JP2023137224A - 発電システムの運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本開示は、通信ラインの通信に途絶異常が発生した場合においても通信途絶した通信ラインよりも下流にある制御器および被制御機器を安全に停止することができる発電システムの運転方法を提供する。【解決手段】本開示は、第三の制御器が、自身の異常と第二の制御器の異常を検知する第三の異常検知部を備え、第二の制御器が、第三の制御器の異常と自身の異常と第一の制御器の異常を検知する第二の異常検知部を備え、第一の制御器が、第二の制御器の異常と自身の異常と被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法であって、第三の異常検知部、第二の異常検知部、第一の異常検知部のいずれか少なくとも一つの異常検知部が異常を検知すると、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器は、通信を停止し、被制御機器は、自身への通信が所定時間以上停止すると、自ら運転を停止する。【選択図】図2
Description
本開示は、制御器が被制御機器を制御する発電システムの運転方法に関する。
特許文献1は、通信ラインを通じて取得した他の制御部(以下、制御器)の通信状態に基づいて、他の制御器の異常を検出し、異常が検出された他の制御器の動作を制限するシステムを開示する。
図3に示す特許文献1に開示されたシステム300は、複数の制御器9が通信ライン3を通じて接続されており、通信ライン3を通じて取得した他の制御器9の通信情報に基づいて、他の制御器9の異常を検出し、異常が検出された他の制御器9の動作を通信ライン3を通じて制限するように運転する。
しかしながら、従来のシステムでは、複数の制御器により相互に制御器の異常を検知することが出来るが、通信ラインが途絶した場合には、途絶した通信ラインよりも下流の制御器および被制御機器を停止することが出来ない課題を有していた。
本開示は、通信ラインの通信に途絶異常が発生した場合においても通信途絶した通信ラインよりも下流にある制御器および被制御機器を安全に停止することができる発電システムの運転方法を提供することを目的とする。
本開示の一の態様にかかる発電システムの運転方法は、被制御機器を制御する第一の制御器と、第一の制御器と通信ラインを介して通信を行い第一の制御器の指示に従って動作する複数台の被制御機器と、を備え、第一の制御器が、第一の制御器および/または被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法である。
そして、その運転方法は、第一の異常検知部が、第一の制御器および/または被制御機器の異常を検知すると、第一の制御器は、被制御機器への通信を停止し、被制御機器は、第一の制御器からの通信が所定時間以上停止すると、自ら運転を停止することを特徴とする。
本開示の他の一の態様にかかる発電システムの運転方法は、発電システム外の機器と連携して発電システム全体の動きを制御する第三の制御器と、第三の制御器と通信ラインを介して通信を行い第三の制御器の指示に従って各ブロック毎で被制御機器の運転内容もしくは運転台数を決定する第二の制御器と、各ブロック毎に設けられ第二の制御器と通信ラインを介して通信を行い第二の制御器の指示に従って運転する被制御機器を決定し被制御機器に指示する第一の制御器と、第一の制御器と通信ラインを介して通信を行い第一の制御器の指示に従って動作する複数台の被制御機器と、を備え、第三の制御器は、自身の異常と第二の制御器の異常を検知する第三の異常検知部を備え、第二の制御器は、第三の制御器の異常と自身の異常と第一の制御器の異常を検知する第二の異常検知部を備え、第一
の制御器は、第二の制御器の異常と自身の異常と被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法である。
の制御器は、第二の制御器の異常と自身の異常と被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法である。
そして、その運転方法は、第三の異常検知部、第二の異常検知部、第一の異常検知部のいずれか少なくとも一つの異常検知部が異常を検知すると、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器は、通信を停止し、被制御機器は、自身への通信が所定時間以上停止すると、自ら運転を停止することを特徴とする。
本開示の発電システムの運転方法によれば、通信ラインの通信が途絶した際に、通信途絶した通信ラインよりも下流にある制御器および被制御機器が自ら運転を停止することができる。そのため、通信が途絶した場合においても安全に停止できる発電システムの運転方法を提供することができる。
本開示の第1態様による発電システムの運転方法は、被制御機器を制御する第一の制御器と、第一の制御器と通信ラインを介して通信を行い第一の制御器の指示に従って動作する複数台の被制御機器と、を備え、第一の制御器が、第一の制御器および/または被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法である。
そして、その運転方法は、第一の異常検知部が、第一の制御器および/または被制御機器の異常を検知すると、第一の制御器は、被制御機器への通信を停止し、被制御機器は、第一の制御器からの通信が所定時間以上停止すると、自ら運転を停止することを特徴とする。
これによって、通信ラインの通信が途絶した場合においても、途絶した通信ラインよりも下流にある被制御機器を停止することができ、異常が発生した場合には被制御機器を安全に停止できる。
本開示の第2態様による発電システムの運転方法は、発電システム外の機器と連携して発電システム全体の動きを制御する第三の制御器と、第三の制御器と通信ラインを介して通信を行い第三の制御器の指示に従って各ブロック毎で被制御機器の運転内容もしくは運転台数を決定する第二の制御器と、各ブロック毎に設けられ第二の制御器と通信ラインを介して通信を行い第二の制御器の指示に従って運転する被制御機器を決定し被制御機器に指示する第一の制御器と、第一の制御器と通信ラインを介して通信を行い第一の制御器の指示に従って動作する複数台の被制御機器と、を備え、第三の制御器は、自身の異常と第二の制御器の異常を検知する第三の異常検知部を備え、第二の制御器は、第三の制御器の異常と自身の異常と第一の制御器の異常を検知する第二の異常検知部を備え、第一の制御器は、第二の制御器の異常と自身の異常と被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法である。
そして、その運転方法は、第三の異常検知部、第二の異常検知部、第一の異常検知部のいずれか少なくとも一つの異常検知部が異常を検知すると、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器は、通信を停止し、被制御機器は、自身への通信が所定時間以上停止すると、自ら運転を停止することを特徴とする。
これによって、制御器が自身の異常を検知するだけではなく、複数の制御器が相互に異常を検知することができる。さらに、異常検知した制御器およびその指示を受ける制御器に従って運転する被制御機器を停止することができる。
また、確実に停止するために異常検知した制御器およびその指示を受ける制御器からの通信を停止することで、下位の被制御機器が制御器からの通信途絶を検知して自ら停止することができる。その結果、異常が発生した場合に正しく制御されない状態の被制御機器のみを安全に停止できる。
本開示の第3態様による発電システムの運転方法は、第1または第2態様の発電システムの運転方法において、通信を停止した時間が所定時間に達した制御器は、通信を再開することを特徴とする。
これによって、通信が停止してから所定時間経過後に通信を再開することができ、安全な状態であることを確認しながら被制御機器を安全に停止できる。
本開示の第4態様による発電システムの運転方法は、第1から第3態様のいずれか1つの発電システムの運転方法において、被制御機器が発電機器および/または充電機器であることを特徴とする。
これによって、被制御機器が発電機器および/または充電機器の場合において、複数台連携した安全性の高い運転ができる。
本開示の第5態様による発電システムの運転方法は、第4態様の発電システムの運転方法において、発電機器が燃料電池であることを特徴とする。これによって、燃料電池を複数台連携した安全性の高い運転ができる。
本開示の第6態様による発電システムの運転方法は、第4または第5態様の発電システムの運転方法において、充電機器がバッテリーであることを特徴とする。これによって、電力を充放電可能なバッテリーを複数台連携した安全性の高い運転ができる。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより、特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
図1に、実施の形態1における発電システムのブロック図を示す。図1に示すように、本実施の形態の発電システム100は、第一の制御器1と、複数台の被制御機器2と、通信ライン3と、を備える。そして、第一の制御器1は、第一の異常検知部4を備える。
図1に、実施の形態1における発電システムのブロック図を示す。図1に示すように、本実施の形態の発電システム100は、第一の制御器1と、複数台の被制御機器2と、通信ライン3と、を備える。そして、第一の制御器1は、第一の異常検知部4を備える。
第一の制御器1は、複数の被制御機器2を制御するものである。第一の制御器1は、制御機能を有するものであれば構成は限定されない。本実施の形態の第一の制御器1は、演算を行う演算処理部と、制御プログラムを記憶する記憶部とを備える。演算処理部としては、CPUが例示される。記憶部としては、メモリーが例示される。
複数台の被制御機器2は、それぞれ第一の制御器1と通信ライン3を介して通信を行い第一の制御器1の指示に従って動作する機器であり、具体的には、発電機器および/または充電機器である。発電機器としては、電力を出力するものであればよく、例えば、水素を燃料として発電する燃料電池や、炭化水素などの燃料を燃焼させて発電するディーゼルなどが挙げられる。充電機器としては、電力を充電したり放電したりするものであればよく、バッテリーなどが挙げられる。
通信ライン3は、第一の制御器1と複数台の被制御機器2との間で通信が行えるように第一の制御器1と複数台の被制御機器2との間を接続するものである。通信ライン3は、通信を行うことができれば、有線であっても無線であっても構わない。
第一の異常検知部4は、第一の制御器1に備えられる。第一の異常検知部4は、第一の制御器1および/または被制御機器2の異常を検知するものである。
以上のように構成された発電システム100の運転方法について、以下その動作、作用を説明する。
まず、発電システム100の正常時の動作について述べる。第一の制御器1は被制御機器2に指示を出して、被制御機器2の発電出力であったり、充電量であったり、放電量を制御する。
第一の制御器1の第一の異常検知部4にて、第一の制御器1および/または被制御機器2に異常がないかを監視する。第一の異常検知部4にて異常が見つからなければ、第一の制御器1の指示により被制御機器2の運転を継続する。
次に、発電システム100の異常時の動作について述べる。第一の制御器1は被制御機器2に指示を出して、被制御機器2の発電出力であったり、充電量であったり、放電量を制御する。
第一の制御器1の第一の異常検知部4にて、第一の制御器1および/または被制御機器2に異常がないかを監視する。第一の異常検知部4にて第一の制御器および/または被制御機器2の異常を検知した場合には、被制御機器2の運転を停止する動作を行う。
被制御機器2の運転を停止するために、まず、第一の制御器1から被制御機器2への通信を停止する。被制御機器は、第一の制御器1からの通信が所定時間以上停止した際には自ら運転を停止するように設定(構成)しておく。そうすることで、第一の制御器1から被制御機器2への通信を所定時間以上停止することで、被制御機器2の運転を停止することができる。
本実施の形態では、第一の制御器1から被制御機器2への通信が停止してから1分以上経過した場合に、被制御機器2の運転を停止する設定とした。
以上のように、本実施の形態の発電システム100は、被制御機器2を制御する第一の制御器1と、第一の制御器1と通信ライン3を介して通信を行い第一の制御器1の指示に従って動作する複数台の被制御機器2と、を備え、第一の制御器1が、第一の制御器1および/または被制御機器2の異常を検知する第一の異常検知部4を備えている。
そして、第一の異常検知部4が、第一の制御器1および/または被制御機器2の異常を検知すると、第一の制御器1は、被制御機器2への通信を停止し、被制御機器2は、第一の制御器1からの通信が所定時間(1分)以上停止すると、自ら運転を停止する。
この発電システム100の運転方法により、第一の制御器1から被制御機器2への通信ライン3が断線したり、通信遮断したりした場合にも安全に被制御機器2を停止することができる。
(実施の形態2)
図2に、実施の形態2における発電システムのブロック図を示す。図2に示すように、発電システム200は、複数台の第一の制御器1と、複数台の被制御機器2と、通信ライン3と、第三の制御器5と、第二の制御器6と、を備える。
図2に、実施の形態2における発電システムのブロック図を示す。図2に示すように、発電システム200は、複数台の第一の制御器1と、複数台の被制御機器2と、通信ライン3と、第三の制御器5と、第二の制御器6と、を備える。
そして、第一の制御器1は第一の異常検知部4を備え、第二の制御器6は第二の異常検知部8を備え、第三の制御器5は第三の異常検知部7を備える。
本実施の形態の発電システム200において、実施の形態1の発電システム100と同一の構成要素については、同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
第三の制御器5は、発電システム200外の機器と連携して発電システム200全体を制御するものである。第三の制御器5は、制御機能を有するものであれば構成は限定されない。
本実施の形態の第三の制御器5は、演算を行う演算処理部と、制御プログラムを記憶する記憶部とを備える。演算処理部としては、CPUが例示される。記憶部としては、メモリーが例示される。発電システム200外の機器としては、エネルギーマネジメントシステムなどが挙げられる。
第二の制御器6は、第三の制御器5および複数台の第一の制御器1と通信ライン3を介して通信を行い第三の制御器5の指示に従って各ブロック毎で被制御機器2の運転内容もしくは運転台数を決定するものである。第二の制御器6は、制御機能を有するものであれば構成は限定されない。
本実施の形態の第二の制御器6は、演算を行う演算処理部と、制御プログラムを記憶する記憶部とを備える。演算処理部としては、CPUが例示される。記憶部としては、メモリーが例示される。
第一の制御器1は、各ブロック毎に設けられ第二の制御器6および複数台の被制御機器2と通信ライン3を介して通信を行い第二の制御器6の指示に従って運転する被制御機器2を決定し被制御機器2に指示するものである。複数の第一の制御器1は、第二の制御器6に対して並列に設置されている。第一の制御器1は、制御機能を有するものであれば構成は限定されない。
本実施の形態の第一の制御器1は、演算処理部と、制御プログラムを記憶する記憶部とを備える。演算処理部としては、CPUが例示される。記憶部としては、メモリーが例示される。
通信ライン3は、第三の制御器5と第二の制御器6と複数台の第一の制御器1と複数台の被制御機器2との間で通信が行えるようにするためのもので、第三の制御器5と第二の制御器6との間と、第二の制御器6と複数台の第一の制御器1との間と、第一の制御器1と複数台の被制御機器2との間を、それぞれ接続するものである。通信ライン3は、通信を行うことができれば、有線であっても無線であっても構わない。
第三の異常検知部7は、第三の制御器5の異常と第二の制御器6の異常を検知するものである。第三の異常検知部7は、第三の制御器5の一部である。
第二の異常検知部8は、第三の制御器5の異常と第二の制御器6の異常と複数台の第一の制御器1の異常を検知するものである。第二の異常検知部8は、第二の制御器6の一部である。
各第一の異常検知部4は、それぞれ自身に対応する第一の制御器1の異常と、自身に対応する第一の制御器1に接続された複数台の被制御機器2の異常と、第二の制御器6の異常を検知するものである。第一の異常検知部4は、第一の制御器1の一部である。
以上のように構成された発電システム200の運転方法について、以下その動作、作用を説明する。
まず、発電システム200の正常時の動作について述べる。発電システム200外の機器と連携して発電システム200全体の動きを制御する第三の制御器5の指示に従って、第二の制御器6は各ブロック毎で被制御機器2の運転内容もしくは運転台数を決定する。
ここで、ブロックとは一つの第一の制御器1と、その第一の制御器1から指示を受ける複数台の被制御機器2の集合体のことである。
第一の制御器1は第二の制御器6の指示に従って運転する被制御機器2を決定する。被制御機器2は第一の制御器1の指示に従って動作する。
ここで、第三の異常検知部7、第二の異常検知部8、第一の異常検知部4は、それぞれ異常がないかを監視する。そして、第三の異常検知部7、第二の異常検知部8、第一の異常検知部4に異常が無ければ、被制御機器2の運転を継続する。
次に、発電システム200の異常時の動作について述べる。発電システム200外の機器と連携して発電システム200全体の動きを制御する第三の制御器5の指示に従って、第二の制御器6は各ブロック毎で被制御機器2の運転内容もしくは運転台数を決定する。
第一の制御器1は第二の制御器6の指示に従って運転する被制御機器2を決定する。被制御機器2は第一の制御器1の指示に従って動作する。
ここで、第三の異常検知部7、第二の異常検知部8、第一の異常検知部4はそれぞれ異常がないかを監視する。そして、第三の異常検知部7、第二の異常検知部8、第一の異常検知部4のいずれかで異常が見つかった場合には、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器に従って運転する被制御機器2の運転を停止する動作を行う。
異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器に従って運転する被制御機器2を停止するために、まず、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器の通信を停止する。被制御機器2は、自身への通信が所定時間以上停止した際には自ら運転を停止するように設定(構成)しておく。
さらに、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器の通信を停止する時間を所定時間に限定し、通信を停止した時間が所定時間に達した制御器は、通信を再開することとする。つまり、異常により通信を停止した制御器は、通信を停止してから所定時間経過後に通信を再開するととする。
本実施の形態では、被制御機器2は、自身への通信が1分以上停止した際には自ら運転を停止する設定とする(構成にする)とともに、通信を停止する時間が2分以上経過した際には通信を再開する設定とした。
第三の制御器5のみに異常が発生した場合は、第三の制御器5の異常は、第三の異常検知部7と第二の異常検知部8とで検知できる。このとき、第三の制御器5の異常が、第三の異常検知部7の異常検知機能に影響を及ぼす異常であった場合は、その第三の制御器5の異常は、第二の異常検知部8によって検知できる。第二の異常検知部8は、通信ライン3を介した第三の制御器5と第二の制御器6との通信状況(通信内容)に基づいて、第三の制御器5の異常を検知できる。
そして、第三の異常検知部7と第二の異常検知部8のうちの少なくとも第二の異常検知部8が、第三の制御器5の異常を検知したことにより、第二の制御器6は、第三の制御器5との通信と第一の制御器1との通信をそれぞれ停止し、第一の制御器1は、第二の制御器6との通信と被制御機器2との通信をそれぞれ停止する。そして、被制御機器2は、自身への通信が1分以上停止した際には自ら運転を停止する。
なお、第三の制御器5は、第三の制御器5の異常の内容によって、第二の制御器6との通信を停止できる場合と停止できない場合がある。
第二の制御器6に異常が発生した場合は、第二の制御器6の異常は、第三の異常検知部7と第二の異常検知部8と第一の異常検知部4とで検知できる。このとき、第二の制御器6の異常が、第二の異常検知部8の異常検知機能に影響を及ぼす異常であった場合は、その第二の制御器6の異常は、第三の異常検知部7と第一の異常検知部4によって検知できる。
第三の異常検知部7と第二の異常検知部8と第一の異常検知部4のうちのいずれかが、第二の制御器6の異常を検知したことにより、第二の制御器6は、第三の制御器5との通信と第一の制御器1との通信をそれぞれ停止し、第一の制御器1は、第二の制御器6との通信と被制御機器2との通信をそれぞれ停止する。そして、被制御機器2は、自身への通信が1分以上停止した際には自ら運転を停止する。
なお、第二の制御器6は、第二の制御器6の異常の内容によって、第三の制御器5との通信と第一の制御器1との通信を停止できる場合と停止できない場合があるが、第一の制御器1は、第二の制御器6との通信と被制御機器2との通信をそれぞれ停止するので、被制御機器2は、自身への通信が1分以上停止した際には自ら運転を停止する。
第三の異常検知部7は、通信ライン3を介した第三の制御器5と第二の制御器6との通信状況(通信内容)に基づいて、第二の制御器6の異常を検知できる。第一の異常検知部4は、通信ライン3を介した第二の制御器6と第一の制御器1との通信状況(通信内容)に基づいて、第二の制御器6の異常を検知できる。
複数の第一の制御器1のうちの特定の第一の制御器1に異常が発生した場合は、その特定の第一の制御器1の異常は、その特定の第一の制御器1に対応する(その特定の第一の制御器1内の)第一の異常検知部4と第二の異常検知部8とで検知できる。
このとき、特定の第一の制御器1の異常が、その特定の第一の制御器1に対応する(その特定の第一の制御器1内の)第一の異常検知部4の異常検知機能に影響を及ぼす異常であった場合は、その特定の第一の制御器1の異常は、第二の異常検知部8によって検知で
きる。
きる。
特定の第一の制御器1に対応する(特定の第一の制御器1内の)第一の異常検知部4と第二の異常検知部8のうちの少なくとも第二の異常検知部8が、特定の第一の制御器1の異常を検知したことにより、その特定の第一の制御器1は、その特定の第一の制御器1に対応する被制御機器2との通信と、第二の制御器6との通信とをそれぞれ停止する。そして、その特定の第一の制御器1に対応する被制御機器2は、自身への通信が1分以上停止した際には自ら運転を停止する。
なお、その特定の第一の制御器1に対応しない被制御機器2は、自身への通信が停止しない限り、運転を継続する。
第二の異常検知部8は、通信ライン3を介した第二の制御器6と特定の第一の制御器1との通信状況(通信内容)に基づいて、特定の第一の制御器1の異常を検知できる。
以上のように、本実施の形態の発電システム200は、発電システム200外の機器と連携して発電システム200全体の動きを制御する第三の制御器5と、第三の制御器5と通信ライン3を介して通信を行い第三の制御器5の指示に従って各ブロック毎で被制御機器2の運転内容もしくは運転台数を決定する第二の制御器6と、各ブロック毎に設けられ第二の制御器6と通信ライン3を介して通信を行い第二の制御器6の指示に従って運転する被制御機器2を決定し被制御機器2に指示する第一の制御器1と、第一の制御器1と通信ライン3を介して通信を行い第一の制御器1の指示に従って動作する複数台の被制御機器2と、を備えている。
第三の制御器5は、自身の異常と第二の制御器6の異常を検知する第三の異常検知部7を備え、第二の制御器6は、第三の制御器5の異常と自身の異常と第一の制御器1の異常を検知する第二の異常検知部8を備え、第一の制御器1は、第二の制御器6の異常と自身の異常と被制御機器2の異常を検知する第一の異常検知部4を備えている。
そして、第三の異常検知部7、第二の異常検知部8、第一の異常検知部4のいずれか少なくとも一つの異常検知部が異常を検知すると、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器は、通信を停止し、被制御機器2は、自身への通信が所定時間(1分)以上停止すると、自ら運転を停止する。
これによって、制御器(第三の制御器5、第二の制御器6、複数台の第一の制御器1)が自身の異常を検知するだけではなく、複数の制御器が相互に異常を検知することができる。さらに、異常検知した制御器およびその指示を受ける制御器に従って運転する被制御機器2を停止する。
また、確実に停止するために異常検知した制御器およびその指示を受ける制御器からの通信を停止することで、下位の被制御機器2が制御器からの通信途絶を検知して自ら停止する。異常が発生した場合に正しく制御されない状態の被制御機器2のみを安全に停止できる。
さらに、異常が見つかった制御器および異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器の通信を停止する時間を所定時間(2分)に限定し、通信を停止した時間が所定時間(2分)に達した制御器は、通信を再開することで、通信を停止してから所定時間(2分)経過後に通信を再開することができ、安全な状態であることを確認しながら被制御機器2を安全に停止できる。
以上のように、本開示にかかる発電システムの運転方法は、制御器および/または被制御機器の上流側の通信ラインの通信が途絶した際に、上流側の通信が途絶した制御器および/または被制御機器が自ら停止する設定とすることにより、通信ラインの通信が途絶した際に、通信途絶した通信ラインよりも下流にある制御器および被制御機器が自ら停止するので、通信が途絶した場合においても安全に停止できる発電システムの運転方法として有用であり、発電システムの安全性向上等の用途にも適用できる。
1 第一の制御器
2 被制御機器
3 通信ライン
4 第一の異常検知部
5 第三の制御器
6 第二の制御器
7 第三の異常検知部
8 第二の異常検知部
100 発電システム
200 発電システム
2 被制御機器
3 通信ライン
4 第一の異常検知部
5 第三の制御器
6 第二の制御器
7 第三の異常検知部
8 第二の異常検知部
100 発電システム
200 発電システム
Claims (6)
- 被制御機器を制御する第一の制御器と、前記第一の制御器と通信ラインを介して通信を行い前記第一の制御器の指示に従って動作する複数台の前記被制御機器と、を備え、
前記第一の制御器が、前記第一の制御器および/または前記被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法であって、
前記第一の異常検知部が、前記第一の制御器および/または前記被制御機器の異常を検知すると、前記第一の制御器は、前記被制御機器への通信を停止し、
前記被制御機器は、前記第一の制御器からの通信が所定時間以上停止すると、自ら運転を停止することを特徴とする発電システムの運転方法。 - 発電システム外の機器と連携して前記発電システム全体の動きを制御する第三の制御器と、
前記第三の制御器と通信ラインを介して通信を行い前記第三の制御器の指示に従って各ブロック毎で被制御機器の運転内容もしくは運転台数を決定する第二の制御器と、
前記各ブロック毎に設けられ前記第二の制御器と通信ラインを介して通信を行い前記第二の制御器の指示に従って運転する前記被制御機器を決定し前記被制御機器に指示する第一の制御器と、
前記第一の制御器と通信ラインを介して通信を行い前記第一の制御器の指示に従って動作する複数台の前記被制御機器と、を備え、
前記第三の制御器は、自身の異常と前記第二の制御器の異常を検知する第三の異常検知部を備え、
前記第二の制御器は、前記第三の制御器の異常と自身の異常と前記第一の制御器の異常を検知する第二の異常検知部を備え、
前記第一の制御器は、前記第二の制御器の異常と自身の異常と前記被制御機器の異常を検知する第一の異常検知部を備えた、発電システムの運転方法であって、
前記第三の異常検知部、前記第二の異常検知部、前記第一の異常検知部のいずれか少なくとも一つの異常検知部が異常を検知すると、前記異常が見つかった制御器および前記異常が見つかった制御器から指示を受ける制御器は、通信を停止し、
前記被制御機器は、自身への通信が所定時間以上停止すると、自ら運転を停止することを特徴とする発電システムの運転方法。 - 前記通信を停止した時間が前記所定時間に達した制御器は、前記通信を再開することを特徴とする請求項1または2に記載の発電システムの運転方法。
- 前記被制御機器が発電機器および/または充電機器であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の発電システムの運転方法。
- 前記発電機器が燃料電池であることを特徴とする請求項4に記載の発電システムの運転方法。
- 前記充電機器がバッテリーであることを特徴とする請求項4または5に記載の発電システムの運転方法。
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