JP2023137923A - 送電制御装置及び送電制御方法 - Google Patents

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和峰 木村
Kazutaka Kimura
俊哉 橋本
Toshiya Hashimoto
眞 橋本
Makoto Hashimoto
和良 大林
Kazuyoshi Obayashi
優一 竹村
Yuichi Takemura
恵亮 谷
Keisuke Tani
宜久 山口
Yoshihisa Yamaguchi
正樹 金▲崎▼
Masaki Kanezaki
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Figure 2023137923000001
【課題】道路に設けられた送電コイルから車両に設けられた受電コイルへの効率的な送電を実現する。
【解決手段】送電制御装置は、車両3が道路を走行しているときに、道路に設けられた送電コイル45から車両に設けられた受電コイル52へ電力を送電する送電部63と、送電コイルと受電コイルとの間の相対的な位置関係を示すデータに基づいて、送電コイルと受電コイルとの位置ずれ量の推定値を算出する位置ずれ推定部64と、車両の速度を取得する車速取得部65とを備える。送電部は、推定値が閾値以下になったときに送電コイルから受電コイルへの送電を開始し、車両の速度が低いときには、車両の速度が高いときと比べて、閾値を小さくする。
【選択図】図7

Description

本発明は送電制御装置及び送電制御方法に関する。
従来、磁界共鳴方式のような伝送方式を用いて、道路に設けられた給電装置と車両との間で非接触で電力を伝送する技術が知られている(例えば特許文献1)。斯かる技術を用いることで、車両の走行中に車両への非接触給電を行うことができる。
特許文献1には、異物等の影響により給電装置から車両への電力伝送効率が基準値未満になったときには、この給電装置から他の車両への電力供給を停止することが記載されている。
特開2021-078294号公報
しかしながら、異物等の影響に関わらず、道路に設けられた送電コイルと車両に設けられた受電コイルとの間で位置ずれが生じている場合には、送電コイルから受電コイルへの電力伝送効率が低下する。このため、車両が送電コイルの上を通過するときに、送電コイルと受電コイルとの間の相対的な位置関係に応じて、送電コイルから受電コイルへの電力伝送効率が変化する。特許文献1に記載された送電方法では、この現象が一切考慮されておらず、送電コイルから受電コイルへの効率的な送電を実現するための手法に改善の余地がある。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、道路に設けられた送電コイルから車両に設けられた受電コイルへの効率的な送電を実現することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1)車両が道路を走行しているときに、該道路に設けられた送電コイルから該車両に設けられた受電コイルへ電力を送電する送電部と、前記送電コイルと前記受電コイルとの間の相対的な位置関係を示すデータに基づいて、該送電コイルと該受電コイルとの位置ずれ量の推定値を算出する位置ずれ推定部と、前記車両の速度を取得する車速取得部とを備え、前記送電部は、前記推定値が閾値以下になったときに前記送電コイルから前記受電コイルへの送電を開始し、前記車両の速度が低いときには、該車両の速度が高いときと比べて、前記閾値を小さくする、送電制御装置。
(2)前記送電部は、前記推定値が前記閾値以下であるときに前記送電コイルから前記受電コイルへ電力を送電する、上記(1)に記載の送電制御装置。
(3)前記データは前記車両において取得される、上記(1)又は(2)に記載の送電制御装置。
(4)前記データは、前記送電コイルに交流電力を供給するインバータの入力電流である、上記(1)又は(2)に記載の送電制御装置。
(5)コンピュータにより実行され、道路に設けられた送電コイルから車両に設けられた受電コイルへの送電を制御する送電制御方法であって、前記送電コイルと前記受電コイルとの間の相対的な位置関係を示すデータに基づいて、該送電コイルと該受電コイルとの位置ずれ量の推定値を算出することと、前記推定値が閾値以下になったときに前記送電コイルから前記受電コイルへの送電を開始することと、前記車両の速度を取得することと、前記車両の速度が低いときには、該車両の速度が高いときと比べて、前記閾値を小さくすることとを含む、送電制御方法。
本発明によれば、道路に設けられた送電コイルから車両に設けられた受電コイルへの効率的な送電を実現することができる。
図1は、非接触給電システムの構成を概略的に示す図である。 図2は、給電装置の構成の一部を概略的に示す図である。 図3は、車両の構成の一部を概略的に示す図である。 図4は、給電装置の送電コイルが設置された給電エリアの一例を示す図である。 図5は、コントローラのプロセッサの機能ブロック図である。 図6は、車両が給電エリアを通過するときの送電コイルから受電コイルへの送電制御を示すタイムチャートである。 図7は、送電処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図8は、車両の速度と閾値との関係を示す図である。 図9は、インバータの入力電流を検出するための回路の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
以下、図1~図8を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
最初に、給電装置を用いて車両に非接触で電力を供給するための構成について説明する。図1は、非接触給電システム1の構成を概略的に示す図である。非接触給電システム1は、給電装置2及び車両3を備え、給電装置2と車両3との間の非接触給電を行う。特に、本実施形態では、非接触給電システム1は、車両3が走行しているときに、磁界共振結合(磁界共鳴)によって給電装置2から車両3への非接触給電を行う。すなわち、非接触給電システム1は磁界を媒体として給電装置2から車両3へ電力を伝送する。なお、非接触給電は、非接触電力伝送、ワイヤレス電力伝送又はワイヤレス給電とも称される。
給電装置2は車両3への非接触給電を行うように構成される。具体的には、図1に示されるように、給電装置2は送電装置4及び電源21を備える。本実施形態では、給電装置2は、車両3が走行する道路に設けられ、例えば地中(路面の下)に埋め込まれる。なお、給電装置2の少なくとも一部(例えば、電源21)は路面の上に配置されてもよい。
電源21は、送電装置4の電力源であり、送電装置4に電力を供給する。電源21は、例えば、単相交流電力を供給する商用交流電源である。なお、電源21は、三相交流電力を供給する交流電源等であってもよい。
送電装置4は、車両3に電力を送電するための交流磁界を発生させるように構成される。本実施形態では、送電装置4は、送電側整流回路41、インバータ42、フィルタ回路43及び送電側共振回路44を備える。送電装置4では、送電側整流回路41及びインバータ42を介して送電側共振回路44に適切な交流電力(高周波電力)が供給される。
送電側整流回路41は電源21及びインバータ42に電気的に接続される。送電側整流回路41は、電源21から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力をインバータ42に供給する。送電側整流回路41は例えばAC/DCコンバータである。
インバータ42は送電側整流回路41及びフィルタ回路43に電気的に接続され、フィルタ回路43はインバータ42及び送電側共振回路44に電気的に接続される。インバータ42は、送電側整流回路41から供給された直流電力を、電源21の交流電力よりも高い周波数の交流電力(高周波電力)に変換し、高周波電力をフィルタ回路43を介して送電側共振回路44に供給する。フィルタ回路43は、インバータ42から発生する高調波ノイズを抑制する。
送電側共振回路44は、送電コイル45及び送電側コンデンサ46から構成される共振器を有する。送電コイル45及び送電側コンデンサ46の各種パラメータ(送電コイル45の外径及び内径、送電コイル45の巻数、送電側コンデンサ46の静電容量等)は、送電側共振回路44の共振周波数が所定の設定値になるように定められる。所定の設定値は、例えば10kHz~100GHzであり、好ましくは、車両の非接触給電用の周波数帯域としてSAE TIR J2954規格によって定められた85kHzである。
送電側共振回路44は、路面との距離が小さくなるように路面の直下に配置される。また、本実施形態では、送電側共振回路44は、送電コイル45の中心が車線の中央に位置するように、車両3が走行する道路に配置される。インバータ42から供給された高周波電力が送電側共振回路44に印加されると、送電側共振回路44の送電コイル45に交流電流が流れる。この結果、送電コイル45は、車両3に電力を送電するための交流磁界を発生させる。なお、送電装置4において、電源21は燃料電池又は太陽電池のような直流電源であってもよく、この場合に送電側整流回路41が省略されてもよい。
図2は、給電装置2の構成の一部を概略的に示す図である。図2に示されるように、給電装置2はコントローラ6及び通信装置22を更に備える。
コントローラ6は、例えば汎用コンピュータであり、給電装置2の各種制御を行う。すなわち、コントローラ6は給電装置2の制御装置として機能する。図2に示されるように、コントローラ6はメモリ61及びプロセッサ62を備える。メモリ61及びプロセッサ62は信号線を介して互いに接続されている。なお、コントローラ6は、コントローラ6をインターネット網のような通信ネットワークに接続するための通信インターフェース等を更に備えていてもよい。
メモリ61は、例えば、揮発性の半導体メモリ(例えばRAM)及び不揮発性の半導体メモリ(例えばROM)を有する。メモリ61は、プロセッサ62において実行されるコンピュータプログラム、プロセッサ62によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。
プロセッサ62は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有し、各種処理を実行する。なお、プロセッサ62は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。
図2に示されるように、送電装置4のインバータ42はコントローラ6に電気的に接続される。コントローラ6はインバータ42を制御して送電コイル45への電力供給を制御する。
通信装置22は、給電装置2と給電装置2の外部との通信を可能とする機器である。例えば、通信装置22は、近距離無線通信を行う近距離無線通信モジュール(例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communication)アンテナ、Bluetooth(登録商標)モジュール等)として構成される。通信装置22はコントローラ6に電気的に接続され、コントローラ6は通信装置22を用いて車両3と通信する。
一方、車両3は、道路に設けられた送電コイル45の上を通過するときに、給電装置2によって給電されるように構成される。具体的には、図1に示されるように、車両3は、受電装置5、モータ31、バッテリ32及びパワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)33を備える。本実施形態では、車両3は、内燃機関を搭載していない電気自動車(BEV)であり、モータ31が走行用の動力を出力する。
モータ31は、電気モータ(例えば交流同期モータ)であり、バッテリ32に蓄えられた電力を動力源として駆動される。モータ31の出力は減速機及び車軸を介して車輪90に伝達される。なお、モータ31は、電動機及び発電機として機能するモータジェネレータであってもよい。この場合、車両3の減速時には車輪90の回転によってモータ31が駆動され、モータ31は車両3の減速エネルギーを用いて回生電力を発電する。
バッテリ32は、充電可能な二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等から構成される。バッテリ32は、電力を蓄え、車両3の電子機器(例えばモータ31)に電力を供給する。車両3に設けられた充電ポートを介して外部電源からバッテリ32に電力が供給されると、バッテリ32が充電され、バッテリ32の充電率(SOC:State Of Charge)が回復する。
PCU33はバッテリ32及びモータ31に電気的に接続される。PCU33は、インバータ、昇圧コンバータ及びDC/DCコンバータを有する。インバータは、バッテリ32から供給された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ31に供給する。昇圧コンバータは、バッテリ32に蓄えられた電力がモータ31に供給されるときに、必要に応じてバッテリ32の電圧を昇圧する。DC/DCコンバータは、バッテリ32に蓄えられた電力がヘッドライト等の電子機器に供給されるときに、バッテリ32の電圧を降圧する。
受電装置5は、送電装置4から発せられた交流磁界を介して電力を受電するように構成される。本実施形態では、受電装置5は、受電側共振回路51、受電側整流回路54及び充電回路55を備える。受電装置5は、送電装置4から電力を受電し、受電した電力をバッテリ32に供給する。
受電側共振回路51は、路面との距離が小さくなるように車両3の底部に配置される。また、本実施形態では、受電側共振回路51は、車幅方向において車両3の中央に配置され、車両3の前後方向において前輪90と後輪90との間に配置される。
受電側共振回路51は、送電側共振回路44と同様の構成を有し、受電コイル52及び受電側コンデンサ53から構成される共振器を有する。受電コイル52及び受電側コンデンサ53の各種パラメータ(受電コイル52の外径及び内径、受電コイル52の巻数、受電側コンデンサ53の静電容量等)は、受電側共振回路51の共振周波数が送電側共振回路44の共振周波数と一致するように定められる。なお、受電側共振回路51の共振周波数と送電側共振回路44の共振周波数とのずれ量が小さければ、例えば受電側共振回路51の共振周波数が送電側共振回路44の共振周波数の±20%の範囲内であれば、受電側共振回路51の共振周波数は送電側共振回路44の共振周波数と必ずしも一致している必要はない。
図1に示されるように受電側共振回路51の受電コイル52が送電側共振回路44の送電コイル45と対向しているときに、送電側共振回路44に交流磁界が発生すると、交流磁界の振動が、送電側共振回路44と同一の共振周波数で共鳴する受電側共振回路51に伝達する。この結果、電磁誘導によって受電側共振回路51の受電コイル52に誘導電流が流れ、誘導電流によって電力が発生する。すなわち、受電コイル52は、道路に設けられた送電コイル45から電力を受電する。
受電側整流回路54は受電側共振回路51及び充電回路55に電気的に接続される。受電側整流回路54は、受電側共振回路51から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力を充電回路55に供給する。受電側整流回路54は例えばAC/DCコンバータである。
充電回路55は受電側整流回路54及びバッテリ32に電気的に接続される。充電回路55は、受電側整流回路54から供給された直流電力をバッテリ32の電圧レベルに変換してバッテリ32に供給する。送電装置4から送電された電力が受電装置5によってバッテリ32に供給されると、バッテリ32が充電され、バッテリ32のSOCが回復する。充電回路55は例えばDC/DCコンバータである。
図3は、車両3の構成の一部を概略的に示す図である。図3に示されるように、車両3は、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)7、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機34、地図データベース35、車速センサ36、磁気センサ37及び通信装置38を更に備える。
ECU7は、コンピュータとして構成され、車両3の各種制御を行う。すなわち、ECU7は車両3の制御装置として機能する。図3に示されるように、ECU7は、通信インターフェース71、メモリ72及びプロセッサ73を有する。通信インターフェース71、メモリ72及びプロセッサ73は信号線を介して互いに接続されている。
通信インターフェース71は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワークにECU7を接続するためのインターフェース回路を有する。
メモリ72は、例えば、揮発性の半導体メモリ(例えばRAM)及び不揮発性の半導体メモリ(例えばROM)を有する。メモリ72は、プロセッサ73において実行されるプログラム、プロセッサ73によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。
プロセッサ73は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有し、各種処理を実行する。なお、プロセッサ73は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。
図3に示されるように、充電回路55及びPCU33はECU7に電気的に接続される。ECU7は、充電回路55を介して、送電装置4から受電装置5に送電された電力によるバッテリ32の充電を制御する。また、ECU7は、PCU33を介して、バッテリ32と電子機器(例えばモータ31)との間の電力の授受を制御する。なお、ECU7は、送電装置4から受電装置5に送電された電力をバッテリ32の代わりに電気負荷(例えばモータ31)に供給してもよい。
GNSS受信機34は、複数(例えば3つ以上)の測位衛星から得られる測位情報に基づいて、車両3の現在位置(例えば車両3の緯度及び経度)を検出する。具体的には、GNSS受信機34は、複数の測位衛星を捕捉し、測位衛星から発信された電波を受信する。そして、GNSS受信機34は、電波の発信時刻と受信時刻との差に基づいて測位衛星までの距離を算出し、測位衛星までの距離及び測位衛星の位置(軌道情報)に基づいて車両3の現在位置を検出する。GNSS受信機34の具体例としてGPS受信機が挙げられる。GNSS受信機34はECU7に電気的に接続され、GNSS受信機34の出力、すなわちGNSS受信機34によって検出された車両3の現在位置はECU7に送信される。
地図データベース35は地図情報を記憶している。地図情報には、給電装置2の送電コイル45が設置された給電エリアの位置情報等が含まれる。地図データベース35はECU7に電気的に接続され、ECU7は地図データベース35から地図情報を取得する。なお、地図データベースが車両3の外部(例えばサーバ等)に設けられ、ECU7は車両3の外部から地図情報を取得してもよい。
車速センサ36は車両3の速度を検出する。車速センサ36は例えば車輪の回転数を検出することによって車両3の速度を検出する。車速センサ36はECU7に電気的に接続され、車速センサ36の出力、すなわち車速センサ36によって検出された車両3の速度はECU7に送信される。
磁気センサ37は車両3の周囲の磁界強度を検出する。磁気センサ37は、例えば、磁気インピーダンス(MI:Magneto-Impedance)センサ、ホールセンサ、磁気抵抗効果(MR:Magneto Resistive)センサ等である。磁気センサ37は例えば車両3の底部に配置される。磁気センサ37はECU7に電気的に接続され、磁気センサ37の出力、すなわち磁気センサ37によって検出された磁界強度はECU7に送信される。
通信装置38は、車両3と車両3の外部との通信を可能とする機器である。例えば、通信装置38は、近距離無線通信を行う近距離無線通信モジュール(例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communication)車載器、Bluetooth(登録商標)モジュール、RFIDリーダ等)として構成される。通信装置38はECU7に電気的に接続され、ECU7は通信装置38を用いて給電装置2(具体的にはコントローラ6)と通信する。
図4は、給電装置2の送電コイル45が設置された給電エリアの一例を示す図である。図4の例では、三つの送電コイル45が道路の同一車線上に車両3の進行方向に沿って離間して配置されている。送電コイル45が設置された車線上の範囲が給電エリアに相当する。なお、一つの給電エリアに設置される送電コイル45の数は他の数(例えば一つ)であってもよい。
給電エリアにおいて車両3への給電が行われる場合、車両3のECU7は、車両3が給電エリアに接近したときに、通信装置38を用いて、車両3への給電を要求する給電要求信号を給電装置2に対して発信する。給電装置2のコントローラ6は、車両3から給電要求信号を受信すると、送電装置4によって送電用の交流磁界を発生させる。すなわち、コントローラ6は、車両3から給電要求信号を受信すると、給電装置2から車両3への非接触給電を行う。このことによって、車両3が道路を走行しているときに、給電装置2から車両3への非接触給電によって車両3のバッテリ32のSOCを回復させることができる。
しかしながら、給電装置2の送電コイル45と車両3の受電コイル52との間で位置ずれが生じている場合には、送電コイル45から受電コイル52への電力伝送効率が低下する。このため、車両3が給電エリアにおいて送電コイル45の上を通過するときに、送電コイル45と受電コイル52との間の相対的な位置関係に応じて、送電コイル45から受電コイル52への電力伝送効率が変化する。
非接触給電における電力の浪費を最小限にするためには、電力伝送効率が高いときにのみ送電コイル45から受電コイル52への送電を行うことが望ましい。一方、車両3が高速で走行しているときには、車両3における電力消費量が多くなり、車両3における電力需要が高まる傾向にある。しかしながら、車両3が給電エリアを高速で通過するときには、車両3の進行方向において受電コイル52が送電コイル45に重なる時間が短いため、電力伝送効率が高いときのみの送電では必要な給電量を確保することが困難である。
そこで、本実施形態では、給電装置2に設けられた送電制御装置によって、車両3の速度に応じて、車両3が給電エリアを通過するときの給電装置2の送電コイル45から車両3の受電コイル52への送電タイミングを変更する。本実施形態では、給電装置2のコントローラ6が送電制御装置として機能する。
図5は、コントローラ6のプロセッサ62の機能ブロック図である。本実施形態では、プロセッサ62は、送電部63、位置ずれ推定部64及び車速取得部65を有する。送電部63、位置ずれ推定部64及び車速取得部65は、コントローラ6のメモリ61に記憶されたコンピュータプログラムをコントローラ6のプロセッサ62が実行することによって実現される機能モジュールである。なお、送電部63、位置ずれ推定部64及び車速取得部65は、プロセッサ62に設けられた専用の演算回路によって実現されてもよい。
送電部63は、車両3が道路を走行しているときに、道路に設けられた送電コイル45から車両3に設けられた受電コイル52へ電力を送電する。送電部63はインバータ42を介して送電コイル45から受電コイル52への送電を制御する。
位置ずれ推定部64は、送電コイル45と受電コイル52との間の相対的な位置関係を示すデータに基づいて、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量の推定値を算出する。なお、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量は、車両3の進行方向における送電コイル45の中心と受電コイル52の中心との間の距離として定義され、車両3の進行方向において受電コイル52の中心が送電コイル45の中心と一致するときにゼロとなる。
本実施形態では、送電コイル45と受電コイル52との間の相対的な位置関係を示すデータが車両3において取得される。このことによって、道路に設けられた多数の送電コイル45の各々に対して、斯かるデータを取得するための高価な構成を別個に設ける必要がなくなり、給電装置2の設置コストが増大することを抑制することができる。
例えば、送電コイル45と受電コイル52との間の相対的な位置関係を示すデータは、車両3において取得される磁気データである。この場合、磁界を発生させる磁界発生器(例えば磁気マーカ)が道路に設けられ、車両3の磁気センサ37は、磁界発生器から発せられる磁界の強度を検出する。
例えば、図4に示されるように、送電コイル45と同数の磁気マーカ47が道路に設けられ、磁気マーカ47は車両3の進行方向において送電コイル45の手前に配置される。車両3の磁気センサ37は、車両3が給電エリアを走行するときに、磁気マーカ47から発せられる磁界の強度を検出し、磁気センサ37の出力は無線通信によって車両3から給電装置2に送信される。位置ずれ推定部64は、車両3から送信された磁気センサ37の出力に基づいて、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量の推定値を算出する。なお、図4に示される磁気マーカ47の構成は一例であり、磁気マーカ47の位置及び数は、図4に示されるものに限定されない。また、磁気マーカ47は、磁気マーカ47の位置情報(例えば位置ID)を発信するRFIDタグ等を有していてもよい。
車速取得部65は車両3の速度を取得する。本実施形態では、車両3の車速センサ36が車両3の速度を検出し、車速センサ36の出力が無線通信によって車両3から給電装置2に送信される。すなわち、車速取得部65は車両3の速度として車速センサ36の出力を取得する。
送電部63は、位置ずれ推定部64によって推定された位置ずれ量の推定値が閾値以下であるときに、送電コイル45から受電コイル52へ電力を送電し、車両3の速度が低いときには、車両3の速度が高いときと比べて、閾値を小さくする。このことによって、車両3の速度に応じた適切なタイミングで送電コイル45から受電コイル52へ電力を送電することができる。
以下、図6を参照して、上述した送電制御を具体的に説明する。図6は、車両3が給電エリアを通過するときの送電コイル45から受電コイル52への送電制御を示すタイムチャートである。タイムチャートには、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量と、送電コイル45から受電コイル52への送電の有無(ON/OFF)とが示されている。
図6(a)には、車両3の速度が低いときの送電制御が示され、送電の有無を切り替えるための閾値がTHaに設定されている。時刻t0において、車両3は、三つの送電コイル45が設けられた給電エリアの手前に位置している。時刻t0の後、車両3が一番目の送電コイル45に近付くにつれて、位置ずれ量が徐々に小さくなる。この結果、時刻taにおいて、位置ずれ量が閾値THaに達し、一番目の送電コイル45から受電コイル52への送電が開始される。
時刻taの後、車両3の進行方向において受電コイル52の中心が一番目の送電コイル45の中心と一致したときに位置ずれ量がゼロになり、その後、車両3が一番目の送電コイル45から離れるにつれて、位置ずれ量が徐々に大きくなる。この結果、時刻tbにおいて位置ずれ量が閾値THaよりも大きくなり、一番目の送電コイル45から受電コイル52への送電が停止される。
時刻tbの後、車両3が一番目の送電コイル45と二番目の送電コイル45との中間位置に達すると、位置ずれ量が最大となり、その後、車両3が二番目の送電コイル45に近付くにつれて、位置ずれ量が徐々に小さくなる。この結果、時刻tcにおいて、位置ずれ量が閾値THaに達し、二番目の送電コイル45から受電コイル52への送電が開始される。
時刻tcの後、車両3の進行方向において受電コイル52の中心が二番目の送電コイル45の中心と一致したときに位置ずれ量がゼロになり、その後、車両3が二番目の送電コイル45から離れるにつれて、位置ずれ量が徐々に大きくなる。この結果、時刻tdにおいて位置ずれ量が閾値THaよりも大きくなり、二番目の送電コイル45から受電コイル52への送電が停止される。
時刻tdの後、車両3が二番目の送電コイル45と三番目の送電コイル45との中間位置に達すると、位置ずれ量が最大となり、その後、車両3が三番目の送電コイル45に近付くにつれて、位置ずれ量が徐々に小さくなる。この結果、時刻teにおいて、位置ずれ量が閾値THaに達し、三番目の送電コイル45から受電コイル52への送電が開始される。
時刻teの後、車両3の進行方向において受電コイル52の中心が三番目の送電コイル45の中心と一致したときに位置ずれ量がゼロになり、その後、車両3が三番目の送電コイル45から離れるにつれて、位置ずれ量が徐々に大きくなる。この結果、時刻tfにおいて位置ずれ量が閾値THaよりも大きくなり、三番目の送電コイル45から受電コイル52への送電が停止される。
図6(b)には、車両3の速度が高いときの送電制御が示され、送電の有無を切り替えるための閾値がTHbに設定されている。閾値THbは図6(a)における閾値THaよりも大きい。したがって、車両3の速度が高いときには、車両3の速度が低いときと比べて、送電コイル45から受電コイル52への送電を開始又は停止するときの送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量が大きくなる。
図6(a)と同様に、時刻t0において、車両3は、三つの送電コイル45が設けられた給電エリアの手前に位置している。時刻t0の後、図6(a)と同様に、車両3が給電エリアを通過するときに送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量が増減する。このとき、図6(b)では、図6(a)と比べて、車両3の速度が高いため、位置ずれ量が増減する速度が速くなる。
図6(b)では、時刻t0の後、時刻tgから時刻thまで、一番目の送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量が閾値THb以下となり、一番目の送電コイル45から受電コイル52へ電力が送電される。時刻thの後、時刻tiから時刻tjまで、二番目の送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量が閾値THb以下となり、二番目の送電コイル45から受電コイル52へ電力が送電される。時刻tjの後、時刻tkから時刻tlまで、三番目の送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量が閾値THb以下となり、三番目の送電コイル45から受電コイル52へ電力が送電される。
図6(b)から分かるように、車両3の速度が高いとき、すなわち電力需要が高く且つ車両3が送電コイル45を通過する時間が短いときには、位置ずれ量が大きいときにも送電コイル45から受電コイル52へ電力が送電されることとなり、車両3への給電量を確保することができる。一方、図6(a)から分かるように、車両3の速度が低いとき、すなわち電力需要が低く且つ車両3が送電コイル45を通過する時間が長いときには、位置ずれ量が小さいときにのみ送電コイル45から受電コイル52へ電力が送電されることとなり、車両3への給電量を確保しつつ、電力伝送効率が低下したときの電力の浪費を低減することができる。したがって、上記のように送電コイル45から受電コイル52への送電を制御することによって、送電コイル45から受電コイル52への効率的な送電を実現することができる。
以下、図7のフローチャートを参照して、上述した制御のフローについて説明する。図7は、送電処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはECU7によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS101において、送電部63は、給電エリアにおける車両3への給電が要求されたか否かを判定する。例えば、送電部63は、車両3から給電装置2に給電要求信号が送信された場合に、給電エリアにおける車両3への給電が要求されたと判定する。ステップS101において車両3への給電が要求されていないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、ステップS101において車両3への給電が要求されたと判定された場合、本制御ルーチンはステップS102に進む。
ステップS102では、車速取得部65は車両3から車両3の速度を取得する。
次いで、ステップS103において、送電部63はマップ又は計算式を用いて車両3の速度に基づいて閾値を設定する。このとき、送電部63は、車両3の速度が低いときには、車両3の速度が高いときと比べて、閾値を小さくする。例えば、図8に実線で示されるように、送電部63は、車両3の速度が低くなるにつれて、閾値を段階的に(ステップ状に)小さくする。なお、図8に破線で示されるように、送電部63は、車両3の速度が低くなるにつれて、閾値を線形的に小さくしてもよい。
次いで、ステップS104において、位置ずれ推定部64は、送電コイル45と受電コイル52との間の相対的な位置関係を示すデータ(以下、「相対位置データ」という)として車両3から磁気センサ37の出力を取得する。次いで、ステップS105において、位置ずれ推定部64は、相対位置データに基づいて、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量の推定値を算出する。
次いで、ステップS106において、送電部63は、位置ずれ推定部64によって算出された位置ずれ量の推定値が、ステップS103において設定された閾値以下であるか否かを判定する。位置ずれ量の推定値が閾値以下であると判定された場合、本制御ルーチンはステップS107に進む。
ステップS107では、送電部63は送電コイル45から車両3の受電コイル52へ電力を送電する。具体的には、送電部63はインバータ42から送電コイル45へ交流電力を供給して送電コイル45によって所定の共振周波数の交流磁界を発生させる。
ステップS107の後、本制御ルーチンはステップS108に進む。一方、ステップS106において位置ずれ量の推定値が閾値よりも大きいと判定された場合、本制御ルーチンはステップS107をスキップしてステップS108に進む。すなわち、位置ずれ量の推定値が閾値よりも大きいときには送電コイル45から受電コイル52へ電力が送信されない。
ステップS108では、送電部63は、車両3が給電エリアを通過したか否かを判定する。例えば、送電部63は、給電エリアの最後方に配置された送電コイル45(図4の例では三番目の送電コイル45)から受電コイル52への送電がステップS106の判定結果によって停止されたときに、車両3が給電エリアを通過したと判定する。なお、送電部63は、他の判定基準に基づいて、車両3が給電エリアを通過したか否かを判定してもよい。例えば、金属探知機、光電センサ、カメラ又は路側機のような車両3を検出可能な車両検出装置が給電エリアの終端に設けられ、送電部63は、車両検出装置の出力に基づいて、車両3が給電エリアを通過したか否かを判定してもよい。また、送電部63は、車両3から給電装置2へ給電終了信号等が送信されたときに、車両3が給電エリアを通過したと判定してもよい。
ステップS108において車両3が給電エリアを通過していないと判定された場合、本制御ルーチンはステップS104に戻り、受電コイル52への送電の要否が再び判定される。一方、ステップS108において車両3が給電エリアを通過したと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。
なお、車両3において取得される相対位置データは車両3の位置データであってもよい。この場合、例えば、車両3は、GNSS受信機34として、車両3の位置を高精度に検出可能なRTK-GNSS(Real Time Kinematic-Global Navigation Satellite System)を備え、RTK-GNSSの出力が無線通信によって車両3から給電装置2に送信される。また、車両3において取得される相対位置データは車両3の周囲のデータ(例えば、画像データ、点群データ等)であってもよい。この場合、車両3は周辺情報検出装置を備え、周辺情報検出装置の出力が無線通信によって車両3から給電装置2に送信される。斯かる周辺情報検出装置の例として、ミリ波レーダ、カメラ(例えばステレオカメラ)、ライダ(LIDAR:Laser Imaging Detection And Ranging))、又は超音波センサ(ソナー)が挙げられる。
また、車両3のECU7のプロセッサ73が、相対位置データに基づいて、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量の推定値を算出し、相対位置データの代わりに位置ずれ量の推定値が車両3から給電装置2に送信されてもよい。すなわち、ECU7のプロセッサ73が位置ずれ推定部として機能してもよい。
<第二実施形態>
第二実施形態に係る送電制御装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る送電制御装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
インバータ42から送電コイル45に交流電力が供給されているときには、送電コイル45と車両3の受電コイル52との間の相対的な位置関係に応じて、インバータ42の入力電流が変化する。第二実施形態では、この現象に着目し、位置ずれ推定部64は、相対位置データとして、インバータ42の出力電流を取得する。このことによって、相対位置データを取得するための構成を車両3及び道路に別個に設ける必要がないため、送電コイル45と受電コイル52との位置ずれに基づく送電制御を簡易的な構成で実現することができる。また、車両3の代わりに給電装置2において相対位置データが取得されるため、位置ずれ量の算出が遅れて送電タイミングがずれることを抑制することができる。
図9は、インバータ42の入力電流を検出するための回路の構成の一例を示す図である。図9には、インバータ42、フィルタ回路43及び送電側共振回路44を含む送電装置4の回路が示されている。図9に示される回路では、インバータ42の入力電流を検出する電流計48がインバータ42の入力側に設けられている。電流計48はコントローラ6に電気的に接続され、電流計48の出力はコントローラ6に送信される。
第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、図7の送電処理の制御ルーチンが実行される。このとき、ステップS104において、位置ずれ推定部64は、相対位置データとして、電流計48の出力、すなわちインバータ42の入力電流を取得する。なお、第二実施形態では、送電コイル45から受電コイル52へ電力が送電されないときであっても、位置検出のための微弱な電力がインバータ42から送電コイル45に供給される。
<その他の実施形態>
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、車両3は、走行用の動力源として内燃機関及びモータを備えたハイブリッド車両(HEV)又はプラグインハイブリッド車両(PHEV)であってもよい。
また、送電部63は、位置ずれ推定部64によって算出された位置ずれ量の推定値が閾値以下になったときに送電コイル45から受電コイル52への送電を開始し、所定のタイミングで送電コイル45から受電コイル52への送電を停止させてもよい。この場合、例えば、所定のタイミングは、送電コイル45から受電コイル52への送電が開始されてから所定時間が経過したときであり、所定時間は、車両3の速度が高いほど短くされる。
また、車両3の位置を示す磁界を発生させる磁界発生器(例えば、磁気マーカ、交流磁界発生器等)が車両3に設けられ、磁界発生器から発せられる磁界の強度を検出する磁気センサが地上側(例えば道路)に設けられてもよい。この場合、位置ずれ推定部64は、地上側に設けられた磁気センサの出力に基づいて、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量の推定値を算出する。
また、車両3の速度を検出する車速センサ(例えばループコイル式又はレーダ式の車速センサ)が地上側に設けられ、車速取得部65は、地上側に設けられた車速センサの出力に基づいて車両3の速度を取得してもよい。
また、上述した実施形態では、車両3の進行方向における送電コイル45と受電コイル52との位置ずれ量の推定値に基づいて送電コイル45から受電コイル52への送電タイミングを決定しているが、送電コイル45と受電コイル52との横ずれ(車幅方向の位置ずれ)も含めた位置ずれ量の推定値に基づいて送電タイミングを決定してもよい。また、上述した実施形態では、車両3の速度に応じて、送電タイミングを決定するための位置ずれ量の閾値を変化させているため、閾値の設定次第では、一台の車両3の受電コイル52に対して複数の送電コイル45から同時に電力が供給される場合もある。
3 車両
7 電子制御ユニット(ECU)
73 プロセッサ
45 送電コイル
52 受電コイル
6 コントローラ
62 プロセッサ
63 送電部
64 位置ずれ推定部
65 車速取得部

Claims (5)

  1. 車両が道路を走行しているときに、該道路に設けられた送電コイルから該車両に設けられた受電コイルへ電力を送電する送電部と、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの間の相対的な位置関係を示すデータに基づいて、該送電コイルと該受電コイルとの位置ずれ量の推定値を算出する位置ずれ推定部と、
    前記車両の速度を取得する車速取得部と
    を備え、
    前記送電部は、前記推定値が閾値以下になったときに前記送電コイルから前記受電コイルへの送電を開始し、前記車両の速度が低いときには、該車両の速度が高いときと比べて、前記閾値を小さくする、送電制御装置。
  2. 前記送電部は、前記推定値が前記閾値以下であるときに前記送電コイルから前記受電コイルへ電力を送電する、請求項1に記載の送電制御装置。
  3. 前記データは前記車両において取得される、請求項1又は2に記載の送電制御装置。
  4. 前記データは、前記送電コイルに交流電力を供給するインバータの入力電流である、請求項1又は2に記載の送電制御装置。
  5. コンピュータにより実行され、道路に設けられた送電コイルから車両に設けられた受電コイルへの送電を制御する送電制御方法であって、
    前記送電コイルと前記受電コイルとの間の相対的な位置関係を示すデータに基づいて、該送電コイルと該受電コイルとの位置ずれ量の推定値を算出することと、
    前記推定値が閾値以下になったときに前記送電コイルから前記受電コイルへの送電を開始することと、
    前記車両の速度を取得することと、
    前記車両の速度が低いときには、該車両の速度が高いときと比べて、前記閾値を小さくすることと
    を含む、送電制御方法。
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