JP2023141464A - タッチパネル装置、電子楽器、スライド方向検出方法及びプログラム - Google Patents

タッチパネル装置、電子楽器、スライド方向検出方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネル装置における端子数や配線数を低減させる。【解決手段】電子楽器のタッチパネルによれば、操作体がスライドされた方向によって異なる波形パターンの出力信号を出力する電極部151aと、電極部151aと一の配線L1で接続されたマイコン151bを備え、マイコン151bは、電極部151aからの出力信号の波形パターンに基づいて指がスライドした方向を検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネル装置、電子楽器、スライド方向検出方法及びプログラムに関する。
従来、タッチパネルで指を右方向又は左方向に滑らせるスライド操作(スワイプ、ドラッグ、フリック等)を含むタッチ操作を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
タッチ操作を検出する技術としては、複数の電極を直線状に並べ、それぞれの電極を専用の配線でマイコンと接続し、各電極が反応する時間差から方向や速度、位置を検出するものが一般的である。
国際公開第2015/146201号
上述の技術では、指の位置や指の移動速度などを検出でき、入力の自由度は大きい。しかしながら、検出のために必要なマイコンの端子数が多く、それに伴い配線の引き回しが複雑になるというデメリットが存在する。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、タッチパネル装置における端子数や配線数を低減させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のタッチパネル装置は、
互いに電気的に接続され、並列に配置され、配置される方向に対して幅が互いに異なる又は、異なる間隔で配置される複数の電極を有する電極部と、
前記電極と電気的に接続され、前記電極部に操作体が接触又は近接することにより生じる静電容量の変化に基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する検出部と、
を備える。
本発明によれば、タッチパネル装置における端子数や配線数を低減させることが可能となる。
本発明の電子楽器の機能的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるタッチパネルの構成例を示す図である。 (a)は、図2のタッチパネルにおいて指が左から右にスライドした場合に電極部から出力される出力信号の波形パターンを示すグラフであり、(b)は、図2のタッチパネルにおいて指が右から左にスライドした場合に電極部から出力される出力信号の波形パターンを示すグラフである。 図2のマイコンにより実行されるスライド方向検出処理Aの流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるタッチパネルの構成例を示す図である。 (a)は、図5のタッチパネルにおいて指が左から右にスライドした場合に電極部から出力される出力信号の波形パターンを示すグラフであり、(b)は、図5のタッチパネルにおいて指が右から左にスライドした場合に電極部から出力される出力信号の波形パターンを示すグラフである。 図5のマイコンにより実行されるスライド方向検出処理Bの流れを示すフローチャートである。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
[電子楽器100の構成]
図1は、本発明のタッチパネル装置を含む電子楽器100の機能的構成を示すブロック図である。
電子楽器100は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、鍵盤14と、操作部15と、表示部16と、サウンドシステム17と、通信部18と、を備えて構成されており、各部はバス19により接続されている。
CPU11は、ROM12に格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAM13をワークエリアとして用いて各種処理を実行することにより、電子楽器100の各部を集中制御する。例えば、CPU11は、鍵盤14の押鍵された鍵の音高に応じて、サウンドシステム17によりピアノ等の楽器音を出力させたり、操作部15により選択された楽曲をサウンドシステム17により出力させたりする。
ROM12は、プログラム及び各種データ等を記憶する。
RAM13は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時的にデータを記憶する。
鍵盤14は、複数の鍵(操作子)を備えて構成され、押鍵/離鍵された鍵の情報をCPU11に出力する。
操作部15は、各種スイッチや操作ボタンを有し、ユーザによる各種スイッチや操作ボタンの操作情報をCPU11に出力する。
本実施形態において、操作部15は、表示部16の画面上において指がスライドした方向(スライド方向)を検出する静電容量方式のタッチパネル151(タッチパネル装置)を備えている。
図2は、タッチパネル151の構成例を示す図である。図2に示すように、タッチパネル151は、電極部151aと、検出部としてのマイコン(microcomputer)151bと、が1本の配線L1により電気的に接続されて構成されて構成されている。
電極部151aは、表示部16の画面上に、同一形状の複数の電極E1~En(n≧3。図2ではn=3。)が異なる間隔で直線状に(本実施形態では左右方向に)並列に並べて配置されて構成されている。本実施形態において、電極E1~Enは、図2に示すように、電極間の間隔が左から右に行くにつれて狭くなるように(D1>D2)並べて配置されている。電極E1~Enは、同一の配線L1で互いに電気的に接続されているとともに、配線L1によりマイコン151bに電気的に接続されており、電極部151aは、電極E1~Enのいずれかが指により触れられている間は、触れられている電極の静電容量の増加により配線L1を介してマイコン151bにHigh信号を出力し、電極E1~Enのいずれも触れられていない間は、Low信号を出力する。マイコン151b側には、一つの配線L1により電極部151aからの出力信号が入力されるため、電極部151a全体を1つの電極とみなすことができる。
図3(a)は、電極部151a上において指が左から右にスライドした場合に電極部151aから出力される出力信号の波形パターンを示すグラフである。図3(b)は、電極部151a上において指が右から左にスライドした場合に電極部151aから出力される出力信号の波形パターンを示すグラフである。
電極部151aにおいては、電極間の間隔が左から右に行くにつれて狭くなるように配置されているため、左から右に指がスライドした場合は、図3(a)に示すように、Low信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化する(1回目のLow信号の期間t1>2回目のLow信号の期間t2)。一方、右から左に指がスライドした場合は、図3(b)に示すように、Low信号の期間が時間経過とともに長くなる方向に変化する(1回目のLow信号の期間t1<2回目のLow信号の期間t2)。
なお、本実施形態では、電極E1~Enの電極間の間隔が右に行くにつれて狭くなるように電極E1~Enが並んで配置されている場合を例にとり説明しているが、電極E1~Enが異なる間隔で並んでいれば、これに限定されない。例えば、電極E1~Enの電極間の間隔が右に行くにつれて広くなるように配置されていてもよい。
マイコン151bは、電極部151aから出力される出力信号の波形パターンに基づいて、表示部16の画面上において指がスライドした方向を検出し、スライド方向の情報をCPU11に出力するプロセッサである。CPU11は、検出されたスライド方向に基づいて、例えば、表示部16に表示する画面のページやカーソルを進めたり、戻したりする。
なお、電極E1~Enにおける電極間の間隔は、人間の指より広い間隔である。電極間の間隔が狭いと、2つの電極の押下が連続して検出されてしまい、Low信号の期間が正しく検出できない場合があるためである。
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、表示を行う。表示部16の画面上には、図2に示す電極E1~Enが配置されている。
サウンドシステム17は、音源部171、オーディオ回路172、スピーカ173を備えて構成されている。
音源部171は、CPU11からの制御指示に従い、ROM12に予め記憶された波形データを読み出すか又は波形データを生成してオーディオ回路172に出力する。
オーディオ回路172は、音源部171から出力された波形データをD/A変換して増幅し、スピーカ173は、増幅されたアナログ音声を出力する。
通信部18は、インターネット等の通信ネットワークやUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等の通信インターフェースを介して接続された外部端末やUSBメモリ等の外部記録媒体とのデータ送受信を行う。
[タッチパネル151の動作]
次に、電子楽器100におけるタッチパネル151の動作について説明する。
図4は、マイコン151bにおいて実行されるスライド方向検出処理Aの流れを示すフローチャートである。スライド方向検出処理Aは、例えば、当該処理が開始されていない状態で電極部151aからのHigh信号の出力が検出された際に、マイコン151bのCPUとメモリに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、マイコン151bは、時間の計測を開始し(ステップS10)、電極部151aからの出力信号(High信号又はLow信号)を検出し、検出した出力信号を時間に対応付けて記録する(ステップS11)。
次いで、マイコン151bは、High信号がn回検出されたか否かを判断する(ステップS12)。ここで、マイコン151bは、例えば、記録された電極部151aからの出力信号の時間変化の波形を生成し、High信号が検出されてからLow信号となるまでの期間を1回のHigh信号の期間として、High信号がn回検出されたか否かを判断する。なお、nは電極部151aの電極の数である。
High信号がn回検出されていないと判断した場合(ステップS12;NO)、マイコン151bは、ステップS11に戻り、High信号がn回検出されるまで、ステップS11の処理を繰り返し実行する。すなわち、電極部151aからの出力信号を時間に対応付けて記録することを繰り返す。
なお、所定の時間以上経っても、n回以上のHigh信号が検出されない場合、スライド方向検出処理Aを終了しても良い。また、その場合にスライド操作ではなくタッチ操作と認識しても良い。
High信号がn回検出されたと判断した場合(ステップS12;YES)、マイコン151bは、電極部151aからの出力信号の波形パターンに基づいて、Low信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化しているか否かを判断する(ステップS13)。
なお、ユーザの指の動かし方によっては、全体的にみるとLow信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化しているにもかかわらず、Low信号の期間が時間経過とともに単純減少しない場合(例えば1回だけ前回よりも長くなるなど)もあり得る。そこで、例えば、ステップS13、S15においては、前回のLow信号の期間からの増減値を全て合計した値を利用して判断してもよい。または、いくつか(例えば最初の3つと最後の3つ)のLow信号の期間の長さの平均値を利用して判断してもよい。または、一番差のつきやすい最初のLow期間と最後のLow期間のみの比較に基づいて判断してもよい。
Low信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化していると判断した場合(ステップS13;YES)、マイコン151bは、指が左から右へスライドしたことを検出したと判断して検出結果をCPU11に出力し(ステップS14)、スライド方向検出処理Aを終了する。
例えば、出力信号の波形パターンが図3(a)に示すパターンである場合、マイコン152bは、指が左から右へスライドしたことを検出したと判断する。
一方、Low信号の期間が時間経過とともに長くなる方向に変化していると判断した場合(ステップS13;NO、ステップS15;YES)、マイコン151bは、指が右から左へスライドしたことを検出したと判断して検出結果をCPU11に出力し(ステップS16)、スライド方向検出処理Aを終了する。
例えば、出力信号の波形パターンが図3(b)に示すパターンである場合、マイコン152bは、指が左から右へスライドしたことを検出したと判断する。
一方、Low信号の期間が一定方向(短くなる方向又は長くなる方向)に変化していないと判断した場合(ステップS13;NO、ステップS15;NO)、マイコン151bは、スライド方向検出処理Aを終了する。
このように、第1の実施形態のタッチパネル151によれば、電極部151aは、同一形状の複数の電極E1~Enが、1つの配線L1により接続され、電極間の間隔が左から右に行くにつれて狭くなるように左右方向に並べて配置されており、左から右に指がスライドした場合と右から左に指がスライドしたときとで異なる波形パターンの出力信号を配線L1によりマイコン151bに出力する。マイコン151bは、電極部151aから出力される出力信号の波形パターンに基づいてスライド操作及びスライド方向を検出する。したがって、従来のように、スライド操作及びスライド方向を検出するために、複数の電極のそれぞれに対応する複数の端子をマイコン側に備えて複数の電極のそれぞれとマイコンとを配線で接続する必要がないため、従来のタッチパネルに比べて端子数及び配線数を低減することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の操作部15には、タッチパネル151の代わりに、タッチパネル152が備えられている。
図5は、タッチパネル152の構成例を示す図である。図5に示すように、タッチパネル152は、電極部152aと、検出部としてのマイコン(microcomputer)152bと、が1本の配線L2により電気的に接続されて構成されている。
電極部152aは、表示部16の画面上に、幅の異なる複数の電極E21~E2n(n≧2。好ましくは3以上。図5ではn=3。)がその幅方向に等間隔で直線状に(本実施形態では左右方向に)並列に並べて配置されて構成されている。本実施形態において、電極E21~E2nは、図5に示すように、電極の幅が左から右に行くにつれて狭くなるように並べて配置されている(W1>W2>W3)。電極E21~E2nは、同一の配線L2で互いに電気的に接続されているとともに、配線L2によりマイコン152bに電気的に接続されており、電極部152aは、電極E21~E2nのいずれかが指により触れられている間は、触れられている電極の静電容量の増加により配線L2を介してマイコン152bにHigh信号を出力し、電極E21~E2nのいずれにも触れられていない間は、Low信号を出力する。マイコン152b側には、一つの配線L2により電極部152aからの出力信号が入力されるため、電極部152a全体を1つの電極とみなすことができる。
図6(a)は、電極部152a上において指が左から右にスライドした場合に電極部152aから出力される出力信号の波形パターンを示すグラフである。図6(b)は、電極部152a上において指が右から左にスライドした場合に電極部152aから出力される波形パターンを示すグラフである。
電極部151aにおいては、電極の幅が左から右に行くにつれて狭くなるように電極E21~E2nが配置されているため、左から右に指がスライドした場合は、図6(a)に示すように、High信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化する(1回目のHigh信号の期間t21>2回目のHigh信号の期間t22>3回目のHigh信号の期間t23)。一方、右から左に指がスライドした場合は、図6(b)に示すように、High信号の期間が時間経過とともに長くなる方向に変化する(1回目のHigh信号の期間t21<2回目のHigh信号の期間t22<3回目のHigh信号の期間t23)。
なお、本実施形態では、電極の幅が右に行くにつれて狭くなるように電極E21~E2nが並んで配置されている場合を例にとり説明しているが、電極E21~E2nの幅がそれぞれ異なっていればよく、電極の並び順はこれに限定されない。例えば、電極E21~E2nの電極の幅が右に行くにつれて広くなるように配置されていてもよい。
マイコン152bは、電極部152aから出力される出力信号の波形パターンに基づいて、表示部16の画面上において指がスライドした方向を検出し、スライド方向の情報をCPU11に出力するプロセッサである。CPU11は、検出されたスライド方向に基づいて、例えば、表示部16に表示する画面のページやカーソルを進めたり、戻したりする。
なお、電極E21~E2nにおける電極間の間隔は、人間の指より広い間隔である。電極間の間隔が狭いと、2つの電極の押下が連続して検出されてしまい、High信号の期間が正確に検出できない場合があるためである。
第2の実施形態における電子楽器100のその他の構成は図1で説明したものと同様であるので説明を援用し、以下、第2の実施形態におけるタッチパネル152の動作について説明する。
図7は、マイコン152bにおいて実行されるスライド方向検出処理Bの流れを示すフローチャートである。スライド方向検出処理Bは、例えば、当該処理が開始されていない状態で電極部152aからのHigh信号の出力が検出された際に、マイコン151bのCPUとメモリに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、マイコン152bは、時間の計測を開始し(ステップS20)、電極部152aからの出力信号(High信号又はLow信号)を検出し、検出した出力信号を時間に対応付けて記録する(ステップS21)。
次いで、マイコン152bは、High信号がn回検出されたか否かを判断する(ステップS22)。ここで、マイコン152bは、例えば、記録された電極部152aからの出力信号の時間変化の波形を生成し、High信号が検出されてからLow信号となるまでの期間を1回のHigh信号の期間として、High信号がn回検出されたか否かを判断する。なお、nは、電極部152aの電極の数である。
High信号がn回検出されていないと判断した場合(ステップS22;NO)、マイコン152bは、ステップS21に戻り、n個のHigh信号が検出されるまで、ステップS21の処理を繰り返し実行する。すなわち、電極部152aからの出力信号を時間に対応付けて記録することを繰り返す。
なお、所定の時間以上経っても、n回以上のHigh信号が検出されない場合、スライド方向検出処理Bを終了しても良い。また、その場合にスライド操作ではなくタッチ操作と認識しても良い。
High信号がn回検出されたと判断した場合(ステップS22;YES)、マイコン152bは、電極部152aからの出力信号の波形パターンに基づいて、High信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化しているか否かを判断する(ステップS23)。
なお、ユーザの指の動かし方によっては、全体的にみるとHigh信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化しているにもかかわらず、High信号の期間が時間経過とともに単純減少しない場合(例えば1回だけ前回よりも長くなるなど)もあり得る。そこで、例えば、ステップS23、S25においては、前回のHigh信号の期間からの増減値を全て合計した値を利用して判断してもよい。または、いくつか(例えば最初の3つと最後の3つ)のHigh信号の期間の長さの平均値を利用して判断してもよい。または、一番差のつきやすい最初のHigh期間と最後のHigh期間のみの比較に基づいて判断してもよい。
High信号の期間が時間経過とともに短くなる方向に変化していると判断した場合(ステップS23;YES)、マイコン152bは、指が左から右へスライドしたことを検出したと判断して検出結果をCPU11に出力し(ステップS24)、スライド方向検出処理Bを終了する。
例えば、電極部152aの出力信号の波形パターンが図6(a)に示すパターンである場合、マイコン152bは、指が左から右へスライドしたことを検出したと判断する。
一方、出力信号がHighの期間が時間経過とともに長くなる方向に変化していると判断した場合(ステップS23;NO、ステップS25;YES)、マイコン152bは、指が右から左へスライドしたことを検出したと判断して検出結果をCPU11に出力し(ステップS26)、スライド方向検出処理Bを終了する。
例えば、電極部152aの出力信号の波形パターンが図6(b)に示すパターンである場合、マイコン152bは、指が右から左へスライドしたことを検出したと判断する。
一方、High信号の期間が一定方向(短くなる方向又は長くなる方向)に変化していないと判断した場合(ステップS23;NO、ステップS25;NO)、マイコン151bは、スライド方向検出処理Bを終了する。
このように、第2の実施形態のタッチパネル152によれば、電極部152aは、幅の異なる複数の電極E21~E2nが、1つの配線L2により接続され、電極の幅が左から右に行くにつれて狭くなるように左右方向に並べて配置されており、左から右に指がスライドした場合と右から左に指がスライドした場合とで異なる波形パターンの出力信号を配線L2によりマイコン152bに出力する。マイコン152bは、電極部152aから出力される出力信号の波形パターンに基づいてスライド操作及びスライド方向を検出する。したがって、従来のように、スライド操作及びスライド方向を検出するために、複数の電極のそれぞれに対応する複数の端子をマイコン側に備えて複数の電極のそれぞれとマイコンとを配線で接続する必要がないため、従来のタッチパネルに比べて端子数及び配線数を低減することができる。
以上、本発明の第1及び第2の実施形態について説明したが、上記実施形態における記述内容は、本発明に係るタッチパネル装置、電子楽器、スライド方向検出方法及びプログラムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、電子楽器100内に本発明のタッチパネル装置を備える場合を例にとり説明したが、本発明のタッチパネル装置は、電子楽器に備えられることに限定されず、他の電子機器に操作部として備えられていることとしてもよい。
また、上記実施形態では、電極部151a(152a)の複数の電極が左右方向に並べて配列されており、左から右の方向、又は右から左の方向への指のスライドを検出するものである場合を例にとり説明したが、本発明における電極の並び方向及びタッチパネル装置が検出可能なスライド方向はこれに限定されない。例えば、電極部151a(152a)の複数の電極が上下方向に並べて配置されており、上から下の方向、又は下から上の方向への指のスライドを検出するものであってもよい。
また、上記実施形態では、マイコン151b(152b)において電極部151a(152a)からのHigh信号がn回検出されるまでは出力信号を記録し、High信号がn回検出された後に電極部151a(152a)からの出力信号の波形パターンに基づいて指のスライド方向を検出することとして説明したが、処理の開始から予め設定された所定時間が経過するまでは出力信号を記録し、所定時間が経過した後に電極部151a(152a)からの出力信号の波形パターンに基づいて指のスライド方向を検出することとしてもよい。所定時間は、例えば、電極部151a(152a)が配列されている方向にスライドされるのに必要な時間を実験的に求めた時間である。
また、マイコン151b(152b)は、High信号がn回検出される前であっても、波形パターンに基づきLow信号(High信号)の期間の変化の傾向がわかれば、その傾向に基づいてスライド方向を検出することとしてもよい。例えば、第1の実施形態において、電極数が4であり、High信号が3回検出された時点でLow信号の期間の変化が減少傾向であることが認識できた場合、指が左から右へスライドしたことを検出したと判断してもよい。
また、第1の実施形態において、電極E1~Enは同一形状であることとしたが、電極E1~Enは異なる形状であってもよい。また、第2の実施形態において、電極E2~E2nは等間隔で配置されていることとしたが、電極E21~E2nの電極間の間隔は特に限定されない。
また、例えば、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせ、電極部が、幅の異なる複数の電極を、異なる間隔で直線状に並べて配置した構成としてもよい。これにより、High信号の期間及びLow信号の期間が指のスライド方向によって変化するため、スライド方向によって異なる波形パターンの出力信号を出力することが可能となる。
また、上記実施形態では、操作体が指である場合を例にとり説明したが、タッチペン等の他の操作体であってもよい。
また、上記実施形態では、タッチパネル151、152が接触型のタッチパネルである場合を例にとり説明したが、本発明は、操作体が近接することにより静電容量が変化する電極を用いた非接触型のタッチパネルに適用することも可能である。
また、上記実施形態では、電極部が複数の電極を備えている場合を例にとり説明したが、これに限定されず、例えば、電極部が、操作体の検出感度が左右非対称(又は上下非対称)の1つの電極により構成されていてもよい。このような構成であっても操作体がスライドした方向によって異なる波形パターンを出力することが可能となる。あるいは、電極部が、操作体の検出感度が異なる複数の電極を備え、操作体の検出感度が左右非対称(又は上下非対称)となるように複数の電極が配列されている構成であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROM等の半導体メモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD、SSDや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、タッチパネル装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載に基づいて定められる。更に、特許請求の範囲の記載から本発明の本質とは関係のない変更を加えた均等な範囲も本発明の技術的範囲に含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
互いに電気的に接続され、並列に配置され、配置される方向に対して幅が互いに異なる又は、異なる間隔で配置される複数の電極を有する電極部と、
前記電極と電気的に接続され、前記電極部に操作体が接触又は近接することにより生じる静電容量の変化に基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する検出部と、
を備えるタッチパネル装置。
<請求項2>
前記電極部は、
前記複数の電極で時系列に沿って検出される静電容量の値に基づいて前記検出部に信号を出力し、
前記検出部は、前記信号の波形パターンに基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する、
請求項1に記載のタッチパネル装置。
<請求項3>
前記電極部は、前記操作体が前記複数の電極の並びに沿って第1の方向にスライドした場合と前記第1の方向とは逆方向の第2の方向にスライドした場合とで異なる波形パターンの前記信号を出力する、請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。
<請求項4>
前記電極部は、少なくとも3つ以上の前記電極を有し、
前記複数の電極は、前記第1の方向に行くにつれて前記間隔が狭くなるように直線状に並べて配置される、請求項3に記載のタッチパネル装置。
<請求項5>
前記電極部は、少なくとも2つ以上の前記電極を有し、
前記複数の電極は、前記第1の方向に行くにつれて前記幅が狭くなるように直線状に並べて配置される、請求項3に記載のタッチパネル装置。
<請求項6>
前記波形パターンは、複数のHigh信号と複数のLow信号を含み、
前記検出部は、前記複数のHigh信号の長さ又は、前記複数のLow信号の長さに基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する、請求項1~5のいずれか一項に記載のタッチパネル装置。
<請求項7>
請求項1~6のいずれか一項に記載のタッチパネル装置を備える電子楽器。
<請求項8>
互いに電気的に接続され、並列に配置され、配置される方向に対して幅が互いに異なる又は、異なる間隔で配置される複数の電極を有する電極部と、
前記電極と電気的に接続される検出部と、
を備えるタッチパネル装置におけるスライド方向検出方法であって、
前記電極部に操作体が接触又は近接することにより生じる静電容量の変化に基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する工程を含む、スライド方向検出方法。
<請求項9>
互いに電気的に接続され、並列に配置され、配置される方向に対して幅が互いに異なる又は、異なる間隔で配置される複数の電極を有する電極部の前記電極と電気的に接続されるコンピュータを、
前記電極部に操作体が接触又は近接することにより生じる静電容量の変化に基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する検出部、
として機能させるためのプログラム。
100 電子楽器
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 鍵盤
15 操作部
151 タッチパネル
151a 電極部
151b マイコン
152 タッチパネル
152a 電極部
152b マイコン
16 表示部
17 サウンドシステム
171 音源部
172 オーディオ回路
173 スピーカ
18 通信部
19 バス

Claims (9)

  1. 互いに電気的に接続され、並列に配置され、配置される方向に対して幅が互いに異なる又は、異なる間隔で配置される複数の電極を有する電極部と、
    前記電極と電気的に接続され、前記電極部に操作体が接触又は近接することにより生じる静電容量の変化に基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する検出部と、
    を備えるタッチパネル装置。
  2. 前記電極部は、
    前記複数の電極で時系列に沿って検出される静電容量の値に基づいて前記検出部に信号を出力し、
    前記検出部は、前記信号の波形パターンに基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する、
    請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記電極部は、前記操作体が前記複数の電極の並びに沿って第1の方向にスライドした場合と前記第1の方向とは逆方向の第2の方向にスライドした場合とで異なる波形パターンの前記信号を出力する、請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記電極部は、少なくとも3つ以上の前記電極を有し、
    前記複数の電極は、前記第1の方向に行くにつれて前記間隔が狭くなるように直線状に並べて配置される、請求項3に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記電極部は、少なくとも2つ以上の前記電極を有し、
    前記複数の電極は、前記第1の方向に行くにつれて前記幅が狭くなるように直線状に並べて配置される、請求項3に記載のタッチパネル装置。
  6. 前記波形パターンは、複数のHigh信号と複数のLow信号を含み、
    前記検出部は、前記複数のHigh信号の長さ又は、前記複数のLow信号の長さに基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する、請求項1~5のいずれか一項に記載のタッチパネル装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載のタッチパネル装置を備える電子楽器。
  8. 互いに電気的に接続され、並列に配置され、配置される方向に対して幅が互いに異なる又は、異なる間隔で配置される複数の電極を有する電極部と、
    前記電極と電気的に接続される検出部と、
    を備えるタッチパネル装置におけるスライド方向検出方法であって、
    前記電極部に操作体が接触又は近接することにより生じる静電容量の変化に基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する工程を含む、スライド方向検出方法。
  9. 互いに電気的に接続され、並列に配置され、配置される方向に対して幅が互いに異なる又は、異なる間隔で配置される複数の電極を有する電極部の前記電極と電気的に接続されるコンピュータを、
    前記電極部に操作体が接触又は近接することにより生じる静電容量の変化に基づいて前記操作体がスライドした方向を検出する検出部、
    として機能させるためのプログラム。
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