JP2023139915A - Ink jet recording device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、インクジェット記録装置に関する。 The present invention relates to an inkjet recording device.
インクジェット方式の画像形成装置では、画像データに基づきヘッドからインクを記録メディアに向けて吐出することで印刷が行われるが、記録メディアに吸着しないインク滴(ミスト)が機内を汚す場合がある。これらのインク滴が記録メディアの搬送やヘッドの駆動に使用されるエンコーダに付着すると、エンコーダを読み取るための光センサに入射される光量が低下し、センサが誤動作し、機械が故障する場合がある。機械の故障によりサービスマンによるエンコーダの交換修理や清掃が必要となり、ダウンタイムが発生してしまう。 In an inkjet image forming apparatus, printing is performed by ejecting ink from a head toward a recording medium based on image data, but ink droplets (mist) that are not attracted to the recording medium may stain the inside of the apparatus. If these ink droplets adhere to the encoder used to transport the recording media or drive the head, the amount of light that enters the optical sensor used to read the encoder will decrease, which may cause the sensor to malfunction and cause machine failure. . If a machine breaks down, the encoder must be replaced, repaired, or cleaned by a service person, resulting in downtime.
特許文献1には、光学式エンコーダの故障するタイミングを予測する目的で、使用したインクの量からミストによる光学式エンコーダの汚れ具合を予測し、余寿命を予測する構成が開示されている。 Patent Document 1 discloses a configuration that predicts the degree of contamination of an optical encoder due to mist based on the amount of ink used, and predicts the remaining life of the optical encoder, in order to predict the timing of failure of the optical encoder.
特許文献2には、印刷モードに応じてミスト発生量が変動することを考慮してエンコーダの汚れの進行度合いを定量的に予測し、エンコーダの寿命が尽きる時期を予測することが開示されている。さらに、ユーザにより選択された印刷モードがミスト発生の多いものであるとき、その印刷モードがエンコーダの寿命を短縮する可能性があるものであることをユーザに報知する構成や、選択されている印刷モードと同様またはそれに近い画像品質を得られ、かつミストの発生量がより少ない印刷モードを案内する構成も開示されている。
特許文献1などに記載の従来手法では、ミスト付着により故障してしまう光学式エンコーダの寿命を延ばすという問題は解消できていない。 The conventional methods described in Patent Document 1 and the like do not solve the problem of extending the life of optical encoders that tend to break down due to mist adhesion.
特許文献2などに記載の従来手法では、エンコーダの寿命を延ばすために、ユーザが選択した印刷モードを変更させることが強いられるので、画像品質や生産性に影響が出るおそれがある。
In the conventional method described in
本発明は、所望の画像品質を維持しつつ、インクジェット記録装置の寿命を延ばすことを目的とする。 The present invention aims to extend the life of an inkjet recording device while maintaining desired image quality.
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係るインクジェット記録装置は、記録メディア及びヘッドの搬送量を検知する搬送量検知部と、前記ヘッドから前記記録メディアへの印刷に使用した複数のインクジェットドロップの組み合わせにより前記搬送量検知部の汚れ量を予測する予測部と、前記予測部により前記予測された汚れ量から前記搬送量検知部の制御量を調整する調整部と、を備える。 In order to solve the above-mentioned problems, an inkjet recording apparatus according to one aspect of the present invention includes a conveyance amount detection section that detects the conveyance amount of a recording medium and a head, and a plurality of conveyance amount detection sections used for printing from the head to the recording medium. a prediction unit that predicts the amount of dirt on the transport amount detection unit based on a combination of inkjet drops; and an adjustment unit that adjusts a control amount of the transport amount detection unit based on the amount of dirt predicted by the prediction unit.
所望の画像品質を維持しつつ、インクジェット記録装置の寿命を延ばすことができる。 The life of the inkjet recording device can be extended while maintaining desired image quality.
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。 Embodiments will be described below with reference to the accompanying drawings. In order to facilitate understanding of the description, the same components in each drawing are denoted by the same reference numerals as much as possible, and redundant description will be omitted.
図1は、実施形態に係るインクジェット記録装置1のハードウェア構成のブロック図である。 FIG. 1 is a block diagram of the hardware configuration of an inkjet recording apparatus 1 according to an embodiment.
図1に示すように、インクジェット記録装置1には、印刷データ2が入力される。印刷データ2は、印刷画質の設定などを含んだデータセットである。インクジェット記録装置1では、印刷データ2の入力に応じて、機内の温度検知センサ4の状態と、機内にセットされた記録メディア6の設定により、CPU3からヘッド5に対して吐出制御信号が出される。ヘッド5は吐出制御信号に基づき、紙などの記録メディア6に対してインクのマルチドロップDを行い、画像を形成する。
As shown in FIG. 1,
CPU3は、インクジェット記録装置1の制御全般を司る。
The
温度検知センサ4は、インクジェット記録装置1の機内の温度の観察を行う。温度検知センサ4は、計測した機内温度の情報をCPU3に出力する。
The
ヘッド5は、CPU3から送信される吐出制御信号に基づきインクを記録メディア6に吐出する。
The
エンコーダ7は、記録メディア6の搬送用のスケール9が記録された円盤である。
The
エンコーダセンサ8は、エンコーダ7に設けられ、発光部8aと受光部8bとを備える。エンコーダセンサ8は、発光部8aから出射された光がスケール9で遮光する、または遮光されないことを受光部8bで検知して、検知結果に応じてHまたはLの信号を出力する。
The encoder sensor 8 is provided on the
スケール9は、エンコーダ7上に設けられ、記録メディア6の移動量を正確に行うため、等間隔でエンコーダセンサ8の発光を遮光/透過するよう印刷がされている。
The
A相信号10a及びB相信号10bは、エンコーダセンサ8から出力される信号で、CPU3がこの信号をカウントすることで、記録メディア6の移動距離を計測できる。
The
本実施形態では、エンコーダ7、エンコーダセンサ8、スケール9などの要素を纏めて、「記録メディア6やヘッド5の搬送量を検知する搬送量検知部15」とも表記する。なお、搬送量検知部15は、少なくとも記録メディア6やヘッド5の搬送量を検知することが可能な要素であればよく、エンコーダ7やエンコーダセンサ8以外の要素を適用する構成でもよい。
In this embodiment, elements such as the
記録メディア移動部11は、記録メディア6を搬送する要素であり、駆動源のモータや、駆動力を記録メディア6に伝達するローラなどを含む。記録メディア移動部11は、CPU3からの動作指令に基づき記録メディア6を搬送する。
The recording
エンコーダ/エンコーダセンサの汚れ量記録部12は、吐出制御信号に基づきエンコーダ7のスケール9や、エンコーダセンサ8の発光部8aや受光部8bの汚れ量の積算値を記録する。エンコーダ/エンコーダセンサの汚れ量記録部12は、具体的にはメモリなどの記憶装置により実装できる。以下では、「エンコーダ/エンコーダセンサの汚れ量記録部12」は、「汚れ量記録部12」とも表記する場合がある。
The encoder/encoder sensor dirt
光量変更部13は、CPU3からの制御指令に応じてエンコーダセンサ8の発光部8aの電圧を変更する。発光部8aは、光量変更部13により入力電圧が変更されることによって発光量が変更される。
The light
受光感度変更部14は、CPU3からの制御指令に応じてエンコーダセンサ8の受光部8bの感度を変更する。
The light receiving
CPU3は、エンコーダ7に記されたスケール9を、エンコーダセンサ8を用いて読み取り、そのA相信号10aと、B相信号10bの信号を使って、記録メディア6の移動量を算出して、記録メディア移動部11を制御する。記録メディア6は、記録メディア移動部11により、所定の搬送方向に移動される。
The
ヘッド5からのインクのマルチドロップDは全てが記録メディア6に吸着するわけではなく、記録メディア6に吸着しないミストMは機内を漂う。
Not all of the multi-drops D of ink from the
機内を漂うミストMがエンコーダ7のスケール9に付着したり、エンコーダセンサ8の発光部8aや受光部8bに付着したりすると、エンコーダセンサ8の受光部8bに入射する光量が下がっていき、汚れが酷くなるとエンコーダ7の読み飛ばしが発生し、スケール9を正確に読み取ることができなくなる。記録メディア6の搬送距離はエンコーダセンサ8から出力される、A相信号10a及びB相信号10bの信号の値をカウントして測定しているが、スケール9を正確に読み取ることができなくなると、実際の搬送距離に乖離が起き、印字したい場所とは別な場所にインクを吐出してしまう。そうなるとサービスマンによるエンコーダ7のスケール9の清掃やエンコーダ7やエンコーダセンサ8の交換が必要となり、マシンのダウンタイムが発生する。
When the mist M floating inside the machine adheres to the
本実施形態では、このダウンタイムが発生するという問題解決のため、エンコーダ7及びエンコーダセンサ8に蓄積する汚れ量を印刷データ2に基づき汚れ量記録部12で記録し、その汚れ量に応じてエンコーダセンサ8の発光部8aの光量を上げる、または、受光部8bの感度を上げる制御を行う。これにより、機内の汚れが発生してもエンコーダ7のスケール9を正確に読むことができるようになり、マシンとしては寿命を延ばすことができる。
In this embodiment, in order to solve the problem of occurrence of downtime, the amount of dirt accumulated on the
図2は、インクジェット記録装置1の機能ブロック図である。本実施形態では、CPU3は、上記の制御として、図3を参照して後述する「汚れ量予測制御」と、図4を参照して後述する「予測汚れ量に基づくエンコーダ調整制御」とを実行可能に構成される。図2に示すように、CPU3は、上記の制御に係る機能として、印刷制御部31と、汚れ量予測部32(予測部)と、エンコーダ調整部33(調整部)と、を備える。
FIG. 2 is a functional block diagram of the inkjet recording apparatus 1. In this embodiment, the
印刷制御部31は、インクジェット記録装置1の印刷動作を制御する。印刷制御部31は、CPU3に入力された印刷データ2と、印刷情報(記録メディア6の種類、印刷モードなど)に基づき、記録メディア6に印刷データ2に応じた画像を印刷するための吐出制御信号を生成してヘッド5に出力する。また、印刷制御部31は、印刷情報や吐出制御情報を汚れ量予測部32に出力する。
The
汚れ量予測部32は、ヘッド5から記録メディア6への印刷に使用した複数のインクジェットドロップDの組み合わせにより、搬送量検知部15(エンコーダ7、エンコーダセンサ8など)の汚れ量を予測する。
The amount of
汚れ量予測部32は、搬送量検知部15の汚れ量の予測に、複数のインクジェットドロップDの飛ばし方に係る第1要素、及び、インクを飛ばすヘッド5と記録メディア6までの距離に係る第2要素、による汚れ具合の係数を使用する。
The stain
インクの吐出制御において、下記の要素によりインクのマルチドロップDの構成を変えることができる。 In ink ejection control, the configuration of the ink multi-drop D can be changed depending on the following elements.
・印刷データ2における1ドット当たりの大きさ(大滴、中滴、小滴など)
・印刷モード(速度重視、画質重視など)
・記録メディア6の種類(普通紙、インクジェット専用紙、ハガキなど)
・機内の温度
- Size per dot in print data 2 (large drop, medium drop, small drop, etc.)
・Print mode (emphasis on speed, emphasis on image quality, etc.)
・Types of recording media 6 (plain paper, inkjet paper, postcards, etc.)
・In-flight temperature
本実施形態では、このような構成の変更を考慮して、汚れ量予測に用いる第1要素による係数は、1ドット当たりの濃度、印刷モード、記録メディア6の種類、及び機内温度の少なくとも一つを含む要素によって変更される。濃度の情報は、例えば印刷制御部31から提供される吐出制御信号から取得する。印刷モードや記録メディア6の種類の情報は、例えば印刷制御部31から提供される印刷情報から取得する。機内温度の情報は、例えば温度検知センサ4から取得する。
In this embodiment, in consideration of such a change in the configuration, the coefficient based on the first element used for predicting the amount of dirt is determined based on at least one of the density per dot, the print mode, the type of recording medium 6, and the internal temperature of the machine. modified by the containing element. The density information is obtained, for example, from an ejection control signal provided from the
第1要素の係数は、例えば大滴の割合が大きい場合、印刷モードが画質重視の場合、記録メディア6がインクジェット専用紙など高品質なものの場合、機内温度が相対的に高い場合、などの条件下では、相対的に大きく設定することができる。このような条件下では、インク吐出量が相対的に多くなって、機内に浮遊するミストMの量も相対的に増えるので、エンコーダ7などの汚れ量も相対的に増えると考えられるためである。
The coefficient of the first element is determined depending on conditions such as, for example, when the proportion of large droplets is large, when the print mode emphasizes image quality, when the recording medium 6 is high quality such as inkjet paper, when the internal temperature of the machine is relatively high, etc. You can set it relatively large below. Under such conditions, the amount of ink ejected becomes relatively large, and the amount of mist M floating inside the machine also increases, so it is thought that the amount of dirt on the
一方、第1要素の係数は、例えば小滴の割合が大きい場合、印刷モードが速度重視の場合、記録メディア6が普通紙など低品質なものの場合、機内温度が相対的に低い場合、などの条件下では、相対的に小さく設定することができる。このような条件下では、インク吐出量が相対的に少なくなって、機内に浮遊するミストMの量も相対的に減るので、エンコーダ7などの汚れ量も相対的に少なくなると考えられるためである。
On the other hand, the coefficient of the first element is determined depending on, for example, when the proportion of small droplets is large, when the print mode emphasizes speed, when the recording medium 6 is of low quality such as plain paper, when the internal temperature of the machine is relatively low, etc. Under certain conditions, it can be set relatively small. This is because under such conditions, the amount of ink ejected becomes relatively small, and the amount of mist M floating inside the machine is also relatively reduced, so it is thought that the amount of dirt on the
また、エンコーダ7及びスケール9の汚れ量の記録においては、上記の第1要素の他に、ヘッド5と記録メディア6との距離(普通紙の時は近く、厚紙を印刷するときは離れている)の要素も加えて、汚れ量の記録についての係数を決める。すなわち、汚れ量予測に用いる第2要素による係数は、ヘッド5と記録メディア6との距離により変更される。ヘッド5と記録メディア6との距離は、例えば記録メディア6の厚さの情報に基づき算出できる。記録メディア6の厚さの情報は、例えば上記の記録メディア6の種類の情報と同様に、例えば印刷制御部31から提供される印刷情報から取得する。
In addition to the first factor mentioned above, when recording the amount of dirt on the
第2要素の係数は、記録メディア6の種類が、ヘッド5と記録メディア6の距離が相対的に遠くなるものの場合に、相対的に大きく設定することができる。このような条件下では、ヘッド5から吐出されるインクのうち、機内に浮遊するミストMとなる割合が増えるので、エンコーダ7などの汚れ量も相対的に増えると考えられるためである。
The coefficient of the second element can be set relatively large when the type of recording medium 6 is such that the distance between the
一方、第2要素の係数は、記録メディア6の種類が、ヘッド5と記録メディア6の距離が相対的に近くなるものの場合に、相対的に小さく設定することができる。このような条件下では、ヘッド5から吐出されるインクのうち、機内に浮遊するミストMとなる割合が減るので、エンコーダ7などの汚れ量も相対的に少なくなると考えられるためである。
On the other hand, the coefficient of the second element can be set relatively small when the type of recording medium 6 is such that the distance between the
つまり、汚れ量予測に用いる第2要素による係数は、必ずしも1ドット当たりの大きさ(インクの使用量)が大きいほど、係数が大きいとは限らない。 In other words, the coefficient based on the second element used for predicting the amount of dirt does not necessarily increase as the size per dot (the amount of ink used) increases.
汚れ量予測部32は、上記の第1要素の係数と、第2要素の係数を用いて汚れ量を予測し、汚れ量記録部12に出力する。汚れ量記録部12には、逐次汚れ量予測部32から入力される汚れ量の情報が積算されて記録される。
The dirt
エンコーダ調整部33は、汚れ量予測部32により予測された汚れ量から搬送量検知部15の制御量を調整する。エンコーダ調整部33は、汚れ量記録部12に記録されている汚れ量の積算値に基づき、エンコーダ7、スケール9、エンコーダセンサ8などの汚れ度合いを判断する。エンコーダ調整部33は、エンコーダ7などの現在の汚れ量が、計測精度などに影響が出る程度に多い場合に、計測精度を担保できるように制御量を調整する。
The
具体的には、エンコーダ7等の汚れ量を蓄積していき、その汚れ量に応じて、
(1)エンコーダセンサ8の発光部8a発光量を上げる、
(2)エンコーダセンサ8の受光部8bの感度を上げる、
という制御を行う。上記(1)の制御の場合、エンコーダ調整部33は光量変更部13への制御量を増やす。上記(2)の制御の場合、エンコーダ調整部33は受光感度変更部14への制御量を増やす。
Specifically, the amount of dirt on the
(1) Increase the amount of light emitted by the
(2) Increasing the sensitivity of the
This control is performed. In the case of control (1) above, the
このような制御を行うことで、エンコーダ7やエンコーダセンサ8がミストMにより汚れていっても、一定光量の光をエンコーダセンサ8の発光部8aから受光部8bに送れるようにすることで、正確にエンコーダ7上のスケール9をエンコーダセンサ8で読み取れるようにし、従来の機械の状態よりも寿命を延ばすことが可能となる。
By performing such control, even if the
図3は、汚れ量予測制御のフローチャートである。 FIG. 3 is a flowchart of dirt amount prediction control.
ステップS11では、印刷制御部31により、インクジェット記録装置1へ印刷データ2の入力有無が確認される。印刷データ2の入力があった場合(S11のYes)にはステップS12に進む。印刷データ2の入力が無い場合は待機する。
In step S11, the
ステップS12では、印刷制御部31により、入力された印刷データ2と、印刷モード(速度重視や品質重視など)から、吐出するマルチドロップDの種類とそれぞれの滴数が算出される。この際に印刷の前後や印刷時に行う空吐出の回数も確認する。
In step S12, the
ステップS13では、印刷制御部31により、入力された印刷データ2と、印刷モードに応じた印刷動画が実施される。印刷制御部31は、ステップS12で算出したマルチドロップDの種類と滴数をヘッド5から吐出させるための吐出制御信号をヘッド5に出力する。ヘッド5は、受信した吐出制御信号に基づきインクを記録メディア6に吐出する。また、本ステップでは、印刷制御部31は、吐出制御信号や印刷情報(印刷モード、記録メディア6の種類など)を汚れ量予測部32にも出力する。
In step S13, the
ステップS14では、汚れ量予測部32により、吐出したマルチドロップDの種類と、吐出の滴数などに基づき、搬送量検知部15(エンコーダ7、エンコーダセンサ8など)の汚れ量が算出される。汚れ量予測部32は、上述のように、複数のインクジェットドロップDの飛ばし方に係る第1要素、及び、インクを飛ばすヘッド5と記録メディア6までの距離に係る第2要素、による汚れ具合の係数を使用して汚れ量を算出する。これにより、単なるインクの消費量に基づくものではなく、使用したマルチドロップDの種類など様々な印刷に係る条件を考慮して汚れ量を算出できるので、より高精度に搬送量検知部15の汚れ量を予測できる。
In step S14, the dirt
ステップS15では、汚れ量予測部32により算出された汚れ量が、汚れ量記録部12に記録されている積算のエンコーダ汚れ量(汚れ量積算値)に加算される。
In step S15, the amount of dirt calculated by the amount of
図4は、予測汚れ量に基づくエンコーダ調整制御のフローチャートである。 FIG. 4 is a flowchart of encoder adjustment control based on the predicted amount of dirt.
ステップS21では、印刷制御部31により、インクジェット記録装置1の電源オン時や、印刷動作開始前などに、現在汚れ量記録部12に記録されている印刷前の積算のエンコーダ汚れ量(汚れ量積算値)が取得される。
In step S21, the
ステップS22では、印刷制御部31により、図3のフローチャートを参照して説明した印刷動作が実行される。これに伴い図3の汚れ量予測制御も実施されて、汚れ量積算値が今回の印刷動作後の最新の情報に更新される。
In step S22, the
ステップS23では、エンコーダ調整部33により、印刷後に、積算のエンコーダ汚れ量が所定の閾値まで蓄積されたか否かが判定される。汚れ量が閾値まで蓄積された場合(S23のYes)にはステップS24に進み、そうでない場合(S23のNo)にはステップS21に戻る。
In step S23, the
ステップS24では、閾値まで汚れ量が蓄積している状態であり、エンコーダ7の汚れによる誤動作を防ぐために、エンコーダ調整部33により、エンコーダセンサ8の発光部8aの光量を上げる、または、エンコーダセンサ8の受光部8bの感度を上げるよう制御量が調整される。ステップS24の処理の完了後はステップS21に戻る。
In step S24, the amount of dirt has accumulated up to the threshold value, and in order to prevent the
なお、ステップS24の処理では、エンコーダ調整部33は、汚れ度合いに応じて、発光部8aの光量を上げる制御と、受光部8bの感度を上げる制御のいずれか一方のみを実行してもよいし、両方を実行してもよい。
In addition, in the process of step S24, the
図5は、エンコーダ汚れ量と閾値との関係を示す図である。図5の横軸は印刷回数を示し、縦軸はエンコーダ汚れ量を示す。図5には、各印刷回数に応じたエンコーダ汚れ量の積算値がプロットされている。 FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the amount of encoder dirt and the threshold value. The horizontal axis in FIG. 5 indicates the number of times of printing, and the vertical axis indicates the amount of encoder dirt. In FIG. 5, the integrated value of the amount of encoder dirt is plotted according to each number of times of printing.
図5に示すように、エンコーダの汚れ量は、印刷の回数やインク使用量と正比例するわけではない。各印刷において使用したマルチドロップDの種類などの要因に応じて、汚れ量の積算値の推移は適宜変動する傾向がある。そこで本実施形態では、図3などを参照して説明したように、各印刷時において汚れ量の予測に用いる係数を、該当印刷の条件に応じて変動させる。このように予測した汚れ量にもとづき積算値を更新することにより、汚れ量積算値の推定精度を向上させ、より現実の汚れ具合に近い予測を行うことが可能となる。 As shown in FIG. 5, the amount of dirt on the encoder is not directly proportional to the number of times of printing or the amount of ink used. Depending on factors such as the type of multi-drop D used in each printing, the trend in the integrated value of the amount of dirt tends to fluctuate as appropriate. Therefore, in this embodiment, as described with reference to FIG. 3 and the like, the coefficients used for predicting the amount of dirt at each printing time are varied depending on the conditions of the printing. By updating the integrated value based on the predicted amount of dirt in this manner, it is possible to improve the estimation accuracy of the integrated value of the amount of dirt and to perform a prediction closer to the actual state of dirt.
さらに、本実施形態では、図4のステップS23で用いる閾値を、図5に示すように複数(図5の例では閾値1、2、3の3個)適用する構成でもよい。例えば、閾値1、2、3がこの順で順次大きく設定されるとする。この場合、まずエンコーダ汚れ量が所定の閾値1まで達すると、故障防止のために、エンコーダセンサ8の発光部8aの光量を上げる、または、エンコーダセンサ8の受光部8bの感度を上げるという対応を行う。
Furthermore, in this embodiment, a configuration may be adopted in which a plurality of threshold values (threshold values 1, 2, and 3 in the example of FIG. 5) are applied in step S23 of FIG. 4, as shown in FIG. For example, assume that threshold values 1, 2, and 3 are set to be larger in this order. In this case, first, when the amount of encoder dirt reaches a predetermined threshold value 1, measures are taken to increase the light intensity of the
次に、さらにエンコーダ7の汚れが増えて、エンコーダ汚れ量が閾値1より大きい閾値2に到達すると、エンコーダセンサ8の発光部8aの光量を閾値1の場合よりさらに上げる、または、エンコーダセンサ8の受光部8bの感度を閾値1の場合よりさらに上げるという対応を行う。
Next, when the amount of dirt on the
さらに、エンコーダ汚れ量が閾値2より大きい閾値3に到達すると、エンコーダセンサ8の発光部8aの光量を閾値2の場合よりさらに上げる、または、エンコーダセンサ8の受光部8bの感度を閾値2の場合よりさらに上げるという対応を行う。
Furthermore, when the amount of encoder dirt reaches
このように、複数の閾値を設けてエンコーダ7の制御量の調整を段階的に行うことによって、エンコーダ汚れ量に応じてより適切な制御量を設定することが可能となり、よりきめ細かい調整が可能となるので、インクジェット記録装置の寿命をさらに延ばすことができる。
In this way, by setting multiple threshold values and adjusting the control amount of the
本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、記録メディア6及びヘッド5の搬送量を検知する搬送量検知部15と、ヘッド5から記録メディア6への印刷に使用した複数のインクジェットドロップDの組み合わせにより搬送量検知部15の汚れ量を予測する汚れ量予測部32と、汚れ量予測部32により予測された汚れ量から搬送量検知部15の制御量を調整するエンコーダ調整部33と、を備える。
The inkjet recording apparatus 1 according to the present embodiment is configured by a combination of a conveyance
この構成により、エンコーダ7などの搬送量検知部15の汚れ量が増えた場合でも、例えば特許文献2のようにエンコーダ7の寿命を延ばすために、ユーザが選択した印刷モードを変更させるなどの処理が不要となるので、画像や生産性に影響が出ることを防止できる。本実施形態では、特許文献2のような処理の代わりに、予測された汚れ量に応じて搬送量検知部15の制御量を調整する処理を行うことにより、ユーザの所望の設定での印刷を実行しつつ、エンコーダ7などのインクジェット記録装置1の要素の高寿命化を図ることができる。また、ヘッド5から吐出されたが記録メディア6にのらないミストMにより光学式エンコーダ7などの搬送量検知部15が汚れてしまっても、制御量の調整により誤作動を抑制できる。したがって、本実施形態では、所望の画像品質を維持しつつ、インクジェット記録装置1の寿命を延ばすことができる。
With this configuration, even if the amount of dirt on the conveyance
また、本実施形態に係るインクジェット記録装置1において、汚れ量予測部32は、搬送量検知部15の汚れ量の予測に、複数のインクジェットドロップDの飛ばし方に係る第1要素、及び、インクを飛ばすヘッド5と記録メディア6までの距離に係る第2要素、による汚れ具合の係数を使用する。第1要素による係数は、1ドット当たりの濃度、印刷モード、記録メディア6の種類、及び機内温度の少なくとも一つを含む要素によって変更され、第2要素による係数は、インクを吐出するヘッド5と記録メディア6との距離により変更される。
In addition, in the inkjet recording apparatus 1 according to the present embodiment, the stain
この構成により、エンコーダ7に蓄積していく汚れ量を、単にインクの使用量ではなく、どのようなインクジェットドロップDを組み合わせるかによって重みづけを変えることができるので、汚れ具合を単なるインクの使用量よりも正確に予測することが可能となる。
With this configuration, the amount of dirt that accumulates on the
なお、汚れ量予測部32による予測手法は、上記の可変の係数を用いて数式等を用いて算出する手法に限られない。例えば、単なるインクの使用量ではなく、上記の係数と同様にさまざまな条件を考慮して予測テーブルを作成し、印刷を行うたびに当該印刷の条件に基づきこの予測テーブルを参照して汚れ量を予測する構成でもよい。
Note that the prediction method by the dirt
また、本実施形態に係るインクジェット記録装置1において、エンコーダ調整部33は、汚れ量予測部32により予測された汚れ量が蓄積されるにしたがって、搬送量検知部15のエンコーダセンサ8の発光部8aの光量を上げるよう、光量変更部13への制御量を調整する。
In the inkjet recording apparatus 1 according to the present embodiment, the
エンコーダ7に汚れが蓄積すると、エンコーダスケール9の透過光量が落ちていき、エンコーダセンサ8の受光部8bに入る光量は汚れがないときよりも少なくなる。入射する光量が少なくなるとエンコーダセンサの受光部8bが反応できなくなり、記録メディア6の搬送を正確にできなくなる場合がある。このため、上記構成により、汚れの蓄積量に応じてエンコーダ7を読み取るための光量を上げることで、汚れたエンコーダ7でも正確な記録メディア6の搬送が可能となる。
When dirt accumulates on the
また、本実施形態に係るインクジェット記録装置1において、エンコーダ調整部33は、汚れ量予測部32により予測された汚れ量が蓄積されるにしたがって、搬送量検知部15のエンコーダセンサ8の受光部8bの感度を上げるよう、受光感度変更部14への制御量を調整する。
In the inkjet recording apparatus 1 according to the present embodiment, the
エンコーダ7に汚れが蓄積すると、エンコーダスケール9の透過光量が落ちていき、エンコーダセンサ8の受光部8bに入る光量は汚れがないときよりも少なくなる。入射する光量が少なくなるとエンコーダセンサ8の受光部8bが反応できなくなり、記録メディア6の搬送を正確にできなくなる場合がある。エンコーダセンサ8の受光部8bは、入射する光量に応じて内部の電圧レベルを変化するようになっているが、センサの受光部感度設定により同じ光量でも内部で変化する電圧レベルは異なる。このため、上記構成により、汚れの蓄積量に応じて、エンコーダセンサ8の受光部8bへ入る光量が下がっていっても、内部の電圧レベルの変化が同じになるように受光感度を変えることで、汚れたエンコーダ7でも正確な記録メディア6の搬送が可能となる。
When dirt accumulates on the
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。 The present embodiment has been described above with reference to specific examples. However, the present disclosure is not limited to these specific examples. Design changes made by those skilled in the art as appropriate to these specific examples are also included within the scope of the present disclosure as long as they have the characteristics of the present disclosure. The elements included in each of the specific examples described above, their arrangement, conditions, shapes, etc. are not limited to those illustrated, and can be changed as appropriate. The elements included in each of the specific examples described above can be appropriately combined as long as no technical contradiction occurs.
1 インクジェット記録装置
5 ヘッド
6 記録メディア
7 エンコーダ
8 エンコーダセンサ
8a 発光部
8b 受光部
15 搬送量検知部
32 汚れ量予測部(予測部)
33 エンコーダ調整部(調整部)
1
33 Encoder adjustment section (adjustment section)
Claims (4)
前記ヘッドから前記記録メディアへの印刷に使用した複数のインクジェットドロップの組み合わせにより前記搬送量検知部の汚れ量を予測する予測部と、
前記予測部により前記予測された汚れ量から前記搬送量検知部の制御量を調整する調整部と、を備えるインクジェット記録装置。 a conveyance amount detection unit that detects the conveyance amount of the recording medium and the head;
a prediction unit that predicts the amount of dirt on the conveyance amount detection unit based on a combination of a plurality of inkjet drops used for printing from the head to the recording medium;
An inkjet recording apparatus comprising: an adjustment section that adjusts a control amount of the transport amount detection section based on the amount of dirt predicted by the prediction section.
前記第1要素による前記係数は、1ドット当たりの濃度、印刷モード、前記記録メディアの種類、及び機内温度の少なくとも一つを含む要素によって変更され、
前記第2要素による前記係数は、インクを吐出する前記ヘッドと前記記録メディアとの距離により変更される、
請求項1に記載のインクジェット記録装置。 The prediction unit predicts the amount of dirt on the conveyance amount detection unit using a first factor related to how the plurality of inkjet drops are ejected, and a second factor related to the distance between the head that ejects ink and the recording medium. Using the dirtiness coefficient according to ,
The coefficient based on the first element is changed by an element including at least one of density per dot, print mode, type of recording medium, and internal temperature of the machine,
The coefficient based on the second element is changed depending on the distance between the head that ejects ink and the recording medium.
The inkjet recording device according to claim 1.
前記調整部は、前記予測された汚れ量が蓄積されるにしたがって、前記センサの発光部の光量を上げるよう前記制御量を調整する、
請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。 The conveyance amount detection unit includes an encoder and a sensor that reads the movement amount of the encoder,
The adjustment unit adjusts the control amount to increase the amount of light from the light emitting unit of the sensor as the predicted amount of dirt accumulates.
The inkjet recording device according to claim 1 or 2.
前記調整部は、前記予測された汚れ量が蓄積されるにしたがって、前記センサの受光部の感度を上げるよう前記制御量を調整する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 The conveyance amount detection unit includes an encoder and a sensor that reads the amount of movement of the encoder,
The adjustment section adjusts the control amount to increase the sensitivity of the light receiving section of the sensor as the predicted amount of dirt accumulates.
The inkjet recording device according to any one of claims 1 to 3.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022045689A JP2023139915A (en) | 2022-03-22 | 2022-03-22 | Ink jet recording device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022045689A JP2023139915A (en) | 2022-03-22 | 2022-03-22 | Ink jet recording device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023139915A true JP2023139915A (en) | 2023-10-04 |
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Family Applications (1)
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JP2022045689A Pending JP2023139915A (en) | 2022-03-22 | 2022-03-22 | Ink jet recording device |
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Country | Link |
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2022
- 2022-03-22 JP JP2022045689A patent/JP2023139915A/en active Pending
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