JP2023144132A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
洗濯機においては、洗濯機の情報を外部の端末で取得したり、外部からの情報を洗濯機に与えたりすることができるように、IT(information technology)化することが考えられている。この場合、洗濯機には、家庭内に設置されるホーム端末との間で無線通信が可能な通信装置が設置される。洗濯機において通信装置を設置する場合、洗濯機本体の前面に着脱可能に装着される前カバーの後方に設置することが考えられる。これによれば、前カバーを外すことで、通信装置を設置したり、これの保守、点検をしたりする場合の作業を容易に行うことができる利点がある。この場合、通信装置は、洗濯機本体の制御ユニットと電気的に接続する必要があるが、通信装置と制御ユニットが離れていると、それらの間を接続する配線処理が面倒となる不具合がある。
そこで、通信装置を設置可能としたものにおいて、通信装置の設置や保守、点検などの作業性がよく、しかも通信装置と制御ユニットとの間の配線処理が容易にできる洗濯機を提供する。
本実施形態の洗濯機は、洗濯機本体と、前記洗濯機本体の内部に設けられた制御ユニットと、この制御ユニットに設けられ外部機器との無線通信が可能であって洗濯機の情報を取得する通信装置が着脱可能に収納される通信装置用ケースと、を具備し、前記通信装置用ケースは、前記制御ユニットに設けられている配線口の近くに取り付けられている。
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1において、本実施形態の洗濯機1は、横軸で駆動されるドラム式洗濯機である。この洗濯機1における洗濯機本体2の外殻を構成する外箱3は、前面枠4と、左右の側板5と、天板6と、背面板7と、脚部8を有する台板9と、前カバー10とを組み合わせて、全体としてほぼ矩形の箱状に構成されている。このうち、前面枠4は前下がりの傾斜状態となっていて、そのほぼ中央部に、洗濯物出入口11を開閉する扉12がヒンジ部を介して前後方向に回動可能に設けられている。前面枠4の上部は、外箱3の上面の前部にまで延びていて、その上面前部に操作パネル13が設けられている。また、前面枠4の左上部には、洗剤ケース14が前後方向にスライド可能に設けられている。天板6の右側には、リントフィルタ装置15が上下方向に出し入れ可能に装着されている。
前カバー10は、上から見てコ字形をなしていて、前面枠4と台板9との間に位置させて、前方からのねじ16止めにより着脱可能に装着されている。この場合、前面枠4、台板9、および前カバー10は合成樹脂製であり、他の左右の側板5、天板6、および背面板7は鋼板などの金属板により形成されている。
洗濯機本体2(外箱3)の内部には、図示はしないが、貯水が可能な水槽、洗濯物を収容可能なドラム、このドラムを回転駆動するモータ、乾燥用のヒートポンプ機構、給水弁、排水弁や、水位センサを含む各種センサなどが配設されている。洗濯機1としては、洗濯から脱水、乾燥まで自動でできるようになっている。水槽およびドラムは、前面が開口した横軸形の円筒状をなしていて、前上がりの傾斜状態に配置され、それぞれの前面開口部が洗濯物出入口11に連通している。洗濯物は、洗濯物出入口11を通してドラム内に出し入れ可能に収容される。
洗濯機本体2の内部の下部には、制御ユニット17が前方からのねじ18止めにより着脱可能に配設されている。制御ユニット17のユニットケース19は、図2から図4にも示すように、矩形容器状をなすユニットケース本体20と、このユニットケース本体20の上面側に着脱可能に装着されたユニット蓋21により構成されている。ユニット蓋21の周囲の側壁は、ユニットケース本体20の下部の底部付近まで延びている(図5参照)。ユニットケース19の内部には、マイクロコンピュータを主体とした制御装置22(図10参照)が配設されている。
制御装置22は、図示はしないがプリント基板上にマイクロコンピュータや電源回路、種々の電子部品を実装して構成されていて、洗濯機1の全体を制御する制御手段としての機能を備えている。ユニットケース19の下部の、左前部の隅部には、図4に示すように配線口23が形成されていて、この配線口23に、多数本の接続用電線24が通されるようになっている。接続用電線24の一端部は、ユニットケース19内において前記制御装置22に接続され、他端部はモータ等の電気機器や各種のセンサ、操作パネル13のパネル制御部などに接続されるように配線される。制御ユニット17は、前上がりにやや傾斜した状態で、洗濯機本体2の前部の内部に配設されている。前カバー10は、その制御ユニット17を前方から覆うように装着される。
さて、本実施形態の洗濯機1においては、IT化に対応するため、通信装置用ケース25が設けられている。この通信装置用ケース25は、前記制御ユニット17におけるユニットケース19の前部にあって、前記配線口23の近傍となる左寄りに取り付けられている。具体的な取付構造は後で述べる。通信装置用ケース25は、図6に示すように、矩形容器状をなすケース本体26と、このケース本体26にヒンジ部27を介して回動可能に取り付けられた蓋28とにより構成されている。蓋28は、ケース本体26の開口部を開閉する。ケース本体26と蓋28は、共に合成樹脂により形成されている。
このうち、ケース本体26には、通信装置を構成するITアダプタ29を収納する収納部30と、接続用電線31を通す電線挿通口32と、接続用電線31を蛇行させて配線する蛇行配線部33と、磁石収容部34が設けられている。接続用電線31の一端部は、電線挿通口32を通してケース本体26内に配置され、その先端部に、ITアダプタ29接続用のコネクタ35が設けられている。接続用電線31の他端部は、ケース本体26の外側に配置され、その先端部に、前記接続用電線24のうち、対応する電線に接続するコネクタ36が設けられている。ケース本体26の裏側には、接続用電線31を抜け止め状態に保持するクランプ37(図3参照)も設けられている。接続用電線31は複数本あり、端部以外の部分がまとめられて電気絶縁性のチューブにより覆われている。
収納部30には、対角線上に位置させて2個の位置決め凸部38が設けられているとともに、下部側の底部に凹部から構成された仮固定部39が設けられている。仮固定部39は、前記コネクタ35の前面側の形状に対応した形状となっている。ITアダプタ29を収納部30に収納しない場合に、図7および図9に示すように、コネクタ35の先端部を仮固定部39内に挿入嵌合させることで、コネクタ35を仮固定できるようになっている。コネクタ35を仮固定部39に仮固定した状態で、図9に示すように蓋28を閉鎖すると、コネクタ35に接続された接続用電線31に蓋28の内面が当たり、コネクタ35が抜け止めされるようになる。収納部30内の下部にはガイド部40が突設されている。このガイド部40は、円筒状をなしていて、仮固定部39よりやや左側に配置されている。ガイド部40は、後述するように、ねじ固定用のボス部を兼ねている。
蛇行配線部33および磁石収容部34は収納部30の左側に配置されていて、これら蛇行配線部33および磁石収容部34と収納部30との間は仕切部41により左右に仕切られている。仕切部41の下端部と、ケース本体26の下部の側壁との間には隙間42が形成されていて、その隙間42に接続用電線31を配置することができる。蛇行配線部33には中仕切部43が設けられている。この中仕切部43は、仕切部41と平行状態に延びている。中仕切部43の磁石収容部34側の端部と、磁石収容部34の側壁34aとの間にも隙間44が形成されていて、この隙間44にも接続用電線31を配置することができる。このような構成により、蛇行配線部33には、図7に示すように、ケース本体26内に配置された接続用電線31を、上下方向に蛇行状をなすように配線することができる。
ここで、前記ITアダプタ29は、図6に示すように矩形状の扁平なブロック状をなしていて、裏面側に、図示はしないが前記位置決め凸部38に嵌合する嵌合穴が2個形成され、また、下部側に、前記コネクタ35が着脱可能に装着されるコネクタ45が設けられている。このITアダプタ29内には、図示はしないが、外部機器、例えば家庭内に設けられたホーム端末(ルーター)と無線通信するための通信部やアンテナが設けられている。
ITアダプタ29は、接続用電線31のコネクタ35をコネクタ45に接続し、コネクタ35を下側にした状態で、裏面側の嵌合穴を対応する位置決め凸部38に嵌合させることで、収納部30内に収納することができる。このとき、図8に示すように、仕切部41に一体に設けられた弾性係合爪46がITアダプタ29の表面に係合することで、ITアダプタ29の厚さ方向への抜け止めをすることができる。弾性係合爪46の先端部には斜面が形成されていて、ITアダプタ29を収納部30へ収納する際に、ITアダプタ29の裏面が弾性係合爪46の斜面に当たることで、当該弾性係合爪46が収納部30から退避してITアダプタ29の収納をし易くしている。
ケース本体26の左側の外側の側面には、係合孔48aを有する係合片48が一体に設けられている。蓋28の側部には、閉鎖状態で係合孔48aに係合する弾性係合爪49(図6参照)が一体に設けられている。蓋28の内面には、閉鎖状態で前記磁石収容部34に対応する部位に永久磁石50(これも図6参照)が取り付けられている。磁石収容部34の裏面側には、リードスイッチ51が設けられている。ケース本体26に対して蓋28を閉鎖すると、永久磁石50が磁石収容部34内に挿入される状態で収容され、これに伴い永久磁石50がリードスイッチ51に近接する状態となることで、当該リードスイッチ51がオン状態(閉成状態)となる。このリードスイッチ51は、蓋28の開閉検知手段として機能するとともに、通信装置用ケース25のインターロックスイッチとしても機能する。
蓋28には、ケース本体26に対して閉鎖した状態で弾性係合爪46との干渉を避けるために凹状の逃げ部52(図2参照)が設けられている。逃げ部52は、蓋28の外面側に突出している。また、蓋28には、前記ガイド部40に対応する位置にねじ取付部53が設けられていて、このねじ取付部53を挿通したねじ54をガイド部40の穴にねじ込むことにより、蓋28を閉鎖状態に固定することができる。
次に、前記制御ユニット17のユニットケース19に対する通信装置用ケース25の取付構造について説明する。通信装置用ケース25におけるケース本体26の裏側の下部には、引掛け片55が2個設けられている。各引掛け片55は、後方に向けて突出するとともに、先端部が上に向けられていて、L字形をなしている。ケース本体26の裏側の上部には、ねじ挿通孔56aを有する取付部56が設けられている。これに対して、ユニットケース19におけるユニット蓋21の前面側の上部には、上方に向けて延びる円筒状のボス部57が一体に設けられている。
しかして、通信装置用ケース25をユニットケース19に取り付ける場合には、制御ユニット17を洗濯機本体2に取り付ける前、あるいは制御ユニット17を洗濯機本体2から抜き出した状態で行う。具体的には、図4に示すように、通信装置用ケース25をユニットケース19の前方に位置させた状態で、通信装置用ケース25の裏面側の2個の引掛け片55を、ユニット蓋21の前部側の側壁21aの下端部に引っ掛けるとともに、取付部56をボス部57の上面に宛がった状態で、取付部56のねじ挿通孔56aに挿通したねじ58をボス部57の穴にねじ込むことにより、通信装置用ケース25をユニットケース19の前面に固定状態に取り付けることができる(図5参照)。
制御ユニット17は、上記のようにして通信装置用ケース25をユニットケース19に取り付けた状態で、洗濯機本体2内に前方から挿入して、ねじ18により固定することで、洗濯機本体2内に取り付ける。このとき、制御ユニット17のユニットケース19は、前部が後部よりやや高くなるように前上がりに傾斜した状態で取り付けられる(図5および図9参照)。この状態で、図9に示すように、ユニットケース19の前部に取り付けられた通信装置用ケース25において、ケース本体26の下部側の側壁26aの内面60は、先端部側が低くなるように下降傾斜している。また、蓋28の下部側の側壁28aの内面61も、先端部側が低くなるように傾斜している。このため、仮に通信装置用ケース25内に水が外部から浸入し、または内部で結露して水滴化したとしても、その水は、図9に矢印で示すように、内面60および内面61の傾斜に沿って流れ易くなるため、排水性を向上できる。
次に、ITアダプタ29を通信装置用ケース25に取り付ける場合について説明する。この場合、通信装置用ケース25を取り付けた制御ユニット17を洗濯機本体2内に取り付けた状態でも、制御ユニット17を洗濯機本体2から取り出した状態でも行うことができる。具体的には、どちらの場合も、図6に示すように、まず通信装置用ケース25の蓋28を開いた状態で、通信装置用ケース25に備えられた接続用電線31を引き出し、ケース本体26の外側でコネクタ35を、ITアダプタ29のコネクタ45に接続する。
そして、コネクタ35を下側(ガイド部40側)にした状態で、ITアダプタ29の裏面側の嵌合穴を対応する位置決め凸部38に嵌合させるとともに、弾性係合爪46をITアダプタ29の表面に係合させることにより、収納部30内に収納する。ITアダプタ29を収納部30内に収納した状態では、嵌合穴を位置決め凸部38に嵌合させることによってITアダプタ29の横方向(面方向)の位置決めがなされるとともに、弾性係合爪46がITアダプタ29の表面に係合することによってITアダプタ29の厚さ方向の抜け止めがなされた状態となる。そして、接続用電線31を、図8に示すように、ケース本体26内の蛇行配線部33に沿って蛇行状に配線する。このとき、接続用電線31にあってコネクタ35寄りの部分は、ガイド部40の下側に配置することで、コネクタ35より下方を通るようにしている。このような構成とすることで、仮に接続用電線31に水が付着したとしても、その水が接続用電線31を伝ってコネクタ35側へ浸入することを防止できる。
この後、蓋28を閉め、弾性係合爪49を係合片48の係合孔48aに係合させることで、蓋28の閉鎖状態が保持される。この閉鎖状態では、蓋28側の永久磁石50が、ケース本体26の磁石収容部34内に挿入されてリードスイッチ51に近接する状態となり、これに伴いリードスイッチ51がオン状態となる。そして、蓋28のねじ取付部53に挿通したねじ54を、ボス部を兼ねるガイド部40の穴にねじ込むことにより、蓋28を閉鎖状態に固定する。以上により、通信装置用ケース25に対するITアダプタ29の取り付けが完了する。
図10には、制御装置22と、ITアダプタ29と、リードスイッチ51の電気的関係が概略的に示されている。この図10において、リードスイッチ51の両端は、制御装置22に接続される。ITアダプタ29にコネクタ35を介して接続される接続用電線31のうち、2本の信号線31aは制御装置22に接続され、直流電源のプラス端子に接続される電源線31bはリレースイッチ62aを介して制御装置22に接続され、直流電源のマイナス端子に接続される電源線31cはアース接続される。リレースイッチ62aとリレー62を構成するリレーコイル62bは、一端部が制御装置22に接続され、他端はアースされている。
この構成において、ITアダプタ29に接続用電線31のコネクタ35を接続するとともに、ITアダプタ29を通信装置用ケース25の収納部30内に収納した状態で、蓋28を閉鎖状態とすると、リードスイッチ51がオン状態となる。制御装置22は、リードスイッチ51からのオン信号が入力すると、リレーコイル62bを通電してリレースイッチ62aをオンさせる。これに基づき、ITアダプタ29には、コネクタ35を介して電力が供給されるようになる。また、この状態で、通信装置用ケース25の蓋28が開放されると、永久磁石50がリードスイッチ51から離間することに伴い、リードスイッチ51がオフ状態に切り替わる。すると、制御装置22は、リレーコイル62bを断電してリレースイッチ62aをオフさせる。これに基づき、ITアダプタ29への電力の供給が停止される。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
まず、着脱可能な前カバー10を有する洗濯機本体2と、前カバー10により前方から覆われる状態で洗濯機本体2の内部に設けられた制御ユニット17と、この制御ユニット17に設けられ外部機器、この場合ホーム端末との無線通信が可能なITアダプタ29が着脱可能に収納される通信装置用ケース25と、を具備する構成とした。これによれば、重量物である洗濯機本体2を移動させることなく、着脱が容易な前カバー10を外すことで、通信装置用ケース25に対してITアダプタ29を設置したり、そのITアダプタ29の保守、点検をしたりすることができ、それらの作業を容易に行うことができる。しかも、通信装置用ケース25を制御ユニット17に取り付けているので、これら通信装置用ケース25と制御ユニット17とが近く、これらの間を電気的に接続する接続線は短くてよい。このため、通信装置用ケース25と制御ユニット17との間の接続線の配線処理を容易に行うことができるとともに、その接続線にノイズが入り難くできる利点もある。通信装置用ケース25は、制御ユニット17における配線口23の近くに取り付けているので、配線処理を一層容易にできる。
まず、着脱可能な前カバー10を有する洗濯機本体2と、前カバー10により前方から覆われる状態で洗濯機本体2の内部に設けられた制御ユニット17と、この制御ユニット17に設けられ外部機器、この場合ホーム端末との無線通信が可能なITアダプタ29が着脱可能に収納される通信装置用ケース25と、を具備する構成とした。これによれば、重量物である洗濯機本体2を移動させることなく、着脱が容易な前カバー10を外すことで、通信装置用ケース25に対してITアダプタ29を設置したり、そのITアダプタ29の保守、点検をしたりすることができ、それらの作業を容易に行うことができる。しかも、通信装置用ケース25を制御ユニット17に取り付けているので、これら通信装置用ケース25と制御ユニット17とが近く、これらの間を電気的に接続する接続線は短くてよい。このため、通信装置用ケース25と制御ユニット17との間の接続線の配線処理を容易に行うことができるとともに、その接続線にノイズが入り難くできる利点もある。通信装置用ケース25は、制御ユニット17における配線口23の近くに取り付けているので、配線処理を一層容易にできる。
通信装置用ケース25は、制御ユニット17に取り付けられたケース本体26と、このケース本体26に対して開閉可能な蓋28を備えていて、ケース本体26を制御ユニット17に取り付けた状態で、蓋28を開閉してITアダプタ29をケース本体26に対して着脱可能に収納できる構成とした。これによれば、通信装置用ケース25を制御ユニット17に取り付けたままの状態で、ITアダプタ29をケース本体26に対して着脱できるので、ITアダプタ29の着脱や、保守、点検の作業を一層容易に行うことができる。
通信装置用ケース25にはITアダプタ29に接続可能なコネクタ35が備えられ、通信装置用ケース25の内部に、前記コネクタ35を仮固定する仮固定部39が設けられている。通信装置用ケース25内にITアダプタ29を収納していない状態で、コネクタ35を仮固定部39に嵌合させて仮固定するとともに、蓋28を閉鎖しておく。この状態で、洗濯機1を運転し、洗濯運転や脱水運転時に洗濯機本体2に振動が発生しても、コネクタ35が通信装置用ケース25内でがたつくことを防止でき、振動によるがたつき音の発生や損傷を防止できる。また、コネクタ35が通信装置用ケース25内でがたつくことを防止できることから、コネクタ35に接続された接続用電線31の損傷や断線も防止できる。しかも、コネクタ35に接続された接続用電線31に蓋28の内面が当たることで、そのコネクタ35が仮固定部39から抜け出ることを防止できる(図9参照)。
通信装置用ケース25には、ITアダプタ29に接続可能なコネクタ35が接続された接続用電線31が備えられ、通信装置用ケース25の内部に、前記接続用電線31を蛇行させて配線する蛇行配線部33が設けられている。これによれば、ITアダプタ29にコネクタ35を接続する際に、接続用電線31はこれを通信装置用ケース25の外部へ引き出すだけの長さの余裕があるので、その接続作業を通信装置用ケース25の外部で容易に行うことができる。接続後は、接続用電線31を、蛇行配線部33に蛇行させて配線しておくことで、接続用電線31が長くても収納形態をよくすることができ、また、接続用電線31が外部から引っ張られたとしても、その引張り力がコネクタ35の接続部分まで伝わり難くできる。
通信装置用ケース25を制御ユニット17のユニット蓋21に取り付けた状態で制御ユニット17を洗濯機本体2から取り出すことが可能で、しかも、制御ユニット17のユニット蓋21および通信装置用ケース25の蓋28は、それぞれ独自に開閉が可能である。これによれば、通信装置用ケース25を制御ユニット17のユニット蓋21に取り付けたままの状態で、通信装置用ケース25内やユニットケース19内の点検等の作業を行うことができ、メンテナンス性を向上できる。
通信装置用ケース25を前方から覆う前カバー10は合成樹脂製であるので、通信装置用ケース25内に収納したITアダプタ29と家庭内のホーム端末との間で無線通信する際に、電波の減衰を極力少なくすることができる。
通信装置用ケース25には、接続用電線31を抜け止め状態に保持するクランプ37が設けられているので、接続用電線31が通信装置用ケース25から不用意に抜けてしまうことを防止できる。
通信装置用ケース25には、接続用電線31を抜け止め状態に保持するクランプ37が設けられているので、接続用電線31が通信装置用ケース25から不用意に抜けてしまうことを防止できる。
(その他の実施形態)
通信装置用ケース25は、制御ユニット17におけるユニットケース19のユニット蓋21側に取り付ける構成としたが、ユニットケース19の構成によっては、ユニットケース本体20側に取り付ける構成とすることもできる。
通信装置用ケース25は、制御ユニット17におけるユニットケース19のユニット蓋21側に取り付ける構成としたが、ユニットケース19の構成によっては、ユニットケース本体20側に取り付ける構成とすることもできる。
通信装置用ケース25において、蓋28の開閉を検知する手段としては、永久磁石50とリードスイッチ51に代えて、永久磁石50とホール素子とすることもできる。また、操作子の押圧操作でオンするタクトスイッチを利用することもできる。
以上説明したように、本実施形態の洗濯機によれば、着脱が容易な前カバーを洗濯機本体から外すことで、通信装置用ケースに対して通信装置を設置したり、その通信装置の保守、点検をしたりすることができ、それらの作業を容易に行うことができる。しかも、通信装置用ケースを制御ユニットに設けているので、これら通信装置用ケースと制御ユニットとが近く、これらの間を電気的に接続する接続線は短くてよい。このため、通信装置用ケースと制御ユニットとの間の接続線の配線処理を容易に行うことができるとともに、その接続線にノイズが入り難くできる利点もある。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯機、2は洗濯機本体、3は外箱、10は前カバー、17は制御ユニット、19はユニットケース、20はユニットケース本体、21はユニット蓋、22は制御装置、23は配線口、25は通信装置用ケース、26はケース本体、27は蓋、29はITアダプタ(通信装置)、31は接続用電線、33は蛇行配線部、35はコネクタ、37はクランプ、39は仮固定部、40はガイド部、50は永久磁石、51はリードスイッチ、60,61は内面を示す。
Claims (1)
- 洗濯機本体と、
前記洗濯機本体の内部に設けられた制御ユニットと、
この制御ユニットに設けられ外部機器との無線通信が可能であって洗濯機の情報を取得する通信装置が着脱可能に収納される通信装置用ケースと、
を具備し、
前記通信装置用ケースは、前記制御ユニットに設けられている配線口の近くに取り付けられていることを特徴とする洗濯機。
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