中の対象成分を捕集管14に捕集する。分岐部10に供給される校正ガスのうち捕集流路26に引き込まれなかった部分は排出流路40を通じて外部へ排出される。
また、サンプルガスを測定部2へ導入する際は、図4に示されているように、マルチポートバルブ12を、導入流路24、捕集流路26及び吸引流路32を直列に接続する第1の状態にする。このとき、サンプルガスが所定流量で捕集流路26に引き込まれるように吸引ポンプ22を動作させ、サンプルガス中の対象成分を捕集管14に捕集する。
図2~図4の動作によって捕集管14に捕集した校正ガス中の対象成分又はサンプルガス中の対象成分の測定は、図5に示されているように、マルチポートバルブ12を、第1キャリアガス流路34、捕集流路26、第1分離流路28、及び第2分離流路30が直列に接続される第2の状態にし、第1キャリアガス流路34からキャリアガスを供給することで行われる。捕集管14に捕集された対象成分は、第1キャリアガス流路34から供給されるキャリアガスによって第1分離カラム16及び第2分離カラム18へ搬送され、第1分離カラム16及び第2分離カラム18において個々の成分に時間的に分離されて溶出し、検出器20に導入されてそれぞれの濃度に基づく信号が取得される。
次に、校正ガス供給部4における校正ガスの対象成分濃度の調節について、図1とともに図6のフローチャートを用いて説明する。
校正ガス供給部4から測定部2へ校正ガスを供給する際、制御部76が校正ガスにおける対象成分の目標濃度を設定する(ステップ101)。ソースガスボンベ44の出口に設けられているレギュレータ48は、ソースガスの供給圧力が所定圧力になるように調節される(ステップ102)。レギュレータ48の調節は、制御部76によって自動的に行なわれるようになっていてもよいし、ユーザが手動で行なうようになっていてもよい。ソースガスボンベ44の供給圧力が所定圧力に調節されているときのソースガスの供給流量は既定流量として流量記憶部78に記憶されている。流量記憶部78に記憶されている既定流量は、予め実行された流量算出動作によって算出されたものである。流量算出動作については後述する。
制御部76は、ソースガスボンベ44から合流部74に供給されるソースガスの流量が流量記憶部78に記憶されている既定流量であることを前提として、合流部74において作成される校正ガス中における対象成分濃度を目標濃度にするための希釈ガスの必要流量を計算する(ステップ103)。そして、制御部76は、圧力制御器70により、合流部74に供給される希釈ガスの流量を計算によって求めた必要流量に制御する(ステップ104)。
上記のように、制御部76は、ソースガスボンベ44からの供給圧力及び供給流量を一定に保ちながら希釈ガスの流量のみを圧力制御器70で制御することによって、校正ガス供給部4から測定部2へ供給される校正ガスの対象成分濃度を目標濃度に制御する。
ここで、レギュレータ48によってソースガスボンベ44の供給圧力を所定圧力に調節したときのソースガスの流量(既定流量V)を算出する既定流量算出動作の一例について、図1とともに図7のフローチャートを用いて説明する。
制御部76は、既定流量を算出するための既定流量算出モードを実行できるように構成されており、既定流量算出モードが実行されたときに下記の動作を実行する。
(ソースガス測定)
レギュレータ48によってソースガスボンベ44の供給圧力を所定圧力に調節する。制御部76は、希釈ガスボンベ46からの希釈ガスの供給流量をゼロにし、希釈されていないソースガスを捕集流路26において一定時間、所定流量で流してソースガス中の対象成分を捕集管14に捕集した後、捕集した対象成分をキャリアガスによって検出器20へ導いて測定値Aを検出器20により取得する(ステップ201)。
(第1校正ガス測定)
制御部76は、ソースガスボンベ44の供給圧力が所定圧力に調節された状態で、フローコントローラ70によって希釈ガスの供給流量をVに制御して第1の対象成分濃度をもつ第1の校正ガスを作成する。そして、制御部76は、作成した第1の校正ガスを捕集流路26において一定時間、所定流量で流して第1の校正ガス中の対象成分を捕集管14に捕集した後、捕集した対象成分をキャリアガスによって検出器20へ導いて測定値Aを検出器20により取得する(ステップ202)。
制御部76は、上記の第1校正ガス測定での希釈ガスの供給流量Vと、ソースガス測定及び第1校正ガス測定のそれぞれの測定値A,Aの値を次式(1)に代入することによって、ソースガスボンベ44の供給圧力を所定圧力に調節したときのソースガスの流量V(既定流量)を算出する(ステップ203)。
=V(A/(A-A)) (1)
制御部76は、上記式(1)を用いて算出した既定流量Vの値を流量記憶部78に記憶させる。
ここで、上記(1)式は、測定値A、A、既定流量V、供給流量Vの間に理論上成立する次式(2)から導出される。
=A・(V/(V+V)) (2)
図8は既定流量算出動作の他の例を表すフローチャートである。
この例の既定流量算出動作では、ソースガス測定に代えて後述の第2校正ガス測定を実行する。すなわち、上記の第1校正ガス測定(ステップ301)と後述の第2校正ガス測定(ステップ302)を実行し、それらの測定で得られた測定値を用いて既定流量V0を算出する(ステップ303)。
(第2校正ガス測定)
第1校正ガス測定(ステップ301)が終了した後、制御部76は、ソースガスボンベ44の供給圧力が所定圧力に調節された状態で、圧力制御器70によって希釈ガスの供給流量をVに制御して第2の対象成分濃度をもつ第2の校正ガスを作成する。そして、制御部76は、作成した第2の校正ガスを捕集流路26において一定時間、所定流量で流して第2の校正ガス中の対象成分を捕集管14に捕集した後、捕集した対象成分をキャリアガスによって検出器20へ導いて測定値Aを検出器20により取得する(ステップ302)。
制御部76は、上記の第1校正ガス測定及び第2校正ガス測定での希釈ガスの供給流量V,Vと、それぞれの測定の測定値A,Aの値を次式(3)に代入することによって、ソースガスボンベ44の供給圧力を所定圧力に調節したときのソースガスの流量V(既定流量)を算出する(ステップ303)。
=(A-A)/(A-A) (3)
制御部76は、上記式(3)を用いて算出した既定流量Vの値を流量記憶部78に記憶させる。
ここで、上記式(3)は、以下のようにして導出される。
ソースガスのみを測定部2へ供給して得られる測定値をAとすると、上記の第1校正ガス測定で得られた測定値Aは、A、既定流量V、供給流量Vを用いて、次の(2)式のように表すことができる。
=A・(V/(V+V)) (4)
この(4)式は上記した(2)式と同一の式である。
同様に、上記の第2校正ガス測定で得られた測定値Aは、A、既定流量V、供給流量Vを用いて、次の(5)式のように表すことができる。
=A・(V/(V+V)) (5)
上記(4)、(5)式からAを消去するようにVについて整理すると上述の(3)式となる。すなわち、ソースガスボンベ44の供給圧力を所定圧力に調節したときのソースガスの流量Vは、第1校正ガス測定及び第2校正ガス測定の2つの測定での希釈ガスの供給流量V、Vと、測定値A、Aを用いた計算によって求めることができる。
以上において説明した実施例は、本発明に係るガス分析システム及び校正ガス供給方法の実施形態の一例に過ぎない。本発明に係るガス分析システム及び校正ガス供給方法の実施形態は以下に示すとおりである。
本発明に係るガス分析システムの一実施形態では、
ガス中の対象成分の濃度を測定するための測定部と、
前記測定部の測定値の校正に使用する校正ガスを前記測定部へ供給するための校正ガス供給部と、
前記測定部及び前記校正ガス供給部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記校正ガス供給部は、
前記対象成分を既知の濃度で含むソースガスを供給するソースガスボンベと、
前記ソースガスを希釈するための希釈ガスを供給する希釈ガスボンベと、
前記ソースガスボンベから供給される前記ソースガスと前記希釈ガスボンベから供給される前記希釈ガスとを合流させて前記校正ガスを作成する合流部と、
前記ソースガスボンベと前記合流部との間に設けられ、前記ソースガスボンベから前記合流部へ供給される前記ソースガスの供給圧力を調節するためのレギュレータと、
前記希釈ガスボンベと前記合流部との間に設けられ、前記希釈ガスボンベから前記合流部へ供給される前記希釈ガスの流量を制御するための流量調節機構と、を備え、前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給流量は前記レギュレータのみによって調節され、
前記制御部は、前記校正ガス供給部から前記測定部へ前記校正ガスを供給する際に、前記ソースガスの供給圧力が前記レギュレータによって前記校正ガス中の前記対象成分の目標濃度とは無関係な所定圧力で固定された状態で、前記所定圧力に固定された前記ソースガスの供給圧力に基づいて、前記流量調節機構のみにより前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を前記目標濃度に調節するように構成されており、
前記ガス分析装置は、前記合流部において前記目標濃度に調節された前記校正ガスのうち分析に必要な流量のみを取り出して前記測定部における測定に使用するように構成されている。
本発明に係るガス分析システムの一実施形態の第1態様では、前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力であるときの前記合流部への前記ソースガスの供給流量を既定流量Vとして記憶する流量記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記校正ガス供給部から前記測定部へ前記校正ガスを供給する際に、前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を前記目標濃度にするために必要な前記希釈ガスの供給流量を前記流量記憶部に記憶されている前記既定流量Vに基づいて算出し、算出した流量の前記希釈ガスを前記流量調節機構により供給するように構成されている。
本発明に係るガス分析システムの一実施形態の第2態様では、前記制御部は、前記既定流量Vを求めるための既定流量算出モードが実行されたときに、
前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を0にし、前記測定部へ前記ソースガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得するソースガス測定ステップと、
前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
前記ソースガス測定ステップ及び前記第1校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
=V(A/(A-A))
を用いて算出する算出ステップと、を実行するように構成されており、
前記流量記憶部は前記算出ステップにおいて算出された前記既定流量Vを記憶するように構成されている。なお、この第2態様は上記第1態様と組み合わせることができる。
本発明に係るガス分析システムの一実施形態の第3態様では、前記制御部は、前記既定流量Vを求めるための既定流量算出モードが実行されたときに、
前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第2流量Vに調節して第2の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第2の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第2校正ガス測定ステップと、
前記第1校正ガス測定ステップ及び前記第2校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
=(A-A)/(A-A
を用いて算出する算出ステップと、を実行するように構成されており、
前記流量記憶部は前記算出ステップにおいて算出された前記既定流量Vを記憶するように構成されている。
なお、この第3態様は上記第1態様と組み合わせることができる。
本発明に係るガス分析システムの一実施形態の第4態様では、前記校正ガス供給部は、前記レギュレータの下流に設けられた抵抗管を備えており、前記ガス分析システムは、前記抵抗管を加温するヒータ要素を備えている。これにより、ソースガス中の対象成分が抵抗管内で吸着することが抑制される。
なお、この第3態様は上記第1態様、及び/又は第2態様と第3態様のいずれかと組み合わせることができる。
上記第4態様において、前記測定部が、ガス中の測定対象成分を他の成分から分離するための分離カラム、及び前記分離カラムを内部に収容して前記分離カラムの温度を所定温度に制御するためのカラムオーブンを備えたガスクロマトグラフである場合、前記校正ガス供給部の前記抵抗管は前記ヒータ要素としての前記カラムオーブン内に収容することができる。これにより、ガスクロマトグラフを構成するカラムオーブンに抵抗管を加温するためのヒータ要素としての機能を果たさせることができ、新たなヒータ要素を設ける必要がなくなる。
本発明に係る校正ガス供給方法の一実施形態は、対象成分を既知の濃度で含むソースガスと前記ソースガスを希釈するための希釈ガスとを合流部において合流させて校正ガスを作成し、ガス中の前記対象成分の濃度を測定するための測定部へ前記校正ガスを供給する校正ガス供給方法であって、
前記ソースガスを供給するソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力をレギュレータのみによって所定圧力に固定した状態で前記合流部へ前記ソースガスを供給するソースガス供給ステップと、
前記所定圧力に固定された前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力に基づいて、前記合流部において作成される前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を目標濃度にするための前記希釈ガスの必要流量を割り出す流量割出しステップと、
希釈ガスボンベから前記合流部へ供給される前記希釈ガスの流量が前記流量割出しステップで割り出した前記必要流量となるように、前記希釈ガスボンベからの前記希釈ガスの供給流量を流量調節機構により制御する流量制御ステップと、
前記合流部において前記対象成分の濃度が前記目標濃度に調節された校正ガスのうちの所定流量を取り出して前記測定部での測定に使用する校正ガス取出しステップと、をその順に備えている。
本発明に係る校正ガス供給方法の一実施形態の第1態様では、前記ソースガス供給ステップの前に、前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力であるときの前記合流部への前記ソースガスの供給流量を既定流量Vとして求める既定流量算出ステップと、
前記既定流量算出ステップにおいて算出した前記既定流量を記憶する流量記憶ステップと、をさらに備え、
前記流量割出しステップでは、前記既定流量Vを用いて前記必要流量を割り出す。
上記第1態様において、
前記既定流量算出ステップは、
前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を0にし、前記測定部へ前記ソースガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得するソースガス測定ステップと、
前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
前記ソースガス測定ステップ及び前記第1校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
=V(A/(A-A))
を用いて算出する算出ステップと、を備えていてもよい。
また、上記第1態様において、
前記既定流量算出ステップは、
前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第2流量Vに調節して第2の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第2の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第2校正ガス測定ステップと、
前記第1校正ガス測定ステップ及び前記第2校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
=(A-A)/(A-A
を用いて算出する算出ステップと、を備えていてもよい。
1 ガス分析システム
2 測定部
4 校正ガス供給部
6 サンプルガス流路
8 校正ガス流路
10 分岐部
12 マルチポートバルブ
14 捕集管
16 第1分離カラム
18 第2分離カラム
20 検出器
22 吸引ポンプ
24 導入流路
26 捕集流路
28 第1分離流路
30 第2分離流路
32 吸引流路
34 第1キャリアガス流路
36 第2キャリアガス流路
38 ドレイン流路
40 排出流路
42,56,60,66 ストップバルブ
44 ソースガスボンベ
46 希釈ガスボンベ
48,68 レギュレータ
50 ソースガス流路
52 希釈用流路
54 無希釈用流路
58,62,72 抵抗管
64 パージ用流路
69 希釈ガス流路
70 圧力制御器
74 合流部
76 制御部
78 流量記憶部

Claims (10)

  1. ガス中の対象成分の濃度を測定するための測定部と、
    前記測定部の測定値の校正に使用する校正ガスを前記測定部へ供給するための校正ガス供給部と、
    前記測定部及び前記校正ガス供給部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記校正ガス供給部は、
    前記対象成分を既知の濃度で含むソースガスを供給するソースガスボンベと、
    前記ソースガスを希釈するための希釈ガスを供給する希釈ガスボンベと、
    前記ソースガスボンベから供給される前記ソースガスと前記希釈ガスボンベから供給される前記希釈ガスとを合流させて前記校正ガスを作成する合流部と、
    前記ソースガスボンベと前記合流部との間に設けられ、前記ソースガスボンベから前記合流部へ供給される前記ソースガスの供給圧力を調節するためのレギュレータと、
    前記希釈ガスボンベと前記合流部との間に設けられ、前記希釈ガスボンベから前記合流部へ供給される前記希釈ガスの流量を制御するための流量調節機構と、を備え、前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給流量は前記レギュレータのみによって調節され、
    前記制御部は、前記校正ガス供給部から前記測定部へ前記校正ガスを供給する際に、前記ソースガスの供給圧力が前記レギュレータによって前記校正ガス中の前記対象成分の目標濃度とは無関係な所定圧力で固定された状態で、前記所定圧力に固定された前記ソースガスの供給圧力に基づいて、前記流量調節機構のみにより前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を前記目標濃度に調節するように構成されており、
    前記ガス分析装置は、前記合流部において前記目標濃度に調節された前記校正ガスのうち分析に必要な流量のみを取り出して前記測定部における測定に使用するように構成されている、ガス分析装置。
  2. 前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力であるときの前記合流部への前記ソースガスの供給流量を既定流量Vとして記憶する流量記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記校正ガス供給部から前記測定部へ前記校正ガスを供給する際に、前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を前記目標濃度にするために必要な前記希釈ガスの供給流量を前記流量記憶部に記憶されている前記既定流量Vに基づいて算出し、算出した流量の前記希釈ガスを前記流量調節機構により供給するように構成されている、請求項1に記載のガス分析装置。
  3. 前記制御部は、前記既定流量Vを求めるための既定流量算出モードが実行されたときに、
    前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を0にし、前記測定部へ前記ソースガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得するソースガス測定ステップと、
    前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
    前記ソースガス測定ステップ及び前記第1校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
    =V(A/(A-A))
    を用いて算出する算出ステップと、を実行するように構成されており、
    前記流量記憶部は前記算出ステップにおいて算出された前記既定流量Vを記憶するように構成されている、請求項1又は2に記載のガス分析装置。
  4. 前記制御部は、前記既定流量Vを求めるための既定流量算出モードが実行されたときに、
    前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
    前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力で固定された状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第2流量Vに調節して第2の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第2の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第2校正ガス測定ステップと、
    前記第1校正ガス測定ステップ及び前記第2校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
    =(A-A)/(A-A
    を用いて算出する算出ステップと、を実行するように構成されており、
    前記流量記憶部は前記算出ステップにおいて算出された前記既定流量Vを記憶するように構成されている、請求項1又は2に記載のガス分析装置。
  5. 前記校正ガス供給部は、前記レギュレータの下流に設けられた抵抗管を備えており、
    前記ガス分析システムは、前記抵抗管を加温するヒータ要素を備えている、請求項1から4のいずれか一項に記載のガス分析装置。
  6. 前記測定部は、ガス中の測定対象成分を他の成分から分離するための分離カラム、及び前記分離カラムを内部に収容して前記分離カラムの温度を所定温度に制御するためのカラムオーブンを備えたガスクロマトグラフであり、
    前記校正ガス供給部の前記抵抗管は前記ヒータ要素としての前記カラムオーブン内に収容されている、請求項5に記載のガス分析装置。
  7. 対象成分を既知の濃度で含むソースガスと前記ソースガスを希釈するための希釈ガスとを合流部において合流させて校正ガスを作成し、ガス中の前記対象成分の濃度を測定するための測定部へ前記校正ガスを供給する校正ガス供給方法であって、
    前記ソースガスを供給するソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力をレギュレータのみによって所定圧力に固定した状態で前記合流部へ前記ソースガスを供給するソースガス供給ステップと、
    前記所定圧力に固定された前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力に基づいて、前記合流部において作成される前記校正ガス中の前記対象成分の濃度を目標濃度にするための前記希釈ガスの必要流量を割り出す流量割出しステップと、
    希釈ガスボンベから前記合流部へ供給される前記希釈ガスの流量が前記流量割出しステップで割り出した前記必要流量となるように、前記希釈ガスボンベからの前記希釈ガスの供給流量を流量調節機構により制御する流量制御ステップと、
    前記合流部において前記対象成分の濃度が前記目標濃度に調節された校正ガスのうちの所定流量を取り出して前記測定部での測定に使用する校正ガス取出しステップと、をその順に備えている校正ガス供給方法。
  8. 前記ソースガス供給ステップの前に、前記ソースガスボンベからの前記ソースガスの供給圧力が前記所定圧力であるときの前記合流部への前記ソースガスの供給流量を既定流量Vとして求める既定流量算出ステップと、
    前記既定流量算出ステップにおいて算出した前記既定流量を記憶する流量記憶ステップと、をさらに備え、
    前記流量割出しステップでは、前記既定流量Vを用いて前記必要流量を割り出す、請求項7に記載の校正ガス供給方法。
  9. 前記既定流量算出ステップは、
    前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を0にし、前記測定部へ前記ソースガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得するソースガス測定ステップと、
    前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
    前記ソースガス測定ステップ及び前記第1校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
    =V(A/(A-A))
    を用いて算出する算出ステップと、を備えている、請求項8に記載の校正ガス供給方法。
  10. 前記既定流量算出ステップは、
    前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第1流量Vに調節して第1の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第1の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第1校正ガス測定ステップと、
    前記ソースガスの供給圧力を前記所定圧力で固定した状態で前記希釈ガスボンベから前記合流部への前記希釈ガスの供給流量を第2流量Vに調節して第2の校正ガスを作成し、前記測定部へ前記第2の校正ガスを前記所定流量で供給したときの前記測定部の測定値Aを取得する第2校正ガス測定ステップと、
    前記第1校正ガス測定ステップ及び前記第2校正ガス測定ステップが終了した後で、前記既定流量Vを、
    =(A-A)/(A-A
    を用いて算出する算出ステップと、を備えている、請求項8に記載の校正ガス供給方法。
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