JP2023138935A - 透過電子顕微鏡などの荷電粒子装置における研究のために試料を取り扱うためのシステム及び方法 - Google Patents

透過電子顕微鏡などの荷電粒子装置における研究のために試料を取り扱うためのシステム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023138935A
JP2023138935A JP2023044563A JP2023044563A JP2023138935A JP 2023138935 A JP2023138935 A JP 2023138935A JP 2023044563 A JP2023044563 A JP 2023044563A JP 2023044563 A JP2023044563 A JP 2023044563A JP 2023138935 A JP2023138935 A JP 2023138935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer device
sample
transfer
cpa
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023044563A
Other languages
English (en)
Inventor
ベンダ,ジリ
Benda Jiri
ドレツァル,ヴォイチェフ
Dolezal Vojtech
トルンコシー,トマス
Trnkocy Tomas
ヤロスラフ ハジマ
Hadzima Jaroslav
マルティン チェクマネク
Cechmanek Martin
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FEI Co
Original Assignee
FEI Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FEI Co filed Critical FEI Co
Publication of JP2023138935A publication Critical patent/JP2023138935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/20Means for supporting or positioning the object or the material; Means for adjusting diaphragms or lenses associated with the support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/18Vacuum locks ; Means for obtaining or maintaining the desired pressure within the vessel
    • H01J37/185Means for transferring objects between different enclosures of different pressure or atmosphere
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/18Vacuum locks ; Means for obtaining or maintaining the desired pressure within the vessel
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/28Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes with scanning beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/20Positioning, supporting, modifying or maintaining the physical state of objects being observed or treated
    • H01J2237/2007Holding mechanisms
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/20Positioning, supporting, modifying or maintaining the physical state of objects being observed or treated
    • H01J2237/204Means for introducing and/or outputting objects

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】試料を保管し、試料を移送し、荷電粒子顕微鏡などの荷電粒子装置内でこれらの試料を使用するための改善されたユーザ体験を提供する、改善された試料保管及び取扱いシステムを提供する。【解決手段】本システムは、複数の試料を保管するための保管装置と、当該保管装置から離れた場所にある低温TEMなどの荷電粒子装置(CPA)と、を備える。本システムは、当該保管装置に解放可能に接続可能であり、かつ当該CPAにも解放可能に接続可能である移送デバイスを更に備える。本明細書で定義されるように、当該移送デバイスは当該保管装置に接続されているときには当該複数の試料から試料を取得するように構成され、当該CPAに接続されているときには当該移送デバイスから当該CPAに当該試料を移送するように構成されている。【選択図】図7b

Description

本発明は、保管装置と、移送デバイスと、透過電子顕微鏡(Transmission
Electron Microscope、TEM)の形態の荷電粒子顕微鏡(Charged Particle
Microscope、CPM)などの荷電粒子装置(Charged Particle Apparatus、CPA)と、を備える、試料を取り扱うためのシステム及び方法に関する。
生物学は、生命及び生体の物理的構造、化学的プロセス、分子相互作用、生理学的メカニズム、発現、及び進化を含む、生命及び生体を研究する自然科学である。
細胞生物学は、生命の基本単位である細胞の構造及び機能を研究する生物学の分野である。細胞生物学は、生理学的な特性、代謝プロセス、信号移送経路、ライフサイクル、化学組成、及び細胞とそれらの環境との相互作用を主題としている。細胞生物学では、巨大分子間の分子認識が、細胞の中で最も洗練されたプロセスの全てを支配する。最も一般的な巨大分子には、生体高分子(核酸、タンパク質、炭水化物、及び脂質)、並びに大型非高分子(脂質及び大環状分子など)が含まれる。
多くの研究者が、巨大分子複合体の構造的な力学及び相互作用を明らかにするために、巨大分子複合体をそれらの自然環境の中で高解像度で研究することに関心を持っている。この目的のために、荷電粒子顕微鏡を使用することができる。
荷電粒子顕微鏡法は、特に電子顕微鏡法(electron
microscopy、EM)の形態において、微視的な物体を画像化するための、周知の、かつ益々重要となる技術である。歴史的に、電子顕微鏡の基本的な属は、透過電子顕微鏡(TEM)、走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)、及び走査透過電子顕微鏡(Scanning Transmission Electron Microscope、STEM)のような、複数のよく知られた装置種に進化し、又、例えば、イオンビームミリング又はイオンビーム誘起堆積(Ion-Beam-Induced Deposition、IBID)などの補助としての「機械」集束イオンビーム(Focused Ion Beam、FIB)を採用するいわゆる「デュアルビーム」ツール(例えば、FIB-SEM)などのさまざまな亜種にも使用される。当業者ならば、異種の荷電粒子顕微鏡法に精通しているであろう。
SEMでは、走査型電子ビームが試料に照射されると、二次電子、後方散乱電子、X線及びカソードルミネッセンス(赤外、可視及び/又は紫外の光子)の形式で、「補助」放射線の放射が試料から発生する。この放出放射線の1以上の成分が検出され、試料分析のために使用され得る。
TEMでは、電子ビームを標本に透過させて、ビームが標本を透過したときの試料と電子との相互作用から画像を形成する。この画像を拡大して、蛍光スクリーン、写真フィルムの層、又は電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)に取り付けられたシンチレータなどのセンサなどの撮像デバイスに焦点を合わせる。シンチレータは、顕微鏡内の一次電子を光子に変換し、CCDがそれを検出できるようにする。
EMは、生体試料を研究するための複数の方法を提供するものであり、従来のTEMは、生体試料の全体の形態を研究するために使用されている。電子結晶学及び単一粒子分析は、タンパク質及び高分子複合体の研究専用であり、硝子体切片の(低温)電子断層撮影及び低温EM((cryo-)electron tomography and Cryo-EM of vitreous section、CEMOVIS)は、細胞小器官及び分子構造を対象とする。低温EM及びCEMOVISにおいて、試料は、ガラス化技術を使用した急速凍結により保存され、低温TEMで観察される。CEMOVISは、試料の凍結切片(低温セクショニング)が追加され、これは、低温FIB技術を使用して実行することができる。
分析デバイスにおける研究のために生体試料を調製することは、多くの場合、時間がかかり、多くの人手を要する。低温EM標本の調製は、例えば、生体物質(通常は精製タンパク質複合体)の水性試料を採取し、それを支持構造(グリッド)に適用し、それを可能な限り薄い(生体分子のサイズに応じて100~800Å)の層に縮小し、次いで、水が結晶化するのを防ぐのに十分な速さでこの層を凍結する。生体試料を調製するこのプロセスの多くの側面には問題がある。
低温EM試料を調製したら、後で荷電粒子顕微鏡で使用するために、適切な条件で保管し、取り扱う必要がある。この目的のために、複数の低温EM試料を個々のグリッドボックスに保管することができる。これらのグリッドボックスは、円錐形のファルコンチューブに配置して、長期の液体窒素保管デュワーに保管することができる。
必要に応じて、ファルコンチューブをデュワーから取り出し、所望の試料に対応する正しいグリッドボックスをファルコンチューブから取り出す。
所望の試料を低温電子顕微鏡に入れるために、様々な方法を適用することができる。
第1の実施形態では、低温移送ホルダを使用することができる。これは、試料を液体窒素温度で透過型電子顕微鏡(TEM)に霜なしで移送するために設計された液体窒素ホルダである。試料はグリッドボックスから取り出され、手動で低温移送ホルダ内に配置される。次いで、低温移送ホルダをTEMに接続することができる。低温移送ホルダは、取得中に試料をTEM内の所定の位置に保持する。顕微鏡への低温ホルダ挿入の失敗率が比較的高いため、TEM内の低温移送ホルダの配置は煩雑であることが証明されている。低温移送ホルダを接続してから20分間、相当な量の試料ドリフトが発生する。更に、低温移送ホルダは12時間ごとに液体窒素を手動で補充する必要があり、4~5回の挿入後に必要とされる顕微鏡の低温サイクルは4時間と長いため、低温移送ホルダは、TEM内の試料のスループットを制限する。
第2の実施形態では、試料は、極低温試料操作ロボットを使用してTEMに装填される。かかる試料操作ロボットは、例えば、Thermo Scientific(商標)によって販売されている製品AutoLoaderとして知られている。AutoLoaderは、TEMの一部として設置されるモジュールである。試料はAutoLoader Cartridge内に手動で配置される。これらのAutoLoader Cartridgeは、デュワーなどの極低温保管庫に保管される。必要に応じて、Cartridgeはデュワーから取り出され、AutoLoader Module内に配置される。次いで、操作ロボットによってカートリッジから所望の試料が取り出され、操作ロボットが試料をTEM内の試料ホルダに移送する。次いで、TEMを使用して試料を画像化することができる。この既知のシステムは、特に試料移送品質とスクリーニングスループットの点で優れた結果を提供するが、例えば、カートリッジへの試料の装填、複雑さ、設置及びメンテナンスの容易さ、及び関連するコストの改善など、他のレベルでは改善の余地がある。
これらの実施形態のうちの1以上は、ユーザが、低温移送ホルダ及び/又はカートリッジを掛止するステップを行うこと、又はケーブルの接続、移行チャンバの開放及び/又は閉鎖、弁の開放及び/又は閉鎖、並びに/若しくは試料の挿入を含む、他のタスクを行うことを要求し得る。
したがって、上記から、荷電粒子顕微鏡又は同様の装置内で極低温試料を保管し、極低温試料を移送し、極低温試料を研究するための改善されたセキュリティ及び改善されたユーザ体験を提供する、改善された試料保管及び取扱いシステムが望まれることになる。
概して、試料を保管し、試料を移送し、荷電粒子顕微鏡などの荷電粒子装置内でこれらの試料を使用するための改善されたユーザ体験を提供する、改善された試料保管及び取扱いシステムが望まれている。したがって、本開示は、低温EM試料に限定されず、非低温EM試料にも使用することができる。
上記を念頭に置いて、本開示は、試料取扱い及び保管システムを提供する。
試料取扱い及び保管システムは、複数の試料を保管するための保管装置を含む。保管装置は、低温EM試料であり得る試料を保管するように構成される。保管装置は、極低温条件下で試料を保管するように構成されてもよい。
試料取扱い及び保管システムは、当該保管装置から離れた位置に荷電粒子装置(CPA)を更に備える。CPAと保管装置との間の距離は、保管装置とCPAとの間の試料の直接移送が困難であるか、又は実質的に不可能であるような距離である。したがって、システムは、保管装置とCPAとの間で移動可能であるように構成された移送デバイスを更に備える。
移送デバイスは、当該保管装置及び当該CPAに解放可能に接続可能である。これは、移送デバイスを保管装置に接続及び切断可能であることを意味する。移送デバイスは更に、当該CPAに解放可能に接続可能であり、したがって、移送デバイスは、当該CPAに接続及び切断され得る。移送デバイスの切断状態では、移送デバイスは、具体的には、移送デバイスを保管装置及びCPAのそれぞれから、かつそれぞれへ、又はその逆に運ぶ人間のオペレータによって、保管装置とCPAとの間で移動可能である。移送デバイスが接続された状態では、移送デバイスとそれが接続されている装置との間で試料移送が可能である。したがって、システムは、当該移送デバイスが当該保管装置に接続されたときには当該保管装置から当該移送デバイスに試料を移送するように構成され、当該CPAに接続されているときには当該移送デバイスから当該CPAに当該試料を移送するように構成される。移送デバイスによるCPAから保管装置への逆移送も考えられる。言い換えれば、移送デバイスは、CPAで試料を取得するように、かつ当該試料を当該移送デバイスから当該保管装置に移送するように構成されている。これにより、本明細書で定義されているように、保管及び取扱いシステムの多様性が高まる。
これにより、単一の移送デバイスを保管装置に接続して試料を取得し、試料とともに移送デバイスをTEMなどのCPAに搬送して、試料をCPAに装填することが可能になる。当該移送デバイスから当該CPAへの移送は、CPAの一部である試料ホルダ(すなわち、試料ステージ)への移送を含み得る。保管装置からCPAへの搬送は、手動で、すなわち、保管装置からCPAへの移送デバイスを運ぶ人間のオペレータによって実施することができる。
本明細書で定義されるように、試料取扱い及び保管システムは、当該移送デバイスと、当該保管装置及び当該CPAのうちの少なくとも1つとの間の当該接続を固定するための少なくとも1つの吸引ディスク機構を備える。
吸引ディスク機構を使用することによって、移送デバイスと、当該保管装置及び当該CPAのうちの少なくとも1つとの間の確実な接続を確立することができる。これにより、移送デバイスを保管装置及び/又はCPAに容易かつ迅速に接続することができる。接続は、信頼性があり、再現可能であり、確立される種々の装置との間の試料の安全な移送を可能にする。したがって、本明細書で定義されるような目的が達成される。
前述したように、移送デバイスは、保管装置及び荷電粒子装置に接続することができる。簡潔にするために、これを「所望の装置」と称する。したがって、移送デバイスは、保管装置及び/又はCPAを含む所望の装置に接続可能である。
吸引ディスク機構は、少なくとも第1のシールリングを備えることができる。移送デバイスが所望の装置に接続された状態では、第1のシールリングは、移送デバイス及び所望の装置と接触する。第1のシールリング、移送デバイスの少なくとも一部、及び所望の装置(すなわち、保管装置又はCPA)の少なくとも一部は、吸引ディスク容積を画定する。この吸引ディスク容積内の圧力を低下させることによって、結果として生じる減圧は、移送デバイスと所望の装置との間の接続がより確実であることを確実にする。吸引ディスク容積内の圧力を低下させることは、ポンプ要素によって圧力を低下させることを含む、及び筐体を気密に保ちながら吸引ディスク容積の容積を拡大することを含む、複数の方法で行うことができる。容積の拡大は、例えば、可撓性又は移動可能な壁要素を使用することによって行うことができる。
有利な実施形態を以下に説明する。
一実施形態では、移送デバイスは、細長いハウジングを備える。保管装置は、移送デバイスの細長いハウジングの少なくとも一部を受容するように適合された受容凹部を備えることができる。同様に、CPAは、移送デバイスの当該細長いハウジングの少なくとも一部を受容するための対応する受容凹部を備えることができる。CPAの受容凹部は、保管装置の受容凹部に概ね対応することができるが、当然のことながら差異が存在してもよい。細長いハウジング及び対応する凹部を使用することによって、CPA及び/又は保管装置への移送デバイスの初期接続を迅速かつ容易にすることができる。細長い移送デバイスが凹部に挿入されると、吸引ディスク機構を作動させて、試料の移送が行われ得るように接続を固定することができる。
一実施形態では、受容凹部の側壁は、当該移送デバイスの当該ハウジングのための案内面を提供する。更に、凹部は、当該ハウジングのための当接面を提供する底壁を備えることができる。移送デバイスの細長いハウジングを受容凹部に挿入し、移送デバイスの上面が凹部の底壁に到達するまで挿入動作を継続することによって、移送デバイスが予測可能な方法で、特にその再現可能な位置を有して、対応する装置に接続されることが保証される。
一実施形態では、細長いハウジングは、接続された状態で、当該凹部の当該底壁に向けられ、当該底壁と少なくとも部分的に接触する接続面を備える。
当該移送デバイス上に吸引ディスク機構を設けることが有利であり得る。他の実施形態では、吸引ディスク機構は、保管装置及びCPA上に設けることができる。更なる実施形態では、保管装置、CPA、及び移送デバイスはそれぞれ、それぞれの吸引ディスク機構を有する。しかしながら、コスト及び接続可能性の観点から、吸引ディスク機構を有する移送デバイスのみを設けることが有利であり得る。その場合、一実施形態では、当該吸引ディスク機構が当該移送デバイスの当該接続面上に設けられ、その結果、当該吸引ディスク機構を当該凹部の当該底壁と接触させて、固定接続を一時的に確立することができることが好ましい。
一実施形態では、当該移送デバイスは、当該接続面に設けられた移送ポートを備え、当該凹部の当該底壁は移送開口部を備える。移送デバイスは、当該細長いハウジング内に設けられた移送保管室を備えることができる。移送ポートは、当該移送保管室へのアクセスを得るために使用されてもよい。移送保管室は、試料を所望の環境に維持するように構成されてもよい。低温EM試料が使用される場合、例えば、移送保管室は、当該低温EMを極低温条件に又は極低温条件付近に保つように構成されることが考えられる。これは、能動的及び/又は受動的冷却要素を含むことができる。
一実施形態では、当該吸引ディスク機構は、移送デバイスが所望の装置に接続された状態で、当該移送ポートを囲む。この目的のために、吸引ディスク機構は、第1のシールリング及び第2のシールリングを含むことができる。第2のシールリングは、第1のシールリングと比較してより小さい寸法を有する。第1のシールリングは、当該第2のシールリングを完全に取り囲むように設けられる。当該第1のシールリング及び当該第2のシールリングは、移送デバイス及び所望の装置とともに、吸引ディスク容積を画定する。したがって、第1のシールリングは、吸引ディスク容積の最も外側の輪郭を画定し、したがって、第2のシールリングは、吸引ディスク容積の最も内側の輪郭を画定する。第2のシールリングは、当該移送ポートを囲む。
なお、上記実施形態において、吸引ディスク機構は、移送デバイスに設けることができる。また、吸引ディスク機構を所望の装置に設けることも考えられる。2つのシールリングを使用する実施形態では、シールリングは、移送デバイスが所望の装置に接続された状態で、第2のシールリングが移送デバイスの移送ポートを囲むように、所望の装置上に設けることができる。
一実施形態では、当該移送デバイスと、当該保管装置及び当該CPAのうちの少なくとも1つとは、電気接触要素を備える。電気接触要素は、移送デバイス及び所望の装置上に設けられてもよい。電気接触要素は、当該移送デバイスが当該保管装置及び当該CPAのうちの当該少なくとも1つに接続された状態で互いに接触するように構成される。電気接触要素は、移送デバイスの細長いハウジング上、及び所望の装置の凹部上に設けることができる。
前述したように、細長いハウジングは、接続された状態で、当該凹部の底壁に向けられる接続面を備えることができる。吸引ディスク機構は、凹部の底壁及び接続面に作用するように構成されてもよい。特に、吸引ディスク機構は、移送デバイスの接続面に設けることができる。更に、電気接触要素が接続面及び底壁に設けられることも考えられる。
一実施形態では、移送デバイスは、当該保管装置に接続されているときには当該保管装置から当該試料を取得し、当該CPAに接続されているときには当該試料を当該CPAに送達するように構成された移送機構を備える。移送機構は、細長いハウジング内に配置することができ、当該移送保管室内に当該試料を保管するように構成することができる。移送機構は、当該試料を当該移送保管室から当該移送ポートを通して当該所望の装置に移動させるように構成することができる。移送機構は、システムの装置と移送デバイスとの間の安全で信頼性の高い移送を保証する。試料を保管装置から移送デバイスに移送するために、手作業又は手動の試料取扱いは必要とされない。加えて、試料を移送デバイスからCPAに移送するために、手動及び手作業による試料取扱いは必要ない。
移送機構は、例えば、グリッパを備え得る。グリッパは、試料を把持するように構成することができる。
システムで使用される試料は、EMグリッドを含むことができる。これらのグリッド自体は、当業者には既知であり、上部に炭素箔を伴う微細メッシュを備える小さな(数ミリメートル)銅円板を備え得る。グリッドは、他の材料で構成されていてもよい。試料は、試料グリッドに適用される材料科学試料であってもよい。試料は、保管装置に保管されてもよい。人間のオペレータは、手動で試料を保管装置に装填することができる。一実施形態では、それは、システムで使用される必要がある唯一の直接的な人間の試料操作である。
試料を保管装置に手動で装填することは、個々の試料を試料カセットに手動で装填するステップを含み得る。保管装置は、当該複数の試料の少なくとも一部を保管するための少なくとも1つのカセットを備えることができる。人間のオペレータは、所望の試料をかかるカセットに入れ、次いでカセットを保管装置の中に配置することができる。当然のことながら、その場合、移送デバイスは、当該カセットから試料を取得するように構成されている。
保管装置は、第1の作業ステーションの一部であり得る。第1の作業ステーションは、人間のオペレータが座ったり立ったりできる人間のオペレータディスクを備える。人間のオペレータは、複数の試料を保管装置に手動で保管又は取り出すことができる。人間のオペレータは、追加的に、又は代替的に、移送デバイスを保管装置に接続することができる。移送デバイスは、その目的のために、第1の作業ステーションの一部にドッキングさせることができる。
一実施形態では、当該保管デバイス及び当該CPAは各々、第1のドッキング部材を備え、当該移送デバイスは、当該第1のドッキング部材と嵌合するように構成された更なる(第2の)ドッキング部材を備える。第1のドッキング部材は、本明細書に説明されるような凹部を備えてもよい。第2のドッキング部材は、本明細書に説明されるような細長いハウジング(の一部)を備えてもよい。第1及び第2のドッキング部材のうちの少なくとも1つは、吸引ディスク機構の一部を備えてもよく、好ましくは、当該第2のドッキング部材は、吸引ディスク機構を備える。第1及び第2のドッキング部材は、電気接触要素を備えてもよい。第1及び第2のドッキング部材の使用は、移送デバイスと保管デバイスとの間の接続を確立し、移送デバイスを保管デバイスから切断し、移送デバイスをCPAに移動させることが比較的容易であることを確実にし、その後、移送デバイスは、試料を移送デバイスからCPAに移送するためにCPAに接続される。特に、吸引ディスク機構は、保管装置からCPAへの、及びその逆の試料の移送中に、容易な接続及び解放を可能にする。
一実施形態では、当該第1のドッキング部材の各々は、第1の弁を備え、当該第1の弁は、取り外された状態で閉鎖されるように構成され、当該弁は、ドッキングされた状態で開放可能であるように構成される。第2のドッキング部材は、当該移送ポートを備えることができる。移送ポートは、ドッキングされた状態で開くことができ、取り外された状態で閉じることができる。このようにして、好ましい試料条件(例えば、温度、湿度、及び圧力など)を、保管装置、移送デバイス、及びCPAの内部で維持することができる。移送デバイスは、ドッキング部材によって保管装置に接続され得、弁及び/又は移送ポートは、当該移送デバイスの移送室が当該保管装置の保管室に流体接続されるように開かれてもよい。次いで、保管装置と移送デバイスとの流体接続により、試料移送を行うことができる。
当該保管装置は、オペレータ入力デバイス及び制御ユニットを備え得る。当該実施形態では、入力デバイスは、第1の作業ステーションの一部であり得る。オペレータ入力デバイスは、人間のオペレータによって、移送される極低温試料を選択するように構成されてもよい。当該制御ユニットは、当該保管装置と、当該選択された極低温試料を当該保管装置から当該移送デバイスに、特に自動的に移送するための当該移送デバイスとを制御するように構成される。これにより、試料の正しいラベル付けとその後の取扱いが可能になるため、システムの信頼性が向上する。
一態様によれば、本明細書で定義されるような試料取扱い及び保管システムで使用するための試料を移送するための移送デバイスが提供される。移送デバイスは、複数の試料を保管するための保管装置に解放可能に接続可能であり、当該移送デバイスが当該保管装置に接続された状態で、試料は、当該保管装置から当該移送デバイスに移送可能である。移送デバイスは更に、荷電粒子装置(CPA)に解放可能に接続可能であり、当該移送デバイスが当該CPAに接続された状態で、当該試料は当該CPAに移送可能である。本明細書で定義されるように、当該移送デバイスは、当該移送デバイスと当該試料取扱い及び保管システムと当該CPAとの間の当該接続を確実にするための少なくとも1つの吸引ディスク機構を備える。吸引ディスク機構は、移送デバイスの一部である吸引ディスク機構に関連して本明細書で前述したように具現化されてもよい。
一実施形態では、移送デバイスは、少なくとも1つの接続面を有する細長いハウジングを備える。吸引ディスク機構は、当該移送デバイスに、特に当該接続面に設けられてもよい。
移送デバイスは、当該接続面に設けられた移送ポートを備えることができる。
一実施形態では、吸引ディスク機構は、当該移送ポートを囲む。
一態様によれば、本開示は、荷電粒子装置内で使用するための試料を保管及び取り扱うように構成された試料取扱い及び保管システムに関し、当該試料は、極低温条件下で取り扱われる。この一例は、極低温電子顕微鏡(低温EM)であり、これは、極低温に冷却され、ガラス質の水の環境に埋め込まれた試料に適用される低温顕微鏡技術である。これらのタイプの試料は、しばしば低温EM試料と称されるが、典型的には、これらの試料は、他の荷電粒子装置でも同様に使用することができる。以下、このタイプの試料を極低温試料(Cryogenic Sample、CS)と称する。
したがって、一実施形態では、本開示は、極低温試料取扱い及び保管システムに関することができる。取扱い及び保管システムは、低温EM試料を取扱い及び保管するように構成されてもよい。
本明細書で定義される極低温試料保管及び取扱いシステムは、極低温条件下で保管された試料を、研究のためにTEMなどの荷電粒子装置に迅速かつ容易に収集することを可能にする。試料の収集(すなわち、保管装置からの取得)、及び試料のドロップオフ(すなわち、CPAへの移送)は、半自動で、すなわち、人間のオペレータが実際に試料を取り扱うことなく実施することができる。保管装置からCPAへの搬送は、手動で、すなわち、保管装置からCPAへの移送デバイスを運ぶ人間のオペレータによって実施することができる。
この実施形態は、改良された極低温試料保管及び取扱いシステムを提供し、このシステムを用いて、極低温EM試料などを容易かつ安全に保管し、低温TEMなどの荷電粒子装置に移送し、試料を極低温条件下で保管することができる保管装置に戻すことができる。このようにして、改良された極低温試料の保管及び取扱いシステムが得られる。
一実施形態では、当該極低温試料保管装置は、極低温保管室を備える。保管室は、当該移送デバイス、特にその移送室に流体接続されてもよい。保管室は、移送デバイスが接続された状態において、当該移送室に直接接続されてもよい。中間室も設けられる場合がある。この場合、保管室から中間室に試料を移送した後、中間室から移送デバイスの移送室に移送してもよい。保管装置はまた、移送機構を備え得る。保管装置移送機構は、当該移送デバイスの当該移送機構と協調するように構成され得、その結果、保管装置と移送デバイスとの間の効果的な試料移送が行われ得る。
本明細書で説明される一般的なシステムは、少なくとも1つの更なるCPAを備えることができることに留意されたい。その場合、移送デバイスは、当該更なるCPAに解放可能に接続可能であるように構成されてもよく、したがって、移送デバイスは、当該更なるCPAにも接続及び切断されてもよい。移送デバイスの切断状態では、移送デバイスは、保管装置と、CPA及び少なくとも1つの更なるCPAとの間で移動可能である。移送デバイスが接続された状態では、移送デバイスと、更なるCPAなどの、移送デバイスが接続されている装置との間の、試料移送が可能である。したがって、移送デバイスは、当該更なるCPAに接続されているときには、当該移送デバイスから当該更なるCPAに当該試料を移送するように構成されてもよい。したがって、単一の移送デバイスは、複数のCPAが存在するシステムで使用することができる。保管及び取扱いシステムへのこの中心的なアプローチにより、例えば、CPAの各々にAutoLoaderモジュールが装備されている場合のように、複数のCPAの各々が特定の専用移送機構を必要としないことが保証される。このように、システムは建設的に単純であり、したがって比較的安価であり得る。
本明細書に記載されるシステム、装置、及びデバイスは、試料を移送するための方法が実行されることを可能にする。本方法は、本明細書で定義されるような試料取扱い及び保管システムを提供するステップを含む。本方法は、
-少なくとも1つの試料を当該保管装置に保管するステップと、
-当該移送デバイスを当該保管装置に接続するステップと、
-当該試料を当該保管装置から当該移送デバイスに移送するステップと、
-当該移送デバイスを当該保管装置から取り外すステップと、
-当該移送デバイスを当該荷電粒子装置(CPA)に移動させるステップであって、当該CPAが、当該保管装置から離れて位置している、移動させるステップと、
-当該移送デバイスを当該CPAに接続するステップと、
-当該試料を当該移送デバイスから当該CPAに移送するステップと、を更に含み得る。
試料を所望の装置から移送デバイスに、及びその逆に移送するステップは、機械的に行われてもよい。移送を確立させるために、機械的移送機構を使用することができる。
試料を移送するステップは、自動的に実行されてもよい。自動的にとは、人間のオペレータからの手動の試料取扱い及び/又は操作が必要とされないことを意味する。しかしながら、人間のオペレータは、例えば、ボタン、ダイヤル、ノブなどを使用することによって、又は対応するコマンドをグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface、GUI)などのユーザインターフェースに入力することによって、試料移送を開始することが考えられる。
接続及び/又は取り外しのステップは、移送デバイスを保管装置又はCPAに物理的に接続する人間のオペレータによって行うことができる。接続及び/又は取り外しの一部分は、一実施形態では、弁の開閉などのドッキング機構の使用を必要とし得る。
移送デバイスを移動させるステップは、移送デバイスを保管装置及び/又はCPAとの間で物理的に移動させる人間のオペレータによって行うことができる。
本明細書で定義される方法及びシステムは、安全かつ効果的な試料移送を可能にし、人間のオペレータが関連する装置間で試料を移送するために使用され、より特化した移送機構が移送デバイスから装置への安全かつ信頼できる移送を可能にする。したがって、本明細書で定義されるような目的が達成される。
ここで、本発明は、例示的な実施形態及び添付の概略図を基にして詳細に明らかにされるだろう。
本発明の第1の実施形態による荷電粒子顕微鏡の長手方向断面図を示す。 本発明の第2の実施形態による荷電粒子顕微鏡の長手方向断面図を示す。 従来技術の試料取扱い及び保管の方法を示す。 本明細書で定義される試料取扱い及び保管の方法及び装置の一実施形態を示す図である。 本明細書で定義される試料取扱い及び保管の方法及び装置で使用するための移送デバイスの一実施形態を示す図である。 本明細書で定義される試料取扱い及び保管の方法及び装置で使用するための移送デバイス及び荷電粒子装置の一実施形態を示す図である。 本明細書で定義される極低温試料取扱いシステム内で試料を移送する方法の種々の段階を示す。 本明細書で定義される極低温試料取扱いシステム内で試料を移送する方法の種々の段階を示す。 本明細書で定義される極低温試料取扱いシステム内で試料を移送する方法の種々の段階を示す。 本明細書で定義される極低温試料取扱いシステム内で試料を移送する方法の種々の段階を示す。 本明細書で定義される極低温試料取扱いシステム内で試料を移送する方法の種々の段階を示す。 本明細書で定義される極低温試料取扱いシステム内で試料を移送する方法の種々の段階を示す。 本明細書に説明されるような吸引ディスク機構の実施形態を示す。 本明細書に説明されるような吸引ディスク機構の実施形態を示す。 本明細書に説明されるような吸引ディスク機構の実施形態を示す。 本明細書に説明されるような吸引ディスク機構の実施形態を示す。
図1(正確な縮尺ではない)は、荷電粒子顕微鏡Mの一実施形態の非常に概略的な描写である。より具体的には、図1は、この場合、TEM/STEMである透過型顕微鏡Mの一実施形態を示す(しかし、本発明の文脈では、透過型顕微鏡Mは、例えば、SEM(図2参照)、又はイオンベースの顕微鏡であっても同様に有効であり得る)。図1において、真空ハウジング2内で、電子源4は、電子光学軸B’に沿って伝播し、電子光学照明器6を横断する電子のビームBを生成し、(例えば、(局所的に)薄くされ/平坦化され得る)標本Sの選択された部分に電子を方向付ける/集束させるように機能する。また、偏向器8が図示されており、これは(とりわけ)、ビームBの走査運動を行うために使用され得る。
標本Sは、標本ホルダH上に保持され、標本ホルダHは、位置決めデバイス/ステージAによって複数の自由度で位置決めすることができ、位置決めデバイス/ステージAは、ホルダHが(取り外し可能に)固定されたクレードルA’を移動させる。例えば、標本ホルダHは、XY平面(図示のデカルト座標系を参照)内で移動可能な(特に)フィンガを備えることができる。典型的には、Zに平行な運動及びX/Yを中心とする傾斜も可能である)。このような移動により、標本Sの様々な部分が、軸B’に沿って移動する(Z方向に)電子ビームBによって照明/撮像/検査されることが可能になる(かつ/又は電子ビーム走査の代替として、走査運動が行われることが可能になる)。所望される場合、任意選択的な冷却デバイス(描写せず)が、標本ホルダHとの密接な熱接触状態にされ、それによって標本ホルダH(及びその上の標本S)を例えば極低温に維持することができる。
電子ビームBは、(例えば)二次電子、後方散乱電子、X線及び光放射(カソードルミネッセンス)を含む種々のタイプの「誘導」放射を標本Sから放出させるように標本Sと相互作用する。必要に応じて、これらの放射線タイプのうちの1以上は、例えば、組み合わされたシンチレータ/光電子増倍管又はEDX又はEDS(エネルギー分散型X線分光法)モジュールとすることができる分析デバイス22を用いて検出することができる。かかる場合、SEMと基本的に同じ原理を使用して画像を構築することができる。しかしながら、代替的に又は補足的に、標本Sを横断(通過)し、標本Sから出射/放出され、軸線B’に沿って(実質的には、とはいえ、概して、ある程度偏向/散乱しながら)伝搬し続ける電子を調査することができる。このような透過電子束は、撮像システム(投影レンズ)24に入射し、撮像システム24は一般的に、多種多様な静電レンズ/磁気レンズ、偏向器、補正器(例えばスティグメータのような)などを備えている。通常の(非走査)TEMモードでは、この撮像システム24は、透過電子束を蛍光スクリーン26に集束させることができ、蛍光スクリーン26は、所望に応じて、それを軸B’の邪魔にならないように後退/回収する(矢印26’で概略に示すように)ことができる。スクリーン26上に撮像システム24によって、標本Sの(一部の)画像(又はディフラクトグラム)が形成されるようになり、これは、筐体2の壁の好適な部分に位置するビューイングポート28を通して見ることができる。スクリーン26の引き込み機構は、例えば本質的に機械的及び/また電気的な機構であり得、ここには図示されていない。
スクリーン26上の画像を観察する代わりに、撮像システム24を出る電子束の焦点深度が概して非常に大きい(例えば、1メートル程度)という事実を利用することができる。その結果、スクリーン26の下流には、以下のような種々の他のタイプの分析装置を使用することができる。
-TEMカメラ30。カメラ30の位置で、電子束は、静止画像(又は、ディフラクトグラム)を形成することができ、静止画像は、コントローラ/プロセッサ20により処理することができ、例えば、フラットパネル表示のような表示デバイス14に表示することができる。必要ではない場合、カメラ30は、後退/回収(矢印30’で概略的に示すように)されて、カメラを軸線B’から外れるようにすることができる。
-STEMカメラ32。カメラ32からの出力は、標本S上のビームBの(X、Y)走査位置の関数として記録することができ、X、Yの関数としてのカメラ32からの出力の「マップ」である画像を構築することができる。カメラ32は、電子顕微鏡画素アレイ検出器(EMPAD)とすることもできるが、カメラ32は、カメラ30に特徴的に存在する画素行列とは異なり、例えば、直径が20mmの単一の画素を含むことができる。更に、カメラ32は、一般的に、カメラ30(例えば、10画像/秒)よりも非常に高い取得速度(例えば、10ポイント/秒)を有することになる。再び、必要とされないとき、カメラ32は、軸B’から外れるように、(矢印32’によって概略的に示されるように)後退/後退され得る(しかしながら、かかる後退は、例えば、ドーナツ形状の環状暗視野カメラ32の場合、必要ではないであろう)。かかるカメラでは、中央の穴は、カメラが使用されていないときに光束の通過を可能にする)。
-カメラ30又は32を使用する撮像の代替として、例えば、EELSモジュールであり得る分光装置34を起動することもできる。
部品30、32、及び34の順序/位置は厳密ではなく、多くの可能な変形が考えられることに留意されたい。例えば、分光装置34は、撮像システム24と一体化することもできる。
図示の実施形態では、顕微鏡Mは、通常参照番号40で示される、引き込み式X線コンピュータ断層撮影(Computed Tomography、CT)モジュールを更に備える。コンピュータ断層撮影(断層撮像とも称される)では、電子源及び(直径方向に対向する)検出器を使用して、様々な視点からの標本の洞察力のある観察を得るように、様々な視線に沿って標本を調べる。
コントローラ(コンピュータプロセッサ)20は、制御ライン(バス)20’を介して種々の図示された構成要素に接続されていることに留意されたい。このコントローラ20は、アクションを同期させる、設定値を提供する、信号を処理する、計算を実行する、及びメッセージ/情報を表示デバイス(図示せず)に表示するなどの様々な機能を提供することができる。言うまでもなく、(模式的に描かれる)コントローラ20は、筐体2の内側又は外側に(部分的に)位置させることができ、所望に応じて、単体構造又は複合構造を有することができる。コントローラは、この実施形態に示されるように、本明細書で定義される方法を実行するように構成されたデータ処理装置Pを備える。
当業者は、筐体2の内部が厳密な真空に維持される必要がないことを理解するであろう。例えば、いわゆる「環境TEM/STEM」では、所与のガスのバックグラウンド雰囲気が筐体2内に意図的に導入/維持される。当業者はまた、実際には、筐体2の容積を閉じ込めて、可能であれば、筐体2が、軸B’を本質的に包み込むようになって、採用する電子ビームが小径管内を通過し、しかも広がってソース4、標本ホルダH、スクリーン26、カメラ30、カメラ32、分光装置34などのような構造を収容する小径管(例えば、直径約1cm)の形態を採ると有利となり得ることを理解するであろう。
ここで図2を参照すると、荷電粒子装置の別の実施形態が示されている。図2(正確な縮尺ではない)は、荷電粒子顕微鏡Mの非常に概略的な図である。より具体的には、非透過型顕微鏡Mの一実施形態を示しており、この場合、非透過型顕微鏡MはSEMである(ただし、本発明の文脈では、非透過型顕微鏡Mは、例えば、イオンベースの顕微鏡であっても有効である)。図では、図1の項目に対応する部品は、同一の参照符号を使用して示され、ここでは別個に考察されない。(とりわけ)以下の部分が図1に加えられる。
-2a:真空ポート、これは、真空室2の内部へ/から項目(構成要素、標本)を導入/除去するように開くことができ、又はそれに加えて、例えば、補助デバイス/モジュールが装着され得る。顕微鏡Mは、所望される場合、複数のこのようなポート2aを備えることができる。
-10a、10b:照明器6における概略的に描写されたレンズ/光学要素。
-12:所望される場合、標本ホルダH又は少なくとも標本Sが、接地に対してある電位にバイアス(浮遊)されることを可能にする電圧源。
-14:FPD又はCRTなどのディスプレイ。
-22a、22b:中央開口22b(ビームBの通過を可能にする)の周囲に配設された複数の独立検出セグメント(例えば、四分円)を含む、セグメント化された電子検出器22a。このような検出器は、例えば、標本Sから出てくる出力(二次又は後方散乱の)電子の束(の角度依存性)を調査するために使用され得る。
ここでも、コントローラ20が存在する。コントローラは、ディスプレイ14に接続され、ディスプレイ14は、本明細書で定義される方法を実行するように構成されたデータ処理装置Pに接続可能であり得る。示される実施形態では、データ処理装置Pは、コントローラの一部を形成せず、顕微鏡Pの一部さえも形成しない別個の構造である。データ処理装置Pは、ローカル又はクラウドベースであり得、原則として、場所に限定されない。
図1及び図2に示される荷電粒子装置、特に電子顕微鏡(EM)は、生体試料を研究するための複数の方法を提供する。電子結晶学及び単一粒子分析は、タンパク質及び高分子複合体の研究専用であり、硝子体切片の(低温)電子断層撮影及び低温EM(CEMOVIS)は、細胞小器官及び分子構造を対象とする。
冒頭で示したように、これらの生体試料は、ガラス固化技術を使用した急速冷凍によって保存することができ、その後、低温TEMなどの低温EM技術を使用して研究することができる。低温FIB技術を使用した試料の低温切開は、試料研究の一部であり得る。
これらの研究で使用される試料は、最初に調製してから保管する必要がある。この目的のために、生物学的材料(通常は精製されたタンパク質複合体)の水性試料を採取し、支持構造(グリッド)に適用し、寸法を非常に薄い層に縮小し、次いで、水の結晶化を防止するのに十分な速さでこの層を凍結する。次いで、試料が調製され、更なる取扱いのために保管される。
冒頭に示したように、試料を保管及び取り扱うための方法の1つは、いわゆるAutoLoaderに関連する。ここで図3を参照して、この従来技術の一実施形態を説明する。図3は、AutoLoader AL及び関連するNanoCab Nカートリッジを使用して、低温TEMなどの荷電粒子顕微鏡Mへの搬送のために試料Sを収集するワークフローを示す。AutoLoader ALは顕微鏡Mの一部である。NanoCabには複数の試料Sが装填され、次いで、AutoLoader ALに搬送されて、試料がTEMに装填される。
図3に示されるように、上列は、左から右に、NanoCab Nの調製である。複数の標本S(すなわち、グリッド上に提供される生体試料)が、グリッドボックスG内に提供される。標本Sを伴うグリッドボックスGは、装填ステーション101の中に入れられる。装填ステーション101には、液体窒素103が充填され、試料S及びグリッドボックスGを所望の低温に保つ。カセットCも液体窒素103内に設けられている。試料Sは、グリッドボックスGからカセットCに手動で移送される。カセットが満杯になると、NanocabデバイスNは、ローディングステーション101に接続され、カセットは、Nanocab Nの内側に提供される。Nanocab Nデバイスは、ここで、所望の試料Sを伴うカセットCを含有し、Nanocab Nデバイスは、試料Sを所望の低温に保つために液体窒素で充填される。カセットCがNanocabデバイスNに導入されたとき、又はその後に、液体窒素が装填ステーションから除去されるので、装填ステーション101は、室温に戻ることができる。
図3の下部は、複数の試料Sを有するカセットCを備えるNanocab Nが、Autoloader ALモジュールに接続されていることを示す。Autoloader ALモジュールは、顕微鏡に接続されているか、又はその一部である。
Autoloader ALモジュールは、カセットアーム113と、試料アーム111とを備える。Autoloader ALハウジングの内部は、所望の低温に保たれており、低温試料を保存するように構成されている。Autoloader ALモジュールは、2つの弁要素115、117を備える。第1の弁要素115は、接続されたNanocab Nへの接続を提供することができる。第2の弁要素117は、顕微鏡Mへの接続を提供することができる。
Nanocab Nから顕微鏡Mに試料を装填する手順は次のとおりである。Nanocab Nは、図3の下部に示すように、Autoloader ALに接続されている。弁115が開かれ、カセットアーム113が下向きに到達して、試料Sを伴うカセットCを把持し、その後、上向きの動きが開始されて、試料アーム111の前で所望の試料Sを移動させる。弁115は、再び閉じることができる。
次いで、試料アーム111は、試料Sを収集することができ、その後、カセットアーム113は、残りの試料を伴うカセットCを更に上方に移動させ、試料アーム111の邪魔にならないようにする。
次いで、弁117を開くことができ、試料アーム111は、試料を顕微鏡Mの試料ホルダHに向かって移動させる。試料Sが顕微鏡Mに移送されると、試料アーム111は戻ることができ、弁117は、再び閉じることができる。次いで、試料の観察又は操作を行うことができる。
示されているように、この既知のAutoloader ALシステムは、特に試料移送品質とスクリーニングスループットの点で優れた結果を提供する。しかしながら、特に試料の装填、複雑さ、設置及びメンテナンスの容易さ、及び関連するコストに関して、このシステムを改善したいという要望がある。
この目的のために、本発明は、低温EM試料などの低温荷電粒子試料を取扱い、保管するためのシステムを提供する。一般に、本システムは、保管装置と、荷電粒子装置と、低温試料を保管装置から荷電粒子装置に移送するように構成された移送デバイスと、を含む。
図4は、保管装置Lの一実施形態を示す。図4の一番上の行は、試料Sが保管装置Lにどのように装填されるかを示す。この目的のために、試料は、グリッドボックスG内に提供される。グリッドボックスは、保管装置Lのハウジング201内に配置され、当該ハウジング201は、液体窒素203で部分的に充填される。液体窒素203内には、カセットCも提供されている。次に、試料は、グリッドボックスGからカセットCに手動で移送される(ステップ1)。試料Sが移送されると、カセットCは、保管装置Lのハウジング内に留まる(ステップ2)。カセットCは、例えばカセットアーム211(図4の下部参照)を使用するなどして、保管装置(図示せず)の別個の保管位置に移動させることができる。
図4に示されるように、試料Sを有するカセットCは、保管装置Lのハウジング201の内部に保管される。この意味で、液体窒素203を有するハウジング201は、保管装置の内部に試料を安全に保管するための極低温保管室を提供する。
必要な試料が必要な場合は、次の手順に従うことができる。はじめに、本明細書で定義される移送デバイスTが提供され、当該移送デバイスTは、保管装置Sに接続される。
移送デバイスTは、気体窒素303で充填された細長いハウジング303を備え、その中に、移送される試料Sを適切な温度で一時的に保管することができる。移送デバイスTは、グリッパ331を伴う移送アーム311を備える。グリッパ331は、試料Sを収集するために使用されてもよい。次いで、試料Sを有するグリッパは、移送デバイスTのハウジング303の内側に移動され得る。
図4に示される実施形態では、保管装置Lは弁部材215を備える。移送デバイスTはまた、弁部材315又は移送ポート315を備える。保管装置は、移送デバイスT(概略的に示されている)の第2のドッキング部材321と嵌合するように構成された第1のドッキング部材221を備える。保管装置は、スロット221を備え得、移送デバイスのハウジング部分321は、移送デバイスT及び保管装置が接続された状態を提供するために、当該スロット221内にスライドし得る。このようにして、並進ドッキングが提供される。移送デバイスTを保管装置Lに接続する他のドッキング機構又は様式も考えられる。移送デバイスTのドッキング部材321が雄コネクタ321として機能し、保管装置Lのドッキング部材221が雌コネクタ221として機能する場合に有利である。
本明細書で定義され、後でより詳細に説明されるように、システムは、当該移送デバイスTと当該保管装置Lとの間の当該接続を固定するための少なくとも1つの吸引ディスク機構340を備える。ここで、吸引ディスク機構340は、移送デバイスT及び保管装置Lとともに環状のリング形状の吸引ディスク容積345を画定する第1のシールリング341及び第2のシールリング342を備える。第2のシールリング342は、搬送ポート315が吸引ディスク容積345の一部ではないように、当該搬送ポート315(弁315)を囲むことに留意されたい。
移送デバイスTは、保管装置Lに接続(又はドッキング)され得る。移送デバイスTが保管装置と接触し、吸引ディスク容積345が確立及び閉鎖されると、吸引ディスク容積345の内側の圧力が低減され得る。このようにして、減圧は、移送デバイスTと装置Lとの間の吸引力を確実にし、その結果、接続が一時的に固定され、移送デバイスTと装置Lとの間の移動が実質的に防止される。吸引ディスク機構は、このようにして、例えば、複雑なラッチ機構を必要とすることなく、接続が容易で安全かつ確実であることを確実にする。
移送デバイスTが保管装置Lに接続(又はドッキング)されると、試料Sの移送を行うことができる。移送デバイスTの弁315が開かれ、保管装置215の弁も開かれる。カセットアーム211は、移送デバイスTの移送アーム311に沿って所望の試料Sを位置付ける。移送アーム311は、保管装置Lのハウジング201内を移動し、グリッパ331を使用して、カセットCから試料Sを取り出す。したがって、移送デバイスTは、当該カセットCから試料Sを取得するように構成される。次いで、試料Sを有するグリッパ331が、移送デバイスTのハウジング303の内側に移動される。次いで、全ての弁215、315が閉じられる。次いで、移送デバイスTは、保管装置Lから切断して、荷電粒子装置に移動させることができる。
図4に示されているのは、カセットアーム211を使用して所望の試料Sを位置決めするステップが、人間のオペレータによる取扱いを必要とせずに、機械的に、特に自動的に行われることである。人間のオペレータは、ユーザインターフェースを通じて所望の試料を選択することができるが、移動、位置決め、収集、及び移送は自動的に行われる。これにより、発生し得るエラーの可能性が制限される。
図5は、切断された状態の移送デバイスTを示しており、試料Sは、移送アーム311のグリッパ331に安全に着座している。試料は、ハウジング303の内部に収容され、ハウジングには、試料を所望の低温に保つために気体窒素が充填されている。ハウジング303内の気体冷窒素の熱容量は、移送デバイスが試料を所望の温度範囲で数分間、例えば15分間維持するようなものである。ハウジング331内の試料Sの能動冷却を提供するために、移送デバイスT上又は内部に追加の冷却手段を提供してもよい。移送デバイスTは、人間のオペレータによって搬送可能である。搬送デバイスTの寸法は、平均的な人間のオペレータが、例えば保管装置Lから荷電粒子顕微鏡Mまでなど、第1の場所から第2の場所に搬送デバイスを運ぶことができるように選択される。デバイスは、センチメートル、デシメートル、更にはメートルのオーダーの長さを有する。実際の実施形態では、デバイスTは、40cm~80cmの間の長さを有するが、他の寸法も考えられる。デバイスTの重量は、1~数キログラムのオーダーであり得る。
図6は、顕微鏡Mに接続されている搬送デバイスTを示す。顕微鏡Mには、搬送デバイスTの第2のドッキング部材321と嵌合することができる第1のドッキング部材421が設けられる。前に示したように、移送デバイスTのドッキング部材321は、搬送デバイスTの外部ハウジング部分によって形成されてもよい。顕微鏡Mには、搬送デバイスT、又は少なくともその第2のドッキング部材321を受容することができるスロット421が設けられてもよい。
本明細書で定義され、後でより詳細に説明されるように、システムは、当該移送デバイスTと当該保管装置Lとの間の当該接続を固定するための少なくとも1つの吸引ディスク機構340を備える。ここで、吸引ディスク機構340は、移送デバイスT及び保管装置Lとともに環状のリング形状の吸引ディスク容積345を画定する第1のシールリング341及び第2のシールリング342を備える。第2のシールリング342は、搬送ポート315が吸引ディスク容積345の一部ではないように、当該搬送ポート315(弁315)を囲むことに留意されたい。
この実施形態では、吸引ディスク機構(及び特にシールリング)は、主に移送デバイス上に設けられ、その結果、原則として単一の吸引ディスク機構が、全ての所望の装置との確実な接続を確立するのに十分である。しかしながら、吸引ディスク機構は、移送デバイスがいかなる吸引ディスク機構からも自由であり、特にいかなるシールリングからも自由であるように、同様に装置に設けることができることは明らかであろう。しかしながら、好ましい実施形態は、移送デバイス上に少なくとも1つのシールリングを使用する。この吸引ディスク機構の更なる詳細は、図8に関して与えられる。
移送デバイスTは、チャート粒子装置CPAに接続(又はドッキング)することができる。移送デバイスTがCPAと接触し、吸引ディスク容積345が確立されて閉鎖されると、吸引ディスク容積345内の圧力を低減することができる。このように、減圧は、移送デバイスTとCPAとの間の吸引力を確実にし、その結果、接続が一時的に固定され、移送デバイスTとCPAとの間の移動が実質的に防止される。吸引ディスク機構は、このようにして、例えば、複雑なラッチ機構を必要とすることなく、接続が容易で安全かつ確実であることを確実にする。
顕微鏡Mは、弁部材415を有する。搬送デバイスTが顕微鏡M、又は概して荷電粒子装置CPAに接続され固定されると、弁315、415を開くことができ、移送アーム311は、試料Sを顕微鏡MのホルダHに移送するために顕微鏡の内部を移動することができる。これにより、保管場所から電子顕微鏡Mなどの荷電粒子装置への試料の移送が完了する。
移送デバイスTは、顕微鏡Mから取り外すことができ、顕微鏡が第1の試料Sを検査している間に、第2の試料S2の移送が起こり得る。
図7a~図7fは、本明細書で定義される試料取扱い及び保管システム500を概略的に示す。
図7aは、システム500が複数の試料S、S2を保管するための保管装置Lを備えることを示す。保管装置Lは、例えば、画面を有する従来のパーソナルコンピュータの形態のユーザ入力デバイス114を備え得る。
本システムは、SEM、TEM、STEM及び/又はFIBなどの荷電粒子装置(CPA)Mを更に備える。CPA Mは、当該保管装置Lから離れた場所に位置付けられる。これは、一実施形態では、CPA Mが、保管装置Lから少なくとも50cmの距離に位置付けられることを意味する。例えば、CPAは、保管装置から1~数メートルの距離に位置付けられ得る。事実上、保管装置Lと荷電粒子装置Mとの間の距離は非常に大きいので、保管装置Lから装置Mへの直接移送は不可能であり、中間の移送ステップが必要である。かかるシステムの利点は、保管装置L及び荷電粒子装置が、異なる環境条件を伴う異なる部屋においてさえ、任意の所望の場所に位置付けられ得るので、システムが比較的柔軟であることである。
荷電粒子装置CPAと保管装置Lとの間の安全で信頼できる試料移送が可能であることを確実にするために、システム500は、移送デバイスTを備える。移送デバイスTは、人間のオペレータ600によって取り扱うことができる。人間のオペレータ600は、保管デバイスとの間、及び荷電粒子装置CPA Mとの間で移送デバイスTを運ぶことができる。
ここで図7bを参照すると、移送デバイスTが当該保管装置Lに解放可能に接続可能であることが示されている。図4に関して前に示したように、移送デバイスは、当該保管装置Lに接続されているときには当該複数の試料S、S2から試料Sを取得するように構成される。図示の実施形態では、試料は極低温試料である。移送は、移送デバイスTを保管装置Lに接続することによって、例えば、保管装置に存在するスロット又は凹部に移送デバイスTを挿入することによって行われる。次いで、接続は、吸引ディスク機構(図示せず)によって固定され、この吸引ディスク機構は、図4及び図6を参照してすでに説明されており、同様に図8を参照して説明される。接続及び固定の後、図4で説明したような試料移送を行うことができる。図7b及び図7cに示すように、試料は、移送デバイスTの当該保管装置Lに対するドッキング位置において、保管装置Lから移送デバイスTに移動される。保管装置Lから移送デバイスTへの試料移送は、一実施形態では、人間のオペレータによる試料取扱いを必要とせずに、自動的に行われる。
試料が移送デバイスT内に入ると、人間のオペレータは、移送デバイスTを保管装置Lから回収することができる。次いで、所望の試料Sを伴う移送デバイスTを、顕微鏡などの更なる場所に移動させることができる。人間のオペレータ600は、移送デバイスTが人間のオペレータ600によって運ばれる更なる場所に歩いて行くことができる。
ここで図7eを参照すると、試料Sを有する移送デバイスTが顕微鏡M(又は概して荷電粒子装置)に接続されていることが示されている。次いで、移送デバイスTの移送機構は、試料Sを移送デバイスTから顕微鏡Mの試料ホルダHに移送する。
次に、図1及び図2に関して説明したように、試料を顕微鏡Mによって観察及び/又は検査することができる。
図4~図7に示すように、移送デバイスTは、当該保管装置Lに接続されているときには当該保管装置Lから当該試料S(図示の実施形態では極低温試料であるが、他の試料も同様に使用することができる)を取得し、当該CPAに接続されているときには当該試料を当該CPAに送達するように構成された移送機構311、331を備える。このようにして、単一の機構を使用して、2つの外部装置間で試料を移送することができる。装置は、移送機構と協調するように構成されるべきであるが、かかる機構を有する必要はない。更に、装置は、試料移送を最適化し、移送デバイスの移送機構311、331と連携するために、機械的アーム211、弁215、415などを含む追加の手段を備え得る。
一実施形態では、移送機構は可動アーム311を備える。可動アームは、並進運動するように構成することができる。可動アーム311の外端には、グリッパ331を設けてもよく、当該グリッパ331は、試料、特に、標本グリッド上に設けられた標本を含む試料を把持及び解放するように構成されている。標本グリッドは、他のグリッド要素にも接続することができ、これらのグリッド要素は、試料取扱いを容易にするのに役立つ。グリッド要素は、例えば、標本グリッドを装着することができるCクリップリング(すなわち、AutotGrid、Thermo Fisher Scientific(商標))と、Cクリップリング内に標本グリッドを固定するためのCクリップと、を備え得る。当然ながら、他のグリッドも考えられる。
図7a~図7fに示すように、保管装置Lは、コンピュータの形態のオペレータ入力デバイス114と、当該オペレータ入力デバイス114に接続され、例えば、当該移送デバイスTが当該保管装置Lに接続された状態で、当該保管装置L又は当該システム500の少なくとも一部の機能を実行するように構成された制御ユニット220とを備える。オペレータ入力デバイスは、一実施形態では、人間オペレータ600によって、保管装置から荷電粒子顕微鏡Mに移送される試料S、S2を選択するように構成される。制御ユニット220は、当該保管装置L及び当該移送デバイスTを、その接続された状態で、当該選択された試料Sを当該保管装置Lから当該移送デバイスTに移送するように制御するように構成される。
オペレータ入力デバイス114を含む保管装置Lは、第1のワークステーションを形成することができ、これにより、人間のオペレータは、調製された試料を保管装置Lに迅速かつ確実に移送することができる。例えば、保管装置Lのハウジング201の上部は、ワークステーションのディスク機構と一致し得る。ハウジング201の上部及び/又はワークステーションのディスク機構は、試料Sを受け入れるグリッドボックスG(図4、ステップ1を参照)を保管装置Lに挿入することができ、試料グリッドSを容器Cに移送することができるように、人間のオペレータによって開閉可能な蓋を備えることができる。蓋はまた、ハウジング201内の液体窒素レベル203を補充するために使用されてもよい。オペレータ入力デバイス及び/又はコントローラは、ハウジング201に接続され得、その結果、ハウジング201に関連する情報が、人間のオペレータに提供され得る。例えば、保管装置は、保管装置の状態を監視するための、温度センサ、液面センサなどのような複数のセンサ要素を備え得る。オペレータ入力デバイス114は、これらの条件のうちの1以上に関してユーザにフィードバックを提供することができる。
更に、オペレータ入力デバイス114は、特徴のラベル付け及び追跡のために使用されることが考えられる。一実施形態では、オペレータ入力デバイス114は、荷電粒子装置に無線で接続することができ、その結果、試料Sに関する情報を荷電粒子装置に移送することができる。情報は、試料入力情報、例えば、試料SをカセットCに装填するときに人間のオペレータがオペレータ入力デバイス114に入力する情報を含むことができる。
ここで図8を参照して、本明細書で定義される吸引ディスク機構の実施形態をより詳細に説明する。
図8aは、移送デバイスTの概観を示す。移送デバイスTは、細長いハウジング303を備える。細長いハウジング303の一方の側には、支持ハンドル305が設けられており、これは、ユーザによる移送デバイスTの容易な移送及び操作を可能にする。細長いハウジングの反対側に、移送デバイスTは接続面306を備える。接続面306には、吸引ディスク機構340が設けられている。吸引ディスク機構340は、当該移送デバイスTと、保管装置L又はCPA Mなどの所望の装置との間の接続を確実にするために構成される。図示の実施形態では、吸引ディスク機構340は、第1のシールリング341及び第2のシールリング342を備える。第1のシールリング341は、接続面306の外縁に沿って設けられている。第2のシールリング342は、接続面306の中央部付近に設けられている。接続面306はまた、移送ポート315又は移送弁315を備える。移送ポート315は、第2のシールリング342によって取り囲まれる。図8aから分かるように、吸引ディスク容積345は、リング形状又はドーナツ形状であり、移送弁315は、リング/ドーナツの「穴」の中に提供される。このように、移送ポート315は、吸引ディスク容積345の一部を形成しないが、吸引ディスク容積によって囲まれる。代替実施形態(図示せず)では、移送ポート315が吸引ディスク容積340によって囲まれず、吸引ディスク容積が当該移送ポート315から距離を置いて設けられることが考えられる。しかしながら、吸引ディスク容積によって移送ポート315を囲むことによって、移送デバイスTと所望の装置L、Mとの間の安全かつ確実な接続が確立され、更に、移送中の試料の汚染のリスクが低減される。
移送デバイスTと所望の装置L、Mとの間の接続を確立するために、吸引ディスク機構340を動作させることができる。この目的のために、接続面306を所望の装置と接触させ、過剰な空気を吸引ディスク容積345から除去する。移送デバイスTは、過剰な空気を除去するために使用することができる排気口346を備える。
図8aから分かるように、移送デバイスTは、電気接触要素355を備える。これらの電気接触要素355は、所望の装置L、M上に設けられた更なる電気接触要素355に接続するために構成される。電気接触要素355によって提供される電気接続は、接続されたデバイスと所望の装置との間で情報が交換されることを可能にするが、移送デバイスの部品の動作も可能にし、当該動作は、例えば、所望の装置によって開始される。情報は、試料タイプ、温度、試料保管条件に関連し得るが、例えば、成功した接続に関する情報も含み得る。
移送デバイスTは、ある実施形態では、移送デバイスの内側に位置する、移送機構を動作させるために使用され得る、インターフェース開口部359を更に備える。一実施形態では、インターフェース開口部359は、移送機構311、331を動作させるために、圧縮空気が所望の装置L、Mから移送デバイスに(又はその逆に)通過することを可能にする。
移送デバイスTが所望の装置L、Mに接続(又はドッキング)され、吸引ディスク機構340が動作されると、試料Sを移送デバイスTから所望の装置L、Mに(又はその逆に)移送することが可能になる。図8bでより詳細に分かるように、移送デバイスは、弁315を開くためのラッチ機構351を備える。ラッチ機構351は、基本的にスライドドア機構で構成される。ラッチ機構351は、所望の装置L、Mの一部であるフック要素461によって操作することができるスライドドア内の凹部を備える。このようにして、弁の意図しない望ましくない開放が防止され、移送デバイスの真に接続された状態でのみ行うことができる。
図8dは、所望の装置のドッキング部材421の一実施形態を示しており、これは、図示の実施形態では顕微鏡用であるが、保管装置L用に実装することもでき、所望の装置L、Mは、図8a~図8cに示す実施形態による移送デバイスTに接続可能であるように構成される。ここで、第1のドッキング部材421は、図8a~図8cに示すように、搬送デバイスTの第2のドッキング部材321と嵌合することができる。ドッキング部材421は、底壁406及び側壁407を有するスロット又は凹部を備える。移送デバイスTの電気接触要素355に接続することができる電気接触要素455が設けられる。移送デバイスTをドッキング部材421に接続するとき、シールリング341、342、所望の装置L、Mの接続面及び底壁406は、吸引ディスク容積345を画定する。過剰な空気は、移送デバイスTと所望の装置L、Mとの間の接続を確実にするために、移送デバイスの排気口346及び/又は所望の装置L、Mの排気口446によって、この吸引ディスク容積345から除去されてもよい。次いで、それぞれの弁315、415を開くことによって移送が開始されてもよく、移送デバイスTのラッチ機構351を開くためにフック461を使用することができる。
以上、5つの例示的な実施形態を使用してシステムをより詳細に説明した。所望の保護は、添付の特許請求の範囲によって付与される。

Claims (15)

  1. 試料取扱い及び保管システムであって、
    -複数の試料を保管するための保管装置と、
    -前記保管装置から離れた場所にある荷電粒子装置(CPA)と、
    -前記保管装置及び前記CPAに解放可能に接続可能な移送デバイスであって、前記システムが、前記移送デバイスが前記保管装置に接続されているときには前記保管装置から前記移送デバイスに試料を移送するように構成され、前記CPAに接続されているときには前記移送デバイスから前記CPAに前記試料を移送するように構成される、移送デバイスと、を備える、試料取扱い及び保管システムであって、
    前記システムが、前記移送デバイスと、前記保管装置及び前記CPAのうちの少なくとも1つとの間の前記接続を確実にするための少なくとも1つの吸引ディスク機構を備えることを特徴とする、試料取扱い及び保管システム。
  2. 前記移送デバイスが、細長いハウジングを備え、前記保管装置及び前記CPAの各々が、前記細長いハウジングを受容するための対応する凹部を備える、請求項1に記載の試料取扱い及び保管システム。
  3. 前記凹部の側壁が、前記移送デバイスの前記ハウジングのための案内面を提供し、前記凹部の底壁が、前記ハウジングのための当接面を提供する、請求項2に記載の試料取扱い及び保管システム。
  4. 前記細長いハウジングが、接続された状態で、前記凹部の前記底壁に向けられる接続面を備える、請求項3に記載の試料取扱い及び保管システム。
  5. 前記吸引ディスク機構が、前記移送デバイス上に設けられている、請求項1~4のいずれか一項に記載の試料取扱い及び保管システム。
  6. 前記吸引ディスク機構が、前記移送デバイスの前記接続面上に設けられている、請求項4に記載の試料取扱い及び保管システム。
  7. 前記移送デバイスが、前記接続面に設けられた移送ポートを備え、前記凹部の前記底壁が、移送開口部を備える、請求項4に記載の試料取扱い及び保管システム。
  8. 前記吸引ディスク機構が、前記移送ポートを取り囲む、請求項7に記載の試料取扱い及び保管システム。
  9. 前記移送デバイスと、前記保管装置及び前記CPAのうちの少なくとも1つとに、電気接触要素が設けられ、前記電気接触要素が、前記移送デバイスが前記保管装置及び前記CPAのうちの前記少なくとも1つに接続された状態で互いに接触するように構成されている、請求項1に記載の試料取扱い及び保管システム。
  10. 前記移送デバイスが、前記保管装置に接続されているときには前記保管装置から前記試料を取得し、前記CPAに接続されているときには前記試料を前記CPAに送達するように構成された移送機構を備える、請求項1に記載の試料取扱い及び保管システム。
  11. 請求項1に記載の試料取扱い及び保管システムにおいて使用するための試料を移送するための移送デバイスであって、前記移送デバイスが、複数の試料を保管するための保管装置に解放可能に接続可能であり、前記移送デバイスが前記保管装置に接続された状態において、試料が、前記保管装置から前記移送デバイスに移送可能であり、前記移送デバイスが、荷電粒子装置(CPA)に更に解放可能に接続可能であり、前記移送デバイスが前記CPAに接続された状態において、前記試料が、前記CPAに移送可能である、移送デバイスであって、
    前記移送デバイスが、前記移送デバイスと前記試料取扱い及び保管システムと前記CPAとの間の前記接続を確実にするための少なくとも1つの吸引ディスク機構を備えることを特徴とする、移送デバイス。
  12. 前記移送デバイスが、少なくとも1つの接続面を有する細長いハウジングを備える、請求項11に記載の移送デバイス。
  13. 前記吸引ディスク機構が、前記移送デバイス上に設けられている、請求項12に記載の移送デバイス。
  14. 前記移送デバイスが、前記接続面に設けられた移送ポートを備える、請求項12又は13に記載の移送デバイス。
  15. 前記吸引ディスク機構が、前記移送ポートを取り囲む、請求項14に記載の移送デバイス。
JP2023044563A 2022-03-21 2023-03-20 透過電子顕微鏡などの荷電粒子装置における研究のために試料を取り扱うためのシステム及び方法 Pending JP2023138935A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP22163221.9 2022-03-21
EP22163221.9A EP4250329A1 (en) 2022-03-21 2022-03-21 System and method for handling samples for study in a charged particle apparatus, such as a transmission electron microscope

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023138935A true JP2023138935A (ja) 2023-10-03

Family

ID=80928669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023044563A Pending JP2023138935A (ja) 2022-03-21 2023-03-20 透過電子顕微鏡などの荷電粒子装置における研究のために試料を取り扱うためのシステム及び方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230298849A1 (ja)
EP (1) EP4250329A1 (ja)
JP (1) JP2023138935A (ja)
CN (1) CN116798838A (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4764076A (en) * 1986-04-17 1988-08-16 Varian Associates, Inc. Valve incorporating wafer handling arm
JP2001284433A (ja) * 2000-01-28 2001-10-12 Sony Corp 基板移載装置及び基板移載方法
JP2004273603A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Tdk Corp シール部材およびシール構造
DE102014110722B4 (de) * 2014-07-29 2016-06-09 Leica Mikrosysteme Gmbh Ladestation zum Umladen von gefrorenen Proben bei tiefen Temperaturen
US9520312B2 (en) * 2014-12-19 2016-12-13 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. System and method for moving workpieces between multiple vacuum environments
DE102015100727A1 (de) * 2015-01-20 2016-07-21 Leica Mikrosysteme Gmbh Probentransfereinrichtung
JP7205944B2 (ja) * 2018-12-11 2023-01-17 フェロヴァク アーゲー 極低温超高真空スーツケース

Also Published As

Publication number Publication date
EP4250329A1 (en) 2023-09-27
CN116798838A (zh) 2023-09-22
US20230298849A1 (en) 2023-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8602648B1 (en) X-ray microscope system with cryogenic handling system and method
US9741527B2 (en) Specimen holder for a charged particle microscope
EP2555221B1 (en) Method of studying a sample in an ETEM
US11041788B2 (en) Cryotransfer system
KR101671323B1 (ko) 하전 입자선 장치 및 시료 관찰 방법
CN111684564B (zh) 真空转移组件
US9251996B2 (en) Charged particle beam device, position adjusting method for diaphragm, and diaphragm position adjusting jig
JP7486322B2 (ja) 荷電粒子顕微鏡用の試料ホルダー
EP1463971A2 (en) INTEGRATED CRYSTAL MOUNTING AND ALIGNMENT SYSTEM FOR HIGH−THROUGHPUT BIOLOGICAL CRYSTALLOGRAPHY
KR20150016349A (ko) 하전 입자선 장치
JP2017212194A (ja) 現位置堆積機能を備える荷電粒子顕微鏡
KR20150016350A (ko) 관찰 장치 및 광축 조정 방법
JP2023067845A (ja) 試料移送のための方法及びシステム
JP2023138935A (ja) 透過電子顕微鏡などの荷電粒子装置における研究のために試料を取り扱うためのシステム及び方法
EP4202972A2 (en) Method and system for positioning and transferring a sample
US20230296639A1 (en) Cryogenic sample handling and storage system
US11802823B2 (en) System and method for handling cryo-charged particle samples
US20210098227A1 (en) Integrated Transmission Electron Microscope
US20240161999A1 (en) Laser Thermal Epitaxy in a Charged Particle Microscope
US20230282443A1 (en) Transmission charged particle beam apparatus, and method of aligning such a transmission charged particle beam apparatus
EP3477679A1 (en) Improved cryogenic cell for mounting a specimen in a charged particle microscope
EP3147929A1 (en) Charged particle microscope with improved spectroscopic functionality
JP2016001629A (ja) 試料観察方法
JP2010257587A (ja) 試料検査方法及び試料検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230404