JP2023138427A - ボックス状態管理システム、携帯端末、プログラム及びサーバ - Google Patents

ボックス状態管理システム、携帯端末、プログラム及びサーバ Download PDF

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Abstract

【課題】収容ボックスに係る操作を容易にして、収容ボックス内の状態を把握できるようにしたボックス状態管理システム、携帯端末、プログラム及びサーバを提供する。【解決手段】ボックス状態管理システム100は、荷物を収容する収容部に係る状態を検出する検出装置43と、近距離通信部48とを有するボックス4と、携帯端末1と、ボックス管理サーバ6とを備える。携帯端末1は、周辺位置に有するボックス4を、無線通信を用いて探索し、探索されたボックス4との間で無線通信に係る通信を確立し、ボックス4が検出した収容部の状態に係る状態データを受信し、受信した状態データと、ボックス4を識別するボックスIDとを、ボックス管理サーバ6に送信する。ボックス管理サーバ6は、携帯端末1から受信した状態データを、状態データ記憶部75に記憶する。【選択図】図1

Description

本発明は、ボックス状態管理システム、携帯端末、プログラム及びサーバに関する。
従来、配送する荷物を適温に保って配送するため、保温機能を有する収容ボックスに荷物を入れて配送することが行われている。このような収容ボックスに荷物を入れて配送する場合には、収容ボックス内が適温に保たれている必要がある。
そこで、運転手等が容易に荷台内の荷物が適温に保たれているかを確認するための技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-40466号公報
特許文献1に記載の方法では、ドライバ端末は、荷物の入った断熱箱や荷物に取り付けられた温度測定モジュールから測定温度の情報を含む測定情報を受信して、温度管理リストを表示する。そのため、運転手等は、荷物が適温に保たれているのかを、温度管理リストにより確認できるものであった。ここで、ドライバ端末が温度測定モジュールから情報を取得するためには、断熱箱や荷物に取り付けられた温度測定モジュールを個々に通信可能にする設定をしなければならないが、その作業が煩雑である。
本発明は、収容ボックスに係る操作を容易にして、収容ボックス内の状態を把握できるようにしたボックス状態管理システム、携帯端末、プログラム及びサーバを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、収容ボックスと、携帯端末と、サーバとを備えたボックス状態管理システムであって、前記収容ボックスは、荷物を収容する収容部と、前記収容部に係る状態を検出する検出部と、通信部と、を備え、前記携帯端末は、周辺位置に有する前記収容ボックスを、無線通信を用いて探索する探索手段と、前記探索手段により探索された前記収容ボックスとの間で前記無線通信に係る通信を確立し、前記収容ボックスが検出した前記状態に係る状態データを、前記収容ボックスを識別するボックス識別情報と共に受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段が受信した前記状態データを、前記サーバに送信するデータ送信手段と、を備え、前記サーバは、前記携帯端末から受信した前記状態データを、記憶装置に記憶するデータ登録手段を備える、ボックス状態管理システムである。
第2の発明は、第1の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記携帯端末は、位置取得部と、前記位置取得部を介して現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、前記データ受信手段が受信した前記状態データに、前記現在位置取得手段が取得した前記現在位置情報を関連付ける関連付け手段と、を備え、前記データ送信手段は、前記関連付け手段により前記現在位置情報が関連付けられた前記状態データを、前記サーバに送信する、ボックス状態管理システムである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記携帯端末は、前記データ受信手段による処理を、所定の時間間隔で繰り返し行う、ボックス状態管理システムである。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかのボックス状態管理システムにおいて、前記携帯端末は、前記収容ボックスに対して指令を送出する指令送出手段を備える、ボックス状態管理システムである。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかのボックス状態管理システムにおいて、前記携帯端末は、前記ボックス識別情報を含む問合せデータを、前記サーバに送信する問合せ送信手段を備え、前記サーバは、前記問合せデータに含まれる前記ボックス識別情報が関連付けられた前記状態データを、前記記憶装置から抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段が抽出した前記状態データを時系列に編集した履歴データを生成する編集手段と、前記編集手段が生成した前記履歴データを、前記携帯端末に送信する履歴送信手段と、を備え、前記携帯端末は、前記サーバから受信した前記履歴データを出力する履歴出力手段を備える、ボックス状態管理システムである。
第6の発明は、第5の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記携帯端末は、前記探索手段が受信した前記ボックス識別情報が複数である場合に、複数の前記ボックス識別情報を出力する識別情報出力手段と、前記識別情報出力手段が出力した複数の前記ボックス識別情報に対する選択操作を受け付ける識別情報受付手段と、を備え、前記問合せ送信手段は、前記識別情報受付手段が受け付けた前記ボックス識別情報を含む前記問合せデータを、前記サーバに送信する、ボックス状態管理システムである。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかのボックス状態管理システムにおいて、前記サーバは、前記ボックス識別情報と、前記収容ボックスの前記収容部に収容された前記荷物に係る情報とを関連付けて記憶する荷物情報記憶部を備える、ボックス状態管理システムである。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかのボックス状態管理システムにおいて、前記収容ボックスの前記検出部は、前記収容ボックスの内部温度を検出する温度検出部と、前記収容ボックスの振動を検出する振動検出部とを含む、ボックス状態管理システムである。
第9の発明は、第8の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記サーバは、許容する内部温度と、振動値とを含む許容値を記憶する許容情報記憶部と、前記携帯端末から受信した前記状態データの前記内部温度及び/又は前記振動に係る値と、前記許容情報記憶部に記憶された前記許容値とを比較し、前記許容値の範囲外である場合に、対応する対象の通知データを前記携帯端末に送信する通知データ送信手段と、を備え、前記携帯端末は、前記サーバから前記通知データを受信した場合に報知をする報知手段を備える、ボックス状態管理システムである。
第10の発明は、第9の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記収容ボックスは、前記収容ボックスの鍵の開閉を行い、前記鍵の開閉状態を出力する鍵開閉部を備え、前記携帯端末の前記データ受信手段は、前記鍵開閉部が出力した前記鍵の開閉状態をさらに含む前記状態データを受信し、前記サーバの前記通知データ送信手段は、前記携帯端末から受信した前記状態データの前記鍵の開閉に係る値が解錠を示すものである場合に、前記鍵の解錠に係る前記通知データを前記携帯端末に送信する、ボックス状態管理システムである。
第11の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかに記載のボックス状態管理システムにおいて、前記収容ボックスは、蓋部を備え、前記収容ボックスの前記検出部は、前記蓋部の開閉を検出する開閉検出部を含む、ボックス状態管理システムである。
第12の発明は、第11の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記サーバは、許容する開状態の時間を含む許容値を記憶する許容情報記憶部と、前記携帯端末から受信した前記状態データの前記開閉に係る前記状態と、前記許容情報記憶部に記憶された前記許容値とを比較し、前記許容値の範囲外である場合に、対応する対象の通知データを前記携帯端末に送信する通知データ送信手段と、を備え、前記携帯端末は、前記サーバから前記通知データを受信した場合に報知をする報知手段を備える、ボックス状態管理システムである。
第13の発明は、第11の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記携帯端末は、許容する開状態の時間を含む許容値を記憶する端末許容値記憶部と、前記データ受信手段が受信した前記状態データの前記開閉に係る前記状態と、前記端末許容値記憶部に記憶された前記許容値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記許容値の範囲外である場合に、前記状態データに係る異常を報知する報知手段と、を備える、ボックス状態管理システムである。
第14の発明は、第13の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記サーバは、前記許容値を記憶する許容情報記憶部を備え、前記携帯端末は、前記サーバから取得した、前記許容情報記憶部に記憶された前記許容値を、前記端末許容値記憶部に登録する許容値登録手段を備える、ボックス状態管理システムである。
第15の発明は、第8の発明のボックス状態管理システムにおいて、前記携帯端末は、許容する内部温度と、振動値とを含む許容値を記憶する端末許容値記憶部と、前記データ受信手段が受信した前記状態データの前記内部温度及び/又は前記振動に係る値と、前記端末許容値記憶部に記憶された前記許容値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記許容値の範囲外である場合に、前記状態データに係る異常を報知する報知手段と、を備える、ボックス状態管理システムである。
第16の発明は、周辺位置に有する荷物を収容する収容ボックスを、無線通信を用いて探索する探索手段と、前記探索手段により探索された前記収容ボックスとの間で前記無線通信に係る通信を確立し、前記収容ボックスが検出した前記収容ボックスの状態に係る状態データを、前記収容ボックスを識別するボックス識別情報と共に前記収容ボックスから受信するデータ受信手段と、前記データ受信手段が受信した前記状態データを、前記状態データを蓄積する処理を行うサーバに送信するデータ送信手段と、を備える、携帯端末である。
第17の発明は、周辺位置に有する荷物を収容する収容ボックスを、無線通信を用いて探索する探索手段と、前記探索手段により探索された前記収容ボックスとの間で前記無線通信に係る通信を確立し、前記収容ボックスが検出した前記収容ボックスの状態に係る状態データを、前記収容ボックスを識別するボックス識別情報と共に前記収容ボックスから受信するデータ受信手段と、を備え、前記データ受信手段は、前記収容ボックスが備える蓋部の開閉に係る前記状態を示す前記状態データを受信し、許容する開状態の時間を含む許容値を記憶する端末許容値記憶部と、前記データ受信手段が受信した前記状態データの前記開閉に係る前記状態と、前記端末許容値記憶部に記憶された前記許容値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記許容値の範囲外である場合に、前記状態データに係る異常を報知する報知手段と、をさらに備える、携帯端末である。
第18の発明は、第1の発明から第15の発明までのいずれかのボックス状態管理システムの前記携帯端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第19の発明は、携帯端末に対して通信可能に接続されたサーバであって、前記携帯端末の周辺位置に有する荷物を収容する収容ボックスの状態に係る状態データを、前記携帯端末から受信して記憶装置に記憶するデータ登録手段と、前記収容ボックスを識別するボックス識別情報を含む問合せデータを、前記携帯端末から受信する問合せ受信手段と、前記問合せデータに含まれる前記ボックス識別情報に関連付けられた前記状態データを、前記記憶装置から抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段が抽出した前記状態データを時系列に編集した履歴データを生成する編集手段と、前記編集手段が生成した前記履歴データを、前記携帯端末に送信する履歴送信手段と、を備える、サーバである。
本発明によれば、収容ボックスに係る操作を容易にして、収容ボックス内の状態を把握できるようにしたボックス状態管理システム、携帯端末、プログラム及びサーバを提供することができる。
第1実施形態に係るボックス状態管理システムの全体構成を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを示す図である。 第1実施形態に係るボックス及びボックス管理サーバの機能ブロックを示す図である。 第1実施形態に係るボックス管理サーバの記憶部の例を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末での開始時処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る携帯端末での表示例を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末での表示例を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末での状態監視処理を示すフローチャートである。 図8の続きである。 図9の続きである。 第1実施形態に係る携帯端末での表示例を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末での他の表示例を示す図である。 第1実施形態に係るボックス管理サーバでのデータ受信処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るボックスの概要及び機能ブロックを示す図である。 第2実施形態に係るボックス管理サーバの機能ブロック及び許容値記憶部の例を示す図である。 第2実施形態に係る携帯端末での表示例を示す図である。 第3実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを示す図である。 第3実施形態に係るボックス管理サーバの機能ブロックを示す図である。 第3実施形態に係る携帯端末での状態監視処理を示すフローチャートである。 図19の続きである。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(第1実施形態)
<ボックス状態管理システム100>
図1は、第1実施形態に係るボックス状態管理システム100の全体構成を示す図である。
ボックス状態管理システム100では、携帯端末1が、荷物を収容して荷物の配送に用いるボックス4(収容ボックス)の内部状態に係る状態データを受信して、受信した状態データをボックス管理サーバ6(サーバ)に送信する。また、ボックス状態管理システム100では、携帯端末1が、ボックス管理サーバ6からボックス4の内部状態に係る履歴データを受信して表示する。ボックス状態管理システム100は、上記の一連の処理によって、携帯端末1を用いてボックス内の状態を把握できるようにしたものである。
ボックス状態管理システム100は、携帯端末1と、ボックス4と、ボックス管理サーバ6と、配送事業者端末8とを備える。
携帯端末1と、ボックス管理サーバ6と、配送事業者端末8とは、通信ネットワークNを介して通信接続されている。通信ネットワークNは、例えば、インターネットや携帯電話通信網等である。また、携帯端末1と、ボックス4とは、例えば、Bluetooth(登録商標)による近距離無線通信が可能である。
携帯端末1は、このボックス状態管理システム100を利用する配送事業者の運転手等であるユーザが所持する、例えば、スマートフォンに代表される情報端末である。携帯端末1は、その他、タブレット等であってもよい。
ボックス4は、断熱性を有し、荷物を収容する収容部及び収容部を密閉するための蓋部を備えた、ボックス型の容器である。ボックス4は、収容部の周囲を覆うように断熱部材が設けられ、例えば、収容部に荷物と共に保冷材等を収容することで、収容部の温度を低温に保つことが可能である。ボックス4は、ボックス4の内部状態を計測したり、蓋部の施錠をしたりするための装置を備える。ボックス4は、施錠がされた状態において、収容部を密閉された状態に保つことができる。
ボックス管理サーバ6は、例えば、このボックス状態管理システム100を運営する運営会社等に設けられ、ボックス4の内部状態に係る管理を行う。また、ボックス管理サーバ6は、このボックス状態管理システム100を利用する携帯端末1のユーザ等に関する管理を行う。
ボックス管理サーバ6は、例えば、1つのサーバによって構成されていてもよいし、複数のサーバによって構成されていてもよく、また、クラウドであってもよい。
配送事業者端末8は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等の端末である。配送事業者端末8は、その他、スマートフォンやタブレットに代表される携帯端末等であってもよい。配送事業者端末8は、例えば、配送事業者の各営業所等に設けられ、荷物の配送状況に係る管理を行うために用いられる。より具体的には、配送事業者端末8は、荷物に係る荷物情報と、当該荷物を収容するボックス4との関連付けを、ボックス管理サーバ6に対して行う。また、配送事業者端末8は、ボックス管理サーバ6に対して接続し、荷物の内部状態を含む、荷物の配送状況を確認する。
次に、各装置の機能について説明する。
図2は、第1実施形態に係る携帯端末1の機能ブロックを示す図である。
図3は、第1実施形態に係るボックス4及びボックス管理サーバ6の機能ブロックを示す図である。
図4は、第1実施形態に係るボックス管理サーバ6の記憶部70の例を示す図である。
<携帯端末1>
携帯端末1は、当該携帯端末1の周辺の位置に有するボックス4を探索して、探索されたボックス4に対して接続を確立して指令を送出する。そして、携帯端末1は、ボックス4の内部状態に係る状態データを、ボックス4から受信する。その後、携帯端末1は、受信した状態データを、ボックス管理サーバ6に送信する。
また、携帯端末1は、ボックス4の内部状態の変化等に係る情報を、ボックス管理サーバ6から受信して出力する。
さらに、携帯端末1は、ボックス4の内部状態が予め定めた許容範囲外の状態である場合に、ボックス管理サーバ6から通知データを受信して出力する。
図2に示すように、携帯端末1は、制御部10と、記憶部30と、タッチパネルディスプレイ34と、音声出力部35と、GPS(Global Positioning System)受信部37と、近距離通信部38と、通信インタフェース部39とを備える。
制御部10は、携帯端末1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラム(以下、携帯端末1のアプリケーションプログラムを、「アプリ」ともいう。)を適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部10は、探索部11(探索手段)と、同期確立部12と、指令送出部13(指令送出手段)と、データ受信部14(データ受信手段)と、現在位置取得部15(現在位置取得手段)と、関連付け部16(関連付け手段)と、データ送信部17(データ送信手段)と、報知出力部19(報知手段)と、ボックス状態出力部21(履歴出力手段)と、ボックス指定受付部22(識別情報出力手段、識別情報受付手段)と、問合せ送受信部23(問合せ送信手段)とを備える。
探索部11は、携帯端末1の周辺位置に有するボックス4を、無線通信を用いて探索する。探索部11は、周辺位置に有するボックス4を探索するために、例えば、探索信号を送出する。ここで、無線通信には、例えば、Bluetoothによる通信を用いることができる。そうすることで、探索信号を受信したボックス4の制御部40(後述する)は、探索信号に応答して、例えば、ボックス4に記憶されたボックスID(IDentification)を送信する。ボックスIDは、ボックス4を識別するための識別情報(ボックス識別情報)である。
探索部11は、ボックス4から受信したボックスIDをリスト化したボックスIDのリストを、記憶部30に記憶させる。
同期確立部12は、探索部11が探索したボックス4との間で無線通信に係る通信を確立する。より具体的には、同期確立部12は、ボックス4に対してペアリングのリクエストを送出する。なお、探索部11が複数のボックス4を探索した場合には、そのうち1つのボックス4に対してペアリングのリクエストを行って通信を確立する。そして、制御部10は、所定の時間間隔で、確立した通信を切断し、同期確立部12は、ボックスIDのリストにある他のボックス4に対してペアリングのリクエストを行って通信を確立する。同期確立部12は、この通信確立に係る処理を順番に繰り返すことで、所定の時間間隔で、複数のボックス4に対して順番に通信を確立する。なお、以降の説明において、ボックス4との間で通信が確立されている状態を、同期中であるともいう。
また、同期確立部12は、ユーザにより選択されたボックス4との間で無線通信に係る通信を確立する。
指令送出部13は、ボックス4に対する指令を送出する。指令送出部13は、ユーザの操作に対応した指令として、例えば、ボックス4の検出装置43(後述する)に対する起動指令や、停止指令を送出する。
データ受信部14は、ボックス4の内部状態に係る状態データを、ボックスIDと共に同期中のボックス4から受信する。
現在位置取得部15は、GPS受信部37を介して携帯端末1の現在位置情報を取得する。
関連付け部16は、データ受信部14が受信した状態データに、現在位置取得部15が取得した現在位置情報を関連付ける。
データ送信部17は、関連付け部16による関連付けがされた状態データを、ボックス管理サーバ6に送信する。
報知出力部19は、ボックス管理サーバ6から受信した通知データを報知する。報知出力部19は、通知データの内容を、タッチパネルディスプレイ34に出力する。その際、報知出力部19は、通知データの内容を、緊急度合いに応じて目立つ色で出力したり、文字フォントを大きくしたりしてもよい。また、報知出力部19は、音声出力部35から報知音を出力させてもよい。さらに、報知出力部19は、携帯端末1に備えた図示しない振動発生部を起動して振動を発生させてもよい。
ボックス状態出力部21は、同期中のボックス4に関する内部状態を含む履歴データを、タッチパネルディスプレイ34に出力する。
ボックス指定受付部22は、通信を確立したいボックス4の指定を受け付ける。ボックス指定受付部22は、例えば、ペアリング対象のボックス4のボックスIDを、ユーザが選択可能に出力する。そして、ボックス指定受付部22は、ユーザにより選択されたボックスIDを受け付ける。
問合せ送受信部23は、ボックス4のボックスIDを含む問合せデータを、ボックス管理サーバ6に送信する。また、問合せ送受信部23は、ボックス管理サーバ6から履歴データを受信する。
記憶部30は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。記憶部30は、プログラム記憶部31を備える。
プログラム記憶部31は、各種のプログラムを記憶するための記憶領域である。プログラム記憶部31は、携帯端末1の制御部10が実行する各種機能を行うためのアプリ等を記憶する。また、プログラム記憶部31は、ウェブページを閲覧するためのアプリであるウェブブラウザを記憶していてもよい。
なお、記憶部30は、その他、上記したように、探索により得たボックス4に係るボックスIDのリストを記憶する。
タッチパネルディスプレイ34は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザからの指等によるタッチ入力を検出する入力部としての機能とを有する。
音声出力部35は、音声データを外部に出力する装置であり、例えば、スピーカである。
GPS受信部37は、例えば、衛星から受信した電波を利用して、携帯端末1の現在の位置情報(緯度及び経度)を計測するものである。
近距離通信部38は、例えば、Bluetooth(登録商標)による近距離無線通信を行うためのインタフェースである。近距離通信部38は、Bluetoothの規格により作成されたIC(Integrated Circuit)チップ及びループアンテナを備える。近距離通信部38は、10m~100m程度の通信を行うことができる。
通信インタフェース部39は、通信ネットワークNを介してボックス管理サーバ6との間で通信を行うためのインタフェースである。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、携帯端末1は、制御部10、記憶部30等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
<ボックス4>
図3(A)に示すボックス4は、制御部40と、記憶部41と、検出装置43(検出部)と、時計部46と、電気錠47(鍵開閉部)と、近距離通信部48(通信部)とを備える。
制御部40は、ボックス4の全体を制御するCPUである。制御部40は、記憶部41に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
記憶部41は、制御部40が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。記憶部41は、ボックスIDを記憶している。
検出装置43は、ボックス4の内部状態を検出する装置である。
検出装置43は、温度センサ44(温度検出部)と、加速度センサ45(振動検出部)とを備える。
温度センサ44は、ボックス4の収容部の内部に設けられ、収容部の温度を検出して、温度データを制御部40に出力する。温度センサ44は、例えば、所定の時間間隔(例えば、1分おき等)で、検出した温度データを制御部40に出力する。
加速度センサ45は、ボックス4の表面又は収容部の内部に設けられ、ボックス4の加速度を検出して、加速度データを制御部40に出力する。加速度センサ45は、例えば、所定の加速度(例えば、5g以上)を検出した場合に、検出した加速度データを制御部40に出力する。
時計部46は、時刻情報を取得して制御部40に出力する。
電気錠47は、電気的に施解錠をする機構を組み込んだ錠前であり、例えば、ソレノイドロックである。電気錠47は、鍵の開閉状態を制御部40に出力する。
近距離通信部48は、携帯端末1の近距離通信部38と同様である。
ボックス4の制御部40は、温度センサ44から受け付けた温度データや、加速度センサ45から受け付けた加速度データを、時計部46から受け付けた時刻情報に対応付けた状態データとして、記憶部41に一時的に記憶する。
また、制御部40は、電気錠47による鍵の開閉状態に変化が生じた場合に、鍵の開閉状態を、時計部46から受け付けた時刻情報に対応付けて状態データとして、記憶部41に一時的に記憶する。
そして、制御部40は、携帯端末1との間で通信が確立されると、記憶部41に記憶された状態データを、外部に送出する。
<ボックス管理サーバ6>
図3(B)に示すボックス管理サーバ6は、制御部60と、記憶部70と、通信インタフェース部79とを備える。
制御部60は、ボックス管理サーバ6の全体を制御するCPUである。制御部60は、記憶部70に記憶されているOSやアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
ここで、制御部60の説明の前に、記憶部70について説明する。
記憶部70は、制御部60が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部70は、プログラム記憶部71と、許容値記憶部72(許容情報記憶部)と、位置データ記憶部73と、荷物情報記憶部74と、状態データ記憶部75(記憶装置)とを備える。
プログラム記憶部71は、各種のプログラムを記憶するための記憶領域である。プログラム記憶部71は、例えば、ボックス管理サーバ6の制御部60が実行する各種機能を行うためのプログラムを記憶する。
許容値記憶部72は、ボックス4の内部状態に係る許容値を記憶する記憶領域である。
図4(A)に、許容値記憶部72の一例を示す。
許容値記憶部72は、通知対象と、許容範囲と、通知条件と、通知メッセージとの各項目を対応付けて記憶する。
通知対象は、通知を行う対象物である。図4(A)に示す例では、通知対象は、温度と、振動と、電気錠とを含む。
許容範囲は、通知対象における許容の範囲を示す。例えば、温度であれば、8℃までを許容にしている。
通知条件は、通知対象における通知条件であり、許容範囲外の条件を示す。電気錠の場合には、解錠状態が通知条件である。
通知メッセージは、携帯端末1に出力する通知に係るテキストを示す。
位置データ記憶部73は、位置に係る名称を記憶する記憶領域である。
図4(B)に、位置データ記憶部73の一例を示す。
位置データ記憶部73は、位置データと、名称との各項目を対応付けて記憶する。
位置データは、緯度及び経度で表される位置情報である。位置データは、範囲指定がされたものであってもよい。
名称は、位置データに対応する名称を示す。
荷物情報記憶部74は、ボックス4に収容して配送する荷物に係る情報を記憶する記憶領域である。
図4(C)に、荷物情報記憶部74の一例を示す。
荷物情報記憶部74は、配送する荷物を識別する荷物情報と、当該荷物を収容したボックスのボックスIDとを対応付けて記憶する。荷物情報記憶部74は、荷物をボックス4に収容する際等に、例えば、配送事業者端末8や、携帯端末1から入力することで、情報が登録される。
状態データ記憶部75は、状態データを記憶する記憶領域である。
状態データ記憶部75は、ボックスIDと、現在位置情報とが関連付けられた状態データを記憶する。
なお、記憶部70に記憶される各記憶部は、一例である。例えば、通知対象の許容範囲を対応付けた記憶部と、通知対象と条件と通知メッセージとを対応付けた記憶部とを別々に備えるようにしてもよい。
また、各記憶部の項目も一例であり、さらに他の項目があってもよいし、ない項目があってもよい。
次に、制御部60について説明する。
制御部60は、データ受信処理部61(データ登録手段)と、許容値比較部62と、通知データ送信部63(通知データ送信手段)と、問合せ受信処理部64(問合せ受信手段、データ抽出手段)と、データ編集部65(編集手段)と、履歴データ送信部66(履歴送信手段)とを備える。
データ受信処理部61は、携帯端末1から状態データを受信する。そして、データ受信処理部61は、受信した状態データを、状態データ記憶部75に記憶する。
許容値比較部62は、データ受信処理部61が受信した状態データの温度データ(内部温度)と、許容値記憶部72に記憶された温度に係る許容範囲とを比較する。また、許容値比較部62は、データ受信処理部61が受信した状態データの加速度データ(振動に係る値)と、許容値記憶部72に記憶された振動に係る許容範囲とを比較する。
通知データ送信部63は、許容値比較部62による比較の結果、許容範囲外である場合に、対応する対象の通知メッセージ(通知データ)を、携帯端末1に送信する。また、通知データ送信部63は、データ受信処理部61が受信した状態データの鍵の開閉状態が開の場合(開閉に係る値が解錠を示すものである場合)に、許容値記憶部72に記憶された電気錠に対応する通知メッセージを、携帯端末1に送信する。
問合せ受信処理部64は、携帯端末1からボックスIDを含む問合せデータを受信する。そして、問合せ受信処理部64は、受信した問合せデータに含まれるボックスIDに対応する状態データを、状態データ記憶部75から抽出する。
データ編集部65は、問合せ受信処理部64が抽出した状態データを時系列に編集した履歴データを生成する。その際、データ編集部65は、例えば、位置データ記憶部73や荷物情報記憶部74を参照して編集処理を行う。具体的には、データ編集部65は、位置データ記憶部73を参照することで、状態データに関連付けられた現在位置情報から店名等の名称に編集する。また、データ編集部65は、荷物情報記憶部74を参照して、荷物情報を含む情報に編集する。さらに、データ編集部65は、問合せ受信処理部64が抽出した状態データのうち、最新の状態データに係る温度データ及び鍵の開閉状態を取得して編集する。
履歴データ送信部66は、データ編集部65が生成した履歴データを、携帯端末1に送信する。
通信インタフェース部79は、携帯端末1や配送事業者端末8との間での通信を行うためのインタフェースである。
なお、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、ボックス管理サーバ6は、制御部60、記憶部70等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
<処理の説明>
次に、配送を開始する際に、ユーザが携帯端末1を使用して行う処理について説明する。
図5は、第1実施形態に係る携帯端末1での開始時処理を示すフローチャートである。
図6及び図7は、第1実施形態に係る携帯端末1での表示例を示す図である。
まず、携帯端末1での開始時処理の前に、予めユーザ等が行う作業について説明する。
配送事業者では、ボックス4の収容部に、配送する荷物を収容する。その際、配送事業者(運転手等のユーザでもよい)は、例えば、配送事業者端末8(携帯端末1でもよい)を用いて、図示しない荷物登録画面から、例えば、荷物の伝票番号である荷物情報と、収容するボックス4のボックスIDとを登録する。配送事業者端末8により入力された情報は、ボックス管理サーバ6の荷物情報記憶部74に記憶される。
その後、ユーザは、例えば、携帯端末1のプログラム記憶部31に記憶されたアプリを起動させ、図示しないログイン画面によりユーザ認証をする。そして、認証に成功すると、図5のステップS(以下、「ステップS」を単に「S」という。)11において、携帯端末1の制御部10は、例えば、図6(A)に示す初期画面91を、タッチパネルディスプレイ34に出力させる。
図6(A)に示す初期画面91は、状態出力領域91aと、ボタン91bとを含む。
状態出力領域91aは、ボックス4の温度及び鍵の開閉状態を表示する領域である。初期画面91では、携帯端末1がボックス4に接続されていないため、状態出力領域91aは、値がない状態で出力されている。
ボタン91bは、携帯端末1の周辺位置に存在するボックス4を探索する際に、ユーザが押下する部材である。
ユーザは、携帯端末1を所持したまま、ボックス4の近辺にて図6(A)に示す初期画面91のボタン91bを押下する。ユーザは、例えば、ボックス4を車両の荷台に載せた状態で、運転席等において当該操作をしてもよい。そうすることで、図5のS12において、制御部10(探索部11)は、ボタン91bの操作を受け付け、携帯端末1の周辺位置にあるボックス4を探索する。制御部10は、Bluetoothによる通信により、数十mの範囲にあるボックス4に対して探索信号を送信できる。
S13において、制御部10(探索部11)は、ボックス4が探索できたか否かを判断する。ここで、ボックス4からボックスIDを受信した場合に、制御部10は、記憶部30にボックスIDを記憶する。そのため、制御部10は、ボックス4が探索できたか否かを、例えば、記憶部30を参照することで判断できる。ボックス4が探索できた場合(S13:YES)には、制御部10は、処理をS14に移す。他方、ボックス4が探索できなかった場合(S13:NO)には、制御部10は、周辺にボックス4が見つからない旨を、タッチパネルディスプレイ34に出力した後、処理をS11に移す。
S14において、制御部10は、例えば、図6(B)に示す同期待機画面92を、タッチパネルディスプレイ34に出力させる。
図6(B)に示す同期待機画面92は、状態出力領域92aと、ボタン92bから92dまでとを含む。
状態出力領域92aは、初期画面91の状態出力領域91aと同様である。
ボタン92bは、状態出力領域92aに出力されているボックス4に収容された荷物の配送が完了した場合に、ユーザが押下する部材である。
ボタン92cは、探索をしたボックス4の一覧を出力してボックス4を指定する際に、ユーザが押下する部材である。
ボタン92dは、探索したボックス4との通信を確立し、検出装置43の起動指令を送出するためにユーザが押下する部材である。
ユーザは、まず、図6(B)に示す同期待機画面92のボタン92dを押下する。そうすることで、図5のS15において、制御部10(同期確立部12)は、ボタン92dの操作を受け付け、探索したボックス4との間で無線通信に係る通信を確立する。そして、制御部10(指令送出部13)は、ボタン92dに対応する指令として、検出装置43の起動と、電気錠の施錠とに関する指令を送出する。ここで、携帯端末1は、通信に係る仕様により、1つのボックス4との間でのみ通信を確立する。そのため、制御部10は、記憶部30に記憶されたボックスIDのリストから1つのボックスIDを抽出し、抽出したボックスIDを有するボックス4との間で通信を確立する。
指令を受信したボックス4の制御部40は、検出装置43を起動させ、電気錠47を施錠させる。
その後、制御部10は、記憶部30に記憶されたボックスIDのリストにある全てのボックスIDを有するボックス4との間で順番に通信を確立し、ボタン92dに対応する指令送出する処理を繰り返し行う。
次に、ユーザは、図6(B)に示す同期待機画面92のボタン92cを押下する。そうすることで、図5のS16において、制御部10は、例えば、図7(A)に示すように、ボックス一覧93を、同期待機画面92の上に出力する。ボックス一覧93は、記憶部30に記憶されたボックスIDを一覧にして出力したものである。また、ボックス一覧93は、ボタン93aを含む。
ユーザがボックス一覧93から1つのボックスIDを指定してボタン93aを押下すると、図5のS17において、制御部10(同期確立部12)は、指定された1つのボックスIDと、ボタン93aの操作とを受け付け、受け付けたボックスIDに対応するボックス4と通信を確立する。そして、制御部10は、図7(B)に示すボックス4の同期後画面95を、タッチパネルディスプレイ34に出力する。
図7(B)に示す同期後画面95は、ボックス表示領域95aと、状態出力領域95bと、ボタン95e及び95fとを含む。ボックス表示領域95aは、同期中のボックス4のボックスIDを表示する領域である。状態出力領域95bは、図6(A)の状態出力領域91aと同様であるが、通信を確立した直後であるため、値が表示されていない。ボタン95eは、図6(B)のボタン92bと同様である。ボタン95fは、同期を終了したい場合に選択する部材である。
その後、制御部10は、本処理を終了し、引き続き次に説明する状態監視処理を行う。
次に、荷物を配送中の際の処理について説明する。
図8から図10までは、第1実施形態に係る携帯端末1での状態監視処理を示すフローチャートである。
図11は、第1実施形態に係る携帯端末1での表示例を示す図である。
図12は、第1実施形態に係る携帯端末1での他の表示例を示す図である。
図8のS21において、制御部10は、予め設定したデータ取得時間が到来したか否かを判断する。ここで、データ取得時間は、ボックス4から状態データを取得するタイミングであり、予め図示しない管理画面から設定しておく。データ取得時間が到来した場合(S21:YES)には、制御部10は、処理をS22に移す。他方、データ取得時間が到来していない場合(S21:NO)には、制御部10は、処理を図9のS31に移す。
S22において、制御部10(同期確立部12、データ受信部14)は、該当のボックス4との間で通信を確立する同期処理を実施し、ボックス4から状態データを受信する。なお、他のボックス4と同期中である場合には、制御部10は、同期中の他のボックス4との同期を終了した上で該当のボックス4との間で同期処理を行う。
S23において、制御部10(現在位置取得部15)は、現在位置情報を取得する。
S24において、制御部10(関連付け部16)は、S23の処理で取得した現在位置情報を、受信した状態データに関連付ける。
S25において、制御部10(データ送信部17)は、関連付けがされた状態データを、ボックス管理サーバ6に送信する。また、制御部10(問合せ送受信部23)は、同期中のボックス4のボックスIDを含む問合せデータを、ボックス管理サーバ6に送信する。
S26において、制御部10(問合せ送受信部23)は、ボックス管理サーバ6から同期中のボックス4に関する内部状態を含む履歴データを受信する。そして、制御部10(ボックス状態出力部21)は、履歴データを用いて更新した同期後画面を、タッチパネルディスプレイ34に出力する。その後、制御部10は、処理を図9のS31に移す。
ここで、S26の処理で出力される同期後画面95について説明する。
図11は、データ更新後の同期後画面95の一例を示す。
図11の同期後画面95は、図7(B)で説明した同期後画面95と比較して、通知出力領域95c及び履歴出力領域95dが追加されている。
通知出力領域95cは、ボックス管理サーバ6から受信した通知データを出力する出力領域である。
履歴出力領域95dは、ボックス管理サーバ6から受信した履歴データを出力する出力領域である。
上記の図8のS26の処理によって、図11の同期後画面95では、状態出力領域95bが更新され、履歴出力領域95dに履歴データが出力されている。なお、通知出力領域95cについては、後述にて説明する。
また、図11に例示する同期後画面95に代えて、図12に例示する同期後画面96を出力するようにしてもよい。
図12に示す同期後画面96は、複数のボックス4についての表示の切替が簡単に行えるように工夫したものである。同期後画面96は、タブ96aから96cを有する。タブ96aから96cは、通信の確立に係る切替が可能なボックスのボックスIDを示す。ユーザがタブ96aから96cまでのいずれかを選択する操作をすることで、同期後画面96は、選択されたボックス4の内部状態を含む履歴データの出力に切り替えることができる。
図9のS31において、制御部10は、ボックス管理サーバ6から通知データを受信したか否かを判断する。通知データを受信した場合(S31:YES)には、制御部10は、処理をS32に移す。他方、通知データを受信していない場合(S31:NO)には、制御部10は、処理をS33に移す。
S32において、制御部10(報知出力部19)は、通知データに対応するボックス4の同期後画面を出力し、通知データを表示させる。
図11に例示する同期後画面95は、通知データを受信した場合であり、通知出力領域95cに、ボックス管理サーバ6から受信した通知データが出力されている。
なお、他のボックス4と同期中であった場合であっても、制御部10は、通知データを受信した場合には、それまで出力されていたボックス4の同期後画面95に代えて、通知データに対応するボックス4の同期後画面に切り替えて出力してもよい。又は、制御部10は、出力中のボックス4の同期後画面に、通知メッセージがある旨のポップアップウィンドウを出力し、ユーザに通知メッセージがある旨を報知してもよい。加えて、通知データを受信した場合には、制御部10は、警告音を音声出力部35から出力してもよい。
また、図12に示す同期後画面96の場合には、制御部10は、通知データを受信した際に、通知データに対応するボックス4のタブが前面になるように出力してもよいし、通知データに対応するボックス4のタブが色付けされてもよい。
なお、配達が終了し、「配達中」のボタンが押下された場合には、制御部10は、当該タブを削除するようにしてもよい。
図9のS33において、制御部10(ボックス指定受付部22)は、ボックス4の指定を受け付けたか否かを判断する。例えば、図12の同期後画面96において、出力中のボックス4とは異なるボックス4に対応するタブが選択された場合に、制御部10は、ボックス4の指定を受け付けたと判断する。ボックス4の指定を受け付けた場合(S33:YES)には、制御部10は、処理をS34に移す。他方、ボックス4の指定を受け付けていない場合(S33:NO)には、制御部10は、処理を図10のS41に移す。
S34において、制御部10(問合せ送受信部23)は、受け付けた指定に対する問合せデータを、ボックス管理サーバ6に送信する。
S35において、制御部10(問合せ送受信部23)は、ボックス管理サーバ6から履歴データを受信する。そして、制御部10(ボックス状態出力部21)は、受信した履歴データを用いて更新した同期後画面を、タッチパネルディスプレイ34に出力する。その後、制御部10は、処理を図10のS41に移す。
この処理によって、指定を受けたボックス4の内部状態を含む履歴データが、同期後画面に出力されるので、ユーザは、指定したボックス4の内部状態を確認することができる。
図10のS41において、制御部10は、同期を終了するか否かを判断する。例えば、図11の同期後画面95において、ボタン95fが選択された場合に、制御部10は、同期を終了すると判断する。同期を終了する場合(S41:YES)には、制御部10は、処理をS42に移す。他方、同期を終了しない場合(S41:NO)には、制御部10は、処理をS43に移す。
S42において、制御部10は、該当のボックス4との同期を終了する。
なお、同期終了後に通信を確立したい場合を考慮し、例えば、同期後画面95に、図6(B)に示す「BOX検索」ボタンを出力してもよい。
S43において、制御部10は、ボックス4の電気錠47を解錠するか否かを判断する。例えば、図11の同期後画面95において、ボタン95eが選択された場合に、制御部10は、解錠すると判断する。解錠する場合(S43:YES)には、制御部10は、処理をS44に移す。他方、解錠しない場合(S43:NO)には、制御部10は、処理をS47に移す。
S44において、制御部10(指令送出部13)は、該当のボックス4に対して電気錠47の解錠指令を送出する。この時点において、制御部10は、該当のボックス4との間で同期中である。なお、制御部10は、該当のボックス4との間で同期中ではない場合には、制御部10(同期確立部12、指令送出部13)は、該当のボックス4との間で通信を確立した上で、該当のボックス4に対して電気錠47の解錠指令を送出する。そうすることで、解錠指令を受信したボックス4の制御部40は、電気錠47を解錠する。
S45において、制御部10(指令送出部13)は、該当のボックス4に対して検出装置43の停止指令を送出する。そうすることで、停止指令を受信したボックス4の制御部40は、検出装置43の起動を停止させる。
S46において、制御部10は、該当のボックス4との同期を終了する。また、制御部10は、同期を終了したボックス4のボックスIDを、記憶部30に記憶されたボックスIDのリストから削除する。
S47において、制御部10は、同期可能なボックス4があるか否かを判断する。制御部10は、同期可能なボックス4があるか否かを、例えば、記憶部30に記憶されたボックスIDのリストの有無から判断する。同期可能なボックス4がある場合(S47:YES)には、制御部10は、処理を図8のS21に移す。他方、同期可能なボックス4がない場合(S47:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。なお、同期可能なボックス4がない場合とは、最初に探索したボックス4について、全て配達が完了した場合をいう。
次に、ボックス管理サーバ6における処理について説明する。
図13は、第1実施形態に係るボックス管理サーバ6でのデータ受信処理を示すフローチャートである。
ボックス管理サーバ6の制御部60は、以下に説明するデータ受信処理を、常に実行している。
図13のS61において、制御部60(データ受信処理部61)は、携帯端末1から状態データを受信したか否かを判断する。例えば、携帯端末1の制御部10が、図8のS25の処理を行うことで、ボックス管理サーバ6の制御部60は、携帯端末1から状態データを受信する。状態データを受信した場合(S61:YES)には、制御部60は、処理をS62に移す。他方、状態データを受信していない場合(S61:NO)には、制御部60は、処理をS66に移す。
S62において、制御部60(データ受信処理部61)は、受信した状態データを、状態データ記憶部75に登録する。
S63において、制御部60(許容値比較部62)は、許容値記憶部72を参照し、受信した状態データと比較する。
S64において、制御部60(許容値比較部62)は、S63による比較の結果、通知対象であるか否かを判断する。通知対象である場合(S64:YES)には、制御部60は、処理をS65に移す。他方、通知対象ではない場合(S64:NO)には、制御部60は、処理をS66に移す。
S65において、制御部60(通知データ送信部63)は、許容値記憶部72から該当する通知データを抽出し、携帯端末1に送信する。そうすることで、携帯端末1の制御部10では、図9のS31における処理がYESになる。
図13のS66において、制御部60(問合せ受信処理部64)は、問合せデータを受信したか否かを判断する。例えば、携帯端末1の制御部10が、例えば、図9のS34の処理を行うことで、ボックス管理サーバ6の制御部60は、携帯端末1から問合せデータを受信する。問合せデータを受信した場合(S66:YES)には、制御部60は、処理をS67に移す。他方、問合せデータを受信していない場合(S66:NO)には、制御部60は、処理をS61に移す。
S67において、制御部60(問合せ受信処理部64)は、状態データ記憶部75から該当のボックス4に係る状態データを抽出する。
S68において、制御部60(データ編集部65)は、抽出した状態データを時系列に編集する。編集処理として、制御部60は、例えば、位置データ記憶部73を参照し、状態データに関連付けられた現在位置情報から名称を抽出して編集する。そして、制御部60は、履歴データを生成する。
S69において、制御部60(履歴データ送信部66)は、生成した履歴データを、携帯端末1に送信する。そうすることで、携帯端末1の制御部10では、例えば、図9のS35において、図11に示す同期後画面95や図12に示す同期後画面96を出力する。その後、制御部60は、処理をS61に移す。
このように、第1実施形態のボックス状態管理システム100によれば、以下のような効果がある。
(1)携帯端末1は、周辺位置に有する荷物を収容する、検出装置43を備えるボックス4を、無線通信を用いて探索する。そして、携帯端末1は、探索されたボックス4との間で無線通信に係る通信を確立し、ボックスIDと共にボックス4の検出装置43が検出した内部状態に係るデータを受信し、受信した状態データとボックスIDとをボックス管理サーバ6に送信する。ボックス管理サーバ6は、携帯端末1から受信した状態データを、状態データ記憶部75に記憶する。
よって、携帯端末1は、探索した周囲のボックス4の内部状態を示す状態データを受信するので、ボックス4自身に対する操作をすることなく、ボックス4の状態データを取得できる。また、受信した状態データを、ボックス管理サーバ6に送信するので、ボックス管理サーバ6においてボックス4の状態データを管理することができる。
(2)携帯端末1は、GPS受信部37から現在位置情報を取得し、状態データに、取得した現在位置情報を関連付ける。
よって、状態データの示す状態を、携帯端末1の現在位置情報と関連付けることで、ボックス4の凡その位置におけるボックス4の内部状態を把握できる。
(3)携帯端末1は、ボックス4から状態データを受信する処理を、所定の時間間隔で繰り返し行う。
よって、ボックス4の内部状態を一定の時間間隔で把握できる。
(4)携帯端末1は、ボックス4に対して指令を送出する。
よって、携帯端末1に対して通信が確立されているボックス4は、携帯端末1からの指令を受信して実行することができる。つまり、携帯端末1は、ボックス4に対する遠隔操作を行うことが可能になる。
(5)携帯端末1は、ボックスIDを含む問合せデータを、ボックス管理サーバ6に送信すると、ボックス管理サーバ6は、問合せデータに含まれるボックスIDに基づいて、状態データ記憶部75から状態データを抽出し、抽出した状態データを時系列に編集した履歴データを生成し、生成した履歴データを、携帯端末1に送信する。そして、携帯端末1は、受信した履歴データを出力する。
よって、携帯端末1からボックス4の問合せをすることで、ボックス管理サーバ6では、問合せに対応するボックス4の履歴データを生成して携帯端末1に送信するので、携帯端末1では、ボックス4の内部状態の履歴を、分かりやすい態様で確認できる。
(6)携帯端末1は、周辺位置のボックス4が複数ある場合に、複数のボックスIDを出力し、ユーザにより選択されたボックスIDを含む問合せデータを、ボックス管理サーバ6に送信する。
よって、ユーザが希望するボックス4の内部状態の履歴を確認できる。
(7)ボックス管理サーバ6は、ボックスIDと、ボックス4の収容部に収容された荷物に係る情報とを関連付けて記憶する荷物情報記憶部74を備える。
よって、ボックスIDを用いて荷物に係る情報を含んで確認ができる。
(8)ボックス4の検出装置43には、温度センサ44と加速度センサ45とを含み、ボックス管理サーバ6は、携帯端末1から受信した状態データの内部温度及び/又は振動に係る値と、許容する内部温度及び振動値を含む許容値を記憶する許容値記憶部72に記憶された許容値とを比較し、許容値の範囲外である場合に、対象の通知データを携帯端末1に送信し、携帯端末1は、ボックス管理サーバ6から通知データを受信した場合に報知をする。
よって、ボックス4の内部状態として、温度や振動が許容範囲外の状態であることを、携帯端末1が報知でき、ユーザが許容範囲外の状態であることを確認できる。また、ボックス管理サーバ6により、状態データが許容範囲であるか否かを判断するので、携帯端末1における処理負担を軽減できる。
(9)ボックス4は、ボックス4の鍵の開閉を行い、鍵の開閉状態を出力する電気錠47を有し、携帯端末1は、鍵の開閉状態をさらに含む状態データを受信する。また、ボックス管理サーバ6は、携帯端末1から受信した状態データの鍵の開閉に係る値が解錠を示すものである場合に、鍵の解錠に係る通知データを携帯端末1に送信する。
よって、ボックス4の鍵の状態を、ボックス管理サーバ6で管理でき、ボックス4の鍵が開いている場合には、ボックス管理サーバ6から携帯端末1に通知データが送信されることで、携帯端末1のユーザは、鍵が開いていることを確認できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、電気錠を有するボックスを使用したものを説明した。第2実施形態では、ボックスに電気錠を有さず、蓋部の開閉を検出する開閉センサを有するボックスを使用するものについて説明する。なお、以降の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
ボックス状態管理システム200は、図示しないが、携帯端末1と、ボックス204と、ボックス管理サーバ206と、配送事業者端末8とを備える。
<ボックス204>
図14は、第2実施形態に係るボックス204の概要及び機能ブロックを示す図である。
ボックス状態管理システム200が備える図14(A)に示すボックス204は、蓋部251と、収容部252とを備える。蓋部251と、蓋部251に相対する収容部252とには、一対の近接センサが設けられる。この一対の近接センサを、以降の説明において開閉センサ249(開閉検出部)という。蓋部251と収容部252とに設けられた開閉センサ249の位置が近接の範囲に入ることで、開閉センサ249は、蓋部251の閉状態を検出する。また、蓋部251と収容部252とに設けられた開閉センサ249の位置が近接の範囲から離れることで、開閉センサ249は、蓋部251の開状態を検出する。
ボックス204は、蓋部251が閉じられた状態において、収容部252を密閉された状態に保つことができる。
図14(B)に示すボックス204は、制御部240と、記憶部241と、検出装置243(検出部)と、時計部46と、近距離通信部48とを備える。
検出装置243は、温度センサ44と、加速度センサ45と、開閉センサ249とを備える。
開閉センサ249は、上記したように蓋部251の開閉を検出して、開閉データを制御部240に出力する。開閉センサ249は、蓋部251が開いたことを検出した場合や、蓋部251が閉じたことを検出した場合に、蓋部251の開閉のいずれかの状態を含む開閉データを制御部240に出力する。
制御部240は、開閉センサ249から受け付けた開閉データを、時計部46から受け付けた時刻情報に対応付けた状態データとして、記憶部241に一時的に記憶する。この状態データは、ボックス204に係る状態を示すデータである。
<ボックス管理サーバ206>
図15は、第2実施形態に係るボックス管理サーバ206の機能ブロック及び許容値記憶部272の例を示す図である。
ボックス状態管理システム200が備える図15(A)に示すボックス管理サーバ206は、制御部260と、記憶部270と、通信インタフェース部79とを備える。
ここで、制御部260の説明の前に、記憶部270について説明する。
記憶部270は、プログラム記憶部271と、許容値記憶部272と、位置データ記憶部73と、荷物情報記憶部74と、状態データ記憶部75とを備える。
プログラム記憶部271は、例えば、ボックス管理サーバ206の制御部260が実行する各種機能を行うためのプログラムを記憶する。
許容値記憶部272は、ボックス204の状態に係る許容値を記憶する記憶領域である。
図15(B)に、許容値記憶部272の一例を示す。
許容値記憶部272の通知対象は、通知を行う対象物である。図15(B)に示す例では、通知対象は、温度と、振動との他、開閉を含む。
許容範囲は、通知対象が開閉の場合には、開状態になってから閉状態になるまでの経過時間である。図15(B)に示す例では、開状態になってから閉状態になるまでの時間が30秒以下を許容にしている。
通知条件は、通知対象における通知条件であり、通知対象が開閉の場合には、開状態のままになっている許容外の時間である。
次に、制御部260を説明する。
制御部260は、データ受信処理部61と、許容値比較部262と、通知データ送信部263と、問合せ受信処理部64と、データ編集部265と、履歴データ送信部66とを備える。
許容値比較部262は、データ受信処理部61が受信した状態データの温度データや加速度データと、許容値記憶部272に記憶された許容範囲とを比較する。また、許容値比較部262は、データ受信処理部61が受信した状態データの開閉データが開を示すものである場合に、開を示す開閉データの時刻情報から次にデータ受信処理部61が閉を示す開閉データを受信するまでの経過時間と、許容値記憶部272に記憶された許容範囲とを比較する。
通知データ送信部263は、許容値比較部262による比較の結果、許容範囲外である場合に、対応する対象の通知メッセージを、携帯端末1に送信する。
データ編集部265は、問合せ受信処理部64が抽出した状態データを時系列に編集した履歴データを生成する。また、データ編集部265は、問合せ受信処理部64が抽出した状態データのうち、最新の状態データに係る温度データ及び開閉状態を取得して編集する。
<処理の説明>
図16は、第2実施形態に係る携帯端末1での表示例を示す図である。
配送を開始する際にユーザが携帯端末1を使用して行う処理については、第1実施形態(図5)と同じである。
なお、図6(A)に示す初期画面91の状態出力領域91a、図6(B)に示す同期待機画面92の状態出力領域92a及び図7(B)に示す同期後画面95の状態出力領域95bは、ボックス204の温度及び蓋部251の開閉状態を表示する領域である。
次に、荷物を配送中の際の処理については、次に説明する一部の処理を除いて第1実施形態(図8から図10まで)と同様である。
図10のS43に対応する処理として、制御部10は、ボックス204の配達中状態を終了するか否かを判断する。例えば、第1実施形態の図11に対応する図16に示す携帯端末1の同期後画面295において、ボタン295eが選択された場合に、制御部10は、配達中状態を終了すると判断する。配達中状態を終了する場合(S43:YES)には、制御部10は、処理をS45に移す。他方、配達中状態を終了しない場合(S43:NO)には、制御部10は、処理をS47に移す。
また、S45に対応する処理として、制御部10(指令送出部13)は、該当のボックス204に対して検出装置243の停止指令を送出する。なお、制御部10は、該当のボックス204との間で同期中ではない場合には、制御部10(同期確立部12、指令送出部13)は、該当のボックス204との間で通信を確立した上で、該当のボックス204に対して検出装置243の停止指令を送出する。そうすることで、停止指令を受信したボックス204の制御部240は、検出装置243の起動を停止させる。
このように、第2実施形態のボックス状態管理システム200によれば、以下のような効果がある。
ボックス204の検出装置243には、ボックス204の蓋部251の開閉状態を出力する開閉センサ249を有し、携帯端末1は、開閉状態及び時刻情報を含む状態データを受信する。また、ボックス管理サーバ206は、携帯端末1から受信した状態データの開を示す開閉データの時刻情報から、閉を示す開閉データを受信するまでの間が許容値記憶部272に記憶された許容値の範囲外である場合に、蓋部251の開状態に係る通知データを携帯端末1に送信し、携帯端末1は、ボックス管理サーバ206から通知データを受信した場合に報知をする。
よって、ボックス204の蓋部251が開状態になっているか否かを、ボックス管理サーバ206で管理するので、携帯端末1における処理負担を軽減できる。また、ボックス204の蓋部251が開いたままになっている場合には、ボックス管理サーバ206から携帯端末1に通知データが送信されることで、携帯端末1が報知でき、携帯端末1のユーザは、蓋部251が開いたままになっていることを確認できる。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態では、ボックス管理サーバにおいてボックスに係る状態が許容範囲であるか否かを判断するものを説明した。第3実施形態では、携帯端末においてボックスに係る状態が許容範囲であるか否かを判断するものを説明する。
ボックス状態管理システム300は、図示しないが、携帯端末301と、ボックス204と、ボックス管理サーバ306と、配送事業者端末8とを備える。
<携帯端末301>
図17は、第3実施形態に係る携帯端末301の機能ブロックを示す図である。
ボックス状態管理システム300が備える図17に示す携帯端末301は、制御部310と、記憶部330と、タッチパネルディスプレイ34と、音声出力部35と、GPS受信部37と、近距離通信部38と、通信インタフェース部39とを備える。
制御部310は、探索部11と、同期確立部12と、指令送出部13と、データ受信部14と、現在位置取得部15と、関連付け部16と、データ送信部17と、許容値比較部318(比較手段)と、報知出力部319(報知手段)と、ボックス状態出力部21と、ボックス指定受付部22と、問合せ送受信部23と、許容情報受信処理部324(許容値登録手段)とを備える。
許容値比較部318は、データ受信部14が受信した状態データと、端末許容値記憶部332に記憶された許容範囲とを比較する。より具体的には、許容値比較部318は、データ受信部14が受信した状態データの温度データや加速度データと、端末許容値記憶部332に記憶された許容範囲とを比較する。また、許容値比較部318は、データ受信部14が受信した状態データの開閉データが開を示すものである場合に、開を示す開閉データの受信から次にデータ受信部14が閉を示す開閉データを受信するまでの経過時間と、端末許容値記憶部332に記憶された許容範囲とを比較する。
報知出力部319は、許容値比較部318による比較の結果、許容範囲外である場合に、端末許容値記憶部332の対応する通知対象の通知メッセージを、タッチパネルディスプレイ34に出力することで、状態データに係る異常を報知する。
許容情報受信処理部324は、許容値に係るデータである許容情報をボックス管理サーバ306から受信して、端末許容値記憶部332に記憶させる。
記憶部330は、プログラム記憶部331と、端末許容値記憶部332とを備える。
プログラム記憶部331は、携帯端末301の制御部310が実行する各種機能を行うためのアプリ等を記憶する記憶領域である。
端末許容値記憶部332は、ボックス204の状態に係る許容値を記憶する記憶領域である。端末許容値記憶部332に記憶される情報は、例えば、許容値記憶部272に有する情報と同じである。
<ボックス管理サーバ306>
図18は、第3実施形態に係るボックス管理サーバ306の機能ブロックを示す図である。
ボックス状態管理システム300が備える図18に示すボックス管理サーバ306は、制御部360と、記憶部370と、通信インタフェース部79とを備える。
制御部360は、データ受信処理部61と、問合せ受信処理部64と、データ編集部65と、履歴データ送信部66と、許容情報送信部367とを備える。
許容情報送信部367は、例えば、携帯端末301からの依頼に基づいて、許容値記憶部272に記憶される許容情報を、携帯端末301に送信する。
記憶部370は、プログラム記憶部371と、許容値記憶部272と、位置データ記憶部73と、荷物情報記憶部74と、状態データ記憶部75とを備える。
プログラム記憶部371は、例えば、ボックス管理サーバ306の制御部360が実行する各種機能を行うためのプログラム等を記憶する記憶領域である。
<処理の説明>
配送を開始する際にユーザが携帯端末301を使用して行う処理については、第1実施形態(図5)と同じである。
そして、開始時処理を行った携帯端末301の制御部310(許容情報受信処理部324)は、ボックス管理サーバ306に対して許容情報を依頼する。
ボックス管理サーバ306の制御部360(許容情報送信部367)は、許容値記憶部272に記憶された許容情報を抽出して携帯端末301に送信する。
携帯端末301の制御部310(許容情報受信処理部324)は、ボックス管理サーバ306から受信した許容情報を、端末許容値記憶部332に登録する。
当該処理によって、携帯端末301の端末許容値記憶部332には、許容情報が登録された状態になる。
なお、この例では、携帯端末301において配送を開始する際に行う開始時処理の実行後に、携帯端末301が端末許容値記憶部332に許容情報を登録するものを説明したが、これに限定されない。開始時処理よりも前に、携帯端末301が許容情報を端末許容値記憶部332に登録するようにしてもよい。つまり、携帯端末301が状態監視処理を行うまでに、端末許容値記憶部332に許容情報が登録されている状態であればよい。
次に、荷物を配送中の際の処理である状態監視処理について説明する。
図19から図20までは、第3実施形態に係る携帯端末301での状態監視処理を示すフローチャートである。
S321及びS322の処理は、第1実施形態(図8)のS21及びS22の処理と同様である。
S323において、携帯端末301の制御部310(許容値比較部318)は、端末許容値記憶部332を参照し、受信した状態データと許容範囲とを比較する。
S324において、制御部310(許容値比較部318)は、比較した結果、許容範囲外のものが存在する否かを判断する。許容範囲外のものが存在する場合(S324:YES)には、制御部310は、処理をS325に移す。他方、許容範囲外のものが存在しない場合(S324:NO)には、制御部310は、処理をS326に移す。
S325において、制御部310(報知出力部319)は、状態データに対応するボックス204の同期後画面を出力し、許容範囲外である状態データに係る異常を報知する。具体的には、制御部310は、端末許容値記憶部332の対応する対象の通知メッセージを、タッチパネルディスプレイ34に出力する。同期後画面には、ボックスIDが表示されるので、どのボックス204が、どのような異常であるかを、同期後画面を見たユーザが確認できる。
その際、制御部310は、例えば、通知メッセージを、緊急度合いに応じて目立つ色で出力したり、文字フォントを大きくしたりしてもよい。また、報知出力部319は、音声出力部35から報知音を出力させてもよい。さらに、報知出力部319は、携帯端末301に備えた図示しない振動発生部を起動して振動を発生させてもよい。
S326及びS327の処理は、第1実施形態(図8)のS23及びS24の処理と同様である。
図20のS331及びS332の処理は、第1実施形態(図8)のS25及びS26と同様である。
S333以降の処理は、第1実施形態(図9)のS33以降の処理と同様である。
なお、第1実施形態(図10)のS43及びS45に対応する処理は、第2実施形態において説明した処理と同様である。
このように、第3実施形態のボックス状態管理システム300によれば、以下のような効果がある。
携帯端末301は、許容値を記憶する端末許容値記憶部332を備え、ボックス204から受信した状態データの状態と、端末許容値記憶部332に記憶された許容値とを比較し、比較の結果、許容値の範囲外である場合に、状態データに係る異常を報知する。
よって、ボックス204の状態が許容範囲外の状態であることを、携帯端末301が報知でき、ユーザが許容範囲外の状態であることを確認できる。また、携帯端末301がボックス204から受信した状態データに基づいて許容範囲であるか否かを判断するので、携帯端末301とボックス管理サーバ306との間の通信状況にかかわらずに報知でき、例えば、通信が遮断された状態の際であっても、報知が大きく遅延せずに適切に報知ができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)各実施形態では、携帯端末の処理を、アプリで実行するものを例に説明したが、これに限定されない。少なくとも一部を、ウェブブラウザにより実行するものであってもよい。特に、ボックス管理サーバが送信した履歴データの出力については、ウェブブラウザを用いると、ボックス管理サーバで編集したものをそのまま使用できる。
(2)各実施形態では、複数のボックスの状態に係る情報を、タブを用いた画面を例に説明したが、これに限定されない。例えば、複数のボックスの状態の1つを画面に出力した上で、例えば、タッチパネルディスプレイに対するスワイプ操作によって、他のボックスの状態の画面を出力する等、様々な態様が考えられる。
(3)各実施形態では、検出装置として温度センサと、加速度センサとを含むものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、ボックス内部の湿度を管理したい場合には、湿度センサを含んでもよい。また、ボックス内部が冷暗所であることが必要な場合には、光センサを含んでもよい。
(4)各実施形態では、携帯端末が、ボックスから状態データを受信した後、ボックス管理サーバに送信する際に、問合せデータも送信するものを例に説明したが、これに限定されない。状態データのボックス管理サーバへの送信と、問合せデータのボックス管理サーバへの送信とは、同時に行わなくてもよく、問合せデータは、ユーザからの指示があった場合にのみボックス管理サーバに送信するものであってもよい。
(5)各実施形態では、携帯端末が主体として、ボックスに対して通信を確立して状態データを受信するものを例に説明したが、これに限定されない。ボックスが主体となって、ボックスが所定の時間間隔で状態データを送出することで、携帯端末が状態データを受信するものであってもよい。
(6)各実施形態では、状態データが許容値の範囲外である場合に、通知メッセージを出力するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、図11に示す状態出力領域95bを色付けするようにしてもよい。例えば、許可値内であれば、青色で示し、からの外れ具合に応じて、注意を示す黄色にしたり、警告を示す赤色にしたりするようにしてもよい。このように処理をするために、許容値記憶部において、通知対象ごとに正常、注意、警告等との報知度合いと、その範囲とを関連付けて記憶すればよい。
(7)各実施形態では、履歴データを携帯端末に出力するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、履歴データを配送事業者端末に出力してもよい。そうすれば、配送事業者は、各ユーザによる照会時点での配送状況と共に、ボックス内の荷物の状態(温度や振動の状態)も、遠隔位置にて確認ができて便利である。
(8)各実施形態では、荷物の内容にかかわらず、許容値記憶部に記憶された通知対象が許容範囲外である場合に、通知をするものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、許容値記憶部に登録された通知条件ごとに通知番号を付与しておき、配送事業者端末(携帯端末でもよい)を用いて登録する際に、ボックスIDごとに通知対象にする通知番号を登録する。登録時に利用する荷物登録画面には、例えば、通知対象及び許容範囲が表示されることが望ましい。そうすると、荷物情報記憶部には、通知番号がボックスIDに対応付けられて登録される。そして、ボックス管理サーバは、ボックスが送出し、携帯端末が送信した状態データのボックスIDに基づき、荷物情報記憶部を参照して通知番号を確認し、許容値記憶部の該当の通知番号が示す通知対象に対応する通知条件に合致しているかを判断する。そのようにすれば、例えば、ボックス内の荷物が冷蔵保存のものである場合と、冷凍保存である場合と、常温である場合とによって、適切な通知条件で通知を行うようにすることができる。
(9)第2実施形態では、開閉センサ249として、近接センサを用いるものを例に説明したが、これに限定されるものではない。蓋部の開閉が検出できるものであれば、他のセンサ等であってもよい。
(10)第3実施形態では、携帯端末301において状態データが許容範囲内であるか否かを判断するものを例に説明したが、これに限定されない。携帯端末と、ボックス管理サーバとの両方において、状態データが許容範囲内であるか否かを判断してもよい。また、携帯端末で判断する対象と、ボックス管理サーバで判断する対象とを分けてもよい。
1,301 携帯端末
4,204 ボックス
6,206,306 ボックス管理サーバ
8 配送事業者端末
10,40,60,240,260,310,360 制御部
11 探索部
12 同期確立部
13 指令送出部
14 データ受信部
15 現在位置取得部
16 関連付け部
17 データ送信部
19,319 報知出力部
21 ボックス状態出力部
22 ボックス指定受付部
23 問合せ送受信部
30,41,70,241,270,330,370 記憶部
34 タッチパネルディスプレイ
37 GPS受信部
38,48 近距離通信部
43,243 検出装置
44 温度センサ
45 加速度センサ
46 時計部
47 電気錠
61 データ受信処理部
62,262 許容値比較部
63,263 通知データ送信部
64 問合せ受信処理部
65,265 データ編集部
66 履歴データ送信部
72,272 許容値記憶部
74 荷物情報記憶部
75 状態データ記憶部
100,200,300 ボックス状態管理システム
249 開閉センサ
251 蓋部
252 収容部
318 許容値比較部
324 許容情報受信処理部
332 端末許容値記憶部
367 許容情報送信部
N 通信ネットワーク

Claims (19)

  1. 収容ボックスと、携帯端末と、サーバとを備えたボックス状態管理システムであって、
    前記収容ボックスは、
    荷物を収容する収容部と、
    前記収容部に係る状態を検出する検出部と、
    通信部と、
    を備え、
    前記携帯端末は、
    周辺位置に有する前記収容ボックスを、無線通信を用いて探索する探索手段と、
    前記探索手段により探索された前記収容ボックスとの間で前記無線通信に係る通信を確立し、前記収容ボックスが検出した前記状態に係る状態データを、前記収容ボックスを識別するボックス識別情報と共に受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段が受信した前記状態データを、前記サーバに送信するデータ送信手段と、
    を備え、
    前記サーバは、前記携帯端末から受信した前記状態データを、記憶装置に記憶するデータ登録手段を備える、ボックス状態管理システム。
  2. 請求項1に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、
    位置取得部と、
    前記位置取得部を介して現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、
    前記データ受信手段が受信した前記状態データに、前記現在位置取得手段が取得した前記現在位置情報を関連付ける関連付け手段と、
    を備え、
    前記データ送信手段は、前記関連付け手段により前記現在位置情報が関連付けられた前記状態データを、前記サーバに送信する、ボックス状態管理システム。
  3. 請求項1に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記データ受信手段による処理を、所定の時間間隔で繰り返し行う、ボックス状態管理システム。
  4. 請求項1に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記収容ボックスに対して指令を送出する指令送出手段を備える、ボックス状態管理システム。
  5. 請求項1に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、前記ボックス識別情報を含む問合せデータを、前記サーバに送信する問合せ送信手段を備え、
    前記サーバは、
    前記問合せデータに含まれる前記ボックス識別情報が関連付けられた前記状態データを、前記記憶装置から抽出するデータ抽出手段と、
    前記データ抽出手段が抽出した前記状態データを時系列に編集した履歴データを生成する編集手段と、
    前記編集手段が生成した前記履歴データを、前記携帯端末に送信する履歴送信手段と、
    を備え、
    前記携帯端末は、前記サーバから受信した前記履歴データを出力する履歴出力手段を備える、ボックス状態管理システム。
  6. 請求項5に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、
    前記探索手段が受信した前記ボックス識別情報が複数である場合に、複数の前記ボックス識別情報を出力する識別情報出力手段と、
    前記識別情報出力手段が出力した複数の前記ボックス識別情報に対する選択操作を受け付ける識別情報受付手段と、
    を備え、
    前記問合せ送信手段は、前記識別情報受付手段が受け付けた前記ボックス識別情報を含む前記問合せデータを、前記サーバに送信する、ボックス状態管理システム。
  7. 請求項1に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記サーバは、前記ボックス識別情報と、前記収容ボックスの前記収容部に収容された前記荷物に係る情報とを関連付けて記憶する荷物情報記憶部を備える、ボックス状態管理システム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記収容ボックスの前記検出部は、前記収容ボックスの内部温度を検出する温度検出部と、前記収容ボックスの振動を検出する振動検出部とを含む、ボックス状態管理システム。
  9. 請求項8に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記サーバは、
    許容する内部温度と、振動値とを含む許容値を記憶する許容情報記憶部と、
    前記携帯端末から受信した前記状態データの前記内部温度及び/又は前記振動に係る値と、前記許容情報記憶部に記憶された前記許容値とを比較し、前記許容値の範囲外である場合に、対応する対象の通知データを前記携帯端末に送信する通知データ送信手段と、
    を備え、
    前記携帯端末は、前記サーバから前記通知データを受信した場合に報知をする報知手段を備える、ボックス状態管理システム。
  10. 請求項9に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記収容ボックスは、前記収容ボックスの鍵の開閉を行い、前記鍵の開閉状態を出力する鍵開閉部を備え、
    前記携帯端末の前記データ受信手段は、前記鍵開閉部が出力した前記鍵の開閉状態をさらに含む前記状態データを受信し、
    前記サーバの前記通知データ送信手段は、前記携帯端末から受信した前記状態データの前記鍵の開閉に係る値が解錠を示すものである場合に、前記鍵の解錠に係る前記通知データを前記携帯端末に送信する、ボックス状態管理システム。
  11. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記収容ボックスは、蓋部を備え、
    前記収容ボックスの前記検出部は、前記蓋部の開閉を検出する開閉検出部を含む、ボックス状態管理システム。
  12. 請求項11に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記サーバは、
    許容する開状態の時間を含む許容値を記憶する許容情報記憶部と、
    前記携帯端末から受信した前記状態データの前記開閉に係る前記状態と、前記許容情報記憶部に記憶された前記許容値とを比較し、前記許容値の範囲外である場合に、対応する対象の通知データを前記携帯端末に送信する通知データ送信手段と、
    を備え、
    前記携帯端末は、前記サーバから前記通知データを受信した場合に報知をする報知手段を備える、ボックス状態管理システム。
  13. 請求項11に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、
    許容する開状態の時間を含む許容値を記憶する端末許容値記憶部と、
    前記データ受信手段が受信した前記状態データの前記開閉に係る前記状態と、前記端末許容値記憶部に記憶された前記許容値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記許容値の範囲外である場合に、前記状態データに係る異常を報知する報知手段と、
    を備える、ボックス状態管理システム。
  14. 請求項13に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記サーバは、前記許容値を記憶する許容情報記憶部を備え、
    前記携帯端末は、前記サーバから取得した、前記許容情報記憶部に記憶された前記許容値を、前記端末許容値記憶部に登録する許容値登録手段を備える、ボックス状態管理システム。
  15. 請求項8に記載のボックス状態管理システムにおいて、
    前記携帯端末は、
    許容する内部温度と、振動値とを含む許容値を記憶する端末許容値記憶部と、
    前記データ受信手段が受信した前記状態データの前記内部温度及び/又は前記振動に係る値と、前記端末許容値記憶部に記憶された前記許容値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記許容値の範囲外である場合に、前記状態データに係る異常を報知する報知手段と、
    を備える、ボックス状態管理システム。
  16. 周辺位置に有する荷物を収容する収容ボックスを、無線通信を用いて探索する探索手段と、
    前記探索手段により探索された前記収容ボックスとの間で前記無線通信に係る通信を確立し、前記収容ボックスが検出した前記収容ボックスの状態に係る状態データを、前記収容ボックスを識別するボックス識別情報と共に前記収容ボックスから受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段が受信した前記状態データを、前記状態データを蓄積する処理を行うサーバに送信するデータ送信手段と、
    を備える、携帯端末。
  17. 周辺位置に有する荷物を収容する収容ボックスを、無線通信を用いて探索する探索手段と、
    前記探索手段により探索された前記収容ボックスとの間で前記無線通信に係る通信を確立し、前記収容ボックスが検出した前記収容ボックスの状態に係る状態データを、前記収容ボックスを識別するボックス識別情報と共に前記収容ボックスから受信するデータ受信手段と、
    を備え、
    前記データ受信手段は、前記収容ボックスが備える蓋部の開閉に係る前記状態を示す前記状態データを受信し、
    許容する開状態の時間を含む許容値を記憶する端末許容値記憶部と、
    前記データ受信手段が受信した前記状態データの前記開閉に係る前記状態と、前記端末許容値記憶部に記憶された前記許容値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記許容値の範囲外である場合に、前記状態データに係る異常を報知する報知手段と、
    をさらに備える、携帯端末。
  18. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のボックス状態管理システムの前記携帯端末としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  19. 携帯端末に対して通信可能に接続されたサーバであって、
    前記携帯端末の周辺位置に有する荷物を収容する収容ボックスの状態に係る状態データを、前記携帯端末から受信して記憶装置に記憶するデータ登録手段と、
    前記収容ボックスを識別するボックス識別情報を含む問合せデータを、前記携帯端末から受信する問合せ受信手段と、
    前記問合せデータに含まれる前記ボックス識別情報に関連付けられた前記状態データを、前記記憶装置から抽出するデータ抽出手段と、
    前記データ抽出手段が抽出した前記状態データを時系列に編集した履歴データを生成する編集手段と、
    前記編集手段が生成した前記履歴データを、前記携帯端末に送信する履歴送信手段と、
    を備える、サーバ。
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