JP2023137405A - 車両駆動装置及び車両駆動装置の製造方法 - Google Patents

車両駆動装置及び車両駆動装置の製造方法 Download PDF

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寛里 井原
Hirori Ihara
豊 堀田
Yutaka Hotta
良太 佐藤
Ryota Sato
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Abstract

【課題】制御基板とコネクタ及びインバータ装置との電気的な接続構造に関して、組み付け性の向上を図る。【解決手段】回転電機と、収容部材と、カバー部材と、インバータ装置と、制御基板と、コネクタとを備え、コネクタ端子は、径方向に延在する第1部位と、第1部位から屈曲して軸方向に延在する第2部位とを有し、カバー部材は、径方向に貫通するコネクタ用の取り付け孔を有し、コネクタ端子の第2部位は、取り付け孔の軸方向範囲内で軸方向に延在し、制御基板は、軸方向でコネクタ端子の第1部位よりも回転電機に近い側で、軸方向に垂直な面内に延在し、かつ、第1接続端子の軸方向端部が通る第1貫通孔と、コネクタ端子の第2部位の軸方向端部が通る第2貫通孔とを有する、車両駆動装置が開示される。【選択図】図7

Description

本開示は、車両駆動装置及び車両駆動装置の製造方法に関する。
車両駆動装置のケースの径方向の取り付け用の切り欠きにコネクタを組み付けることで、ケース内の基板とコネクタとを電気的に接続する技術が知られている。
特開2014-131463号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、2枚の基板でパワーモジュールとコネクタを挟み込んで電気的に接続するため、2方向で位置ずれが起こりやすくなり、組み付け性が低下するという問題がある。
そこで、1つの側面では、本開示は、制御基板とコネクタ及びインバータ装置との電気的な接続構造に関して、組み付け性の向上を目的とする。
1つの側面では、ロータ及びステータを有する回転電機と、
前記回転電機が収容される収容室を形成する収容部材と、
軸方向で前記収容部材の一端側に結合され、前記回転電機に軸方向に対向するカバー部材と、
軸方向で前記カバー部材と前記回転電機との間に設けられ、前記回転電機に電気的に接続される高圧系接続端子と、軸方向に延在する第1接続端子とを有するインバータ装置と、
軸方向で前記インバータ装置と前記回転電機との間に設けられ、前記第1接続端子に電気的に接続され、前記インバータ装置を制御する制御基板と、
前記カバー部材に設けられ、前記制御基板を外部と接続するコネクタ端子を有するコネクタとを備え、
前記コネクタ端子は、径方向に延在する第1部位と、前記第1部位から屈曲して軸方向に延在する第2部位とを有し、
前記カバー部材は、径方向に貫通する前記コネクタ用の取り付け孔を有し、
前記制御基板は、軸方向で前記コネクタ端子の前記第1部位よりも前記回転電機に近い側で、軸方向に垂直な一の面内に延在し、かつ、前記第1接続端子の軸方向端部が通る第1貫通孔と、前記コネクタ端子の前記第2部位の軸方向端部が通る第2貫通孔とを有する、車両駆動装置が提供される。
1つの側面では、本開示によれば、制御基板とコネクタ及びインバータ装置との間の電気的な接続構造に関して、組み付け性が向上する。
回転電機を含む電気回路の一例の概略図である。 回転電機を含む車両用駆動システムのスケルトン図である。 本実施例による車両駆動装置の要部を概略的に示す断面図である。 本実施例によるモータ駆動装置をX1側から視た平面図である。 モータ駆動装置等が組み付けられたサブアセンブリ状態のカバー部材をX2側から視た平面図である。 図5のQ5部の拡大図である。 図5の矢印P5に沿って視た側面図である。 図5のラインB-Bに沿った断面図である。 図7のQ7部の拡大図である。 カバー部材単品状態における図6のQ8部の拡大図である。 コネクタの単品状態の斜視図である。 コネクの要部断面図である。 車両駆動装置の製造方法の要部を概略的に示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。以下では、本実施例の車両駆動装置10の電気系(制御系)、及び、本実施例の車両駆動装置10を含む駆動システム全体を概説してから、本実施例の車両駆動装置10の詳細について説明する。
[車両駆動装置の電気系]
図1は、本実施例の回転電機1を含む電気回路200の一例の概略図である。図1には、制御装置500についても併せて示される。図1において、制御装置500に対応付けられた点線矢印は、情報(信号やデータ)のやり取りを表す。
回転電機1は、制御装置500によるインバータINVの制御を介して駆動される。図1に示す電気回路200では、回転電機1は、電源VaにインバータINVを介して電気的に接続される。なお、インバータINVは、例えば、相ごとに、電源Vaの高電位側と低電位側とにそれぞれパワースイッチング素子(例えばMOSFET:Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect TransistorやIGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor等)を備え、高電位側のパワースイッチング素子と低電位側のパワースイッチング素子とが上下アームを形成する。なお、インバータINVは、相ごとに、複数組の上下アームを備えてもよい。各パワースイッチング素子は、制御装置500による制御下で、所望の回転トルクが発生するようにPWM(Pulse Width Modulation)駆動されてよい。なお、電源Vaは、例えば比較的定格電圧の高いバッテリであり、例えばリチウムイオンバッテリや燃料電池等であってよい。
本実施例では、図1に示す電気回路200のように、電源Vaの高電位側と低電位側の間には、インバータINVに対して並列に、平滑コンデンサCが電気的に接続される。なお、平滑コンデンサCは、複数組、互いに並列に、電源Vaの高電位側と低電位側の間に電気的に接続されてもよい。また、電源VaとインバータINVとの間にDC/DCコンバータが設けられてもよい。
[駆動システム全体]
図2は、回転電機1を含む車両用駆動システム100のスケルトン図である。図2には、X方向と、X方向に沿ったX1側とX2側が定義されている。X方向は、第1軸A1の方向(以下、「軸方向」とも称する)に平行である。
図2に示す例では、車両用駆動システム100は、車輪の駆動源となる回転電機1と、回転電機1と車輪Wとを結ぶ動力伝達経路に設けられた駆動伝達機構7と、を備える。駆動伝達機構7は、入力部材3と、カウンタギヤ機構4と、差動歯車機構5と、左右の出力部材61、62と、を備える。
入力部材3は、入力軸31と、入力ギヤ32とを有する。入力軸31は、第1軸A1まわりに回転する回転部材である。入力ギヤ32は、回転電機1からの回転トルク(駆動力)をカウンタギヤ機構4に伝達するギヤである。入力ギヤ32は、入力部材3の入力軸31と一体的に回転するように、入力部材3の入力軸31に連結される。
カウンタギヤ機構4は、動力伝達経路において、入力部材3と差動歯車機構5との間に配置される。カウンタギヤ機構4は、カウンタ軸41と、第1カウンタギヤ42と、第2カウンタギヤ43とを有する。
カウンタ軸41は、第2軸A2まわりに回転する回転部材である。第2軸A2は、第1軸A1に平行に延在する。第1カウンタギヤ42は、カウンタギヤ機構4の入力要素である。第1カウンタギヤ42は、入力部材3の入力ギヤ32と噛み合う。第1カウンタギヤ42は、カウンタ軸41と一体的に回転するように、カウンタ軸41に連結される。
第2カウンタギヤ43は、カウンタギヤ機構4の出力要素である。本実施例では、一例として、第2カウンタギヤ43は、第1カウンタギヤ42よりも小径に形成される。第2カウンタギヤ43は、カウンタ軸41と一体的に回転するように、カウンタ軸41に連結される。
差動歯車機構5は、その回転軸心としての第3軸A3上に配置される。第3軸A3は、第1軸A1に平行に延在する。差動歯車機構5は、回転電機1の側から伝達される駆動力を、左右の出力部材61、62に分配する。差動歯車機構5は、差動入力ギヤ51を備え、差動入力ギヤ51は、カウンタギヤ機構4の第2カウンタギヤ43と噛み合う。また、差動歯車機構5は、差動ケース52を備え、差動ケース52内には、ピニオンシャフトや、ピニオンギヤ、左右のサイドギヤ等が収容される。左右のサイドギヤは、それぞれ、左右の出力部材61、62と一体的に回転するように連結される。
左右の出力部材61、62のそれぞれは、左右の車輪Wに駆動連結される。左右の出力部材61、62のそれぞれは、差動歯車機構5によって分配された駆動力を車輪Wに伝達する。なお、左右の出力部材61、62は、2つ以上の部材により構成されてもよい。
このようにして回転電機1は、駆動伝達機構7を介して車輪Wを駆動する。ただし、他の実施例では、回転電機1は、ホイールインモータとして、車輪内に配置されてもよい。この場合、車両用駆動システム100は、駆動伝達機構7を含まない構成であってよい。また、他の実施例では、駆動伝達機構7の一部又は全部を共用化して複数の回転電機1が設けられてもよい。
[車両駆動装置の詳細]
車両駆動装置10は、上述した回転電機1と、ケース2と、モータ駆動装置8とを含む。
図3は、本実施例の車両駆動装置10の要部を概略的に示す断面図である。図3では、回転電機1の回転軸である第1軸A1を通る平面で切断された断面図で、回転電機1の軸方向一端側(X1側)の一部が示されている。図4は、本実施例によるモータ駆動装置8をX1側から視た平面図である。なお、図4では、モータ駆動装置8のうちの制御基板84の図示は省略されている。
以下の説明において、特に言及しない限り、軸方向とは、回転電機1の回転軸である第1軸A1が延在する方向を指し、径方向とは、第1軸A1を中心とした径方向を指す。従って、径方向外側とは、第1軸A1から離れる側を指し、径方向内側とは、第1軸A1に向かう側を指す。また、周方向とは、第1軸A1まわりの回転方向に対応する。また、図3には、図2と同様、X方向と、X方向に沿ったX1側とX2側が定義されている。以下の説明において、X1側とX2側の各用語は、相対的な位置関係を表すために用いられる場合がある。
車両駆動装置10は、車両用駆動システム100の一部として車両に搭載され、車両を前進又は後退させる駆動力を生成する。なお、車両は、任意の形態であり、例えば4輪の自動車であってもよいし、バス、トラック、二輪車や建設機械等であってもよい。なお、車両駆動装置10は、他の駆動源(例えば内燃機関)とともに車両に搭載されてもよい。
回転電機1は、ロータ310及びステータ320を有する。回転電機1は、インナロータタイプであり、ステータ320がロータ310の径方向外側を囲繞するように設けられる。すなわち、ロータ310は、ステータ320の径方向内側に配置される。
ロータ310は、ロータコア312と、シャフト部314とを備える。
ロータコア312は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなってよい。ロータコア312の内部には、永久磁石325が埋め込まれてよい。あるいは、永久磁石325は、ロータコア312の外周面に取り付けられてもよい。なお、永久磁石325の配列等は任意である。ロータコア312は、シャフト部314の外周面に固定され、シャフト部314と一体となって回転する。
シャフト部314は、回転電機1の回転軸である第1軸A1を画成する。シャフト部314は、ロータコア312が固定される部分よりもX1側において、ケース2のカバー部材252(後述)にベアリング240を介して回転可能に支持される。なお、シャフト部314は、回転電機1の軸方向他端側(X2側)において、ベアリング240に対応するベアリング(図示せず)を介してケース2に回転可能に支持される。このようにして、シャフト部314が軸方向両端で回転可能にケース2に支持されてよい。
シャフト部314は、例えば中空管の形態であり、中空内部314Aを有する。中空内部314Aは、シャフト部314の軸方向の全長にわたり延在してよい。中空内部314Aは、軸心油路として機能することができる。この場合、シャフト部314は、ステータ320のコイルエンド部322A等に油を吐出する油孔が形成されてよい。
ステータ320は、ステータコア321と、ステータコイル322とを備える。
ステータコア321は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなってよい。ステータコア321の内周部には、径方向内側に突出するティース(図示せず)が放射状に形成される。
ステータコイル322は、例えば断面平角状又は断面円形状の導体に絶縁被膜が付与された形態であってよい。ステータコイル322は、ステータコア321のティース(図示せず)まわりに巻装される。なお、ステータコイル322は、例えば、1つ以上の並列関係で、Y結線で電気的に接続されてもよいし、Δ結線で電気的に接続されてもよい。
ステータコイル322は、ステータコア321のスロットから軸方向外側に突出する部分であるコイルエンド部322Aを有する。
ケース2は、例えばアルミ等により形成されてよい。ケース2は、鋳造等により形成できる。ケース2は、モータケース250と、カバー部材252とを含む。ケース2は、回転電機1及びモータ駆動装置8を収容する。また、図2に示した車両用駆動システム100の場合、ケース2は、図2に模式的に示すように、駆動伝達機構7を更に収容してもよい。
モータケース250は、回転電機1を収容するモータ収容室SP1を形成する。なお、モータ収容室SP1は、回転電機1(及び/又は駆動伝達機構7)を冷却及び/又は潤滑するための油を含む油密空間であってよい。モータケース250は、回転電機1の径方向外側を囲繞する周壁部を有する形態である。モータケース250は、複数の部材を結合して実現されてもよい。また、モータケース250は、軸方向他端側(X2側)で、駆動伝達機構7を収容する他のケース部材に一体化されてよい。
カバー部材252は、モータケース250の軸方向一端側(X1側)に結合される。カバー部材252は、モータ収容室SP1における軸方向一端側(X1側)を覆うカバーの形態である。この場合、カバー部材252は、モータケース250の軸方向一端側(X1側)の開口部を完全に又は略完全に閉塞する態様で覆ってもよい。
カバー部材252は、モータ駆動装置8を収容するインバータ収容室SP2を形成する。なお、インバータ収容室SP2の一部は、モータケース250により形成されてもよいし、逆に、モータ収容室SP1の一部は、カバー部材252により形成されてもよい。
カバー部材252は、モータ駆動装置8を支持する。例えばモータ駆動装置8は、後述するモジュールの形態で、カバー部材252に取り付けられてもよい。これにより、カバー部材252にモータ駆動装置8の一部又は全体を組み付けてから、カバー部材252とモータケース250とを結合でき、モータ駆動装置8の組み付け性が向上する。
カバー部材252には、ロータ310を回転可能に支持するベアリング240が設けられる。すなわち、カバー部材252は、ベアリング240を支持するベアリング支持部2524を有する。なお、ベアリング支持部2524とは、カバー部材252のうちの、ベアリング240が設けられる軸方向範囲の部分全体を指す。
ベアリング240は、図3に示すように、シャフト部314のX1側の端部における径方向外側に設けられる。具体的には、ベアリング240は、アウタレースの径方向外側がカバー部材252に支持され、インナレースの径方向内側がシャフト部314の外周面に支持される。なお、変形例では、逆に、ベアリング240は、インナレースの径方向内側がカバー部材252に支持され、アウタレースの径方向外側がシャフト部314の内周面に支持されてもよい。
本実施例では、カバー部材252は、図3に示すように、第1軸A1を中心とした円環状の底部2521と、底部2521の外周縁から軸方向他端側(X2側)へと突出する周壁部2522とを含み、底部2521と周壁部2522とが、インバータ収容室SP2を画成する。底部2521における軸方向他端側(X2側)の中央部(第1軸A1を中心とした部分)には、軸方向他端側(X2側)に突出する円筒状部位25211が形成され、円筒状部位25211にベアリング支持部2524が設定される。なお、円筒状部位25211は、第1軸A1を中心として同芯に形成される。
インバータ収容室SP2は、空間であってもよいが、好ましくは、比較的高い伝熱性を有するフィラーを含む樹脂により封止される。この場合、樹脂モールド部は、カバー部材252に後述するモータ駆動装置8を固定する機能も果たしてよい。
カバー部材252は、好ましくは、比較的高い伝熱性を有する材料(例えばアルミ)により形成され、内部に冷却水路2528を有する。冷却水路2528には、水が冷却水として流れる。なお、水は、例えばLLC(Long Life Coolant)を含む水であってよい。この場合、冷却水路2528を流れる冷却水は、車両に搭載されるラジエーター(図示せず)で放熱されることで、比較的低温に維持できる。カバー部材252の冷却水路2528に冷却水が流れると、カバー部材252の熱が冷却水に奪われることで、カバー部材252が冷却される。これにより、カバー部材252は、軸方向に隣接して配置されるモータ駆動装置8を冷却する機能を有することができる。すなわち、モータ駆動装置8からの熱は、カバー部材252を介して冷却水により奪われ、モータ駆動装置8の冷却が促進される。なお、変形例では、冷却水に代えて、他の冷媒(例えば油)が利用されてもよいし、空冷式であってもよい。
冷却水路2528は、軸方向に視て任意の形態であってよく、例えば、円環状の形態であってもよいし、螺旋状の形態であってもよいし、径方向外側と内側に蛇行しながら周方向に沿って延在する形態であってもよい。冷却水路2528には、フィン等が形成されてもよい。なお、カバー部材252を中子等を用いて製造する場合は、冷却水路2528の形状等の自由度を高めることができる。
モータ駆動装置8は、パワーモジュール80と、コンデンサモジュール82と、制御基板84とを含む。
本実施例では、パワーモジュール80及びコンデンサモジュール82は、図4に示すように、複数の組(図4に示す例では、12組)をなして、周方向に沿って配置される。パワーモジュール80及びコンデンサモジュール82の組の数は、回転電機1の仕様に応じて変化させる。基本的には、パワーモジュール80及びコンデンサモジュール82の組の数が増加すると、回転電機1の出力が大きくなる。従って、回転電機1の設計の際に、パワーモジュール80及びコンデンサモジュール82の組の数が異なる複数のバリエーションを設定できる。
パワーモジュール80及びコンデンサモジュール82は、好ましくは、複数の組のそれぞれにおいて、一体化された組立体の形態である。すなわち、各組のパワーモジュール80及びコンデンサモジュール82は、一体化されたインバータモジュール89を形成する。
インバータモジュール89のそれぞれにおいて、パワーモジュール80は同じ構成を有し、コンデンサモジュール82は同じ構成(電気的特性や形状等)を有する。これにより、インバータモジュール89ごとの交換や整備も可能であり、汎用性を高めることができる。本実施例では、インバータモジュール89のそれぞれにおいて、パワーモジュール80は、サブモジュール800と、放熱部材810とを含む。
サブモジュール800のそれぞれは、インバータINV(図1参照)における一の相に係る上下アームを形成する。図4に示す例では、サブモジュール800のそれぞれは高圧系接続端子を形成するバスバー883、884を介して、中継バスバー889に接続される。なお、図4に示す例では、上下アームのパワー半導体チップ801、802を放熱部材810の異なる側面(周方向の側面)に配置することで、径方向内側においてバスバー883、884及び中継バスバー889を介して上下アームのパワー半導体チップ801、802を効率的に互いに対して電気的に接続できる。なお、中継バスバー889は、相ごとに、回転電機1とパワーモジュール80(上下アームの中点)とを電気的に接続するためのバスバーである。
放熱部材810は、比較的高い伝熱性を有する材料(例えばアルミ)により形成される。本実施例では、放熱部材810は、中実のブロックの形態である。これにより、放熱部材810の熱容量を効率的に高めることができる。なお、放熱部材810には、冷却水路2528と連通する冷却水路(図示せず)が形成されてもよい。
制御基板84は、制御装置500(図1参照)の一部又は全体を形成する。制御基板84は、例えば多層プリント基板により形成されてもよい。制御基板84は、基板表面に対する法線方向が軸方向に沿う向きに配置される。これにより、制御基板84を軸方向の僅かな隙間を利用して配置できる。例えば、本実施例では、制御基板84は、図3に示すように、軸方向で回転電機1とインバータモジュール89との間に配置されてよい。より詳細には、制御基板84は、軸方向で回転電機1のコイルエンド部322Aとパワーモジュール80及びコンデンサモジュール82との間に配置されてよい。これにより、デットスペースになりやすいスペースを利用した効率的な配置を実現できる。また、制御基板84は、軸方向に視て、コイルエンド部322Aにオーバラップする径方向位置まで径方向外側に延在できるので、制御基板84の面積(回路部形成範囲)の最大化を図ることができる。
制御基板84は、好ましくは、ロータ310のシャフト部314(図3も参照)が通る中央孔84aを有する円環状の形態である。この場合、周方向に沿って配置された複数のパワーモジュール80のいずれに対してもその近傍に制御基板84を配置できる。これにより、パワーモジュール80のサブモジュール800を形成する各パワー半導体チップ801、802(例えばパワースイッチング素子のゲート端子)と制御基板84の駆動回路(図示せず)との間の電気的な接続(図5を参照して後述)が容易となる。
このようにして、本実施例によれば、カバー部材252と回転電機1との間にモータ駆動装置8が配置されるので、モータ駆動装置がモータケースの外部に搭載される比較例(図示せず)に比べて、車両駆動装置10全体としての体格を低減できる。
特に、本実施例によれば、カバー部材252にベアリング支持部2524を設けつつ、軸方向でカバー部材252と回転電機1との間にモータ駆動装置8を配置することで、車両駆動装置10の軸方向の体格の低減を図ることができる。具体的には、軸方向でカバー部材252よりもX1側にモータ駆動装置8を設ける場合、モータ駆動装置8のX1側をカバーするカバー部材が別に必要となり、その分、車両駆動装置10の軸方向の体格の増加を招きやすい。この点、本実施例によれば、カバー部材252は、回転電機1のみならず、モータ駆動装置8に対しても、X1側のカバーとして機能できるので、車両駆動装置10の軸方向の体格の低減を図ることができる。
更に、本実施例では、カバー部材252のベアリング支持部2524は、軸方向に視てモータ駆動装置8(パワーモジュール80やコンデンサモジュール82等)よりも径方向内側に配置され、かつ、径方向に視てモータ駆動装置8にオーバラップする。これにより、モータ駆動装置8を、軸方向でカバー部材252と回転電機1との間に効率的に配置でき、車両駆動装置10の軸方向の体格を更に効果的に低減できる。
また、本実施例によれば、軸方向でモータ駆動装置8と回転電機1の間に、ベアリング支持部2524に対応するベアリング支持部を有するブラケットが設けられることがない。これにより、かかるブラケットが設けられる構成に比べて、部品点数の低減を図るとともに、モータ駆動装置8と回転電機1との間の軸方向の距離の短縮を図ることができ、上述したように車両駆動装置10の軸方向の体格の低減を図ることができる。また、軸方向でモータ駆動装置8と回転電機1との間を隔てる壁部(ブラケット)がないので、モータ駆動装置8と回転電機1との間の配線長の短縮を図ることができ、モータ駆動装置8と回転電機1との間の配線効率を高めることができる。
また、本実施例によれば、カバー部材252に冷却水路2528が形成される場合、カバー部材252をモータ駆動装置8に熱的に接続(熱伝導可能に接続)できる。すなわち、モータ駆動装置8をカバー部材252を介して冷却水路2528内の冷却水により冷却できる。冷却水路2528には冷却水を安定的に流すことができるので、モータ駆動装置8の冷却の安定化を図ることができる。また、冷却水の流量を制御できる場合は、モータ駆動装置8の状態に応じた冷却の最適化を図ることも可能である。
また、本実施例によれば、モータ駆動装置8と回転電機1との間の軸方向の距離の短縮を図ることで、カバー部材252(冷却水路2528を備えるカバー部材252)によりモータ駆動装置8のみならず、回転電機1の一部を冷却することも可能となる。
また、本実施例では、コンデンサモジュール82が制御基板84よりもX1側に配置されている。かかる構成によれば、制御基板84の大径化(又は径方向外側への配置)が可能となる。具体的には、図3に示すように、制御基板84は、軸方向に視てコンデンサモジュール82とオーバラップする位置又はコンデンサモジュール82を径方向外側に超える位置まで、径方向外側に延在できる。このようにして、本実施例によれば、制御基板84の配置やサイズの自由度を高めることができる。ただし、変形例では、コンデンサモジュール82のX2側の端部は、径方向に視てコイルエンド部322Aとオーバラップするように配置されてもよい。この場合、制御基板84の大径化に代えて、コンデンサモジュール82の軸方向の体格の大型化(容量の増加)を図ることができる。
次に、図5以降を参照して、上述した実施例における更なる特徴的な構成について説明する。
図5は、モータ駆動装置8等が組み付けられたサブアセンブリ状態のカバー部材252をX2側から視た平面図である。なお、図5では、モータ駆動装置8のインバータモジュール89は制御基板84によりもX1側に位置するため、制御基板84により隠れている。図5Aは、図5のQ5部の拡大図である。図6は、図5の矢印P5に沿って視た側面図である。図7は、図5のラインB-Bに沿った断面図である。図7Aは、図7のQ7部の拡大図である。図8は、カバー部材252単品状態における図6のQ8部の拡大図である。図9は、コネクタ90の単品状態の斜視図であり、図10は、コネクタ90の要部断面図である。
制御基板84は、図5に示すように、中央孔84aまわりに円環状の形態であり、軸方向に垂直な面内に延在する。制御基板84は、上述したように軸方向に視て、モータ駆動装置8のコンデンサモジュール82とオーバラップするほど比較的大きい外径を有してよい。
制御基板84には、低圧系の回路と高圧系の回路が形成されてもよい。なお、低圧系とは、電源Vaに係る電圧よりも有意に低い電圧(例えば電源Vaとは別の図示しない鉛バッテリからの電圧であって、15V以下を扱う系)を指す。また、以下では、説明上、ゲート駆動信号用の電圧は、低圧系とする。高圧系とは、電源Vaに係る高電圧を扱う系をさす。また、制御基板84には、高圧系の電子部品として、パワー半導体チップ801、802を駆動するための駆動回路等が実装されてもよい。また、制御基板84には、低圧系の電子部品として、制御装置500を実現するマイコン(マイクロコンピュータの略)や電源回路(図示せず)等が設けられてもよい。なお、制御基板84には、モータ収容室SP1内の油を循環させる電動オイルポンプ用の電子部品が実装されてもよい。
本実施例では、制御基板84には、低圧系の回路に電気的に接続される複数の接続端子用の貫通孔845が複数形成される。貫通孔845は、スルーホールないしビアの形態であってよい。
複数の接続端子用の貫通孔845は、サブモジュール800(図4参照)からの接続端子8001(図5A及び図7参照)用の貫通孔8451(以下、区別のため、「ゲート駆動信号用の貫通孔8451」とも称する)を含む。サブモジュール800からの接続端子8001は、パワー半導体チップ801、802のゲート駆動信号用の制御線を形成してよい。また、サブモジュール800からの接続端子8001は、ゲート駆動信号用に加えて、例えばパワー半導体チップ801、802の素子温度やセンス電流(例えばエミッタ電流)等を検出するためのセンサ用に、追加的に設けられてもよい。
また、複数の接続端子用の貫通孔845は、更に、1つ以上の貫通孔8453(以下、区別のため、「他の貫通孔8453」とも称する)を含んでよい。他の貫通孔8453には、任意の低圧系の電子部品から配線に係る接続端子用であってよい。他の貫通孔8453に係る低圧系の電子部品は、制御基板84上に実装されてもよいし、軸方向で制御基板84とカバー部材252の間に配置されてもよい。本実施例では、他の貫通孔8453に係る低圧系の電子部品は、回転電機1の各相の電流を検出する電流センサ849を含む。電流センサ849は、例えば、各中継バスバー889を流れる電流を検出する態様で、中継バスバー889に対応付けて設けられてよい。
また、複数の接続端子用の貫通孔845は、更に、コネクタ90(図7参照)からのコネクタ端子94用の貫通孔8452(以下、区別のため、「コネクタ端子用貫通孔8452」とも称する)を含む。コネクタ90からのコネクタ端子94は、制御基板84の低圧系の配線を外部へと引き出すための接続端子である。コネクタ端子94を介して外部へ引き出される低圧系の配線は、各種センサ情報を外部に送信するための配線や、外部からの制御指示を受信するための配線を含んでよい。なお、コネクタ端子94を介して外部へ引き出される低圧系の配線は、例えば上位ECU(Electronic Control Unit)に接続されてよい。
コネクタ90は、図6に示すように、カバー部材252に設けられる。具体的には、カバー部材は、径方向に貫通するコネクタ用の取り付け孔25290を有し、コネクタ90は、取り付け孔25290に取り付けられる。
本実施例では、カバー部材252は、図7Aに示すように、取り付け孔25290の全周にわたって外周壁部25291を有し、コネクタ90は、外周壁部25291に対して全周にわたって当接するシール部71を有する。シール部71は、例えばOリングの形態であってよく、コネクタ90の被嵌合部(外周壁部25291に当接する部位)の周方向全体にわたって延在する。
コネクタ90は、上述したコネクタ端子94を有する。コネクタ端子94は、典型的には、複数本設けられる。なお、図10に示すように、本実施例では、一例として、コネクタ端子94は、X方向でオフセットした2列の配置である。コネクタ端子94のそれぞれは、図9及び図10に示すように、径方向に延在する第1部位941と、第1部位941から屈曲して軸方向に延在する第2部位942とを有する。
コネクタ端子94の第2部位942は、取り付け孔25290の軸方向範囲内で軸方向に延在する。すなわち、第2部位の高さである軸方向の延在範囲H2(図10参照)は、取り付け孔25290のZ方向の開口幅H1(図8参照)よりも小さい。これにより、取り付け孔25290の外周壁部25291にコネクタ端子94を干渉させることなく、取り付け孔25290にコネクタ90を外側(カバー部材252に対して径方向外側)から挿入して取り付けることが容易となる。なお、延在範囲H2と開口幅H1の間の差(クリアランス)は、かかる組み付け性を考慮して適切に設定されてもよい。
ここで、本実施例では、コネクタ端子94の第1部位941は、図7に示すように、軸方向で制御基板84よりもX1側に延在する。換言すると、制御基板84は、軸方向でコネクタ端子94の第1部位941よりも回転電機1に近い側(X2側)で、X方向に垂直な面内に延在する。従って、第1部位941から屈曲してX2側に延在する第2部位942は、制御基板84に電気的に接続することが容易となる。
具体的には、コネクタ端子94は、第2部位942の軸方向端部(X2側の端部)が上述した制御基板84のコネクタ端子用貫通孔8452を通る態様で、制御基板84に接続される。なお、第2部位942の軸方向端部は、コネクタ端子用貫通孔8452に通された状態で半田付け等により接合されてよい。
本実施例によれば、制御基板84は、上述したように、コネクタ端子94の第1部位941、及び、モータ駆動装置8のインバータモジュール89、よりもX2側に配置される。従って、制御基板84に対するコネクタ端子94及びインバータモジュール89の電気的な接続を、制御基板84の軸方向一方側(X1側)から同時に効率的に実現できる。これは、上述した他の電子部品(例えば電流センサ849)についても同様である。すなわち、制御基板84に対して、サブモジュール800からの接続端子8001の軸方向端部、及びコネクタ端子94の軸方向端部(第2部位942軸方向端部)を、制御基板84の軸方向一方側(X1側)から同時に、対応する制御基板84の各貫通孔845に通すことができる。これにより、組み付け性が向上する。
ところで、モータ収容室SP1に油が供給される構成(例えば上述したコイルエンド部322Aに油が供給される構成)では、外部に対してモータ収容室SP1やインバータ収容室SP2を油密にシールすることが有用である。特に、本実施例のように、回転電機1及びモータ駆動装置8をケース2の共通の収容室(互いに連通したモータ収容室SP1及びインバータ収容室SP2)内に収容する構成においては、インバータ収容室SP2にも油が至りうる。従って、カバー部材252とモータケース250との間の軸方向の合わせ面において良好なシール性を比較的良好な組み付け性で確保することが有用である。
この点、本実施例によれば、コネクタ90が、図6に示すように、カバー部材252とモータケース250と間の軸方向の合わせ面(図5のカバー部材252側の合わせ面2520参照)よりも、X1側に配置される。これにより、外部に対してモータ収容室SP1やインバータ収容室SP2を油密にシールすることが可能となる。具体的には、コネクタ90が合わせ面よりもX1側に配置されることで、上述した取り付け孔25290の周壁部2522を全周にわたって形成できる。換言すると、取り付け孔25290が合わせ面側で軸方向に開口することがない(すなわち切り欠き形状とならない)。この結果、上述したコネクタ90のシール部71によりコネクタ90とカバー部材252との間に生じうる隙間を確実にシールできる。また、カバー部材252とモータケース250と間の軸方向の合わせ面は、軸方向に垂直な面内に、全周にわたって連続して形成できるので、シール材72による確実なシールが可能である。なお、図5には、シール材72の一部だけがハッチング範囲で模式的に示されている。なお、シール材72は、例えばFIPG(Formed In Place Gasket)又はその類であってよい。
次に、図11を参照して、本実施例による車両駆動装置10の製造方法の要部について説明する。
図11は、車両駆動装置10の製造方法の要部を概略的に示すフローチャートである。
本製造方法は、まず、回転電機1、モータケース250、モータ駆動装置8の各構成要素やカバー部材252等を準備する準備工程(ステップS1100)を含む。なお、準備工程では、モータ駆動装置8は、複数のインバータモジュール89がサブアセンブリされた状態で準備されてもよい。
ついで、本製造方法は、カバー部材252にインバータモジュール89(図4参照)を組み付ける工程(ステップS1102)(第1組付工程の一例)を含む。なお、この段階では、インバータモジュール89は、カバー部材252に載置される状態であってよい。カバー部材252にインバータモジュール89が組み付けられると、上述したサブモジュール800からの接続端子8001がX2側に直立した状態で、制御基板84の組み付けを待機した状態となる。なお、本工程においては、電流センサ849や中継バスバー889等もインバータモジュール89とともに組み付けられてよい。これにより、電流センサ849からの接続端子8491がX2側に直立した状態で、制御基板84の組み付けを待機した状態となる。
ついで、本製造方法は、カバー部材252にコネクタ90(図9参照)を組み付ける工程(ステップS1104)(第2組付工程の一例)ことを含む(図7参照)。この際、コネクタ90は、カバー部材252の取り付け孔25290に対して径方向に容易に組み付けることができる。カバー部材252にコネクタ90が組み付けられると、上述したコネクタ90のコネクタ端子94の第2部位942がX2側に直立した状態で、制御基板84の組み付けを待機した状態となる。
ついで、本製造方法は、カバー部材252に制御基板84を組み付ける工程(ステップS1106)(第3組付工程の一例)を含む(図5参照)。この際、制御基板84は、各貫通孔845に、対応する各種接続端子(サブモジュール800からの接続端子8001、電流センサ849からの接続端子8491、及びコネクタ端子94)の軸方向端部が通る態様で、カバー部材252にX2側から軸方向に組み付けられてよい。このようにして、制御基板84と各低圧系の接続端子との電気的な接続が同時かつ効率的に実現される。なお、制御基板84の組み付け後、各種接続端子(サブモジュール800からの接続端子8001、電流センサ849からの接続端子8491、及びコネクタ端子94)に対して、半田付け(例えばスルーホールリフロー工程)等が実行されてよい。また、制御基板84は、組み付け後、カバー部材252に固定具86(図5参照)で固定されてよい。
ついで、本製造方法は、カバー部材252のインバータ収容室SP2に対して樹脂を注入する樹脂モールド工程(ステップS1108)を含む。この場合、樹脂モールド工程は、樹脂が制御基板84をも封止する態様で実行されてもよい。これにより、カバー部材252に対して組み付けした各種部品(インバータモジュール89等)を固定できる。これにより、インバータモジュール89等がサブアセンブリされたカバー部材252が完成する。
ついで、本製造方法は、モータケース250に回転電機1を組み付ける工程(ステップS1110)を含む。なお、回転電機1はモータケース250に事前に組み付けられたサブアセンブリ状態で準備されてもよい。この場合、本組み付ける工程は、上述した準備工程に吸収される。
ついで、本製造方法は、ステップS1108で得られたインバータモジュール89等がサブアセンブリされたカバー部材252を、回転電機1がサブアセンブリされたモータケース250に結合する工程(ステップS1112)(第4組付工程の一例)を含む。なお、カバー部材252は、モータケース250の開口側(X1側)から組み付けられる。この際、カバー部材252の開口している側の端面である合わせ面2520と、モータケース250の開口している側の端面である合わせ面2500(図3参照)とを、シール材72(図5参照)を介して合わせて結合させる。
このように本製造方法によれば、カバー部材252にインバータモジュール89やコネクタ90等が組み付けられた後に、制御基板84をX2側から組み付けことができる。これにより、制御基板84と各種接続端子(サブモジュール800からの接続端子8001、電流センサ849からの接続端子8491、及びコネクタ端子94)との電気的な接続を同時かつ効率的に実現できる。また、シール部71を備えるコネクタ90をカバー部材252に組み付けかつシール材72を介してカバー部材252及びモータケース250を結合するだけの比較的良好な組み付け性で、カバー部材252とモータケース250との間の良好なシール性を確保できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
10・・・車両駆動装置、1・・・回転電機、250・・・モータケース(収容部材)、2500・・・合わせ面、252・・・カバー部材、25290・・・取り付け孔(コネクタ用の取り付け孔)、2520・・・合わせ面、25291・・・外周壁部、89・・・インバータモジュール(インバータ装置)、883、884・・・バスバー、8001・・・接続端子(第1接続端子)、90・・・コネクタ、94・・・コネクタ端子、941・・・第1部位、942・・・第2部位、849・・・電流センサ(低圧系の電子部品)、8491・・・接続端子(第2接続端子)、84・・・制御基板、8451・・・ゲート駆動信号用の貫通孔(第1貫通孔)、8452・・・コネクタ端子用貫通孔(第2貫通孔)、8453・・・他の貫通孔(第3貫通孔)、71・・・シール部、72・・・シール材

Claims (7)

  1. ロータ及びステータを有する回転電機と、
    前記回転電機が収容される収容室を形成する収容部材と、
    軸方向で前記収容部材の一端側に結合され、前記回転電機に軸方向に対向するカバー部材と、
    軸方向で前記カバー部材と前記回転電機との間に設けられ、前記回転電機に電気的に接続される高圧系接続端子と、軸方向に延在する第1接続端子とを有するインバータ装置と、
    軸方向で前記インバータ装置と前記回転電機との間に設けられ、前記第1接続端子に電気的に接続され、前記インバータ装置を制御する制御基板と、
    前記カバー部材に設けられ、前記制御基板を外部と接続するコネクタ端子を有するコネクタとを備え、
    前記コネクタ端子は、径方向に延在する第1部位と、前記第1部位から屈曲して軸方向に延在する第2部位とを有し、
    前記カバー部材は、径方向に貫通する前記コネクタ用の取り付け孔を有し、
    前記制御基板は、軸方向で前記コネクタ端子の前記第1部位よりも前記回転電機に近い側で、軸方向に垂直な一の面内に延在し、かつ、前記第1接続端子の軸方向端部が通る第1貫通孔と、前記コネクタ端子の前記第2部位の軸方向端部が通る第2貫通孔とを有する、車両駆動装置。
  2. 前記カバー部材は、前記取り付け孔の全周にわたって外周壁部を有し、
    前記コネクタは、前記外周壁部に対して全周にわたって当接するシール部を有する、請求項1に記載の車両駆動装置。
  3. 前記カバー部材及び前記収容部材は、軸方向に垂直な面内に延在しかつシール材を介して軸方向に当接し合う合わせ面を有し、
    前記コネクタは、軸方向で前記合わせ面よりも前記インバータ装置に近い側に配置される、請求項1又は2に記載の車両駆動装置。
  4. 前記制御基板上に、又は、軸方向で前記制御基板と前記カバー部材の間に、低圧系の電子部品を更に備え、
    前記低圧系の電子部品は、軸方向に延在する第2接続端子を有し、
    前記制御基板は、前記第2接続端子の軸方向端部が通る第3貫通孔を更に有する、請求項2又は3に記載の車両駆動装置。
  5. 前記コネクタ端子の前記第2部位は、前記取り付け孔の軸方向範囲内で軸方向に延在する、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の車両駆動装置。
  6. ロータ及びステータを有する回転電機と、軸方向の一方側が開口しかつ前記回転電機用の収容室を形成する収容部材と、軸方向の一方側が開口しかつ径方向に貫通する取り付け孔を有するカバー部材と、前記回転電機に電気的に接続される高圧系接続端子及び軸方向に延在する第1接続端子を有するインバータ装置と、複数の貫通孔を有する制御基板と、前記制御基板を外部と接続するコネクタ端子を有するコネクタとを準備する準備工程と、
    前記カバー部材に、前記インバータ装置を組み付ける第1組付工程と、
    前記第1組付工程の後に、前記カバー部材の前記取り付け孔に前記コネクタ端子を径方向に通して前記コネクタを組み付ける第2組付工程と、
    前記第2組付工程の後に、前記カバー部材に、軸方向に垂直な面内に基板表面が延在する態様で前記制御基板を組み付ける第3組付工程とを備え、
    前記第3組付工程において、前記制御基板は、前記第1接続端子の軸方向端部及び前記コネクタ端子のそれぞれが前記貫通孔を通るように、前記カバー部材の開口している側から軸方向に組み付けられる、車両駆動装置の製造方法。
  7. 前記第3組付工程の後に、前記カバー部材の開口している側の端面と前記収容部材の開口している側の端面とを、シール材を介して合わせて結合させる第4組付工程を更に備える、請求項6に記載の車両駆動装置の製造方法。
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